JP2001205449A - 鋼とチタン板との接合構造及び接合方法 - Google Patents

鋼とチタン板との接合構造及び接合方法

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JP2001205449A JP2000012890A JP2000012890A JP2001205449A JP 2001205449 A JP2001205449 A JP 2001205449A JP 2000012890 A JP2000012890 A JP 2000012890A JP 2000012890 A JP2000012890 A JP 2000012890A JP 2001205449 A JP2001205449 A JP 2001205449A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接チタン板と鋼とを接合し、耐脆化特性の
すぐれた接合構造及び接合方法を提供する。 【解決手段】 鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との
接合構造であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造
であり、接合部5のチタン板1と鋼2との界面3におい
て金属間化合物層3の厚さtが10μm以下である比率
が50%以上であることを特徴とする鋼とチタン板との
接合構造及び接合方法。また、接合部5の断面において
観察されるチタン板と鋼との界面3の凹凸がRaで1.
0μm以上である。更に、接合部5のチタン板と鋼との
界面4において金属間化合物層平均厚さが50μm以下
であり、接合部断面において観察されるチタン板と鋼と
の界面3の凹凸がRaで1.0μm以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼と厚さ2mm以
下のチタン板との接合構造及び接合方法に関するもので
あり、特に接合部にインサート材を用いない直接接合で
あって接合部の耐脆化特性にすぐれた接合構造及び接合
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チタンは、比強度や耐食性に優れてお
り、特に海水に対する耐食性が優れている。従って、鋼
構造物の表面をチタン板で完全に被覆することにより、
海洋構造物等において耐食性に極めて優れた鋼構造物を
形成することができる。一方、チタンと鋼とを溶接しよ
うとすると、溶接部にチタンと鉄との金属間化合物が形
成され、該金属間化合物は硬く脆弱なため、鋼構造物の
表面にチタン板を溶接することは困難であった。
【0003】圧延法や爆着法によって鋼板とチタン板と
を圧着する方法が知られている。このような方法で製造
したチタンクラッド鋼板を用いて鋼構造物を製造し、該
構造物の表面をチタンで被覆することができる。この方
法においては、クラッド鋼板どうしの接合部において、
チタン板側の溶接部に脆弱な鉄チタン金属間化合物を生
成させないためには、鋼板側の溶接とチタン板側の溶接
を別個に行う必要があり、製作工程は複雑化し、かつ製
作費用を安価にすることが困難であった。
【0004】チタン板と鋼とを溶接接合するに際し、溶
接界面にインサート材としてニッケル箔、銅箔、ニッケ
ル系アモルファスろう材等を挿入し、鉄チタン金属間化
合物の生成を抑えつつ溶接接合を行う方法が知られてい
る。この方法では、インサート材に用いる第三の材料価
格が加わり経済性に劣る上、接合作業の工程が煩雑にな
るという問題があった。
【0005】溶接学会全国大会講演概要第49集(’9
1−9)第322頁〜第323頁には、板厚0.5mm
の工業用純チタンと同じ厚みの工業用純鉄とを重ね合せ
てスポット溶接する方法が開示されている。この方法に
より、極めて薄いナゲットを界面に形成することによっ
て高応力値の継手が得られているものの、該継手が脆性
的であるという欠点は解消されていない。
【0006】特開平8−257635号、特開平9−1
22744号、特開平9−122919号、特開平9−
174152号、特開平9−174258号各公報に
は、鋼管の外周にチタン等の耐食性金属板をスパイラル
状に巻き付け、耐食性金属板の重なり部において抵抗シ
ーム溶接を行なう方法が開示されている。しかし、これ
ら公報で開示された方法においても、鋼とチタン板との
接合部の耐脆化特性を改善するための方策は提示されて
いない。また、これら方法においては、鋼管表面に耐食
性金属板を巻き付けるに際して引張り張力を付加してい
るので、たとえ鋼と耐食性金属板との接合部耐脆化特性
が十分に改善されていなくても良好な接合が保持できる
という特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チタン板と
