JP2001206509A - 自動倉庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露防止方法およびその装置 - Google Patents

自動倉庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露防止方法およびその装置

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JP2001206509A
JP2001206509A JP2000014824A JP2000014824A JP2001206509A JP 2001206509 A JP2001206509 A JP 2001206509A JP 2000014824 A JP2000014824 A JP 2000014824A JP 2000014824 A JP2000014824 A JP 2000014824A JP 2001206509 A JP2001206509 A JP 2001206509A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタッカクレーンの走行レール外側面に沿わ
せてヒータを付設して、走行レールを直接加熱できるよ
うにし、かつその加熱条件を状況に応じて任意に制御で
きて合理的に結露発生を防止できるようにする。 【解決手段】 自動倉庫のスタッカクレーンにおける走
行レール4の側面部に沿って長手方向にヒータ11を付
設しておき、走行レール4に付設される温度センサによ
る検知温度が、スタッカクレーン設置部に設けた雰囲気
温度センサによる検知温度と同等もしくはそれより低い
温度であると、前記ヒータ11を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫における
スタッカクレーン走行レールの結露防止方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、資材やその他物品を受入れ・搬
出する作業を合理的に行う自動倉庫においては、スタッ
カクレーンが併設されている。このスタッカクレーン1
は、図1に示されるように、物品を収納する棚部3を多
段に設けられたラック2に沿って自在に走行できるよう
に、床面に敷設される走行レール4と、天井側に付設さ
れている上部レール5とに案内されて走行できるように
されている。
【0003】そして、前記スタッカクレーン1は、下部
フレーム6に備えられる駆動機(図示省略)によって駆
動される走行車輪6aと従動車輪を走行レール4の上面
で転動させるとともに、その走行レール4の頭部両脇に
ガイドローラ6b,6bを当てがって走行できるように
され、その下部フレーム6上に所要の間隔で一対のマス
ト7,7を立設して、そのマスト7,7上部に架設され
る上部フレーム8に設けられたガイドローラを前記上部
レール5に当接させて上部を案内支持されており、前記
一対のマスト7,7に沿ってキャリッジ9が昇降自在に
設けられ、このキャリッジ9にラックとの間で荷物の受
渡しができるフォークを備える構成にされている。
【0004】このような自動倉庫におけるスタッカクレ
ーン1は、一般的に設置場所が周囲をラック2によって
囲まれた状態にあり、しかも、自動倉庫自体が屋内に設
けられる場合を除いて設置雰囲気が好ましくない場合が
多い。言い換えると、図2に示されるように、スタッカ
クレーン1の走行空間は、物品が収容されたラック2の
棚部3で周囲を取り囲まれて空気の流通が良くない状態
になり易い。そのために、湿度が高くて温度が低くなる
ような気象条件の場合、床面に敷設の走行レール4の表
面に結露が発生することがある。このような走行レール
表面に結露が生成されると、走行時に車輪の空転やブレ
ーキが掛けられた時スリップが起こり、スタッカクレー
ン1が暴走状態になり、制御が円滑に行えず、ときには
オーバーランなどの事故を誘発することになって、非常
に危険である。
【0005】このような結露現象を解決する手段として
は、スタッカクレーンの設置空間部における空気の流通
をよくして、特に床面に近い部分に空気が滞留しないよ
うにするのがもっとも効果的な手段であるが、設置場所
の関係で送風設備などを設けることは構造的に、あるい
は経済的に困難である。そこで、他の結露現象を解決す
る手段として、特開平10−265011号公報に記載
されるように、走行レールの内部に形成される空間部に
ヒータを装着して、走行レールを内部から加熱すること
により、結露の発生を防止するものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常ス
タッカクレーンの走行レールの設置長さは、かなり長く
て、ときには50m以上に及ぶことがある。このような
場合、前記先行技術においては、長尺の走行レールの内
部にヒータを設けることは構造的に困難である。すなわ
ち、ヒータを直列に設けることはもちろん、並列的に設
けるとしてもそれらに配線するには多くの困難がある。
特に、日常的に使用されるものではないので、断線が生
