JP2001211788A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2001211788A
JP2001211788A JP2000028189A JP2000028189A JP2001211788A JP 2001211788 A JP2001211788 A JP 2001211788A JP 2000028189 A JP2000028189 A JP 2000028189A JP 2000028189 A JP2000028189 A JP 2000028189A JP 2001211788 A JP2001211788 A JP 2001211788A
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handle shaft
handle
spool
reel
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Wataru Tsutsumi
わたる 堤
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スプール軸とハンドル軸の強度を低下させるこ
となくこれら2軸のオフセット量を減らすことにより伝
達効率の向上を図ることができる魚釣用スピニングリー
ルの提供を目的としている。 【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリール1は、リ
ール本体1aと、リール本体に回転可能に支持されたロ
ータ8と、その両側部がリール本体に回転可能に支持さ
れ、端部にハンドル5が着脱自在に取り付けられるハン
ドル軸2と、ハンドル軸に設けられ、ハンドル軸と一体
で回転するドライブギア3と、ドライブギアと噛み合
い、ドライブギアの回転力をロータに伝達するピニオン
ギア13と、リール本体内でハンドル軸と交差するよう
に延びるスプール軸9と、スプール軸に支持され、ロー
タの回転によって釣糸が巻回されるスプール10とを具
備し、スプール軸と交差するハンドル軸の部位は、ハン
ドル軸のその他の部位よりも外径が小さく設定された小
径部2aとして形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用スピニングリ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、魚釣用スピニングリールは、リ
ール本体と、リール本体から延出する脚部と、脚部の端
部に形成されて釣竿に取り付けられる竿取付部とを有し
ている。前記リール本体内には、ハンドルが固定される
ハンドル軸が回転可能に支持されている。また、ハンド
ル軸にはドライブギアが固定されており、このドライブ
ギアには、ハンドル軸に対して直交する方向に延び且つ
リール本体に回転可能に支持された管状のピニオンギア
が噛合している。また、ピニオンギアの先端部にはロー
タが一体的に取り付けられ、ハンドル軸と直交する方向
に延在するスプール軸がピニオンギアを貫通している。
この場合、スプール軸は、ピニオンギアと同心的に配さ
れており、ハンドル軸と直交する方向に沿って前後動で
きる。また、スプール軸の先端部には釣糸が巻回される
スプールが取付けられている。
【0003】ハンドルを左右で付け替えられるスピニン
グリールの形態では、ハンドル軸は、ハンドルが固定さ
れるその両端部がリール本体の左右両側に臨むように、
リール本体内でスプール軸と交差するように延びてい
る。また、ハンドル軸は中空構造を成しており、ハンド
ル軸の内孔にハンドルの軸部が挿入されて固定されるこ
とにより、ハンドルがハンドル軸に対して着脱自在に取
り付けられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハンドル軸
がスプール軸を横切るようにこれと交差していると、ス
プール軸の軸心は、必然的に、ハンドル軸の軸心からリ
ール本体の縦方向(脚部の延在方向)にオフセットされ
る。しかし、このオフセット量が大きいと、以下に述べ
るような幾つかの問題が生じる。
【0005】すなわち、前記2軸間のオフセット量が大
きくなると、リール本体の縦方向の寸法が大きくなって
しまうため、スプールと脚部の竿取付部との間が大きく
離れてしまい、スプールに巻回されている釣糸をサミン
グしづらくなる。
【0006】また、2軸間のオフセット量が大きくなる
と、ドライブギアからピニオンギアへの回転トルクの伝
達効率も悪くなる。すなわち、スプール軸の軸心がハン
