JP2001207392A - ピッチ付着防止剤およびそれを用いたピッチ付着防止方法 - Google Patents

ピッチ付着防止剤およびそれを用いたピッチ付着防止方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルプや紙の製造工程でのピッチ付着による
障害を防止する。 【解決手段】 パルプまたは紙を製造する際に、上記パ
ルプまたは紙の原材料と接触する製紙機の少なくとも一
部分に、下記の(A)成分、(B)成分および(C)成
分を含有するピッチ付着防止剤含有溶液を噴霧する。 (A)ジシアンジアミドとポリアルキレンポリアミンと
の縮合物。 (B)カチオン界面活性剤。 (C)HLBが9.0〜18.0の非イオン界面活性
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルプおよび紙の
製造工程におけるピッチ障害を抑制、防止するためのピ
ッチ付着防止剤およびそれを用いたピッチ付着防止方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、パルプおよび紙の製造工程でピ
ッチと称される物質がある。このピッチは、木材やパル
プおよび紙から遊離した天然樹脂やガム物質、さらに
は、パルプおよび製紙工程で使用される添加薬品等に由
来する有機物を主体とする非水溶性の粘着物質のことで
ある。一般に、上記ピッチは、パルプおよび製紙工程
中、特に白水では、コロイド状になって分散している
が、なんらかの外的作用、例えば、大きな剪断力、pH
の急激な変化、硫酸バンドの過剰添加等によりコロイド
状態が破壊されて凝集、巨大化したものであると考えら
れる。この凝集、巨大化して生じたピッチは、その粘着
性に起因してパルプや紙への付着、さらに、ファンポン
プ、配管内、チェスト、ワイヤー、フェルト、ロール等
の製造装置類への付着、および後に剥離してパルプや紙
への再付着により、紙の汚点・欠点が発生して品質の低
下や、断紙の発生による生産性・作業性の低下等のピッ
チ障害を引き起こす要因となる。近年、紙の多様化によ
る使用薬品類の増加と、製造工程中で使用する水のクロ
ーズド化が高くなるにつれて、従来にも増してピッチ障
害の発生が増加するとともに、その発生形態が複雑化し
ているのが現状である。
【0003】この製紙工程でのピッチ付着による障害を
防止、または軽減する方法として、(1)ピッチを機械
的に除去する方法、(2)原材料に吸着性無機微粉末を
添加してピッチの粘着性を消失させて紙自身に抄き込ま
せる方法、(3)原材料に界面活性剤を添加して凝集し
たピッチ粒子の分散を促進すると同時に、粘着性を低下
させて凝集を防止し、これらを紙に抄き込ませる方法、
(4)ピッチを有機系溶剤で溶解することにより系外へ
除去する方法等が知られている。しかし、上記(1)の
方法は、その除去作業が非常に煩雑なものとなる。そし
て、上記(2),(3)および(4)の方法に用いられ
るピッチ付着防止剤は、いずれもパルパー後、リファイ
ナー後のチェスト、ミキシングチェスト、マシンチェス
ト等で添加することが多い。このように、従来のピッチ
付着防止剤は、ピッチ粒子を系外に取り出すものと、系
内で分散させるものが大部分であって、この二つに大別
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(2)の吸着性無
機微粉末である無機担体については、分散吸着効果はあ
るが、その反面、ヒーター、リファイナー、ワイヤー、
ロールドクターの摩耗、プレスフェルトの目詰まりを起
こすうえ、数箇所に分けて添加しなくては効果が弱いこ
とや、ピッチ障害の防止に必要な薬剤量が多い等の欠点
がある。また、上記(3)の界面活性剤と(4)の有機
系溶剤を併用して、ピッチ粒子をパルプスラリー中に溶
解、分散させることを目的としたものは、用水の回収率
増加に伴い、溶解ピッチの蓄積、製紙設備、用具の破
損、作業環境の悪化を生じ、予測し得ない程のピッチ障
害につながるという問題を有している。
【0005】本発明者等は、先に特開平8−33798
8号公報に示したように、ピッチ付着防止剤に関する研
究を行ない、一定の効果を発現させることに成功した。
しかしながら、その効果はまだ不十分なものであった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、パルプや紙の製造工程でのピッチ付着による障
害を防止することのできるピッチ付着防止剤およびそれ
を用いたピッチ付着防止方法に関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下記の(A)成分、(B)成分及び
(C)成分を含有するピッチ付着防止剤を第1の要旨と
する。 (A)ジシアンジアミドとポリアルキレンポリアミンと
の縮合物。 (B)カチオン界面活性剤。 (C)HLBが9.0〜18.0の非イオン界面活性
剤。
