JP2001196231A - 変圧器制御監視装置 - Google Patents

変圧器制御監視装置

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JP2001196231A
JP2001196231A JP2000002031A JP2000002031A JP2001196231A JP 2001196231 A JP2001196231 A JP 2001196231A JP 2000002031 A JP2000002031 A JP 2000002031A JP 2000002031 A JP2000002031 A JP 2000002031A JP 2001196231 A JP2001196231 A JP 2001196231A
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JP2000002031A
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Seiya Kitajima
誠也 北島
Hiroyuki Maehara
宏之 前原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変圧器制御監視装置における構成要素の配置
構成上の工夫や機能の統合等により、盤筐体や電源装置
などの共通化可能要素の共通化、延べ配線長の削減、あ
るいは構成要素の削減等のシステム合理化を行う。 【解決手段】 変圧器制御監視装置は、油面センサ14
および温度センサ15の信号を取り込むことで変圧器1
の状態を監視する監視手段13、監視手段から変圧器監
視結果を受けて上位システムである集中監視装置33へ
送信するデータ処理伝送手段12、および変圧器の絶縁
媒体が一定温度以下となるように冷却器2を制御する冷
却器制御手段5が、同一の冷却器盤4の筐体内に収納さ
れて構成される。監視手段はマイクロプロセッサ17を
備える。監視手段からデータ処理伝送手段へ変圧器監視
結果を伝送するためのシリアルデータ伝送路38が設け
られ、その通信プロトコルは、IEC−60870−5
に準拠している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電所等で用いら
れる変圧器およびそれに付属した冷却器あるいは負荷時
タップ切換器を制御もしくは監視するために、監視手
段、冷却器制御手段、あるいは負荷時タップ切換器制御
手段を備えて変圧器近傍に配設される変圧器制御監視装
置に係り、特に前記各手段の配置構成に改良を加えたも
のである。
【0002】
【従来の技術】(構成)従来の変圧器制御監視装置の配
置構成例を、図8を用いて具体的に説明する。変圧器1
には、付属機器として冷却器2および負荷時タップ切換
器3(以下「LTC」と呼ぶ)が取り付けられている。
【0003】冷却器2は、変圧器1の絶縁媒体を一定温
度以下に保つため、例えばファンやポンプ等により強制
的に絶縁媒体を冷却する装置であり、変圧器1に隣接し
て配置される。変電所向けの大型変圧器の場合、1台の
変圧器1に対して複数台の冷却器2を備えることが一般
的である。
【0004】変圧器1の近傍には、冷却器盤4が配置さ
れており、冷却器盤4は、冷却器制御手段5を備えてい
る。変圧器1には冷却器制御用の温度センサ6が取り付
けられており、温度センサ6の出力信号線は冷却器制御
手段5に接続されている。冷却器制御手段5からは、電
源ケーブル7が冷却器モータ8に接続されており、電源
ケーブル7へ電源を印加または遮断して冷却器モータ8
の始動または停止の制御を行うように構成されている。
冷却器モータ8が始動することにより、ファン9が駆動
されて変圧器1の絶縁媒体を冷却する。
【0005】変圧器1の近傍にはまた、冷却器盤4に加
えて監視盤11が配置されており、監視盤11は、デー
タ処理伝送手段12および監視手段13を備えている。
変圧器1には、その異常を監視するために、油面センサ
14および前記の温度センサ6とは別個の温度センサ1
5等の監視センサが取り付けられ、これらの出力信号線
が監視手段13に接続されている。図示した以外の監視
センサが取り付けられる場合もある。
【0006】監視手段13はこれらの監視センサの出力
を処理し、異常の有無を判定してその結果を警報接点の
動作としてデータ処理伝送手段12へ送るように構成さ
れている。また、データ処理伝送手段12は、監視信号
線16を通して集中監視装置33へ接続されている。デ
ータ処理伝送手段12としては、変電機器の分散制御に
近年一般的に用いられるようになったBCU(Bay Cont
rol Unit)を適用しても良く、また専用の回路を用いて
もよい。
【0007】一方、LTC3は、線路電圧の変動を一定
範囲内に抑えるために、変圧器1のタップを通電状態の
まま切り換え、変圧比を変更して電圧調整する装置であ
り、変圧器1に内蔵されるかあるいは隣接している。L
TC3のうち、タップ切換の機械的操作を実現する部分
が電動操作機構21である。電動操作機構21は、負荷
時タップ切換器制御手段22(以下「LTC制御手段」
と呼ぶ)、電源ケーブル23、タップ駆動用モータ2
4、ダイヤルスイッチ25、主動軸26、および減速機
構等の図示しない他の要素から構成されている。
【0008】LTC制御手段22は、主にリレーやスイ
ッチ等の組合せで構成され、タップ切換指令を受けてタ
ップ駆動用モータ24に接続された電源ケーブル23の
電源を開閉することにより、タップ駆動用モータ24の
始動や停止等の制御を行う手段である。タップ駆動用モ
ータ24は、電動操作機構の主動軸26を回転させタッ
プを切り換えるために必要な力を発生するようになって
いる。ダイヤルスイッチ25は、機械的な減速機構を介
