JP2001211088A - データ誤り訂正方法及び装置 - Google Patents

データ誤り訂正方法及び装置

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JP2001211088A
JP2001211088A JP2000019121A JP2000019121A JP2001211088A JP 2001211088 A JP2001211088 A JP 2001211088A JP 2000019121 A JP2000019121 A JP 2000019121A JP 2000019121 A JP2000019121 A JP 2000019121A JP 2001211088 A JP2001211088 A JP 2001211088A
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Michio Kobayashi
道夫 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボ符号化された入力データを復号する際
に、回路構成を増加させることなくビタビ復号とターボ
復号とを選択的に行う。 【解決手段】 情報ビットとパリティビットとでなるタ
ーボ符号化された入力データをターボ復号する際に、入
力データを情報データLC yとパリティデータL C y′
とにデータ分離回路30で分離し、その情報データLC
yと第2の軟出力復号器33の尤度情報をデインターリ
ーバ34でデインターリーブしたデータとをトレリス線
図を利用した第1の軟出力復号器31に入力して尤度情
報を得、この尤度情報をインターリーバ32でインター
リーブしたデータとパリティデータLC y′とに基づい
て第2の軟出力復号器33で尤度情報を形成し、第1及
び第2の軟出力復号器31及び33で繰り返し尤度情報
の演算を行うことによりターボ復号を行い、第1の軟出
力復号器31のみを使用してビタビ復号を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば直交周波数
分割多重(OFDM)変調方式を使用したデータ伝送方
式の受信側等に好適なデータ誤り訂正方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近来、無線LAN等のデータ伝送方式に
直交周波数分割多重変調方式を採用することが考えられ
ている。
【0003】この無線LANでは、一般に送信側で入力
データに対して畳み込み符号器で拘束長K(=7)、符
号化率1/2〜3/4の畳み込み符号に符号化された後
インターリーブされ、その後、変調方式に応じて、マッ
ピングされ、マッピングされたデータがシリアルパラレ
ル変換されて、64シンボル毎に逆高速フーリ変換さ
れ、この変換データにさらに12シンボルのガードイン
タバルが付加されてトータルで86個のOFDMシンボ
ルのデータが生成され、この生成されたデータが波形整
形フィルタを通過し、直交変調された後、キャリア周波
数まで周波数を持ち上げて高周波増幅した後アンテナか
ら送信される。
【0004】一方、受信側では、アンテナからの電波を
ローノイズアンプで増幅し、AGCアンプで受信レベル
を検出し、AFC回路を経た後キャリアを除去して復調
し、ガードインタバルを除去し、その後64シンボル毎
に高速フーリエ変換され、得られたシンボルをデマッピ
ングし、デインターリーブしてからビタビ復号を行うこ
とにより、受信データを得るようにしている。
【0005】そして、対選択性フェージング特性を改善
するために、畳み込み符号化されたデータをビタビ復号
する場合に代えてターボ符号化されたデータをターボ復
号する提案が1999年電子情報通信学会通信ソサイエ
ティ大会B−5−55「ターボ符号を使用したOFDM
通信方式に関する検討」に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のOFDM通信方式にあっては、畳み込み符号で符号
化した送信データをビタビ復号するのが一般的であり、
通信路の状態が劣悪な場合は、ビタビ復号に代えてター
ボ符号で符号化した送信データを繰り返し回数を2回以
上としたターボ復号することにより、ビット誤り率(B
ER)を小さくすることができ、さらに繰り返し回数が
多い程ビット誤り率が小さくなるものであるが、ビタビ
復号に比較して演算量が多くなると共に、メモリ容量も
