JP2001198318A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001198318A
JP2001198318A JP2000013842A JP2000013842A JP2001198318A JP 2001198318 A JP2001198318 A JP 2001198318A JP 2000013842 A JP2000013842 A JP 2000013842A JP 2000013842 A JP2000013842 A JP 2000013842A JP 2001198318 A JP2001198318 A JP 2001198318A
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transmission
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prize
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各入賞口毎にセンサが設けられた遊技機(セ
ーフユニットの無いタイプ)において、入賞検出に応じ
た賞球排出の制御(特に、賞球数情報の送信に関連する
制御)を、遊技制御装置を中心とした処理で一括して実
現し、制御系全体の制御処理の簡素化や、賞球排出のさ
らなる高速化を図る。 【解決手段】 入賞が検出されて賞球数情報記憶手段に
賞球数情報のデータが生じると、遊技制御装置100
が、排出前提条件が成立していること、及び、前回の賞
球数情報送信が有る場合には、前回の送信に対する賞球
排出完了が排出球検出手段の検出信号により判断される
か、或いは、前回の送信に応じた最初の賞球検出時点か
ら所定時間が経過していることを確認した上で、当該賞
球数情報のデータを排出制御装置200に送信する構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の各入賞口
に対して入賞球検出手段を設けた遊技機(例えば、パチ
ンコ機)に係わり、入賞検出に応じた賞球排出のための
制御管理が遊技制御装置で一括して実現できる遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なパチンコ機は、遊技盤面
における遊技の進行を制御する遊技制御装置から送信さ
れた賞球数情報に基づいて、別途構成(基板が別に構成
されているという意味)された排出制御装置が球排出機
構(例えば、排出ユニット)を駆動制御することで、遊
技者に遊技価値である賞球を供給する賞球排出(又は、
賞球払出という)を行っていたが、排出制御装置は、単
に球排出機構を駆動するだけでなく、遊技制御装置との
間で双方向通信を行っており、遊技制御装置と連携して
賞球排出動作全体を制御していた。
【0003】即ち、遊技盤面に形成される遊技領域に発
射された遊技球(以下、場合により単に球という)が、
遊技領域内に設けられた各種入賞口に入賞したことを条
件として、遊技者に遊技価値の供給をすべく、遊技制御
装置が排出制御装置に賞球数情報(例えば、5個賞球、
10個賞球というデータ)を送信して、排出制御装置に
よりパチンコ機前面下部の供給皿(又は、受皿という)
に所定数の遊技球(即ち、賞球)を排出している。ま
た、遊技制御装置における次の賞球数情報の送信は、排
出制御装置が前記所定数の遊技球の排出が終了したこと
を確認した上で出力する要求信号(遊技制御装置に対し
て賞球数情報を要求する信号)が入力されるのを待って
行われていた。また、排出前提条件(排出用の遊技球が
十分貯留されていること、或いは賞球供給用の受皿が満
杯でないことなど)は、これら条件の成否を検出するい
わゆる半端センサやオーバーフローセンサなどの検出信
号を排出制御装置に入力し、排出制御装置において判断
していた。
【0004】より詳しく説明すると、通常のパチンコ機
では、遊技性を高めるために、遊技領域に複数設けられ
た入賞口によって賞球数を異ならせている(例えば、始
動入賞口への入賞に対しては5個賞球、他の入賞口への
入賞に対しては10個賞球などとしている)が、これら
入賞口のうちの何れかに入賞があると、遊技制御装置
が、まず入賞があったことを賞球数の違いを区別しつつ
入賞記憶として記憶する(例えば、賞球数が2種類の場
合は、一方を記憶し、他方は記憶しないことによって、
両者を区別する)。次いで、入賞球は、この入賞球を1
個宛検出するセーフユニットに集合させられ、セーフユ
ニット内に設けられた停留機構により一時的に停留され
て、この停留状態の入賞球がセーフセンサによって1個
宛検出され、その検出信号(入賞球信号)が出力され
る。そして、遊技制御装置では上記セーフセンサからの
入賞球信号が入力されると、前記要求信号が出力されて
いることを確認した上で、前述の入賞記憶を確認し、例
えば、入賞記憶が有る場合は、その入賞記憶に対応する
賞球数情報(例えば、5個)を排出制御装置に送信し、
また、入賞記憶が無い場合は、入賞記憶が無い場合に対
応する賞球数情報(例えば、10個)を送信していた。
一方、排出制御装置では、賞球数情報が送信されると、
前記排出前提条件が成立していることを確認した上で、
送信された賞球数情報に基づいて賞球排出を実行すると
ともに、セーフユニットの停留機構を駆動させて当該賞
球排出に関わった入賞球を遊技機外に排出して、入賞球
1個に基づく賞球排出処理を終了する。そして排出制御
装置は、こうして一回の賞球排出実行後に前記要求信号
を出力し、次の賞球数情報の送信を遊技制御装置に指令
していた。
【0005】なお、上述した従来の一般的な遊技機にお
ける入賞球の検出及び賞球排出の方法は、全ての入賞球
をセーフユニットに集めた後に1個宛検出して、順番に
賞球排出を実行する構成であるので、賞球排出が入賞時
点よりもその分遅れることになり、特に多量の入賞が一
時期に集中して発生したような場合には、全ての入賞球
に対する賞球排出が完了する時点が入賞時点よりも相当
に遅れる場合があり得る。そこで最近では、賞球排出を
高速にするために、上記したセーフユニットを設けない
で、各入賞口それぞれに入賞球検出手段を設けたタイプ
のパチンコ機が提案されている。即ち、セーフユニット
で1個宛検出したことに基づいて遊技制御装置から排出
制御装置へ賞球数情報を送信する方法に代わって、例え
ば遊技盤面に設けられた各入賞口毎に遊技球のセンサ
(即ち、入賞球検出手段)を設け、これらセンサの何れ
かに遊技球が入賞すると、排出制御装置に逐次賞球数情
報を送信するとともに、入賞した遊技球を上記のごとく
一時停留しておくことなく遊技機外に排出する制御を行
い、一方、排出制御装置は送信された賞球数情報を順次
記憶していき、この記憶していった賞球数情報に基づい
て排出制御装置により球排出機構を駆動して賞球排出を
実行するパチンコ機の提案がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の遊技
機にあっては、以下のような問題点があった。すなわ
ち、賞球排出の制御に関して、遊技制御装置と排出制御
装置の間で制御動作が絡み合い複雑化し、処理効率が悪
くなる恐れがあった。またそのために、連続的に実行す
べき複数の賞球排出が円滑に実現できず、例えば一時期
に多量の入賞があった場合などの多量の賞球排出の高速
化が図り難いという課題があった。というのは、各入賞
口毎にセンサが設けられている上述のタイプ(セーフユ
ニットを持たないタイプ)の遊技機であっても、セーフ
ユニットを設けた従来の遊技機と同様に、新たな賞球排
出を行う際には、必ず前記排出前提条件や前回の入賞に
より生じた賞球排出が完了していることを監視し確認す
る必要が当然ある。そして、そのための制御処理を従来
と同様に排出制御装置を中心にして行うと、排出制御装
置自体での制御処理が複雑になるのみならず、排出制御
装置と遊技制御装置間で必要な信号のやりとりが増大
し、この通信のための相当な制御処理が排出制御装置に
おいても遊技制御装置においても本来の制御処理に付加
されてしまうとともに、またこの通信動作が完了しない
と賞球排出のための制御処理が進まないからである。
【0007】ちなみに、セーフユニットを設けた従来の
遊技機では、賞球排出前提条件の成否の判断を排出制御
装置で行っていたため、排出制御装置ではそのための各
種センサ(半端センサ、オーバーフローセンサ等)の検
出信号を監視し続けて、取得した検出信号に基づいて監
視対象がどのような状態にあるのかを判断している。さ
らに、排出制御装置は、1回の賞球排出が完了したこと
を自身で判断して、毎回、賞球排出終了後に前記要求信
号を遊技制御装置に対して出力し、次の賞球数情報の送
信を指令していた。このため、排出制御装置は、本来の
役割である遊技球の排出に関する処理(球排出機構の制
御など)と、各種センサからの検出信号を取得して監視
対象の状態を判断する処理と、遊技制御装置との頻繁な
通信処理を並行して行っており、制御プログラムのサイ
ズが大きく、排出制御装置の負担が増加するとともに、
処理効率が悪いという問題点があった。また、遊技制御
装置の方でも、排出制御装置から毎回上述の要求信号を
受信する通信処理が必要になり、同様に処理効率が悪く
なる等の問題があった。したがって、各入賞口毎にセン
サが設けられている上述のタイプの遊技機であっても、
このような従来の排出制御の仕組みを採用すれば、各制
御装置の負担が大きくなり、セーフユニットを持たない
タイプでありながら、賞球排出の高速化が十分実現でき
ない恐れもある。なお、高速な賞球排出は、大当たりな
どによって多量の入賞が一時期にあった場合の遊技者の
喜びを盛りたてるなどの効果を奏し、遊技の興趣向上の
面でも重要であり、また、賞球排出が遅れることによる
遊技者の不利益(例えば、上皿の残り球が少ないとき
に、大当りが発生した場合、速やかに賞球排出が行われ
ないと、大当り初期にいわゆるパンクする恐れがある)
を防止する意味もある。そこで本発明は、各入賞口毎に
センサが設けられている遊技機(セーフユニットを持た
ないタイプ)であって、入賞検出に応じた賞球排出の制
御(特に、賞球数情報の送信に関連する制御)が遊技制
御装置を中心とした処理で一括して実現でき、制御系全
体の制御処理の簡素化や、賞球排出のさらなる高速化が
可能となる遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の遊技機は、遊技盤の各入賞口への遊技球の
入賞を検出する入賞球検出手段の検出信号に基づいて遊
技の進行を制御する遊技制御装置と、遊技球を排出する
球払出手段、及び、排出された遊技球を検出してその検
出信号を少なくとも前記遊技制御装置に出力する排出球
検出手段を有する球排出機構と、前記遊技制御装置から
送信される賞球数情報に基づいて前記球排出機構を作動
させて少なくとも賞球排出の制御を行う排出制御装置
と、前記球排出機構による遊技球排出の前提条件の成否
を判断するための排出準備状態検出手段と、を備えた遊
技機であって、前記遊技制御装置は、前記入賞球検出手
段の検出結果に基づく賞球数情報を記憶可能な賞球数情
報記憶手段と、この賞球数情報記憶手段に賞球数情報の
データが有ると、送信条件が成立していることを確認し
た上で、当該賞球数情報のデータを前記排出制御装置に
送信する送信実行手段とを有し、前記送信条件は、前記
排出準備状態検出手段の検出信号により前記前提条件が
成立していると判断され、かつ、前回の賞球数情報の送
信が有る場合には、当該送信に対応する所定数の賞球排
出の完了が前記排出球検出手段の検出信号により判断さ
れるか、或いは、前回の賞球数情報の送信に応じた所定
の起点から所定時間が経過していることであることを特
徴とする。ここで、排出準備状態検出手段には、例え
ば、前記球排出機構に供給される遊技球を前記球排出機
構より上流側で検出する予備球検出手段や、前記球排出
機構により排出された遊技球を遊技者側で受けるための
受皿のオーバーフロー状態を検出するオーバーフロー検
出手段や、ガラス枠の開状態を検出するガラス枠開放セ
ンサなどがあり得るが、例えば機種毎に異なってもよい
ことはいうまでもない。また、賞球数情報とは、入賞の
有無や数、及び入賞口の種類、又は賞球数そのもの、或
いは賞球数が判別できる情報である。いわゆる賞球デー
タと称される情報や、入賞記憶と称される情報が含まれ
る。また、上記所定の起点としては、例えば、前回の賞
球数情報の送信時(送信開始時又は送信終了時)があり
得るし、請求項9記載のように、最初の賞球が検出され
た時点としてもよい。
【0009】また好ましい態様として、例えば請求項2
記載のように、前回の賞球数情報の送信が有り、かつ前