鋼との接合構造及び接合方法であって、圧延法や爆着法
によって予めチタンクラッド鋼板を製造した上で該チタ
ンクラッド鋼板を用いるのではなく、またインサート材
を用いて接合を行なうのでもなく、直接チタン板と鋼と
を接合し、耐脆化特性のすぐれた接合構造及び接合方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは以下のとおりである。 (1)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との接合構造
であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であり、
該接合部5のチタン板1と鋼2との界面3において金属
間化合物層4の厚さtが10μm以下である比率が50
%以上であることを特徴とする鋼とチタン板との接合構
造。 (2)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との接合構造
であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であり、
該接合部断面において観察されるチタン板と鋼との界面
3の凹凸がRaで1.0μm以上であることを特徴とす
る鋼とチタン板との接合構造。 (3)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との接合構造
であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であり、
該接合部5に近接する鋼2及びチタン板1の一方又は両
方の表面の粗度がRaで2.0μm以上であることを特
徴とする鋼とチタン板との接合構造。 (4)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との接合構造
であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であり、
該接合部5のチタン板と鋼との界面4において金属間化
合物層平均厚さが50μm以下であり、該接合部断面に
おいて観察されるチタン板と鋼との界面3の凹凸がRa
で1.0μm以上であることを特徴とする鋼とチタン板
との接合構造。 (5)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との接合構造
であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であり、
該接合部5のチタン板と鋼との界面3において金属間化
合物層平均厚さが50μm以下であり、該接合部5に近
接する鋼2及びチタン板1の一方又は両方の表面の粗度
がRaで2.0μm以上であることを特徴とする鋼とチ
タン板との接合構造。 (6)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1とを重ね抵抗
溶接によって接合し、該接合部5のチタン板と鋼との界
面3において金属間化合物層4の厚さtが10μm以下
である比率を50%以上とすることを特徴とする鋼とチ
タン板との接合方法。 (7)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との接合方法
であって、接合前における鋼2及びチタン板1の一方又
は両方の接合面表面粗度をRaで2.0μm以上とし、
重ね抵抗溶接によって接合することを特徴とする鋼とチ
タン板との接合方法。 (8)鋼2と厚さ2mm以下のチタン板1との接合方法
であって、接合部前における鋼2及びチタン板1の一方
又は両方の接合面表面粗度をRaで2.0μm以上と
し、重ね抵抗溶接によって接合し、該接合部5のチタン
板と鋼との界面3において金属間化合物層平均厚さを5
0μm以下とすることを特徴とする鋼とチタン板との接
合方法。
【0009】本発明の鋼2とチタン板1との接合部5は
いずれも重ね抵抗溶接接合構造である。抵抗溶接は、溶
接対象部材の溶接・接合すべき箇所に電流を流し、その
電流による抵抗発熱で溶接・接合部の温度を上昇させ、
加圧下で溶接・接合させる方法である。重ね抵抗溶接に
は、スポット溶接法、プロジェクション溶接法、シーム
溶接法等がある。重ね抵抗溶接を行なうことにより、接
合時の接合界面での金属の溶融を最小限に抑え、脆い金
属間化合物の発生を最小限に抑えることができる。ま
た、重ね抵抗溶接時に接合部5を加圧することにより、
生成した金属間化合物を接合界面から絞り出す効果を得
ることができる。
【0010】図1は本発明の接合部断面を部分的に拡大
した模式図である。図2、図3は抵抗シーム溶接法を示
す概略図である。
【0011】本発明(1)においては、図1(a)に示