じた場合、その点検や交換などを行うのに、走行レール
の内部を確認することができないなどメンテナンスにつ
いて困難であるという問題がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、走行に支障を来さない状態で走行
レールに沿わせてヒータを付設して、走行レールを直接
加熱できるようにし、かつその加熱条件を状況に応じて
任意に制御できて合理的に結露発生を防止できる、自動
倉庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露防止方
法およびその装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による自動倉庫に
おけるスタッカクレーン走行レールの結露防止方法は、
自動倉庫のスタッカクレーンにおける走行レール側面部
に沿って長手方向にヒータを付設しておき、走行レール
に付設される温度センサによる検知温度が、スタッカク
レーン設置部に設けた雰囲気温度センサによる検知温度
と同等もしくはそれより低い温度であると、前記ヒータ
を作動させるようにすることを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、走行レールの長手方向側
面部にヒータを付設して外部から加熱するようにされる
ので、取付け条件がよく、しかも走行レールに取付けら
れる温度センサによって走行レールの温度を検知すると
ともに、走行レールが設置されている雰囲気の温度を計
測して、両者の温度を比較した上で結露条件が整う状態
に近づくとヒータに通電して走行レールを加熱すること
になるので、作動条件を設定することにより、結露防止
を自動化することが可能になるという効果を奏するので
ある。
【0010】前記走行レールに付設されるヒータは、接
続されるレール単位ごとに独立して設けるようにして、
かつそのレール単位で温度センサを付設して、前記雰囲
気温度と走行レールの温度との比較値に応じて必要箇所
のヒータを作動させるようにするのがよい。こうする
と、接続されているレール単位で温度管理ができること
になり、長い走行レール全体が設定値に達しない限り、
必要な区間のレールのみを加熱して、無駄な加熱を行わ
ないのでエネルギーの無駄を省き、経済性を高めること
ができるという効果がある。
【0011】また、前記走行レールに付設されるヒータ
は、動力源から並列配線するようにして、それぞれの断
線を検知できるようにするのがよい。こうすると、運転
に際してヒータの断線が発見されると、不具合場所を速
やかに知ることができ、改修を容易にするという利点が
ある。
【0012】次に、第2発明による自動倉庫におけるス
タッカクレーン走行レールの結露防止装置は、第1発明
の結露防止方法を実施する装置であって、自動倉庫のス
タッカクレーンにおける走行レール側面部に沿ってヒー
タをガイドローラと接しない位置で長手方向に付設され
ていることを特徴とするものである。
【0013】本発明によれば、スタッカクレーンの走行
レールにおける頭部に近い位置で、クレーンの走行車輪
およびガイドローラが走る部分に接しない側面部にて長
手方向にヒータを付設しておくことにより、低温状態の
レールを直接加熱することによって、レールの品温を高
めるとともに、ヒータ近傍の空気を熱することにより気
流を生じさせて結露の生成を防止することができ、走行
レールを定常状態に維持させてスタッカクレーンの運転
を安全に行わせることができる。しかも、レールに沿っ
た外部にヒータが付設されているので、そのメンテナン
スが容易であるという利点がある。
【0014】また、本発明では、前記ヒータは接続され
るレール単位に設けられ、各単位ヒータごとに電源と接
続されて、それぞれを制御部で管理できるように関係付
けられているのがよい。こうすると、大規模倉庫で走行
レールの長さが長い場合、結露の生成し易い場所を最初
に作動させることができ、過度なエネルギーの消費を防
止し、経費を削減することができるという効果がある。
【0015】また、前記ヒータは電源とシリーズに接続
されるようにしてもよい。このようにすると、自動倉庫
における走行レールの長さが短い場合に適し、その全体
を加熱するについて前記大規模倉庫の場合に比較して区
分しなくともよいので、装置を簡単にすることができ
る。
【0016】前記走行レールには側面部に付設されるヒ
ータとは別にその適所に温度センサを付設され、かつス
タッカクレーンの走行空間適所に雰囲気温度センサ,湿
度センサを配設され、これら温度センサおよび湿度セン
サを制御部に接続して、それぞれが検知したデータによ
って制御部で選択された指令により、前記ヒータを作動
させる制御機構を備えた構成とされるのがよい。こうす
ることにより、結露防止の自動化を図ることができ、ス
タッカクレーンによる荷役作業を安全に行わせることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、第1発明による自動倉庫に
おけるスタッカクレーン走行レールの結露防止方法を、
