JP2001209243A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001209243A
JP2001209243A JP2000020088A JP2000020088A JP2001209243A JP 2001209243 A JP2001209243 A JP 2001209243A JP 2000020088 A JP2000020088 A JP 2000020088A JP 2000020088 A JP2000020088 A JP 2000020088A JP 2001209243 A JP2001209243 A JP 2001209243A
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toner
developing device
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JP2000020088A
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Seiko Itagaki
板垣  整子
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二成分現像剤を使用する現像装置に対しトナ
ーあるいはキャリアを補給して現像剤中のトナー濃度や
現像能力を維持するようにすると共に現像剤の全面的な
充填及び排出を可能とする。 【解決手段】 プリント動作時には現像装置へトナー収
納部からトナー供給を、キャリア収納部からはキャリア
供給を行うキャリア供給モードと、現像装置動作前には
現像装置へ現像剤の供給を行う供給モードと、現像装置
動作後には現像剤の排出を行う排出モードとを設け、切
り替え制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体上の潜像
をキャリアとトナーから成る二成分現像剤によって現像
してトナー像とすると共に、キャリアとトナーそれぞれ
の供給手段と排出手段を備える現像装置を使用する画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成装置では、
一様に帯電した像形成体に像露光を行って潜像を形成
し、潜像を現像してトナー像としたのちトナー像を記録
紙等の転写材に転写することが行われる。トナー像を担
持した転写材が定着装置を通過することによりトナーは
転写材上に定着する。
【0003】潜像を現像するに当たっては、現像性に優
れていることからトナーとキャリアとから成る二成分現
像剤が多く用いられる。トナーとキャリアとは現像器内
で撹拌されてトナーはキャリア外面に静電的に付着した
状態となり、現像領域へと搬送され現像バイアスが印加
された条件下でトナーはキャリアから離れて像形成体の
潜像部分に静電的に付着する。現像器内では現像によっ
てトナーが消費されるので、現像器内にはインダクタン
ス等を用いて現像剤中でのトナー量を検知するトナー濃
度検知手段が設けられていて、トナーが所定比率より低
下するとトナーホッパ等のトナー供給部からトナーを現
像器内に補充することがなされている。
【0004】各現像器内のトナーは消費された新たなト
ナーによって不足した分の補充が行われるが、キャリア
は持続して使用される。キャリアは長期に渡って使用さ
れると、個々のキャリアの外周には1μmに満たない微
小なトナーが付着し、これが原因となって現像性能が次
第に低下して来て良好なトナー像が得られないようにな
る。このために所定枚数の画像形成がなされた時点で像
形成体の周囲に近接配置した各々の現像器を取外して内
部の現像剤を交換し新規なキャリアと交換することによ
って再び良好な現像が行われるようなサービス業務がな
されていた。
【0005】このようなところから、補給するトナーと
共に新しいキャリアを一定比率で加えて補給し、現像性
能の低下したキャリアを序々に新しいキャリアと交換し
て行くことによってサービス業務としての現像剤の交換
を必要としなくする提案、即ちトリクル現像と呼ばれる
提案が特公平2−21591号公報によってなされてい
る。
【0006】また、回転する像形成体の周縁部に複数の
Y,M,C,K等トナー色を異にした現像剤を内蔵した
現像器を設け、像形成体上にトナー像を重ね合わせてカ
ラートナー像を形成後一括して転写材へ転写するカラー
画像形成装置が本出願人等によって提供されている。こ
の様式は像形成体周囲を帯電器や現像器やクリーナを余
分な空間を設けずに有効に配置することによりカラー画
像形成装置を小型化できる特徴を有している。かかるカ
ラー画像形成装置では、各現像器毎に内部のトナーの消
費を検知し、検知結果に基づいてトナー補給を行うこと
がなされている。
【0007】トリクル現像が行われるときは、多数枚の
プリントがなされる過程において新しいキャリアが徐々
にではあるが現像器内に供給され、現像器内のトナーは
現像によって消費されるがキャリアは消費されないこと
から、現像器内の二成分現像剤は次第に増量することと
なる。そのため所定量以上に増量した二成分現像剤は現
像器外に排出し回収することがなされている。かかる過
程において、現像性能が低下して来たキャリアは徐々に
ではあるが新規のキャリアと交換がなされるので、二成
分現像剤は平均して一定レベルの現像性能が保持される
こととなる。
【0008】かかるトリクル現像によって従来に較べ現
像性能は可成り長期に亘り維持されることとなったが、
現像性能の低下は避けられない。これは、現像過程にお
いて感光体に付着していた紙粉等のゴミが現像器内に移
行することによるもので、現像器内の二成分現像剤中に
は紙粉等のゴミが次第に増加し、現像性能の低下は避け
られないのが実状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、サービスマ
ンによる手段を煩わすことなく、また現像器を画像形成
装置から取り外したり分解したりすることなく、現像器
内の二成分現像剤を一度に充填し、或いは現像器内の二
成分現像剤を一挙に排出することを可能としたトリクル
現像がなされる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナーとキ
ャリアとから成る二成分現像剤を有する現像装置に、ト
ナー収納部からトナーを、キャリア収納部からキャリア
を供給し、前記現像装置からは現像剤の回収がなされる
ようにした画像形成装置において、プリント動作時に現
像装置へトナー供給と共にキャリア供給を行うキャリア
供給モードと、現像装置動作前に現像装置へ現像剤の供
給を行う現像剤供給モードと、を有したことを特徴とす
る画像形成装置(請求項1の発明)、及びトナーとキャ
リアとから成る二成分現像剤を有する現像装置に、トナ
ー収納部からトナーを、キャリア収納部からキャリアを
供給し、前記現像装置からは現像剤の回収がなされるよ
うにした画像形成装置において、プリント動作時に現像
装置へトナー供給と共にキャリア供給を行うキャリア供
給モードと、現像装置動作後に現像装置から現像剤の排
出を行う現像剤排出モードと、を有することを特徴とす
る画像形成装置(請求項2の発明)によって達成され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置は二成分現
