JP2001204850A - トレーニング装置 - Google Patents
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Abstract
一致して変化させることができる、いわば筋力トレーニ
ングとしてより理想に近い機能を備えたトレーニング装
置を実現する。 【解決手段】 使用者からの作用力をその受力部2で受
ける作用アーム1、作用アーム1の受力部2に反力負荷
を発生させるサーボモータ7、およびエンコーダ4から
の回転位置Plとトルクメータ6からの作用トルクTh
andとを入力し、初動姿勢の位置から終動姿勢の位置
に至る作用力の変化が負荷テーブル10により予め設定
された所定の作用力−位置変化特性となるようサーボモ
ータ7を駆動制御する負荷制御装置9を備えた。
Description
復(リハビリテーション)や、さらなる筋力アップを目
的に、使用者の筋力を鍛えるために供されるトレーニン
グ装置に関するものである。
の各種スポーツの普及に伴い、これらに向けて体力を増
進させるためのアスレチックジム等の体力トレーニング
施設が各所に設けられるようになった。また、低下した
体力の機能回復を図るリハビリテーション施設も増加し
ている。しかるに、これら施設に設置されたいわゆるト
レーニングマシンは、旧来からの滑車マシン、外力稼働
マシン、ゴムチューブマシン、バネ弾性マシン、油圧マ
シンが多く、トレーニング機能としては必ずしも満足の
いくものではない。
トレーニングマシンと呼ばれるもので、身体の屈曲状態
から伸長動作を開始するとき(初動状態)の負荷を初動
負荷と呼び、最終伸長状態に到達したとき(終動状態)
の負荷を終動負荷と呼ぶことにすると、上述した各種マ
シンでは、初動負荷は小さく動作の進行につれて負荷が
大きくなり、最終の終動負荷が最大となる(終動負荷ト
レーニング)。ところが、最新の筋力トレーニング理論
(例えば、1994年9月講談社発行小山裕史著「新ト
レーニング革命」参照)によると、この終動負荷トレー
ニングでは、関節の硬化を助長させることになり、逆に
筋肉の伸縮機能を失わせる状態となって関節の可動域を
狭くしてしまう恐れがあると指摘されている。
ーニングに対して、初動負荷トレーニングが注目されて
いる。これは、初動状態における初動負荷が大きく、動
作の進行につれて負荷が小さくなり、終動負荷が最小と
なるトレーニングで、この初動負荷トレーニングでは、
トレーニング対象の根幹部が初動作で力とスピードを生
み、末端部への力の伝達が円滑に行われるようになり、
身体の能力が向上するとされる。
この初動負荷トレーニングを実現するトレーニング装置
を開示している。この装置は、一端を支点として回動可
能なアームの他端に重錘を設け、初動状態でほぼ水平姿
勢にあるアームをロープを介して使用者が引っ張ること
で当該アームを次第に起き上がるようにしたものであ
る。この場合、ロープに掛かる負荷は、初動時のアーム
が水平にあるときに重錘の重量が100%働いて最大と
なり、アームの回動が進むにつれて次第に減少し、いわ
ゆる初動負荷パターンとなる。
力や身体的特性は一律ではなく、また、トレーニングに
よって機能回復すべき身体部位や筋力増強すべき身体部
位も多岐にわたる。従って、トレーニング装置として
は、必要な負荷の大きさ、また、初動姿勢から終動姿勢
に至る負荷の変化パターンも、これらトレーニング対象
の種別によって変化させ得ることが要請される。
重力とアームの回動を利用した、純粋に機械構造的な構
成のものであるため、負荷の大きさを調整するには、重
錘やアームを取り替えてその重さや長さを変える必要が
あり、その取り替えの作業が煩雑で、かつ、連続的な調
整は困難とならざるを得ない。更に、負荷の変化パター
ンがその原理上、いわゆる余弦関数特性に限定されると
いう欠点もあり、トレーニング装置として実用性に劣る
と言わざるを得ない。
736号公報には、負荷の大きさを自由に調整可能な運
動訓練用抵抗負荷装置が開示されている。これは、負荷
の発生手段に電磁継手を採用し、この電磁継手をブレー
キとして作用させ、更に、この電磁ブレーキに供給する
励磁電流を変化させることで負荷としてのトルクを調整
するというものである。例えば、使用者が動かすロッド
に加えられた力の変化に比例して負荷を変化させる、ま
た、加えられた力の変化に反比例して負荷を変化させる
ことができる旨説明されている。
トレーニング理論を詳細に分析したところ、トレーニン
グ装置としては単にその負荷を自由に変化させ得るとい
うのでは不十分であることが判明した。即ち、たとえ、
初動負荷トレーニングを目標に初動時に高く終動時に低
くなるような負荷パターンを設定したとしても、トレー
ニングを行う使用者が実際に働かせる力である作用力は
規制することができない。
使用者が装置に設けられたレバーの端部を握り、これを
初動位置から終動位置まで押し込んでいく場合を想定す
ると、|作用力|=|負荷|が成立するのは、レバーが
静止状態にバランスしたときのみであり、使用者の作用
力によってレバーが初動位置から終動位置に向かって移
動していく過程では成立し得ない。具体的には、使用者
