JP2001200830A - 摩擦ヒンジ装置および該装置を利用した携帯用事務機器 - Google Patents

摩擦ヒンジ装置および該装置を利用した携帯用事務機器

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JP2001200830A
JP2001200830A JP2000008493A JP2000008493A JP2001200830A JP 2001200830 A JP2001200830 A JP 2001200830A JP 2000008493 A JP2000008493 A JP 2000008493A JP 2000008493 A JP2000008493 A JP 2000008493A JP 2001200830 A JP2001200830 A JP 2001200830A
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hinge device
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Masato Uneme
正人 釆女
Takaaki Hayashida
高章 林田
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Chuo Spring Co Ltd
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05DHINGES OR SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS
    • E05D11/00Additional features or accessories of hinges
    • E05D11/08Friction devices between relatively-movable hinge parts
    • E05D11/082Friction devices between relatively-movable hinge parts with substantially radial friction, e.g. cylindrical friction surfaces
    • E05Y2999/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸回動支持部材と軸部材との間に具体的かつ
定量的で適切な関係を特定していないため、安定した面
摩擦抵抗力を長期に亘って維持することが困難である。 【解決手段】 樹脂製部材である軸回動支持部材20の
歪み分布率を15%以下に抑制することにより、樹脂材
料の成形収縮の締め代によって発生する内部応力によ
り、軸回動支持部材20が軸部材10に良好に密着す
る。この内部応力に基づいて軸回動支持部材20に生ず
る歪み分布の略均一化が図られ、摩耗が少なく長期間に
亘って安定した面摩擦抵抗力を維持できる。均一な歪み
分布により必要な面摩擦抵抗力を設定でき、回動の初動
時にひっかかりが小さく、スティックスリップも生じな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の開閉角度で
の途中停止を含む各種の蓋部材を開閉させるのに適した
摩擦ヒンジ装置および該装置を組み込んでモニター用の
ディスプレイを回動可能に支持した、ラップトップ用の
ノート型パソコン等の携帯用事務機器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の摩擦ヒンジ装置にあっては、例
えば、蓋部材に固定された金属性の回転軸を保持金具で
直接回動可能に支持している。そして、保持金具で回転
軸を締めつけることによって摩擦力を付与し、回転軸を
保持金具に摺動可能にして蓋部材を任意の回動角度で位
置保持するものがあった。ところが、このものでは構造
が簡素化されて価格的には有利になるものの、金属同士
の摩擦を利用するため、摩擦面にグリス等の油類を塗布
