JP7368139B2 - 表示装置収容ケース及びこれを備えたケース付表示装置 - Google Patents
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Description
非特許文献1に記載のモーメントリミッタ表示部は、クレーンのマシナリカバーの前端側にあるクレーン操作部よりも更に前方側に取り付けられている。かかるモーメントリミッタ表示部は、筐体内部に表示面が前方正面を向くように収容されており、筐体には表示面を保護する開閉式の蓋が設けられている。この蓋が閉じているときは、表示部の全体が筐体と蓋とによって覆われた状態となる(但し、蓋にはスリットが設けられている)。一方、蓋を下端にある回転支点回りに下側に開くことで表示面が視認可能に露出された状態となる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、蓋を開閉時のスペースを低減するのに好適な表示装置収容ケース及びこれを備えたケース付表示装置を提供することを課題とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るケース付表示装置は、上記表示装置収容ケースと、前記表示装置収容ケースに収容された表示装置と、を備える。
[構成]
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係るケース付表示装置1は、表示装置収容ケース2と、表示装置3とを備えている。
ここで、図1中には、ケース付表示装置1を、その搭載対象の上面に配置して使用する時の上下左右前後の方向と、ケース付表示装置1の平面、底面、左右側面、正面、背面(図1中の括弧内に記載)との関係が記載されている。具体的に、第1実施形態では、各方向に対して、前方側の面を正面、後方側の面を背面、右側の面を左側面、左側の面を右側面、上側の面を平面、下側の面を底面と定義している。なお、左右側面は、正面側から視ての左右となるため、左右方向とは左右が逆となっている。
表示装置収容ケース2は、図1~図4に示すように、内側に表示装置3を収容可能な表示装置収容部20と、開閉式の蓋部21と、蓋部21の外側面に取り付けられた取手22と、表示装置取付用ブラケット23とを備えている。
左側板201及び右側板202は、底板200の周縁部のうち対向する二辺(短辺)に沿って立設されている。背面板203は、左側板201及び右側板202と連続し、且つ底板200の周縁部のうち対向する二辺と連続する辺(後方の長辺)に沿って立設されている。
したがって、左側板201、右側板202及び背面板203は、底板200の周縁部に沿って、左右及び後方の3方を囲むように立設されている。
加えて、表示装置収容部20は、底板200及び背面板203に対向する領域に構成される開口部204と、後述する配線用スペースS1及び回動用スペースS2を被覆する被覆部205とを備えている。
右側板202は、図5に示すように、側面視で中心よりも開口部204側に斜めに寄った位置に貫通して設けられたピン孔202H1と、側面視でピン孔202H1の前方斜め下側に貫通して設けられたネジ孔202H2とを備えている。
以下、上記下辺、後辺、上斜辺、上辺、前斜辺、前辺を、単に「辺」と略称し符号のみで区別する場合がある。
開口部204は、第1実施形態において、図2、図3及び図5に示すように、底板200の前端辺200Fと、被覆部205の内側端を形成する各辺と、右側板202の辺202c~202fとを枠部として開口する開口部である。
被覆部205は、更に、配線用被覆部205aの左側板201の上斜辺201cに沿った帯部分の右側板202側の端部から背面板203の上端に沿って右側板202の上斜辺202c上へと亘って、上斜辺201c及び202cに沿って開口部204側へと突出した帯状の回動用被覆部205bを有している。
