JP2001336523A - ヒンジ用摩擦板およびヒンジ - Google Patents

ヒンジ用摩擦板およびヒンジ

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JP2001336523A
JP2001336523A JP2000162486A JP2000162486A JP2001336523A JP 2001336523 A JP2001336523 A JP 2001336523A JP 2000162486 A JP2000162486 A JP 2000162486A JP 2000162486 A JP2000162486 A JP 2000162486A JP 2001336523 A JP2001336523 A JP 2001336523A
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sliding
torque
friction plate
friction plates
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JP2000162486A
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Eigorou Tsukagoshi
栄五郎 塚越
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Yanagawa Seiko Co Ltd
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Yanagawa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無給油で摺動部の摩耗や焼付損傷を長期間に
亘り確実に防止することができるヒンジ用摩擦板および
ヒンジを提供すること。 【解決手段】 ヒンジ用摩擦板34は、金属素材により
形成された基体部45と、充填材を含有させたふっ素樹
脂素材により形成された摺動層46とを有し、この摺動
層46は、基体部45の支持部材33と摺接する摺動面
を被覆するように形成されていることを特徴としてい
る。また、ヒンジ21は、各ヒンジ用摩擦板34のうち
の一方が、摺動回数の増加にともなって支持部材33と
の相互間の起動トルクおよび摺動トルクが増加するよう
に形成され、他方が摺動回数の増加にともなって支持部
材33との相互間の起動トルクおよび摺動トルクが低下
するように形成されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジ用摩擦板お
よびヒンジに係り、特に、開閉自在に配設された開閉体
を機器本体に対して任意の開閉角度に開いた状態で支持
するのに好適なヒンジ用摩擦板およびヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ノートパソコン、ラップトッ
プコンピュータ、小型のワードプロセッサ、小型の液晶
テレビジョンなどにおいては、開閉体としての表示部を
使用時において機器本体に対して任意の開閉角度に開い
た状態で支持する必要がある。そこで、ヒンジ用摩擦板
を用いることにより、機器本体に対して開閉体を任意の
開閉角度に開いた状態で支持することのできるヒンジが
提案されている。
【0003】図7は従来のヒンジ用摩擦板を用いたヒン
ジの一例を示すもので、従来のヒンジ1は、機器本体2
に取着される本体側取付部材3と、開閉体4に取着され
る可動側取付部材5とを有している。一方の固定側取付
部材3には、機器本体2に取着される本体取付部6と、
支持孔7が設けられた軸受板を兼ねた支持板8とを具備
している。他方の可動側取付部材5は、開閉体4に取着
される開閉体取付部9と、前記支持孔7に回動自在に支
持されるヒンジ軸10とを具備しており、図7右方に示
す開閉体取付部9と、図7左方に示すヒンジ軸10と
は、共通軸心を有するように、ヒンジ軸10より大径の
大径部11を介して配設されている。
【0004】前記本体側取付部材3は、ステンレスなど
の鋼材により形成されており、本体側取付部材3、詳し
くは本体側取付部材3の支持板8は、ヒンジ軸10を支
持する支持部材として機能する。
【0005】前記大径部11と支持板8との間のヒンジ
軸10には、りん青銅などの金属素材によりほぼ環状に
形成された第1のヒンジ用摩擦板12Aが周方向への移
動を防止し得るようにして装着されている。さらに、支
持板8の第1のヒンジ用摩擦板12Aが配設された面と
反対面側のヒンジ軸10には、りん青銅などの金属素材
によりほぼ環状に形成された第2のヒンジ用摩擦板12
Bが周方向への移動を防止し得るようにして装着されて
いる。
【0006】すなわち、ヒンジ軸10には、支持板8を
挟持するように2個1組のヒンジ用摩擦板12(符号1
2は、第1のヒンジ用摩擦板12Aおよび第2のヒンジ
用摩擦板12Bを総称する)が配設されている。
【0007】また、ヒンジ用摩擦板12には、潤滑剤と
してのグリース(図示せず)を貯留するための複数の小
孔13あるいは図示しない切欠きなどが形成されてい
る。
【0008】前記ヒンジ軸10の図7左方に示す端部側
の表面には、雄ねじ14が形成されており、この雄ねじ
14にナット15を螺合することにより、ヒンジ軸10
の端部にナット15が固着されている。さらに、第2の
ヒンジ用摩擦板12Bとナット15との間のヒンジ軸1
0には、荷重付与部材としてのさらばね16が装着され
ている。さらにまた、さらばね16と第2のヒンジ用摩
擦板12Bとの間のヒンジ軸10には、さらばね16の
荷重を分散させることにより、さらばね16の荷重を第
2のヒンジ用摩擦板12Bに均一に付与するための環状
に形成されたワッシャ17が装着されている。またさら
に、さらばね16とナット15との間のヒンジ軸10に
は、ナット15の緩み止めとして機能する緩み止め用ワ
ッシャ18が装着されている。
【0009】なお、各ヒンジ用摩擦板12を、周方向へ
の移動を防止し得るようにしてヒンジ軸10に装着する
構成としては、ヒンジ軸11の断面形状を、円の両側を
削り取ったほぼ小判形に形成するとともに、各ヒンジ用
摩擦板12の中心部にヒンジ軸10の断面形状と同様の
ほぼ小判型の装着孔を形成する構成が一般的に用いられ
ている。この場合、ワッシャ17、および、緩み止め用
ワッシャ18の中心部にも、断面ほぼ小判型の装着孔を
形成し、ワッシャ17、および、緩み止め用ワッシャ1