の力の大きさ、力の掛け方等によって、作用力が大きく
変動することになる。
者の体力、身体特性やそのトレーニング対象部位等に応
じて定まる作用力パターンに沿って、使用者に当該所望
の作用力を働かせる体験をさせることである。従って、
上述した先行文献(特開昭54−138736号公報)
の装置では、たとえ、その負荷は制御し得ても、使用者
の作用力が所望のパターンに沿って変化するようにする
ことは不可能である。この点では、先に挙げた先行文献
(特開平9−24117号公報)も全く同様と言える。
望のパターンに一致して変化させることができる、いわ
ば筋力トレーニングとしてより理想に近い機能を備えた
トレーニング装置を実現するものである。
ング装置は、使用者からの作用力を受ける受力部を有す
る可動体を備え、上記使用者が上記可動体をその初動姿
勢から終動姿勢に至るまで動かすことにより、上記使用
者の筋力を鍛えるトレーニング装置において、上記使用
者からの作用力を検出する作用力検出手段、上記可動体
の姿勢位置を検出する位置検出手段、上記可動体と機械
的に結合され上記作用力に対向する方向の反力負荷を上
記受力部に発生させる負荷発生手段、および上記初動姿
勢の位置から終動姿勢の位置に至る上記作用力の変化が
予め設定された所定の作用力−位置変化特性となるよう
上記反力負荷を制御する負荷制御手段を備えたものであ
る。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を一端に備え他
端が第1の回転軸に結合された作用アーム、上記使用者
からの作用力を検出するトルクメータを介して上記第1
の回転軸に連結された第2の回転軸、その回転駆動軸が
上記第2の回転軸に連結され上記作用力に対向する方向
の反力負荷を上記受力部に発生させるサーボモータ、上
記第1の回転軸の回転位置を検出する位置検出手段、お
よび上記トルクメータの出力と上記位置検出手段の出力
とを入力し上記初動姿勢の位置から終動姿勢の位置に至
る上記作用力の変化が予め設定された所定の作用力−位
置変化特性となるよう上記サーボモータを駆動制御する
負荷制御手段を備えたものである。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を一端に備え他
端が回転軸に結合された作用アーム、その回転駆動軸が
上記回転軸に連結され上記作用力に対向する方向の反力
負荷を上記受力部に発生させるサーボモータ、上記サー
ボモータのトルクおよび回転速度から演算により上記作
用力を検出する作用力検出手段、上記サーボモータの回
転速度から演算により上記回転軸の回転位置を検出する
位置検出手段、および上記作用力検出手段の出力と上記
位置検出手段の出力とを入力し上記初動姿勢の位置から
終動姿勢の位置に至る上記作用力の変化が予め設定され
た所定の作用力−位置変化特性となるよう上記サーボモ
ータを駆動制御する負荷制御手段を備えたものである。
負荷制御手段は、所定の作用力−位置変化特性に対応し
て設定された作用力指令と回転軸の回転位置との関係を
記憶した負荷テーブル、および回転位置の検出値に相当
する作用力指令を上記負荷テーブルから読み取り、作用
力の検出値が上記作用力指令と一致するようにサーボモ
ータの速度指令を作成する速度指令作成回路を備えたも
のである。
速度指令作成回路は、作用力の検出値が作用力指令以下
のとき、サーボモータの速度指令を零に設定するように
したものである。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を有する可動体
を備え、上記使用者が上記可動体をその初動姿勢から終
動姿勢に至るまで動かすことにより、上記使用者の筋力
を鍛えるトレーニング装置において、上記可動体の姿勢
位置を検出する位置検出手段、上記可動体と機械的に結
合され上記作用力に対向する方向の反力負荷を上記受力
部に発生させる負荷発生手段、および上記初動姿勢の位
置から終動姿勢の位置に至る上記作用力の変化が予め設
定された所定の作用力−位置変化特性となるよう上記反
力負荷を制御する負荷制御手段を備えたものである。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を一端に備え他
端が回転軸に結合された作用アーム、その回転駆動軸が
上記回転軸に連結され上記作用力に対向する方向の反力
負荷を上記受力部に発生させるモータ、上記回転軸の回
転位置を検出する位置検出手段、上記回転軸の回転速度
を検出する速度検出手段、所定の作用力−位置変化特性
に対応して設定された作用力指令と回転軸の回転位置と
の関係を記憶した負荷テーブル、速度指令=零を出力す
る速度指令発生回路、この速度指令発生回路からの零速
度指令と上記速度検出手段からの速度検出値との偏差を
入力し、この偏差が零となるよう、少なくとも比例要素
と積分要素とを有する制御により上記モータのトルク指
令を作成するトルク指令作成回路、および上記位置検出
手段からの回転位置検出値に相当する作用力指令を上記
負荷テーブルから読み取り、上記トルク指令作成回路の
出力を、当該読み取った作用力指令がその最大値となる
よう制限するリミッタ回路を備えたものである。
