JP2001205234A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2001205234A
JP2001205234A JP2000016115A JP2000016115A JP2001205234A JP 2001205234 A JP2001205234 A JP 2001205234A JP 2000016115 A JP2000016115 A JP 2000016115A JP 2000016115 A JP2000016115 A JP 2000016115A JP 2001205234 A JP2001205234 A JP 2001205234A
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Japan
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tank
processing
chamber
processing tank
rotary
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JP2000016115A
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English (en)
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Tadashi Takamaru
正 高丸
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OHMI SANGYO CO Ltd
TAKAMARU KOGYO KK
Original Assignee
OHMI SANGYO CO Ltd
TAKAMARU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ゴミ等の有機性廃棄物を好気性発酵分解処
理する廃棄物処理装置に於いて、排気の脱臭と処理物の
発酵分解処理とを、経済的且つ効果的に行えるようにす
ること。 【解決手段】 一端から送入された処理物を攪拌発酵処
理して他端側から排出する回転処理槽1、この回転処理
槽1を取り囲む熱交換槽12、回転処理槽1内からの排
気を前記熱交換槽12内の一端側に戻す排気戻し流路3
2、この排気戻し流路32に併設された脱臭触媒利用の
加熱脱臭手段(前加熱部34及び主加熱脱臭部35)、
及び前記熱交換槽12内の他端側から吸引排気する排気
手段37を備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食料品の加工製造
過程、流通過程、消費過程等に於いて排出される生ゴミ
等の有機性廃棄物を好気性発酵分解処理する廃棄物処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の廃棄物処理装置として、一端か
ら送入された処理物を攪拌発酵処理して他端側から排出
する回転処理槽を使用するものが知られているが、発酵
熱だけに頼る処理方式では処理に要する時間が非常に長
くなるので効率が悪い。そこで回転処理槽内を外から加
熱する加熱手段が併用されることになる。一方、この種
の廃棄物処理装置では、排気の脱臭が実用上不可欠であ
り、経済的で且つ効果の高い排気脱臭手段の併設が望ま
れる。
【0003】脱臭方式としては、オゾン脱臭、バクテリ
ア脱臭、燃焼脱臭、そして触媒燃焼脱臭等が知られてい
るが、オゾン脱臭やバクテリア脱臭では対象成分が限定
され、燃焼脱臭では、対象成分は限定されないが装置が
非常に複雑で大巾なコストアップは免れない。そこで、
必要な加熱温度が比較的低く(300℃程度)て且つラ
ンニングコストも安くつく触媒燃焼方式の脱臭手段の利
用が考えられるが、これにも加熱手段が必要である。
【0004】しかして、上記に鑑み、回転処理槽内を外
から加熱する加熱手段と触媒燃焼方式の脱臭手段の両方
を備えた廃棄物処理装置の実用化が望まれるが、二種類
の加熱手段を必要とするので、装置のイニシャルコスト
やランニングコストが高くつくことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る廃棄物処理装置を提供すること
を目的とするものであって、その手段を後述する実施形
態の参照符号を付して示すと、一端から送入された処理
