JP2001200788A - 振動式圧縮機 - Google Patents

振動式圧縮機

Info

Publication number
JP2001200788A
JP2001200788A JP2000008913A JP2000008913A JP2001200788A JP 2001200788 A JP2001200788 A JP 2001200788A JP 2000008913 A JP2000008913 A JP 2000008913A JP 2000008913 A JP2000008913 A JP 2000008913A JP 2001200788 A JP2001200788 A JP 2001200788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
compressor
motor
compression chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000008913A
Other languages
English (en)
Inventor
Junta Kawabata
淳太 川端
Ichiro Morita
一郎 森田
Ko Inagaki
耕 稲垣
Takanori Ishida
貴規 石田
Makoto Katayama
誠 片山
Akira Hayashi
陽 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2000008913A priority Critical patent/JP2001200788A/ja
Publication of JP2001200788A publication Critical patent/JP2001200788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクル等に使用される振動式圧縮機に
おいて、摺動部の摩耗粉が摺動部に噛み込んで圧縮機が
停止するといった信頼性の低下を防止することを目的と
している。 【解決手段】 一端が圧縮室9に開口し他端がシステム
の高圧圧力側に開口した連通管14と、連通管14の圧
縮室9側の開口部に取り付けた開閉弁15とから構成さ
れ、摺動部に摩耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時に
システムの高圧圧力側の冷媒ガスを直接圧縮室内9に急
激に流入することにより、摺動部に堆積した摩耗粉を排
出できることから、摩耗粉が摺動部に堆積することを防
止でき、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、エアーコ
ンディショナー等に使用される振動式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機としては、実開昭5
8−116784号公報に記載されているものがある。
以下図面を参照しながら上記従来の振動式圧縮機につい
て説明する。
【0003】図9は従来の振動式圧縮機である。図9に
おいて、1は密閉ケーシング、1aは密閉ケーシング1
内の冷媒ガス空間(低圧圧力)である。2は本体であ
る。3はモーターで、固定子3aと可動子3bとから構
成されている。4はシリンダ、5はシリンダ4内を摺動
自在に挿入され、可動子3bに固定されたピストンであ
る。6はブロックであり、シリンダ4に固定されてい
る。7はシリンダ4に固定されたシリンダヘッドであ
り、シリンダヘッド7とシリンダ4から形成される低圧
室7aと高圧室7bとから構成されている。8はピスト
ン5をシリンダ4内で軸方向に移動可能なように支持し
ている弾性要素である。9はシリンダ4とピストン5か
ら構成される圧縮室である。
【0004】12はモーター3の可動子3b,ピストン
4などから構成される可動要素であり、13はシリンダ
4,モーター3の固定子3a,ブロック6などから構成
される固定要素である。
【0005】また、本体2は可動要素12と固定要素1
3から構成してされており、サスペンションスプリング
(図示せず)により、密閉ケーシング1内に弾性支持さ
れている。
【0006】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0007】まず、商用交流電源を介してモーター3に
通電することにより、ピストン5に固定された可動子3
bは固定子3aの磁極の方向に磁気可変抵抗原理により
吸引される。そして吸引時に、可動子3bとブロック6
間に配設された弾性要素8に蓄えられた弾性力により逆
方向に押され、この繰り返しによりピストン5は軸方向
の往復運動を行う。
【0008】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、シリンダヘッド7内に配設された吸入弁(図示せ
ず)を介してシリンダヘッド7の低圧室7aに導かれ、
シリンダ4内の圧縮室9に至る。圧縮室9に至った冷媒
ガスは、上述したピストン5の往復運動により圧縮され
る。
【0009】圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッド7
内に配設された吐出弁(図示せず)を介して一旦シリン
ダヘッド7内の高圧室7bに吐出された後、吐出管(図
示せず)を介してシステムに吐出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、圧縮機運転中に、シリンダ4内におけるピ
ストン5の摺動により摩耗粉が摺動部に堆積し、堆積し
た摩耗粉が摺動部に噛み込んで圧縮機が停止するといっ
た信頼性の低下の可能性があった。
【0011】本発明は、従来の問題を解決するもので、
圧縮機運転中に、摺動部に摩耗粉が発生しても、圧縮機
運転停止時にシステム内より高圧冷媒ガスをシリンダ内
に急激に流入することにより、摺動部に堆積した摩耗粉
を排出することから、摩耗粉が摺動部に堆積することを
防止でき、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止す
ることができる振動式圧縮機を提供することを目的とし
ている。
【0012】また、上記従来の構成では、圧縮機運転中