して主動軸26に連動しており、LTC3の各タップに
対応する接点を持ち、現在のタップ位置に対応する接点
が閉じることによりタップ位置信号を発生するように構
成されている。
【0009】変電所本館31には、自動電圧調整器盤3
2および集中監視装置33等が配置されている。タップ
切換指令は、自動電圧調整器盤32からタップ切換指令
信号線34を経由してLTC制御手段22に伝送される
ようになっている。タップ位置信号は、ダイヤルスイッ
チ25から、接点1点当たり1対の信号線を用いるタッ
プ位置信号線35を経由して自動電圧調整器盤32へ伝
えられるようになっている。また、計器用変圧器36に
よって、図示しない線路もしくは母線の電圧が測定さ
れ、その電圧情報も自動電圧調整器盤32へ伝えられる
ようになっている。集中監視装置33には、変圧器の監
視結果を受信するための監視信号線16が接続されてい
る。
【0010】(動作)次に、この従来の変圧器制御監視
装置の動作を説明する。変圧器1の絶縁媒体(本例では
絶縁油)の温度は温度センサ6によって測定され、その
信号は冷却器盤4の冷却器制御手段5に伝えられる。冷
却器制御手段5は、温度センサ6からの信号を処理して
温度に換算し、その温度に応じて冷却器2の運転台数を
決定する。そして複数の冷却器モータ8のうち、運転す
べき冷却器モータ8に対応する電源ケーブル7に対して
電源を接続し、冷却器モータ8を運転する。すなわち温
度に応じて冷却器2の運転台数を変化させる。
【0011】同時に、変圧器1の絶縁媒体の温度は、別
の温度センサ15によっても測定され、その信号は監視
盤11の監視手段13に伝えられて処理され、温度に換
算される。油面センサ14からの信号も監視手段13に
伝えられて処理され、油面高さに換算される。さらに監
視手段13は、油面高さの温度による補正を行い、管理
値からの逸脱すなわち油漏れ等の異常の有無を判定す
る。異常有無の情報は、データ処理伝送手段12へ一旦
転送され、そこで例えば光シリアル信号等のような長距
離伝送に適した形に変換された後、監視信号線16を経
由して変電所本館31の集中監視装置33へ伝送され、
表示される。なお、監視手段13において、上記以外の
種類のセンサからの信号を処理して異常判定する場合も
ある。
【0012】一方、線路電圧の情報は、計器用変圧器3
6によって得られ、変電所本館31の自動電圧調整器盤
32に伝えられる。自動電圧調整器盤32は、前記線路
電圧が一定範囲を超えて変動し、しかもタップに切換の
余地がある場合にはタップ切換指令を発する。このタッ
プ切換指令は、タップ切換指令信号線34を経由してL
TC3のLTC制御手段22へ伝送される。LTC制御
手段22は、タップ切換指令を受けると、手動ハンドル
挿入など動作不可の場合を除き、電源ケーブル23へ電
源を接続し、タップ駆動用モータ24を始動する。それ
により主動軸26が回転を始め、タップ切換動作が開始
される。
【0013】その後、LTC制御手段22は、主動軸2
6と機械的に連動してタップが所定の位置に達したとき
動作する図示しないカムスイッチからの信号を待ち、こ
の信号を受けた時点でタップ駆動用モータ24を停止さ
せる。こうして、1タップ切換動作が完了する。LTC
3のタップ位置は、ダイヤルスイッチ25からタップ位
置信号線35経由で変電所本館31の自動電圧調整器盤
32へ伝えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な従来の変圧器制御監視装置においては、次のような問
題がある。まず、冷却器の制御系統、LTCの制御系
統、および変圧器の監視系統が統合されていないため、
各系統間での情報の相互利用がなく、システムに無駄を
生じている。
【0015】例えば、制御機能を担当する冷却器盤4
と、監視機能を担当する監視盤11とが独立した別個の
盤として構成されている。そのため、盤筐体や電源装置
等がそれぞれの盤に必要となり、また、冷却器制御用の
温度センサ6と変圧器監視用の温度センサ15が別々に
必要となる。同様に、主にリレーやスイッチ等の電気部
品から構成されるLTC制御手段22が、冷却器盤4あ
るいは監視盤11とは独立したLTC3の電動操作機構
21内にあるため、LTC制御手段22に対して、スペ
ースヒータや防滴防塵対策など、電気部品のための独立
した耐環境手段が別途必要となる。
【0016】さらに、監視盤11およびLTC3の電動
操作機構21から変電所本館31までの長距離にわたっ
て、監視信号線16、タップ切換指令信号線34、およ
びタップ位置信号線35の3組の信号線が敷設されてい
るため、延べ配線長増大の原因となっている。なお、監
視項目の種類毎に警報接点がある場合には、データ処理
伝送手段12と監視手段13との間に、警報接点1点当
り1対の信号線を接続する必要があるとともに、データ
処理伝送手段12と監視手段13の製造者が異なる場合
には常に接続が可能であるとは限らない。このことは、
変圧器制御監視装置のシステム構成上の制限となってい
る。また、警報接点が機械的接点である場合には、接触
不良が発生する恐れもある。
【0017】本発明は上記の課題を解決するために提案
されたものであり、その目的は、変圧器制御監視装置に
おける構成要素の配置構成上の工夫や機能の統合等によ
り、盤筐体や電源装置などの共通化可能要素の共通化、
延べ配線長の削減、あるいは構成要素の削減等のシステ
ム合理化を行い、信頼性向上、低廉化、および小型化を
図ることができ、構成の自由度も向上可能な、優れた変
圧器制御監視装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、センサまたは接点の信号
を取り込むことにより変圧器の状態を監視する監視手段
と、前記監視手段から変圧器監視結果を受けて上位シス
