JP2001195809A

JP2001195809A - 記録再生装置

Info

Publication number: JP2001195809A
Application number: JP2000001836A
Authority: JP
Inventors: Mitsuyuki Nozaki; 光之野▲崎▼; Koji Maruyama; 晃司丸山; Hitoshi Yoshida; 仁吉田; Kazuyoshi Shimomura; 和義下村
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 2000-01-07
Filing date: 2000-01-07
Publication date: 2001-07-19

Abstract

(57)【要約】【課題】大容量記録媒体から情報を再生する際に時間
情報を視聴者が分かりやすくすることができるようにす
る。【解決手段】システムプロセッサ部３、ビデオデコー
ダ部３、副映像デコーダ部５、オーディオデコーダ部
８、ビデオプロセッサ部６、ビデオエンコーダ部１８等
はディスク１のデータを取り出し再生する。システムＣ
ＰＵ部１１は、時計部１２から現在の時刻情報を検出す
る。またシステムＣＰＵ１１は，ディスクに記録されて
いる管理用の情報からデータ再生時間を認識して、時計
部からの情報を用いて計算を行い、再生終了予告時刻を
モニタ部７あるいはパネル表示部１６に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、大容量の記録媒
体から情報を再生する記録再生装置及びソフトウエアに
関するもので、特に情報を再生する際に時刻情報に基づ
いて表示、再生、停止、高速再生などの再生状態の制御
を行う機能を有するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、波長の短いレーザを利用した光ピ
ックアップの技術向上、高密度記録の技術の向上、デー
タ圧縮技術の進歩に伴い、記録媒体に記録できる情報量
が飛躍的に増大した。

【０００３】例えば、波長７８０ｍｍの光ピックアップ
を使用するＣＤ（コンパクトディスク）の記録容量が約
６５０ＭＢであるのに対して、波長６５０ｎｍの光ピッ
クアップを使用するＤＶＤでは、ＣＤのおよそ７倍に当
たる約４．７ＧＢまでのデジタル情報を、ＣＤと同じサ
イズの直径１２０ｍｍの記録媒体に記録することが実現
された。

【０００４】ＤＶＤビデオ規格によれば、平均転送レー
ト４Ｍｂｐｓにて約２時間の高品位ビデオデータが１枚
に記録できることとなった。

【０００５】また、大容量の利点を活かしてマルチアン
グル再生や、マルチストリーム再生など視聴者を飽きさ
せないバリエーションに富んだコンテンツを提供できる
ようになった。

【０００６】さらに横長画面のテレビによる視聴を考慮
した１６：９の縦横比の映像を再生したり、一方では通
常のテレビで横長の映像の上下を縮めて表示できるレタ
ーボックス表示、１６：９の映像のある特定部分のみを
切り出して表示するパンスキャン表示を実現できるよう
になり、さらに楽しみが広がってきている。

【０００７】しかしその一方では、例えば２時間の映画
を鑑賞しようとしたとき、視聴者は、前もって映画を見
る準備を行い、２時間の空時間を作ってから再生を始め
ることが多い。ビデオ視聴では全体が１つのストーリー
であり、順番に見て行かなければ話しが分からないため
である。

【０００８】これに対して、ＣＤに代表される音楽鑑賞
では前もって準備すること無く気軽に再生を開始し、す
ぐに止めることができる。音楽は、どこから再生を開始
しても構わない正確のコンテンツである。これがビデオ
視聴と音楽鑑賞との大きな違いである。

【０００９】またビデオ視聴を始めると時間が経つのを
忘れ、予定していた時刻をオーバーしてしまう可能性も
ある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】上記したように大容量
のコンテンツであり、再生に時間のかかるものである
と、視聴を始めた後は、時間の経過を忘れて、予定して
いた時刻をオーバーしてしまうことがある。

【００１１】そこで、この発明は、大容量記録媒体から
情報を再生する際に時間情報を視聴者が分かりやすくす
ることができる記録再生装置及びソフトウエアを提供す
ることを目的とするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、映像、音声データが記録された情報
記録媒体に記録されたデータを取り出し再生する再生手
段と、現在の時刻情報を検出する時刻情報検出手段と、
前記情報記録媒体に記録されている管理用の情報からデ
ータ再生時間を認識して、再生終了予告時刻を表示部に
表示するための手段とを備えるものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。

【００１４】図１は、この発明の一実施の形態である。
図１において、１は記録媒体（光ディスク）である。デ
ィスクドライブ部２は、光ディスク１を駆動するととも
に、光ディスク１に記録されてる記録データを光ディス
ク１から読み出し、信号復調及びエラー訂正を行う。よ
って、このディスクドライブ部２には、光ピックアッ
プ、フォーカス／トラッキングサーボ部、復調回路、エ
ラー訂正回路等が含まれている。

【００１５】ディスクドライブ部２から出力されたデー
タ（所定のパック形式）列は、システムプロセッサ部３
に入力される。データ列は、例えば、映像データで構成
されるビデオパック、副映像データで構成される副映像
パック、オーディオデータで構成されるオーディオパッ
ク、制御データで構成される制御パックの４つがある。
それぞれのデータに含まれる転送時間とデータの種類を
示すＩＤデータが参照され、各デコーダに対応するデー
タが、ビデオデコーダ部４、副映像デコーダ部５、オー
ディオデコーダ部８へ転送される。

【００１６】ビデオデコーダ部４は、システムプロセッ
サ部３から転送されてきた映像データをデコードし、ビ
デオプロセッサ部６へデコードデータを転送する。副映
像デコーダ部５は、システムプロセッサ部３から転送さ
れてきた副映像データをデコードし、ビデオプロセッサ
部６へデコードデータを転送する。

【００１７】ビデオプロセッサ部６は、ビデオデコーダ
部４及び副映像デコーダ部５から転送されてきた信号を
多重化するとともに、システムＣＰＵ（システム制御）
部１１からの指示に基づき、オンスクリーンディスプレ
イ情報を重畳することができる。ビデオプロセッサ部６
から出力されたデジタル映像信号は、ビデオエンコーダ
１８においてアナログ映像信号に変換される。

【００１８】オーディオデコーダ部８は、システムプロ
セッサ部３から転送されてきたオーディオデータをデコ
ードし、Ｄ／Ａ（デジタルアナログ）変換部９へ転送す
る。Ｄ／Ａ変換部９は、デジタル信号をアナログ信号に
変換し、スピーカ１０へ供給することができる。

【００１９】システムＣＰＵ部１１は、本再生装置全体
を制御する。時計部１２は、現在の時刻情報を生成して
いる。システムＣＰＵ部１１には、ユーザからの指示要
求を受け付けるキー入力部１５が接続されている。シス
テムＣＰＵ部１１は、ユーザからのキー入力により、再
生開始時刻、再生終了時刻、もしくは再生時間、再生モ
ードを受け付け、再生モードにしたがって時計部１２か
らの時刻情報を用いて出たの再生状態を制御する。１３
は、メモリ入出力の制御を行うメモリＩ／Ｆ部であり、
１４は、データを一次保存しておくメモリ部である。

