JP2001257602A - データ誤り訂正方法及び装置 - Google Patents

データ誤り訂正方法及び装置

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JP2001257602A
JP2001257602A JP2000067388A JP2000067388A JP2001257602A JP 2001257602 A JP2001257602 A JP 2001257602A JP 2000067388 A JP2000067388 A JP 2000067388A JP 2000067388 A JP2000067388 A JP 2000067388A JP 2001257602 A JP2001257602 A JP 2001257602A
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turbo
transmission
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JP2000067388A
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Michio Kobayashi
道夫 小林
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データを伝送する際に、伝送状態に応じて、
ターボ符号化及び畳み込み符号化を選択する共に、1つ
のターボ符号化手段を使用して、ターボ符号化及び畳符
号化を選択的に行う。 【解決手段】 伝送状態が良好なときには送信側で、タ
ーボ符号器を構成する第1の再帰型畳み込み符号器22
Aを使用して送信データを畳み込み符号化して、これを
受信側に送信し、受信側でターボ復号器を使用してビタ
ビ復号を行い、伝送状態が不良なときには送信側で、タ
ーボ符号器の第1の再帰型畳み込み符号器22A及び第
2の畳み込み符号器22Bを使用して送信データをター
ボ符号化して、これを受信側に送信し、受信側でターボ
復号器を使用してターボ復号を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(OFDM)変調方式を使用したデータ伝送方式等に
好適なデータ誤り訂正方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、無線LAN等のデータ伝送方式に
直交周波数分割多重変調方式を採用することが考えられ
ている。
【0003】この無線LANでは、一般に送信側で入力
データに対して畳み込み符号器で拘束長K(=7)、符
号化率1/2〜3/4の畳み込み符号に符号化された後
インターリーブされ、その後、変調方式に応じて、マッ
ピングされ、マッピングされたデータがシリアルパラレ
ル変換されて、64シンボル毎に逆高速フーリ変換さ
れ、この変換データにさらに12シンボルのガードイン
タバルが付加されてトータルで86個のOFDMシンボ
ルのデータが生成され、この生成されたデータが波形整
形フィルタを通過し、直交変調された後、キャリア周波
数まで周波数を持ち上げて高周波増幅した後アンテナか
ら送信される。
【0004】一方、受信側では、アンテナからの電波を
ローノイズアンプで増幅し、AGCアンプで受信レベル
を検出し、AFC回路を用いてキャリアを除去した後復
調し、ガードインタバルを除去し、その後64シンボル
毎に高速フーリエ変換され、得られたシンボルをデマッ
ピングし、デインターリーブしてからビタビ復号を行う
デコーダでデコードすることにより、受信データを得る
ようにしている。
【0005】そして、対選択性フェージング特性を改善
するために、畳み込み符号化されたデータをビタビ復号
する場合に代えてターボ符号化されたデータをターボ復
号することが1999年電子情報通信学会通信ソサイエ
ティ大会B−5−55「ターボ符号を使用したOFDM
通信方式に関する検討」に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のOFDM通信方式にあっては、畳み込み符号で符号
化した送信データをビタビ復号するのが一般的であり、
これに代えてターボ符号で符号化した送信データを繰り
返し回数を2回以上としたターボ復号することにより、
ビット誤り率BER小さくすることができ、さらに繰り
返し回数が多い程ビット誤り率が小さくなるものである
が、ビタビ復号に比較して演算量が多くなると共に、メ
モリ容量も多く必要とするので、伝送効率が低下すると
いう未解決の課題がある。
【0007】このため、ターボ復号とビタビ復号とを併
用することが考えられるが、上記従来例では、ビタビ復
号には畳み込み符号器を使用して符号化し、ターボ復号
には再帰型畳符号器(RSC)を使用するので、送信側
及び受信側の双方で2種類の符号器及び復号器を必要と
し、回路構成が大型化し、小型化の要求に応えることが
できないという未解決の課題がある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、伝送データの状態
に応じて畳み込み符号化とターボ符号化とを選択するこ
とが可能で、且つ回路構成を小型化することができるデ
ータ誤り訂正方法及び装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るデータ誤り訂正方法は、送信側で送
信データを符号化して伝送することにより、受信側で伝
送データのビット誤りを訂正するデータ誤り訂正方法に
おいて、前記送信側では前記受信側でのデータ受信状況
に基づいて伝送状態を判断し、伝送状態が不良であると
きに前記ターボ符号器で符号化された入力データの同期
検出信号に基づいてデータ状態を判断し、データ状態が
不良であるときに前記送信データをターボ符号化手段で
ターボ符号化して伝送し、伝送状態が良好であるときに
前記送信データを前記ターボ符号化手段を利用して畳み
込み符号化して伝送するようにしたことを特徴としてい
る。
【0010】この請求項1に係る発明では、無線LAN
等の双方向データ伝送を行う場合に、送信側から送信デ
ータを受信側に送信し、受信側でデータを受信したとき
