JP2001208028A - 管状コマ及びそれを用いる部材固定方法 - Google Patents

管状コマ及びそれを用いる部材固定方法

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JP2001208028A
JP2001208028A JP2000024794A JP2000024794A JP2001208028A JP 2001208028 A JP2001208028 A JP 2001208028A JP 2000024794 A JP2000024794 A JP 2000024794A JP 2000024794 A JP2000024794 A JP 2000024794A JP 2001208028 A JP2001208028 A JP 2001208028A
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tubular piece
press
intake manifold
impression
resin intake
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JP2000024794A
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Yasuo Takahashi
保郎 孝橋
Mizuho Yokoyama
瑞穂 横山
Ryozo Tomosaki
良蔵 友崎
Teruhiko Minegishi
輝彦 嶺岸
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価に製作でき、かつ冷間にて単品で部材に固
定でき、固定力に方向性の少ない管状コマを提供する。 【解決手段】管状コマ1を構成する市販管材の外周上軸
方向に数条の結合用圧印痕2を金型を用いて4箇所同時
に管材と一体成型する。これにより、管状コマ1が安価
に製作でき、かつ冷間にて単品で部材に固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材間を締結固定
するために使われる管状コマ及びこれを用いる部材固定
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロ-レットを備えた管状コマ、外側表面
が円錐台形状を有するテ−パコマ、および外周上に成形
する結合用の圧印痕に関する公知技術として、例えば以
下のものが挙げられる。
【0003】管状コマの外周上に切削加工または転造
により結合用のロ-レットを形成し、該管状コマを高温
に加熱した状態にて熱可塑性樹脂穴に挿入し前記管状コ
マ周辺の樹脂を溶解凝固させることにより前記管状コマ
を前記熱可塑性樹脂穴に固定し、該管状コマにボルトを
通して固定する方法が吸気マニホ−ルドにて量産適用さ
れている。
【0004】特開平09−287609号公報及び特
開平10−73115号公報には、外側表面が円錐台形
状を有するテ-パ部と、このテ-パ部の拡大側の終端に、
前記テ-パ部に対して突出して形成されると共に、前記
テ-パ部の軸方向に直交する平面を有する突部と、前記
テ-パ部の軸方向に延在している延在部とを備えたテ−
パコマを用いて固定する方法が開示されている。
【0005】実公昭64−4296号公報には、外周
上に結合用のロ-レットを形成し、圧入初期の抵抗を小
さくするための導入部を加えた結合軸とその製造方法が
開示されている。
【0006】特開平5−200475号公報には、軸
圧入荷重が低く、圧印痕形成時の軸曲がりの少ない結合
軸において、圧入初期の抵抗を小さくするために圧印痕
に圧入導入部を備える例とその製造方法が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には以下の問題点がある。
【0008】すなわち、公知技術においては、ロ-レ