する必要があり、塗布物質により周辺部材が汚染される
などの問題があった。これを避けるため、回転軸を保持
する保持部材を樹脂材料により形成することが考えられ
ている。この一例として、特開平7−26825号公報
には軸ロック装置が示されている。この軸ロック装置
は、金属製の内部軸と、この内部軸とモールディング一
体成形された樹脂製の外部軸から構成されている。そし
て、モールディング一体成形後には、金属と樹脂材料と
の収縮率の差により内部軸と外部軸との間に発生する面
摩擦抵抗によりトルクを付与するものである。このトル
クによりノート型パソコンのディスプレイ盤を所望の回
動角度で位置保持できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の特開
平7−26825号公報に示された軸ロック装置には、
内部軸と外部軸との間に発生させたトルクを所定に設定
する手段として、内部軸の表面粗さ、表面処理ならびに
摩擦係数の変更を始め、内部軸および外部軸の各外径寸
法を変更することが示唆されている。しかしながら、こ
れらは定性的な示唆に留まり、具現化に必要な定量的な
具体的数値については明確には記載されていない。とり
わけ、内部軸と外部軸とに適切な関係が特定化されてい
ないため、回転トルクのバラツキが大きくなったり、回
転に伴いスティックスリップに起因する異音が発生した
り、あるいは摩擦による必要なトルクが保持できなくな
り耐久性に劣るといった危惧がある。
【0004】本発明は、上記の背景を考慮してなされ、
その目的は低価格で、周辺への汚染等の虞れがないこと
は勿論、略一定した回転トルクが得られ、スティックス
リップが生じず、常に略一定した面摩擦抵抗力により、
蓋部材の開閉時には任意の角度に容易に位置保持でき、
安定した面摩擦抵抗力を長期にわたって維持し得るとい
った耐久性に優れた摩擦ヒンジ装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る摩擦ヒンジ
装置では、回動中心となる回転軸を有する軸部材と、該
軸部材を前記回転軸で相対的に回動自在に支持する軸回
動支持部材とからなり、前記軸回動支持部材が前記軸部
材の前記回転軸周で相対的に回動自在に設けられ、前記
回転軸を内包し、該回転軸の外側に一体成形された樹脂
製部材によって前記軸回動支持部材を構成し、前記樹脂
製部材の成形収縮による締め代により前記軸部材と前記
軸回動支持部材との間で面摩擦抵抗力を発生するように
した摩擦ヒンジ装置において、前記樹脂製部材の引張試
験における降伏点に対応する歪みの80%以下であっ
て、前記樹脂製部材の歪み分布率を15%以下に均一化
したことを特徴とする。ただし、歪み分布率(%)=|
最大歪み(最小歪み)−平均歪み|×100/(平均歪
み)であって、絶対値である|最大歪み−平均歪み|と
|最小歪み−平均歪み|のうち値の大きいものを選択す
る。また、前記樹脂製部材の歪み分布率を均一化すべ
く、この樹脂製部材を部分的に厚肉化あるいは薄肉化し
たことを特徴とする。また、前記樹脂製部材の歪み分布
率を均一化すべく、この樹脂製部材の成形時に樹脂の円
滑な流動を求めて樹脂原料を射出するゲートの形状を薄
くしたフィルムゲート、もしくは樹脂原料を射出するゲ
ートを分散した多点ゲートにしたことを特徴とする。ま
た、前記樹脂製部材の歪み分布率を均一化すべく、この
樹脂製部材の成形後に0.8×Tg(℃)以上の温度で
熱処理を施したことを特徴とする。ただし、Tg(℃)
はガラス転移温度で前記樹脂製部材がゴム変性を生ずる
温度を示す。また、前記樹脂製部材の歪み分布率を均一
化すべく、前記軸部材に流入する溶融樹脂原料の流れを
均等にさせる均等制御法を設けて成形条件を決定したこ
とを特徴とする。さらに、前記樹脂製部材の歪み分布率
の均一化にあたっては、この樹脂製部材の部分的な厚肉
化あるいは薄肉化、射出形状のフィルムゲート化、多点
ゲート化、0.8×Tg(℃)以上での熱処理および溶
融樹脂原料の流れの均等制御法による成形条件の決定の
うち少なくとも二つの手段を組み合わせたことを特徴と