8を、開閉体4の開閉動作にともなってヒンジ軸10と
一体になって回動する構成が用いられる。
【0010】このような構成のヒンジ1によれば、開閉
体4はヒンジ1のヒンジ軸10を中心として回動自在に
支持される。さらに、ナット15をさらばね16の弾力
に抗して所定長だけヒンジ軸10に螺入させることによ
り、さらばね16の荷重をもって第1および第2のヒン
ジ用摩擦板12A,12Bの相互間に支持部材としての
支持板8を摺接可能にしている。これにより、第1およ
び第2のヒンジ用摩擦板12A,12Bと支持板8との
相互間の摺動部(摺動面)に生じる摩擦力である起動ト
ルクによって、開閉体4を任意の開閉角度に開いた状態
で支持することができるようになっている。
【0011】また、従来のヒンジ1によれば、ヒンジ用
摩擦板12の小孔13にグリースを貯留することで、支
持板8と各ヒンジ用摩擦板12との相互間の摺動部に潤
滑膜を形成して、開閉体4を開閉動作させた際の支持板
8とヒンジ用摩擦板12との相互間の摺動部に生じるス
ティックスリップを防止したり、支持板8とヒンジ用摩
擦板12の摺動部の摩耗を防止したり、摺動トルクの変
動を防止したり、開閉体4の開閉動作を円滑にしたりす
ることができるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のヒンジ1においては、支持板8とヒンジ用摩擦
板12との摺動部にグリースによる潤滑膜を形成してい
るため、潤滑剤が外部に漏洩して機器本体2あるいは開
閉体4を汚染する場合があるという問題点があった。
【0013】また、従来のヒンジ1においては、支持板
8とヒンジ用摩擦板12との相互間の摩耗によって摺動
部の表面状態が変化し、この表面状態の変化によって潤
滑膜の膜厚が変化し、この潤滑膜の膜厚の変化によって
摺動トルクが変化する。したがって、一定の摺動トルク
を長期間に亘り保持させることができない、言い換える
と、長期間に亘り安定した摺動トルクを保持することが
できない場合があるという問題点があった。
【0014】そこで、無給油で安定した摺動トルクを長
期間に亘り確実に保持することのできるヒンジ用摩擦板
およびこれを用いたヒンジが求められている。
【0015】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、無給油で安定した摺動トルクを長期間に亘り確
実に保持することのできるヒンジ用摩擦板およびヒンジ
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のヒンジ用
摩擦板の特徴は、ヒンジ用摩擦板は、金属素材により形
成された基体部と、充填材を含有させたふっ素樹脂素材
により形成された摺動層とを有し、この摺動層は、基体
部の支持部材と摺接する摺動面を被覆するように形成さ
れている点にある。そして、このような構成を採用した
ことにより、摺動層がふっ素樹脂により形成されている
ので無給油でスティックスリップを防止することができ
るとともに、摺動層が充填材を含有させたふっ素樹脂に
より形成されているので、無給油で安定した摺動トルク
を長期間に亘り確実に保持することができる。
【0017】また、特許請求の範囲の請求項2に係る本
発明のヒンジ用摩擦板の特徴は、請求項1において、摺
動層が、充填材を含有させたふっ素樹脂素材により個別
に形成されたシートを接着することにより基体部に一体
形成されている点にある。そして、このような構成を採
用したことにより、荷重を付与した際に、摺動層が基体
部と支持部材との間でつぶれて径方向外側にはみ出すの
を防止することができるとともに、コールドフロー(ク
リープ)による厚さの減少をごく僅かなものとすること
ができる。
【0018】また、特許請求の範囲の請求項3に係る本
発明のヒンジ用摩擦板の特徴は、請求項1または請求項
2において、充填材が、繊維状充填材を含有している点
に有る。そして、このような構成を採用したことによ
り、繊維状充填材は、摺動層の耐荷重性を向上させるこ
とができる。
【0019】また、特許請求の範囲の請求項4に係る本
発明のヒンジ用摩擦板の特徴は、請求項1ないし請求項
3のいずれか1項において、各ヒンジ用摩擦板のうちの
少なくとも一方が、摺動回数の増加にともなって支持部
材との相互間の起動トルクおよび摺動トルクが増加する
ように形成されている点にある。そして、このような構
成を採用したことにより、ヒンジ用摩擦板と支持部材と
の相互間のうちの少なくとも一方の起動トルクおよび摺
動トルクを、摺動回数の増加にともなって容易かつ確実
に増加させることができる。
【0020】また、特許請求の範囲の請求項5に係る本
発明のヒンジ用摩擦板の特徴は、請求項1ないし請求項
3のいずれか1項において、各ヒンジ用摩擦板のうちの
少なくとも一方が、摺動回数の増加にともなって支持部
材との相互間の起動トルクおよび摺動トルクが低下する
ように形成されている点にある。そして、このような構
成を採用したことにより、ヒンジ用摩擦板と支持部材と
の相互間のうちの少なくとも一方の起動トルクおよび摺
動トルクを、摺動回数の増加にともなって容易かつ確実
に低下させることができる。
【0021】また、特許請求の範囲の請求項6に係る本
発明のヒンジ用摩擦板の特徴は、請求項1ないし請求項
3のいずれか1項において、各ヒンジ用摩擦板のうちの
一方が摺動回数の増加にともなって支持部材との相互間
の起動トルクおよび摺動トルクが増加するように形成さ
れ、他方が摺動回数の増加にともなって支持部材との相
互間の起動トルクおよび摺動トルクが低下するように形
成されている点にある。そして、このような構成を採用
したことにより、摺動回数の増加にともなって生じる起
動トルクおよび摺動トルクの低下を、起動トルクおよび
摺動トルクの増加で相殺することができるので、全体と
して一定の起動トルクおよび摺動トルクを長期間に亘り
確実に保持することができる。
【0022】また、請求項7に係る本発明のヒンジの特
徴は、各ヒンジ用摩擦板のうちの一方が、摺動回数の増
加にともなって支持部材との相互間の起動トルクおよび
摺動トルクが増加するように形成され、他方が摺動回数
の増加にともなって支持部材との相互間の起動トルクお
よび摺動トルクが低下するように形成されている点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、支
持部材と一方のヒンジ用摩擦板との相互間における起動
トルクおよび摺動トルクを摺動回数の増加にともなって