【0008】また、パルプまたは紙を製造する際に、上
記パルプまたは紙の原材料と接触する製紙機の少なくと
も一部分に、上記ピッチ付着防止剤含有溶液を噴霧する
ピッチ付着防止方法を第2の要旨とする。
【0009】すなわち、本発明者らは、パルプおよび紙
の製造工程におけるピッチの付着発生の抑制に関して系
統的な研究を行った。そして、このピッチの付着を防止
する薬剤を得るために、各種化合物について組み合わせ
等試用した結果、ジシアンジアミドとポリアルキレンポ
リアミンとの特定構造のカチオン系縮合物(A成分)
と、カチオン界面活性剤(B成分)と、HLBが9.0
〜18.0の非イオン界面活性剤(C成分)とを併用し
たピッチ付着防止剤を用いることにより、優れたピッチ
付着防止効果が得られることを突き止めた。特に、上記
カチオン系縮合物(A成分)とカチオン界面活性剤(B
成分)の配合割合(重量比)を、A成分:B成分=1:
0.05〜1:2.5とし、かつカチオン系縮合物(A
成分)とカチオン界面活性剤(B成分)の合計量に対し
て非イオン界面活性剤(C成分)の配合割合(重量比)
を(A成分+B成分):C成分=1:0.5〜1:10
の範囲に設定することにより、様々な問題が生ずること
なく特に優れたピッチ付着防止効果が得られる。
【0010】そして、上記ピッチ付着防止剤の使用方法
として、パルプまたは紙の原材料と接触する製紙機の一
部分に噴霧することにより製紙機に対するピッチの付着
を著しく抑制してピッチ障害の発生を防止することがで
きることを見出し本発明に到達した。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のピッチ付着防止剤は、特
定構造のカチオン系縮合物(A成分)と、カチオン界面
活性剤(B成分)と、特定の非イオン界面活性剤(C成
分)を用いて得られる。
【0012】A成分のカチオン系縮合物は、ジシアンジ
アミドとポリアルキレンポリアミンとを用い、これらを
縮合反応させることにより得られる縮合ポリマーであ
る。
【0013】上記ポリアルキレンポリアミンの中でも、
その含有する窒素原子数が2〜5個からなるポリアルキ
レンポリアミンが、入手および取扱いが容易であるとい
う点から好ましい。具体的には、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラ
エチレンペンタミン等が挙げられ、特にジエチレントリ
アミンが好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併
せて用いられる。
【0014】A成分のカチオン系縮合物は、例えば、上
記ジシアンジアミドとポリアルキレンポリアミンとを、
温度150〜200℃で公知の方法にて縮合反応を行う
ことにより得ることができる。この際の上記両者の反応
比は、モル比で、ジシアンジアミド/ポリアルキレンポ
リアミン=0.7/1〜1/0.7の範囲に設定するこ
とが好ましい。
【0015】B成分のカチオン界面活性剤としては、ア
ルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、アル
キルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメ
チルエチルアンモニウムエチルサルフェート等があげら
れる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。そして、上記にあげた化合物におけるアルキル基と
しては、後述の炭素数を外れると、目的とする性能が得
られ難いという点から炭素数8〜18個のアルキル基が
好ましく、具体的には、オクチル基、ドデシル基、オク
タデシル基等があげられる。このようなカチオン界面活
性剤としては、例えば、ドデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、オクチルジメチルエチルアンモニウム
エチルサルフェート等が挙げられ、好ましくはドデシル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライドである。
【0016】C成分の非イオン界面活性剤としては、H
LBの値が9.0〜18.0の範囲から選ばれた少なく
とも一つの非イオン界面活性剤を用いる。かかる非イオ
ン界面活性剤を添加することにより、ピッチが乳化分散
され、製造装置類やフェルトに付着したピッチが洗浄さ
れるため、A成分とB成分のみからなる従来のピッチ付
着防止剤に対してピッチの付着量を一段と低減すること
ができる。HLBが9.0未満であると、ピッチの乳化
分散性等の低下に伴って製造装置類やフェルトの洗浄効
果が低下し、サクションリップ等におけるピッチ堆積物
の増加を引き起こしたり、ピッチ付着に伴うフェルト汚
れの増大、フェルトの通気度低下(目詰り)等を引き起
こす。また、18.0を超えると、十分なピッチ付着防
止効果が得られない場合がある。HLBの値は、11.
