JP2001198951A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JP2001198951A
JP2001198951A JP2000008303A JP2000008303A JP2001198951A JP 2001198951 A JP2001198951 A JP 2001198951A JP 2000008303 A JP2000008303 A JP 2000008303A JP 2000008303 A JP2000008303 A JP 2000008303A JP 2001198951 A JP2001198951 A JP 2001198951A
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mold
injection molding
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molding apparatus
groove
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JP2000008303A
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Setsuo Fukuda
節夫 福田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのインク流路を形成するにあたり
不所望な抜き勾配を設けることなく離型を円滑に行うこ
とができ、しかも、製造コストが嵩む虞がないこと。 【解決手段】 溝用駒型54は、その各鋸歯54bの先
端面部54bsが、キャビティ56を形成する部分38
cに対して略垂直になるように型保持部材52に保持さ
れるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、得られる成形品の
変形等を伴うことなく離型を円滑に行うことができる射
出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、記
録媒体の記録面に対してインクを吐出し記録動作を行う
記録ヘッドを備えている。その記録ヘッドは、例えば、
複数のインク吐出口が形成されるインク吐出口形成面を
有するインク吐出部と、インク吐出部に接合される電気
熱変換体基板とを主な要素として含んで構成されてい
る。
【0003】インク吐出部におけるインク吐出口形成面
に連通する複数のインク流路およびその各インク流路に
連通する共通液室は、電気熱変換体基板とインク吐出部
との接合により形成されている。
【0004】インク吐出部は、例えば、耐インク性に優
れた材料、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、メラミン樹脂、液晶ポリマーなど、特に、ポリサル
フォン、ポリエーテルサルフォンなどで成形されてい
る。
【0005】インク吐出部のインク吐出口形成面におけ
る複数のインク吐出口、および、インク流路は、比較的
微小な相互間隔で形成されている。
【0006】シリコンなどで作られた基台を有する電気
熱変換体基板におけるインク吐出部のインク流路に対向
する部分には、それぞれ、インクを加熱し膜沸騰により
インク吐出口を通じて吐出させる電気熱変換素子が各イ
ンク流路に対応して形成されている。
【0007】そのインク吐出部と電気熱変換体基板とを
互いに位置決めし、かつ、接合することにより一体化す
るにあたっては、例えば、後述するようなニつの形式が
提案されている。
【0008】そのうちのひとつの形式としては、図7に
示されるように、インク吐出口形成面が形成されるオリ
フィスプレート10と、開口部12Aを有しオリフィス
プレート10に接合される額縁状のフレーム部材12
と、フレーム部材12の開口部12Aに対して挿入され
位置決めされる電気熱変換体基板14とを含んで構成さ
れている。
【0009】フレーム部材12の開口部12Aの周縁に
は、図7および図8に示されるように、接合されるオリ
フィスプレート10に形成されるインク吐出口10aに
それぞれ対応して溝12aが所定の間隔で形成されてい
る。なお、図8は、電気熱変換体基板14の一端部がフ
レーム部材12の開口部12A内に接合された状態を拡
大して示す。
【0010】電気熱変換体基板14においてフレーム部
材12の各溝12aに対向する部分には、インクを加熱
し膜沸騰によりインク吐出口10aを通じて吐出させる
ヒータ14aがそれぞれ形成されている。従って、各イ
ンク流路が各溝12aの壁面と電気熱変換体基板14の
平坦面とにより囲まれて形成されることとなる。
【0011】その際、インク流路において溝12aの底
部の壁面により形成される部分12sは、所定の勾配を
有している。この部分12sは、本来、所定の勾配を有
している場合、インク吐出効率に悪影響を及ぼす場合が
あるので勾配のない電気熱変換体基板14の平坦面に対
して平行な面であることが好ましい。
【0012】しかし、成形の際、フレーム部材12の開