に伝送状態を例えば送信データに含まれるフレーム同期
シンボル等のトレーニング信号に基づいて判断し、伝送
状態が不良であるときには、その旨を表す伝送状態不良
情報を付加した送信データを受信側から送信側に返送す
ることにより、伝送状態判定手段で、受信状態から伝送
データの伝送状態を判定し、この判定結果が伝送状態が
不良であるときにはターボ符号化手段でターボ符号化し
て伝送し、伝送状態が良好であるときにはターボ符号化
手段を使用して畳み込み符号化して伝送し、伝送状態に
応じてターボ符号化するか畳み込み符号化するかを選択
し、共に共通のターボ符号化手段を使用して受信側に伝
送する。
【0011】また、請求項2係るデータ誤り訂正装置
は、送信側で送信データを符号化して伝送することによ
り、受信側で伝送データのビット誤りを訂正するデータ
誤り訂正方法において、前記送信側では、前記受信側で
のデータ受信状況に基づいて伝送状態を判断し、伝送状
態が不良であるときに前記ターボ符号器で符号化された
入力データの同期検出信号に基づいてデータ状態を判断
し、データ状態が不良であるときに前記送信データをタ
ーボ符号化手段でターボ符号化して伝送し、伝送状態が
良好であるときに前記送信データを前記ターボ符号化手
段を利用して畳み込み符号化して伝送し、受信側では、
受信データに含まれる符号化方式設定情報に基づいて、
当該符号化方式設定情報がターボ符号化であるときにタ
ーボ復号手段を使用して受信データをターボ復号し、畳
み込み符号化であるときに前記ターボ復号手段を利用し
て受信データをビタビ復号するようにしたことを特徴と
している。
【0012】この請求項2に係る発明では、送信側で受
信側でのデータ受信状況に基づいてターボ符号手段を使
用してターボ符号化又は畳み込み符号化を行うと共に、
何れの符号化を行ったかを表す符号化方式設定情報を含
む送信データを受信側に送信する。一方、受信側では、
送信側からの送信データに含まれる符号化方式設定情報
に基づいて受信したデータをターボ復号手段を使用した
ターボ復号か、同様にターボ復号手段を使用したビタビ
復号を選択することにより、伝送状態が良好であるとき
には送信側で畳み込み符号化し、これを受信側でビタビ
復号し、伝送状態が不良であるときには送信側でターボ
符号化し、これを受信側でターボ復号する。
【0013】さらに、請求項3に係るデータ誤り訂正装
置は、送信側で送信データを符号化して伝送することに
より、受信側で伝送データのビット誤りを訂正するデー
タ誤り訂正装置において、送信側では、前記受信側での
データ受信状況に基づいて伝送状態を判断するデータ状
態判定手段と、該データ状態判定手段で伝送状態が不良
であると判定されたときに前記送信データをターボ符号
化手段を使用してターボ符号化し、伝送状態が良好であ
ると判定されたときに前記送信データを前記ターボ符号
化手段を使用して畳み込み符号化する符号化手段と、該
符号化手段で符号化された送信データを受信側に送信す
る送信手段とを備えていることを特徴ととしている。
【0014】この請求項3に係る発明では、前述した請
求項1に係る発明と同様の作用が得られる。
【0015】さらにまた、請求項4に係るデータ誤り訂
正装置は、送信側で送信データを符号化して伝送するこ
とにより、受信側で伝送データのビット誤りを訂正する
データ誤り訂正装置において、送信側では、前記受信側
でのデータ受信状況に基づいて伝送状態を判断するデー
タ状態判定手段と、該データ状態判定手段で伝送状態が
不良であると判定されたときに前記送信データをターボ
符号化手段でターボ符号化し、伝送状態が良好であると
判定されたときに前記送信データを前記ターボ符号化手
段を使用して畳み込み符号化する符号化手段と、該符号
化手段で符号化された送信データを符号化方式情報を付
加して受信側に送信する送信手段とを備え、受信側で
は、受信データに含まれる符号化方式情報を参照して符
号化方式がターボ符号化であるか畳み込み符号化である
かを判定する符号化判定手段と、該符号化判定手段でタ
ーボ符号化であると判定されたときに受信データをター
ボ復号するターボ復号手段と、前記符号化判定手段で畳
み込み符号化であると判定されたときに前記ターボ復号
手段を利用してビタビ復号を行うビタビ復号手段とを備
えていることを特徴としている。
【0016】この請求項4に係る発明では、前述した請
求項2と同様の作用を得ることができる。
【0017】なおさらに、請求項5に係るデータ誤り訂
正装置は、請求項4に係る発明匂いて、前記符号化手段
は、送信データの情報ビットを格納する第1のシフトレ
ジスタと、該第1のシフトレジスタの出力を畳み込み符
号化する第1の再帰型畳み込み符号器と、前記第1のシ
フトレジスタの出力をインターリーブするインターリー
ブ回路と、該インターリーブ回路の出力を格納する第2
のシフトレジスタと、該第2のシフトレジスタの出力を
畳み込み符号化する第2の再帰型畳み込み符号器と、前
記第1及び第2の再帰型畳み込み符号器から出力される
パリティビットをパンクチュアリングするパンクチュア
リング回路とを備え、データ状態判定手段の判定結果が
伝送状態が不良であるときには前記第1の再帰型畳み込
み符号器から出力される情報ビットと前記パンクチュア
リング回路から出力されるパリティビットとでターボ符
号を形成し、伝送状態が良好であるときには前記第1の
再帰型畳み込み符号器から出力される情報ビットとパリ
ティビットとで畳み込み符号を形成するようにしたこと
を特徴としている。
【0018】この請求項5に係る発明では、符号化手段
で、ターボ符号化を行う場合には、第1の再帰型畳込み
符号器及び第2の再帰型畳込み符号器を使用して、第1
の再帰型畳込み符号器から出力される情報ビットと第1
及び第2の再帰型畳込み符号器のパリティビットをパン
クチュアリング回路でパンクチュアリングしてパリティ
ビットとでターボ符号を形成するが、畳み込み符号化を
行う場合には、第1の再帰型畳込み符号器から出力され
る情報ビット及びパリティビットに基づいて畳込み符号
を形成する。
【0019】さらに、請求項6に係るデータ誤り訂正装
置は、請求項4又は5に係る発明において、前記ターボ
復号手段は、入力データを構成するデータ部と尤度情報
とをもとにトレリス線図に基づいて第1の尤度情報を出
