JP2020045593A - 紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤および紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法 - Google Patents
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Abstract
Description
凝集・粗大化したピッチは、その粘着性により、ファンポンプ、流送配管内、チェスト、ワイヤー、フェルト、ロール等の製造設備に付着し、装置の汚れの原因となり、さらに、この付着物が大きくなった後に剥離し、パルプや紙に再付着することによって、紙欠点や断紙の原因となる。また、ワイヤー、フェルト等に付着した場合は、目詰りによって窄水性が低下し、湿紙含水率の上昇によって、断紙や乾燥工程における紙の乾燥負荷の上昇を引き起こす。
このように、ピッチは、紙の製品品質や生産性の低下を引き起こす原因物質であり、従来から、パルプまたは紙の製造時におけるピッチの凝集や紙の製造設備へのピッチの付着を防止することを目的として、ピッチ抑制剤が使用されている。
内添型ピッチ抑制剤はパルプスラリー全量に含まれているピッチを処理するのに対して、外添型ピッチ抑制剤はワイヤー、フェルト、ロール等の任意の製造設備表面に散布、噴霧、浸漬等により直接接触させ、設備表面近傍に存在するピッチを選択的に処理する。
このことから、外添型ピッチ抑制剤は、内添型ピッチ抑制剤と比べて、パルプスラリーや紙製品の品質に対して影響を与えず、さらに少ない薬品使用量で任意の設備表面へのピッチ付着を防止することができるといった利点がある。
カチオン性ポリマーと界面活性剤の2成分を有効成分とするピッチ抑制剤として、特許文献1には、エピクロロヒドリン−ジメチルアミン共重合体と非イオン界面活性剤の2成分を有効成分とするピッチ抑制剤を用いる方法が開示されている。
特許文献1の方法で用いられているピッチ抑制剤には、ピッチや設備表面を親水化することでピッチ付着防止作用を示すカチオン性ポリマーが使用されている。さらに、非イオン界面活性剤を併用することで、ピッチ付着防止効果をさらに高めるとともに、設備表面へのカチオン性ポリマー自体に起因する析出物の蓄積も防止することができる。
例えば、特許文献2には、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩あるいはエピクロロヒドリン−ジアルキルアミン共重合体から選択されるカチオン性ポリマー(分子量20,000〜100,000)と高級脂肪族アミンにエチレンオキサイドまたはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加させた非イオン界面活性剤と1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)とを有効成分として含有する紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤を用いる方法が開示されている。
(1)
非イオン界面活性剤、ホスホン酸化合物、有機スルホン酸化合物、およびカチオン性ポリマーとしてエピクロロヒドリン−アンモニア−ジアルキルアミン共重合体あるいはジアリルジアルキルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体を有効成分として含有する紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤である。
(2)
(1)の発明において、前記エピクロロヒドリン−アンモニア−ジアルキルアミン共重合体の質量平均分子量が、10,000以上130,000以下である紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤である。
(3)
(1)または(2)の発明において、前記エピクロロヒドリン−アンモニア−ジアルキルアミン共重合体が、エピクロロヒドリン−アンモニア−ジメチルアミン共重合体である紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤である。
(4)
(1)から(3)のいずれかの発明において、前記非イオン界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、またはポリオキシアルキレンアルキルアミンとポリオキシアルキレングリコールの併用である紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤である。
(5)
(1)から(4)のいずれかの発明において、前記ホスホン酸化合物が、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸、及び2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、およびそれらの塩から選択される少なくとも一種である紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤である。
(6)
(1)から(5)のいずれかの発明において、前記有機スルホン酸化合物が、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、およびそれらの塩から選択される少なくとも一種である紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤である。
(7)
(1)から(6)のいずれかの発明において、前記紙・パルプ製造工程が紙の原料中に古紙パルプを含有する紙・パルプ製造工程のピッチ抑制剤である。
(8)
(1)から(7)のいずれかの発明において、前記紙・パルプ製造工程が紙の原料中に炭酸カルシウムを含有する紙・パルプ製造工程のピッチ抑制剤である。
(9)
(1)から(8)のいずれかの発明の紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤を、紙・パルプ製造工程水に添加・希釈してから紙製造装置に接触させる紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法である。
(10)
(9)の発明において、前記紙・パルプ製造工程の紙の原料が古紙パルプを含有する紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法である。