多く必要とするので、伝送効率が低下するという未解決
の課題がある。
【0007】このため、ターボ復号とビタビ復号とを併
用することが考えられるが、上記従来例では、ビタビ復
号には畳み込み符号器を使用して符号化し、ターボ復号
には再帰型畳符号器(RSC)を使用するので、送信側
及び受信側の双方で2種類の符号器及び復号器を必要と
し、回路構成が大型化し、小型化の要求に応えることが
できないという未解決の課題がある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、入力データの状態
に応じてビタビ復号とターボ復号とを選択することが可
能で且つ回路構成を小型化することができるデータ誤り
訂正方法及び装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るデータ誤り訂正方法は、符号化され
た入力データのビット誤りを訂正するデータ誤り訂正方
法において、ターボ符号器で符号化された入力データの
同期検出信号に基づいてデータ状態を判断し、データ状
態が不良であるときに前記入力データをターボ復号手段
を使用してターボ復号し、データ状態が良好であるとき
に前記入力データを前記ターボ復号手段を利用してビタ
ビ復号するようにしたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2に係るデータ誤り訂正装置
は、符号化された入力データのビット誤りを訂正するデ
ータ誤り訂正装置において、ターボ符号器で符号化され
た入力データの同期検出信号に基づいてデータ状態が良
好であるか否かを判定するデータ状態判定手段と、該デ
ータ状態判定手段でデータ状態が不良であると判定され
たときに前記入力データをターボ復号するターボ復号手
段と、前記データ状態判定手段でデータ状態が良好であ
ると判定されたときに前記ターボ復号手段を利用してビ
タビ復号を行うビタビ復号手段とを備えていることを特
徴としている。
【0011】これら請求項1及び請求項2に係る発明に
おいては、ターボ符号器で符号化された入力データの同
期検出信号に基づいて入力データの状態が良いとき、例
えば無線LAN等の受信側で送信側から送信されて受信
した受信データの同期検出信号レベルが大きいときに入
力データをターボ復号手段を利用してビタビ復号するこ
とにより、演算処理負荷を軽減し、同期検出信号レベル
が小さいときにターボ復号手段でターボ復号することに
より、ビット誤り率を低下させる。この結果、ビタビ復
号及びターボ復号をターボ復号手段を使用して行うこと
により、回路構成を簡略化できる。
【0012】さらに、請求項3に係るデータ誤り訂正装
置は、請求項2に係る発明において、前記ターボ復号手
段は、入力データを構成するデータ部と尤度情報とをも
とにトレリス線図に基づいて第1の尤度情報を出力する
第1の軟出力復号器と、該第1の軟出力復号器から出力
される尤度情報が入力されるインターリーバと、該イン
ターリーバでインターリーブされた情報と前記入力デー
タを構成するパリティデータ部とに基づいて第2の尤度
情報を出力する第2の軟出力復号器と、該第2の軟出力
復号器の第2の尤度情報が入力され、これをデインター
リーブして前記第1の軟出力復号器に入力するデインタ
ーリーバとを備えていることを特徴としている。
【0013】この請求項3に係る発明においては、入力
データに含まれるデータ部をトレリス線図に基づいて第
1の尤度情報を出力する第1の軟出力復号器に入力する
ようにしているので、この第1の軟出力復号器でターボ
復号を行う際の尤度情報を算出する場合に、例えばMA
Pアルゴリズムを適用したときには、全てのデータに対
して確率関数αK (s) をビタビ復号のメトリックに対応
する関数γK (i,j) に基づいて最初のデータから最後の
データまで演算して求め、さらに別の確率関数βK (s)
を同様に関数γK (i,j) に基づいて最後のデータから最
初のデータまで逆に演算して求め、これら確率関数αK
(s) 及びβK (s) を全てメモリに蓄積し、これら確率関
数αK (s) 及びβK (s) に基づいて尤度情報を演算す
る。このため、関数γK (i,j) がビタビ復号のメトリッ
クに対応していることから、この関数γK (i,j) を使用
して所定の演算を行うことにより、ビタビ復号が可能と
なる。
【0014】さらにまた、請求項4に係るデータ誤り訂
正装置は、請求項2又は3に係る発明において、前記入
