JP2001166593A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2001166593A
JP2001166593A JP34864699A JP34864699A JP2001166593A JP 2001166593 A JP2001166593 A JP 2001166593A JP 34864699 A JP34864699 A JP 34864699A JP 34864699 A JP34864699 A JP 34864699A JP 2001166593 A JP2001166593 A JP 2001166593A
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toner
carrier
unit
developing device
developer
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JP34864699A
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Seiko Itagaki
板垣  整子
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二成分現像剤を使用する現像装置に対しトナ
ーあるいはキャリアを補給して現像剤中のトナー濃度や
現像能力を維持しさらに現像剤の総量を所定のレベルに
保つようにする。 【解決手段】 相反する方向に回転する一対の撹拌スク
リューの一方の撹拌スクリュー147の最上流位置にト
ナーTとキャリアCの各ホッパ200Tおよび200C
を配設し、他方の撹拌スクリュー146の最下流位置に
現像剤の障壁184と回収管300を設けて、トナーT
あるいはキャリアCの補給による現像剤Dの増量分が障
壁を越えて回収管300によって回収されるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体上の潜像
をキャリアとトナーから成る二成分現像剤によって現像
してトナー像とすると共に、キャリアとトナーそれぞれ
の供給手段と排出手段を備える現像装置ならびに該現像
装置を使用する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成装置では、
一様に帯電した像形成体に像露光を行って潜像を形成
し、潜像を現像してトナー像としたのちトナー像を記録
紙等の転写材に転写することが行われる。トナー像を担
持した転写材が定着装置を通過することによりトナーは
転写材上に定着する。
【0003】潜像を現像するに当たっては、現像性に優
れていることからトナーとキャリアとから成る二成分現
像剤が多く用いられる。トナーとキャリアとは現像器内
で撹拌されてトナーはキャリア外面に静電的に付着した
状態となり、現像領域へと搬送され現像バイアスが印加
された条件下でトナーはキャリアから離れて像形成体の
潜像部分に静電的に付着する。現像器内では現像によっ
てトナーが消費されるので、現像器内にはインダクスン
ス等を用いて現像剤中でのトナー量を検知するトナー濃
度検知手段が設けられていて、トナーが所定比率より低
下するとトナーホッパ等のトナー供給部からトナーを現
像器内に補充することがなされている。
【0004】各現像器内のトナーは消費された新たなト
ナーによって不足した分の補充が行われるが、キャリア
は持続して使用される。キャリアは長期に渡って使用さ
れると、個々のキャリアの外周には1μmに満たない微
小なトナーが付着し、これが原因となって現像性能が次
第に低下して来て良好なトナー像が得られないようにな
る。このために所定枚数の画像形成がなされた時点で像
形成体の周囲に近接配置した各々の現像器を取外して内
部の現像剤を交換し新規なキャリアと交換することによ
って再び良好な現像が行われるようなサービス業務がな
されていた。
【0005】このようなところから、補給するトナーと
共に新しいキャリアを一定比率で加えて補給し、現像性
能の低下したキャリアを序々に新しいキャリアと交換し
て行くことによってサービス業務としての現像剤の交換
を必要としなくする提案、即ちトリクル現像と呼ばれる
提案が特公平2−21591号公報によってなされてい
る。
【0006】また、回転する像形成体の周縁部に複数の
Y,M,C,K等トナー色を異にした現像剤を内蔵した
現像器を設け、像形成体上にトナー像を重ね合わせてカ
ラートナー像を形成後一括して転写材へ転写するカラー
画像形成装置が本出願人等によって提供されている。こ
の様式は像形成体周囲を帯電器や現像器やクリーナを余
分な空間を設けずに有効に配置することによりカラー画
像形成装置を小型化できる特徴を有している。かかるカ
ラー画像形成装置では、各現像器毎に内部のトナーの消
費を検知し、検知結果に基づいてトナー補給を行うこと
がなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の提案されたトリ
クル現像ではトナー消費量に比例してトナーと一定比率
をもったキャリアの供給を行って来た。しかしこのよう
な現像剤の補給方法では画像形成装置の使用状況によっ
てキャリアの特性変化が顕著に現れ、現像されたトナー
画像にも差異が生じて来る。
【0008】本発明は、長期に亘って現像剤交換を行わ
なくても良好な現像が継続して行われる現像装置、及び
像形成体の周囲に近接して複数の現像器を配したカラー
画像形成装置において、現像剤交換という作業を必要と
しないで、各現像器が常に良好な現像条件が維持され
て、長期に亘って安定して良好なカラー画像の得られる
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、キャリアと
トナーとから成る二成分現像剤を用いる現像装置におい
て、前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段と二成
分現像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手段を内
蔵していて、前記循環手段により移送される二成分現像
剤が一方の循環手段の端部に設けた障壁を乗り越えて前
記排出手段を介して現像装置外に排出されることを特徴
とする現像装置(請求項1に係わる発明)、および像形
成体上に形成された潜像を現像してトナー像とする現像
装置がキャリアとトナーとから成る二成分現像剤を用い
る現像装置であって、前記現像装置はキャリアとトナー
の供給手段と二成分現像剤の排出手段を備えると共に一
対の循環手段を内蔵していて、前記循環手段により移送
される二成分現像剤が一方の循環手段の端部に設けた障
壁を乗り越えて前記排出手段を介して現像装置外に排出
されることを特徴とする画像形成装置(請求項3に係わ
る発明)、およびキャリアとトナーとから成る二成分現
像剤を用いる現像装置において、前記現像装置はキャリ
アとトナーの供給手段と二成分現像剤の排出手段を備え