する。加えて、摩擦ヒンジ装置を用いてモニター用のデ
ィスプレイを所定の角度で位置保持すべく回動可能に支
持した携帯用事務機器を構成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明では、回転軸を内包する軸
回動支持部材は、樹脂製部材によって回転軸の外側に一
体成形されて構成される。一体成形の処理は、予め配置
された軸部材が高温の金型内に樹脂性部材を押し込むモ
ールド一体成形により行われる。従って、一体成形後、
軸部材及び樹脂製部材の温度が低下すると、樹脂製部材
は収縮して締め代による応力が発生して軸部材に対して
密着する。成形収縮の締め代により軸部材に密着した軸
回動支持部材は、軸部材の回転力に対して密着面で摩擦
力を発生し、軸部材が軸回動支持部材との摩擦力に対し
て大きな力で外部より回転トルクを受けた場合には、軸
部材が軸回動支持部材に対して、相対的に回転し、摩擦
力より小さな回転トルクに対しては回転せず、摩擦力に
よって任意の回動角度を維持する。
【0007】このように、軸回動支持部材は収縮して締
め代による内部応力が発生して軸部材に対して密着する
ため、軸回動支持部材には内部応力に対応する歪みが発
生する。この歪みの分布率に本願発明者は着目して、歪
み分布率とトルク保持率との関係を実験により調べた。
この結果、歪みの分布が不均一になり、歪み分布率が1
5%よりも大きくなると、トルク保持率が急激に低下し
て耐久性が損なわれることが判明した。本発明では、樹
脂製部材である軸回動支持部材の歪み分布率を15%以
下に均一化している。ただし、歪み分布率(%)=|最
大歪み(最小歪み)−平均歪み|×100/(平均歪
み)であって、絶対値である|最大歪み−平均歪み|と
|最小歪み−平均歪み|とのうち値の大きいものを選択
する。この条件が実現できるように前記請求項2〜5に
示す成形法、形状、後処理、成形条件に基づいて軸回動
支持部材の品質を維持することによって、耐久性に優れ
た摩擦ヒンジ装置を提供することができる。
【0008】このように高く安定したトルク保持率が確
保されることにより、回転軸の周面の滑らかさを確保し
つつ、樹脂との凝着を防止できるため、回転軸の周面と
樹脂との当接面に適度の円滑な摺動性を確保でき、回動
時にスティックスリップや異音などが発生することがな
い。
【0009】これの実現のため請求項2では樹脂製部材
を部分的に厚肉化あるいは薄肉化している。また、請求
項3では、樹脂製部材の成形時に樹脂原料の円滑な流動
を求めて樹脂原料を射出するゲートの形状を薄くしたフ
ィルムゲート、あるいは樹脂原料を射出するゲートを分
散した多点ゲートを設けている。これにより樹脂原料の
流れを均等にして歪み分布率の均一化を期している。ま
た、請求項4では樹脂製部材の成形後に0.8×Tg
(℃)以上の温度で熱処理を施している。ただし、Tg
(℃)は樹脂製部材がゴム変性を生ずる温度を示す。こ
れにより樹脂の固化時の配向減少を緩和して歪み分布率
の均一化が図られる。また、請求項5では、軸部材に流
入する溶融樹脂原料の流れを均等にさせる均等制御法を
設けて成形条件を決定し、樹脂製部材の歪み分布率の均
一化を図っている。さらに、請求項6では樹脂製部材の
部分的な厚肉化あるいは薄肉化、射出形状のフィルムゲ
ート化、0.8×Tg(℃)以上での熱処理および成形
条件の決定のうち少なくとも二つの手段を組み合わせて
いる。この組み合わせに伴う相乗効果により歪み分布率
の一層の均一化が図られる。加えて、請求項7では摩擦
ヒンジ装置を組み込んで携帯用事務機器を構成し、摩耗
が少なく安定したトルクを維持できるため、蓋等に搭載
されるディスプレイを長期間に亘って任意の回動角度で
位置保持でき耐久性の優れたものにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図に基づいて以
下に説明する。図1に示す摩擦ヒンジ装置1は、携帯用
事務機器としてのノート型パソコン30(図4参照)に
組み込まれた一例である。このノート型パソコン30で
は、液晶ディスプレイ部を有する蓋部材31が摩擦ヒン
