JP2001208523A - 溶接ビード形状の検出方法および装置 - Google Patents

溶接ビード形状の検出方法および装置

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JP2001208523A JP2000017917A JP2000017917A JP2001208523A JP 2001208523 A JP2001208523 A JP 2001208523A JP 2000017917 A JP2000017917 A JP 2000017917A JP 2000017917 A JP2000017917 A JP 2000017917A JP 2001208523 A JP2001208523 A JP 2001208523A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単で安価な装置により、溶接ビードを含む溶
接部の形状を確実に検出することができる溶接ビード形
状の検出方法および装置を提供する。 【解決手段】溶接部にスポット状の光を照射する投光手
段と溶接部からの反射光を受光する受光手段とを有し、
溶接部と受光位置との間の距離情報を出力するセンサ3
と、このセンサ3を、溶接線に沿って所定の間隔で間欠
移動させ、かつその各停止位置で溶接線を略直角方向に
横切るように移動させる溶接ロボット1と、前記センサ
3の位置に同期して前記センサ3を制御し、センサ3の
出力をデータとして取り込むセンサ制御装置6と、セン
サ制御装置6で取り込まれたデータに基づいて、溶接母
材と溶接ビードの境界位置を検出するとともに、この境
界位置を基準として溶接ビードの外観形状を検出するデ
ータ処理手段7とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接ビードの外観
形状を検出する溶接ビード形状検出方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁、建設機械の構造物など大型の溶接
構造物の溶接部分の検査を行う場合、目視により溶接ビ
ード脚長、のど厚、ビード幅、溶接ビード表面のアンダ
ーカット、ピット(気孔)の有無、大きさなど溶接品質
に影響する項目について外観の検査を行っている。この
ような溶接ビードの外観形状を自動的に検出し溶接品質
を検査するものとして、たとえば、特開平5−7193
2号公報や特開平10−89923号公報に開示された
方法、装置が提案されている。
【0003】これらの方法、装置では、溶接部に溶接ビ
ードを横切るようにスリット状の光を照射し、その反射
光をテレビカメラで撮像し、その画像を処理することに
より溶接ビードの外観形状を検出するようになってい
る。
【0004】これらの方法、装置によれば、人手を介す
ることなく溶接部の外観検査を自動的に行うことができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法お
よび装置においては、検出部分に照射されたスリット光
の反射光を撮像し、その画像を処理して溶接ビードの形
状を検出する方式であるため、専用の照明手段とテレビ
カメラを必要とするだけでなく、それらを被溶接物と相
対移動させる構造が必要になる。さらに、画像処理を高
速化するためには画像処理専用のデータ処理装置が必要
となり、装置が複雑化し、大型化するだけでなく、高価
なものになってしまう。
【0006】前記の事情に鑑み、本発明の目的は、簡単
な構成で安価な装置により、確実に検出することができ
る溶接ビード形状の検出方法および装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本出願の請求項1に記載の発明は、照射したスポッ
ト状の光を溶接線と略直角な方向に溶接ビードを横切る
ように走査させ、走査方向に所定の間隔で溶接母材およ
び溶接ビードからの反射光を受光して、溶接母材および
溶接ビードの表面と反射光の受光位置との間の距離情報
を取得し、この距離情報から溶接母材と溶接ビードの境
界位置を検出し、この境界位置を基準として溶接ビード
の外観形状を検出するようにした。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、照射した