記所定時間が経過しているのに、当該送信に対応する所
定数の賞球排出の完了が判断されておらず、当該送信に
対して排出された賞球数が不足している場合には、前記
送信実行手段が、送信する賞球数情報としてその不足分
の賞球数に対応した補正データを選択して前記送信を実
行する構成としてもよい。また、例えば請求項3記載の
ように、前記送信実行手段が、前記補正データの送信
を、前記賞球数情報記憶手段に記憶された賞球数情報の
他のデータよりも優先させて実行する構成としてもよ
い。
【0010】また、例えば請求項4記載のように、前記
賞球数情報記憶手段が、前記入賞球検出手段の検出結果
に基づいて新たに発生した賞球数情報を累積加算しつつ
記憶する元情報記憶部と、この元情報記憶部に記憶され
た賞球数情報のうち送信予定の又は送信したデータを記
憶する送信情報記憶部とを有し、前記送信実行手段が、
前記排出球検出手段が賞球を検出する毎に、この検出さ
れた賞球数に対応する賞球数情報を前記送信情報記憶部
のデータから順次減算し、この減算により前記送信情報
記憶部のデータが無くなると、前記所定数の賞球排出が
完了したと判断し、前記所定時間が経過した時点で、前
記送信情報記憶部にデータが残っている場合には、この
残っているデータを前記補正データとして送信する構成
でもよい。また、例えば請求項5記載のように、停電時
に、前記賞球数情報記憶手段の少なくとも元情報記憶部
と送信情報記憶部のデータが保持されるように、前記賞
球数情報記憶手段にバックアップ電源を供給可能なバッ
クアップ電源手段を設けてもよい。
【0011】また、例えば請求項6記載のように、前記
送信実行手段が、停電からの復帰時を含む電源投入時
に、前記送信情報記憶部に賞球数情報のデータが残って
いる場合には、このデータの前記補正データとしての送
信を、前記賞球数情報記憶手段に記憶された賞球数情報
の他のデータよりも優先させて実行する構成でもよい。
また、例えば請求項7記載のように、前記送信実行手段
が、前記補正データと、前記補正データ以外の賞球数情
報のデータとを、同じ種類及び形式で前記排出制御装置
に送信する構成でもよい。また、例えば請求項8記載の
ように、前記送信実行手段が前記補正データを送信した
のか、或いは前記補正データ以外の賞球数情報のデータ
を送信したのかを、報知する送信情報報知手段をさらに
備える構成でもよい。また、例えば請求項9記載のよう
に、前記所定時間の開始時期である所定の起点は、前回
の賞球数情報の送信によって排出された賞球を前記排出
球検出手段が最初に検出した時点でもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をパチ
ンコ機に適用した例として、図面を参照して説明する。 A.遊技盤の構成 図1はパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。図1に
おいて、1aは遊技盤であり、前面の略円形領域がガイ
ドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成され
ている。この遊技領域3には、識別情報(以下、場合に
より特図という)を複数の変動表示領域毎に変動表示す
るための表示画面4aを有する画像表示装置4(特図表
示装置などと呼ばれるもの)と、開閉扉5aにより開閉
される大入賞口5bを有する特別変動入賞装置5と、左
右一対の開閉部材を有し特図始動口(特図の変動表示の
始動条件となる入賞口)として機能する普通変動入賞装
置6と、この場合大入賞口5bの左側に設けられ後述す
る普通図柄(以下、場合により普図という)を表示する
普図表示器(普通図柄表示器)7と、スルーチャッカー
形式の普図始動口(普図の変動表示の始動条件となる入
賞口)8と、一般入賞口9,10と、風車と呼ばれる打
球方向変換部材11と、サイドランプ12と、アウト穴
13と、特別変動入賞装置5の両側及び下側に設けられ
たランプ14や飾り15などが備えられている。また、
画像表示装置4の上部には、4個の特図始動記憶表示器
16が設けられている。また、特別変動入賞装置5の両
側上面には、一般入賞口17が設けれ、さらに大入賞口
5bの右側には、普図始動記憶表示器18が設けられて
いる。また、遊技領域3の外側上方(遊技盤1aの右上
及び左上)には、賞球排出の種類(通常排出又は補正排
出)を報知するランプ21,22が設けられている。な
お、ランプ21は通常排出(後述する通常の賞球データ
に基づく賞球排出)であることを、ランプ22は補正排
出(後述する補正データに基づく賞球排出)であること
を、それぞれ報知すべく点灯制御される。また、これら
ランプ21,22は、本発明の送信情報報知手段を構成
している。
【0013】そして、普通変動入賞装置6内の入賞流路
には特図始動スイッチ(特図始動センサ)51が、普通
図柄始動口8内の通過流路には普図始動スイッチ(普図
始動センサ)52(図3に示す、以下図1に示されてい
ないものは同様)が、それぞれ設けられている。また、
特別変動入賞装置5の大入賞口5b内における、継続入
賞流路(いわゆる特別入賞口を通過する流路)にはアタ
ッカーVスイッチ(継続センサ)53が、また一般入賞
流路(特別入賞口を通過しない流路)にはアタッカーカ
ウントスイッチ(カウントセンサ)54がそれぞれ設け
られている。また、各一般入賞口9,10,17には、
それぞれ、入賞口スイッチ(入賞センサ)A1〜ANが
設けられている。
【0014】ここで、画像表示装置4は、カラーで静止
画及び動画が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(L
CD)であり、CRTであってもよい。普図表示器7
は、例えば、一桁の数字を表示する7セグメントの表示
部を有し液晶又はLED等よりなる表示器であり、この
場合前記普通図柄(普図)は、一桁の数字である。な
お、後述する図3では、この普図表示器7を構成する表
示素子としてLEDを例示しており、この表示素子を普
図LED7aと称している。また、特図始動記憶表示器
16或いは普図始動記憶表示器18は、後述するように
特図或いは普図の始動記憶の数を表示するものである。
また、特図始動スイッチ51は、普通変動入賞装置6に
入賞した遊技球を1個ずつ検出し、普図始動スイッチ5
2は、普通図柄始動口8を通過する遊技球を1個ずつ検
出し、アタッカーカウントスイッチ54は、特別変動入
賞装置5の大入賞口5bに入った遊技球のうち一般入賞
した遊技球を1個ずつ検出し、アタッカーVスイッチ5
3は、大入賞口5bに入った遊技球のうちいわゆる継続
入賞(V入賞)した遊技球を1個ずつ検出する。また、
入賞口スイッチA1〜ANは、各一般入賞口に入賞した
遊技球を1個ずつ検出するものである。
【0015】なお、遊技盤1aの遊技領域3には、通常
天釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、
ここでは繁雑になるので図示省略している。また、同様
に図示省略しているが、遊技盤1aには、その他の各種
装飾ランプや、LED等が設けられていてもよい。また
本発明では、遊技盤における遊技領域はどのようなもの
でもよく、遊技球の入賞により遊技価値としての賞球を
排出する遊技機であれば、任意の構成を取り得る。パチ
ンコ機以外の遊技機であってもよい。なお、本例ではい
わゆる「第1種」に属するパチンコ機に適用した例を説
明する。
【0016】B.球排出機構の構成 次に、本形態例の排出ユニット25(球排出機構)の構
成について説明する。この排出ユニット25は、遊技機
裏面側に設けられるものである。図9はこの排出ユニッ
ト25の内部構成を示す縦断面図である。排出ユニット
25は、遊技球が重力で流れ落ちるように基本的に上下
方向に形成された遊技球流路30と、この遊技球流路3
0の上部に設けられた球払出手段40と、この遊技球流
路30の下部に設けられた排出球検出手段50とを備え
る。なお、図9において符号Kで示すものは、遊技球で
ある。遊技球流路30は、遊技機裏面に設けられた図示
省略の貯留タンクから誘導路により誘導されて半端セン
サユニット(図示省略)を経た遊技球が上端側から流下
するもので、球払出手段40より下方の分岐部31にお
いて二つに分岐し、一方が賞球として排出された遊技球
を通過させるための賞球流路32となっており、他方が
貸球として排出された遊技球を通過させるための貸球流
路33となっている。分岐部31には、遊技球流路30
の上流側に対して賞球流路32又は貸球流路33の何れ
か一方を閉じる位置に揺動可能な流路切換弁34が設け
られ、この流路切換弁34が流路切換ソレノイド35に
駆動されて何れか一方の位置に揺動することにより、遊
技球流路30の下流側に排出された遊技球Kが、賞球流
路32と貸球流路33のうちのいずれか一方を通過する
構成となっている。ここで、流路切換ソレノイド35は
直動型のもので、その出力軸35aが進退することによ
り、その出力軸35aに連結されたレバー35bを介し
て流路切換弁34が揺動する。なお本形態例の排出ユニ
ット25は、上記遊技球流路30が図9の紙面に直交す
る方向に2列設けたれた2条タイプであり、遊技球流路
30に付随する構成要素(流路切換弁34等や排出球検
出手段50など)も、これに対応して2組設けられてい
る。また、上述の貯留タンク(図示略)は、排出される
前の球を予め貯留しておくもので、この貯留タンクの球
数の不足は補給センサ(図示略)によって検出され、不
足のときは島設備から球が補給される。貯留タンク内の
球は誘導路(図示略)により誘導され、排出ユニット2
5によって排出される。誘導路に賞球排出あるいは球貸
し排出のための球が有るかどうかは半端センサユニット
の半端球検出スイッチ(半端センサ)55(図3に示
す)によって検出される。
【0017】球払出手段40は、2列の遊技球流路30
に対応した2枚のスプロケット41と、これらを一括駆
動する1個の球排出モータ(パルスモータ)42と、こ
の球排出モータ42の回転出力をスプロケット41に伝
達するための小歯車43及び大歯車44と、重力による
スプロケット41の不用意な回転(即ち、遊技球Kの不
用意な排出)を防止するための停止部材45と、この停
止部材45を駆動するストッパーソレノイド46とを有
する。スプロケット41は、遊技球流路30の上部に設
けられた開口36から外周部が部分的に遊技球流路30
内に位置するように配置され、図9において紙面に直交
する方向に配設された軸47により回転自在に支持され
ている。このスプロケット41は、外周の歯と歯の間
(即ち、谷部)に遊技球Kが1個宛はまり込む寸法形状
となっており、必ずこのスプロケット41の回転を伴っ
て遊技球Kがこのスプロケット41の箇所を通過する構
成となっている(即ち、スプロケット41が回転しなけ
れば、遊技球流路30の開口36の箇所を遊技球Kは通
過できない構成となっている)。また、2枚のスプロケ
ット41は、図9に示すように相互に移送が半ピッチ分
ずれており、遊技球Kを交互に排出する。球排出モータ
42は、前記軸47と平行に配設され、スプロケット4
1を図9において反時計方向(以下、排出方向という)
に所定量(所定角度又は所定回転量)だけ回転させて、
遊技球Kを所定数下流側に排出する動作を駆動制御する
ためのパルスモータである。なおこの球排出モータ42
は、後述する排出制御装置200によって制御される。
【0018】小歯車43は、前記軸47と平行な軸(符
号省略)に回転自在に支持されて配設され、一方側で球
排出モータ42の出力軸に固定された駆動歯車(図示省
略)とかみ合い、他方側で大歯車44とかみ合ってい
る。また、大歯車44は、スプロケット41と同一の軸
47に回転自在に支持されてスプロケット41と一体的
に連結されている。なおこの場合、この大歯車44は、
2枚のスプロケット41の内側に2個並列に設けられて
おり、それぞれが1個の小歯車43とかみ合っている。
停止部材45は、断面コ字状の支持部材47aにその上
端側が支持された可動板で、爪45aが形成された下端
側が大歯車44に対して進退するように揺動自在となっ
ている。この停止部材45の上端は、引張バネ48によ
って付勢されており、この付勢力の向きは、爪45aを
大歯車44の外周に押し付ける向きに設定されている。
また、この停止部材45の爪45aは、大歯車44の外
周に押し付けられたときに、各大歯車44の歯に係合し
各大歯車44の回転(即ち、各スプロケット41の回
転)を阻止する寸法形状となっている。また、ストッパ
ーソレノイド46は、停止部材45の背面側に配置され
て支持部材47a内に固定され、励磁されると停止部材
45を引きつける力(大歯車44から後退させる力)を