おけるトルク指令作成回路の比例ゲインは、速度検出値
が終動姿勢の位置から初動姿勢の位置に向かう方向に変
化することにより偏差入力の極性が反転した場合、負極
性で急増するトルク指令を発生し、この比例ゲインの出
力により上記トルク指令作成回路の出力を急減させるよ
うにしたものである。
成例の説明に入る前に、本願になるトレーニング装置を
使用して実際にトレーニングを行っている状態をイメー
ジ的に図1に示す。トレーニングは主として人体の四肢
を対象に行うものであるが、図1はいずれも下肢を対象
としたものである。点線で囲んだ部分が可動部分で、同
図(a)では、使用者が座席の部分に座り、足の甲で後
述する作用アーム端部の受圧部を初動状態の下端位置か
ら終動状態の水平位置まで押し上げる動作を行う。同図
(b)は、足の裏で作用アームの受圧部を踏む形でトレ
ーニングを行うものである。同図(c)は、座席の背部
を倒して水平とし、使用者はこの水平台上に俯せになり
足のかかとの部分で作用アームの受圧部を水平位置から
上端位置まで移動させてトレーニングを行うものであ
る。
代表例を示す図である。後段で詳述するように、使用者
が実際に体感する力、作用力が図の作用力−位置変化特
性の曲線上を追随するように、作用アームの駆動部を制
御する訳である。図2のその1、その2はいずれも既述
した初動負荷理論に基づくもので、その1は一般的なト
レーニングパターンで、その2は、例えば、マラソン選
手などが地面を蹴り出すときの脚筋力トレーニングなど
に適用され、初めに駆動部を停止させた状態で初動姿勢
に入り、作用力の検出値が設定された最大値を越えたと
き動作を開始する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるトレーニング装
置の、特に機構部分を示す構成図である。図において、
1は可動体としての作用アームで、その一端は直角に曲
げられ使用者からの作用力を受ける受力部2となってい
る。そして、作用アーム1の他端は第1の回転軸3に結
合されている。4は第1の回転軸3の回転位置Plを検
出する位置検出手段としてのエンコーダ、5は作用力検
出手段としてのトルクメータ6を介して第1の回転軸3
に連結された第2の回転軸、7は減速機構8を介してそ
の回転駆動軸が第2の回転軸5に連結された負荷発生手
段としてのサーボモータである。トルクメータ6は作用
力に相当する作用トルクThandを出力する。
efと内蔵するエンコーダからの速度検出値との偏差入
力が零となるようトルク指令を作成しこのトルク指令に
基づいて回転駆動する方式のモータで、例えば、DCサ
ーボモータ、同期形ACサーボモータ、誘導形ACサー
ボモータ等が適用し得るが、上記した駆動制御構成を具
備する限り、例えば流体(油等)エネルギーを駆動源に
使用したいわゆる油圧サーボモータ等も適用可能であ
る。
コーダ4からの回転位置Plおよびトルクメータ6から
の作用トルクThandを入力し、使用者からの作用力
が予め設定された、例えば図2で説明したような、所定
の作用力−位置変化特性に追随するように、サーボモー
タ7に速度指令Vrefを出力する。
トレーニング装置の、特に制御機構を示す構成図で、各
部の符号は図3の各部に対応させている。図4におい
て、10は例えば図2で説明したような作用力−位置変
化特性を記憶した負荷テーブルで、同特性を特定するた
めの、作用トルク指令Trefと回転位置Plとの関係
をテーブルの形に記憶したROM等で構成されている。
負荷テーブル10は使用者やトレーニングプログラムに
応じて異なる複数の特性を予め適当な入力手段により設
定しておき、使用の都度、それら複数のテーブルの中か
ら必要なものを選択して適用するようにすればよい。
作中に使用者や観察者が、この負荷テーブル10の設定
内容を適宜変更できる入力手段を設けるようにしてもよ
い。更に、同じく図示は省略するが、トレーニング動作
中の使用者の身体データ(例えば脈拍、血圧等)を検出
する手段を設け、この身体データが予め設定した危険領
域に達したときは、負荷テーブル10の作用トルク指令
の設定値を自動的に下げて安全にトレーニング動作を変
更または停止できるようにしてもよい。
た、エンコーダ4からの回転位置Plに相当する作用ト
ルク指令Trefとトルクメータ6で検出された作用ト
ルクThandとのトルク偏差ΔTを演算する減算器、
12は入力されたトルク偏差ΔTが零となるようサーボ
モータ7に与える速度指令Vrefを作成するコントロ
ーラ、7はサーボモータで、既述したが図の点線枠内に
示すように、駆動源であるモータと、入力された速度指
令Vrefと検出したモータの回転速度である回転数信
号Vf(Nm)との速度偏差eが零となるようモータに
トルク指令Tcを与えるPI制御器を備えている。
を、図5に示すフローチャートをも参照して説明する。
使用者が作用アーム1の受力部2に力を掛けると、即
ち、作用トルクThand>0になるとスタートする
(ステップS0)。なお、以下の動作は所定の制御周期
で実行されるものである。先ず、エンコーダ4から検出
した回転位置Plがトレーニングの初動位置(Pl=
0)と終動位置(Pl=Plmax)との間にあるか否