に、シリンダ4内にピストン5が固体接触することによ
り摩擦係数の上昇が生じ摺動損失が増加する可能性があ
った。
【0013】本発明は、従来の問題を解決するもので、
圧縮機運転中に、ピストンの摺動部表面より冷媒ガスを
吹き出すことにより、ピストンとシリンダ間の空隙を維
持でき、金属接触の発生を無くし、摺動損失の増加を防
止することができる振動式圧縮機を提供することを目的
としている。
【0014】また、上記従来の構成では、圧縮機運転中
に、シリンダ4内にピストン5が固体接触することによ
り摩擦係数の上昇して摺動損失が増加するとともに、摩
耗粉が摺動部に堆積し、堆積した摩耗粉が摺動部に噛み
込んで圧縮機が停止するといった信頼性の低下の可能性
があった。
【0015】本発明は、従来の問題を解決するもので、
圧縮機運転中に、シリンダの摺動面に設けられたら旋溝
に冷媒ガスを流入することにより、ピストンとシリンダ
間の金属接触を防止するとともに摺動部に摩耗粉が堆積
することを防止することができる振動式圧縮機を提供す
ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の振動式圧縮機は、冷媒ガス空間を有する密閉ケ
ーシングと、前記密閉ケーシング内に収納されたシリン
ダと、前記シリンダ内に挿入され圧縮室を形成するピス
トンと、固定子及び可動子とから構成されたモーター
と、前記モーターの固定子や前記シリンダなどにより構
成された固定要素と、前記モーターの可動子や前記可動
子に連結された前記ピストンなどにより構成された可動
要素と、一端が前記シリンダに固定されたシリンダヘッ
ド内の低圧室もしくは前記圧縮室に開口し他端がシステ
ムの高圧圧力側に開口した連通管と前記連通管に取り付
けられた開閉弁とから構成されている。
【0017】これにより、圧縮機運転中に、摺動部に摩
耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時にシステム内より
高圧冷媒ガスを圧縮室内に急激に流入し、摺動部に堆積
した摩耗粉を冷媒とともに排出することにより、摩耗粉
が摺動部に堆積することを防止でき、圧縮機の停止とい
った信頼性の低下を防止することができる。
【0018】また、本発明の振動式圧縮機は、冷媒ガス
空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内
に収納されたシリンダと、前記シリンダ内に挿入され圧
縮室を形成する空間を有するピストンと、前記空間と前
記ピストンの外周面に設けられた複数の貫通穴と、固定
子及び可動子とから構成されたモーターと、前記モータ
ーの固定子や前記シリンダなどにより構成された固定要
素と、前記モーターの可動子や前記可動子に連結された
前記ピストンなどにより構成された可動要素と、一部が
前記可動要素に固定され一部が前記固定要素に固定され
た弾性要素と、一端が前記シリンダに固定されたシリン
ダヘッド内の低圧室もしくは前記圧縮室に開口し他端が
システムの高圧圧力側に開口した連通管と前記連通管に
取り付けられた開閉弁とから構成されている。
【0019】これにより、圧縮機運転中に、摺動部に摩
耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時にシステム内より
高圧冷媒ガスを圧縮室内に急激に流入し、摺動部に堆積
した摩耗粉をピストン外周面の複数の貫通穴よりピスト
ン内部の空間を経て冷媒とともに排出することにより、
摩耗粉が摺動部に堆積することを防止でき、圧縮機の停
止といった信頼性の低下を防止することができる。
【0020】また、本発明の振動式圧縮機は、冷媒ガス
空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内
に収納されたシリンダと、前記シリンダ内に挿入され圧
縮室を形成するピストンと、固定子及び可動子とから構
成されたモーターと、前記モーターの固定子や前記シリ
ンダなどにより構成された固定要素と、前記モーターの
可動子や前記可動子に中空空間を有する連結棒で連結さ
れた前記ピストンなどにより構成された可動要素と、一
部が前記可動要素に固定され一部が前記固定要素に固定
された弾性要素と、一端が前記ピストン外周面に開口し
他端が前記連結棒の中空空間に開口した前記ピストン内
に設けられた気体流路と、一端が前記連結棒の中空空間
に開口し他端がシステムの高圧圧力側もしくは前記圧縮
室内に開口した流入管とから構成されている。
【0021】これにより、圧縮機運転中に、ピストンの
摺動部表面より冷媒ガスを吹き出すことにより、ピスト
ンとシリンダ間の空隙を維持でき、金属接触の発生を無
くし、摺動損失の増加並びに摩耗の増加を防止すること
ができる。
【0022】また、本発明の振動式圧縮機は、冷媒ガス
空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内
に収納されたシリンダと、前記シリンダ内に挿入され圧
縮室を形成するピストンと、固定子及び可動子とから構
成されたモーターと、前記モーターの固定子や前記シリ
ンダなどにより構成された固定要素と、前記モーターの
可動子や前記可動子に中空空間を有する曲げ剛性の低い
連結棒で連結された前記ピストンなどにより構成された
可動要素と、一部が前記可動要素に固定され一部が前記
固定要素に固定された弾性要素と、一端が前記ピストン
外周面に開口し他端が前記弾性要素の中空空間に開口し
た前記ピストン内に設けられた気体流路と、一端が前記
連結棒の中空空間に開口し他端がシステムの高圧圧力側
もしくは前記圧縮室内に開口した流入管とから構成され
ている。
【0023】これにより、圧縮機運転中に、ピストンの
摺動部表面より冷媒ガスを吹き出すことにより、ピスト
ンとシリンダ間の空隙を均等になるように維持でき、金
属接触の発生を無くし、摺動損失の増加並びに摩耗の増
加を防止し、漏れ損失の増加を防止することができる。
【0024】また、本発明の振動式圧縮機は、冷媒ガス
空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内
に収納されたシリンダと、前記シリンダ内に挿入され圧
縮室を形成するピストンと、固定子及び可動子とから構
成されたモーターと、前記モーターの固定子や前記シリ