0〜15.0の範囲にあることがより好ましい。
【0017】C成分の非イオン界面活性剤としては、例
えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオ
キシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシアルキ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレン
アルキルエステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエ
ステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエステ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシ
アルキレンアルキルアミド、ポリオキシアルキレン等が
挙げられ、これらは単独でもしくは2種以上併せて用い
られる。この中でも、炭素数8〜18の疎水基を有する
ものが好ましく、より好ましくは炭素数8〜18の脂肪
族アルコールのポリオキシアルキレン誘導体であり、さ
らに好ましくは炭素数8〜18のアルキルアルコールの
ポリオキシエチレン誘導体である。ここで、炭素数8〜
18のアルコールは、ヤシ油、パーム油、パーム核油、
牛脂等から得られたアルコール又はさらに変性された天
然系アルコールであってもよく、また、チーグラーアル
コール(直鎖1級アルコール)、オキソアルコール(直
鎖1級アルコール、分岐1級アルコール)、セカンダリ
ーアルコール(直鎖2級アルコール)等の合成系アルコ
ールであってもよい。
【0018】以上より、C成分としては、炭素数8〜1
8の脂肪族アルコールのポリオキシアルキレン誘導体で
あり、かつ、そのHLBが9.0〜18.0の範囲から
選ばれた少なくとも一つの非イオン界面活性剤であるこ
とが好ましく、より好ましくは、炭素数8〜18のアル
キルアルコールのポリオキシエチレン誘導体であり、か
つ、そのHLBが11.0〜15.0の範囲から選ばれ
た少なくとも一つの非イオン界面活性剤である。
【0019】C成分の非イオン界面活性剤の好ましい例
をさらに具体的に掲げるならば、例えば、ポリオキシエ
チレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンデシルエ
ーテル、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオ
キシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレン
テトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンペンタデシ
ルエーテル、ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル、ポリオ
キシエチレンオクタデセニルエーテル等が挙げられる。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0020】上記各成分の配合割合は、A成分のカチオ
ン系縮合物とB成分のカチオン界面活性剤の配合割合
が、重量比で、A成分:B成分=1:0.05〜1:
2.5であり、かつ、A成分とB成分の合計量に対する
C成分の非イオン界面活性剤の配合割合が、重量比で、
(A成分+B成分):C成分=1:0.5〜1:10の
範囲であることが好ましい。特に好ましくは、A成分:
B成分=1:0.3〜1:1.8であり、かつ、(A成
分+B成分):C成分=1:1〜1:5の範囲である。
A成分に対するB成分の配合割合が0.05未満の場
合、製造装置類の濡れ性が低下するためA成分のコーテ
ィングが不十分となり、ピッチ成分の装置類への付着を
効果的に防止することが困難となる。また、A成分に対
するB成分の配合割合が2.5を超える場合、A成分の
装置類への付着が低下して十分にコーティングされず、
ピッチ成分の装置類への付着を効果的に防止することが
困難となる。一方、A成分とB成分の合計量に対するC
成分の配合割合が0.5未満の場合、ピッチの乳化分散
性等の低下に伴って製造装置類やフェルトの洗浄効果が
低下し、サクションリップ等におけるピッチ堆積物の増
加を引き起こしたり、ピッチ付着に伴うフェルト汚れの
増大、フェルトの通気度低下(目詰り)等を引き起こす
場合がある。また、A成分とB成分の合計量に対するC
成分の配合割合が10を超える場合、A成分の装置類へ
の付着量が低下して十分にコーティングされず、さらに
ピッチ粒子のパルプ繊維表面への定着性が低下するた
め、ピッチ成分の装置類への付着を効果的に防止するこ
とが困難となる場合がある。
【0021】本発明のピッチ付着防止剤においては、必
要により、上記A成分、B成分およびC成分に加えて、
分子量300以下の酸性物質であるD成分を配合するこ
