JP2001196018A - ストリーク装置 - Google Patents

ストリーク装置

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JP2001196018A JP2000003781A JP2000003781A JP2001196018A JP 2001196018 A JP2001196018 A JP 2001196018A JP 2000003781 A JP2000003781 A JP 2000003781A JP 2000003781 A JP2000003781 A JP 2000003781A JP 2001196018 A JP2001196018 A JP 2001196018A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電面上で有効範囲を大きく取ると共に、そ
の有効範囲において空間分解能及び時間分解能を高く、
空間歪みを小さくさせ、かつD−レンジを大きくさせる
こと。 【解決手段】 光電面3を一端に備え、出力面6を他端
に備える真空容器1aと、光電子を加速する加速電極4
と、一対の電極からなる偏向電極5と、光電面3から放
出された光電子を集束させる複数の集束磁束発生器12
a、12bと、を備えるストリーク管1と、偏向電圧発
生回路10と、加速電圧発生回路9と、集束磁束発生器
に電流を供給する駆動電源13a、13bと、を備える
ストリーク装置において、複数の集束磁束発生器12
a、12bは、光電面3上に形成された電子像を出力面
上に結像させる主集束電子レンズと、光電面と主集束電
子レンズとの間に設けられ、光電面3から放出された光
電子を主集束電子レンズの中心方向に集束させるプリフ
ォーカスレンズと、を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光現象の経時的
な強度分布の測定等に好適なストリーク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ストリーク装置とは、被測定光の時間的
な強度分布を出力面上の空間的な強度分布に変換する装
置である。例えば特公平4−73257号公報には、電
磁集束型のストリーク装置が開示されている。このスト
リーク装置は、単一の集束磁束発生器(電磁集束コイ
ル)を備え、この集束磁束発生器によってストリーク管
の外側から光電面と偏向電極の入口との間の空間にのみ
集束磁束を発生させ、光電面から放出される光電子を実
質的に集束させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ストリーク装置は、集束磁束発生器を一つしか備えてい
ないため、光電面上で空間方向の有効範囲を大きく取る
と、光電面の端部から放出された光電子の電子群が、集
束磁束発生器によって形成される電子レンズの周辺を通
過してしまうため、空間分解能及び時間分解能が劣化
し、空間歪みが大きくなるという問題がある。また、集
束電子レンズの中心から出力面までの距離が、光電面か
ら集束電子レンズの中心までの距離よりも大きいため、
光電面上で空間方向の有効範囲を大きくすることが困難
である。
【0004】また、例えば米国特許第4350919号
には、集束磁束発生器を2つ備えた電磁集束型のストリ
ーク装置が開示されている。しかし、このストリーク装
置では、集束磁束発生器が発生する集束磁界と掃引用の
偏向電極が発生する偏向電界とがストリーク管の管軸方
向で重なっているため、光電子ビームが掃引用の偏向電
極内で、サイクロイド運動をしてしまう。このため、光
電面上で空間方向の有効範囲を大きく取ることができな
い。また、光電子ビームが集束磁界の影響を受けるた
め、十分な偏向感度を得ることができない。さらに、こ
のストリーク装置の2つの集束磁界発生器は、光電面の
端部から放出された光電子が、光電面上に形成された電
子像を出力面上に結像させる電子レンズの中心付近を通
過するように配置されていない。このため、光電面の端
部における空間分解能及び時間分解能が劣化し、空間歪
みが大きくなるという問題がある。
【0005】一方、静電集束型のストリーク装置は、光
電面上の有効範囲を大きく取ることができるという利点
があるが、集束電子レンズを形成する集束電極の電位が
低いため、空間電荷効果によって電子ビームが拡散し、
D−レンジが小さいという問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、光電面上で有効範囲を大きく取ると共
に、その有効範囲において空間分解能及び時間分解能を
高く、空間歪みを小さく、かつD−レンジを大きくさせ
ることができるストリーク装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のストリー