口部12Aに対応する部分を形成する型は、型開き方
向、即ち、矢印DDが示す方向(厚さ方向)に沿って離
型されるので離型を円滑に行うために部分12sにおい
て所定の抜き勾配が必要となるのである。
【0013】そこで、図9に示されるように、フレーム
部材12に代えて、開口部16Aの周縁に複数の溝16
aを、電気熱変換体基板14の平坦面に対向して有する
コ字状の部材16と、その部材16の開口部16A内に
電気熱変換体基板14を挟んで挿入され接合される部材
18とに分割される形式のものが提案されている。な
お、図9において、図7において同一とされる構成要素
について同一の符号を付して示しその重複説明を省略す
る。
【0014】このような部材16を成形する場合、部材
16の溝16aに対応する部分を形成する型は図9の矢
印DDの示す方向に沿って離型可能なので上述の抜き勾
配が必要とされず、従って、成形された溝16aの底部
は、勾配のない、しかも、電気熱変換体基板14の平坦
面に対して平行な面となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような分割形式の場合、各部材16および18ごとに成
形用の型が必要となるので製造コストが嵩む虞がある。
また、組立てのとき、各部材16および18相互間の位
置決めが煩雑となる。
【0016】以上の問題点を考慮し、本発明は、得られ
る成形品の変形等を伴うことなく離型を円滑に行うこと
ができる射出成形装置であって、記録ヘッドのインク流
路を形成するにあたり不所望な抜き勾配を設けることな
く離型を円滑に行うことができ、しかも、製造コストが
嵩む虞がない射出成形装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る射出成形装置は、記録用の液体を液
体吐出口を通じて吐出し記録動作をおこなう記録ヘッド
における液体吐出口に連通する液体流路に対応する部分
をそれぞれ形成する溝部を有する第1の型と、第1の型
に対向して配され記録ヘッドにおける液体流路の一部を
形成するフレーム部材に対応する部分を形成する第2の
型と、第1の型を第2の型に対して近接位置または離隔
位置をとらせる型駆動手段とを備え、第1の型における
溝部が、第1の型および第2の型の型開き方向に対して
所定の傾斜角をなして配され、第2の型における第1の
型における溝部に対向するキャビティ部分が型開き方向
に対して所定の傾斜角をもって形成されることを特徴と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る射出成形装
置の一例の要部を示す。
【0019】図2に示される射出成形装置により同時に
2個成形される成形品は、例えば、記録媒体の記録面に
対してインクを吐出して記録動作を行う記録ヘッドにお
けるインク流路の壁面の一部を形成するフレーム部材6
0とされる。
【0020】フレーム部材60を備える記録ヘッドは、
例えば、図4、図5、および、図6に示されるように、
インク吐出口62aが複数個、一直線上に形成されるイ
ンク吐出口形成面を有する薄板状のオリフィスプレート
62と、オリフィスプレート62のインク吐出口62a
が形成される領域に対向して開口部60Aを有しオリフ
ィスプレート62が一方の端面に接合されるフレーム部
材60と、各インク吐出口62aにそれぞれ対応して電
気熱変換素子としてのヒータ64aが同一平面上に形成
される基板64と、供給されるインクを後述する共通液
室70内に導入するインク供給部材68と、基板64の
各ヒータ64aに駆動制御信号を供給する配線基板66
とを含んで構成されている。
【0021】樹脂で成形されるフレーム部材60の開口
部60Aの周縁における一辺には、オリフィスプレート
62のインク吐出口62a、基板64のヒータ64aに
それぞれ対応して溝60aが所定の間隔で複数、互いに
平行に形成されている。図6に示されるように、基板6
4がそのヒータ64aを溝60aに対向させて開口部6
0A内に挿入されかつ接合されることにより、オリフィ
スプレート62の各インク吐出口62aに連通する各イ
ンク流路72が溝60aと基板64の表面とにより囲ま
れて形成されることとなる。
【0022】溝60aの底部は、図6に示されるよう
に、フレーム部材60の両端面に対し略垂直であり、か
つ、その組みつけられた基板64の表面に対して略平行
となるように形成されている。
【0023】従って、各インク流路72は、不所望な抜
き勾配を有していないのでインク吐出効率に悪影響を及
ぼすことがない。
【0024】インク供給部材68は、図6に示されるよ
うに、フレーム部材60の一方の端面と基板64の表面
とにより囲まれる部分に配されている。インク供給部材
68におけるフレーム部材60の一方の端面および基板
64の表面に対向する部分は、それぞれ互いに接合され
ている。インク供給部材68における配線基板66の表
面に対向する部分には、図5に示されるように、配線基
板66に対する位置決めを行う位置規制ピン68aが設
けられている。位置規制ピン68aは、配線基板66の
所定位置に設けられる孔66aに係合されている。