像剤を用いる現像装置を備え、該現像装置へのトナー及
びキャリアの供給手段を有している。かかる現像装置を
複数組搭載した画像形成装置の一例であるカラープリン
タの画像形成プロセス及び各機構について、図1を用い
て説明する。図1は、本発明の現像装置を複数組搭載し
た画像形成装置の一例であるカラープリンタの断面構成
図であり、図2はその像形成体の断面構成図である。
【0012】なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や
用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本
発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモー
ドを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範
囲を限定するものではない。
【0013】図1または図2によれば、像形成体である
感光体ドラム10は、例えばガラスや透光性アクリル樹
脂等の透光性部材によって形成される円筒状の基体の外
周に、透光性の導電層及び有機感光層(OPC)の光導
電体層を形成したものである。
【0014】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、透光性の導電層を接地された状態で図
1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0015】本発明では、画像露光用の露光ビームは、
その結像点である感光体ドラム10の光導電体層におい
て、光導電体層の光減衰特性(光キャリア生成)に対し
て適正なコントラストを付与できる波長の露光光量を有
していればよい。従って、本実施形態における感光体ド
ラムの透光性の基体の光透過率は、100%である必要
はなく、露光ビームの透過時にある程度の光を吸収する
ような特性を有していてもよい。要は、適切なコントラ
ストを付与できればよい。透光性の基体の素材として
は、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステルモ
ノマーを重合したものが、透光性、強度、精度、表面性
等において優れており好ましく用いられるが、その他一
般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
トなどの各種透光性樹脂が使用可能である。また、露光
光に対して透光性を有していれば、着色していてもよ
い。透光性の導電層としては、インジウム錫酸化物(I
TO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅
や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性を維持
した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用できる。
また、光導電体層としては各種有機感光層(OPC)が
使用できる。
【0016】光導電体層の感光層としての有機感光層
は、電荷発生物質(CGM)を主成分とする電荷発生層
(CGL)と電荷輸送物質(CTM)を主成分とする電
荷輸送層(CTL)とに機能分離された二層構成の感光
層とされる。二層構成の有機感光層は、CTLが厚いた
めに有機感光層としての耐久性が高く本発明に適する。
なお有機感光層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送
物質(CTM)を1つの層中に含有する単層構成とされ
てもよく、該単層構成又は前記二層構成の感光層には、
通常バインダ樹脂が含有される。
【0017】以下に説明する帯電手段としてのスコロト
ロン帯電器11、画像書込手段としての露光光学系1
2、現像手段としての現像器14は、それぞれ、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色
(K)の各色毎の画像形成プロセス用として準備されて
おり、本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光
体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順
に配置される。
【0018】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
は像形成体である感光体ドラム10の移動方向に対して
直交する方向(図1において紙面垂直方向)に感光体ド
ラム10と対峙し近接して取り付けられ、感光体ドラム
10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保持さ
れた制御グリッド(符号なし)と、コロナ放電電極11
aとして、例えば鋸歯状電極を用い、トナーと同極性の
コロナ放電とによって帯電作用(本実施形態においては
マイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な
電位を与える。コロナ放電電極11aとしては、その他
ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能である。
【0019】各色毎の露光光学系12は、それぞれ、像
露光光の発光素子としてのLED(発光ダイオード)を
感光体ドラム10の軸と平行に複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子(不図示)と等倍結像素子としてのセル
フォックレンズ(不図示)とがホルダに取り付けられた
露光用ユニットとして構成される。円柱状の保持部材2
0に、各色毎の露光光学系12が取付けられて感光体ド
ラム10の基体内部に収容される。露光素子としてはそ
の他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッ
センス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子を
アレイ状に並べた線状のものが用いられる。
【0020】各色毎の画像書込手段としての露光光学系
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11と現像器14との間で、現像器14に対
して感光体ドラム10の回転方向上流側に設けた状態
で、感光体ドラム10の内部に配置される。
【0021】露光光学系12は、別体のコンピュータ
(不図示)から送られメモリに記憶された各色の画像デ
ータに基づいて画像処理を施した後、一様に帯電した感
光体ドラム10に像露光を行い、感光体ドラム10上に
潜像を形成する。この実施形態で使用される発光素子の
発光波長は、通常Y、M、Cのトナーの透光性の高い6
80〜900nmの範囲のものが良好であるが、裏面か
ら像露光を行うことからカラートナーに透光性を十分に
有しないこれより短い波長でもよい。
【0022】各色毎の現像手段としての現像器14は後
に再び説明するが、内部にイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)若しくは黒色(K)の二成分の現