(11)
(9)または(10)の発明において、前記紙・パルプ製造工程の紙の原料が炭酸カルシウムを含有する紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法である。
付加するアルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、これらの混合物等が挙げられる。分子中に含まれるオキシアルキレン基が2種以上であるアルキレンオキサイド付加物においては、ブロック共重合体及びランダム共重合体のいずれであってもよい。これらの非イオン界面活性剤は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
これらの中で、ポリオキシアルキレンアルキルアミン単独、またはポリオキシアルキレングリコールとの併用が好ましく、併用の場合の混合比率は95:5〜5:95が好ましい。 ポリオキシアルキレンアルキルアミンとしてはピッチ付着防止効果の点から、炭素数10〜20の飽和または不飽和の脂肪族アミンに、エチレンオキサイドを5〜30モル付加させたもの、プロピレンオキサイドを0〜15モル付加させたものが特に好ましい。炭素数10〜20の飽和または不飽和の脂肪族アミンの具体例としては、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン等を挙げることができる。 ポリオキシアルキレングルコールとしては炭素数2〜10の二価アルコールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドを付加させたものが好ましい。炭素数2〜10の二価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,3−ノナンジオールなどを挙げることができる。
これらの中で、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、アミノトリメチレンホスホン酸(ATMP)、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸(PBTC)、ならびに、これらのアルカリ金属塩が好ましい。
アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩およびカリウム塩などが挙げられる。これらのホスホン酸化合物は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明のピッチ抑制剤における各成分の配合比率において、好ましくは本発明のカチオン性ポリマーと非イオン界面活性剤の合計量100質量部に対してホスホン酸化合物1〜500質量部、より好ましくは2〜50質量部である。
本発明のピッチ抑制剤における有機スルホン酸化合物の配合比率は、本発明のカチオン性ポリマー、非イオン界面活性剤およびホスホン酸化合物の合計量100質量部に対して有機スルホン酸化合物1〜100質量部、好ましくは3〜50質量部である。
一般式(1):
一般式(2)で表されるジアリルジアルキルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体として、具体的には、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミドおよびジアリルジエチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体等が挙げられ、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体が特に好ましい。ジアリルジアルキルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体の質量平均分子量は、ピッチ抑制効果の観点から30,000以上150,000以下が好ましい。
本発明のピッチ抑制剤は、紙の製造に際して用いられる、濾水性向上剤、歩留り向上剤、凝結剤、サイズ剤、他のピッチ抑制剤、潤滑剤、剥離性向上剤、洗浄剤、スライム防止剤、スケール防止剤、酸及びアルカリなどの添加剤と併用することもできる。
本発明のピッチ付着防止効果が顕著に表れるのは古紙パルプを使用する場合であり、特に効果が顕著に表れるのは古紙パルプを10質量%以上含有する原料を使用する場合である。
本発明のピッチ抑制剤は、酸性、中性及びアルカリ性条件下で行われる紙の製造に適用することができ、製造される紙の種類に制限はないが、填料等として炭酸カルシウムが多用される場合、特に中性紙製造の場合では炭酸カルシウムと有機物主体のピッチが複合した汚れに対する防止効果が大きい。
この紙としては、例えば新聞用紙、上質紙や微塗工紙などの印刷用紙、コピー用紙のPPC用紙や感熱紙原紙などの情報用紙、純白ロール紙や晒クラフト紙などの包装用紙、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの衛生用紙、食品容器原紙や塗工印刷用原紙などの雑種紙、ライナーや中しん原紙などの段ボール原紙、白板紙や色板紙などの紙器用板紙、石膏ボードや紙管原紙などの雑板紙などが挙げられる。
DMA:ジメチルアミン
Am:アンモニア
DADMAC:ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
AA:アクリルアミド
pDADMAC:ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド
POASA:ポリオキシアルキレンステアリルアミン(エチレンオキサイド20モル、プロピレンオキサイド2モルを付加したステアリルアミン)
POAG:ポリオキシアルキレングリコール
HEDP:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸
MSA:メタンスルホン酸
ADBAC:アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
(三洋化成工業株式会社「カチオンG−50」)