発生させ、非励磁状態では停止部材45を解放するもの
である。このストッパーソレノイド46も、後述する排
出制御装置200によって制御される。
【0019】このように構成された球払出手段40で
は、排出制御装置200の制御によりストッパーソレノ
イド46が作動すると(励磁されると)、上述の引きつ
ける力により停止部材45の下端側が後退方向に揺動し
てその爪45aが大歯車44の外周に係合した状態が解
除され、スプロケット41が回転可能状態になる。そし
て、この回転可能状態において、排出制御装置200の
制御により球排出モータ42が作動してスプロケット4
1が排出方向に所定量だけ回転することによって、それ
に対応した数量の遊技球Kが下流側に送り出され、重力
により遊技球流路30を流れ落ちてゆく。また、こうし
て所定量の遊技球Kが排出された直後には、排出制御装
置200の制御により球排出モータ42の回転が停止さ
れるとともに、ストッパーソレノイド46が即座に非作
動状態(非励磁状態)に戻される。これにより、引張バ
ネ48の付勢力によって停止部材45の下端側が前進方
向に揺動してその爪45aが大歯車44の外周に係合状
態となり、スプロケット41の回転が阻止されて重力の
作用で所定量を越える量の遊技球Kが流下してしまう誤
動作が確実に防止される。なお、遊技球の排出中(即
ち、賞球排出又は貸球排出の最中)に停電があり、球排
出モータ42やストッパーソレノイド46の作動が排出
制御装置200による停電処理により停止した場合に
も、上述した停止部材45の作用で遊技球Kの流下が即
座に阻止される。次に、排出球検出手段50は、この場
合、賞球流路32を通過する遊技球K(即ち、賞球)を
検出する賞球検出センサ50aと、貸球流路33を通過
する遊技球K(即ち、貸球)を検出する貸球検出センサ
50bとよりなる。なお、これらセンサ50a,50b
のうち賞球検出センサ50aの検出出力は、後述する遊
技制御装置100にも入力されている。また、これらセ
ンサ50a,50bは、遊技球流路30が2条あること
に対応して、各遊技球流路30にそれぞれ1個宛設けら
れており、後述する図3では、例えば一方の賞球検出セ
ンサ50aを第1賞球検出センサ50a、他方の賞球検
出センサ50aを第2賞球検出センサ50aと称してい
る。また、後述する制御ブロック図(図3)では、図9
に示した排出ユニット25のうち、球払出手段40が設
けられた上部の本体部分を払出ユニット25aと称し、
流路切換弁34やセンサ50a,50b等が設けられた
下部を流路切換ユニット25bと称している。
【0020】C.電源供給系統 図2は本形態例の遊技機1における電源供給系統を示す
図である。図2において、遊技機1には外部からAC2
4Vが供給されるようになっており、外部電源であるA
C24Vはターミナル基盤71を介して間接的に電源供
給装置150に分配される。電源供給装置150はAC
24Vを直流に変換し、各種のDC電圧を生成して各制
御装置に供給する。具体的には、ソレノイド駆動用のD
C30V、ランプ類駆動用のDC24V、センサ駆動用
及びバックライト駆動用のDC12Vを駆動用電源とし
て生成するとともに、各制御装置を動作させるための制
御装置用電源としてDC12V或いは5Vを生成する。
そして、DC30V及びDC12Vを発射制御装置72
に、DC24V、DC12V及びDC5Vを排出制御装
置200に、DC32V、DC24V、DC12V及び
DC5V(バックアップ電源含む)を遊技制御装置10
0に、DC12Vを音制御装置133に、DC30V、
DC24V及びDC12Vを装飾制御装置132に、D
C12Vを表示制御装置131に供給する。
【0021】発射制御装置72は発射操作ノブ(図示
略)の回動量に応じて発射装置(図示略)制御し、回動
量に対応した強さで遊技球を発射させる制御を行う。な
お、発射制御装置72には排出制御装置200から発射
イネーブル信号が入力されるようになっており、発射イ
ネーブル信号は排出制御装置200側で何らかの異常が
生じた場合に、発射装置の発射動作を停止したり、ある
いは異常が解消された場合に発射動作を可能にする信号
である。
【0022】排出制御装置200は遊技制御装置100
から送信された遊技価値排出制御情報(賞球数情報)に
基づき、所定数の遊技球(即ち、賞球)を排出させる制
御を行う(詳細後述する)。また、排出制御装置200
は球貸機80(いわゆるCRサンドユニット)との間で
信号の授受を行いながら、球貸しに伴う制御も行う。す
なわち、球貸機80からの球貸し準備完了を示すBRD
Y信号を遊技機1側の排出制御装置200で受信し、遊
技機1側の準備完了を示すPRDY信号を球貸機80側
で受信することにより、球貸機80を含めた球貸し制御
が可能になる。また、球貸機80から排出制御装置20
0に球を貸し出すことを要求するBRQ信号を送信し、
その信号の受信に基づき排出制御装置200で貸球排出
を行い、貸球排出が終了したことに基づきEXS信号を
球貸機80側へ送信することにより一連の球貸し制御が
可能になる。
【0023】遊技制御装置100は、遊技の総括的制御
を行う制御装置であり、この場合、賞球排出制御につい
ても中心的な役割を果たす(詳細後述する)。表示制御
装置131は遊技制御装置100から送信された表示デ
ータ(表示制御信号)に基づき、画像表示装置4の画像
表示を制御するとともに、画像表示装置4に対して電源
を供給している。装飾制御装置132は遊技制御装置1
00から送信された装飾データ(装飾制御信号)に基づ
き、サイドランプ等の発光を制御するとともに、この発
光装飾部材に電源を供給している。音制御装置133は
遊技制御装置100から送信された音データ(音制御信
号)に基づき効果音を生成する等、効果音に関する制御
を行う。
【0024】D.制御系の構成 次に、本形態例のパチンコ機の制御系の構成について説
明する。図3は制御系を示す図である。この制御系は、
大きく分けて、遊技制御装置100と、電源供給装置1
50や排出制御装置200を初めとするその他の周辺装
置等によって構成される。ここで、遊技制御装置100
は、マイクロコンピュータを含む回路で、例えば遊技盤
1aの裏面に取付けられた役物制御ユニット(図示略)
により実現されている。また、電源供給装置150は、
例えば遊技機の枠側に設けられたユニットで実現されて
いる。また、排出制御装置200は、例えば遊技機の枠
側に設けられた排出制御ユニット(図示略)によって実
現されている。図3において、遊技制御装置100は、
パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイ
コンからなる遊技用マイクロコンピュータ110と、水
晶の発振周波数を分周して所定のクロックを得るクロッ
ク生成回路(CLK)101と、各種信号の入出力を行
う入出力インターフェース102とを含んで構成され
る。遊技用マイクロコンピュータ110は、CPU11
1、ROM112、RAM113を内蔵しており、いわ
ゆるアミューズチップ用のICとして製造されている。
ここで、遊技用マイクロコンピュータ110のCPU1
11は、本発明の送信実行手段及び送信情報報知手段を
構成している。また、RAM113は、本発明の賞球数
情報記憶手段(元情報記憶部、送信情報記憶部)に相当
している。
【0025】なお、賞球数情報とは、入賞の有無や数、
及び入賞口の種類、又は賞球数そのもの、或いは賞球数
が判別できる情報である。この場合具体的には、遊技用
マイクロコンピュータ110のRAM内に複数のメモリ
エリア(例えば、容量がそれぞれ1バイトのエリア)が
確保され、入賞記憶(入賞の種類毎の入賞数の記憶)の
データと、送信予定又は送信済みの賞球数のデータ(送
信用の賞球データ)とが、本発明の賞球数情報としてこ
れらメモリエリアに記憶される。例えば、入賞の種類
(賞球数の違い)が5個賞球、10個賞球、15個賞球
の3種類の場合には、この3種類分の入賞記憶をそれぞ
れ記憶する3個のメモリエリア(本発明の元情報記憶部
に相当しており、以下、入賞情報メモリエリアという)
と、賞球数情報の送信処理毎に新たな送信用の賞球デー
タ(排出予定数のデータ)が更新登録される1個のメモ
リエリア(本発明の送信情報記憶部に相当しており、以
下、送信情報メモリエリアという)とが設けられる。
【0026】入出力インターフェース102には、特図
始動スイッチ51、普図始動スイッチ52、アタッカー
Vスイッチ53、アタッカーカウントスイッチ54、入
賞口スイッチ1〜N(A1〜AN)からの検出信号が入
力される。なお、これらスイッチ51〜54や入賞口ス
イッチ1〜N(A1〜AN)は、本発明の入賞球検出手
段に相当する。但し、普図始動口に遊技球が入賞(通
過)しても通常賞球排出は実行されない(普図始動口は
通常普図変動を始動させるだけのものである)ので、こ
のような場合、普図始動スイッチ52は、本発明の入賞
球検出手段に相当しない。本形態例では、普図始動スイ
ッチ52を本発明の入賞球検出手段から除くこととす
る。また、この入出力インターフェース102には、賞
球排出および貸球排出のための遊技球が有るかどうか
(前述の球排出機構25の上流側に十分な遊技球が有る
か否か)を検出する半端球検出スイッチ(半端センサ)
55、遊技機前面下部に設けられた受皿(図示省略)の
満杯状態(球の過剰貯留)を検出するオーバーフロース
イッチ(オーバーフローセンサ)122、遊技機前面の
ガラスを支持するガラス枠が開けられたことを検出する
ガラス枠解放スイッチ(ガラス枠解放センサ)123か
らの検出信号も、入力されている。また、賞球排出数を
検知するための前述の第1及び第2賞球検出センサ50
aからの検出信号も、中継基板250を介して入力され
ている。なお、入賞口スイッチ1〜N(A1〜AN)
は、遊技盤に一般入賞口がn個ある場合には、n個配置
される。また、半端球検出スイッチ55、オーバーフロ
ースイッチ122、ガラス枠解放スイッチ123は、排
出前提条件の成否を判断するための本発明の排出準備状
態検出手段に相当する。この場合の排出前提条件とは、
半端球検出スイッチ55により遊技球が検出されている
こと、オーバーフロースイッチ122により受皿の満杯
状態が検出されていないこと、ガラス枠開放センサ12
3によりガラス枠が開いていることが検出されていない
ことであり、これら全ての前提条件が成立していない
と、たとえ未排出の賞球や貸球が残っていても遊技球の
排出を行わないように構成されている。
【0027】一方、入出力インターフェース102から
は、前述の表示制御装置131、装飾制御装置132、
音制御装置133、前述の普図表示器7の普図LED7
a、前述の普通変動入賞装置6を駆動する普通電動役物
ソレノイド(普電ソレノイド)134、前述の特別変動入
賞装置5の開閉扉を駆動する大入賞口ソレノイド(アタ
ッカーソレノイド)135、遊技盤用外部出力端子13
6、試験用出力部138に信号が出力される。また、こ
の入出力インターフェース102からは、排出制御装置
200にも遊技価値排出制御情報の信号が出力される。
なお、遊技価値排出制御情報の内容としては、賞球数情
報が出力される。また、図3では図示省略しているが、
入出力インターフェース102からは、前述のランプ2
1又は22に対しても、これらランプを制御するための
信号が出力されている。ここで、遊技盤用外部出力端子
136は、遊技盤側に設けられた外部情報端子であり、
ここから外部の管理装置(図示略)に各種信号(例え
ば、大当り信号等)を出力するものである。なお、管理
装置はホール全体の遊技機、島設備等を管理するもの
で、この端子を介して遊技制御装置100から各種信号
(例えば、大当り信号等)が入力され、入力された各種
信号に基づいて営業上の必要なデータを演算処理し、処
理したデータを必要に応じてディスプレイに表示した
り、印刷したりする。また、試験用出力部138は、遊
技制御装置100に記憶されている情報の読み出し等が
可能な通信用の端子であり、遊技制御装置100の状態
を検査する際などに用いるものである。
【0028】次に、排出制御装置200は、遊技制御装
置100から入力される遊技価値排出制御情報に基づい
て、前述の排出ユニット(球排出機構)25を駆動して
遊技球を排出する制御(詳細後述する)を行うものであ
る。この場合の排出制御装置200は、CPU211、
ROM212、及びRAM213を含むマイクロコンピ
ュータ210と、所定のクロックを得るクロック生成回
路(CLK)204と、入出力用インターフェース20
5とを含んで構成される。なお、各素子間はアドレスバ
ス、データバス、電源線等で接続されている。CPU2
11は遊技球の排出(賞球排出および貸球排出を含む)