ドル軸の軸心からリール本体の縦方向にオフセットされ
ればされるほど、スプール軸に対して同心的なピニオン
ギアとハンドル軸のドライブギアは、その接点位置(噛
み合い位置)における接線同士のなす角度が大きくな
り、ピニオンギアに対してその回転方向に作用するドラ
イブギアの回転力が小さくなる(ドライブギアの回転ト
ルクがピニオンギアに効率良く伝達されなくなる)。そ
のため、ハンドルの回転操作も重くなってしまう。
【0007】つまり、ハンドル軸がスプール軸を横切る
ようにこれと交差する構造では、ハンドル軸の軸心とス
プール軸の軸心とのオフセット量は極力小さい方が望ま
しい。
【0008】このオフセット量を小さくする方法として
は、スプール軸もしくはハンドル軸の外径を小さく設定
してスプール軸とハンドル軸の軸心間を詰めることも考
えられる。しかし、従来の構成では、ハンドル軸が中空
構造を成しており、また、ハンドル軸内にハンドルの軸
部が挿入されるため、ハンドル軸の強度を十分に確保し
たたままハンドル軸の小径化を図ることは困難である。
一方、スプール軸は、先端にスプールを支持して前後動
しなければならないため、所定の強度を備えている必要
があり、従来の寸法からさらに細くすることは事実上不
可能である。
【0009】特開平8−205723号に開示されてい
るように、ドライブギアの外径を大きくすれば、オフセ
ットに伴う弊害の一部を解消することができる。すなわ
ち、ドライブギアの外径を大きくすれば、2軸間のオフ
セット量が大きくても、ドライブギアからピニオンギア
への回転トルクの伝達効率の悪化をある程度抑えること
ができる。しかし、この場合、リール本体が縦方向に大
型化する不具合は解消されない。
【0010】例えば実開昭57−102977号に開示
されているようにハンドル軸がドライブギアの片側のみ
に形成されてスプール軸と交差していなければ、こうし
たオフセットの問題は生じない。しかし、ハンドルの左
右の付け替えができず、汎用リールとして好ましくない
とともに、片軸支持のため、耐久性、噛合性能、強度の
面で十分とはいえない。
【0011】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、スプール軸とハンド
ル軸の強度を低下させることなくこれら2軸のオフセッ
ト量を減らすことにより伝達効率の向上を図ることがで
きる魚釣用スピニングリールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体
と、リール本体に回転可能に支持されたロータと、その
両側部がリール本体に回転可能に支持され、端部にハン
ドルが着脱自在に取り付けられるハンドル軸と、ハンド
ル軸に設けられ、ハンドル軸と一体で回転するドライブ
ギアと、ドライブギアと噛み合い、ドライブギアの回転
力をロータに伝達するピニオンギアと、リール本体内で
ハンドル軸と交差するように延びるスプール軸と、スプ
ール軸に支持され、ロータの回転によって釣糸が巻回さ
れるスプールとを具備し、スプール軸と交差するハンド
ル軸の部位は、ハンドル軸のその他の部位よりも外径が
小さく設定された小径部として形成されていることを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。
【0014】図1〜図4は本発明の一実施形態を示して
いる。図1および図2に示されるように、本実施形態の
魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、リー
ル本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に
形成され且つ図示しない釣竿に取り付けられる竿取付部
1cとを有している。リール本体1a内には、ハンドル
5が固定されるハンドル軸2が回転可能に支持されてい
る。ハンドル軸2にはドライブギア3が固定されてお
り、このドライブギア3には、ハンドル軸2に対して直
交する方向に延び且つリール本体1aに軸受け11を介
して回転可能に支持された管状のピニオンギア13が噛
合している。このピニオンギア13の先端部には、ベー
ル6および釣糸案内装置15を備えたロータ8が一体的
に取り付けられている。
【0015】ハンドル軸2と直交する方向に延在するス
プール軸9がピニオンギア13を貫通している。この場
合、スプール軸9は、ピニオンギア13と同心的に配さ
れており、ハンドル軸2と直交する方向に沿って前後動
