JP2001198793A - 磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド - Google Patents

磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド

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JP2001198793A
JP2001198793A JP2000013822A JP2000013822A JP2001198793A JP 2001198793 A JP2001198793 A JP 2001198793A JP 2000013822 A JP2000013822 A JP 2000013822A JP 2000013822 A JP2000013822 A JP 2000013822A JP 2001198793 A JP2001198793 A JP 2001198793A
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JP
Japan
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magnetic
polishing head
magnetic polishing
elastic body
polishing
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JP2000013822A
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English (en)
Inventor
Shinichi Mitsuoka
慎一 満岡
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨効率が高く、加工むらの発生が少ない磁
気研磨装置の磁気研磨ヘッドを得ること。 【構成】 磁性及び研磨性を有する磁性砥粒17を、磁
石11を有する磁気研磨ヘッド10で磁力保持して被研
磨物を研磨する磁気研磨装置において、磁気研磨ヘッド
10の先端の少なくとも一部に、磁気研磨ヘッドに吸着
される磁性砥粒側に位置する弾性体15を設けた磁気研
磨装置の磁気研磨ヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、磁気研磨装置に関し、特にその
磁気研磨ヘッドに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】磁気研磨装置は、研磨性及
び磁性を有する磁性砥粒を利用して各種精密研磨を行う
もので、磁気研磨ヘッドによって発生する強磁界により
磁性砥粒が複雑なチェーン状に連なる磁気ブラシを形成
してワーク(被研磨物)の加工面を研磨する。磁気ブラ
シは、柔軟性が非常に高く、ワークの形状に従うため、
自由曲面は磨きやすいという利点があるが、磁気ブラシ
を拘束する力が磁力のみであることから、崩れやすく、
そのため磁性砥粒の動きが小さくなり、また磁性砥粒へ
の力も加わり難くなるため研磨力が小さいという問題が
ある。特に、ワーク側に反対磁極や磁性体がなく、か
つ、ワークが樹脂やガラス、あるいはセラミックなど非
磁性体の場合ほど、さらに磁性砥粒の粒径が小さくなる
ほど、この傾向が強い。
【0003】このような磁気研磨装置で使用する磁気ブ
ラシには弾性がほとんどないため、研磨時に磁気研磨ヘ
ッドによって押しつぶされると元の状態には戻り難い。
従って、磁気研磨ヘッドの傾きやワークの形状などによ
り場所による加工間隙(磁気研磨ヘッド先端からワーク
加工面までの距離)の違いが存在すると、磁気ブラシは
加工間隙の小さな場所では押しつぶされてしまい、加工
間隙の大きな場所ではワークに作用する力が小さくな
る。その結果、研磨速度が低下し加工に長時間を要する
だけでなく、加工むらが発生してしまう。磁性砥粒の粒
径が小さい微粒子タイプでは、磁気研磨ヘッド先端から
ワークの加工面までの距離によって磁気ブラシの特性が
大きく変化するため、特にその影響が大きい。
【0004】
【発明の目的】本発明は、研磨効率が高く、加工むらの
発生が少ない磁気研磨装置の磁気研磨ヘッドを得ること
を目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明の磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド
は、磁性及び研磨性を有する磁性砥粒を、磁石を有する
磁気研磨ヘッドの磁力により吸引保持して被研磨物を研
磨する磁気研磨装置において、磁気研磨ヘッドの先端の
少なくとも一部に、磁気研磨ヘッドに吸着される磁性砥
粒側に位置する弾性体を設けたことを特徴としている。
【0006】磁気研磨ヘッドに、磁石によって着磁され
る強磁性体を設け、この強磁性体と弾性体が層状をなす
構成とすることができる。
【0007】あるいは、磁気研磨ヘッドに、磁石によっ
て着磁される強磁性体を設け、この強磁性体に少なくと
も1つの穴を設け、この穴に弾性体を埋設することがで
きる。
