JP2001197454A - データ伝送方法及びデータ伝送装置 - Google Patents

データ伝送方法及びデータ伝送装置

Info

Publication number
JP2001197454A
JP2001197454A JP2000003232A JP2000003232A JP2001197454A JP 2001197454 A JP2001197454 A JP 2001197454A JP 2000003232 A JP2000003232 A JP 2000003232A JP 2000003232 A JP2000003232 A JP 2000003232A JP 2001197454 A JP2001197454 A JP 2001197454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
bit word
bit
word string
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000003232A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Yamashita
重行 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000003232A priority Critical patent/JP2001197454A/ja
Publication of JP2001197454A publication Critical patent/JP2001197454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】データ圧縮がなされたデータについて、比較的
容易に整えられる手段をもって、その複数を、受信側で
確実に再生され得るように多重化するとともに8B/1
0B変換を行って、伝送することができるものとする。 【解決手段】複数のDVフォーマット画像情報データに
多重化処理を施して8ビットワード列データを得、それ
に8ビット/10ビット変換処理を施すとともに10ビ
ットワード列データを形成し、10ビットワード列デー
タに、伝送速度変換処理を施すとともに、所定のワード
間隔を置いて、予め設定されたコードが与えられた10
ビットワード同期データを含んだ付加ワードデータグル
ープを挿入して、複合10ビットワード列データを形成
し、その複合10ビットワード列データをシリアルデー
タに変換して伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、複数の圧縮されたディジタル映像信号デ
ータもしくは映像及び音声信号データに、多重化処理及
び8ビット/10ビット変換処理を施してワード列デー
タを得るとともに、得られたワード列データにワード同
期データを含んだ付加ワードデータグループを挿入して
複合ワード列データを形成し、その複合ワード列データ
を伝送すべく送出するデータ伝送方法及びその実施に供
されるデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報等の各種の信号情報をあらわす
情報データを含んだディジタルデータの伝送に関する分
野においては、ディジタルデータをシリアルデータと
し、そのシリアルデータに基づく電気信号を得て、それ
を同軸ケーブルあるいはツイステッドペアライン等が用
いられて形成された伝送路を通じて伝送するシステム、
あるいは、ディジタルデータをシリアルデータとし、そ
のシリアルデータを光信号に変換して、オプティカル・
ファイバーが用いられて形成された伝送路を通じて伝送
するシステム等が実用化されている。
【0003】このようなディジタルデータ伝送システム
の一つとして、ファイバーチャンネル・システム(Fibr
e Channel System) と称されるものが知られている。こ
のファイバーチャンネル・システムの如くのディジタル
データ伝送システムのもとで扱われるディジタルデータ
は、送信側において、例えば、8ビット毎に10ビット
への変換が行われ、その変換が予め用意された変換テー
ブルに従うものとされる、8ビット/10ビット変換
(8B/10B変換)処理が施されるとともに、10も
しくは20ビットワード列データを形成するものとされ
る。そして、実際に伝送されるのは、8B/10B変換
が行われて形成された10もしくは20ビットワード列
データに、さらにパラレル/シリアル変換(P/S変
換)処理が施されて得られるシリアルデータとされる。
【0004】これに対して、受信側においては、受信さ
れたシリアルデータにシリアル/パラレル変換(S/P
変換)処理が施されて10もしくは20ビットワード列
データが形成され、その10もしくは20ビットワード
列データに、10ビット毎に8ビットへの変換が行わ
れ、その変換が予め用意された変換テーブルに従うもの
とされる、10ビット/8ビット変換(10B/8B変
換)処理が施される。そして、10B/8B変換が行わ
れて形成されるワード列データから、元のディジタルデ
ータが再生される。
【0005】このようなディジタルデータの伝送にあた
り、受信側において行われる10B/8B変換を適正な
ものとするためには、送信側における8B/10B変換
により形成された10ビットの夫々を的確に把握するこ
とが要され、そのため、送信側において、シリアルデー
タに変換されて伝送される10もしくは20ビットワー
ド列データがワード同期データが適宜挿入されたものと
される。このワード同期データは、10もしくは20ビ
ット構成のワードデータではあるが、情報伝達を行う1
0もしくは20ビット構成のワードデータとしては用い
られない特定のコードを有するものとされる。
【0006】上述の如くの、伝送されるべきディジタル
データに8B/10B変換が施されて行われるデータ伝
送は、良好な伝送品質をもたらすものとして認識されて
いる。
【0007】一方、画像情報をあらわすディジタルデー
タ、即ち、画像情報データは、通常、データ量が膨大な
ものとなるので、例えば、その伝送,記録等が行われる
にあたっては、データの品質を実質的に低下させること
なくデータ量を低減させることができるデータ圧縮が施
されたものとされることが望まれる。それゆえ、画像情
報データについて、そのデータ量を低減させるためのデ
ータ圧縮技術の研究開発が種々行われてきているが、そ
れらの成果の一つとして、画像情報、特に、動画情報を
あらわすディジタルデータである画像情報データについ
ての高能率符号化によるデータ圧縮に関して、それを実
施する手法として、国際標準化団体のもとにおける技術
委員会の傘下の作業部会であるMPEG(Moving Pictu
re Experts Group) によって検討され、規格として承認
された、MPEGと称される標準方式が提案されてい
る。
【0008】また、MPEG方式において採用されてい
る変換符号化方式であるDCT(離散コサイン変換)を
用いて、テレビジョン信号等に基づく、もしくは、テレ
ビジョン信号等を形成することになる画像情報データ
に、データ圧縮を施すDVフォーマット方式も提案され
ている。DVフォーマット方式には、1フレームのライ
ン数を525本としてフィールド周波数を60Hzとす
る、もしくは、1フレームのライン数を625本として
フィールド周波数を50Hzとする、標準テレビジョン
(SDTV)信号に基づく、もしくは、SDTV信号を
形成することになる画像情報データのデータ圧縮に適用
される、SD仕様DVフォーマット方式と、1フレーム
のライン数を1,125本としてフィールド周波数を6
0Hzとする、もしくは、1フレームのライン数を1,
250本としてフィールド周波数を50Hzとする、高
精細度テレビジョン(HDTV)信号に基づく、もしく
は、HDTV信号を形成することになる画像情報データ
のデータ圧縮に適用される、HD仕様DVフォーマット
方式とがある。
【0009】SD仕様DVフォーマット方式に従った高
能率符号化によるデータ圧縮が施された画像情報データ
(SD仕様DVフォーマット画像情報データ) は、例え
ば、ワード伝送レートを約3.125MBpsとする8
ビットワード列データとされ、また、HD仕様DVフォ
ーマット方式に従った高能率符号化によるデータ圧縮が
施された画像情報データ(HD仕様DVフォーマット画
像情報データ) は、例えば、ワード伝送レートを約6.
25MBpsとする8ビットワード列データとされる。
【0010】さらに、ディジタル・ビデオカメラ装置か
ら得られる、HDTV信号を形成することになる画像情
報データに、DCTを用いた高能率符号化によるデータ
圧縮を施して、HDTV信号を形成することになる画像
情報データに基づく圧縮ディジタル画像情報データ(H
DCAM画像情報データという)を得ることも提案され
ている。斯かるHDCAM画像情報データは、例えば、
ワード伝送レートを約17.5MBpsとする8ビット
ワード列データとされる。
【0011】このようなMPEG方式に従ってデータ圧
縮が施された画像情報データ(MPEG画像情報デー
タ) ,SD仕様DVフォーマット画像情報データ,HD
仕様DVフォーマット画像情報データ,HDCAM画像
情報データ等は、画像情報データに高能率符号化による
データ圧縮が施されて得られる、圧縮されたディジタル
映像信号データもしくは映像及び音声信号データであっ
て、極めて高い圧縮率をもってのデータ圧縮が実現さ
れ、しかも、それに基づいて再生される画像を高品質な
ものとすることができる利点を具えている。従って、デ
ィジタル・ビデオカメラ装置,ディジタル・ビデオテー
プレコーダ装置等の業務用あるいは家庭用電子機器の分
野において、MPEG画像情報データ,SD仕様DVフ
ォーマット画像情報データ,HD仕様DVフォーマット
画像情報データ,HDCAM画像情報データ等の圧縮さ
れたディジタル映像信号データもしくは映像及び音声信
号データを取り扱かうものが、増加していく傾向にあ
る。
【0012】斯かる圧縮されたディジタル映像信号デー
タもしくは映像及び音声信号データの伝送についても、
送信側において、伝送されるべきデータに基づいて8ビ
ットワード列データが形成され、その8ビットワード列
データが、それに8B/10B変換処理が施されるとと
もに、ワード同期データを含んだ10もしくは20ビッ
トワード列データを形成するものとされ、さらに、シリ
アルデータに変換されて送出される伝送方式、をもって
行われるようにされることが、例えば、送受信回路を構
成するにあたって既存の集積回路素子(IC素子)等を
有効に利用できる観点から望まれるところとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、送信側
において、伝送されるべきデータに基づいて8ビットワ
ード列データ形成され、その8ビットワード列データ
が、それに8B/10B変換処理が施されるとともに、
ワード同期データを含んだ10もしくは20ビットワー
ド列データを形成するものとされ、さらに、シリアルデ
ータに変換されて送出される伝送方式をもっての、圧縮
されたディジタル映像信号データもしくは映像及び音声
信号データの伝送が望まれるもとにあって、一つの圧縮
されたディジタル映像信号データもしくは映像及び音声
信号データのみならず、複数の圧縮されたディジタル映
像信号データもしくは映像及び音声信号データを多重し
て伝送できることになれば、圧縮されたディジタル映像
信号データもしくは映像及び音声信号データの効率的な
利用が図られ、さらには、圧縮されたディジタル映像信
号データもしくは映像及び音声信号データの利用範囲を
拡大させることができる。そして、圧縮されたディジタ
ル映像信号データもしくは映像及び音声信号データの効
率的な利用、あるいは、圧縮されたディジタル映像信号
データもしくは映像及び音声信号データの利用範囲の拡
大等は、例えば、業務用あるいは家庭用電子機器の分野
における技術の更なる発展をもたらすことになる。
【0014】しかしながら、従来にあっては、送信側に
おいて、伝送されるべきデータに基づいて8ビットワー
ド列データが形成され、その8ビットワード列データ
が、それに8B/10B変換処理が施されるとともに、
ワード同期データを含んだ10もしくは20ビットワー
ド列データを形成するものとされ、さらに、シリアルデ
ータに変換されて送出される伝送方式をもって、複数の
圧縮されたディジタル映像信号データもしくは映像及び
音声信号データを多重伝送することができる伝送システ
ムを実現させた具体例は見当たらない。また、このよう
にして複数の圧縮されたディジタル映像信号データもし
くは映像及び音声信号データを多重伝送することができ
る伝送システムに関する技術について記載された文献等
も見出せない。
【0015】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、伝送されるべきデータに基づいて8
ビットワード列データが形成され、その8ビットワード
列データが、それに8B/10B変換処理が施されると
