JP2001200873A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2001200873A
JP2001200873A JP2000003769A JP2000003769A JP2001200873A JP 2001200873 A JP2001200873 A JP 2001200873A JP 2000003769 A JP2000003769 A JP 2000003769A JP 2000003769 A JP2000003769 A JP 2000003769A JP 2001200873 A JP2001200873 A JP 2001200873A
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vibration
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brake
vibrator
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Kenji Shirai
健次 白井
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度特性が良好で変位量が大きく、更に低電
圧駆動が可能な加振装置を備えたブレーキ装置を提供す
ることである。 【解決手段】ロータ11の振動を抑制すべくロータ11
を加振する加振装置30を有するブレーキ装置1におい
て、加振装置30はキャリパ12のピストン16内に配
置された超磁歪素子により構成され、超磁歪素子の作動
によりロータ11を加振することによりブレーキの鳴き
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロータの振動を
抑制すべくロータを加振する加振装置を有するブレーキ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキの鳴きを防止するため
に、パッドを介してロータを加振する装置が存在する
(特開平8−320038号公報参照)。この装置にお
いては、キャリパ内に配置した圧電素子を用いてパッド
を振動させ、このパッドを介してロータを加振してい
る。
【0003】
【発明が解決しようといる課題】ところで上述の装置に
おいては、圧電素子を用いてロータを加振しているが、
圧電素子は温度特性が悪く、変位量が少なく、また高い
駆動電圧が必要でありブレーキ装置の加振器としては不
都合である。
【0004】この発明の課題は、温度特性が良好で変位
量が大きく、更に低電圧駆動が可能な加振装置を備えた
ブレーキ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のブレーキ
装置は、ロータの振動を抑制すべくロータを加振する加
振装置を有するブレーキ装置において、前記加振装置は
超磁歪素子の作動により加振するように構成されている
ことを特徴とする。
【0006】この請求項1記載のブレーキ装置によれ
ば、加振装置が超磁歪素子の作動により加振されてロー
タを加振する。従って、ロータの振動が抑制されブレー
キの鳴きを防止することができる。この場合において超
磁歪素子は温度特性が良好であり変位量が大きく、また
低電圧駆動が可能であることから圧電素子による加振装
置に比してブレーキ装置の加振装置として適合性がよ
い。
【0007】また、請求項2記載のブレーキ装置は、請
求項1記載のブレーキ装置の前記加振装置が少なくとも
一部がフェライトにより形成されブレーキ圧を受圧して
パッドをロータに押圧するピストン部材内部に配置さ
れ、前記超磁歪素子は前記ピストン部材内部に配置され
たコイルによる磁界に応じて伸縮して振動を発生するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0008】この請求項2記載のブレーキ装置によれ
ば、加振装置がピストン部材の少なくとも一部が断熱性
及び対侵食性の高い磁心材料(例えばフェライト)によ
り形成されているピストン部材を有していることから、
コイル周囲にあるピストン部材の高周波磁気特性を良好
なものとすることができる。即ち、コイル周囲にあるピ
ストン部材は、高周波磁気特性が良好な材料にする必要
があるが、材料によっては作動油への熱伝達が大きくベ
ーパロックが発生したり、侵食により作動油が劣化する
可能性があるが、フェライトは断熱性が高く、また作動
油の侵食性も低いことからこれらの問題も生じない。
【0009】また、請求項3記載のブレーキ装置は、請
求項1又は請求項2記載のブレーキ装置において前記超