できる。また、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回さ
れるスプール10が取付けられている。
【0016】また、ドライブギア3にはピニオンギア1
3を介してオシレーティング機構19が係合している。
このオシレーティング機構19は、ピニオンギア13と
噛み合って回転するウォームシャフト(トラバースカム
軸)19aと、ウォームシャフト19aの溝と噛み合い
且つスプール軸9に対してその軸方向に移動不能に取り
付けられたスライダ19bとからなり、ハンドル軸2が
ハンドル5の回転操作によって回転されると、スプール
軸9を軸方向に沿って往復駆動(前後動)する。
【0017】このような構成では、ハンドル5を回転操
作してハンドル軸2を回転させると、オシレーティング
機構19を介してスプール軸9に取り付けられたスプー
ル10が前後に往復動するとともに、ドライブギア3お
よびピニオンギア13を介してロータ8が回転駆動す
る。したがって、スプール10には、釣糸案内装置15
を介して、釣糸が均等に巻回される。
【0018】また、リール本体1aには、ロータ8の逆
回転を防止する逆転防止機構が設けられている。この逆
転防止機構は、ピニオンギア13に対して回り止め嵌合
され且つ軸受12を介してピニオンギア13とともにリ
ール本体1aに回転可能に支持された内輪20と、内輪
21の外側に配された環状の保持体27と、保持体27
の外側に配され且つリール本体1aに取付け固定された
外輪25とを有している。
【0019】保持体27は複数の転動部材27aを保持
している。各転動部材27aは、内輪20の外周面と摩
擦接触して内輪20の回転動作によって転動するととも
に、外輪25の内周面と摩擦接触することができる。ま
た、外輪25の内周面には、各転動部材27aがフリー
に回転(転動)できるフリー回転領域と、各転動部材2
7aと摩擦接触して各転動部材27aの回転を阻止する
楔領域とが形成されている。また、各転動部材27a
は、保持体27に設けられたバネ部材(図示せず)によ
って、前記楔領域に向けて常時付勢されている。また、
保持体27は、各転動部材27aが前記バネ部材の付勢
力に抗してフリー回転領域に強制的に位置される逆転可
能位置と、各転動部材27aが楔領域とフリー回転領域
とを自由に移動できる逆転防止位置との間で、内輪20
に対し回動できる。
【0020】保持体27には、保持体27とともに回動
する回動部材21が取付け固定されている。この回動部
材21の端部にはスリット孔21aが設けられている。
また、スリット孔21aには、回動部材21を介して保
持体27を逆転可能位置と逆転防止位置との間で回動さ
せるための切換操作軸22の一端部22aが係合してい
る。切換操作軸22は、スプール軸9と平行に延びると
ともに、リール本体1aに回動可能に支持されており、
その他端部がリール本体1aの後端部から外部に突出し
ている。なお、リール本体1aの後端部から突出する切
換操作軸22の他端部には、操作ツマミ23が取り付け
られている。
【0021】このような構成の逆転防止機構では、操作
ツマミ23を一方向に操作することにより保持体27を
回動させて逆転防止位置に位置させると、ロータ8の正
回転が許容され逆回転が阻止される。すなわち、保持体
27が逆転防止位置に位置された状態で、ピニオンギア
13とともに内輪20が正回転する(ロータ8が糸巻き
取り方向に正回転する)と、保持体27の転動部材27
aが外輪25のフリー回転領域に位置され、内輪20の
回転に伴う転動部材27aの転動が外輪25によって阻
止されない。したがって、内輪20すなわちロータ8は
そのまま正回転し続けることができる。しかし、ピニオ
ンギア13とともに内輪20が逆回転する(ロータ8が
糸繰り出し方向に回転する)と、保持体27の転動部材
27aが外輪25の楔領域に位置され、内輪20の回転
に伴う転動部材27aの転動が外輪25によって阻止さ
れる。したがって、内輪20すなわちロータ8は逆回転
することができない。
【0022】一方、操作ツマミ23を他方向に操作する
ことにより保持体27を回動させて逆転可能位置に位置
させると、ロータ8の正回転および逆回転の両方が許容
される。すなわち、保持体27が逆転可能位置に位置さ
れると、保持体27の転動部材27aが外輪25のフリ
ー回転領域に強制的に位置されて保持されるため、ピニ
オンギア13とともに内輪20を正回転させても、ある
いは、ピニオンギア13とともに内輪20を逆回転させ
ても、内輪20の回転に伴う転動部材27aの転動が外