ると共に一対の循環手段を内蔵していて、前記循環手段
の端部に前記供給手段と前記排出手段を設け、前記循環
手段の回転方向の指定によりキャリアとトナーの供給な
らびに二成分現像剤の排出を行うことを特徴とする現像
装置(請求項5に係わる発明)、および像形成体上に形
成された潜像を現像してトナー像とする現像装置がキャ
リアとトナーとから成る二成分現像剤を用いる現像装置
であって、前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段
と二成分現像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手
段を内蔵していて、前記循環手段の端部に前記供給手段
と前記排出手段を設け、前記循環手段の回転方向の指定
によりキャリアとトナーの供給ならびに二成分現像剤の
排出を行うことを特徴とする画像形成装置(請求項7に
係わる発明)、およびキャリアとトナーとから成る二成
分現像剤を用いる現像装置において、前記現像装置はキ
ャリアとトナーの供給手段と二成分現像剤の排出手段を
備えると共に一対の循環手段を内蔵し、現像剤量の検知
を行う検知手段を有していて、前記循環手段の端部に前
記供給手段と前記排出手段を設け、現像剤量の検知によ
り前記循環手段の回転方向を切替えてキャリアとトナー
の供給ならびに二成分現像剤の排出を繰り返し現像剤量
の制御を行うことを特徴とする現像装置(請求項9に係
わる発明)、および像形成体上に形成された潜像を現像
してトナー像とする現像装置がキャリアとトナーとから
成る二成分現像剤を用いる現像装置であって、前記現像
装置はキャリアとトナーの供給手段と二成分現像剤の排
出手段を備えると共に一対の循環手段を内蔵し、現像剤
量の検知を行う検知手段を有していて、前記循環手段の
端部に前記供給手段と前記排出手段を設け、現像剤量の
検知により前記循環手段の回転方向を切替えてキャリア
とトナーの供給ならびに二成分現像剤の排出を繰り返し
現像剤量の制御を行うことを特徴とする画像形成装置
(請求項11に係わる発明)によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0011】本発明の現像装置の実施形態の説明に先立
って、本発明の現像装置を複数組搭載した画像形成装置
の一例であるカラープリンタの画像形成プロセス及び各
機構について、図1を用いて説明する。図1は、本発明
の現像装置を複数組搭載した画像形成装置の一例である
カラープリンタの断面構成図であり、図2はその像形成
体の断面構成図である。
【0012】図1または図2によれば、像形成体である
感光体ドラム10は、例えばガラスや透光性アクリル樹
脂等の透光性部材によって形成される円筒状の基体の外
周に、透光性の導電層及び有機感光層(OPC)の光導
電体層を形成したものである。
【0013】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、透光性の導電層を接地された状態で図
1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0014】本発明では、画像露光用の露光ビームは、
その結像点である感光体ドラム10の光導電体層におい
て、光導電体層の光減衰特性(光キャリア生成)に対し
て適正なコントラストを付与できる波長の露光光量を有
していればよい。従って、本実施形態における感光体ド
ラムの透光性の基体の光透過率は、100%である必要
はなく、露光ビームの透過時にある程度の光を吸収する
ような特性を有していてもよい。要は、適切なコントラ
ストを付与できればよい。透光性の基体の素材として
は、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステルモ
ノマーを重合したものが、透光性、強度、精度、表面性
等において優れており好ましく用いられるが、その他一
般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
トなどの各種透光性樹脂が使用可能である。また、露光
光に対して透光性を有していれば、着色していてもよ
い。透光性の導電層としては、インジウム錫酸化物(I
TO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅
や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性を維持
した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用できる。
また、光導電体層としては各種有機感光層(OPC)が
使用できる。
【0015】光導電体層の感光層としての有機感光層
は、電荷発生物質(CGM)を主成分とする電荷発生層
(CGL)と電荷輸送物質(CTM)を主成分とする電
荷輸送層(CTL)とに機能分離された二層構成の感光
層とされる。二層構成の有機感光層は、CTLが厚いた
めに有機感光層としての耐久性が高く本発明に適する。
なお有機感光層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送
物質(CTM)を1つの層中に含有する単層構成とされ
てもよく、該単層構成又は前記二層構成の感光層には、
通常バインダ樹脂が含有される。
【0016】以下に説明する帯電手段としてのスコロト
ロン帯電器11、画像書込手段としての露光光学系1
2、現像手段としての現像器14は、それぞれ、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色
(K)の各色毎の画像形成プロセス用として準備されて
おり、本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光
体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順
に配置される。
【0017】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
は像形成体である感光体ドラム10の移動方向に対して
直交する方向(図1において紙面垂直方向)に感光体ド
ラム10と対峙し近接して取り付けられ、感光体ドラム
10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保持さ
れた制御グリッド(符号なし)と、コロナ放電電極11
aとして、例えば鋸歯状電極を用い、トナーと同極性の
コロナ放電とによって帯電作用(本実施形態においては
マイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な
電位を与える。コロナ放電電極11aとしては、その他
ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能である。
【0018】各色毎の露光光学系12は、それぞれ、像