ットを切削加工する場合には加工に時間を要し、ロ-レ
ットを転造する場合にはロ-レット転造後軸方向寸法補
正を要して管状コマが高価な上に、熱可塑性樹脂母材穴
へ挿入前に管状コマの加熱を要し、母材の溶解凝固を伴
うため、組み立ての効率と寸法精度の低下が起き易い。
【0009】公知技術においては、テ−パコマ単独で
は、固定力に方向性が有り、打ち込み方向には強いが逆
方向には弱い。ネジ止めにて補強する方法もあるが、部
品点数が増加し、コスト高になる。
【0010】公知技術においては、初期の圧入抵抗低
減を目的とする導入部の効果により初期の圧入荷重は低
減できても、圧入完了のためには該導入部の有無にかか
わらず高い荷重が必要で、母材の破壊やコマの曲がりの
恐れがある。
【0011】公知技術においては、結合用圧印痕を備
える結合軸に関する記述はあるが、結合用圧印痕を管状
コマのように中空物に適用することに関しては何ら触れ
ていない。
【0012】本発明の目的は、安価に製作でき、かつ冷
間にて単品で部材に固定でき、固定力に方向性の少ない
管状コマ及びそれを用いる部材固定方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における管状コマの特徴とするところは、管
状コマを構成する管材の外周上軸方向に数条の結合用圧
印痕を前記管材と一体形成することにある。
【0014】具体的には本発明は次に掲げる管状コマ及
び部材固定方法を提供する。
【0015】本発明は、管材の外周上軸方向に数条の結
合用圧印痕が前記管材と一体形成されていることを特徴
とする管状コマを提供する。
【0016】また、本発明は、管材の外周上軸方向に数
条の結合用圧印痕が前記管材と一体形成され、かつ前記
結合用圧印痕が形成される前の前記管材の外径に対する
内径の比が0.75以下であることを特徴とする管状コ
マを提供する。
【0017】また、本発明は、管材の外周上軸方向に数
条の結合用圧印痕と該各結合用圧印痕の圧入側端部に圧
印幅が徐々に減少する導入圧印痕部とが前記管材と一体
形成され、かつ前記結合用圧印痕及び前記導入圧印痕部
が形成される前の前記管材の外径に対する内径の比が
0.75以下であることを特徴とする管状コマを提供す
る。
【0018】また、本発明は、貫通穴を有する第1の部
材の前記貫通穴に、金型により外周上軸方向に数条の結
合用圧印痕を一体形成した、前記第1の部材より硬い材
質の管状コマを圧入し、前記管状コマに通しボルトを通
し、前記通しボルトにて前記第1の部材を雌ネジを有す
る第2の部材に締め付けることによって、前記第2の部
材に前記第1の部材を締結することを特徴とする管状コ
マを用いる部材固定方法を提供する。
【0019】また、本発明は、挿入孔を有する第1の部
材の前記挿入孔に、金型により外周上軸方向に数条の結
合用圧印痕を一体形成しかつ内周側に雌ネジを加工し
た、前記第1の部材より硬い材質の管状コマを圧入し、
第2の部材側から雄ネジを前記雌ネジに挿入締め付ける
ことによって、前記第1の部材と前記第2の部材とを締
結することを特徴とする雌ネジ付き管状コマを用いる部
材固定方法を提供する。
【0020】好ましくは、前記管状コマは、該管状コマ
の片側端に前記管状コマ軸方向に直交する平面を有する
鍔部を有し、前記管状コマが前記挿入孔に圧入されたと
きに、前記鍔部の下面の少なくとも一部分が前記挿入孔
の圧入側端面に接触して保持されることを特徴とする雌
ネジ付き管状コマを用いる部材固定方法を提供する。
【0021】また、本発明は、管状コマと該管状コマを
圧入する挿入穴とを有し、前記挿入穴に圧入された管状
コマに通しボルトを通し、該通しボルトを内燃機関シリ
ンダヘッドに設けられた雌ねじに締め付けることにより
前記内燃機関シリンダヘッドに取り付けられる樹脂吸気
マニホ−ルドにおいて、前記管状コマは、外周上軸方向
に数条の結合用圧印痕が一体形成された管で構成され、
前記挿入穴の内径は、前記内燃機関シリンダヘッド取り
付け側に向けて徐々に小さくなるように形成されている
