JP2001198366A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JP2001198366A JP2000009130A JP2000009130A JP2001198366A JP 2001198366 A JP2001198366 A JP 2001198366A JP 2000009130 A JP2000009130 A JP 2000009130A JP 2000009130 A JP2000009130 A JP 2000009130A JP 2001198366 A JP2001198366 A JP 2001198366A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後一対の内刃と各内刃に摺接する2枚の外
刃とで、長毛やくせ毛も含めて髭の切断効率の向上を図
る。 【解決手段】 ケース本体1の上部に、前後一対の第1
内刃2と第2内刃3とを配置する。第1内刃2に第1外
刃7を、第2内刃3に第2外刃8をそれぞれ断面アーチ
状にして摺接させる。第1外刃7には、スリット16群
と長孔15群とを設けて長毛の切断に効果的なものとす
る。第2外刃8には、前記長孔15に比べて前後方向長
さが短くて小径の短孔22群を設けて、深剃りを可能に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後一対の内刃が
それぞれ専用の外刃を備えて平行に配置された電気かみ
そりに関し、各外刃の穿孔パターンに改良を加えたもの
である。
【0002】
【従来の技術】特開平5−317536号公報では、本
体ケースの上部にロータリ内刃と起毛用回転体とを前後
に並べて互いに反対方向に回転駆動可能に支持する。そ
してロータリ内刃にアーチ状に湾曲した外刃を摺接さ
せ、起毛用回転体に同じくアーチ状に湾曲した長毛・く
せ毛導入板を摺接させる。外刃におけるロータリ内刃と
の摺接領域には、孔径の小さい本来の毛導入孔群を設け
るとともに、長毛やくせ毛を導入するための長孔状の導
入孔群を設ける。一方、長毛・くせ毛導入板にも、長毛
やくせ毛を導入するための長孔状の導入孔群を設けたも
のとなっている。そこでは、ひとつの外刃に、孔径や形
状の異なる導入孔群が隣接配置された穿孔パターンを採
用している点が評価できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では、起
毛用回転体と長毛・くせ毛導入板とで、予め長毛やくせ
毛を確実に捕捉して起こしたのち本来の外刃に導入し、
該外刃と内刃との協働で円滑に切断できる。
【0004】しかし、そこでの内刃と起毛用回転体と
は、折角、前後に並べて回転駆動する形態でありなが
ら、起毛用回転体が髭の切断用に寄与しておらず、長毛
やくせ毛を含めて効率良く切断するのに片手持ちを否め
ず、この点になお改善の余地があった。
【0005】そこで本発明の目的は、前後に備えた一対
の内刃と、各内刃にそれぞれ摺接する2枚の外刃とでそ
れぞれ髭の切断を行うに際し、2枚の外刃の穿孔パター
ンに改良を加えることにより、髭そり機能が飛躍的に向
上する電気かみそりを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すご
とく本体ケース1の上部に、左右方向に延在して駆動さ
れる前後一対の第1内刃2と第2内刃3とが平行に支持
されており、各内刃2・3にそれぞれ摺接するよう断面
アーチ形に装着される第1・第2外刃7・8を備えてい
る電気かみそりにおいて、第1外刃7における第1内刃
2との内刃摺接部分13には、図2および図4に示すご
とく前後方向に長い多数の長孔15が形成された長孔群
領域Cを有し、第2外刃8における第2内刃3との内刃
摺接部分21には、図3および図6に示すごとく前記長
孔15よりも前後方向長さの短い多数の短孔22が形成
された短孔群領域Gを有することを特徴とする。
【0007】更に具体的には、第1外刃7の内刃摺接部
分13に、図4に示すごとく長孔群領域Cに隣接して、