物を攪拌発酵処理して他端側から排出する回転処理槽
1、この回転処理槽1を取り囲む熱交換槽12、回転処
理槽1内からの排気を前記熱交換槽12内の一端側に戻
す排気戻し流路32、この排気戻し流路32に併設され
た脱臭触媒利用の加熱脱臭手段(前加熱部34及び主加
熱脱臭部35)、及び前記熱交換槽12内の他端側から
吸引排気する排気手段37を備えた構成となっている。
【0006】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、具体的には、開閉扉31を備えた処理物取り出し室
29を併設することができる。この場合、当該処理物取
り出し室29は、前記回転処理槽1の処理物排出口3か
ら排出される処理物を受け取る排出バケット30が出し
入れ自在に内装されるものとし、前記排気戻し流路32
は、処理物取り出し室29内と前記熱交換槽12内の一
端側とを連通させるように構成することができる。
【0007】前記加熱脱臭手段は、排気を予熱する前加
熱部34と、脱臭触媒が内装された主加熱脱臭部35と
から構成することができる。
【0008】前記回転処理槽1は、中心部に次室への送
出口4を備えた隔壁5により軸心方向に複数室に区画
し、各処理室6A〜6Cの周壁には処理物を持ち上げて
落とす攪拌翼7を付設することができる。この場合、前
記攪拌翼7は、処理物を回転処理槽1の処理物送入口2
側へ戻す方向に傾斜させ、隔壁5の送出口には、前室の
処理物を受けて次室へ送出する送出用受け材8を併設す
ることができる。
【0009】更に、前記回転処理槽1の処理物送入口2
には、処理物投入用ホッパー17と、このホッパー17
に投入された処理物を破砕して回転処理槽1内に送入す
る強制送入手段18とを併設することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、各図に於いて、1は水平横
向きの軸心1aの周りに自転可能な回転処理槽であっ
て、図5に示すように周壁の縦断面形状が正八角形であ
って、図1に示すように、軸心方向の一端に処理物送入
口2を、他端に処理物排出口3を備えており、内部は、
中心部に次室への送出口4を備えた隔壁5により軸心方
向に複数室、この実施形態では3室6A〜6Cに区画さ
れ、各処理室6A〜6Cの周壁には処理物を持ち上げて
落とす攪拌翼7が、処理物を処理物送入口2側へ戻す方
向に傾斜する状態で付設され、隔壁中心部の送出口4に
は、前室の処理物を受けて次室へ送出する送出用受け材
8が付設されている。なお、9は各処理室6A〜6C毎
に周壁の一平坦面部分を利用して形成された点検窓であ
り、着脱自在なカバー板10で閉塞されている。
【0011】上記構成の回転処理槽1は、周壁が外壁部
11cと内壁部11dとから成る二重壁構造で縦断面形
状が矩形の水平横向きのケーシング11内(内壁部11
d内)に配置され、このケーシング11の内壁部11d
と回転処理槽1との間の環状空間が熱交換槽12に構成
されている。なお、図示のように外壁部11c自体も二
重構造に構成することができる。又、この外壁部11c
と同様に縦断面形状が矩形の内壁部11dを示している
が、内壁部11dは、回転処理槽1の軸心1aと同心状
の円筒形等、他の縦断面形状であっても良い。しかし
て、図6に示すように、回転処理槽1の処理物送入口2
側の端面板1bの外側には、軸心1aと同心状に環状歯
車13が取り付けられ、この環状歯車13を支承するよ
うにケーシング11の一端側板11aに取り付けられた
環状軸受14により、回転処理槽1の端面板1bが軸心
1aの周りに自転可能に支承されている。又、図7に示
すように、回転処理槽1の処理物排出口3側の端面板1
cは、処理物排出口3を取り囲む環状軸受15により、
ケーシング11の他端側板11bに軸心1aの周りに自
転可能に支承されている。
【0012】図6に示すように、ケーシング11の一端
側板11aの外側には、処理物送入処理室16が連設さ
れ、この処理物送入処理室16内には、処理物投入用ホ
ッパー17と、このホッパー17に投入された処理物を
破砕して回転処理槽1内に送入するスクリュー式の強制
送入手段18とが設置されている。しかして、前記強制
送入手段18のスクリュー19に外嵌する円筒状ケーシ
ング20は、ケーシング11の一端側板11aを軸心1
aと同心状に貫通して回転処理槽1内に突出し、回転処
理槽1の処理物送入口2を構成している。なお、前記強
制送入手段18の円筒状ケーシング20と回転処理槽1