また、他の構成として、例えば、開口部を、底板200の前端辺200Fと、左側板201の辺201c~201fと、右側板202の辺202c~202fと、背面板203の上端の辺(図示略)とを枠部として開口する開口部としてもよい。即ち、被覆部205を取り除いた部分も開口部として形成する構成としてもよい。そして、被覆部205を1枚の板部材から形成して、開口部の一部を被覆する形で、これを溶接等によって左側板201及び背面板203に接合する構成としてもよい。また、一体形成に限らず、配線用被覆部205aと、回動用被覆部205bとを別々に形成して、例えば溶接等によって左側板201及び背面板203に接合する構成としてもよい。
4つのナット部21Nのうちの2つは、蓋部21の上面部21dの内側の長手方向の両端部に互いのネジ孔を同軸に対向させて設けられている。また、残りの2つは、蓋部21の前斜面部21eの内側の長手方向の両端部に互いのネジ孔を同軸に対向させて設けられている。
表示装置取付用ブラケット23は、図3、図5、図6(a)及び(b)に示すように、平面視で略矩形のベースプレート40と、ベースプレート40の長手方向の一端部及び他端部に設けられたサイドプレート41及び42とを有している。
4つの挿通孔40HUのうちの2つは、サイドプレート41側の端部且つ前後方向の端部に設けられ、残りの2つは、端部側の2つに対して同じ前後方向位置で且つ中央寄りの位置に設けられている。また、4つの挿通孔40HDのうちの2つは、サイドプレート42側の端部且つ前後方向の端部に設けられ、残りの2つは、端部側の2つに対して同じ前後方向位置で且つ中央寄りの位置に設けられている。
また、切り欠き401U及び402U並びに4つの挿通孔40HUは、第1実施形態のケース付表示装置1の使用形態である、ケース付表示装置1を搭載対象(例えばクレーン100)の上面(例えば天板105T上)に配置して蓋部21を上開きにして使用する形態のときに用いられる。
MGC52は、蓋部21が全閉状態のとき(図1参照)に磁力によってその状態を保持するためのものである。MGC52は、図5に示すように、マグネットプレート52aと、スペーサプレート52bと、サラネジ52cと、ナットプレート52dとを有している。
なお、ナットプレート52dを別体とせずに、溶接等によって取付板部200Pに接合して一体化した構成としてもよい。
フランジブッシュ57は、ピン50の支軸50bを受けるためのもので、円筒形のブッシュ部の一端部にフランジ部が形成されたものである。フランジブッシュ57は、ブッシュ部を貫通孔42H2に嵌め込むことで表示装置取付用ブラケット23に取り付けられている。
ダイヤル32は、図2に示すように、正面右上側に設けられており、ダイヤル32の下側及び左側には複数のスイッチが設けられている。そして、これらスイッチの左側に、液晶表示部33が設けられている。液晶表示部33の左側には、更に複数のスイッチが設けられている。
次に、図5及び図7に基づき、ケース付表示装置1の大まかな組立手順を説明する。
図5に示すように、まず、表示装置収容部20を、搭載対象であるクレーン100の天板105T上に、4つのボルト61及び4つのワッシャ62を用いて取り付ける。次に、緩衝部材51を、回動用被覆部205bに装着する。次に、図示省略するが、ハーネス91の一端部に接続されたコネクタ92を、外側から貫通孔200Hに通しておく。
以上により、ケース付表示装置1のクレーン100への取付及びケース付表示装置1の組立が完了する。
次に、図8に基づき、ケース付表示装置1のクレーン100への取付状態について詳細に説明する。なお、図8では、アウトリガなどのクレーン100の構成部の一部を省略している。
ケース付表示装置1が搭載されたクレーン100は、比較的小型のクレーンであって、図8に示すように、シャーシフレーム101と、シャーシフレーム101の下部に設けられた走行装置102と、シャーシフレーム101の後方側上部に立設されたコラム103と、コラム103の上端部に起伏自在に設けられた伸縮式ブーム104とを備えている。加えて、シャーシフレーム101の前方側上部に設けられた油圧制御装置などを覆う機体カバー105と、機体カバー105の後方側に設けられた原動部106とを備えている。更に、伸縮式ブーム104の先端部からワイヤロープ108によって吊り下げられたフック109と、機体カバー105の前方側に設けられた操作レバー110と、図示省略するが、シャーシフレーム101上の四隅にそれぞれ1基ずつ設けられた4基のアウトリガとを備えている。