スポット状の光を溶接線と略直角な方向に溶接ビードを
横切るように走査させ、走査方向に所定の間隔で溶接母
材および溶接ビードからの反射光を受光して、溶接母材
および溶接ビードの表面と反射光の受光位置との間の距
離情報をデータとして取得し、各測定位置で取得した各
々のデータの欠落部分を検出し、欠落部分の大きさと予
め設定された判定基準値を比較してノイズとなる欠落部
分を抽出し、その欠落部分の両端を直線補間してデータ
を補正するとともに、補正されない欠落部分をピットと
してその数を検出し、前記補正されたデータから溶接母
材の近似直線を検出し、この近似直線から所定の距離離
れた直線と溶接ビードに対応するデータとの交点を求
め、この交点から溶接ビードに対応するデータを前記近
似直線に近付く方向に探索して、溶接母材と溶接ビード
の境界位置を検出し、この境界位置を基準として溶接ビ
ードの外観形状を検出するようにした。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、溶接部に
スポット状の光を照射する投光手段と溶接部からの反射
光を受光する受光手段とを有し、溶接部と受光位置との
間の距離情報を出力するセンサと、このセンサを、溶接
線に沿って所定の間隔で間欠移動させ、かつその各停止
位置で溶接線を略直角方向に横切るように移動させる駆
動手段と、前記センサの位置に同期して前記センサを制
御し、センサの出力をデータとして取り込むセンサ制御
装置と、センサ制御装置で取り込まれたデータに基づい
て、溶接母材と溶接ビードの境界位置を検出するととも
に、この境界位置を基準として溶接ビードの外観形状を
検出するデータ処理手段とを設けた。
【0010】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の発明において、前記センサをレーザ変位計で
構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図5は本発明の実施の
形態を示すもので、図1は、溶接ビード形状検出装置を
備えた自動溶接装置の構成図、図2は、被溶接物を構成
する溶接継ぎ手の一例を示すすみ肉溶接継ぎ手の断面
図、図3は、溶接ビードの検出手順を示すフローチャー
ト、図4は、溶接部の拡大図、図5は、溶接ビードに発
生するノイズの例を示す断面図、図6は、ノイズ除去手
順を示すフローチャート、図7は、溶接ビードの止端位
置の算出方法を示す特性図、図8は、溶接ビードの止端
角を算出する方法を示す特性図である。
【0012】図1において、1は多関節型の溶接ロボッ
ト。2は溶接トーチで、溶接ロボット1の自由端に支持
されている。3はセンサで、たとえば、市販されている
安価なレーザ変位計で構成され、溶接トーチ2と所定の
間隔で溶接ロボット1の自由端に支持されている。
【0013】4は制御装置で、溶接ロボット1の動作を
制御し、溶接トーチ2およびセンサ3を予め教示された
経路に沿って移動させるとともに、必要な信号を発信す
る。5は溶接電源で、溶接トーチ2と被溶接物との間
に、制御装置4からの指令に対応する溶接電力を印加す
る。
【0014】6はセンサ制御装置で、制御装置4からの
指令に基づいてセンサ3のオン、オフ制御を行うととも
に、センサ3の出力の中継を行う。7はデータ処理装置
で、制御装置4からの位置信号とセンサ制御装置6で中
継されたセンサ3の出力に基づいて溶接部の外形形状を
検出するとともに、検出した外形形状から外観検査項目
に対応するデータを算出する。
【0015】8はデータ保管装置で、データ処理装置7
で算出された溶接部の外形形状を記憶する。また、この
データ保管装置8には、溶接部の外観検査項目とその判
定基準のテーブルが格納されている。9はデータ表示装
置で、データ処理装置7で算出された外観検査項目に対
応するデータとデータ保管装置8に予め記憶された判定
基準とを比較した結果を表示する。
【0016】10は被溶接物で、たとえば、図2に示す
ように、溶接母材10aと溶接母材10bをすみ肉溶接
により形成された溶接ビード11で接合した溶接部が形
成されている。
【0017】このような構成で、被溶接物10の溶接を
行う場合、溶接母材10aと溶接母材10bが所定の位