ともに、ワード同期データを含んだ10もしくは20ビ
ットワード列データを形成するものとされ、さらに、シ
リアルデータに変換されて送出される伝送方式をもっ
て、例えば、複数のMPEG画像情報データ,SD仕様
DVフォーマット画像情報データ,HD仕様DVフォー
マット画像情報データ,HDCAM画像情報データ等と
される、複数の圧縮されたディジタル映像信号データも
しくは映像及び音声信号データを、比較的容易に整える
ことができる手段により伝送することができる、データ
伝送方法及びその実施に供されるデータ伝送装置を提供
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項6までのいずれかに記載され
た発明に係るデータ伝送方法は、複数の圧縮されたディ
ジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号データ
に多重化処理を施して8ビットワード列データを得、そ
の8ビットワード列データに8B/10B変換処理を施
すとともに、10もしくは20ビットワード列データを
形成し、形成された10もしくは20ビットワード列デ
ータに、伝送速度変換処理を施すとともに、所定のワー
ド間隔を置いて、予め設定されたコードが与えられた1
0もしくは20ビットワード同期データを含んだ付加ワ
ードデータグループを挿入して、複合10もしくは20
ビットワード列データを形成し、複合10もしくは20
ビットワード列データをシリアルデータに変換して、そ
のシリアルデータを伝送すべく送信するものとされる。
【0017】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係るデータ伝送方法は、複数の
圧縮されたディジタル映像信号データもしくは映像及び
音声信号データの夫々を、例えば、MPEG画像情報デ
ータ,SD仕様DVフォーマット画像情報データ,HD
仕様DVフォーマット画像情報データ,HDCAM画像
情報データ等の、高能率符号化によるデータ圧縮が施さ
れたディジタル画像情報データとするものとされる。
【0018】また、本願の特許請求の範囲における請求
項7または請求項8に記載された発明に係るデータ伝送
装置は、複数の圧縮されたディジタル映像信号データも
しくは映像及び音声信号データに多重化処理を施して8
ビットワード列データを得るデータ多重手段と、データ
多重手段から得られる8ビットワード列データに8B/
10B変換処理を施すとともに、10もしくは20ビッ
トワード列データを形成する10もしくは20ビットワ
ード列データ形成手段と、10もしくは20ビットワー
ド列データ形成手段から得られる10もしくは20ビッ
トワード列データに、伝送速度変換処理を施すととも
に、所定のワード間隔を置いて、予め設定されたコード
が与えられた10もしくは20ビットワード同期データ
を含んだ付加ワードデータグループを挿入して、複合1
0もしくは20ビットワード列データを形成する速度変
換・データ挿入手段と、速度変換・データ挿入手段から
得られる複合10もしくは20ビットワード列データを
シリアルデータに変換して、そのシリアルデータを伝送
すべく送信するデータ送出手段と、を備えて構成され
る。
【0019】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項8に記載された発明に係るデータ伝送装置は、データ
多重手段が、複数の圧縮されたディジタル映像信号デー
タもしくは映像及び音声信号データとしての、例えば、
複数のMPEG画像情報データ,SD仕様DVフォーマ
ット画像情報データ,HD仕様DVフォーマット画像情
報データ,HDCAM画像情報データ等とされる、複数
の高能率符号化によるデータ圧縮が施されたディジタル
画像情報データに、多重化処理を施して8ビットワード
列データを得るものとされて、構成される。
【0020】上述の如くの本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発
明に係るデータ伝送方法にあっては、例えば、請求項2
に記載された発明に係るデータ伝送方法における如く
に、複数の高能率符号化によるデータ圧縮が施されたデ
ィジタル画像情報データとされる、複数の圧縮されたデ
ィジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号デー
タに多重化処理が施されて得られる8ビットワード列デ
ータに、8B/10B変換処理が施されるとともに、1
0もしくは20ビットワード列データが形成され、それ
に伝送速度変換処理が施されるとともに、付加ワードデ
ータグループが挿入されて形成され、シリアルデータに
変換されて伝送されるべく送信される複合10もしくは
20ビットワード列データには、予め定められたコード
が与えられた10もしくは20ビットワード同期データ
が含まれていることになる。このような10もしくは2
0ビットワード同期データは、例えば、予め定められた
コードの割当がなされた複数の20ビットワードデータ
が特定の配列をもって連なるものに選定され、複数の圧
縮されたディジタル映像信号データもしくは映像及び音
声信号データに基づいて得られる10もしくは20ビッ
トワード列データに付加ワードデータグループが挿入さ
れることによってのみ、複合10もしくは20ビットワ
ード列データ中に現れるものとされる。
【0021】そして、予め定められたコードが与えられ
て複合10もしくは20ビットワード列データに含まれ
る10もしくは20ビットワード同期データは、それを
含んだ複合10もしくは20ビットワード列データに基
づくシリアルデータを受ける受信側において、受けられ
たシリアルデータに基づいて得られる複合10もしくは
20ビットワード列データから複数の圧縮されたディジ
タル映像信号データもしくは映像及び音声信号データを
再生するための処理に必要とされるワード同期データと
して、適正に検出される。また、複合10もしくは20
ビットワード列データに含まれる10もしくは20ビッ
トワード列データは、8B/10B変換処理を経て得ら
れるものとされることにより、良好な伝送品質をもたら
すことになる。それゆえ、受信側にあっては、良好な伝
送品質が得られるもとで受信される複合10もしくは2
0ビットワード列データに基づく、複数の圧縮されたデ
ィジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号デー
タの再生処理のために必要とされるデータ同期状態が、
確実に得られる状態が確保される。
【0022】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発
明に係るデータ伝送方法によれば、予め定められたコー
ドが与えられた10もしくは20ビットワード同期デー
タが付加された10もしくは20ビットワード列データ
のシリアルデータへの変換,変換されたシリアルデータ
の送信、さらには、受信側における、シリアルデータの
受信,受信されたシリアルデータの10もしくは20ビ
ットワード列データへの変換等を、例えば、SDTVシ
ステムあるいはHDTVシステムのもとにおけるディジ
タル映像信号の送信及び受信に用いられる伝送回路ディ
バイスを利用して行うことができ、従って、圧縮された
ディジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号デ
ータについて、比較的容易に整えることができる手段を
もって、その複数を受信側で確実に再生され得るように
多重化するとともに8B/10B変換を行って伝送する
ことができることになる。
【0023】また、本願の特許請求の範囲における請求
項7または請求項8に記載された発明に係るデータ伝送
装置にあっては、データ多重手段によって、例えば、請
求項8に記載された発明に係るデータ伝送装置における
如くに、複数の高能率符号化によるデータ圧縮が施され
たディジタル画像情報データとされる、複数の圧縮され
たディジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号
データに多重化処理が施されて得られる8ビットワード
列データに、8B/10B変換処理が施されるととも
に、10もしくは20ビットワード列データが形成さ
れ、それに伝送速度変換処理が施されるとともに、付加
ワードデータグループが挿入されて形成され、データ送
出手段によってシリアルデータに変換されて伝送される
べく送信される、複合10もしくは20ビットワード列
データには、予め定められたコードが与えられた10も
しくは20ビットワード同期データが含まれていること
になる。このような10もしくは20ビットワード同期
データは、例えば、予め定められたコードの割当がなさ
れた複数の20ビットワードデータが特定の配列をもっ
て連なるものに選定され、複数の圧縮されたディジタル
映像信号データもしくは映像及び音声信号データに基づ
いて得られる10もしくは20ビットワード列データに
付加ワードデータグループが挿入されることによっての
み、複合10もしくは20ビットワード列データ中に現
れるものとされる。
【0024】そして、予め定められたコードが与えられ
て複合10もしくは20ビットワード列データに含まれ
る10もしくは20ビットワード同期データは、それを
含んだ複合10もしくは20ビットワード列データに基
づくシリアルデータを受ける受信側において、受けられ
たシリアルデータに基づいて得られる複合10もしくは
20ビットワード列データから複数の圧縮されたディジ
タル映像信号データもしくは映像及び音声信号データを
再生するための処理に必要とされるワード同期データと
して、適正に検出される。また、複合10もしくは20
ビットワード列データに含まれる10もしくは20ビッ
トワード列データは、8B/10B変換処理を経て得ら
れるものとされることにより、良好な伝送品質をもたら
すことになる。それゆえ、受信側にあっては、良好な伝
送品質が得られるもとで受信される複合10もしくは2
0ビットワード列データに基づく、複数の圧縮されたデ
ィジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号デー
タの再生処理のために必要とされるデータ同期状態が、
確実に得られる状態が確保される。
【0025】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項7または請求項8に記載された発明に係るデー
タ伝送装置によれば、予め定められたコードが与えられ
た10もしくは20ビットワード同期データが付加され
た10もしくは20ビットワード列データのシリアルデ
ータへの変換,変換されたシリアルデータの送信、さら
には、受信側における、シリアルデータの受信,受信さ
れたシリアルデータの10もしくは20ビットワード列
データへの変換等を、例えば、SDTVシステムあるい
はHDTVシステムのもとにおけるディジタル映像信号
の送信及び受信に用いられる伝送回路ディバイスを利用
して行うことができ、従って、圧縮されたディジタル映
像信号データもしくは映像及び音声信号データについ
て、比較的容易に整えることができる手段をもって、そ
の複数を受信側で確実に再生され得るように多重化する
とともに8B/10B変換を行って伝送することができ
ることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項6までのいずれかに記載され
た発明に係るデータ伝送方法の一例が実施される、本願
の特許請求の範囲における請求項7または請求項8に記
載された発明に係るデータ伝送装置の一例を示す。
【0027】図1に示される例においては、各々がデー
タ圧縮が施されたものとされる複数のディジタル映像信
号データもしくは映像及び音声信号データである、4チ
ャンネルのHD仕様DVフォーマット画像情報データ
(以下、単にDVフォーマットデータという)DDV
1,DDV2,DDV3及びDDV4が、データ多重部
10に供給される。4チャンネルのDVフォーマットデ
ータDDV1〜DDV4の夫々は、ワード伝送レート
を、例えば、6.25MBpsとする8ビットワード列
データを成すパラレルディジタル画像情報データ、もし
くは、それがシリアル化されて得られるビット伝送レー
トを、例えば、50Mbpsとするシリアルディジタル
画像情報データとされる。
【0028】データ多重部10においては、DVフォー
マットデータDDV1〜DDV4の夫々がパラレルディ
ジタル画像情報データである場合、例えば、図2に示さ
れる如くに、ワード伝送レート:6.25MBpsをも
って伝送される8ビットワード列D1/P0,D1/P
1,D1/P2,D1/P3,D1/P4,D1/P
5,・・・・・として到来するDVフォーマットデータ
DDV1,ワード伝送レート:6.25MBpsをもっ
て伝送される8ビットワード列D2/P0,D2/P
1,D2/P2,D2/P3,D2/P4,D2/P
5,・・・・・として到来するDVフォーマットデータ
DDV2,ワード伝送レート:6.25MBpsをもっ