テムへ送信するデータ処理伝送手段と、変圧器の絶縁媒
体が一定温度以下となるように変圧器の冷却器を制御す
る冷却器制御手段とを備えた変圧器制御監視装置におい
て、前記監視手段、前記データ処理伝送手段、および前
記冷却器制御手段が、同一の盤筐体内に収納されたこと
を特徴とするものである。以上のような請求項1記載の
発明によれば、監視盤と冷却器盤とを別々に設ける必要
がないので、盤筐体および電源装置などを共通化し、そ
の数を削減することができる。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の変
圧器制御監視装置において、前記監視手段から前記デー
タ処理伝送手段へ変圧器監視結果を伝送するシリアルデ
ータ伝送路を備えたことを特徴とするものである。以上
のような請求項2記載の発明によれば、複数の監視項目
がある場合でも、また、油温、油面高さ等の数値情報を
伝送する必要がある場合でも、1組のシリアルデータ伝
送路によって複数の異常有無の情報あるいは数値情報を
まとめて伝送することができるので、監視手段とデータ
処理伝送手段との間の接続を簡略化することができる。
また、接点接触不良を発生する恐れがなく、信頼性を向
上できる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項2記載の変
圧器制御監視装置において、前記監視手段が、シリアル
データ伝送を行う通信用集積回路を備えたことを特徴と
するものである。以上のような請求項3記載の発明によ
れば、シリアルデータ伝送に対応するために監視手段を
大型化する必要がなく、また、容易にシリアルデータ伝
送を実現することができる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項2または3
に記載の変圧器制御監視装置において、前記シリアルデ
ータ伝送路の通信プロトコルが、IEC−60870−
5に準拠していることを特徴とするものである。以上の
ような請求項4記載の発明によれば、データ処理伝送手
段と監視手段の製造者が異なる場合、あるいは後からデ
ータ処理伝送手段または監視手段を別種のものと交換す
る場合でも、変電機器保護制御装置の分野で一般的な前
記通信プロトコルを採用したデータ処理伝送手段と監視
手段を選定することにより、データ処理伝送手段と監視
手段との間の情報交換を容易に実現することができる。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか一つに記載の変圧器制御監視装置において、前記
データ処理伝送手段と前記監視手段とが、前記盤筐体内
に配置された同一ケース内に一体的に収納されたことを
特徴とするものである。以上のような請求項5記載の発
明によれば、ケースおよび電源装置などを、データ処理
伝送手段と監視手段とで共通化し、その数を削減するこ
とができる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか一つに記載の変圧器制御監視装置において、前記
データ処理伝送手段が、LTCのタップ位置情報を受け
て上位システムへ送信するように構成されたことを特徴
とするものである。以上のような請求項6記載の発明で
は、LTCのタップ位置情報をデータ処理伝送手段を経
由して上位システムである自動電圧調整器盤に伝送する
ので、タップ位置信号線を省略することができる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項2〜6のい
ずれか一つに記載の変圧器制御監視装置において、LT
Cに対するタップ切換指令を受けて、タップを指定位置
まで移動させるようにLTCの電動操作機構を制御する
LTC制御手段を備え、このLTCが、前記監視手段、
前記データ処理伝送手段、および前記冷却器制御手段と
ともに前記盤筐体内に収納されたことを特徴とするもの
である。以上のような請求項7記載の発明によれば、L
TC制御手段を含む電気的な制御部分をすべて単一の盤
筐体内に収納することができるため、LTC制御手段に
対して独立の耐環境手段を講じる必要をなくすことがで
きる。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項7記載の変
圧器制御監視装置において、前記電動操作機構の主動軸
に、軸の回転角度を検出する角度検出手段が取り付けら
れ、前記角度検出手段からの角度信号が前記LTC制御
手段へ伝送されることを特徴とするものである。以上の
ような請求項8記載の発明によれば、LTC制御手段に
おいて主動軸の角度を常時把握できるため、カムスイッ
チの接点信号が不要となり、また、LTC制御手段にお
いて回転角度の履歴から現在のタップ位置を求めること
ができるので、ダイヤルスイッチの接点信号が不要とな
る。従って、接触不良による誤動作の可能性を低減する
ことができる。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項7または8
に記載の変圧器制御監視装置において、前記LTC制御
手段、前記データ処理伝送手段、および前記監視手段
が、前記盤筐体内に配置された同一ケース内に一体的に
収納されたことを特徴とするものである。以上のような
請求項9記載の発明では、ケースおよび電源装置など
を、LTC制御手段、データ処理伝送手段、および監視
手段で共通化し、その数を削減することができる。ま
た、この場合には、LTC制御機能、データ処理伝送機
能、および監視機能のすべてを、単一のマイクロプロセ
ッサで実現することもでき、さらに装置の簡略化を図る
ことができる。
【0027】請求項10記載の発明は、請求項1〜9の
いずれか一つに記載の変圧器制御監視装置において、前
記データ処理伝送手段が、タップ切換指令を上位システ