か、即ち、0≦Pl≦Plmaxが成立するか否かを判
断し、Noであれば動作を終了し、Yesであれば以下
の本来の制御動作に入る(ステップS1)。続いて、ス
テップS2で、負荷テーブル10からその時の回転位置
Plに相当する作用トルク指令Trefを読み取る。
用トルク指令Trefがトルクメータ6から検出した作
用トルクThand以上か否か、即ち、Thand≦T
refが成立するか否かを判断する(ステップS3)。
ステップS3でYes、即ち、使用者からの作用トルク
Thandが作用トルク指令Trefを越えていないと
きは、コントローラ12からサーボモータ7に速度指令
Vref=0を出力する(ステップS4)。従って、こ
の場合、サーボモータ7はその回転数信号Vf=Vre
f=0を達成するため、作用トルクThandに対向す
る反力負荷であるモータトルクTmを発生する(ステッ
プS5)。なお、図3で説明したように、作用アーム1
が結合された第2の回転軸5とサーボモータ7の回転駆
動軸との間に減速機構8が設けられているので、この減
速比をRmとすると、Thand=Rm・Tmが成立す
るように、モータトルクTmを発生させることになる。
ると、当該単位周期の制御動作を終わり、ステップS1
に戻って次周期の動作を繰り返す。例えば、負荷テーブ
ル10で設定する作用力−位置変化特性が例えば、先の
図2のその2に示すパターンであるとすると、Pl=
0、即ち、初動位置における作用トルクThandが、
図2(その2)のパターンのP点における値(Tref
max)を越えるまで、上述したステップS4を通る動
作を繰り返し、結果として作用アーム1は停止状態を保
持することになる。換言すれば、図2(その2)で設定
された作用力−位置変化特性の立上り部のパターンを忠
実に再現する訳である。
テーブル10からの作用トルク指令Trefを越えると
(ステップS3でNo)、コントローラ12はそのトル
ク偏差ΔT=Tref−Thandが零となるよう、例
えば、以下の(1)式で示される関数Func(Tre
f−Thand)に基づきサーボモータ7へ出力する速
度指令Vrefを作成する(ステップS6)。
成されるもので、(1)式のK、Tiは、それぞれPI
のパラメータである。
fに基づきサーボモータ7がモータトルクTmを発生す
ると、作用アーム1は作用トルクThandとモータト
ルクTm(正確にはRm・Tm)との差に応じて回転を
始める、即ち、終動姿勢の向きに動き始めることにな
る。また、この動きによって、作用トルクThandの
上昇が抑制されその値が設定された作用力−位置変化特
性に追随する訳である。作用アーム1がその初動姿勢か
ら終動姿勢に至り、トレーニングの1周期が終わると、
ステップS1の判断がNoとなり一連の制御動作を終了
する。
よるトレーニング装置は、使用者の作用力が所望の作用
力−位置変化特性に沿った作用力となるよう、上記作用
力に対向するサーボモータによる反力負荷を制御するの
で、使用者に所望通りのトレーニング体験を提供するこ
とができる。しかも、その作用力−位置変化特性は極め
て簡便に設定できるので、最新の筋力トレーニング理論
を考慮した、いわゆる初動負荷トレーニングは勿論、ト
レーニング対象種目、使用者の体力等に応じて任意のパ
ターンの作用力−位置変化特性を設定することができ
る。
ndを入力にしてサーボモータ7の速度指令Vrefを
作成するコントローラ12は、図5のステップS3〜S
6で説明したように、 if Thand≦Tref then Vref=0 else Vref=Func(Tref−Thand) に示すロジックで動作するようにしたので、作用トルク
Thandを作用力−位置変化特性に追随させる制御が
円滑になされるとともに、初動負荷特性を徹底させた、
例えば、図2のその2に示されるような、設定作用力が
高い値から始まる特性に対しても確実に追随させること
ができる。
に至る手前にその作用力を急減するか、トレーニング本
来の向きと逆向きの力を働かせた場合、コントローラ1
2からの速度指令Vrefは直ちに零となるので、使用
者がサーボモータ7による反力負荷で衝撃的に押し反さ
れるという危険性が防止される。
御に必要な作成トルクThandおよび回転位置Pl
を、それぞれ専用に設けたトルクメータ6およびエンコ
ーダ4により検出していたが、この実施の形態2は、こ
れらの情報をサーボモータ7からの信号を基に演算によ
り求めるようにして、これら専用の検出器を不要として
装置のコストダウン、小形化を図っている。
トレーニング装置の、特に機構部分を示す構成図であ
る。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
ここでは、作用アーム1を結合する回転軸3は、そのま
ま減速機構8を介してサーボモータ7の回転駆動軸に連
結されている。そして、作用トルクおよび回転位置を演
算するために必要なトルク信号Tmおよび回転数信号N
mをサーボモータ7から負荷制御装置9Aに送ってい
る。
トレーニング装置の、特に制御機構を示す構成図で、各
部の符号は図6の各部に対応させている。図7におい
て、13はサーボモータ7からのトルク信号Tm(実際