磁歪素子に駆動磁界を与え得る位置に永久磁石を更に備
えることを特徴とする。
【0010】この請求項3記載のブレーキ装置によれ
ば、超磁歪素子に永久磁石により駆動磁界を与え所定量
延ばした状態を電流値0値とするので、低い駆動電流で
超磁歪素子を駆動することができ高周波域でもインダク
タンスの影響を減少することができて、その減少分大き
な変位量を得ることができる。
【0011】また、請求項4記載のブレーキ装置は、請
求項1記載のブレーキ装置の前記超磁歪素子がピストン
部材内部に配置されたコイルによる磁界に応じて伸縮し
て振動を発生するように構成されており、前記コイルの
周囲には磁心材からなる部材が設けられていることを特
徴とする。
【0012】この請求項4記載のブレーキ装置によれ
ば、磁力線がコイルの周囲に設けられた珪素鋼板等の磁
心材からなる部材を通過するため高周波磁気特性を良好
にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して、こ
の発明の第1の実施の形態の説明を行う。図1は、第1
の実施形態に係る車両用ブレーキ装置の構成図である。
この図に示すように、車両用ブレーキ装置1は、車両の
制動手段であるディスクブレーキ10を備えている。デ
ィスクブレーキ10は、キャリパ浮動型のディスクブレ
ーキであり、車輪と共に回転する円板状のロータ11を
有し、そのロータ11の外周の一部分を跨いで配置され
るキャリパ12を有している。キャリパ12は、図示し
ないマウンティングブラケットに対してロータ11の軸
方向(図1では左右の方向)に沿って摺動可能に支持さ
れている。
【0014】また、キャリパ12は、ロータ11に対し
内側にシリンダ部13を形成し、そのシリンダ部13か
らロータ11を跨いでその外側へ延びるブリッジ部14
を形成している。ブリッジ部14には、ロータ対向面に
アウタ側のパッド15が取り付けられている。
【0015】シリンダ部13の内部には、ピストン16
が配設されておりピストン16のロータ対向面には、イ
ンナ側のパッド17が取り付けられている。ピストン1
6は、インナ側のパッド17をロータ11に押し付けパ
ッド15、17によりロータ11を挟持させるためのも
のであり、ロータ11の軸方向に進退自在に設けられて
いる。
【0016】また、シリンダ部13の内部には、ピスト
ン16を押し出すための液圧室18が形成され、配管1
9を通じて油液が注入可能となっている。ピストン16
の外周部分には、油液漏れを防止すると共にピストン1
6をリトラクトするシール20が設けられている。
【0017】このディスクブレーキ10は、ロータ11
を加振する加振手段である加振装置30を備えている。
加振装置30は、ピストン16に内蔵されており、EC
U40が駆動回路43を介して接続されている。また、
ECU40には、ストップランプスイッチ41及びノイ
ズセンサ42が接続されている。ストップランプスイッ
チ41は、ブレーキペダルが所定量踏み込まれた際に閉
成するスイッチであり、ブレーキペダルが所定量踏み込
まれた際にオン信号がECU40に入力される。また、
ノイズセンサ42は、ロータ11の振動を検出し検出結
果がECU40に入力される。
【0018】図2は、車両用ブレーキ装置1に設けられ
る加振装置30の構成図である。この図に示すように、
加振装置30は、ピストン16のハウジング22内に配
置されている。ハウジング22は、断面コ字状を呈しパ
ッド17側を開口させた構造を有している。このハウジ
ング22として鉄製のものを用いてもよいが、ソフトフ
ェライト製のものを用いることが望ましい。ソフトフェ
ライト製のハウジング22を用いた場合には、その透磁
率及び電気抵抗が大きく磁心抵抗が大きくなるため、磁
界の変化による損失を小さく抑制することができる。
【0019】加振装置30は、リング状のコイル31を
有している。コイル31は、ボビン32に巻回されてリ
ング状とされ、ECU40から出力される駆動電流に基
づいて磁界を発生させる。コイル31の内側には、円柱
状の加振子33が配置されている。加振子33は、その
周囲に形成される磁界の変化により伸縮しパッド17を
介してロータ11に振動を付加するものであり超磁歪素
子が用いられている。
【0020】超磁歪素子は、変位量が大きいことから超
磁歪素子を用いることによりロータ11に大きな振動を
与えることができロータ11の振動を効果的に抑制でき
る。また、車両に搭載されるバッテリの電源、例えば1
2V電源を昇圧することなくそのまま用いて使用できる
ため、その取り扱いが容易であり、駆動回路の簡易化も
図れる。また、温度特性に優れているため、周囲が高温