に必要な処理を行い、ROM212は排出制御に必要な
プログラム等を格納している。
【0029】排出制御装置200の入出力用インターフ
ェース205には、前述の賞球検出センサ50a及び貸
球検出センサ50bからの信号が入力されている。ま
た、入出力用インターフェース205からは、前述の球
排出モータ42やストッパーソレノイド46、及び流路
切換ソレノイド35に制御信号が出力される。なお、排
出制御装置200と球貸機(CRサンドユニット)80
とは、入出力用インターフェース205を介して双方向
通信可能であり、前述したような信号の授受を行う。
【0030】次に、電源供給装置150は、ロジック電
源回路151、停電検出回路152、逆流防止用のダイ
オード153を含んで構成される。ロジック電源回路1
51にはDC12Vが供給されており、このロジック電
源回路151はDC12VをDC5Vに変換して上記C
PU111,211等の各素子の動作に必要な電源を供
給する。但し、遊技制御装置100のRAM113に
は、不可逆手段として機能するダイオード153を介し
て、また配線155a,155bを通して、ロジック電
源回路151からDC5Vが供給される。また、ロジッ
ク電源回路151からのDC5Vは電源供給装置150
の内部に配置されたコンデンサ(スーパキャパシタ)1
56にも供給されるようになっている。コンデンサ15
6は、配線155a,155bを介して、RAM113
に接続されている。配線155a,155bの途中には
オス/メスタイプのコネクタ(図示略)が設けられてお
り、コネクタによりこれら配線は電源供給装置150側
と遊技制御装置100側とに分離可能である。
【0031】ここで、コンデンサ156は、本発明のバ
ックアップ電源手段に相当し、通常運転時(非停電時)
にダイオード153を介して充電され、停電時はRAM
113をバックアップするものである。即ち、コンデン
サ156は、RAM113の記憶内容(特に、賞球数情
報のメモリエリア)を保持すべくRAM113に対して
バックアップ電源を供給する。なお前述したように、従
前の一般的なパチンコ機は、全ての入賞球を一カ所に集
めて1個ずつ検出し、入賞球を賞球払出が完了するまで
保持しておくセーフユニットを備えていて、停電があっ
てもこのセーフユニットに保持されている入賞球を確認
することで、未排出の賞球数がある程度判定できた。し
かし、本形態例の場合には、このようなセーフユニット
を備えずに、前述した如く各入賞口毎に入賞検出を行う
構成であるため、未排出の賞球の情報をソフト的に保持
しておく必要があり、そのためにこのようなバックアッ
プ電源が供給される構成となっている。また、単に遊技
制御装置100内にバックアップ電源を設けた場合に
は、遊技制御装置100が不正に取り外されて賞球数情
報が不正に書き込まれることによる不正な賞球排出を回
避困難であるため、バックアップ電源であるコンデンサ
156を制御装置の外部に設けている。このようにすれ
ば、遊技制御装置100を取り外したときにバックアッ
プ電源の供給が断たれるので、そのような不正な賞球数
情報の書き込みが不可能となる。
【0032】また、停電検出回路152は、DC5V生
成回路への電源供給が断たれたことを検出(例えば、D
C32Vが所定の電圧まで低下したとき停電として検
出)するもので、停電になると、事前に停電検出信号を
出力した後、CPU111に強制的にリセット信号を入
力してCPU111の動作(即ち、マイクロコンピュー
タ110の動作)を停止させるものである。このような
構成であれば、停電の際にCPU111が正常に動作で
きる電圧時(完全にダウンする前に)にCPU11を停
止させて、停電によりCPU111が不安定になってR
AM113に不定な値が書き込まれることが防止でき、
RAM113に記憶されている内容を確実に保持でき
る。
【0033】E.遊技の概要 次に、遊技制御装置100の制御に基づいて本形態例の
パチンコ機で行われる遊技の概要について説明する。ガ
イドレール2を介して遊技領域中に打込まれた遊技球
が、特別図柄始動口を兼ねた普通変動入賞装置6に入賞
すると、画像表示装置4の表示画面4aの複数の領域
(例えば上下又は左右の3箇所)において多数の識別情
報(数字,文字,記号,図柄等よりなるもの)が移動
(スクロール)する表示(いわゆる特図の変動表示)が
行われて、特図の変動表示ゲームが行われる。そして、
見かけ上、この変動表示ゲームの結果としての停止図柄
(停止した図柄の組合せ)が所定の態様(例えば、
「7、7、7」などのゾロ目)であれば、大当りと呼ば
れる遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)が発生
する。
【0034】この特別遊技状態(即ち、この場合には大
当り状態)が発生すると、特別変動入賞装置5の開閉扉
5aが、例えば30秒程度(或いは、10個入賞までの
期間)開放される特別遊技が行われる。この特別遊技の
1サイクル(即ち、大当たりのラウンド)は、各ラウン
ド中に継続入賞球の検出(アタッカーVスイッチ53に
よる入賞球の検出)が行われることを条件に、例えば、
16ラウンドまで継続して行われる。また、上記特図の
変動表示ゲーム中又は特別遊技中に、普通変動入賞装置
6にさらに遊技球が入賞したときには、特図始動記憶表
示器16が点灯して例えば4個まで記憶され、特図の変
動表示ゲーム又は特別遊技の終了後に、その記憶に基づ
いて上記特図の変動表示ゲームが繰返される。
【0035】一方、遊技中に、遊技球が普通図柄始動口
8に入賞(通過)したときは、普図表示器7の識別情報
(この場合、一桁の数字)の変動表示による普図の変動
表示ゲームが行われる。そして、この変動表示ゲームの
結果としての停止図柄が所定の図柄(例えば、「7」)
であれば、普図当りと呼ばれる遊技価値が付与された状
態(普図当り状態)が発生する。この普図当り状態が発
生すると、普通変動入賞装置6の一対の開閉部材が逆ハ
の字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持され
る。これにより、普通変動入賞装置6に遊技球が入賞し
易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が
増えて大当り状態発生の可能性が増す。また、上記普図
の変動表示ゲーム中に、普通図柄始動口8にさらに遊技
球が入賞したときには、普図始動記憶表示器18が点灯
して例えば4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの
終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲー
ムが繰返される。
【0036】なお制御上は、例えば前記特図の変動表示
ゲームの開始条件となる特図の始動口(この場合、普通
変動入賞装置6)への遊技球の入賞があったことを条件
として、各種乱数の値が抽出記憶されて、この抽出記憶
された乱数値と予め設定された判定値とが判定時に比較
判定され、この比較判定結果に基づいて、予め大当たり
とするか否かや、特図の変動表示においていわゆるリー
チアクションを行うか否か等が決定され、この決定に応
じて特図の変動表示が実行される。普図の変動表示ゲー
ムについても同様である。
【0037】F.制御系の動作 次に、前述した制御系により行われるパチンコ機の制御
について、図4〜図6のフローチャートなどを参照しつ
つ説明する。 (a)遊技制御装置のメインルーチン まず、遊技制御装置100(遊技用マイクロコンピュー
タ110)により行われるメイン制御処理(メインルー
チン)を、図4により説明する。この制御処理は、図3
の発振器101により作り出される基準時間毎に1シー
ケンスずつ行われる。すなわち、最終ステップS21の
残余時間処理において、遊技用マイクロコンピュータ1
10に発振器101からリセット信号が入るたびに、ス
テップS1から実行される。
【0038】処理が開始されると、ステップS1におい
て先ず、電源投入判定処理が行われる。この電源投入判
定処理では、電源投入時であるか否か判定し、電源投入
時の場合には、ROMの正常判定処理、RAMにおける
ワークエリアのイニシャライズ、I/Oレジスタの設
定、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニ
シャライズ等の初期化処理が行われる。次に、ステップ
S2では、入力処理を行い、入力インターフェース回路
102からの信号を取り込む。これにより、外部の入力
情報が取得される。次いで、ステップS3で乱数更新処
理を行う。この乱数更新処理では、特図に関連する乱
数、および普図に関連する乱数などの更新が行われる。
例えば、特図に関連する乱数としては、大当り判定用乱
数(特別遊技判定用乱数)、リーチアクション判定用乱
数、大当り停止図柄判定用乱数、などがある。ここで
は、各乱数を例えば[1]ずつインクリメントして更新
することが行われる。したがって、本ルーチンが繰り返
される毎に、各乱数が変り、各乱数抽出値がアトランダ
ム性を保つようになる。次に、ステップS4で各入賞口
スイッチ監視処理を行う。ここでは、特図始動スイッチ
51、普図始動スイッチ52、入賞口スイッチ1〜N、
アタッカーVスイッチ53、及びアタッカーカウントス
イッチ54などからの入力監視を行うとともに、これら
センサからの入力信号に基づいて、特図変動や普図変動
の始動記憶の更新、各乱数の抽出、賞球数情報の更新記
憶(詳細後述する)、大当り時のラウンド継続の設定
(即ち、ラウンド継続権の発生又は消滅のための設
定)、などの処理を行う。
【0039】次いで、ステップS5では、遊技価値排出
情報監視処理(図6により詳細後述する)を実行する。
次に、ステップS6の特図ゲーム処理では、特図を変動
表示させる前の始動記憶監視、図柄停止監視および大当
り処理の何れかに対応した処理が行われる。次に、ステ
ップS7の普図ゲーム処理では、遊技球が普通図柄始動
口に入賞(通過)したときに、普図表示器7の識別情報
(例えば、一桁の数字)の変動表示による普図の変動表
示ゲームについての処理を行い、普図当りとなった場合
には対応する普図当り処理を行う。次に、ステップS8
の普図変動処理では、普図を変動表示するための処理が
行われ、所定時間経過後に、普図変動が停止して普図当
りあるいは外れの何れかになる。次に、ステップS9の
不正監視処理では、特別変動入賞装置に対するノーカウ
ントの監視、その他の不正監視が行われ、不正等の場合
には、例えば後述のステップS11の外部情報編集処理
にてエラー信号を外部の管理装置に出力するような編集
が行われる。またここでは、賞球排出制御に関するエラ
ー監視(後述する)も行われ、エラーがあると、後述の
出力処理S20でエラー表示が行われる。次に、ステッ
プS10のソレノイド編集処理では、遊技用マイクロコ
ンピュータ110からアタッカーソレノイド(大入賞口
ソレノイド)135、普電ソレノイド(普通電動役物ソ
レノイド)134へ送信するソレノイド制御情報の編集
を行う。次に、ステップS11の外部情報編集処理で
は、遊技用マイクロコンピュータ110から外部接続端
子136又は138を介して外部の管理装置へ送信する
外部情報(例えば、大当り信号等)の編集を行う。
【0040】次いで、ステップS12では、遊技価値排
出情報設定処理を実行する。遊技価値排出情報設定処理
は、排出制御装置200に送信する遊技価値排出情報
(賞球制御情報とも呼ばれる)を編集する処理であり、
この場合の遊技価値排出情報の内容は、賞球数情報であ
る(具体的には、後述の入賞記憶のデータや、賞球デー
タである)。なお、賞球数情報の設定処理については図
5により詳細を後述する。次に、ステップS13の表示
器コマンド編集処理では、遊技用マイクロコンピュータ
110から表示制御装置131へ送信する表示制御情報
の編集を行う。次に、ステップS14のランプコマンド
編集処理では、遊技用マイクロコンピュータ110から
装飾制御装置132へ送信する装飾制御情報の編集を行
う。次に、ステップS15の音声コマンド編集処理で
は、遊技用マイクロコンピュータ110から音制御装置
133へ送信する音制御情報の編集を行う。
【0041】次いで、ステップS16の遊技価値排出情
報送信処理では、遊技用マイクロコンピュータ110か
ら排出制御装置200へ賞球数情報を含む遊技価値排出
制御情報(ステップS12で予め設定された情報)を送
信するための処理を行う。次に、ステップS17の表示
器コマンド送信処理では、遊技用マイクロコンピュータ
110から表示制御装置131へ表示制御信号を送信す
るための処理を行う。次に、ステップS18のランプコ