ジ装置1により前後方向に回動可能に支持されている。
そして、この摩擦ヒンジ装置1は、液晶ディスプレイ3
2の表示角度を調節するために、蓋部材31を開閉する
のは勿論、任意の開閉角度で位置保持するようになって
いる。かかる摩擦ヒンジ装置1においては、軸部材10
は回動中心となる回転軸を構成し、パソコン30の蓋部
材31と一体に回転するように取り付けられている。2
0は軸回動支持部材で、これはパソコン本体側に固定さ
れ、蓋部材31を開閉させるべく軸部材10を回動自在
に支持している。この場合、軸回動支持部材20に対す
る軸部材10の回動は相対的であるので、軸回動支持部
材20を軸部材10に対して回動可能にすることも可能
である。
【0011】軸部材10は、図2の(a)、(b)に示
すとおり、時効硬化形SUS材(ステンレス)、鋼、高
Siアルミ合金製などの金属を用いている。これらの材
料により円柱形状の棒素材の中間部を径大部11(例え
ば、直径5mm)とし、その両端側を径大部11より径
の小さい径小部12、13(例えば、直径4mm)とし
て成形している。これの一方の径小部13の先端部に
は、蓋部材31と嵌合するためのほぞ部14を形成して
いる。さて、軸回動支持部材20は、図3の(a)、
(b)に示すように、軸部材10の径大部11の外側を
内包するように密着して一体的に形成された樹脂製部材
で、軸部材10を予め金型内に配置しておき、樹脂原料
を射出成形することによって軸部材10にモールド成形
されている。なお、ここでは、金型温度を165℃前後
に設定して、モールド成形を行っている。これにより、
樹脂製部材の成形収縮に伴う締め代により発生する内部
応力に基づいて軸部材10と軸回動支持部材20との間
に所定の面摩擦抵抗力が生じるようにしている。
【0012】この摩擦ヒンジ装置1は、蓋部材をノート
型パソコン本体に対して任意の角度に設定する必要があ
る。このため、軸回動支持部材20と軸部材10とに加
わる相対的なトルクが所定トルク以下の場合には、その
相対角度を維持し、所定トルク以上の場合には、円滑な
回動動作を確保する必要がある。そこで、樹脂製部材で
ある軸回動支持部材20には、内部応力に対応した歪み
が分布することに着目し、図5の(ロ)、(ハ)に示す
ように歪みゲ−ジ片を軸回動支持部材20に周方向に三
個ずつ三列に取付け、周方向の各位置、、におけ
る歪みを調べた。この結果、周方向の歪み分布率(%)
と歪みゲ−ジ片の取り付け位置、、との間には図
5の(イ)に示す関係が得られた。ただし、歪み分布率
(%)=|最大歪み(最小歪み)−平均歪み|×100
/(平均歪み)であって、絶対値である|最大歪み−平
均歪み|と|最小歪み−平均歪み|のうち値の大きいも
のを選択する。また、トルク保持率(%)=(劣化試験
および耐久試験後のトルク×100)/(初期トルク)
である。なお、歪み分布率を調べる実験では、図5に示
すように歪みゲ−ジ片の取付け数は、周方向に三個ずつ
三列にばかりでなく必要に応じて種々変更できる。
【0013】この歪み分布率(%)の具体的な数値範囲
としては、図5の(イ)の線図の±15%を採用してい
る。この観点から歪み分布率を15%以下に抑制してい
る。これは図6に示す歪み分布率とトルク保持率との関
係を表した特性曲線から分かるように80%以上の良好
なトルク保持率を確保するためである。ただし、軸回動
支持部材20が大幅な変形を受けないように、この歪み
は図7に示す樹脂製部材の引張試験における降伏点(引
張降伏強度)に対応する歪みの80%以下を前提にして
いる。
【0014】この歪み分布率を15%以下に抑制する手
段として、図8に示す手段がある。この手段は、図8の
(イ)に示す鍵穴状の軸回動支持部材20の形状に鑑み
て工夫されたものである。このものでは、頂点Bの部分
の歪みが小になる一方、側部A、Cの歪みが大きく、歪
みの分布が全体的に不均一になるからである。 (1)これを避けるべく、図8の(ロ)に示すように軸
部材10を軸回動支持部材20に対して上方あるいは下
方に変位させ、頂点Bの部分の薄肉化あるいは厚肉化を
図って歪みの分布が均一(歪み分布率が15%以下)に
