JP2001209323A - 感熱性粘着ラベルとその製造方法 - Google Patents
感熱性粘着ラベルとその製造方法Info
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- JP2001209323A JP2001209323A JP2000016893A JP2000016893A JP2001209323A JP 2001209323 A JP2001209323 A JP 2001209323A JP 2000016893 A JP2000016893 A JP 2000016893A JP 2000016893 A JP2000016893 A JP 2000016893A JP 2001209323 A JP2001209323 A JP 2001209323A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】家庭等でも簡単に被着物から剥がすことができ
る感熱性粘着ラベルとその製造方法を提供する。 【解決手段】シート状のラベル基材12と、ラベル基材
12の片面に設けられ水溶性高分子で作られた水溶解性
剥離層16と、水溶解性剥離層16の外側に形成された
感熱性接着剤層18が設けられている。水溶性剥離層1
6の少なくとも一方の面には、隣接する他部材との間に
層間接着性を向上させるため等の補助層22が設けられ
ている。
る感熱性粘着ラベルとその製造方法を提供する。 【解決手段】シート状のラベル基材12と、ラベル基材
12の片面に設けられ水溶性高分子で作られた水溶解性
剥離層16と、水溶解性剥離層16の外側に形成された
感熱性接着剤層18が設けられている。水溶性剥離層1
6の少なくとも一方の面には、隣接する他部材との間に
層間接着性を向上させるため等の補助層22が設けられ
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス瓶・プラ
スチックボトルなどの各種容器、あるいはその他物品に
貼り付ける感熱性粘着ラベルとその製造方法に関する。
スチックボトルなどの各種容器、あるいはその他物品に
貼り付ける感熱性粘着ラベルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種容器や商品本体に貼り付けら
れる感熱性粘着ラベルは、図5に示すようにシート状の
ラベル基材1が設けられ、ラベル基材1の表面には、絵
柄、文字、記号などの表示がインキ2を印刷して施され
ており、ラベル基材1の裏面には、感熱性粘着組成物を
塗工処理して形成された感熱性粘着層3から成ってい
た。
れる感熱性粘着ラベルは、図5に示すようにシート状の
ラベル基材1が設けられ、ラベル基材1の表面には、絵
柄、文字、記号などの表示がインキ2を印刷して施され
ており、ラベル基材1の裏面には、感熱性粘着組成物を
塗工処理して形成された感熱性粘着層3から成ってい
た。
【0003】この感熱性粘着組成物の基本的な組成は、
高分子材料、粘着付与剤、固体可塑剤からなり、常温で
は粘着性がないが、加熱によって粘着性が生じて、それ
が冷却後もかなりの期間持続するような接着剤(粘着
剤)である。高分子材料は、接着力を与える成分であ
り、例えばポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル
系、ポリ塩化ビニル系等の高分子化合物である。粘着付
与剤は、加熱により活性化された際に粘着性を増強する
ための成分であり、例えばロジン誘導体、テルペン樹脂
系、石油樹脂系等の樹脂類である。そして固体可塑剤
は、常温では固体でその融点以上に加熱されると溶融
し、高分子材料や粘着付与剤を膨潤・溶解して、粘・接
着性を発現させるもので、例えば、フタル酸ジフェニ
ル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スクロース等の有
機化合物が使用されている。
高分子材料、粘着付与剤、固体可塑剤からなり、常温で
は粘着性がないが、加熱によって粘着性が生じて、それ
が冷却後もかなりの期間持続するような接着剤(粘着
剤)である。高分子材料は、接着力を与える成分であ
り、例えばポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル
系、ポリ塩化ビニル系等の高分子化合物である。粘着付
与剤は、加熱により活性化された際に粘着性を増強する
ための成分であり、例えばロジン誘導体、テルペン樹脂
系、石油樹脂系等の樹脂類である。そして固体可塑剤