マンド送信処理では、遊技用マイクロコンピュータ11
0から装飾表示制御装置132へ装飾制御信号を送信す
るための処理を行う。この場合この処理では、通常の賞
球排出と補正の賞球排出のどちらが指令されたかを遊技
者に報知するためのランプ駆動のためのコマンド編集も
実行される。即ち、後述する図5のステップS36,S
37により通常の賞球データが設定されて遊技制御装置
200に送信されている場合には、例えばランプ21
(図1)を点灯させて通常の賞球排出がなされているこ
とを報知し、また、後述する図5のステップS42,S
43により追加の賞球データ(補正データ)が設定され
て遊技制御装置200に送信されている場合には、例え
ばランプ22(図1)を点灯させて補正の賞球排出がな
されていることを報知するための、装飾制御信号の設定
が、ここで実行される。次に、ステップS19の音声コ
マンド送信処理では、遊技用マイクロコンピュータ11
0から音制御装置133へ音声制御信号を送信するため
の処理を行う。なお、以上説明したステップS12〜S
15の各種編集処理やステップS16〜S19の各種送
信処理は、遊技用マイクロコンピュータ110の処理能
力によっては例えば並行処理されてもよい。
【0042】次いで、ステップS20で出力処理を行
い、入出力インターフェース回路102に制御信号を出
力する。これにより、入出力インターフェース回路10
2に接続される各機器が駆動制御され、例えば特別変動
入賞装置5の駆動や、画像表示装置4における特図等の
表示や、上述した各種制御信号や制御情報の送信が実際
に実行される。次に、本メインルーチンでは、以上の処
理がなされた後に、ステップS21で残余時間処理を行
う。この残余時間処理では、ルーチンを繰り返すとき、
次回のルーチンに致る前の余った時間だけ待機する。ス
テップS21を経ると、メインルーチンの1シーケンス
が終了する。
【0043】(b)賞球数情報の記憶更新処理 次に、遊技制御装置100(CPU110)のメインル
ーチンにおける前述のステップS4で実行される賞球数
情報の記憶更新処理について説明する。遊技制御装置1
00は、前述のステップS4の処理で何れかの入賞口へ
の入賞が判定されると、前述の入賞情報メモリエリアの
うちの対応するエリアのデータを判定された入賞数分だ
け増やして更新登録する。なお、ここでデータを増やす
量は、必ずしも入賞1個分とは限らない、例えば同時に
異なる入賞口に入賞があってそれら入賞が同時に判定さ
れている場合には、それら複数の入賞数分だけ該当のメ
モリエリアのデータが増やされる。なお、こうして漏れ
なく記憶された入賞記憶の情報は、後述する処理によっ
て賞球データとして漏れなく排出制御装置200に送信
されるため、データ消失の不具合が確実に防止される。
【0044】また、上述したように入賞情報メモリエリ
アに記憶された入賞記憶のデータは、上述したように加
算してゆく一方で、当然にその入賞に対応する賞球排出
の実行等に関連して減少する方向にも逐次更新される。
この入賞球情報の減算方向への更新は、これに対応した
賞球数情報(賞球データ)を排出制御装置200に送信
した時(送信開始時又は送信終了時)に、例えば前記ス
テップS16の処理において、その分だけ減算すること
で行ってもよいが、この場合、入賞記憶のデータ(賞球
数情報の元情報)がそれに応じた賞球排出が完了する前
に消去されてしまうことになる。そこで好ましくは、賞
球数情報送信後も入賞記憶のデータをそのまま記憶保持
して、そのデータを賞球検出センサ50aの検出信号と
比較判定した後に、最終的に減算してゆく構成でもよ
い。
【0045】(c)遊技制御装置のサブルーチン(遊技
価値排出情報設定処理) 次に、遊技制御装置100(CPU110)のメインル
ーチンにおける前述のステップS12で実行されるサブ
ルーチン(遊技価値排出情報設定処理)を、図5により
説明する。処理が開始されると、ステップS31におい
て、先ず排出動作は終了済みか否か(球払出手段40の
球排出モータ42等が作動終了(停止中)か否か)を判
定し、排出動作終了済みであれば、ステップS32に進
み、排出動作中であれば、1シーケンスの処理を終了す
る。なお、ここでの排出動作終了済みか否かの判定は、
具体的には、後述するステップS57又はステップS5
8(図6)での正常排出終了の設定或いは時間切れ排出
終了の設定がなされているか否か(そのフラグがたって
いるか否か)で判断する。この構成であれば、排出動作
終了の判断が遊技制御装置100内の処理で済み、例え
ば排出制御装置200から球排出機構25の駆動が終了
したことを示す信号等(例えば、前述の要求信号)を受
信する必要がない。次に、ステップS32では、RAM
113の前述の送信情報メモリエリア(送信情報記憶
部)に、未払出(未排出)の賞球の記憶(この場合、賞
球数のデータである賞球数データ)が有るか否か(即
ち、賞球1個分以上の賞球データが残っているか否か)
を判定し、有ればステップS40に進み、無ければステ
ップS33に進む。そして、ステップS33では、RA
M113の賞球数情報の入賞情報メモリエリア(元情報
記憶部)に、未払出(未排出)の賞球数情報(この場合
入賞記憶)が有るか否か(即ち、入賞球1個分以上のデ
ータがあるか否か)判定し、有ればステップS34に進
み、無ければ1シーケンスの処理を終了する。
【0046】次に、ステップS34では、オーバーフロ
ースイッチ122や半端球検出スイッチ55の検出信号
(即ち、排出準備状態検出手段の出力)を読み取り、前
述の排出前提条件が成立したか否か判定し、成立してい
ればステップS35に進み、不成立であれば1シーケン
スの処理を終了する。次に、ステップS35では、記憶
されている入賞記憶が複数入賞分有る場合に、どの入賞
に対する賞球を優先させるか(即ち、払出順)を決定す
る。具体的には、例えば賞球数が多い入賞記憶のデータ
を選択する。次いで、ステップS36では、ステップS
35で選択した入賞記憶のデータに対応する送信用の賞
球数情報のデータを編集する。なお、この場合の賞球数
情報のデータは賞球数のデータ(即ち、賞球データ)で
あり、具体的には、例えば図7に示すような1バイト
(8ビット)のデータのうちから該当するデータを選択
して編集する。例えば、賞球数が5個の場合には、「0
0000101」が編集生成される。
【0047】次に、ステップS37では、ステップS3
6で編集した賞球数情報のデータ(この場合、賞球デー
タ)を排出制御装置200に送信するための設定処理を
行う。なお、ここで設定された賞球データは、ステップ
S16及びS20の処理により実際に遊技制御装置20
0に送信されることになる。例えば、START信号に
続いて出力されるSTB(ストローブ)信号に同期した
8ビットのデータとしてパラレル通信で1個宛送信され
る。なお、このようなデータ送信は、送信条件が成立し
ている限り、本ルーチンが繰り返される度に、賞球数情
報のデータ(この場合、入賞記憶のデータ)が全てゼロ
になるまで、順次繰り返し実行される。なお従来では、
遊技制御装置100から排出制御装置200に送信され
る情報(遊技価値排出制御情報)としては、賞球数情報
の他に排出前提条件が成立しているか否かの排出条件情
報も含まれていたが、本発明ではこのような情報を送信
する必要がなく、本形態例ではこの排出条件情報の送信
は行われない。というのは、賞球データの送信は、送信
条件(排出前提条件を含むもの)が成立していることが
確認された上で行われるので(具体的には、上述のステ
ップS34があるので)、排出制御装置200では、賞
球データを受信した時点で、この排出前提条件が成立し
ているものとして、対応する賞球排出を実行すればよい
からである。そして、ステップS38では、後述のステ
ップS43で送信設定される補正データの送信回数のカ
ウンタ値をゼロにクリアする。次に、ステップS39で
は、前述の送信情報メモリエリアに、送信予定数、即ち
ステップS37又は後述のステップS43で送信設定さ
れた賞球数情報のデータ(通常の賞球データ又は補正デ
ータ)が更新登録される。なお、ここでいう更新登録と
は、以前に記憶されていたデータがあった場合、そのデ
ータを消去して新たに記憶することである。このステッ
プS39を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
【0048】一方、ステップS40では、前記補正デー
タの送信回数のカウンタ値が2回分になっているか否か
判定し、2回分になっていればステップS45に進み、
なっていなければステップS41に進む。次に、ステッ
プS41では、ステップS34と同様に、前述の排出前
提条件が成立したか否か判定し、成立していればステッ
プS42に進み、不成立であれば1シーケンスの処理を
終了する。そして、ステップS42では、ステップS3
2で確認した前述の送信情報メモリエリア(送信情報記
憶部)に残っているデータに対応する送信用の賞球数情
報のデータ(補正データ)を編集する。なお、この場合
の賞球数情報のデータ(補正データ)も、ステップS3
6で編集される通常の賞球データと同種同形式のデータ
であり、具体的には、例えば図7に示すような1バイト
(8ビット)のデータのうちから該当するデータを選択
して編集する。例えば、賞球数の残数が1個の場合に
は、「00000001」が編集生成される。
【0049】次に、ステップS43では、ステップS4
2で編集した賞球数情報のデータ(この場合、補正デー
タ)を排出制御装置200に送信するための設定処理を
行う。なお、ここで設定された補正データも、前述した
通常の賞球データと同様に、ステップS16及びS20
の処理により実際に遊技制御装置200に送信される。
そして、ステップS44では、補正データの送信回数の
カウンタ値を「1」だけ増加させる。このステップS4
4を経ると、ステップS39に進む。次に、ステップS
45では、補正データの送信が2回も行われたのに、未
払の賞球数情報が残っている場合であるので、賞球排出
動作になんらかの故障が生じているとして、排出エラー
の設定を行い、1シーケンスの処理を終了する。なお、
ここで設定された排出エラーは、例えば、前述のステッ
プS9の処理で読み取られ、適応な処置がとられる。例
えば、ステップS20の出力処理を介して排出エラーを
報知するための信号出力(例えば、外部出力端子136
から管理装置への出力)や、表示出力(ランプ点灯)が
実行され、遊技店の管理者などの対応作業が促される。
【0050】以上の処理によれば、送信情報メモリエリ
アに残数がない状態(球排出機構15の球払出手段40
は停止状態)で、入賞情報メモリエリアにデータが生じ
ると(或いは、残データが存在すると)、排出前提条件
が成立していることが確認された上で、賞球排出を行う
べき入賞記憶のデータが選択され、それに応じた送信用
の賞球データ(補正データでない通常の賞球データ)が
編集生成され、この賞球データを送信するための設定処
理がなされる(ステップS31〜S37)。またこの場
合、補正データの送信回数がクリアされた後、上記賞球
データが前記送信情報メモリエリアに更新登録される
(ステップS38,S39)。そして、上記設定処理に
起因して対応する賞球排出の動作が開始されると、ステ
ップS31の判定が否定的になるため、この動作中には
本ルーチンでは実質的には何も実行されない(つまり、
球払出手段40が作動中には、次の設定処理はなにも実
行されず、その一回分の賞球排出動作が終了するまで待
機状態となる)。一方、送信情報メモリエリアに残デー
タが有るのに、賞球排出動作が停止すると、ステップS
31,S32の判定分岐処理を経て、処理がステップS
40に進むため、まず補正データの送信回数が確認され
る。そして、この送信回数が2回未満ならば、排出前提
条件が成立していることが確認された上で、その残デー
タが選択され、それに応じた送信用の賞球データ(補正
データ)が編集生成され、この補正データを送信するた
めの設定処理がなされる(ステップS41〜S43)。
またこの場合、補正データの送信回数がインクリメント
された後、上記補正データが前記送信情報メモリエリア
に更新登録される(ステップS44,S39)。また、
送信回数が2回以上の場合には、前述した如く排出エラ
ーの設定がなされる。なお、この排出エラーが設定され
る状態では、その状態がなんらかの処置(人的操作等)
により解除されない限り、本ルーチンではステップS4
5が実行されるだけであるので、入賞記憶があってもそ
の後の賞球排出の動作は行われなくなる。また、上記補
正データの送信は、ステップS32の分岐判定処理によ
って、送信情報メモリエリアに残データが有る限り、ス
テップS36,S37で設定される通常の賞球データよ