【0025】インク供給部材68における基板64上に
形成される共通液室70は、上述の各インク流路72に
連通している。また、共通液室70は、フレーム部材6
0の一方の端面に略平行に、かつ、基板64の表面に対
し略垂直に延びるインク供給路74の他端に連通してい
る。そのインク供給路74の一端は、外部に対し開口し
ている。
【0026】配線基板66は、基板64の下面とフレー
ム部材60の一方の端面とにより囲まれた部分に配され
ている。配線基板66における基板64の下面とフレー
ム部材60の一方の端面に対向する部分とは、互いに接
合されている。また、図示が省略される配線基板66の
入出力端子部には、図示が省略される導体層を介して基
板64のヒータ64aにそれぞれ電気的に接続されてい
る。
【0027】上述したようなフレーム部材60を形成す
る図2に示される射出成形装置は、一対のタイバーに固
定される固定支持板58と、固定支持板58に支持され
る第1固定側金型80および第2固定側金型82に対向
配置されそのタイバーに摺動可能に支持される可動支持
板(図2においては図示されていない)と、その間に狭
持される金型群とを含んで構成されている。
【0028】また、可動支持板は、後述する金型群およ
び固定支持板58に対して可動支持板を押圧もしくは離
隔させる型締めシリンダ部に連結されている。
【0029】固定支持板58は、図示が省略される射出
装置の注入ノズルが連結される注入部58aを略中央部
に有している。
【0030】金型群は、固定支持板58に一方の端面が
当接される第1固定側金型80と、可動支持板にその一
方の端面が連結される第1可動側金型38および第2可
動側金型36と、第1固定側金型80の他方の端面に固
定される第2固定側金型82とを含んで構成されてい
る。
【0031】第2固定側金型82における略中央部に
は、スプールブッシュ30が固定支持板58の注入部5
8aに対応した位置に形成される凹部に配されている。
スプールブッシュ30は、溶融した成形材料を後述する
ランナー35に導き入れるスプール30aを有してい
る。溶融した成形材料は、注入部58aから第1固定側
金型80および第2固定側金型82の中央部に設けられ
る注入通路JPを介して供給される。
【0032】第2固定側金型82における第2可動側金
型36に対向する部分には、環状金型20が係合されて
いる。環状金型20の内周部には、スプールブッシュ3
0を略中央部に位置決め支持するブッシュ支持用金型2
2が設けられている。
【0033】ブッシュ支持用金型22における第1可動
側金型38に対向する部分であって環状金型20により
囲まれる部分には、第3固定側金型50が並設されてい
る。また、第3固定側金型50とブッシュ支持用金型2
2および環状金型20とにより囲まれる部分には、アン
ギュラピン支持用金型24および第3可動側金型40が
設けられている。その第3可動側金型40の透孔40a
は、スプールブッシュ30の中心軸線に対して所定の角
度をもって斜めに形成されている。また、アンギュラピ
ン支持用金型24は、第3可動側金型40の透孔40a
にアンギュラピン26が挿入されるアンギュラピン26
を有している。アンギュラピン26の円柱状の頭部は、
ブッシュ支持用金型22の凹部22aに係合されてい
る。さらに、第3固定側金型50およびブッシュ支持用
金型22内には、後述する型保持部材52が挿入されて
いる。
【0034】図2に示される型締めの状態において、ア
ンギュラピン26の一端側は、第3可動側金型40の透
孔40aおよび第1可動側金型38の透孔38aに係合
されている。透孔40aおよび38aは、図2に示され
る型締めの状態において、透孔24aの中心軸線と共通
の中心軸線上にあるように設けられている。
【0035】第3可動側金型40は、第1可動側金型3
8におけるアンギュラピン支持用金型24に対向する部
分にアンギュラピン26の略半径方向に沿って摺動可能
に支持されている。また、第3可動側金型40は、型開
き状態のとき、アンギュラピン26の離隔に伴い移動せ
しめられてその一端が第2可動側金型36上のストッパ
部材36sに当接されることにより、位置規制される。
【0036】スプール30aの一端部は、ブッシュ支持
用金型22と第1可動側金型38において相対向する部
分とに跨って形成されるランナー35に連通している。
ランナー35は、ブッシュ支持用金型22の端面と第1
可動側金型38における相対向する端面とが当接するパ
ーティング面PLに跨って分岐して延びて形成されてい
る。
【0037】各ランナー35は、図2に示されるよう
に、各キャビティ56に連通している。各キャビティ5
6は、ゲート56Gを介して第3固定側金型50と第1
可動側金型38における第4固定側金型50および型保
持部材52に対向する部分との間にパーティング面PL
に跨って形成されている。
【0038】キャビテイ56は、図1および図2に示さ
れるように、パーティング面PLに対して、即ち、型開
き方向Zに対して所定の角度α、例えば、約5〜10度
(°)傾けられて形成されている。第3固定側金型50
のキャビティ56を形成する部分50cおよび型保持部