露光光の発光素子としてのLED(発光ダイオード)を
感光体ドラム10の軸と平行に複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子(不図示)と等倍結像素子としてのセル
フォックレンズ(不図示)とがホルダに取り付けられた
露光用ユニットとして構成される。円柱状の保持部材2
0に、各色毎の露光光学系12が取付けられて感光体ド
ラム10の基体内部に収容される。露光素子としてはそ
の他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッ
センス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子を
アレイ状に並べた線状のものが用いられる。
【0019】各色毎の画像書込手段としての露光光学系
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11と現像器14との間で、現像器14に対
して感光体ドラム10の回転方向上流側に設けた状態
で、感光体ドラム10の内部に配置される。
【0020】露光光学系12は、別体のコンピュータ
(不図示)から送られメモリに記憶された各色の画像デ
ータに基づいて画像処理を施した後、一様に帯電した感
光体ドラム10に像露光を行い、感光体ドラム10上に
潜像を形成する。この実施形態で使用される発光素子の
発光波長は、通常Y、M、Cのトナーの透光性の高い6
80〜900nmの範囲のものが良好であるが、裏面か
ら像露光を行うことからカラートナーに透光性を十分に
有しないこれより短い波長でもよい。
【0021】各色毎の現像手段としての現像器14は後
に再び説明するが、内部にイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)若しくは黒色(K)の二成分の現
像剤を収容し、それぞれ、例えば厚み0.5〜1mm、
外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスある
いはアルミ材で形成された現像剤担持体である現像スリ
ーブ141を備えている。
【0022】現像領域では、現像スリーブ141は、突
き当てコロ(不図示)により感光体ドラム10と所定の
間隙、例えば100〜1000μmをあけて非接触に保
たれ、感光体ドラム10の回転方向と最近接位置におい
て順方向に回転するようになっており、現像時、現像ス
リーブ141に対してトナーと同極性(本実施形態にお
いてはマイナス極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流
電圧ACを重畳する現像バイアス電圧を印加することに
より、感光体ドラム10の露光部に対して非接触の反転
現像が行われる。この時の現像間隔精度は画像ムラを防
ぐために20μm程度以下が必要である。
【0023】以上のように現像器14は、スコロトロン
帯電器11による帯電と露光光学系12による像露光に
よって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を、非
接触の状態で感光体ドラム10の帯電極性と同極性のト
ナー(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であ
り、トナーは負極性)により反転現像する。
【0024】図2に示すように、感光体ドラム10と保
持部材20とは、装置背面側と前面側の端部において、
それぞれ感光体ドラム10を回転可能に支持する支持部
材であるフランジ部材10A,10Bと、保持部材20
を支持するフランジ120A,120Bとを圧入もしく
はネジ等の手段を介して一体的に構成されている。感光
体ドラム10は、その支持部材であるフランジ部材10
Aならびにフランジ部材10Bが、保持部材20のフラ
ンジ120Aの一体とする固定部材であるシャフト12
1ならびにフランジ120Bに対して、それぞれベアリ
ングB1ならびにベアリングB2を介して回動自在に支
持されている。
【0025】シャフト121は感光体ドラム10を保持
する軸部121Aを備えており、また背面側の装置基板
70には係合穴130Aを備えるシャフト121の保持
手段である支軸130が設けられている。係合穴130
AにはリニアベアリングB4が嵌入されており、受け部
材130aを挟んで支軸130がネジ等により背面側の
装置基板70に固定されている。支軸130は駆動歯車
G1に噛合する歯車G2の中心に位置され、歯車G2を
一体とする伝導部材131をベアリングB3を介して回
動自在に支持している。一方装置前面側の装置基板70
には保持部材20に固定される露光光学系12を一体と
する感光体ドラム10を挿脱可能とする開口部70Aが
開口されている。
【0026】保持部材20は背面側の装置基板70に対
しては、シャフト121の軸部121Aを支軸130に
設けられたリニアベアリングB4に挿入し、軸部121
Aに挿通した係合ピン121Pを支軸130の係合部1
30Bに形成したV字状の溝に係合することにより露光
光学系12の角度関係位置を規制して取り付けられ、前
面側の装置基板70に対しては、端部の一体とするフラ
ンジ120Cを緩衝材Kを挟み前蓋120Dを軸方向に
押圧した状態でネジ52により固定することにより所定
の位置に装着される。
【0027】感光体ドラム10を支持する支持部材であ
るフランジ部材10Aの側面に取付けられる係合部材で
あるカプリング10Cと、歯車G2を一体とする伝導部
材131の側面に取付けられる結合部材である駆動ピン
131Aと、止めネジ51とにより、フランジ部材10
Aと歯車G2との結合部が構成され、保持部材20を一
体とする感光体ドラム10の装着状態においては、フラ
ンジ部材10Aの側面に取付けられるカプリング10C
が歯車G2を有する伝導部材131の側面に取付けられ
る駆動ピン131Aに嵌込まれ、係合後、歯車G2を有
する伝導部材131とフランジ部材10Aを有する感光
体ドラム10とが中心及び外周面を合わされた状態で、
感光体ドラム10の側方から止めネジ51を用いて駆動
ピン131Aとカプリング10Cとが固定され、フラン
ジ部材10Aと歯車G2とが結合、固定される。
【0028】画像形成のスタートにより不図示の像形成
体駆動モータの始動により、駆動歯車G1の回転動力が
歯車G2により結合部を介して感光体ドラム10に伝達
され、感光体ドラム10が図1の矢印で示す時計方向へ
回転され、同時にYのスコロトロン帯電器11の帯電作
用により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
感光体ドラム10は電位を付与されたあと、Yの露光光
学系12において第1の色信号すなわちYの画像データ
に対応する電気信号による露光が開始され感光体ドラム
10の回転走査によってその表面の感光層に原稿画像の
イエロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形成され