第2発明による結露防止装置に基づき具体的な実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0018】図3に本実施例の結露防止装置を施された
スタッカクレーンの走行レール要部を表わす断面図
(a)および一部側面図(b)が、図4に走行レールに
付設されるヒータの一例を表わす正面図(a)および側
面図(b)が、それぞれ示されている。
【0019】本実施例の結露防止装置10は、従来周知
の走行レール4(アルミニウム製)における外側面部凹
所4aに沿って取付けられる帯状のヒータ11と、その
ヒータ11を作動させる制御機構20とで構成されてい
る。
【0020】前記ヒータ11は、図4(a)(b)に示
されるように、発熱体であるニクロム線を複数本並列に
配されてシリコーンゴムなどの絶縁体で被覆され、長い
扁平細幅の帯状にされたものであり、一端部にはリード
線12,12が設けられて配線できるようにされてい
る。ヒータ端部には保護部片13がヒータ絶縁体と一体
に形成されている。
【0021】前記ヒータ11は、自動倉庫のラックに沿
ってそのほぼ全長にわたり付設されている走行レール4
のレール一単位ごとに取付けられる。通常レール一単位
(接続されるレール1本)の長さ寸法は約6mである。
そして、帯状のヒータ11は、走行レール4にて案内さ
れるスタッカクレーンの下部フレーム6に付設されてい
るガイドローラ6bと接触することがないように、その
走行レール4における側面部の凹所4aに沿わせて長手
方向に所要の間隔で、取付金具15により密接するよう
に取付けられる。
【0022】前記取付金具15は、フラットバーをレー
ルの下面から両側に抱え込むように屈曲形成され、その
両端部を走行レール4の頭部4bにおける両側面側に垂
下形成されているガイドローラ案内面形成部4c,4c
の内側に差込んで保持させるようになっている。そし
て、この取付金具15の一方の外側から押しボルト16
を内側に差込んで、その押しボルト16先端によりヒー
タ11の外面に沿わせて配置された押さえバー17を介
して、ヒータ11を走行レール4の側面部における凹所
4aに密接するように固定保持される。このような取付
金具15は、適宜間隔で複数箇所に配置されている。な
お、走行レール4は、適宜間隔で床面に対し支持座板4
dによって固定保持されていて、下面と床面との間に空
間が形成されている。したがって、前記取付金具15が
床に埋め込まれることはない。
【0023】このようにして走行レール4の接続されて
いるレール一単位ごとに取付けられるヒータ11は、そ
れぞれ独立して電源に接続される。また、それらレール
の一単位ごとに、走行レール4の上面ならびにガイドロ
ーラ案内面4e以外の適所に少なくとも1個の温度セン
サ22を取付けて制御機構20の制御部21に接続さ
れ、常時走行レール4の温度を計測できるようにされ
る。
【0024】一方、自動倉庫内のスタッカクレーン1を
設置された空間部には、その下部適所(例えば、図2に
示されるように、ラック2によって取り囲まれた場所、
あるいは走行レール近傍,結露し易い空間壁面など)に
雰囲気温度/湿度センサ23を配置して制御機構20の
制御部21に接続され、常時スタッカクレーン1が走行
する空間部の温度/湿度を計測するようにされる。
【0025】また、前記レール付設のヒータ11への電
気配線には、一単位ごとにヒータ断線検知手段24とし
て、例えば電気抵抗器を付設して、このヒータ断線検知
手段24を制御機構20の制御部21に接続され、ヒー
タの断線が検知容易なようにされている。
【0026】図5にスタッカクレーン走行レールの結露
防止装置における制御機構のブロック図が、図6に湿度
によるヒータ制御フロー図が、それぞれ示されている。
【0027】制御機構20は、図5で示されるように、
前記レールに設置された温度センサ22と、空間部(例
えばレール近傍に設置)の雰囲気温度/湿度センサ23
と、一般的な外気の温度/湿度センサ25およびヒータ
断線検知手段24からの各入力データを、別途設置の制
御部21(制御盤)における温度/湿度設定手段26
(例えばテンキーなど)から入力される設定値に基づい
て、搭載されたコンピュータにおけるデータ演算手段2
7にて演算させ、その演算値が設定条件に合致するとヒ
ータ作動制御手段28に指令を与えて所要個所の前記ヒ
ータに電力を供給するようにされている。
【0028】また、前記ヒータ作動制御手段28に対す
る作動指令を与えると同時に、制御盤に組込まれた断線
警報表示手段29にも指令するようにされている。な
お、その断線警報表示手段29としては、制御盤の盤面
に、単位レールのヒータごとに表示ランプを設けて、例
えば正常時には緑色ランプが点灯し、断線すると赤色ラ
ンプが点灯して断線を警報するなどの表示で状況を知ら
せるようにする。なお、必要に応じて走行レールの近傍
で各単位ごとに断線すると点灯する警報ランプを併設し
て確認を容易にする。
【0029】このように構成される本実施例にては、制
御盤21において温度/湿度設定手段26によって予め
ヒータ11への通電に必要な条件となる設定値を入力し
