JP2001207680A - 免震アイソレーター - Google Patents
免震アイソレーターInfo
- Publication number
- JP2001207680A JP2001207680A JP2000052495A JP2000052495A JP2001207680A JP 2001207680 A JP2001207680 A JP 2001207680A JP 2000052495 A JP2000052495 A JP 2000052495A JP 2000052495 A JP2000052495 A JP 2000052495A JP 2001207680 A JP2001207680 A JP 2001207680A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isolator
- friction
- race
- lace
- seismic isolation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来から使用されてきた多層ゴム式アイソレー
ターより、長い周期を容易に持たせる事が出来ると共
に、可変荷重型の摩擦ダンパー機能を兼ね備えた免震ア
イソレーターを得る。 【構成】図１において、下レース１とそれに接する上レ
ース２で構成され下レース１の上面に摩擦係数が順次大
きくなる摩擦材を中心部から外周部にリング状に設け
た。
ターより、長い周期を容易に持たせる事が出来ると共
に、可変荷重型の摩擦ダンパー機能を兼ね備えた免震ア
イソレーターを得る。 【構成】図１において、下レース１とそれに接する上レ
ース２で構成され下レース１の上面に摩擦係数が順次大
きくなる摩擦材を中心部から外周部にリング状に設け
た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は免震アイソレーターの構
造に関する。
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的な免震ビルに使用されるアイソレ
ーターは、ゴム板と鋼板とを交互に接着（焼付）されて
一体化された多層ゴム構造であり、上板は建物側にそし
て下板は基礎側に、それぞれボルト締結されている。免
震性能上最も重要な長い周期を得るには大径で高い面圧
が必要であり、軽量な戸建て住宅では適用は困難であ
る。又、戸建て住宅の構造上アイソレーターは小荷重の
ものを分散配置する必要がありコスト高が避けられな
い。
ーターは、ゴム板と鋼板とを交互に接着（焼付）されて
一体化された多層ゴム構造であり、上板は建物側にそし
て下板は基礎側に、それぞれボルト締結されている。免
震性能上最も重要な長い周期を得るには大径で高い面圧
が必要であり、軽量な戸建て住宅では適用は困難であ
る。又、戸建て住宅の構造上アイソレーターは小荷重の
ものを分散配置する必要がありコスト高が避けられな
い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】適切な周期を持たせる
事が容易に得られると共に、低コスト化に対応させる。
事が容易に得られると共に、低コスト化に対応させる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】建物を支持するアイソレ
ーターを上レースと下レースを接触させた構造とし、建
物の地震による水平移動（横揺れ量）の増加につれて摺
動抵抗力を増大させる。
ーターを上レースと下レースを接触させた構造とし、建
物の地震による水平移動（横揺れ量）の増加につれて摺
動抵抗力を増大させる。
【０００５】下レースの接触面を大小リングの集合体の
形とし、摩擦係数を中心部は最小に最外径部は最大と
し、中間部は平均とする。
形とし、摩擦係数を中心部は最小に最外径部は最大と
し、中間部は平均とする。
【０００６】
【作用】建物の地震による水平移動につれて摺動抵抗力
が増大するので、大地震時には大抵抗力が、小地震時に
は小抵抗力が得られる。
が増大するので、大地震時には大抵抗力が、小地震時に
は小抵抗力が得られる。
【０００７】地震後の建物は小抵抗力の位置で停止する
ので、元位置復帰が容易である。
ので、元位置復帰が容易である。
【０００８】
【実施例】図１は本発明による一実施例の平面図であ
り、１は下レース、２は上レースである。１ｄは下レー
ス１を基礎面に締結する為のボルト穴部であり、２ｂは
上レース２を建物の土台下面に締結する為のボルト穴部
である。
り、１は下レース、２は上レースである。１ｄは下レー
ス１を基礎面に締結する為のボルト穴部であり、２ｂは
上レース２を建物の土台下面に締結する為のボルト穴部
である。
【０００９】図２は、図１のＡ−Ａ視図で１ａ，１ｂ，
１ｃは下レース１の上面に設けられた摩擦材で中心部か
ら外周に向かうにつれて順次、動摩擦係数が大きくなっ
ている。２ａは上レース２の接面である。
１ｃは下レース１の上面に設けられた摩擦材で中心部か
ら外周に向かうにつれて順次、動摩擦係数が大きくなっ
ている。２ａは上レース２の接面である。
【００１０】摩擦材にはフッ素樹脂が使用された例であ
り、摩擦係数の小から大へＰＴＦＥ（１ａ），ＰＦＡ
（１ｂ），ＦＥＰ（１ｃ）となっている。
り、摩擦係数の小から大へＰＴＦＥ（１ａ），ＰＦＡ
（１ｂ），ＦＥＰ（１ｃ）となっている。
【００１１】摩擦材には上記の他、高。低密度ポリエチ
レン等が適宜使用される場合もあり、最外周部の摩擦材
には更にセラミックス粉末を混入する事により、その摩
擦係数を増加させて摺動抵抗力を増大させる場合もあ
る。
レン等が適宜使用される場合もあり、最外周部の摩擦材
には更にセラミックス粉末を混入する事により、その摩
擦係数を増加させて摺動抵抗力を増大させる場合もあ
る。
【００１２】摩擦材を溶射で構成させる場合には、各材
質の境界部は隣接する材質の中間的なものとする事がで
き、スムーズな摺動特性が得られる。
質の境界部は隣接する材質の中間的なものとする事がで
き、スムーズな摺動特性が得られる。
【００１３】図３は免震アイソレーターの摺動特性図
で、下レースに異なる摩擦係数をもった摩擦材を使用し
た場合の水平移動量と摺動抵抗力との関係を模擬的に図
