JPH06189421A - 鋼管鉄塔の主柱材取替装置 - Google Patents
鋼管鉄塔の主柱材取替装置Info
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- JPH06189421A JPH06189421A JP33718092A JP33718092A JPH06189421A JP H06189421 A JPH06189421 A JP H06189421A JP 33718092 A JP33718092 A JP 33718092A JP 33718092 A JP33718092 A JP 33718092A JP H06189421 A JPH06189421 A JP H06189421A
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Abstract
装置は、取替作業の省人、省力化、時間短縮、コスト削
減、実施規制の緩和に貢献するものである。 【構成】 上下の健全な主柱材2、3間を対向一対のベ
ース金具11とジャッキアップ支柱12及び油圧シリン
ダ13で連結し、油圧シリンダ13を押出して取替主柱
材1に掛っている応力をジャッキアップ支柱12で肩代
わりして受ける。そして、この状態で油圧シリンダ15
により対のスライド交換装置14、14間にセットして
ある新主柱材4を押して横滑りさせ、この新主柱材4で
取替主柱材を押し外すことにより両者の入れ替えを行う
ので、少ない人員で作業を効率的に安全に進めることが
できる。
Description
最下腕金より下部の主柱材を取替えるための装置に関す
る。
て、最下腕金より下部の主柱材が損傷するなどして取替
えが必要になった場合、従来は、鉄塔に架設されている
電線を取外し、その後、図4に示すように、取替主柱材
1の両隣りの主柱に支線5、6をかけてこの線を緊張す
る方法や取替主柱材1の上部の健全な主柱材2をトラッ
ククレーンで吊り上げる方法等で取替主柱材に掛ってい
る応力を除去し、鉄塔上部を傾かないように支えながら
新主柱材と交換する方法を採っている。
下部の場合、鉄塔重量だけでなく、電線、碍子類の重
量、鉄塔、電線が受ける風圧荷重、線路の角度荷重等、
全ての応力が主柱材に働いているため、支線やトラック
クレーンによる支持では不測の事態に対応するのが難し
く、従って、鉄塔を身軽にして取替作業を進める方が安
全上からも好ましいことによる。
工事基準解説書」(TLS−2 1991年)P16
1、P178〜183に示されている嵩上げ工法用の装
置を用いて取替位置より上部の鉄塔全体を一旦持ち上げ
る方法でも主柱材の取替えは可能である。
法では、架空送電鉄塔の場合、電線を外すので作業中の
停電が避けられず、作業に要する工具、人員、時間も非
常に多くなる。
ランジ継手間に20mm程度の隙間がないと主柱材の入替
えが難しいので、その隙間を作るために上部の鉄塔の持
ち上げを大きくしており、そのため、周囲の主柱材や腹
材が持ち上げに抵抗して持ち上げに過大な力が必要にな
り、周囲の部材にも余分な応力が発生する。
を架線したままで作業できる利点はあるが、線路に角度
がなくて安定支持ができる鉄塔であること、平地で装置
の搬入運搬路を整備できる場所に鉄塔があること、装置
の設計が困難にならない中、小型の山形鋼を用いた鉄塔
や比較的小型の鋼管鉄塔であること、更には、装置の取
付位置、工事中の装置及び鉄塔の強度、基礎補強などの
特殊設計を各鉄塔毎に行わなければならないなどの多く
の条件がつくため、利用範囲が狭く、汎用性にも欠け
る。
に、工法特有の管理項目が多いため、施工も大変難し
い。加えて、装置が大型かつ高価で現場への運搬も大変
な上に、作業人員も多くなり、施工コストが高くつく。
法には、上述した如き数多くの問題がある。そこで、こ
の発明は、作業の省人、省力化、時間短縮、コスト削
減、実施規制の緩和を可能ならしめることを課題として
いる。
の発明の主柱材取替装置は、取替主柱材の上下に位置す
る健全な主柱材に固定する対向一対のベース金具と、こ
の対のベース金具間に取付けるジャッキアップ支柱及び
この支柱を長手方向に押し引きするシリンダと、上下の
健全な主柱材に固定して取替主柱材の上下の各接続部に
取付ける対向一対のスライド交換装置を具備し、この対
のスライド交換装置のスライド面間に新主柱材を取替主
柱材と並列にセットし、前記シリンダを押出して取替主
柱材に掛っている応力を除いた後、新主柱材をスライド
