JPH1141563A - デジタル映像再生システム - Google Patents

デジタル映像再生システム

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JPH1141563A
JPH1141563A JP9195709A JP19570997A JPH1141563A JP H1141563 A JPH1141563 A JP H1141563A JP 9195709 A JP9195709 A JP 9195709A JP 19570997 A JP19570997 A JP 19570997A JP H1141563 A JPH1141563 A JP H1141563A
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Pending
Application number
JP9195709A
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English (en)
Inventor
Kotaro Kawamoto
浩太郎 河本
Akira Kobayashi
明 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチストーリ開始部分で選択されたストーリ
の現再生時点からマルチストーリ開始部分で選択されな
かったストーリへスムースに切替再生可能にする。 【解決手段】複数のストーリ展開を含むマルチストーリ
の情報をMPEGエンコードした圧縮データを持つ光デ
ィスクから、選択可能なストーリ数の情報を取り出す。
この選択可能ストーリ数情報に基づいて、MPEGデコ
ードに用いるバッファの記録領域を、選択可能なストー
リ数に応じた数に分割する。前記マルチストーリのうち
選択されたストーリS#1のデコード対象データを前記
バッファの分割領域の一部(LSB〜AP1)に記録し
ながらMPEGデコードし、前記マルチストーリのうち
選択されていない非選択ストーリS#2のデコード対象
データを前記バッファの分割領域の他部(AP1〜MS
B)に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、任意に選択可能
な複数のストーリ(マルチストーリあるいはインタラク
ティブストーリ)で構成されたデジタル映像/音声ソフ
トウエアを再生するシステムに関する。特に、マルチス
トーリ開始部分で選択され分岐した特定ストーリの再生
中に、マルチストーリ選択・分岐時点に逆戻らなくて
も、マルチストーリ開始部分で選択されなかった他スト
ーリの再生へ切替可能なデジタル映像再生システムに関
する。
【0002】この発明はまた、デジタル映像/音声ソフ
トウエアを再生するシステムにおいて、ソフトウエア側
あるいはシステムハードウエア側の都合でユーザ操作を
禁止している操作が行われた場合に、その操作が禁止さ
れている旨をユーザに警告できるデジタル映像再生シス
テムに関する。
【0003】
【従来の技術】ユーザ(視聴者)が任意に選択可能なマ
ルチストーリで構成されたデジタル映像/音声ソフトウ
エアの記録媒体として、DVDディスク(デジタルビデ
オディスクあるいはデジタルバーサタイルディスク)が
ある。
【0004】映画あるいはドラマなどの一部をマルチス
トーリで構成した内容を持つDVDディスクでは、ユー
ザの望みにより、ストーリ展開をある時点から様々なも
のに変更できるようになっている。
【0005】上記ストーリ展開をユーザの好みにより変
更できる機能の他に、DVDディスクには、各ストーリ
内で種々なカメラアングルの映像を切替選択できるマル
チアングル機能も備わっている。
【0006】ところで、DVDディスクでは、限られた
記憶容量の光ディスク(12cmディスクの片面単層記
録で5Gバイト弱)に膨大な量の動画を入れるために、
動画(ビデオ)データをデジタル化し圧縮(デコード)
して記録している。このビデオデータ圧縮には、Movin
g Picture Experts Group(MPEG)の規格が採用
されている。DVDディスクでは、今のところMPEG
1またはMPEG2が使用可能となっているが、高画質
が要求されるビデオデータ用にはMPEG2が使用され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】MPEG圧縮されたビ
デオデータを再生する際は、DVDディスクから取り出
したデジタルデータをMPEGデコードしながら圧縮前
の元ビデオ信号に戻す処理が行われる。このMPEGデ
コード時には、デコード対象のデジタルデータの所定量
を一時記憶するMPEGバッファが用いられる。
【0008】いま、再生しようとするDVDディスクの
ソフトウエアタイトル中のマルチストーリが2つのスト
ーリS#1、S#2で構成されていると仮定する。この
DVDディスクには、ストーリS#1用の小さな複数デ
ータセルとストーリS#2用の小さな複数データセルと
が交互に記録されている。ある時点(ストーリ分岐時
点)でユーザがストーリS#1を選択し、その再生が開
始されると、ストーリS#1用のデータセルだけが順次
MPEGバッファに送り込まれ、このバッファ中のデー
タがMPEGデコードされて、元の動画が復元される。
【0009】ここで、上記のようにストーリS#1が選
択されMPEGデコードされながら再生されている途中
で、ユーザがストーリS#2を見たいと希望した場合を
考えてみる。この場合、ストーリS#2のデータはMP
EGバッファには入っていないので、直ぐにストーリS
#2の再生に入ることはできない。
【0010】ストーリS#2を見るためにどうするかと
いうと、ユーザは、まず現在観賞中のストーリS#1の
再生を中断し、ストーリ分岐時点へ戻る操作を行い、そ
の時点でストーリS#2を選択してから、再生開始の操
作を行なう。(この場合は、MPEGバッファにはスト
ーリS#2用のデータセルだけが順次送り込まれ、この
バッファ中のデータがMPEGデコードされて、元の動
画が復元される。)以上のようなストーリ切替操作で
は、現在再生中のストーリS#1の再生時点と時間的に
同時期のストーリS#2の映像を、直ぐに観賞すること
ができない。もし、現在再生中のストーリS#1の再生
時点と同時期のストーリS#2の映像を早く見たけれ
ば、ストーリS#2の再生開始時にストーリS#2の再
生開始時間(またはその記録位置情報;たとえばフレー
ム番号)を指定する操作をさらに行わなければならな
い。このような操作が必要なために、所望のストーリS
#2の画面が得られるまで無視できないタイムラグが生
じ、なおかつユーザ側の再生操作も面倒なものとなる。
【0011】さらに、ストーリS#2の再生開始時間
(またはその記録位置情報)が判らないときは、ストー
リS#2の頭から高速再生しながら所望の再生位置をユ
ーザが探さねばならない。
【0012】また、DVDソフトウエア側の都合で禁止
されている操作をユーザが行った場合(たとえばマルチ
アングル情報が記録されていない部分でユーザがアング
ル切替ボタンを押すなど)、あるいはDVD再生装置側
の都合で禁止されている操作をユーザが行った場合(た
とえば再生装置にCDがセットされているのにユーザが
アングル切替ボタンを押すなど)、ユーザに何ら警告が
ないと、ユーザは機能しないボタンを何度も繰り返し押
して「おかしいな?どこかこわれているのかな?」等と
ユーザに不要な心配をかけることになる。
【0013】その際、DVDソフトウエア側の都合で禁
止されている操作とDVD再生装置側の都合で禁止され
ている操作とが区別して警告されないと、ユーザはソフ
トウエア側に不都合があるのか(現在再生中の部分がマ
ルチアングル映像記録部分でない等)再装置側に不都合
があるのか(CD再生中にDVDのアングル切替が指示
される、あるいは96kHzサンプリング周波数のリニ
アPCMに対応していないDVDプレーヤで96kHz
サンプリング周波数のリニアPCMが記録されたDVD
タイトルを再生しようとしている等)の判断に迷うこと
になる。
【0014】この発明の第1の目的は、前述したような
面倒でタイムラグを伴う操作、あるいはユーザが所望の
再生位置を探す操作を特に行わなくても、マルチストー
リ開始部分で選択された特定ストーリの現在再生時点か
ら、マルチストーリ開始部分で選択されなかった他スト
ーリへ、スムースに切替再生可能なデジタル映像再生方
法を提供することである。
【0015】この発明の第2の目的は、マルチストーリ
開始部分で選択された特定ストーリの現在再生時点か