示したものでＡ線が本発明による場合である。尚、従来
から使用されている摩擦係数一定材の場合はＢ線であ
る。
で、下レースに異なる摩擦係数をもった摩擦材を使用し
た場合の水平移動量と摺動抵抗力との関係を模擬的に図
示したものでＡ線が本発明による場合である。尚、従来
から使用されている摩擦係数一定材の場合はＢ線であ
る。
【００１４】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、下記のような効果が得られる。
で、下記のような効果が得られる。
【００１５】従来の多層ゴム構造アイソレーターでは対
応出来ない小荷重、大ストローク用の免震アイソレータ
ーが得られる。
応出来ない小荷重、大ストローク用の免震アイソレータ
ーが得られる。
【００１６】図３に示した通り、上レースの水平移動量
が大きい場合には摺動抵抗力が大きくなるという特性
は、免震構造での大切な要素である減衰係数が、従来の
摺動抵抗力一定型のアイソレーターのように急激に減少
する事が無い。この事は大地震時には大摺動抵抗力、小
地震時には小摺動抵抗力と好ましい免震特性が得られ
る。
が大きい場合には摺動抵抗力が大きくなるという特性
は、免震構造での大切な要素である減衰係数が、従来の
摺動抵抗力一定型のアイソレーターのように急激に減少
する事が無い。この事は大地震時には大摺動抵抗力、小
地震時には小摺動抵抗力と好ましい免震特性が得られ
る。
【００１７】アイソレーターと摩擦ダンパーを兼ね備え
た特性をもっているので、従来型のアイソレーターと組
合わせて使用されていた油圧式その他形式のダンパーが
省略できる。 この事はコスト低減に繋がると共にメン
テナンス面でも有利である。
た特性をもっているので、従来型のアイソレーターと組
合わせて使用されていた油圧式その他形式のダンパーが
省略できる。 この事はコスト低減に繋がると共にメン
テナンス面でも有利である。
【００１８】
【図１】 免震アイソレーターの平面図
【図２】 図１のＡ−Ａ視図
【図３】 摺動特性図
１ 下レース ２ 上レース １ａ 摩擦材 ２ａ 接面 １ｂ 摩擦材 ２ｂ ボルト穴部 １ｃ 摩擦材 １ｄ ボルト穴部
Claims (1)
- 【請求項１】建物を支持するアイソレーターに於いて、
上レースと、上レースの水平移動につれて摺動抵抗力が
増大するよう下レースの接触面に順次摩擦係数の増大す
る材質をリング状に配置させた下レースとで構成された
免震アイソレーター
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000052495A JP2001207680A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 免震アイソレーター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000052495A JP2001207680A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 免震アイソレーター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001207680A true JP2001207680A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18574001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000052495A Pending JP2001207680A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 免震アイソレーター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001207680A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010189998A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Tokyo Institute Of Technology | 免震構造、及び免震構造を有する建物 |
| CN111236462A (zh) * | 2020-03-02 | 2020-06-05 | 宁波东衡工程科技发展有限公司 | 一种低启动力变摩擦系数的摩擦摆 |
| IT202100005390A1 (it) * | 2021-03-09 | 2022-09-09 | Fip Mec S R L | Isolatore strutturale antisismico del tipo a pendolo scorrevole |
-
2000
- 2000-01-24 JP JP2000052495A patent/JP2001207680A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010189998A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Tokyo Institute Of Technology | 免震構造、及び免震構造を有する建物 |
| CN111236462A (zh) * | 2020-03-02 | 2020-06-05 | 宁波东衡工程科技发展有限公司 | 一种低启动力变摩擦系数的摩擦摆 |
| IT202100005390A1 (it) * | 2021-03-09 | 2022-09-09 | Fip Mec S R L | Isolatore strutturale antisismico del tipo a pendolo scorrevole |
| WO2022189954A1 (en) * | 2021-03-09 | 2022-09-15 | Fip Mec S.R.L. | Structural anti-seismic isolator of the sliding pendulum type |
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