る。この潜像はYの現像器14により非接触の状態で反
転現像され、感光体ドラム10上にイエロー(Y)のト
ナー像が形成される。
【0029】次いで、感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、Mのスコロトロン帯電器11
の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12
の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像データに
対応する電気信号による露光が行われ、Mの現像器14
による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)
のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わ
せて形成される。
【0030】同様のプロセスにより、Cのスコロトロン
帯電器11、露光光学系12及び現像器14によってさ
らに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また、Kのスコロトロン帯電器11、露光光学系1
2及び現像器14によって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体
ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー
像が形成される。
【0031】このように、本実施の形態では、Y、M、
C及びKの露光光学系12による感光体ドラム10の有
機感光層に対する露光は、感光体ドラム10の内部より
透光性の基体を通して行われる。従って、第2、第3及
び第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先に形成
されたトナー像により遮光されることなく静電潜像を形
成することが可能となり、好ましいが、感光体ドラム1
0の外部から露光してもよい。
【0032】一方、転写材としての記録紙Pは、転写材
収納手段としての給紙カセット15より、送り出しロー
ラ(符号なし)により送り出され、給送ローラ(符号な
し)により給送されてタイミングローラ16へ搬送され
る。
【0033】記録紙Pは、タイミングローラ16の駆動
によって、感光体ドラム10上に担持されたカラートナ
ー像との同期がとられ、紙帯電手段としての紙帯電器1
50の帯電により搬送ベルト14aに吸着されて転写域
へ給送される。搬送ベルト14aにより密着搬送された
記録紙Pは、転写域でトナーと反対極性(本実施形態に
おいてはプラス極性)の電圧が印加される転写手段とし
ての転写器14cにより、感光体ドラム10の周面上の
カラートナー像が一括して記録紙Pに転写される。
【0034】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
転写材分離手段としての紙分離AC除電器14hにより
除電されて、搬送ベルト14aから分離され、定着装置
17へと搬送される。
【0035】定着装置17はカラートナー像を定着する
ための上側のロール状の熱線定着用回転部材(上側の定
着部材)としての熱線定着ローラ17aと、下側の定着
部材としての加圧ゴムローラ47aとにより構成され、
熱線定着ローラ17aの内部には、光源によっては可視
光を含んだ赤外線或いは遠赤外線等の熱線を発光するハ
ロゲンランプ171gが熱線照射手段として配設され
る。
【0036】熱線定着ローラ17aと加圧ゴムローラ4
7aとの間で形成されるニップ部Nで記録紙Pが挟持さ
れ、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカラー
トナー像が定着され、記録紙Pが排紙ローラ18により
送られて、装置上部のトレイへ排出される。
【0037】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは、像形成体クリーニング手段としてのクリー
ニング装置19に設けられたクリーニングブレード19
aによりクリーニングされる。残留トナーを除去された
感光体ドラム10はスコロトロン帯電器11によって一
様帯電を受け、次の画像形成サイクルに入る。
【0038】次に上記の画像形成装置に用いられる本発
明の現像装置の一実施形態について、図3を用いて説明
する。図3は、本発明の現像装置の拡大断面図である。
なお、図3における図示の矢印は各ローラの回転方向を
示し、二重矢印は現像剤の搬送方向を示す。
【0039】図3によれば、Y、M、C及びKの各色毎
の現像器14は、それぞれの有する現像スリーブ141
を、例えば外径100mmの感光体ドラム10の感光面
に対向して、Y、M、C及びKの順で時計方向に配置さ
れる。
【0040】各色毎の現像装置である現像器14は、イ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
色(K)の前述した二成分の現像剤をそれぞれ収容し、
それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保
って、現像位置において感光体ドラム10の回転方向
(図3の時計方向)と逆方向(図3の時計方向)に回転
する現像スリーブ141を備えている。
【0041】各色毎の現像装置である現像器14は、以
下の如く構成される。現像器14において、140はト
ナーとキャリアとから成る二成分現像剤を収容する現像
剤収容部である現像器ハウジング、142は固定の磁極
を有する磁界発生手段であるマグネットロール、141
は内部にマグネットロール142を有する現像剤搬送体
である現像スリーブ、143は現像スリーブ141上の
現像剤層厚を所定量に規制する磁性材から成る層厚規制
手段である層厚規制部材、144は非磁性材から成る現
像剤の受け部材、148は背面に磁石板148aを有す
る現像剤の除去板、145は搬送供給ローラ、146,
147は一対の撹拌スクリューである。
【0042】現像剤搬送体である現像スリーブ141
は、例えばステンレス材を用いた外形8mm〜60mm
の非磁性の円筒状の部材からなり、感光体ドラム10の
周面に対し、現像スリーブ141の両端に設けられた不
図示の突当コロにより所定の間隙を保って感光体ドラム
10の回転(図3の時計方向回転)に対し逆方向に回転
される(図3の時計方向回転)。外径が8mm以下であ
ると、画像形成に必要な磁極N1,S1,N2,S2,
N3から成る少なくとも5極の磁極を有するマグネット
ロール142を形成することが不可能であり、また現像
スリーブ141の外径が60mmを越えると、現像器1
4が大型化する。特に、複数組の現像器14を有するカ
ラープリンタ(図1参照)においては、現像装置の占め
る容積が大きくなり、感光体ドラム10の外径が増大化
したり、感光体ドラム10の大型化により画像形成装置
が大型化になってしまう。
【0043】マグネットロール142は、現像スリーブ
141に内包され、複数個の磁極N1,N2,N3,S