【００２０】システムＣＰＵ部１１に接続されたパネル
表示部１６は、ディスク情報や再生情報を表示するため
の表示部である。またシステムを制御するキー入力部１
５（リモコンも含む）もシステムＣＰＵ部１１に接続さ
れている。ビデオプロセッサ部６には、再生される画像
データを一時的に保持することが可能なフレームメモリ
部７が接続されている。

【００２１】図２は、光ディスクの情報エリアの構造を
有している。この構造の論理フォーマットは、たとえば
標準規格の１つであるＩＳＯ９６６０およびユニバーサ
ルディスクフォーマット（ＵＤＦ）ブリッジに準拠して
定められている。

【００２２】ボリュームスペース２８は、ボリュームお
よびファイル構造の情報のための空間（ボリューム／フ
ァイル構造）と、ＤＶＤ規格のアプリケーションのため
の空間（ＤＶＤビデオ領域）と、この規格のアプリケー
ション以外のための空間（他記録エリア）を含む。ボリ
ュームスペース２８は、多数のセクタに物理的に分割さ
れ、物理的セクタには連続番号が付される。このボリュ
ームスペース２８に記録されるデータの論理アドレス
は、ＩＳＯ９６６０およびＵＤＦブリッジで定められる
ように、論理セクタ番号を意味している。ここでの論理
セクタサイズは、物理セクタの有効データサイズと同様
に、２０４８バイトである。論理セクタ番号は、物理セ
クタ番号の昇順に対応して連続番号が付加されている。
なお、論理セクタと異なり、物理セクタにはエラー訂正
情報等の冗長な情報が付加されている。

【００２３】ボリュームスペース２８は階層構造を有し
ており、ボリューム／ファイル構造領域、１以上のビデ
オタイトルセットＶＴＳ＃ｎからなるＤＶＤビデオ領
域、および他の記録領域を含む。これら領域は、論理セ
クタの境界上で区分されている。１論理セクタは２０４
８バイトと定義され、１論理ブロックも２０４８バイト
と定義される。したがって、１論理セクタは１論理ブロ
ックと対等に定義される。

【００２４】ボリューム／ファイル構造領域は、ＩＳＯ
９６６０およびＵＤＦブリッジに定められる管理領域に
相当する。この領域の記述に基づいて、ビデオマネージ
ャーＶＭＧの内容が、ＤＶＤビデオレコーダ内部のシス
テムメモリ（図示せず）に格納される。

【００２５】ビデオマネージャーＶＭＧは複数のファイ
ルで構成される。ファイルには、ビデオタイトルセット
（ＶＴＳ＃１〜＃ｎ）を管理する情報（ビデオマネージ
ャ情報ＶＭＧＩ、ビデオマネージャメニュー用ビデオオ
ブジェクトセットＶＭＧＭ＿ＶＯＢＳ、ビデオマネージ
ャ情報バックアップファイルＶＭＧＩ＿ＢＵＰ）が記述
されている。

【００２６】各ビデオタイトルセットＶＴＳには、ＭＰ
ＥＧ規格により圧縮されたビデオデータ（後述するビデ
オパック）、所定規格により圧縮されあるいは非圧縮の
オーディオデータ（後述するオーディオパック）、およ
びランレングス圧縮された副映像データ（後述する副映
像パック；１画素が複数ビットで定義されたビットマッ
プデータを含む）とともに、これらのデータを再生する
ための情報（後述するナビゲーションパック；プレゼン
テーション制御情報ＰＣＩおよびデータサーチ情報ＤＳ
Ｉを含む）が格納されている。

【００２７】ビデオタイトルセットＶＴＳも、ビデオマ
ネージャーＶＭＧと同様に、複数のファイルで構成され
る。各ファイルは、ビデオタイトルセット情報ＶＴＳ
Ｉ、ビデオタイトルセットメニュー用オブジェクトセッ
トＶＴＳＭ＿ＶＯＢＳ、ビデオタイトルセットタイトル
用ビデオオブジェクトセットＶＴＳＴＴ＿ＶＯＢＳ、ビ
デオタイトルセット情報のバックアップＶＴＳＩ＿ＢＵ
Ｐを含んでいる。

【００２８】他の記録エリアには、上述したビデオタイ
トルセットＶＴＳで利用可能な情報、あるいはビデオタ
イトルセットとは関係ない他の情報を記録することがで
きる。このエリアは必須ではない。

【００２９】ビデオタイトルセットタイトル用ビデオオ
ブジェクトセットＶＴＳＴＴ＿ＶＯＢＳは、１以上のビ
デオオブジェクトＶＯＢの集まりを定義している。各Ｖ
ＯＢは１以上のセルの集まりを定義している。そして、
１以上のセルの集まりによって、プログラムチェーンＰ
ＧＣが構成される。

【００３０】１つのＰＧＣを１本のドラマに例えれば、
このＰＧＣを構成する複数のセルはドラマ中の種々なシ
ーンに対応すると解釈可能である。このＰＧＣの中身
（あるいはセルの中身）は、たとえば光ディスクに記録
される内容を制作するソフトウエアプロバイダにより決
定される。

【００３１】図３は、ビデオオブジェクトセットＶＴＳ
ＴＴ＿ＶＯＢＳに含まれる情報の階層構造を示す。

【００３２】各セル８４は１以上のビデオオブジェクト
ユニット（ＶＯＢＵ）により構成される。各ＶＯＢＵ
は、ナビゲーションパック（ＮＶパック）を先頭としビ
デオパック（Ｖパック）、副映像パック（ＳＰパック）
およびオーディオパック（Ａパック）の集合体（パック
列）として構成されている。すなわち、ＶＯＢＵは、あ
るＮＶパックから次のＮＶパックの直前まで記録される
全パックの集まりとして定義される。

【００３３】これらのパックは、データ転送処理を行う
際の最小単位となる。また、論理上の処理を行う最小単
位はセル単位であり、論理上の処理はこのセル単位で行
わる。

【００３４】ナビゲーション（ＮＶ）パックは、ＶＯＢ
Ｕ単位（あるいはＶＯＢＵの複数の集まりであるインタ
ーリーブユニットの単位）で再生変更（例えばアングル
変更）（ノンシームレス再生およびシームレス再生）も
実現できるように、ＶＯＢＵ中に組み込まれている。

【００３５】上記ＶＯＢＵの再生時間は、ＶＯＢＵ中に
含まれる１以上の映像グループ（グループオブピクチャ
ーＧＯＰ）で構成されるビデオデータの再生時間に相当
し、その再生時間は０．４秒〜１．２秒の範囲内に定め
られる。１ＧＯＰは、ＭＰＥＧ規格では通常約０．５秒
であって、その間に１５枚程度の画像を再生するように
圧縮された画面データである。

【００３６】なお、オーディオおよび／または副映像デ
ータのみの再生データにあってもＶＯＢＵを１単位とし
て再生データが構成される。ダミーパックは、後に編集
用データを記録する場合などに利用できる。