コラム103の内側にはウインチが設けられており、このウインチのワイヤロープ108が原動部106及び機体カバー105の直上を通って伸縮式ブーム104の先端部へと導かれている。
また、図8では、ケース付表示装置1の取付位置に対するオペレータの目の位置を示すために、クレーン100の前方に、身長170cmのオペレータOPを起立させている。
次に、図1、図2、図8及び図9に基づき、ケース付表示装置1の蓋部21の開閉動作について説明する。
図1に示すように、蓋部21が全閉状態のときに、表示装置3のダイヤル32及び液晶表示部33は、図9(a)に示すように、底板200と対向した状態(真下を向いた状態)となっている。また、蓋部21の先端部21Tも、真下を向いた状態となっており、蓋部21の上斜面部21cは、その大部分が回動用被覆部205bの下側の回動用スペースS2内にあって、基端部21Pは後方側斜め下方を向いた状態となっている。また、上斜面部21cの一部が緩衝部材51に当接した状態となっている。
表示装置3は、蓋部21の全開状態では、図2及び図9(b)に示すように、液晶表示部33が前方側斜め上方を向いた姿勢になると共に液晶表示部33の大部分が開口部204の外側へと露出した状態となる。ここで、ケース付表示装置1は、図8に示すように、機体カバー105の天板105T上に設置されるため、小型のクレーンでは、オペレータOP(一般的な大人)の身長(図8の例では170cm)に対して、比較的低い位置(図8の例では腰の位置)に設置されることになる。従って、オペレータOPは、ケース付表示装置1を見下ろす形で視認することになるため、液晶表示部33を、前方側斜め上方に向けることができることで視認性を向上することが可能となる。
ここで、左側板201及び右側板202が第1の側板部及び第2の側板部に対応し、表示装置取付用ブラケット23が表示装置取付部材に対応する。また、ピン50の支軸50b及びSトルクヒンジ53のシャフト53cが蓋部21の回動軸である水平な軸に対応する。
第1実施形態に係るケース付表示装置1は、表示装置収容ケース2と、表示装置3とを備え、表示装置収容ケース2は、表示装置収容部20と、開閉式の蓋部21と、表示装置取付用ブラケット23とを備えている。
そして、表示装置収容部20は、矩形板状の底板200と、底板200の左右方向の一端及び他端に沿って立設された左側板201及び右側板202と、底板200の背面側の一端に沿って立設された背面板203とを有する。加えて、自身内側の左側板201側の端部に設けられた配線用スペースS1と、背面板203側の端部に設けられた回動用スペースS2と、配線用スペースS1及び回動用スペースS2とを被覆する被覆部205とを有する。ここで、左側板201及び右側板202は、側面視で非正6角形状を成し、その各辺として、下辺201a及び202a、後辺201b及び202b、上斜辺201c及び202c、上辺201d及び202d、前斜辺201e及び202e並びに前辺201f及び202fを有する。また、被覆部205は、配線用スペースS1を被覆する部分(配線用被覆部205a)が、側面視で左側板201の辺201c~201fに沿って湾曲する形状を有している。表示装置収容部20は、更に、底板200の前端辺200Fと、被覆部205の内側端を形成する各辺と、右側板202の辺202c~202fとを枠部として開口する開口部204を有する。
なお更に、表示装置3は、表示装置取付用ブラケット23を介して、蓋部21のうち表示装置収容部20の内部と対向する内側部へ蓋部21と共に回動するように支持されている。
この構成であれば、蓋部21及び表示装置3を、任意の回動位置に固定することが可能となり、表示装置3の液晶表示部33の向き(角度)を容易に調整することが可能となる。
この構成であれば、表示装置3の角度調整用に新たな機構部を必要としないため、構成が複雑となることを抑制することが可能となる。これに加え、表示装置3の露出(または格納)と角度調整を、オペレータが単一の操作で同時に行うことが可能となり、操作性を向上させることが可能となる。