(1)クラフトパルプのみを原料とするクラフト紙抄造マシンで実際に使用されたフェルト(クラフト紙マシン・フェルト)、または、古紙を原料(古紙パルプ含有率90%以上)とする板紙抄造マシンで実際に使用されたフェルト(板紙マシン・フェルト)、または炭酸カルシウムを填料(紙の15質量%配合)として使用したPPC用紙マシンで実際に使用されたフェルト(PPC用紙マシン・フェルト)をエタノール:シクロヘキサン=1:2(容積比)の混合溶媒で抽出。得られたピッチ成分を再度、エタノール:シクロヘキサン=1:2(容積比)に溶解し、10%(w/v)のピッチ溶解液を調製した。
(2)200mlトールビーカーに、上記実施例および比較例の各ピッチ抑制剤を100mg/Lとなるように水道水で希釈した試験水(150ml)を作成した。試験水に60メッシュ・ポリエステル網(20mm×60mm×0.28mm、目開き0.273mm、糸径0.150mm)を浸漬し、室温、600rpmで攪拌した。
(3)試験水に10%(w/v)のピッチ溶解液を100mg/Lとなるように添加し、室温、600rpmで2時間撹拌した。
(4)ポリエステル網を取り出し、純水で十分水洗した後、スダンブラックB染色液(スダンブラックBを0.5%(w/v)となるように70%(v/v)エタノールに溶解したもの)に20分間浸漬し、50%(v/v)エタノールに浸漬後、純水で水洗し、自然乾燥した。
(5)ハンディ色彩計NR−11A(日本電色工業株式会社製)を用いて、染色したポリエステル網のピッチ付着面について、左半面3箇所(上部、中部、下部)、右半面3箇所(上部、中部、下部)の計6箇所の色差ΔE(ab)を測定し、平均値を算出した。
(6)ピッチ抑制剤無添加の場合での色差ΔE(ab)の平均値をピッチ相対付着量10として、各ピッチ抑制剤添加時のピッチ相対付着量を次式から算出した。
薬剤添加時のピッチ相対付着量
=薬剤添加時のΔE(ab)平均値÷薬剤無添加時のΔE(ab)平均値×10
(7)得られた薬剤添加時のピッチ相対付着量の小数点以下を四捨五入して整数とし、数字の小さい方が薬剤のピッチに対する付着防止効果が高いものと評価した。
(1)炭酸カルシウムを填料(紙の15質量%配合)として使用したPPC用紙マシンで実際に使用されたフェルト(PPC用紙マシン・フェルト)をエタノール:シクロヘキサン=1:2(容積比)の混合溶媒で抽出。得られたピッチ成分を再度、エタノール:シクロヘキサン=1:2(容積比)に溶解し、10%(w/v)のピッチ溶解液を調製した。
(2)200mlトールビーカーに、フェルトの無機汚れ成分として炭酸カルシウム(試薬特級、キシダ化学株式会社製)を2,500mg/L、上記実施例および比較例の各ピッチ抑制剤を100mg/Lとなるように水道水で希釈した試験水(150ml)を作成した。試験水に秤量済みの60メッシュ・ポリエステル網(20mm×60mm×0.28mm、目開き0.273mm、糸径0.150mm、質量W1)を浸漬し、室温、600rpmで攪拌した。
(3)試験水に10%(w/v)のピッチ溶解液を50mg/Lとなるように添加し、室温、600rpmで3時間撹拌した。
(4)ポリエステル網を取り出し、室温乾燥した後、乾燥質量W2を測定。
(5)各ピッチ抑制剤添加時の炭酸カルシウム+ピッチ複合汚れ付着量W3を次式から算出した。
薬剤添加時の炭酸カルシウム+ピッチ複合汚れ付着量W3(mg)=W2−W1
(6)ピッチ抑制剤無添加時の炭酸カルシウム+ピッチ複合汚れ付着量W0(mg)も同様に算出し、薬剤添加時の炭酸カルシウム+ピッチ複合汚れ相対付着量を次式から算出した。
薬剤添加時の炭酸カルシウム+ピッチ複合汚れ相対付着量=W3÷W0×10
(7)得られた薬剤添加時の炭酸カルシウム+ピッチ複合汚れ相対付着量の小数点以下を四捨五入して整数とし、数字の小さい方が薬剤の炭酸カルシウムとピッチの複合汚れに対する付着防止効果が高いものと評価した。
クラフト紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対して、有機スルホン酸を含有し、カチオン性ポリマーとしてエピクロロヒドリン−アンモニア−ジメチルアミン(ECH/Am/DMA)共重合体(質量平均分子量10,000、60,000、80,000、または130,000)あるいはジアリルジアルキルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体(質量平均分子量60,000)を配合したピッチ抑制剤(実施例1〜6)は、有機スルホン酸を含有しないECH/Am/DMA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例3)やDADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例4)よりも高いピッチ付着防止効果を示し、pDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例1、比較例2)とは同等の効果を示した。
比較例5は実施例2でECH/Am/DMA共重合体とMSAを除いた場合であり、比較例6は実施例2でECH/Am/DMA共重合体を除いてADBACを添加した場合であるが、比較例5および比較例6のピッチ抑制剤は実施例2と比べてピッチ付着防止効果は大幅に低下した。
一方、板紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対しては、実施例1〜6のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例1、比較例2)、ECH/Am/DMA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例3)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例4)よりも高いピッチ付着防止効果を示した。
比較例5は実施例2でECH/Am/DMA共重合体とMSAを除いた場合であり、比較例6は実施例2でECH/Am/DMA共重合体を除いてADBACを添加した場合であるが、比較例5および比較例6のピッチ抑制剤は実施例2と比べてピッチ付着防止効果は大幅に低下した。
炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対しては、実施例1〜6のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例1、比較例2)、ECH/Am/DMA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例3)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例4)よりも高い汚れ付着防止効果を示した。