とが好適である。酸性物質の配合により、紙に添加され
た填料や顔料に由来する無機物質を含有するピッチの製
造装置類やフェルトへの付着が抑制される。ここで、こ
の酸性物質の分子量が300を超えると、上記無機物質
を含有するピッチの製造装置類やフェルトへの付着が抑
制できない場合がある。
【0022】D成分の酸性物質の具体例としては、塩
酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、マロン酸、グリコール酸、グルコン酸、シ
ュウ酸、アジピン酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石
酸、ピルビン酸、安息香酸、サリチル酸、フタル酸、マ
レイン酸、フマール酸、メチル硫酸、エチル硫酸、ベン
ゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、フェノールスル
ホン酸等が挙げられ、好ましくは塩酸、硫酸、リン酸、
酢酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、安息
香酸、サリチル酸、フタル酸、マレイン酸、フマール酸
等である。これらは、単独もしくは2種以上併用して使
用できる。
【0023】D成分の酸性物質の配合割合は、A成分と
B成分の合計量に対する重量比で、(A成分+B成
分):D成分=1:0.1〜1:2.0の範囲であるこ
とが好ましく、より好ましくは、(A成分+B成分):
D成分=1:0.2〜1:1.5である。A成分とB成
分の合計量に対するD成分の配合割合が0.1未満の場
合、紙に添加された填料や顔料に由来する無機物質を含
有するピッチの装置類やフェルトへの付着が抑制できな
い場合があり、D成分の配合割合が2.0を超える場
合、装置類やフェルトを構成する材質に対して腐食や変
質を生じさせる場合がある。
【0024】つぎに、本発明のピッチ付着防止剤を用い
たピッチ付着防止方法について説明する。
【0025】本発明のピッチ付着防止剤を用いたピッチ
付着防止方法は、パルプまたは紙を製造する際に、上記
パルプまたは紙の原材料と接触する製紙機の少なくとも
一部分に、本発明のピッチ付着防止剤を配合した溶液
を、直接噴霧することにより、製紙機のフェルト、ワイ
ヤー、ロール、サクションボックス等へのピッチの付着
防止を図る方法である。
【0026】上記方法において、製紙機の少なくとも一
部分(例えば、フェルト、ワイヤー、ロール等)に、ピ
ッチ付着防止剤を配合した溶液を噴霧する場合における
当該溶液中のピッチ付着防止剤の濃度は、0.003〜
10重量%(以下「%」と略す)の範囲に設定すること
が好ましく、特にコスト面を考慮した場合0.003〜
0.05%の範囲に設定することが好ましい。特に、
0.003〜0.05%の濃度範囲内で、充分なピッチ
付着防止効果が得られる。ピッチ付着防止剤の濃度が
0.003%未満では、所望のピッチ付着防止効果を得
ることは困難であり、10%を超える濃度に設定しても
コストが高くなるだけで著しい効果の向上はみられな
い。
【0027】上記ピッチ付着防止剤を配合した溶液とし
ては、一般に水溶液があげられ、その噴霧方法として
は、例えば、上記水溶液を洗浄水シャワーラインに圧入
して、ピッチの付着し易い、ワイヤー、フェルト、ロー
ル等に対して、シャワー水とともに吹き付ける方法があ
げられる。あるいは、上記洗浄水シャワーラインとは別
に、上記水溶液噴霧用スプレーを設置して噴霧する方法
があげられる。
【0028】なお、本発明のピッチ付着防止方法の対象
となるパルプおよび紙の製造工程における、パルプおよ
び紙の種類等に関しては特に限定するものではなく、現
在製造,加工されている全てのパルプおよび紙が対象と
なり、これらに対して有効である。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の実施例について比較例と併
せて説明する。
【0030】まず、下記に示す2種類のジシアンジアミ
ドとポリアルキレンポリアミンとの縮合物A−1、A−
2を調製した。上記縮合物は、温度180℃雰囲気下、
公知の方法で縮合反応を行うことにより調製した。 A−1:ジシアンジアミド/エチレンジアミン=1/1
(モル比)の縮合物 A−2:ジシアンジアミド/ジエチレントリアミン=1
/1(モル比)の縮合物
【0031】また、下記に示す2種類のカチオン界面活
性剤B−1、B−2を準備した。 B−1:ドデシルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド B−2:オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライ
【0032】更に、下記に示す6種類の非イオン界面活
性剤C−1〜C−6を準備した。 C−1:ポリオキシエチレンsec-ドデシルエーテル(オ
キシエチレン繰返し単位:12.0)、HLB=14.