輪25によって阻止されず、内輪20すなわちロータ8
は正回転および逆回転をすることができる。
【0023】図2に明確に示されているように、ハンド
ル軸2は、ハンドル5を左右で付け替え可能とするべ
く、リール本体1a内でスプール軸9と交差するように
延びている。具体的には、ハンドル軸2の両側部は軸受
41,42を介してリール本体1aに回転可能に支持さ
れるとともに、ハンドル5が固定されるハンドル軸2の
左右両端部2b,2cは、リール本体1aの左右両側に
臨むべく、リール本体1aの左右両側に形成された開口
部50,50に位置決めされている。なお、リール本体
1aの開口部50,50には雌ネジ51が形成されてお
り、この雌ネジ51には開口部50を閉塞するための蓋
体40が螺合されるようになっている。
【0024】ハンドル軸2の詳細が図3に示されてい
る。図示のように、ハンドル軸2の外周面には、スプー
ル軸9と交差する略中央部位に、環状凹部29が形成さ
れている。すなわち、スプール軸9と交差するハンドル
軸2の部位は、左右両端部2b,2cを含むハンドル軸
2のその他の部位よりも外径が小さく設定された小径部
2aとして形成されている。なお、環状凹部29は、そ
の内側にスプール軸9の少なくとも一部を収容できる寸
法に設定されている。特に、小径部2aの外径dはドラ
イブギア3の外径Dの17%以下(d/D≦0.17)
に設定されている。
【0025】また、ハンドル軸2は中空構造を成してい
る。具体的には、ハンドル軸2にはその全長にわたって
連続した貫通孔30が形成されている。この場合、ハン
ドル軸2の小径部2aの強度を確保するために、この小
径部2aに位置する貫通孔30の部位30bの内径は、
他の貫通孔30の部位30a,30cの内径よりも小さ
く設定されている。
【0026】また、ハンドル軸2の左端部2bの外径
は、ハンドル軸2の右端部2cの外径よりも大きく設定
されている。また、左端部2bの外周面には第1の雄ネ
ジ(正ネジ)33が形成され、右端部2cの外周面には
第1の雄ネジ33とネジ方向が逆の第2の雄ネジ(逆ネ
ジ)34が形成されている。
【0027】一方、ハンドル軸2に着脱自在に取り付け
られるハンドル5は、手で把持されて回転操作される腕
部5aと、腕部5aの基部に設けられ且つハンドル軸2
の左右両端部2b,2cに螺着される接続部5bと、接
続部5bに設けられ且つ接続部5bが左右両端部2b,
2cに螺着された際にリール本体1aの開口部50を閉
塞する蓋部5cとからなる。この場合、腕部5aには、
ハンドル5を内側に折り畳む際に操作される操作部37
が設けられている(図2参照)。また、接続部5bには
段付き孔39が形成されている。この段付き孔39は、
外方に位置する大径孔39aと、内方に位置する小径孔
39bとからなる。また、大径孔39aの内周面には第
1の雄ネジ33と螺合可能な第1の雌ネジ35が形成さ
れ、小径孔39bの内周面には第2の雄ネジ34と螺合
可能な第2の雌ネジ36が形成されている。
【0028】以上説明した本実施形態の魚釣用スピニン
グリール1では、図1、図2、図4にそれぞれ示される
ように、スプール軸9の少なくとも一部がハンドル軸2
の環状凹部29の内側に位置するように、スプール軸9
とハンドル軸2とを交差させて組み付けることができ
る。これにより、ハンドル5の左右の付け替えを可能と
しつつ、スプール軸9が環状凹部29の内側に入り込む
分だけ、ハンドル軸2の軸心Oとスプール軸9の軸心
との間の距離(オフセット量)Sを従来よりも短く
することができる。しかも、ハンドル軸2は、スプール
軸9と交差する部分のみが小径化されているため、その
強度を低下させることなくスプール軸9との距離を縮め
ることができる。
【0029】図4は、ハンドル軸2に対するスプール軸
9のオフセット量に関して、従来と本実施形態とを対比
して示している。図4中、従来におけるスプール軸9の
組み付け位置が二点鎖線で示されている。スプール軸9
との干渉を防止する環状凹部29がハンドル軸2に形成
されていない従来においては、スプール軸9の軸心
’をハンドル軸2の軸心Oから少なくとも距離
S’だけ離間させる必要がある。すなわち、スプール軸
9の軸心O’はハンドル軸2の軸心Oから少なくと
も距離S’だけオフセットされる必要がある。しかし、
本実施形態では、スプール軸9の少なくとも一部をハン
ドル軸2の環状凹部29の内側に位置させることができ
るため、スプール軸9が環状凹部29の内側に入り込む
分だけ軸心間の距離を詰めて、オフセット量をS’より
も小さいSとすることができる。