像剤を収容し、それぞれ、例えば厚み0.5〜1mm、
外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスある
いはアルミ材で形成された現像剤担持体である現像スリ
ーブ141を備えている。
【0023】現像領域では、現像スリーブ141は、突
き当てコロ(不図示)により感光体ドラム10と所定の
間隙、例えば100〜1000μmをあけて非接触に保
たれ、感光体ドラム10の回転方向と最近接位置におい
て順方向に回転するようになっており、現像時、現像ス
リーブ141に対してトナーと同極性(本実施形態にお
いてはマイナス極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流
電圧ACを重畳する現像バイアス電圧を印加することに
より、感光体ドラム10の露光部に対して非接触の反転
現像が行われる。この時の現像間隔精度は画像ムラを防
ぐために20μm程度以下が必要である。
【0024】以上のように現像器14は、スコロトロン
帯電器11による帯電と露光光学系12による像露光に
よって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を、非
接触の状態で感光体ドラム10の帯電極性と同極性のト
ナー(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であ
り、トナーは負極性)により反転現像する。
【0025】図2に示すように、感光体ドラム10と保
持部材20とは、装置背面側と前面側の端部において、
それぞれ感光体ドラム10を回転可能に支持する支持部
材であるフランジ部材10A,10Bと、保持部材20
を支持するフランジ120A,120Bとを圧入もしく
はネジ等の手段を介して一体的に構成されている。感光
体ドラム10は、その支持部材であるフランジ部材10
Aならびにフランジ部材10Bが、保持部材20のフラ
ンジ120Aの一体とする固定部材であるシャフト12
1ならびにフランジ120Bに対して、それぞれベアリ
ングB1ならびにベアリングB2を介して回動自在に支
持されている。
【0026】シャフト121は感光体ドラム10を保持
する軸部121Aを備えており、また背面側の装置基板
70には係合穴130Aを備えるシャフト121の保持
手段である支軸130が設けられている。係合穴130
AにはリニアベアリングB4が嵌入されており、受け部
材130aを挟んで支軸130がネジ等により背面側の
装置基板70に固定されている。支軸130は駆動歯車
G1に噛合する歯車G2の中心に位置され、歯車G2を
一体とする伝導部材131をベアリングB3を介して回
動自在に支持している。一方装置前面側の装置基板70
には保持部材20に固定される露光光学系12を一体と
する感光体ドラム10を挿脱可能とする開口部70Aが
開口されている。
【0027】保持部材20は背面側の装置基板70に対
しては、シャフト121の軸部121Aを支軸130に
設けられたリニアベアリングB4に挿入し、軸部121
Aに挿通した係合ピン121Pを支軸130の係合部1
30Bに形成したV字状の溝に係合することにより露光
光学系12の角度関係位置を規制して取り付けられ、前
面側の装置基板70に対しては、端部の一体とするフラ
ンジ120Cを緩衝材Kを挟み前蓋120Dを軸方向に
押圧した状態でネジ52により固定することにより所定
の位置に装着される。
【0028】感光体ドラム10を支持する支持部材であ
るフランジ部材10Aの側面に取付けられる係合部材で
あるカプリング10Cと、歯車G2を一体とする伝導部
材131の側面に取付けられる結合部材である駆動ピン
131Aと、止めネジ51とにより、フランジ部材10
Aと歯車G2との結合部が構成され、保持部材20を一
体とする感光体ドラム10の装着状態においては、フラ
ンジ部材10Aの側面に取付けられるカプリング10C
が歯車G2を有する伝導部材131の側面に取付けられ
る駆動ピン131Aに嵌込まれ、係合後、歯車G2を有
する伝導部材131とフランジ部材10Aを有する感光
体ドラム10とが中心及び外周面を合わされた状態で、
感光体ドラム10の側方から止めネジ51を用いて駆動
ピン131Aとカプリング10Cとが固定され、フラン
ジ部材10Aと歯車G2とが結合、固定される。
【0029】画像形成のスタートにより不図示の像形成
体駆動モータの始動により、駆動歯車G1の回転動力が
歯車G2により結合部を介して感光体ドラム10に伝達
され、感光体ドラム10が図1の矢印で示す時計方向へ
回転され、同時にYのスコロトロン帯電器11の帯電作
用により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
感光体ドラム10は電位を付与されたあと、Yの露光光
学系12において第1の色信号すなわちYの画像データ
に対応する電気信号による露光が開始され感光体ドラム
10の回転走査によってその表面の感光層に原稿画像の
イエロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形成され
る。この潜像はYの現像器14により非接触の状態で反
転現像され、感光体ドラム10上にイエロー(Y)のト
ナー像が形成される。
【0030】次いで、感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、Mのスコロトロン帯電器11
の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12
の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像データに
対応する電気信号による露光が行われ、Mの現像器14
による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)
のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わ
せて形成される。
【0031】同様のプロセスにより、Cのスコロトロン
帯電器11、露光光学系12及び現像器14によってさ
らに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また、Kのスコロトロン帯電器11、露光光学系1
2及び現像器14によって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体
ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー
像が形成される。
【0032】このように、本実施の形態では、Y、M、
C及びKの露光光学系12による感光体ドラム10の有
機感光層に対する露光は、感光体ドラム10の内部より
透光性の基体を通して行われる。従って、第2、第3及
び第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先に形成
されたトナー像により遮光されることなく静電潜像を形
成することが可能となり、好ましいが、感光体ドラム1
0の外部から露光してもよい。
【0033】一方、転写材としての記録紙Pは、転写材