は、常温では固体でその融点以上に加熱されると溶融
し、高分子材料や粘着付与剤を膨潤・溶解して、粘・接
着性を発現させるもので、例えば、フタル酸ジフェニ
ル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スクロース等の有
機化合物が使用されている。
【0004】また、ラベル基材1の材料としては、通常
使用される紙基材、アルミ等の金属箔の貼り合わせ基
材、プラスチックフィルム基材、合成紙基材等が用いら
れている。
使用される紙基材、アルミ等の金属箔の貼り合わせ基
材、プラスチックフィルム基材、合成紙基材等が用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、被着体に一旦貼着された後は、その被着体によって
接着強度(粘着強度)に多少の強度差はあるものの、粘
着剤層が被着体にしっかり接着していて、被着体からラ
ベルを剥がすために多大の労力を要したり、ラベル基材
の破断を生じる等、剥離する事は困難であった。さら
に、被着体にラベル基材の一部やアルミ等が残っている
と、被着体をガラス材料やプラスチック材料として再利
用するとき不純物となり、強度低下等の重大な問題が発
生するものであった。
合、被着体に一旦貼着された後は、その被着体によって
接着強度(粘着強度)に多少の強度差はあるものの、粘
着剤層が被着体にしっかり接着していて、被着体からラ
ベルを剥がすために多大の労力を要したり、ラベル基材
の破断を生じる等、剥離する事は困難であった。さら
に、被着体にラベル基材の一部やアルミ等が残っている
と、被着体をガラス材料やプラスチック材料として再利
用するとき不純物となり、強度低下等の重大な問題が発
生するものであった。
【0006】この問題を解決するため、ラベルを被着体
から剥がしやすくしたものとして、特開平6−3131
63号公報に開示されている感熱性粘着組成物及び感熱
性粘着シートがあった。これは、図6に示すように感熱
性接着層3の中に、熱膨張性マイクロカプセル4と水溶
性高分子5と適宜溶媒が含有され、感熱性接着層3が樹
脂水性分散体となったものである。この感熱性粘着シー
トは、被着物に貼着された後、60℃以上の温度の熱溶
媒中(例えば、水、アルコール、NaOH水溶液等)に
浸漬することにより、感熱性接着層3が熱溶媒中に溶解
し、容易に剥離することができる。しかし、剥離する際
に加熱された熱溶媒を準備しなければならず、剥離作業
が面倒であった。
から剥がしやすくしたものとして、特開平6−3131
63号公報に開示されている感熱性粘着組成物及び感熱
性粘着シートがあった。これは、図6に示すように感熱
性接着層3の中に、熱膨張性マイクロカプセル4と水溶
性高分子5と適宜溶媒が含有され、感熱性接着層3が樹
脂水性分散体となったものである。この感熱性粘着シー
トは、被着物に貼着された後、60℃以上の温度の熱溶
媒中(例えば、水、アルコール、NaOH水溶液等)に
浸漬することにより、感熱性接着層3が熱溶媒中に溶解
し、容易に剥離することができる。しかし、剥離する際
に加熱された熱溶媒を準備しなければならず、剥離作業
が面倒であった。
【0007】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、家庭等でも簡単に被着物から剥がすこ
とができる感熱性粘着ラベルとその製造方法を提供する
ことを目的とする。
れたものであり、家庭等でも簡単に被着物から剥がすこ
とができる感熱性粘着ラベルとその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、シート状の
ラベル基材と、上記ラベル基材の片面に設けられ水溶性
高分子で作られた水溶解性剥離層と、上記水溶解性剥離
層の外側に形成された感熱性接着剤層が設けられている
感熱性粘着ラベルである。
ラベル基材と、上記ラベル基材の片面に設けられ水溶性
高分子で作られた水溶解性剥離層と、上記水溶解性剥離
層の外側に形成された感熱性接着剤層が設けられている
感熱性粘着ラベルである。
【0009】また、上記水溶性剥離層の少なくとも一方
の面には、隣接する他部材との間に層間接着性を向上さ
せるため等の補助層が設けられている感熱性粘着ラベル
である。
の面には、隣接する他部材との間に層間接着性を向上さ
せるため等の補助層が設けられている感熱性粘着ラベル
である。
【0010】また、シート状のラベル基材の片面に、水
溶性高分子で作られた水溶解性剥離層を塗工やフィルム
の貼り付けにより設け、上記水溶解性剥離層の外側に感