ムより受信し、前記LTC制御手段へ転送するように構
成されたことを特徴とするものである。以上のような請
求項10記載の発明では、タップ切換指令が上位システ
ムである自動電圧調整器盤からデータ処理伝送手段を経
由してLTC制御手段へ伝送されるので、タップ切換指
令信号線を省略することができる。
【0028】請求項11記載の発明は、請求項1〜9の
いずれか一つに記載の変圧器制御監視装置において、前
記データ処理伝送手段が、線路電圧を一定範囲内に調整
するために、線路電圧情報を取得してタップ切換の必要
性を判断し、必要時には前記LTC制御手段に対してタ
ップ切換指令を発するように構成されたことを特徴とす
るものである。以上のような請求項11記載の発明によ
れば、各変圧器のデータ処理伝送手段が、自らタップ切
換指令を発するので、変電所本館の自動電圧調整器盤を
省略することができる。
【0029】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の変圧器制御監視装置において、前記データ処理伝送手
段が、変圧器電圧情報を上位システムから取得するよう
に構成されたことを特徴とするものである。以上のよう
な請求項12記載の発明によれば、変電所本館の保護リ
レー等が持つ変圧器電圧情報を上位システムが受信して
利用することにより、計器用変圧器からデータ処理伝送
手段へ電気ケーブルを敷設する必要がなくなるので、シ
ステムを簡略化することができる。
【0030】請求項13記載の発明は、複数の変圧器を
制御監視するための変圧器制御監視装置において、前記
請求項1〜12のいずれか一つに記載の変圧器制御監視
装置を複数備え、この複数の変圧器制御監視装置が通信
網によって相互接続され、各変圧器制御監視装置が、前
記通信網に対する変圧器監視結果の送信と、前記通信網
からの線路電圧情報、現在のタップ位置情報、およびタ
ップ切換指令の少なくとも一つ以上の受信とのうち、少
なくとも一方の伝送を行うように構成されことを特徴と
するものである。
【0031】以上のような請求項13記載の発明によれ
ば、通信網を通じて複数の変圧器を集中的に監視した
り、効率よく制御することができるため、システム全体
を簡略化することができる。例えば、各変圧器制御監視
装置が通信網から線路電圧情報を受信するように構成し
た場合には、各変圧器制御監視装置を計器用変圧器に個
別に接続したり、各変圧器毎に計器用変圧器を設けたり
する必要がなくなり、計器用変圧器から最も近い変圧器
制御監視装置まで電気ケーブルを敷設すれば良いので、
システムを簡略化することができる。また、変圧器の増
設等にも柔軟に対応することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下には、本発明を適用した複数
の実施の形態について、図1〜図7を参照して詳細に説
明する。
【0033】(1)第1の実施形態 [構成]第1の実施形態は、請求項1、2、4に記載の発
明を適用した実施の形態である。図1は、第1の実施形
態の構成を示すブロック図である。なお、図1におい
て、従来例と同一の構成要素に関しては同一符号を付し
て示し、説明は省略する。図1に示すように、本実施形
態の変圧器制御監視装置は、監視手段13、データ処理
伝送手段12、および冷却器制御手段5が、同一の冷却
器盤4の筐体内に収納されて構成されている。
【0034】ここで、監視手段13、データ処理伝送手
段12、および冷却器制御手段5の基本的な機能は、前
述した従来例と同様である。すなわち、監視手段13
は、油面センサ14および温度センサ15の信号を取り
込むことにより変圧器1の状態を監視する機能を有す
る。また、データ処理伝送手段12は、監視手段13か
ら変圧器監視結果を受けて上位システムである集中監視
装置33へ送信する機能を有する。そして、冷却器制御
手段5は、変圧器1の絶縁媒体が一定温度以下となるよ
う冷却器2を制御する機能を有する。
【0035】特に、本実施形態において、監視手段13
は、マイクロプロセッサ17を備えている。また、監視
手段13とデータ処理伝送手段12の間には、監視手段
13からデータ処理伝送手段12へ変圧器監視結果を伝
送するためのシリアルデータ伝送路38が設けられてい
る。ここで、シリアルデータ伝送路38の通信プロトコ
ルは、IEC−60870−5に準拠している。
【0036】[作用]以上の構成を有する第1の実施形
態の動作は以下の通りである。変圧器1の絶縁媒体(例
えば絶縁油)の温度は温度センサ15によって測定さ
れ、その信号は、冷却器盤4の監視手段13に伝えられ
る。監視手段13は、温度センサ15からの信号を処理
して温度に換算し、この温度情報を、シリアルデータ伝
送路38を経由してIEC−60870−5に準拠した
形でデータ処理伝送手段12へ伝送すると同時に、冷却
器制御手段5にも伝送する。この処理にはマイクロプロ
セッサ17が使用される。冷却器制御手段5は、その換
算された温度に応じて冷却器2の運転台数を決定し、冷
却器2の冷却器モータ8を運転する。
【0037】また、監視手段13は、油面センサ14か
らの信号も処理して油面高さに換算し、油面高さの温度
補正を行い、油漏れ等の異常の有無を判定する。この異
常有無の情報も、シリアルデータ伝送路38を経由して
データ処理伝送手段12へ転送され、そこで例えば光シ
リアル信号等のような長距離伝送に適した形に変換され
た後、監視信号線16を経由して変電所本館31の集中
監視装置33へ伝送され、表示される。
【0038】[効果]以上のような第1の実施形態によ
れば、次の効果が得られる。まず、同一の冷却器盤4の
筐体内に、冷却器制御手段5だけでなく、監視手段13
およびデータ処理伝送手段12も収納したことにより、