す接合部5のチタン板と鋼との界面3における金属間化
合物層4の厚さtが10μm以下である比率を50%以
上とすることにより、接合部5の耐脆化特性を向上させ
ることができた。
【0012】鋼とチタン板を重ね抵抗溶接した接合部界
面3を観察すると、界面3に鉄チタン金属間化合物4の
層が見られ、該金属間化合物層に沿って微小クラックの
発生が見られる。金属間化合物層の厚さが500μm〜
1000μmと厚い場合には無数のクラックが発生して
おり、金属間化合物層厚さが100μm前後において界
面1mm長さ当たりクラック個数は5個程度、金属間化
合物層厚さが20〜30μmにおいて同じくクラック個
数は1個程度となる。金属間化合物層が薄くなるほど接
合部の耐脆化特性が向上する理由はこのクラック個数の
減少と密接に関連しているものと考えられる。そして、
接合部の断面において、界面の金属間化合物層厚さが2
5μm以下となっている部分が界面全体の50%以上存
在していれば、接合部の耐脆化特性を十分に向上させる
ことが可能である。
【0013】鋼とチタン板との接合界面3における金属
間化合物層4の厚さは、接合界面を含む断面を切断し、
断面を研磨エッチングした後、光学顕微鏡により組織観
察を行うことによって測定することができる。顕微鏡組
織において、鋼部分はエッチングされた明瞭な結晶組織
として観察される。チタン部分と金属間化合物層はエッ
チング組織とはならず、一方チタン部分と金属間化合物
層は顕微鏡視野において輝度に差が生じ、その中で高い
明輝度を有する層状の部分であって鋼組織と接する層が
金属間化合物層である。以上の特徴によって金属間化合
物層と他の組織(鋼、チタン)とを区別することができ
る。
【0014】本発明(2)においては、図1(b)に示
すような接合部断面において観察されるチタン板と鋼と
の界面3の凹凸をRaで1.0μm以上とすることによ
り、接合部5の耐脆化特性を向上させることができた。
接合部界面3が凹凸状となっていることにより、両金属
間に機械的結合強度が生じ、そのために耐脆化特性が向
上したものと考えられる。接合部の界面に凹凸を生成さ
せるためには、接合前の鋼2及びチタン板1の一方又は
両方の表面に凹凸を与えることによって可能である。
【0015】接合部5の界面3は重ね抵抗溶接時に溶融
するため、接合部界面の凹凸は溶接前の接合部表面の凹
凸とは異なった値となる。接合後において接合部断面の
界面凹凸をRaで1.0μm以上とするためには、接合
前の鋼2及びチタン板1の一方又は両方の表面の粗度が
Raで2.0μm以上となるように表面に凹凸を形成
し、その後該凹凸を形成した表面において鋼とチタン板
を重ね合わせ、重ね抵抗溶接を行なう。
【0016】接合前後において接合部界面の凹凸は変化
するので、接合後の接合界面においては接合前に形成し
た表面の凹凸を観察することはできない。しかし、通常
は重ね抵抗溶接の接合部幅は狭く、接合前に形成する表
面の凹凸は該接合部幅よりも広い幅において形成する。
従って、接合後においても、本発明(3)のように、接
合部5に近接する鋼2及びチタン板1の一方又は両方の
表面には該接合前に形成した凹凸が残存しており、この
凹凸を観察することによって接合部表面の接合前の凹凸
を確認することができる。
【0017】本発明(4)においては、鋼とチタン板の
接合部界面3において、金属間化合物層厚さtの調整と
界面凹凸の調整の両方を行なうことにより、相乗効果を
発揮し、より優れた耐脆化特性を有する接合構造を得る
ことができる。相乗効果を得ることができるので、金属
間化合物層4の平均厚さを50μm以下とすれば十分な
効果が発揮される。接合部界面3の凹凸がRaで1.0
μm以上であればいい点、該凹凸を得るためには本発明
(5)のように接合部に近接する鋼及びチタン板の一方
又は両方の表面に残存する凹凸を観察することによって
接合部表面の接合前の凹凸を確認することができる点は
上記発明(2)(3)と同様である。
【0018】本発明(6)は本発明(1)の製造方法、
(7)は(2)(3)の製造方法、(8)は(4)
(5)の製造方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明で用いるチタン板1は、純
チタン及びチタン合金のいずれをも用いることができ
る。また、鋼2は、通常の炭素鋼や合金鋼、低合金鋼を
用いることができる。もちろん純鉄を用いても同様の効
果を得ることができる。
【0020】チタン板1の厚さを2mm以下と限定した
のは、チタン板の用途として鋼材を被覆し腐食を防止す
ることを目的とした場合、耐食性を確保するのに2mm
あれば十分であり、かつ抵抗溶接を行う上で重厚な設備
を要しない程度の上限値だからである。また、チタン板
厚さは、好ましくは最低でも0.1mm以上、より好ま
しくは0.3mm以上とする。耐衝撃性を確保するのに