て伝送される8ビットワード列D3/P0,D3/P
1,D3/P2,D3/P3,D3/P4,D3/P
5,・・・・・として到来するDVフォーマットデータ
DDV3、及び、ワード伝送レート:6.25MBps
をもって伝送される8ビットワード列D4/P0,D4
/P1,D4/P2,D4/P3,D4/P4,D4/
P5,・・・・・として到来するDVフォーマットデー
タDDV4から、例えば、夫々における1ワード(8ビ
ット)ずつを4倍のワード伝送レートをもって順次取り
込んで連ならせることにより、8ビットワードデータD
1/P0〜D4/P0,D1/P1〜D4/P1,D1
/P2〜D4/P2,・・・・・が順次連なって形成さ
れる、ワード伝送レートを6.25MBps×4=25
MBpsとする8ビットワード列データDU(8)を得
る。なお、図2における矢印tは、経過時間をあらわ
す。
【0029】また、DVフォーマットデータDDV1〜
DDV4の夫々がシリアルディジタル画像情報データで
ある場合、例えば、図3に示される如くに、ビット伝送
レート:50Mbpsをもって伝送されるビット列D1
/0,D1/1,D1/2,D1/3,D1/4,D1
/5,・・・・・として到来するDVフォーマットデー
タDDV1,ビット伝送レート:50Mbpsをもって
伝送されるビット列D2/0,D2/1,D2/2,D
2/3,D2/4,D2/5,・・・・・として到来す
るDVフォーマットデータDDV2,ビット伝送レー
ト:50Mbpsをもって伝送されるビット列D3/
0,D3/1,D3/2,D3/3,D3/4,D3/
5,・・・・・として到来するDVフォーマットデータ
DDV3、及び、ビット伝送レート:50Mbpsをも
って伝送されるビット列D4/0,D4/1,D4/
2,D4/3,D4/4,D4/5,・・・・・として
到来するDVフォーマットデータDDV4から、例え
ば、夫々における1ビットずつを順次取り込んで8ビッ
トずつ順次連ならせることにより、8ビットワードデー
タD1/0〜D4/1,D1/2〜D4/3,D1/4
〜D4/5,D1/6〜D4/7,・・・・・が順次連
なって形成される、ワード伝送レートを50Mbps×
4/8=25MBpsとする8ビットワード列データD
U(8)を得る。なお、図3における矢印tも、時間経
過をあらわす。
【0030】データ多重部10 において形成されるワー
ド伝送レートを25MBpsとする8ビットワード列デ
ータDU(8)は、複合10ビットワード列データ形成
部11に供給される。複合10ビットワード列データ形
成部11にあっては、8ビットワード列データDU
(8)が、8B/10B変換・10ビットワード列デー
タ形成部12に供給される。
【0031】8B/10B変換・10ビットワード列デ
ータ形成部12においては、8ビットワード列データD
U(8)に、それにおける各ワードを形成する8ビット
ずつを区分し、区分された8ビットの夫々を、予め用意
された変換テーブルに従って、10ビットのデータに順
次変換していく8B/10B変換処理を施すとともに、
8B/10B変換処理により順次得られる10ビットの
データに基づいて、ワード伝送レートを25MBpsと
する10ビットワード列データDM(10)を形成す
る。そして、8B/10B変換・10ビットワード列デ
ータ形成部12から得られるワード伝送レートを25M
Bpsとする10ビットワード列データDM(10)
が、速度変換・データ挿入部13に供給される。
【0032】速度変換・データ挿入部13には、10ビ
ットワード列データDM(10)に加えて、例えば、周
波数を50MHzとするクロックパルス信号CA、及
び、周波数を27MHzとするクロックパルス信号CB
も供給され、さらに、ワードデータ送出部14から、予
め定められたコードの割当がなされた10ビットワード
同期データを含んだ複数の10ビットワードデータによ
って構成され、ワード伝送レートを27MBpsとする
付加ワードデータグループDWTが供給される。そし
て、速度変換・データ挿入部13においては、ワード伝
送レートを25MBpsとする10ビットワード列デー
タDM(10)に対して、そのワード伝送レートを、例
えば、25MBpsから27MBpsに変換する速度変
換を施すとともに、所定のワード間隔を置いて、ワード
データ送出部14からの10ビットワード同期データを
含んだ付加ワードデータグループDWTを挿入し、それ
により、4チャンネルのDVフォーマットデータDDV
1〜DDV4に基づく、ワード伝送レートを27MBp
sとする複合10ビットワード列データDZ(10)を
形成する。
【0033】図4は、速度変換・データ挿入部13につ
いての具体構成例を示す。この図4に示される例におい
ては、8B/10B変換・10ビットワード列データ形
成部12から得られるワード伝送レートを25MBps
とする10ビットワード列データDM(10)がスイッ
チ17に供給される。スイッチ17は、スイッチ制御信
号形成部18からの制御信号CSAに応じて、所定の期
間毎、例えば、1ms間毎の切換えを行い、それによ
り、10ビットワード列データDM(10)を、1ms
間毎にメモリ部19とメモリ部20とに交互に供給し
て、10ビットワード列データDM(10)についての
メモリ部19とメモリ部20とに対する振分供給を行
う。
【0034】また、メモリ部19とメモリ部20とに関
連して、メモリ制御信号形成部21が設けられており、
メモリ制御信号形成部21には、周波数を50MHzと
するクロックパルス信号CAと、周波数を27MHzと
するクロックパルス信号CBとが供給される。そして、
メモリ制御信号形成部21は、クロックパルス信号CA
に基づいて、周波数を50MHz/2=25MHzとす
る書込制御信号QWを発生するとともに、クロックパル
ス信号CBに基づいて、周波数を27MHzとする読出
制御信号QRを発生し、書込制御信号QWと読出制御信
号QRとをメモリ部19及びメモリ部20の両者に供給
する。
【0035】それにより、メモリ部19においては、ス
イッチ17を通じて10ビットワード列データDM(1
0)が供給される期間において、10ビットワード列デ
ータDM(10)が、周波数を25MHzとする書込制
御信号QWに応じて、ワード伝送レートを25MBps
とする状態で書き込まれる。また、メモリ部20におい
ても、スイッチ17を通じて10ビットワード列データ
DM(10)が供給される期間において、10ビットワ
ード列データDM(10)が、周波数を25MHzとす
る書込制御信号QWに応じて、ワード伝送レートを25
MBpsとする状態で書き込まれる。従って、メモリ部
19及びメモリ部20の夫々における10ビットワード
列データDM(10)のワード伝送レートを25MBp
sとする状態での書込みが、スイッチ17の1ms間毎
の切換えに従って交互に1ms間ずつ行われる。
【0036】メモリ部19に1ms間に亙って書き込ま
れた10ビットワード列データDM(10)は、その次
の1ms間のうちに、周波数を27MHzとする読出制
御信号QRに応じて、ワード伝送レートを27MBps
とする10ビットワード列データDZ'(10)としてメ
モリ部19から読み出され、スイッチ22に供給され
る。また、メモリ部20に1ms間に亙って書き込まれ
た10ビットワード列データDM(10)も、その次の
1ms間のうちに、周波数を27MHzとする読出制御
信号QRに応じて、ワード伝送レートを27MBpsと
する10ビットワード列データDZ’(10)としてメ
モリ部20から読み出され、スイッチ22に供給され
る。スイッチ22には、ワードデータ送出部14から
の、ワード伝送レートを27MBpsとする付加ワード
データグループDWTも供給される。
【0037】スイッチ22は、スイッチ制御信号形成部
18からの制御信号CSBに応じて、ワードデータ送出
部14からのワード伝送レートを27MBpsとする付
加ワードデータグループDWT,メモリ部20から読み
出されたワード伝送レートを27MBpsとする10ビ
ットワード列データDZ'(10)、及び、メモリ部19
から読み出されたワード伝送レートを27MBpsとす
る10ビットワード列データDZ'(10)の夫々を、所
定のワード期間分ずつ順次取り出す。それにより、スイ
ッチ22から、ワード伝送レートが27MBpsに変換
された10ビットワード列データDZ'(10)に、所定
のワード間隔を置いてワード伝送レートを27MBps
とする付加ワードデータグループDWTが挿入されて形
成される、複合10ビットワード列データDZ(10)
が導出される。
【0038】ワードデータ送出部14からのワード伝送
レートを27MBpsとする付加ワードデータグループ
DWTは、予め定められたコードが与えられた10ビッ
トワード同期データを含んだ複数の10ビットワードデ
ータによって構成される。そして、それに含まれる10
ビットワード同期データは、例えば、規格化されたディ
ジタル映像信号の一つである、4:2:2コンポ−ネン
トディジタル映像信号(D1信号)に含まれるタイミン
グ基準コードデータに基づいて形成されるものとされ
る。
【0039】D1信号は、10ビットワード列データを
成す信号であり、その各ライン期間分が、例えば、図5
に示される如くに構成されるものとされる。図5に示さ
れるD1信号のライン期間分にあっては、ラインブラン
キング期間分に映像データ期間分が連なって形成され
る。
【0040】ラインブランキング期間分においては、タ
イミング基準コードデータ:EAV(End of Active Vi
deo)をもって始まり、それに補助データ(Ancillary Da
ta)及びタイミング基準コードデータ:SAV(Start o
f Active Video) が続く。EAV及びSAVの夫々
は、同じワード構成をとり、各々が10ビット構成とさ
れる4ワード(3FF,000,000,XYZ;16
進表示(以下において同様))が順次配されて成る。X
YZは、可変値情報であって、フィールドの識別,フィ
ールドブランキング期間の識別,SAV及びEAVの識
別等を示す。補助データは、各々が10ビット構成とさ
れる色差信号系補助データワードCbA0,CrA0,
CbA1,CrA1,・・・・・と輝度信号系補助デー
タワードYA0,YA1,YA2,・・・・・とが、交
互に連なって構成される。
【0041】一方、映像データ期間分においては、各々
が10ビット構成とされる色差信号データワード(CB
信号データワード, R 信号データワード) CbD0,
CrD0,CbD1,CrD1,・・・・・と輝度信号
データワード(Y信号データワード)YD0,YD1,
YD2,・・・・・とが、交互に連なる。
【0042】このようなもとで、ワードデータ送出部1
4からのワード伝送レートを27MBpsとする付加ワ
ードデータグループDWTに含まれる10ビットワード
同期データは、例えば、D1信号に含まれるEAVもし
くはSAVのうちの3ワード3FF,000及び000
に相当する3個の10ビットワードデータ3FFh,0
00h及び000h(hは16進表示であることをあら
わし、以下において同様)が、順次配列されて成るもの
とされる。そして、付加ワードデータグループDWT
は、10ビットワード同期データである3個の10ビッ
トワードデータ3FFh,000h及び000hと、そ
の他の10ビットワードデータとを含んで形成される。
【0043】斯かる付加ワードデータグループDWT
は、その具体例の一つにおいては、10ビットワード同
期データである連続する3個の10ビットワードデータ
3FFh,000h及び000hに先立って、所定の個
数の任意の10ビットワードデータが配されるものとさ
れる。このような付加ワードデータグループDWTが挿
入されて形成される複合10ビットワード列データDZ
(10)は、その付加ワードデータグループDWTが挿
入された部分が、例えば、図6に示される如くとされ
る。図6において、DD10は、図4に示されるメモリ部
19及び20の夫々から読み出された10ビットワード
列データDZ'(10) を形成する10ビットワードデー
タをあらわし、DX10は、任意の10ビットワードデー
タをあらわし、また、矢印tは時間経過をあらわす。
【0044】また、付加ワードデータグループDWT
は、その具体例の他の一つにおいては、10ビットワー
ド同期データである連続する3個の10ビットワードデ
ータ3FFh,000h及び000hの前後に、所定の
個数の任意の10ビットワードデータが配されるものと
される。このような付加ワードデータグループDWTが
挿入されて形成される複合10ビットワード列データD
Z(10)は、その付加ワードデータグループDWTが
挿入された部分が、例えば、図7に示される如くとされ
る。図7においても、DD10は、図4に示されるメモリ
部19及び20の夫々から読み出された10ビットワー
ド列データDZ'(10) を形成する10ビットワードデ
ータをあらわし、DX10は、任意の10ビットワードデ
ータをあらわし、また、矢印tは時間経過をあらわす。
【0045】速度変換・データ挿入部13において形成
