JP2001198382A - 裁縫箱 - Google Patents

裁縫箱

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JP2001198382A
JP2001198382A JP2000014308A JP2000014308A JP2001198382A JP 2001198382 A JP2001198382 A JP 2001198382A JP 2000014308 A JP2000014308 A JP 2000014308A JP 2000014308 A JP2000014308 A JP 2000014308A JP 2001198382 A JP2001198382 A JP 2001198382A
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box
sewing
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side wall
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JP2000014308A
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English (en)
Inventor
Kengo Sawada
憲吾 沢田
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BUNKEIDOU KK
Bunkeido Co Ltd
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BUNKEIDOU KK
Bunkeido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裁縫箱の使用時において裏返し状態とされる
蓋体の天板の上面における所定部位に傷が付くのを防止
することができる裁縫箱を提供する。 【解決手段】 裁縫箱11は、それぞれ合成樹脂材から
平面略長方形状に形成された箱本体12と中皿13及び
蓋体14により構成されている。蓋体14の天板41の
上面において、左右各側壁44,45側には、天板41
の長さ方向(前後方向)へ延びる凸部46がそれぞれ形
成され、両凸部46間に挟まれた天板41の上面には凹
面47が形成されている。その凹面47の内底面には絵
柄等の装飾部48が設けられている。凹面47の内底面
の中央部には突出部49が設けられ、その突出部49に
より滑り止め部を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱本体に、裁縫用
具等の被収容物を収容する裁縫箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図9に示すように、針・糸セッ
ト、裁ちばさみ等の裁縫用具を収容するための裁縫箱7
1は、それぞれ合成樹脂材から略長方形状に形成された
箱本体72と中皿73及び蓋74により構成されてい
る。箱本体72及び中皿73には各種裁縫用具が収容さ
れ、中皿73は箱本体72に積み重ねられるように構成
されている。そして、蓋74はこれら箱本体72又は中
皿73に対して選択的に被せられるようになっている。
【0003】また、蓋74の天板74aの上面は平滑に
形成され、そこには絵柄、文字等が印刷されたフィルム
が貼着されて装飾部74bが設けられている。さらに、
蓋74の両側には係止部材77が回動可能に設けられ、
この係止部材77の内側面には箱本体72の両側外面に
設けられた係合凸部75に係合可能な係止部が設けられ
ている。そして、蓋74を箱本体72に装着して、係止
部材77をロック方向へ回動させると、係止部が係合凸
部75に係合して蓋74がかぶせられた状態でロックさ
れるようになっている。
【0004】一方、裁縫箱71の使用の際は、まず、係
止部材77をロック方向と反対方向へ回動させ、係止部
と係合凸部75との係合を解除し、蓋74を箱本体72
から取外す。そして、その蓋74を上方へ開口部が向く
ように180度反転させて天板74a側が下になるよう
にして机の上に載置する。さらに、その蓋74の開口部
からその内部空間へ、中皿73が積み重ねられた状態の
箱本体72を収容する。その結果、裏返し状態の蓋74
に箱本体72及び中皿73が積載され、机の上における