なるようにしている。 (2)図8の(ハ)では、軸部材10の位置は変えず
に、側部A、Cの薄肉化あるいは厚肉化を図って(1)
と同様な効果を達成している。 (3)図8の(ニ)では、側部A、CにリブRiを形成
したり、緩やかな曲線により肥厚部Roを設けたり、直
線により肉厚部Reを構成して(1)と同様な効果を得
ている。この場合のリブRiは、同図の(ヘ)に示すよ
うに、側部A、Cに一つづつ都合2個、あるいは側部
A、Cに二つづつ都合4個形成してもよい。 (4)図8の(ホ)では、軸回動支持部材20の断面を
上下および左右に対称な形状とし、(1)と同様に歪み
の分布状態の均一化を図っている。この場合、軸回動支
持部材20の断面形状を円形としたので、その外周縁部
に回止め用突部Spを等間隔(図では4箇所)に設けて
いる。
【0015】また、樹脂原料を射出する際に軸回動支持
部材20の歪みの分布を均一化する手段としては図9に
示すものがある。この様な手段にしたのは、歪み分布
(図9の(イ)に示す)が不均一になりやすいことに鑑
みてなされた対策である。このものでは、射出ゲートG
tは片側から樹脂原料を射出する形状であるため矢印J
で示すように軸部材10上に射出される樹脂原料の流れ
長さのバラツキにより冷却速度が異なり易いからであ
る。図9の(ロ)のように射出ゲートGtを軸部材10
の所定の長さに見合った寸法のフィルムゲートに設定
し、矢印Kで示すように軸部材10上にカーテン状に射
出される樹脂原料の流れ長さを略一定にして冷却速度に
バラツキが生じないようにしている。また、図9の
(ハ)に矢印Hで示すようにゲ−トを複数に分散化して
多点ゲートGuを形成し、樹脂原料の流れを略一定にし
てもよい。
【0016】さらに、成形後に施す熱処理により軸回動
支持部材20の歪み分布を均一化する手段がある。これ
は、射出成形の際に金型内に充填された樹脂原料は配向
現象が生ずることに鑑みてなされた対策である。樹脂製
材料の冷却過程で配向現象が緩和されずに固化すること
により、分子配向歪みが生ずる。この分子配向歪みを取
り除くために熱処理を行うものである。この時の熱処理
温度(℃)を求めるため図10に示すように熱処理温度
(℃)、トルク保持率(%)と歪み分布率(%)との三
者間の関係を調べた。この図10の特性曲線では、熱処
理温度(℃)と歪み分布率(%)との関係は記号Lで示
し、熱処理温度(℃)とトルク保持率(%)との関係は
記号Mで示す。曲線Lおよび曲線Mとも0.75×Tg
(℃)近傍で反転し、熱処理温度を0.8×Tg(℃)
以上に設定することにより、歪み分布率が15%以下と
なって80%以上のトルク保持率を確保できる。ただ
し、Tg(℃)はガラス転移温度で樹脂製部材がゴム変
性を生ずる温度を示す。また、歪み分布率の均一化を期
して均等制御法を採用し、この均等制御法により成形条
件(均等制御条件)を変えて、トルク保持率と歪み分布
率との関係を調べた。この結果を図11に示す。同図の
グラフによると、縦線Sから左部分ではトルク保持率が
80%以上で歪み分布率が15%以下になった許容レベ
ル範囲となる。この範囲内では、溶融樹脂原料の軸部材
10に対する流れが略均等になり、軸回動支持部材20
は実質的には均一な歪み分布状態を呈している。
【0017】加えて、軸回動支持部材20をなす樹脂製
部材の歪み分布率の均一化にあたっては、上記の方途の
うち少なくとも二つの手段を組み合わせることにより達
成することができる。すなわち、下記(a)〜(b)の
うち少なくとも二つの組み合わせを選択する。 (a)図8の樹脂製部材の部分的な厚肉化あるいは薄肉
化、(b)図9の射出形状のフィルムゲート化あるいは
射出ゲートを分散した多点ゲート化、(c)図10の
0.8×Tg(℃)以上での熱処理、(d)図11の均
等制御法の成形条件の決定。
【0018】このように構成することにより、樹脂製部
材の歪み分布率を15%以下に均一化できる。このため
回動初動時のひっかかりおよびスティックスリップがい
ずれも小さくでき、異音の発生を抑制できるとともに、
80%といった大きなトルク保持率を確保でき、軸部材