力する第1の軟出力復号器と、該第1の軟出力復号器か
ら出力される尤度情報が入力されるインターリーバと、
該インターリーバでインターリーブされた情報と前記入
力データを構成するパリティデータ部とに基づいて第2
の尤度情報を出力する第2の軟出力復号器と、該第2の
軟出力復号器の第2の尤度情報が入力され、これをデイ
ンターリーブして前記第1の軟出力復号器に入力するデ
インターリーバとを備えていることを特徴としている。
【0020】この請求項6に係る発明では、入力データ
に含まれるデータ部をトレリス線図に基づいて第1の尤
度情報を出力する第1の軟出力復号器に入力するように
しているので、この第1の軟出力復号器でターボ復号を
行う際の尤度情報を算出する場合に、例えばMAPアル
ゴリズムを適用したときには、全てのデータに対して確
率関数αK (s) をビタビ復号のメトリックに対応する関
数γK (i,j) に基づいて最初のデータから最後のデータ
まで演算して求め、さらに別の確率関数βK (s) を同様
に関数γK (i,j) に基づいて最後のデータから最初のデ
ータまで逆に演算して求め、これら確率関数αK (s) 及
びβK (s) を全てメモリに蓄積し、これら確率関数αK
(s) 及びβK (s) に基づいて尤度情報を演算する。この
ため、関数γK (i,j) がビタビ復号のメトリックに対応
していることから、この関数γK(i,j) を使用して所定
の演算を行うことにより、ビタビ復号が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を伴って説明する。
【0022】図1は本発明を無線ローカルエリアネット
ワーク(以下、単に無線LANと称す)に適用した場合
の一例を示す概略構成図である。
【0023】図中、1はパーソナルコンピュータ、VT
R、ビデオカメラ、プリンタ等のディジタル機器1であ
って、このディジタル機器1で他のディジタル機器との
間でデータ伝送を行う場合に、無線LANを構築する無
線端末2を介してデータ伝送を行う。
【0024】この無線端末2は、ディジタル機器1との
間のデータの授受を行うインタフェース3と、このイン
タフェース3に接続された送信回路4及び受信回路5
と、これら送信回路4及び受信回路5を選択してアンテ
ナ6に接続する切換回路7と、インタフェース3、送信
回路4、受信回路5及び切換回路7を制御するコントロ
ーラ8とを備えている。
【0025】送信回路4は、インタフェース3から入力
される送信データを受信回路5で検出される伝送状態に
応じて畳み込み符号化処理及びターボ符号化処理の何れ
かを選択して符号化するフォワード・エラー・コレクシ
ョン(Forward Error Correction)(以下、単にFEC
と称す)コーダ11と、このFECコーダ11で符号化
されたデータをOFDM(Orthogonal Frequency Divis
ion Multiplexing) 変調するOFDM変調回路12とで
構成されている。
【0026】そして、送信回路4のFECコーダ11
は、図2に示すように、全体としてターボ符号器の構成
を有し、送信情報IがN段のシフトレジスタ21に供給
されて、Nビットづつに区切られて格納され、このシフ
トレジスタ21から順次出力される情報ビットIF1は第
1の再帰型組織畳み込み符号器(RSC)22Aに直接
入力されると共に、インターリーバ23でインターリー
ブされた後シフトレジスタ24に格納され、このシフト
レジスタ24から出力される情報ビットIF2が第2の再
帰型組織畳み込み符号器(RSC)22Bに入力され、
第1及び第2の再帰型組織畳み込み符号器22A及び2
2Bから出力されるパリティビットP1 及びP2 がパン
クチャラ25でパンクチャリングされ、このパンクチャ
リングされたパリティビットPと第1の再帰型組織畳み
込み符号器22Aから出力されるパリティビットP1
が選択回路26に供給され、この選択回路26で選択さ
れたパリティビットP1 又はPが情報ビットIF1に付加
されて出力される構成を有する。
【0027】ここで、選択回路26は後述するコントロ
ーラ8からの選択信号STが論理値“0”であるときに
は、第1の再帰型組織畳み込み符号器22Aから出力さ
れるパリティビットP1 を選択し、これを情報ビットI
F に付加して畳み込み符号を形成し、選択信号STが論
理値“1”であるときには、パンクチャラ25から出力
されるパリティビットPを選択し、これを情報ビットI
F に付加することにより、ターボ符号が形成される。
【0028】そして、第1及び第2の再帰型組織畳み込
み符号器22A及び22Bの夫々は、符号化率R=1/
2で生成行列h1=7,h2=5に設定され、図3に示
すように、情報ビットIF1又はIF2が入力される加算器
27と、この加算器27の加算出力が入力される2段の
シフトレジスタ28と、このシフトレジスタ28の入力
ビットと最終段出力ビットとを加算する加算器29と備
え、シフトレジスタ28の初段出力ビット及び最終段出
力ビットが加算器29に入力され、加算器29からパリ
ティビットP1 又はP2 を出力するように構成されてい
る。なお、第1の再帰型組織畳み込み符号器22Aでは
入力された情報ビットIF1をそのまま出力するが、第2
の再帰型組織畳み込み符号器22Bでは入力された情報
ビットI F2の出力は行わず、パリティビットP2 のみを
出力する。
【0029】また、パンクチャラ25は、例えば下記に
示すパンクチャリングパターンによって第1及び第2の
再帰型組織畳み込み符号器22A及び22Bから出力さ
れるパリティビットP1 及びP2 をパンクチャリングす
る。
【0030】
【数1】
【0031】したがって、パンクチャラ25から出力さ
れるパリティビットPは、各時点でのパリティビットP
1 及びP2 をp1 (0),p1 (1),p1 (2),p1 (3),……及
びp 2 (0),p2 (1),p2 (2),p2 (3),……としたとき
に、p2 (0),p1 (1),p2 (2),p1 (3),……となる。
【0032】また、OFDM変調回路12では、図4に
示すように、入力される符号化されたデータをマッピン
グ回路31で変調方式に応じてマッピング処理され、そ