力データは所定Nビットごとに区切られたデータを符号
化率1/2の畳み込み符号化して情報ビット及びパリテ
ィビットを出力する第1の再帰型組織畳み込み符号器
と、前記Nビットごとに区切られたデータをインターリ
ーバでインターリーブしたデータを符号化率1/2の畳
み込み符号化してパリティビットを出力する第2の再帰
型組織畳み込み符号器とを備えたターボ符号器でターボ
符号化されることを特徴としている。
【0015】この請求項4に係る発明においては、例え
ば通信方式に適用した場合には、送信側で送信データを
所定Nビットごとに区切った所定ビットデータを第1の
再帰型組織畳み込み符号器に直接供給することにより、
符号化率1/2の畳み込み符号化して情報ビットとパリ
ティビットを出力すると共に、前記所定ビットデータを
インターリーバでインターリーブしたのち第2の再帰型
組織畳み込み符号器に供給して、符号化率1/2の畳み
込み符号化してパリティビットを得、第1の再帰型組織
畳み込み符号器から出力される情報ビットと第1及び第
2の再帰型組織畳み込み符号器から出力されるパリティ
ビットとをターボ符号として送信する。ここで、第1及
び第2の再帰型組織畳み込み符号器から出力されるパリ
ティビットは、必要に応じてパンクチャラに供給するこ
とによりパンクチュアリングを行って符号化レートを上
げることも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を伴って説明する。
【0017】図1は本発明をOFDM通信方式に適用し
た場合の一例を示す概略構成図であり、送信側では送信
データをFECコーダ1でターボ符号化され、その後マ
ッピング回路2で変調方式に応じてマッピング処理さ
れ、その処理データがシリアルパラレル変換されて逆高
速フーリエ変換回路3に供給されて、64シンボル毎に
逆高速フーリエ変換される。この変換データがガードイ
タンタバル付加回路4に供給されてさらに12シンボル
のガードインタバルが付加されてトータルで86個のO
FDMシンボルのデータが生成される。生成されたデー
タは波形整形フィルタ5で波形整形された後、直交周波
数多重変調回路6で直交周波数多重変調(BPSK−O
FDM)され、次いで乗算器7でキャリア周波数まで周
波数を持ち上げてから高周波アンプ8で高周波増幅され
てアンテナ9から送信される。
【0018】一方、受信側では、アンテナ11からの電
波をローノイズアンプ12で増幅し、乗算器13で搬送
波を乗算してからAGCアンプ14で受信レベルを検出
し、復調回路15でAFC回路16を用いてキャリアを
除去した後復調し、ガードインタバル除去回路17でベ
ースバンド信号に適当な窓をかけてガードインタバルが
除去される。その後、高速フーリエ変換回路18で64
シンボル毎に高速フーリエ変換された後、得られたシン
ボルをデマッピング回路19でデマッピングすると共
に、デインターリーブし、さらにパラレルシリアル変換
してからFECデコーダ20に供給してターボ復号又は
ビタビ復号を行って受信データを得る。
【0019】そして、送信側のFECコーダ1は、図2
に示すように、ターボ符号器の構成を有し、送信情報I
がN段のシフトレジスタ21に供給されて、Nビットづ
つに区切られて格納され、このシフトレジスタ21から
順次出力される情報ビットI F1は第1の再帰型組織畳み
込み符号器(RSC)22Aに直接入力されると共に、
インターリーバ23でインターリーブされた後シフトレ
ジスタ24に格納され、このシフトレジスタ24から出
力される情報ビットIF2が第2の再帰型組織畳み込み符
号器(RSC)22Bに入力され、第1及び第2の再帰
型組織畳み込み符号器22A及び22Bから出力される
パリティビットP1 及びP2 がパンクチャラ25でパン
クチュアリングされ、このパンクチュアリングされたパ
リティビットPが情報ビットIF1に付加されてターボ符
号として出力される。
【0020】ここで、第1及び第2の再帰型組織畳み込
み符号器22A及び22Bの夫々は、符号化率R=1/
2で生成行列h1=7,h2=5に設定され、図3に示
すように、情報ビットIF1又はIF2が入力される加算器
26と、この加算器26の加算出力が入力される2段の
シフトレジスタ27と、このシフトレジスタ27の入力
ビットと最終段出力ビットとを加算する加算器28と備
え、シフトレジスタ27の初段出力ビット及び最終段出
力ビットが加算器28に入力され、加算器28からパリ
ティビットP1 又はP2 を出力するように構成されてい