1,S2を交互に配し、現像スリーブ141と同心に固
定されていて、非磁性のスリーブ周面に磁力を作用させ
る。
【0044】層厚規制手段である層厚規制部材143
は、マグネットロール142の磁極N3と対向し、現像
スリーブ141と所定の間隙で配置される例えば棒状或
いは板状の磁性ステンレス材よりなり、現像スリーブ1
41の周面上の二成分現像剤の層厚を規制する。
【0045】受け部材144は、例えばABS樹脂等の
樹脂部材を用いた非磁性部材から成り、現像スリーブ1
41の回転方向下流側に現像スリーブ141と所定の間
隙で配置され、層厚規制部材143の端面に隣接し、例
えば層厚規制部材143に接着剤により固着されて一体
となって形成されており、層厚規制部材143により規
制される現像剤層よりのトナーがこぼれるを防止し、二
成分現像剤の現像剤層を安定して現像スリーブ141の
周面上に保つ。受け部材144は現像器ハウジング14
0により形成され、層厚規制部材143の端面に隣接し
て設けられてもよい。
【0046】現像剤の除去板148は、マグネットロー
ル142の磁極N2と対向して設けられ、磁極N2、N
3の反撥磁界と除去板148の背面に設けられる磁石板
148aとの作用により現像スリーブ141上の現像剤
を剥ぎ取る。
【0047】搬送供給ローラ145は、除去板148に
より剥ぎ取られた現像剤を撹拌スクリュー146に搬送
すると共に、撹拌スクリュー146によりの撹拌された
現像剤を層厚規制部材143へと供給する。145Aは
搬送供給ローラ145に設けられ、現像剤を搬送するた
めの羽根部である。
【0048】撹拌スクリュー146及び147は、互い
に相反する方向に等速で回転し、現像器14内のトナー
と磁性キャリアとを撹拌、混合し、所定のトナー成分を
均等に含有する二成分現像剤とする。
【0049】撹拌スクリュー147の上部で現像器ハウ
ジング140の上部の天板140Aに開口する後述のト
ナー補給口から現像器ハウジング140内に補給された
トナーは、互いに相反する方向に等速で回転する撹拌ス
クリュー146,147により現像器ハウジング140
内に収容された現像剤と撹拌、混合されて均一なトナー
濃度の現像剤となり、該現像剤が回転する搬送供給ロー
ラ145により層厚規制部材143に搬送され、層厚規
制部材143により所定の層厚とされ、受け部材144
により二成分現像剤の現像剤層が安定して現像スリーブ
141の外周面上に供給される。感光体ドラム10上の
潜像を現像した現像剤は磁極N2、N3の反撥磁界と除
去板148の背面に設けられる磁石板148aとの作用
により剥ぎ取られ、搬送供給ローラ145により再度撹
拌スクリュー146へと搬送される。感光体ドラム10
上の静電潜像が直流(DC)バイアスE1に必要により
交流(AC)バイアスAC1が重畳される現像バイアス
電圧の印加による非接触現像法により非接触の状態で反
転現像される。
【0050】本発明の画像形成装置に用いられる現像装
置は、非接触現像法によってカブリがなく画像濃度の高
い現像を容易に行うことができる優れた特長を有してい
るが、カブリがなく鮮明な画像の現像を行う好ましい条
件について以下さらに詳しく説明する。
【0051】現像装置には、従来平均粒径が十数μmの
非磁性トナーと平均粒径が数十〜数百μmの磁性キャリ
アとから成る二成分現像剤が用いられている。しかし本
発明に用いる現像剤としては、振動電界によってトナー
の移行制御を効果的に行うことができるから、平均粒径
が1〜20μm、好ましくは4〜10μmのトナーと平
均粒径10〜60μm、さらに好ましくは20〜50μ
mのキャリアとから成る二成分現像剤を用いることが好
ましい。この点について説明する。
【0052】(キャリア)一般に磁性キャリア粒子は平
均粒径が大きいと、現像スリーブ141上に形成される
磁気ブラシの穂の状態が粗くなるために、電界により振
動を与えながら静電潜像を現像しても、トナー像にムラ
が現れ易く、穂におけるトナー濃度が低くなるので高濃
度の現像が行われない等の問題点がある。この問題点を
解消するには、磁性キャリア粒子の平均粒径dcを小さ
くすればよく、実験の結果体積平均粒径dcが10〜6
0μm、好ましくは20〜50μmであると上記問題点
は発生しないことが判明した。
【0053】dcが10μm以下であると、キャリアを
十分に磁化させることが困難で、トナー粒子と共に感光
体ドラム10表面に付着するようになったり、飛散し易
くなる。
【0054】また、dcが60μm以上になると、キャ
リアの比表面積が小さくなるため、トナーを十分に帯電
することができない。また、被覆率が高くなるためトナ
ー飛散も起こり易くなる。
【0055】キャリアの磁化の強さ(最大磁化)は、5
〜60emu/g、好ましくは10〜40emu/gで
ある。この強さは現像スリーブ141上の磁束密度にも
よるが、現像スリーブ141の一般的な磁束密度の条件
下においては、5emu/g未満では磁気的な束縛力が
働かずキャリア飛散の原因となる。また、60emu/
gを超えるとキャリアの穂立ちが高くなり過ぎ、感光体
ドラム10と非接触状態を保つことが困難になる。
【0056】このような磁性キャリアは、磁性体として
従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄,クロム,ニ
ッケル,コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や
合金、例えば、四三酸化鉄,γ−酸化第二鉄,二酸化ク
ロム,酸化マンガン,フェライト,マンガン−銅系合
金、といった強磁性体の球形化された粒子、又はそれら
の球形磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂,ビニル系樹
脂,エチレン系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリル系樹
脂,ポリアミド樹脂,エポキシ系樹脂,ポリエステル系
樹脂,シリコン系樹脂、フッ素系樹脂等の単独、又は共
重合体で球形に被覆することで得られる。
【0057】また、これらの樹脂の中に、磁性体微粒子
を分散して含有させた、いわゆる樹脂分散型キャリアも
用いることができる。
【0058】(トナー)一般にトナー粒子は、平均粒径
が小さくなると、定性的に粒径の二乗に比例して帯電量
が減少し、相対的にファンデルワールス力のような付着
力が大きくなって、飛散し易くなり、カブリが発生し易
くなる。そして、平均粒径が10μm以下になると、こ
の問題が顕著に現れるようになる。その点を本実施形態
の現像装置では現像を振動電界下で行うことで解消する
ようにしている。
【0059】トナーの体積平均粒径D50(μm)が大き
くなると、既に触れているように、画像の荒れが目立つ
ようになる。D50が10μm以下の微粒子化したトナー
を用いると、解像力は格段に向上して、濃淡差も忠実に
再現した鮮明な高画質画像を与えるようになる。D50
20μm以上では、画質の低下を生じ、1μm以下にな