ンダなどにより構成された固定要素と、前記モーターの
可動子や前記可動子に中空空間を有する連結棒で連結さ
れた前記ピストンなどにより構成された可動要素と、一
部が前記可動要素に固定され一部が前記固定要素に固定
された弾性要素と、一端が前記連結棒の中空空間に開口
し他端が連通管に開口し、断面積が前記中空空間並びに
前記連通管より大きい内部空間を有する定圧室と、一端
が前記保圧室の内部空間に開口し他端がシステムの高圧
圧力側もしくは前記圧縮室内に開口した流入管とから構
成されている。
【0025】これにより、圧縮機運転中に、ピストンの
摺動部表面より定圧室の内部空間を経て圧力変動が押さ
えられた冷媒ガスを吹き出すことにより、ピストンとシ
リンダ間の空隙を安定的に維持でき、金属接触の発生を
無くし、摺動損失の増加並びに摩耗の増加を防止するこ
とができる。
【0026】また、本発明の振動式圧縮機は、冷媒ガス
空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内
に収納され内周面にら旋溝が設けられたシリンダと、前
記シリンダ内に挿入され圧縮室を形成するピストンと、
固定子及び可動子とから構成されたモーターと、前記モ
ーターの固定子や前記シリンダなどにより構成された固
定要素と、前記モーターの可動子や前記可動子に連結棒
で連結された前記ピストンなどにより構成された可動要
素と、一部が前記可動要素に固定され一部が前記固定要
素に固定された弾性要素と、一端が前記シリンダ内周面
に設けられたら旋溝に開口し他端がシステムの高圧圧力
側に連通した冷媒流路とから構成されている。
【0027】これにより、圧縮機運転中に、シリンダの
摺動面に設けられたら旋溝に冷媒ガスを流入することに
より、ピストンとシリンダ間の金属接触を防止するとと
もに摺動部に摩耗粉が堆積することを防止することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷媒ガス空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉
ケーシング内に収納されたシリンダと、前記シリンダ内
に挿入され圧縮室を形成するピストンと、固定子及び可
動子とから構成されたモーターと、前記モーターの固定
子や前記シリンダなどにより構成された固定要素と、前
記モーターの可動子や前記可動子に連結された前記ピス
トンなどにより構成された可動要素と、一部が前記可動
要素に固定され一部が前記固定要素に固定された弾性要
素と、一端が前記シリンダに固定されたシリンダヘッド
内の低圧室もしくは前記圧縮室に開口し他端がシステム
の高圧圧力側に開口した連通管と前記連通管に取り付け
られた開閉弁とを備えたものであり、圧縮機運転中に、
摺動部に摩耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時にシス
テムの高圧圧力側の冷媒ガスを直接圧縮室内に急激に流
入することにより、摺動部に堆積した摩耗粉が前記ピス
トンと前記シリンダ間を冷媒とともに移動し、排出でき
ることから、摩耗粉が摺動部に堆積することを防止で
き、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止すること
ができるという作用を有する。
【0029】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明に、さらに、空間を有するピストンと前
記空間と前記ピストンの外周面に設けられた複数の貫通
穴とを備えたものであり、圧縮機運転中に、摺動部に摩
耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時にシステムの高圧
圧力側の冷媒ガスを直接圧縮室内に急激に流入すること
により、摺動部に堆積した摩耗粉が冷媒ガスとともに移
動し、ピストン外周面の複数の貫通穴よりピストン内部
の空間を経て排出できることにより、摩耗粉が摺動部に
堆積することを防止でき、圧縮機の停止といった信頼性
の低下を防止することができるという作用を有する。
【0030】本発明の請求項3に記載の発明は、冷媒ガ
ス空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング
内に収納されたシリンダと、前記シリンダ内に挿入され
圧縮室を形成するピストンと、固定子及び可動子とから
構成されたモーターと、前記モーターの固定子や前記シ
リンダなどにより構成された固定要素と、前記モーター
の可動子や前記可動子に中空空間を有する連結棒で連結
された前記ピストンなどにより構成された可動要素と、
一部が前記可動要素に固定され一部が前記固定要素に固
定された弾性要素と、一端が前記ピストン外周面に開口
し他端が前記連結棒の中空空間に開口した前記ピストン
内に設けた気体流路と、一端が前記連結棒の中空空間に
開口し他端がシステムの高圧圧力側もしくは前記圧縮室
内に開口した流入管とを備えたものであり、圧縮機運転
中に、システムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスがピ
ストンの摺動部表面より吹き出ることより、ピストンと
シリンダ間に冷媒によるガス圧力が発生し、空隙が維持
できることから金属接触の発生が無くなり、摺動損失の
増加並びに摩耗の増加を防止することができるという作
用を有する。
【0031】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の発明に、さらに、中空空間を有する曲げ剛性
の低い連結棒を備えたものであり、圧縮機運転中に、シ
ステムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスがピストンの
摺動部表面より吹き出ることにより、ピストンとシリン
ダ間に冷媒によるガス圧力が発生し、空隙が維持できる
ことから金属接触の発生が無くなり、摺動損失の増加並
びに摩耗の増加を防止することができるという作用を有
する。さらに、曲げ剛性の低い連結棒により空隙の間隔
が一定となり漏れ損失の増加を防止することができると
いう作用を有する。