される複合10ビットワード列データDZ(10)は、
複合10ビットワード列データ形成部11から送出され
て、P/S変換部15に供給される。P/S変換部15
にあっては、複合10ビットワード列データDZ(1
0)に、パラレルデータをシリアルデータに変換するP
/S変換を施して、複合10ビットワード列データDZ
(10)に基づく、ビット伝送レートを27MBps×
10=270Mbpsとするシリアルデータを得、その
シリアルデータを、例えば、9次の原始多項式:X9
4 +1で除し、さらに、式:X+1で除することによ
るスクランブル処理を行って、もしくは、斯かるスクラ
ンブル処理を行うことなく導出して、シリアルデータD
ZSを形成し、そのシリアルデータDZSを送信部16
に供給する。
【0046】送信部16は、シリアルデータDZSを、
例えば、同軸ケーブルあるいはオプティカル・ファイバ
ーが用いられて形成されたデータ伝送路を通じて伝送す
べく、同軸ケーブルが用いられて形成されたデータ伝送
路に適した電気信号、あるいは、オプティカル・ファイ
バーが用いられて形成されたデータ伝送路に適した光信
号とされる伝送信号SZに変換して送信する。それによ
って、シリアルデータDZSの伝送が行われる。
【0047】上述の如くにして、4チャンネルのDVフ
ォーマットデータDDV1〜DDV4に多重化処理が施
されて得られる8ビットワード列データDU(8)に、
8B/10B変換処理が施される過程を経て形成される
10ビットワード列データDM(10)に、10ビット
ワード同期データである連続する3個の10ビットワー
ドデータ3FFh,000h及び000hを含んだ付加
ワードデータグループDWTが挿入されて形成される、
複合10ビットワード列データDZ(10)が、スクラ
ンブル処理が施された、もしくは、スクランブル処理が
施されないシリアルデータDZSに変換されて伝送され
ることになるが、その際、8ビットワード列データDU
(8)に8B/10B変換処理が施される過程を経て形
成される10ビットワード列データDM(10)におい
ては、8B/10B符号の特性からして、符号:“0”
あるいは“1”の連続が6以上となることはないので、
連続する3個の10ビットワード同期データ3FFh,
000h及び000hが出現することはない。従って、
複合10ビットワード列データDZ(10)にあって
は、10ビットワード列データDM(10)に付加され
る付加ワードデータグループDWTに含まれる連続する
3個の10ビットワード同期データ3FFh,000h
及び000hのみが同期データの役割を果たすものとさ
れる。
【0048】また、P/S変換部15において形成され
る複合10ビットワード列データDZ(10)に基づく
シリアルデータが、スクランブル処理を施されることな
くシリアルデータDZSとされて伝送される場合には、
伝送特性の向上が期待される。
【0049】上述の如くの図1に示されるデータ伝送装
置にあっては、P/S変換部15及び送信部16が、ワ
ード伝送レートを27MBpsとする複合10ビットワ
ード列データをビット伝送レートを270Mbpsとす
るシリアルデータに変換し、スクランブル処理を施し
て、もしくは、スクランブル処理を施すことなく、伝送
することになるので、このようなP/S変換部15及び
送信部16を、例えば、SDTVシステムのもとにおけ
るディジタル映像信号の送信用に提供されている集積回
路(IC)素子を有効に利用して構成することができ
る。従って、各々がワード伝送レートを6.25MBp
sとする8ビットワード列データを成すパラレルディジ
タル画像情報データ、もしくは、ビット伝送レートを5
0Mbpsとするシリアルディジタル画像情報データで
ある4チャンネルのDVフォーマットデータDDV1〜
DDV4を、10ビットワード同期データにより受信側
での再生処理に必要とされるデータ同期状態が確実に得
られるものとして、新たな回路要素等の開発を要するこ
となく、比較的容易に整えることができる手段をもって
多重伝送することができることになる。
【0050】図8は、本願の特許請求の範囲における請
求項1から請求項6までのいずれかに記載された発明に
係るデータ伝送方法の他の例が実施される、本願の特許
請求の範囲における請求項7または請求項8に記載され
た発明に係るデータ伝送装置の他の例を示す。
【0051】図8に示される例においては、各々がデー
タ圧縮が施されたものとされる複数のディジタル映像信
号データもしくは映像及び音声信号データである、8チ
ャンネルのHDCAM画像情報データDHC1,DHC
2,DHC3,DHC4,DHC5,DHC6,DHC
7及びDHC8が、データ多重部30に供給される。8
チャンネルのHDCAM画像情報データDHC1〜DH
C8の夫々は、ワード伝送レートを、例えば、17.5
MBpsとする8ビットワード列データを成すパラレル
ディジタル画像情報データ、もしくは、それがシリアル
化されて得られるビット伝送レートを、例えば、140
Mbpsとするシリアルディジタル画像情報データとさ
れる。
【0052】データ多重部30においては、HDCAM
画像情報データDHC1〜DHC8の夫々がパラレルデ
ィジタル画像情報データである場合、例えば、図9に示
される如くに、ワード伝送レート:17.5MBpsを
もって伝送される8ビットワード列D1/P0,D1/
P1,D1/P2,D1/P3,D1/P4,D1/P
5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報デー
タDHC1,ワード伝送レート:17.5MBpsをも
って伝送される8ビットワード列D2/P0,D2/P
1,D2/P2,D2/P3,D2/P4,D2/P
5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報デー
タDHC2,ワード伝送レート:17.5MBpsをも
って伝送される8ビットワード列D3/P0,D3/P
1,D3/P2,D3/P3,D3/P4,D3/P
5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報デー
タDHC3,ワード伝送レート:17.5MBpsをも
って伝送される8ビットワード列D4/P0,D4/P
1,D4/P2,D4/P3,D4/P4,D4/P
5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報デー
タDHC4,ワード伝送レート:17.5MBpsをも
って伝送される8ビットワード列D5/P0,D5/P
1,D5/P2,D5/P3,D5/P4,D5/P
5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報デー
タDHC5,ワード伝送レート:17.5MBpsをも
って伝送される8ビットワード列D6/P0,D6/P
1,D6/P2,D6/P3,D6/P4,D6/P
5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報デー
タDHC6,ワード伝送レート:17.5MBpsをも
って伝送される8ビットワード列D7/P0,D7/P
1,D7/P2,D7/P3,D7/P4,D7/P
5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報デー
タDHC7、及び、ワード伝送レート:17.5MBp
sをもって伝送される8ビットワード列D8/P0,D
8/P1,D8/P2,D8/P3,D8/P4,D8
/P5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報
データDHC8から、例えば、夫々における1ワード
(8ビット)ずつを8倍のワード伝送レートをもって順
次取り込んで連ならせることにより、8ビットワードデ
ータD1/P0〜D8/P0,D1/P1〜D8/P
1,D1/P2〜D8/P2,・・・・・が順次連なっ
て形成される、ワード伝送レートを17.5MBps×
8=140MBpsとする8ビットワード列データDU
(8)を得る。なお、図9における矢印tは、経過時間
をあらわす。
【0053】また、HDCAM画像情報データDHC1
〜DHC8の夫々がシリアルディジタル画像情報データ
である場合、例えば、図10に示される如くに、ビット
伝送レート:140Mbpsをもって伝送されるビット
列D1/0,D1/1,D1/2,D1/3,D1/
4,D1/5,・・・・・として到来するHDCAM画
像情報データDHC1,ビット伝送レート:140Mb
psをもって伝送されるビット列D2/0,D2/1,
D2/2,D2/3,D2/4,D2/5,・・・・・
として到来するHDCAM画像情報データDHC2,ビ
ット伝送レート:140Mbpsをもって伝送されるビ
ット列D3/0,D3/1,D3/2,D3/3,D3
/4,D3/5,・・・・・として到来するHDCAM
画像情報データDHC3,ビット伝送レート:140M
bpsをもって伝送されるビット列D4/0,D4/
1,D4/2,D4/3,D4/4,D4/5,・・・
・・として到来するHDCAM画像情報データDHC
4,ビット伝送レート:140Mbpsをもって伝送さ
れるビット列D5/0,D5/1,D5/2,D5/
3,D5/4,D5/5,・・・・・として到来するH
DCAM画像情報データDHC5,ビット伝送レート:
140Mbpsをもって伝送されるビット列D6/0,
D6/1,D6/2,D6/3,D6/4,D6/5,
・・・・・として到来するHDCAM画像情報データD
HC6,ビット伝送レート:140Mbpsをもって伝
送されるビット列D7/0,D7/1,D7/2,D7
/3,D7/4,D7/5,・・・・・として到来する
HDCAM画像情報データDHC7、及び、ビット伝送
レート:140Mbpsをもって伝送されるビット列D
8/0,D8/1,D8/2,D8/3,D8/4,D
8/5,・・・・・として到来するHDCAM画像情報
データDHC8から、例えば、夫々における1ビットず
つを順次取り込んで8ビットずつ順次連ならせることに
より、8ビットワードデータD1/0〜D8/0,D1
/1〜D8/1,D1/2〜D8/2,D1/3〜D8
/3,・・・・・が順次連なって形成される、ワード伝
送レートを140MBps×8/8=140MBpsと
する8ビットワード列データDU(8)を得る。なお、
図10における矢印tも、時間経過をあらわす。
【0054】データ多重部30 において形成されるワー
ド伝送レートを140MBpsとする8ビットワード列
データDU(8)は、複合20ビットワード列データ形
成部31に供給される。複合20ビットワード列データ
形成部31にあっては、8ビットワード列データDU
(8)が、8B/10B変換・20ビットワード列デー
タ形成部32に供給される。
【0055】8B/10B変換・20ビットワード列デ
ータ形成部22においては、8ビットワード列データD
U(8)に、それにおける各ワードを形成する8ビット
ずつを区分し、区分された8ビットの夫々を、予め用意
された変換テーブルに従って、10ビットのデータに順
次変換していく8B/10B変換処理を施すとともに、
8B/10B変換処理により順次得られる10ビットの
データに基づいて、ワード伝送レートを140MBps
/2=70MBpsとする20ビットワード列データD
M(20)を形成する。そして、8B/10B変換・2
0ビットワード列データ形成部32から得られるワード
伝送レートを70MBpsとする20ビットワード列デ
ータDM(20)が、速度変換・データ挿入部33に供
給される。
【0056】速度変換・データ挿入部33には、20ビ
ットワード列データDM(20)に加えて、例えば、周
波数を140MHzとするクロックパルス信号CC、及
び、周波数を74.25MHzとするクロックパルス信
号CDも供給され、さらに、ワードデータ送出部34か
ら、予め定められたコードの割当がなされた20ビット
ワード同期データを含んだ複数の20ビットワードデー
タによって構成され、ワード伝送レートを74.25M
Bpsとする付加ワードデータグループDWTが供給さ
れる。そして、速度変換・データ挿入部33において
は、ワード伝送レートを70MBpsとする20ビット
ワード列データDM(20)に対して、そのワード伝送
レートを、例えば、70MBpsから74.25MBp
sに変換する速度変換を施すとともに、所定のワード間
隔を置いて、ワードデータ送出部34からの20ビット
ワード同期データを含んだ付加ワードデータグループD
WTを挿入し、それにより、8チャンネルのHDCAM
画像情報データDHC1〜DHC8に基づく、ワード伝
送レートを74.25MBpsとする複合20ビットワ
ード列データDZ(20)を形成する。
【0057】図11は、速度変換・データ挿入部33に
ついての具体構成例を示す。この図11に示される例に
おいては、8B/10B変換・20ビットワード列デー
タ形成部32から得られるワード伝送レートを70MB
psとする20ビットワード列データDM(20)がス
イッチ37に供給される。スイッチ37は、スイッチ制