及び低温となり得る車両用のブレーキ装置1に用いられ
る加振装置30として好適である。更に、周囲温度の変
化が大きくても特性が劣化しにくいため、車両用ブレー
キ装置1の使用耐久性が高いものとなる。
【0021】加振子33は、円板状のロア部材34を介
してハウジング22の内壁面に取り付けられている。加
振子33のロータ11側には、それぞれ円板状のシム3
5、アッパ部材36及び当接部材37が順次配設されて
いる。ロア部材34及びアッパ部材36は、加振子33
及び当接部材37の配置のためのスペーサとして機能す
るものである。なお、ロア部材34及びアッパ部材36
は鉄製のものを用いてもよいが、ハウジング22の場合
と同様な理由によりソフトフェライト製が望ましい。
【0022】シム35は、加振子33を所定の変形量を
もって当接部材37に当接させると共に当接部材37を
パッド17の裏面に当接させるための部材であり弾性変
形可能な部材が用いられる。望ましくは、シム35とし
て、加振子33の加振周波数領域での加振速度に対して
は弾性係数が大きいもの(高バネ特性のもの)が用いら
れ、例えばテフロン製のものが用いられる。この場合、
加振子33の加振に対しシム35の変形が追従しないた
め、加振子33の振動力を効率よく当接部材37に伝達
させることができる。なお、シム35の取付け位置はハ
ウジング22とロア部材34の間、あるいは、ロア部材
34と加振子33の間でも良い。
【0023】当接部材37は、アッパ部材36に接着剤
等で取り付けられて一体化され、パッド17の裏面に当
接して配置されており、ハウジング22の内壁に対し板
バネ38を介して支持されロータ11の軸方向に沿って
往復移動可能となっている。即ち当接部材37は、油圧
によりパッド17を押圧するピストン16と並列にパッ
ド17を押圧するように配置されている。また、板バネ
38は、所定のオフセット荷重を持って止めリング39
によりハウジング22の内壁に固定されている。
【0024】この車両用ブレーキ装置1においては、運
転者がブレーキ操作を行うことにより配管19を介して
液圧室18に油液が注入される。液圧室18に油液が注
入されると油圧によりピストン16がロータ11方向に
押し出されインナ側のパッド17がロータ11に押し付
けられてパッド15、17によりロータ11を挟持す
る。一方、運転者のブレーキ操作がストップランプスイ
ッチ41により検出されると、ストップランプスイッチ
41からオン信号がECU40に入力される。この際に
ECU40は、ノイズセンサ42による検出信号、即ち
ロータ11が振動していることを示す検出信号が入力さ
れると、駆動回路43を介して加振装置30に対して駆
動電流の出力を行う。
【0025】即ち、図3に示すような、最大電流がIma
xである駆動電流波(I)をコイル31に対して供給す
ることにより加振子33を最大変位(xmax)だけ変位
させることにより加振装置30の加振子33が加振され
る。この加振力が当接部材37及びパッド17を介して
ロータに伝達され、ロータとパッドの面圧分布が変更さ
れて(面圧分布変更制御)ロータにより発生したノイズ
を止めることができる。
【0026】なお、上述の第1の実施の形態において
は、運転者のブレーキ操作が行われている時に、ノイズ
センサ42によりロータ11が振動していることが検出
された場合に、加振装置30によりロータ11を振動さ
せてブレーキの鳴きを防止しているが、運転者のブレー
キ操作が行われている時、即ちブレーキ制御中にロータ
11の振動を抑制するような振動(例えば、ディザー)
を加振装置30より付加することにより、ブレーキの鳴
きを防止するようにしても良い。この場合には、ノイズ
センサ42を省略することができる。
【0027】次に、図4を参照して、この発明の第2の
実施の形態の説明を行う。図4は、第2の実施形態に係
る車両用ブレーキ装置2の構成図である。この車両用ブ
レーキ装置2は、第1の実施形態に係る車両用ブレーキ
装置1のノイズセンサを42、ロータの振動の振幅を検
出することができるノイズ波形センサ50に変更したも
のである。
【0028】この車両用ブレーキ装置2においては、運
転者がブレーキ操作を行うことにより、この運転者のブ
レーキ操作がストップランプスイッチ41により検出さ
れると、ストップランプスイッチ41からオン信号がE
CU40に入力される。この際にECU40は、ノイズ
波形センサ50による検出信号、即ちロータ11が振動
していること及びその波形を示す検出信号が入力される
と、駆動回路43を介して加振装置30に対して駆動電
流の出力を行う。即ち、ECU40は、加振装置30の
コイル31に対してロータ11の振動波形と逆位相の振