【0030】また、このように、ハンドル軸2に対する
スプール軸9のオフセット量を小さくして、スプール軸
9をハンドル軸2に近づければ、ドライビギア3からピ
ニオンギア13への回転トルクの伝達効率を向上させて
ハンドル5の回転を軽くすることができるとともに、ス
プール軸9の位置によってその取付位置が決定される下
側のフォームシャフト19a等もハンドル軸2に近づけ
ることができるため、リール全体の縦方向寸法を従来よ
りも例えば距離L(図1参照)だけ小さくすることがで
き、リールの小型化を図ることができる。
【0031】また、ハンドル軸2に対するスプール軸9
のオフセット量が小さくなって、リール本体1aの縦方
向寸法が小さくなれば、スプールと脚部の竿取付部との
間の距離も短くなるため、スプールに巻回されている釣
糸をサミングし易くなる。
【0032】また、本実施形態では、ハンドル軸2の小
径部2aの外径dがドライブギア3の外径Dの17%以
下(d/D≦0.17)に設定されている。そのため、
従来通りのギヤ比を確保しながら、駆動力の伝達効率を
向上させることができる。
【0033】また、本実施形態では、ハンドル軸2内に
ハンドル5の軸部を挿入するのではなく、ハンドル軸2
の外周面に雄ネジ33,34を形成してこれをハンドル
5の接続部5bの雌ネジ35,36に螺合挿入するよう
にしているため、ハンドル軸2の強度を十分に確保した
たままハンドル軸2の小径化を図ることができる。
【0034】また、本実施形態では、ハンドル軸2が中
空構造を成しているため、ハンドル軸2の軽量化を図る
ことができる。。
【0035】図5にはハンドル軸の第1の変形例が示さ
れている。この変形例に係るハンドル軸2Aは、小径部
2aのみが中実に形成され、左右両端部2b,2cが中
空に形成されている。すなわち、左端部2bには内孔5
0が形成されるとともに、右端部2cには内孔51が形
成され、小径部2aには内孔が形成されていない。な
お、それ以外の構成は前記実施形態と同一である。
【0036】このように、小径部2aのみを中実として
他の部分を中空とすれば、ハンドル軸2が不必要に重く
ならないため、高強度で軽量なリールの提供が可能とな
る。
【0037】図6にはハンドル軸の第2の変形例が示さ
れている。この変形例に係るハンドル軸2Bは、その全
長にわたって中実に形成されている。なお、それ以外の
構成は前記実施形態と同一である。
【0038】このように、ハンドル軸2を全長にわたっ
て中実に形成すれば、ハンドル軸2の強度が増大するた
め、ハンドル軸2の細径化を図ることができ、ハンドル
軸2の軸心とスプール軸9の軸心とのオフセット量をさ
らに小さくすることができるようになる。
【0039】図7にはハンドル軸の第3の変形例が示さ
れている。この変形例に係るハンドル軸2Cには、その
全長にわたって連続した貫通孔が形成されている。具体
的には、段付き孔60,64がハンドル軸2の左右両端
部2b,2cにそれぞれ設けられ、段付き孔60,64
よりも小径の内孔63が小径部2aに設けられている。
左端部2bに設けられた段付き孔60は、外方に位置す
る大径孔60aと、内方に位置する小径孔60bとから
なる。この場合、小径孔60bの内周面には第1の雌ネ
ジ(正ネジ)62が形成されている。また、右端部2c
に設けられた段付き孔64は、外方に位置する大径孔6
4bと、内方に位置する小径孔64aとからなる。この
場合、大径孔64bの内周面には、第1の雌ネジ62と
ネジ方向が逆の第2の雌ネジ(逆ネジ)65が形成され
ている。なお、それ以外の構成は前記実施形態のハンド
ル軸2と同一である。
【0040】ハンドル軸2の小径部2a内に、両側の大
径孔64b,60aおよび小径孔64a,60bよりも
小径の内孔63が形成されていることにより、特にネジ
加工等の切粉づまりが防止できるとともに、ゴミ等の除
去が容易となり、また、軽量化できる。
【0041】一方、ハンドル軸2Cに着脱自在に取り付
けられるハンドル5Aの接続部5bには、ハンドル軸2
の左右両端部2b,2cの段付き孔60,64に螺合挿
入される段付きの突起部70が形成されている。この突
起部70は、先端側に位置する小径部70aと、手元側
に位置する大径部70bとからなる。この場合、小径部
70aの外周面には、第1の雌ネジ62と螺合可能な第
1の雄ネジ72が形成され、また、大径部70bの外周
面には、第2の雌ネジ65と螺合可能な第2の雄ネジ7
3が形成されている。なお、それ以外の構成は前記実施
形態のハンドル5と同一である。
【0042】図8にはハンドル軸の第4の変形例が示さ