材52のキャビティ56を形成する部分52cは、第1
可動側金型38のキャビティ56を形成する部分38c
に対し略平行に形成されている。従って、第3固定側金
型50のキャビティ56を形成する部分50cおよび型
保持部材52のキャビティ56を形成する部分52c
と、第1可動側金型38のキャビティ56を形成する部
分38cとは、パーティング面PLに対して所定の角度
αで交差するように形成されている。
【0039】第1可動側金型38のキャビティ56を形
成する部分38cは、成形されるフレーム部材素材6
0’の一方の端面に対応する部分を形成するものとさ
れ、第3固定側金型50のキャビティ56を形成する部
分50cおよび型保持部材52のキャビティ56を形成
する部分52cは、フレーム部材素材60’の他方の端
面に対応する部分を形成するものとされる。また、型保
持部材52に保持される溝用駒型54においてキャビテ
ィ56内に突出される先端部54Pは、フレーム部材素
材60’の開口部および溝部を形成するものとされる。
【0040】細長い溝用駒型54は、図3の(A)に示
されるように、フレーム部材素材60’の開口部の長手
方向の幅に対応した厚さおよび所定の長さを有してい
る。溝用駒型54の先端部54Pは、フレーム部材素材
60’の開口部の周縁に形成される溝部60aに対応す
る部分を形成する鋸歯状部54Pgと、斜面部54Ps
とから構成されている。
【0041】鋸歯状部54Pgは、図3の(B)に拡大
して示されるように、溝部60aの配列方向に対応して
所定の間隔、例えば、約72.5(μm)で鋸歯54b
が複数形成されている。なお、図3の(B)は、図3の
(A)において矢印Sの示す方向から見て拡大して示
す。
【0042】各鋸歯54bの先端部は、図3の(A)に
示されるように、溝用駒型54の先端部54Pの端面に
対して略垂直に形成され、かつ、溝用駒型54の斜面部
54Psに連なる広い平坦面に対して平行に所定の長さ
Lで形成されている。所定の長さLは、例えば、0.3
5(mm)に設定されている。従って、各鋸歯54bの
先端部は、所定の抜き勾配を有していない。
【0043】また、図3の(B)に示される各溝幅W、
および、溝の深さHは、それぞれ、例えば、約12(μ
m)、45(μm)に設定されている。
【0044】さらに、型保持部材52に保持された各鋸
歯54bの先端面部54bsが、図1に示されるよう
に、キャビティ56を形成する部分38cに対して略垂
直になるように溝用駒型54が保持されている。従っ
て、型保持部材52に保持された溝用駒型54の各鋸歯
54bは、図1に示されるように、型開きの際、フレー
ム部材素材60’の開口部の周縁に形成される溝部60
aに対して所定の傾斜角度をもって離隔することとな
る。その結果、その溝用駒型54の離型が円滑に行われ
ることとなる。
【0045】第1可動側金型38および第2可動側金型
36は、図示が省略される連結機構により可動支持板に
連結されており、型締めシリンダ部により可動支持板が
移動されることにより、パーティング面PLに対して近
接状態もしくは離隔状態がとられる。
【0046】第1可動側金型38は、ランナー35にお
けるスプール30aに対向する位置に配される突出しピ
ン48が摺動可能に嵌合される貫通孔38fと、突出し
ピン46が摺動可能に嵌合される貫通孔38eと、突出
しピン44が摺動可能に嵌合される貫通孔38dとを有
している。貫通孔38f、貫通孔38e、および、貫通
孔38dは、それぞれ、各キャビティ56およびランナ
ー35ごとに対応して設けられている。
【0047】突出しピン42、突出しピン46および突
出しピン48の一端側は、図示が省略される支持プレー
トに連結されている。支持プレートは、可動支持板に締
結されている。その可動支持板は、型締めシリンダのプ
ッシュロッドに連結されており、型締めシリンダによ
り、突出しピン42、突出しピン46および突出しピン
48を伴って移動される。これにより、型締めシリンダ
が作動状態とされて、型開き状態とされるとき、突出し
ピン42、突出しピン46および突出しピン48の先端
は、それぞれ、フレーム部材素材60’を第1可動側金
型38から取り外すべく、第1可動側金型38の移動に
伴って第1可動側金型38から突出されることとなる。
【0048】かかる構成のもとで、成型品としてのフレ
ーム部材素材60’を得るにあたり、先ず、図2に示さ
れるように、第4固定側金型50と第1可動金型38と
が互いにパーティング面PLで当接され、第3可動金型
40がアンギュラピン26によりアンギュラピン支持用
金型24と第1可動金型38との間に移動されて型締め
シリンダにより型締めされる。
【0049】次に、溶融された成形材料がスプール30
aを通じてキャビティ56内に所定の圧力で所定量充填
される。
【0050】続いて、キャビティ56内の圧力は、型締
めシリンダ部により型締めされる状態が保持されて所定
の圧力に維持される。
【0051】続いて、所定の冷却時間経過後、型締めシ
リンダ部により第4固定側金型50と第1可動金型38
とが互いに離隔されるとともに、成形されたフレーム部