ことを特徴とする樹脂吸気マニホ−ルドを提供する。
【0022】好ましくは、前記各結合用圧印痕が前記吸
気マニホ−ルドの挿入穴内周に食い込み結合する箇所
を、前記挿入穴内周の前記内燃機関シリンダヘッド取り
付け側付近に設ける。
【0023】また、本発明は、樹脂吸気マニホ−ルドに
設けられた挿入穴に圧入され、通しボルトを通し、該通
しボルトを内燃機関シリンダヘッドに設けられた雌ねじ
に締め付けることにより前記樹脂吸気マニホ−ルドを前
記内燃機関シリンダヘッドに取り付ける樹脂吸気マニホ
−ルド取り付け用管状コマにおいて、前記内燃機関シリ
ンダヘッド取り付け側に向けて徐々に内径が小さくなる
前記挿入穴に圧入固定結合されるように、外周上軸方向
に数条の結合用圧印痕を設けることを特徴とする樹脂吸
気マニホ−ルド取り付け用管状コマを提供する。
【0024】また、本発明は、樹脂吸気マニホ−ルドに
設けられた挿入穴に圧入され、通しボルトを通し、該通
しボルトを内燃機関シリンダヘッドに設けられた雌ねじ
に締め付けることにより前記樹脂吸気マニホ−ルドを前
記内燃機関シリンダヘッドに取り付ける樹脂吸気マニホ
−ルド取り付け用管状コマにおいて、前記内燃機関シリ
ンダヘッド取り付け側に向けて徐々に内径が小さくなる
前記挿入穴に圧入固定結合されるように、外周上軸方向
に数条の結合用圧印痕を設け、かつ圧入先端側外周に筒
状の圧入案内形状を設けることを特徴とする樹脂吸気マ
ニホ−ルド取り付け用管状コマを提供する。
【0025】また、本発明は、樹脂吸気マニホ−ルドに
設けられた挿入穴に圧入され、通しボルトを通し、該通
しボルトを内燃機関シリンダヘッドに設けられた雌ねじ
に締め付けることにより前記樹脂吸気マニホ−ルドを前
記内燃機関シリンダヘッドに取り付ける樹脂吸気マニホ
−ルド取り付け用管状コマにおいて、前記内燃機関シリ
ンダヘッド取り付け側に向けて徐々に内径が小さくなる
前記挿入穴に圧入固定結合されるように、外周上軸方向
に数条の結合用圧印痕を設け、かつ圧入先端側外周に面
取り部と該面取り部に続く筒状の圧入案内形状とを設け
ることを特徴とする樹脂吸気マニホ−ルド取り付け用管
状コマを提供する。
【0026】また、本発明は、中空軸の外周上軸方向に
数条の結合用圧印痕が前記中空軸と一体形成されている
ことを特徴とする中空結合軸を提供する。
【0027】また、本発明は、中空軸の外周上軸方向に
数条の結合用圧印痕が前記中空軸と一体形成され、かつ
前記結合用圧印痕が形成される前の前記中空軸の外径に
対する内径の比が0.75以下であることを特徴とする
中空結合軸を提供する。
【0028】また、本発明は、中空軸の外周上軸方向に
数条の結合用圧印痕と該各結合用圧印痕の圧入側端部に
圧印幅が徐々に減少する導入圧印痕部とが前記中空軸と
一体形成され、かつ前記結合用圧印痕及び前記導入圧印
痕部が形成される前の前記中空軸の外径に対する内径の
比が0.75以下であることを特徴とする中空結合軸を
提供する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態例に
係る管状コマ及びそれを用いる部材固定法を、図を用い
て説明する。
【0030】まず、図1〜図8、図12〜図13及び図
16を用いて、本発明の実施の形態例に係る管状コマに
ついて説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施の形態に係る管状
コマの斜視図であり、図2は、図1の管状コマの断面図
である。本管状コマ1は、機械構造用炭素鋼鋼管等の市
販管材の外周上軸方向に数条の結合用圧印痕2を金型に
より図2に示す断面形状に4個所同時形成したものであ
る。したがって、材料費及び加工費を共に安くすること
ができ、管状コマを安価に製作することができる。
【0032】また、結合用圧印痕2はすべて有効圧印痕
部3でその断面形状は、軸方向に対して変化がないよう
に形成されている。そのため、管状コマ1は、圧入荷重