ク装置の発明は、受けた光を光電子に変換する光電面を
一端に備え、光電子による像を可視光像に変換する出力
面を他端に備える真空容器と、真空容器の管軸に沿って
光電面と対向するように配置され光電面から放出された
光電子を加速する加速電極と、加速電極と出力面との間
で管軸を挟むように対向する一対の電極からなる偏向電
極と、光電面と偏向電極の入射口との間に集束磁束を発
生させて光電面から放出された光電子を集束させる複数
の集束磁束発生器と、を備えるストリーク管と、偏向電
極に偏向電界を発生させる電圧を供給する偏向電圧発生
回路と、加速電極に電圧を供給する加速電圧発生回路
と、集束磁束発生器に電流を供給する駆動電源と、を備
えるストリーク装置において、複数の集束磁束発生器
は、光電面上に形成された電子像を出力面上に結像させ
る主集束電子レンズと、光電面と主集束電子レンズとの
間に設けられ、光電面から放出された光電子を主集束電
子レンズの中心方向に集束させるプリフォーカスレンズ
と、を形成する構成を採る。
【0008】この構成により、光電面において、空間方
向の有効範囲の端部から放出された光電子ビームが、プ
リフォーカスレンズにより曲げられて主集束電子レンズ
の中心方向に進むこととなる。主集束電子レンズの中央
部は球面収差が小さいため、出力面上にボケの少ないス
ポットの像が得られる。これにより、時間方向、空間方
向の両方向に良好な空間分解能が得られる。
【0009】請求項2記載のストリーク装置の発明は、
受けた光を光電子に変換する光電面を一端に備え、光電
子による像を可視光像に変換する出力面を他端に備える
真空容器と、真空容器の管軸に沿って光電面と対向する
ように配置され光電面から放出された光電子を加速する
加速電極と、加速電極と出力面との間で管軸を挟むよう
に対向する一対の電極からなる偏向電極と、永久磁石を
含み光電面と偏向電極の入射口との間に永久磁石による
磁束を発生させて光電面から放出された光電子を集束さ
せる複数の集束磁束発生器と、を備えるストリーク管
と、偏向電極に偏向電界を発生させる電圧を供給する偏
向電圧発生回路と、加速電極に電圧を供給する加速電圧
発生回路と、を備えるストリーク装置において、複数の
集束磁束発生器は、光電面上に形成された電子像を出力
面上に結像させる主集束電子レンズと、光電面と主集束
電子レンズとの間に設けられ、光電面から放出された光
電子を主集束電子レンズの中心方向に集束させるプリフ
ォーカスレンズと、を形成する構成を採る。
【0010】このように、永久磁石を利用して集束磁束
発生器を構成することができる。このため、光電面にお
いて、空間方向の有効範囲の端部から放出された光電子
ビームが、プリフォーカスレンズにより曲げられて主集
束電子レンズの中心方向に進むこととなる。主集束電子
レンズの中央部は球面収差が小さいため、出力面上にボ
ケの少ないスポットの像が得られる。これにより、時間
方向、空間方向の両方向に良好な空間分解能が得られ
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載のストリーク装置において、主集束電子レンズ
の中心と出力面との距離は、光電面と主集束電子レンズ
の中心との距離よりも小さくなるように設定されている
構成を採る。
【0012】このように、主集束電子レンズがストリー
ク管の中央より出力側に近いところに設置されているた
め、光電子の密度の最大となるところから出力掃引面ま
での距離が小さくなる。このため、最大密度の部分で空
間電荷効果によるクーロン反発力が働いても、それによ
る光電子ビームの拡散度合いは小さくて済む。その結
果、D−レンジ劣化を小さくさせることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかに記載のストリーク装置において、各集
束磁束発生器は、真空容器の外側を周回するように設け
られ中心軸が管軸と一致するコイルと、コイルをシール
ドする磁性体と、磁性体の真空容器側に設けられた開口
部と、を備える構成を採る。
【0014】この構成により、集束磁束発生器が発生す
る磁場が働く範囲を必要な範囲のみに限定させることが
でき、ピーク強度からの減衰を早く、偏向電極場への磁
場の浸透を無視できるレベルにすることができる。この
ため、磁場が偏向電極にも及び、偏向感度が下がった
り、偏向電極で光電子ビームの回転が生ずることを回避
することができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載のストリーク装置において、スト
リーク管は、主集束電子レンズを形成する第1の集束磁
束発生器と、プリフォーカスレンズを形成する第2の集
束磁束発生器と、を備える構成を採る。
【0016】この構成により、光電面において、空間方
向の有効範囲の端部から放出された光電子ビームが、プ
リフォーカスレンズにより曲げられて主集束電子レンズ