御信号形成部38からの制御信号CSAに応じて、所定
の期間毎、例えば、1ms間毎の切換えを行い、それに
より、20ビットワード列データDM(20)を、1m
s間毎にメモリ部39とメモリ部40とに交互に供給し
て、20ビットワード列データDM(20)についての
メモリ部39とメモリ部40とに対する振分供給を行
う。
【0058】また、メモリ部39とメモリ部40とに関
連して、メモリ制御信号形成部41が設けられており、
メモリ制御信号形成部41には、周波数を140MHz
とするクロックパルス信号CCと、周波数を74.25
MHzとするクロックパルス信号CDとが供給される。
そして、メモリ制御信号形成部41は、クロックパルス
信号CCに基づいて、周波数を140MHz/2=70
MHzとする書込制御信号QWを発生するとともに、ク
ロックパルス信号CDに基づいて、周波数を74.25
MHzとする読出制御信号QRを発生し、書込制御信号
QWと読出制御信号QRとをメモリ部39及びメモリ部
40の両者に供給する。
【0059】それにより、メモリ部39においては、ス
イッチ37を通じて20ビットワード列データDM(2
0)が供給される期間において、20ビットワード列デ
ータDM(20)が、周波数を70MHzとする書込制
御信号QWに応じて、ワード伝送レートを70MBps
とする状態で書き込まれる。また、メモリ部40におい
ても、スイッチ37を通じて20ビットワード列データ
DM(20)が供給される期間において、20ビットワ
ード列データDM(20)が、周波数を70MHzとす
る書込制御信号QWに応じて、ワード伝送レートを70
MBpsとする状態で書き込まれる。従って、メモリ部
39及びメモリ部40の夫々における20ビットワード
列データDM(20)のワード伝送レートを70MBp
sとする状態での書込みが、スイッチ37の1ms間毎
の切換えに従って交互に1ms間ずつ行われる。
【0060】メモリ部39に1ms間に亙って書き込ま
れた20ビットワード列データDM(20)は、その次
の1ms間のうちに、周波数を74.25MHzとする
読出制御信号QRに応じて、ワード伝送レートを74.
25MBpsとする20ビットワード列データDZ'(2
0)としてメモリ部39から読み出され、スイッチ42
に供給される。また、メモリ部40に1ms間に亙って
書き込まれた20ビットワード列データDM(20)
も、その次の1ms間のうちに、周波数を74.25M
Hzとする読出制御信号QRに応じて、ワード伝送レー
トを74.25MBpsとする20ビットワード列デー
タDZ’(20)としてメモリ部40から読み出され、
スイッチ42に供給される。スイッチ42には、ワード
データ送出部34からの、ワード伝送レートを74.2
5MBpsとする付加ワードデータグループDWTも供
給される。
【0061】スイッチ42は、スイッチ制御信号形成部
38からの制御信号CSBに応じて、ワードデータ送出
部34からのワード伝送レートを74.25MBpsと
する付加ワードデータグループDWT,メモリ部40か
ら読み出されたワード伝送レートを74.25MBps
とする20ビットワード列データDZ'(20)、及び、
メモリ部39から読み出されたワード伝送レートを7
4.25MBpsとする20ビットワード列データD
Z'(20)の夫々を、所定のワード期間分ずつ順次取り
出す。それにより、スイッチ42から、ワード伝送レー
トが74.25MBpsに変換された20ビットワード
列データDZ'(20)に、所定のワード間隔を置いてワ
ード伝送レートを74.25MBpsとする付加ワード
データグループDWTが挿入されて形成される、複合2
0ビットワード列データDZ(20)が導出される。
【0062】ワードデータ送出部34からのワード伝送
レートを74.25MBpsとする付加ワードデータグ
ループDWTは、予め定められたコードが与えられた2
0ビットワード同期データを含んだ複数の20ビットワ
ードデータによって構成される。そして、それに含まれ
る20ビットワード同期データは、例えば、HDTVシ
ステムのもとにおけるY,PB /PR 信号形式のディジ
タル映像信号(Y,P B /PR 信号形式のHDディジタ
ル映像信号)に含まれるタイミング基準コードデータに
基づいて形成されるものとされる。
【0063】Y,PB /PR 信号形式のHDディジタル
映像信号は、各々が10ビットワード列データを成す信
号とされるYデータ系列とPB /PR データ系列とから
成る。そして、Yデータ系列及びPB /PR データ系列
の各々は、その各ライン期間分が、例えば、図12のA
及びBに夫々示される如くに構成されるものとされる。
【0064】図12のAに示されるYデータ系列のライ
ン期間分は、ラインブランキング期間分に映像データ期
間分が連なって形成される。ラインブランキング期間分
においては、タイミング基準コードデータ:EAVをも
って始まり、それにライン番号データ,誤り検出符号デ
ータ,補助データ及びタイミング基準コードデータ:S
AVが続く。EAV及びSAVの夫々は、同じワード構
成をとり、各々が10ビット構成とされる4ワード(3
FF(Y),000(Y),000(Y),XYZ
(Y);(Y)はYデータ系列中のデータであることを
示す(以下において同様))が順次配されて成る。XY
Z(Y)は、可変値情報であって、フィールドの識別,
フィールドブランキング期間の識別,SAV及びEAV
の識別等を示す。ライン番号データ,誤り検出符号デー
タ及び補助データの夫々は、10ビット構成とされるワ
ードデータが連なって構成される。そして、映像データ
期間分においては、各々が10ビット構成とされるY信
号データワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・
・・・が順次連なる。
【0065】また、図12のBに示されるPB /PR
ータ系列のライン期間分も、ラインブランキング期間分
に映像データ期間分が連なって形成される。ラインブラ
ンキング期間分においては、タイミング基準コードデー
タ:EAVをもって始まり、それにライン番号データ,
誤り検出符号データ,補助データ及びタイミング基準コ
ードデータ:SAVが続く。EAV及びSAVの夫々
は、同じワード構成をとり、各々が10ビット構成とさ
れる4ワード(3FF(C),000(C),000
(C),XYZ(C);(C)はPB /PR データ系列
中のデータであることを示す(以下において同様))が
順次配されて成る。XYZ(C)は、可変値情報であっ
て、フィールドの識別,フィールドブランキング期間の
識別,SAV及びEAVの識別等を示す。ライン番号デ
ータ,誤り検出符号データ及び補助データの夫々は、1
0ビット構成とされるワードデータが連なって構成され
る。そして、映像データ期間分においては、各々が10
ビット構成とされるPB 信号データワードPB D0,P
B D1,PB D2,・・・・・とPR 信号データワード
R D0,PR D1,PR D2,・・・・・とが交互に
順次連なる。
【0066】このようなもとで、ワードデータ送出部3
4からのワード伝送レートを74.25MBpsとする
付加ワードデータグループDWTに含まれる20ビット
ワード同期データは、例えば、HDTV信号を形成する
Yデータ系列に含まれるEAVもしくはSAVのうちの
3ワード3FF(Y),000(Y)及び000(Y)
に相当する3個の10ビットワードデータ3FF,00
0及び000から成るデータグループと、HDTV信号
を形成するPB /PR データ系列に含まれるEAVもし
くはSAVのうちの3ワード3FF(C),000
(C)及び000(C)に相当する3個の10ビットワ
ードデータ3FF,000及び000から成るデータグ
ループとが、ワードインターリーブ多重されて形成され
る、各々が20ビット構成とされる3個のワードデータ
である、3FF:3FFh,000:000h及び00
0:000hが、順次配列されて成るものとされる。3
FF:3FFhは、10ビットワードデータ3FFhと
10ビットワードデータ3FFhとがビット多重されて
20ビットワードデータとされたものであり、また、0
00:000hは、10ビットワードデータ000hと
10ビットワードデータ000hとがビット多重されて
20ビットワードデータとされたものである。
【0067】斯かる付加ワードデータグループDWT
は、その具体例の一つにおいては、20ビットワード同
期データである連続する3個の20ビットワードデータ
3FF:3FFh,000:000h及び000:00
0hに先立って、所定の個数の任意の20ビットワード
データが配されるものとされる。このような付加ワード
データグループDWTが挿入されて形成される複合20
ビットワード列データDZ(20)は、その付加ワード
データグループDWTが挿入された部分が、例えば、図
13に示される如くとされる。図13において、DD20
は、図11に示されるメモリ部39及び40の夫々から
読み出された20ビットワード列データDZ'(20) を
形成する20ビットワードデータをあらわし、DX20
は、任意の20ビットワードデータをあらわし、また、
矢印tは時間経過をあらわす。
【0068】また、付加ワードデータグループDWT
は、その具体例の他の一つにおいては、20ビットワー
ド同期データである連続する3個の20ビットワードデ
ータ3FF:3FFh,000:000h及び000:
000hの前後に、所定の個数の任意の20ビットワー
ドデータが配されるものとされる。このような付加ワー
ドデータグループDWTが挿入されて形成される複合2
0ビットワード列データDZ(20)は、その付加ワー
ドデータグループDWTが挿入された部分が、例えば、
図14に示される如くとされる。図14においても、D
D20は、図11に示されるメモリ部39及び40の夫々
から読み出された20ビットワード列データDZ'(2
0) を形成する20ビットワードデータをあらわし、D
X20は、任意の20ビットワードデータをあらわし、ま
た、矢印tは時間経過をあらわす。
【0069】速度変換・データ挿入部33において形成
される複合20ビットワード列データDZ(20)は、
複合20ビットワード列データ形成部31から送出され
て、P/S変換部35に供給される。P/S変換部35
にあっては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)に、パラレルデータをシリアルデータに変換するP
/S変換を施して、複合20ビットワード列データDZ
(20)に基づく、ビット伝送レートを74.25MB
ps×20=1.485Gbpsとするシリアルデータ
を得、そのシリアルデータを、例えば、9次の原始多項
式:X9 +X4 +1で除し、さらに、式:X+1で除す
ることによるスクランブル処理を行って、もしくは、斯
かるスクランブル処理を行うことなく導出して、シリア
ルデータDZSを形成し、そのシリアルデータDZSを
送信部36に供給する。
【0070】送信部36は、シリアルデータDZSを、
例えば、同軸ケーブルあるいはオプティカル・ファイバ
ーが用いられて形成されたデータ伝送路を通じて伝送す
べく、同軸ケーブルが用いられて形成されたデータ伝送
路に適した電気信号、あるいは、オプティカル・ファイ
バーが用いられて形成されたデータ伝送路に適した光信
号とされる伝送信号SZに変換して送信する。それによ
って、シリアルデータDZSの伝送が行われる。
【0071】上述の如くにして、8チャンネルのHDC
AM画像情報データDHC1〜DHC8に多重化処理が
施されて得られる8ビットワード列データDU(8)
に、8B/10B変換処理が施される過程を経て形成さ
れる20ビットワード列データDM(20)に、20ビ
ットワード同期データである連続する3個の20ビット
ワードデータ3FF:3FFh,000:000h及び
000:000hを含んだ付加ワードデータグループD
WTが挿入されて形成される、複合20ビットワード列
データDZ(20)が、スクランブル処理が施された、
もしくは、スクランブル処理が施されないシリアルデー
タDZSに変換されて伝送されることになるが、その
際、8ビットワード列データDU(8)に8B/10B
変換処理が施される過程を経て形成される20ビットワ
ード列データDM(20)においては、8B/10B符
号の特性からして、符号:“0”あるいは“1”の連続
が6以上となることはないので、連続する3個の20ビ
ットワード同期データ3FF:3FFh,000:00
0h及び000:000hが出現することはない。従っ
て、複合20ビットワード列データDZ(20)にあっ
ては、20ビットワード列データDM(20)に付加さ
れる付加ワードデータグループDWTに含まれる連続す
る3個の20ビットワード同期データ3FF:3FF
h,000:000h及び000:000hのみが同期
データの役割を果たすものとされる。
【0072】また、P/S変換部35において形成され
る複合20ビットワード列データDZ(20)に基づく
シリアルデータが、スクランブル処理を施されることな