最低0.1mmの厚さが必要であり、また冷延チタン板
が経済的に供給できる最小厚さは0.3mmだからであ
る。
【0021】重ね抵抗溶接としては、シーム溶接あるい
はスポット溶接を採用することができる。シーム溶接に
おいては、図2に示すように溶接電極6とアース電極7
を溶接部の表裏に対向させるダイレクト溶接、あるいは
図3に示すように溶接電極6とアース電極7を被溶接板
の同じ面側に配置するインダイレクト溶接のいずれをも
適用することができる。予め構築した鋼製海洋構造物等
の大型構造物の鋼表面にチタン板を溶接して配置する場
合には、アース電極を鋼板の下に配置することは困難な
ためダイレクト溶接を採用することができないが、図3
に示すように、鋼表面に配置したチタン板1の上に溶接
電極6とアース電極7を配置するインダイレクト溶接に
よって接合を行なうことができる。溶接構造が重ね抵抗
溶接構造である点は、溶接部のチタン板表面に残存する
電極跡及び溶接部断面を観察することによって容易に特
定することが可能である。
【0022】本発明(1)において、接合部5のチタン
板と鋼との界面3において金属間化合物層厚さtが10
μm以下である比率を50%以上とするのは、接合部5
の耐脆化特性を向上し、健全な接合部を形成するためで
ある。界面の金属間化合物層厚さtは、好ましくは10
μm以下である比率を90%以上とする。より好ましく
は5μm以下である比率を90%以上とする。
【0023】重ね抵抗溶接条件の調整を行なうことによ
り、溶接接合界面の金属間化合物層厚さtを上記所定の
厚さに制御することができる。接合部5におけるチタン
板及び鋼の溶融量が多くなると金属間化合物層4の厚さ
が増大するため、溶接電流を調整して過大な溶融が発生
しないよう制御する。接合後界面の鋼側には溶融凝固組
織が発生せず、チタン側に金属間化合物層が観察される
凝固組織となることが好ましい。また、電極の形状(主
に電極輪の断面曲率半径)と加圧力を調整することによ
り、溶接時に発生した金属間化合物を加圧力によって溶
接部の両側に排除し、金属間化合物層厚さを薄くするこ
とができる。溶接速度、溶接電流、加圧力、電極輪断面
形状の組み合わせは、チタン板及び鋼の厚さ毎に実際の
溶接後金属間化合物層厚さが本発明範囲内に入るように
確認しつつ決定することができる。
【0024】例えば、板厚9mmの鋼に板厚0.6mm
のチタン板をインダイレクト抵抗シーム溶接によって接
合するに際し、電極輪曲率半径は溶接電極6側は20m
mR、アース電極7側は300mmRとし、加圧力は溶
接側160kg、アース側300kg、電流7000〜
10000A、通電時間0.04秒、溶接速度1m/m
inの条件を採用した場合、接合部界面の金属間化合物
層厚さは、平均値で5μm、10μm以下の厚さの部分
が占める比率は70%となり、本発明の溶接構造を形成
することができる。
【0025】金属間化合物層厚さの測定については、前
述したように、光学顕微鏡観察によって測定することが
できる。
【0026】本発明(2)においては、図1(b)にあ
るように、接合部断面において観察されるチタン板と鋼
との界面3の凹凸がRaで1.0μm以上とする。接合
界面をRaで1.0μm以上の凹凸形状とすることによ
り、異種金属を爆着によって接合した場合と同様、メカ
ニカル接合効果が発揮されるためと考えられる。また、
本発明(7)のように、接合前の鋼及びチタン板の一方
又は両方の表面粗度をRaで2.0μm以上とすること
により、接合後の界面の凹凸をRaで1.0μm以上と
することができる。接合部断面における界面の凹凸は好
ましくはRaで2μm以上とする。接合前の鋼及びチタ
ン板の一方又は両方の表面粗度をRaで3μm以上とす
ることにより、該接合後の界面凹凸を実現することがで
きる。接合部断面における界面の凹凸はより好ましくは
Raで5μm以上とする。接合前の鋼及びチタン板の一
方又は両方の表面粗度をRaで6μm以上とすることに
より、該接合後の界面凹凸を実現することができる。
【0027】本発明(2)においては接合部界面金属間
化合物層厚さは特に指定しないが、厚さが薄い方がより
好ましい結果を得ることができる。通常用いられる接合
条件によって重ね抵抗溶接法を実施した場合、界面の金
属間化合物層厚さは50μm程度となり、本発明(2)
によって接合強度の改善効果を十分に発揮することがで
きる。
【0028】本発明(4)においては、接合部のチタン
板と鋼との界面金属間化合物層平均厚さを50μm以下
とすると同時に接合部断面において観察されるチタン板
と鋼との界面の凹凸をRaで1.0μm以上とすること
により、耐脆化特性は最も良好な結果を得ることができ
る。界面金属間化合物厚さは好ましくは25μm以下、
より好ましくは10μm以下とすることにより、接合部
5の耐脆化特性を更に改善することができる。本発明