収納手段としての給紙カセット15より、送り出しロー
ラ(符号なし)により送り出され、給送ローラ(符号な
し)により給送されてタイミングローラ16へ搬送され
る。
【0034】記録紙Pは、タイミングローラ16の駆動
によって、感光体ドラム10上に担持されたカラートナ
ー像との同期がとられ、紙帯電手段としての紙帯電器1
50の帯電により搬送ベルト14aに吸着されて転写域
へ給送される。搬送ベルト14aにより密着搬送された
記録紙Pは、転写域でトナーと反対極性(本実施形態に
おいてはプラス極性)の電圧が印加される転写手段とし
ての転写器14cにより、感光体ドラム10の周面上の
カラートナー像が一括して記録紙Pに転写される。
【0035】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
転写材分離手段としての紙分離AC除電器14hにより
除電されて、搬送ベルト14aから分離され、定着装置
17へと搬送される。
【0036】定着装置17はカラートナー像を定着する
ための上側のロール状の熱線定着用回転部材(上側の定
着部材)としての熱線定着ローラ17aと、下側の定着
部材としての加圧ゴムローラ47aとにより構成され、
熱線定着ローラ17aの内部には、光源によっては可視
光を含んだ赤外線或いは遠赤外線等の熱線を発光するハ
ロゲンランプ171gが熱線照射手段として配設され
る。
【0037】熱線定着ローラ17aと加圧ゴムローラ4
7aとの間で形成されるニップ部Nで記録紙Pが挟持さ
れ、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカラー
トナー像が定着され、記録紙Pが排紙ローラ18により
送られて、装置上部のトレイへ排出される。
【0038】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは、像形成体クリーニング手段としてのクリー
ニング装置19に設けられたクリーニングブレード19
aによりクリーニングされる。残留トナーを除去された
感光体ドラム10はスコロトロン帯電器11によって一
様帯電を受け、次の画像形成サイクルに入る。
【0039】次に上記の画像形成装置に用いられる本発
明の現像装置の一実施形態について、図3を用いて説明
する。図3は、本発明の現像装置の拡大断面図である。
なお、図3における図示の矢印は各ローラの回転方向を
示し、二重矢印は現像剤の搬送方向を示す。
【0040】図3によれば、Y、M、C及びKの各色毎
の現像器14は、それぞれの有する現像スリーブ141
を、例えば外径100mmの感光体ドラム10の感光面
に対向して、Y、M、C及びKの順で時計方向に配置さ
れる。
【0041】各色毎の現像装置である現像器14は、イ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
色(K)の前述した二成分の現像剤をそれぞれ収容し、
それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保
って、現像位置において感光体ドラム10の回転方向
(図3の時計方向)と逆方向(図3の時計方向)に回転
する現像スリーブ141を備えている。
【0042】各色毎の現像装置である現像器14は、以
下の如く構成される。現像器14において、140はト
ナーとキャリアとから成る二成分現像剤を収容する現像
剤収容部である現像器ハウジング、142は固定の磁極
を有する磁界発生手段であるマグネットロール、141
は内部にマグネットロール142を有する現像剤搬送体
である現像スリーブ、143は現像スリーブ141上の
現像剤層厚を所定量に規制する磁性材から成る層厚規制
手段である層厚規制部材、144は非磁性材から成る現
像剤の受け部材、148は背面に磁石板148aを有す
る現像剤の除去板、145は搬送供給ローラ、146,
147は一対の撹拌スクリューである。
【0043】現像剤搬送体である現像スリーブ141
は、例えばステンレス材を用いた外形8mm〜60mm
の非磁性の円筒状の部材からなり、感光体ドラム10の
周面に対し、現像スリーブ141の両端に設けられた不
図示の突当コロにより所定の間隙を保って感光体ドラム
10の回転(図3の時計方向回転)に対し逆方向に回転
される(図3の時計方向回転)。外径が8mm以下であ
ると、画像形成に必要な磁極N1,S1,N2,S2,
N3から成る少なくとも5極の磁極を有するマグネット
ロール142を形成することが不可能であり、また現像
スリーブ141の外径が60mmを越えると、現像器1
4が大型化する。特に、複数組の現像器14を有するカ
ラープリンタ(図1参照)においては、現像装置の占め
る容積が大きくなり、感光体ドラム10の外径が増大化
したり、感光体ドラム10の大型化により画像形成装置
が大型化になってしまう。
【0044】マグネットロール142は、現像スリーブ
141に内包され、複数個の磁極N1,N2,N3,S
1,S2を交互に配し、現像スリーブ141と同心に固
定されていて、非磁性のスリーブ周面に磁力を作用させ
る。
【0045】層厚規制手段である層厚規制部材143
は、マグネットロール142の磁極N3と対向し、現像
スリーブ141と所定の間隙で配置される例えば棒状或
いは板状の磁性ステンレス材よりなり、現像スリーブ1
41の周面上の二成分現像剤の層厚を規制する。
【0046】受け部材144は、例えばABS樹脂等の
樹脂部材を用いた非磁性部材から成り、現像スリーブ1
41の回転方向下流側に現像スリーブ141と所定の間
隙で配置され、層厚規制部材143の端面に隣接し、例
えば層厚規制部材143に接着剤により固着されて一体
となって形成されており、層厚規制部材143により規
制される現像剤層よりのトナーがこぼれるのを防止し、
二成分現像剤の現像剤層を安定して現像スリーブ141
の周面上に保つ。受け部材144は現像器ハウジング1
40により形成され、層厚規制部材143の端面に隣接
して設けられてもよい。
【0047】現像剤の除去板148は、マグネットロー
ル142の磁極N2と対向して設けられ、磁極N2、N
3の反撥磁界と除去板148の背面に設けられる磁石板
148aとの作用により現像スリーブ141上の現像剤
を剥ぎ取る。
【0048】搬送供給ローラ145は、除去板148に
より剥ぎ取られた現像剤を撹拌スクリュー146に搬送
すると共に、撹拌スクリュー146によりの撹拌された
現像剤を層厚規制部材143へと供給する。145Aは
搬送供給ローラ145に設けられ、現像剤を搬送するた
めの羽根部である。
【0049】撹拌スクリュー146及び147は、互い
に相反する方向に等速で回転し、現像器14内のトナー
と磁性キャリアとを撹拌、混合し、所定のトナー成分を
均等に含有する二成分現像剤とする。
【0050】撹拌スクリュー147の上部で現像器ハウ
ジング140の上部の天板140Aに開口する後述のト
ナー補給口から現像器ハウジング140内に補給された
トナー及びキャリアは、互いに相反する方向に等速で回
転する撹拌スクリュー146,147により現像器ハウ
ジング140内に収容された現像剤と撹拌、混合されて
均一なトナー濃度の現像剤となり、該現像剤が回転する
搬送供給ローラ145により層厚規制部材143に搬送
され、層厚規制部材143により所定の層厚とされ、受