第1実施形態では、表示装置収容ケース2の構成を、開口部204が、底板200の前端辺200Fと、被覆部205の内側端を形成する各辺と、右側板202の辺202c~202fとを枠部として開口する開口部である構成とした。しかしながら、表示装置収容ケース2の構成は、これに限定するものではない。
すなわち、例えば、図10及び図11に示すように、開口部204が、正面板210の上端210Uと、被覆部205の内側端を形成する各辺と、右側板202の辺202c~202fとを枠部として開口する開口部である構成としてもよい。
緩衝部材59は、蓋部21が全閉状態のとき(図1参照)に、全閉状態を保持するためのものであり、蓋部21が全閉状態のときに蓋部21を二箇所で支持する。
したがって、図10及び図11に示す構成のケース付表示装置1では、蓋部21を開閉する際に、図12に示すように、側面視で、取手22の先端が移動する軌跡が、図1から図9に示す構成と比較して、表示装置収容ケース2に近い位置を通過する軌跡となる。なお、図12は、図11と同じ方向からケース付表示装置1を見た側面図である。また、図12では、図10及び図11に示す構成の取手22の先端が移動する軌跡を、符号L1を付して示す。同様に、図12では、図1から図9に示す構成の取手22の先端が移動する軌跡を、符号L2を付して示す。
以上により、第1実施形態の変形例として示す構成であれば、図1から図9に示す構成と比較して、省スペース化が可能となる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
[構成]
第2実施形態は、上記第1実施形態のケース付表示装置1において、表示装置3の取り付ける姿勢を上開き用姿勢から下開き用姿勢(後述)に変更した点が上記第1実施形態と異なる。加えて、この構成の表示装置をクレーンの機体カバーの前端面に設置して、蓋部21を、上側から下側へと開く下開きの形態で用いる点が上記第1実施形態とは異なる。更に、上記第1実施形態の緩衝部材51に変えて、緩衝部材58を回動用被覆部205bに取り付けた点も上記第1実施形態と異なる。他の構成は上記第1実施形態と同様となる。
第2実施形態に係るケース付表示装置1Aは、図13、図14及び図19に示すように、背面板203を下側にして取手22が上側に位置するように底板200の外側の面(裏面)を固定面として搭載対象であるクレーン300の機体カバー305の前端面305Fに設置する使用形態となっている。
即ち、第2実施形態では、図13中に示すケース付表示装置1Aを使用時の各方向に対して、同図中の括弧内に示すように、前方側の面を平面、後方側の面を底面、右側の面を右側面、左側の面を左側面、上側の面を正面、下側の面を背面としている。
また、第2実施形態では、図14に示すように、表示装置3の姿勢が上記第1実施形態の上開きのときと同じ姿勢(図2を参照)となっている。
そして、緩衝部材58は、図16に示すように、自身の嵌合凹部が回動用被覆部205bに嵌め込まれると共に、自身の3つの挿通孔58Hと回動用被覆部205bの3つのボルト孔20Hとが同軸に重なるように配置される。そして、この状態で、六角穴付ボルト75及びワッシャ76によって回動用被覆部205bにボルト止めされる。
ケース付表示装置1Aの組立手順は、上記第1実施形態のケース付表示装置1と略同様となる。但し、配線の仕方が一部異なるので、以下、その点だけ説明する。
第2実施形態では、表示装置3を第1実施形態の上開き用姿勢に対して液晶表示部33と直交する軸回りに180°回転させた下開き用姿勢で取り付けるため、図18に示すように、表示装置3の背面側にあるコネクタ92が、上記第1実施形態のときと異なり、配線引出用の貫通孔200Hとは逆側の右側板202側に位置する。従って、ハーネス91をこの位置まで適切に配線する必要がある。
次に、図19に基づき、ケース付表示装置1Aのクレーン300への取付状態について詳細に説明する。なお、図19では、クレーン300の前方側の一部のみを示している。また、図19では、アウトリガなどの構成部品の一部が図示省略されている。また、第2実施形態に係るクレーン300は、上記第1実施形態に係るクレーン100と同様に比較的小型の自走式のクレーンであり、基本的な構成は同様となっている。但し、ワイヤロープ308と機体カバー305の天板との間の空間がクレーン100よりも狭くて、ケース付表示装置1Aを天板上に配置できない点が異なっている。