裁縫箱71の占有面積が小さくなり、裁縫作業等を広い
スペースで行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た裁縫箱71の使用状態においては、蓋74における天
板74aの上面が机の上面と接した状態になっている。
そのため、裁縫箱71が外力を受けて移動したとき、天
板74aの上面さらにはその天板74aの上面に設けら
れている装飾部74bに傷が付いてしまうという問題が
あった。
【0006】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であって、裁縫箱の使用時において裏返し状態とされる
蓋体の天板の上面における所定部位に傷が付くのを防止
することを目的の一つとしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の裁縫箱は、底板の周縁か
ら上方へ形成された側壁によって上方に開口する開口部
が形成された箱本体と、天板の周縁から下方へ形成され
た側壁によって下方に開口する開口部が形成され、同開
口部により箱本体の開口部を閉塞すべく箱本体に外嵌さ
れる蓋体とを備えた裁縫箱において、前記蓋体における
天板の上面の所定部位に凹面を形成したものである。
【0008】請求項2に記載の発明の裁縫箱は、請求項
1に記載の発明において、前記蓋体における天板の上面
には突出部が設けられ、その突出部により滑り止め部が
構成されているものである。
【0009】請求項3に記載の発明の裁縫箱は、請求項
1又は請求項2に記載の発明において、前記箱本体の側
壁外面と蓋体の側壁内面には前記箱本体に対する蓋体の
外嵌時に互いに弾性係合可能な係止手段がそれぞれ一体
形成されているものである。
【0010】請求項4に記載の発明の裁縫箱は、請求項
1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明におい
て、前記箱本体における係止手段が形成された側壁外面
には前記両係止手段の係合点の下方へ指先を案内しうる
ガイド部が凹設されているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を教材用の裁縫箱に
具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
【0012】図1に示すように、本実施形態に係る裁縫
箱11は、それぞれ合成樹脂材から平面略長方形状に形
成された箱本体12と中皿13及び蓋体14により構成
されている。
【0013】まず、箱本体12について説明すると、箱
本体12の底板15の周縁には各辺に対応する側壁16
〜19が上方に向けて底板15に対し略垂直に立設され
ている。前記各側壁16〜19のうち、前側壁16と後
側壁17は短辺に対応し、左側壁18と右側壁19とは
長辺に対応し、それぞれ2つの側壁同士(前側壁16と
後側壁17、左側壁18と右側壁19)が前後左右方向
に相対向して設けられている。そして、各側壁16〜1
9の上端部によって箱本体12には上方に開口する開口
部が形成されている。
【0014】前側壁16及び後側壁17の上部から左右
各側壁18,19の上部前側及び上部後側にかけては、
フランジ20が外方へ向けて突出形成されている。そし
て、前後各側壁16,17の左右両端近傍及び左右各側
壁18,19においてフランジ20の端部と対応する位
置にはそれぞれ下方へ延びる縦リブ21がフランジ20
の下面から形成されている。
【0015】図1及び図5に示すように、左右各側壁1
8,19の中央外面には、係止手段としてそれぞれ左右
両側壁18,19の長さ方向へ延びる係合突条22が外
方へ向けて突出形成されている。前記左右各側壁18,
19の中央外面において、両係合突条22の下部には、
それぞれ指先の挿入を可能とするガイド部23が上下方
向へ延びるように凹設されている。また、右側壁19の
内面における中央上端部には、嵌合凸部24が箱本体1
2の内方へ向けて突出形成されている。
【0016】前記箱本体12の開口部内において、底板
15には同底板15から略垂直に立設する第1仕切り壁
25及び第2仕切り壁26が設けられている。第1仕切
り壁25は前側壁16と後側壁17との間の全体にわた
って設けられ、同壁25により開口部を二分する第1ス
ペース27(左側壁18側)と第2スペース28(右側
壁19側)が形成されている。第2仕切り壁26は前記