(8)のように、接合前の鋼及びチタン板の一方又は両
方の表面粗度をRaで2.0μm以上とすることによ
り、接合後の界面の凹凸をRaで1.0μm以上とする
ことができる。接合部断面における界面の凹凸は好まし
くはRaで2μm以上とする。接合前の鋼及びチタン板
の一方又は両方の表面粗度をRaで3μm以上とするこ
とにより、該接合後の界面凹凸を実現することができ
る。接合部断面における界面の凹凸はより好ましくはR
aで5μm以上とする。接合前の鋼及びチタン板の一方
又は両方の表面粗度をRaで6μm以上とすることによ
り、該接合後の界面凹凸を実現することができる。
【0029】接合界面を凹凸形状とする本発明において
は、接合を行なう前のチタン板及び鋼の一方又は両方の
接合すべき表面に凹凸を付加し、その後重ね抵抗溶接を
行なう。高い生産性を得るためには、鋼の表面に凹凸を
付加する方法が最も好適である。また、鋼表面のみに凹
凸を付加した場合であっても、接合後の接合界面には好
ましい凹凸が形成される。鋼又はチタン板表面に凹凸を
付加する方法としては、グリッドブラスト処理やサンド
ブラスト処理による方法、ベルトサンダー等によって研
磨する方法を採用することができる。
【0030】接合後の接合界面の凹凸は以下のようにし
て測定することができる。接合部を接合界面に垂直な面
で切断し、断面をナイタール液等でエッチングしてマク
ロ組織を顕在化させる。該マクロ組織を拡大し、画像処
理等の手法を用いて接合界面の形状をコンピュータによ
って認識させ、その結果、凹凸をRaとして表示させる
ことができる。なお、Raは中心線平均粗さ(中心線か
らの平均距離)であり、粗さ曲線をf(x)で表わせば以下
の式によって算出される。Ra = 1/lm∫0 lm|f(x)|dx
【0031】接合前の接合部表面の粗さは、JIS B
0601の定義で表面粗度を測定し、上記と同様の演算
によってRaを計算することができる。表面粗度の測定
は、接合前において接合部表面の測定を行なう。接合後
においても、接合部に近接する鋼又はチタン板の表面に
は接合前の接合部表面粗度と同等の粗度の凹凸が残存し
ているので、当該部分の粗度を測定することによって接
合前の接合部表面粗度を推定することが可能である。
【0032】
【実施例】板厚9mmの鋼2に板厚0.6mmのチタン
板1を図3に示すようなインダイレクト抵抗シーム溶接
によって接合するに際し、本発明を適用した。電極輪曲
率半径は溶接電極6側は20mmR、アース電極7側は
300mmRとし、加圧力は溶接側160kg、アース
側300kgとした。溶接電流を9000A、通電時間
0.04秒、溶接速度1m/minの条件を採用してシ
ーム溶接を行なった。実施例1においては溶接部の鋼表
面をベルトサンダーによってRa=2μmの凹凸を付加
し、実施例2においては溶接部の鋼表面をグリッドブラ
スト処理によってRa=6μmの凹凸を付加した。チタ
ン板表面には凹凸は付加しなかった。表面粗度は粗度計
を用いてJIS B0601の定義で測定した。
【0033】接合後の溶接部断面を研磨し、ナイタール
液によってマクロ組織を顕在化させた上でマクロ写真を
撮影した。接合部界面の明輝度の組織部分を金属間化合
物層として認識した。金属間化合物層厚さは、平均値で
5μm、10μm以下の厚さの部分が占める比率は70
%となった。界面の鋼側には溶融凝固組織は観察されな
かった。
【0034】マクロ写真上で接合部界面の位置を1μm
ピッチで測定し、該測定結果に基づいて界面凹凸のRa
を計算した。その結果、実施例1ではRa=1.0μ
m、実施例2ではRa=5μmであった。
【0035】上記実施例1、2で製造したインダイレク
ト抵抗溶接接合部から試験片を採取し、接合部に繰り返
し応力を付加することによって疲労試験を行なった。
【0036】応力振幅100MPa及び150MPaで
は、実施例1、2ともに1000万回まで疲労破壊は発
生しなかった。応力振幅200MPaでは、実施例1は
179万回、実施例2は265万回で疲労破壊した。こ
の結果は、JSSC疲労設計指針のA〜B等級となり、
本発明の接合構造はきわめて良好な疲労強度を有すると
いえる。疲労破壊サンプルにおいて、疲労亀裂はインダ
イレクト溶接部近傍の母材の熱影響部から発生してお
り、溶接接合部自体を起点とした亀裂は発生しなかっ
た。
【0037】
【発明の効果】本発明により、圧延法、爆着法あるいは
インサート材を用いる接合方法を採用せず、直接チタン
板と鋼とを接合するに際し、耐脆化特性のすぐれた接合
構造及び該接合構造を得るための接合方法を得ることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチタン板と鋼との接合部断面を拡大し
た状況を示す図であり、(a)は界面に凹凸がない場
合、(b)は界面に凹凸がある場合である。