には、モータの電機子電流から算出される)と回転数信
号Nmとから作用トルク演算値Tlを作成する作用力検
出手段としての演算回路で、この演算は以下の運動方程
式に基づき求められ、先の形態1でトルクメータ6によ
り検出される作用トルクThandとほぼ等しい値が得
られる。即ち、Tl≒Thandが成立する。つまり、
運動方程式として(2)式が成立する。
モータ軸等価慣性、fはモータ軸等価摩擦である。
(2)式を変形して(3)式が得られる。
周期における作用トルク演算値Tl(k)は、第(k−
1)周期におけるトルク信号値Tm(k−1)と回転数
信号値Nm(k−1)とから(4)式により求めること
ができる。
数信号Nmから演算により回転位置Plを作成する位置
検出手段としての演算回路で、同ブロック内に図示する
ように、以下の(5)式により求めることができる。 Pl=Nm・(1/Rm)・(1/s) ・・・(5) 但し、sはラプラス演算子である。
で作成された演算値Tlを採用し、回転位置Plとして
演算回路14で作成された演算値Plを採用することに
より、先の実施の形態1と全く同様に、使用者の作用力
を所望の作用力−位置変化特性に追随させる制御動作が
可能となる。
ーボモータでは必ず存在するトルク信号Tmおよび回転
数信号Nm(Vf)を有効に活用し、特別の検出手段
(トルクメータ6およびエンコーダ4)を採用すること
なく、制御に必要な作用トルクThandおよび回転位
置Plを上記両信号から演算により求めるようにしたの
で、装置の小形化、コストダウンが実現する。
のコントローラ12において、Thand≦Trefの
ときはVref=0とする制御方式を採用したが、設定
される作用力−位置変化特性のパターンやその他トレー
ニング条件によっては、必ずしも上記の判別条件を加え
た制御方式を採用せず、トルク偏差ΔT=Tref−T
handを零にする通例の制御方式を適用するようにし
てもよい。
は、回転位置Plに応じて負荷テーブル10から読み取
った作用トルク指令Trefに検出作用トルクThan
d(Tl)が一致するよう速度指令Vrefを作成し、
この速度指令Vrefをサーボモータ7に与える速度指
令制御方式を採用したが、この実施の形態3では、サー
ボモータとしてはこれに速度指令Vref=0を与え、
この速度指令Vref=0と検出速度(回転数信号)V
fとの偏差に基づき、負荷テーブル10に応じた所望の
作用トルクを発生するようモータにトルク指令Tcを与
えるトルク指令制御を採用している。
装置の、特に制御機構を示す構成図である。図におい
て、15は速度指令Vref=0を出力する速度指令発
生回路、16は速度指令発生回路15からの速度指令V
ref=0とモータの回転数信号Vf(Nm)との速度
偏差eを演算する減算器である。17は速度偏差eに基
づきモータへのトルク指令Tcを作成するPI制御のコ
ントローラで、比例要素18と積分要素19を有し、そ
れぞれからの出力値TPとTTとを加算器20で加算して
トルク指令Tcとして出力する。
を、負荷テーブル10から読み取ったその時点の回転位
置Plに相当する作用トルク指令Trefがその最大値
となるよう制限するリミッタ回路である。なお、速度偏
差eが負、即ち、回転数信号Vfが正で、従って、作用
アーム1が初動位置から終動位置に向かっているトレー
ニングの本来の動作状態の場合には、比例要素18の枠
内にその特性を示すように、比例ゲインKpを小さく設
定しTT≫TPとなるようにしている。
の動作途中で作用アーム1をそれまでと逆の向きに操作
した場合などで、回転数信号Vfが負となって速度偏差
eが正に反転した場合には、図に示すように、比例ゲイ
ンKpは負極性で急増するよう設定されている。この結
果、この速度偏差eが反転するとモータへのトルク指令
Tcは急減する。従って、この場合、使用者がモータに
よる反力負荷で急激に押し反されるという危険性が防止
される。
のトレーニングを実行する場合の本装置の動作を、図9
に示すフローチャートをも参照して説明する。使用者が
作用アーム1の受力部2に力を掛けると、作用トルクT
hand>0となりスタートする(ステップT0)。な
お、以下の動作は所定の制御周期で実行される。先ず、
モータの回転数信号Vf(Nm)を基に演算回路14で
求められた回転位置Plがトレーニングの初動位置(P
l=0)と終動位置(Pl=Plmax)との間にある
か否かを判断する(ステップT1)。Noであれば動作
を終了する。
発生回路15から速度指令Vref=0を入力する。先
の図8の点線枠で示す7Aは、速度偏差Vrefに応じ
て制御されるサーボモータを構成するが、この実施の形
態3は、このサーボモータ7Aに対し、常に速度偏差V
ref=0を与えるものである。速度偏差Vrefとモ
ータからの回転数信号Vfとの速度偏差eを演算し(ス
テップT3)、この速度偏差eに基づきPI制御により
トルク指令Tcを作成する(ステップS4)。
ミッタ回路21により、ステップT5で回転位置Plに
対応して負荷テーブル10から読み取られた作用トルク
指令Trefにその最大値が制限されている。従って、
このPI制御による出力が、リミッタ回路21のリミッ
タ領域に至っていないときは、換言すると、作用トルク