の中心方向に進むこととなる。主集束電子レンズの中央
部は球面収差が小さいため、出力面上にボケの少ないス
ポットの像が得られる。これにより、時間方向、空間方
向の両方向に良好な空間分解能が得られる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1から請求
項5のいずれかに記載のストリーク装置において、スト
リーク管は、偏向電極の入射口近傍に設けられ、偏向電
極から漏出する電界を遮蔽すると共に管軸を中心に開口
する遮蔽板を備え、遮蔽板の電位は加速電極の電位以下
に設定されている構成を採る。
【0018】この構成により、偏向板に掃引電圧が印加
される際に生ずる強い電界が外部に漏出することを防止
することができるため、漏出した電界が主集束磁束領域
にも影響し、時間分解能の低下等が生ずることを回避す
ることができる。また、遮蔽板から出力面における電位
をより低くすることによって、偏向感度を上げることも
可能である。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項6記載のス
トリーク装置において、ストリーク管は、隣接する2つ
の集束磁束発生器の中間に設けられ遮蔽板を支持すると
共に遮蔽板と電気的に接続されるフランジを更に備える
構成を採る。
【0020】このように、隣接する2つの集束磁束発生
器の中間にフランジを設けたため、強磁性体であるフラ
ンジが集束磁場を乱し、解像度の劣化、歪みを起こすこ
とを極力回避させることができる。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項1から請求
項7のいずれかに記載のストリーク装置において、スト
リーク管は、光電面と加速電極との間に管軸を中心に開
口するゲート電極を更に備える構成を採る。
【0022】この構成により、例えば、ストリーク掃引
を行う間は、光電面に対して+200Vの電圧を印加
し、掃引の前後には、光電面に対して−50Vの電圧を
印加するように制御することができる。このため、掃引
を行わない間は光電面に光が入射しても不要な出力像が
生ずることを回避することができ、バックグラウンド上
昇を少なくさせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1に係るストリーク装置の概略断面図であ
る。ストリーク管1は、外囲器として円筒状のガラス管
1aを有し、このガラス管1aの内部は、高真空に保持
されている。このガラス管1aにおいて、紙面に対して
左側の端には、被計測光が入射する入力窓2が設けられ
ており、入力窓2の内面には、光を光電子ビームに変換
する光電面3が形成されている。光電面3から紙面に対
して右側には、光電子ビームを加速して出力側に向かわ
せるためのメッシュからなる加速電極4と、光電子を出
力面上で掃印するための偏向電極5と、出力面上で光電
子の衝撃により電子を光に変換する蛍光面6と、蛍光面
6を付着させている真空気密の出力窓7とが管軸に沿っ
て順に設けられている。
【0024】光電面3は、入力窓2を融着している金属
フランジ8aと電気的に接続されており、同様に蛍光面
6は、出力窓を融着している金属フランジ8bと電気的
に接続されている。加速電極4は、円筒電極4aによっ
て支持されると共に、円筒電極4aを介して金属フラン
ジ8cと電気的に接続されている。また、偏向電極5の
偏向板5a、5bは、ガラス管1aの壁に埋め込められ
た金属製の偏向リード5cと電気的に接続されている。
【0025】光電面3と加速電極4は、それぞれが電気
的に接続された金属フランジ8aを介して加速電圧を印
加するための加速電圧発生回路9が接続されている。実
施の形態1では、加速電極4はグラウンド電位、光電面
3には−10kvが印加されている。蛍光面6が接続さ
れている金属フランジ8bは、グラウンド電位に接続さ
れている。
【0026】偏向電極5に掃印電圧を印加するための偏
向リード5cには、掃印電圧発生回路10が接続されて
いる。掃印動作時は、偏向板5aには図2(a)、偏向
板5bには図2(b)にそれぞれ示す1〜2kvp−p
の斜状に時間的に変化する掃印電圧が印加される。
【0027】実施の形態1では、光電面3として、可視
光用としてマルチアルカリ光電面を用いている。光電面
3から加速電極4の間の距離は5mmで、加速電極4の
粗さは1000メッシュ/インチである。加速電極4と
蛍光面6との間において、ガラス管1aの内壁には電荷
の帯電を防ぐために、アルミニウムを蒸着し、ウォール
アノード11を形成している。但し、偏向リード5cの
付け根付近はアルミニウムを蒸着せずに電気的にウォー
ルアノード11と偏向リード5cとを絶縁している。ま
た、光電面3から蛍光面6との間の距離は250mmで
ある。
【0028】ストリーク管1の外周であって加速電極4
と偏向電極5との間には、管軸に沿って蛍光面6側から