【0032】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3に記載の発明に、さらに、気体流路と流入管とをつな
ぐ断面積が前記中空空間並びに前記流入管より大きい内
部空間を有する定圧室を備えたものであり、圧縮機運転
中に、システムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスが定
圧室の内部空間に入ることにより、圧力変動が押さえら
れ、この変動の少ない冷媒ガスがピストンの摺動部表面
より吹き出し、ピストンとシリンダ間に安定して冷媒に
よるガス圧力が発生し、空隙が維持できることから金属
接触の発生が無くなり、摺動損失の増加並びに摩耗の増
加を防止することができるという作用を有する。
【0033】本発明の請求項6に記載の発明は、冷媒ガ
ス空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング
内に収納され内周面にら旋溝が設けられたシリンダと、
前記シリンダ内に挿入され圧縮室を形成するピストン
と、固定子及び可動子とから構成されたモーターと、前
記モーターの固定子や前記シリンダなどにより構成され
た固定要素と、前記モーターの可動子や前記可動子に連
結棒で連結された前記ピストンなどにより構成された可
動要素と、一部が前記可動要素に固定され一部が前記固
定要素に固定された弾性要素と、一端が前記シリンダ内
周面に設けられたら旋溝に開口し他端がシステムの高圧
圧力側に連通した冷媒流路を備えたものであり、圧縮機
運転中に、シリンダの摺動面に設けられたら旋溝に冷媒
ガスを流入することにより、ピストンとシリンダ間に冷
媒によるガス圧力が発生し、金属接触を防止するととも
に冷媒ガスにより摺動部に摩耗粉が移動し、摺動部より
排出することから摩耗粉が摺動部に堆積することを防止
することができるという作用を有する。
【0034】
【実施例】以下、本発明による振動式圧縮機の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同
一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0035】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。
【0036】図1において、14は一端がシリンダ4に
固定されたシリンダヘッド7を貫通して圧縮室9に開口
し他端がシステムの高圧圧力側(図示せず)に開口した
連通管であり、15は連通管14に取り付けられた開閉
弁である。
【0037】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0038】圧縮機運転中に、ピストン5は、シリンダ
4内で往復摺動する。その際、開閉弁15は閉じてい
る。しかし、圧縮機運転停止後に開閉弁15を開くこと
により、システムの高圧圧力側の冷媒ガスが連通管14
を通り、圧縮室9内に急激に直接流入する。この時、流
入した冷媒の流れに乗って摺動部に堆積した摩耗粉がピ
ストン5とシリンダ4間の空隙を移動して密閉ケーシン
グ1内に排出される。
【0039】従って、摩耗粉が摺動部に堆積することを
防止でき、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止で
きる。
【0040】以上のことから、本実施例の振動式圧縮機
において、一端が圧縮室9に開口し他端がシステムの高
圧圧力側(図示せず)に開口した連通管14と、連通管
14に取り付けられた開閉弁15とから構成され、圧縮
機運転中に、摺動部に摩耗粉が発生しても、圧縮機運転
停止時にシステムの高圧圧力側の高圧冷媒ガスを直接圧
縮室内9に急激に流入することにより、冷媒ガスととも
に摺動部に堆積した摩耗粉がピストン5とシリンダ4間
を移動することにより排出できることから、摩耗粉が摺
動部に堆積することを防止でき、圧縮機の停止といった
信頼性の低下を防止することができる。
【0041】なお、本実施例においては、一端を圧縮室
9に開口した連通管14を例に挙げたが、シリンダ4に
固定されたシリンダヘッド7の低圧室7aに連通管の開
口部を設けても同様の効果が得られる。さらに、使用す
る冷媒に関係なく、例えば、HFC−134a系冷媒や
ハイドロカーボン、二酸化炭素等の自然冷媒を使用する
場合においても同様の効果が得られる。さらに、圧縮機
内に冷凍機油を封入しないオイルレス圧縮機とすること
も可能である。
【0042】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。
【0043】図2において、16はピストンであり、1
7はピストン16内部に設けられ、密閉ケーシング1内
への開口部が少なくても一個所以上ある空間であり、1
8はピストン16の外周表面に設けられた空間17への
貫通穴である。
【0044】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0045】圧縮機運転中に、ピストン16は、シリン
ダ4内で往復摺動する。その際、開閉弁15は閉じてい
る。しかし、圧縮機運転停止後に開閉弁15を開くこと
により、システムの高圧圧力側の冷媒ガスが連通管14
を通り、圧縮室9内に急激に直接流入する。この時、流
入した冷媒の流れに乗って摺動部に堆積した摩耗粉が貫
通穴18から空間17を移動して密閉ケーシング1内に
排出される。
【0046】従って、摩耗粉が摺動部に堆積することを
防止でき、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止で
きる。
【0047】以上のことから、本実施例の振動式圧縮機
において、一端が圧縮室9に開口し他端がシステムの高
圧圧力側(図示せず)に開口した連通管14と、連通管
14に取り付けられた開閉弁15と、外周表面に1つ以
上の貫通穴18が設けられた密閉ケーシング1内への開
口部が少なくても一個所以上ある空間17を有するピス
トン16とから構成され、圧縮機運転中に、摺動部に摩
耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時にシステムの高圧
圧力側の高圧冷媒ガスを直接圧縮室内9に急激に流入す
ることにより、冷媒ガスとともに摺動部に堆積した摩耗
