JP2001196155A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2001196155A JP2000004286A JP2000004286A JP2001196155A JP 2001196155 A JP2001196155 A JP 2001196155A JP 2000004286 A JP2000004286 A JP 2000004286A JP 2000004286 A JP2000004286 A JP 2000004286A JP 2001196155 A JP2001196155 A JP 2001196155A
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憲二 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズによる表示手段の輝度の変化や誤点
灯、発光素子の破壊を防ぐことが可能な信頼性の高い誘
導加熱調理器の提供を目的とする。 【解決手段】 発光手段5である複数のLEDは、加熱
コイル2が発生する磁束によって誘導加熱が可能である
近傍に備えられ、電気的に直列回路となるように結線さ
れている。発光手段5である複数のLED間の配線は、
加熱コイル2が発生する誘導加熱用の磁束と交わる部分
が少なくなるように、半径方向へ放射状に引き回されて
いる。この構成により、配線部に発生する誘導起電力を
抑え、表示手段6の輝度の変化や誤点灯、素子の破壊を
防ぐことが可能な信頼性の高い誘導加熱調理器を実現す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭及び業務
用として使用される誘導加熱調理器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱調理器において加熱コイ
ルにより加熱される部分を表示する構成として、加熱コ
イル近傍の外周にLEDなどの発光素子を設置し、必要
に応じて点灯することで透光性のある絶縁板を透して加
熱される部分を表示する誘導加熱調理器が開発されてい
る。
【0003】以下に従来の加熱調理器について説明す
る。図5は加熱コイル置き台101の上に設けられた加
熱コイル102と加熱コイル102の上方に設けられた
透過性のある絶縁板103と、加熱コイル102の通電
を制御する出力制御手段104により加熱部を形成し、
加熱コイル102の外周に発光手段105を備えた表示
手段106が配置され、加熱コイル102の位置が使用
者にわかるように絶縁板を介して表示している。発光手
段105である複数のLEDは電気的に直列回路となる
ように結線され、加熱コイル102の外周を這うように
配線されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、加
熱される部分を表示しながら誘導加熱動作を行う場合、
加熱コイル2が発生する磁束によって発光手段への配線
部に誘導起電力が発生し、発光手段5であるLEDの明
るさが変化したり、また、加熱される部分を表示せずに
誘導加熱動作を行う場合であるにもかかわらず点灯する
などの誤点灯が発生したり、また、素子の耐圧を越える
起電力による発光素子5の破壊といった不具合が発生し
ていた。
【0005】また、表示手段への電力供給が一つの電源
系統からなされるため、表示手段は加熱コイルが加熱す
る部分を表示すると同時に、出力制御手段からの制御情
報を表示する必要がある場合に、輝度の変化や点滅周期
の変化など、加熱コイルが加熱する部分を認識し難い表
示手段の出力となり、さらに、前記電源系統からの電力
供給に支障が発生した場合には表示ができなくなるとい
った不具合が発生していた。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、加
熱動作中においても、誘導加熱用の磁束といったノイズ
による表示手段の輝度の変化や誤点灯、発光素子の破壊
を防ぐことが可能な信頼性の高い誘導加熱調理器を提供
することを目的とする。
【0007】また、表示手段の出力内容に応じて複数の
電源系統から電力を供給して、加熱コイルによって加熱
される部分を容易に識別することを可能とするととも
に、一つの電源系統に支障が生じても他の電源系統から
の電力によって、表示手段が出力することが可能な信頼
性の高い誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被加熱物を載置する一部または全部を透
光性とした絶縁板と、前記絶縁板の下方に設けられ、前
記被加熱物を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに
よって加熱される部分を前記絶縁板を介して表示する表
示手段と、加熱コイルへの通電を制御する出力制御手段