【0008】本発明の磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド
は、別の態様によると、磁性及び研磨性を有する磁性砥
粒を、磁石を有する磁気研磨ヘッドの磁力により吸引保
持して被研磨物を研磨する磁気研磨装置において、磁気
研磨ヘッドは先端に、磁気ギャップを形成する、磁石に
よって着磁された一対の強磁性体を有し、この一対の強
磁性体の磁気ギャップ内に弾性体を設けたことを特徴と
している。
【0009】弾性体は着脱可能とすることができ、形状
としては、チューブ状の部材とすることができる。
【0010】また、弾性体としては、シリコンゴムを用
いることができ、その柔らかさは、ゴム硬度が1°〜9
°のゴムに相当する柔らかさとすることが好ましい。ま
た、弾性体をシリコンゴム以外とした場合でも、ゴム硬
度が、1°〜9°のゴムに相当する柔らかさとすること
が好ましい。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明を適用した磁気研磨装
置の磁気研磨ヘッドの実施形態について説明する。図1
は本発明を適用した実施例1の磁気研磨ヘッド10Aの
断面を模式的に示している。本実施例は、磁気研磨ヘッ
ド10Aの先端全部に弾性体15を設けた構成である。
磁気研磨ヘッド10Aは、磁石11と、強磁性体13
と、弾性体15とを有し、強磁性体13と弾性体15は
層状をなし、弾性体15は強磁性体13の全部を覆って
いる。磁気研磨ヘッド10Aの下方には、ワーク(被研
磨物)19が位置し、磁気研磨ヘッド10Aとワーク1
9との間に磁性砥粒が、磁気研磨ヘッド10Aの磁力に
より吸引保持され磁気ブラシ(磁性砥粒層)17を形成
している。磁気研磨ヘッド10Aは、磁気研磨に際し、
不図示の駆動手段によって回転駆動される。
【0012】磁気研磨ヘッド10Aの先端は弾性体15
で覆われているため、磁力保持された磁気ブラシ17
は、弾性体15によってワーク19の加工面上で弾性が
あるかのように振る舞って強い研磨圧力を発生する。こ
の状態で、磁気研磨ヘッド10Aを回転駆動させると、
磁性砥粒がワーク19の加工面に押し付けられるととも
に、磁気研磨ヘッド10Aの弾性体15によって、磁気
ブラシ17がワーク19の加工面上で強い応力を保ちな
がら回転してワーク19の加工面が研磨される。従っ
て、磁気研磨ヘッド10Aの傾きやワーク19の形状に
起因する場所による加工間隙の違いがあっても、弾性体
15の弾性によって、場所によらず均一な強度で研磨す
ることが可能となる。
【0013】弾性体15の材料としては、シリコンゴ
ム、発泡ゴム等の各種ゴムを使用することができる。弾
性体15をシリコンゴムとした場合、その柔らかさは、
ゴム硬度で1°〜9°の柔らかさとすることが好まし
い。弾性体15をゴム以外とした場合でも、これに準ず
る柔らかさとすることが好ましい。また、磁気研磨ヘッ
ドの磁石11Aは、永久磁石と電磁石のどちらを用いて
もよい。
【0014】図2(A)、(B)は、本発明を適用した
実施例2の磁気研磨ヘッド10Bを示し、図2(A)が
断面図であり、図2(B)が先端部の下面図である。実
施例1の構成が磁気研磨ヘッド10A先端の全部を弾性
体15が覆う構成であるのに対し、本実施例の磁気研磨
ヘッド10Bは、強磁性体13に複数箇所の円形状の穴
を形成し、各穴に弾性体15を埋め込んだ構成である。
すなわち、図2(B)に示すように、強磁性体13に形
成した穴に弾性体15が埋め込まれている。その他の構
成は実質的に実施例1と同様である。本実施例では、弾
性体15のみならず強磁性体13も磁気研磨ヘッド10
Bの表面に露出させているため、磁気ブラシ17を保持
する磁力をより強くし、弾性体15の厚さを変えること
によって弾性力を変えることが容易であるという利点が
ある。
【0015】図3は、本発明を適用した実施例3の磁気
研磨ヘッド10Cの断面を模式的に示している。本実施
例の磁気研磨ヘッド10Cは、実施例1、2とは異な
り、図3に示すように、一対の強磁性体21a、21b
の一端部が磁石11の両磁極(N極、S極)に固定され
ていて、この強磁性体21aと21bの他端突出部分の
間の空間に弾性体15が位置している。すなわち、強磁
性体21aと21bとの間の空間に生じる磁気ギャップ
に弾性体15が存在する。この構成によると、磁気ブラ
シ17が磁気ギャップ内で強固に磁力保持されるため、
実施例1、2と比較して弾性体15の効果がより大き
い。その他の構成は実施例1と同様である。
【0016】図4、図5は、本発明を適用した実施例4
の磁気研磨ヘッド10Dの断面を模式的に示している。
本実施例の磁気研磨ヘッド10Dは、実施例3と同様
に、磁石11の両磁極に一対の強磁性体21a、21b
を固定した構成であり、図6に示すように、強磁性体2
1aと21bとの間の磁気ギャップ内に、チューブ状ゴ
ム(弾性体)23が装着されている。このチューブ状ゴ
ム23は、一端部近傍が取付ブラケット25で固定され
ている。同様に、図示しない裏面においても、他端部近
傍が同様の取付ブラケットで固定されている。取付ブラ
ケット25は取り外し可能であり、取付ブラケット25
を取り外すことによってチューブ状ゴム23を取り外す
ことができる。このチューブ状ゴム23は、研磨負荷に
対する機械的強度が強く、交換も容易である。