【００３７】メニュー用のＶＯＢＳは、通常、１つのＶ
ＯＢで構成され、そこには複数のメニュー画面表示用デ
ータが格納される。これに対して、タイトルセット用の
ＶＯＢＳは、通常、複数のＶＯＢで構成される。

【００３８】ＶＯＢには、識別番号（ＩＤＮ＃ｉ；ｉ＝
０〜ｉ）が付され、この識別番号によってそのＶＯＢを
特定することができる。通常のビデオストリームは複数
のセルで構成されるが、メニュー用のビデオストリーム
は１つのセルで構成される場合もある。各セルには、Ｖ
ＯＢの場合と同様に識別番号（Ｃ＿ＩＤＮ＃ｊ）が付さ
れている。

【００３９】上記のようにビデオファイルは、階層構造
となっており、１つのファイルは複数のプログラムチェ
ーンで構成され、１つのプログラムチェーンは、複数の
プログラムで構成されており、１つのプログラムは、複
数のセルで構成され、１つのセルは、複数のビデオオブ
ジェクトユニットで構成されている。

【００４０】また、ＶＯＢＵは、複数の様々な種類のデ
ータからなっているパックによって構成されている。パ
ックは１つ以上のパケットとパックヘッダで構成されて
いる。

【００４１】また、ビデオオブジェクト（ＶＯＢ）は、
ＰＧＣ単位で管理データＰＧＣＩに対応している。ＰＧ
ＣＩ内には、セルを管理するセル再生情報テーブル（Ｃ
＿ＰＢＩＴ）をもち、セル再生順番は、Ｃ＿ＰＢＩＴ内
に記述されている順番で再生され、実際のセルの再生ア
ドレスは、Ｃ＿ＰＢＩＴ内のセル再生情報（Ｃ＿ＰＢ
Ｉ）として記録されている。

【００４２】ここで、ＤＶＤビデオでは、上記方式で管
理されているが、ＰＧＣの管理情報とセルの管理情報が
独立していることも考えられる。

【００４３】また、パックは、データ転送処理を行う最
小単位である。さらに、論理上の処理を行う最小単位は
セル単位で、論理上の処理はこの単位で行わる。

【００４４】図４は、パック列を例示している。パック
列は、ナビゲーションパック（制御パック）、ビデオパ
ック、ダミーパック、副映像パックおよびオーディオパ
ックで構成されている。

【００４５】ナビゲーションパックは、パックヘッダ１
１０、再生制御情報／プレゼンテーション制御情報（Ｐ
ＣＩ）パケット１１６およびデータ検索情報（ＤＳＩ）
パケット１１７を含んでいる。ＰＣＩパケット１１６は
パケットヘッダ１１２およびＰＣＩデータ１１３で構成
され、ＤＳＩパケット１１７はパケットヘッダ１１４お
よびＤＳＩデータ１１５で構成されている。ＰＣＩパケ
ット１１６はノンシームレスアングル切替時に使用する
制御データを含み、ＤＳＩパケット１１７はシームレス
アングル切替時に使用する制御データを含んでいる。ア
ングル切替とは、被写体映像を見る角度（カメラアング
ル）を変えることを意味する。

【００４６】ビデオパックは、パックヘッダ８８１およ
びビデオパケット８８２で構成されている。ダミーパッ
クは、パックヘッダ８９１とパティングパケット８９０
とで構成され、パティングパケット８９０はパケットヘ
ッダ８９２とパディングデータ８９３とで構成されてい
る。ただし、パディングデータ８９３には無効データが
入れられている。

【００４７】副映像パックは、パックヘッダ９０１およ
び副映像パケット９０２で構成されている。オーディオ
パックは、パックヘッダ９１１およびオーディオパケッ
ト９１２で構成されている。

【００４８】なお、ビデオパケット８８２は図示しない
パケットヘッダを含み、このパケットヘッダにはデコー
ドタイムスタンプ（ＤＳＴ）およびプレゼンテーション
タイムスタンプ（ＰＴＳ）が記録されている。副映像パ
ケット９０２およびオーディオパケット９１２は、それ
ぞれ、図示しないパケットヘッダを含み、それらのパケ
ットヘッダには、プレゼンテーションタイムスタンプ
（ＰＴＳ）が記録されている。

【００４９】図５は、ナビゲーションパック１パック分
の構造を示す。

【００５０】ナビゲーションパックは、パックヘッダ１
１０、システムヘッダ１１１および２つのパケット（１
１６、１１７）を含む２０１０バイトのナビゲーション
データで構成される。

【００５１】ＰＣＩパケット１１６は、パケットヘッダ
１１２Ａ、サブストリームＩＤ１１２Ｂ、およびＰＣＩ
データ１１３で構成される。サブストリームＩＤ１１２
Ｂの８ビットコードによりＰＣＩデータ１１３のデータ
ストリームが指定される。

【００５２】また、ＤＳＩパケット１１７は、パケット
ヘッダ１１４Ａ、サブストリームＩＤ１１４Ｂ、および
ＤＳＩデータ１１５で構成される。サブストリームＩＤ
１１４Ｂの８ビットコードによりＤＳＩデータ１１５の
データストリームが指定される。

【００５３】パックヘッダ１１０およびシステムヘッダ
１１１は、ＭＰＥＧ２のシステムレーヤで定義される。
同様に、ＰＣＩパケット１１６のパケットヘッダ１１２
ＡおよびＤＳＩパケット１１７のパケットヘッダ１１４
Ａには、ＭＰＥＧ２のシステムレーヤに定められている
ように、パケット開始コード、パケット長およびストリ
ームＩＤが格納されている。

【００５４】図６は、各ＶＯＢＵの先頭に配置されるナ
ビゲーションパックに含まれるＰＣＩパケット１１６を
示す。ＰＣＩパケット１１６は、ＶＯＢＵ内のビデオデ
ータの再生状態に同期して表示内容あるいは再生内容
（プレゼンテーション内容）を変更するためのナビゲー
ションデータであるＰＣＩデータ１１３を含む。

【００５５】図７は、ＰＣＩデータの内容を示す。ＰＣ
Ｉデータは、ＰＣＩ一般情報（ＰＣＩ＿ＧＩ）と、ノン
シームレス再生用アングル情報（ＮＳＭＬ＿ＡＧＬＩ）
と、ハイライト情報（ＨＬＩ）と、記録情報（ＲＥＣ
Ｉ）を含んでいる。この記録情報（ＲＥＣＩ）は、国際
標準の著作権管理コード（ＩＳＲＣ）を含むことができ
る。