置に配置されると、制御装置4は、溶接トーチ2を予め
教示された溶接開始位置へ移動させる。そして、制御装
置4は、溶接電源5を作動させ、予め設定された溶接条
件に基づいて溶接母材10a、10bと溶接トーチ2の
間に溶接電力を印加させるとともに、溶接ロボット1を
制御して溶接トーチ2を予め教示された溶接経路に従っ
て溶接終了位置まで移動させ溶接を行う。
【0018】溶接終了後、データ処理装置7において、
溶接ビードを検出する手順を、図3に示すフローチャー
トおよび図4に示す溶接部の拡大図により説明する。
【0019】制御装置4は、溶接ロボット1を制御し
て、センサ3を溶接経路に沿って予め設定された複数の
計測位置へ、各計測位置で一旦停止するように順次間欠
移動させる。また、各計測位置では、センサ3を溶接部
の形状を確実に検出できるように各溶接母材10a、1
0bに対し、所定の角度傾斜した経路(予め教示されて
いる)に沿って、溶接線と略直交する方向に移動させる
とともに、センサ制御装置6に計測指令を与える。セン
サ制御装置6は、制御装置4からの計測指令に基づい
て、センサ3をオン、オフ制御してセンサ3に、センサ
3から溶接母材10a、10bおよび溶接ビード11の
表面までの距離を測定させるとともに、センサ3による
測定結果をデータ処理装置7に送る(ステップS1)。
【0020】データ処理装置7は、制御装置4から印加
された測定位置の位置情報とセンサ制御装置6から印加
された測定結果を一旦データ保管装置8に記憶させると
ともに、記憶された各測定位置に対応するデータを個別
に呼び出し、データ内の欠落部分を検出し、その欠落部
分の深さが設定値より大きく、幅が設定値より小さいと
き、測定時のノイズと判定し、その欠落部分の両端を直
線で結ぶようデータを補間し、ノイズを除去する(ステ
ップS2)。
【0021】ついで、2つの溶接母材10a、10bの
表面に対応するそれぞれ複数のデータを抽出し、最小自
乗法により各溶接母材10a、10bの表面を表す2つ
の近似直線A1、A2を決定する(ステップS3)。
【0022】ついで、決定された各近似直線A1、A2
に平行でそれぞれ垂直方向にΔhだけ離れた直線B1、
B2を算出し、この直線B1、B2と溶接ビード11の
表面に対応するデータとの交点C1、C2を求め、この
交点C1、C2を探索開始点として、それぞれ近似直線
A1、A2にちかずく方向に溶接ビード11に対応する
データを探索ていく(ステップS4)。
【0023】探索されたデータの位置が、前記溶接母材
10a、10bの表面の近似直線A1、A2から垂直方
向に設定されたしきい値より小さくなったとき、その位
置をそれぞれ溶接母材10a、10bと溶接ビード11
の境界位置(以下、止端位置という)D1、D2として
検出する(ステップS5)。
【0024】溶接ビード11のそれぞれの止端位置D
1、D2より、溶接ビード上の複数点のデータを抽出し
て直線近似し、この直線E1、E2と前記近似直線A
1、A2との成す角度を溶接ビード11の各止端角Θ
1、Θ2として算出し、前記近似直線A1、A2の交点
Oから溶接ビード11の止端位置D1、D2までの距離
を脚長L1、L2として算出し、前記溶接ビード11の
両止端位置D1、D2を結ぶ直線Fと前記近似直線の交
点Oとの垂直距離を理論のど厚Tとして算出する(ステ
ップ6)。
【0025】前記算出された各止端角Θ1、Θ2、脚長
L1、L2、のど厚Tを、予めデータ保管装置8に設定
された判定基準と比較し、判定基準として設定された許
容範囲内にあるか否かを判定する。たとえば、止端角Θ
1、Θ2が判定基準値以下である場合には、オーバーラ
ップと定義する(ステップS7)。
【0026】前記近似直線A1、A2と溶接母材10
a、10bの表面の測定データとを比較して、近似直線
A1、A2と測定データの差Gを求め、この差Gが判定
基準値より大きい場合には、溶接母材10a(または、
10b)のアンダーカットと定義する。各測定位置にお
ける溶接母材10a、10bのアンダーカットの有無
と、その数を検出する(ステップS8)。
【0027】各測定位置における溶接ビード11の測定
データで、ノイズとして補間されていないデータの欠落
部分をピットと定義して、データ欠落部分の数を計数す
