JP2001201449A - 粒度分布測定装置 - Google Patents

粒度分布測定装置

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JP2001201449A
JP2001201449A JP2000011118A JP2000011118A JP2001201449A JP 2001201449 A JP2001201449 A JP 2001201449A JP 2000011118 A JP2000011118 A JP 2000011118A JP 2000011118 A JP2000011118 A JP 2000011118A JP 2001201449 A JP2001201449 A JP 2001201449A
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Hideyuki Ikeda
英幸 池田
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粒度分布測定装置の取扱において、経験の浅い
装置操作者も簡単に操作するための操作支援を行い、ま
た、装置内を誤って改造したり破損したりすることを防
止する。 【解決手段】粒度分布測定装置の制御部に、測定手順の
一部または全てを記憶させるか、または、装置の取り扱
いに関する注意事項の一部または全てを記憶させるため
の記憶部と、その記憶内容に基づいて適当な信号を出力
させる制御部と、その信号を音声に変換させる音声変換
部と、その音声を出力する音声出力部とを備えさせたこ
とにより、装置操作者に対して音声にて測定手順の指示
を行ったり、装置の取り扱いについての警告を与えるこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散している粉体
試料などの粒子群にレーザ光を照射することによって生
じる回折/散乱光や、動的光散乱を検出し、その検出に
よって得られる散乱光強度信号などに基づいて粒子群の
粒度分布を測定する粒度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粒子による光の回折現象または散乱現象
を利用した粒度分布測定装置では、回折光または散乱光
の強度分布、つまり回折角または散乱角と光強度との関
係を測定し、これにフラウンホーファ回折理論またはミ
ー散乱理論に基づく演算処理を施すことによって、試料
粒子の粒度分布が決定される。このような粒度分布測定
装置は、セメントや窯業などほとんどの鉱工業分野、セ
ラミックスを中心とする新素材分野において、原材料な
どの研究開発に用いられている。
【0003】上記粒度分布測定装置として、例えば特公
平6−43950号公報に記載されたものがある。図5
は、この公報に係る粒度分布測定装置の構成を概略的に
示すもので、この図において、41は適宜の分散媒に測
定対象の粒子群を分散させた試料液42を収容する透明
な容器よりなるセルで、43はこのセル41の一方の側
(後方側)に設けられるレーザ光源である。前記レーザ
光源43から発せられる平行なレーザ光44は、例えば
ビームエキスパンダ(図示せず)で拡大され、その状態
でセル41に照射される。
【0004】45は、セル41の他の側(前方側)に設
けられる集光レンズで、その焦点位置にリングディテク
タ46が配置されている。このリングディテクタ46
は、集光レンズ45の光軸を中心として互いに半径の異
なるリング状または半リング状の受光面をもつフォトセ
ンサを複数個同心上に配列したもので、セル41内の粒
子によって回折または散乱したレーザ光44のうち比較
的小さい角度で散乱/回折した光を各散乱角ごとにそれ
ぞれ受光して、それらの光強度を測定するものである。
【0005】また、セル41の近傍には、セル41内の
粒子によって回折/散乱したレーザ光44のうち比較的
大きい角度で散乱/回折した光を、各散乱角ごとに個別
に検出する広角散乱光用光検出群47が設けられてい
る。この広角散乱用光検出群47は、集光レンズ45お
よびリングディテクタ46と異なる角度で設けられる複
数のフォトセンサ48〜53からなり、それぞれの配設
角度に応じて、セル41内の粒子による所定角度を超え
る広角の散乱光を検出することができ、フォトセンサ4
8〜51が前方散乱光を、フォトセンサ52が側方散乱
光を、フォトセンサ53が後方散乱光をそれぞれ検出す
る。
【0006】そして、54は前記リングディテクタ46
を構成するフォトセンサの出力を増幅するプリアンプ、
55〜58は前方散乱光用フォトセンサ48〜51の出
力をそれぞれ増幅するプリアンプ、59,60は側方散
乱光用フォトセンサ52、後方散乱光用フォトセンサ5
3のそれぞれの出力を増幅するプリアンプである。61