動をロータ11に付加するための駆動電流を供給する。
これによりロータ11に対してロータ11の振動と逆位
相の振動が入力されて発生したノイズを止めることがで
きる。なお、ECU40は、アナログ回路により構成し
ても良い。
【0029】次に、図5を参照して、この発明の第3の
実施の形態の説明を行う。図5は、第3の実施形態に係
る車両用ブレーキ装置3の構成図である。この車両用ブ
レーキ装置3は、第1の実施形態に係る車両用ブレーキ
装置1のディスクブレーキ10をキャリパ固定型のディ
スクブレーキ60に変更したものである。
【0030】このディスクブレーキ60は、ロータ11
の両側に、第1の実施の形態と同様な加振装置30を内
蔵したピストン16を有し、ブレーキペダルが所定量踏
み込まれた際に配管19を介して液圧室18に油液が注
入されてロータ11の両側に配置されているピストン1
6によりパッド15,17がロータ11に押し付けられ
パッド15、17によりロータ11を挟持する。また、
運転者のブレーキ操作がストップランプスイッチ41に
より検出された状態でノイズセンサ41によりロータ1
1の振動が検出されると、ECU40は増幅器43を介
してロータ11の両側に配置されている加振装置30の
それぞれに対して制御信号の出力を行う。これにより加
振装置30の加振子33が加振され、パッド15,17
を介してロータ11の両面から振動が伝達される。これ
によりロータの面圧分布が変更されて発生したノイズを
止めることができる。
【0031】次に、図6及び図7参照して、この発明の
第4の実施の形態の説明を行う。図6は、第4の実施形
態に係る車両用ブレーキ装置の加振装置70の構成図で
ある。この車両用ブレーキ装置は、第1の実施形態に係
る車両用ブレーキ装置1の加振装置30を加振装置70
に変更したものである。即ち、この加振装置70は、第
1の実施形態に係る車両用ブレーキ装置1の加振装置3
0の加振子33の下面及び上面に設けられたロア部材3
4及びアッパ部材36をマグネット部材72,74に変
更したものである。
【0032】この加振装置70においては、加振子33
を挟んだマグネット部材72,74により加振子33に
対して駆動磁界が与えられるため、この駆動磁界により
加振子33が所定量(x0)延ばされる(図7参照)。
この状態を駆動電流0値とし、マイナスの駆動電流(−
Imax/2)を供給することにより、マグネット部材7
2,74により与えられている駆動磁界を打ち消して加
振子33を縮ませると共にプラスの駆動電流(+Imax
/2)を供給することにより、加振子33を延ばしてロ
ータ11に振動を与える。なお、Imaxは、第1の実施
の形態に係る加振装置30に供給される駆動電流値であ
る。
【0033】従って、この車両用ブレーキ装置において
は、運転者がブレーキ操作を行った場合に、ECU40
にノイズセンサ42による検出信号、即ちロータ11が
振動していることを示す検出信号が入力されると、増幅
器43を介して加振装置70に対して駆動電流の供給を
行う。即ち、図7に示すような駆動電流波をコイル31
に対して供給することにより加振子33を変位(x)だ
け変位させることにより加振装置70の加振子33が加
振される。この加振力が当接部材37及びパッド17を
介してロータに伝達され、ロータの面圧分布が変更され
て(面圧分布変更制御)ロータにより発生したノイズを
止めることができる。
【0034】この車両用ブレーキ装置の加振子70にお
いては、加振子33にマグネット部材72,74により
駆動磁界を与え所定量延ばした状態を電流値0値とする
ので、第1の実施の形態の加振子30に比較して小さな
駆動電流で加振子33を駆動することができ高周波域で
もインダクタンスの影響を減少することができて十分な
変位量を得ることができる。また、同レベルの変位量を
得るに必要な電流が小さいため電力消費量を低減させる
ことができる。
【0035】次に、図8参照して、この発明の第5の実
施の形態の説明を行う。図8は、第5の実施形態に係る
車両用ブレーキ装置の加振装置80の構成図である。こ
の車両用ブレーキ装置は、第1の実施形態に係る車両用
ブレーキ装置1の加振装置30を加振装置80に変更し
たものである。即ち、この加振装置80は、第1の実施
形態に係る車両用ブレーキ装置1の加振装置30のコイ
ル31の外周に磁心材からなる部材である珪素鋼のテー
プ76を巻いたものである。なお、この車両用ブレーキ
装置のピストン16のハウジング22には鉄製のハウジ
ングが用いられている。
【0036】この車両用ブレーキ装置においては、ピス
トン16のハウジング22に鉄製のハウジングを用いる
ことができるためブレーキのコストを低く押さえること