増加させることができ、支持部材と他方のヒンジ用摩擦
板との相互間における起動トルクおよび摺動トルクを摺
動回数の増加にともなって低下させることができ、しか
も、摺動回数の増加にともなって生じる起動トルクおよ
び摺動トルクの低下を、起動トルクおよび摺動トルクの
増加で相殺することができるので、全体として一定の起
動トルクおよび摺動トルクを長期間に亘り確実に保持す
ることができる。したがって、無給油で安定した摺動ト
ルクを長期間に亘り確実に保持することができる。
【0023】また、請求項8に係る本発明のヒンジの特
徴は、請求項7において、支持部材の表面に、摺動回数
の増加にともなう起動トルクおよび摺動トルクの変化の
割合を低減するトルク変動低下処理を施した点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、摺動回
数の増加にともなう起動トルクおよび摺動トルクの変化
の割合を少なくすることができる。ここで、起動トルク
および摺動トルクの変化の割合を低減するトルク変動低
下処理とは、硬質クロームメッキあるいは無電界ニッケ
ルメッキのことであり、このことにより、起動トルクお
よび摺動トルクの変化の割合の低減を達成することがで
きる。
【0024】また、請求項9に係る本発明のヒンジの特
徴は、支持部材は、各ヒンジ用摩擦板のうちの一方が圧
接される支持板本体と、各ヒンジ用摩擦板のうちの他方
が圧接されるリング体とを具備し、リング体は、表面の
硬さが硬くなる表面処理を施すことにより形成され、各
ヒンジ用摩擦板は、ともに摺動回数の増加にともなって
支持板本体との相互間の起動トルクおよび摺動トルクが
増加するように形成されている点にある。そして、この
ような構成を採用したことにより、支持板本体とヒンジ
用摩擦板との相互間における起動トルクおよび摺動トル
クを摺動回数の増加にともなって増加させることがで
き、リング体とヒンジ用摩擦板との相互間における起動
トルクおよび摺動トルクを摺動回数の増加にともなって
低下させることができ、しかも、摺動回数の増加にとも
なって生じる起動トルクおよび摺動トルクの低下を、起
動トルクおよび摺動トルクの増加で相殺することができ
るので、全体として一定の起動トルクおよび摺動トルク
を長期間に亘り確実に保持することができる。したがっ
て、無給油で安定した摺動トルクを長期間に亘り確実に
保持することができる。
【0025】また、請求項10に係る本発明のヒンジの
特徴は、支持部材は、各ヒンジ用摩擦板のうちの一方が
圧接される支持板本体と、各ヒンジ用摩擦板のうちの他
方が圧接されるリング体とを具備し、支持板本体は、表
面の硬さが硬くなる表面処理を施すことにより形成さ
れ、各ヒンジ用摩擦板は、ともに 摺動回数の増加にと
もなってリング体との相互間の起動トルクおよび摺動ト
ルクが増加するように形成されている点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、支持板本体
とヒンジ用摩擦板との相互間における起動トルクおよび
摺動トルクを摺動回数の増加にともなって低下させるこ
とができ、リング体とヒンジ用摩擦板との相互間におけ
る起動トルクおよび摺動トルクを摺動回数の増加にとも
なって増加させることができ、しかも、摺動回数の増加
にともなって生じる起動トルクおよび摺動トルクの低下
を、起動トルクおよび摺動トルクの増加で相殺すること
ができるので、全体として一定の起動トルクおよび摺動
トルクを長期間に亘り確実に保持することができる。し
たがって、無給油で安定した摺動トルクを長期間に亘り
確実に保持することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0027】図1は本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用
したヒンジの第1実施形態の要部の構成を示す断面図で
ある。
【0028】図1に示すように、本実施形態のヒンジ2
1Aは、ノートパソコンなどの機器本体22に取着され
る本体側取付部材23と、表示装置などの開閉体24に
取着される可動側取付部材25とを有している。一方の
固定側取付部材23には、機器本体22に取着される本
体取付部26と、支持孔27が設けられた軸受板を兼ね
た支持板28Aとを具備している。他方の可動側取付部
材25は、開閉体24に取着される開閉体取付部29
と、前記支持孔27に回動自在に支持されるヒンジ軸3
0とを具備しており、図1右方に示す開閉体取付部29
と、図1左方に示すヒンジ軸30とは、ヒンジ軸30よ
り大径の大径部31を介して共通軸心を有するようにし
て配設されている。このヒンジ軸30は、断面形状が円
の両側を削り取ったほぼ小判形に形成されている。ま
た、ヒンジ軸30の図1左方に示す先端側の外周面に
は、雄ねじ32が形成されている。
【0029】本実施形態の本体側取付部材23は、ステ
ンレスなどの鋼材により形成されており、本体側取付部
材23、詳しくは本体側取付部材23の支持板28A
は、ヒンジ軸30を支持する支持部材33Aとして機能
する。
【0030】前記大径部31と支持板28Aとの間のヒ
ンジ軸30には、第1のヒンジ用摩擦板34AAが周方
向への移動を防止し得るようにして装着されている。さ
らに、支持板28Aの第1のヒンジ用摩擦板34AAが
配設された面と反対面側のヒンジ軸30には、第2のヒ
ンジ用摩擦板34ABが周方向への移動を防止し得るよ
うにして装着されている。また、これらのヒンジ用摩擦
板34A(符号34Aは、第1のヒンジ用摩擦板34A
Aおよび第2のヒンジ用摩擦板34ABを総称する)
は、後述するように支持板28Aと対向する一面に摺動
層46A(符号46Aは、第1のヒンジ用摩擦板34A
の摺動層46AAおよび第2のヒンジ用摩擦板34Bの
摺動層46ABを総称する)を有している。なお、これ
らのヒンジ用摩擦板34Aについての詳しい説明は後述
する。
【0031】前記ヒンジ軸30の図1左方に示す端部側
に形成された雄ねじ32には、ナット37が螺合されて
いる。これによりヒンジ軸30の端部にナット37が固
着されている。
【0032】さらに、第2のヒンジ用摩擦板34ABと
ナット37との間のヒンジ軸30には、荷重付与部材と
してのさらばね38が装着されている。
【0033】さらにまた、さらばね38と、第2のヒン
ジ用摩擦板34ABとの間のヒンジ軸30には、さらば
ね38の荷重を分散させることにより、さらばね38の
荷重を第2のヒンジ用摩擦板34ABに均一に付与する