の端面板1bとの間にはシール21が介装されている。
又、処理物投入用ホッパー17は、処理物送入処理室1
6の上端に開口する投入口を開閉する開閉蓋22を備え
ている。
【0013】前記処理物送入処理室16内には、出力軸
23aが回転処理槽1の軸心1aと平行になる向きに減
速機付きモーター23が支持され、その出力軸23aの
内端に取り付けられた小歯車24が、回転処理槽1側の
前記環状歯車13と咬合すると共に、前記出力軸23a
の外端と前記強制送入手段18のスクリュー19とがチ
ェン伝動手段25で連動連結され、前記減速機付きモー
ター23が回転処理槽1と強制送入手段18のスクリュ
ー19とを同時に回転駆動するように構成されている。
【0014】図7に示すように、回転処理槽1の端面板
1cには、軸心1aと同心状に円筒体26が突設され、
この円筒体26内に内嵌固定された外広がりコーン形部
材27により処理物排出口3が構成されており、前記円
筒体26とケーシング11の他端側板11bとの間にシ
ール28が介装されている。そして、ケーシング11の
他端側板11bの外側には処理物取り出し室29が連設
され、この処理物取り出し室29に、回転処理槽1の処
理物排出口3(外広がりコーン形部材27)から排出さ
れる処理物を受け取る台車式の排出バケット30が、軸
心1aに対し直交する横方向に出し入れ自在に内装され
ている。31は、処理物取り出し室29の側面に設けら
れた開閉扉であって、前記排出バケット30の出し入れ
に際して開かれる。
【0015】図1〜図4に示すように、処理物取り出し
室29内と熱交換槽12内の処理物送入処理室16に近
い位置とが排気戻し流路32によって連通連結されてい
る。この排気戻し流路32は、処理物取り出し室29の
開閉扉31のある側とは反対側の上端から立ち上がる垂
直配管33、この垂直配管33の上端に水平向きに連通
連設されて排気を予熱するヒーター内蔵の前加熱部3
4、この前加熱部34に接続された主加熱脱臭部35、
及びこの主加熱脱臭部35に接続されたエルボ形配管3
6から構成され、前記主加熱脱臭部35は、内装された
脱臭触媒と外側に装着されたプレートヒーターとから構
成されている。
【0016】更に、図1〜図3及び図7に示すように、
処理物取り出し室29上には排気手段37が搭載されて
いる。この排気手段37は、吸気口が熱交換槽12内の
処理物取り出し室29側の端部と連通するモーター駆動
の吸引ブロワ38と、このブロワ38の排気口に接続さ
れて垂直に立ち上がる排気管39とから構成されてい
る。
【0017】上記構成の廃棄物処理装置の使用方法を説
明すると、減速機付きモーター23を起動し、回転処理
槽1を軸心1aの周りで所定の方向に所定速度で連続回
転駆動すると共に、強制送入手段18のスクリュー19
を所定の方向に所定速度で連続回転駆動する。又、排気
手段37の吸引ブロワ38を起動し、熱交換槽12内の
空気を吸引して排気管39より排出させることにより、
回転処理槽1内から処理物排出口3、処理物取り出し室
29、排気戻し流路32を経由して熱交換槽12内に流
れる空気流を発生させる。
【0018】係る状態で、処理物送入処理室16内の処
理物投入用ホッパー17の開閉蓋22を開いて、当該ホ
ッパー17に処理物(生ゴミ等の廃棄物)を投入し、開
閉蓋22を閉じる。なお、開閉蓋22が開かれている間
は、減速機付きモーター23による回転処理槽1とスク
リュー19の回転駆動を一次停止させるのが望ましい。
ホッパー17に投入された処理物は、回転するスクリュ
ー19により噛み砕かれながら処理物送入口2より回転
処理槽1内に連続的に送入される。
【0019】回転処理槽1内に送入された処理物は、回
転処理槽1の第一処理室6A内に入り、この第一処理室
6A内で、攪拌翼7により持ち上げられては落下する攪
拌作用を繰り返し受けるが、このとき攪拌翼7の傾斜に
より処理物送入口2側へ寄せられるので、当該第一処理
室6A内に送入された処理物のレベルが次室への送出口
4に近い位置に達するまで、当該送出口4に併設された
送出用受け材8により第二処理室6Bに送出されること
は殆どない。
【0020】一方、前記のように排気手段37の吸引ブ
ロワ38の稼働により、回転処理槽1内から処理物排出
口3、処理物取り出し室29、排気戻し流路32を経由
して熱交換槽12内に流れる空気流が発生しており、こ
の空気流は、排気戻し流路32の前加熱部34により設