れている。この変形例に係るハンドル軸2Dは、小径部
2aのみが中実に形成され、左右両端部2b,2cが中
空に形成されている。すなわち、左端部2bには内孔9
0が形成されるとともに、右端部2cには内孔91が形
成され、小径部2aには内孔が形成されていない。ま
た、左右両端部2b、2cの外形は非円形に設定されて
いる。また、左右両端部2b,2cの外周面には環状溝
80,81がそれぞれ形成されている。なお、それ以外
の構成は前記実施形態のハンドル軸2と同一である。
【0043】一方、ハンドル軸2Dに着脱自在に回り止
めして取り付けられるハンドル5Bの接続部5bには、
ハンドル軸2Dの左右両端部2b,2cが回り止め嵌合
可能な接続孔83が設けられている。また、接続部5b
には、その径方向に沿って延びる複数の貫通孔89が形
成されている。各貫通孔89の外端側は、接続部5bに
螺着される管体95によって閉塞されるとともに、各貫
通孔89の内端側は、接続孔83に向けて開口してい
る。また、各貫通孔89内には、ハンドル軸2Dの左右
両端部2b,2cの環状溝80,81に弾発係合可能な
係合部材88が収容されている。各係合部材88は、接
続孔83内に所定量突出できるように貫通孔89内に収
容されており、貫通孔89内に配設されたバネ87によ
って、接続孔83内に突出する方向に常時付勢されてい
る。なお、それ以外の構成は前記実施形態のハンドル5
と同一である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の魚釣用ス
ピニングリールによれば、ハンドルの左右の付け替えが
できるとともに、スプール軸とハンドル軸の強度を低下
させることなくこれら2軸のオフセット量を減らすこと
により伝達効率の向上を図ることができ、リール本体の
小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリ
ールの部分側断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の魚釣用スピニングリールのハンドル軸の
断面図である。
【図4】ハンドル軸に対するスプール軸のオフセット量
に関して、従来と図1の魚釣用スピニングリールとを対
比して示した説明図である。
【図5】ハンドル軸の第1の変形例を示す断面図であ
る。
【図6】ハンドル軸の第2の変形例を示す断面図であ
る。
【図7】ハンドル軸の第3の変形例を示す断面図であ
る。
【図8】ハンドル軸の第4の変形例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…スピニングリール 1a…リール本体 2…ハンドル軸 2a…小径部 3…ドライブギア 5…ハンドル 8…ロータ 9…スプール軸 10…スプール 13…ピニオンギア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体と、 リール本体に回転可能に支持されたロータと、 その両側部がリール本体に回転可能に支持され、端部に
    ハンドルが着脱自在に取り付けられるハンドル軸と、 ハンドル軸に設けられ、ハンドル軸と一体で回転するド
    ライブギアと、 ドライブギアと噛み合い、ドライブギアの回転力をロー
    タに伝達するピニオンギアと、 リール本体内でハンドル軸と交差するように延びるスプ
    ール軸と、 スプール軸に支持され、ロータの回転によって釣糸が巻
    回されるスプールと、を具備し、 スプール軸と交差するハンドル軸の部位は、ハンドル軸
    のその他の部位よりも外径が小さく設定された小径部と
    して形成されていることを特徴とする魚釣用スピニング
    リール。
  2. 【請求項2】 前記ハンドル軸の少なくとも小径部の部
    位が中実に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 【請求項3】 前記ハンドル軸の小径部の外径は前記ド
    ライブギアの外径の17%以下に設定されていることを
    特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 【請求項4】 前記ハンドル軸の小径部内に、ハンドル
    側の挿入軸部外周よりも小径の内孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリー
    ル。
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