Thandが作用力−位置変化特性で設定されたトルク
以下のときは、速度偏差eを零にするためのトルク指令
の値がそのままTcとしてモータに与えられるので、モ
ータは作用トルクThandに等しい反力負荷Tmを発
生して作用アーム1は静止状態を保つことになる。
特性で設定されたトルクを越えると、PI制御による出
力がリミッタ回路21のリミッタ領域に達し、即ち、速
度偏差eを零にするためのトルク指令の値がそのまま出
力されず、それより低い値に制限された値がTcとして
モータに与えられることになる。このため、Thand
>Tmとなり、この差で作用アーム1は作用力の方向に
動き、使用者から見ると、自分が掛けた力が一定量抜け
る形になり、作用力は頭打ちとなって、結果として作用
力−位置変化特性に追随することになる。
の検出値(または、演算に基づく検出値)を使用するこ
となく、実際に作用アーム1に働く作用力が所望の作用
力−位置変化特性に追随するよう制御することができ
る。即ち、作用トルクに関しては、フィードバック制御
系を有さず、いわばオープン制御系となっている。従っ
て、先の実施の形態1、2のフィードバック制御系を有
する場合に比較して、制御動作の安定性が優れている。
ータの回転数信号Vf(Nm)から演算により求める構
成としたが、エンコーダ等による直接の検出値を用いて
もよいことは言うまでもない。また、コントローラ17
は比例要素18および積分要素19からなるものとした
が、微分要素を加えたものとしてもよい。
1が結合された回転軸とモータの回転駆動軸との間には
減速機構8を介在させているが、モータの種別によって
は、この減速機構8を介することなく、上記回転軸にモ
ータを直結する構成としてもよく、その場合も、本願発
明は上述したと同様の効果を奏するものである。
グの初動姿勢から終動姿勢までの過程が、作用アーム1
の一方向の移動、例えば、使用者の手前側から開始して
遠ざける方向へのみ動かす、いわばONE WAYの方
式を対象としたが、トレーニングの種別によっては、往
復動作を行うものがあるが、この発明はこれらタイプの
トレーニングにも同様に適用することができ同等の効果
を奏する。即ち、一方向のトレーニングが終動姿勢で終
了すると、この時点で制御回路の必要な入出力端の極性
を切り換えることにより逆方向のトレーニングの始動姿
勢としてリセットし、当該逆方向の制御動作を実行する
ようにすればよい。
端が結合された作用アーム1の他端に形成された受力部
2に使用者が作用力を掛ける、従って、この受力部2は
初動姿勢から終動姿勢に向かって円周軌道を移動する構
造のものとしたが、トレーニングの種別によっては、例
えば、この受力部が直線軌道を移動するタイプのものも
必要となるが、この発明はこれらタイプのトレーニング
にも同様に適用することができ同等の効果を奏する。即
ち、例えば受力部とともに直線運動をする作用アーム
を、適当な歯車機構を介して回転軸に結合することによ
り、上記直線運動を回転軸の回転運動に変換するように
すればよい。従って、本願明細書の特許請求の範囲に記
載された「回転軸に結合された作用アーム」は、上記に
示したような、移動方向の変換を含む構成で両者が結合
される場合も含む概念とする。
ゆる初動負荷トレーニングが理想であると説明したが本
願発明の装置の適用にあっては、その負荷テーブル10
で設定する作用力−位置変化特性は、初動負荷パターン
に限らず、任意のパターンに設定できることは言うまで
もない。
ング装置は、使用者からの作用力を受ける受力部を有す
る可動体を備え、上記使用者が上記可動体をその初動姿
勢から終動姿勢に至るまで動かすことにより、上記使用
者の筋力を鍛えるトレーニング装置において、上記使用
者からの作用力を検出する作用力検出手段、上記可動体
の姿勢位置を検出する位置検出手段、上記可動体と機械
的に結合され上記作用力に対向する方向の反力負荷を上
記受力部に発生させる負荷発生手段、および上記初動姿
勢の位置から終動姿勢の位置に至る上記作用力の変化が
予め設定された所定の作用力−位置変化特性となるよう
上記反力負荷を制御する負荷制御手段を備えたので、使
用者が実際に掛ける作用力が予め定められた任意の作用
力−位置変化特性に追随する、所望通りの筋力トレーニ
ングが可能となる。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を一端に備え他
端が第1の回転軸に結合された作用アーム、上記使用者
からの作用力を検出するトルクメータを介して上記第1
の回転軸に連結された第2の回転軸、その回転駆動軸が
上記第2の回転軸に連結され上記作用力に対向する方向
の反力負荷を上記受力部に発生させるサーボモータ、上
記第1の回転軸の回転位置を検出する位置検出手段、お
よび上記トルクメータの出力と上記位置検出手段の出力
とを入力し上記初動姿勢の位置から終動姿勢の位置に至
る上記作用力の変化が予め設定された所定の作用力−位
置変化特性となるよう上記サーボモータを駆動制御する
負荷制御手段を備えたので、使用者の作用力と作用アー
ムの回転位置を実検出した精度の高い負荷制御が実現さ