第1集束磁束発生器12aと、第2集束磁束発生器12
bとの2つの集束磁束発生器が配置されている。これら
の集束磁束発生器12a、12bは、中心軸が管軸と一
致するコイルから構成されている。それぞれのコイルに
は、電流を供給する駆動電源13a、13bが接続され
ている。
【0029】第1集束磁束発生器12aは、管軸方向の
位置として、光電面3から第1集束磁束発生器12aの
中心まで距離と、第1集束磁束発生器12aの中心から
蛍光面6までの距離との比がおよそ1.5:1となるよ
うに配置されている。
【0030】本発明の実施の形態1に係るストリーク装
置は、光電面上で大きな有効範囲を確保することがで
き、しかもその有効範囲にわたって、空間分解能、時間
分解能が良好である。同時に、時間分解を行う掃引動
作で高いD−レンジを有する。これらは、光電面3から
放出された光電子ビームの軌道から理解することができ
る。まず、について説明する。
【0031】図3(a)は、多チャンネルファイバによ
る入力を示す図であり、図3(b)は、出力面上のスト
リーク像を示す図である。例えば、多チャンネル同時時
間分解測光等では、図3(a)に示すように、多数のチ
ャンネルファイバ30からの光を、レンズ31を介して
光電面3上の中心を通る直線上に結像させる。各チャン
ネルに対応する微小スポットから放出された光電子ビー
ムは、偏向電極5により掃引され、出力面(蛍光面6)
上でストリーク像を得る。
【0032】図4(a)は、多チャンネルの光電子ビー
ムのうち、光電面3の中心、および中心から最も離れた
端部、すなわち空間方向の有効範囲の端で光電面3の中
心から8mmの位置における微小スポットから放出され
た光電子ビームの軌道を示す。また、図4(b)は、蛍
光面上の出力スポットを示す図である。図4(a)に示
す3つの電子軌道は、実際には管軸方向で集束磁場の存
在する場所では、管軸の周りで回転している。ここで
は、説明のため、その回転面内での軌道を同一紙面上に
描いてある。この回転の関係から、上述した光電面3上
に直線状に結像される微小スポット群に対し、偏向電極
5に対するその直線の傾きを限定する必要がある。この
直線状の各点から放出された光電子ビーム群(図4で
は、3つのみを示す)は、管軸方向の各位置における断
面上で直線上に並んでいる。すなわち、図5において、
光電面3における傾きが最も大きく、管軸を中心に回転
し、偏向電極5に近づくにつれて偏向板5a、5bに対
して平行になっていく。この光電子ビーム群が偏向電極
5に入射する時、偏向板5a、5bと平行になるよう、
予め光電面3上で直線の傾きを決める必要がある。さも
なくば2枚の偏向板5a、5bの間隔が8mm程度と小
さいため、光電子ビーム群の端部に近いチャンネルの電
子ビームが、偏向板5a又は5bに衝突してしまう。実
施の形態1では、光電面3における直線の傾きは偏向板
5a、5bに対して、約70度に設定されている。ま
た、各々の光電子ビームは、微小スポットから放出され
た後、ビームを形成する光電子群が持つ初速度分布のた
め広がっていくが、集束磁束発生器が発生する集束磁界
により、再び出力蛍光面上に結像される。なお、偏向板
5a、5bの間隔を8mm程度に小さくしているのは、
良好な偏向感度を得るためである。
【0033】さて、本発明の実施の形態1に係るストリ
ーク装置には、第1集束磁束発生器12a及び第2集束
磁束発生器12bが設けられているが、光電面3上の微
小スポットの光電子像を出力蛍光面6上に結像させる主
たる集束電子レンズを形成するのは、第1集束磁束発生
器12aである。この第1集束磁束発生器12aの管軸
方向の位置は、次のようにして決まる。
【0034】先ず、偏向電極5には実質的に集束磁場が
作用しないように第1集束磁束発生器12aを偏向電極
5の光電面3側に配置する。偏向電極5に集束磁界が存
在すると、光電子ビームが磁界に拘束されて偏向感度が
下がり、掃引に大きな電圧が必要になると共に、断面が
線状の光電子ビームを偏向電極5の入り口で偏向板5
a、5bに対して平行に入射させても集束磁界と偏向電
界との相乗作用で光電子ビームがサイクロイド運動をし
て回転する。その結果、線状電子ビームの線方向の長さ
が大きいと偏向板5a、5bに衝突してしまう。これを
回避するため、第1集束磁束発生器12aを偏向電極5
の光電面3側に配置する。
【0035】さらに、主集束電子レンズを形成する第1
集束磁束発生器12aの管軸方向の位置を決めるもう一
つの要素がある。それは、電子光学系の拡大率、すなわ
ち光電面3上の光像が出力蛍光面6上に何倍に拡大され
て結像されるかを示す尺度である。実施の形態1では、
光電面3上の有効範囲を大きくするため、有効範囲の端
部(光電面3の中心から8mmの位置)に微小スポット
光を結像した時、電子光学系の拡大率をMとすれば、そ
のスポットに対応する蛍光面6上の出力像は、蛍光面6