はプリアンプ群55の出力を順次取り込み、AD変換機
62に順次送出するマルチプレクサ,63はAD変換器
62の出力が入力される演算処理装置としてのコンピュ
ータである。このコンピュータ63は、ディジタル信号
に変換されたリングディテクタ46およびフォトセンサ
48〜53の出力(光強度に関するディジタルデータ)
をフラウンホーファ回折理論やミー散乱理論に基づいて
処理し、粒子群における粒度分布を求めるためのプログ
ラムが格納されている。
【0007】上記粒度分布測定装置においては、セル4
1に試料液42を収容した状態で、レーザ光源43から
レーザ光44を試料セル41に照射すると、このレーザ
光44は、セル41中の粒子によって回折または散乱す
る。その回折光または散乱光のうち、比較的に散乱角の
小さいものは集光レンズ45によってリングディテクタ
46上に結像されるが、この場合、外周側に配置される
フォトセンサが、散乱角のより大きい光を受光し、内周
側のフォトセンサが散乱角のより小さい光を受光する。
したがって、外周側のフォトセンサの検出する光強度
は、粒子径のより小さい粒子の量を反映しており、内周
側のフォトセンサの検出する光強度は粒子径のより大き
い試料粒子の量に反映していることになる。これらの各
フォトセンサが検出した光強度は、アナログ電気信号に
変換され、さらにプリアンプ55を経てマルチプレクサ
61に入力される。
【0008】一方、前記粒子によって回折または散乱し
たレーザ光44のうち、集光レンズ45によって集光さ
れない比較的散乱角の大きいものは、前記フォトセンサ
48〜53によってそれぞれ検出され、その光強度分布
が測定される。この場合、前方散乱光用フォトセンサ4
8〜51、側方散乱光用度とセンサ52、後方散乱光用
フォトセンサ53の順に、粒度の小さい粒子からの散乱
光を検出する。これらの各フォトセンサ48〜53が検
出した光強度はアナログ電気信号に変換され、さらにプ
リアンプ群55を経てマルチプレクサ61に入力され
る。
【0009】前記マルチプレクサ61においては、リン
グディテクタ46、フォトセンサ48〜53からの測定
データ、つまりアナログ電気信号が所定の順序で取り込
まれる。そして、マルチプレクサ61によって取り込ま
れたアナログ電気信号は直列信号にされて、AD変換器
62で順次ディジタル信号に変換され、コンピュータ6
3に入力される。
【0010】前記コンピュータ63においては、リング
ディテクタ46、フォトセンサ48〜53によってそれ
ぞれ得られた各散乱角ごとの光強度データを、フラウン
ホーファ回折理論やミー散乱理論に基づいて処理する。
【0011】このように、上記粒度分布測定装置におい
ては、主として粒度の大きい範囲についての散乱光の光
強度分布については、リングディテクタ46によって測
定し、主として粒度の小さい範囲についての広角の散乱
光の光強度分布については、フォトセンサ48〜53に
よって測定し、これらのリングディテクタ46およびフ
ォトセンサ48〜53の出力をコンピュータ63におい
て処理しているので、粒子群における粒度分布を、粒度
の比較的大きなものから粒度の微小なものまで広い範囲
にわたって求めることができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0012】ところで、上述したような散乱式粒度分布
測定装置を用いて装置操作者が測定を行うに際し、前記
装置操作者は装置からの出力をモニタ画面で目視しなが
らコンピュータ等の制御部を操作することになる。しか
しながら、前記粒度分布測定装置を用いた測定手法は複
雑であり、操作手順をすべて記憶して操作を行うのは、
経験の浅い装置操作者にとっては困難である。そのた
め、経験の浅い装置操作者が装置を操作する場合、ユー
ザ用のマニュアルを参照しながら制御部の操作を行うこ
とになる。
【0013】ところが、経験の浅い装置操作者が前記操
作を行っている最中に、例えば測定手順を誤って、前記
モニタ画面にエラーが表示されたり、警告としてビープ
音が出力されたとしても、マニュアルを参照しながら操
作を行っているため、エラー表示に気がつかず、誤った
測定手順を修正せずに操作を続けてしまうという恐れが
あった。このような場合、再度測定をやり直すことにな
るが、試料供給装置内の分散媒および試料を排出させ、
試料供給装置内を洗浄したのち、再度分散媒および試料
を投入するなどといった作業が必要となり、これには多
くの時間と手間を要すると共に、試料が貴重なものであ
る場合などには、多くの試料が無駄になってしまうとい
う恐れがあった。
【0014】また、前記散乱式粒度分布測定装置には、
精密光学部品やレーザ光源、モータ等が使用されてお
り、ユーザが装置を分解したり、取扱いを誤ったりした
場合に重大な事故が発生する可能性があった。これらの