図19に示すように、クレーン300は、コラムに設けられたウインチからワイヤロープ308が機体カバー305の直上を通って伸縮式ブーム304の先端部へと導かれて、フック309に掛回されている。
次に、図13、図14、図19及び図20に基づき、ケース付表示装置1Aの蓋部21の開閉動作について説明する。
図13に示すように、蓋部21が全閉状態のときに、表示装置3のダイヤル32及び液晶表示部33は、図20(a)に示すように、底板200と対向した状態(後方(前端面305F)を向いた状態)となっている。また、蓋部21の先端部21Tも、後方を向いた状態となっており、蓋部21の上斜面部21cは、その大部分が回動用被覆部205bの上側の回動用スペースS2内にあって、基端部21Pは後方側斜め下方を向いた状態となっている。また、上斜面部21cの一部が緩衝部材58に当接した状態となっている。このとき、第2実施形態では、図19に示すように、ケース付表示装置1Aのすぐ近くにフック309があるため、フック309との接触による破損を防ぐため、回動用被覆部205b及び緩衝部材58を設けている。特に、第2実施形態では、より頑強で且つボルト止めできる構成の緩衝部材58を用いている。
引き続き蓋部21が回動して、図20(b)に示すように、蓋部21の前斜面部21eが緩衝部材58に当接すると、蓋部21が全開状態となる。
第2実施形態に係るケース付表示装置1Aは、上記第1実施形態のケース付表示装置1の効果に加えて、以下の効果を奏する。
第2実施形態に係るケース付表示装置1Aは、表示装置取付用ブラケット23が、表示装置3を、上記第1実施形態の上開き用姿勢に対して180°回転した姿勢で蓋部21の内側部に取付可能に構成されている。更に、前記180°回転した姿勢で表示装置3が取り付けられた状態で、ケース付表示装置1Aをその搭載対象であるクレーン300の機体カバー305の前端面305F上に固定した状態において、液晶表示部33が上記上開きのときと同じ向きで斜め上方を向く姿勢となるまで下開きに回動可能に構成されている。
この構成であれば、同一の表示装置取付用ブラケット23に対して、表示装置3をその液晶表示部33と対向する軸回りに180°回転して取り付けることで、簡易に下開きの構成とすることが可能となる。即ち、同一部品によって、上面取付及び前面取付の両方に対応することが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
[構成]
第3実施形態は、上記第1実施形態のケース付表示装置1において、蓋部21を折り畳み式の蓋部に変更し、更に、台座を介して蓋部の外側面に補助用取手を設けた点が上記第1実施形態と異なる。他の構成は上記第1実施形態と同様となる。
以下、上記第1実施形態と同じ部分には同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる部分を詳細に説明する。
第3実施形態に係るケース付表示装置1Bは、図21に示すように、上記第1実施形態のケース付表示装置1において、蓋部21に変えて蓋部24を備え、更に、補助用取手25を備えた構成となっている。
なお、上記第1実施形態と同じ符号を付したが、左側板201及び右側板202は、上記第1実施形態のものよりも一回り大きく構成されている。
そして、補助用取手25は、自身のネジ軸25dを台座26のネジ孔に螺合することで台座26の左側板201側の端部に取り付けられている。なお、補助用取手25の長さは、つまみ部25aが丁度左側板201よりも外側に飛び出る程度の長さに構成されている。
次に、図21及び図22に基づき、ケース付表示装置1Bの蓋部24の開閉動作について説明する。
図21に示すように、蓋部24が全閉状態のときは、上記第1実施形態のケース付表示装置1と同様に、表示装置3のダイヤル32及び液晶表示部33は、底板200と対向した状態(下方を向いた状態)となっている。また、図22に示すように、蓋部24の先端部24Tも、下方を向いた状態となっている。また、蓋部24の上斜面部21cの一部が緩衝部材51に当接した状態となっている。