第1仕切り壁25と左側壁18との間の全体にわたって
設けられ、その第2仕切り壁26により第1スペース2
7から第3スペース29(後側壁17側)が分離形成さ
れている。なお、図3に示すように、例えば前記第2ス
ペース28には裁ちばさみ30等が収容され、第1スペ
ース27には例えば針山53等が、第3スペース29に
はミシン糸57等が収容されるようになっている。
【0017】図1に示すように、第1仕切り壁25の上
端中央には、板状をなす突片31が、第1仕切り壁25
の長さ方向に沿って上方へ突出形成されている。また、
前記突片31を挟んだ前後両側には、それぞれ規制片3
2が第2スペース28側へ水平状に突出形成されてい
る。そして、その両規制片32の下側には、それぞれ支
持片33が対応する規制片32と平行をなすように第2
スペース28側へ水平状に突出形成されている。
【0018】次に、中皿13について説明すると、中皿
13の底壁34の周縁には、前後方向において相対向す
る一対の短壁35及び左右方向において相対向する一対
の長壁36が上方に向けて略垂直に立設されている。そ
して、両短壁35及び両長壁36によって中皿13には
上方へ開口する開口部が形成されている。前記両短壁3
5の左右方向長さは箱本体12の前後各側壁16,17
の左右方向長さの略2分の1に形成され、両長壁36の
前後方向長さは箱本体12の左右各側壁18,19の前
後方向長さとほぼ同じに形成されている。すなわち、中
皿13の平面形状は箱本体12の平面形状の略2分の1
になっている。
【0019】図1及び図7に示すように、前記両長壁3
6の外面下部には、それぞれ両長壁36の長さ方向に沿
って段差部36aが形成されている。そして、各段差部
36aより上側に位置する部分の上下方向の長さは、前
記箱本体12の支持片33と規制片32との間の上下方
向への長さとほぼ対応している。また、両長壁36の中
央下部には、それぞれ両長壁36の外方へ突出する係止
片37が形成されている。そして、両係止片37の上部
には、それぞれ所定間隔をおいて上下方向へ延びる一対
の係合凸部38が形成されている。また、底壁34の表
面中央には板状をなすとともに、内部が中空状に形成さ
れた把持部39が上方へ突出形成されている。
【0020】一方、底壁34の裏面中央には前記把持部
39内と連通する図示しない挿通孔が形成され、図8に
破線で示すように、その挿通孔から把持部39内へは前
記箱本体12の突片31を嵌挿可能になっている。そし
て、その嵌挿状態において、中皿13は底壁34の裏面
が第1仕切り壁25の上端面、一対の規制片32の上
面、及び第2仕切り壁26の上端面に支持されて、箱本
体12の中央上部に安定して支持されるようになってい
る。なお、中皿13の後側短壁35の内側には保持突条
34aが形成されている。同保持突条34aに対しては
前記第1スペース27に収容されていた針山53が使用
時には針刺し部53aを上方へ広く露出させるようにし
て保持される。従って、その針山53の針刺し部53a
には縫い針54やまち針55が短壁35や長壁36に遮
られることなく刺される。
【0021】さて、このような中皿13は次のようにし
て箱本体12に支持される。即ち、図7に示すように、
中皿13の一方(図7では右方)の長壁36の段差部3
6aを箱本体12の右側壁19の上端に支持させ、他方
(図7では左方)の長壁36の段差部36aより上側部
分を前記規制片32と支持片33との間に挿入するとと
もに、その段差部36aを支持片33上に支持させる。
そして、中皿13を図3に実線で示す位置から2点鎖線
で示す位置まで(後側壁17側)へスライドさせると、
図4に示すように、中皿13の一対の係合凸部38が箱
本体12の嵌合凸部24の両側に係合する。
【0022】すると、両係合凸部38により、中皿13
がスライドし過ぎるのが防止され、中皿13は箱本体1
2の所定位置に配設されるとともに、その位置において
中皿13の横方向への移動も規制される。また、図7に
示すように、この状態で、両規制片32は前記左方の長
壁36の上端に係止され、中皿13の係止片37は箱本
体12の嵌合凸部24の下面に係止される。そのため、
これら規制片32と係止片37との協働により中皿13
は上下方向への移動も規制されている。
【0023】次に、前記蓋体14について説明すると、
図1、図2及び図5に示すように、蓋体14の天板41
の周縁には各辺に対応する側壁42〜45が天板41か
ら下方に向けて略垂直に立設されている。前側壁42と