事故を防止する手段として、従来はマニュアル等に注意
事項として記載したり、装置本体に取扱い注意事項を表
示したラベル等を貼り付けたりしていたが、ユーザの不
注意や経験の浅い装置操作者の誤操作によって少なから
ず前記のような事故が発生し、それによって負傷者が出
たり、また装置の一部または全体が破損するなどといっ
た事態に陥り、装置のメーカー側やユーザ側にとって多
くの工数を要するという恐れがあった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
事柄に留意してなされたもので、その目的は粒度分布測
定装置の取扱いについて、音声による操作手順指示ある
いは警告を発することで、経験の浅い装置操作者にも簡
単に操作でき、また、装置の誤った使用を未然に防止す
ることを可能とした粒度分布測定装置を提供することで
ある。
【0016】上記目的を達成するために、本発明では、
測定手順の一部または全てをディジタルデータファイル
として記憶する記憶部と、次に行うべき測定手順を判断
して前記記憶部より適当な測定手順を選択し、前記測定
手順を前記データファイルから読み取ってディジタル信
号にて出力する装置制御部と、前記出力されたディジタ
ル信号を音声に変換する音声変換部と、前記変換された
音声を装置操作者に対して発生させる音声出力部と粒度
分布測定装置に備えている。(請求項1)
【0017】さらに、装置の取扱いに関する注意事項の
一部または全てに対応した警告内容をディジタルデータ
ファイルとして記憶する記憶部と、測定中に前記注意事
項に触れたことによる不都合が生じた場合に前記データ
ファイルから前記不都合に対応した警告内容を判断し、
前記警告内容を読み取ってディジタル信号にて出力する
装置制御部と、前記出力されたディジタル信号を音声に
変換する音声変換部と、前記変換された音声を装置測定
者に対して発生させる音声出力部とを粒度分布測定装置
に備えている。(請求高2)
【0018】さらに、前記音声出力部を粒度分布測定装
置の測定部の一部に組み込むことによって、測定部の部
品等の異常が生じた場合や、誤って測定部のカバーを開
けようとした場合などに、異常個所がより明確になり、
また、装置操作者により強く警告を与えることが可能に
なる。(請求項3)
【0019】また、音声による作業指示や、警告に併せ
て、測定部とは別に設けられたモニタ画面(図示してい
ない)上に作業指示または警告を表示するようにしても
よい。(請求項4)
【0020】また、音声に変換された測定手順を粒度分
布測定装置から発生させることにより、装置操作者の測
定作業を支援するようにしてもよい。(請求項5)
【0021】さらに、本発明では、経験の浅い装置操作
者にも簡単に操作でき、また誤った使用を未然に防止す
ることを可能とするために、音声に変換された装置の取
扱いについての注意または警告を粒度分布測定装置から
出力することを特徴とした粒度分布測定装置における装
置の取扱いに関する警告方法を提案している。(請求項
6)
【0022】また、音声による測定作業支援に加えて、
モニタ画面上に作業支援情報を表示することにより、粒
度分布測定装置における測定作業支援方法にもなり得
る。(請求項7)
【0023】また、音声による装置取扱いにおける警告
に加えて、モニタ画面上に装置取扱いにおける警告を表
示させてもよい。(請求項8)
【0024】また、音声による装置取扱いにおける警告
を、警告の対象となる場所に応じて音声の発生する場所
が異なるようにしてもよい。(請求項9)
【0025】また、操作者が行うべき操作内容に応じ
て、音声による測定手順の指示と、モニタ画面上に表示
する作業支援情報と、音声による装置取扱いにおける警
告と、モニタ画面上に表示する装置取扱いにおける警告
とを適宜組み合わせて測定作業支援を行ってもよい。
(請求項10)
【発明の実施の形態】
【0026】以下、この発明の実施の形態を図1〜4を
参照しながら説明する。図1において、粒度分布測定装
置1は、粒度分布測定装置における測定部2と、制御装
置4より構成されている。測定部2は、試料供給装置3
Aと粒度分布計3Bにより構成されており、試料供給装
置3Aは、その内部に攪拌タンク(図示していない)を
有し、投入口より投入された試料粉体と溶媒とを懸濁さ
せ、この懸濁液を循環ポンプ(図示していない)の吸引
力を利用して、試料供給ライン8と試料戻りライン9等
からなる循環ラインを循環させることによって、粒度分
析計3Bに供給する。
【0027】粒度分析計3Bは、レーザービームを懸濁
液に照射し、懸濁液中の粒子による散乱光を検出、分析
することによって、試料の粒度分布を測定する。
【0028】制御装置4は、パソコン本体10、CRT
11及びキーボード12等を有し、パソコン本体10が