【００５６】図８は、再生制御情報一般情報ＰＣＩ＿Ｇ
Ｉの内容を示す。

【００５７】この再生制御情報一般情報ＰＣＩ＿ＧＩに
は、ナビゲーションパックの論理ブロック番号（ＮＶ＿
ＰＣＫ＿ＬＢＮ）と、ＶＯＢＵのカテゴリー（ＶＯＢＵ
＿ＣＡＴ）と、ＶＯＢＵのユーザ操作制御（ＶＯＢＵ＿
ＵＯＰ＿ＣＴＬ）と、ＶＯＢＵの表示開始時間（ＶＯＢ
Ｕ＿Ｓ＿ＰＴＭ）と、ＶＯＢＵの表示終了時間（ＶＯＢ
Ｕ＿Ｅ＿ＰＴＭ）と、ＶＯＢＵ内のシーケンス末尾の表
示終了時間（ＶＯＢＵ＿ＳＥ＿ＰＴＭ）と、セル経過時
間（Ｃ＿ＥＬＴＭ）とが記載される。

【００５８】ここで、上記論理ブロック番号（ＮＶ＿Ｐ
ＣＫ＿ＬＢＮ）は、再生制御情報（ＰＣＩ）が含まれる
ナビゲーションパックのアドレス（記録位置）を、その
ＰＣＩが含まれたビデオオブジェクトセット（ＶＯＢ
Ｓ）の最初の論理ブロックからの相対ブロック数で示し
たものである。

【００５９】ＶＯＢＵ＿ＣＡＴは、再生制御情報（ＰＣ
Ｉ）が含まれるＶＯＢＵ内のビデオおよび副映像に対応
するアナログ信号のコピープロテクトの内容を記載した
ものである。ＶＯＢＵ＿ＵＯＰ＿ＣＴＬは、再生制御情
報（ＰＣＩ）が含まれるＶＯＢＵの表示（プレゼンテー
ション）期間中に禁止されるユーザ操作を記載したもの
である。ＶＯＢＵ＿Ｓ＿ＰＴＭは、再生制御情報（ＰＣ
Ｉ）が含まれるＶＯＢＵの表示（プレゼンテーショ
ン）開始時間を記載したものである。より具体的にいう
と、このＶＯＢＵ＿Ｓ＿ＰＴＭは、ＶＯＢＵ内の最初の
ＧＯＰの表示順序における最初の映像（最初のピクチャ
ー）の表示開始時間を指す。

【００６０】ＶＯＢＵ＿Ｅ＿ＰＴＭは、再生制御情報
（ＰＣＩ）が含まれるＶＯＢＵの表示（プレゼンテーシ
ョン）終了時間を記載したものである。より具体的にい
うと、ＶＯＢＵ内のビデオデータが連続しているとき
は、このＶＯＢＵ＿Ｅ＿ＰＴＭは、ＶＯＢＵ内の最後の
ＧＯＰの表示順序における最後の映像（最後のピクチャ
ー）の表示終了時間を指す。

【００６１】ＶＯＢＵ＿ＳＥ＿ＰＴＭは、再生制御情報
（ＰＣＩ）が含まれるＶＯＢＵ内のビデオデータのシー
ケンスエンドコードによる、表示（プレゼンテーショ
ン）終了時間を記載したものである。

【００６２】上記Ｃ＿ＥＬＴＭは、再生制御情報（ＰＣ
Ｉ）が含まれるセルの表示順序における最初のビデオフ
レームから、このＰＣＩが含まれるＶＯＢＵの表示順序
における最後のビデオフレームまでの相対的な表示（プ
レゼンテーション）時間を、ＢＣＤ形式の時間、分、秒
およびフレームで記述したものである。ＶＯＢＵ内にビ
デオデータがないときは、前記仮想的なビデオデータの
最初のビデオフレームが、上記ビデオフレームとして使
用される。

【００６３】図９は、ビデオタイトルセットＶＴＳの内
容を示す。このビデオタイトルセットＶＴＳは、複数の
ファイルで構成されている。各ファイルは、ビデオタイ
トルセット情報（ＶＴＳＩ）、ビデオタイトルセットメ
ニュー用オブジェクトセット（ＶＴＳＭ＿ＶＯＢＳ）、
ビデオタイトルセットタイトル用ビデオオブジェクトセ
ット（ＶＴＳＴＴ＿ＶＯＢＳ；最大９ファイル）、ビデ
オタイトルセット情報のバックアップ（ＶＴＳＩ＿ＢＵ
Ｐ）を含んでいる。

【００６４】ＶＴＳの先頭に配置されたビデオタイトル
セット情報ＶＴＳＩには、ビデオタイトルセット情報管
理テーブル（ＶＴＳＩ＿ＭＡＴ；必須）と、ビデオタイ
トルセットのパートオブタイトル（たとえばプログラム
のチャプター）用のタイトルサーチポインタテーブル
（ＶＴＳ＿ＰＴＴ＿ＳＲＰＴ；必須）と、ビデオタイト
ルセットのプログラムチェーン情報テーブル（ＶＴＳ＿
ＰＧＣＩＴ；必須）と、ビデオタイトルセットメニュー
用のプログラムチェーン情報ユニットテーブル（ＶＴＳ
Ｍ＿ＰＧＣＩ＿ＵＴ；ＶＴＳＭ＿ＶＯＢＳが存在すると
きは必須）と、ビデオタイトルセットタイムマップテー
ブル（ＶＴＳ＿ＴＭＡＰＴ；オプション）と、ビデオタ
イトルセットメニュー用のセルアドレステーブル（ＶＴ
ＳＭ＿Ｃ＿ＡＤＴ；ＶＴＳＭ＿ＶＯＢＳが存在するとき
は必須）と、ビデオタイトルセットメニュー用のビデオ
オブジェクトユニットアドレスマップ（ＶＴＳＭ＿ＶＯ
ＢＵ＿ＡＤＭＡＰ；ＶＴＳＭ＿ＶＯＢＳが存在するとき
は必須）と、ビデオタイトルセットセルアドレステーブ
ル（ＶＴＳ＿Ｃ＿ＡＤＴ；必須）と、ビデオタイトルセ
ット用のビデオオブジェクトユニットアドレスマップ
（ＶＴＳ＿ＶＯＢＵ＿ＡＤＭＡＰ；必須）とが、この順
番で記述されている。

【００６５】先のビデオタイトルセット情報管理テーブ
ルＶＴＳＩ＿ＭＡＴの内容は以下のようになっている。

【００６６】このビデオタイトルセット情報管理テーブ
ルＶＴＳＩ＿ＭＡＴには、ビデオタイトルセット識別子
と、ビデオタイトルセットのエンドアドレスと、光ディ
スク１０に記録されたプログラムが１度でも完全再生さ
れたことがあるかどうかを示す再生済フラグと、光ディ
スク１０に記録されたプログラムを消さずに残しておき
たい場合に誤消去を防止する機能を果たすアーカイブフ
ラグ（ＡＲＣＨＩＶＥ＿ＦＬＡＧ；このフラッグは省略
し、後述するセル単位でのフラッグに置き換えてもよ
い）と、ビデオタイトルセット情報のエンドアドレス
と、該当光ディスク１０が採用する規格のバージョン番
号と、ビデオタイトルセットのカテゴリーと、ビデオタ
イトルセット情報管理テーブルのエンドアドレスと、ビ
デオタイトルセットメニューのビデオオブジェクトセッ
トのスタートアドレスと、ビデオタイトルセットタイト
ルのビデオオブジェクトセットのスタートアドレスが記
述されている。