前後方向に延びる多数のスリット16が形成されたスリ
ット群領域Bを有する。また、第2外刃8の内刃摺接部
分21には、図6に示すごとく短孔群領域Gに隣接し
て、前後方向に長く延びる多数のスリット23が形成さ
れたスリット群領域Fを有する。これらのスリット群領
域B・Fは、各々の内刃摺接部分13・21において前
後方向のいずれか一端側に位置していることが望まし
い。
【0008】また、電鋳製の第1外刃7の長孔群領域C
は、内刃摺接部分13の中央側の実効切断領域13aに
ある第1長孔群領域部分C1 と、これに連続してつなが
り実効切断領域13aから外れた第2長孔群領域部分C
2 とを含み、第1長孔群領域部分C1 が、第2長孔群領
域部分C2 およびスリット群領域Bよりも厚肉に形成さ
れている。そのうえで、電鋳製の第2外刃8の短孔群領
域Gは、第1外刃7の第1長孔群領域部分C1 よりも薄
肉に形成されている。
【0009】
【作用効果】第1外刃7の長孔群領域Cでは、前後方向
に長い各長孔15の開口面積が大きいので、長毛を誘い
込みやすく長毛の切断に有効である。第2外刃8の短孔
群領域Gでは、前記長孔15との比較においてこれより
も前後方向長さの短い短孔22で短毛を深剃りできる。
従って本発明によれば、両外刃7・8を皮ふに押し当て
て前後に動かせば、独立して異なる機能を持つ2枚の外
刃7・8とこれに対応する内刃2・3とで長毛も含めて
短時間で効率よく髭剃りを行える。
【0010】第1外刃7の内刃摺接領域13には、先の
長孔群領域Cに隣接してスリット群領域Bが設けてあ
り、その各スリット16の前後方向長さは前記長孔15
のそれよりも大きい。従って、該スリット16に長毛や
くせ毛を導入してこれが左右方向にブレないよう起こす
働きをし、長毛やくせ毛はスリット群領域Bで一部を切
断しながら、続いて長孔15に誘い込んで確実に切断で
きるものとなる。
【0011】第2外刃8の内刃摺接部分21にも、短孔
群領域Gに隣接してスリット群領域Fが形成されている
と、そこでのスリット23を介して長毛を短孔22に誘
い込むに有利となる。
【0012】第1外刃7および第2外刃8において、こ
れを電鋳で成形するときは、穿孔パターンの各領域の肉
厚を機能に応じて大小の所望値に容易に調整できる。す
なわち、電鋳による外刃形成においては、単位面積当た
りの電着量は同一になるので、平面視で電着部分(無孔
部分)が多いほど、該当領域の肉厚は薄くなる。例え
ば、後述するベタ部分12・20が極薄化するのは、上
記の理由による。その電鋳時に、例えばスリット16・
23、長孔15、短孔22の中央部には捨て電着部を一
次電着したのち二次電着すれば、該当領域の肉厚を容易
に調整できる。
【0013】しかるに、本発明によれば、電鋳製の第1
外刃7の長孔群領域Cは、内刃摺接部分13の中央側の
実効切断領域13aにある第1長孔群領域部分C1 と、
これに連続してつながり実効切断領域13aから外れた
第2長孔群領域部分C2 とを含み、第1長孔群領域部分
1 が、第2長孔群領域部分C2 およびスリット群領域
Bよりも厚肉に形成されている。従って、各長孔15の
開口面積が大きいと、長毛の導入には有利であるが、皮
ふに強く押し当てたときに皮ふが長孔15内に入り込ん
で傷つきやすいところ、第1外刃7の第1長孔群領域部
分C1 を厚肉に形成してあるので、皮ふの傷付きをよく
防止できる。このことは、長孔群領域Cが髭の深剃りに
利かないことを意味する。
【0014】この点、電鋳製の第2外刃8の短孔群領域
Gは、第1外刃7の第1長孔群領域部分C1 よりも薄肉
に形成されているので、第2外刃8側を皮ふに強く押し
当てれば、短孔群領域Gの短孔22で前記長孔15によ
る不足を補って髭を確実に深剃りすることができる。そ
の際に、短孔22は文字通り開口面積が小さいので、こ
れに皮ふが入り込んで傷付けられることはない。このよ
うにユーザーは、皮ふに対して第1外刃7と第2外刃8
とのいずれかを選択的に強弱を以て押し当てることによ
り、深剃りにしたり浅剃りにしたりすることが可能とな
る。