通信ケーブル13、14によって粒度分析計3Bに接続
され、通信ケーブル15によって試料供給装置2に接続
されている。
【0029】制御装置4のパソコン本体10は、CPU
30、RAM31、ROM32、入力インターフェイス
33及び出力インターフェイス34等を有し、予めRA
M31に記憶されている制御プログラムにしたがって、
入力インターフェイス33から入力されるデータに基づ
いて各種演算処理等を行い、その出力結果を出力インタ
ーフェイス34を介して出力する。入力インターフェイ
ス33には、通信ケーブル14が接続され、粒度分析計
3B内のレーザ光源内や、試料供給装置3A内に組み込
まれたセンサ(図示していない)からの信号が通信ケー
ブル14を介してパソコン本体に伝達される。
【0030】図2は、本発明における、測定手順を音声
にて指示するための手順の一例を示したものである。ま
ず装置操作者は粒度分布測定装置1の電源をONにし
(STEP1)、本発明の音声による測定手順指示を利
用するか否かを選択する(STEP2)。音声指示モー
ドを選択すると、CPU30は記憶部(ROM)32に
ある測定手順ファイル37の存在を読み取る(STEP
3)。
【0031】測定手順ファイル37の存在を確認した
後,CPU30は前記測定手順ファイル37より1番目
の測定手順に相当するディジタルデータを読み取り、出
力インターフェイス34に出力し、前記ディジタルデー
タを変換部35より音声に変換して音声出力部36より
出力する(STEP4)。装置操作者は出力された音声
に従って測定を行っていく(STEP5)。
【0032】この後、CPU30は装置操作者が一つの
測定手順を終えるごとにn番目(n=1,2,3・・
・)の測定手順が終了したかを判断し(STEP6)、
n番目の測定手順が終了されていれば、前記測定手順フ
ァイルよりn+1番目の測定手順についての指示を取り
出し、出力する(STEP7)。n番目の測定手順が終
了されていなければ、再度n番目の測定手順データを記
憶部より読み出し、出力する(STEP8)。これを測
定が終了するまで繰り返し、測定が終了すると(STE
P9)電源がOFFされる。
【0033】n番目の測定手順が終了したか否かの判断
は、1つの測定手順終了毎に装置操作者がキーボードよ
り信号を入力した後に行ってもよいし、また、ある一定
時間が経過すると自動的に判断するようにしてもよい。
また、各々の測定手順を実際に操作するのに要するおお
よその時間をあらかじめ前記測定手順ファイル37に記
憶させておき、各々の測定手順を操作し始めてから前述
の時間が経過した後に測定手順が終了したか否かを判断
してもよい。このようにすると、経験の浅い装置操作者
が測定手順を行っていく上で、1つの測定手順にかける
おおよその時間を知ることができ、装置の操作方法をよ
り迅速に習得する支援ともなり得る。
【0034】図3は、本発明における第2の実施例を表
している。第1実施例を表す図1と同一の番号を付して
いるものは、同一構成部であるため説明は省略する。
【0035】第2実施例において、第1実施例と異なる
点は、記憶部(ROM)32内に、装置の取扱いに関す
る注意事項の一部または全てに対応した警告内容のテー
ブル(表)38と、警告内容データファイル39とから
なるディジタルデータファイル40を記憶させている点
にある。CPU30は、測定中に前記注意事項に触れた
ことによる不都合が生じた場合に前記テーブルから前記
不都合に対応した警告内容を判断し、前記警告内容デー
タから適切な警告内容をディジタルデータとして出力イ
ンターフェイス34へ出力され、変換部35を経て音声
出力部36より音声による警告が出力される。
【0036】図4は、粒度分布測定装置の取扱いに関す
る注意事項と、それに対応した警告内容のテーブル
(表)38の一例を示している。装置操作者が行った操
作が、前記記憶された取り扱いに関する注意事項のいず
れかに該当するものをCPU30が認識すれば、ROM
32内にあるテーブル38より適切な警告内容データを
読み出すことになる。
【0037】粒度分布測定装置の取扱いに関する注意事
項に該当する不都合を検知する手段としては、例えば粒
度分布計3B内に組み込んだセンサ(図示していない)
などから制御装置4へ通信ケーブルを通じて入力インタ
ーフェイス33へ信号を送り、CPU30にて判断する
などといった手段が考えられる。センサ部を設ける個所
としては、レーザ光を発生させるレーザ光源43付近
や、粒度分布計3Bの蓋開閉部(図示していない)付近
などといった個所が、装置操作者の誤った操作を検知す
るために効果的である。
【0038】例えば、粒度分布計3Bの蓋開閉部に開閉
スイッチ(図示していない)を設け、装置操作者が測定
中に誤って粒度分布計3Bの蓋を開けた場合に、CPU