交換装置で横滑りさせて取替主柱材と入れ替えるように
したものである。
込んでスライドさせるもの、引込んでスライドさせるも
ののどちらであってもよい。
る。その1脚について、取替主柱材の上下の健全な主柱
材を本装置で連結し、ジャッキアップ支柱で取替主柱材
に掛っている応力を肩代わりして受けるので、鉄塔は4
脚支持と差のない状態になり、作業中と云えども常に安
定する。
換装置を用いて入れ替えるので、フランジ継手間の隙間
は主柱材のスライドを妨げないだけの微々たる量でよ
く、周囲の部材に余分な応力を発生させずに済む。しか
も、交換中の主柱材の少なくとも一方が作業中常に上下
の健全な主柱材間にあって鉄塔の上部を支え得る態勢に
なっているので、急激な荷重増加、シリンダの故障など
の不測の事態が生じても安全である。
なくても、また、取替場所によっては送電を止めなくて
も作業を進めることができる。
る応力に対応するだけの設備となるので、さほど大きく
ならず、複雑にもならない。嵩上げ工法用の装置に比べ
ると極端に小さく、かつ簡素である。従って、地形等に
よる搬入規制を受け難く、500KV級の大型鋼管鉄塔
用のものも困難なく製作できる。また、鉄塔や基礎の補
強等も必要としない。
すように、主柱材取替装置10は、対向一対のベース金
具11、11と、これ等のベース金具を連結する左右一
対のジャッキアップ支柱12、12と、この支柱の各々
を長手方向に押し引きする油圧シリンダ13、13と、
上下一対のスライド交換装置14、14から成る。
ース板11aと一体の半割りリング11b、11cをヒ
ンジ部11dを支点に開閉して取替主柱材1の上下の健
全な主柱材2、3の外周に嵌め、ヒンジ部11dと18
0°反対側のクランプボルト11eで半割りリングを締
付けて主柱材に抱きつかせる構造にしている。各半割り
リング11b、11cと主柱材2(又は3)との間に
は、周方向に分割したくさび17を圧入し、さらに、半
割りリングの上下にこれも半割りの押え金具18とスト
ッパ19を取付けてベース金具11の定置安定性を高め
ているが、これ等の要素は必要に応じて設ければよい。
3は、図2(b)に示すベース板11a上の鎖線領域に
ボルト止めされる。ジャッキアップ支柱12は、数本の
鋼管をフランジ継手で接続したものであり、適当な位置
の鋼管を長さの異なるものと差し替えることによって取
替主柱材1の長さ変化に対応することができる。なお、
油圧シリンダ13は、ジャッキアップ支柱12の長手方
向途中に組込むこともある。
と同様に2者を対向させて上部の主柱材2と下部の主柱
材3に各々固定する。その固定は、図3に示すように、
交換装置の本体部を14aと14bの2者に分割し、ボ
ルトで締結するこれ等の分割部材14a、14bの突き
合わせ部に半割りリング14c、14dを設けてこのリ
ングを健全な主柱材2(又は3)に抱きつかせる方法で
行っている。このスライド交換装置14は、各々が油圧
シリンダ15と、主柱材端のフランジ継手を受けるスラ
イド面14eを有している。一部のスライド面14e
は、新主柱材4の主柱材3上への乗り移りを円滑化する
ために可動板14fに形成してこの板を上下動させるレ
ベル調整器16によりその高さの微調整を可能ならしめ
ている。
べる。
の腹材(一点鎖線にて表示)等を外して取替主柱材1の
上下の健全な主柱材2、3間を、ベース金具11、ジャ
ッキアップ支柱12及び油圧シリンダ13で連結し、さ
らに、上下のスライド交換装置14も所定位置に取付け
てこの装置のスライド面14e間に新主柱材4を取替主
柱材1に対して並列に、かつ、下部のフランジ継手の面
位置が揃うようにセットする。このとき、新主柱材4と
取替主柱材1は、双方の主柱材にUボルト等を用いて取
付ける並列押え金具20で相互に連結しておくのが望ま
しい。
上部フランジ継手のボルトによる締結を解く。この後、
左右の油圧シリンダ13、13を同時に操作して押出す
と対のベース金具11、11間に押し開き力が働き、上
部の健全な主柱材2が持ち上げられて取替主柱材1の上
部のフランジ継手間に隙間が生じる。これにより、取替
主柱材に掛っていた応力が無くなるのでこの取替主柱材
1の下部のフランジ継手による締結を解いて(これは応
力を抜く前でも可)上下のスライド交換装置の油圧シリ
ンダ15、15を操作し、交換装置間にセットされてい
る新主柱材4をスライド面14e上を滑らせながらシリ
ンダ15、15で横から取替主柱材1の位置に押込む。
このとき、取替主柱材1も新主柱材4に押されて部材1
4b側のスライド面14e上をスライドし、新主柱材4