を安定でき、冷間にて単品で部材に固定でき、かつ圧入
部材に対する固定力の方向性も少なくできるので充分な
固定力を保つことができる。
【0033】図3は、本発明の他の実施の形態例に係る
管状コマの斜視図であり、図6は図3の管状コマの縦断
面図である。本管状コマ1は、結合用圧印痕2の有効圧
印痕部3の他に圧印幅が徐々に減少する導入圧印痕部4
を設けたものであり、さらに圧入側先端外周を圧入し易
いように円弧状の面取り部18を設け、これに続く筒状
の圧入案内形状19も有している。
【0034】結合用圧印痕2の圧入側端部に導入圧印痕
部4を設けると、焼き付き等を防止し、圧入を円滑化す
る効果がある。
【0035】導入圧印痕部4を結合用圧印痕2の両端部
に設けることにより、圧入の方向性をなくして組立性向
上を図ることも可能であるが、逆に、圧入部材の圧入穴
長が結合用圧印痕2の両端部を覆うほど長い場合、反圧
入方向の抜き力という点で、導入圧印痕部4を結合用圧
印痕2の両端部に設けるより圧入側端部だけに設けるほ
うが優れている。理由は、結合用圧印痕2の通過によっ
て形成された溝が結合用圧印痕2通過後に弾性変形する
ため、結合用圧印痕2の反圧入側端部がストッパとなる
ためである。
【0036】管状コマ1の面取り部18とこれに続く筒
状の圧入案内形状19は、管状コマ1を圧入部材の圧入
穴に挿入し易くするためのものである。面取り部18の
具体的形状としてテーパまたはアールがある。
【0037】図5は、図1に示す管状コマ1の縦断面図
である図4に対し、結合用圧印痕2成形部の圧印痕成形
前の管の外径φd1に対する内径φd2比を0.75以下と
したものである。これにより管外径に比較して管肉厚が
大きくなり、結合用圧印痕成形時に管内径へマンドレル
を挿入しなくても、管円筒形状のくずれを使用可能範囲
内とでき、管状コマ1をより安価に製作することができ
る。
【0038】図7は、本発明の更に他の実施形態に係る
管状コマの縦断面図であり、片側端に鍔部5を設けたも
のである。鍔部5を、圧入部材と通しボルト頭部間や圧
入部材と圧入部材固定材間に挟持することにより、より
強固な固定が可能となる。
【0039】図8は、本発明の更に他の実施形態に係る
管状コマの縦断面図であり、片端の鍔部5と軸外周との
境界部に溝部6を設けたものである。溝部6により鍔部
5と圧入部材端面との接触が正確になる効果がある。
【0040】図12は、本発明の一実施の形態例による
管状コマ1の円筒内径形状を位置決め穴13として用い
るものである。位置決め穴13の中心軸は管状コマ1軸
外周の軸と一致している。従って、位置決め穴13は、
管状コマ軸1外周の軸方向に延在している延在部であ
る。
【0041】図13は、本発明の一実施の形態例による
管状コマ1を母材10の挿入穴に圧入した後、通しボル
ト12を管状コマ1に通し、取り付け部材11に設けら
れた雌ねじに締め付けることにより、管状コマ1を介し
て母材10を取り付け部材11に取り付けた状態を示す
縦断面図である。
【0042】図16は、本発明の一実施の形態例による
管状コマ1を樹脂吸気マニホ−ルド14の挿入穴に圧入
した後、通しボルト12を管状コマ1に通し、シリンダ
ヘッド15に設けられた雌ねじに締め付けることによ
り、管状コマ1を介して樹脂吸気マニホ−ルド14をシ
リンダヘッド15に取り付けた状態を示す縦断面図であ
る。
【0043】シリンダヘッド15に管状コマ1を介して
取り付けられる樹脂吸気マニホ−ルド14において、樹
脂吸気マニホ−ルド14に設けられる管状コマ1の挿入
穴の内径は、シリンダヘッド15取り付け側に向けて徐
々に小さくなるように形成されており、管状コマ1には
外周上軸方向に数条の樹脂吸気マニホ−ルド14への結
合用圧印痕2が設けてある。
【0044】そして、各結合用圧印痕2が樹脂吸気マニ
ホ−ルド14の挿入穴の内径に食い込み結合する圧入固
定結合箇所を、樹脂吸気マニホ−ルド14に設けられる
挿入穴のシリンダヘッド15取り付け側付近に設ける。