【００６７】更に、ビデオタイトルセットの部分部分を
サーチできるようにパートオブタイトルサーチポインタ
テーブルのスタートアドレス（ＶＴＳ＿ＰＴＴ＿ＳＲＰ
Ｔ＿ＳＡ）と、ビデオタイトルセットの再生順序を設定
するプログラムチェーン情報テーブルのスタートアドレ
ス（ＶＴＳ＿ＰＧＣＩＴ＿ＳＡ）と、ビデオタイトルセ
ットのメニューの表示制御用のプログラムチェーン情報
のユニットテーブルのスタートアドレス（ＶＴＳＭ＿Ｐ
ＧＣＩ＿ＵＴ＿ＳＡ）と、ビデオタイトルセットの経過
時間を示すタイムマップテーブルのスタートアドレス
（ＶＴＳ＿ＴＭＡＰＴ＿ＳＡ）と、ビデオタイトルセッ
トのメニューの表示用のセルのセルアドレステーブルの
スタートアドレス（ＶＴＳＭ＿Ｃ＿ＡＤＴ＿ＳＡ）と、
ビデオタイトルセットのメニュー表示用のＶＯＢＵのア
ドレスマップのスタートアドレス（ＶＴＳＭ＿ＶＯＢＵ
＿ＡＤＭＡＰ＿ＳＡ）と、ビデオタイトルセットのセル
アドレステーブルのスタートアドレス（ＶＴＳ＿Ｃ＿Ａ
ＤＴ＿ＳＡ）と、ビデオタイトルセットのＶＯＢＵのア
ドレスマップのスタートアドレス（ＶＴＳ＿ＶＯＢＵ＿
ＡＤＭＡＰ＿ＳＡ）と、ビデオ、オーディオ、副映像の
属性などの情報と、ビデオタイトルセットの副映像スト
リーム数と、ビデオタイトルセットの副映像ストリーム
属性テーブルと、およびビデオタイトルセットのマルチ
チャネルオーディオストリーム属性テーブルが記載され
ている。

【００６８】図１０は、ビデオタイトルセットプログラ
ムチェーン情報テーブルＶＴＳＩ＿ＰＧＣＩＴの内容を
示す。

【００６９】このビデオタイトルセットのプログラムチ
ェーン情報テーブルＶＴＳ＿ＰＧＣＩＴには、ビデオタ
イトルセットプログラムチェーン情報テーブル情報（Ｖ
ＴＳ＿ＰＧＣＩＴＩ）と、ビデオタイトルセットプログ
ラムチェーン情報サーチポインタ（ＶＴＳ＿ＰＧＣＩ＿
ＳＲＰ＃１〜ＶＴＳ＿ＰＧＣＩ＿ＳＲＰ＃ｎ）と、ビデ
オタイトルセットプログラムチェーン情報（ＶＴＳ＿Ｐ
ＧＣＩ）とが含まれている。

【００７０】なお、複数設けられたビデオタイトルセッ
トプログラムチェーン情報ＶＴＳ＿ＰＧＣＩの順序は、
複数のビデオタイトルセットプログラムチェーン情報サ
ーチポインタＶＴＳ＿ＰＧＣＩ＿ＳＲＰ＃１〜ＶＴＳ＿
ＰＧＣＩ＿ＳＲＰ＃ｎの順序と無関係に設定されてい
る。したがって、たとえば同一のプログラムチェーン情
報ＶＴＳ＿ＰＧＣＩを１以上のプログラムチェーン情報
サーチポインタＶＴＳ＿ＰＧＣＩ＿ＳＲＰで指し示すこ
とが可能となっている。

【００７１】図１１は、ビデオタイトルセットプログラ
ムチェーン情報ＶＴＳ＿ＰＧＣＩの内容を示す。プログ
ラムチェーン情報（ＰＧＣＩ）は、プログラムチェーン
一般情報（ＰＧＣ＿ＧＩ；必須）、プログラムチェーン
コマンドテーブル（ＰＧＣ＿ＣＭＤＴ；オプション）、
プログラムチェーンプログラムマップ（ＰＧＣ＿ＰＧＭ
ＡＰ；次のＣ＿ＰＢＩＴが存在するときは必須）、セル
再生情報テーブル（Ｃ＿ＰＢＩＴ；オプション）、およ
びセル位置情報テーブル（Ｃ＿ＰＯＳＩＴ；前記Ｃ＿Ｐ
ＢＩＴが存在するときは必須）によって構成されてい
る。

【００７２】図１２は、プログラムチェーン一般情報Ｐ
ＧＣ＿ＧＩの内容を示す。

【００７３】プログラムチェーン一般情報ＰＧＣ＿ＧＩ
には、プログラムチェーンの内容（ＰＧＣ＿ＣＮＴ）
と、プログラムチェーンの再生時間（ＰＧＣ＿ＰＢ＿Ｔ
Ｍ）と、プログラムチェーンのユーザ操作制御情報（Ｐ
ＧＣ＿ＵＯＰ＿ＣＴＬ）と、プログラムチェーンオーデ
ィオストリームの制御テーブル（ＰＧＣ＿ＡＳＴ＿ＣＴ
ＬＴ）と、プログラムチェーン副映像ストリームの制御
テーブル（ＰＧＣ＿ＳＰＳＴ＿ＣＴＬＴ）と、プログラ
ムチェーンのナビゲーション制御情報（ＰＧＣ＿ＮＶ＿
ＣＴＬ）と、プログラムチェーンの副映像パレット（Ｐ
ＧＣ＿ＳＰ＿ＰＬＴ）と、プログラムチェーンのコマン
ドテーブルの開始アドレス（ＰＧＣ＿ＣＭＤＴ＿ＳＡ）
と、プログラムチェーンのプログラムマップの開始アド
レス（ＰＧＣ＿ＰＧＭＡＰ＿ＳＡ）と、プログラムチェ
ーン内のセルの再生情報テーブルの開始アドレス（Ｃ＿
ＰＢＩＴ＿ＳＡ）と、プログラムチェーン内のセルの位
置情報テーブルの開始アドレス（Ｃ＿ＰＯＳＩＴ＿Ｓ
Ａ）とが記載されている。

【００７４】プログラムチェーンの内容ＰＧＣ＿ＣＮＴ
は、そのプログラムチェーン内のプログラム数およびセ
ル数（最大２５５）を示す。ビデオオブジェクトＶＯＢ
なしのプログラムチェーンでは、プログラム数は「０」
となる。

【００７５】プログラムチェーンの再生時間ＰＧＣ＿Ｐ
Ｂ＿ＴＭは、そのプログラムチェーン内のプログラムの
合計再生時間を時間、分、秒、およびビデオのフレーム
数で示したものである。このＰＧＣ＿ＰＢ＿ＴＭにはビ
デオフレームのタイプを示すフラグ（ｔｃ＿ｆｌａｇ）
も記述されており、このフラグの内容によって、フレー
ムレート（毎秒２５フレームあるいは毎秒３０フレー
ム）等が指定される。