定温度(例えば300℃程度)まで予熱される共に、主
加熱脱臭部35に於いて触媒燃焼方式による加熱脱臭作
用を受けた後、高温のまま熱交換槽12内に流入するの
で、当該熱交換槽12内の高温排気で回転処理槽1及び
当該回転処理槽1内の空気が加熱される。従って、回転
処理槽1の第一処理室6A内で攪拌される処理物は、加
熱されると共に回転処理槽1内の空気流と十分に接触
し、好気性発酵が促進される。この発酵分解作用に伴っ
て第一処理室6A内の処理物の体積は減少する。
【0021】回転処理槽1内への処理物の補給により、
第一処理室6A内の処理物のレベルが次室への送出口4
に近い位置に達すると、第二処理室6Bとの間の隔壁5
に隣接する、発酵分解処理の進んだ処理物から、送出用
受け材8により持ち上げられつつ送出口4より第二処理
室6B内に移される。この第二処理室6B内に移された
処理物も、第一処理室6A内にあるときと同様の加熱発
酵分解処理を受け、更に減容される。そして、この第二
処理室6B内の処理物のレベルが第三処理室6Cへの送
出口4に近い位置に達すると、第三処理室6Cとの間の
隔壁5に隣接する、更に発酵分解処理の進んだ処理物か
ら、送出用受け材8により持ち上げられつつ送出口4よ
り第三処理室6C内に移され、この第三処理室6C内に
於いて更に加熱発酵分解処理を受けた処理物は、当該第
三処理室6C内でのレベルが処理物排出口3に近い位置
に達した後、回転処理槽1の側板1cに隣接する、発酵
分解処理が完了した処理物から順次送出用受け材8によ
り持ち上げられつつ処理物排出口3より排出される。
【0022】回転処理槽1の処理物排出口3から排出さ
れる発酵分解処理済みの処理物は、処理物取り出し室2
9内にセットされた排出バケット30に貯められる。従
って、開閉扉31を開いて排出バケット30を引き出す
ことにより、当該搬出バケット30により発酵分解処理
済みの処理物を適当な場所へ搬送し、排出することがで
きる。そして、空になった排出バケット30を前記処理
物取り出し室29内にセットして開閉扉31を閉じるこ
とになるが、開閉扉31が開かれているとき、又は開閉
扉31が閉じられていても処理物取り出し室29内の所
定位置に排出バケット30がセットされていないとき
は、減速機付きモーター23による回転処理槽1及び強
制送入手段18の駆動を一次停止させるように制御する
のが望ましい。
【0023】排気手段37の吸引ブロワ38の起動によ
り、熱交換槽12、排気戻し流路32、処理物取り出し
室29、及び回転処理槽1の処理物排出口3を介して回
転処理槽1内が負圧になるので、外気がこの回転処理槽
1内に流入するように構成しなければならない。この実
施形態では、処理物投入用ホッパー17とその開閉蓋2
2との間の隙間から流入した外気が強制送入手段18及
び処理物送入口2を経由して回転処理槽1内に流入する
ように構成している。しかして、回転処理槽1内で発生
した発酵臭気は、排気戻し流路32内を流れる間に、主
加熱脱臭部35に於いて触媒燃焼方式により脱臭され、
そしてこの脱臭のために排気戻し流路32の前加熱部3
4や主加熱脱臭部35に於いて排気に与えられた熱は、
熱交換槽12での回転処理槽1側との間の熱交換により
奪われるので、最終的に排気手段37の排気管39より
装置外に排出される排気は、比較的低温で且つ脱臭処理
されたものとなる。
【0024】なお、上記実施形態では、回転処理槽1と
強制送入手段18(スクリュー式に限定されない)とを
別々に制御することはできないが、駆動用モーターを各
別に設けるか又は、回転処理槽1と強制送入手段18と
を同時駆動する1台のモーターと、少なくとも強制送入
手段18との間にクラッチ機構を介装する等して、回転
処理槽1と強制送入手段18とを別々に制御可能に構成
し、処理物投入用ホッパー17内に処理物が存在する間
だけ強制送入手段18を駆動させることも可能である。
又、強制送入手段18の駆動とは関係無く、回転処理槽
1を一定時間おきに設定時間だけ回転駆動するように制
御しても良い。
【0025】更に、回転処理槽1内(第一処理室6A
内)の処理物のレベルが次室への送出口4に近い位置に
達した状態を、例えば図6に示すように、強制送入手段
18に於ける円筒状ケーシング20の内端に支持部材4
0を介して支持させたリミットスイッチや他の適当なセ
ンサー等の検出器41により検出させ、この検出信号に
より、満タン状態表示ランプ等の警告手段を作動させた
り、ホッパー17の開閉蓋22を閉じ状態にロックさせ