を備え、前記表示手段は、前記加熱コイルが発生する磁
束の及ぶ近傍に備えられた発光手段を含み、前記発光手
段は前記加熱コイルの半径方向へ放射状に配線接続さ
れ、前記加熱コイルによって加熱される部分を表示する
誘導加熱調理器とする。
【0009】また、表示手段は発光手段を備え、前記発
光手段は複数の電源系統から電力を供給されるように配
線接続され、前記加熱コイルによって加熱される部分を
容易に識別できるように表示するとともに、表示手段の
出力に応じて複数の電源系統から電力を供給し、一つの
電源系統に支障が生じても他の電源系統からの電力によ
って表示手段が出力することが可能な信頼性の高い誘導
加熱調理器とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
被加熱物を載置する一部または全部を透光性とした絶縁
板と、前記絶縁板の下方に設けられ、前記被加熱物を加
熱する加熱コイルと、前記加熱コイルによって加熱され
る部分を前記絶縁板を介して表示する表示手段と、加熱
コイルへの通電を制御する出力制御手段を備え、前記表
示手段は、前記加熱コイルが発生する磁束の及ぶ近傍に
備えられた発光手段を含み、前記発光手段は前記加熱コ
イルの半径方向へ放射状に配線接続され、前記加熱コイ
ルによって加熱される部分を表示する構成であるため、
加熱コイルが発生する磁束と発光手段への配線が交叉す
る角度を小さくすることで、配線部に発生する誘導起電
力を抑えることが可能となり、表示手段の輝度の変化や
誤点灯、素子の破壊を防ぐことが可能な信頼性の高い誘
導加熱調理器を実現することができるという作用を有す
るものである。
【0011】請求項2記載の発明は、発光手段は、複数
の配線系統によって接続され、表示手段の出力が加熱コ
イルによって加熱される部分を表示するとともに、出力
制御手段からの制御情報を表示することにより、表示手
段の出力は加熱コイルによって加熱される部分の表示
と、出力制御手段からの制御情報の表示について、配線
系統を分けることで配線に重畳されるノイズを分散する
とともに、一つの配線系統に支障が生じても他の配線系
統によって加熱コイルが加熱する部分の表示が可能とな
り、表示手段の輝度の変化や誤点灯、素子の破壊を防ぎ
つつ表示を行うことが可能な信頼性の高い誘導加熱調理
器を実現することができるという作用を有するものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、発光手段は複数の
電源系統から電力を供給される構成であるため、表示手
段の出力は加熱コイルによって加熱される部分の表示に
加えて、出力制御手段からの制御情報の表示を行い、表
示手段の出力として大きな消費電力を必要とする場合に
は他の電源系統からも電力を供給することが可能とな
り、また、一つの電源系統に支障が生じても他の電源系
統により表示することが可能な信頼性の高い誘導加熱調
理器を実現することができるという作用を有するもので
ある。
【0013】請求項4記載の発明は、発光手段は複数の
電源系統から電力を供給されるとともに、電源系統の一
つは加熱コイルとのトランス結合により電力を供給され
る構成であるため、加熱コイルの出力に応じて大きな電
力を発光手段に供給することが可能であり、また、一つ
の電源系統に支障が生じても他の電源系統により表示す
ることが可能な信頼性の高い誘導加熱調理器を実現する
ことができるという作用を有するものである。
【0014】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1に示すように加
熱コイル置き台1の上に設けられた加熱コイル2と加熱
コイル2の上方に設けられた透光性のある絶縁板3と加
熱コイル2への通電を制御する出力制御手段4により加
熱部を形成し、絶縁板3より下方で加熱コイル2が発生
する磁束の及ぶ近傍に、発光手段5を備えた複数の表示
手段6によって、加熱コイル2の位置が使用者にわかる
ように絶縁板3を介して表示される。
【0015】発光手段5である複数のLEDは、加熱コ
イル2が発生する磁束によって誘導加熱が可能である近
傍に備えられ、電気的に直列回路となるように結線され
ている。発光手段5である複数のLED間の配線は、加
熱コイル2が発生する誘導加熱用の磁束と交叉する部分
が少なくなるように、半径方向へ放射状に引き回されて
いる。
【0016】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、その動作を説明する。出力制御手段4によって
加熱コイル2への通電を制御することが可能となると、
出力制御手段4は発光手段5への通電を開始し、表示手
段6は加熱コイル2によって加熱される部分を明るく示
し、使用者が鍋などの被加熱物を載置する場所を容易に
識別することが可能となる。
【0017】以上のように本実施例によれば、発光手段