ると、帯電不良、飛散等が起こり易くなる。
【0060】以上の理由からトナーの体積平均粒径D50
は1〜20μm、好ましくは3μm≦D50≦10μmで
ある。
【0061】D50が10μmより大きい場合は粒径が大
きく解像力が不足し、D50が3μmより小さい場合は凝
集力が大きく、摩擦帯電不良となり易い。
【0062】また、トナー粒子が電界に追随して動作す
るために、トナー粒子の帯電量の絶対値は、、2成分現
像剤においては、特に3〜30μC/gにするのが現像
性確保、カブリや飛散防止の観点から望ましい。特に粒
径の小さい場合は高い帯電量が必要である。
【0063】このようなトナーのバインダー樹脂として
は、スチレン系樹脂,ビニル系樹脂,エチル系樹脂,ロ
ジン変性樹脂,アクリル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポ
キシ樹脂,ポリエステル樹脂や、これらのスチレン−ア
クリル系樹脂等の共重合体樹脂又は混合した樹脂等が好
ましい。これらの樹脂にカラー顔料等の着色成分や、必
要に応じて帯電制御剤、ワックス等の離型剤等を加え
て、従来公知の粉砕造粒法,懸濁重合法,乳化重合法等
のトナー製造方法と同等の方法によって作ることができ
る。
【0064】(現像剤)本発明に用いる現像装置に用い
る二成分現像剤としては、以上述べたような球状のキャ
リア粒子とトナーとが従来の二成分現像剤におけると同
様の割合で混合した現像剤が好ましく用いられるが、キ
ャリアとして、一般のコーティングキャリア(密度5〜
8g/cm3)を使用した場合、現像剤中のトナー濃度
は2〜30重量%、好ましくは5〜20重量%である。
【0065】2重量%より小であると、現像に必要なト
ナー数が確保できなく、被覆率が低下するため帯電過
剰、現像性低下を招く。
【0066】30重量%より大であると、被覆率が大と
なり、帯電不良、トナー飛散が起こり易くなる。
【0067】ただし、現像剤中のキャリアとして前述し
たような密度の比較的軽い(2〜4g/cm3)樹脂分
散型キャリアを用いた場合の現像剤中のトナー濃度は、
一般の樹脂被覆キャリアを用いる場合よりもやや高く、
5〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%とす
るのがよい。
【0068】現像器ハウジング140の内面で常に撹拌
された現像剤と接する位置には例えばインダクタンスに
よって現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知
センサ149が設けられていて、制御部(図示せず)は
トナー濃度検知センサ149によって検知したトナー濃
度が予め設定された設定トナー濃度よりも低くなったと
きは、現像によって消費されたトナーのトナー補給が行
われる。本発明においては後に説明するキャリアの補給
も併せて行われる。
【0069】現像剤には、必要に応じて、粒子の流動滑
りをよくするための流動化剤や像形成体1面の清浄化に
役立つクリーニング剤等が混合される。流動化剤として
は、コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸或い
は非イオン表面活性剤等を用いることができ、クリーニ
ング剤としては、脂肪酸金属塩、有機基置換シリコン或
いは弗素等表面活性剤等を用いることができる。
【0070】以上が現像剤についての条件であり、次
に、このような現像剤で現像剤層を形成して感光体ドラ
ム10上の静電潜像を現像する現像条件について述べ
る。
【0071】現像スリーブ141と感光体ドラム10の
間隙は50〜1,000μmの間に設定されていること
が好ましい。この間隙が50μmよりも狭いと、均一に
現像作用する非接触の現像層の形成が困難となり、ま
た、十分なトナーを現像領域に供給することもできなく
なって、安定した現像が行われなくなる。逆に間隙が
1,000μmを超すようになると、対向電極効果が低
下して十分な現像濃度が得られないようになる。そし
て、間隙を50〜1,000μmの範囲にすると、適当
な厚さの非接触の現像剤層を均一に形成できるようにな
る。そこで間隙と現像剤層の厚さを、非画像形成時振動
電界を生じさせていない状態の下で、現像剤層が感光体
ドラム10の表面に接触せず、しかもできるだけ近接す
るような条件に設定することが行われる。それによっ
て、トナー像に掃き目が生じたり、またカブリが生じた
りすることが防止される。現像スリーブ141が感光体
ドラム10に近接する位置は、トナー等の飛散防止上、
重力の方向が現像スリーブ141に向かうようになる位
置が好ましいが、勿論、それに限られるものではない。
また、現像スリーブ141は外径が10〜30mmの間
が好ましく用いられ、現像スリーブ141の回転速度及
び回転方向は、トナー等の飛散防止の点からは、遅い速
度で方向が感光体ドラム10の移動方向と反対が好まし
いが、現像剤層による画像再現性の点からは感光体ドラ
ム10の移動方向と同方向で速度が殆ど同じかそれより
も早いことが好ましい。従って、現像スリーブ141の
周速を感光体ドラム10の周速の1.5〜3.5倍以内
に抑え、方向は同方向とすることが好ましい。しかし、
これに限定されるものではない。
【0072】振動電界下での現像は、現像スリーブ14
1にバイアス電源によって、カブリ防止及び現像濃度に
関係する直流電圧と、現像濃度及び階調性に関係する交
流電圧との重畳した電圧を印加して、それにより現像領
域に振動電界を生ぜしめて行うのが好ましい。直流成分
としては反転現像にあっては、バイアス電圧の直流成分
は感光体ドラム10の非画像背景部における受容電位と
略等しい電圧に設定される。交流成分としては周波数が
100Hz〜20kHz、好ましくは1〜10kHz、
振幅が100〜5000Vの範囲が用いられる。以上の
交流成分は正弦波に限らず、矩形波や三角波等であって
もよい。交流成分の周波数は、低過ぎると、振動のピッ
チが現像に表れるようになり、反対に高過ぎても、電界
の振動に現像剤が追従できなくなって、現像濃度が低下
し、鮮明な高画質画像の再現ができなくなると言う傾向
が現れる。交流成分の振幅は、周波数も関係するが、大
なる程現像剤層を振動させるようになって、それだけ効
果を増すことになるが、その反面、大なる程カブリを生
じ易くし、落雷現象のような絶縁破壊も起こり易くす
る。しかし、現像剤のキャリア粒子が樹脂等によって絶
縁化され、さらには球形化されていると、絶縁破壊は防
止されるし、カブリの発生も直流成分で防止できる。な
お、現像スリーブ141の表面は樹脂や酸化被膜によっ
て絶縁乃至半絶縁被覆するようにしてもよいし、表面に
凹凸を設けて現像剤層の搬送性を向上するようにするこ
ともなされる。以上の現像剤及び現像条件を用いること
によって、安定してカブリがなく、解像力に優れた鮮明
な現像が行われる。
【0073】(実施の形態1)請求項1および3に係わ
る発明の実施例を図4および図5によって説明する。
【0074】図4(a)は天板140Aを取り除いた現