りも優先して設定され送信される。さらに、上述したよ
うな処理内容であると、上記補正データの優先的な送信
は、停電からの復帰時にもなされることになる。という
のは、電源復帰時に送信情報メモリエリアに残データが
有ると、やはりステップS32の判定結果が肯定的にな
り、ステップS40以降がまず実行されるからである。
【0051】(d)遊技制御装置のサブルーチン(遊技
価値排出情報監視処理) 次に、遊技制御装置100(CPU110)のメインル
ーチンにおける前述のステップS5で実行されるサブル
ーチン(遊技価値排出情報監視処理)を、図6により説
明する。処理が開始されると、まずステップS51にお
いて、排出動作終了タイマが作動中(タイマ用カウンタ
値が設定値に未到達)か否かを判定し、作動中であれ
ば、ステップS52に進み、停止中(タイマ用カウンタ
値が設定値に到達してカウントアップした状態)であれ
ば、ステップS59に進む。なお、排出動作終了タイマ
は、排出動作開始からの経過時間を計時するタイマであ
る。次に、ステップS52では、排出動作終了タイマの
カウンタ値を所定時間(例えば、ルーチンの実行周期で
ある前述の基準時間分)だけ増加させて更新する。次い
で、ステップS53では、賞球検出センサ50aによる
賞球検出があったか否か判定し、有ればステップS54
に進み、無ければステップS55に進む。そして、ステ
ップS54では、ステップS53で賞球検出がなされた
分(例えば、賞球1個分)だけ、送信情報メモリエリア
のデータ(即ち、排出予定数)を減らして更新する。ま
た、ステップS55では、ステップS54の減算の結
果、送信情報メモリエリアのデータが無くなったか否か
(即ち、排出予定数がゼロになったか否か)を判定し、
有ればステップS56に進み、無ければステップS57
に進む。そして、ステップS56では、排出動作終了タ
イマのカウンタ値が設定値に到達しているか否か(即
ち、カウントアップしたか否か)を判定し、カウントア
ップしていればステップS58に進み、してなければ1
シーケンスの処理を終了する。一方、ステップS57で
は、1回分の賞球排出が正常に終了したことを示す排出
終了設定がなされる。具体的には、例えば正常排出終了
を示す特定のフラグがたてられる。また、ステップS5
8では、前述の送信情報メモリエリアに設定された賞球
データ分の賞球数(即ち、排出予定数)の全てが未排出
であるのに、1回分の賞球排出が時間切れで終了したこ
とを示す排出終了設定がなされる。具体的には、例えば
時間切れ排出終了を示す特定のフラグがたてられる。な
お、ステップS57,S58では、排出動作終了タイマ
を停止させる処理(そのカウンタ値をゼロにリセットす
る処理含む)も行われる。
【0052】また、ステップS59では、ステップS5
3と同様に、賞球検出センサ50aによる賞球検出があ
ったか否か判定し、有ればステップS60に進み、無け
れば1シーケンスの処理を終了する。次いで、ステップ
S60では、ステップS59における賞球検出が、遊技
価値排出情報(賞球データ含む)の送信後に最初になさ
れた賞球検出であるか否か判定し、肯定的であればステ
ップS61に進み、否定的であればステップS63に進
む。即ち、このステップに処理が進むのは、排出動作終
了タイマが停止中なのに賞球排出が検出された場合であ
るので、その賞球排出が新たな賞球データ(補正データ
含む)の送信による正常なものであるか否かが判定され
る。
【0053】そして、ステップS61では、新たな賞球
排出が正常に開始されたと判断されるので、排出動作終
了タイマの作動(計時動作)を開始する。なお、この作
動開始により、次回のシーケンスではステップS51の
判定が肯定的になる。次いで、ステップS62では、ス
テップS59で賞球検出がなされた分(例えば、賞球1
個分)だけ、送信情報メモリエリアのデータ(即ち、排
出予定数)を減らして更新する。このステップS62を
経ると、1シーケンスの処理を終了する。一方、ステッ
プS63では、図5のステップS45と同様に、賞球排
出動作になんらかの故障が生じているとして、排出エラ
ーの設定を行い、1シーケンスの処理を終了する。即
ち、このステップに処理が進むのは、排出動作終了タイ
マが停止中なのに賞球排出が検出され、しかも、遊技価
値排出情報(前述の賞球データを含むもの)の送信後に
最初になされた賞球検出でない場合であるので、なんら
かの故障又は不正による異常な賞球排出が起きていると
判断される。そこで、遊技店の管理者などに対応を促す
べく、排出エラーを設定し、エラー報知を実行する。
【0054】以上の処理によれば、まず、排出動作終了
タイマが停止していて排出動作が実行されていない状態
(例えば、球排出機構15の球払出手段40が停止状
態)では、ステップS51,S59の判定結果が共に否
定的になり、即座に1シーケンスの処理が終了するた
め、本ルーチンでは実質的には何も実行されない(つま
り、賞球検出がなされるまで待機状態となる)。そして
この状態で、例えば遊技価値排出情報の送信(対応する
排出動作が終了したものは除く)がなされていないの
に、賞球検出がなされた場合には、ステップS59及び
S60を経て、ステップS63が実行され、上述の如く
異常であるとしてエラー設定が行われる。またこの状態
で、新たな遊技価値排出情報(前述の賞球データを含む
もの)が送信され、これに基づく排出制御装置200の
制御で球排出機構25が作動して賞球排出が開始され、
最初の賞球検出がなされたときには、ステップS59及
びS60を経て、ステップS61,S62が実行され、
排出動作終了タイマが作動開始するとともに、賞球検出
に応じて賞球数情報記憶手段(この場合正確には、RA
M113の送信情報メモリエリア)の賞球数情報(前述
した賞球データ又は補正データよりなる排出予定数)が
減算される。その後、本ルーチンが繰り返されると、ス
テップS51の分岐判定によって、ステップS57又は
S58で排出動作終了タイマが停止されない限り、ステ
ップS52以降の処理が毎回実行される。ステップS5
2以降の処理によれば、排出動作終了タイマのカウンタ
更新(計時動作)が実行されるとともに、賞球検出があ
ると、前述の送信情報メモリエリアの賞球数情報が逐次
減算され、その賞球数情報のデータ(即ち、排出予定
数)が無くなったか、或いは排出動作終了タイマがカウ
ントアップしたかが、毎回判定される。そして、排出予
定数が先にゼロになると、正常排出終了となり、排出動
作終了タイマが先にカウントアップすると時間切れ排出
終了となる。
【0055】(e)遊技制御装置のサブルーチン(遊技
価値排出情報送信処理) 次に、遊技制御装置100(CPU110)のメインル
ーチンにおける前述のステップS16で実行されるサブ
ルーチン(遊技価値排出情報送信処理)を説明する。な
お、フローチャートは図示省略する。ここでは、前述の
ステップS37又はS43において設定されたデータ、
即ち遊技価値排出制御情報として排出制御装置200に
送信すべく設定された前述の賞球データ又は補正データ
を実際に排出制御装置200に送信するための処理を行
う。但しこの送信処理は、前述の図5及び図6に示した
処理内容によって結果的に、前述の入賞情報メモリエリ
ア又は送信情報メモリエリアに賞球数情報(入賞記憶又
は賞球データ)が有ることを必須条件とし、さらに以下
に示す送信条件a)及びb)が全て成立していることを
必要条件として、行われる。送信条件とは、a)排出準
備状態検出手段(この場合、オーバーフロースイッチ1
22、半端球検出スイッチ55、及びガラス枠開放セン
サ123)の検出信号により前記排出前提条件が成立し
ていると判断されること、b)前回の賞球数情報(補正
データを含む賞球データ)の送信が有る場合には、前述
の正常排出終了の設定、又は前述の時間切れ排出終了の
設定がなされていること(つまり、前回の送信に対応す
る所定数の賞球排出の完了が賞球検出センサ50aの検
出信号により判断されるか、或いは、前回の送信に応じ
た所定の起点(最初の賞球検出時点)から所定時間(排
出動作終了タイマの設定値)が経過していること)であ
る。
【0056】なぜなら、この場合、前回の送信に対応す
る所定数の賞球排出が完了するか、或いは上記所定時間
が経過していないと、前述の図5のステップS31の判
定が否定的になり、賞球データの送信設定(ステップS
37,S43)が実行されない。また、排出前提条件が
成立していなければ、前述の図5のステップS34,S
41の判定が否定的になり、やはり賞球データの送信設
定(ステップS37,S43)が実行されないし、賞球
数情報の記憶が無ければステップS32を経てステップ
S33の判定が否定的になり、やはり賞球データの送信
設定(ステップS37,S43)が実行されないからで
ある。なおこの場合、排出制御装置200では、こうし
て送信された上述の賞球データを受信すると、無条件に
それに応じた賞球数の賞球排出を行うべく、貸球排出を
行っている最中でない限り即座に、球排出機構25の球
払出手段40等を駆動制御する。そして、排出制御装置
200では、このように遊技制御装置100から送信さ
れた情報に基づいて球排出機構25の駆動制御を単純に
行うのみで、賞球数情報の記憶や、賞球排出が正常に行
われたか否か等の監視処理は特に行わない。さらにいえ
ば、この場合排出制御装置200は、遊技制御装置10
0から上述の賞球データを受信したときのみ、賞球数の
賞球排出を行い、自身の判断で賞球排出のタイミング等
を判断して賞球排出を実行しない構成となっている。
【0057】以上のように本形態例の遊技機では、各入
賞口スイッチよりなる入賞球検出手段により入賞が検出
されると、この検出結果に基づく賞球数情報(この場
合、入賞記憶)が、遊技制御装置100のRAM113
(賞球数情報記憶手段)の入賞情報メモリエリア(元情
報記憶部)に記憶される。そして、この賞球数情報記憶
手段に賞球数情報のデータが有ると、遊技制御装置10
0のマイクロコンピュータ110(送信実行手段)が、
送信条件が成立していることを確認した上で、当該賞球
数情報のデータ(少なくともその一部)を排出制御装置
200に送信する。そして、排出制御装置200では、
こうして送信された上述の賞球データを受信すると、そ
れに応じた賞球数の賞球排出を行うべく、球排出機構2
5の球払出手段40等を駆動制御する。しかも、遊技制
御装置100のマイクロコンピュータ110(送信実行
手段)は、上記送信条件として、前述したように、排出
準備状態検出手段の検出信号により排出前提条件が成立
していること、及び、前回の賞球数情報の送信が有る場
合には、前回の送信に対応する所定数の賞球排出の完了
が賞球検出センサ50a(排出球検出手段)の検出信号
により判断されるか、或いは、前回の送信に応じた所定
の起点(最初の賞球検出時点)から所定時間(排出動作
終了タイマの設定値)が経過していることを確認した上
で、上述した賞球数情報の送信を行う。このため、上記
所定時間が十分長い時間(例えば、賞球の最大排出数を
排出するのに要する時間に若干のマージンを加えた時
間)に設定されていれば、遊技制御装置100から排出
制御装置200に賞球数情報が送信されるタイミング
は、必ず、排出制御装置200や球排出機構25の新た
な賞球排出動作が可能となっている状態となる。つま
り、遊技制御装置100側のみの処理で、賞球排出動作
が監視され、排出制御装置200や球排出機構25の新
たな賞球排出動作が可能となっているタイミングを見計
らって、賞球数情報が送信される。
【0058】これにより、排出制御装置200側では、
前述したように、単に受信された賞球数情報のデータに
応じて、球排出機構25を単純に駆動する制御のみを行
えば、賞球数情報のデータの喪失等の不具合を生じるこ
となく、的確に入賞に応じた賞球排出が実現され、賞球
数情報の記憶保持や、排出球検出手段50の検出信号を
監視して賞球排出数の確認等を行う必要もない。また、
排出制御装置200から遊技制御装置100に対して、
前述の要求信号のような信号を送信する必要もなく、遊
技制御装置100と排出制御装置200間では一方向の
通信のみを行えばよい。したがって、賞球排出の正常性
の監視や賞球数情報の記憶保持を含む賞球排出の管理が
遊技制御装置100側で一括して実現でき、全体として
制御処理が格段に簡素化(プログラム容量の削減)で
き、各制御処理手段(この場合、マイクロコンピュータ
110,210)の負担(例えば、処理速度やメモリ容
量の面での負担)も格段に軽減できる。また、制御処理
が全体として簡素化され、賞球排出を行う度に遊技制御
装置100と排出制御装置200間で双方向通信する必
要もないので、入賞検出から賞球排出までの全体的な制