5への配線が加熱コイル2の半径方向へ放射状に引き回
されており、加熱コイル2が発生する誘導加熱用の磁束
と交わる配線部分を少なくして、配線部に発生する誘導
起電力を抑え、表示手段6の輝度の変化や誤点灯、素子
の破壊を防ぐことが可能な信頼性の高い誘導加熱調理器
を実現することができる。
【0018】(実施例2)次に、図2を参照して本発明
の実施例2を説明する。図2に於いて、加熱コイル置き
台1、加熱コイル2、絶縁板3、出力制御手段4からな
る加熱部は実施例1と同じ構成であり、表示手段6は加
熱コイル2が発生する磁束の及ぶ近傍に設置された発光
手段5を備え、発光手段5は第1の配線系統7と、第2
の配線系統8から電力を供給される様に結線されるとと
もに、その配線は、加熱コイル2が発生する誘導加熱用
の磁束と交叉する部分が少なくなるように、加熱コイル
2の半径方向へと放射状に引き回されている。
【0019】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、その動作を説明する。出力制御手段4によって
加熱コイル2への通電を制御することが可能となると、
出力制御手段4は第1の配線系統7と、第2の配線系統
8による発光手段5への通電を開始し、表示手段6によ
って加熱コイル2で加熱される部分を明るく表示する。
この表示により、使用者が鍋などの被加熱物を載置する
場所を容易に識別することが可能となる。
【0020】また、加熱コイル2への通電を開始した
後、使用者が加熱しようとする被加熱物が誘導加熱に適
さない負荷であったり、被加熱物を加熱する際の火力表
示、被加熱物や絶縁板3が高温である、また、異常な動
作状態であるといった制御情報を第1の配線系統7によ
る通電によって表示するとともに、加熱コイル2によっ
て加熱される部分を第2の配線系統8による通電によっ
て表示する。
【0021】以上のように本実施例によれば、実施例1
と同様に、配線部に発生する誘導起電力を抑えて、表示
手段6の輝度の変化や誤点灯、素子の破壊を防ぐことが
可能な信頼性の高い誘導加熱調理器を実現することがで
き、さらに、配線系統を分割する構成とするため、一つ
の配線系統に重畳されるノイズ量も分割され、実施例1
より信頼性の高い誘導加熱調理器を実現することができ
る。
【0022】また、発光手段5は複数の配線系統によっ
て通電される構成を有するため、使用者が、鍋などの被
加熱物を載置する場所を容易に識別するのみならず、さ
らに火力表示、高温注意といった制御情報を識別するこ
とが可能となる。
【0023】また、一つの配線系統に接続された複数の
発光手段5を含む表示手段6による出力を、加熱コイル
2によって加熱される部分が識別できる様に、加熱コイ
ルと同心円上に配置することで、複数の配線系統の一つ
が発光手段5への電力の供給に支障が生じても、他の配
線系統に接続された複数の発光手段5を含む表示手段6
の出力によって、加熱コイル2が加熱す部分が識別可能
となる。
【0024】(実施例3)次に、図3を参照して本発明
の実施例3を説明する。図3に於いて、加熱コイル置き
台1、加熱コイル2、絶縁板3、出力制御手段4からな
る加熱部は実施例1と同じ構成であり、表示手段6は加
熱コイル2が発生する磁束の及ぶ近傍に設置された発光
手段5を備え、発光手段5は第1の電源系統9と、第2
の電源系統10から電力を供給される様に結線され、第
2の電源系統10は他の電源回路11に接続されてい
る。
【0025】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、その動作を説明する。出力制御手段4によって
加熱コイル2への通電を制御することが可能となると、
出力制御手段4は第1の電源系統9からの電力供給で発
光手段5を発光させ、表示手段6は加熱コイル2によっ
て加熱される部分を明るく示す。この表示により、使用
者が鍋などの被加熱物を載置する場所を容易に識別する
ことが可能となる。
【0026】また、加熱コイル2への通電を開始した
後、加熱する際の火力表示、被加熱物や絶縁板3が高温
で注意する必要があるといった制御情報を第2の電源系
統10によって他の電源回路11からも電力供給を行い
表示する。
【0027】以上のように本実施例によれば、発光手段
5は複数の電源系統から電力供給される構成を有するた
め、使用者が鍋などの被加熱物を載置する場所を容易に
識別することを可能にして、さらに火力表示、高温注意
といった表示手段の出力として大きな消費電力を必要と
する場合には他の電源系統からも電力を供給することが
可能となり、また、一つの電源系統に支障が生じても他
の電源系統により表示することが可能な信頼性の高い誘
導加熱調理器を実現することができる。
【0028】(実施例4)次に、図4を参照して本発明
の実施例4を説明する。図4に於いて、加熱コイル置き