る事によりピットの数を検出する(ステップS9)。な
お、このステップS9は、前記ステップS2と同時に行
っても良い。
【0028】各検出(判定)結果をデータ表示装置9に
表示する(ステップS10)。なお、突き合わせ溶接の
場合には、脚長の代わりに溶接ビード11の止端間の距
離、すなわち、溶接ビード11の幅を用いればよい。
【0029】前記ステップS2におけるノイズの除去手
順一例を、図5および図6により説明する。なお、セン
サ3の変位計測範囲を±15mm(30mm)とする。
【0030】データ保管装置8に記憶された計測データ
を呼び出し、処理点をデータの左端(始端、図5の
0,Y0)に設定する(ステップS11)。直前のデー
タに対する処理点のデータの落ち込み量がセンサ3の変
位計測範囲の25%(7、5mm)より大きいか否かを
判定する(ステップS12)。
【0031】データの落ち込み量が7、5mmより小さ
いときには、処理点を右へ移動させる(ステップS1
3)。処理点がデータの右端(終端)か否かを判定す
る。処理点がデータの右端であれば作業を終了する。処
理点がデータの右端でないときには、ステップS12に
戻り処理を継続する(ステップS14)。
【0032】ステップ12において、直前のデータ(図
5のX1,Y1)に対し処理点(図5のX2,Y2)のデー
タの落ち込み量が7、5mmより大きい場合、その直前
の点(図5のX1,Y1)を「ノイズ開始点」として認識
し記憶する(ステップS15)。処理点を右へ移動させ
る(ステップS16)。処理点がデータの右端(終端、
図5のXn,Yn)か否かを判定する。処理点がデータの
右端であれば作業を終了する(ステップS17)。
【0033】処理点がデータの右端でない場合、直前の
データ(図5のX3,Y3)に対し処理点(図5のX4
4)データの立ち上がり量が7、5mmより大きいか
否かを判定する(ステップS18)。データの立ち上が
り量が7、5mmより小さいときには、処理点を右に移
動させる(ステップS19)。処理点がデータの右端か
否かを判定する。処理点がデータの右端であれば作業を
終了する。処理点がデータの右端でないときには、ステ
ップS18に戻り処理を継続する(ステップS20)。
【0034】ステップS18において、データの立ち上
がり量が7、5mmより大きい場合、その処理点(図5
のX4,Y4)と前記ノイズ開始点(図5のX1,Y1)と
の間の距離を求め、その距離が0、5mmより小さいか
否かを判定する(ステップS21)。処理点(図5のX
4,Y4)とノイズ開始点(図5のX1,Y1)の間の距離
が0、5mmより小さい場合には、その処理点(図5の
4,Y4)を「ノイズ終了点」として認識し記憶する
(ステップS22)。前記ノイズ開始点(図5のX1
1)とノイズ終了点(図5のX4,Y4)とを結ぶ直線
を求め補間する(ステップS23)。
【0035】ステップ21において、処理点とノイズ開
始点との間の距離が0、5mmより大きい場合および、
ステップ23による直線補間後、処理点を右に移動させ
る(ステップS24)。処理点がデータの右端か否かを
判定する。処理点がデータの右端であれば作業を終了す
る。処理点がデータの右端でないときには、ステップS
12に戻り処理を継続する(ステップS25)。
【0036】上記の処理で直線補間されないデータの落
ち込み、立ち上がりが存在する場合、その位置は溶接ビ
ード11のピットと認識する。
【0037】なお、ピットとして認識すべき大きさは、
要求される溶接品質に応じて適宜設定することができ
る。
【0038】前記図3のステップS3における近似直線
の算出は次のように行う。サンプル数nの2変数データ
列(X1,Y1)〜(Xn,Yn)が存在するとき、サン
プル数の総和
【0039】
【数1】
【0040】
【数2】
【0041】2乗和
【0042】
【数3】
【0043】
【数4】
【0044】積和
【0045】
【数5】
【0046】平均値
【0047】
【数6】
【0048】
【数7】
【0049】分散
【0050】
【数8】
【0051】
【数9】
【0052】を用いて、1次回帰線、Y=aX+bの傾
きaおよび切片bは
【0053】
【数10】
【0054】
【数11】
【0055】で求め、溶接母材10a、10b表面の近
似直線を決定する。