ための環状に形成された荷重分散用ワッシャ39が装着
されている。この荷重分散用ワッシャ39の中心部に
は、ヒンジ軸30の断面形状と同様のほぼ小判型の装着
孔39aが形成されており、この装着孔39aをヒンジ
軸30に外挿することにより、荷重分散用ワッシャ39
が周方向へ移動するのを防止することができるようにな
っている。
【0034】またさらに、さらばね38とナット37と
の間のヒンジ軸30には、ナット37の緩み止めとして
機能する環状に形成された緩み止め用ワッシャ40が装
着されている。この緩み止め用ワッシャ40の中心部に
は、ヒンジ軸30の断面形状と同様のほぼ小判型の装着
孔40aが形成されており、この装着孔40aをヒンジ
軸30に外挿することにより、緩み止め用ワッシャ40
が周方向へ移動するのを防止することができるようにな
っている。
【0035】すなわち、本実施形態のヒンジ用摩擦板3
4A、荷重分散用ワッシャ39、および、緩み止め用ワ
ッシャ40は、開閉体4の開閉動作にともなってヒンジ
軸30と一体になって回動する。
【0036】なお、ナット37の緩み止めとしては、緩
み止めワッシャ40を用いずに、ダブルナットとした
り、ねじロックを用いる構成としてもよい。
【0037】また、第1のヒンジ用摩擦板34AAと第
2のヒンジ用摩擦板34ABとの配設位置を逆にした構
成としてもよい。
【0038】さらに、さらばね38をヒンジ用摩擦板3
4の両側に隣接配置したり、さらばね38の数を複数と
したり、さらばね38のかわりに波ワッシャ、圧縮ばね
などを用いたりすることができる。
【0039】ここで、本実施形態のヒンジ21Aに用い
られる本発明のヒンジ用摩擦板の実施形態を図2および
図3により詳しく説明する。
【0040】図2および図3は本発明に係るヒンジ用摩
擦板の実施形態を示すものであり、図2は摺動層側から
見て示す正面図、図3は図2の3−3線に沿った断面図
である。
【0041】図2および図3に示すように、本実施形態
のヒンジ用摩擦板34Aは、金属素材によりほぼ環状に
形成された基体部45の一面を、充填材を含有させたふ
っ素樹脂素材からなる摺動層46Aにより被覆すること
で形成されている。
【0042】そして、ヒンジ用摩擦板34Aをヒンジ2
1Aに組み込んだ場合、図1に示すように、第1および
第2ヒンジ用摩擦板34AA,34ABのそれぞれの摺
動層46AA,46ABの表面が、支持部材33Aとし
ての支持板28Aの表面と摺接するように圧接されてい
る。
【0043】すなわち、ヒンジ用摩擦板34Aは、金属
素材により形成された基体部45と、充填材を含有させ
たふっ素樹脂素材により形成された摺動層46Aとを有
し、この摺動層46Aは、基体部45の支持部材33A
と摺接する摺動面を被覆するように形成されている。こ
のような構成の摺動層46Aによれば、摺動層46Aが
ふっ素樹脂により形成されているので無給油でスティッ
クスリップを防止することができるとともに、摺動層4
6Aが充填材を含有させたふっ素樹脂により形成されて
いるので、無給油で安定した摺動トルクを長期間に亘り
確実に保持することができる。
【0044】前記摺動層46Aは、充填材を含有させた
ふっ素樹脂素材により個別に形成されたシートを接着剤
を用いて接着することにより一体形成されている。この
接着剤としては、エポキシ樹脂系のものが一般的に用い
られる。そして、摺動層46Aを形成するシートの厚さ
としては、0.2mm程度のものが用いられる。このシ
ートの厚さが薄い、例えば0.1mm程度になると、ピ
ンポールが多く生じ、摺動面となる摺動層46Aの表面
に接着剤が漏洩し、支持部材33との摺動部においてス
ティックスリップを生じる傾向がある。また、シートの
厚さが厚いと、コールドフロー(クリープ)による摺動
層46Aの厚さの減少の絶対量が大きくなる傾向があ
り、一定の摺動トルクを長期間に亘り保持するうえで好
ましくない。
【0045】さらに、シートを基体部45に接着するこ
とにより、基体部45に摺動層46Aを一体形成するこ
とができ、荷重を付与した際に、摺動層46Aが基体部
45と支持部材33Aとの間でつぶれて径方向外側には
み出すのを防止することができるとともに、摺動層46
Aのコールドフローによる厚さの減少をごく僅かなもの
とすることができるようになっている。
【0046】前記ふっ素樹脂素材に含有させる充填材と
しては、繊維状充填材を含有させることが、摺動層46
Aの耐荷重性を向上させることができるという意味で好
ましい。この繊維状充填材の含有量としては、5重量%
以上とすることが耐荷重性を向上させるうえで好まし
い。
【0047】なお、繊維状充填材として、例えば、カー
ボンファイバを用いた場合には、摺動層46Aの耐荷重
性の向上に加えて、ヒンジ用摩擦板34Aとして機能す
るために必要な摺動面の摩擦係数を向上することがで
き、しかも耐摩耗性の向上を図ることができる。
【0048】本実施形態のヒンジ用摩擦板34Aは、2
個1組にしてヒンジ21Aに用いられるものであり、図
1に示す2個のヒンジ用摩擦板34Aのうちの一方の摺
動層46Aと支持部材33Aとの相互間の起動トルクお
よび摺動トルクが摺動回数の増加にともなって増加する
ように形成され、2個のヒンジ用摩擦板34Aのうちの
他方の摺動層46Aと支持部材33Aとの相互間の起動
トルクおよび摺動トルクが、摺動回数の増加にともなっ
て低下するように形成されるものである。
【0049】このような構成を実現するために、本実施
形態のヒンジ21Aに用いられる2個のヒンジ用摩擦板
34Aは、それぞれの摺動層46Aを相互に異なる配合
のふっ素樹脂素材により形成している。
【0050】さらに詳しく説明すると、2個のヒンジ用
摩擦板34Aのうちの一方、例えば図1右方に示す第1
のヒンジ用摺動板34AAの摺動層46AAは、摺動回
数の増加にともなって摺動トルクが増加する配合の充填
材を含有させたふっ素樹脂素材により形成されている。
そして、2個のヒンジ用摩擦板34Aのうちの他方、例
えば図1左方に示す第2のヒンジ用摺動板34ABの摺
動層46ABは、摺動回数の増加にともなって摺動トル
クが低下する配合の充填材を含有させたふっ素樹脂素材
により形成している。
【0051】ここでいう摺動回数の増加にともなって摺
動トルクが増加する充填材の配合としては、繊維状充填
材に加えてガラス、酸化クロム、ダイヤモンドなどを単
独もしくは組み合わせて用いることができる。このよう
な充填材の配合量としては、全体として3〜30重量%
程度、好ましくは5〜20重量%、最も好ましくは7.