の中心から8Mmmの位置に結像される。従って、拡大
率Mが大きいほど出力蛍光面6の有効径を大きくする必
要がある。そのため、ストリーク管1が大型化してしま
う。また、実施の形態1に係るストリーク管1は、円筒
状のガラス管1aを外囲器としているので、出力蛍光面
6の有効径が光電面3の有効範囲より大きくなると外囲
器の径を出力側で大きくする必要が生じ、構造が複雑に
なる。そこで、実施の形態1では、拡大率を約1に設定
している。ストリーク管1の拡大率は、集束磁束発生器
が第1集束磁束発生器12aのみである場合は、ほぼ、
(主集束電子レンズの中心−出力掃引面間の距離)/
(光電面−主集束電子レンズの中心の距離)の値に等し
くなる。実施の形態1に係るストリーク管では、第2集
束磁束発生器12bが形成するプリフォーカスレンズを
光電面3と第1集束磁束発生器12aとの間に設置して
いるため、拡大率は、上記の式による値より数割大きく
なる。実施の形態1では、前式の比を、上述したように
約1/1.5として、約1の拡大率を得ている。
【0036】次に、プリフォーカスレンズを形成する第
2集束磁束発生器12bの役割を、図4を参照して説明
する。光電面3において、空間方向の有効範囲の端部で
光電面3の中心から8mmの位置の微小スポットから放
出された光電子ビームは、このプリフォーカスレンズ4
0により曲げられて主集束電子レンズ41の中心方向に
進む。主集束電子レンズ41の中央部は球面収差が小さ
いため、出力蛍光面6上にボケの少ないスポットの像が
得られる。これにより、時間方向、空間方向の両方向に
良好な空間分解能が得られる。一方、図6(a)は、第
2集束磁束発生器12bがなく、第1集束磁束発生器1
2aのみが設けられたストリーク装置において、電子ビ
ームの出力蛍光面上への結像の様子を示す図であり、図
6(b)は、蛍光面上の出力スポットを示す図である。
光電面3の端部から放出された光電子ビームは、主集束
電子レンズ60の球面収差の大きい周辺部分で集束作用
を受けるので、出力面上でビームのボケが大きく、空間
分解能が劣化する。
【0037】図7は、多チャンネルの微小スポット群を
等間隔で光電面に結像した場合、掃引していないモード
で出力蛍光面6に得られるイメージを示す図である。図
7(a)は、プリフォーカスレンズ有り、(b)は無し
の場合を示している。プリフォーカスレンズを有する方
が空間歪みを少なくすることができることがわかる。
【0038】次に、本発明の実施の形態1に係るストリ
ーク装置が、時間分解をする掃引動作で高いD−レン
ジを有することを、電子軌道等を用いて説明する。図8
は、静電集束型のストリーク管81を用いて多チャンネ
ル同時時間分解測光をする時の、管内の電子軌道を示す
図である。入力窓82から入射した光は光電面83で光
電子に変換される。光電子は加速電極84で加速され、
集束電極85で集束されて陽極86に入射する。その後
出力蛍光面87に結像する。出力面87は、出力窓88
に付着している。この場合、各チャンネルに対応する光
電面83上の複数の微小スポットから放出された光電子
ビームは、クロスオーバーと呼ばれる点で交叉する。従
って、この地点およびこの近辺では、光量が大きくなる
と、光電子の密度が非常に大きくなり、空間電荷効果に
より反発しあう。その結果、出力蛍光面87上の電子ビ
ームの結像にボケを発生させ、時間分解能が劣化する。
【0039】これに対し、図4に示す電磁集束型のスト
リーク管1の場合は、各微小スポットから放出された光
電子は、主集束電子レンズ41の中央部付近に集められ
るが、図8に示す静電集束型のストリーク管のように1
点で交叉することはない。このため、光電子の密度は、
管軸方向で最大密度となるところでも、静電集束型に比
べ格段と小さい。従って、空間電荷効果によるD−レン
ジ劣化は小さくなる。また、光電子の密度が最大となる
のは、図4に示すように、主集束電子レンズ41の出射
面付近であり、このストリーク管1では、主集束電子レ
ンズ41は、先述したようにストリーク管の中央より出
力側に近いところに設置されているため、光電子の密度
の最大となるところから出力掃引面までの距離が小さく
なる。このため、最大密度の部分で空間電荷効果による
クーロン反発力が働いても、それによる光電子ビームの
拡散度合いは小さくて済む。その結果、D−レンジ劣化
を小さくさせることができる。
【0040】図9は、本発明の実施の形態1に係る電磁
集束型のストリーク管の管軸方向における電位分布を静
電集束型のストリーク管と比較して示す図である。静電
集束型では、集束電極部の電位が加速電極より低く設定
されるので、管軸方向で集束電極部は低速領域となり、
光電子ビームを形成する光電子群の空間電荷効果の影響
が大きくなる。このため、蛍光面上での電子ビームのボ
ケがより大きくなり、D−レンジが小さくなる。これに
対して、電磁集束型では、光電面から放出された光電子