【0056】前記図3のステップS4、ステップS5に
おける溶接ビード11の止端位置の検出は次のように行
う。
【0057】平行な2直線、Y=aX+b1 、Y=aX
+b2(a=tanθ)間の垂直距離L12は、
【0058】
【数12】
【0059】より
【0060】
【数13】
【0061】で表される。
【0062】これを用いて、図7に示す、直線Y=aX
+bと点(X1,Y1)との垂直距離L1 は、
【0063】
【数14】
【0064】となる。この関係から、図4に示す近似直
線A1(A2)と平行で垂直距離Δh(たとえば、0、
5mm)離れた直線B1(B2)と溶接ビード11との
交点C1(C2)を処理開始点とし、処理点を近似直線
A1(A2)に近付く方向に移動させ、処理点と近似直
線A1(A2)との垂直距離Δhが設定値(たとえば
0、1mm)以下になった点を溶接ビード11の止端位
置とする。
【0065】なお、処理開始点を求める際の垂直距離Δ
h、止端を判定する設定値は、適宜選択することができ
る。
【0066】前記図3のステップS6における特性量の
算出は、次のように行う。 (1)止端角、オーバーラップ 図8に示すように、2直線、Y=a1X+b1、Y=a2
X+b2(a1=tanθ1、a2=tanθ2)の成す
角度θ12は、
【0067】
【数15】
【0068】
【数16】
【0069】
【数17】
【0070】
【数18】
【0071】より (i)a1≧0、a2≧0およびa1<0、a2<0の場
合、
【0072】
【数19】
【0073】(ii)a1≧0、a2<0の場合、
【0074】
【数20】
【0075】(iii)a1<0、a2≧0の場合、
【0076】
【数21】
【0077】で表される。これを用いて図4に示す溶接
母材10a(10b)の近似直線A1(A2)と溶接ビ
ード11の止端部のデータに近似させた直線E1(E
2)とが成す角度Θ1(Θ2)を求める。また、前記角
度Θ1、Θ2がたとえば90度以下の場合、オーバーラ
ップと定義する。
【0078】(2)脚長 前記(数14)を用いて、図4に示す近似直線A1、A
2の交点Oから止端位置D1(D2)間での垂直距離L
1(L2)を求める。
【0079】(3)論理のど厚 2点、(X1,Y1),(X2,Y2)を通る直線Y=a12
X+b12の傾きa12および切片b12は、
【0080】
【数22】
【0081】
【数23】
【0082】である。
【0083】また、2直線、Y=a1X+b1 、Y=a2
X+b2の交点(X12,Y12)は、
【0084】
【数24】
【0085】
【数25】
【0086】で表される。これらの式および(数14)
を用いて、図4に示すように、溶接ビード11の止端位
置D1、D2を結ぶ線分と、前記近似直線A1、A2の
交点Oとの垂直距離Tをのど厚と認識する。
【0087】(4)アンダーカット 前記近似直線A1(A2)と測定データとの差Gが、予
め設定された基準値(例えば、0、3mm)より大きい
とき、アンダーカットと認識する。なお、判定に用いる
基準値は、その目的により適宜設定することができる。
【0088】以上述べたように、上記の実施の形態によ
れば、安価なレーザ変位計を用いて溶接ビードを含む溶
接部を走査し、その測定データを用いて溶接品質に関係
する特性を算出するようにしているので、従来のテレビ
カメラを用いる方法に比較して少ないデータ量で、溶接
ビードを含む溶接部の形状を検出することができ、画像
処理専用のデータ処理装置を用いることなく、簡単な構
成で安価な装置を用いて、ノイズに惑わされることなく
確実に溶接ビードの形状を検出することができる。ま
た、溶接品質の判定を迅速に行うことができる。
【0089】なお、上記の実施の形態においては、予め
センサ3を溶接トーチ2とともに溶接ロボット1の自由
端に取り付けているが、センサ3を着脱可能にして、溶
接時は取り外し、測定時にのみ取り付けるようにしても
良い。また、溶接時と測定時に、溶接トーチ2とセンサ
3を付け替えるようにしても良い。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、溶
接ビードを含む溶接部の形状を、簡単で安価な装置によ
り、確実に検出することができる。また、検出結果を判