ら、マルチストーリ開始部分で選択されなかった他スト
ーリへ、スムースに切替再生可能なデジタル映像再生シ
ステムを提供することである。
【0016】この発明の第3の目的は、マルチストーリ
開始部分で選択された特定ストーリの現在再生時点か
ら、マルチストーリ開始部分で選択されなかった他スト
ーリへのスムースな切替再生を可能とするデジタル映像
情報が記録された媒体を提供することである。
【0017】この発明の第4の目的は、禁止された操作
をユーザがした場合にその禁止操作がソフトウエア側
(DVDディスク)に起因するものなのかハードウエア
側(DVD再生装置)に起因するものなのかを区別して
ユーザに警告できるデジタル映像再生方法を提供するこ
とである。
【0018】この発明の第5の目的は、禁止された操作
をユーザがした場合にその禁止操作がソフトウエア側
(DVDディスク)に起因するものなのかハードウエア
側(DVD再生装置)に起因するものなのかを区別して
ユーザに警告できるデジタル映像再生装置を提供するこ
とである。
【0019】この発明の第6の目的は、ソフトウエア側
(DVDディスク)の都合で禁止された操作をユーザが
行った場合にその禁止操作がソフトウエア側に起因する
ものであることをユーザに警告するためのデジタル映像
情報が記録された媒体を提供することである。
【0020】この発明の第7の目的は、コンピュータ装
置にインストールされることにより、マルチストーリの
デジタル映像情報が記録された媒体を再生する機能をこ
のコンピュータ装置に持たせるソフトウエアを提供する
ことである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、この発明のデジタル映像再生方法では、デジ
タル圧縮されたマルチストーリの記録媒体からユーザ選
択可能なストーリ数の情報を取り出し、この情報に基づ
いて圧縮データのデコードに用いるバッファの記録領域
を適宜分割する(あるいは圧縮データのデコードに必要
な数のバッファ領域を確保する)。そして、選択ストー
リ(S#1)のデコード対象データをバッファの分割領
域(あるいは確保領域)の一部に記録しながらデコード
し、非選択ストーリ(S#2)のデコード対象データを
バッファの分割領域(あるいは確保領域)の他部に記録
するようにしている。
【0022】選択ストーリ(S#1)のデコード中(再
生中)に非選択ストーリ(S#2)の再生が指示される
と、バッファの分割領域(あるいは確保領域)他部のデ
ータを用いてストーリ(S#2)のデコード(再生)が
即座に開始される。この場合はストーリ(S#2)が選
択ストーリに切り替わり、ストーリ(S#1)が非選択
ストーリになる。
【0023】このストーリ切替では、選択ストーリ(S
#1)のバッファ記録と同時並行的に非選択ストーリ
(S#2)のバッファ記録が行われているから、切替処
理のためにストーリ分岐時点(ストーリS#1またはス
トーリS#2をユーザが選択する時点)に逆戻る必要が
ない。
【0024】また、選択ストーリ(S#1)のバッファ
記録と同時並行的に非選択ストーリ(S#2)のバッフ
ァ記録が行われているから、新たな選択ストーリS#2
の再生開始位置は、ストーリ変更直前のストーリS#1
の再生位置にほぼ一致する。つまり、新たな選択ストー
リS#2の再生位置を、ストーリ分岐時点からユーザが
探す操作は、特に必要とならない。
【0025】上記第2の目的を達成するために、この発
明のデジタル映像再生システムは、デジタルエンコード
(圧縮)されたマルチストーリの情報媒体からユーザ選
択可能なストーリ数の情報を取り出す取出手段(11〜
50、540〜561)と;デジタルエンコードされた
マルチストーリのデータをデコードする際に一時記憶す
るバッファ(592)と;前記取出手段により取り出し
た情報に基づいて前記バッファの記録領域を所定の範囲
に分割する分割手段(590、50)と;前記マルチス
トーリを構成する一部のストーリ(S#1)のデコード
対象データを前記バッファの分割領域(あるいは確保領
域)の一部に記録し、前記マルチストーリを構成する他
部のストーリ(S#2)のデコード対象データを前記バ
ッファの分割領域(あるいは確保領域)の他部に記録す
る記録手段(590の機能の一部)と;前記一部のスト
ーリ(S#1)がデコード対象の場合は前記バッファの
分割領域(あるいは確保領域)の一部に記録されたデー
タを用いてデコードを行い、前記他部のストーリ(S#
2)がデコード対象の場合は前記バッファの分割領域
(あるいは確保領域)の他部に記録されたデータを用い
てデコードを行なうデコード手段(590)とを備えて
いる。
【0026】上記第3の目的を達成するために、この発
明のデジタル映像情報記録媒体(10)は、エンコード
(圧縮)されたマルチストーリのデータ(複数プログラ
ムチェーンPGC#1〜PGC#k)と;このマルチス
トーリを構成する個々のストーリのうち、選択可能なス
トーリ数を特定するのに利用可能な情報(LinkPG
CN等)を保持している。
【0027】前記記録媒体からマルチストーリのうちユ
ーザ選択可能なストーリを再生する場合は、前記選択可
能ストーリ数指定情報(LinkPGCN等)を参照
し、その内容(たとえば飛び先PGCの番号Nのうち重
複しない番号の総数)に基づいて、エンコードされたス
トーリのデータをデコードする際に用いられるバッファ
の記録領域を自動的に分割(あるいは確保)することが
できる。
【0028】前記第1の目的に係るデジタル映像再生方
法は、次のように構成することもできる。すなわち、複
数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報をデジタ
ル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(10)か
ら選択可能なストーリ数の情報(LinkPGCN等)
を取り出し;この選択可能ストーリ数の情報(Link
PGCN等)に基づいて、選択可能なストーリ数に応じ
た数(たとえば2)の記録領域(たとえばLSB〜AP
1とAP1〜MSB)を前記圧縮データのデコードに用
いるバッファ(592)として準備し;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の準備領域の一部
(LSB〜AP1)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)のデコード対象データを前記バッファ(59
2)の準備領域の他部(AP1〜MSB)に記録するよ
うに構成できる。
【0029】前記第1の目的に係るデジタル映像再生方
法は、次のように構成することもできる。すなわち、複
数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報をデジタ
ル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(10)か
ら選択可能なストーリ数の情報(LinkPGCN等)
を取り出し;この選択可能ストーリ数の情報(Link
PGCN等)に基づいて、選択可能なストーリ数に応じ
た数(たとえば2)の記録領域(たとえばLSB〜AP
3とAP3〜MSB)を前記圧縮データのデコードに用
いるバッファ(592)として準備し;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の準備領域の一部
(LSB〜AP3)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)における所定の再生時間に相当する分のデコ
ード対象データを前記バッファ(592)の準備領域の
他部(AP3〜MSB)に記録するように構成できる。
【0030】前記第1の目的に係るデジタル映像再生方
法は、次のように構成することもできる。すなわち、複
数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報をデジタ
ル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(10)か
ら選択可能なストーリ数の情報(LinkPGCN等)
を取り出し;この選択可能ストーリ数の情報(Link
PGCN等)に基づいて、選択可能なストーリ数に応じ
た数(たとえば2)の記録領域(たとえばLSB〜AP
4とAP4〜MSB)を前記圧縮データのデコードに用
いるバッファ(592)として準備し;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の準備領域の一部