る。なお、第1の再帰型組織畳み込み符号器22Aでは
入力された情報ビットIF1をそのまま出力するが、第2
の再帰型組織畳み込み符号器22Bでは入力された情報
ビットI F2の出力は行わず、パリティビットP2 のみを
出力する。
【0021】また、パンクチャラ25は、例えば下記に
示すパンクチャリングパターンによって第1及び第2の
再帰型組織畳み込み符号器22A及び22Bから出力さ
れるパリティビットP1 及びP2 をパンクチャリングす
る。
【0022】
【数1】 したがって、パンクチャラ25から出力されるパリティ
ビットPは、各時点でのパリティビットP1 及びP2
1 (0),p1 (1),p1 (2),p1 (3),……及びp 2 (0),p
2 (1),p2 (2),p2 (3),……としたときに、p2 (0),p
1 (1),p2 (2),p1 (3),……となる。
【0023】一方、受信側のFECデコーダ20は、図
4に示すようにターボ復号器で構成されている。すなわ
ち、ターボ復号器は、高速フーリエ変換された変換デー
タを送信ビットIF が通信チャンネルで影響を受けた情
報データLC yとパリティビットPが通信チャンネルで
影響を受けたパリティデータLC y′とに分離し、パリ
ティデータLC y′については送信側のパンクチャラ2
5でパンクチュアリングされたパリティビットPの該当
ビット位置に任意のダミービット(通常は−1として扱
う)を挿入して出力するデータ分離回路30と、このデ
ータ分離回路30から出力される情報データLC yが一
方の入力側に、他方の入力側に尤度情報L(1) (u) の初
期値(=0)又は後述する尤度情報L(1) (u) が入力さ
れる第1の軟出力復号器31と、この軟出力復号器31
から出力される第1回目の尤度情報LE (1) (u^)をイ
ンタリーブするインターリーバ32と、このインターリ
バ32の出力L(2) (u) と前記データ分離回路30から
出力されるパリティデータLC y′とが入力される軟出
力復号器33と、この軟出力復号器33から出力される
尤度情報LE (2) (u^)をデインターリーブして尤度情
報L(1) (u) として第1の軟出力復号器31に供給する
デインターリーバ34とで構成されている。ここで、第
1の軟出力復号器31は、第1回目の復号出力L(1) (u
^)を出力することができ、第2の軟出力復号器33は
第2回目の復号出力L(2) (u^)出力することができ
る。
【0024】このように、ターボ復号器は、第1の軟出
力復号器31で第1回目の尤度情報LE (1) (u^)の復
号を行い、これをインターリーバ32でインターリーブ
した情報とパリティビット情報LC y′とに基づいて第
2の軟出力復号器33で第2回目の尤度情報LE (1) (u
^)の復号を行い、これをデインターリーバ34でデイ
ンターリーブした尤度情報L(1) (u) とデータLC yと
に基づいて第1の軟出離いく復号器31で第3回目の尤
度情報LE (3) (u^)の復号を行い、これをi回目(例
えばi=5)まで繰り返してターボ復号を行い、最終的
に第i回目で復号を終了したときの復号データはL(I)
(u^) となる。
【0025】ここで、ターボ復号に用いられる繰り返し
軟判定復号のアルゴリズムとしては、MAP(Maximum
a posteriori Probability) アルゴリズム、Log−M
APアルゴリズム、SOVA(Soft Output Viterbi alg
orithm)等を適用することができ、これらの場合、受信
データをNビットごとにメモリに蓄えて、5回〜20回
程度、繰り返し軟判定復号を行う必要があり、復号に時
間がかかる。
【0026】そして、図4のターボ復号器において、軟
出力復号器31のトレリス線図は、図5に示すように表
される。
【0027】すなわち、軟出力復号器31で尤度情報L
E (1) (u^)を演算する場合、MAPアルゴリズムであ
れば、図5のトレリス線図に従って全てのデータに対し
て、入力データLC yのk番目のデータをYK =(yK
I ,yK P )とした場合下記(2)式で表される条件付
き確率P(YK |uK )を演算し、これをメモリに蓄積
する。
【0028】
【数2】 ここで、uK はk番目の情報ビットiの推定値、xK P
はk番目のパリティビットの推定値である。
【0029】そこで、図5のトレリス線図に従ってター
ボ復号する場合には、図6で各枝の確率関数γK (i,