比較例5は実施例2でECH/Am/DMA共重合体とMSAを除いた場合であり、比較例6は実施例2でECH/Am/DMA共重合体を除いてADBACを添加した場合であるが、比較例5および比較例6のピッチ抑制剤は実施例2と比べて汚れ付着防止効果は大幅に低下した。
尚、非イオン界面活性剤としてPOASA単独使用の実施例5とPOASAとPOAGを8:2(w/w)の配合比で併用した実施例2は、クラフト紙マシン・フェルトおよび板紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対して同等の良好な付着防止効果を示した。さらに炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対しても、同等の良好な付着防止効果を示した。
実施例2よりも非イオン界面活性剤の含量を減らしたピッチ抑制剤(実施例7)は、ピッチの種類によらず、実施例2、5と比べて、ピッチ付着防止効果は低下した。
クラフト紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対して、実施例7は、pDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例7)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例8)よりも高いピッチ付着防止効果を示した。
板紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対しては、実施例7のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例7)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例8)よりも大幅に高いピッチ付着防止効果を示した。
炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対しては、実施例7のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例7)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例8)よりも大幅に高い汚れ付着防止効果を示した。
実施例2よりも非イオン界面活性剤の含量を増やしたピッチ抑制剤(実施例8)は、ピッチの種類によらず、実施例2と比べて、ピッチ付着防止効果は向上した。
クラフト紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対して、実施例8は、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例10)よりも高いピッチ付着防止効果を示し、pDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例9)とは同等の効果を示した。
しかし、板紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対しては、実施例8のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例9)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例10)よりも大幅に高いピッチ付着防止効果を示した。
炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対しては、板紙マシン・フェルトから抽出したピッチの場合と同様に実施例8のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例9)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例10)よりも大幅に高い汚れ付着防止効果を示した。
実施例2よりもHEDPの含量を減らしたピッチ抑制剤(実施例9)は、ピッチの種類によらず、実施例2と比べて、ピッチ付着防止効果は低下した。
クラフト紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対して、実施例9は、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例12)よりも高いピッチ付着防止効果を示し、pDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例11)とは同等の効果を示した。
しかし、板紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対しては、実施例9のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例11)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例12)よりも大幅に高いピッチ付着防止効果を示した。
炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対しては、実施例9のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例11)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例12)よりも大幅に高い汚れ付着防止効果を示した。
実施例2よりもHEDPの含量を増やしたピッチ抑制剤(実施例10)は、ピッチの種類によらず、実施例2と比べて、ピッチ付着防止効果は向上した。
クラフト紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対して、実施例10は、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例14)よりも高いピッチ付着防止効果を示し、pDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例13)とは同等の効果を示した。
しかし、板紙マシン・フェルトから抽出したピッチに対しては、実施例10のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例13)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例14)よりも大幅に高いピッチ付着防止効果を示した。
炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対しては、実施例10のピッチ抑制剤はpDADMAC(質量平均分子量60,000)配合品(比較例13)、DADMAC/AA共重合体(質量平均分子量60,000)配合品(比較例14)よりも大幅に高い汚れ付着防止効果を示した。
さらに炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対する汚れ付着防止試験も実施した。
その結果、ATMPまたはPBTCを配合したピッチ抑制剤においても、HEDPを配合したピッチ抑制剤(実施例1〜6および比較例1〜6)と同様のピッチ付着防止効果、および炭酸カルシウムとピッチの複合汚れ付着防止効果が得られた。
さらに炭酸カルシウムとPPC用紙マシン・フェルトから抽出したピッチから成る複合汚れに対する汚れ付着防止試験も実施した。
その結果、BSA,TSA,ESAのいずれか一種を配合したピッチ抑制剤においても、MSAを配合したピッチ抑制剤(実施例1〜6および比較例1〜6)と同様のピッチ付着防止効果、および炭酸カルシウムとピッチの複合汚れ付着防止効果が得られた。
実機でのピッチ抑制剤の性能評価を行うため、炭酸カルシウムを填料(紙の15質量%配合)として使用したPPC用紙製造マシンにて、実施例2および比較例2に記載のピッチ抑制剤をフェルトシャワー水に添加し、フェルトに連続添加した。
比較例2のピッチ抑制剤を用いた場合、フェルトに炭酸カルシウムおよびピッチによる目詰まりが発生し、脱水不良、断紙が頻発し、フェルトを30日後に交換することになった。
しかし、実施例2のピッチ抑制剤を使用した場合、添加1カ月後、フェルトの炭酸カルシウムおよびピッチ汚れは大幅に低減し、脱水不良や断紙は発生せず、フェルトは60日間連続使用することができた。
本発明者らが原因を検討した結果、ピッチ抑制剤中の3成分がシャワー水等の製造工程水中の鉄分等と反応し、析出物が発生することが障害の原因であると推測した。
その結果、実施例1〜10、比較例2、比較例3および比較例5では析出物の発生は認められなかったが、比較例1、4、7〜14ではカチオン性ポリマーとホスホン酸化合物と鉄分から構成されるピッチ抑制剤由来物析出物の発生が認められた。比較例6ではカチオン性ポリマーの代わりにカチオン界面活性剤を配合したが、反応析出物が認められた。
このことから、本発明のピッチ抑制剤はピッチ付着防止効果だけでなく、炭酸カルシウムとピッチの複合汚れの付着防止効果にも優れており、さらにピッチ抑制剤由来析出物の発生を効果的に抑制できることも確認された。
Claims (11)
- 非イオン界面活性剤、ホスホン酸化合物、有機スルホン酸化合物、およびカチオン性ポリマーを有効成分として含有しており、該カチオン性ポリマーがエピクロロヒドリン−アンモニア−ジアルキルアミン共重合体あるいはジアリルジアルキルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体であることを特徴とする紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤。
- 前記エピクロロヒドリン−アンモニア−ジアルキルアミン共重合体が質量平均分子量10,000以上130,000以下であることを特徴とする請求項1に記載の紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤。
- 前記エピクロロヒドリン−アンモニア−ジアルキルアミン共重合体が、エピクロロヒドリン−アンモニア−ジメチルアミン共重合体である請求項2または請求項3に記載の紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤。
- 前記非イオン界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、またはポリオキシアルキレンアルキルアミンとポリオキシアルキレングリコールの併用である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤。
- 前記ホスホン酸化合物が、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸、及び2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、およびそれらの塩から選択される少なくとも一種である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤。
- 前記有機スルホン酸化合物が、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、およびそれらの塩から選択される少なくとも一種である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤。
- 前記紙・パルプ製造工程が紙の原料中に古紙パルプを含有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の紙・パルプ製造工程のピッチ抑制剤。
- 前記紙・パルプ製造工程が紙の原料中に炭酸カルシウムを含有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の紙・パルプ製造工程のピッチ抑制
- 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤を、紙・パルプ製造工程水に添加・希釈してから紙製造装置に接触させることを特徴とする紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法。
- 前記紙・パルプ製造工程が紙の原料中に古紙パルプを含有することを特徴とする請求項9に記載の紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法。
- 前記紙・パルプ製造工程が紙の原料中に炭酸カルシウムを含有することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法。
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