(LSB〜AP4)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)の記録位置情報(VOBU_ADMAP、D
SI)を前記バッファ(592)の準備領域の他部(A
P4〜MSB)に記録するように構成できる。
【0031】前記第1の目的に係るデジタル映像再生方
法は、次のように構成することもできる。すなわち、複
数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報をデジタ
ル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(10)か
ら選択可能なストーリ数の情報(LinkPGCN等)
を取り出し;この選択可能ストーリ数の情報(Link
PGCN等)に基づいて、選択可能なストーリ数に応じ
た数(たとえば2)の記録領域(たとえばLSB〜AP
5とAP5〜MSB)を前記圧縮データのデコードに用
いるバッファ(592)として準備し;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の準備領域の一部
(LSB〜AP5)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)のデコード対象データを前記バッファ(59
2)の準備領域の他部(AP5〜MSB)に記録し;前
記マルチストーリのうち選択されたストーリ(S#1)
のデコード中に前記マルチストーリのうち選択されてい
ない非選択ストーリ(S#2)のデコード対象データが
終了した場合は、前記バッファ(592)の準備領域の
他部(AP5〜MSB)を前記バッファ(592)の準
備領域の一部(LSB〜AP5)に明け渡して、前記マ
ルチストーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデ
コードのために用いるバッファ領域を拡大(LSB〜A
P6)するように構成できる。
【0032】前記第2の目的に係るデジタル映像再生シ
ステムは、次のように構成することもできる。すなわ
ち、デジタルエンコードされたマルチストーリの情報媒
体からユーザ選択可能なストーリ数の情報を取り出す取
出手段(11〜50、540〜561)と;デジタルエ
ンコードされたマルチストーリのデータをデコードする
際に一時記憶するバッファ(592)と;前記取出手段
により取り出した情報に基づいて前記バッファの記録領
域を所定の範囲に分割する分割手段(590、50)
と;前記マルチストーリを構成する一部のストーリ(S
#1)のデコード対象データを前記バッファの分割領域
の一部に記録し、前記マルチストーリを構成する他部の
ストーリ(S#2)のデコード対象データを前記バッフ
ァの分割領域の他部に記録する記録手段(590の機能
の一部)と;前記一部のストーリ(S#1)がデコード
対象の場合は前記バッファの分割領域の一部に記録され
たデータを用いてデコードを行い、前記他部のストーリ
(S#2)がデコード対象の場合は前記バッファの分割
領域の他部に記録されたデータを用いてデコードを行な
うデコード手段(590)とで構成できる。
【0033】前記第2の目的に係るデジタル映像再生シ
ステムは、次のように構成することもできる。すなわ
ち、複数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報を
デジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(1
0)から選択可能なストーリ数の情報(LinkPGC
N等)を取り出す取出手段(11〜50、540〜56
1)と;前記選択可能ストーリ数の情報(LinkPG
CN等)に基づいて、前記圧縮データのデコードに用い
るバッファ(592)と;前記バッファ(592)の記
録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数(たとえば
2)に分割(たとえばLSB〜AP1とAP1〜MS
B)する分割手段(590、50)と;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の分割領域の一部
(LSB〜AP1)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)のデコード対象データを前記バッファ(59
2)の分割領域の他部(AP1〜MSB)に記録するデ
コーダ(590)とで構成できる。
【0034】前記第2の目的に係るデジタル映像再生シ
ステムは、次のように構成することもできる。すなわ
ち、複数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報を
デジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(1
0)から選択可能なストーリ数の情報(LinkPGC
N等)を取り出す取出手段(11〜50、540〜56
1)と;前記選択可能ストーリ数の情報(LinkPG
CN等)に基づいて、前記圧縮データのデコードに用い
るバッファ(592)と;前記バッファ(592)の記
録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数(たとえば
2)に分割(たとえばLSB〜AP3とAP3〜MS
B)する分割手段(590、50)と;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の分割領域の一部
(LSB〜AP3)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)における所定の再生時間に相当する分のデコ
ード対象データを前記バッファ(592)の分割領域の
他部(AP3〜MSB)に記録するデコーダ(590)
とで構成できる。
【0035】前記第2の目的に係るデジタル映像再生シ
ステムは、次のように構成することもできる。すなわ
ち、複数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報を
デジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(1
0)から選択可能なストーリ数の情報(LinkPGC
N等)を取り出す取出手段(11〜50、540〜56
1)と;前記選択可能ストーリ数の情報(LinkPG
CN等)に基づいて、前記圧縮データのデコードに用い
るバッファ(592)と;前記バッファ(592)の記
録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数(たとえば
2)に分割(たとえばLSB〜AP4とAP4〜MS
B)する分割手段(590、50)と;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の分割領域の一部
(LSB〜AP4)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)の記録位置情報(VOBU_ADMAP、ま
たはDSI中のVOBU_SRI)を前記バッファ(5
92)の分割領域の他部(AP4〜MSB)に記録する
デコーダ(590)とで構成できる。
【0036】前記第2の目的に係るデジタル映像再生シ
ステムは、次のように構成することもできる。すなわ
ち、複数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報を
デジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(1
0)から選択可能なストーリ数の情報(LinkPGC
N等)を取り出す取出手段(11〜50、540〜56
1)と;前記選択可能ストーリ数の情報(LinkPG
CN等)に基づいて、前記圧縮データのデコードに用い
るバッファ(592)と;前記バッファ(592)の記
録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数(たとえば
2)に分割(たとえばLSB〜AP5とAP5〜MS
B)する分割手段(590、50)と;前記マルチスト
ーリのうち選択されたストーリ(S#1)のデコード対
象データを前記バッファ(592)の分割領域の一部
(LSB〜AP5)に記録しながらデコードし、前記マ
ルチストーリのうち選択されていない非選択ストーリ