【0015】実効切断領域13aに属する第1長孔群領
域部分C1 が厚肉に形成されていると、剛性を有して髭
の切断性能をよく確保できる。その一方で第2長孔群領
域部分C2 が撓み性を有する薄肉に形成されていると、
第1外刃7の内刃摺接部分13を第1内刃2の頂部に滑
らかに添わせることができ、第1外刃7の一部が局部的
に第1内刃2に強く接触し過ぎて早期に損耗することを
よく防止できる。
【0016】
【実施例】図面は本発明に係る電気かみそりの実施例を
示しており、内刃駆動用モータおよび二次電池を内蔵す
る本体ケース1の上部には、図1に示すごとく内刃支持
フレームを介して、左右方向に長く延在する前後一対の
第1・第2内刃2・3が横軸心まわりに回転自在に平行
姿勢で支持されている。両内刃2・3は同径・同長であ
り、外周面にスパイラル状の切断刃5が形成されたロー
タリ内刃になっていて、前記モータで図外の動力伝達機
構を介してそれぞれ同一方向に(後ろ側から前側に向か
って)回転駆動される。
【0017】本体ケース1の上端には、図1に示すごと
く外刃ホルダ6が取り外し可能に装着される。外刃ホル
ダ6には、後ろ側の第1内刃2の頂部外周面に摺接する
第1外刃7と、前側の第2内刃3の頂部外周面に摺接す
る第2外刃8とを備えている。すなわち、第1外刃7
は、断面アーチ状に曲げることにより内刃回転方向上手
側(後ろ側)の一端部7aを外刃ホルダ6の後ろ側壁部
に固定し、内刃回転方向下手側(前側)の他端部7b
を、両内刃2・3間の下方に位置する外刃ホルダ6側の
止め壁9にばね部材10で引っ張り勝手に取り付ける。
第2外刃8は、これも断面アーチ状に曲げることによ
り、内刃回転方向上手側(後ろ側)の一端部8aを前記
止め壁9に固定し、内刃回転方向下手側(前側)の他端
部8bを外刃ホルダ6の前側壁部にばね部材11で引っ
張り勝手に取り付ける。
【0018】図4において第1外刃7は、外刃ホルダ6
に装着される前後端部7a・7bおよび左右端部分が無
孔のベタ部分12になっており、ベタ部分12で囲まれ
た内側部分が穿孔処理された電鋳成形品である。そして
第1外刃7は、前後方向の中央部分が第1内刃2の頂部
に左右方向にわたって摺接する内刃摺接部分13になっ
ている。
【0019】第1外刃7の穿孔パターンは、図4に示す
ごとく内刃回転方向上手側(後ろ側)から順に、前後方
向に長い多数の長孔15が密に形成された前後狭幅の長
孔群領域Aと、前後方向に長く延びる多数のスリット1
6が左右間にわたって一定ピッチで形成されたスリット
群領域Bと、先の長孔15と同一形状・同一パターンで
形成されているが前後広幅になっている長孔群領域C
と、極小の微細孔17が密に形成された微細孔群領域D
とがそれぞれ連続したものとなっている。なお、微細孔
群領域Dには、該当領域の撓み性を調整するための抜き
孔18が設けられている。
【0020】このうち、第1外刃7の内刃摺接部分13
は、スリット群領域Bの後端側一部を除く大半部分と、
広幅の長孔群領域Cの前端側一部を除く大半部分とで構
成されている。そして、中央部に位置する長孔群領域C
は、中央側の第1長孔群領域部分C1 と前側(端部)の
第2長孔群領域部分C2 とで構成されており、前者C 1
が後者C2 よりも前後広幅に設定されている。すなわ
ち、第1外刃7における内刃摺接部分13のうち、髭切
断に寄与する実効切断領域13aは、図2に示すごとく
先のスリット群領域Bの大半部分と第1長孔群領域部分
1 とである。
【0021】長孔群領域A・Cにおける各長孔15は、
図5に示すごとく左右幅を340μm、前後長さを65
0μmに設定し、スリット群領域Bの各スリット16
は、同じ図5に示すごとく左右幅を255μm、前後長
さを2890μmに設定した。これから判るように本発
明でのスリット16とは、長孔15に比べて4倍強の前
後長さを有するものとして差別化されるものである。
【0022】次に、第1外刃7における各領域A・B・
C・Dなどの厚みと剛性の関係は、下記のとおりであ