ビームは、対向して設けられた加速電極により、10k
evまで直ちに加速されるので空間電荷効果の影響を小
さくすることができ、D−レンジを大きくすることがで
きる。
【0041】実施の形態1に係るストリーク管を多チャ
ンネル同時時間分解計測に利用する場合のD−レンジ
を、図10に示すような配置で評価した。すなわち、時
間幅30psのパルスレーザーによって、100μm径
のピンホールが11個、1.6mmピッチで1列に開口
した黒色シート100を照射する。このピンホール列が
拡大率1:1の光学リレーレンズ101により、ストリ
ーク管の光電面3に結像される。従って、光電面3上に
結像されたスポット群の両端部間の距離は、16mmで
ある。光電面3上のスポット群から放出された複数の光
電子ビームは、集束磁束発生器により蛍光面上に拡大率
1で、再結像されるとともに、掃引電極により掃引さ
れ、ストリーク像が得られる。その掃引方向の輝度分布
の半値幅を、掃引速度で割れば、時間分解能が求められ
る。
【0042】図11は、実施の形態1に係るストリーク
管の時間分解能Bを、従来の静電集束型のストリーク管
の時間分解能Aと比較して示す図である。光パルスの輝
度が大きくなると時間分解能が劣化するが、静電集束型
に比べ、実施の形態1に係るストリーク管では、その劣
化の生じる光量が大きく、D−レンジが大幅に改善され
ている。
【0043】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係るストリーク装置について説明する。実施の形
態1では、偏向電極5には実質的に集束磁場が作用しな
いように第1集束磁束発生器12aを偏向電極5の光電
面3側に配置したが、磁場が偏向電極5にも及び、偏向
感度が下がったり、偏向電極5で光電子ビームの回転が
ある程度生じる。この磁場による影響を無視できる程度
に小さくするため、実施の形態2では、コイルを軟鉄な
どの磁性体によりシールドした。図12は、ストリーク
管側に開口部120aを有する鉄枠120によってシー
ルドされた集束磁束発生器12aを示す図である。集束
磁束は、この開口部120aからストリーク管内に入
り、集束作用を行う。図13は、このような磁気シール
ドを有する場合と、有しない場合との管軸上の磁束密度
分布を示す図である。図13に示すように、磁気シール
ドがある時の方が、ピーク強度からの減衰が早く、偏向
電極場への磁場の浸透を無視できるレベルにすることが
できる。
【0044】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3に係るストリーク装置について説明する。図14
は、本発明の実施の形態3に係るストリーク装置の概略
断面図である。偏向板5a、5bに掃引電圧が印加され
る際、偏向板5a、5bには強い電界が生じ、主集束磁
束領域にも影響し、時間分解能の低下等の問題が生ず
る。これを防ぐため、実施の形態3では、偏向電極5の
光電面3側の近傍に、管軸を中心に開口する遮蔽板14
1を設けた。この遮蔽板141は、金属フランジ142
に固定された円筒電極140に保持される。遮蔽板14
1の電位は、加速電極4の電位と等しくなるように設定
される。また、円筒電極140から蛍光面6における電
位を加速電極4の電位より低くすれば、偏向感度を上げ
ることも可能である。この金属フランジ142は、ガラ
ス管1aとの融着が必要であるため、主に強磁性体で形
成される。強磁性体は集束磁場を乱し、解像度の劣化、
歪みの原因となるため、第1集束磁束発生器12aと第
2集束磁束発生器12bとののほぼ中間に金属フランジ
142を配置させている。
【0045】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4に係るストリーク装置について説明する。図15
は、本発明の実施の形態4に係るストリーク装置の光電
面付近の一部断面図である。実施の形態4では、光電面
3と加速電極4の間に、例えば長さ20mm、幅1mm
の開口を有するゲート電極150を設けた。光電面3と
ゲート電極150の間隔は0.5mmで、ストリーク掃
引を行う間は、光電面3に対して+200Vの電圧を印
加し、掃引の前後には、光電面3に対して−50Vの電
圧を印加する。これにより、掃引を行わない間は光電面
3に光が入射しても不要な出力像が生ずることを回避す
ることができ、バックグラウンド上昇を少なくさせるこ
とができる。
【0046】このように、本発明によれば、光電面にお
いて、空間方向の有効範囲の端部から放出された光電子
ビームが、プリフォーカスレンズにより曲げられて主集
束電子レンズの中心方向に進むこととなる。主集束電子
レンズの中央部は球面収差が小さいため、出力面上にボ
ケの少ないスポットの像が得られる。これにより、時間
方向、空間方向の両方向に良好な空間分解能が得られ
る。