粉が貫通穴18から空間17へと移動することにより排
出できることから、摩耗粉が摺動部に堆積することを防
止でき、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止する
ことができる。
【0048】なお、本実施例においては、一端を圧縮室
9に開口した連通管14を例に挙げたが、シリンダ4に
固定されたシリンダヘッド7の低圧室7aに連通管の開
口部を設けても同様の効果が得られる。さらに、使用す
る冷媒に関係なく、例えば、HFC−134a系冷媒や
ハイドロカーボン、二酸化炭素等の自然冷媒を使用する
場合においても同様の効果が得られる。さらに、圧縮機
内に冷凍機油を封入しないオイルレス圧縮機とすること
も可能である。
【0049】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。図4は同実施例
の要部断面図である。
【0050】図3、4において、19はピストンであ
り、20は連通棒であり、21は連通棒20内に設けら
れた中空空間であり、22は一端がピストン19外周面
に開口し他端が連結棒20の中空空間21に開口したピ
ストン19内に設けた気体流路であり、23は一端が連
結棒20の中空空間21に開口し他端がシステムの高圧
圧力側(図示せず)に開口した流入管23である。
【0051】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0052】圧縮機運転中に、ピストン19は、シリン
ダ4内で往復摺動する。その際、システムの高圧圧力側
より流入した冷媒ガスが流入管23、連通棒20の中空
空間21、ピストン19内の気体通路22を経てピスト
ン19の摺動部表面より吹き出すことにより、ピストン
19とシリンダ4間に冷媒によるガス圧力が発生し、空
隙が維持できることから金属接触の発生が無くなる。
【0053】従って、摺動損失の増加並びに摩耗の増加
を防止することができる。
【0054】以上のことから、本実施例の振動式圧縮機
において、一端がピストン19外周面に開口し他端が連
結棒20の中空空間21に開口したピストン19内に設
けた気体流路22と、一端が連結棒20の中空空間21
に開口し他端がシステムの高圧圧力側(図示せず)に開
口した流入管23とから構成され、圧縮機運転中に、シ
ステムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスがピストン1
9の摺動部表面から吹き出すことより、ピストン19と
シリンダ4間に冷媒によるガス圧力が発生し、空隙が維
持できることから金属接触の発生が無くなり、摺動損失
の増加並びに摩耗の増加を防止することができる。
【0055】なお、本実施例においては、一端がシステ
ムの高圧圧力側(図示せず)に開口した流入管23を例
に挙げたが、圧縮室9に流入管23の開口部を設けても
同様の効果が得られる。さらに、使用する冷媒に関係な
く、例えば、HFC−134a系冷媒やハイドロカーボ
ン、二酸化炭素等の自然冷媒を使用する場合においても
同様の効果が得られる。さらに、圧縮機内に冷凍機油を
封入しないオイルレス圧縮機とすることも可能である。
【0056】(実施例4)図5は本発明の第4の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。
【0057】図5において、24は中空空間21を有す
る曲げ剛性の低い連結棒である。
【0058】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0059】圧縮機運転中に、ピストン19は、シリン
ダ4内で往復摺動する。その際、システムの高圧圧力側
より流入した冷媒ガスが流入管23、連通棒24の中空
空間21、ピストン19内の気体通路22を経てピスト
ン19の摺動部表面より吹き出すことにより、ピストン
19とシリンダ4間に流入された冷媒ガスによる圧力が
発生し、空隙が維持できることから金属接触の発生が無
くなる。さらに、曲げ剛性の低い連結棒とすることによ
り、吹き出した冷媒ガスにより連結棒24が曲げられ
る。ことから、シリンダ4内でピストン19が移動し、
ピストン19とシリンダ4の位置が空隙の間隔が一定と
なるように変化し、冷媒ガスの漏れ量が少なくなる。
【0060】従って、摺動損失の増加並びに摩耗の増加
を防止し、漏れ損失の増加を防止することができる。
【0061】以上のことから、本実施例の振動式圧縮機
において、一端がピストン19外周面に開口し他端が曲
げ剛性の低い連結棒24の中空空間21に開口したピス
トン19内に設けた気体流路22と、一端が連結棒24
の中空空間21に開口し他端がシステムの高圧圧力側
(図示せず)に開口した流入管23とから構成され、圧
縮機運転中に、システムの高圧圧力側より流入した冷媒
ガスがピストン19の摺動部表面から吹き出すことよ
り、ピストン19とシリンダ4間に冷媒によるガス圧力
が発生し、空隙が維持できることから金属接触の発生が
無くなり、摺動損失の増加並びに摩耗の増加を防止する
ことができる。さらに曲げ剛性の低い連結棒により空隙
の間隔が一定となり漏れ損失の増加を防止することがで
きる。
【0062】なお、本実施例においては、一端がシステ
ムの高圧圧力側(図示せず)に開口した連通管23を例
に挙げたが、圧縮室9に連通管23の開口部を設けても
同様の効果が得られる。さらに、使用する冷媒に関係な
く、例えば、HFC−134a系冷媒やハイドロカーボ
ン、二酸化炭素等の自然冷媒を使用する場合においても
同様の効果が得られる。さらに、圧縮機内に冷凍機油を
封入しないオイルレス圧縮機とすることも可能である。
【0063】(実施例5)図6は本発明の第5の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。
【0064】図6において、25は定圧室であり、26
は連結棒20内に設けられた中空空間21並びに流入管
23に連通している内部空間である。
【0065】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0066】圧縮機運転中に、ピストン19は、シリン
ダ4内で往復摺動する。その際、システムの高圧圧力側
より流入した冷媒ガスが流入管23を経て定圧室25内