j)が下記(3)式で表される。
【0030】
【数3】 この図6で、確率関数αK (s) (s=0,1,2,3)
のひとつである例えばαK (0) は下記(4)式で表すこ
とができる。
【0031】 αK (0) =αK-1 (0) ・γK (0,0) +αK-1 (1) ・γK (1,1) ……(4) ターボ復号の場合、各データYK 毎に、確率関数αK
(s) の値を最初のデータから最後のN個目のデータまで
求め、更に別の確率関数βK (s) という値を今度は最後
のN番目のデータから最初のデータまで逆に計算してゆ
く必要がある。ターボ復号に時間がかかる理由の一つは
ここに原因がある。しかも、演算された全ての確率関数
αK (s) 及びβK (s) をメモリに蓄えておく必要がある
ため、その分のメモリ容量も必要となる。
【0032】ところで、ターボ復号における確率関数γ
K (i,j)は、ビタビ復号におけるメトリックに相当
する量であるので、パスメトリックMK (s) を下記
(5)のように定めれば図7において生き残りパスを求
めることができ、ビタビ復号を行うことができる。
【0033】 MK (s) =MK-1(s ′)×max〔γK (i,j),γK (i′,j′)〕 …………(5) すなわち、生き残りパスと共にそのパスに相当する出力
の推定結果をメモリに蓄えておき、パスが消失した時点
でトレースバックを行うことによりビタビ復号が可能と
なる。その場合の出力の推定結果を格納する場所として
は、ターボ復号時に確率関数βK (s) を格納するメモリ
を使用することが可能である。
【0034】したがって、ターボ復号器に上記(5)式
における右辺第2項のγK (i,j)とγK (i′,
j′)とを比較して何れか大きい方を選択するための比
較器など少しの回路を付加するのみでビタビ復号を行う
ことが可能であり、このビタビ復号では、復号が逐次的
に行われるので、復号時間も短くて済むことになる。
【0035】そして、ターボ復号器でターボ復号を行う
かビタビ復号を行うかは、受信信号の状態が良いときに
はビタビ復号を選択し、受信信号の状態が悪いときには
ターボ復号を行ってビット誤り率(BER)を向上させ
る。
【0036】ここで、受信信号の状態を検出するには、
受信アンテナ11として例えば4素子〜8素子程度のリ
ニアアレーアンテナや平面アレーアンテナ等で構成され
るアダプティブアレーアンテナを適用したダイバーシテ
ィ受信方式において、受信信号の先頭に付加されたトレ
ーニング信号を用いて、AGC回路のゲイン及びアレー
の選択を行う際の検出信号のレベルに基づいてこの検出
信号のレベルが設定レベル以上であるときにはビタビ復
号を選択し、設定レベル未満であるときにはターボ復号
を選択するようにする。
【0037】このように、本実施形態では、送信側で生
成されるターボ符号に対して、受信信号の状態が良いと
きには受信側でビタビ復号を行い、受信信号の状態が悪
いときにはターボ復号を行うが、ターボ符号をビタビ復
号した場合とターボ復号した場合の受信信号の信号対雑
音電力比Eb/Noとビット誤り率BERとの関係は、
図8で表される。すなわち、ビタビ復号では、曲線LV
で示すように、Eb/Noが小さい領域ではBERが1
-2程度と比較的大きな値となるが、Eb/Noが大き
くなるにつれてBERが減少することから、Eb/No
が大きな領域では、ビタビ復号により十分に誤り訂正が
可能であり、一方、ターボ復号では曲線LT で示すよう
に、Eb/Noが小さい領域ではBERが10-1程度と
ビタビ復号より大きな値となるが、Eb/Noが0.5
程度から急激にBERが減少することになり、ビタビ復
号に比較してEb/Noが小さい領域で十分な誤り訂正
を行うことができる。
【0038】このように、上記実施形態によると、受信
側で受信信号の状態が良いときには、FECデコーダ2
0で受信したターボ符号化された受信信号をビタビ復号
することにより、演算処理を簡略化して復号時間を短縮
しながら十分な誤り訂正を行うことができ、受信信号の
状態が悪いときには、FECデコーダ20でターボ復号
を行うことにより、十分な誤り訂正を行うことができ
る。このとき、ビタビ復号をターボ復号器の一部である
軟出力復号器31を利用して行うので、別途ビタビ復号
を行うための復号器を設ける必要はなく、回路規模が増
大することを確実に防止することができる。
【0039】因みに、従来例のように、通信チャンネル
の状態が良い場合には、送信側で畳み込み符号を使用