れる。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を一端に備え他
端が回転軸に結合された作用アーム、その回転駆動軸が
上記回転軸に連結され上記作用力に対向する方向の反力
負荷を上記受力部に発生させるサーボモータ、上記サー
ボモータのトルクおよび回転速度から演算により上記作
用力を検出する作用力検出手段、上記サーボモータの回
転速度から演算により上記回転軸の回転位置を検出する
位置検出手段、および上記作用力検出手段の出力と上記
位置検出手段の出力とを入力し上記初動姿勢の位置から
終動姿勢の位置に至る上記作用力の変化が予め設定され
た所定の作用力−位置変化特性となるよう上記サーボモ
ータを駆動制御する負荷制御手段を備えたので、作用力
と作用アームの回転位置とを実際に検出する手段が不要
となり装置の小形、低廉化が実現される。
負荷制御手段は、所定の作用力−位置変化特性に対応し
て設定された作用力指令と回転軸の回転位置との関係を
記憶した負荷テーブル、および回転位置の検出値に相当
する作用力指令を上記負荷テーブルから読み取り、作用
力の検出値が上記作用力指令と一致するようにサーボモ
ータの速度指令を作成する速度指令作成回路を備えたの
で、作用力−位置変化特性として所望の特性を任意に、
しかも簡便に設定することができる。
速度指令作成回路は、作用力の検出値が作用力指令以下
のとき、サーボモータの速度指令を零に設定するように
したので、作用アームが初動姿勢から終動姿勢に向かっ
て円滑に動作し、たとえ、その過程で使用者がその作用
力を急に緩める等の操作をしても、サーボモータによる
反力負荷が使用者に働くという危険が防止される。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を有する可動体
を備え、上記使用者が上記可動体をその初動姿勢から終
動姿勢に至るまで動かすことにより、上記使用者の筋力
を鍛えるトレーニング装置において、上記可動体の姿勢
位置を検出する位置検出手段、上記可動体と機械的に結
合され上記作用力に対向する方向の反力負荷を上記受力
部に発生させる負荷発生手段、および上記初動姿勢の位
置から終動姿勢の位置に至る上記作用力の変化が予め設
定された所定の作用力−位置変化特性となるよう上記反
力負荷を制御する負荷制御手段を備えたので、使用者か
らの作用力を検出する手段を備えることなく、使用者が
実際に掛ける作用力が予め定められた任意の作用力−位
置変化特性に追随する、所望通りの筋力トレーニングが
可能となる。
は、使用者からの作用力を受ける受力部を一端に備え他
端が回転軸に結合された作用アーム、その回転駆動軸が
上記回転軸に連結され上記作用力に対向する方向の反力
負荷を上記受力部に発生させるモータ、上記回転軸の回
転位置を検出する位置検出手段、上記回転軸の回転速度
を検出する速度検出手段、所定の作用力−位置変化特性
に対応して設定された作用力指令と回転軸の回転位置と
の関係を記憶した負荷テーブル、速度指令=零を出力す
る速度指令発生回路、この速度指令発生回路からの零速
度指令と上記速度検出手段からの速度検出値との偏差を
入力し、この偏差が零となるよう、少なくとも比例要素
と積分要素とを有する制御により上記モータのトルク指
令を作成するトルク指令作成回路、および上記位置検出
手段からの回転位置検出値に相当する作用力指令を上記
負荷テーブルから読み取り、上記トルク指令作成回路の
出力を、当該読み取った作用力指令がその最大値となる
よう制限するリミッタ回路を備えたので、作用力に対し
オープン制御の構成となり、安定した反力負荷制御特性
が得られる。
おけるトルク指令作成回路の比例ゲインは、速度検出値
が終動姿勢の位置から初動姿勢の位置に向かう方向に変
化することにより偏差入力の極性が反転した場合、負極
性で急増するトルク指令を発生し、この比例ゲインの出
力により上記トルク指令作成回路の出力を急減させるよ
うにしたので、初動姿勢から終動姿勢に向かう過程で使
用者がその作用力を急に緩める等の操作をしても、サー
ボモータによる反力負荷が使用者に働くという危険が防
止される。
ーニング状態をイメージ的に示す図である。
特性の代表例を示す図である。
グ装置の、特に機構部分を示す構成図である。
グ装置の、特に制御機構を示す構成図である。
グ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
グ装置の、特に機構部分を示す構成図である。
グ装置の、特に制御機構を示す構成図である。
グ装置の、特に制御機構を示す構成図である。
グ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
エンコーダ、5 第2の回転軸、6 トルクメータ、
7,7A サーボモータ、8 減速機構、9,9A 負
荷制御装置、10 負荷テーブル、11,16 減算
器、12,17 コントローラ、13,14 演算回
路、15 速度指令発生回路、18 比例要素、19
積分要素、20 加算器、21 リミッタ回路、Pl
回転位置、Thand 作用力(作用トルク)、Tre
f 作用トルク指令、ΔT トルク偏差、Vref 速
度指令、Vf(Nm) 回転数信号、e 速度偏差、T