【００７６】プログラムチェーンのユーザ操作制御情報
ＰＧＣ＿ＵＯＰ＿ＣＴＬは、再生中のプログラムチェー
ンにおいて禁止されるユーザ操作を示す。

【００７７】プログラムチェーンオーディオストリーム
の制御テーブルＰＧＣ＿ＡＳＴ＿ＣＴＬＴは、８個のオ
ーディオストリームそれぞれの制御情報を含むことがで
きる。これらの制御情報各々は、該当プログラムチェー
ン内でそのオーディオストリームが利用可能かどうかを
示すフラグ（アベイラビリティフラグ）およびオーディ
オストリーム番号からデコードするオーディオストリー
ム番号への変換情報を含んでいる。

【００７８】プログラムチェーン副映像ストリームの制
御テーブルＰＧＣ＿ＳＰＳＴ＿ＣＴＬＴは、該当プログ
ラムチェーン内でその副映像ストリームが利用可能かど
うかを示すフラグ（アベイラビリティフラグ）、および
副映像ストリーム番号（３２個）からデコードする副映
像ストリーム番号への変換情報を含んでいる。

【００７９】プログラムチェーンのナビゲーション制御
情報ＰＧＣ＿ＮＶ＿ＣＴＬは、現在再生中のプログラム
チェーンの次に再生すべきプログラムチェーン番号を示
すＮｅｘｔ＿ＰＧＣＮと、ナビゲーションコマンド「Ｌ
ｉｎｋＰｒｅｖＰＧＣ」あるいは「ＰｒｅｖＰＧＣ＿Ｓ
ｅａｒｃｈ（）」によって引用されるプログラムチェー
ン番号（ＰＧＣＮ）を示すＰｒｅｖｉｏｕｓ＿ＰＧＣＮ
と、そのプログラムチェーンからリターンすべきプログ
ラムチェーン番号を示すＧｏＵｐ＿ＰＧＣＮと、プログ
ラムの再生モード（シーケンシャル再生、ランダム再
生、シャッフル再生等）を示すＰＧＰｌａｙｂａｃｋ
ｍｏｄｅと、そのプログラムチェーンの再生後のスチ
ル時間を示すＳｔｉｌｌｔｉｍｅｖａｌｕｅとを含
んでいる。

【００８０】プログラムチェーンの副映像パレットＰＧ
Ｃ＿ＳＰ＿ＰＬＴは、そのプログラムチェーンにおける
副映像ストリームで使用される１６セットの輝度信号お
よび２つの色差信号を記述している。

【００８１】プログラムチェーンのコマンドテーブルの
開始アドレスＰＧＣ＿ＣＭＤＴ＿ＳＡは、ＰＧＣ再生前
に実行されるプリコマンド、ＰＧＣ再生後に実行される
ポストコマンドおよびセル再生後に実行されるセルコマ
ンドのための記述エリアである。

【００８２】プログラムチェーンのプログラムマップの
開始アドレスＰＧＣ＿ＰＧＭＡＰ＿ＳＡは、そのプログ
ラムチェーン内のプログラムの構成を示すプログラムマ
ップＰＧＣ＿ＰＧＭＡＰの開始アドレスを、プログラム
チェーン情報ＰＧＣＩの最初のバイトからの相対アドレ
スで記述したものである。

【００８３】プログラムチェーン内のセルの再生情報テ
ーブルの開始アドレスＣ＿ＰＢＩＴ＿ＳＡは、そのプロ
グラムチェーン内のセルの再生順序を決めるセル再生情
報テーブルＣ＿ＰＢＩＴの開始アドレスを、プログラム
チェーン情報ＰＧＣＩの最初のバイトからの相対アドレ
スで記述したものである。

【００８４】プログラムチェーン内のセルの位置情報テ
ーブルの開始アドレスＣ＿ＰＯＳＩＴ＿ＳＡは、そのプ
ログラムチェーン内で使用されるＶＯＢ識別番号および
セル識別番号を示すセル位置情報テーブルＣ＿ＰＯＳＩ
Ｔの開始アドレスを、プログラムチェーン情報ＰＧＣＩ
の最初のバイトからの相対アドレスで記述したものであ
る。

【００８５】図１３には、プログラムチェーン再生時間
（ＰＧＣ＿ＰＢ＿ＴＭ）の内容を示している。ここに
は、本ＰＧＣ内のプログラムの全再生時間（ｔｃ＿ｆｌ
ａｇによって定義されるビデオタイムコードシステムに
基づく）の時間、分、秒及びフレームがＢＣＤ形式で記
述されている。ここでは、ＰＧＣ＿ＮＶ＿ＣＴＬに係わ
らず、本ＰＧＣ内のプログラムを連続に一度再生するの
に要する時間が記述されている。時間、分、秒が２桁の
数字で表わされている。またビデオフレーム数も２桁の
数字で表わされている。よって、この情報を用いると、
プログラムの再生時間を認識することができる。

【００８６】図１４は、セル再生情報テーブルＣ＿ＰＢ
ＩＴの内容を示す。このセル再生情報テーブルＣ＿ＰＢ
ＩＴは、最大２５５個のセル再生情報（Ｃ＿ＰＢＩｎ；
＃ｎ＝＃１〜＃２５５）を含んでいる。

【００８７】図１５は、セル再生情報Ｃ＿ＰＢＩ（Ｃ＿
ＰＢＩ＃１〜＃ｎ）の内容を示す。すなわち、各Ｃ＿Ｐ
ＢＩは、セルカテゴリー（Ｃ＿ＣＡＴ；４バイト）、セ
ル再生時間（Ｃ＿ＰＢＴＭ；４バイト）、セル内の最初
のビデオオブジェクトユニット（ＶＯＢＵ）のスタート
アドレス（Ｃ＿ＦＶＯＢＵ＿ＳＡ；４バイト）、セル内
の最初のインターリーブドユニット（ＩＬＶＵ）のエン
ドアドレス（Ｃ＿ＦＩＬＶＵ＿ＥＡ；４バイト）、セル
内の最終ビデオオブジェクトユニット（ＶＯＢＵ）
のスタートアドレス（Ｃ＿ＬＶＯＢＵ＿ＳＡ；４バイ
ト）、およびセル内の最終ビデオオブジェクトユニット
（ＶＯＢＵ）のエンドアドレス（Ｃ＿ＬＶＯＢＵ＿Ｅ
Ａ；４バイト）を含んでいる。

【００８８】特にこのＣ＿ＰＢＩには、セルタイプとし
て消去レベルフラグを記述する領域が１バイト確保され
ている。この消去レベルフラグが００ｈの場合は、この
情報に対応するセルは、再生可能（消去されていないこ
と）であり、かつ自動削除禁止として意味付けることが
できる。また消去レベルフラグが０１ｈであるときは、
再生禁止（消去されたことになっている）であり、かつ
自動削除許可として意味付けることができる。

【００８９】上記した光ディスクを再生する本発明の記
録再生装置は、上記の管理情報と時計情報を参照しなが
ら、現在時刻情報と再生終了予定時刻等を画面上に表示
させることができる。