の内部空間26に入る。その時、断面積が中空空間21
並びに流入管23より大きいことから冷媒の圧力変動が
緩和される。その後、圧力変動の少ない安定な冷媒ガス
となり、連通棒20の中空空間21、ピストン19内の
気体通路22を経てピストン19の摺動部表面より吹き
出すことにより、ピストン19とシリンダ4間に流入さ
れた冷媒ガスによる圧力が安定して発生し、空隙が維持
できることから金属接触の発生が無くなる。
【0067】従って、摺動損失の増加並びに摩耗の増加
を防止することができる。
【0068】以上のことから、本実施例の振動式圧縮機
において、一端がピストン19外周面に開口し他端が連
結棒20の中空空間21に開口したピストン19内に設
けた気体流路22と、連結棒20内に設けられた中空空
間21並びに流入管23に連通している内部空間26を
有する定圧室25と、一端が連結棒20の中空空間21
に開口し他端がシステムの高圧圧力側(図示せず)に開
口した流入管23とから構成され、圧縮機運転中に、シ
ステムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスが定圧室25
の内部空間26を通ることにより、圧力変動が少ない冷
媒ガスとなりピストン19の摺動部表面から吹き出すこ
とにより、ピストン19とシリンダ4間に冷媒によるガ
ス圧力が発生し、空隙が維持できることから金属接触の
発生が無くなり、摺動損失の増加並びに摩耗の増加を防
止することができる。
【0069】なお、本実施例においては、一端がシステ
ムの高圧圧力側(図示せず)に開口した流入管23を例
に挙げたが、圧縮室9に流入管23の開口部を設けても
同様の効果が得られる。さらに、使用する冷媒に関係な
く、例えば、HFC−134a系冷媒やハイドロカーボ
ン、二酸化炭素等の自然冷媒を使用する場合においても
同様の効果が得られる。さらに、圧縮機内に冷凍機油を
封入しないオイルレス圧縮機とすることも可能である。
【0070】(実施例6)図7は本発明の第6の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。図8は同実施例
の要部断面図である。
【0071】図7、8において、27はシリンダであ
り、28はシリンダの内周面に設けられたら旋溝であ
り、29は一端がシリンダ27内周面に設けられたら旋
溝に開口している冷媒流路30に開口して他端がシステ
ムの高圧圧力側(図示せず)に連通した気体流路であ
る。
【0072】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0073】圧縮機運転中に、ピストン5は、シリンダ
27内で往復摺動する。その際、システム内から高圧の
冷媒ガスが連結管29、冷媒流路30を経てシリンダ2
7の摺動面に設けられたら旋溝28に流入することによ
り、ピストン5とシリンダ27間に冷媒によるガス圧力
が発生し、金属接触を防止するとともに冷媒ガスにより
摺動部に摩耗粉が移動し、摺動部より排出できることか
ら摩耗粉が摺動部に堆積することを防止することができ
る。
【0074】従って、圧縮機の停止といった信頼性の低
下並びに摺動損失の増加を防止できる。
【0075】以上のことから、本実施例の振動式圧縮機
において、内周面にら旋溝28を設けたシリンダ27と
一端がら旋溝28に開口し他端がシステムの高圧圧力側
に連通した連結管29に開口した冷媒流路29とから構
成され、圧縮機運転中に、シリンダの摺動面に設けたら
旋溝に冷媒ガスを流入することにより、ピストンとシリ
ンダ間に冷媒によるガス圧力が発生し、金属接触を防止
するとともに冷媒ガスにより摺動部に摩耗粉が移動し、
摺動部より排出することから摩耗粉が摺動部に堆積する
ことを防止する。
【0076】なお、使用する冷媒に関係なく、例えば、
HFC−134a系冷媒やハイドロカーボン、二酸化炭
素等の自然冷媒を使用する場合においても同様の効果が
得られる。さらに、圧縮機内に冷凍機油を封入しないオ
イルレス圧縮機とすることも可能である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、冷媒ガス空間を有する密閉ケーシングと、前記密
閉ケーシング内に収納されたシリンダと、前記シリンダ
内に挿入され圧縮室を形成するピストンと、固定子及び
可動子とから構成されたモーターと、前記モーターの固
定子や前記シリンダなどにより構成された固定要素と、
前記モーターの可動子や前記可動子に連結された前記ピ
ストンなどにより構成された可動要素と、一部が前記可
動要素に固定され一部が前記固定要素に固定された弾性
要素と、一端が前記シリンダに固定されたシリンダヘッ
ド内の低圧室もしくは前記圧縮室に開口し他端がシステ
ムの高圧圧力側に開口した連通管と、前記連通管に取り
付けられた開閉弁とを備えたものであり、圧縮機運転中
に、摺動部に摩耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時に
システムの高圧圧力側の冷媒ガスを直接圧縮室内に急激
に流入することにより、冷媒ガスとともに摺動部に堆積
した摩耗粉が前記ピストンと前記シリンダ間を移動して
排出できることから、摩耗粉が摺動部に堆積することを
防止でき、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止す
ることができる。
【0078】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明に、さらに、空間を有するピストンと前
記空間と前記ピストンの外周面に設けられた複数の貫通
穴とを備えたものであり、圧縮機運転中に、摺動部に摩
耗粉が発生しても、圧縮機運転停止時にシステムの高圧
圧力側の冷媒ガスを直接圧縮室内に急激に流入すること
により、冷媒ガスとともに摺動部に堆積した摩耗粉をピ
ストン外周面の複数の貫通穴より中空空間を経て排出で
きることから、摩耗粉が摺動部に堆積することを防止で
き、圧縮機の停止といった信頼性の低下を防止すること
ができる。
【0079】本発明の請求項3に記載の発明は、冷媒ガ
ス空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング
内に収納されたシリンダと、前記シリンダ内に挿入され
圧縮室を形成するピストンと、固定子及び可動子とから
構成されたモーターと、前記モーターの固定子や前記シ
リンダなどにより構成された固定要素と、前記モーター
の可動子や前記可動子に中空空間を有する連結棒で連結
された前記ピストンなどにより構成された可動要素と、
一部が前記可動要素に固定され一部が前記固定要素に固
定された弾性要素と、一端が前記ピストン外周面に開口
し他端が前記連結棒の中空空間に開口した前記ピストン
内に設けた気体流路と、一端が前記連結棒の中空空間に
開口し他端がシステムの高圧圧力側もしくは前記圧縮室
内に開口した流入管とを備えたものであり、圧縮機運転
中に、システムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスがピ
ストンの摺動部表面より吹き出ることより、ピストンと
シリンダ間に冷媒によるガス圧力が発生し、空隙が維持
できることから金属接触の発生が無くなり、摺動損失の
増加並びに摩耗の増加を防止することができる。
【0080】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の発明に、さらに、中空空間を有する曲げ剛性
の低い連結棒を備えたものであり、圧縮機運転中に、シ
ステムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスがピストンの
摺動部表面より吹き出ることにより、ピストンとシリン
ダ間に冷媒によるガス圧力が発生し、空隙が維持できる
ことから金属接触の発生が無くなり、摺動損失の増加並
びに摩耗の増加を防止することができるという作用を有
する。さらに、曲げ剛性の低い連結棒により空隙の間隔
が一定となり漏れ損失の増加を防止することができる。
【0081】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3に記載の発明に、さらに、気体流路と連通管とをつな
ぐ断面積が前記気体流路並びに連通管より大きい内部空
間を有する定圧室を備えたものであり、圧縮機運転中
に、システムの高圧圧力側より流入した冷媒ガスが定圧
室の中空空間に一旦開放されることより、圧力変動が押
さえられた冷媒ガスがピストンの摺動部表面より吹き出
し、ピストンとシリンダ間に安定して冷媒によるガス圧
力が発生し、空隙が維持できることから金属接触の発生
が無くなり、摺動損失の増加並びに摩耗の増加を防止す
ることができる。
【0082】本発明の請求項6に記載の発明は、冷媒ガ
ス空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング
内に収納され内周面にら旋溝が設けられたたシリンダ
と、前記シリンダ内に挿入され圧縮室を形成するピスト
ンと、固定子及び可動子とから構成されたモーターと、
前記モーターの固定子や前記シリンダなどにより構成さ
れた固定要素と、前記モーターの可動子や前記可動子に
連結棒で連結された前記ピストンなどにより構成された
可動要素と、一部が前記可動要素に固定され一部が前記
固定要素に固定された弾性要素と、一端が前記シリンダ
内周面に設けられたら旋溝に開口し他端がシステムの高
圧圧力側に連通した冷媒流路とを備えたものであり、圧
縮機運転中に、シリンダの摺動面に設けたら旋溝に冷媒
ガスを流入することにより、ピストンとシリンダ間に冷
媒によるガス圧力が発生し、金属接触を防止するととも
に冷媒ガスにより摩耗粉を移動させ、摺動部より排出で
きることから摩耗粉が摺動部に堆積することを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による振動式圧縮機の縦断面
【図2】本発明の実施例2による振動式圧縮機の縦断面
【図3】本発明の実施例3による振動式圧縮機の縦断面
【図4】同実施例の振動式圧縮機の要部断面図
【図5】本発明の実施例4による振動式圧縮機の縦断面
【図6】本発明の実施例5による振動式圧縮機の縦断面
【図7】本発明の実施例6による振動式圧縮機の縦断面
【図8】同実施例の振動式圧縮機の要部断面図
【図9】従来の振動式圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 3 モーター 4 シリンダ 5 ピストン 6 ブロック 7 シリンダヘッド 7aシリンダヘッド低圧室 8 弾性要素 12 可動要素 13 固定要素 14 連通管 15 冷媒流入弁 16 ピストン 17 空間 18 貫通穴 19 ピストン 20 連結棒 21 中空空間 22 気体通路 23 連通管 24 連結棒 25 定圧室 26 内部空間 27 シリンダ 28 ら旋溝 29 連結管 30 冷媒流路
フロントページの続き (72)発明者 稲垣 耕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 石田 貴規 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 片山 誠 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 林 陽 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 AA14 BB21 BB28 BB43 BB45 CC06 CC28 CC31 CC43 CC91 5H607 AA06 BB01 BB23 CC01 DD01 DD02 DD19 FF07 JJ08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒ガス空間を有する密閉ケーシング
    と、前記密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、前
    記シリンダ内に挿入され圧縮室を形成するピストンと、
    固定子及び可動子とから構成されたモーターと、前記モ
    ーターの固定子や前記シリンダなどにより構成された固
    定要素と、前記モーターの可動子や前記可動子に連結さ
    れた前記ピストンなどにより構成された可動要素と、一
    部が前記可動要素に固定され一部が前記固定要素に固定
    された弾性要素と、一端が前記シリンダに固定されたシ