5〜12.5重量%程度とすることが好ましい。この範
囲より少ないと、摺動トルクを増加させる機能が発揮で
きない傾向があり、この範囲より多いと摺動トルクが高
くなりすぎて、ヒンジ21Aに用いた場合、さらばね3
8のたわみ量に対する摺動トルクの変化量が大きくなり
すぎて、摺動トルクの制御が困難になる傾向がある。
【0052】なお、摺動回数の増加にともなって摺動ト
ルクが増加する配合の充填材を含有させたふっ素樹脂素
材により形成した摺動層46AAは、起動トルクも摺動
回数の増加にともなって増加する。
【0053】したがって、摺動回数の増加にともなって
摺動トルクが増加するとは、摺動回数の増加にともなっ
て起動トルクおよび摺動トルクが増加することである。
【0054】前記摺動回数の増加にともなって摺動トル
クが低下する充填材の配合としては、繊維状充填材に加
えて銅、青銅、二硫化モリブデン、グラファイト、ポリ
イミド、エコノールなどを単独もしくは組み合わせた一
般的な充填材を用いることができる。また、このような
充填材の配合量としては、全体として5〜30重量%程
度されるのが一般的である。
【0055】なお、摺動回数の増加にともなって摺動ト
ルクが低下する配合の充填材を含有させたふっ素樹脂素
材により形成した摺動層46ABは、起動トルクも摺動
回数の増加にともなって低下する。
【0056】したがって、摺動回数の増加にともなって
摺動トルクが低下するとは、摺動回数の増加にともなっ
て起動トルクおよび摺動トルクが低下することである。
【0057】前記各充填材は、あくまで例示であり、設
計コンセプトなどの必要に応じて、多種多様の無機充填
材および有機充填材を単独もしくは組み合わせて用いる
ことができる。
【0058】また、摺動回数の増加にともなって起動ト
ルクおよび摺動トルクを、増加あるいは低下させる割合
については、耐久試験により実証することが好ましい。
この場合、摺動回数の増加にともなって生じる起動トル
クおよび摺動トルクの低下を、起動トルクおよび摺動ト
ルクの増加で相殺することができるような配合とするこ
とが、全体として一定の起動トルクおよび摺動トルクを
長期間に亘り確実に保持するうえで好ましい。
【0059】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0060】本実施形態のヒンジ21Aによれば、ヒン
ジ用摩擦板34Aの摺動層46Aがふっ素樹脂により形
成されているので無給油でスティックスリップを防止す
ることができるとともに、摺動層46Aが充填材を含有
させたふっ素樹脂により形成されているので、無給油で
安定した摺動トルクを長期間に亘り確実に保持すること
ができる。よって、操作者が開閉体24を開閉動作させ
た際における開閉体24の開閉動作を円滑にすることが
できるとともに、操作者による開閉動作のフィーリング
を良好なものにできる。
【0061】さらに、本実施形態のヒンジ21Aによれ
ば、ヒンジ用摩擦板34Aの摺動層46Aが、充填材を
含有させたふっ素樹脂素材により個別に形成されたシー
トを接着することにより基体部45に一体形成されてい
るので、さらばね38の荷重を付与した際に、摺動層4
6Aが基体部45と支持部材33Aとの間でつぶれて径
方向外側にはみ出すのを防止することができるととも
に、コールドフロー(クリープ)による厚さの減少をご
く僅かなものとすることができる。
【0062】また、本実施形態のヒンジ21Aによれ
ば、ヒンジ用摩擦板34Aの摺動層46Aが充填材とし
て繊維状充填材を含有しているので、この繊維状充填材
は、摺動層46の耐荷重性を向上させることができる。
【0063】さらにまた、本実施形態のヒンジ21Aに
よれば、各ヒンジ用摩擦板34Aのうちの一方の摺動層
46AAと支持部材33Aとの相互間の起動トルクおよ
び摺動トルクが、摺動回数の増加にともなって増加する
ように形成され、各ヒンジ用摩擦板34Aのうちの他方
の摺動層46ABと支持部材33Aとの相互間の起動ト
ルクおよび摺動トルクが、摺動回数の増加にともなって
低下するように形成されているので、摺動回数の増加に
ともなって生じる起動トルクおよび摺動トルクの低下
を、起動トルクおよび摺動トルクの増加で相殺すること
ができるため、全体として一定の起動トルクおよび摺動
トルクを長期間に亘り確実に保持することができる。
【0064】したがって、本実施形態のヒンジ21Aに
よれば、無給油で安定した摺動トルクを長期間に亘り確
実に保持することができる。
【0065】なお、本実施形態のヒンジ21Aのヒンジ
用摩擦板34Aによれば、無給油状態で、全体として一
定の摺動トルクを長期間に亘り確実に保持するできるこ
とが、耐久性能試験により確認することができた。
【0066】また、本実施形態のヒンジ21Aにおい
て、支持部材33Aの表面に、摺動回数の増加にともな
う起動トルクおよび摺動トルクの変化の割合を低減する
トルク変動低下処理(図示せず)を施すことが好まし
い。この起動トルクおよび摺動トルクの変化の割合を低
減するトルク変動低下処理とは、具体的には、硬質クロ
ームメッキあるいは無電界ニッケルメッキのことであ
る。このようなトルク変動低下処理を支持部材33Aの
表面に施すことにより、3万回の耐久試験におけるトル
ク変動を、トルク変動低下処理を行わない場合の半分程
度にすることが耐久性能試験により確認できた。なお、
トルク変動低下処理は、支持部材33Aの表面のうちの
各ヒンジ用摩擦板34Aの摺動層46Aが摺接する部位
に施してあればよい。
【0067】図4は本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用
したヒンジの第2実施形態を示すものである。
【0068】本実施形態のヒンジ21Bは、第1のヒン
ジ用摩擦板34BAの摺動層46BAを異なる方法によ
り形成したものである。すなわち、本実施形態のヒンジ
21Bに用いられる2個1組のヒンジ用摩擦板34B
は、第1のヒンジ用摩擦板34BAの摺動層46BAと
して、前述した第1実施形態の第2のヒンジ用摩擦板3
4ABの摺動層46ABの表面に、摺動回数の増加にと
もなって摺動トルクが増加するトルク増加物質を物理的
に固着させた構成としたものである。このトルク増加物
質としては、ダイヤモンド粉末などを例示することがで
きる。そして、トルク増加物質を摺動層46BAの表面
に物理的に固着させる具体的な方法としては、例えば、
第2のヒンジ用摩擦板34ABをトルク増加物質ととも
にバレル研磨機を用いてバレルしたり、サンドブラスト
などを用いて第2のヒンジ用摩擦板34ABの摺動層4
6BAの表面にトルク増加物質を吹き付けたりすること
で容易に達成することができる。
【0069】これにより、第1のヒンジ用摩擦板34B
Aの摺動層46BAと、鋼材からなる支持部材33Aと
の相互間の起動トルクおよび摺動トルクを摺動回数の増
加にともなって増加させることができる。
【0070】また、本実施形態のヒンジ21Bに用いら
れる第2のヒンジ用摩擦板34BBは、前述した第1実
施形態の第2のヒンジ用摩擦板34ABを用いており、
第2のヒンジ用摩擦板34BBの摺動層46BBと、鋼
材からなる支持部材33Bとの相互間の起動トルクおよ
び摺動トルクは、前述した第1実施形態と同様に、摺動
回数の増加にともなって低下する構成とされている。
【0071】さらに、本実施形態の支持部材33Bは、
前述した第1実施形態と同様に、鋼材などにより形成さ
れている。なお、第1のヒンジ用摩擦板34BAと第2