10と軸回動支持部材20との間に安定した面摩擦抵抗
力を保持できる。
【0019】本実施例では、軸回動支持部材20として
PAR(ポリアリレート)樹脂を使用し、軸部材10の
径大部11を直径5mm、径小部12を直径4mmにそ
れぞれ設定した。このPAR(ポリアリレート)は、非
結晶性耐熱樹脂で、Tgが190℃と高いため、実際に
機器等が使用される周辺の環境温度範囲内では、曲げ弾
性率が大きく変化しないため、軸回動支持部材20とし
て適している。このように、一般の使用条件(−20℃
〜+100℃)を考えると、Tgが120℃以上となる
材料の選定が必要とされる。ところが、一般の結晶性樹
脂では、使用温度範囲内で温度によって曲げ弾性率が大
きく変化する。このため、一般の結晶性樹脂では、使用
温度が変化した場合に軸部材10に対して適切な摩擦力
を与えることができず、軸回動支持部材20には適して
いないことが分かる。このため、結晶性樹脂では耐熱性
の優れたPPS、PES、PEEKなどの「スーパーエ
ンプラ」と称される材料が必要となる。
【0020】以上の観点から、軸回動支持部材20とし
て用いるのに適した樹脂製部材の具体例としては、PA
R(ポリアリレート)、耐熱PC(ポリカーボネイ
ト)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PES
(ポリエーテルサルホン)、PEEK(ポリエーテルエ
ーテルケトン)などが挙げられる。
【0021】また、軸回動支持部材20に用いられる樹
脂製部材としては、上述のPAR(ポリアリレート)、
耐熱PC(ポリカーボネイト)、PPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)、PES(ポリエーテルサルホン)、
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの単一材
料ではなく、これらにフッ素系樹脂、オレフィン系樹
脂、グラファイト、カーボン繊維などの有機系の摺動剤
を15wt%以内で添加することができる。また、有機
系の摺動剤に代わってタルク、ガラス粒子、二硫化モリ
ブデン、チタン酸カリウムなどの無機系摺動剤を15w
t%以内で添加してもよい。
【0022】さらに、樹脂製部材にPTFE(フッ素樹
脂)を3wt%添加した場合には、初動時に滑らかに回
動を開始することが判明している。これによって、軸部
材10と軸回動支持部材20との摩擦に伴って発生する
摩擦粉を一層低減させることができる。
【0023】加えて、軸回動支持部材20の強度を向上
させるために、ミネラル、カーボン繊維、ガラス繊維な
どを40wt%以内で添加してもよい。
【0024】なお、軸部材は、バフ研磨仕上げなどによ
り表面粗さの小さい円滑な表面に形成してもよいが、表
面粗さ(Ra)が0.15〜0.35μmの範囲内であ
れば、表面粗さを考慮しないで未研磨のまま用いてもよ
い。また、上記実施例では、適用例としてノート型パソ
コンなどのディスプレイを挙げたが、複写機などの電子
機器の蓋、自動車のトランク用フード開閉機構、ボンネ
ット用フード開閉機構、トラックの荷台蓋、家屋の窓開
閉機構、ピアノの鍵盤蓋あるいは便器の蓋など、蓋部材
を面摩擦抵抗力に基づくトルクにより任意の回動角度に
位置保持するもの一般に適用できる。また、具体的な実
施にあたっては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摩擦ヒンジ装置を示す斜視図である。
【図2】実施例の摩擦ヒンジ装置の軸部材を示す図で、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】実施例の摩擦ヒンジ装置を示す図で、(a)は
側面図、(b)は正面図である。
【図4】本発明の摩擦ヒンジ装置が組み込まれた携帯用
事務器機を示す斜視図である。
【図5】歪みゲージの取付け位置を示すとともに、この
歪みゲージの取付け位置と歪み分布率(%)との関係を
示す線図である。
【図6】トルク保持率(%)と歪み分布率(%)との関