し、チャンネル状態が悪い場合には送信側でターボ符号
を使用するので、受信側でターボ復号器の他にビタビ復
号器が必要となり、回路規模が増大すると共に、送信側
でも符号器の切換えが必要になり、効率の良いデータ伝
送を行うことができない。
【0040】なお、上記実施形態においては、FECコ
ーダ1でパリティビットP1 及びP 2 についてパンクチ
ャラ25でパンクチュアリングしてパリティビットPを
生成する場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、パンクチャラ25を省略してパリティビッ
トP1 及びP2 を交互に整列させて情報ビットIF と共
に送信するようにしてもよく、この場合には受信側のF
ECデコーダ20におけるデータ分離回路30でパリテ
ィデータに対するダミービットの挿入を省略する。
【0041】また、上記実施形態においては、ターボ符
号を生成する再帰型組織畳み込み符号器22A及び22
Bを構成するシフトレジスタを2段で構成し生成行列が
h1=7,h2=5に設定した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、シフトレジスタの
段数を任意に設定して任意の生成行列を設定することが
できる。
【0042】さらに、上記実施形態においては、本発明
をOFDM通信方式に適用した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、他のシングルキャ
リアの通信方式にも適用することができる他、ディジタ
ルビデオテープレコーダの磁気テープに画像情報を記録
する場合やコンパクトディスク等の記録媒体にオーディ
オデータや情報データを記録する場合にターボ符号化し
て記録し、これらを再生する場合に再生信号の状態を検
出して、状態が良い場合にはビタビ復号を行い、状態が
悪い場合にはターボ復号を行うようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項2に係るデータ誤り訂正方法及びデータ誤り訂正装置
によれば、ターボ符号器で符号化された入力データの同
期検出信号に基づいて入力データの状態が良いとき、例
えば無線LAN等の受信側で送信側から送信されて受信
した受信データの同期検出信号レベルが大きいときに入
力データをターボ復号手段を利用してビタビ復号するこ
とにより、演算処理負荷を軽減して復号時間を短縮し、
同期検出信号レベルが小さいときにターボ復号手段でタ
ーボ復号することにより、ビット誤り率を低下させて正
確なデータ誤り訂正を行うことができるという効果が得
られる。しかも、ビタビ復号及びターボ復号の双方をタ
ーボ復号手段を使用して行うことにより、ビタビ復号器
を省略して回路構成を簡略化できるという効果が得られ
る。
【0044】また、請求項3に係る発明によれば、入力
データに含まれるデータ部をトレリス線図に基づいて第
1の尤度情報を出力する第1の軟出力復号器に入力する
ようにしているので、この第1の軟出力復号器でターボ
復号を行う際の尤度情報を算出する場合に、例えばMA
Pアルゴリズムを適用したときには、全てのデータに対
して確率関数αK (s) をビタビ復号のメトリックに対応
する関数γK (i,j) に基づいて最初のデータから最後の
データまで演算して求め、さらに別の確率関数βK (s)
を同様に関数γK (i,j) に基づいて最後のデータから最
初のデータまで逆に演算して求め、これら確率関数αK
(s) 及びβK (s) を全てメモリに蓄積し、これら確率関
数αK (s) 及びβK (s) に基づいて尤度情報を演算す
る。このため、関数γK (i,j) がビタビ復号のメトリッ
クに対応していることから、この関数γK (i,j) を使用
して所定の演算を行うことにより、ビタビ復号が可能と
なるという効果が得られる。
【0045】さらに、請求項4に係る発明によれば、例
えば通信方式に適用した場合には、送信側で送信データ
を所定Nビットごとに区切った所定ビットデータを第1
の再帰型組織畳み込み符号器に直接供給することによ
り、符号化率1/2の畳み込み符号化して情報ビットと
パリティビットを出力すると共に、前記所定ビットデー
タをインターリーバでインターリーブした後第2の再帰
型組織畳み込み符号器に供給して、符号化率1/2の畳
み込み符号化してパリティビットを得、第1の再帰型組
織畳み込み符号器から出力される情報ビットと第1及び