熱性接着剤層を塗工等で設ける感熱性粘着ラベルの製造
方法である。
溶性高分子で作られた水溶解性剥離層を塗工やフィルム
の貼り付けにより設け、上記水溶解性剥離層の外側に感
熱性接着剤層を塗工等で設ける感熱性粘着ラベルの製造
方法である。
【0011】この発明の感熱性粘着ラベルは、水に浸漬
することにより水溶性剥離層が水に溶解して強度の低下
が起こるものである。これにより、被着体から容易にラ
ベル基材を剥がすことができる。
することにより水溶性剥離層が水に溶解して強度の低下
が起こるものである。これにより、被着体から容易にラ
ベル基材を剥がすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1実
施形態を示すもので、この実施形態の感熱性粘着ラベル
10は、シート状のラベル基材12が設けられている。
ラベル基材12は、通常使用される紙基材、アルミ等の
金属箔の貼り合わせ基材、プラスチックフィルム基材、
合成紙基材等が用いられる。紙基材としては、アート
紙、上質紙、コート紙などがあり、アルミ貼り合わせ基
材としては、アルミホイル紙、蒸着紙などがあり、プラ
スチックフィルム基材としては、ポリエステル系フィル
ム、ポリエチレン系フィルム、ポリプロピレン系フィル
ム、ポリスチレン系フィルム、ポリ塩化ビニール系フィ
ルムなどがあり、また合成紙なども使用でき、特に限定
されるものではない。そして、ラベル基材12の表面1
2aには、インキ14により絵柄、文字、記号等の表示
が印刷等により設けられている。
いて図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1実
施形態を示すもので、この実施形態の感熱性粘着ラベル
10は、シート状のラベル基材12が設けられている。
ラベル基材12は、通常使用される紙基材、アルミ等の
金属箔の貼り合わせ基材、プラスチックフィルム基材、
合成紙基材等が用いられる。紙基材としては、アート
紙、上質紙、コート紙などがあり、アルミ貼り合わせ基
材としては、アルミホイル紙、蒸着紙などがあり、プラ
スチックフィルム基材としては、ポリエステル系フィル
ム、ポリエチレン系フィルム、ポリプロピレン系フィル
ム、ポリスチレン系フィルム、ポリ塩化ビニール系フィ
ルムなどがあり、また合成紙なども使用でき、特に限定
されるものではない。そして、ラベル基材12の表面1
2aには、インキ14により絵柄、文字、記号等の表示
が印刷等により設けられている。
【0013】ラベル基材12の裏面12bには、水に溶
解する水溶性剥離層16が設けられている。水溶性剥離
層16は水溶性高分子材料で設けられ、水溶性高分子材
料には化学合成品及び天然高分子があり、化学合成品と
してはポリビニルアルコール、セルロース系高分子等が
あり、天然高分子としては澱粉、タンパク質等がある。
解する水溶性剥離層16が設けられている。水溶性剥離
層16は水溶性高分子材料で設けられ、水溶性高分子材
料には化学合成品及び天然高分子があり、化学合成品と
してはポリビニルアルコール、セルロース系高分子等が
あり、天然高分子としては澱粉、タンパク質等がある。
【0014】水溶性剥離層16のラベル基材12の反対
側には、感熱性接着層18が設けられている。感熱性接
着層18の基本的な組成は、高分子材料、粘着付与剤、
固体可塑剤からなり、常温では粘着性がないが、加熱に
よって粘着性が生じて、それが冷却後もかなりの期間持
続するような接着剤(粘着剤)で、通常この粘着剤の乾
燥塗膜はタック(粘性)がなく、剥離紙が不要の粘着剤
である。高分子材料は、接着力を与える成分であり、例
えばポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル系、ポリ
塩化ビニル系等の高分子化合物である。粘着付与剤は、
加熱により活性化された際に粘着性を増強するための成
分であり、例えばロジン誘導体、テルペン樹脂系、石油
樹脂系等の樹脂類である。そして固体可塑剤は、常温で
は固体であって、その融点以上に加熱されると溶融し、
高分子材料や粘着付与剤を膨潤・溶解して、粘・接着性
を発現させる。そして、一旦溶融した後はなかなか結晶
化しないので、熱活性化後の粘着保持時間を長くとるこ
とができ、例えば、フタル酸ジフェニル、イソフタル酸
ジメチル、安息香酸スクロース等の有機化合物が使用さ
れている。
側には、感熱性接着層18が設けられている。感熱性接
着層18の基本的な組成は、高分子材料、粘着付与剤、
固体可塑剤からなり、常温では粘着性がないが、加熱に
よって粘着性が生じて、それが冷却後もかなりの期間持