のヒンジ用摩擦板34BBとの位置を逆に配置する構成
としてもよい。この場合、摺動層46B(符号46B
は、第1のヒンジ用摩擦板34BAの摺動層46BAお
よび第2のヒンジ用摩擦板34BBの摺動層34BBを
総称する)を支持部材33Bと対向させることが肝要で
ある。
【0072】したがって、本実施形態のヒンジ21B
は、各ヒンジ用摩擦板34B(符号34Bは、第1のヒ
ンジ用摩擦板34BAおよび第2のヒンジ用摩擦板34
BBを総称する)のうちの一方の摺動層46Bと支持部
材33Bとの相互間の起動トルクおよび摺動トルクが摺
動回数の増加にともなって増加するように形成され、各
ヒンジ用摩擦板34Bのうちの他方の摺動層46Bと支
持部材33Bとの相互間の起動トルクおよび摺動トルク
が摺動回数の増加にともなって低下するように形成され
ている。
【0073】その他の構成は、前述した第1実施形態と
同様とされている。
【0074】このような構成とすることにより、本実施
形態は、前述した第1実施形態と同様の効果を奏するこ
とができるとともに、ヒンジ用摩擦板34Bの摺動層4
6Bを構成するシートの原料として、同一配合のふっ素
樹脂素材を用いることができ、しかも、摺動層46Bを
構成するシートとしてのスカイビングシートを形成する
際に用いる刃物の耐久性を向上させることができるの
で、シートの生産効率を向上することができる。
【0075】図5は本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用
したヒンジの第3実施形態を示すものである。
【0076】本実施形態のヒンジ21Cは、第1のヒン
ジ用摩擦板34CAの摺動層46CAと、第2のヒンジ
用摩擦板34CBの摺動層46CBを同一としたもので
ある。
【0077】すなわち、本実施形態のヒンジ21Cに用
いられる2個1組のヒンジ用摩擦板34C(符号34C
は、第1のヒンジ用摩擦板34CAおよび第2のヒンジ
用摩擦板34CBを総称する)は、ともに同一素材の充
填材含有ふっ素樹脂素材により形成された摺動層46C
(符号46Cは、第1のヒンジ用摩擦板34CAの摺動
層46CAおよび第2のヒンジ用摩擦板34CBの摺動
層46CBを総称する)から形成されている。
【0078】また、支持部材33Cとしての支持板28
Cは、ステンレスなどの鋼材により形成された支持板本
体28CAと、この支持板本体28CAの第1のヒンジ
用摩擦板34CAの摺動層46CAと対向する部位に固
着された鋼材からなるリング体28CBとを有してい
る。このリング体28CBは、少なくとも摺動層46C
Aと対向する表面が硬質クロームメッキ、浸炭、窒化な
どの表面の硬さが硬くなる表面処理を施すことにより形
成されている。
【0079】なお、リング体28CBは、支持板本体2
8CAの第2のヒンジ用摩擦板34CBの摺動層46C
Bと対向する部位に固着する構成としてもよい。
【0080】また、リング体28CBを支持板本体28
CAに固着する方法としては、接着、溶着などの各種の
方法から選択使用することができる。
【0081】さらにまた、リング体28CBを支持板本
体28CAに固着させずに、支持板本体28CAと、ヒ
ンジ用摩擦板34Cの摺動層46Cとの間に位置するヒ
ンジ軸30に装着する構成としてもよい。但し、この場
合には、リング体28CBがヒンジ軸30と一体になっ
て回転するのを防止するため、リング体28CBを支持
板本体28CAに固定することが肝要である。この固定
方法としては、リング体28CBと支持板本体28CA
との対向面にローレットを形成する構成や、リング体2
8CBと支持板本体28CAとの対向面の一方に凹部な
どの被係止部を設け、他方に凸部などの係止部を設け、
被係止部に係止部を係止あるいは嵌合させる構成などを
例示することができる。
【0082】またさらに、リング体28CBの中心部の
形状は、断面円形とすることがリング体28CBがヒン
ジ軸30と一体になって回転するのを防止するうえで肝
要である。
【0083】本実施形態のヒンジ21Cにおいては、第
1のヒンジ用摩擦板34CAと支持部材33C、詳しく
は支持部材33Cの一部を構成するリング体28CBと
の相互間の起動トルクおよび摺動トルクが摺動回数の増
加にともなって低下するように形成され、第2のヒンジ
用摩擦板34CBと支持部材33C、詳しくは支持部材
33Cの一部を構成する支持板本体28CAとの相互間
の起動トルクおよび摺動トルクが摺動回数の増加にとも
なって増加する構成とされている。
【0084】このため、摺動層46Cには、耐荷重性を
向上させる繊維状充填材に加えて、第1のヒンジ用摩擦
板34CAと表面処理を施したリング体28CBとの相
互間において摺動回数の増加にともなって摺動トルクが
低下し、第2のヒンジ用摩擦板34CBと鋼材からなる
支持板本体28CAとの相互間において摺動回数の増加
にともなって摺動トルクが増加する配合の充填材を含有
させたふっ素樹脂素材により形成されている。具体的に
は、繊維状充填材に加えてガラス、酸化クロムなどを単
独もしくは組み合わせて用いられている。これらの充填
材の配合量については、前述した第1実施形態と同様で
ある。
【0085】なお、第1のヒンジ用摩擦板34CAと表
面処理を施したリング体28CBとの相互間において摺
動回数の増加にともなって摺動トルクが低下するのは、
リング体28CBの表面を硬くすることにより、摺動回
数の増加にともなって摺動トルクを増加させる充填材の
効果を消滅させることができるからである。
【0086】また、ヒンジ用摩擦板34Cとしては、前
述した第2実施形態の第1のヒンジ用摩擦板34BAを
用いてもよい。
【0087】その他の構成は、前述した第1実施形態と
同様とされている。
【0088】このような構成とすることにより、本実施
形態のヒンジ21Cは、前述した第1実施形態と同様の
効果を奏する。すなわち、支持板本体28CAと第2の
ヒンジ用摩擦板34CBとの相互間における起動トルク
および摺動トルクを摺動回数の増加にともなって増加さ
せることができ、リング体28CBと第1のヒンジ用摩
擦板34CAとの相互間における起動トルクおよび摺動
トルクを摺動回数の増加にともなって低下させることが
でき、しかも、摺動回数の増加にともなって生じる起動
トルクおよび摺動トルクの低下を、起動トルクおよび摺
動トルクの増加で相殺することができるので、全体とし
て一定の起動トルクおよび摺動トルクを長期間に亘り確
実に保持することができる。したがって、無給油で安定
した摺動トルクを長期間に亘り確実に保持することがで
きる。
【0089】また、本実施形態のヒンジ21Cは、ヒン
ジ用摩擦板34Cの摺動層46Cを構成するシートの原
料として、同一配合のふっ素樹脂素材を用いることがで
きるので、これにより、摺動層46Cを構成するシート
を効率よく形成することができる。
【0090】さらに、本実施形態のヒンジ21Cは、各
ヒンジ用摩擦板34Cが同一構成とされているので、各
摺動層46Cを逆に配置しても何ら問題は生じない。す
なわち、第1のヒンジ用摩擦板34CAと、第2のヒン
ジ用摩擦板34CBを逆に組み込んでもよく、組み立て
時の作業性を向上させることができる。
【0091】図6は本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用
したヒンジの第4実施形態を示すものである。
【0092】本実施形態のヒンジ21Dは、前述した第