け部材144により二成分現像剤の現像剤層が安定して
現像スリーブ141の外周面上に供給される。感光体ド
ラム10上の潜像を現像した現像剤は磁極N2、N3の
反撥磁界と除去板148の背面に設けられる磁石板14
8aとの作用により剥ぎ取られ、搬送供給ローラ145
により再度撹拌スクリュー146へと搬送される。感光
体ドラム10上の静電潜像が直流(DC)バイアスE1
に必要により交流(AC)バイアスAC1が重畳される
現像バイアス電圧の印加による非接触現像法により非接
触の状態で反転現像される。
【0051】本実施形態の画像形成装置に用いられる現
像装置は、非接触現像法によってカブリがなく画像濃度
の高い現像を容易に行うことができる優れた特長を有し
ているが、カブリがなく鮮明な画像の現像を行うには次
のような粒径の二成分現像剤を用いることが望ましい。
【0052】現像装置には、従来平均粒径が十数μmの
非磁性トナーと平均粒径が数十〜数百μmの磁性キャリ
アとから成る二成分現像剤が用いられている。しかし本
発明に用いる現像剤としては、振動電界によってトナー
の移行制御を効果的に行うことができるから、平均粒径
が1〜20μm、好ましくは4〜10μmのトナーと平
均粒径10〜60μm、さらに好ましくは20〜50μ
mのキャリアとから成る二成分現像剤が用いられる。
【0053】現像装置14に対しては、トナーT及びキ
ャリアCの供給がなされる。トナーTの供給は、トナー
濃度検知センサ149によって現像器ハウジング140
内のトナー濃度が所定のトナー濃度より低下したと検知
されるとトナーTの供給が行われる。一方、キャリアC
についてはコピー枚数の積算量などに基づいて新しいキ
ャリアCの補給が適時行われる。供給されるトナーは、
トナーTの供給手段であるホッパ200Tから、また供
給されるキャリアCについてもキャリアCの供給手段で
あるホッパ200Cから現像剤搬送路300内を通って
現像装置14内に補給される。現像剤搬送路300の内
部には搬送スクリュー300Aが設けられ、トナーT又
はキャリアCの搬送が行われる。
【0054】図4(a)は図3に示す現像装置14の天
板140Aを取り除いた搬送スクリュー部分を示す平面
図で、図4(b)は搬送スクリュー部分の側断面図、図
4(c)はXX断面図を示している。
【0055】一対の循環手段として設けられた前記の撹
拌スクリュー146および147はそれぞれの軸端に備
える歯車G146とG147が噛合していて等速で相反
する方向に駆動回転される。
【0056】撹拌スクリュー146と147の間には仕
切板182と183が軸方向に直列して設置され、撹拌
スクリューの推進力によって搬送される二成分現像剤D
が前記の仕切板に沿って矢示方向に移送され、仕切板端
部の開口部182Aおよび182Bを経由して現像装置
14内を循環搬送される。
【0057】前記の天板140Aには、撹拌スクリュー
147の搬送上流側の端部に位置する面にキャリアCの
補給口H(C)とトナーTの補給口H(T)を開口し、
或いはトナーTとキャリアCとを合流して搬送する現像
剤搬送路300の補給口H(T・C)が開口している。
かかる配置関係とすることによって、新たに補給される
トナーT或いはキャリアCは撹拌スクリュー146,1
47による循環搬送過程において、十分に撹拌され、補
給されたトナーTも撹拌によって帯電し、現像スリーブ
141へと搬送され供給が行われる。
【0058】ホッパ200Tから補給されるトナーTは
現像によって消費されるトナーTと近似した量である
が、ホッパ200Cから補給されるキャリアCについて
は消費されないので、キャリアCの補給によって現像器
ハウジング140内の現像剤の量は増量することとな
る。これに対応して、現像器ハウジング140内の二成
分現像剤Dの規定量に相当する界面近傍に過剰となって
界面レベルが上昇した二成分現像剤Dを排出する次に説
明する排出手段が設けられている。
【0059】現像装置14の外側に位置した撹拌スクリ
ュー147の搬送方向上流側には、撹拌スクリュー14
7は外方に突出した形状をしていて、突出した撹拌スク
リュー147部分は現像器ハウジング140の一部をな
す筒状カバー140aによって包囲され、筒状カバー1
40aの一部には開口部140bが設けられている。開
口部140bはその外側からバネ性をもって押圧して閉
口するシャッタ140cがあって、通常はシャッタ14
0cによって開口部140bは閉口した状態となってい
る。
【0060】現像器ハウジング140内の二成分現像剤
が増量し界面レベルが上昇すると、界面レベルを検知す
る図示しない界面レベル検知手段によって二成分現像剤
が増量状態にあることを検知し、制御部は撹拌スクリュ
ー146、147が通常現像時とは逆転するよう搬送駆
動のモータの切り換えを行う。このことにより撹拌スク
リュー147は筒状カバー140a内に二成分現像剤を
押し込む方向に回転し、押し込まれた現像剤による内部
圧力が高まって、シャッタ140cは開口する方向に変
形し、現像剤は開口部140bから落下する。落下した
現像剤は撹拌スクリュー147の逆転と同時に回転を開
始した搬送スクリュー300Bによって画像形成装置の
下部に設けた現像剤回収ボックス400に搬送されて回
収が成される。かかる動作によって現像器ハウジング1
40内の現像剤の排出が行われ、界面レベル検知手段が
現像剤が標準レベルまで減量したことを検知すると、制
御部は撹拌スクリュー146,147の逆転動作を停止
し、停止後正転に復帰する。逆転動作の停止によって筒
状カバー140a内の内部圧力は低下し、バネ性をもっ
たシャッタ140cは開口部140bを閉口する。
【0061】本実施形態の画像形成装置は、上記に説明
したプリント動作時に現像装置14へ画像形成状況に応
じてトナー供給と共にキャリア供給を行うキャリア供給
モードと、現像装置動作前に現像装置14へ現像剤の供
給を行う現像剤供給モードと、現像装置動作後に現像装
置14から現像剤の排出を行う現像剤排出モードとを有
している。図5に示したのはかかるキャリア供給モード
と現像剤排出モードとを有した画像形成装置の現像剤供
給排出制御ブロック図である。
【0062】画像形成装置にはモード選択部B2が設け
られていて、通常は画像形成を行う現像装置動作時には
キャリア供給モードに設定されている。
【0063】新たに画像形成装置を設置する等画像形成
を行う以前、即ち現像装置動作前においては現像装置1
4の現像器ハウジング140内には二成分現像剤は全く
存在しない状態となっていて、画像形成に先立っては現
像剤供給モードに設定し、現像器ハウジング140内に
は適正なトナー比率をもった適量の二成分現像剤が供給
され充填されていることが必要となる。ユーザはトナー
収納部であるホッパ200TにトナーTを装填し、キャ
リア収納部であるホッパ200CにキャリアCを装填し
た状態で、モード選択部B2によって現像剤供給モード
の選択・設定を行う。制御部B1はROMとしてメモリ
された現像剤供給プロセスB4を呼び出して現像器ハウ
ジング140内への適正で適量の二成分現像剤の供給が
行われる。撹拌スクリュー146,147を駆動する搬
送駆動モータの正方向回転の状態において、ホッパCの
キャリアC供給を行う供給ローラSRCの所定回転と、
ホッパ200TのトナーT供給を行う供給ローラSRT
の所定回転が行われる。供給ローラSRC,SRTの1