後側壁43は短辺に対応し、左側壁44と右側壁45は
長辺に対応し、それぞれ2つの側壁同士(前側壁42と
後側壁43、左側壁44と右側壁45)が前後左右方向
に相対向して設けられている。そして、これら各側壁4
2〜45の下端部によって蓋体14には、下方へ開口す
る平面視において略長方形状の開口部が形成されてい
る。
【0024】天板41の上面において、左右各側壁4
4,45側には、天板41の長さ方向(前後方向)へ延
びる凸部46がそれぞれ形成され、両凸部46間に挟ま
れた天板41の上面には凹面47が形成されている。そ
の凹面47の内底面には、絵柄、文字、数字等が印刷さ
れたフィルムが貼着され、そのフィルムにより装飾部4
8が構成されている。また、凹面47の内底面の中央部
には平面楕円状をなす軟質の合成樹脂材(この実施形態
ではポリウレタン)が貼着されて天板41の上面中央に
突出部49を形成している。
【0025】図5及び図7に示すように、その突出部4
9の高さは前記両凸部46の高さとほぼ同じに形成され
るとともに、凹面47の内底面よりは高くなっている。
即ち、その突出部49及び前記両凸部46は、前記凹面
47の内底面との比較において高さに差異が設けられ
る。従って、蓋体14を反転して机52の上に載置した
とき、その蓋体14における凹面47、さらには凹面4
7の内底面に設けられた装飾部48が机52の上面に当
接するのを防止するとともに、蓋体14がその机52の
上を滑るのを阻止する滑り止め部を前記突出部49によ
り構成している。なお、図1、図2及び図5に示すよう
に、両凸部46の上面内側には、それぞれ天板41の長
さ方向(前後方向)へ延びる突条50が所定間隔をおい
て複数本形成され、それら各突条50により凸部46の
上面には波形状が形成されている。
【0026】また、蓋体14における左側壁44と右側
壁45の中央下部はそれぞれ下方へ延出形成され、それ
らの内面には係止手段を構成する係止突条51が突出形
成されている。そして、図2に示すように、蓋体14の
開口部を箱本体12に外嵌させると、蓋体14は箱本体
12に装着され、箱本体12の開口部を閉塞するように
なっている。
【0027】そして、その閉塞状態においては、図5及
び図6に示すように、蓋体14の左右各側壁44,45
内面の係止突条51が、箱本体12の左右各側壁18,
19外面の係合突条22に弾性係合して、蓋体14は箱
本体12に係止された状態となる。従って、この係止手
段を構成する前記係合突条22及び係止突条51によ
り、蓋体14が箱本体12の開口を閉じた状態を保持し
得るようになっている。
【0028】次に、上記した構成の裁縫箱11の作用に
ついて説明する。さて、図2に示す状態から裁縫箱11
を使用する際は、まず、例えば、親指を蓋体14におけ
る突条50上に置き、その他の指(例えば中指)の指先
を前記ガイド部23を介して左右両側壁44,45の下
部内側へ案内して掛止させる。そして、その状態から図
6に2点鎖線で示すように、その掛止した指により蓋体
14における左右両側壁44,45下部を外方へ弾性変
形させると、前記係止突条51と係合突条22との係合
状態が解除されて蓋体14は箱本体12から取り外され
る。
【0029】次いで、図7に示すように、蓋体14を1
80度反転させて裏返し、天板41の上面が机52の上
面と対向して蓋体14の開口部が上方へ開口するように
蓋体14を机52の上に載置する。この状態において、
蓋体14は突出部49、凸部46及び突条50が机52
の上面に接触し、凹面47の内底面は机52の上面に非
接触になっている。次に、箱本体12を底板15側から
蓋体14の開口部内に収容する。すると、各縦リブ21
の下端縁が蓋体14の各側壁42〜45の下端縁に支持
されて、箱本体12は蓋体14の開口部内に収容支持さ
れる。
【0030】次に、図3に示すように、箱本体12に係
止された状態にある中皿13を第1仕切り壁25に沿っ
て前側壁16側へスライドさせて係合凸部38と嵌合凸
部24との係止を外すと、中皿13は箱本体12から取
り外される。すると、この中皿13により上方を覆われ
ていた第2スペース28が外部へ開放される。さらに、
図8に示すように、その中皿13の裏面側に開口した前
記挿通孔から把持部39内へ箱本体12の突片31が嵌
挿されるように中皿13を箱本体12の中央上部に支持
させる。すると、箱本体12は、第1スペース27、第
2スペース28及び第3スペース29が外部へ同時に開