(S#2)のデコード対象データを前記バッファ(59
2)の分割領域の他部(AP5〜MSB)に記録するデ
コーダ(590)と;前記マルチストーリのうち選択さ
れたストーリ(S#1)のデコード中に前記マルチスト
ーリのうち選択されていない非選択ストーリ(S#2)
のデコード対象データが終了した場合は、前記バッファ
(592)の分割領域の他部(AP5〜MSB)を前記
バッファ(592)の分割領域の一部(LSB〜AP
5)に明け渡して、前記マルチストーリのうち選択され
たストーリ(S#1)のデコードのために用いるバッフ
ァ領域を拡大(LSB〜AP6)する拡大手段(59
0、50)とで構成できる。
【0037】前記第2の目的に係るデジタル映像再生シ
ステムは、次のようなものであってもよい。すなわち、
記録媒体よりデジタル変調された映像/音声信号を得る
第1手段(11〜50)と;前記デジタル変調された映
像/音声信号を処理し、デジタル変調映像信号(MPE
G)およびデジタル変調音声信号(MPEG、AC3ま
たはリニアPCM)を得るための信号処理を行なう第2
手段(540、541)と;前記デジタル変調映像信号
および前記デジタル変調音声信号を得るためのデータを
保管する第3手段(561)と;前記第2手段(54
0、541)の信号処理により得られた前記デジタル変
調映像信号から復調された映像信号(MPEGデコード
後のデジタルビデオ信号)を得るための信号処理を行な
う第4手段(590)と;前記第4手段(590)にお
ける信号処理中に処理対象のデータを保管する第5手段
(592)と;前記第4手段(590)の信号処理によ
り得られた復調映像信号(デジタルビデオ信号)を外部
機器(アナログモニタTV等)が受け付ける映像信号
(アナログビデオ信号)に変換する第6手段(581、
582、641)と;前記第2手段(540、541)
の信号処理により得られた前記デジタル変調音声信号か
ら復調された音声信号(デコード後のデジタルオーディ
オ信号)を得るための信号処理を行なう第7手段(59
0)と;前記第7手段(590)における信号処理中に
処理対象のデータを保管する第8手段(592)と;前
記第7手段(590)の信号処理により得られた復調音
声信号(デジタルオーディオ信号)を外部機器(アン
プ、スピーカ等)が受け付ける音声信号(アナログオー
ディオ信号)に変換する第9手段(601、602、6
42)とを備えたデジタル映像再生システムにおいて、
前記デジタル変調された映像/音声信号の内容(マルチ
ストーリ数)によって前記第5手段(592)のデータ
保管エリアを分割し、1以上の前記デジタル変調された
映像/音声信号をこれら分割されたデータ保管エリアそ
れぞれに記録して、前記第4手段(590)における信
号処理を実行させるように構成する。
【0038】前記第3の目的に係るデジタル映像情報記
録媒体は、MPEG圧縮されたデジタル動画データを含
む複数のプログラムチェーン(図6のPGC#1〜PG
C#k等)と、これら複数のプログラムチェーンのうち
マルチストーリを構成するプログラムチェーンを判定す
ることに使用される判定情報(図103のLinkPG
CN等)とを記録したもの(図5の10)で構成でき
る。
【0039】前記判定情報(LinkPGCN等)か
ら、マルチストーリを構成する1以上のプログラムチェ
ーンの番号(図92のPGC#2、PGC#3、PGC
#4等)を特定するとともに、マルチストーリを構成す
る1以上のプログラムチェーンの数を特定できる。こう
して特定したプログラムチェーンの数から、特定プログ
ラムチェーンのMPEGデータをデコードする際に用い
られるバッファの記録領域を自動的に分割(あるいは確
保)することができる。
【0040】前記第3の目的に係るデジタル映像情報記
録媒体は、次のように構成することもできる。すなわ
ち、前記マルチストーリを構成するプログラムチェーン
のうち、少なくとも1つのプログラムチェーンが、相互
に関連する被写体を異なるカメラアングルで捕らえたマ
ルチアングルデータ(図33または図39のAGL_C
#1〜AGL_C#9)を含み、マルチストーリを構成
するプログラムチェーンの再生中にマルチアングル再生
が可能となるように構成できる。
【0041】前記第3の目的に係るデジタル映像情報記
録媒体は、次のように構成することもできる。すなわ
ち、所定のバッファリング領域を持つMPEGバッファ
(592)を備えこのMPEGバッファを用いてMPE
Gエンコード(圧縮)されたデジタル動画をデコード
(伸張)する再生装置に着脱自在に装着できるデジタル
映像情報記録媒体(10)であって、前記MPEGエン
コードされたマルチストーリのデータ(PGC#1〜P
GC#k)と;前記MPEGバッファ(592)のバッ
ファリング領域の数を、特定の再生時点で選択可能なマ
ルチストーリの数に対応して用意できるようにするため
に、このマルチストーリの数を特定するのに使用できる
バッファリング領域数決定情報(LinkPGCN等)
とを保持したもので構成できる。
【0042】前記第4の目的に係るデジタル映像再生方
法は、次のように構成することができる。すなわち、記
録内容本体としてのタイトル(TT)と、前記タイトル
(TT)の記録内容を検索するタイトル検索情報(TT
_SRP)と、前記タイトル検索情報(TT_SRP)
に含まれる再生タイトル形式情報(TT_PB_TY)
と、前記再生タイトル形式情報(TT_PB_TY)に
含まれ前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可
否を決める第1ユーザ操作ビット群(UOP0〜UOP
1)とが記録された記録媒体(10)から前記タイトル
(TT)の内容を再生するものにおいて、前記媒体(1
0)から読み取った前記第1ユーザ操作ビット群(UO
P0〜UOP1)の内の特定ビット(たとえばUOP
1)が”1”であるときに、この特定ビットに対応した
ユーザ操作(たとえばプロバイダが禁止したパートオブ
タイトル/チャプターのサーチ操作)があった場合、そ
のユーザ操作が禁止されていることを表示する第1ステ
ップ(CPU50+ST104〜ST110)と;前記
第1ステップでの禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作
があった場合に、そのユーザ操作が禁止されていること
を表示する第2ステップ(CPU50+ST102、S
T114)とで構成できる。
【0043】前記第4の目的に係るデジタル映像再生方
法は、次のように構成することもできる。すなわち、記
録内容本体としてのタイトル(TT)に関する情報を記
述したビデオタイトルセット情報(VTSI)と、前記
ビデオタイトルセット情報(VTSI)に含まれるプロ
グラムチェーン情報テーブル(PGCIT)と、前記プ
ログラムチェーン情報テーブル(PGCIT)に含まれ
前記タイトル(TT)の一部を構成するプログラムチェ
ーン(PGC)に関する情報を記述したプログラムチェ
ーン情報(PGCI)と、前記プログラムチェーン情報
(PGCI)に含まれるプログラムチェーン一般情報
(PGC_GI)と、前記プログラムチェーン一般情報
(PGC_GI)に含まれるプログラムチェーンユーザ
操作制御情報(PGC_UOP_CTL)と、前記プロ
グラムチェーンユーザ操作制御情報(PGC_UOP_
CTL)に含まれ前記再生装置に読み込まれた後にユー
ザ操作の可否を決める第2ユーザ操作ビット群(UOP
0〜UOP24;図43)とが記録された媒体(10)
から、前記タイトル(TT)の内容を再生するものにお
いて、前記媒体(10)から読み取った前記第2ユーザ
操作ビット群(UOP0〜UOP24)の内の特定ビッ
ト(たとえばUOP7;図120参照)が”1”である
ときに、この特定ビットに対応したユーザ操作(たとえ
ばプロバイダが禁止した次のプログラムサーチ操作)が
あった場合、そのユーザ操作が禁止されていることを表
示する第3ステップ(CPU50+ST104〜ST1
10)と;前記第3ステップでの禁止ユーザ操作以外の
ユーザ禁止操作があった場合に、そのユーザ操作が禁止
されていることを表示する第4ステップ(CPU50+
ST102、ST114)とで構成できる。
【0044】前記第4の目的に係るデジタル映像再生方
法は、次のように構成することもできる。すなわち、記
録されたデータの再生を制御する再生制御情報(PC
I)と、前記再生制御情報(PCI)に含まれる再生制
御情報一般情報(PGC_GI)と、前記再生制御情報
一般情報(PGC_GI)に含まれるビデオオブジェク
トユニットユーザ操作制御情報(VOBU_UOP_C