の処理データがシリアルパラレル変換されて逆高速フー
リエ変換(IFFT)回路32に供給されて、64シン
ボル毎に逆高速フーリエ変換される。この変換データが
符号化方式情報付加回路33に供給されて、FECコー
ダ11でターボ符号及び畳み込み符号の何れの符号化を
行ったかを表す1ビットの符号化方式情報を例えば同期
シンボルの最後に付加し、次いでガードインタバル付加
回路34に供給されてさらに12シンボルのガードイン
タバルが付加されてトータルで86個のOFDM(Orth
ogonal Frequency Division Multiplexing) シンボルの
データが生成される。生成されたデータは波形整形フィ
ルタ35で波形整形された後、直交周波数多重変調回路
36で直交周波数多重変調(BPSK−OFDM)さ
れ、次いで乗算器37でキャリア周波数まで周波数を持
ち上げてから高周波アンプ38で高周波増幅されて切換
回路7に出力される。
【0033】一方、受信回路5は、アンテナ6で受信し
た電波が切換回路7を介して入力され、これをOFDM
復調するOFDM復調回路41と、このOFDM復調回
路41で復調されたデータをターボ復号及びビタビ復号
の何れかの復号を行うFECデコーダ42とで構成され
ている。
【0034】OFDM復調回路41では、図5に示すよ
うに、アンテナ6で受信した電波を切換回路7を介して
ローノイズアンプ43で増幅し、乗算器44で搬送波を
乗算してからAGCアンプ45で受信レベルを検出し、
復調回路46でAFC回路47を用いてキャリアを除去
した後復調し、ガードインタバル除去回路48でベース
バンド信号に適当な窓をかけてガードインタバルが除去
される。次いで、符号化方式情報検出回路49で符号化
方式情報を検出してからこれを除去した後、高速フーリ
エ変換(FFT)回路50で64シンボル毎に高速フー
リエ変換した後、得られたシンボルをデマッピング回路
51でデマッピングすると共に、デインターリーブし、
さらにパラレルシリアル変換してからFECデコーダ4
2に供給する。
【0035】また、FECデコーダ42は、図6に示す
ようにターボ復号器で構成されている。すなわち、ター
ボ復号器は、高速フーリエ変換された変換データを送信
ビットIF が通信チャンネルで影響を受けた情報データ
C yとパリティビットPが通信チャンネルで影響を受
けたパリティデータLC y′とに分離し、パリティデー
タLC y′については送信回路4のパンクチャラ25で
パンクチュアリングされたパリティビットPの該当ビッ
ト位置に任意のダミービット(通常は−1として扱う)
を挿入して出力するデータ分離回路60と、このデータ
分離回路60から出力される情報データLC yが一方の
入力側に、他方の入力側に尤度情報L(1 ) (u) の初期値
(=0)又は後述する尤度情報L(1) (u) が入力される
第1の軟出力復号器61と、この軟出力復号器61から
出力される第1回目の尤度情報L E (1) (u^)をインタ
リーブするインターリーバ62と、このインターリバ6
2の出力L(2) (u) と前記データ分離回路60から出力
されるパリティデータLCy′とが入力される軟出力復
号器63と、この軟出力復号器63から出力される尤度
情報LE (2) (u^)をデインターリーブして尤度情報L
(1) (u) として第1の軟出力復号器61に供給するデイ
ンターリーバ64とで構成されている。ここで、第1の
軟出力復号器61は、第1回目の復号出力L(1) (u^)
を出力することができ、第2の軟出力復号器63は第2
回目の復号出力L(2) (u^)出力することができる。
【0036】このように、ターボ復号器は、第1の軟出
力復号器61で第1回目の尤度情報LE (1) (u^)の復
号を行い、これをインターリーバ62でインターリーブ
した情報とパリティビット情報LC y′とに基づいて第
2の軟出力復号器63で第2回目の尤度情報LE (1) (u
^)の復号を行い、これをデインターリーバ64でデイ
ンターリーブした尤度情報L(1) (u) とデータLC yと
に基づいて第1の軟出離いく復号器31で第3回目の尤
度情報LE (3) (u^)の復号を行い、これをi回目(例
えばi=5)まで繰り返してターボ復号を行い、最終的
に第i回目で復号を終了したときの復号データはL(I)
(u^) となる。
【0037】ここで、ターボ復号に用いられる繰り返し
軟判定復号のアルゴリズムとしては、MAP(Maximum
a posteriori Probability) アルゴリズム、Log−M
APアルゴリズム、SOVA(Soft Output Viterbi) ア
ルゴリズム等を適用することができ、これらの場合、受
信データをNビットごとにメモリに蓄えて、5回〜20
回程度、繰り返し軟判定復号を行う必要があり、復号に
時間がかかる。
【0038】そして、図6のターボ復号器において、軟
出力復号器61のトレリス線図は、図7に示すように表
される。
【0039】すなわち、軟出力復号器61で尤度情報L
E (1) (u^)を演算する場合、MAPアルゴリズムであ
れば、図7のトレリス線図に従って全てのデータに対し
て、入力データLC yのk番目のデータをYK =(yK
I ,yK P )とした場合下記(1)式で表される条件付
き確率P(YK |uK )を演算し、これをメモリに蓄積
する。
【0040】
【数2】
【0041】ここで、uK はk番目の情報ビットiの推
定値、xK P はk番目のパリティビットの推定値であ
る。
【0042】そこで、図7のトレリス線図に従ってター
ボ復号する場合には、図8で各枝の確率関数γK (i,
j)が下記(3)式で表される。
【0043】
【数3】
【0044】この図8で、確率関数αK (s) (s=0,
1,2,3)のひとつである例えばαK (0) は下記
(4)式で表すことができる。
【0045】 αK (0) =αK-1 (0) ・γK (0,0) +αK-1 (1) ・γK (1,1) ……(4) ターボ復号の場合、各データYK 毎に、確率関数αK
(s) の値を最初のデータから最後のN個目のデータまで
求め、更に別の確率関数βK (s) という値を今度は最後
のN番目のデータから最初のデータまで逆に計算してゆ
く必要がある。ターボ復号に時間がかかる理由の一つは