る。 後端部7a 42μm厚 剛性あり 長孔群領域A 53μm厚 剛性なし、撓み性あり スリット群領域B 53μm厚 剛性あり 第1長孔群領域部分C1 57μm厚 剛性あり 第2長孔群領域部分C2 53μm厚 剛性なし、撓み性あり 微細孔群領域D 50μm厚 剛性あり 前端部7b 42μm厚 剛性あり
【0023】ここでスリット群領域Bがこれと同じ53
μm厚の長孔群領域Aよりも剛性を有するのは、左右に
並ぶスリット16・16間の間隔が大きく、この間が補
強リブの機能を果たすからである。微細孔領域Dの剛性
が強いのも、50μm厚と薄肉ではあるが、微細孔17
の占める面積よりも他の面積が大きく設定されているか
らである。後ろ側の長孔群領域Aと第2長孔群領域部分
2 とが剛性なしで撓み性を付与されているのは、第1
内刃2の円形外周面の頂部に第1外刃7のとくに実効切
断領域13aが円滑に添うようにして、第1外刃7に局
部的な屈曲部が生じるのを防止するためである。逆に実
効切断領域13aを構成するスリット群領域Bと第1長
孔群領域部分C1 に剛性を付与したのは、髭切断機能を
有効に発揮させるためである。このように、領域によっ
て厚みや剛性を変化させることは、例えば特公平5−2
349号公報などで公知の電鋳による製造方法によって
容易に達成できる。
【0024】図6において第2外刃8は、外刃ホルダ6
に装着される前後端部8a・8bおよび左右端部分が無
孔のベタ部分20になっており、ベタ部分20で囲まれ
た内側部分が穿孔処理された電鋳成形品である。そして
第2外刃8は、前後方向の中央部分が第2内刃3の頂部
に左右方向にわたって摺接する内刃摺接部分21になっ
ている。
【0025】第2外刃8の穿孔パターンは、図6に示す
ごとく内刃回転方向上手側(後ろ側)から順に、前後方
向長さが前記長孔15のそれよりも短い多数の短孔22
を密に形成した端部の短孔群領域Eと、前後方向に長く
延びる多数のスリット23が左右間にわたって一定ピッ
チで形成されたスリット群領域Fと、先の短孔22と同
一形状・同一パターンで形成されている中央の短孔群領
域Gと、極小の微細孔25が密に形成された微細孔群領
域Hとがそれぞれ連続したものとなっている。
【0026】このうち、第2外刃8の内刃摺接部分21
は、図3および図6に示すごとくスリット群領域Fの後
端側一部を除く大半部分と、中央の短孔群領域Gと、微
細孔群領域Hの中央側一部とで構成されている。但し、
第2外刃8における内刃摺接部分21のうち、髭切断に
寄与する実効切断領域21aは、図6に示すごとく先の
スリット群領域Fの大半部分と中央の短孔群領域部分G
とである。
【0027】短孔群領域E・Gにおける各短孔22は、
図7に示すごとく平面視で六角形を呈しており、左右幅
を450μm、前後長さを490μmに設定した。ここ
での各短孔22は、第1外刃7の長孔15に比べて前後
方向長さが短い点に技術的意義を有し、その限りにおい
て他の多角形状、円形状、楕円形状などであってもよ
い。また、スリット群領域Fの各スリット23は、同じ
図7に示すごとく左右幅を370μm、前後長さを28
90μmに設定した。これから判るように本発明でのス
リット23は、短孔22に比べて約6倍近くの前後長さ
を有するものとして差別化されるものである。
【0028】次に、第2外刃8における各領域E・F・
G・Hなどの厚みと剛性の関係は、下記のとおりであ
る。 後端部8a 42μm厚 剛性あり 端部の短孔群領域E 53μm厚 剛性なし、撓み性あり スリット群領域F 53μm厚 剛性あり 中央の短孔群領域G 53μm厚 剛性なし、撓み性あり 微細孔群領域H 50μm厚 剛性あり 前端部8b 42μm厚 剛性あり
【0029】ここでスリット群領域Fがこれと同じ53
μm厚の短孔群領域E・Gよりも剛性を有するのは、左
右に並ぶスリット23・23間の間隔が大きく、この間
が補強リブの機能を果たすからである。微細孔領域Hの
剛性が強いのも、50μm厚と薄肉ではあるが、微細孔
25の占める面積よりも他の面積が大きく設定されてい
るからである。短孔群領域E・Gが剛性なしで撓み性を
付与されているのは、第2内刃3の円形外周面の頂部に