放された状態となり、箱本体12の上部に支持された中
皿13の底壁34の表面上にも前記針山53等を載置可
能なスペースが開放状態とされる。そして、この状態で
裁縫作業等が行われる。
【0031】即ち、針山53を使用するときには、針山
53を中皿13上に移して使用する。この状態では、図
8に示すように針刺し部53aが中皿13の長壁36及
び短壁35の上端よりも高く突出する。このため、針刺
し部53aに対して縫い針54やまち針55を刺す操作
が長壁36及び短壁35に邪魔されることなく四方から
刺すことが可能となって針山53が使いやすくなる。
【0032】また、裁縫作業中に、裁縫箱11に外力が
作用したときには、机52の上面と接触している突出部
49により裁縫箱11の机52上の移動が阻止される。
また、仮に移動したとしても、凹面47の内底面及び装
飾部48は、机52の上面と非接触であるため、机52
の上面との摩擦により凹面47の内底面及び装飾部48
が擦れたり、傷が付いたりするのが防止される。
【0033】従って、上記実施形態によれば以下の効果
が得られる。 (1) 蓋体14における天板41の上面両側に凸部4
6を形成することにより天板41の上面には凹面47が
形成されるようにし、その凹面47の内底面に装飾部4
8が設けられる構成とした。そのため、蓋体14を反転
し、裏返して机52の上に載置した状態で、蓋体14が
移動したときでも、凹面47の内底面は机52の上面に
接触することなく、凹面47の内底面及び装飾部48に
傷が付くのを防止できる。
【0034】(2) 蓋体14における両凸部46の上
面には複数本の突条50により波形状が形成されてい
る。そのため、蓋体14を箱本体12から取り外すと
き、突条50上に置かれた親指が滑るのを防止して係止
突条51と係合突条22との係合状態の解除作業を安定
した状態で行うことができる。
【0035】(3) 蓋体14における天板41の上面
両側には凸部46が形成されているため、その凸部46
に指先を掛止することにより裁縫箱11の持ち運びを容
易に行うことができる。
【0036】(4) 凹面47の内底面中央部には軟質
の合成樹脂材製の突出部49が設けられ、その突出部4
9は凹面47の内底面より高くなっている。そのため、
蓋体14を反転し、裏返して机52の上に載置した状態
では、机52の上面と接触状態にある前記突出部49に
より蓋体14が机52の上を滑るのを阻止することがで
きる。
【0037】(5) 突出部49は軟質の合成樹脂材に
より形成されているため、蓋体14の滑り止め効果を効
率良く発揮することができる。 (6)蓋体14の左右各側壁44,45内面の係止突条
51と箱本体12の左右各側壁18,19外面の係合突
条22は弾性係合により係止して、蓋体14は箱本体1
2に係止された状態となる。そのため、従来のように蓋
体14の両側に回動可能な係止部材等を別途設ける場合
と異なり、蓋体14と箱本体12との係止手段を簡単に
作ることができるとともに、材料の節約を図ることがで
きる。
【0038】(7) 箱本体12の左右各側壁18,1
9には、指先のガイド部23が凹設されているため、こ
のガイド部23により箱本体12に装着された蓋体14
の左右各側壁44,45の下部内側へ指を容易に案内し
て掛止させることができる。従って、ガイド部23が形
成されていない場合と異なり、蓋体14の左右両側壁4
4,45の外方への弾性変形を容易に行うことができ、
蓋体14の取り外し作業の簡易化を図ることができる。
【0039】尚、上記実施形態は、例えば次のように変
更することも可能である。 ・ 蓋体14における天板41の上面において、蓋体1
4の前後方向若しくは左右方向の両側部、三側部又は四
側部に突条50を一本又は間隔をおいて複数本形成して
凹凸を形成するとともに、その突条50により凸部46
を構成してもよい。
【0040】・ 蓋体14の凸部46の上面において、
突起を複数個形成して凸部46の上面に凹凸を形成して
もよい。又は複数本の突条50を格子状に形成して凸部
46の上面に凹凸を形成してもよい。このように構成し
た場合、蓋体14を箱本体12から取り外すとき、凹凸
により凸部46上に置かれた親指が滑るのを防止して係
止突条51と係合突条22との係合状態の解除作業を安
定した状態で行うことができる。
【0041】・ 箱本体12における左右各側壁18,
19の外面において、両係合突条22の下部に、それぞ
れ複数本の指先の挿入を可能とするガイド部23を左右