【0045】樹脂吸気マニホ−ルド14のシリンダヘッ
ド15側取り付け面は、エンジン小型化のために、通
常、余裕の少ない形状となっているが、かかる構成によ
り、管状コマ1は、機械構造用炭素鋼鋼管等の市販管材
の軸外周上長さ方向に数条の結合用圧印痕2を金型によ
り4個所同時形成することで安価に製作することが可能
である。
【0046】また、結合用圧印痕2の有効圧印痕部3の
断面形状は、管状コマ1の軸方向に対して変化がないの
で、管状コマ1は、圧入荷重を安定でき、冷間にて単品
で母材に固定することが可能である。
【0047】また、吸気マニホ−ルド14の圧入穴長
が、管状コマ1の結合用圧印痕2両端を覆うほど長く、
導入圧印痕部4は結合用圧印痕2の圧入側端部だけに設
けただけであるので、圧入方向抜き力に対する反圧入方
向抜き力の低下度合いは少なく、母材に対する固定力の
方向性も少なくできるので充分な固定力を保つことがで
きる。理由は、結合用圧印痕2の通過によって形成され
た溝が、結合用圧印痕2の通過後に弾性変形するため、
結合用圧印痕2の反圧入側端部がストッパとなるためで
ある。
【0048】なお、本実施の形態例では、管状コマ1を
吸気マニホ−ルド14に冷間圧入固定するとしたが、吸
気マニホ−ルド14が熱可塑性材料製である場合、組み
立ての効率や寸法精度に問題はあるものの、管状コマ1
を高温に加熱した状態にて吸気マニホ−ルド14穴に挿
入し管状コマ1周辺の熱可塑性材料を溶解凝固させるこ
とにより、管状コマ1を吸気マニホ−ルド14穴に挿入
固定することも、もちろん可能である。
【0049】次に、図9〜図11及び図14〜図15を
用いて、本発明の実施の形態例に係る雌ねじ付き管状コ
マについて説明する。
【0050】図9は、本発明の一実施の形態例に係る雌
ねじ付き管状コマ1aの縦断面図である。雌ねじ付き管
状コマ1aは、内径に雌ねじ7を加工した管材に金型に
より軸外周上長さ方向に数条の結合用圧印痕2を4個所
同時成形したものである。また、結合用圧印痕2はすべ
て有効圧印痕部で、その断面形状は、軸方向に対して変
化がないように形成されている。そのため、雌ねじ付き
管状コマ1aは、圧入荷重を安定でき、冷間にて単品で
部材に固定でき、かつ圧入部材に対する固定力の方向性
も少なくできるので充分な固定力を保つことができる。
【0051】図14は、図9の雌ねじ付き管状コマ1a
を母材10の挿入穴に圧入した後、通しボルト12を、
雌ねじ付き管状コマ1aに設けられた雌ねじ7に締め付
けることにより、雌ねじ付き管状コマ1aを介して母材
10を取り付け部材11に取り付けた状態を示す縦断面
図である。
【0052】図10は、本発明の他の実施形態に係る雌
ねじ付き管状コマ1aの縦断面図である。本実施の形態
例においては、片端側には鍔部5が、他端側には雌ねじ
8が形成され、雌ねじ8のねじ穴は止まり穴になってい
る。また、雌ねじ8のねじ穴は貫通していないため、ね
じ締め付けにより、鍔部5を母材10端面に密着させる
ことにより、特に防塵機器の締結に用いて好適なもので
ある。
【0053】図15は、図10の雌ねじ付き管状コマ1
aを母材10の挿入穴に圧入した後、通しボルト12
を、雌ねじ付き管状コマ1aに設けられた雌ねじ8に締
め付けることにより、雌ねじ付き管状コマ1aを介して
母材10を取り付け部材11に取り付けた状態を示す縦
断面図である。
【0054】図11は、本発明の更に他の実施形態に係
る雌ねじ付き管状コマ1aの縦断面図である。本実施形
態においては、雌ねじ付き管状コマ1aの内径側にねじ
座繰り部9を設けており、座繰り部9を設けることによ
りねじ穴を短くして、ボルトの挿入を短時間で行えるよ
うにできる。
【0055】更に図17〜図18を用いて、本発明の実
施の形態例に係る結合中空軸について説明する。
【0056】図17は、本発明の一実施の形態例に係る
結合中空軸16の縦断面図である。本結合中空軸16
は、金型により中空軸に軸外周上長さ方向に数条の結合