このように蓋部24が全閉状態では、図21に示すように、上記第1実施形態と同様に、内部の表示装置3も隠れた状態となっている。従って、上記第1実施形態と同様に、雨水や砂埃などから内部の表示装置3を保護することが可能である。
例えば、クレーン100のワイヤロープ108と天板105Tとの間が狭くて、上記第1実施形態のケース付表示装置1では蓋部21を全開まで開くことができない状態を仮定する。このような場合でも、第3実施形態のケース付表示装置1Bであれば、前面部21fを折り畳んだ分だけ、上側に必要なスペースを小さくすることが可能である。そのため、図22に示すように、ワイヤロープ108にぶつかることなく蓋部24を全開状態まで開くことが可能である。
第3実施形態に係るケース付表示装置1Bは、上記第1実施形態のケース付表示装置1の効果に加えて、以下の効果を奏する。
第3実施形態に係るケース付表示装置1Bは、蓋部24が、開口部204を被覆する方向側の端部を構成する面部分(前面部21fに相当)が外側に折り畳み可能に構成されていると共に、前面部21fが折り畳まれた状態で開口部204を露出する方向へと回動可能に構成されている。
この構成であれば、前面部21fを折り畳んだ分だけ蓋部24の回動に必要なスペースを小さくすることが可能となるので、特に、ケース付表示装置1Bの上方側の回動スペースを大幅に低減することが可能となる。
第3実施形態では、蓋部24の構成を、取手22及び補助用取手25を備える構成としたが、これに限定するものではなく、蓋部24の構成を、取手22を備えていない構成としてもよい。
(各実施形態に共通する変形例)
なお、上記各実施形態では、左側板201及び右側板202を、側面視で非正6角形となる形状に構成したが、この構成に限らず、例えば、7角形以上又は5角形未満の多角形状に構成してもよい。また、多角形状に限らず、少なくとも開口部204を形成する部分を側面視で円弧状に構成してもよい。
また、上記第3実施形態では、トルクヒンジ24Hによって、前面部21fを折り畳み可能に接続する構成としたが、この構成に限らない。例えば、通常のヒンジを用いて接続する構成としてもよいし、MGC52のキャッチ力よりも弱い程度の弾性力を有するヒンジを用いて接続する構成としてもよい。後者の構成であれば、自動的に開状態に保持することが可能となり、使い勝手が良くなる。
また、上記各実施形態では、本発明に係る表示装置を、自走式のクレーンに適用する例を説明したが、これに限らない。本発明は、表示装置を適用可能な作業機であれば、自走式のクレーンに限らず他のクレーンやクレーン以外の種々の作業機に適用可能である。
2 表示装置収容ケース
3 表示装置
20 表示装置収容部
21,24 蓋部
21c 上斜面部
21d 上面部
21e 前斜面部
21f 前面部
21P 基端部
21T 先端部
22 取手
23 表示装置取付用ブラケット
24H トルクヒンジ
25 補助用取手
30 コネクタ取付部
32 ダイヤル
33 液晶表示部
34HS ネジ孔
40 ベースプレート
41,42 サイドプレート
50 ピン
51,58,59 緩衝部材
52 マグネットキャッチャー
53 スイベルトルクヒンジ
54 膜付グロメット
55 フランジ袋ナット
56 保護部材
57 フランジブッシュ
60 緩衝部材取付用ブラケット
91 ハーネス
92 コネクタ
93 結束バンド
100 クレーン
101,301 シャーシフレーム
102 走行装置
103 コラム
104,304 伸縮式ブーム
105,305 機体カバー
106 原動部
108 ワイヤロープ
200 底板
200H 貫通孔
201 左側板
201a,202a 下辺
201b,202b 後辺
201c,202c 上斜辺
201d,202d 上辺
201e,202e 前斜辺
201f,202f 前辺
205 被覆部
205a 配線用被覆部
205b 回動用被覆部
210 正面板
401D,401U,402D,402U 切り欠き
RC 回転中心
Claims (10)
- 作業用機械に搭載される表示装置を収容する表示装置収容ケースであって、