ここに原因がある。しかも、演算された全ての確率関数
αK (s) 及びβK (s) をメモリに蓄えておく必要がある
ため、その分のメモリ容量も必要となる。
【0046】ところで、ターボ復号における確率関数γ
K (i,j)は、ビタビ復号におけるメトリックに相当
する量であるので、パスメトリックMK (s) を下記
(5)のように定めれば図9において生き残りパスを求
めることができ、ビタビ復号を行うことができる。
【0047】 MK (s) =MK-1(s ′)+max〔γK (i,j),γK (i′,j′)〕 …………(5) すなわち、生き残りパスと共にそのパスに相当する出力
の推定結果をメモリに蓄えておき、パスが消失した時点
でトレースバックを行うことによりビタビ復号が可能と
なる。その場合の出力の推定結果を格納する場所として
は、ターボ復号時に確率関数βK (s) を格納するメモリ
を使用することが可能である。
【0048】したがって、ターボ復号器に上記(5)式
における右辺第2項のγK (i,j)とγK (i′,
j′)とを比較して何れか大きい方を選択するための比
較器など少しの回路を付加するのみでビタビ復号を行う
ことが可能であり、このビタビ復号では、復号が逐次的
に行われるので、復号時間も短くて済むことになる。
【0049】そして、ターボ復号器でターボ復号を行う
かビタビ復号を行うかは、受信信号の状態が良いときに
はビタビ復号を選択し、受信信号の状態が悪いときには
ターボ復号を行ってビット誤り率(BER)を向上させ
る。
【0050】また、コントローラ8は、インタフェース
3にディジタル機器1から送信データが入力されると切
換回路7を送信回路4側に切換えて、高周波アンプ38
の出力を切換回路7を介してアンテナ6に伝達して送信
し、ディジタル機器1からの送信データがないときには
切換回路7を受信回路5側に切換えて、アンテナ6で受
信した電波を切換回路7を介してローノイズアンプ43
に供給すると共に、このときにAGCアンプ45で検出
される受信レベル検出信号RDが入力され、この受信レ
ベル検出信号RDが設定閾値以下であるときには伝送状
態が不良であると判断して送信回路4のFECコーダ1
1でターボ符号化を選択しする例えば論理値“1”の選
択信号STを出力し、受信レベル検出信号RDが設定閾
値を越えているときには伝送状態が良好であると判断し
てFECコーダ11で畳み込み符号化を選択する例えば
論理値“0”の選択信号STを出力し、さらに、OFD
M復調回路41の符号化方式情報検出回路49で検出し
た符号化方式情報が入力され、これが論理値“1”であ
るときにはFECデコーダ42でターボ復号を選択する
論理値“1”の選択信号SRを出力し、論理値“0”で
あるFECデコーダ42でビタビ復号を行う論理値
“0”の選択信号SRを出力する。
【0051】ここで、伝送状態を検出するには、受信ア
ンテナ11として例えば4素子〜8素子程度のリニアア
レーアンテナや平面アレーアンテナ等で構成されるアダ
プティブアレーアンテナを適用したダイバーシティ受信
方式において、受信信号の先頭に付加された同期シンボ
ル、パイロットシンボル等のトレーニング信号を用い
て、AGC回路のゲイン及びアレーの選択を行う際の検
出信号のレベルに基づいてこの検出信号のレベルが設定
閾値を越えているときには伝送状態が良好であると判断
し、設定閾値以下であるときには伝送状態が不良である
と判断する。
【0052】次に、上記実施形態の動作を説明する。
【0053】今、例えば2台のディジタル機器1が配設
され、これらに接続された無線端末2によって無線LA
Nが構築されているものとする。この状態で、一方のデ
ィジタル機器1が他方のディジタル機器1に対して送信
する送信データがある場合には、この送信データをイン
タフェース3に出力することにより、コントローラ8で
送信要求であると判断して、切換回路7を送信回路4側
に切換えると共に、前回の受信回路5でのAGCアンプ
45で検出された受信レベル検出信号RDが設定閾値を
越えていて、伝送状態が良好であるものとすると、論理
値“0”の選択信号STをFECコーダ11に出力する
と共に、符号化方式情報付加回路33に論理値“0”の
符号化方式情報を出力する。
【0054】このため、FECコーダ11では、選択信
号STが論理値“0”であるので、選択回路26で第1
の再帰型畳み込み符号器22Aから出力されるパリティ
ビットP1 が選択されることにより、このパリティビッ
トP1 が情報ビットIF に付加されることにより、畳み
込み符号が生成され、これがOFDM変調回路12に供
給される。
【0055】このOFDM変調回路12では、符号化さ
れたデータをマッピング回路31で変調方式に応じてマ
ッピング処理し、その処理データがシリアルパラレル変
換されて逆高速フーリエ変換回路32に供給されて、6
4シンボル毎に逆高速フーリエ変換され、この変換デー
タが符号化方式情報付加回路33に供給されて、FEC
コーダ11で畳み込み符号を行ったことを表す論理値
“0”の符号化方式情報を例えば伝送フレームの先頭に
設けられた同期シンボルの最後又はパイロットシンボル
の最後に付加し、次いでガードインタバル付加回路34
に供給されてさらに12シンボルのガードインタバルが
付加されてトータルで86個のOFDM(Orthogonal F
requency Division Multiplexing) シンボルのデータが
生成される。生成されたデータは波形整形フィルタ35
で波形整形された後、直交周波数多重変調回路36で直
交周波数多重変調(BPSK−OFDM)され、次いで
乗算器37でキャリア周波数まで周波数を持ち上げてか
ら高周波アンプ38で高周波増幅されて切換回路7に出
力され、アンテナ6から他のディジタル機器1に送信さ
れる。
【0056】他のディジタル機器1では、送信データを
アンテナ6で受信すると、これが切換回路7を介して受
信回路5に供給され、受信信号をローノイズアンプ43
で増幅し、乗算器44で搬送波を乗算してからAGCア
ンプ45で受信レベルを検出し、復調回路46でAFC
回路47を用いてキャリアを除去した後復調し、ガード
インタバル除去回路48でガードインタバルが除去され
る。次いで、符号化方式情報検出回路49で符号化方式