両側壁18,19の上下方向及び前後方向へ延びるよう
に凹設してもよい。このように構成した場合、箱本体1
2に装着された蓋体14の左右両側壁44,45の下部
内側へ複数本の指を同時に案内して掛止させることがで
きる。従って、その複数本の指先により蓋体14の左右
両側壁44,45の外方への弾性変形をより一層容易に
行うことができる。
【0042】・ 箱本体12の前後各側壁16,17の
外面にもそれぞれ係合突条22を設け、それらの係合突
条22に対応するように蓋体14の前後各側壁42,4
3にそれぞれ係止突条51を設けてもよい。このように
構成した場合、蓋体14を箱本体12に強固に装着する
ことができる。又は、箱本体12では左右各側壁18,
19の係合突条22を省略して更に前後各側壁16,1
7の外面のみにそれぞれ係合突条22を設ける一方、蓋
体14では左右各側壁44,45の係止突条51を省略
して前後各側壁42,43の内面のみにそれぞれ係止突
条51を設けてもよい。
【0043】・ 蓋体14の係止突条51が弾性係合可
能な係合凹部を箱本体12の左右各側壁18,19外面
に形成し、その係合凹部と係止突条51により係止手段
を構成してもよい。又は箱本体12の係合突条22が弾
性係合可能な係合凹部を蓋体14の左右各側壁44,4
5外面に形成し、その係合凹部と係合突条22により係
止手段を構成してもよい。
【0044】・ 蓋体14における凹面47の内底面の
中央部以外の位置に突出部49を1箇所又は複数箇所に
設けてもよい。突出部49を複数箇所に設けた場合、反
転し、裏返した状態の蓋体14が机52の上を滑るのを
より効果的に阻止することができる。
【0045】・ 蓋体14における凸部46の上面に軟
質の合成樹脂材等を塗布形成して凸部46の上面により
滑り止め部を構成してもよい。 ・ 中皿13を省略し、箱本体12内に裁ちばさみ3
0、針山53等を収容してもよい。
【0046】・ 箱本体12におけるガイド部23や蓋
体14における滑り止め部としての突出部49及び凸部
46における突条50は省略してもよい。 ・ 蓋体14における天板41の凹面47の内底面に、
絵柄、文字等を直接書き込んで装飾部48を構成しても
よい。
【0047】・ 凹面47の内底面に装飾部48を設け
ずに無地に形成してもよい。このように構成した場合
も、蓋体14を反転し、裏返して机52の上に載置した
状態で、蓋体14が移動したときでも、凹面47の内底
面は机52の上面に接触することなく、凹面47の内底
面に傷が付くのを防止できる。
【0048】・ 蓋体14における天板41の上面にお
いて、その四側部又は三側部に凸部46を形成し、それ
らの間に挟まれた天板41の上面に凹面47を形成して
もよい。
【0049】・ 蓋体14とは別部材の軟質の合成樹脂
材を蓋体14における天板41の上面の前後又は左右方
向の両側部、三側部、四側部若しくは少なくとも3箇所
の角部に接合する。そして、その合成樹脂材により天板
41の上面に凸部46を形成し、それらの間に挟まれた
天板41の上面に凹面47を形成してもよい。このよう
に構成した場合、蓋体14の天板41に凸部46を設け
ることができると同時に、その凸部46により滑り止め
部を構成することができる。
【0050】・ 蓋体14の相対向する左右各側壁4
4,45又は前後各側壁42,43に係止部材を回動可
能に設け、その係止部材の内側面に箱本体12の係合突
条22に弾性係合可能な係止突条51を形成する。そし
て、蓋体14を箱本体12に装着し、係止部材を箱本体
12方向へ回動させてその係止部材の係止突条51を係
合突条22に係止させて蓋体14を箱本体12に対して
係止された状態とする。この係止状態において、天板4
1と同一面上に位置する係止部材の上面の高さを蓋体1
4の天板41の上面より高くなるように構成する。そし
て、その係止部材の上面により凸部46を構成し、その
凸部46の間に凹面47を形成してもよい。さらに、そ
の凸部46の上面又は凹面47の内底面に軟質の合成樹
脂材等を形成して滑り止め部を構成してもよい。
【0051】・ 凹面47を下方へ湾曲する曲面に形成
してもよい。 ・ 本実施形態では、裁縫箱11を教材用に具体化した
が、裁縫箱11を業務用、家庭用に具体化してもよい。
【0052】次に、上記実施形態から把握される請求項
に記載した発明以外の技術的思想についてその効果とと
もに記載する。 (1) 前記凹面は蓋体の天板上面に設けられた凸部に