と取替主柱材1が入れ替わる。このように、主柱材1、
4を並列にして同時に横スライドさせながら入れ替える
と、フランジ継手間の隙間を大きくせずに済む。また、
作業中は主柱材2、3間に1と4のどちらかの主柱材が
常にあることになり、これ等が、急激な荷重変動等でジ
ャッキアップ支柱12による支持が不充分になったとき
には代わりに荷重を受け止めるため、鉄塔上部の安定支
持も保証される。
取替主柱材1を油圧シリンダで引抜く装置構成にしても
同様の入れ替えを行うことができるが、交換装置14の
簡素化、小型化面からは図示の押込み方式の方が好まし
い。この押込み方式であれば、シリンダ15のロッドを
新主柱材4に単に押し当てるだけでよいし、シリンダ1
5も、主柱材1、4の中心間距離よりストロークの短い
もので間に合う。一旦押出したロッドを引込んでロッド
先端と新主柱材4との間の隙間をスペーサで埋め再度押
出す作業を繰り返えせば短ストロークのシリンダでスト
ローク以上の押込みを行うことができる。
取扱い性を考慮してジャッキアップ支柱12を2本とし
たが、強度のある支柱であれば、その数は1本でもよ
い。
替装置は、上下の健全な主柱材間を連結するジャッキア
ップ支柱で荷重を肩代わりして受け、この状態でスライ
ド交換装置により新主柱材と取替主柱材を横スライドさ
せて両者を入れ替えるようにしたので、主柱材端のフラ
ンジ継手間に生じさせる取替用の隙間が極く僅かで済
み、周囲の部材に無用の応力を生じさせないため作業時
の応力予測が容易になる。また、取替中の主柱材による
鉄塔上部の支持のバックアップ効果も得られ、従って、
送電鉄塔の場合、架設されている電線を取外さなくて
も、また、取替場所によっては停電なしでも、さらに、
線路に角度のある鉄塔でも取替作業を安全に実施するこ
とが可能である。
する構造であり、簡素、小型、軽量のもので間に合うた
め、設計上の規制や現場への搬入規制なども取除かれ、
取扱いに要する労力や製造コストも少なくて済む。
省人、省力化、時間短縮、コスト削減が図れ、実施規制
も殆どなくなる。
来工法の場合、16〜20人/日、嵩上げ装置を用いた
工法の場合12〜16人/日程度になるが、この発明の
装置を用いた工法では6人/日で対応できる。これから
判るように、この発明の装置を用いての主柱材の取替え
は、送電鉄塔に限定されるものではないが、送電鉄塔を
対象とした場合に特に、作業の省人、省力化、コスト削
減の効果が顕著になる。
態にして示す斜視図
図 (b)は同上の平面視線図
Claims (1)
- 【請求項1】 取替主柱材の上下に位置する健全な主柱
材に固定する対向一対のベース金具と、この対のベース
金具間に取付けるジャッキアップ支柱及びこの支柱を長
手方向に押し引きするシリンダと、上下の健全な主柱材
に固定して取替主柱材の上下の各接続部に取付ける対向
一対のスライド交換装置を具備し、この対のスライド交
換装置のスライド面間に新主柱材を取替主柱材と並列に
セットし、前記シリンダを押出して取替主柱材に掛って
いる応力を除いた後、新主柱材をスライド交換装置で横
滑りさせて取替主柱材と入れ替える鋼管鉄塔の主柱材取
替装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33718092A JP3167203B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 鋼管鉄塔の主柱材取替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06189421A true JPH06189421A (ja) | 1994-07-08 |
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JP33718092A Expired - Fee Related JP3167203B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 鋼管鉄塔の主柱材取替装置 |
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- 1992-12-17 JP JP33718092A patent/JP3167203B2/ja not_active Expired - Fee Related
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