係を示す特性曲線である。
【図7】引張試験における応力−歪み線図である。
【図8】樹脂製部材の種々の形状と歪み分布率(%)と
の関係を示す模式図である。
【図9】主にはフィルムゲートおよび多点ゲートの形状
を示す模式図である。
【図10】熱処理温度(℃)、トルク保持率(%)およ
び歪み分布率(%)間の関係を示す特性曲線である。
【図11】成形条件の変化に伴うトルク保持率(%)お
よび歪み分布率(%)間の関係を示す特性曲線である。
【符号の説明】
1 摩擦ヒンジ装置 10 軸部材(回転軸) 11 径大部 12 径小部 20 軸回動支持部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動中心となる回転軸を有する軸部材
    と、 該軸部材を前記回転軸で相対的に回動自在に支持する軸
    回動支持部材とからなり、 前記軸回動支持部材が前記軸部材の前記回転軸周で相対
    的に回動自在に設けられ、前記回転軸を内包し、該回転
    軸の外側に一体成形された樹脂製部材によって前記軸回
    動支持部材を構成し、前記樹脂製部材の成形収縮による
    締め代により前記軸部材と前記軸回動支持部材との間で
    面摩擦抵抗力を発生するようにした摩擦ヒンジ装置にお
    いて、 前記樹脂製部材の引張試験における降伏点に対応する歪
    みの80%以下であって、前記樹脂製部材の歪み分布率
    を15%以下に均一化したことを特徴とする摩擦ヒンジ
    装置。ただし、歪み分布率(%)=|最大歪み(最小歪
    み)−平均歪み|×100/(平均歪み)であって、絶
    対値である|最大歪み−平均歪み|と|最小歪み−平均
    歪み|のうち値の大きいものを選択する。
  2. 【請求項2】 前記樹脂製部材の歪み分布率を均一化す
    べく、この樹脂製部材を部分的に厚肉化あるいは薄肉化
    したことを特徴とする請求項1に記載の摩擦ヒンジ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記樹脂製部材の歪み分布率を均一化す
    べく、この樹脂製部材の成形時に樹脂の円滑な流動を求
    めて樹脂原料を射出するゲートの形状を薄くしたフィル
    ムゲート、もしくは樹脂原料を射出するゲートを分散し
    た多点ゲートにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    摩擦ヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 前記樹脂製部材の歪み分布率を均一化す
    べく、この樹脂製部材の成形後に0.8×Tg(℃)以
    上の温度で熱処理を施したことを特徴とする請求項1に
    記載の摩擦ヒンジ装置。ただし、Tg(℃)はガラス転
    移温度で前記樹脂製部材がゴム変性を生ずる温度を示
    す。
  5. 【請求項5】 前記樹脂製部材の歪み分布率を均一化す
    べく、前記軸部材に流入する溶融樹脂原料の流れを均等
    にさせる均等制御法を設けて成形条件を決定したことを
    特徴とする請求項1に記載の摩擦ヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 前記樹脂製部材の歪み分布率の均一化に
    あたっては、この樹脂製部材の部分的な厚肉化あるいは
    薄肉化、射出形状のフィルムゲート化、多点ゲート化、
    0.8×Tg(℃)以上での熱処理および溶融樹脂原料
    の流れの均等制御法による成形条件の決定のうち少なく
    とも二つの手段を組み合わせたことを特徴とする請求項
    1に記載の摩擦ヒンジ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の摩擦ヒンジ装置を組み込んでモニター用のディスプレ
    イを回動可能に支持するようにした携帯用事務機器。
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