御が格段に高速化され、一時期に多量の入賞があった場
合などに、より短時間で連続的に全ての入賞に対応する
賞球排出が完了するようになる。特に本形態例では、前
述したように、排出制御装置200では、自身の判断で
賞球排出のタイミング決定等を特に行わず、単に遊技制
御装置100から賞球数情報である賞球データが送信さ
れてきたときだけ、それに応じた球排出機構25の駆動
制御を単純に行うだけである。このため、排出制御装置
200の制御処理は著しく簡素化され、その分制御処理
も高速化される。
【0059】また、本形態例のマイクロコンピュータ1
10(送信実行手段)は、前回の賞球数情報の送信が有
り、かつ前記所定時間が経過しているのに、当該送信に
対応する所定数の賞球排出の完了が判断されておらず、
当該送信に対して排出された賞球数が不足している場合
には、次に送信する賞球数情報としてその不足分の賞球
数に対応した補正データを選択して前記送信を実行す
る。即ち、図6のステップS58の排出終了設定(時間
切れ排出終了設定)がなされて、図5のステップS31
で処理がステップS32に進み、未払出の賞球数情報
(排出不足)が有る場合(前述の送信情報メモリエリア
に残データがあるとき)には、図5のステップS40〜
S44の処理により、この場合2回までその不足分の賞
球データ(補正データ)が賞球数情報として排出制御装
置200に送信される。このため、遊技球の供給不足な
どのトラブルでまんがいち送信された賞球数情報のデー
タ分の賞球排出が実現されない場合(一回の排出で賞球
数の不足がある場合)には、その不足分の賞球排出が追
加的に実行され、遊技者に不利な賞球排出不足が相当の
信頼度で回避される。しかも、このような賞球数不足対
策の処理までもが、この場合遊技制御装置100側のみ
の処理で実現されているので、この点でも全体の制御処
理の簡素化が図れる。なお、特に本形態例の場合には、
入賞情報メモリエリアに他の入賞記憶に対応するその他
の賞球数情報が有る場合でも、この不足分の補正データ
が優先的に送信される。このため、次のような固有の効
果がある。即ち、賞球が不足していた場合には、すぐ次
の賞球排出で不足分が補充されるので、排出球を確認し
ながら遊技を行う遊技者であっても不信感等を抱くこと
がなくなる。つまり、通常は入賞毎に間欠的に賞球排出
がなされるので、遊技者も賞球が不足していることを発
見でき、前回の入賞分に対する賞球が不足しているにも
かかわらず、次の入賞分の賞球を排出してしまうと、不
足の賞球はどうなったのかと疑問や不信感を抱き、遊技
に集中できなくなったり、また遊技店とのトラブルの原
因になりかねない。しかし、賞球が不足した場合、その
不足を解消する追加的な賞球排出が直後に行われれば、
上述したような不信感等が生じない。
【0060】また、本形態例の賞球数情報記憶手段(R
AM113)には、前述したように、入賞球検出手段の
検出結果に基づいて新たに発生した賞球数情報(この場
合、入賞記憶)を累積加算しつつ記憶する入賞情報メモ
リエリア(元情報記憶部)と、この元情報記憶部のうち
送信した賞球数情報のデータ(この場合、賞球データ)
を記憶する送信情報メモリエリア(送信情報記憶部)と
が設けられている。そして、マイクロコンピュータ11
0(送信実行手段)は、前述したように、排出球検出手
段50(正確には、賞球検出センサ50a)が賞球を検
出する毎に、この検出された賞球数に対応する賞球数情
報を送信情報メモリエリア(送信情報記憶部)のデータ
から順次減算し(図6のステップS54,S62)、こ
の減算により送信情報メモリエリアのデータが無くなる
と、所定数の賞球排出が完了したと判断し(ステップS
55,S57)、所定時間(排出動作終了タイマの設定
値)が経過した時点で、送信情報メモリエリアにデータ
が残っている場合には、この残っているデータを補正デ
ータとして送信する(図5のステップS32,S42,
S43等)。この場合、遊技制御装置100側にて、送
信する度に送信した賞球数情報を記憶しているので、そ
の値のみを使用すれば排出完了か否かの判断が容易であ
り、このような点からも制御処理が簡素化される。ちな
みに、例えば、一回の賞球排出が終了したことを示す信
号を排出制御装置200から毎回送信するような構成で
は、そのための信号線をさらに設けて、そのための信号
処理を毎回実行する必要があり、相当なコストアップが
生じる。
【0061】また、本形態例の遊技機は、停電時に、R
AM113(賞球数情報記憶手段)のデータが保持され
るように、RAM113(賞球数情報記憶手段)にバッ
クアップ電源を供給可能なコンデンサ156(バックア
ップ電源手段)を設けてある。このため、停電時におい
ても、未払の賞球数情報のデータが記憶保持されるた
め、停電復帰後にその未払の賞球を前述した補正データ
の送信によって排出することがきる。したがって、停電
による賞球数情報のデータ消失によって、遊技者に不利
益をもたらしたり、遊技者と遊技店間でトラブルを生じ
たりする事態を、防止できる。しかも、本形態例の場
合、停電からの復帰時を含む電源投入時に、送信情報メ
モリエリア(送信情報記憶部)に賞球数情報のデータ
(排出予定数)が残っている場合には、このデータの前
記補正データとしての送信が、記憶された賞球数情報の
他のデータ(通常の賞球データ)よりもやはり優先的に
実行される。このため、停電復帰後に、未払の賞球を即
座に排出して、遊技者の不安感等を即座に解消できるな
どの利点もある。
【0062】また、本形態例の場合、前記補正データ
と、通常の賞球データ(補正データ以外の賞球数情報の
データ)とを、いずれも図7に示すように、同じ種類及
び形式で送信する。このため、送信する賞球データを編
集生成するためのデータテーブル(図7のようなもの)
を、補正データと通常の賞球データとで共用でき、この
点でも制御処理が簡素化できる。また本形態例では、遊
技制御装置100のマイクロコンピュータ110が、前
述のステップS18における処理で、本発明の送信情報
報知手段としても機能し、前記補正データを送信したの
か、或いは通常の賞球データを送信したのかを、この場
合ランプ21又は22の点灯で報知する。このため遊技
者は、排出されている賞球が何の排出か容易に把握でき
るようになる利点がある。なお、このような報知は、遊
技者に対してのみならず、例えば管理装置に送信される
外部信号として出力されてもよく、この場合には、管理
装置において賞球排出の状況(補正排出の回数など)が
把握できる効果がある。
【0063】また本形態例では、賞球排出の終了(次の
賞球数情報の送信タイミング)を判断する所定時間(排
出動作終了タイマの設定値)の開始時期である所定の起
点(排出動作終了タイマの計時開始時点)が、前述のス
テップS59〜S61の処理から明らかなように、賞球
数情報の送信によって排出された賞球を排出球検出手段
50(正確には、賞球検出センサ50a)が最初に検出
した時点である。このため、球排出機構25が前述した
ように貸球排出をも行う簡素な構成であり、しかも遊技
制御装置100が特に貸球排出動作の監視を行っていな
い簡単な制御処理構成でありながら、貸球排出の影響で
賞球排出の監視(賞球排出が終了したか否かの監視)が
不正確になる弊害が回避される。というのは、この場
合、賞球数情報の送信時点で貸球排出を実行中の場合、
この貸球排出が終了されるまで賞球排出の開始が通常よ
りも遅延することになり、その分遅く賞球排出が終了す
るが、例えば上記所定の起点を賞球数情報の送信実行時
点とすると、このような遅延が考慮されなくなり、実際
には正常な賞球排出が終了していないのに、上記所定時
間が経過してしまう(即ち、排出動作終了タイマがタイ
ムアップしてしまう)恐れがある。しかし、上記所定の
起点を最初の賞球検出時点とすれば、このような問題が
生じないからである。
【0064】但し、賞球排出と貸球排出が別個の機構に
よって実行される構成の場合や、賞球排出しか行われな
い現金機(いわゆる非CR機)の場合には、上述したよ
うな問題が生じないので、前記所定の起点は、前回の賞
球数情報の送信を実行した時点(例えば、この送信を開
始した時点、又はこの送信を終了した時点)であっても
よい。前記所定の起点を前回の賞球数情報の送信実行時
点とするには、例えば図8に示すように、遊技制御装置
100における前述の遊技価値排出情報監視処理(図
6)を一部変更すればよい。即ち図8では、ステップS
59aで、賞球検出を判定しない場合には、ステップS
60aで遊技価値排出情報(賞球数情報含む)の送信直
後(送信開始直後、又は送信終了直後)であるか否か判
定する。そして、送信直後であれば、ステップS61を
実行して排出動作終了タイマの計時動作を開始させる。
なおこの場合、賞球数情報が送信された直後に、ステッ
プS61の処理で排出動作終了タイマが作動中になるの
で、賞球数情報送信直後からステップS51の分岐処理
で必ずステップS52に進みステップS59aは実行さ
れない(つまり、最初に排出される賞球もステップS5
3で検出判定される)。したがって、ステップS59a
が実行されて賞球検出有りと判定されれば、その賞球は
賞球数情報の送信により排出された適正なものでないと
推定されるため、必ずステップS63の排出エラー処理
が実行される構成となっている。
【0065】なお、本発明は上記形態例の態様に限られ
ず、各種の変形,応用があり得る。例えば、上記形態例
では、本発明の所定時間を一定の設定値として説明した
が、これに限られず、例えば送信した賞球データの値に
応じて変化させてもよい。また、今回開示された実施の
形態はすべての点で例示であって制限的なものではない
と考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明
ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の
範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれ
ることが意図される。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機では、入賞球検出
手段により入賞が検出されると、この検出結果に基づく
賞球数情報が、遊技制御装置の賞球数情報記憶手段に記
憶される。そして、この賞球数情報記憶手段に賞球数情
報のデータが有ると、遊技制御装置の送信実行手段が、
送信条件が成立していることを確認した上で、当該賞球
数情報のデータ(少なくともその一部)を排出制御装置
に送信する。そして、排出制御装置では、こうして送信
された上述の賞球データを受信すると、それに応じた賞
球数の賞球排出を行うべく、球排出機構の球払出手段等
を駆動制御する。しかも、遊技制御装置の送信実行手段
は、上記送信条件として、排出準備状態検出手段の検出
信号により排出前提条件が成立していること、及び、前
回の賞球数情報の送信が有る場合には、前回の送信に対
応する所定数の賞球排出の完了が排出球検出手段の検出
信号により判断されるか、或いは、前回の送信に応じた
所定の起点(例えば送信時点)から所定時間が経過して
いることを確認した上で、上述した賞球数情報の送信を
行う。このため、上記所定時間が十分長い時間(例え
ば、賞球の最大排出数を排出するのに要する時間に若干
のマージンを加えた時間)に設定されていれば、遊技制
御装置から排出制御装置に賞球数情報が送信されるタイ
ミングは、必ず、排出制御装置や球排出機構の新たな賞
球排出動作が可能となっている状態となる。つまり、遊
技制御装置側のみの処理で、賞球排出動作が監視され、
排出制御装置や球排出機構の新たな賞球排出動作が可能
となっているタイミングを見計らって、賞球数情報が送
信される。
【0067】これにより、排出制御装置側では、前述し
たように、単に受信された賞球数情報のデータに応じ
て、球排出機構を単純に駆動する制御のみを行えば、賞
球数情報のデータの喪失等の不具合を生じることなく、
的確に入賞に応じた賞球排出が実現され、賞球数情報の
記憶保持や、排出球検出手段の検出信号を監視して賞球
排出数の確認等を行う必要もない。また、排出制御装置
から遊技制御装置に対して、前述の要求信号のような信
号を送信する必要もなく、遊技制御装置と排出制御装置
間では一方向の通信のみを行えばよい。したがって、賞
球排出の正常性等の監視や賞球数情報の記憶保持を含む
賞球排出の管理が遊技制御装置側で一括して実現でき、
全体として制御処理が格段に簡素化(プログラム容量の
削減)でき、各制御装置の制御回路の負担(例えば、処
理速度やメモリ容量の面での負担)も格段に軽減でき
る。また、制御処理が全体として簡素化され、賞球排出
を行う度に遊技制御装置と排出制御装置間で双方向通信