て制御機構20を作動状態に保っておけば、気象状況が
高湿度で低温状態になって外気の温度/湿度および自動
倉庫内に設置の雰囲気温度/湿度センサ23が計測した
データと走行レール4の各単位レールに付設の温度セン
サ22が検知するデータとが制御部21のコンピュータ
に入力されると、そのコンピュータにおけるデータ演算
手段27によって前記設定値と比較演算され、複数に区
分されているレールの加熱必要個所に通電の必要が認め
られると、当該個所のヒータ11に通電されて加熱が行
われる。
【0030】より具体的には、例えば、レールに設置さ
れた温度センサ22の検知温度が26℃で、空間部の雰
囲気温度/湿度センサ23の検知温度が30℃であれ
ば、ヒータ11に通電してレールの加熱をはじめる。レ
ールに設置された温度センサ22の検知温度が、一般的
な外気の温度/湿度センサ25の検知温度より高くな
り、空間部の雰囲気温度/湿度センサの検知温度が35
℃になると、ヒータ11への通電を停止してレールの加
熱を停止する。
【0031】また、図6に湿度によるヒータ制御フロー
図で示されるように、 ステップS1: 自動運転ONにして ステップS2: 空間部の雰囲気温度/湿度センサ23
の検知湿度が68%になれば、 ステップS3: ヒータ制御部で通電指令を発してヒー
タ11に通電させ、 ステップS4: ヒータ11によってレールを加熱す
る。 ステップS5: レールに設置された温度センサ22の
検知温度が、一般的な外気の温度/湿度センサの検知温
度より高くなり、 ステップS6: 空間部の雰囲気温度/湿度センサ23
の検知湿度が55%に達すると、ヒータ制御部において
ヒータ11への通電を停止させ、レールの加熱を停止す
る。 なお、ヒータ11の通電回路中に設けられたヒータ断線
検知手段(ステップS7)は、通常は作動せず、もしも
ヒータ11もしくは通電回路での断線を検知したなら
ば、前述の制御盤に設けられた断線警報表示手段29を
作動させ、ヒータ断線警報を発する。
【0032】ヒータを作動させる場合、走行レール4に
おいて複数に区分(接続)された単位レールごとに温度
管理されているので、結露生成に近い状態(低温度状
態)にあるレールのヒータ11に最も先に通電され加熱
が開始される。したがって、走行レール4の全長におい
て必要と判断された区分のヒータのみが加熱動作するこ
とになり、最悪の条件において全てのレールが加熱され
る。
【0033】ヒータ11に通電されると、走行レール4
は、その側面部凹所4aの長手方向に沿ってヒータ11
を密接して付設されているので、外部から一斉に加熱さ
れる。同時に、このヒータ11の近傍に滞留する空気も
熱せられるので、その周囲に気流が生じて流動が激しく
なり、空気中の水分が露点温度にならずして移動するこ
とになるので、急速にレールの表面温度が上昇しなくと
も結露の生成が解消できることになる。やがて、ヒータ
11の加熱によって走行レール4が加温されて、予め設
定しておいた温度に達すると、ヒータ11への通電を停
止して過剰な加熱を防止する。
【0034】このように、本実施例では、設置空間部の
雰囲気温度/湿度と走行レール4の区分された各レール
におけるレールの品温との比較によって、予め設定され
た条件に達すると走行レールにおける結露生成可能な温
度状態にある最も悪条件になっている区分のものから加
熱されて前述のような働きで結露の生成を防止でき、自
動的に加熱の必要な部分を検出して加熱されることにな
るので、大規模な自動倉庫において、その温度管理によ
って無駄なエネルギー消費が行われない。したがって、
管理費が最小限にとどめられることになり、経済的であ
る。もちろん、スタッカクレーンの運転に支障を来すこ
とがない。
【0035】また、本実施例では、電源から複数に区分
されたレール(レールの接続単位)ごとに設けられるヒ
ータ11への配線中に断線検知手段29が設けられてい
るので、万一ヒータないしその配線に断線が発生してい
たならば、通電時に制御盤21(制御部)における表示
ランプによって断線されていることが表示され、対応す
ることができる。この際、ヒータ11は、走行レール4
の外側凹所4aに沿って付設されているから、その取付
金具15を取り外すことにより、複雑な手間をかけるこ
となく新しいものと交換することができる。
【0036】以上は走行レールが長く接続されて設置さ
れている大規模な自動倉庫の場合について説明したが、
規模が小さくて走行レールの敷設区間が短い場合には、
その走行レールの全長にわたって前記要領でヒータを接
続シリーズに配線して使用することができる。この場
合、1ないし複数箇所でレールに温度センサを付設して
その温度データと、前記実施例と同様に雰囲気温度/湿
度並びに外気温度/湿度のデータをコンピュータで処理
して、設定条件になるとヒータに通電させて加熱し、結
露の生成を防止することができる。
【0037】上述したように、本発明は、自動倉庫に設
置されるスタッカクレーンの走行レールの温度管理と設
置場所の雰囲気温度などとを常時監視して、結露の発生
しやすい状況になると、自動的に結露生成を防止する機
能を発揮させて、安全運転が行える、言い換えると結露