情報を検出してからこれを除去した後、高速フーリエ変
換(FFT)回路50で64シンボル毎に高速フーリエ
変換した後、得られたシンボルをデマッピング回路51
でデマッピングすると共に、デインターリーブし、さら
にパラレルシリアル変換してからFECデコーダ42に
供給する。このとき、符号化方式情報検出回路49で論
理値“0”の符号化方式情報を検出するので、コントロ
ーラ8からFECデコーダ42に論理値“0”の選択信
号SRが出力され、このため、FECデコーダ42で前
述したビタビ復号が行われる。このように、伝送状態が
良好な場合には、送信側でターボ符号器を使用してター
ボ符号に代えて畳み込み符号化処理が行われることによ
り、高速データ送信が可能となると共に、受信側でター
ボ復号器を使用してターボ復号に代えてビタビ復号を行
うので、演算処理を簡略化して復号時間を短縮しながら
十分な誤り訂正を行うことができる。
【0057】一方、受信回路5のAGCアンプで検出し
た受信レベル検出信号RDのレベルが設定閾値以下であ
るときには、伝送状態が不良であると判断され、コント
ローラ8から論理値“1”の選択信号STが送信回路4
のFECコーダ11に出力されることにより、選択回路
26で第1の再帰型畳み込み符号器22Aから出力され
るパリティビットP1 及び第2の再帰型畳み込み符号器
22Bから出力されるパリティビットP2 とをパンクチ
ャラ25でパンクチャリングしたパリティビットPが選
択され、これが情報ビットIF に付加されてターボ符号
が生成され、これがOFDM変調回路12で論理値
“1”の符号化方式情報が付加されると共に、OFDM
変調されて切換回路7を介してアンテナ6から送信され
る。
【0058】このターボ符号化された送信データを受信
側の送信端末2で受信すると、これが切換器7を介して
受信回路5に供給され、先ずOFDM復調回路41で復
調されると共に、符号化方式情報検出回路49で符号化
方式情報を検出し、これをコントローラ8に出力するこ
とにより、このコントローラ8から論理値“1”の選択
信号SRが受信回路5のFECデコーダ42に出力され
ることにより、このFECデコーダ42で前述したター
ボ復号を行、復号したデータをインタフェース3を介し
てディジタル機器1に出力する。
【0059】このように、本実施形態では、伝送状態が
良好なときには、送信側で送信データを畳み込み符号化
してからOFDM変調を行って受信側に送信し、受信側
では送信データを受信すると、これをOFDM復調を行
ってからビタビ復号を行うことにより、速い伝送速度で
送信データの送信を行い、伝送状態が不良であるときに
は、送信側で送信データをターボ符号化してからOFD
M変調を行って受信側に送信し、受信側では送信データ
を受信すると、これをOFDM復調を行ってからターボ
復号を行うことにより、高信頼性を確保することがで
き、しかも、送信側ではターボ符号化及び畳み込み符号
化の双方を共通のターボ符号器を使用して行い、受信側
ではターボ復号及びビタビ復号を共通のターボ復号器を
使用して行うことにより、送信側及び受信側の双方で、
回路構成を簡略化することができる。
【0060】因みに、従来例のように、通信チャンネル
の状態が良い場合には、送信側で畳み込み符号を使用
し、チャンネル状態が悪い場合には送信側でターボ符号
を使用するので、送信側でターボ符号器の他に畳み込み
符号器が必要となると共に、受信側でターボ復号器の他
にビタビ復号器が必要となり、回路規模が増大し、効率
の良いデータ伝送を行うことができない。
【0061】なお、上記実施形態においては、FECコ
ーダ11でパリティビットP1 及びP2 についてパンク
チャラ25でパンクチャリングしてパリティビットPを
生成する場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、パンクチャラ25を省略してパリティビッ
トP1 及びP2 を交互に整列させて情報ビットIF と共
に送信するようにしてもよく、この場合には受信側のF
ECデコーダ20におけるデータ分離回路30でパリテ
ィデータに対するダミービットの挿入を省略する。
【0062】また、上記実施形態においては、FECコ
ーダ11を畳み込み符号器として使用する場合に、第1
の再帰型畳み込み符号器22AのパリティビットP1
そのまま情報ビットIF に付加する場合について説明し
たが、必要に応じてパンクチャラを介挿して、パンクチ
ャリングしたパリティビットを情報ビットIF に付加す
るようにしてもよい。
【0063】さらに、上記実施形態においては、ターボ
符号を生成する再帰型組織畳み込み符号器22A及び2
2Bを構成するシフトレジスタを2段で構成し生成行列
がh1=7,h2=5に設定した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、シフトレジスタの
段数を任意に設定して任意の生成行列を設定することが
できる。
【0064】さらにまた、上記実施形態においては、送
信データを送信する際に、FECコーダ11で選択した
畳み込み符号であるかターボ符号であるかを表す符号化
方式情報を付加して送信する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、符号化方式情報の付加
を省略して、これに代えて、無線LANに管理用のデー
タ処理装置を組み込み、この管理用のデータ処理装置で
伝送状態を常時検出し、このデータ処理装置からポーリ
ングによって管理下にある各無線端末2に符号化方式を
及び復号化方式を指定する情報を伝送するようにしても
よい。
【0065】なおさらに、上記実施形態においては、受
信回路5における受信レベル検出信号に基づいて伝送状
態を判断する場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、常時は送信側で畳み込み符号化して送
信し、これを受信側でビタビ復号を行うようにし、受信
側からの送信データ再送要求があったとき又は複数回の
送信データ再送要求があったときに伝送状態が不良であ
ると判断して送信データをターボ符号化して送信し、受
信側でターボ復号を行うようにしてもよい。
【0066】また、上記実施形態においては、無線LA