第2外刃8のとくに実効切断領域21aが円滑に添うよ
うにするためである。実効切断領域21aを構成するス
リット群領域Fに剛性を付与したのは、髭切断機能を有
効に発揮させるためである。このように、領域によって
厚みや剛性を変化させることは、例えば特公平5−23
49号公報などで公知の電鋳による製造方法によって容
易に達成できる。
【0030】図1に示すごとく、第1内刃2および第2
内刃3は、水平の横軸心まわりに後ろ側から前側に向か
って回転する。これに伴い、第1外刃7および第2外刃
8は、後端部7a・8aを外刃ホルダ6に固定して、前
端部7b・8bをばね部材10・11でそれぞれ下向き
に引っ張り付勢している。従って使用時には、皮ふに対
して後ろ側の第1外刃7、ついで前側の第2外刃8を当
て、この際に主たる髭剃り機能を発揮させることにな
る。
【0031】すなわち、長毛やくせ毛は第1外刃7のス
リット群領域Bにおいて各スリット16で起こされたの
ち、長孔群領域Cの長孔15に誘い込まれて切断され
る。スリット群領域Bは薄肉になっているが、第1内刃
2の頂部から外れた後側面に位置するので、スリット1
6の開口面積が大きくてもこれに皮ふが入り込んで傷付
くことはない。尤も、スリット群領域Bの大半は第1外
刃7の内刃摺接部分13を構成しているので、ここでも
第1内刃2との協働で長毛の類が補助的に切断される。
【0032】長孔群領域Cは、肉厚が大で剛性のある中
央側の第1長孔群領域部分C1 と、肉厚が小で撓み性の
ある前側寄りの第2長孔群領域部分C2 とからなる。第
1外刃7の内刃摺接部分13はスリット群領域Bから第
2長孔群領域部分C2 にまで及んでいるが、第1外刃7
の実効切断領域13aはスリット群領域Bと第1長孔群
領域部分C1 である。従って、スリット群領域Bで引き
起こされた長毛やくせ毛は、第1長孔群領域部分C1
おいて第1内刃2との協働で切断される。このとき、第
1長孔群領域部分C1 の各長孔15は開口面積が大きい
ので、長毛の誘い込みに有利であり、その一方で該領域
部分C1 の肉厚は他の領域に比べて最も大に設定してあ
るので、長孔15内に皮ふが入り込んで傷付くのをよく
防止できる。
【0033】第1内刃2の前後の側面部には、第1外刃
7の後ろ側の長孔群領域Aが非接触状態で、第2長孔群
領域部分C2 が一部非接触状態でそれぞれ対向するが、
該当部分A・C2 は撓み性を有する。従って、第1外刃
7の内刃摺接部分13が第1内刃2の頂部を含む部分に
滑らかに密着接当する。これにて前述の切断機能が有効
に発揮される。なお、第2長孔群領域部分C2 は第1内
刃2の頂部から外れた前側面に位置するので、これが薄
肉に設定されていても、そこでの長孔15内に皮ふが入
り込んで傷付くことはない。
【0034】次に、第1外刃7に引き続いて前側の第2
外刃8で髭の切断が行われる。第2外刃8においても、
剃り残された長毛はスリット群領域Fで起こされて、一
部が切断作用を受けながら短孔群領域Gの短孔22に誘
い込まれる。ここでのスリット群領域Fの作用は第1外
刃7のそれと同じである。短孔群領域Gは薄肉に形成さ
れているので、第1外刃7側で予め短く切断された長毛
や元々が短い短毛は、該領域Gで短孔22に導入されて
第2内刃3との協働で切断される。第2外刃8を皮ふに
強く押し当てれば、深剃りが効くことを意味する。
【0035】第2内刃3の前後の側面部に対して、第2
外刃8は端部の短孔群領域Eが非接触状態で、中央の短
孔群領域Gの前端側部分が接触状態でそれぞれ対向する
が、該当領域E・Gは撓み性を付与されている。従っ
て、第2外刃8の内刃摺接部分21が第2内刃3の頂部
を含む部分に滑らかに密着接当する。これにて前述の切
断機能が有効に発揮される。
【0036】これを要するにかみそりヘッドを皮ふに前
後方向へ往復するよう当てることにより、主に第1外刃
7のスリット群領域Bで長毛類を起こしたのち、第1長
孔群領域部分C1 で長毛を切断し、次に第2外刃8の短
孔群領域Gで最終的な切断処理をすることになる。
【0037】実施例の全容は以上のようになっている