図8の従来例とは違って、監視盤11と冷却器盤4とを
別々に設ける必要がなくなっており、監視盤11の盤筐
体および電源装置などを削減することができる。また、
単一の温度センサ15を、変圧器油温の監視および冷却
器の制御という両方の目的で使用できるため、温度セン
サの数を削減することができる。
【0039】そしてまた、1組のシリアルデータ伝送路
38によって、複数の異常有無の情報および油温、油面
高さ等の数値情報をまとめて伝送できるので、監視手段
13とデータ処理伝送手段12との間の接続を簡略化で
きる。さらに、マイクロプロセッサ17を監視機能とシ
リアルデータ伝送機能の両方に利用するので、監視手段
の構成を簡略化シリアルデータ伝送に対応するために監
視手段13を大型化する必要がなくなり、装置全体を小
型化することができる。
【0040】一方、データ処理伝送手段12と監視手段
13の製造者が異なる場合、あるいは後からデータ処理
伝送手段12または監視手段13を別種のものと交換す
る場合でも、IEC−60870−5に準拠したデータ
処理伝送手段12または監視手段13を選定することに
より、データ処理伝送手段12と監視手段13との間の
情報交換を容易に実現することができる。従って、信頼
性向上、低廉化、および小型化を図ることができ、構成
の自由度も向上可能な、優れた変圧器制御監視装置を提
供することができる。
【0041】(2)第2の実施形態 [構成]第2の実施形態は、請求項1〜3に記載の発明を
適用した実施の形態である。図2は、第2の実施形態の
構成を示すブロック図である。なお、図2において、従
来例あるいは前記実施形態と同一の構成要素に関しては
同一符号を付して示し、説明は省略する。図2に示すよ
うに、本実施形態の変圧器制御監視装置において、監視
手段13は、シリアルデータ伝送を行う通信用集積回路
18を備えている。
【0042】[作用・効果]以上の構成を有する第2の実
施形態において、シリアルデータ伝送路38を経由して
行われる監視手段13からデータ処理伝送手段12への
シリアルデータ通信は、通信用集積回路18によって実
現される。このように、通信用集積回路18を使用して
いる第2の実施形態によれば、シリアルデータ伝送に対
応するために監視手段を大型化する必要がなく、また、
容易にシリアルデータ伝送を実現することができる。
【0043】(3)第3の実施形態 第3の実施形態は、請求項1、5に記載の発明を適用し
た実施の形態である。図3は、第3の実施形態の構成を
示すブロック図である。なお、図3において、従来例あ
るいは前記実施形態と同一の構成要素に関しては同一符
号を付して示し、説明は省略する。
【0044】図3に示すように、本実施形態の変圧器制
御監視装置は、データ処理伝送手段12と監視手段13
とが、同一ケース内に一体的に収納され、データ処理伝
送・監視手段19として構成されている。以上のような
第3の実施形態によれば、ケースおよび電源装置など
を、データ処理伝送手段12と監視手段13とで共通化
し、その数を削減することができる。
【0045】(4)第4の実施形態 [構成]第4の実施形態は、請求項1、5〜8、10に記
載の発明を適用した実施の形態である。図4は、第4の
実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図4に
おいて、従来例あるいは前記実施形態と同一の構成要素
に関しては同一符号を付して示し、説明は省略する。
【0046】図4に示すように、本実施形態の変圧器制
御監視装置は、LTC制御手段22が、データ処理伝送
・監視手段19および冷却器制御手段5とともに、同一
の冷却器盤4の筐体内に収納されて構成されている。こ
こで、LTC制御手段22の基本的な機能は、前述した
従来例と同様である。すなわち、LTC制御手段22
は、LTC3に対するタップ切換指令を受けて、タップ
を指定位置まで移動させるようLTCの電動操作機構2
1を制御する機能を有する。
【0047】また、LTC3の電動操作機構21の主動
軸26には、主動軸26の回転角度を検出する角度検出
手段27が取り付けられており、この角度検出手段27
からの回転角度信号がタップ位置信号線35によって冷
却器盤4のLTC制御手段22に伝送されるようになっ
ている。伝送された角度信号は、LTC制御手段22内
の図示しないマイクロプロセッサで処理され、角度およ
びタップ位置に換算されるようになっている。
【0048】一方、データ処理伝送・監視手段19は、
LTC制御手段22からタップ位置情報を受けて、上位
システムである変電所本館31の集中監視装置33へ送
信するように構成されている。さらに、データ処理伝送
・監視手段19は、LTC3のタップ切換指令を上位シ
ステムである変電所本館31内の集中監視装置33より
受信し、LTC制御手段22へ転送するように構成され
ている。
【0049】[作用]以上の構成を有する第4の実施形態
の動作は以下の通りである。変電所本館31内の自動電
圧調整器盤32は、計器用変圧器36により線路電圧を
測定し、タップ切換の必要があると判断した場合には集
中監視装置33へタップ切換指令を発する。集中監視装
置33は、監視信号線16を経由して冷却器盤4のデー
タ処理伝送・監視手段19へタップ切換指令を転送す
る。さらに、データ処理伝送・監視手段19は、タップ
切換指令をLTC制御手段22へ転送する。
【0050】LTC制御手段22は、タップ切換指令を
受けると、手動ハンドル挿入など動作不可の場合を除
き、電源ケーブル23へ電源を接続し、LTC3のタッ
プ駆動用モータ24を始動する。それにより、主動軸2
6が回転を始め、タップ切換動作が開始される。その
後、LTC制御手段22は、主動軸26に取り付けられ
た角度検出手段27によって与えられる角度を監視し、
所定の角度に達した時点でタップ駆動用モータ24を停