用圧印痕2を4個所同時成形したものであり、安価に製
作することができる。
【0057】また、結合用圧印痕2は圧入側端部に圧入
円滑化を目的とする圧入導入部を設けても良いが、この
形態例ではすべてが有効圧印痕部である。有効圧印痕部
の断面形状は軸方向に対して変化がないように形成され
ている。そのため、結合中空軸16は、軸圧入荷重を安
定でき、冷間にて単品でコア等の結合材に固定ででき、
かつ圧入結合材に対する固定力の方向性も少なくできる
ので充分な固定力を保つことができる。
【0058】また、図17に示す結合中空軸16におい
て、前記結合用圧印痕2成形部の圧印痕成形前の結合中
空軸16の外径φd1に対する内径φd2比を0.75以下
とすることにより、管径に比較して管肉厚が大きくな
り、結合用圧印痕2成形時に圧印痕成形部内径へマンド
レルを挿入しなくても、圧印痕成形部円筒形状のくずれ
を使用可能範囲内とでき、結合中空軸をより安価に製作
することができる。
【0059】図18は、図17の結合中空軸16を積層
コア17に圧入固定した部分組み立て品の縦断面図であ
る。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、管状コマを、市販管材
の軸外周上長さ方向に金型により数条の結合用圧印痕を
4個所同時成形することで、安価に製作することができ
る。
【0061】また、結合用圧印痕の有効部断面形状を、
軸方向に対して変化がないように形成することにより、
圧入荷重を安定でき、冷間にて単品で部材に固定可能と
することができると共に、部材に対する固定力の方向性
を少なくすることができる。
【0062】また、本発明の管状コマを、樹脂吸気マニ
ホ−ルドを内燃機関シリンダヘッドに取り付けるときに
用いることにより、樹脂吸気マニホ−ルドが安価に製作
でき、かつ樹脂吸気マニホ−ルドを内燃機関シリンダヘ
ッドにしっかりと固定できるので、組立性の効率向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る管状コマの斜視図
である。
【図2】図1の管状コマの断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態例に係る管状コマの斜
視図である。
【図4】図1の管状コマの縦断面図である。
【図5】図1の管状コマの縦断面図であり、管の外径に
対する内径比を示す図である。
【図6】図3の管状コマの縦断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係る管状コマの縦
断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態に係る管状コマの縦
断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態例に係る雌ねじ付き管状
コマの縦断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る雌ねじ付き管状
コマの縦断面図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態に係る雌ねじ付き
管状コマ1aの縦断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態例に係る位置決め穴用
の管状コマを圧入組み立てした母材の縦断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態例に係る管状コマを圧
入組み立てした母材を、取り付け部材にねじ締結した部
分組み立て品の縦断面図である。
【図14】図9の雌ねじ付き管状コマを圧入組み立てし
た母材を、取り付け部材にねじ締結した部分組み立て品
の縦断面図である。
【図15】図10の雌ねじ付き管状コマを圧入組み立て
した母材を取り付け部材にねじ締結した部分組み立て品