挟まれた位置に形成されている請求項1〜請求項4のう
ちいずれか一項に記載の裁縫箱。このように構成した場
合、凸部に指が引っかかり裁縫箱の持ち運びに便利であ
る。
【0053】(2) 前記凸部の上面には凹凸が形成さ
れている前記(1)に記載の裁縫箱。このように構成し
た場合、凸部に指をおいて裁縫箱の係止手段の解除を行
うとき、凹凸により凸部上の指が滑るのを阻止して係止
手段の解除作業を容易に行うことができる。
【0054】(3) 前記凹面の内底面に装飾部を設け
た請求項1〜請求項4、前記技術的思想(1)及び
(2)のうちいずれか一項に記載の裁縫箱。このように
構成した場合、裁縫箱の使用時において裏返し状態とさ
れる蓋体の天板の凹面の内底面に設けられた装飾部に傷
が付くのを防止することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、裁縫箱の使用時において裏返し状態とさ
れる蓋体の天板の上面における所定部位に傷が付くのを
防止することができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、裁縫箱の使用時において裏
返し状態とされる蓋体が滑るのを防止することができ
る。請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求
項2に記載の発明の効果に加え、蓋体と箱本体との係止
保持構造を簡単に作り出すことができる。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、蓋体を箱本体から容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の裁縫箱を示す分解斜視図。
【図2】 実施形態の裁縫箱を示す斜視図。
【図3】 中皿を箱本体に対してスライドさせた状態を
示す平面図。
【図4】 係合凸部と嵌合凸部との係合状態を示す部分
拡大平面図。
【図5】 図2の5−5’線断面図。
【図6】 実施形態の裁縫箱を示す底面図。
【図7】 裁縫箱の一使用状態を示す正面図。
【図8】 裁縫箱及び針山の使用状態を示す斜視図。
【図9】 一般的な裁縫箱の構成を示す分解斜視図。
【符号の説明】
11…裁縫箱、12…箱本体、14…蓋体、15…底
板、16〜19…側壁、22…係止手段としての係合突
条、23…ガイド部、41…天板、42〜45…側壁、
47…凹面、49…突出部、51…係止手段としての係
止突条。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板の周縁から上方へ形成された側壁に
    よって上方に開口する開口部が形成された箱本体と、天
    板の周縁から下方へ形成された側壁によって下方に開口
    する開口部が形成され、同開口部により箱本体の開口部
    を閉塞すべく箱本体に外嵌される蓋体とを備えた裁縫箱
    において、前記蓋体における天板の上面の所定部位に凹
    面を形成した裁縫箱。
  2. 【請求項2】 前記蓋体における天板の上面には突出部
    が設けられ、その突出部により滑り止め部が構成されて
    いる請求項1に記載の裁縫箱。
  3. 【請求項3】 前記箱本体の側壁外面と蓋体の側壁内面
    には前記箱本体に対する蓋体の外嵌時に互いに弾性係合
    可能な係止手段がそれぞれ一体形成されている請求項1
    又は請求項2に記載の裁縫箱。
  4. 【請求項4】 前記箱本体における係止手段が形成され
    た側壁外面には前記両係止手段の係合点の下方へ指先を
    案内しうるガイド部が凹設されている請求項1〜請求項
    3のうちいずれか一項に記載の裁縫箱。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006304675A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Daiwa Seiko Inc 魚釣用スピニングリ−ル
JP3213745U (ja) * 2017-09-13 2017-11-30 房枝 高橋 裁縫用道具タワー
JP2022514970A (ja) * 2018-12-21 2022-02-16 フランカ エーミカ ゲーエムベーハー ロボット輸送ボックス

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