くシリアルデータDZSとされて伝送される場合には、
伝送特性の向上が期待される。
【0073】上述の如くの図8に示されるデータ伝送装
置にあっては、P/S変換部35及び送信部36が、ワ
ード伝送レートを74.25MBpsとする複合20ビ
ットワード列データをビット伝送レートを1.485G
bpsとするシリアルデータに変換し、スクランブル処
理を施して、もしくは、スクランブル処理を施すことな
く、伝送することになるので、このようなP/S変換部
35及び送信部36を、例えば、HDTVシステムのも
とにおけるディジタル映像信号の送信用に提供されてい
る集積回路(IC)素子を有効に利用して構成すること
ができる。従って、各々がワード伝送レートを17.5
MBpsとする8ビットワード列データを成すパラレル
ディジタル画像情報データ、もしくは、ビット伝送レー
トを140Mbpsとするシリアルディジタル画像情報
データである8チャンネルのHDCAM画像情報データ
DHC1〜DHC8を、20ビットワード同期データに
より受信側での再生処理に必要とされるデータ同期状態
が確実に得られるものとして、新たな回路要素等の開発
を要することなく、比較的容易に整えることができる手
段をもって多重伝送することができることになる。
【0074】図15は、本願の特許請求の範囲における
請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発明
に係るデータ伝送方法の一例に従って図1に示されるデ
ータ伝送装置の例における送信部16から送出される、
複合10ビットワード列データDZ(10)が変換され
て得られたシリアルデータDZSに基づく伝送信号SZ
を受信するデータ受信装置の一例を示す。
【0075】この図15に示されるデータ受信装置の例
にあっては、例えば、同軸ケーブルが用いられて形成さ
れたデータ伝送路に適した電気信号、あるいは、オプテ
ィカル・ファイバーが用いられて形成されたデータ伝送
路に適した光信号とされる伝送信号SZを受信する受信
部50が備えられている。受信部50は、伝送信号SZ
を受信するとき、受信された伝送信号SZに基づく、ス
クランブル処理が施された、もしくは、スクランブル処
理が施されていないシリアルデータDZSを再生し、そ
れを同期データ検出・S/P変換部51に供給する。
【0076】同期データ検出・S/P変換部51にあっ
ては、シリアルデータDZSがスクランブル処理が施さ
れたものである場合には、シリアルデータDZSに、
式:X+1を乗じ、さらに、9次の原始多項式:X9
4 +1を乗じることによる、デスクランブル処理を行
って、また、シリアルデータDZSがスクランブル処理
が施されていないものである場合には、シリアルデータ
DZSをそのまま取り込んで、再生シリアルデータを得
る。
【0077】さらに、同期データ検出・S/P変換部5
1にあっては、再生シリアルデータにおける、10ビッ
トワード同期データである連続する3個の10ビットワ
ードデータ3FFh,000h及び000hがシリアル
データに変換された部分を、同期データとして検出し、
検出された同期データに基づくワード同期をとって、再
生シリアルデータにS/P変換を施し、図16のAもし
くは図17のAに示される如くの、例えば、ワード伝送
レートを27MBpsとするパラレルデータである複合
10ビットワード列データDZ(10)を形成する。図
16のAもしくは図17のAに示される複合10ビット
ワード列データDZ(10)は、付加データワードグル
ープDWTの内容に応じて、選択的に形成される。そし
て、同期データ検出・S/P変換部51から得られる複
合10ビットワード列データDZ(10)は、ワードデ
ータ分離・速度変換部52に供給される。
【0078】また、同期データ検出・S/P変換部51
においては、複合10ビットワード列データDZ(1
0)における付加ワードデータグループDWT中の、1
0ビットワード同期データである連続する3個の10ビ
ットワードデータ3FFh,000h及び000hを検
出して、同期データ検出出力信号SWTを送出する。こ
の同期データ検出出力信号SWTは、例えば、同期デー
タ検出・S/P変換部51において検出される、複合1
0ビットワード列データDZ(10)における付加ワー
ドデータグループDWT中の連続する3個の10ビット
ワードデータ3FFh,000h及び000hのうちの
最後のものに対応して、図16のBもしくは図17のB
に示される如くに得られる。
【0079】このようにして、同期データ検出・S/P
変換部51から得られる同期データ検出出力信号SWT
は、制御信号形成部53に供給される。そして、制御信
号形成部53においては、同期データ検出出力信号SW
Tに基づく同期制御信号CWが形成される。
【0080】同期データ検出・S/P変換部51からの
複合10ビットワード列データDZ(10)が供給され
るワードデータ分離・速度変換部52には、制御信号形
成部53からの同期制御信号CWも供給される。そし
て、ワードデータ分離・速度変換部52においては、同
期制御信号CWによるワード同期制御が行われるもと
で、複合10ビットワード列データDZ(10) から、
ワード伝送レートを27MBpsとする10ビットワー
ド列データDM(10) とワード伝送レートを27MB
psとする付加ワードデータグループDWTとが分離さ
れて取り出されるとともに、取り出された10ビットワ
ード列データDM(10) に、ワード伝送レートを27
MBpsとするものから、ワード伝送レートを25MB
psとするものへの速度変換が施される。
【0081】ワードデータ分離・速度変換部52から得
られる、ワード伝送レートを25MBpsとする10ビ
ットワード列データDM(10) は、10B/8B変換
・8ビットワード列データ形成部54に供給される。1
0B/8B変換・8ビットワード列データ形成部54に
は、制御信号形成部53からの同期制御信号CWも供給
される。
【0082】そして、10B/8B変換・8ビットワー
ド列データ形成部54においては、10ビットワード列
データDM(10)に、それにおける10ビットずつを
区分して、区分された10ビットの夫々を、予め用意さ
れた変換テーブルに従って、8ビットのデータに順次変
換していく10B/8B変換処理を施すとともに、10
B/8B変換処理により順次得られる8ビットのデータ
に基づいて、ワード伝送レートを25MBpsとする8
ビットワード列データDU(8)を形成する。
【0083】10B/8B変換・8ビットワード列デー
タ形成部54から得られるワード伝送レートを25MB
psとする8ビットワード列データDU(8)は、デー
タ分離部55に供給される。データ分離部55において
は、8ビットワード列データDU(8) から、8ビット
(1ワード)ずつ、もしくは、1ビットずつが順次取り
出されて、4個のグループに区分けされるとともに、区
分けされた各グループのワードデータもしくはビットデ
ータの夫々が個別に導出される状態が継続されて、8ビ
ットワード列データDU(8) に基づく、各々がワード
伝送レートを6.25MBpsとするパラレルデータ、
もしくは、各々がビット伝送レートを50Mbpsとす
るシリアルデータとされる、4チャンネルのDVフォー
マットデータDDV1,DDV2,DDV3及びDDV
4が、互いに分離されて形成される。それにより、デー
タ分離部55から、再生された4チャンネルのDVフォ
ーマットデータDDV1〜DDV4が導出される。
【0084】このようにして、各々がワード伝送レート
を6.25MBpsとするパラレルディジタル画像情報
データ、もしくは、各々がビット伝送レートを50Mb
psとするシリアルディジタル画像情報データとされた
4チャンネルのDVフォーマットデータDDV1〜DD
V4の夫々が再生される。
【0085】図18は、本願の特許請求の範囲における
請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発明
に係るデータ伝送方法の他の例に従って図8に示される
データ伝送装置の例における送信部36から送出され
る、複合20ビットワード列データDZ(20)が変換
されて得られたシリアルデータDZSに基づく伝送信号
SZを受信するデータ受信装置の一例を示す。
【0086】この図18に示されるデータ受信装置の例
にあっては、例えば、同軸ケーブルが用いられて形成さ
れたデータ伝送路に適した電気信号、あるいは、オプテ
ィカル・ファイバーが用いられて形成されたデータ伝送
路に適した光信号とされる伝送信号SZを受信する受信
部60が備えられている。受信部60は、伝送信号SZ
を受信するとき、受信された伝送信号SZに基づく、ス
クランブル処理が施された、もしくは、スクランブル処
理が施されていないシリアルデータDZSを再生し、そ
れを同期データ検出・S/P変換部61に供給する。
【0087】同期データ検出・S/P変換部61にあっ
ては、シリアルデータDZSがスクランブル処理が施さ
れたものである場合には、シリアルデータDZSに、
式:X+1を乗じ、さらに、9次の原始多項式:X9
4 +1を乗じることによる、デスクランブル処理を行
って、また、シリアルデータDZSがスクランブル処理
が施されていないものである場合には、シリアルデータ
DZSをそのまま取り込んで、再生シリアルデータを得
る。
【0088】さらに、同期データ検出・S/P変換部6
1にあっては、再生シリアルデータにおける、20ビッ
トワード同期データである連続する3個の20ビットワ
ードデータ3FF:3FFh,000:000h及び0
00:000hがシリアルデータに変換された部分を、
同期データとして検出し、検出された同期データに基づ
くワード同期をとって、再生シリアルデータにS/P変
換を施し、図19のAもしくは図20のAに示される如
くの、例えば、ワード伝送レートを74.25MBps
とするパラレルデータである複合20ビットワード列デ
ータDZ(20)を形成する。図19のAもしくは図2
0のAに示される複合20ビットワード列データDZ
(20)は、付加データワードグループDWTの内容に
応じて、選択的に形成される。そして、同期データ検出
・S/P変換部61から得られる複合20ビットワード
列データDZ(20)は、ワードデータ分離・速度変換
部62に供給される。
【0089】また、同期データ検出・S/P変換部61
においては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)における付加ワードデータグループDWT中の、2
0ビットワード同期データである連続する3個の20ビ
ットワードデータ3FF:3FFh,000:000h
及び000:000hを検出して、同期データ検出出力
信号SWTを送出する。この同期データ検出出力信号S
WTは、例えば、同期データ検出・S/P変換部61に
おいて検出される、複合20ビットワード列データDZ
(20)における付加ワードデータグループDWT中の
連続する3個の20ビットワードデータ3FF:3FF
h,000:000h及び000:000hの最後のも
のに対応して、図19のBもしくは図20のBに示され
る如くに得られる。
【0090】このようにして、同期データ検出・S/P
変換部61から得られる同期データ検出出力信号SWT
は、制御信号形成部63に供給される。そして、制御信
号形成部63においては、同期データ検出出力信号SW
Tに基づく同期制御信号CWが形成される。
【0091】同期データ検出・S/P変換部61からの
複合20ビットワード列データDZ(20)が供給され
るワードデータ分離・速度変換部62には、制御信号形
成部63からの同期制御信号CWも供給される。そし
て、ワードデータ分離・速度変換部62においては、同
期制御信号CWによるワード同期制御が行われるもと
で、複合20ビットワード列データDZ(20) から、
ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビッ
トワード列データDM(20) とワード伝送レートを7
4.25MBpsとする付加ワードデータグループDW
Tとが分離されて取り出されるとともに、取り出された
20ビットワード列データDM(20) に、ワード伝送
レートを74.25MBpsとするものから、ワード伝
送レートを70MBpsとするものへの速度変換が施さ
れる。
【0092】ワードデータ分離・速度変換部62から得
られる、ワード伝送レートを70MBpsとする20ビ
ットワード列データDM(20) は、10B/8B変換
・8ビットワード列データ形成部64に供給される。1
0B/8B変換・8ビットワード列データ形成部64に
は、制御信号形成部63からの同期制御信号CWも供給
される。
【0093】そして、10B/8B変換・8ビットワー
ド列データ形成部64においては、20ビットワード列
データDM(20)に、それにおける10ビットずつを
区分して、区分された10ビットの夫々を、予め用意さ
れた変換テーブルに従って、8ビットのデータに順次変
換していく10B/8B変換処理を施すとともに、10
B/8B変換処理により順次得られる8ビットのデータ