する必要もないので、入賞検出から賞球排出までの全体
的な制御が格段に高速化され、一時期に多量の入賞があ
った場合などに、より短時間で連続的に全ての入賞に対
応する賞球排出が完了するようになる。
【0068】また、請求項2記載の遊技機の場合には、
送信実行手段が、前回の賞球数情報の送信が有り、かつ
前記所定時間が経過しているのに、当該送信に対応する
所定数の賞球排出の完了が判断されておらず、当該送信
に対して排出された賞球数が不足している場合には、次
に送信する賞球数情報としてその不足分の賞球数に対応
した補正データを選択して前記送信を実行する。このた
め、遊技球の供給不足などのトラブルでまんがいち送信
された賞球数情報のデータ分の賞球排出が実現されない
場合(一回の排出で賞球数の不足がある場合)には、そ
の不足分の賞球排出が追加的に実行され、遊技者に不利
な賞球排出不足が相当の信頼度で回避される。しかも、
このような賞球数不足対策の処理までもが、この場合遊
技制御装置側のみの処理で実現されているので、この点
でも全体の制御処理の簡素化が図れる。
【0069】また、請求項3記載の遊技機の場合には、
情報数情報記憶手段に送信したデータ以外の他の賞球数
情報のデータが有る場合でも、この不足分の補正データ
が優先的に送信される。このため、次のような固有の効
果がある。即ち、賞球が不足していた場合には、すぐ次
の賞球排出で不足分が補充されるので、排出球を確認し
ながら遊技を行う遊技者であっても不信感等を抱くこと
がなくなる。また、請求項4記載の遊技機の場合、賞球
数情報記憶手段には、前述したように、入賞球検出手段
の検出結果に基づいて新たに発生した賞球数情報を累積
加算しつつ記憶する元情報記憶部と、この元情報記憶部
のうち送信した賞球数情報のデータを記憶する送信情報
記憶部とが設けられている。そして、送信実行手段は、
前述したように、排出球検出手段が賞球を検出する毎
に、この検出された賞球数に対応する賞球数情報を送信
情報記憶部のデータから順次減算し、この減算により送
信情報記憶部のデータが無くなると、所定数の賞球排出
が完了したと判断し、前記所定時間が経過した時点で、
送信情報記憶部にデータが残っている場合には、この残
っているデータを補正データとして送信する。この場
合、遊技制御装置側にて、送信する度に送信した賞球数
情報を記憶しているので、その値のみを使用すれば排出
完了か否かの判断が容易であり、このような点からも制
御処理が簡素化される。
【0070】また、請求項5記載の遊技機の場合には、
停電時に、賞球数情報記憶手段の賞球数情報のデータが
保持されるように、賞球数情報記憶手段にバックアップ
電源を供給可能なバックアップ電源手段を設けてある。
このため、停電時においても、未払の賞球数情報のデー
タが記憶保持されるため、停電復帰後にその未払の賞球
を前述した補正データの送信によって排出することがき
る。したがって、停電による賞球数情報のデータ消失に
よって、遊技者に不利益をもたらしたり、遊技者と遊技
店間でトラブルを生じたりする事態を、防止できる。し
かも、請求項6記載の遊技機の場合には、停電からの復
帰時を含む電源投入時に、送信情報記憶部に賞球数情報
のデータが残っている場合には、このデータの前記補正
データとしての送信が、記憶された賞球数情報の他のデ
ータよりも優先的に実行される。このため、停電復帰後
に、未払の賞球を即座に排出して、遊技者の不安感等を
即座に解消できるなどの利点もある。
【0071】また、請求項7記載の遊技機の場合には、
前記補正データと、この補正データ以外の賞球数情報の
データとを、同じ種類及び形式で送信する。このため、
送信する賞球数情報のデータを編集生成するためのデー
タテーブル等を、補正データと通常の賞球データとで共
用でき、この点でも制御処理が簡素化できる。また、請
求項8記載の遊技機の場合には、送信情報報知手段が、
前記補正データを送信したのか、或いは通常の賞球デー
タを送信したのかを、報知する。このため、この報知を
受けたもの(例えば、遊技者や、遊技店の管理者、或い
は管理装置等)は、排出されている賞球が何の排出か容
易に把握できるようになる利点がある。例えば管理装置
に対して、この報知が実行された場合には、管理装置に
おいて賞球排出の状況(補正排出の回数など)が把握で
きる効果がある。
【0072】また、請求項9記載の遊技機の場合には、
賞球排出の終了を判断する前記所定時間の開始時期であ
る所定の起点が、前回の賞球数情報の送信によって排出
された賞球を最初に検出した時点である。このため、球
排出機構が貸球排出をも行う簡素な構成であり、しかも
遊技制御装置が特に貸球排出動作の監視を行っていない
簡単な制御処理構成であったとしても、貸球排出の影響
で賞球排出の監視(賞球排出が終了したか否かの監視)
が不正確になる弊害が回避される。というのは、賞球排
出を行う球排出機構で貸球排出をも行う構成の場合、賞
球数情報の送信時点で貸球排出を実行中の場合、この貸
球排出が終了されるまで賞球排出の開始が通常よりも遅
延することになり、その分遅く賞球排出が終了するが、
例えば上記所定の起点を賞球数情報の送信実行時点とす
ると、このような遅延が考慮されなくなり、実際には正
常な賞球排出が終了していないのに、上記所定時間が経
過してしまう恐れがある。しかし、上記所定の起点を最
初の賞球検出時点とすれば、このような問題が生じない
からである。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の電源系統を示すブロック図であ
る。
【図3】パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図4】遊技制御装置のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図5】遊技制御装置の遊技価値排出情報設定処理を示
すフローチャートである。
【図6】遊技制御装置の遊技価値排出情報監視処理を示
すフローチャートである。
【図7】遊技価値排出情報(賞球数情報)の具体例を示
す図である。
【図8】遊技制御装置の遊技価値排出情報監視処理(他
の例)を示すフローチャートである。
【図9】排出ユニット(球排出機構)の構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 21,22 ランプ(送信情報報知手段) 25 排出ユニット(球排出機構) 40 球払出手段 50 排出球検出手段 50a 賞球検出センサ 50b 貸球検出センサ 51 特図始動スイッチ(入賞球検出手段) 52 普図始動スイッチ(入賞球検出手段) 53 アタッカーVスイッチ(入賞球検出手段) 54 アタッカーカウントスイッチ(入賞球検出手段) 55 半端球検出スイッチ(排出準備状態検出手段) 122 オーバーフロースイッチ(排出準備状態検出手
段) 123 ガラス枠解放スイッチ(排出準備状態検出手
段) 100 遊技制御装置 110 遊技用マイクロコンピュータ(送信実行手段、
送信情報報知手段) 113 RAM(賞球数情報記憶手段) 200 排出制御装置 212 コンデンサ(バックアップ電源手段) A1〜AN 入賞センサ(入賞球検出手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の各入賞口への遊技球の入賞を検
    出する入賞球検出手段の検出信号に基づいて遊技の進行
    を制御する遊技制御装置と、 遊技球を排出する球払出手段、及び、排出された遊技球
    を検出してその検出信号を少なくとも前記遊技制御装置
    に出力する排出球検出手段を有する球排出機構と、 前記遊技制御装置から送信される賞球数情報に基づいて
    前記球排出機構を作動させて少なくとも賞球排出の制御
    を行う排出制御装置と、 前記球排出機構による遊技球排出の前提条件の成否を判
    断するための排出準備状態検出手段と、 を備えた遊技機であって、 前記遊技制御装置は、 前記入賞球検出手段の検出結果に基づく賞球数情報を記
    憶可能な賞球数情報記憶手段と、この賞球数情報記憶手
    段に賞球数情報のデータが有ると、送信条件が成立して
    いることを確認した上で、当該賞球数情報のデータを前
    記排出制御装置に送信する送信実行手段とを有し、 前記送信条件は、 前記排出準備状態検出手段の検出信号により前記前提条
    件が成立していると判断され、かつ、前回の賞球数情報
    の送信が有る場合には、当該送信に対応する所定数の賞
    球排出の完了が前記排出球検出手段の検出信号により判
    断されるか、或いは、前回の賞球数情報の送信に応じた
    所定の起点から所定時間が経過していることであること
    を特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記送信実行手段は、 前回の賞球数情報の送信が有り、かつ前記所定時間が経
    過しているのに、当該送信に対応する所定数の賞球排出
    の完了が判断されておらず、当該送信に対して排出され
    た賞球数が不足している場合には、送信する賞球数情報
    としてその不足分の賞球数に対応した補正データを選択
    して前記送信を実行することを特徴とする請求項1記載
    の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記送信実行手段は、 前記補正データの送信を、前記賞球数情報記憶手段に記
    憶された賞球数情報の他のデータよりも優先させて実行
    することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記賞球数情報記憶手段は、 前記入賞球検出手段の検出結果に基づいて新たに発生し
    た賞球数情報を累積加算しつつ記憶する元情報記憶部
    と、この元情報記憶部に記憶された賞球数情報のうち送
    信予定の又は送信したデータを記憶する送信情報記憶部
    とを有し、 前記送信実行手段は、 前記排出球検出手段が賞球を検出する毎に、この検出さ
    れた賞球数に対応する賞球数情報を前記送信情報記憶部
    のデータから順次減算し、この減算により前記送信情報
    記憶部のデータが無くなると、前記所定数の賞球排出が
    完了したと判断し、前記所定時間が経過した時点で、前
    記送信情報記憶部にデータが残っている場合には、この
    残っているデータを前記補正データとして送信すること
    を特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 停電時に、前記賞球数情報記憶手段の少
    なくとも元情報記憶部と送信情報記憶部のデータが保持
    されるように、前記賞球数情報記憶手段にバックアップ
    電源を供給可能なバックアップ電源手段を設けたことを
    特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記送信実行手段は、 停電からの復帰時を含む電源投入時に、前記送信情報記
    憶部に賞球数情報のデータが残っている場合には、この
    データの前記補正データとしての送信を、前記賞球数情
    報記憶手段に記憶された賞球数情報の他のデータよりも
    優先させて実行することを特徴とする請求項5記載の遊
    技機。
  7. 【請求項7】 前記送信実行手段は、 前記補正データと、前記補正データ以外の賞球数情報の
    データとを、同じ種類及び形式で前記排出制御装置に送
    信することを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載
    の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記送信実行手段が前記補正データを送
    信したのか、或いは前記補正データ以外の賞球数情報の
    データを送信したのかを、報知する送信情報報知手段を
    さらに備えたことを特徴とする請求項2乃至7の何れか
    に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記所定時間の開始時期である所定の起
    点は、前回の賞球数情報の送信によって排出された賞球
    を前記排出球検出手段が最初に検出した時点であること
    を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の遊技機。
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