30は前記開閉スイッチからの信号を検知する。そし
て、RAM31からの制御プログラムに従って、ROM
32内のテーブル38から前記操作に対応する警告内容
を判断し、警告内容データファイル39より適切な警告
内容データを読み出し、変換部35に出力する。変換部
35では、入力された警告信号データを読み取り、音声
信号に変換して音声出力部36に音声にて表4のモード
1に表記されているような注意事項を出力すると同時
に、必要に応じて画面に警告メッセージを表示したり、
併せて警告音を発生させたり、測定を中止したりする。
【0039】また、図4のモード3については、試料供
給装置3A内に濁度計(図示していない)を組み込み、
試料供給装置3A内の濁度がある一定以上の値を示した
時に分散バス内に分散液が充分満たされていないと判断
するようなプログラムをCPU30内に記憶させておけ
ば、センサ等を用いなくとも自動的にCPU30が粒度
分布測定装置の取扱いに関する注意事項に該当する不都
合を検知することも可能である。
【0040】以上のように、記憶部32に装置の取り扱
いに関する注意事項を記憶させ、装置操作者が行った操
作に対応する注意事項を検知し、その注意事項に対応す
る警告文を音声にて出力することで、装置操作者の装置
の取り扱いに関する注意をより強く促すことが可能とな
る。
【0041】さらに、図1では音声出力部36が制御部
4に組み込まれているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、音声出力部の設置個所として測定部2の一
部である粒度分布計3B近傍や、試料供給装置3A近傍
など、警告の対象となる場所に応じて設置させる場所を
異ならせても良い。
【0042】また、上述の記憶させる内容を、警告内容
に代えて、、粒度分布測定装置の測定手順を記憶させれ
ば、粒度分布測定装置における装置操作者に対する測定
作業の支援となりうる。すなわち、装置操作者が行った
測定手順のステップに対して、その次に行われるべきス
テップを音声にて出力することで、経験の浅い装置操作
者であっても測定作業を誤りなく行うように支援するこ
とが可能である。
【0043】この粒度分布測定装置における測定作業の
支援についての詳細な説明は、前述の図をで説明した内
容と重複するので省略するが、この場合、音声出力部の
設置個所として粒度分布計3B近傍や、試料供給装置3
A近傍など、装置の操作を行う個所の近傍に別個設けれ
ば、測定作業の支援を行うのにより好都合であることは
言うまでもない。
【0044】また、測定作業の支援方法として、すべて
音声による指示を行うのではなく、測定手順の内容毎に
応じて、モニタ画面上に表示させたり、音声と画面上の
表示の両方によって伝達するように適宜定めておいても
よい。これは、測定手順のうち、指示内容がより複雑な
場合など、音声による指示を一度で把握できない場合に
有効である。
【0045】さらに、本発明では粒度分布測定装置にお
ける測定操作において、装置操作者が行った測定手順に
誤りがあった場合に、現在行っている測定手順が誤りで
あることを装置操作者に知らせるための警告内容と、そ
の誤りを修正するような測定指示(手順)とを音声にて
出力してもよい。これにより、装置操作者は現在行って
いる測定手順が誤りであることをより早く知ることがで
きると同時に、マニュアル等を参照しなくても次に行う
べき操作手順を知ることができ、測定手順の誤りによる
事故等を未然に防止するか被害を最小に抑えることが可
能となる。
【発明の効果】
【0046】この発明においては、粒度分布測定装置の
制御部に、測定手順の一部または全てをディジタルデー
タとして記憶させるか、または、装置の取り扱いに関す
る注意事項の一部または全てに対応した警告内容をディ
ジタルデータとして記憶させるための記憶部と、その記
憶内容に基づいて適当な信号を出力させる制御部と、そ
の信号を音声に変換させる音声変換部と、その音声を出
力する音声出力部とを備えさせたことにより、装置操作
者に対して音声にて測定手順の指示を行ったり、装置の
取り扱いについての警告を与えることが可能となり、経
験の浅い装置操作者も簡単に操作するための操作支援が
でき、また、装置内を誤って改造したり破損したりする
ことがないように警告を与えることが可能となる。
【0047】また、粒度分布測定装置において、測定手
順の誤りや重大な不都合によって測定が中断されると、
再度試料供給装置内の分散媒と試料を排出し、試料供給
装置内を洗浄したのち、新たに分散媒および試料を供給
することになり、そのための多大な時間および手間を要
することになるが、本発明を実施することでそのような
事態を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における粒度分布測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】上記実施例における動作原理を説明するための