材素材60’が突出しピン42、突出しピン46、およ
び、突出しピン48により、第1可動金型38から突き
出される。
【0052】従って、上述の理由により、得られたフレ
ーム部材素材60’の溝部60aは、抜き勾配が形成さ
れることなく精度よく形成されることとなる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る射出成形装置によれば、第1の型における溝部
が、第1の型および第2の型の型開き方向に対して所定
の傾斜角をなして配され、第2の型における第1の型に
おける溝部に対向する前記キャビティ部分が前記型開き
方向に対して所定の傾斜角をもって形成されるので記録
ヘッドのインク流路を形成するにあたり不所望な抜き勾
配を設けることなく離型を円滑に行うことができ、しか
も、製造コストが嵩むことを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形装置の一例の動作説明に
供される部分断面図である。
【図2】本発明に係る射出成形装置の一例の全体構成を
概略的に示す断面図である。
【図3】(A)は、本発明に係る射出成形装置の一例に
用いられる型の外観を示す外観図であり、(B)は、
(A)において矢印Sの示す方向から見た部分拡大図で
ある。
【図4】本発明に係る射出成形装置の一例により成形さ
れるフレーム部材を含んでなる記録ヘッドの要部を示す
分解斜視図である。
【図5】図4に示されるフレーム部材を含んでなる記録
ヘッドの構成を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示される例における部分断面図である。
【図7】従来の記録ヘッドにおいて構成されるフレーム
部材を示す斜視図である。
【図8】図7に示される例における部分断面図である。
【図9】従来の記録ヘッドにおいて分割形式で構成され
るインク流路形成要素を示す斜視図である。
【符号の説明】
38 第1可動側金型 52 型保持部材 54 溝用駒型 56 キャビティ 60 フレーム部材 60a 溝部 64 電気熱変換体素子基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用の液体を液体吐出口を通じて吐出
    し記録動作をおこなう記録ヘッドにおける液体吐出口に
    連通する液体流路に対応する部分をそれぞれ形成する溝
    部を有する第1の型と、 前記第1の型に対向して配され前記記録ヘッドにおける
    液体流路の一部を形成するフレーム部材の外郭部に対応
    する部分を一体に形成するキャビティ部分を有する第2
    の型と、 前記第1の型を前記第2の型に対して近接位置または離
    隔位置をとらせる型駆動手段とを備え、 前記第1の型における前記溝部が、該第1の型および前
    記第2の型の型開き方向に対して所定の傾斜角をなして
    配され、前記第2の型における該第1の型における前記
    溝部に対向する前記キャビティ部分が前記型開き方向に
    対して所定の傾斜角をもって形成されることを特徴とす
    る射出成形装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の型における複数の前記溝部の
    底部は、前記キャビティ部分の底部に対し略垂直となる
    ように、配置されることを特徴とする請求項1記載の射
    出成形装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の型の溝部の周囲には、該溝部
    の底部に対し略垂直に交わるとともに型締めの場合、前
    記キャビティ部分の底部に当接する平坦面が形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  4. 【請求項4】 前記フレーム部材は、前記記録用の液体
    を加熱し膜沸騰により吐出させる電気熱変換体素子を有
    する電気熱変換体素子基板が挿入され配置される開口部
    を有することを特徴とする請求項1記載の射出成形装
    置。
  5. 【請求項5】 複数の前記液体流路は、前記フレーム部
    材の開口部の周縁に前記電気熱変換体素子基板との協働
    により形成されることを特徴とする請求項4記載の射出
    成形装置。
  6. 【請求項6】 前記フレーム部材の液体流路の底部は、
    前記電気熱変換体素子基板の表面により形成されること
    を特徴とする請求項5記載の射出成形装置。
  7. 【請求項7】 前記フレーム部材の液体流路における前
    記電気熱変換体素子基板の表面に対向する壁面は、該フ
    レーム部材の両端面に対して略垂直に交わることを特徴
    とする請求項4記載の射出成形装置。
  8. 【請求項8】 前記フレーム部材は、樹脂材料で成形さ
    れることを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
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