が、第1外刃7における後ろ側の長孔群領域Aと第2長
孔群領域部分C2 、および第2外刃8における後ろ側の
短孔群領域Eと前側の第2内刃3との非接触部分は、そ
れぞれ任意の穿孔パターンに変更でき、第1外刃7およ
び第2外刃8の実効切断領域13a・21aが第1内刃
2および第2内刃3の頂部まわりにそれぞれ滑らかに接
触するよう機能するものであればよい。第2外刃8の短
孔群領域Gの前端が内刃摺接部分13を越えて形成され
ていてもよい。
【0038】また本発明の第1内刃2および第2内刃3
は、左右方向に往復動されるものでもよい。更に、第1
内刃2と第2内刃3との間には、超長毛を切断するため
に、固定刃と左右方向に往復駆動される可動刃とからな
るセンタートリマーを外刃ホルダ6に備えたものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内容を概念的に説明する要部の縦断側
面図
【図2】第1内刃と第1外刃との関係を説明する縦断側
面図
【図3】第2内刃と第2外刃との関係を説明する縦断側
面図
【図4】第1外刃の展開状態での平面図
【図5】第1外刃の要部の拡大平面図
【図6】第2外刃の展開状態での平面図
【図7】第2外刃の要部の拡大平面図
【符号の説明】
1 本体ケース 2 第1内刃 3 第2内刃 6 外刃ホルダ 7 第1外刃 8 第2外刃 13 第1外刃の内刃摺接部分 13a 第1外刃の実効切断領域 15 第1外刃の長孔 16 第1外刃のスリット 17 第1外刃の微細孔 21 第2外刃の内刃摺接部分 21a 第2外刃の実効切断領域 22 第2外刃の短孔 23 第2外刃のスリット 25 第2外刃の微細孔 A 第1外刃の長孔群領域 B 第1外刃のスリット群領域 C 第1外刃の長孔群領域 C1 第1外刃の第1長孔群領域部分 C2 第1外刃の第2長孔群領域部分 D 第1外刃の微細孔群領域 E 第2外刃の短孔群領域 F 第2外刃のスリット群領域 G 第2外刃の短孔群領域 H 第2外刃の微細孔群領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1の上部に、左右方向に延在
    して駆動される前後一対の第1内刃2と第2内刃3とが
    平行に支持されており、各内刃2・3にそれぞれ摺接す
    るよう断面アーチ形に装着される第1・第2外刃7・8
    を備えている電気かみそりにおいて、 第1外刃7における第1内刃2との内刃摺接部分13に
    は、前後方向に長い多数の長孔15が形成された長孔群
    領域Cを有し、 第2外刃8における第2内刃3との内刃摺接部分21に
    は、前記長孔15よりも前後方向長さの短い多数の短孔
    22が形成された短孔群領域Gを有することを特徴とす
    る電気かみそり。
  2. 【請求項2】 第1外刃7の内刃摺接部分13には、長
    孔群領域Cに隣接して、前後方向に延びる多数のスリッ
    ト16が形成されたスリット群領域Bを有する請求項1
    記載の電気かみそり。
  3. 【請求項3】 第2外刃8の内刃摺接部分21には、短
    孔群領域Gに隣接して、前後方向に長く延びる多数のス
    リット23が形成されたスリット群領域Fを有する請求
    項1又は2記載の電気かみそり。
  4. 【請求項4】 電鋳製の第1外刃7の長孔群領域Cは、
    内刃摺接部分13の中央側の実効切断領域13aにある
    第1長孔群領域部分C1 と、これに連続してつながり実
    効切断領域13aから外れた第2長孔群領域部分C2
    を含み、 第1長孔群領域部分C1 が、第2長孔群領域部分C2
    よびスリット群領域Bよりも厚肉に形成されている請求
    項2記載の電気かみそり。
  5. 【請求項5】 電鋳製の第2外刃8の短孔群領域Gは、
    第1外刃7の第1長孔群領域部分C1 よりも薄肉に形成
    されている請求項4記載の電気かみそり。
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