JP2001206700A - バランサー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】建設作業現場等においてクレーンで吊り下げた
状態で、重量物を接合し、溶接、ネジ込み、ボルト穴等
を合せる場合、インチング操作で微調整する事は非常に
困難であるので、微調整を人力で簡単に作業する事が目
的である。 【解決手段】クレーン等で吊り下げられた重量物の質量
をバネ、或は流体で吸収する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、人力で扱えない
重量物の移動設置等をする作業現場で、その質量を吸収
し、人力で扱うことを可能とする。

【０００２】

【従来の技術】従来、各種作業現場で重量物の移動は、
クレーン等で吊り下げて行うが最終位置で溶接、ネジ込
み、ボルト穴等の位置合わせを行う際は、熟練した作業
者の操作を必要とする。しかし、特に上下移動の場合、
その微少移動は困難であり、重量物の付属部材、加工面
の損傷や作業者の人体損傷を招く危険性が常に伴う。重
量物を人力で移動するバランサーもあるが、空気圧、電
動式等で、動力源を必要とし、更に固定式、移動台車
式、天井走行式等であり、重量物の移動範囲は限定され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はその欠点を解
決するため、バランサーを無動力化し、更に、バランサ
ーによる重量物の移動範囲の制限を無くそうとする物で
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】クレーン等で吊り下げた
重量物の質量をバネの撓み量で吸収し、微調整時は、人
力を付加し、その撓み量を加減することにより、小さい
力で重量物を上下させる。また、この装置はクレーンの
ワイヤーロープ等の先端と重量物との間に設け、その移
動範囲の制限を無くす（図２−１）。また、質量の吸収
方法は、バネによらずガス体、または油等の非圧縮流体
とガス体の組み合わせ方式でもよい（図１−２，図１−
３）。更に、本装置の設置場所はワイヤーロープ等と重
量物との間に限らず、ワイヤーロープ等の中間に設けて
も良い（図２−２）。

【０００５】

【実施例】図３は、橋梁建設現場の鉄筋ネジ込み作業用
にバネ方式の本装置を鉄筋とワイヤーロープ間に複数組
設けた例である。

【０００６】

【発明の効果】本発明は以上の様な構成であり、動力源
（空圧、油圧、電気等）を必要とせず建設現場等で重量
物を任意の位置まで移動し、人力で簡単に上下移動が出
来るので作業能率が向上し、安全な作業が出来、非常に
効果が上がっている。

【図面の簡単な説明】

【図１−１】バネ方式 Ａ 荷重を付加しないバネの状態 Ｂ 荷重Ｗによりたわんだバネ Ｃ 重量物を人力で持ち上げる Ｄ 重量物を少し下げる 説明：無負荷時のバネ高さＬに荷重Ｗを付加するδ１だ
け撓む。 Ｗ＝１００ｋｇの時、δ１＝２００ｍｍ撓むとする（Ｂ
図）。 Ｂの状態からＷを３０ｍｍ持ち上げ、または下げる場
合、人力は１００／２００×３０＝１５ｋｇで良い。

【図１−２】ガス体方式 １ シリンダー ２ 蓄圧器

【図１−３】油等＋ガス体方式 １ シリンダー ２ 蓄圧器

【図２−１】ワイヤーロープ先端取付例 １ バランサー ２ クレーン

【図２−２】ワイヤーロープ中間取付例 １ バランサー ２ クレーン

【図３】 １ フレーム ２ スプリング ３ チェーン ４ ピン ５ ワイヤー ６ マスターリング ７ 運搬物

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】クレーン等で重量物を吊り下げた状態で移
   動し、溶接、ネジ込み、ボルト穴等の位置合わせの作業
   等を人力で行うことを可能とした装置。