TL)と、前記ビデオオブジェクトユニットユーザ操作
制御情報(VOBU_UOP_CTL)に含まれ前記再
生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決める第
3ユーザ操作ビット群(UOP0〜UOP24)とが記
録された媒体(10)から、前記記録されたデータを再
生するものにおいて、前記媒体(10)から読み取った
前記第3ユーザ操作ビット群(UOP0〜UOP24)
の内の特定ビット(たとえばUOP22;図120参
照)が”1”であるときに、この特定ビットに対応した
ユーザ操作(たとえばプロバイダが禁止したアングル変
更操作)があった場合、そのユーザ操作が禁止されてい
ることを表示する第5ステップ(CPU50+ST10
4〜ST110)と;前記第5ステップでの禁止ユーザ
操作以外のユーザ禁止操作があった場合に、そのユーザ
操作が禁止されていることを表示する第6ステップ(C
PU50+ST102、ST114)とで構成できる。
【0045】前記第5の目的に係るデジタル映像再生装
置は、次のように構成することができる。すなわち、記
録内容本体としてのタイトル(TT)と、前記タイトル
(TT)の記録内容を検索するタイトル検索情報(TT
_SRP)と、前記タイトル検索情報(TT_SRP)
に含まれる再生タイトル形式情報(TT_PB_TY)
と、前記再生タイトル形式情報(TT_PB_TY)に
含まれ前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可
否を決める第1ユーザ操作ビット群(UOP0〜UOP
1)とが記録された記録媒体(10)から前記タイトル
(TT)の内容を再生する装置において、前記タイトル
の再生画像スクリーン上に所定のマークを重ねて表示す
る信号を発生するオンスクリーン表示手段(66)と;
前記媒体(10)から読み取った前記第1ユーザ操作ビ
ット群(UOP0〜UOP1)の内の特定ビット(たと
えばUOP1)が”1”であるときに、この特定ビット
に対応したユーザ操作(たとえばプロバイダが禁止した
パートオブタイトル/チャプターのサーチ操作)があっ
た場合、そのユーザ操作が禁止されていることを示す第
1の禁止マークを前記オンスクリーン表示手段(66)
に表示させる第1の禁止マーク表示制御手段(CPU5
0+ST104〜ST110)と;前記第1の禁止マー
ク表示制御手段での禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操
作があった場合(たとえばCD再生中にアングルボタン
操作がなされた場合)に、そのユーザ操作が禁止されて
いることを示す第2の禁止マークを前記オンスクリーン
表示手段(66)に表示させる第2の禁止マーク表示制
御手段(CPU50+ST102、ST114)とで構
成できる。
【0046】前記第5の目的に係るデジタル映像再生装
置は、次のように構成することもできる。すなわち、記
録内容本体としてのタイトル(TT)に関する情報を記
述したビデオタイトルセット情報(VTSI)と、前記
ビデオタイトルセット情報(VTSI)に含まれるプロ
グラムチェーン情報テーブル(PGCIT)と、前記プ
ログラムチェーン情報テーブル(PGCIT)に含まれ
前記タイトル(TT)の一部を構成するプログラムチェ
ーン(PGC)に関する情報を記述したプログラムチェ
ーン情報(PGCI)と、前記プログラムチェーン情報
(PGCI)に含まれるプログラムチェーン一般情報
(PGC_GI)と、前記プログラムチェーン一般情報
(PGC_GI)に含まれるプログラムチェーンユーザ
操作制御情報(PGC_UOP_CTL)と、前記プロ
グラムチェーンユーザ操作制御情報(PGC_UOP_
CTL)に含まれ、前記再生装置に読み込まれた後にユ
ーザ操作の可否を決める第2ユーザ操作ビット群(UO
P0〜UOP24)とが記録された媒体(10)から、
前記タイトル(TT)の内容を再生するものにおいて、
前記媒体(10)から読み取った前記第2ユーザ操作ビ
ット群(UOP0〜UOP24)の内の特定ビット(た
とえばUOP7;図120参照)が”1”であるとき
に、この特定ビットに対応したユーザ操作(たとえばプ
ロバイダが禁止した次のプログラムサーチ操作)があっ
た場合、そのユーザ操作が禁止されていることを示す前
記第1の禁止マークを前記オンスクリーン表示手段(6
6)に表示させる第3の禁止マーク表示制御手段(CP
U50+ST104〜ST110)と;前記第3の禁止
マーク表示制御手段での禁止ユーザ操作以外のユーザ禁
止操作があった場合に、そのユーザ操作が禁止されてい
ることを示す前記第2の禁止マークを前記オンスクリー
ン表示手段(66)に表示させる第4の禁止マーク表示
制御手段(CPU50+ST102、ST114)とで
構成できる。
【0047】前記第5の目的に係るデジタル映像再生装
置は、次のように構成することもできる。すなわち、記
録されたデータの再生を制御する再生制御情報(PC
I)と、前記再生制御情報(PCI)に含まれる再生制
御情報一般情報(PGC_GI)と、前記再生制御情報
一般情報(PGC_GI)に含まれるビデオオブジェク
トユニットユーザ操作制御情報(VOBU_UOP_C
TL)と、前記ビデオオブジェクトユニットユーザ操作
制御情報(VOBU_UOP_CTL)に含まれ前記再
生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決める第
3ユーザ操作ビット群(UOP0〜UOP24)とが記
録された媒体(10)から、前記記録されたデータを再
生するものにおいて、前記媒体(10)から読み取った
前記第3ユーザ操作ビット群(UOP0〜UOP24)
の内の特定ビット(たとえばUOP22;図120参
照)が”1”であるときに、この特定ビットに対応した
ユーザ操作(たとえばプロバイダが禁止したアングル変
更操作)があった場合、そのユーザ操作が禁止されてい
ることを示す前記第1の禁止マークを前記オンスクリー
ン表示手段(66)に表示させる第5の禁止マーク表示
制御手段(CPU50+ST104〜ST110)と;
前記第5の禁止マーク表示制御手段での禁止ユーザ操作
以外のユーザ禁止操作があった場合に、そのユーザ操作
が禁止されていることを示す前記第2の禁止マークを前
記オンスクリーン表示手段(66)に表示させる第6の
禁止マーク表示制御手段(CPU50+ST102、S
T114)とで構成できる。
【0048】前記第6の目的に係るデジタル映像情報記
録媒体は、次のように構成することができる。すなわ
ち、記録内容本体としてのタイトル(TT)と、前記タ
イトル(TT)の記録内容を検索するタイトル検索情報
(VMGI/TT_SRPT/TT_SRP)と、前記
タイトル検索情報(TT_SRP)に含まれる再生タイ
トル形式情報(TT_PB_TY)とが記録され、再生
装置に着脱自在に装着されるリムーバブルな媒体(10
/DVDディスク)において、前記再生タイトル形式情
報(TT_PB_TY)が、前記再生装置に読み込まれ
た後にユーザ操作の可否を決める第1ユーザ操作ビット
群(UOP0〜UOP1)を含み、前記第1ユーザ操作
ビット群(UOP0〜UOP1)がユーザ操作を禁止す
る内容であるときに、この禁止内容に対応する操作を前
記再生装置のユーザが行った場合、その操作が禁止され
ていることをユーザに通知できるようにする情報(たと
えばUOP0=1b)を前記再生装置に提供するように
構成できる。
【0049】前記第6の目的に係るデジタル映像情報記
録媒体は、次のように構成することもできる。すなわ
ち、記録内容本体としてのタイトル(TT)に関する情
報を記述したビデオタイトルセット情報(VTSI;図
48)と、前記ビデオタイトルセット情報(VTSI)
に含まれるプログラムチェーン情報テーブル(PGCI
T;図54)と、前記プログラムチェーン情報テーブル
(PGCIT)に含まれ、前記タイトル(TT)の一部
を構成するプログラムチェーン(PGC)に関する情報
を記述したプログラムチェーン情報(PGCI;図4
0)と、前記プログラムチェーン情報(PGCI)に含
まれるプログラムチェーン一般情報(PGC_GI;図
42)と、前記プログラムチェーン一般情報(PGC_
GI)に含まれるプログラムチェーンユーザ操作制御情
報(PGC_UOP_CTL;図43)とが記録された
媒体(10/DVDディスク;図5)において、前記プ
ログラムチェーンユーザ操作制御情報(PGC_UOP
_CTL)が、前記再生装置に読み込まれた後にユーザ