    リンダヘッド内の低圧室もしくは前記圧縮室に開口し他
    端がシステムの高圧圧力側に開口した連通管と前記連通
    管に取り付けられた開閉弁とを備えた振動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 ピストンに空間を有し、前記空間と前記
    ピストンの外周部とを連通する連通穴を備えた請求項1
    記載の振動式圧縮機
  3. 【請求項3】 冷媒ガス空間を有する密閉ケーシング
    と、前記密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、前
    記シリンダ内に挿入され圧縮室を形成するピストンと、
    固定子及び可動子とから構成されたモーターと、前記モ
    ーターの固定子や前記シリンダなどにより構成された固
    定要素と、前記モーターの可動子や前記可動子に中空空
    間を有する連結棒で連結された前記ピストンなどにより
    構成された可動要素と、一部が前記可動要素に固定され
    一部が前記固定要素に固定された弾性要素と、一端が前
    記ピストン外周面に1個所以上開口し他端が前記連結棒
    の中空空間に開口した前記ピストン内に設けた気体流路
    と、一端が前記連結棒の中空空間に開口し他端がシステ
    ムの高圧圧力側もしくは前記圧縮室内に開口した流入管
    とを備えた振動式圧縮機。
  4. 【請求項4】 曲げ剛性の低い連結棒を備えた請求項3
    記載の振動式圧縮機
  5. 【請求項5】 一端が前記連結棒の中空空間に開口し他
    端が連通管に開口し、断面積が前記中空空間並びに前記
    連通管より大きい内部空間を有する定圧室を備えた請求
    項3記載の振動式圧縮機。
  6. 【請求項6】 冷媒ガス空間を有する密閉ケーシング
    と、前記密閉ケーシング内に収納され内周面にら旋溝が
    設けられたシリンダと、前記シリンダ内に挿入され圧縮
    室を形成するピストンと、固定子及び可動子とから構成
    されたモーターと、前記モーターの固定子や前記シリン
    ダなどにより構成された固定要素と、前記モーターの可
    動子と前記可動子に連結棒で連結された前記ピストンな
    どにより構成された可動要素と、一部が前記可動要素に
    固定され一部が前記固定要素に固定された弾性要素と、
    一端が前記シリンダ内周面に設けられたら旋溝に開口し
    他端がシステムの高圧圧力側もしくは前記圧縮室内に連
    通した冷媒流路とを備えた振動式圧縮機。
JP2000008913A 2000-01-18 2000-01-18 振動式圧縮機 Pending JP2001200788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000008913A JP2001200788A (ja) 2000-01-18 2000-01-18 振動式圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000008913A JP2001200788A (ja) 2000-01-18 2000-01-18 振動式圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001200788A true JP2001200788A (ja) 2001-07-27

Family

ID=18537128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000008913A Pending JP2001200788A (ja) 2000-01-18 2000-01-18 振動式圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001200788A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5968524B2 (ja) * 2013-04-25 2016-08-10 三菱重工業株式会社 水処理方法及び水処理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5968524B2 (ja) * 2013-04-25 2016-08-10 三菱重工業株式会社 水処理方法及び水処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0994253B1 (en) Linear compressor
JP4917264B2 (ja) リニア圧縮機
KR101343584B1 (ko) 왕복동식 압축기
KR20180090519A (ko) 왕복동식 압축기
KR100461231B1 (ko) 왕복동식 압축기의 흡입 머플러
JP2001090659A (ja) リニアコンプレッサ
JP2001200788A (ja) 振動式圧縮機
JP3724112B2 (ja) リニアレシプロ圧縮機
KR20180078936A (ko) 압축기
CN101135307A (zh) 叶片室单元和具有其的旋转压缩机
JP3821512B2 (ja) 振動式圧縮機
KR102286811B1 (ko) 압축기
JP2004332651A (ja) オイルレスリニア圧縮機
JP3686475B2 (ja) 振動式圧縮機
US20120011858A1 (en) Displacer valve for cryogenic refrigerator
JP2000120537A (ja) 振動式圧縮機
JP2004278475A (ja) オイルレスリニア圧縮機
JP2002115652A (ja) リニアコンプレッサ
JP2002061573A (ja) 圧縮機およびポンプ
KR102365966B1 (ko) 압축기
JPH10131854A (ja) 振動式圧縮機
JP2005264739A (ja) オイルレスリニア圧縮機
JPH10299649A (ja) リニアレシプロ圧縮機
JPH08219017A (ja) リニアコンプレッサ
KR101480465B1 (ko) 왕복동식 압축기 및 이를 적용한 냉동기기