像装置14の搬送スクリュー部分を示す平面図であり、
図4(b)はそのAA断面を、また図4(c)はそのB
B断面を示した各要部図である。
【0075】一対の循環手段として設けられた前記の撹
拌スクリュー146および147はそれぞれの軸端に備
える歯車G146とG147が噛合していて等速で相反
する方向に駆動回転される。
【0076】撹拌スクリュー146と147の間には仕
切板182と183が軸方向に直列して設置され、撹拌
スクリューの推進力によって搬送される二成分現像剤D
が前記の仕切板に沿って矢示方向に移送され、仕切板端
部の開口部182Aおよび182Bを経由して現像装置
14内を循環搬送される。
【0077】また前記の天板140Aは、撹拌スクリュ
ー147の搬送上流側に位置する面にトナーTとキャリ
アCの各補給口HTとHCを開口していて、図4(b)
に示す如くトナーTとキャリアCの供給手段たるホッパ
200Tと200Cを装着し、トナーTは前記のトナー
濃度検知センサ149の検知信号に応じて補給され、一
方キャリアCはコピー枚数の積算量などに基づいて新し
いキャリアCが適時補給され、既存の二成分現像剤Dに
均等な分布で混入される。
【0078】補給されるトナーTは消費されたトナーT
と近似した量であるが、キャリアCについては消費され
ないので、キャリアCの補給によって現像器ハウジング
140内の二成分現像剤Dの量は増量することとなる。
【0079】一方前記の現像器ハウジング140は撹拌
スクリュー146の搬送下流側に位置する底面に、二成
分現像剤Dの障壁184と排出口HDが設けられてい
る。前記の障壁184は二成分現像剤Dの規定量に相当
する高さを有し、一方前記の排出口HDには排出手段と
して図4(c)に示す回収管300が装着されている。
【0080】撹拌スクリュー147の搬送上流側の二成
分現像剤DがトナーTあるいはキャリアCの補給により
増量されるとその搬送に伴う推進力により撹拌スクリュ
ー146の搬送下流側の既存の二成分現像剤Dの界面の
レベルが上昇してその一部が前記の障壁184を乗り越
え、前記の回収管300の内蔵する搬送スクリュー30
0Aの作動により排出口HDを経て図示しない二成分現
像剤Dの回収容器に収容される。この回収容器はクリー
ニング装置19に設けた廃トナーボックスと兼用され
る。その結果現像装置14内の二成分現像剤Dは性能の
劣化した既存の成分(キャリア)が新鮮な成分が付加さ
れた形で入れ替えられることとなる。
【0081】また図5(a)に示す如く前記の障壁18
4に替えて仕切板185を追設し、さらに図5(b)に
示す如く前記の排出口HDを天板140A側に開口し
て、増量により界面レベルの上昇した既存の二成分現像
剤Dが前記の仕切板183と185の間に圧入され排出
口HD近傍に滞留した現像剤を回収管300の内蔵する
搬送スクリュー300を介して回収容器内に収容される
ように構成することも出来る。
【0082】(実施の形態2)請求項5と7および請求
項9と11に関する発明の実施例を図6、図7によって
説明する。
【0083】図6(a)は天板140Aを取り除いた現
像装置14の平面図であり、図6(b)はそのCC断面
を示した要部図である。
【0084】本実施例の現像装置についても先に説明し
た実施の形態1における現像装置14と同様機能の撹拌
スクリュー146と147ならびに仕切板182を備え
ていて、撹拌スクリュー146と147の駆動回転によ
り二成分現像剤Dは仕切板182に沿って移送されその
両端の開口部182Aと182Bを経由して循環搬送さ
れる。
【0085】一方前記の天板140Aは撹拌スクリュー
147の搬送上流側に位置する面に下流方向から順次ト
ナーTとキャリアCの各補給口HTとHCとさらに二成
分現像剤Dの排出口HDを直列に開口していて、図6
(b)に示す如くトナーTとキャリアCの各ホッパ20
0Tと200Cを装着し、トナーTは前記のトナー濃度
検知センサ149の検知信号に応じて補給され、一方キ
ャリアCはコピー枚数の積算量などに基づいて適時補給
され、既存の二成分現像剤Dに均等な分布で混入され
る。
【0086】前記の排出口HDは特に撹拌スクリュー1
47の最上流側の端部に面して開口していて、図6
(b)に示す如く搬送スクリュー300Aを内蔵した現
像剤の回収管300が装着されている。
【0087】現像装置14内の二成分現像剤Dは図示し
ない界面レベルを検知するレベルセンサによりその容量
が常時或いは所定の時期に検知されるようになってい
て、所定の容量に達していない場合には、必要に応じて
随時トナーT或いはキャリアCの補給が行われ前記の各
撹拌スクリューは順転作動して二成分現像剤Dを実線に
て示す矢示方向に移送して現像装置14内を循環搬送す
る。
【0088】また二成分現像剤Dが所定の容量を越えた
場合には、トナーTやキャリアCの補給が停止した状況
下において前記の各撹拌スクリューが順転作動から逆転
作動に切替えられて二成分現像剤Dは破線にて示す矢示
方向に循環搬送され、その一部が循環経路より分流して
前記の排出口HDの直下に移送され推積状態とされる。
【0089】排出口HD直下の二成分現像剤Dは搬送ス
クリュー300Aを介して回収容器内に収容され、それ
によって界面レベルを越えて増量した現像装置14内の
二成分現像剤Dは標準とする界面レベルまで減量して逆
転動作は停止する。かかる動作の繰り返しによって、劣
化したキャリアの一部が排除されこれに代わって新しい
キャリアに入れ替わり、適正な現像剤容量が維持されな
がら、常に高い現像性能が持続されることとなる。
【0090】図7は上記の現像剤排出の制御を示すフロ
ーチャートで、一定のプリント数又は一定のキャリア供
給量に達するとレベルセンサを作動させてスタート状態
にはいる(F1)。撹拌スクリューを順転させて現像剤
を撹拌しながら(F2)、レベルセンサによって界面レ
ベルの検知を行い(F3)、界面レベルが所定より高く
ないと判断されたときは現像剤補給を行わない。界面レ
ベルが所定より高い状態にあると判断されたときは撹拌
スクリューを一定時間逆転して現像剤の排出を行う(F
4)。現像剤の排出が終わると再度撹拌スクリューを順
転しながらレベルセンサによる現像剤の容量検知が行わ
れる。
【0091】
【発明の効果】本発明により、現像装置内の二成分現像
剤は新しいキャリアが補充されながら正規のトナー比率
と容量のレベルが常に適正に保たれて、高度の現像性能
を持続して発揮する現像装置が実現され、またかかる現
像装置を使用することによってサービスマンによる現像
剤交換を必要としないで高品質の画像が長期に亘って得
られる画像形成装置も提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を備える画像形成装置の断面
構成図。
【図2】像形成体の断面構成図。
【図3】現像装置の拡大断面図。
【図4】現像装置の平面図と要部断面図(実施の形態
1)。
【図5】現像装置の平面図と要部断面図(実施の形態
1)。
【図6】現像装置の平面図と要部断面図(実施の形態