ができ、また、磁力線がコイル31の外周に設けられた
珪素鋼のテープ76を通過するため高周波磁気特性を良
好なものとすることができる。即ち、車両用ブレーキ装
置のピストンとして鉄製のピストンを用い、加振装置の
コイルに高周波の電流を流すと鉄製のピストンに磁界の
変化によるヒステリシス損や渦電流損を生じ、電力消費
量の増加、応答性の低下等が生じていたが、コイル31
の外周に珪素鋼のテープ76を巻き付けることによりこ
のような問題が解消される。
【0037】なお、この実施の形態においては、コイル
31の外周に珪素鋼のテープ76を巻き付けているが、
珪素鋼により円筒状の部材を形成しコイル31の外周に
配置するようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、加振装置が超磁歪素
子の作動により加振されて、ロータを加振することから
ロータの振動が抑制されてブレーキの鳴きを防止するこ
とができる。この場合において、超磁歪素子は温度特性
が良好であり変位量が大きく、また低電圧駆動が可能で
あることから、加振装置をブレーキ装置の加振装置とし
て適合性の良いものとすることができる。
【0039】また、超磁歪素子に永久磁石により駆動磁
界を与え所定量延ばした状態を電流値0値とする場合に
は、更に低い駆動電流で超磁歪素子を駆動することがで
き、この結果高周波域でもインダクタンスの影響を減少
することができて十分な変位量を得ることができる。
【0040】更に、コイルの周囲に磁心材からなる部材
を設けた場合には、磁力線がコイルの周囲に設けられた
磁心材からなる部材を通過するため高周波磁気特性を良
好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る車両用ブレーキ装置の構
成図である。
【図2】第1の実施形態に係る車両用ブレーキ装置に設
けられる加振装置の構成図である。
【図3】第1の実施形態に係る加振装置の加振子に付与
される駆動電流と変位量の関係を示すグラフである。
【図4】第2の実施形態に係る車両用ブレーキ装置の構
成図である。
【図5】第3の実施形態に係る車両用ブレーキ装置の構
成図である。
【図6】第4の実施形態に係る車両用ブレーキ装置に設
けられる加振装置の構成図である。
【図7】第4の実施形態に係る加振装置の加振子に付与
される駆動電流と変位量の関係を示すグラフである。
【図8】第5の実施形態に係る車両用ブレーキ装置に設
けられる加振装置の構成図である。
【符号の説明】
1,2,3…ブレーキ装置、10…ディスクブレーキ、
11…ロータ、12…キャリパ、13…シリンダ部、1
6…ピストン、30…加振装置、40…ECU、41…
ストップランプスイッチ、42…ノイズセンサ、70,
80…加振装置、72,74…マグネット部材、76…
珪素鋼のテープ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの振動を抑制すべくロータを加振
    する加振装置を有するブレーキ装置において、 前記加振装置は超磁歪素子の作動により加振するように
    構成されていることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記加振装置は、少なくとも一部が断熱
    性及び対侵食性の高い磁心材料により形成されブレーキ
    圧を受圧してパッドをロータに押圧するピストン部材内
    部に配置され、前記超磁歪素子は前記ピストン部材内部
    に配置されたコイルによる磁界に応じて伸縮して振動を
    発生するように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記超磁歪素子に駆動磁界を与え得る位
    置に永久磁石を更に備えることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記超磁歪素子はピストン部材内部に配
    置されたコイルによる磁界に応じて伸縮して振動を発生
    するように構成されており、前記コイルの周囲には磁心
    材からなる部材が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のブレーキ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104613105A (zh) * 2014-12-18 2015-05-13 浙江大学 一种具有超磁致伸缩加力功能的盘式制动器及其方法

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