止させる。こうして、1タップ切換動作が完了する。L
TC3のタップ位置は、LTC制御手段22において、
例えば回転角度信号の履歴から求められ、データ処理伝
送・監視手段19、監視信号線16、および集中監視装
置33を経由して、自動電圧調整器盤32へ伝えられ
る。
【0051】[効果]以上のような第4の実施形態によれ
ば、次の効果が得られる。まず、LTC制御手段22に
マイクロプロセッサを適用したので、リレーやスイッチ
などの組合せにより構成された従来のLTC制御手段に
比べて、大幅な小型化を達成することができる。その結
果、LTC制御手段22を、データ処理伝送・監視手段
19、冷却器制御手段5等と同一の盤筐体に収納するこ
とが容易となる。また、電気的な制御部分をすべて単一
の冷却器盤4の筐体内に収納することになるので、LT
C制御手段22に対して独立の耐環境手段を講じる必要
をなくすことができる。
【0052】第2に、LTC3のタップ位置情報を、デ
ータ処理伝送・監視手段19を経由して上位システムで
ある変電所本館31の自動電圧調整器盤32に伝送する
ことができるので、変圧器1から変電所本館31までの
長距離にわたってタップ位置信号線35を敷設すること
を省略できる。すなわち、タップ位置信号線35の敷設
を、変圧器1からその近傍の冷却器盤4までの短距離で
済ませることができる。
【0053】それとともに、LTC制御手段22におい
て主動軸26の角度を常時把握できるため、カムスイッ
チの接点信号は不要となる。また、LTC制御手段22
において回転角度の履歴等から現在のタップ位置を求め
ることができるので、ダイヤルスイッチ25の接点信号
も不要となる。従って、接点の接触不良による誤動作の
可能性を低減することができる。
【0054】さらに、タップ切換指令が自動電圧調整器
盤32からデータ処理伝送・監視手段19を経由してL
TC制御手段22へ伝送されるので、タップ切換指令信
号線34を省略することができる。従って、延べ配線長
を削減することができる。
【0055】(5)第5の実施形態 [構成]第5の実施形態は、請求項1、7、9に記載の
発明を適用した実施の形態である。本実施形態の変圧器
制御監視装置においては、図示しないが、LTC制御手
段22、データ処理伝送手段12、および監視手段13
は、同一ケースに一体的に収納されており、監視手段1
3とLTC制御手段22の機能は、単一のマイクロプロ
セッサにより実現されるようになっている。
【0056】[作用・効果]以上のような第5の実施形
態によれば、単一のマイクロプロセッサを監視機能とL
TC制御機能の両方に有効に利用できる。すなわち、監
視機能には遅れが許容される低速処理が連続的に必要で
あり、LTC制御機能には実時間の高速処理がタップ切
換時にのみ必要となる、というそれぞれの機能の特性か
ら、マイクロプロセッサの能力を有効に利用することが
できる。
【0057】また、ケースおよび電源装置などを、LT
C制御手段22、データ処理伝送手段12、および監視
手段13で共通化し、その数を削減することができる。
この場合には、LTC制御機能、データ処理伝送機能、
および監視機能のすべてを、単一のマイクロプロセッサ
で実現することも可能であり、そうすることにより、さ
らに装置の簡略化を図ることができる。
【0058】(6)第6の実施形態 [構成]第6の実施形態は、請求項1、5〜8、10に
記載の発明を適用した実施の形態である。図5は、第6
の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図5
において、従来例あるいは前記実施形態と同一の構成要
素に関しては同一符号を付して示し、説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態の変圧器制御監視装置
は、角度検出手段27からの信号が、タップ位置信号線
35を経由してデータ処理伝送・監視手段19へ伝送さ
れるようになっている。
【0059】[作用]以上の構成を有する第6の実施形態
において、主動軸26の角度は、冷却器盤4のデータ処
理伝送・監視手段19によって処理される。データ処理
伝送・監視手段19は、例えば回転角度信号の履歴から
タップ位置情報を求め、上位システムである変電所本館
31の集中監視装置33へ送信する。
【0060】[効果]以上のような第6の実施形態によれ
ば、LTC3のタップ位置情報を、データ処理伝送・監
視手段19を経由して上位システムである変電所本館3
1の自動電圧調整器盤32に伝送することができる。従
って、第4の実施形態の場合と同様に、変圧器1から変
電所本館31までの長距離にわたってタップ位置信号線
35を敷設することを省略でき、タップ位置信号線35
の敷設を、変圧器1からその近傍の冷却器盤4までの短
距離で済ませることができる。
【0061】(7)第7の実施形態 [構成]第7の実施形態は、請求項1、5、11、12
に記載の発明を適用した実施の形態である。図6は、第
7の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図
6において、従来例あるいは前記実施形態と同一の構成
要素に関しては同一符号を付して示し、説明は省略す
る。図6に示すように、本実施形態の変圧器制御監視装
置において、データ処理伝送・監視手段19は、線路電
圧を一定範囲内に調整するために、線路電圧情報を変電
所本館31の他の上位システムから取得して、タップ切
換の必要性を判断し、必要時には前記LTC制御手段2
2に対してタップ切換指令を発するように構成されてい
る。
【0062】[作用]以上の構成を有する第7の実施形態
の動作は以下の通りである。変電所本館31まで配線さ
れた計器用変圧器36の線路電圧情報は、集中監視装置