続するような接着剤(粘着剤)で、通常この粘着剤の乾
燥塗膜はタック(粘性)がなく、剥離紙が不要の粘着剤
である。高分子材料は、接着力を与える成分であり、例
えばポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル系、ポリ
塩化ビニル系等の高分子化合物である。粘着付与剤は、
加熱により活性化された際に粘着性を増強するための成
分であり、例えばロジン誘導体、テルペン樹脂系、石油
樹脂系等の樹脂類である。そして固体可塑剤は、常温で
は固体であって、その融点以上に加熱されると溶融し、
高分子材料や粘着付与剤を膨潤・溶解して、粘・接着性
を発現させる。そして、一旦溶融した後はなかなか結晶
化しないので、熱活性化後の粘着保持時間を長くとるこ
とができ、例えば、フタル酸ジフェニル、イソフタル酸
ジメチル、安息香酸スクロース等の有機化合物が使用さ
れている。
【0015】次にこの実施形態の感熱性粘着ラベル10
の製造方法について説明する。ラベル基材12の表面1
2aにインキ14で絵柄を印刷する。そしてラベル基材
12の裏面12bに、水溶性高分子材料が溶けた溶液を
塗工して乾燥させ、水溶性剥離層16を形成する。ま
た、水溶性剥離層16は、水溶性高分子材料で作られた
フィルムをラベル基材12の裏面12bに貼り合わせて
も良い。そして、水溶性剥離層16の外側に、高分子材
料と粘着付与剤、固体可塑剤等を混合した組成物を塗工
して感熱性接着層18を設ける。
の製造方法について説明する。ラベル基材12の表面1
2aにインキ14で絵柄を印刷する。そしてラベル基材
12の裏面12bに、水溶性高分子材料が溶けた溶液を
塗工して乾燥させ、水溶性剥離層16を形成する。ま
た、水溶性剥離層16は、水溶性高分子材料で作られた
フィルムをラベル基材12の裏面12bに貼り合わせて
も良い。そして、水溶性剥離層16の外側に、高分子材
料と粘着付与剤、固体可塑剤等を混合した組成物を塗工
して感熱性接着層18を設ける。
【0016】つぎにこの実施形態の感熱性粘着ラベル1
0の使用方法について説明する。まず、感熱性粘着ラベ
ル10を、所定温度で所定時間加熱し、感熱性粘着ラベ
ル10の感熱性接着層18に粘着性を付与する。そし
て、ガラス瓶、プラスチックボトルなどの各種容器、あ
るいはその他物品などの被着体に貼り付けて使用する。
0の使用方法について説明する。まず、感熱性粘着ラベ
ル10を、所定温度で所定時間加熱し、感熱性粘着ラベ
ル10の感熱性接着層18に粘着性を付与する。そし
て、ガラス瓶、プラスチックボトルなどの各種容器、あ
るいはその他物品などの被着体に貼り付けて使用する。
【0017】また、使用後に感熱性粘着ラベル10を被
着体から剥がすとき、感熱性粘着ラベル10を、60℃
以下の温水または水で15分〜1時間程度、浸漬する。
これにより、水溶性剥離層16に水が浸入し、溶解して
強度が低下し、ラベル基材12は感熱性接着層18から
容易に剥離する。
着体から剥がすとき、感熱性粘着ラベル10を、60℃
以下の温水または水で15分〜1時間程度、浸漬する。
これにより、水溶性剥離層16に水が浸入し、溶解して
強度が低下し、ラベル基材12は感熱性接着層18から
容易に剥離する。
【0018】この実施形態の感熱性粘着ラベル10によ
れば、60℃以下のお湯または水で所定時間浸漬するだ
けで、簡単にラベル基材12とそれに印刷されているイ
ンキ14をガラス瓶やプラスチックボトル等の被着体か
ら取り外すことができる。したがって、家庭で手軽にラ
ベル基材12とインキ14を被着体から剥がすことがで
き、ガラス瓶やプラスチックボトルをリサイクルする際
に不純物の混入を少量に抑えることができる。
れば、60℃以下のお湯または水で所定時間浸漬するだ
けで、簡単にラベル基材12とそれに印刷されているイ
ンキ14をガラス瓶やプラスチックボトル等の被着体か
ら取り外すことができる。したがって、家庭で手軽にラ
ベル基材12とインキ14を被着体から剥がすことがで
き、ガラス瓶やプラスチックボトルをリサイクルする際
に不純物の混入を少量に抑えることができる。
【0019】次にこの発明の第二実施形態について図2
に基づいて説明する。ここで、上述の実施の形態と同様
の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この感熱
性粘着ラベル20は、シート状のラベル基材12が設け
られ、ラベル基材12の表面12aには、インキ14に
より種々の表示が印刷等により設けられている。
に基づいて説明する。ここで、上述の実施の形態と同様