回転毎に供給されるキャリアC及びトナーTの量はそれ
ぞれ略一定となっているので、それぞれ所定回転が行わ
れることによって、現像器ハウジング140内には適正
なトナー比率をもった適量の二成分現像剤が搬送路30
0を通って現像装置14に供給され、撹拌スクリュー1
47の搬送上流位置に落下したキャリアCとトナーTと
は撹拌され、良好な現像がなされる状態に設定される。
【0064】なお、上記説明では、ホッパ200C及び
200TからそれぞれキャリアCとトナーTを供給する
プログラムとなっているが、ホッパ200C内に所定の
トナー比率を持った二成分現像剤を装填し、ホッパ20
0Cから既に調整された二成分現像剤を定量だけ現像器
ハウジング140内に供給するプログラムとすることも
可能である。また、定量の二成分現像剤を供給するので
はなく、二成分現像剤を供給し界面レベル検知手段によ
って所定量の二成分現像剤が供給されたと検知したとき
停止するようプログラムを組むことも可能である。
【0065】数万枚のプリントがなされ画像動作がなさ
れた後等において、現像器ハウジング140内に二成分
現像剤を交換等の目的をもって全面的に排出したいとき
は、ユーザはモード選択部B2によって現像剤排出モー
ドの選択・設定を行う。制御部B1はROMとしてメモ
リされた現像剤排出プログラムB5と呼び出して現像器
ハウジング140に収納された二成分現像剤の排出が行
われる。本実施例においては制御部B1は撹拌スクリュ
ー146,147を駆動する搬送駆動モータの逆転を行
い、併せて搬送スクリュー300Bの回転を開始する。
撹拌スクリュー147の逆転によって現像器ハウジング
140内の二成分現像剤は開口部140bから落下し、
落下した現像剤は搬送スクリュー300Bによって搬送
され、現像剤回収ボックス400内に回収される。現像
装置14は図3の断面図に示すように、撹拌スクリュー
147は現像器ハウジング内の最も低い位置に位置する
形状となっていて、しかも側端部にあるので、撹拌スク
リュー147の逆転駆動を継続することによって内部の
二成分現像剤は全て排出されることとなる。
【0066】以上説明した現像装置14の制御は、図1
に示すカラープリンタにあってはY,M,C,Kの現像
装置14の各々に対して独立に制御が行われる。
【0067】本発明においては、二成分現像剤の現像器
への供給や排出は現像器を画像形成装置内にセットした
状態のまま行われるので、従来現像器をユニット化し
て、画像形成装置から容易に取り出すよう構成すること
を必要としていたが、本発明によって必ずしも現像器の
容易な装脱着は必要としないこととなった。
【0068】実施の形態で説明した現像剤供給及び排出
の制御は図1に示したカラープリンタの現像装置に適用
することによって優れた効果が生じるが、図6に示すタ
ンデム方式のカラー画像形成装置の現像装置14に適用
しても同様の効果が生じるので、かかるタンデム方式の
カラー画像形成装置について説明する。ここで用いる符
号は図1におけると同じ機能を有した部材については同
一符号をもって表示する。
【0069】図6に示すカラー画像形成装置は、タンデ
ム方式のカラー画像形成装置であって、複数の像形成体
を並列配置し、その構成と機能は次に記す通りである。
中間転写体である転写ベルト14aの周縁部にはイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)か
ら成る4組のプロセスユニット100が設けられてい
て、各プロセスユニット100によって形成された単色
のY,M,C,Kのトナー像が転写ベルト14a上で重
ね合わせて転写され、転写されたカラートナー像は、転
写材である記録紙上に一括転写され、定着されて機外に
排出される構成となっている。
【0070】10は各色毎の像形成体である感光体ドラ
ム、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学系、1
4は各色毎の現像装置、190は各色毎の感光体ドラム
10のクリーニング手段であるクリーニング装置であ
る。
【0071】各色毎の像形成体である感光体ドラム10
は、例えばアルミ材によって形成される円筒状の金属基
体の外周に、表面にオーバーコート層(保護層)を設け
た有機感光体層(OPC)を該金属基体の外周に形成し
たものであり、後述するように、当接状態とされる転写
ベルト14aの移動により転写ベルト14aからの駆動
力を受けて従動回転され、接地した状態で図の矢印で示
す方向に各色毎の感光体ドラム10が回転される。
【0072】有機感光体層は、電荷発生物質(CGM)
を主成分とする電荷発生層(CGL)と電荷輸送物質
(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機
能分離された二層構成の感光体層とされる。なお有機感
光体層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送物質(C
TM)を1つの層中に含有する単層構成とされてもよ
く、該単層構成又は前記二層構成の感光体層には、通常
バインダ樹脂が含有されている。
【0073】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドとコロナ放電電極による使用されるトナー(現像時の
トナー)と同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)のコロナ放電とによって帯電作用(本実施形態にお
いてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し
一様な電位を与える。スコロトロン帯電器11のコロナ
放電電極としては、その他鋸歯状電極や針状電極を用い
ることも可能である。
【0074】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の周辺に配置される。露光光学系12は、別体の画
像読み取り装置によって読み取られメモリに記憶された
各色の画像データに従って感光体ドラム10の感光体層
を像露光し、各色毎の感光体ドラム10上に静電潜像を
形成する。
【0075】各色毎の現像手段である現像装置14は、
既に図3を用いて説明したように感光体ドラム10の周
面に対し所定の間隙を保ち、感光体ドラム10の回転方
向と順方向に回転する例えば厚み0.5〜1mm、外径
15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるいは
アルミ材で形成された現像スリーブ141を有し、内部
に各色毎の現像色に従いイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)および黒色(K)の二成分現像剤
を収容している。現像装置14は不図示の突き当てコロ
により感光体ドラム10と所定の間隙、例えば100〜
500μmに保たれており、現像スリーブ141に対し
て直流電圧又は直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイ
アスを印加することにより、周面に担持した現像剤を穂
立状態として接触の反転現像を行い、感光体ドラム10
上にトナー像を形成する。
【0076】現像手段である現像装置14には、従来平