Nに本発明を適用した場合について説明したが、有線L
ANや他のデータ伝送装置に本発明を適用することがで
きる。
【0067】さらに、上記実施形態においては、送信回
路4でOFDM変調回路12を適用し、受信回路でOF
DM復調回路を適用する場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、CDMA変復調方式や他の
変復調方式を適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項3に係るデータ誤り訂正方法及びデータ誤り訂正装置
によれば、無線LAN等の双方向データ伝送を行う場合
に、送信側から送信データを受信側に送信し、受信側で
データを受信したときに伝送状態を例えば送信データに
含まれるフレーム同期シンボル等のトレーニング信号に
基づいて判断し、伝送状態が不良であるときには、その
旨を表す伝送状態不良情報を付加した送信データを受信
側から送信側に返送することにより、伝送状態判定手段
で、受信状態から伝送データの伝送状態を判定し、この
判定結果が伝送状態が不良であるときにはターボ符号化
手段でターボ符号化して伝送するようにしたので、別途
畳み込み符号化手段を設けることなく、送信側の回路構
成をターボ符号化手段を設けるだけでよく、回路構成を
簡略化しながら伝送状態に応じた最適な符号化方式を選
択することができるという効果が得られる。
【0069】また、請求項2及び請求項4に係るデータ
誤り訂正方法及びデータ誤り訂正装置によれば、送信側
で受信側でのデータ受信状況に基づいてターボ符号手段
を使用してターボ符号化又は畳み込み符号化を行うと共
に、何れの符号化を行ったかを表す符号化方式設定情報
を含む送信データを受信側に送信し、受信側では、送信
側からの送信データに含まれる符号化方式設定情報に基
づいて受信したデータをターボ復号手段を使用したター
ボ復号を行うか、同様にターボ復号手段を使用したビタ
ビ復号を行うかを選択するようにしたので、受信側でも
別途ビタビ復号手段を設けることなく、ターボ復号手段
を設けるだけで済み、回路構成を簡略化することができ
ると共に、送信データの符号化方式に対応する復号を確
実に行うことができるという効果が得られる。
【0070】さらに、請求項5に係るデータ誤り訂正装
置によれば、符号化手段で、ターボ符号化を行う場合に
は、第1の再帰型畳込み符号器及び第2の再帰型畳込み
符号器を使用して、第1の再帰型畳込み符号器から出力
される情報ビットと第1及び第2の再帰型畳込み符号器
のパリティビットをパンクチュアリング回路でパンクチ
ュアリングしてパリティビットとでターボ符号を形成す
るが、畳み込み符号化を行う場合には、第1の再帰型畳
込み符号器から出力される情報ビット及びパリティビッ
トに基づいて畳み込み符号を形成するので、1つのター
ボ符号化手段で畳み込み符号化とターボ符号化との双方
を選択的に行うことができるという効果が得られる。
【0071】さらにまた、請求項6に係るデータ誤り訂
正装置によれば、入力データに含まれるデータ部をトレ
リス線図に基づいて第1の尤度情報を出力する第1の軟
出力復号器に入力するようにしているので、この第1の
軟出力復号器でターボ復号を行う際の尤度情報を算出す
る場合に、例えばMAPアルゴリズムを適用したときに
は、全てのデータに対して確率関数αK (s) をビタビ復
号のメトリックに対応する関数γK (i,j) に基づいて最
初のデータから最後のデータまで演算して求め、さらに
別の確率関数βK (s) を同様に関数γK (i,j) に基づい
て最後のデータから最初のデータまで逆に演算して求
め、これら確率関数αK (s) 及びβK (s)を全てメモリ
に蓄積し、これら確率関数αK (s) 及びβK (s) に基づ
いて尤度情報を演算する。このため、関数γK (i,j) が
ビタビ復号のメトリックに対応していることから、この
関数γK (i,j) を使用して所定の演算を行うことによ
り、ビタビ復号が可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を無線LANに適用した場合の一実施形
態を示すブロック図である。
【図2】FECコーダの具体的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】再帰型組織畳み込み符号器の具体例を示すブロ
ック図である。
【図4】OFDM変調回路の具体例を示すブロック図で
ある。
【図5】OFDM復調回路の具体例を示すブロック図で
ある。
【図6】FECデコーダの具体的構成を示すブロック図
である。
【図7】軟出力復号器のトレリス線図を示す説明図であ
る。
【図8】トレリス線図を使用してターボ復号を行う場合
の説明図である。
【図9】トレリス線図を使用してビタビ復号を行う場合
の説明図である。
【符号の説明】
1 ディジタル機器 2 無線端末 3 インタフェース 4 送信回路 5 受信回路 6 アンテナ 7 切換回路 8 コントローラ 11 FECコーダ 12 OFDM変調回路 13 マッピング回路 21 シフトレジスタ 22A 第1の再帰型畳み込み符号器 22B 第2の再帰型畳み込み符号器 23 インターリーバ 24 シフトレジスタ 25 パンクチャラ 26 選択回路 27 加算器 28 シフトレジスタ 29 加算器 33 符号化方式情報付加回路 41 OFDM復調回路 42 FECデコーダ 49 符号化方式情報検出回路 60 データ分離回路 61 軟出力復号器 62 インターリーバ 63 軟出力復号器 64 デインターリーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 11/00 H04J 11/00 Z H04L 1/00 H04L 1/00 B Fターム(参考) 5B001 AA10 AA13 AB02 AB03 AB05 AC01 AD06 5J065 AA01 AB01 AC02 AD01 AD10 AE06 AF03 AG06 AH05 AH15 5K014 AA01 BA10 BA11 EA01 EA07 FA11 GA01 GA02 HA10 5K022 DD01 DD13 DD22 DD32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で送信データを符号化して伝送す