の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この感熱
性粘着ラベル20は、シート状のラベル基材12が設け
られ、ラベル基材12の表面12aには、インキ14に
より種々の表示が印刷等により設けられている。
【0020】ラベル基材12の裏面12bには、水不溶
性で水を透過しない補助層22が設けられている。ラベ
ル基材12に対して、補助層22の外側には水溶性剥離
層16が形成され、水溶性剥離層16の外側には感熱性
接着層18が設けられている。
性で水を透過しない補助層22が設けられている。ラベ
ル基材12に対して、補助層22の外側には水溶性剥離
層16が形成され、水溶性剥離層16の外側には感熱性
接着層18が設けられている。
【0021】次にこの実施形態の感熱性粘着ラベル20
の製造方法について説明する。まず、ラベル基材12の
表面12aにインキ14で絵柄を印刷する。そしてラベ
ル基材12の裏面12bに、補助層22を形成する。補
助層22は、グラビア印刷の溶剤型材料または凸印刷、
オフセット印刷の紫外線硬化型材料等を用いて印刷によ
り形成する。そして、補助層22の外側に水溶性剥離層
16を、塗工やフィルム貼付により設ける。さらに水溶
性剥離層16の外側に感熱性接着層18を塗工により設
ける。
の製造方法について説明する。まず、ラベル基材12の
表面12aにインキ14で絵柄を印刷する。そしてラベ
ル基材12の裏面12bに、補助層22を形成する。補
助層22は、グラビア印刷の溶剤型材料または凸印刷、
オフセット印刷の紫外線硬化型材料等を用いて印刷によ
り形成する。そして、補助層22の外側に水溶性剥離層
16を、塗工やフィルム貼付により設ける。さらに水溶
性剥離層16の外側に感熱性接着層18を塗工により設
ける。
【0022】この実施形態の感熱性粘着ラベル20を、
被着体から剥がすとき、感熱性粘着ラベル20を60℃
以下の温水または水で15分〜1時間程度、浸漬する。
このとき、水溶性剥離層16にしみこんだ水は補助層2
2に遮られて紙製等のラベル基材12へ移動することが
なく、水溶性剥離層16内に確実に含有される。そして
水溶性剥離層16が水に溶解し、または強度が低下し、
ラベル基材12は補助層22とともに感熱性接着層18
から容易に剥離する。
被着体から剥がすとき、感熱性粘着ラベル20を60℃
以下の温水または水で15分〜1時間程度、浸漬する。
このとき、水溶性剥離層16にしみこんだ水は補助層2
2に遮られて紙製等のラベル基材12へ移動することが
なく、水溶性剥離層16内に確実に含有される。そして
水溶性剥離層16が水に溶解し、または強度が低下し、
ラベル基材12は補助層22とともに感熱性接着層18
から容易に剥離する。
【0023】この実施形態の感熱性粘着ラベル20によ
れば、ラベル基材12と水溶性剥離層16の層間接着を
補助層22によって良好にし、またそれぞれの層間にラ
ベルとしての品質適正を確保する。そして、水に浸漬し
たときに水溶性剥離層16から紙製等のラベル基材12
へ水が移動することがなく、短時間で水溶性剥離層16
に水が浸透し、確実に剥離することができる。また、剥
離するときにラベル基材12がカールすることを防ぎ、
剥離しやすくすることも可能である。
れば、ラベル基材12と水溶性剥離層16の層間接着を
補助層22によって良好にし、またそれぞれの層間にラ
ベルとしての品質適正を確保する。そして、水に浸漬し
たときに水溶性剥離層16から紙製等のラベル基材12
へ水が移動することがなく、短時間で水溶性剥離層16
に水が浸透し、確実に剥離することができる。また、剥
離するときにラベル基材12がカールすることを防ぎ、
剥離しやすくすることも可能である。
【0024】なお、この実施形態の感熱性粘着ラベル2
0は、図3に示すように補助層22を水溶性剥離層16
と感熱性接着層18の間に設けても良い。これにより、
水溶性剥離層16と感熱性接着層18の層間接着を良好
にし、またそれぞれの層間にラベルとしての品質適正を
確保する。また、図4に示すように水溶性剥離層16の
両側に補助層22を設けても良い。
0は、図3に示すように補助層22を水溶性剥離層16
と感熱性接着層18の間に設けても良い。これにより、
水溶性剥離層16と感熱性接着層18の層間接着を良好
にし、またそれぞれの層間にラベルとしての品質適正を
確保する。また、図4に示すように水溶性剥離層16の
両側に補助層22を設けても良い。
【0025】そして、この発明の感熱性粘着ラベルとそ
の製造方法は、上記各実施形態に限定されるものではな