図である。
【図3】本発明の第2実施例における粒度分布測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図4】装置の取り扱いに関する注意事項の一部とそれ
らに対応した警告内容の一例を示す図である。
【図5】従来の粒度分布測定装置の構成を概略的に示す
図である。
【符号の説明】
3B…粒度分布計、4…制御装置、30…CPU、31
…RAM、32…ROM、35…変換部、36…音声出
力部、43…レーザ光源、46…リングディテクタ、4
8〜53…フォトセンサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定手順の一部または全てをディジタル
    データファイルとして記憶する記憶部と、次に行うべき
    測定手順を判断して前記記憶部より適当な測定手順を選
    択し、前記測定手順を前記データファイルから読み取っ
    てディジタル信号にて出力する装置制御部と、前記出力
    されたディジタル信号を音声に変換する音声変換部と、
    前記変換された音声を装置操作者に対して発生させる音
    声出力部とを備えたことを特徴とする粒度分布測定装
    置。
  2. 【請求項2】 装置の取扱いに関する注意事項の一部ま
    たは全てに対応した警告内容をディジタルデータファイ
    ルとして記憶する記憶部と、測定中に前記注意事項に触
    れたことによる不都合が生じた場合に前記データファイ
    ルから前記不都合に対応した警告内容を判断し、前記警
    告内容を読み取ってディジタル信号にて出力する装置制
    御部と、前記出力されたディジタル信号を音声に変換す
    る音声変換部と、前記変換された音声を装置測定者に対
    して発生させる音声出力部とを備えたことを特徴とする
    粒度分布測定装置。
  3. 【請求項3】 前記音声出力部が粒度分布測定装置の測
    定部の一部に組み込まれたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の粒度分布測定装置。
  4. 【請求項4】 測定中に不都合が生じた際に、音声によ
    る警告に併せて、モニタ画面上にエラー表示させるか、
    警告音を発生させることを特徴とした請求項3に記載の
    粒度分布測定装置。
  5. 【請求項5】 音声に変換された測定手順を粒度分布測
    定装置から出力することにより、装置操作者の測定作業
    を支援することを特徴とする、粒度分布測定における測
    定作業支援方法。
  6. 【請求項6】 音声に変換された、装置の取扱いについ
    ての注意または警告を、粒度分布測定装置から出力する
    ことを特徴とした粒度分布測定装置における装置の取扱
    いに関する警告方法。
  7. 【請求項7】 音声による測定作業支援に加えて、モニ
    タ画面上に作業支援情報を表示することを特徴とする粒
    度分布測定装置における請求項5に記載の測定作業支援
    方法。
  8. 【請求項8】 音声による装置取扱いにおける警告に加
    えて、モニタ画面上に装置取扱いにおける警告を表示す
    ることを特徴とする請求項6に記載の粒度分布測定装置
    における装置の取扱いに関する警告方法。
  9. 【請求項9】 音声による装置取扱いにおける警告につ
    いて、警告の対象となる場所に応じて音声の発生する場
    所が異なることを特徴とする請求項8に記載の粒度分布
    測定装置における装置の取扱いにおける警告方法。
  10. 【請求項10】 操作者が行うべき操作内容に応じて、
    音声による測定手順の指示と、モニタ画面上に表示する
    作業支援情報と、音声による装置取扱いにおける警告
    と、モニタ画面上に表示する装置取扱いにおける警告と
    を適宜組み合わせて測定作業支援を行うことを特徴とす
    る粒度分布測定装置における測定作業支援方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006071385A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Horiba Ltd 粒径分布測定装置
JP2006071387A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Horiba Ltd 測定装置ナビゲーション

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