る等して、回転処理槽1内(第一処理室6A内)が満タ
ンであるにもかかわらずホッパー17に処理物を投入す
るのを防止できるように構成することができる。
【0026】又、例えば図7に示すように、前記検出器
41を支持する支持部材40に取り付けた熱電対等の温
度検出用センサー42により、回転処理槽1内(例えば
第一処理室6A内)の温度を検出し、この検出温度に基
づいて、排気戻し流路32中の前加熱部34や主加熱脱
臭部35に於けるヒーターをオンオフ制御したり、当該
ヒーターに発熱量可変タイプのものを使用しているとき
は、当該ヒーターの発熱量を制御することができる。
又、回転処理槽1の周囲を取り囲む熱交換槽12内の全
域を高温排気が流通するように、排気戻し流路32を経
由した高温排気を熱交換槽12内の一端下部に流入さ
せ、当該熱交換槽12内の他端上部から吸引ブロワ38
で吸引排気するように構成することができる。
【0027】上記実施形態のように、回転処理槽1の周
壁に着脱自在なカバー板10(ヒンジで開閉自在に枢着
されているものでも良い)で塞がれた点検窓9を設ける
ときは、図示省略しているが、ケーシング11の二重構
造の周壁にも、着脱自在か又は開閉自在に枢着されたカ
バー板により開閉可能な点検窓が設けられる。
【0028】更に、上記実施形態では、回転処理槽1の
処理物排出口3より排出される発酵分解処理済みの処理
物を排出バケット30により取り出すように構成した
が、処理物取り出し室29そのものを処理物貯めタンク
とし、この処理物取り出し室29内に溜まった発酵分解
処理済みの処理物を当該処理物取り出し室29の底部近
傍側壁に設けられた開閉蓋付き取り出し口より排出でき
るように構成したり、回転処理槽1の処理物排出口3よ
り排出される発酵分解処理済みの処理物を排出用コンベ
ヤにより搬出するように構成しても良い。
【0029】本発明装置によって生ゴミを加熱発酵分解
処理された処理物は、土壌改良材や堆肥として再利用す
ることができるが、原材料(廃棄物)の組成等によって
は、最終的に廃棄処分される処理物の体積を大巾に減少
させるための単なる減容手段として本発明装置を使用す
ることもできるし、場合によっては、消滅型の廃棄物処
理装置としても利用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の廃棄物処理装置に
よれば、回転処理槽内からの排気を排気戻し流路に併設
された脱臭触媒利用の加熱脱臭手段により触媒燃焼方式
で脱臭して排出するので、触媒燃焼方式による脱臭方法
のメリット、即ち、必要な加熱温度が比較的低い(30
0℃程度)ために装置コストが安くつき、しかも触媒自
体は消耗しないので半永久的に完全脱臭が可能であると
いうメリットが得られるのであるが、この触媒燃焼方式
による脱臭を実施することによって高温になった排気を
そのまま外界に放出するのではなく、前記排気戻し流路
により回転処理槽を取り囲む熱交換槽内を経由させて排
気するように構成したので、高温の排気熱を利用して回
転処理槽内の処理物を加熱することができ、回転処理槽
内の処理物の発酵分解を促進させるための専用の加熱手
段(熱源)を別に設ける必要がない。
【0031】即ち、本発明の構成により、効果的でしか
も半永久的な完全脱臭が可能な触媒燃焼方式の排気脱臭
システムを備え、しかも、処理物を加熱して発酵分解を
促進させることのできる処理装置でありながら、装置全
体のイニシャルコスト及びランニングコストを十分に抑
えることのできる、実用的な廃棄物処理装置を得ること
ができるに至ったのである。
【0032】なお、請求項2に記載の構成によれば、回
転処理槽の処理物排出口から排出される処理物から発生
する塵埃や臭気を装置外に逸散させることがなく、しか
も、処理済みの処理物の排出作業を容易に行える。
【0033】又、請求項3に記載の構成によれば、排気
戻し流路中での排気に対する触媒燃焼方式による脱臭を
効果的に行える。
【0034】更に、請求項4に記載の構成によれば、回
転処理槽内での処理物を、加熱発酵分解処理の進み程度
に応じて区分けすることができ、未処理の処理物が排出
される不都合を回避できる。しかも、処理物を攪拌翼で
持ち上げて落とす、所謂切返し作用を処理物に対して確
実に行え、処理物の空気との接触を十分に行わせて好気
性発酵を良好且つ効率良く推進させることができる。こ
の場合、請求項5に記載の構成によれば、回転処理槽内