く、水溶性剥離層や感熱性接着層の素材や製造方法は、
自由に変更可能である。
の製造方法は、上記各実施形態に限定されるものではな
く、水溶性剥離層や感熱性接着層の素材や製造方法は、
自由に変更可能である。
【0026】
【発明の効果】この発明の感熱性粘着ラベルとその製造
法は、家庭で簡単に、ガラス瓶やプラスチックボトル等
の被着体からラベルを剥離することができる。ガラス瓶
やプラスチックボトルのリサイクルの時に、ラベル基材
やインキ等の異物の混入を防ぐ事ができる。
法は、家庭で簡単に、ガラス瓶やプラスチックボトル等
の被着体からラベルを剥離することができる。ガラス瓶
やプラスチックボトルのリサイクルの時に、ラベル基材
やインキ等の異物の混入を防ぐ事ができる。
【図1】この発明の第一実施形態の感熱性粘着ラベルの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】この発明の第二実施形態の感熱性粘着ラベルの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】この発明の第二実施形態の感熱性粘着ラベルの
変形例の縦断面図である。
変形例の縦断面図である。
【図4】この発明の第二実施形態の感熱性粘着ラベルの
変形例の縦断面図である。
変形例の縦断面図である。
【図5】従来の感熱性粘着ラベルの縦断面図である。
【図6】他の従来の感熱性粘着ラベルの縦断面図であ
る。
る。
10 感熱性粘着ラベル 12 ラベル基材 14 インキ 16 水溶性剥離層 18 感熱性接着層
Claims (4)
- 【請求項1】 シート状のラベル基材と、上記ラベル
基材の片面に設けられ水溶性高分子で作られた水溶解性
剥離層と、上記水溶解性剥離層の上記ラベル基材が設け
られた側とは反対側に形成された感熱性接着剤層が設け
られていることを特徴とする感熱性粘着ラベル。 - 【請求項2】 上記水溶性剥離層の少なくとも一方の
面には、隣接する他の層との間に補助層が設けられてい
ることを特徴とする請求項1記載の感熱性粘着ラベル。 - 【請求項3】 シート状のラベル基材の片面に、水溶
性高分子で作られた水溶解性剥離層を設け、上記水溶解
性剥離層の上記ラベル基材が設けられた側とは反対側に
感熱性接着剤層を設けることを特徴とする感熱性粘着ラ
ベルの製造方法。 - 【請求項4】 上記水溶性剥離層は、上記ラベル基材
に対して水溶性高分子材料を塗布または水溶性高分子材
料からなるフィルムを貼り付けて形成することを特徴と
する請求項3記載の感熱性粘着ラベルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016893A JP2001209323A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 感熱性粘着ラベルとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016893A JP2001209323A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 感熱性粘着ラベルとその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011013395A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Dainippon Printing Co Ltd | ラベル |
WO2024185378A1 (ja) * | 2023-03-06 | 2024-09-12 | 日東電工株式会社 | 粘着シートおよび粘着シートのリサイクル方法 |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000016893A patent/JP2001209323A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011013395A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Dainippon Printing Co Ltd | ラベル |
WO2024185378A1 (ja) * | 2023-03-06 | 2024-09-12 | 日東電工株式会社 | 粘着シートおよび粘着シートのリサイクル方法 |
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