8 C−2:ポリオキシエチレントリデシルエーテル(オキ
シエチレン繰返し単位:8.4)、HLB=13.0 C−3:ポリオキシエチレンドデシルエーテル(オキシ
エチレン繰返し単位:5. 3)、HLB=1
1.1 C−4:ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル(オ
キシエチレン繰返し単位:31.1)、HLB=16.
7 C−5:ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル(オ
キシエチレン繰返し単位:3.3)、HLB=8.8 C−6: ポリオキシエチレンブチルエーテル(オキシエ
チレン繰返し単位:40)、HLB=19.2
【0033】また、下記に示す3種類の酸性物質D−1
〜D−3を準備した。 D−1:リン酸 D−2:安息香酸 D−3:フタル酸
【0034】ついで、上記カチオン系縮合物、カチオン
界面活性剤、非イオン界面活性剤、酸性物質を下記の表
1に示す組み合わせに従い、同表に示す比率(重量比)
で混合することにより、実施例のピッチ付着防止剤a〜
tと、比較例のピッチ付着防止剤u〜wを調製した。
【0035】
【表1】
【0036】そして、上記ピッチ付着防止剤a〜wを用
いてピッチ付着防止テストを、下記に示す方法により実
施した。まず、図1(A)および(B)に示すような装
置において、予めピッチを付着させてある(ピッチ付着
量:750mg/cm)抄紙用網(ワイヤー)1表面
に、温水シャワー装置2から温水を噴霧させながら駆動
させるとともに、このワイヤー1と摺接するようにテス
トフェルト3(100cm)を駆動させた。このと
き、上記表1に示す各ピッチ付着防止剤の水溶液を噴霧
装置9により、テストフェルト3表面に噴霧した。この
ようにしてワイヤー1からテストフェルト3に転移した
ピッチ付着量等を測定した。図1において、4,5,
6,7,8はロールである。なお、上記噴霧条件は、ピ
ッチ付着防止剤の添加量を水溶液全体の0.03%に設
定し、4ml/m/min噴霧量で5時間噴霧した。そ
して、噴霧終了後にテストフェルト3の通気度を測定
し、さらにテストフェルト3表面に転移したピッチを、
ジクロロエタンを用いて洗浄抽出して、その重量を秤量
した。また、装置(ロールなど)へ付着したピッチの量
を目視にて評価し、ピッチ付着量の少ない順にAA、
A,B,C,Dとした。なお、上記試験に用いた水はす
べて実機から得られた印刷原紙抄紙系の白水を使用し
た。その結果を下記の表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】上記表2の結果から本発明のピッチ付着防
止剤a〜tはフェルトに対するピッチ付着防止効果や洗
浄効果に優れ、フェルトの目詰まりや装置へのピッチ堆
積を防止する効果が非常に高いことがわかる。また、比
較例のピッチ付着防止剤u〜wは上記効果が劣っている
ことがわかる。
【0039】つぎに、実機テストでのピッチ付着防止方
法について述べる。
【0040】実施例1 表1のピッチ付着防止剤(j)を用いて、図2に示す構
成からなる、中芯原紙を製造する製紙機(デュオフォー
マーF、抄速700m/min)の所定部分に噴霧しな
がら、製紙[太線矢印X方向に紙原料(原料パルプスラ
リー)は流れる]を行い、中芯原紙を製造した。すなわ
ち、上記製紙機において、点線で示されるものはワイヤ
ーであり、実線で示されるものはフェルトである。そし
て、構成部分aにおいては、紙と接触するフェルト表面
の噴霧用シャワー11によりフェルト表面にピッチ付着
防止剤配合水溶液を噴霧した。また、構成部分bにおい
ては、紙と接触するフェルト表面の噴霧用シャワー13
によりフェルト表面にピッチ付着防止剤配合水溶液を噴
霧した。そして、構成部分cにおいては、紙と接触する
フェルト表面の噴霧用シャワー15によりフェルト表面
にピッチ付着防止剤配合水溶液を噴霧した。さらに、構
成部分dにおいては、紙と接触するフェルト表面の噴霧
用シャワー16によりフェルト表面にピッチ付着防止剤
配合水溶液を噴霧した。なお、図2において、10,1
2,14,17は温水シャワー装置であり、18はサク
ションボックス(吸引脱水装置)、19はプレスシュー
である。また、上記噴霧条件は、ピッチ付着防止剤の添
加量を水溶液全体の0.005%に設定し、5ml/m
/minの噴霧量で散布した。
【0041】その結果、ピッチ付着防止剤配合水溶液の
噴霧前は、フェルト部分にピッチの付着量がかなり多か
ったが、このピッチ付着防止剤配合水溶液を20日間連
続で噴霧したところ、その間、フェルト表面やロール、