定基準と比較することにより、溶接品質の適正な判定を
迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接ビード形状検出装置を備えた自動溶接装置
の構成図。
【図2】被溶接物を構成する溶接継ぎ手の一例を示すす
み肉溶接継ぎ手の断面図。
【図3】溶接ビードの検出手順を示すフローチャート。
【図4】溶接部の拡大図。
【図5】溶接ビードに発生するノイズの例を示す断面
図。
【図6】ノイズ除去手順を示すフローチャート。
【図7】溶接ビードの止端位置の算出方法を示す特性
図。
【図8】溶接ビードの止端角を算出する方法を示す特性
図。
【符号の説明】
1…多関節型の溶接ロボット、2…溶接トーチ、3…セ
ンサ、4…制御装置、5…溶接電源、6…センサ制御装
置、7…データ処理装置、8データ保管装置、9…デー
タ表示装置、10…被溶接物、10a、10b…溶接母
材、11…溶接ビード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA12 AA15 AA22 AA23 AA30 AA49 AA52 BB05 CC15 DD00 FF67 GG04 HH04 MM06 NN20 PP01 PP22 PP25 QQ17 QQ18 QQ21 QQ23 QQ25 QQ26 QQ27 QQ32 QQ34 QQ42 QQ51 RR05 RR06 RR08 SS04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射したスポット状の光を溶接線と略直角
    な方向に溶接ビードを横切るように走査させ、走査方向
    に所定の間隔で溶接母材および溶接ビードからの反射光
    を受光して、溶接母材および溶接ビードの表面と反射光
    の受光位置との間の距離情報を取得し、この距離情報か
    ら溶接母材と溶接ビードの境界位置を検出し、この境界
    位置を基準として溶接ビードの外観形状を検出すること
    を特徴とする溶接ビード形状の検出方法。
  2. 【請求項2】照射したスポット状の光を溶接線と略直角
    な方向に溶接ビードを横切るように走査させ、走査方向
    に所定の間隔で溶接母材および溶接ビードからの反射光
    を受光して、溶接母材および溶接ビードの表面と反射光
    の受光位置との間の距離情報をデータとして取得し、各
    測定位置で取得した各々のデータの欠落部分を検出し、
    欠落部分の大きさと予め設定された判定基準値を比較し
    てノイズとなる欠落部分を抽出し、その欠落部分の両端
    を直線補間してデータを補正するとともに、補正されな
    い欠落部分をピットとしてその数を検出し、前記補正さ
    れたデータから溶接母材の近似直線を検出し、この近似
    直線から所定の距離離れた直線と溶接ビードに対応する
    データとの交点を求め、この交点から溶接ビードに対応
    するデータを前記近似直線に近付く方向に探索して、溶
    接母材と溶接ビードの境界位置を検出し、この境界位置
    を基準として溶接ビードの外観形状を検出することを特
    徴とする溶接ビード形状の検出方法。
  3. 【請求項3】溶接部にスポット状の光を照射する投光手
    段と溶接部からの反射光を受光する受光手段とを有し、
    溶接部と受光位置との間の距離情報を出力するセンサ
    と、このセンサを、溶接線に沿って所定の間隔で間欠移
    動させ、かつその各停止位置で溶接線を略直角方向に横
    切るように移動させる駆動手段と、前記センサの位置に
    同期して前記センサを制御し、センサの出力をデータと
    して取り込むセンサ制御装置と、センサ制御装置で取り
    込まれたデータに基づいて、溶接母材と溶接ビードの境
    界位置を検出するとともに、この境界位置を基準として
    溶接ビードの外観形状を検出するデータ処理手段とを設
    けたことを特徴とする溶接ビード形状の検出装置。
  4. 【請求項4】前記センサがレーザ変位計であることを特
    徴とする請求項3に記載の溶接ビード形状検出装置。
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