33、監視信号線16を経由して冷却器盤4のデータ処
理伝送・監視手段19に伝送される。データ処理伝送・
監視手段19は、その線路電圧情報から判断してタップ
切換の必要性を判断し、必要時にはLTC制御手段22
に対してタップ切換指令を発する。
【0063】[効果]以上のような第7の実施形態によれ
ば、各変圧器1のデータ処理伝送・監視手段19が自ら
タップ切換指令を発するので、変電所本館31の自動電
圧調整器盤32を省略することができる。また、変電所
本館31の、例えば保護リレー等の他の上位システムが
持つ線路電圧情報を、集中監視装置33が受信して利用
することにより、計器用変圧器36からデータ処理伝送
・監視手段19へ電気ケーブルを敷設する必要がなくな
るので、システムを簡略化することができる。
【0064】(8)第8の実施形態 [構成]第8の実施形態は、請求項1、5、13に記載
の発明を適用した実施の形態である。図7は、第8の実
施形態の構成を示すブロック図である。なお、図7にお
いて、従来例あるいは前記実施形態と同一の構成要素に
関しては同一符号を付して示し、説明は省略する。図7
に示すように、本実施形態の変圧器制御監視装置は、複
数の変圧器1を制御監視する変電所において用いられ
る。各変圧器制御監視装置すなわち図7の冷却器盤4
A、4Bは、通信網37によって相互に接続され、それ
ぞれ監視信号線16A、16Bを介して情報を交換でき
るように構成されている。
【0065】[作用]以上の構成を有する第8の実施形態
においては、通信網37に対して各冷却器盤4A、4B
から変圧器監視結果を送信することにより、複数の変圧
器の監視結果を、変電所本館31の集中監視装置33で
集約できる。また、計器用変圧器36が接続された冷却
器盤4Aから計器用変圧器36が接続されていない冷却
器盤4Bに対して、通信網37を経由して線路電圧情報
を伝送することができる。さらに、通信網37を経由し
て、他の変圧器における現在のタップ位置情報や、対応
する変圧器のタップ切換指令等を、冷却器盤4A、4B
に伝送することもできる。
【0066】[効果]以上のような第8の実施形態によれ
ば、通信網37を経由して、複数の変圧器の監視結果
を、変電所本館31の集中監視装置33で集約できると
ともに、線路電圧情報、現在のタップ位置情報、および
タップ切換指令等を各冷却器盤へ自由に伝送することが
できる。従って、通信網37を通じて複数の変圧器1を
集中的に監視し、効率よく制御することができる。
【0067】また、線路電圧情報を冷却器盤へ自由に伝
送できることから、冷却器盤4A、4Bの各々に対して
計器用変圧器36から直接電気ケーブルを敷設したり、
または各変圧器毎に計器用変圧器36を設けたりする必
要がなくなる。すなわち、計器用変圧器36から最も近
い冷却器盤まで電気ケーブルを敷設するだけで、すべて
の冷却器盤で計器用変圧器36からの線路電圧情報を利
用することができる。そのため、システムを簡略化する
ことができる。また、他の変圧器における現在のタップ
位置を自由に知ることができるので、変圧器の並列運転
時に、例えば、冷却器盤4A側のLTCタップ位置に冷
却器盤4B側が追従するような制御方式が可能となる。
さらに、変圧器の増設等にも柔軟に対応することができ
る。
【0068】(9)他の実施形態 なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものでは
なく、他にも多種多様な変形例が実施可能である。例え
は、前記各実施形態においては、同一の冷却器盤4の筐
体内に複数の手段を収納したり、筐体内に配置された同
一のケース内に複数の手段を一体的に収納したりして変
圧器制御監視装置を構成したが、筐体内やケース内にお
ける各手段の具体的な配置構成、あるいは筐体自体やケ
ース自体の具体的な構造等は、適宜選択可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変圧器制御監視装置における構成要素の配置構成上の工
夫や機能の統合等により、盤筐体や電源装置などの共通
化可能要素の共通化、延べ配線長の削減、あるいは構成
要素の削減等のシステム合理化を行っているので、信頼
性向上、低廉化、および小型化を図ることができ、構成
の自由度も向上可能な、優れた変圧器制御監視装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変圧器制御監視装置の第1の実施
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明による変圧器制御監視装置の第2の実施
形態を示すブロック図である。
【図3】本発明による変圧器制御監視装置の第3の実施
形態を示すブロック図である。
【図4】本発明による変圧器制御監視装置の第4の実施
形態を示すブロック図である。
【図5】本発明による変圧器制御監視装置の第6の実施
形態を示すブロック図である。
【図6】本発明による変圧器制御監視装置の第7の実施
形態を示すブロック図である。
【図7】本発明による変圧器制御監視装置の第8の実施
形態を示すブロック図である。
【図8】従来の変圧器制御監視装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…変圧器 2…冷却器 3…負荷時タップ切換器(LTC) 4、4A、4B…冷却器盤 5、5A、5B…冷却器制御手段 6…温度センサ 7…電源ケーブル 8…冷却器モータ 9…ファン 11…監視盤 12…データ処理伝送手段 13…監視手段 14…油面センサ 15…温度センサ 16、16A、16B…監視信号線 17…マイクロプロセッサ 18…通信用集積回路 19、19A、19B…データ処理伝送・監視手段 21…電動操作機構 22、22A、22B…負荷時タップ切換器(LTC)