【００９０】図１６には、再生終了予定時刻と現在の時
刻を表示した例を示している。この例は、現在の時刻が
１１：１１：１１であり、再生終了予定時刻が１２時３
４分５６秒と表示された例である。

【００９１】図１７には、再生予定時刻表示を行うため
の信号処理フローチャートを示している。まず、ユーザ
操作により再生開始が指示されれる（ステップＳ４０
１）と、再生管理情報がメモリ部に取り込まれる（ステ
ップＳ４０２）。次に１タイトルが複数のＰＧＣで構成
されているかどうかを判定し、当該タイトルに対する、
全てのＰＧＣのデータを取得したどうかを判定する（ス
テップＳ４０９）。１タイトルが複数のＰＧＣで構成さ
れるものである場合は、次々と次のＰＧＣの必要な情報
を取得する（ステップＳ４１０）。

【００９２】全てのＰＧＣの情報を取得した後、タイト
ル全再生時間を計算する（ステップＳ４０３）。次に時
計部１２から現在時刻情報を取り込む（ステップＳ４０
４）。全再生時間と現在時刻を加算し、再生終了予想時
刻を算出する（ステップＳ４０５）。そして再生を開始
する（ステップＳ４０６）。次に画面上に再生終了予想
時刻をオンスクリーンディスプレイなどで表示する（ス
テップＳ４０７）。なお再生終了予測時刻は、再生画面
上とは限らず、機器の表示パネルや本装置と接続された
他の機器の表示装置を用いても表示を行っても構わな
い。

【００９３】タイトルが変更になった場合は、再度ステ
ップＳ４０２に戻って計算をやり成し、再生終了予想時
刻を算出する。

【００９４】上記の表示は、１ディスクなかのすべての
タイトルについて行う必要はない。例えばＤＶＤの映画
ディスクでは、まず映画会社のタイトルが流れその後本
編が開始される。したがって、例えば全再生時間が５分
よりも短いタイトルに付いては終了予想時刻の表示を行
わないなど、任意の時間制限を設定することも可能であ
る。またタイトル番号１のタイトルについてのみ表示を
行うようにしてもよい。

【００９５】上記の動作は、再生が開始されたら再生終
了予想時刻を表示するというものである。しかし本発明
の装置はこれに限定されるものではない。ユーザが再生
開始時刻や終了時刻を設定できるようにしてもよい。

【００９６】図１８において、再生開始、訂正時刻設定
が開始されると（ステップＳ５０１），ユーザは、自分
の意志（好み）に応じて再生開始時刻、あるいは再生停
止時刻、若しくは両方を設定する（ステップＳ５０
２）。

【００９７】再生開始時刻が設定された場合（ステップ
Ｓ５０３）、現在時刻をモニタしながら設定時刻になっ
た時点で、再生を開始する（ステップＳ５０４）。再生
時刻が設定されていない場合には、ユーザの再生開始支
持を待ち（ステップＳ５０５），再生指示が出た時点で
再生を開始する（ステップＳ５１２）。

【００９８】次に再生停止時刻が設定された場合（ステ
ップＳ５０６）、現在時刻をモニタしながら設定時刻に
なった時点で再生を停止する（ステップＳ５０７）。こ
こで次回の再生開始時に停止した位置、若しくはその近
傍から再生を再開したい場合（続き再生）には、再生再
開に必要な情報を記憶する。そして次回の再生開始時
に、記憶した情報をもとに続き再生を行う。さらに必要
に応じて機器の電源を切ることもできる（ステップＳ５
０８）。

【００９９】再生停止時刻が設定されていない場合に
は、ユーザの再生停止指示を待つ（ステップＳ５０
９）。停止指示があれば再生を停止する（ステップＳ５
１１）。再生指示がない場合にはコンテンツの全再生が
終了したかどうかを判断し（ステップＳ５１０），終了
した時点で再生を停止する（ステップＳ５１１）。終了
していなければステップＳ５０９に戻って再度ユーザの
停止指示の有無を確認する。

【０１００】上記の再生方法は、再生装置及びディスク
の通常再生に基づいて再生開始時刻、再生終了時刻を管
理する方法である。しかし本発明はこのような実施の形
態に限定されるものではない。

【０１０１】図１９はこの発明のさらに他の実施の形態
を説明するために示した図である。

【０１０２】この実施の形態は、ユーザの指定時刻に全
コンテンツの再生が終了するように再生モードを制御す
る再生方法である。

【０１０３】６０５は、再生開始時刻を、６０６は再生
終了指定時刻を示している。横軸は時間である。６０７
のように全コンテンツ再生が、再生終了指定時刻を超え
ない場合には通常再生を行う。これに対して、全コンテ
ンツの再生時間が再生終了指定時刻を超えてしまう場合
には、コンテンツの一部を高速再生して、全コンテンツ
が指定時刻に終わるように再生モードを制御する。

【０１０４】モード６０１は、再生の始めに高速再生を
行い、適切な時点で通常再生モードに切換える例であ
る。モード６０２は、モード６０１と同様に始めに高速
再生を行うが高速再生のモード、例えば、高速再生の速
度を、高速再生１、高速再生２のように、速度を変える
などの制御を行う例である。

【０１０５】これに対してモード６０３は、始めに通常
再生を行い、間に合わなくなる適切な時点で高速再生に
切換えるモードである。モード６０４は、高速再生と通
常再生を任意の間隔で切換えるモードである。

【０１０６】高速再生は、現在の技術レベルではＭＰＥ
Ｇのデコード画像のうち任意の何枚かを飛ばしながら再
生していく方法で実現される。例えばＩピクチャーのみ
Ｂピクチャースキップといった方法である。

【０１０７】しかしながら将来ＭＰＥＧデコーダの高性
能化に伴い、２倍速でデコードが出来れば全ピクチャー
をデコードしてさらに滑らかな２倍速の高速再生を実現
することがも可能である。また音声についても高速再生
中にデコードでできた部分のみ音を出すこともできる
し、ミュートすることもできる。また無音部分を削除し
て音声の間隔を詰め、早聞き再生をすることも可能であ
る。更に字幕などに利用されている副映像も表示しても
よいし、消しても構わない。

【０１０８】図２０は、図１９のモード６０１の動作を
示すフローチャートである。

【０１０９】まずユーザによる設定が開始されると（ス
テップＳ８０１），ユーザが再生終了予定時刻を設定す
る（ステップＳ８０２）。次に、再生管理情報を適宜取
得して（ステップＳ８０３），タイトル全再生時間を計
算する（ステップＳ８０４）。１タイトルが１つのＰＧ
Ｃで構成されている場合は、１回の取得でよいが複数の
ＰＧＣで構成されている場合は必要な情報を必要な分だ
け取得する。次に現在時刻を取得し（ステップＳ８０
７），ステップS８０８に示される計算つまり（終了設
定時刻−現在時刻）＜残り再生時間？という条件を満足
しなければ、高速再生を続け、条件を満足した時点で通
常再生に切換える（ステップＳ８０９）。