均粒径が十数μmの非磁性トナーと平均粒径が数十〜数
百μmの磁性キャリアとから成る二成分現像剤が用いら
れている。しかし非接触又は高解像の現像として現像剤
を用いる場合は、振動電界によってトナーの移行制御を
効果的に行うことができるから、平均粒径が1〜20μ
m、好ましくは4〜10μmのトナーと平均粒径10〜
60μm、さらに好ましくは20〜50μmのキャリア
とから成る二成分現像剤が用いられる。
【0077】スコロトロン帯電器11によって一様帯電
した感光体ドラム10上には、露光光学系12によって
像露光が行われて静電潜像を形成し、現像装置14によ
って現像がなされてトナー像が形成される。このトナー
像は転写位置において後に説明する転写ベルト14a上
に転写がなされる。転写を終えてドラム上に残留した転
写残トナーは、静電的に回収を行うクリーニング装置1
90によって清掃が行われる。
【0078】Y,M,C,K4色のプロセスユニット1
00が並列して対向する転写ベルト14aは体積抵抗率
1012〜1015Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変
性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフル
オロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロ
ンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料
を分散した、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィル
ム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層
として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行っ
た、2層構成のシームレスベルトである。転写ベルト1
4aの基体としては、この他に、シリコンゴム或いはウ
レタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0
mmの半導電性ゴムベルトを使用することもできる。転
写ベルト14aは、駆動ローラ14d、従動ローラ14
e、テンションローラ14k及びバックアップローラ1
4jに外接して張架され、画像形成時には、不図示の駆
動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ14dが回転さ
れ、各色毎の転写位置の上流側に配設される押圧弾性板
14bにより感光体ドラム10に転写ベルト14aが押
圧され、転写ベルト14aが図の矢印で示す方向に回転
される。この際、転写ベルト14aの移動に従動して転
写ベルト14aの駆動力を受けて感光体ドラム10が従
動回転される。
【0079】各色毎の転写手段である1次転写器14c
は、好ましくはコロナ放電器により構成され、転写ベル
ト14aを挟んで各色毎の感光体ドラム10に対向して
設けられ、転写ベルト14aと各色毎の感光体ドラム1
0との間に各色毎の転写域(符号なし)を形成する。各
色毎の1次転写器14cにはトナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の直流電圧を印加し、転写
域に転写電界を形成することにより、各色毎の感光体ド
ラム10上のトナー像を転写ベルト14a上に転写す
る。
【0080】各色毎の除電手段である除電器14mは、
好ましくはコロナ放電器により構成され、1次転写器1
4cにより帯電された転写ベルト14aを除電する。
【0081】転写ベルトの押圧手段である押圧弾性板1
4bは、ウレタン等のゴムブレードにより形成され、各
色毎の転写位置の上流側に配設され、画像形成時に転写
ベルト14aを感光体ドラム10に押圧し、転写ベルト
14aの移動に従動して感光体ドラム10を回転させ
る。
【0082】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により黒(K)の画像形成ユニット1
00の感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転さ
れ、同時にKのスコロトロン帯電器11の帯電作用によ
りKの感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0083】Kの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Kの露光光学系12によって第1の色信号すなわ
ちKの画像データに対応する電気信号による画像書込が
開始され、Kの感光体ドラム10の表面に原稿画像のK
の画像に対応する静電潜像が形成される。
【0084】前記の潜像はKの現像装置14により接触
状態で反転現像がなされKの感光体ドラム10の回転に
応じ黒(K)のトナー像が形成される。
【0085】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるKの感光体ドラム10上に形成されたKのトナー
像が、Kの転写域(符号なし)において、第1の転写手
段であるKの1次転写器14cによって、転写ベルト1
4a上に転写される。
【0086】次いで転写ベルト14aは、Cのトナー像
と同期が取られ、シアン(C)の画像形成ユニット10
0によりCのスコロトロン帯電器11の帯電作用により
電位が付与され、Cの露光光学系12によって第2の色
信号すなわちCの画像データに対応する電気信号による
画像書込が行われ、Cの現像装置14による接触の反転
現像によってCの感光体ドラム10上にCのトナー像
が、Cの転写域(符号なし)において、第1の転写手段
であるCの1次転写器14cによって、前記のKのトナ
ー像の上からCのトナー像が重ね合わせて形成される。
【0087】同様のプロセスにより、K、Cの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、マゼンタ(M)の画像形成
ユニット100によりMの感光体ドラム10上に形成さ
れた、第3の色信号によるMの画像データに対応するM
のトナー像が、Mの転写域(符号なし)において、第1
の転写手段であるMの1次転写器14cによって、前記
のK、Cのトナー像の上からMのトナー像が重ね合わせ
て形成され、更にK、C、Mの重ね合わせトナー像と同
期が取られ、イエロー(Y)の画像形成ユニット100
によりYの感光体ドラム10上に形成された、第4の色
信号によるYの画像データに対応するYのトナー像が、
Yの転写域(符号なし)において、第1の転写手段であ
るYの1次転写器14cによって、前記のK、C、Mの
トナー像の上からYのトナー像が重ね合わせて形成さ
れ、転写ベルト14a上にK、C、M及びYの重ね合わ
せカラートナー像が形成される。
【0088】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは、各色毎の像形成体のクリー
ニング手段であるクリーニング装置190によりクリー
ニングされる。
【0089】転写ベルト14a上の重ね合わせカラート
ナー像形成と同期して転写材収納手段である給紙カセッ