制御手段 23…電源ケーブル 24…タップ駆動用モータ 25…ダイヤルスイッチ 26…主動軸 27…角度検出手段 31…変電所本館 32…自動電圧調整器盤 33…集中監視装置 34…タップ切換指令信号線 35…タップ位置信号線 36…計器用変圧器 37…通信網 38…シリアルデータ伝送路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサまたは接点の信号を取り込むこと
    により変圧器の状態を監視する監視手段と、前記監視手
    段から変圧器監視結果を受けて上位システムへ送信する
    データ処理伝送手段と、変圧器の絶縁媒体が一定温度以
    下となるよう変圧器の冷却器を制御する冷却器制御手段
    とを備えた変圧器制御監視装置において、 前記監視手段、前記データ処理伝送手段、および前記冷
    却器制御手段は、同一の盤筐体内に収納されたことを特
    徴とする変圧器制御監視装置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段から前記データ処理伝送手
    段へ変圧器監視結果を伝送するシリアルデータ伝送路を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の変圧器制御監視
    装置。
  3. 【請求項3】 前記監視手段は、シリアルデータ伝送を
    行う通信用集積回路を備えたことを特徴とする請求項2
    記載の変圧器制御監視装置。
  4. 【請求項4】 前記シリアルデータ伝送路の通信プロト
    コルは、IEC−60870−5に準拠していることを
    特徴とする請求項2または3に記載の変圧器制御監視装
    置。
  5. 【請求項5】 前記データ処理伝送手段と前記監視手段
    とは、前記盤筐体内に配置された同一ケース内に一体的
    に収納されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一つに記載の変圧器制御監視装置。
  6. 【請求項6】 前記データ処理伝送手段は、負荷時タッ
    プ切換器のタップ位置情報を受けて上位システムへ送信
    するように構成されたことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一つに記載の変圧器制御監視装置。
  7. 【請求項7】 負荷時タップ切換器に対するタップ切換
    指令を受けて、タップを指定位置まで移動させるように
    負荷時タップ切換器の電動操作機構を制御する負荷時タ
    ップ切換器制御手段を備え、この負荷時タップ切換器
    が、前記監視手段、前記データ処理伝送手段、および前
    記冷却器制御手段とともに前記盤筐体内に収納されたこ
    とを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の変
    圧器制御監視装置。
  8. 【請求項8】 前記電動操作機構の主動軸に、軸の回転
    角度を検出する角度検出手段が取り付けられ、前記角度
    検出手段からの角度信号は前記負荷時タップ切換器制御
    手段へ伝送されることを特徴とする請求項7記載の変圧
    器制御監視装置。
  9. 【請求項9】 前記負荷時タップ切換器制御手段、前記
    データ処理伝送手段、および前記監視手段は、前記盤筐
    体内に配置された同一ケース内に一体的に収納されたこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載の変圧器制御監
    視装置。
  10. 【請求項10】 前記データ処理伝送手段は、タップ切
    換指令を上位システムより受信し、前記負荷時タップ切
    換器制御手段へ転送するように構成されたことを特徴と
    する請求項1〜9のいずれか一つに記載の変圧器制御監
    視装置。
  11. 【請求項11】 前記データ処理伝送手段は、線路電圧
    を一定範囲内に調整するために、線路電圧情報を取得し
    てタップ切換の必要性を判断し、必要時には前記負荷時
    タップ切換器制御手段に対してタップ切換指令を発する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか一つに記載の変圧器制御監視装置。
  12. 【請求項12】 前記データ処理伝送手段は、変圧器電
    圧情報を上位システムから取得するように構成されたこ
    とを特徴とする請求項11記載の変圧器制御監視装置。
  13. 【請求項13】 複数の変圧器を制御監視するための変
    圧器制御監視装置において、 前記請求項1〜12のいずれか一つに記載の変圧器制御
    監視装置を複数備え、この複数の変圧器制御監視装置が
    通信網によって接続され、各変圧器制御監視装置が、前
    記通信網に対する変圧器監視結果の送信と、前記通信網
    からの線路電圧情報、現在のタップ位置情報、およびタ
    ップ切換指令の少なくとも一つ以上の受信とのうち、少
    なくとも一方の伝送を行うように構成されたことを特徴
    とする変圧器制御監視装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100738645B1 (ko) * 2005-02-03 2007-07-11 한전케이디엔 주식회사 디지털형 변압기 시스템
KR101236456B1 (ko) * 2011-12-02 2013-02-25 주식회사 케이디파워 변압기의 냉각시스템 및 그 제어방법

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