【図2】ダイレクト抵抗シーム溶接法を示す概略図であ
る。
【図3】インダイレクト抵抗シーム溶接法を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 チタン板 2 鋼 3 界面 4 金属間化合物層 5 接合部 6 溶接電極 7 アース電極 t 金属間化合物層厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 和巳 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 木下 和宏 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 安藤 豊男 東京都千代田区岩本町2丁目11番9号 日 鉄防蝕株式会社内 (72)発明者 川瀬 義行 千葉県君津市君津1番地 日鉄防蝕株式会 社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板との接合
    構造であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であ
    り、該接合部のチタン板と鋼との界面において金属間化
    合物層厚さが10μm以下である比率が50%以上であ
    ることを特徴とする鋼とチタン板との接合構造。
  2. 【請求項2】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板との接合
    構造であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であ
    り、該接合部断面において観察されるチタン板と鋼との
    界面の凹凸がRaで1.0μm以上であることを特徴と
    する鋼とチタン板との接合構造。
  3. 【請求項3】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板との接合
    構造であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であ
    り、該接合部に近接する鋼及びチタン板の一方又は両方
    の表面の粗度がRaで2.0μm以上であることを特徴
    とする鋼とチタン板との接合構造。
  4. 【請求項4】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板との接合
    構造であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であ
    り、該接合部のチタン板と鋼との界面において金属間化
    合物層平均厚さが50μm以下であり、該接合部断面に
    おいて観察されるチタン板と鋼との界面の凹凸がRaで
    1.0μm以上であることを特徴とする鋼とチタン板と
    の接合構造。
  5. 【請求項5】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板との接合
    構造であって、該接合構造は重ね抵抗溶接接合構造であ
    り、該接合部のチタン板と鋼との界面において金属間化
    合物層平均厚さが50μm以下であり、該接合部に近接
    する鋼及びチタン板の一方又は両方の表面の粗度がRa
    で2.0μm以上であることを特徴とする鋼とチタン板
    との接合構造。
  6. 【請求項6】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板とを重ね
    抵抗溶接によって接合し、該接合部のチタン板と鋼との
    界面において金属間化合物層厚さが10μm以下である
    比率を50%以上とすることを特徴とする鋼とチタン板
    との接合方法。
  7. 【請求項7】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板との接合
    方法であって、接合前における鋼及びチタン板の一方又
    は両方の接合面表面粗度をRaで2.0μm以上とし、
    重ね抵抗溶接によって接合することを特徴とする鋼とチ
    タン板との接合方法。
  8. 【請求項8】 鋼と厚さ2mm以下のチタン板との接合
    方法であって、接合前における鋼及びチタン板の一方又
    は両方の接合面表面粗度をRaで2.0μm以上とし、
    重ね抵抗溶接によって接合し、該接合部のチタン板と鋼
    との界面において金属間化合物層平均厚さを50μm以
    下とすることを特徴とする鋼とチタン板との接合方法。
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