の縦断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態例に係る管状コマを圧
入組み立てした樹脂吸気マニホ−ルドをシリンダヘッド
にねじ締結した部分組み立て品の縦断面図である。
【図17】本発明の一実施の形態例に係る結合中空軸1
6の縦断面図である。
【図18】図17の結合中空軸を積層コアに圧入固定し
た部分組み立て品の縦断面図である。
【符号の説明】
1…管状コマ、1a…雌ねじ付き管状コマ、2…結合用
圧印痕、3…有効圧印痕部、4…導入圧印痕部、5…鍔
部、6…溝部、7…雌ねじ、8…雌ねじ、9…ねじ座繰
り部、10…母材、11…取り付け部材、12…通しボ
ルト、13…位置決め穴、14…樹脂吸気マニホ−ル
ド、15…シリンダヘッド、16…結合中空軸、17…
積層コア、18…面取り部、19…圧入案内形状、20
…ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 瑞穂 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 友崎 良蔵 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 嶺岸 輝彦 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管材の外周上軸方向に数条の結合用圧印痕
    が前記管材と一体形成されていることを特徴とする管状
    コマ。
  2. 【請求項2】管材の外周上軸方向に数条の結合用圧印痕
    が前記管材と一体形成され、かつ前記結合用圧印痕が形
    成される前の前記管材の外径に対する内径の比が0.7
    5以下であることを特徴とする管状コマ。
  3. 【請求項3】管材の外周上軸方向に数条の結合用圧印痕
    と該各結合用圧印痕の圧入側端部に圧印幅が徐々に減少
    する導入圧印痕部とが前記管材と一体形成され、かつ前
    記結合用圧印痕及び前記導入圧印痕部が形成される前の
    前記管材の外径に対する内径の比が0.75以下である
    ことを特徴とする管状コマ。
  4. 【請求項4】貫通穴を有する第1の部材の前記貫通穴
    に、金型により外周上軸方向に数条の結合用圧印痕を一
    体形成した、前記第1の部材より硬い材質の管状コマを
    圧入し、前記管状コマに通しボルトを通し、前記通しボ
    ルトにて前記第1の部材を雌ネジを有する第2の部材に
    締め付けることによって、前記第2の部材に前記第1の
    部材を締結することを特徴とする管状コマを用いる部材
    固定方法。
  5. 【請求項5】挿入孔を有する第1の部材の前記挿入孔
    に、金型により外周上軸方向に数条の結合用圧印痕を一
    体形成しかつ内周側に雌ネジを加工した、前記第1の部
    材より硬い材質の管状コマを圧入し、第2の部材側から
    雄ネジを前記雌ネジに挿入締め付けることによって、前
    記第1の部材と前記第2の部材とを締結することを特徴
    とする雌ネジ付き管状コマを用いる部材固定方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記管状コマは、該管
    状コマの片側端に前記管状コマ軸方向に直交する平面を
    有する鍔部を有し、前記管状コマが前記挿入孔に圧入さ
    れたときに、前記鍔部の下面の少なくとも一部分が前記
    挿入孔の圧入側端面に接触して保持されることを特徴と
    する雌ネジ付き管状コマを用いる部材固定方法。
  7. 【請求項7】管状コマと該管状コマを圧入する挿入穴と
    を有し、前記挿入穴に圧入された管状コマに通しボルト
    を通し、該通しボルトを内燃機関シリンダヘッドに設け
    られた雌ねじに締め付けることにより前記内燃機関シリ
    ンダヘッドに取り付けられる樹脂吸気マニホ−ルドにお
    いて、 前記管状コマは、外周上軸方向に数条の結合用圧印痕が