操作の可否を決める第2ユーザ操作ビット群(UOP0
〜UOP24;図43、図120)を含み、前記第2ユ
ーザ操作ビット群(UOP0〜UOP24)がユーザ操
作を禁止する内容であるときに、この禁止内容に対応す
る操作を前記再生装置のユーザが行った場合、その操作
が禁止されていることをユーザに通知できるようにする
情報(たとえばUOP22=1b)を前記再生装置に提
供するように構成できる。
【0050】前記第6の目的に係るデジタル映像情報記
録媒体は、次のように構成することもできる。すなわ
ち、記録されたデータの再生を制御する再生制御情報
(PCI;図27)と、前記再生制御情報(PCI)に
含まれる再生制御情報一般情報(PGC_GI;図2
8)と、前記再生制御情報一般情報(PGC_GI)に
含まれるビデオオブジェクトユニットユーザ操作制御情
報(VOBU_UOP_CTL;図29)とが記録され
た媒体(10/DVDディスク;図5)において、前記
ビデオオブジェクトユニットユーザ操作制御情報(VO
BU_UOP_CTL)が、前記再生装置に読み込まれ
た後にユーザ操作の可否を決める第3ユーザ操作ビット
群(UOP0〜UOP24;図29、図120)を含
み、前記第3ユーザ操作ビット群(UOP0〜UOP2
4)がユーザ操作を禁止する内容であるときに、この禁
止内容に対応する操作を前記再生装置のユーザが行った
場合、その操作が禁止されていることをユーザに通知で
きるようにする情報(たとえばUOP0=1b)を前記
再生装置に提供するように構成できる。
【0051】前記第7の目的に係るソフトウエアは、複
数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報をデジタ
ル圧縮エンコードした圧縮データを持つ媒体(10)か
ら選択可能なストーリ数の情報(LinkPGCN等)
を取り出す処理(ST52〜ST58;図110)と;
この選択可能ストーリ数の情報(LinkPGCN等)
に基づいて、選択可能なストーリ数に応じた数の記録領
域(たとえばLSB〜AP1とAP1〜MSB;図11
4)を前記圧縮データのデコードに用いるバッファ(5
92;図2)として準備する処理(ST60〜ST6
6)と;前記マルチストーリのうち選択されたストーリ
(S#1;図114、図115)のデコード対象データ
を前記バッファ(592)の準備領域の一部(LSB〜
AP1)に記録しながらデコードし、前記マルチストー
リのうち選択されていない非選択ストーリ(S#2;図
114、図115)のデコード対象データを前記バッフ
ァ(592)の準備領域の他部(AP1〜MSB)に記
録する処理とで、構成できる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係るマルチストーリ・デジタル映像再
生システム(再生装置、再生方法およびこれらで使用さ
れるデジタル情報記録媒体を含む)を説明する。なお、
重複説明を避けるために、複数の図面に渡り機能上共通
する部分には共通の参照符号が用いられている。
【0053】図1は、この発明の一実施の形態に係るマ
ルチストーリ・デジタル映像再生システムを構成する光
ディス再生装置を示すブロック図である。
【0054】この光ディスク再生装置(DVD専用プレ
ーヤあるいはDVD/CDコンパチブルプレーヤ)は、
視覚上のユーザーインターフェイスを構成する部分とし
てキー操作/表示部4、リモートコントローラ5および
モニター部6を備え、聴覚上のユーザーインターフェイ
スを構成する部分としてスピーカー部8L/8R(ここ
では2チャネルステレオペアを例示)を備えている。な
お、この実施形態では、各スピーカー部8L/8Rは、
ラインレベルのオーディオ信号を増幅しラウドスピーカ
ユニットを十分な音量で駆動するためのパワーアンプを
含んでいるものとする。
【0055】この光ディスク装置はさらに、リモートコ
ントローラ5からのユーザ操作情報を受信してシステム
CPU部50に通知するリモートコントローラ受信部4
A、光ディスク10を回転駆動するディスクドライブ部
30、システムCPU部50、システムROM/RAM
部52、システムプロッセッサ部54、データRAM部
56、ビデオデコータ部58、オーディオデコーダ部6
0、副映像デコーダ部62、そしてD/Aおよびデータ
再生部64を備えている。
【0056】システムプロッセッサ部54は、システム
タイムクロック(STC)およびレジスタを含んでい
る。ビデオデコータ部58、オーディオデコーダ部60
および副映像デコーダ部62も、システムタイムクロッ
ク(STC)を含んでいる。
【0057】システムプロセサ部54はさらに、光ディ
スク10から再生されたデータに含まれる種々なパケッ
トの種別を判断して、そのパケット内のデータを対応す
る各デコーダ(58〜62)へ転送するパケット転送処
理部200を有している。たとえば、パケット転送処理
部200は、光ディスク10から再生されたデータ中に
含まれるMPEGデコードされたビデオパックを、MP
EGデコーダを含むビデオデコーダ部58へ選択的に転
送する処理を行なう。
【0058】副映像デコーダ部62にはさらに、システ
ムプロセサ部54から供給される副映像データをデコー
ドする副映像デコーダ、およびこの副映像デコーダによ
るデコード後の副映像データに対してハイライト処理を
行うハイライト処理部が設けられている。
【0059】上記副映像デコーダは、所定の規則にした
がってランレングス圧縮された2ビット単位の画素デー
タ(副映像データ)を、強調画素、パターン画素、背景
画素等に応じて伸長し元のビットマップ画像を復元する
ものである。
【0060】上記ハイライト処理部は、システムCPU
部50から供給されるハイライト情報(たとえばメニュ
ー選択選択項目)が表示される矩形領域を示すX・Y座
標値、色コード、およびハイライト色/コントラスト値
に応じて、ハイライト処理を行うものである。このハイ
ライト処理は、モニタ部6を用いた視覚上のユーザーイ
ンターフェイスにおいて、ユーザが表示された特定のア
イテムを容易に認知できるようにする手段として利用で
きる。
【0061】データRAM部56は、副映像メニュー、
オーディオメニュー、アングルメニュー、チャプター
(プログラム)メニューなどのスタートアドレスを格納
するメニューテーブルを含んでいる。これらのメニュー
の特定部分を強調するのに、前記ハイライト処理が利用
される。
【0062】デコード後の副映像データの画素毎の色と
コントラストがハイライト情報に応じて変更されると、
この変更後の副映像データはD/Aおよび再生処理部6
4内の画像合成部64Aに供給される。この画像合成部
64Aにおいてデコード後の主映像データ(ビデオデー
タ)とハイライト処理後の副映像データ(字幕、メニュ
ーなど)が合成され、その合成画像がモニタ部6で表示
されるようになる。
【0063】前記システムプロッセッサ部54には、グ
ラフィック発生器66およびスピーチシンセサイザ67
が接続されている。グラフィック発生器66は、システ
ムCPU50により制御されるオンスクリーン表示(略
してOSD)を行なうためのハードウエアである。ま
た、スピーチシンセサイザ67は、システムCPU50
により制御される音声案内を行なうためのハードウエア
である。
【0064】グラフィック発生器66は、システムプロ
ッセッサ部54からの情報(ディスク10から読み出し
たもの)あるいは図1の装置の動作状態に基づくOSD
用グラフィックデータを、システムCPU50による制
御タイミングで、D/Aおよび再生処理部64へ供給す
る。
【0065】たとえばディスク10から読み取れない情
報(あるいは読めても装置が処理できない情報)の再生
がリモートコントローラ5から指示されると、「読み取
れない(あるいは再生できない)」ことをユーザに警告
する図形(イ)をグラフィック発生器66が発生し、そ
れをD/Aおよび再生処理部64へ供給する。あるい
は、図1の装置が応答できない操作(CD再生中におけ
るDVDのマルチアングル切替操作等)がリモートコン
トローラ5から指示されると「その操作はできない」こ
とをユーザに警告する図形(ロ)をグラフィック発生器
66が発生し、それをD/Aおよび再生処理部64へ供
給する。
【0066】グラフィック発生器66から発生された警
告図形(イおよび/またはロ)は、D/Aおよび再生処
理部64内部でビデオデコーダ部58でMPEGデコー
ドされた主映像のビデオ信号に重畳され、モニタ部6に
送られる。すると、主映像の動画を再生中のモニタ部6
画面上の所定位置に、リモートコントローラ5からのユ