【０１１０】この発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、各種の変形組み合わせが可能である。上
記の説明は、各機能ブロックがハードウエアとして存在
するように説明したが、例えばコンピュータにおいて、
上記ハードウエアに対応する機能ブロックがソフトウエ
アにより構築されてもよいことは勿論である。即ち、映
像、音声データが記録された情報記録媒体に記録された
データを取り出し再生する再生手段と、現在の時刻情報
を検出する時刻情報検出手段と、予め再生終了時刻を設
定するための終了時刻設定手段と、前記再生手段を制御
し、データを高速再生状態あるいは通常再生状態に制御
する再生速度制御手段と、予め設定された時刻に前記デ
ータの再生が終了するように、再生速度制御手段を介し
て高速再生と通常再生を切り替える切り替え手段とを構
築してもよい。

【０１１１】またこの発明は、先の各実施の形態を組み
合わせた実施の形態を実現してもよいことは勿論であ
る。例えば、再生終了予告時刻を表示しながら、設定し
た時刻に再生を停止するものであってもよい。この場
合、さらに残り時間がどの程度あるかを表示部に表示す
るようにしてもよい。そして次に同一ディスクの再生を
スタートしたときに残り時間を表示するようにしてもよ
い。

【０１１２】高速再生、通常再生の繰り返しを行う場合
は、図に示したタイミングに限定されるものではなく、
各種の形態が可能である。

【０１１３】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
大容量記録媒体から情報を再生する際に時間情報を視聴
者が分かりやすくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施の形態に係る再生装置を示
す図。

【図２】この発明のシステムで用いられる記録媒体の
ボリウム空間を説明するために示した説明図。

【図３】データ領域のビデオオブジェクトユニットの
説明図。

【図４】同じくさらにデータ領域のパック構造の説明
図。

【図５】データ領域のナビゲーションパックの説明
図。

【図６】同じくナビゲーションパック内の詳細を示す
説明図。

【図７】さらにナビゲーションパック内の詳細を示す
説明図。

【図８】さらにナビゲーションパック内の詳細を示す
説明図。

【図９】ビデオタイトルセットのデータ構成を示す説
明図。

【図１０】ビデオタイトルセットプログラムチェーン
情報テーブルのデータ構成を示す説明図。

【図１１】プログラムチェーン情報の構成を示す説明
図。

【図１２】さらにプログラムチェーン情報の詳細構成
を示す説明図。

【図１３】プログラムチェーン再生時間情報の内容を
示す説明図。

【図１４】セル再生情報テーブルの構成を示す説明
図。

【図１５】セルプログラム再生情報の説明図。

【図１６】この発明によりディスプレイに表示された
時刻の例を示す図。

【図１７】この発明の一実施の形態である再生終了予
告時刻を表示する場合のデータ処理手順を示すフローチ
ャート。

【図１８】この発明のさらに他の実施の形態である再
生開始時刻と終了時刻を表示する場合のデータ処理手順
を示すフローチャート。

【図１９】この発明のさらに他の実施の形態である指
定時刻に再生を終了させるデータ処理のタイミングの例
を示す説明図。

【図２０】図１９のタイミング例６０１の動作を実現
する場合のデータ処理手順を示すフローチャート。

【符号の説明】

１…光ディスク、２…ディスクドライブ部、３…システ
ムプロセッサ部、４…ビデオデコーダ部、５…副映像デ
コーダ部、６…ビデオプロセッサ部、７…、８…オーデ
ィオデコーダ部、９…デジタルアナログ変換部、１０…
スピーカ、１１…システムＣＰＵ部、１２…時計部、１
３…メモリＩ／Ｆ部、１４…メモリ部、１５…キー入力
部、１６…パネル表示部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者吉田仁神奈川県川崎市幸区柳町70番地株式会社東芝柳町工場内 (72)発明者下村和義神奈川県川崎市幸区柳町70番地株式会社東芝柳町工場内Ｆターム(参考） 5D066 CA12 5D077 AA23 BA04 DC10 DC11 DC26 DD03 DD11 EA32 EA36 FA01 HA01 HC04

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】映像、音声データが記録された情報記録
媒体に記録されたデータを取り出し再生する再生手段
と、現在の時刻情報を検出する時刻情報検出手段と、前記情報記録媒体に記録されている管理用の情報からデ
ータ再生時間を認識して、再生終了予告時刻を表示部に
表示するための手段とを具備したことを特徴とする記録
再生装置。
【請求項２】映像、音声データが記録された情報記録
媒体に記録されたデータを取り出し再生する再生手段
と、現在の時刻情報を検出する時刻情報検出手段と、予め再生終了時刻を設定するための終了時刻設定手段
と、前記終了時刻設定手段により設定された時刻と、前記時
刻情報検出手段との時刻とが一致したときに前記データ
再生手段のデータ再生を停止する指令を出す手段とを具
備したことを特徴とする記録再生装置。
【請求項３】前記データ再生手段のデータ再生の停止
時に、上記情報記憶媒体の停止位置情報を記憶する手段
と、前記データ再生手段のデータ再生の停止の後に、再度、
データ再生の指令が与得られたきに前記停止位置情報を
参照して、この位置の次の位置からデータの再生が開始
されるように前記データ再生手段を制御する手段とを具
備したことを特徴とする記録再生装置。
【請求項４】映像、音声データが記録された情報記録
媒体に記録されたデータを取り出し再生する再生手段
と、現在の時刻情報を検出する時刻情報検出手段と、予め再生終了時刻を設定するための終了時刻設定手段
と、前記再生手段を制御し、データを高速再生状態あるいは
通常再生状態に制御する再生速度制御手段と、予め設定された時刻に前記データの再生が終了するよう
に、再生速度制御手段を介して高速再生と通常再生を切
り替える切り替え手段とを具備したことを特徴とする記
録再生装置。
【請求項５】映像、音声データが記録された情報記録
媒体に記録されたデータを取り出し再生する再生手段
と、現在の時刻情報を検出する時刻情報検出手段と、停止状態から再生を開始するまでの時間を設定する開始
までの時間設定手段と、再生状態から停止するまでの時間を設定する停止までの
時間設定手段と、上記時刻情報検出手段からのカウント情報を用いて、開
始までの時間設定手段または停止までの時間設定手段の
いずれかの時間情報若しくはいずれか一方の時間情報を
用いて、前記再生手段のデータ再生状態を制御する制御
手段とを具備したことを特徴とする記録再生装置。
【請求項６】映像、音声データが記録された情報記録
媒体に記録されたデータを取り出し再生する再生手段
と、現在の時刻情報を検出する時刻情報検出手段と、予め再生終了時刻を設定するための終了時刻設定手段
と、前記再生手段を制御し、データを高速再生状態あるいは
通常再生状態に制御する再生速度制御手段と、予め設定された時刻に前記データの再生が終了するよう
に、再生速度制御手段を介して高速再生と通常再生を切
り替える切り替え手段とを構築することを特徴とするコ
ンピュータを制御するソフトウエア。