に基づいて、ワード伝送レートを140MBpsとする
8ビットワード列データDU(8)を形成する。
【0094】10B/8B変換・8ビットワード列デー
タ形成部64から得られるワード伝送レートを140M
Bpsとする8ビットワード列データDU(8)は、デ
ータ分離部65に供給される。データ分離部65におい
ては、8ビットワード列データDU(8) から、8ビッ
ト(1ワード)ずつ、もしくは、1ビットずつが順次取
り出されて、8個のグループに区分けされるとともに、
区分けされた各グループのワードデータもしくはビット
データの夫々が個別に導出される状態が継続されて、8
ビットワード列データDU(8) に基づく、各々がワー
ド伝送レートを17.5MBpsとするパラレルデー
タ、もしくは、各々がビット伝送レートを140Mbp
sとするシリアルデータとされる、8チャンネルのHD
CAM画像情報データDHC1,DHC2,DHC3,
DHC4,DHC5,DHC6,DHC7及びDHC8
が、互いに分離されて形成される。それにより、データ
分離部65から、再生された8チャンネルのHDCAM
画像情報データDHC1〜DHC8が導出される。
【0095】このようにして、各々がワード伝送レート
を17.5MBpsとするパラレルディジタル画像情報
データ、もしくは、各々がビット伝送レートを140M
bpsとするシリアルディジタル画像情報データとされ
た8チャンネルのHDCAM画像情報データDHC1〜
DHC8の夫々が再生される。
【0096】上述の図1あるいは図8に示されるデータ
伝送装置の例が用いられて実施されるデータ伝送方法の
例にあっては、4チャンネルのDVフォーマットデータ
あるいは8チャンネルのHDCAM画像情報データが多
重伝送されるようになされている。しかしながら、本願
の特許請求の範囲における請求項1から請求項6までの
いずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もし
くは、本願の特許請求の範囲における請求項7または請
求項8に記載された発明に係るデータ伝送装置のもとに
あっては、伝送されるデータは、DVフォーマットデー
タあるいはHDCAM画像情報データに限られるもので
はなく、他のデータ圧縮が施されたディジタル映像信号
データもしくは映像及び音声信号データであってもよ
く、また、多重伝送されるデータのチャンネル数も、4
チャンネルあるいは8チャンネルに限られる必要はな
く、任意のチャンネル数となすことができる。
【0097】また、図1に示されるデータ伝送装置の例
が用いられて実施されるデータ伝送方法の例において
は、多重伝送される4チャンネルのDVフォーマットデ
ータが、夫々のワード伝送レートを、例えば、6.25
MBpsとするもの、もしくは、夫々のビット伝送レー
トを、例えば、50Mbpsとするものとなされている
が、本願の特許請求の範囲における請求項7または請求
項8に記載された発明に係るデータ伝送装置が用いられ
て実施される、本願の特許請求の範囲における請求項1
から請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデ
ータ伝送方法により、多重伝送されるデータの各々のワ
ード伝送レートもしくはビット伝送レートは、6.25
MBpsもしくは50Mbpsに限られるものではな
い。さらに、図8に示されるデータ伝送装置の例が用い
られて実施されるデータ伝送方法の例においては、多重
伝送される8チャンネルのHDCAM画像情報データ
が、夫々のワード伝送レートを、例えば、17.5MB
psとするもの、もしくは、夫々のビット伝送レート
を、例えば、140Mbpsとするものとなされている
が、本願の特許請求の範囲における請求項7または請求
項8に記載された発明に係るデータ伝送装置が用いられ
て実施される、本願の特許請求の範囲における請求項1
から請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデ
ータ伝送方法により、多重伝送されるデータの各々のワ
ード伝送レートもしくはビット伝送レートは、17.5
MBpsもしくは140Mbpsに限られるものではな
い。
【0098】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項6までのいず
れかに記載された発明に係るデータ伝送方法にあって
は、複数の圧縮されたディジタル映像信号データもしく
は映像及び音声信号データに多重化処理が施されて得ら
れる8ビットワード列データに、8B/10B変換処理
が施されるとともに、10もしくは20ビットワード列
データが形成され、それに伝送速度変換処理が施される
とともに、付加ワードデータグループが挿入されること
によって得られ、シリアルデータに変換されて伝送され
るべく送信される複合10もしくは20ビットワード列
データには、予め定められたコードが与えられた10も
しくは20ビットワード同期データが含まれていること
になる。このような10もしくは20ビットワード同期
データは、複数の圧縮されたディジタル映像信号データ
もしくは映像及び音声信号データに基づいて得られる1
0もしくは20ビットワード列データに付加ワードデー
タグループが挿入されることによってのみ、複合10も
しくは20ビットワード列データ中に現れるものとされ
る。
【0099】そして、複合10もしくは20ビットワー
ド列データに含まれる10もしくは20ビットワード同
期データは、それを含んだ複合10もしくは20ビット
ワード列データに基づくシリアルデータを受ける受信側
において、受けられたシリアルデータに基づいて得られ
る複合10もしくは20ビットワード列データから複数
の圧縮されたディジタル映像信号データもしくは映像及
び音声信号データを再生するための処理に必要とされる
ワード同期データとして、適正に検出される。また、複
合10もしくは20ビットワード列データに含まれる1
0もしくは20ビットワード列データは、8B/10B
変換処理を経て得られるものとされることにより、良好
な伝送品質をもたらすことになる。それゆえ、受信側に
あっては、良好な伝送品質が得られるもとで受信される
複合10もしくは20ビットワード列データに基づく、
複数の圧縮されたディジタル映像信号データもしくは映
像及び音声信号データの再生処理のために必要とされる
データ同期状態が、確実に得られる状態が確保される。
【0100】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発
明に係るデータ伝送方法によれば、10もしくは20ビ
ットワード同期データが付加された10もしくは20ビ
ットワード列データのシリアルデータへの変換,変換さ
れたシリアルデータの送信、さらには、受信側におけ
る、シリアルデータの受信,受信されたシリアルデータ
の10もしくは20ビットワード列データへの変換等
を、例えば、SDTVシステムあるいはHDTVシステ
ムのもとにおけるディジタル映像信号の送信及び受信に
用いられる伝送回路ディバイスを利用して行うことがで
き、従って、圧縮されたディジタル映像信号データもし
くは映像及び音声信号データについて、比較的容易に整
えることができる手段をもって、その複数を受信側で確
実に再生され得るように多重化するとともに8B/10
B変換を行って伝送することができることになる。
【0101】また、本願の特許請求の範囲における請求
項7または請求項8に記載された発明に係るデータ伝送
装置にあっては、データ多重手段により、複数の圧縮さ
れたディジタル映像信号データもしくは映像及び音声信
号データに多重化処理が施されて得られる8ビットワー
ド列データに、8B/10B変換処理が施されるととも
に、10もしくは20ビットワード列データが形成さ
れ、それに伝送速度変換処理が施されるとともに、付加
ワードデータグループが挿入されることにより得られ、
データ送出手段によってシリアルデータに変換されて伝
送されるべく送信される、複合10もしくは20ビット
ワード列データには、予め定められたコードが与えられ
た10もしくは20ビットワード同期データが含まれて
いることになる。このような10もしくは20ビットワ
ード同期データは、複数の圧縮されたディジタル映像信
号データもしくは映像及び音声信号データに基づいて得
られる10もしくは20ビットワード列データに付加ワ
ードデータグループが挿入されることによってのみ、複
合10もしくは20ビットワード列データ中に現れるも
のとされる。
【0102】そして、予め定められたコードが与えられ
て複合10もしくは20ビットワード列データに含まれ
る10もしくは20ビットワード同期データは、それを
含んだ複合10もしくは20ビットワード列データに基
づくシリアルデータを受ける受信側において、受けられ
たシリアルデータに基づいて得られる複合10もしくは
20ビットワード列データから複数の圧縮されたディジ
タル映像信号データもしくは映像及び音声信号データを
再生するための処理に必要とされるワード同期データと
して、適正に検出される。また、複合10もしくは20
ビットワード列データに含まれる10もしくは20ビッ
トワード列データは、8B/10B変換処理を経て得ら
れるものとされることにより、良好な伝送品質をもたら
すことになる。それゆえ、受信側にあっては、良好な伝
送品質が得られるもとで受信される複合10もしくは2
0ビットワード列データに基づく、複数の圧縮されたデ
ィジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号デー
タの再生処理のために必要とされるデータ同期状態が、
確実に得られる状態が確保される。
【0103】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項7または請求項8に記載された発明に係るデー
タ伝送装置によれば、10もしくは20ビットワード同
期データが付加された10もしくは20ビットワード列
データのシリアルデータへの変換,変換されたシリアル
データの送信、さらには、受信側における、シリアルデ
ータの受信,受信されたシリアルデータの10もしくは
20ビットワード列データへの変換等を、例えば、SD
TVシステムあるいはHDTVシステムのもとにおける
ディジタル映像信号の送信及び受信に用いられる伝送回
路ディバイスを利用して行うことができ、従って、圧縮
されたディジタル映像信号データもしくは映像及び音声
信号データについて、比較的容易に整えることができる
手段をもって、その複数を受信側で確実に再生され得る
ように多重化するとともに8B/10B変換を行って伝
送することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデータ
伝送方法の一例が実施される、本願の特許請求の範囲に
おける請求項7または請求項8に記載された発明に係る
データ伝送装置の一例を示すブロック構成図である。
【図2】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデータ
伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図3】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデータ
伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図4】 図1に示されるデータ伝送装置の例における
速度変換・データ挿入部の具体構成例を示すブロック構
成図である。
【図5】 D1信号の説明に供される概念図である。
【図6】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデータ
伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図7】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデータ
伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図8】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデータ
伝送方法の他の例が実施される、本願の特許請求の範囲
における請求項7または請求項8に記載された発明に係
るデータ伝送装置の他の例を示すブロック構成図であ
る。
【図9】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデータ
伝送方法の他の例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図10】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の他の例の説明に供されるタイムチャートで
ある。
【図11】 図8に示されるデータ伝送装置の例におけ
る速度変換・データ挿入部の具体構成例を示すブロック
構成図である。