台1、加熱コイル2、絶縁板3、出力制御手段4からな
る加熱部は実施例1と同じ構成であり、表示手段6は加
熱コイル2が発生する磁束の及ぶ近傍に設置された発光
手段5を備え、発光手段5は第1の電源系統9と、第3
の電源系統12から電力を供給されるように結線され、
第3の電源系統12は、加熱コイル2とトランス結合す
る二次側コイル13と、二次側コイル13から得られる
交流電力を発光手段5への電源へと変換する変換回路1
4を介して接続されている。
【0029】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、その動作を説明する。出力制御手段4によって
加熱コイル2への通電を制御することが可能となると、
出力制御手段4は第1の電源系統9からの電力供給で発
光手段5を発光させ、表示手段6は加熱コイル2によっ
て加熱される部分を明るく示す。この表示により、使用
者が鍋などの被加熱物を載置する場所を容易に識別する
ことが可能となる。
【0030】また、加熱コイル2への通電を開始した
後、加熱コイル2とトランス結合する二次側コイル13
から変換回路14と、第3の電源系統12を介して発光
手段5へと電力が供給され、加熱する際の火力表示、高
温注意といった制御情報を表示する。
【0031】以上のように本実施例によれば、発光手段
5は複数の電源系統から電力供給される構成を有するた
め、使用者が鍋などの被加熱物を載置する場所を容易に
識別することを可能にして、さらに誘導加熱動作中の火
力表示、高温注意といった表示手段の出力として大きな
消費電力を必要とする場合には加熱コイル2とトランス
結合して電力を発生する電源系統からも電力を供給する
ことが可能となり、一つの電源系統に支障が生じても他
の電源系統により表示することが可能な信頼性の高い誘
導加熱調理器を実現することができる。
【0032】また、二次側コイル13から発光手段5へ
の電力供給だけでは、誘導加熱動作を行うまで表示手段
6が表示を行うことが不可能であり、加熱コイル2によ
って加熱される部分を明るく示すことができないが、本
発明の構成とすることによって、第1の電源系統9の出
力によって表示手段6が加熱コイル2によって加熱され
る部分を明るく表示することが可能となり、さらに、表
示手段6の出力として大きな消費電力を必要とする場合
には加熱コイル2とトランス結合して電力を発生する第
3の電源系統12からも電力を供給することを可能とし
ている。
【0033】なお、上記実施例に於いては、発光手段5
への配線が、加熱コイル2が発生する誘導加熱用の磁束
と交わる部分が少なくなるように、加熱コイル2の半径
方向へと放射状に引き回すことを重点的に説明している
が、一つの発光手段5に対して複数の配線が平行に引き
回されている場合は、撚り線として半径方向に放射状に
設置することで、配線に重畳されるノイズをさらに抑え
ることが可能となり、いっそう信頼性が高くなる。
【0034】また、本実施例には記載していないが、通
常、誘導加熱調理器の加熱コイル2の下方にある加熱コ
イル置き台1にはフェライト等の磁性体が加熱コイル2
の半径方向に備えられており、前記磁性体に加熱コイル
2が発生する磁束が集中するため、前記磁性体とずれた
位置に配線を施すことで配線に重畳されるノイズを抑え
る効果がある。
【0035】また、本実施例では発光手段5の具体例と
して半導体発光素子であるLEDを使用しているが、こ
れに限るものではなく豆球などのランプでも輝度の変化
や誤点灯、破壊を防ぐことが可能であり、同様の効果を
奏する。
【0036】また、本実施例の図面によれば、一つの表
示手段6の中に、一つの発光手段5が含まれる構成とし
ているが、複数の発光手段5を一つの表示手段の中に備
えることで、輝度を上げたり、明るさのムラを抑えた表
示ができるとともに、加熱コイル2が加熱する部分を表
示することが可能となるため、本発明と同等の効果を奏
する。
【0037】また、配線系統の異なる発光手段5、電源
系統の異なる発光手段5、発光色の異なる発光手段5を
同じ表示手段に備えることによって、加熱コイル2によ
って加熱される部分を表示しつつ制御情報を表示するこ
とが可能であり、また、一つの発光手段5に障害が発生
しても他の発光手段5によって加熱コイル2が加熱する
部分を表示することが可能となるため、本発明と同等の
効果を奏する。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、加熱コイ
ルが発生する磁束による配線部分への誘導起電力の影響
を抑え、表示手段の輝度の変化や誤点灯、素子の破壊を
防ぐことが可能な信頼性の高い誘導加熱調理器を提供で
きるという効果が得られる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、表示手段は
複数の配線系統によって通電され、前記表示手段の出力