    ることにより、受信側で伝送データのビット誤りを訂正
    するデータ誤り訂正方法において、前記送信側では前記
    受信側でのデータ受信状況に基づいて伝送状態を判断
    し、伝送状態が不良であるときに前記ターボ符号器で符
    号化された入力データの同期検出信号に基づいてデータ
    状態を判断し、データ状態が不良であるときに前記送信
    データをターボ符号化手段でターボ符号化して伝送し、
    伝送状態が良好であるときに前記送信データを前記ター
    ボ符号化手段を利用して畳み込み符号化して伝送するよ
    うにしたことを特徴とするデータ誤り訂正方法。
  2. 【請求項2】 送信側で送信データを符号化して伝送す
    ることにより、受信側で伝送データのビット誤りを訂正
    するデータ誤り訂正方法において、前記送信側では、前
    記受信側でのデータ受信状況に基づいて伝送状態を判断
    し、伝送状態が不良であるときに前記ターボ符号器で符
    号化された入力データの同期検出信号に基づいてデータ
    状態を判断し、データ状態が不良であるときに前記送信
    データをターボ符号化手段でターボ符号化して伝送し、
    伝送状態が良好であるときに前記送信データを前記ター
    ボ符号化手段を利用して畳み込み符号化して伝送し、受
    信側では、受信データに含まれる符号化方式設定情報に
    基づいて、当該符号化方式設定情報がターボ符号化であ
    るときにターボ復号手段を使用して受信データをターボ
    復号し、畳み込み符号化であるときに前記ターボ復号手
    段を利用して受信データをビタビ復号するようにしたこ
    とを特徴とするデータ誤り訂正方法。
  3. 【請求項3】 送信側で送信データを符号化して伝送す
    ることにより、受信側で伝送データのビット誤りを訂正
    するデータ誤り訂正装置において、送信側では、前記受
    信側でのデータ受信状況に基づいて伝送状態を判断する
    データ状態判定手段と、該データ状態判定手段で伝送状
    態が不良であると判定されたときに前記送信データをタ
    ーボ符号化手段を使用してターボ符号化し、伝送状態が
    良好であると判定されたときに前記送信データを前記タ
    ーボ符号化手段を使用して畳み込み符号化する符号化手
    段と、該符号化手段で符号化された送信データを受信側
    に送信する送信手段とを備えていることを特徴とするデ
    ータ誤り訂正装置。
  4. 【請求項4】 送信側で送信データを符号化して伝送す
    ることにより、受信側で伝送データのビット誤りを訂正
    するデータ誤り訂正装置において、送信側では、前記受
    信側でのデータ受信状況に基づいて伝送状態を判断する
    データ状態判定手段と、該データ状態判定手段で伝送状
    態が不良であると判定されたときに前記送信データをタ
    ーボ符号化手段でターボ符号化し、伝送状態が良好であ
    ると判定されたときに前記送信データを前記ターボ符号
    化手段を使用して畳み込み符号化する符号化手段と、該
    符号化手段で符号化された送信データを符号化方式情報
    を付加して受信側に送信する送信手段とを備え、受信側
    では、受信データに含まれる符号化方式情報を参照して
    符号化方式がターボ符号化であるか畳み込み符号化であ
    るかを判定する符号化判定手段と、該符号化判定手段で
    ターボ符号化であると判定されたときに受信データをタ
    ーボ復号するターボ復号手段と、前記符号化判定手段で
    畳み込み符号化であると判定されたときに前記ターボ復
    号手段を利用してビタビ復号を行うビタビ復号手段とを
    備えていることを特徴とするデータ誤り訂正装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化手段は、送信データの情報ビ
    ットを格納する第1のシフトレジスタと、該第1のシフ
    トレジスタの出力を畳み込み符号化する第1の再帰型畳
    み込み符号器と、前記第1のシフトレジスタの出力をイ
    ンターリーブするインターリーブ回路と、該インターリ
    ーブ回路の出力を格納する第2のシフトレジスタと、該
    第2のシフトレジスタの出力を畳み込み符号化する第2
    の再帰型畳み込み符号器と、前記第1及び第2の再帰型
    畳み込み符号器から出力されるパリティビットをパンク
    チュアリングするパンクチュアリング回路とを備え、デ
    ータ状態判定手段の判定結果が伝送状態が不良であると
    きには前記第1の再帰型畳み込み符号器から出力される
    情報ビットと前記パンクチュアリング回路から出力され
    るパリティビットとでターボ符号を形成し、伝送状態が
    良好であるときには前記第1の再帰型畳み込み符号器か
    ら出力される情報ビットとパリティビットとで畳み込み
    符号を形成するようにしたことを特徴とする請求項4に
    記載のデータ誤り訂正装置。
  6. 【請求項6】 前記ターボ復号手段は、入力データを構
    成するデータ部と尤度情報とをもとにトレリス線図に基
    づいて第1の尤度情報を出力する第1の軟出力復号器
    と、該第1の軟出力復号器から出力される尤度情報が入
    力されるインターリーバと、該インターリーバでインタ
    ーリーブされた情報と前記入力データを構成するパリテ
    ィデータ部とに基づいて第2の尤度情報を出力する第2
    の軟出力復号器と、該第2の軟出力復号器の第2の尤度
    情報が入力され、これをデインターリーブして前記第1
    の軟出力復号器に入力するデインターリーバとを備えて
    いることを特徴とする請求項4又は5に記載のデータエ
    ラー訂正装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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