底板と、該底板の周縁部のうち対向する二辺に沿って立設された二枚の側板と、前記二枚の側板と連続し、且つ前記周縁部のうち前記対向する二辺と連続する辺に沿って立設された一枚の背面板と、前記底板及び前記背面板に対向する領域に構成される開口部と、を有する表示装置収容部と、
前記二枚の側板の間で側板の面と直交又は略直交する軸回りに回動自在に軸支され、且つ前記開口部を被覆する位置及び露出させる位置の間で回動する開閉式の蓋部と、
前記二枚の側板のうち一方の側の上端部から、他方の側へと突出した帯状の配線用被覆部とを備え、
前記表示装置に接続される配線は、前記表示装置との接続部から、前記側板と、前記背面板と、前記配線用被覆部とによって囲われている配線スペースを通り前記背面板側へと引き回され、前記配線用被覆部が形成されている側の側板と、前記背面板との間の角部に沿って、前記底板側に延びており、
前記蓋部は、前記表示装置収容部に収容される収容物に沿って湾曲した形状を有すると共に、前記開口部を露出させる方向へ回動するときに前記底板、前記側板、前記背面板及び前記収容物と干渉せずに前記表示装置収容部の内側に入り込みながら回動するように構成され、
前記配線用被覆部の前記開口部を形成する部分及び前記他方の側の側板における上端部は、前記蓋部の湾曲に沿った形状である表示装置収容ケース。 - 前記側板の前記開口部を形成する辺を、前記側板の厚さ方向から見て前記収容物に沿って湾曲した形状に構成した請求項1に記載の表示装置収容ケース。
- 前記表示装置は、前記蓋部と共に回動する請求項1又は2に記載の表示装置収容ケース。
- 前記底板は、長方形板状をなし、前記二枚の側板は、前記底板の対向する一方の2辺のそれぞれから立ち上がって前記対向する2面を形成する第1の側板部及び第2の側板部を有し、
前記蓋部は、前記第1の側板部及び前記第2の側板部の内側部に、前記一方の2辺の対向方向に沿った水平な軸回りに回動自在に軸支されている請求項1~3のいずれか1項に記載の表示装置収容ケース。 - 前記水平な軸は、前記第1の側板部及び前記第2の側板部の中心よりも前記開口部側に斜めに寄った位置を通る請求項4に記載の表示装置収容ケース。
- 前記表示装置を前記蓋部のうち前記表示装置収容部の内部と対向する内側部へ蓋部と共に回動するように取り付けるための表示装置取付部材を備え、
前記表示装置取付部材は、前記表示装置を、前記蓋部が前記開口部を被覆する位置にあるときに前記表示装置の表示面が前記底板の内側面と対向する第1の姿勢となるように前記蓋部の内側部へと取付可能に構成されており、
前記蓋部は、前記第1の姿勢で前記表示装置が取り付けられた場合に、前記底板の外側面を固定面として、前記表示装置収容ケースをその搭載対象の上面に固定した状態において、前記表示面が斜め上方を向く姿勢となるまで上開きに回動可能に構成されている請求項4又は5に記載の表示装置収容ケース。 - 前記表示装置取付部材は、前記表示装置を、前記第1の姿勢に対して前記表示面と直交する軸回りに180°回転した第2の姿勢でも前記蓋部の内側部へ取付可能に構成されており、
前記蓋部は、前記第2の姿勢で前記表示装置が取り付けられた場合に、前記底板の外側面を固定面として、前記表示装置収容ケースをその搭載対象の側面に固定した状態において、前記表示面が前記上開きのときと同じ向きで斜め上方を向く姿勢となるまで下開きに回動可能に構成されている請求項6に記載の表示装置収容ケース。 - 前記蓋部は、予め設定した回転トルク以上のトルクを付加したときに回動するように構
成されている請求項1~7のいずれか1項に記載の表示装置収容ケース。 - 前記蓋部は、前記開口部を被覆する方向側の端部を構成する面部分が外側に折り畳み可能に構成されていると共に、前記面部分が折り畳まれた状態で前記開口部を露出する方向へと回動可能に構成されている請求項1~8のいずれか1項に記載の表示装置収容ケース。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載の表示装置収容ケースと、
前記表示装置収容ケースに収容された表示装置と、を備えるケース付表示装置。
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