は前記加熱コイルによって加熱される部分の表示や、出
力制御手段からの制御情報の表示について、配線系統を
分けることで配線に重畳されるノイズ量を分散し、表示
手段の輝度の変化や誤点灯、素子の破壊を防ぎつつ表示
を行うことが可能な信頼性の高い誘導加熱調理器を提供
できるという効果が得られる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、表示手段は
複数の電源系統から電力を供給される構成であるため、
前記表示手段の出力は前記加熱コイルによって加熱され
る部分の表示に加えて、出力制御手段からの制御情報の
表示を行い、表示手段の出力として大きな消費電力を必
要とする場合には他の電源系統からも電力を供給するこ
とが可能となり、また、一つの電源系統に支障が生じて
も他の電源系統により表示することが可能な信頼性の高
い誘導加熱調理器を実現することができるという効果が
得られる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、表示手段は
複数の電源系統から電力を供給されるとともに、前記電
源系統の一つは加熱コイルとのトランス結合により電力
を供給される構成とするため、加熱コイルの出力に応じ
て大きな電力を表示手段に供給することが可能であり、
また、一つの電源系統に支障が生じても他の電源系統に
より表示することが可能な信頼性の高い誘導加熱調理器
を実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の誘導加熱調理器におけ
る加熱コイル周辺の斜視図
【図2】本発明の第2の実施例の誘導加熱調理器におけ
る加熱コイル周辺の斜視図
【図3】本発明の第3の実施例の誘導加熱調理器におけ
る加熱コイル周辺の斜視図
【図4】本発明の第4の実施例の誘導加熱調理器におけ
る加熱コイル周辺の斜視図
【図5】従来の誘導加熱調理器における加熱コイル周辺
の斜視図
【符号の説明】
1 加熱コイル置き台 2 加熱コイル 3 絶縁板 4 出力制御手段 5 発光手段 6 表示手段 7 第1の配線系統 8 第2の配線系統 9 第1の電源系統 10 第2の電源系統 11 他の電源回路 12 第3の電源系統 13 二次側コイル 14 変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AB02 AB08 AB14 AC09 AC53 AD23 AD25 AD28 AD34 CD42 CD43 CD44

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を載置する一部または全部を透
    光性とした絶縁板と、前記絶縁板の下方に設けられ、前
    記被加熱物を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに
    よって加熱される部分を前記絶縁板を介して表示する表
    示手段と、加熱コイルへの通電を制御する出力制御手段
    を備え、前記表示手段は、前記加熱コイルが発生する磁
    束の及ぶ近傍に備えられた発光手段を備え、前記発光手
    段は前記加熱コイルの半径方向へ放射状に配線接続さ
    れ、前記加熱コイルによって加熱される部分を表示する
    誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 発光手段は、複数の配線系統によって接
    続され、表示手段の出力が加熱コイルによって加熱され
    る部分を表示するとともに、出力制御手段からの制御情
    報を表示する請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 被加熱物を載置する一部または全部を透
    光性とした絶縁板と、前記絶縁板の下方に設けられ、前
    記被加熱物を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに
    よって加熱される部分を前記絶縁板を介して表示する表
    示手段と、加熱コイルへの通電を制御する出力制御手段
    を備え、前記表示手段は発光手段を備え、前記発光手段
    は、複数の電源系統から電力を供給されるように配線接
    続され、前記表示手段の出力が前記加熱コイルによって
    加熱される部分を表示するとともに、出力制御手段から
    の制御情報を表示する誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 複数の電源系統の一つは、加熱コイルと
    のトランス結合により電力を供給される電源から構成さ
    れる請求項3記載の誘導加熱調理器。
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