【図12】 HDTV信号の説明に供される概念図であ
る。
【図13】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の他の例の説明に供されるタイムチャートで
ある。
【図14】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の他の例の説明に供されるタイムチャートで
ある。
【図15】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の一例に従って、図1に示されるデータ伝送
装置の例から送出される伝送信号を受信するデータ受信
装置の一例を示すブロック構成図である。
【図16】 図15に示されるデータ受信装置の例につ
いての動作説明に供されるタイムチャートである。
【図17】 図15に示されるデータ受信装置の例につ
いての動作説明に供されるタイムチャートである。
【図18】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の他の例に従って、図8に示されるデータ伝
送装置の例から送出される伝送信号を受信するデータ受
信装置の一例を示すブロック構成図である。
【図19】 図18に示されるデータ受信装置の例につ
いての動作説明に供されるタイムチャートである。
【図20】 図18に示されるデータ受信装置の例につ
いての動作説明に供されるタイムチャートである。
【符号の説明】
10,30・・・データ多重部, 11・・・複合10
ビットワード列データ形成部, 12・・・8B/10
B変換・10ビットワード列データ形成部,13,33
・・・速度変換・データ挿入部, 14,34・・・ワ
ードデータ送出部, 15,35・・・P/S変換部,
16,36・・・送信部, 17,22,37,42
・・・スイッチ, 18,38・・・スイッチ制御信号
形成部, 19,20,39,40・・・メモリ部,
21,41・・・メモリ制御信号形成部, 31・・・
複合20ビットワード列データ形成部, 32・・・8
B/10B変換・20ビットワード列データ形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 13/08 H04L 13/00 307C 5K047 25/49 H04N 7/13 Z H04N 7/24 Fターム(参考) 5C059 KK07 MA00 PP14 RA02 RB01 RC02 RC32 RE01 RE04 UA02 UA24 5C063 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 5K028 AA12 AA14 GG00 KK18 MM17 NN02 SS05 SS06 SS07 SS15 SS16 SS17 5K029 AA01 DD02 EE06 EE18 FF10 GG03 HH26 5K034 AA05 CC02 CC05 HH01 HH12 HH16 KK04 PP07 5K047 AA11 CC02 CC11 FF17 GG33 GG36 HH01 HH43

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の圧縮されたディジタル映像信号デー
    タもしくは映像及び音声信号データに多重化処理を施し
    て8ビットワード列データを得、該8ビットワード列デ
    ータに8ビット/10ビット変換処理を施すとともに、
    10もしくは20ビットワード列データを形成し、該1
    0もしくは20ビットワード列データに、伝送速度変換
    処理を施すとともに、所定のワード間隔を置いて、予め
    設定されたコードが与えられた10もしくは20ビット
    ワード同期データを含んだ付加ワードデータグループを
    挿入して、複合10もしくは20ビットワード列データ
    を形成し、該複合10もしくは20ビットワード列デー
    タをシリアルデータに変換して、該シリアルデータを伝
    送すべく送信するデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】複数の圧縮されたディジタル映像信号デー
    タもしくは映像及び音声信号データの夫々を、高能率符
    号化によるデータ圧縮が施されたディジタル画像情報デ
    ータとすることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送
    方法。
  3. 【請求項3】複数の圧縮されたディジタル映像信号デー
    タもしくは映像及び音声信号データの夫々を、高能率符
    号化によるデータ圧縮が施されて得られる8ビットワー
    ド列データ形成するパラレルディジタル画像情報デー
    タ、もしくは、該パラレルディジタル画像情報データが
    シリアル化されて得られるシリアルディジタル画像情報
    データとすることを特徴とする請求項2記載のデータ伝
    送方法。
  4. 【請求項4】付加ワードデータグループを、予め定めら
    れたコードの割当がなされた複数個の10もしくは20
    ビットワードデータが特定の配列をもって連なる部分
    を、10もしくは20ビットワード同期データとして含
    むものに選定することを特徴とする請求項1,2または
    3記載のデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】付加ワードデータグループを、ディジタル
    映像信号に含まれるタイミング基準コードデータに基づ
    いて、予め定められたコードの割当がなされた、複数個
    の10もしくは20ビットワードデータが特定の配列を
    もって連なる部分を、10もしくは20ビットワード同
    期データとして含むものに選定することを特徴とする請
    求項4記載のデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】複合10もしくは20ビットワード列デー
    タを変換して得られるシリアルデータに、スクランブル
    処理を施し、該スクランブル処理が施されたシリアルデ
    ータを伝送すべく送信することを特徴とする請求項1か
    ら請求項5までのいずれかに記載のデータ伝送方法。
  7. 【請求項7】複数の圧縮されたディジタル映像信号デー
    タもしくは映像及び音声信号データに多重化処理を施し
    て8ビットワード列データを得るデータ多重手段と、 該データ多重手段から得られる8ビットワード列データ
    に8ビット/10ビット変換処理を施すとともに、10
    もしくは20ビットワード列データを形成する10もし
    くは20ビットワード列データ形成手段と、 該10もしくは20ビットワード列データ形成手段から
    得られる10もしくは20ビットワード列データに、伝
    送速度変換処理を施すとともに、所定のワード間隔を置
    いて、予め設定されたコードが与えられた10もしくは
    20ビットワード同期データを含んだ付加ワードデータ
    グループを挿入して、複合10もしくは20ビットワー
    ド列データを形成する速度変換・データ挿入手段と、 該速度変換・データ挿入手段から得られる複合10もし
    くは20ビットワード列データをシリアルデータに変換
    して、該シリアルデータを伝送すべく送信するデータ送
    出手段と、を備えるデータ伝送装置。
  8. 【請求項8】データ多重手段が、複数の圧縮されたディ
    ジタル映像信号データもしくは映像及び音声信号データ
    としての複数の高能率符号化によるデータ圧縮が施され
    たディジタル画像情報データに、多重化処理を施して8
    ビットワード列データを得るものとされることを特徴と
    する請求項7記載のデータ伝送装置。
JP2000003232A 2000-01-12 2000-01-12 データ伝送方法及びデータ伝送装置 Pending JP2001197454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003232A JP2001197454A (ja) 2000-01-12 2000-01-12 データ伝送方法及びデータ伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003232A JP2001197454A (ja) 2000-01-12 2000-01-12 データ伝送方法及びデータ伝送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001197454A true JP2001197454A (ja) 2001-07-19

Family

ID=18532210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000003232A Pending JP2001197454A (ja) 2000-01-12 2000-01-12 データ伝送方法及びデータ伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001197454A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2139236B1 (en) Signal transmission device, signal transmission method, signal reception device, and signal reception method
JP2004222308A (ja) デジタル・ビデオ送信システム
CN102170566A (zh) 发送装置和方法、接收装置和方法、及信号传输系统
CN105379300A (zh) 信号处理设备、信号处理方法、程序和信号传输系统
US20010019560A1 (en) Method of and apparatus for transmitting digital data
US7477168B2 (en) Apparatus for and method of processing data
JP2001197454A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
US7221406B2 (en) Data creation method and data transfer method and apparatus
JP2001211078A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP4306095B2 (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置並びにデータ受信方法及びデータ受信装置
JP4306096B2 (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置並びにデータ受信方法及びデータ受信装置
JP2000350201A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP3674726B2 (ja) 送信装置及び受信装置並びに送受信装置
JP2001197130A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001053702A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001197491A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
WO2023171357A1 (ja) 信号伝送装置、信号伝送方法、信号受信装置、信号受信方法、及びプログラム
JP2001204019A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001197131A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001054113A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001223592A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001127725A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001054114A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2002058000A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP2001339446A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置