ーザ操作が不適当であることを警告する図形(イおよび
/またはロ)が、OSDにより出画される。
【0067】なお、上記ユーザ操作が不適当であること
を警告する図形(イ)は、OSDでなく副映像を利用し
て行うこともできる。たとえば、ディスク10に所定の
ユーザ操作禁止図形を副映像データの一部として予め記
録しておく。そして、たとえばDVDディスク再生中に
アングルブロック以外でユーザがアングル変更ボタン操
作をすると、ディスク10から読み取られた副映像の禁
止図形が、モニタ部6の所定位置に出画される。
【0068】上記OSDあるいは副映像によるユーザ操
作禁止図形の出画については、後に詳述する。
【0069】スピーチシンセサイザ67は、音声データ
を格納したROMおよびこの音声ROMから取り出した
音声データをデジタル音声信号(たとえば女性の声の警
告アナウンス)に変換するデジタル信号プロセサを含ん
でいる。このスピーチシンセサイザ67は、システムプ
ロッセッサ部54からの情報(ディスク10から読み出
したもの)あるいは図1の装置の動作状態に基づく音声
データを、システムCPU50による制御タイミング
で、D/Aおよび再生処理部64へ供給する。
【0070】たとえばディスク10から読み取れない情
報の再生がリモートコントローラ5から指示されると、
「その操作はできません。」等の警告アナウンス(イ)
をスピーチシンセサイザ67が発生し、それをD/Aお
よび再生処理部64へ供給する。あるいは、図1の装置
が応答できない操作(CD再生中におけるDVDのマル
チアングル切替操作等)がリモートコントローラ5から
指示されると「今CD再生中です。DVD固有の操作は
できません。」等の警告アナウンス(ロ)をスピーチシ
ンセサイザ67が発生し、それをD/Aおよび再生処理
部64へ供給する。
【0071】スピーチシンセサイザ67から発生された
警告アナウンス(イおよび/またはロ)は、D/Aおよ
び再生処理部64内部で、オーディオデコーダ部60で
デコードされたオーディオ信号に重畳され(あるいはこ
のオーディオ信号と入れ替えられて)、スピーカ部8L
/8Rに送られる。すると、主映像の動画を再生中に、
ユーザが不適当な操作をすると、その操作は不適当であ
る旨を警告する音声アナウンス(イおよび/またはロ)
が、スピーカ部8L/8Rより発生される。
【0072】なお、上記ユーザ操作が不適当であること
を警告する音声アナウンス(イ)は、音声ROMでなく
ディスク10のオーディオデータを利用して行うことも
できる。たとえば、ディスク10に所定のユーザ操作禁
止アナウンスをオーディオデータの一部として予め記録
しておく。そして、たとえばDVDディスク再生中にア
ングルブロック以外でユーザがアングル変更ボタン操作
をすると、ディスク10から読み取られた操作禁止音声
アナウンスが、スピーカ部8L/8Rより発生される。
【0073】上記音声ROMあるいはオーディオデータ
によるユーザ操作禁止アナウンスの発生については、後
に詳述する。
【0074】光ディスク10に記録されたデータの再生
は、図1の再生装置のユーザがキー操作/表示部4(ま
たはリモートコントローラ5)を操作することによって
開始される。
【0075】光ディスク10に記録されたデータは、シ
ングルストーリあるいはマルチストーリを構成する複数
のプログラムチェーン、マルチアングルシーンを提供す
るマルチアングルブロック(インターリーブ記録され
る)等を含む映像データ(MPEG圧縮データ)の他
に、字幕表示その他に利用される副映像データ(ランレ
ングス圧縮されたビットマップデータ)、複数言語の音
声データ(MPEGその他の方式による圧縮データ)お
よび/または多チャンネルステレオオーディオデータ
(量子化16〜24ビット、サンプリング48〜96k
HzのリニアPCMデータ)を含む。
【0076】これらの映像/音声データは、再生装置か
ら出力されるまでにアナログのビデオ信号およびオーデ
ィオ信号に変換される。モニタ部6は、出力されたビデ
オ信号によって対応する映像を表示し、スピーカ部8L
/8Rは、出力されたオーディオ信号によって対応する
音声を発生するようになっている。
【0077】なお、図1において各ブロック要素間の実
線の矢印はデータバスを示し、破線の矢印は制御バスを
示している。
【0078】図2は、この発明の一実施の形態に係る光
ディスク再生装置のうちMPEGデコーダを中心とした
信号処理系の構成を説明するブロック図である。(ここ
では副映像系の図示は省略されているが、図1で説明し
た副映像デコーダ62は図2の装置にも装備される。) 図1のディスクドライブ部30は、図2に示すように、
光ディスク(DVDディスク)10が載置され固定され
るディスク受け/ディスククランパ11と、光ディスク
10をこのディスク受け/ディスククランパ11にオー
トローディングするディスクローディングモータ9と、
このディスク受け/ディスククランパ11に載置され固
定された光ディスク10を回転駆動するディスクモータ
(スピンドルモータ)12と、このディスクモータ12
を線速度一定に回転制御するディスクモータ制御回路1
3を含んでいる。
【0079】このディスクドライブ部30はさらに、光
ピックアップ(光学ヘッド)31と、光ピックアップ3
1のフォーカスおよびトラッキングを自動制御するフォ
ーカス/トラッキング制御回路32と、光ピックアップ
31を光ディスク10の半径方向に送る送りモータ34
と、光ピックアップ31がピックアップした再生信号
(光ディスク10に記録されたデジタル情報に対応する
アナログ高周波信号)を増幅する高周波増幅器(RFア
ンプ)41と、RFアンプ41により所定レベルまで増
幅された信号をレベルスライスして2値化しジッタを抑
えたパルス信号を出力するレベルスライス・PLL回路
42を含んでいる。
【0080】システムコントローラ50から制御信号
(アクセス信号)が各制御回路13、32、33に供給
されると、この制御信号に応答して、送りモータ制御回
路33から送りモータ34へ移動信号が供給される。送
りモータ34は、送りモータ制御回路33からの移動信
号にしたがって回動し、図示しないガイド機構に沿っ
て、光ピックアップ31を光ディスク10の半径方向に
移動させる。
【0081】光ピックアップ31は、光ディスク10に
対向する対物レンズ(図示せず)を備えている。光ディ
スク10から記録データを再生するときは、光ピックア
ップ31から光ディスク10のデータ記録面へ、対物レ
ンズを介してレーザビームが照射される。その際、光デ
ィスク10のデータ記録面(ピット)に対して光ピック
アップ31のフォーカシングが自動的に行われるよう
に、対物レンズは、フォ―カス/トラッキング制御回路
32からの駆動信号にしたがってその光軸(フォーカシ
ング方向)に沿って微動する。この対物レンズはまた、
フォ―カス/トラッキング制御回路32から供給される
駆動信号にしたがって光ディスク10の半径方向(トラ
ッキング方向)にも微動する。
【0082】このような対物レンズの微動(フォーカシ
ング方向およびトラッキング方向)によって、光ピック
アップ31からのレーザビームは、最小ビームスポット
となって光ディスク10のデータ記録面上のスパイラル
トラック(ピット列)上に形成される。こうして、光デ
ィスク10のデータ記録面上のトラックが光ピックアッ
プ31からの光ビームスポットで自動的に(たとえば線
速度一定で)追跡されるようになる。
【0083】送りモータ34により光ピックアップ31
が光ディスク10の半径方向に沿って移動され、光ピッ
クアップ31によって光ディスク10のデータ記録層に
形成された所定のセクタがアクセスされる。このアクセ
スの結果として光ディスク10から読み出された再生デ
ータは、光ピックアップ31からRFアンプ41に供給
されて増幅され、レベルスライス・PLL回路42を介
して2値化パルス信号となって、ディスクドライブ部3
0(図1)から出力される。
【0084】以上のようにして出力された再生データ
は、図1の装置でいえば、システム用ROMおよびRA
M部52に記録されたプログラムで制御されるシステム
CPU部50の管理下で、システムプロセサ部54によ
ってデータRAM部56に格納される。この格納された
再生データは、システムプロセサ部54によって処理さ
れてビデオデータ、オーディオデータおよび副映像デー
タに分類され、ビデオデータ、オーディオデータおよび
副映像データは、夫々ビデオデコーダ部58、オーディ
オデコーダ部60および副映像デコーダ部62に出力さ
れてデコードされる。