サクションボックス、ワイヤーなどへのピッチの付着が
殆ど無く、この製紙機の運転を止めてフェルト部分を洗
浄する必要が無かった。
【0042】実施例2 表1のピッチ付着防止剤(k)を用いた以外は実施例1
と同様の条件で図2に示す構成の製紙機により中芯原紙
を製造した。
【0043】その結果、ピッチ付着防止剤配合水溶液の
噴霧前は、フェルト部分にピッチの付着量がかなり多か
ったが、このピッチ付着防止剤配合水溶液を20日間連
続で噴霧したところ、その間、フェルト表面やロール、
サクションボックス、ワイヤーなどへのピッチの付着が
殆ど無く、この製紙機の運転を止めてフェルト部分を洗
浄する必要が無かった。
【0044】実施例3 表1のピッチ付着防止剤(r)を用いた以外は実施例1
と同様の条件で図2に示す構成の製紙機により中芯原紙
を製造した。
【0045】その結果、ピッチ付着防止剤配合水溶液の
噴霧前は、フェルト部分にピッチの付着量がかなり多か
ったが、このピッチ付着防止剤配合水溶液を20日間連
続で噴霧したところ、その間、フェルト表面やロール、
サクションボックス、ワイヤーなどへのピッチの付着が
殆ど無く、この製紙機の運転を止めてフェルト部分を洗
浄する必要が無かった。
【0046】実施例4 表1のピッチ付着防止剤(i)を用いて、図3に示す構
成からなる、印刷原紙を製造する製紙機(抄速700m
/min)の所定部分に噴霧しながら、製紙(太線矢印
Y方向に原料パルプスラリーは流れる)を行い、印刷原
紙を製造した。すなわち、上記製紙機において、点線で
示されるものはワイヤーであり、実線で示されるものは
フェルトである。そして、構成部分a′においては、1
箇所の噴霧用シャワー20によりフェルト表面にピッチ
付着防止剤配合水溶液を噴霧した。また、構成部分b′
においては、1箇所の噴霧用シャワー21によりフェル
ト表面にピッチ付着防止剤配合水溶液を噴霧した。そし
て、構成部分c′においては、1箇所の噴霧用シャワー
22によりフェルト表面にピッチ付着防止剤配合水溶液
を噴霧した。さらに、構成部分d′においては、1箇所
の噴霧用シャワー23によりフェルト表面にピッチ付着
防止剤配合水溶液を噴霧した。なお、図3において、2
4はサクションボックス(吸引脱水装置)、25はプレ
スロール、26はセンターロールであり、27,28,
29,30は温水シャワー装置である。また、上記噴霧
条件は、ピッチ付着防止剤の添加量を水溶液全体の0.
005%に設定し、3ml/m/minの噴霧量で噴霧
した。
【0047】その結果、ピッチ付着防止剤配合水溶液の
噴霧前は、図4に示すサクションボックス24の天板2
4aにピッチが付着し、それが原因でフェルトが脱毛し
トラブルを発生していたが、このピッチ付着防止剤配合
水溶液を噴霧したところ、その間、天板24aへのピッ
チの付着が殆ど無く、脱毛によるトラブルも発生しなか
った。
【0048】実施例5 表1のピッチ付着防止剤(m)を用いた以外は実施例4
と同様の条件で図3に示す構成の製紙機により印刷原紙
を製造した。
【0049】その結果、ピッチ付着防止剤配合水溶液の
噴霧前は、図4に示すサクションボックス24の天板2
4aにピッチが付着し、それが原因でフェルトが脱毛し
トラブルを発生していたが、このピッチ付着防止剤配合
水溶液を噴霧したところ、その間、天板24aへのピッ
チの付着が殆ど無く、脱毛によるトラブルも発生しなか
った。
【0050】実施例6 表1のピッチ付着防止剤(s)を用いた以外は実施例4
と同様の条件で図3に示す構成の製紙機により印刷原紙
を製造した。
【0051】その結果、ピッチ付着防止剤配合水溶液の
噴霧前は、図4に示すサクションボックス24の天板2
4aにピッチが付着し、それが原因でフェルトが脱毛し
トラブルを発生していたが、このピッチ付着防止剤配合
水溶液を噴霧したところ、その間、天板24aへのピッ
チの付着が殆ど無く、脱毛によるトラブルも発生しなか
った。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明のピッチ付着防止
剤は、特定のカチオン系縮合物(A成分)とカチオン界
面活性剤(B成分)と特定の非イオン界面活性剤(C成
分)を含有するものであり、パルプまたは紙の製紙機,
用具類におけるピッチ障害に対してそのピッチ障害の発
生抑制に優れた効果を有している。そして、このピッチ
付着防止剤を、製紙機,用具類に噴霧することより、製
紙機,用具類に対するピッチの付着を著しく抑制するこ
とができる。このように、本発明のピッチ付着防止方法
を用いることにより、ピッチ付着による製紙設備,用具
の破損の発生率を抑制することができるとともに、従来