【0017】本実施例では、磁気ギャップに装着する部
材としてチューブ状ゴム23を使用したが、形状として
チューブ状でなくてもよく、例えば紐状でもよい。ま
た、素材として弾性を有するものであればゴムでなくて
もよい。その場合も、その柔らかさは、実施例1〜3の
弾性体15と同等の柔らかさとすることが好ましい。
【0018】以上の実施例はいずれも磁気研磨ヘッドの
先端部に弾性体を有し、上述のように、この弾性体の効
果により、磁気ブラシ(磁性砥粒層)は自身が弾性を有
するかのように振る舞うため、ワークに場所による加工
間隙の違いが存在してもより均一な強度で研磨すること
ができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、研磨効率が高く、加工
むらの発生が少ない磁気研磨装置の磁気研磨ヘッドが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例1の磁気研磨装置の磁
気研磨ヘッドを模式的に示す断面図である。
【図2】(A)本発明を適用した実施例2の磁気研磨装
置の磁気研磨ヘッドの断面図である。 (B)図2の磁気研磨ヘッド先端部の下面図である。
【図3】本発明を適用した実施例3の磁気研磨装置の磁
気研磨ヘッドを模式的に示す断面図である。
【図4】本発明を適用した実施例4の磁気研磨装置の磁
気研磨ヘッドを模式的に示す断面図である。
【図5】図4の磁気研磨ヘッドの斜視図である。
【符号の説明】
10A 10B、10C 10D 磁気研磨ヘッド 11 磁石 13 強磁性体 15 弾性体 17 磁気ブラシ 19 ワーク(被研磨物) 21a 21b 強磁性体 23 チューブ状ゴム(弾性体) 25 取付ブラケット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性及び研磨性を有する磁性砥粒を、磁
    石を有する磁気研磨ヘッドの磁力により吸引保持して被
    研磨物を研磨する磁気研磨装置において、 上記磁気研磨ヘッドの先端の少なくとも一部に、該磁気
    研磨ヘッドに吸着される磁性砥粒側に位置する弾性体を
    設けたことを特徴とする磁気研磨装置の磁気研磨ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気研磨装置の磁気研磨
    ヘッドにおいて、上記磁気研磨ヘッドは、上記磁石によ
    って着磁される強磁性体を有し、この強磁性体と上記弾
    性体が層状をなす磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気研磨装置の磁気研磨
    ヘッドにおいて、上記磁気研磨ヘッドは、上記磁石によ
    って着磁される強磁性体を有し、この強磁性体には少な
    くとも1つの穴が設けられ、上記弾性体はこの穴に埋設
    されている磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド。
  4. 【請求項4】 磁性及び研磨性を有する磁性砥粒を、磁
    石を有する磁気研磨ヘッドの磁力により吸引保持して被
    研磨物を研磨する磁気研磨装置において、上記磁気研磨
    ヘッドは先端に、磁気ギャップを形成する、上記磁石に
    よって着磁された一対の強磁性体を有し、 この一対の強磁性体の磁気ギャップ内に弾性体を設けた
    ことを特徴とする磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の磁気研磨装置の磁気研磨
    ヘッドにおいて、上記弾性体は着脱可能に設けられてい
    る磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の磁気研磨装置の
    磁気研磨ヘッドにおいて、上記弾性体は、チューブ状の
    部材からなる磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載の磁気研磨装置の
    磁気研磨ヘッドにおいて、上記弾性体はシリコンゴムか
    らなる磁気研磨装置の磁気研磨ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の磁気研磨装置の磁気研磨
    ヘッドにおいて、上記シリコンゴムの柔らかさは、ゴム
    硬度で、1°〜9°の柔らかさである磁気研磨装置の磁
    気研磨ヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210073A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Utsunomiya Univ 磁気研磨装置及び磁気研磨加工用工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210073A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Utsunomiya Univ 磁気研磨装置及び磁気研磨加工用工具

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