【0047】なお、以上説明した各実施の形態では、集
束磁束発生器は、プリフォーカスレンズを形成するもの
と、主集束電子電子レンズを形成するものについて、そ
れぞれ1つずつ設けたが、それぞれのレンズを形成する
のに複数の集束磁束発生器を用いても良い。例えば、プ
リフォーカスレンズを2個の集束磁束発生器で形成すれ
ば、光電子ビームの軌道をより微妙に制御でき、空間歪
みや周辺における空間解像度特性を向上させることがで
きる。また、光電子ビームが掃引されかつ光電子像を可
視光像に変換する出力面として、蛍光面を挙げたが、そ
の前に電子増倍作用を有するマイクロチャンネルプレー
ト(MCP)を設置しても良い。また、それらの代わり
に電子打ち込み型撮像素子を用いても良い。また、加速
電極は、メッシュ電極で説明したが、開口を有する板状
電極でも良い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光電面において、空間方向の有効範囲の端部
から放出された光電子ビームが、プリフォーカスレンズ
により曲げられて主集束電子レンズの中心方向に進むこ
ととなる。主集束電子レンズの中央部は球面収差が小さ
いため、出力面上にボケの少ないスポットの像が得られ
る。また、電磁集束型で主集束電子レンズの位置を出力
面側(蛍光面側)に近くしているので、空間電荷効果の
影響を小さくさせることができ、高いD−レンジ特性を
得ることができる。これにより、時間方向、空間方向の
両方向に良好な空間分解能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るストリーク装置の
概略断面図である。
【図2】(a) 掃印動作時に偏向板5aに印加される
電圧を示す図である。 (b) 掃印動作時に偏向板5bに印加される電圧を示
す図である。
【図3】(a) 多チャンネルファイバによる入力を示
す図である。 (b) 出力面上のストリーク像を示す図である。
【図4】(a) 多チャンネルの光電子ビームのうち、
光電面の端部における微小スポットから放出された光電
子ビームの軌道を示す図である。 (b) 蛍光面上の出力スポットを示す図である。
【図5】光電子ビーム群が管軸を中心に回転する様子を
示す図である。
【図6】(a) 単一の集束磁束発生器のみが設けられ
たストリーク装置において、電子ビームの出力蛍光面上
への結像の様子を示す図である。 (b) 蛍光面上の出力スポットを示す図である。
【図7】(a) プリフォーカスレンズを有する場合、
多チャンネルの微小スポット群を等間隔で光電面に結像
したときに掃引していないモードで出力蛍光面に得られ
るイメージを示す図である。 (b) プリフォーカスレンズを有しない場合、多チャ
ンネルの微小スポット群を等間隔で光電面に結像したと
きに掃引していないモードで出力蛍光面に得られるイメ
ージを示す図である。
【図8】静電集束型のストリーク管を用いて多チャンネ
ル同時時間分解測光をする時の、管内の電子軌道を示す
図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る電磁集束型のスト
リーク管の管軸方向における電位分布を静電集束型のス
トリーク管と比較して示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係るストリーク管を
多チャンネル同時時間分解計測に利用する場合のD−レ
ンジを評価する図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係るストリーク管の
時間分解能Bを、従来の静電集束型のストリーク管の時
間分解能Aと比較して示す図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係るストリーク装
置、管側に開口部を有する鉄枠によってシールドされた
集束磁束発生器を示す図である。
【図13】磁気シールドを有する場合と、有しない場合
との管軸上の磁束密度分布を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係るストリーク装置
の概略断面図である。
【図15】本発明の実施の形態4に係るストリーク装置
の光電面付近の一部断面図である。
【符号の説明】
1…ストリーク管、1a…ガラス管、2…入力窓、3…
光電面、4a 円筒電極、4…加速電極、5a…偏向
板、5b…偏向板、5c…偏向リード、5…偏向電極、
6…蛍光面(出力面)、7…出力窓、8a…金属フラン
ジ、8b…金属フランジ、9…加速電圧発生回路、10
…掃印電圧発生回路、11…ウォールアノード、12a
…集束磁束発生器、12b…集束磁束発生器、13a…
駆動電源、120…鉄枠、120a…開口部、140…
円筒電極、141…遮蔽板、142…金属フランジ、1