防止を自動化できると同時に、その作動を合理化してラ
ンニングコストを引き下げ経済的に運転できるという優
れた効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、自動倉庫およびスタッカクレーンを表
わす斜視図である。
【図2】図2は、自動倉庫におけるラックとスタッカク
レーン走行レールの配置を表す一実施例図である。
【図3】図3は、本実施例の結露防止装置を施されたス
タッカクレーンの走行レール要部を表わす断面図(a)
および一部側面図(b)である。
【図4】図4は、走行レールに付設されるヒータの一例
を表わす正面図(a)および側面図(b)である。
【図5】図5は、スタッカクレーン走行レールの結露防
止装置における制御機構のブロック図である。
【図6】図6は、湿度によるヒータ制御フロー図であ
る。
【符号の説明】
1 スタッカクレーン 2 ラック 3 棚部 4 走行レール 4a レール側面部の凹所 4b レールの頭部 4c ガイドローラ案内面形成部 5 上部レール 6 下部フレーム 10 結露防止装置 11 ヒータ 15 取付金具 16 押しボルト 20 制御機構 21 制御部(制御盤) 22 温度センサ 23 雰囲気温度/湿度センサ 24 ヒータ断線検知手段 26 温度/湿度設定手段 27 データ演算手段 28 ヒータ作動制御手段 29 断線警報表示手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動倉庫のスタッカクレーンにおける走
    行レール側面部に沿って長手方向にヒータを付設してお
    き、走行レールに付設される温度センサによる検知温度
    が、スタッカクレーン設置部に設けた雰囲気温度センサ
    による検知温度と同等もしくはそれより低い温度である
    と、前記ヒータを作動させるようにすることを特徴とす
    る自動倉庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露
    防止方法。
  2. 【請求項2】 前記走行レールに付設されるヒータは、
    接続されるレール単位ごとに独立して設けるようにし
    て、かつそのレール単位で温度センサを付設して、前記
    雰囲気温度と走行レールの温度との比較値に応じて必要
    箇所のヒータを作動させるようにする請求項1に記載の
    自動倉庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露防
    止方法。
  3. 【請求項3】 前記走行レールに付設されるヒータは、
    動力源から並列配線するようにして、それぞれの断線を
    検知できるようにする請求項1または2に記載の自動倉
    庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露防止方
    法。
  4. 【請求項4】 自動倉庫のスタッカクレーンにおける走
    行レール側面部に沿ってヒータをガイドローラと接しな
    い位置で長手方向に付設されていることを特徴とする自
    動倉庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露防止
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒータは接続されるレール単位に設
    けられ、各単位ヒータごとに電源と接続されて、それぞ
    れを制御部で管理できるように関係付けられている請求
    項4に記載の自動倉庫におけるスタッカクレーン走行レ
    ールの結露防止装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒータは電源とシリーズに接続され
    ている請求項4に記載の自動倉庫におけるスタッカクレ
    ーン走行レールの結露防止装置。
  7. 【請求項7】 前記走行レールには側面部に付設される
    ヒータとは別にその適所に温度センサを付設され、かつ
    スタッカクレーンの走行空間適所に雰囲気温度センサ,
    湿度センサを配設され、これら温度センサおよび湿度セ
    ンサを制御部に接続して、それぞれが検知したデータに
    よって制御部で選択された指令により、前記ヒータを作
    動させる制御機構を備えた構成である請求項4に記載の
    自動倉庫におけるスタッカクレーン走行レールの結露防
    止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101257471B1 (ko) * 2011-04-27 2013-04-23 현대제철 주식회사 소화차용 전원공급부 히팅장치
WO2024046981A1 (en) * 2022-08-29 2024-03-07 Autostore Technology AS Storage system

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