での処理物に対する加熱発酵分解処理の進み程度に応じ
て区分けする作用を一層確実に行わせることができる。
【0035】又、請求項6に記載の構成によれば、処理
物をホッパーに投入するだけで確実に回転処理槽内に送
入することができるだけでなく、投入された処理物を適
当な大きさに破砕して回転処理槽内に強制送入するの
で、回転処理槽内での攪拌も良好に行われ、結果的に、
加熱発酵分解処理を効率良く推進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置全体の縦断側面図である。
【図2】 装置全体の平面図である。
【図3】 装置の処理物取り出し室での縦断背面図であ
る。
【図4】 装置の処理物送入処理室での縦断正面図であ
る。
【図5】 回転処理槽とその周囲の熱交換槽とを示す縦
断正面図である。
【図6】 処理物送入処理室側の詳細を示す縦断側面図
である。
【図7】 処理物取り出し室側の詳細を示す縦断側面図
である。
【符号の説明】
1 回転処理槽 1a 回転処理槽の回転軸心 2 処理物送入口 3 処理物排出口 4 処理物送出口 5 回転処理槽内の隔壁 6A〜6C 回転処理槽内の処理室 7 攪拌翼 8 処理物送出用受け材 11 ケーシング 12 熱交換槽 13 回転処理槽側の環状歯車 14,15 環状軸受 16 処理物送入処理室 17 ホッパー 18 強制送入手段 21,28 シール 23 減速機付きモーター 24 小歯車 25 チェン伝動手段 29 処理物取り出し室 30 排出バケット 32 排気戻し流路 34 前加熱室 35 主加熱脱臭部 37 排気手段 38 吸引ブロワ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA01 AA03 AA04 BA04 CA15 CA19 CA48 CB09 CB13 CB22 CB26 CB31 CB32 CB42 CB43 CB44 CB45 CC09 4D048 AA22 AB01 AB03 CC38 CC52 CC53 CC54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端から送入された処理物を攪拌発酵処理
    して他端側から排出する回転処理槽、この回転処理槽を
    取り囲む熱交換槽、回転処理槽内からの排気を前記熱交
    換槽内の一端側に戻す排気戻し流路、この排気戻し流路
    に併設された脱臭触媒利用の加熱脱臭手段、及び前記熱
    交換槽内の他端側から吸引排気する排気手段を備えてい
    る、廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】開閉扉を備えた処理物取り出し室が併設さ
    れ、当該処理物取り出し室は、前記回転処理槽の処理物
    排出口から排出される処理物を受け取る排出バケットが
    出し入れ自在に内装され、前記排気戻し流路は、処理物
    取り出し室内と前記熱交換槽内の一端側とを連通させ
    る、請求項1に記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】前記加熱脱臭手段は、排気を予熱する前加
    熱部と、脱臭触媒が内装された主加熱脱臭部とから成
    る、請求項1又は2に記載の廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】前記回転処理槽が、中心部に次室への送出
    口を備えた隔壁により軸心方向に複数室に区画され、各
    処理室の周壁には処理物を持ち上げて落とす攪拌翼が付
    設されている、請求項1〜3の何れかに記載の廃棄物処
    理装置。
  5. 【請求項5】前記攪拌翼は、処理物を回転処理槽の処理
    物送入口側へ戻す方向に傾斜し、隔壁の送出口には、前
    室の処理物を受けて次室へ送出する送出用受け材が併設
    されている、請求項4に記載の廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】前記回転処理槽の処理物送入口には、処理
    物投入用ホッパーと、このホッパーに投入された処理物
    を破砕して回転処理槽内に送入する強制送入手段とが併
    設されている、請求項1〜5の何れかに記載の廃棄物処
    理装置。
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