3実施形態のヒンジ21Cの変形例である。
【0093】すなわち、本実施形態のヒンジ21Dにお
いては、2個1組のヒンジ用摩擦板34D(符号34D
は、第1のヒンジ用摩擦板34DAおよび第2のヒンジ
用摩擦板34DBを総称する)は、ともに同一素材の充
填材含有ふっ素樹脂素材により形成された摺動層46D
(符号46Dは、第1のヒンジ用摩擦板34DAの摺動
層46DAおよび第2のヒンジ用摩擦板34DBの摺動
層46DBを総称する)によって形成されている。
【0094】また、支持部材33Dとしての支持板28
Dは、ステンレスなどの鋼材により形成された支持板本
体28DAと、この支持板本体28DAの第1のヒンジ
用摩擦板34DAの摺動層46DAと対向する部位に固
着された鋼材からなるリング体28DBとを有してい
る。そして、支持板本体28DAの表面は、硬質クロー
ムメッキ、窒化などの表面の硬さが硬くなる表面処理が
施されている。さらに、リング体28DBは、軟鋼など
の軟らかい素材により形成されている。
【0095】したがって、本実施形態のヒンジ21Dに
おいては、第1のヒンジ用摩擦板34DAの摺動層46
DAと支持部材33Dの一部を構成するリング体28D
Bとの相互間の起動トルクおよび摺動トルクが摺動回数
の増加にともなって増加するように形成され、第2のヒ
ンジ用摩擦板34DBの摺動層46DBと支持部材33
Dの一部を構成する支持板本体28DAとの相互間の起
動トルクおよび摺動トルクが摺動回数の増加にともなっ
て低下するように形成されている。
【0096】なお、第2のヒンジ用摩擦板34DBと表
面処理を施した支持板本体28DAとの相互間において
摺動回数の増加にともなって摺動トルクが低下するの
は、支持板本体28DAの表面を硬くすることにより、
摺動回数の増加にともなって摺動トルクを増加させる充
填材の効果を消滅させることができるからである。
【0097】また、ヒンジ用摩擦板34Dとしては、前
述した第2実施形態の第1のヒンジ用摩擦板34BAを
用いてもよい。
【0098】その他の構成は、前述した第3実施形態と
同様とされている。
【0099】このような構成とすることにより、本実施
形態は、前述した第3実施形態と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0100】なお、上述した前記各実施形態のヒンジ2
1(符号21は、各実施形態のヒンジ21A、21B、
21C、21Dを総称する)は、各ヒンジ用摩擦板34
(符号34は、各実施形態のヒンジ用摩擦板34A、3
4B、34C、34Dを総称する)のうちの一方の摺動
層46(符号46は、各実施形態の摺動層46A、46
B、46C、46Dを総称する)と支持部材33(符号
33は、各実施形態の支持部材33、33A、33B、
33Dを総称する)との相互間の起動トルクおよび摺動
トルクが、摺動回数の増加にともなって増加するように
形成され、各ヒンジ用摩擦板34のうちの他方の摺動層
46と支持部材33との相互間の起動トルクおよび摺動
トルクが、摺動回数の増加にともなって低下するように
形成されている。
【0101】さらに、前記各実施形態のヒンジ21の構
成およびヒンジ21を構成する各部品の形容はあくまで
例示であり、こられの構成や形容に限定されるものでは
ない。
【0102】また、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明のヒンジ用摩擦板によれば、摺動層がふっ素樹脂によ
り形成されているので無給油でスティックスリップを防
止することができるとともに、摺動層が充填材を含有さ
せたふっ素樹脂により形成されているので、無給油で安
定した摺動トルクを長期間に亘り確実に保持することが
できるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0104】また、請求項2に係る本発明のヒンジ用摩
擦板によれば、荷重を付与した際に、摺動層が基体部と
相手部材との間でつぶれて径方向外側にはみ出すのを防
止することができるとともに、コールドフローによる厚
さの減少をごく僅かなものとすることができるなどの極
めて優れた効果を奏する。
【0105】また、請求項3に係る本発明のヒンジ用摩
擦板によれば、繊維状充填材は、摺動層の耐荷重性を向
上させることができるなどの極めて優れた効果を奏す
る。
【0106】また、請求項4に係る本発明のヒンジ用摩
擦板によれば、ヒンジ用摩擦板と支持部材との相互間の
うちの少なくとも一方の起動トルクおよび摺動トルク
を、摺動回数の増加にともなって容易かつ確実に増加さ
せることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0107】また、請求項5に係る本発明のヒンジ用摩
擦板によれば、ヒンジ用摩擦板と支持部材との相互間の
うちの少なくとも一方の起動トルクおよび摺動トルク
を、摺動回数の増加にともなって容易かつ確実に低下さ
せることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0108】また、請求項6に係る本発明のヒンジ用摩
擦板によれば、摺動回数の増加にともなって生じる起動
トルクおよび摺動トルクの低下を、起動トルクおよび摺
動トルクの増加で相殺することができるので、全体とし
て一定の起動トルクおよび摺動トルクを長期間に亘り確
実に保持することができるなどの極めて優れた効果を奏
する。
【0109】また、請求項7に係る本発明のヒンジによ
れば、支持部材と一方のヒンジ用摩擦板との相互間にお
ける起動トルクおよび摺動トルクを摺動回数の増加にと
もなって増加させることができ、支持部材と他方のヒン
ジ用摩擦板との相互間における起動トルクおよび摺動ト
ルクを摺動回数の増加にともなって低下させることがで
き、しかも、摺動回数の増加にともなって生じる起動ト
ルクおよび摺動トルクの低下を、起動トルクおよび摺動
トルクの増加で相殺することができるので、全体として
一定の起動トルクおよび摺動トルクを長期間に亘り確実
に保持することができるなどの極めて優れた効果を奏す
る。
【0110】また、請求項8に係る本発明のヒンジによ
れば、摺動回数の増加にともなう起動トルクおよび摺動
トルクの変化の割合を少なくすることができるなどの極
めて優れた効果を奏する。
【0111】また、請求項9に係る本発明のヒンジによ
れば、支持板本体とヒンジ用摩擦板との相互間における
起動トルクおよび摺動トルクを摺動回数の増加にともな
って増加させることができ、リング体とヒンジ用摩擦板
との相互間における起動トルクおよび摺動トルクを摺動
回数の増加にともなって低下させることができ、しか
も、摺動回数の増加にともなって生じる起動トルクおよ
び摺動トルクの低下を、起動トルクおよび摺動トルクの
増加で相殺することができるので、全体として一定の起
動トルクおよび摺動トルクを長期間に亘り確実に保持す
ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0112】また、請求項10に係る本発明のヒンジに
よれば、支持板本体とヒンジ用摩擦板との相互間におけ
る起動トルクおよび摺動トルクを摺動回数の増加にとも
なって低下させることができ、リング体とヒンジ用摩擦
板との相互間における起動トルクおよび摺動トルクを摺
動回数の増加にともなって増加させることができ、しか
も、摺動回数の増加にともなって生じる起動トルクおよ
び摺動トルクの低下を、起動トルクおよび摺動トルクの