ト15から、転写材給送手段としてのタイミングローラ
16を経て記録紙Pが第2の転写手段である2次転写器
14gの転写域(符号なし)へと搬送され、トナーと反
対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧
が印加される2次転写器14gにより、転写ベルト14
a上の重ね合わせカラートナー像が記録紙P上に一括し
て転写される。
【0090】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
鋸歯状電極板から成る分離手段である除電電極16bに
より除電され、定着装置17へと搬送され、定着ローラ
17aと圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えら
れることにより記録紙P上のトナー像が定着された後、
装置外部のトレイへ排出される。
【0091】転写後の転写ベルト14aの周面上に残っ
た転写残トナーは、転写ベルト14aを挟んで従動ロー
ラ14eに対向して設けられる転写ベルトのクリーニン
グ手段であるクリーニング装置190aによりクリーニ
ングされる。
【0092】各色毎の現像手段である現像装置14で、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および
黒色(K)の前述した二成分の現像剤をそれぞれ収容
し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙
を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転方
向に回転する現像スリーブ141を備えている。
【0093】各色毎の現像手段である現像装置14は、
図3によって説明したと同様の構成となっていて、ホッ
パ200CのキャリアCはホッパ200Cの下端に設け
た供給ローラSRCの回転により、またホッパ200T
のトナーTはホッパ200Tの下端に設けた供給ローラ
SRTの回転により現像装置14への供給が行われる。
また現像装置14から排出した二成分現像剤は搬送スク
リュー300Bによって搬送され現像剤回収ボックス4
00内に回収される。かかる構成の画像形成装置で、プ
リント動作時に現像装置14にキャリア供給を行うキャ
リア供給モードと、現像装置動作前に現像装置14への
現像剤の供給を行う現像剤供給モード及び/又は現像装
置動作後に現像装置14から現像剤の排出を行う現像剤
排出モードとを設けて制御を行うことによって、現像装
置14は画像形成装置に取り付けたままで、二成分現像
剤の全面的な交換が行われることとなり、サービスマン
による現像剤交換をはじめとするサービスは不要となっ
た。
【0094】
【発明の効果】キャリアとトナーとを独立して現像装置
に供給し、現像装置から二成分現像剤を排出する本発明
の画像形成装置では現像装置内の二成分現像剤は新しい
キャリアが補充されながら正規のトナー比率と容量のレ
ベルが常に適正に保たれて、高度の現像性能を持続して
発揮する現像装置が実現され、更に本発明によるモード
切り替えを行うことにより、現像装置はセットされたま
まの状態で現像剤の交換が行われることとなり、サービ
スマンによる現像剤交換やサービス行為を必要としない
で高品質の画像が長期に亘って得られる画像形成装置が
提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を備える画像形成装置の断面
構成図。
【図2】像形成体の断面構成図。
【図3】現像装置の拡大断面図。
【図4】現像装置の要部平面図及び断面図。
【図5】現像剤供給排出の制御ブロック図。
【図6】本発明の現像装置を備えるカラー画像形成装置
の断面構成図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 14 現像装置(器) 15 給紙カセット 17 定着装置 140 現像器ハウジング 141 現像スリーブ 142 マグネットロール 145 搬送供給ローラ 146,147 撹拌スクリュー 149 トナー濃度検知センサ 200T (トナー)ホッパ 200C (キャリア)ホッパ 300 (補給)現像剤搬送路 300A,300B 搬送スクリュー C キャリア T トナー SRC (キャリア)供給ローラ SRT (トナー)供給ローラ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA45 DD07 DE10 EA04 EA06 EC06 ED02 ED04 ED06 ED08 ED09 ED10 FA35 ZA10 2H030 AD16 BB02 BB23 BB36 BB38 BB63 2H077 AA12 AA14 AA18 AA25 AA33 AA39 AB02 AB13 AB14 AC02 AD06 AD13 AD18 AD36 BA02 BA03 BA08 CA02 CA19 DA10 DA15 DA22 DA43 DA54 DB03 DB14 EA01 GA13 GA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーとキャリアとから成る二成分現像
    剤を有する現像装置に、トナー収納部からトナーを、キ
    ャリア収納部からキャリアを供給し、前記現像装置から
    は現像剤の回収がなされるようにした画像形成装置にお
    いて、プリント動作時に現像装置へトナー供給と共にキ
    ャリア供給を行うキャリア供給モードと、現像装置動作
    前に現像装置へ現像剤の供給を行う現像剤供給モード
    と、を有したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナーとキャリアとから成る二成分現像
    剤を有する現像装置に、トナー収納部からトナーを、キ
    ャリア収納部からキャリアを供給し、前記現像装置から
    は現像剤の回収がなされるようにした画像形成装置にお
    いて、プリント動作時に現像装置へトナー供給と共にキ
    ャリア供給を行うキャリア供給モードと、現像装置動作
    後に現像装置から現像剤の排出を行う現像剤排出モード
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 該現像装置内に設けた循環手段の順/逆
    回転を用いて供給/排出を行うことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 該現像装置は複数設けられていて、カラ
    ー画像を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522205A (ja) * 2004-11-30 2008-06-26 オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 静電記録式現像ステーションにおける現像混合剤を形成する方法、装置およびコンピュータプログラム
JP2008287079A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

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