第2の再帰型組織畳み込み符号器から出力されるパリテ
ィビットとで容易にターボ符号を生成することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をOFDM通信方式に適用した場合の一
実施形態を示すブロック図である。
【図2】FECコーダの具体的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】再帰型組織畳み込み符号器の具体例を示すブロ
ック図である。
【図4】FECデコーダの具体的構成を示すブロック図
である。
【図5】軟出力復号器のトレリス線図を示す説明図であ
る。
【図6】トレリス線図を使用してターボ復号を行う場合
の説明図である。
【図7】トレリス線図を使用してビタビ復号を行う場合
の説明図である。
【図8】ターボ符号をビタビ復号及びターボ復号した場
合の信号対雑音電力比とビット誤り率との関係を示す特
性線図である。
【符号の説明】
1 FECコーダ 2 マッピング回路 3 逆高速フーリエ変換回路 4 ガードインタバル付加回路 5 波形整形フィルタ 6 直交周波数多重変調回路 7 乗算器 8 高周波アンプ 9 アンテナ 11 アンテナ 12 ローノイズアンプ 13 乗算器 14 AGCアンプ 15 復調回路 16 AFC回路 17 ガードインタバル除去回路 18 高速フーリエ変換回路 19 デマッピング回路 20 FECデコーダ 21 シフトレジスタ 22A,22B 再帰型組織畳み込み符号器 23 インターリーバ 24 シフトレジスタ 25 パンクチャラ 30 データ分離回路 31 軟出力復号器 32 インターリーバ 33 軟出力復号器 34 デインターリーバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化された入力データのビット誤りを
    訂正するデータ誤り訂正方法において、ターボ符号器で
    符号化された入力データの同期検出信号に基づいてデー
    タ状態を判断し、データ状態が不良であるときに前記入
    力データをターボ復号手段を使用してターボ復号し、デ
    ータ状態が良好であるときに前記入力データを前記ター
    ボ復号手段を利用してビタビ復号するようにしたことを
    特徴とするデータ誤り訂正方法。
  2. 【請求項2】 符号化された入力データのビット誤りを
    訂正するデータ誤り訂正装置において、ターボ符号器で
    符号化された入力データの同期検出信号に基づいてデー
    タ状態が良好であるか否かを判定するデータ状態判定手
    段と、該データ状態判定手段でデータ状態が不良である
    と判定されたときに前記入力データをターボ復号するタ
    ーボ復号手段と、前記データ状態判定手段でデータ状態
    が良好であると判定されたときに前記ターボ復号手段を
    利用してビタビ復号を行うビタビ復号手段とを備えてい
    ることを特徴とするデータ誤り訂正装置。
  3. 【請求項3】 前記ターボ復号手段は、入力データを構
    成するデータ部と尤度情報とをもとにトレリス線図に基
    づいて第1の尤度情報を出力する第1の軟出力復号器
    と、該第1の軟出力復号器から出力される尤度情報が入
    力されるインターリーバと、該インターリーバでインタ
    ーリーブされた情報と前記入力データを構成するパリテ
    ィデータ部とに基づいて第2の尤度情報を出力する第2
    の軟出力復号器と、該第2の軟出力復号器の第2の尤度
    情報が入力され、これをデインターリーブして前記第1
    の軟出力復号器に入力するデインターリーバとを備えて
    いることを特徴とする請求項2に記載のデータ誤り訂正
    装置。
  4. 【請求項4】 前記入力データは所定Nビットごとに区
    切られたデータを符号化率1/2の畳み込み符号化して
    情報ビット及びパリティビットを出力する第1の再帰型
    組織畳み込み符号器と、前記Nビットごとに区切られた
    データをインターリーバでインターリーブしたデータを
    符号化率1/2の畳み込み符号化してパリティビットを
    出力する第2の再帰型組織畳み込み符号器とを備えたタ
    ーボ符号器でターボ符号化されることを特徴とする請求
    項2又は3に記載のデータ誤り訂正装置。
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