では付着したピッチを除去するために、短期間の製紙機
の運転で運転を止めて洗浄する必要があったが、運転を
止めて洗浄する必要がなくなり製造作業性が大きく改善
される。したがって、本発明のピッチ付着防止方法によ
り得られるパルプおよび紙製品の品質も向上する等、実
用的価値の非常に高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はピッチ付着防止テストに用いられる機
械を示す側面図であり、(B)はその平面図である。
【図2】中芯原紙を製造する製紙機の構成を示す模式図
である。
【図3】印刷原紙を製造する製紙機の構成を示す模式図
である。
【図4】上記製紙機の構成部品であるサクションボック
スを示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 信也 埼玉県比企郡川島町大字吉原330−1 Fターム(参考) 4L055 AG34 AG36 AG37 AG77 AG88 AH22 AH29 AH50 EA29 EA30 EA32 FA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)成分、(B)成分および
    (C)成分を含有することを特徴とするピッチ付着防止
    剤。 (A)ジシアンジアミドとポリアルキレンポリアミンと
    の縮合物。 (B)カチオン界面活性剤。 (C)HLBが9.0〜18.0の非イオン界面活性
    剤。
  2. 【請求項2】 (A)成分に用いられるポリアルキレン
    ポリアミン中の窒素原子数が、2〜5個である請求項1
    記載のピッチ付着防止剤。
  3. 【請求項3】 (A)成分に用いられるポリアルキレン
    ポリアミン中の窒素原子数が、3個である請求項1また
    は2記載のピッチ付着防止剤。
  4. 【請求項4】 (B)成分であるカチオン界面活性剤
    が、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
    ド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドおよび
    アルキルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェー
    トからなる群から選ばれた少なくとも一つのカチオン性
    界面活性剤である請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    ピッチ付着防止剤。
  5. 【請求項5】 (C)成分である非イオン界面活性剤
    が、炭素数8〜18の脂肪族アルコールのポリオキシア
    ルキレン誘導体から選ばれた少なくとも一つの非イオン
    界面活性剤である請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    ピッチ付着防止剤。
  6. 【請求項6】 (C)成分である非イオン界面活性剤
    が、炭素数8〜18のアルキルアルコールのポリオキシ
    エチレン誘導体であり、かつ、そのHLBが11.0〜
    15.0の範囲から選ばれた少なくとも一つの非イオン
    界面活性剤である請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    ピッチ付着防止剤。
  7. 【請求項7】 (A)成分と(B)成分の配合割合が、
    重量比で、A成分:B成分=1:0.05〜1:2.5
    であり、かつ、(A)成分と(B)成分の合計量に対す
    る(C)成分の配合割合が、重量比で、(A成分+B成
    分):C成分=1:0.5〜1:10の範囲に設定され
    た請求項1〜6のいずれか一項に記載のピッチ付着防止
    剤。
  8. 【請求項8】 (D)成分として分子量300以下の酸
    性物質が配合され、かつ、(A)成分と(B)成分の合
    計量に対する(D)成分の配合割合が、重量比で、(A
    成分+B成分):D成分=1:0.1〜1:2.0の範
    囲に設定された請求項1〜7のいずれか一項に記載のピ
    ッチ付着防止剤。
  9. 【請求項9】 パルプまたは紙を製造する際に、上記パ
    ルプまたは紙の原材料と接触する製紙機の少なくとも一
    部分に、請求項1〜8のいずれか一項に記載のピッチ付
    着防止剤を含有する溶液を噴霧することを特徴とするピ
    ッチ付着防止方法。
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