50…ゲート電極。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受けた光を光電子に変換する光電面を一
    端に備え、前記光電子による像を可視光像に変換する出
    力面を他端に備える真空容器と、前記真空容器の管軸に
    沿って前記光電面と対向するように配置され前記光電面
    から放出された光電子を加速する加速電極と、前記加速
    電極と前記出力面との間で前記管軸を挟むように対向す
    る一対の電極からなる偏向電極と、前記光電面と前記偏
    向電極の入射口との間に集束磁束を発生させて前記光電
    面から放出された光電子を集束させる複数の集束磁束発
    生器と、を備えるストリーク管と、 前記偏向電極に偏向電界を発生させる電圧を供給する偏
    向電圧発生回路と、 前記加速電極に電圧を供給する加速電圧発生回路と、 前記集束磁束発生器に電流を供給する駆動電源と、を備
    えるストリーク装置において、 前記複数の集束磁束発生器は、 前記光電面上に形成された電子像を前記出力面上に結像
    させる主集束電子レンズと、 前記光電面と前記主集束電子レンズとの間に設けられ、
    前記光電面から放出された光電子を前記主集束電子レン
    ズの中心方向に集束させるプリフォーカスレンズと、を
    形成することを特徴とするストリーク装置。
  2. 【請求項2】 受けた光を光電子に変換する光電面を一
    端に備え、前記光電子による像を可視光像に変換する出
    力面を他端に備える真空容器と、前記真空容器の管軸に
    沿って前記光電面と対向するように配置され前記光電面
    から放出された光電子を加速する加速電極と、前記加速
    電極と前記出力面との間で前記管軸を挟むように対向す
    る一対の電極からなる偏向電極と、永久磁石を含み前記
    光電面と前記偏向電極の入射口との間に前記永久磁石に
    よる磁束を発生させて前記光電面から放出された光電子
    を集束させる複数の集束磁束発生器と、を備えるストリ
    ーク管と、 前記偏向電極に偏向電界を発生させる電圧を供給する偏
    向電圧発生回路と、 前記加速電極に電圧を供給する加速電圧発生回路と、を
    備えるストリーク装置において、 前記複数の集束磁束発生器は、 前記光電面上に形成された電子像を前記出力面上に結像
    させる主集束電子レンズと、 前記光電面と前記主集束電子レンズとの間に設けられ、
    前記光電面から放出された光電子を前記主集束電子レン
    ズの中心方向に集束させるプリフォーカスレンズと、を
    形成することを特徴とするストリーク装置。
  3. 【請求項3】 前記主集束電子レンズの中心と前記出力
    面との距離は、前記光電面と前記主集束電子レンズの中
    心との距離よりも小さくなるように設定されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のストリーク装
    置。
  4. 【請求項4】 前記各集束磁束発生器は、前記真空容器
    の外側を周回するように設けられ中心軸が前記管軸と一
    致するコイルと、前記コイルをシールドする磁性体と、
    前記磁性体の前記真空容器側に設けられた開口部と、を
    備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載のストリーク装置。
  5. 【請求項5】 前記ストリーク管は、前記主集束電子レ
    ンズを形成する第1の集束磁束発生器と、前記プリフォ
    ーカスレンズを形成する第2の集束磁束発生器と、を備
    えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
    に記載のストリーク装置。
  6. 【請求項6】 前記ストリーク管は、前記偏向電極の入
    射口近傍に設けられ、前記偏向電極から漏出する電界を
    遮蔽すると共に前記管軸を中心に開口する遮蔽板を備
    え、前記遮蔽板の電位は前記加速電極の電位以下に設定
    されていることを特徴とする請求項1から請求項5のい
    ずれかに記載のストリーク装置。
  7. 【請求項7】 前記ストリーク管は、隣接する2つの集
    束磁束発生器の中間に設けられ前記遮蔽板を支持すると
    共に前記遮蔽板と電気的に接続されるフランジを更に備
    えることを特徴とする請求項6記載のストリーク装置。
  8. 【請求項8】 前記ストリーク管は、前記光電面と前記
    加速電極との間に管軸を中心に開口するゲート電極を更
    に備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいず
    れかに記載のストリーク装置。
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