    一体形成された管で構成され、前記挿入穴の内径は、前
    記内燃機関シリンダヘッド取り付け側に向けて徐々に小
    さくなるように形成されていることを特徴とする樹脂吸
    気マニホ−ルド。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記各結合用圧印痕が
    前記吸気マニホ−ルドの挿入穴内周に食い込み結合する
    箇所を、前記挿入穴内周の前記内燃機関シリンダヘッド
    取り付け側付近に設けることを特徴とする樹脂吸気マニ
    ホ−ルド。
  9. 【請求項9】樹脂吸気マニホ−ルドに設けられた挿入穴
    に圧入され、通しボルトを通し、該通しボルトを内燃機
    関シリンダヘッドに設けられた雌ねじに締め付けること
    により前記樹脂吸気マニホ−ルドを前記内燃機関シリン
    ダヘッドに取り付ける樹脂吸気マニホ−ルド取り付け用
    管状コマにおいて、 前記内燃機関シリンダヘッド取り付け側に向けて徐々に
    内径が小さくなる前記挿入穴に圧入固定結合されるよう
    に、外周上軸方向に数条の結合用圧印痕を設けることを
    特徴とする樹脂吸気マニホ−ルド取り付け用管状コマ。
  10. 【請求項10】樹脂吸気マニホ−ルドに設けられた挿入
    穴に圧入され、通しボルトを通し、該通しボルトを内燃
    機関シリンダヘッドに設けられた雌ねじに締め付けるこ
    とにより前記樹脂吸気マニホ−ルドを前記内燃機関シリ
    ンダヘッドに取り付ける樹脂吸気マニホ−ルド取り付け
    用管状コマにおいて、 前記内燃機関シリンダヘッド取り付け側に向けて徐々に
    内径が小さくなる前記挿入穴に圧入固定結合されるよう
    に、外周上軸方向に数条の結合用圧印痕を設け、かつ圧
    入先端側外周に筒状の圧入案内形状を設けることを特徴
    とする樹脂吸気マニホ−ルド取り付け用管状コマ。
  11. 【請求項11】樹脂吸気マニホ−ルドに設けられた挿入
    穴に圧入され、通しボルトを通し、該通しボルトを内燃
    機関シリンダヘッドに設けられた雌ねじに締め付けるこ
    とにより前記樹脂吸気マニホ−ルドを前記内燃機関シリ
    ンダヘッドに取り付ける樹脂吸気マニホ−ルド取り付け
    用管状コマにおいて、 前記内燃機関シリンダヘッド取り付け側に向けて徐々に
    内径が小さくなる前記挿入穴に圧入固定結合されるよう
    に、外周上軸方向に数条の結合用圧印痕を設け、かつ圧
    入先端側外周に面取り部と該面取り部に続く筒状の圧入
    案内形状とを設けることを特徴とする樹脂吸気マニホ−
    ルド取り付け用管状コマ。
  12. 【請求項12】中空軸の外周上軸方向に数条の結合用圧
    印痕が前記中空軸と一体形成されていることを特徴とす
    る中空結合軸。
  13. 【請求項13】中空軸の外周上軸方向に数条の結合用圧
    印痕が前記中空軸と一体形成され、かつ前記結合用圧印
    痕が形成される前の前記中空軸の外径に対する内径の比
    が0.75以下であることを特徴とする中空結合軸。
  14. 【請求項14】中空軸の外周上軸方向に数条の結合用圧
    印痕と該各結合用圧印痕の圧入側端部に圧印幅が徐々に
    減少する導入圧印痕部とが前記中空軸と一体形成され、
    かつ前記結合用圧印痕及び前記導入圧印痕部が形成され
    る前の前記中空軸の外径に対する内径の比が0.75以
    下であることを特徴とする中空結合軸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500438A (ja) * 2009-07-23 2013-01-07 ジーケーエヌ シンター メタルズ、エル・エル・シー 保持構造を有する圧縮制限装置

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