2)。
【図7】現像剤の排出制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 14 現像装置(器) 14a 搬送ベルト 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 定着装置 19 クリーニング装置 140 現像器ハウジング 141 現像スリーブ 142 マグネットロール 143 層厚規制部材 145 搬送供給ローラ 146,147 撹拌スクリュー 182 仕切板 T トナー C キャリア D 二成分現像剤 200T トナーホッパ 200C キャリアホッパ 300 回収管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AB02 AC02 AD06 AD24 AD31 AD36 BA07 CA19 DA10 DA24 EA03 FA19 GA03 GA04 GA13 GA17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアとトナーとから成る二成分現像
    剤を用いる現像装置において、 前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段と二成分現
    像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手段を内蔵し
    ていて、 前記循環手段により移送される二成分現像剤が一方の循
    環手段の端部に設けた障壁を乗り越えて前記排出手段を
    介して現像装置外に排出されることを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 前記供給手段が他方の循環手段の端部に
    設けられることを特徴とする請求項1に記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 像形成体上に形成された潜像を現像して
    トナー像とする現像装置がキャリアとトナーとから成る
    二成分現像剤を用いる現像装置であって、 前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段と二成分現
    像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手段を内蔵し
    ていて、 前記循環手段により移送される二成分現像剤が一方の循
    環手段の端部に設けた障壁を乗り越えて前記排出手段を
    介して現像装置外に排出されることを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記供給手段が他方の循環手段の端部に
    設けられることを特徴とする請求項3に記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 キャリアとトナーとから成る二成分現像
    剤を用いる現像装置において、 前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段と二成分現
    像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手段を内蔵し
    ていて、 前記循環手段の端部に前記供給手段と前記排出手段を設
    け、前記循環手段の回転方向の指定によりキャリアとト
    ナーの供給ならびに二成分現像剤の排出を行うことを特
    徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 前記供給手段と前記排出手段が同一の循
    環手段の端部近傍と端部にそれぞれ設けられることを特
    徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 像形成体上に形成された潜像を現像して
    トナー像とする現像装置がキャリアとトナーとから成る
    二成分現像剤を用いる現像装置であって、 前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段と二成分現
    像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手段を内蔵し
    ていて、 前記循環手段の端部に前記供給手段と前記排出手段を設
    け、前記循環手段の回転方向の指定によりキャリアとト
    ナーの供給ならびに二成分現像剤の排出を行うことを特
    徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記供給手段と前記排出手段が同一の循
    環手段の端部近傍と端部にそれぞれ設けられることを特
    徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 キャリアとトナーとから成る二成分現像
    剤を用いる現像装置において、 前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段と二成分現
    像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手段を内蔵
    し、現像剤量の検知を行う検知手段を有していて、 前記循環手段の端部に前記供給手段と前記排出手段を設
    け、現像剤量の検知により前記循環手段の回転方向を切
    替えてキャリアとトナーの供給ならびに二成分現像剤の
    排出を繰り返し現像剤量の制御を行うことを特徴とする
    現像装置。
  10. 【請求項10】 排出手段による二成分現像剤の排出
    が、キャリアの供給量に応じて排出制御されることを特
    徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 像形成体上に形成された潜像を現像し
    てトナー像とする現像装置がキャリアとトナーとから成
    る二成分現像剤を用いる現像装置であって、 前記現像装置はキャリアとトナーの供給手段と二成分現
    像剤の排出手段を備えると共に一対の循環手段を内蔵
    し、現像剤量の検知を行う検知手段を有していて、 前記循環手段の端部に前記供給手段と前記排出手段を設
    け、現像剤量の検知により前記循環手段の回転方向を切
    替えてキャリアとトナーの供給ならびに二成分現像剤の
    排出を繰り返し現像剤量の制御を行うことを特徴とする
    画像形成装置。
  12. 【請求項12】 排出手段による二成分現像剤の排出
    が、キャリアの供給量に応じて排出制御されることを特
    徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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