c トルク指令、Tm モータトルク、Rm 減速比。
Claims (8)
- 【請求項1】 使用者からの作用力を受ける受力部を有
する可動体を備え、上記使用者が上記可動体をその初動
姿勢から終動姿勢に至るまで動かすことにより、上記使
用者の筋力を鍛えるトレーニング装置において、 上記使用者からの作用力を検出する作用力検出手段、上
記可動体の姿勢位置を検出する位置検出手段、上記可動
体と機械的に結合され上記作用力に対向する方向の反力
負荷を上記受力部に発生させる負荷発生手段、および上
記初動姿勢の位置から終動姿勢の位置に至る上記作用力
の変化が予め設定された所定の作用力−位置変化特性と
なるよう上記反力負荷を制御する負荷制御手段を備えた
ことを特徴とするトレーニング装置。 - 【請求項2】 使用者からの作用力を受ける受力部を一
端に備え他端が第1の回転軸に結合された作用アーム、
上記使用者からの作用力を検出するトルクメータを介し
て上記第1の回転軸に連結された第2の回転軸、その回
転駆動軸が上記第2の回転軸に連結され上記作用力に対
向する方向の反力負荷を上記受力部に発生させるサーボ
モータ、上記第1の回転軸の回転位置を検出する位置検
出手段、および上記トルクメータの出力と上記位置検出
手段の出力とを入力し上記初動姿勢の位置から終動姿勢
の位置に至る上記作用力の変化が予め設定された所定の
作用力−位置変化特性となるよう上記サーボモータを駆
動制御する負荷制御手段を備えたことを特徴とするトレ
ーニング装置。 - 【請求項3】 使用者からの作用力を受ける受力部を一
端に備え他端が回転軸に結合された作用アーム、その回
転駆動軸が上記回転軸に連結され上記作用力に対向する
方向の反力負荷を上記受力部に発生させるサーボモー
タ、上記サーボモータのトルクおよび回転速度から演算
により上記作用力を検出する作用力検出手段、上記サー
ボモータの回転速度から演算により上記回転軸の回転位
置を検出する位置検出手段、および上記作用力検出手段
の出力と上記位置検出手段の出力とを入力し上記初動姿
勢の位置から終動姿勢の位置に至る上記作用力の変化が
予め設定された所定の作用力−位置変化特性となるよう
上記サーボモータを駆動制御する負荷制御手段を備えた
ことを特徴とするトレーニング装置。 - 【請求項4】 負荷制御手段は、所定の作用力−位置変
化特性に対応して設定された作用力指令と回転軸の回転
位置との関係を記憶した負荷テーブル、および回転位置
の検出値に相当する作用力指令を上記負荷テーブルから
読み取り、作用力の検出値が上記作用力指令と一致する
ようにサーボモータの速度指令を作成する速度指令作成
回路を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載
のトレーニング装置。 - 【請求項5】 速度指令作成回路は、作用力の検出値が
作用力指令以下のとき、サーボモータの速度指令を零に
設定するようにしたことを特徴とする請求項4記載のト
レーニング装置。 - 【請求項6】 使用者からの作用力を受ける受力部を有
する可動体を備え、上記使用者が上記可動体をその初動
姿勢から終動姿勢に至るまで動かすことにより、上記使
用者の筋力を鍛えるトレーニング装置において、 上記可動体の姿勢位置を検出する位置検出手段、上記可
動体と機械的に結合され上記作用力に対向する方向の反
力負荷を上記受力部に発生させる負荷発生手段、および
上記初動姿勢の位置から終動姿勢の位置に至る上記作用
力の変化が予め設定された所定の作用力−位置変化特性
となるよう上記反力負荷を制御する負荷制御手段を備え
たことを特徴とするトレーニング装置。 - 【請求項7】 使用者からの作用力を受ける受力部を一
端に備え他端が回転軸に結合された作用アーム、その回
転駆動軸が上記回転軸に連結され上記作用力に対向する
方向の反力負荷を上記受力部に発生させるモータ、上記
回転軸の回転位置を検出する位置検出手段、上記回転軸
の回転速度を検出する速度検出手段、所定の作用力−位
置変化特性に対応して設定された作用力指令と回転軸の
回転位置との関係を記憶した負荷テーブル、速度指令=
零を出力する速度指令発生回路、この速度指令発生回路
からの零速度指令と上記速度検出手段からの速度検出値
との偏差を入力し、この偏差が零となるよう、少なくと
も比例要素と積分要素とを有する制御により上記モータ
のトルク指令を作成するトルク指令作成回路、および上
記位置検出手段からの回転位置検出値に相当する作用力
指令を上記負荷テーブルから読み取り、上記トルク指令
作成回路の出力を、当該読み取った作用力指令がその最
大値となるよう制限するリミッタ回路を備えたことを特
徴とする請求項6記載のトレーニング装置。 - 【請求項8】 トルク指令作成回路の比例ゲインは、速
度検出値が終動姿勢の位置から初動姿勢の位置に向かう
方向に変化することにより偏差入力の極性が反転した場
合、負極性で急増するトルク指令を発生し、この比例ゲ
インの出力により上記トルク指令作成回路の出力を急減
させるようにしたことを特徴とする請求項7記載のトレ
ーニング装置。
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