増加で相殺することができるので、全体として一定の起
動トルクおよび摺動トルクを長期間に亘り確実に保持す
ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0113】したがって、本発明に係るヒンジ用摩擦板
および本発明に係るヒンジによれば、無給油で安定した
摺動トルクを長期間に亘り確実に保持することができる
などの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用したヒン
ジの第1実施形態の要部の構成を示す断面図
【図2】 本発明に係るヒンジ用摩擦板の実施形態を摺
動層側から見て示す正面図
【図3】 図2の3−3線に沿った断面図
【図4】 本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用したヒン
ジの第2実施形態の要部の構成を示す拡大断面図
【図5】 本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用したヒン
ジの第3実施形態の要部の構成を示す図4と同様の図
【図6】 本発明に係るヒンジ用摩擦板を適用したヒン
ジの第4実施形態の要部の構成を示す図4と同様の図
【図7】 従来のヒンジの要部の構成を示す断面図
【符号の説明】
21、21A、21B、21C、21D ヒンジ 22 機器本体 24 開閉体 27 支持孔 28A、28C、28D 支持板 28CA、28DA 支持板本体 28CB、28DB リング体 30 ヒンジ軸 33、33A、33B、33C、33D 支持部材 34、34A、34B、34C、34D ヒンジ用摩擦
板 34AA、34BA、34CA、34DA 第1のヒン
ジ用摩擦板 34AB、34BB、34CB、34DB 第2のヒン
ジ用摩擦板 37 ナット 38 さらばね 39 荷重分散用ワッシャ 40 緩み止め用ワッシャ 45 基体部 46 46A、46B、46C、46D 摺動層 46AA、46BA、46CA、46DA (第1のヒ
ンジ用摩擦板の)摺動層 46AB、46BB、46CB、46DB (第2のヒ
ンジ用摩擦板の)摺動層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体に対して開閉体を任意の開閉角
    度に開いた状態で支持するヒンジのヒンジ軸に、周方向
    への回転を防止するようにして装着されるとともに、前
    記ヒンジ軸を支持する支持部材を挟持するように摺接可
    能に圧接される2個1組のヒンジ用摩擦板であって、 前記ヒンジ用摩擦板は、金属素材により形成された基体
    部と、充填材を含有させたふっ素樹脂素材により形成さ
    れた摺動層とを有し、この摺動層は、前記基体部の前記
    支持部材と摺接する摺動面を被覆するように形成されて
    いることを特徴とするヒンジ用摩擦板。
  2. 【請求項2】 前記摺動層が、充填材を含有させたふっ
    素樹脂素材により個別に形成されたシートを接着するこ
    とにより前記基体部に一体形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のヒンジ用摩擦板。
  3. 【請求項3】 前記充填材が、繊維状充填材を含有して
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    ヒンジ用摩擦板。
  4. 【請求項4】 前記各ヒンジ用摩擦板のうちの少なくと
    も一方が、摺動回数の増加にともなって前記支持部材と
    の相互間の起動トルクおよび摺動トルクが増加するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載のヒンジ用摩擦板。
  5. 【請求項5】 前記各ヒンジ用摩擦板のうちの少なくと
    も一方が、摺動回数の増加にともなって前記支持部材と
    の相互間の起動トルクおよび摺動トルクが低下するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載のヒンジ用摩擦板。
  6. 【請求項6】 前記各ヒンジ用摩擦板のうちの一方が、
    摺動回数の増加にともなって前記支持部材との相互間の
    起動トルクおよび摺動トルクが増加するように形成さ
    れ、他方が摺動回数の増加にともなって前記支持部材と
    の相互間の起動トルクおよび摺動トルクが低下するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載のヒンジ用摩擦板。
  7. 【請求項7】 機器本体に対して開閉体を任意の開閉角
    度に開いた状態で支持するヒンジのヒンジ軸に、周方向
    への回転を防止するようにして装着されるとともに、前
    記ヒンジ軸を支持する支持部材を挟持するように摺接可
    能に圧接される2個1組のヒンジ用摩擦板を有するヒン
    ジにおいて、 前記各ヒンジ用摩擦板のうちの一方が、摺動回数の増加
    にともなって前記支持部材との相互間の起動トルクおよ
    び摺動トルクが増加するように形成され、他方が摺動回
    数の増加にともなって前記支持部材との相互間の起動ト
    ルクおよび摺動トルクが低下するように形成されている
    ことを特徴とするヒンジ。
  8. 【請求項8】 前記支持部材の表面に、摺動回数の増加
    にともなう起動トルクおよび摺動トルクの変化の割合を
    低減するトルク変動低下処理を施したことを特徴とする
    請求項7に記載のヒンジ。
  9. 【請求項9】 機器本体に対して開閉体を任意の開閉角
    度に開いた状態で支持するヒンジのヒンジ軸に、周方向
    への回転を防止するようにして装着されるとともに、前
    記ヒンジ軸を支持する支持部材を挟持するように摺接可
    能に圧接される2個1組のヒンジ用摩擦板を有するヒン
    ジにおいて、 前記支持部材は、前記各ヒンジ用摩擦板のうちの一方が
    圧接される支持板本体と、前記各ヒンジ用摩擦板のうち
    の他方が圧接されるリング体とを具備し、 前記リング体は、表面の硬さが硬くなる表面処理を施す
    ことにより形成され、 前記各ヒンジ用摩擦板は、ともに摺動回数の増加にとも
    なって前記支持板本体との相互間の起動トルクおよび摺
    動トルクが増加するように形成されていることを特徴と
    するヒンジ。
  10. 【請求項10】 機器本体に対して開閉体を任意の開閉
    角度に開いた状態で支持するヒンジのヒンジ軸に、周方
    向への回転を防止するようにして装着されるとともに、
    前記ヒンジ軸を支持する支持部材を挟持するように摺接
    可能に圧接される2個1組のヒンジ用摩擦板を有するヒ
    ンジにおいて、 前記支持部材は、前記各ヒンジ用摩擦板のうちの一方が
    圧接される支持板本体と、前記各ヒンジ用摩擦板のうち
    の他方が圧接されるリング体とを具備し、 前記支持板本体は、表面の硬さが硬くなる表面処理を施
    すことにより形成され、 前記各ヒンジ用摩擦板は、ともに摺動回数の増加にとも
    なって前記リング体との相互間の起動トルクおよび摺動
    トルクが増加するように形成されていることを特徴とす
    るヒンジ。
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