【0085】デコードされたビデオデータ、オーディオ
データおよび副映像データは、D/Aおよび再生処理回
路64でアナログのビデオ信号およびアナログのオーデ
ィオ信号に変換される。同時に、ビデオ信号および副映
像信号はミキシング処理されてモニタ6に供給され、ま
たオーディオ信号はスピーカ部8L/8Rに供給され
る。その結果、ビデオ信号および副映像信号に対応する
映像がモニタ部6に表示されるとともに、オーディオ信
号に対応する音声がスピーカ部8L/8Rから再生され
る。
【0086】前述のようにして出力された再生データ
は、図2の装置でいえば、DVD信号処理回路540に
入力される。この処理回路540は、同期検出・信号復
調回路540Aおよび訂正回路(誤り訂正回路)540
Bを含んでいる。
【0087】同期検出・信号復調回路540Aは、シス
テムコントローラ50の制御下で、クロック発生回路5
41からのクロックタイミングで、入力された再生デー
タから同期信号を検出し、信号復調を行なう。また、訂
正回路540Bは、復調された再生データを信号処理R
AM561に展開し、積符号利用の誤り訂正を行なう。
【0088】誤り訂正後の正確なDVD再生信号(MP
EG規格に基づき圧縮されデジタル変調されているデー
タパック)は、クロック発生回路541からのクロック
タイミングで、MPEGデコーダ590に入力される。
【0089】MPEGデコーダ590は、入力されたデ
ジタル変調データパック(MPEGエンコードされた信
号)を、信号処理RAM(MPEGデコードバッファ)
592を利用して、デジタル復調(圧縮前のデジタルデ
ータにデコード)する。
【0090】詳細は後述するが、システムコントローラ
50は、デコード対象のデータパックがマルチストーリ
のデータを含む場合、ユーザ選択可能なストーリ数に応
じてバッファ592の記録エリアを分割するためのアド
レスポインタを、レジスタ50Aの一部に設定する。こ
のレジスタ50Aに設定されたポインタによりバッファ
592の記録エリアが分割されると、分割されたエリア
それぞれに、別ストーリのデコード対象データが記録さ
れる。(なお、バッファエリア分割用のアドレスポイン
タを格納するレジスタは、MPEGデコーダ590自身
が持つように構成されていても良い。) MPEGデコーダは、こうしてバッファ592に記録さ
れたデータのうち、現在再生対象となっている「選択さ
れたストーリ」のデータをデコードする。そして、MP
EGデコーダ590から、デコードされたビデオデータ
(デジタル)がビデオプロセッサ581に供給され、デ
コードされたオーディオデータ(デジタル)がオーディ
オプロセッサ601に供給される。
【0091】ビデオプロセッサ581は、信号処理RA
M582を使用して供給されたビデオデータを処理し、
所定フォーマット(たとえばNTSCビデオフォーマッ
ト)のデジタルビデオ信号に変換する。変換されたデジ
タルビデオ信号はさらに、ビデオ出力回路においてアナ
ログビデオ信号に変換され、外部モニタ6その他に出力
される。(外部出力されるアナログビデオ信号は、図2
では図示しないが図1に示した副映像デコーダ62から
の副映像も適宜含んでいる。) 同様に、オーディオプロセッサ601は、信号処理RA
M602を使用して供給されたオーディオデータを処理
し、所定フォーマットのデジタルオーディオ信号(たと
えば2チャネルステレオのデジタルビットストリーム信
号)に変換する。変換されたデジタルオーディオ信号は
さらに、オーディオ出力回路においてアナログオーディ
オ信号(ステレオ信号)に変換され、図示しないオーデ
ィオアンプを介して外部スピーカその他に出力される。
【0092】図1に示す装置の光ディスク再生動作を簡
単にまとめると、以下のようになる。
【0093】まず、キー操作/表示部4またはリモート
コントローラ5から再生指示が入力されると、システム
CPU部50は、光ディスクドライブ部30に対して、
目的のアドレスデータおよびリード命令を送る。
【0094】光ディスクドライブ部30は、送られてき
たリード命令にしたがって光ディスク10を回転駆動
し、光ディスク10の目的アドレスより記録データを読
み込んで、システムCPU部50を介してシステムプロ
セサ部54に送る。
【0095】システムプロセサ部54は、送られてきた
データをデータRAM部56に一旦格納する。そして、
格納したデータに付加されているヘッダ情報を基にデー
タの種別(ビデオ、オーディオ、副映像)を判断し、判
断した種類に応じて、ビデオデコーダ部58、オーディ
オデコーダ部60および副映像デコーダ部62へ、対応
データをそれぞれ転送する。
【0096】各デコーダ部58、60および62は、そ
れぞれのデータフォーマットにしたがって、転送されて
きたデータをデコードし、デコード結果の信号をD/A
およびデータ再生処理部64へ送る。このD/Aおよび
データ再生処理部64から、モニタ部6へ適宜副映像情
報(字幕など)がスーパーインポーズされた再生ビデオ
信号が送られ、2CH(ないし8CH)のステレオスピ
ーカ部8L/8Rへ再生ビデオ信号に同期した音声信号
(適宜効果音、環境音などを含む)が送られる。
【0097】なお、ビデオデコーダ部58でデコードさ
れたビデオ信号は、さらにパンスキャン信号変換回路
(図示せず)およびレターボックス信号変換回路(図示
せず)に送られる。これら2種類の信号変換回路から出
力される変換後のビデオ信号およびビデオデコーダ部5
8から直接出力された状態のダイレクト信号のうち、い
ずれかのビデオ信号がビデオ信号選択回路(図示せず)
により選択されて、D/Aおよびデータ再生処理部64
に転送される。
【0098】以上のようなパンスキャン信号変換回路、
レターボックス信号変換回路およびビデオ信号選択回路
は、図1のビデオデコーダ部58の内部に設けられてい
てもよい。
【0099】また、図2に示す装置の光ディスク再生動
作(本願発明のMPEGデコード動作を除く)を簡単に
まとめると、以下のようになる。
【0100】まず、キー操作またはリモートコントロー
ラ操作により再生指示が入力されると、システムコント
ローラ50は、各制御回路13、32、33に対して目
的のアドレスデータおよびリード命令を送る。
【0101】各制御回路13、32、33は、送られて
きたリード命令にしたがって光ディスク10を回転駆動
し、光ディスク10の目的アドレスより記録データを読
み込んで、DVD信号処理回路540に送る。
【0102】信号処理回路540は、送られてきたデー
タ(ここではMPEGエンコードされたデジタル圧縮デ
ータ)の同期検出・信号復調・エラー訂正を行なう。エ
ラー訂正後のデジタル圧縮データはMPEGデコーダ5
90に転送される。
【0103】MPEGデコーダ590は転送されてきた
データをデコードし、デコード結果をビデオプロセッサ
581およびオーディオプロセッサ601へ送る。この
ビデオプロセッサ581から出力回路641を介して、
適宜副映像情報(字幕など)がスーパーインポーズされ
た再生ビデオ信号が出力される。また、オーディオプロ
セッサ601から出力回路642を介して、再生ビデオ
信号に同期した音声信号(効果音あるいは環境音などを
適宜含む2〜8チャネルのステレオ信号)が出力され
る。
【0104】図1または図2の再生装置は、DVDディ
スクの再生動作に関して、下記機能を持つ操作キー(操
作ボタン)の全てを、あるいは装置毎に必要とされる操
作キーを、適宜備えることができる。図3のリモートコ
ントローラ5は、これらの操作キー(操作ボタン)の代
表的なものを例示している。
【0105】[電源キー(POWER)5aの機能] <1>装置本体の交流電源回路の二次側をオン/オフす
る。
【0106】<2>装置内部にディスクがセットされた
状態で電源キーが押されたときは、ディスクの種類(D
VDあるいはCD)を判別して表示する。そのディスク
が再生不能ディスクである場合はその旨を表示する。
【0107】<3>装置内部にセットされたデスクがフ
ァーストプレイプログラムチェーン(オートスタートコ
ード)を含む場合に電源キーが押されると、このプログ
ラムチェーンの再生が自動的に開始される。
【0108】<4>電源オンかつトレイオープン状態で
電源キーが押されたときは、トレイクローズ後に電源オ
フとなる。
【0109】[オープン/クローズキー(OPEN/CLOSE)
5gの機能] <5>ディスクトレイをオープンまたはクローズする。
ディスク再生中にオープン/クローズキーが押される
と、それまでの装置動作が終了し、ディスクトレイがオ
ープンする。
【0110】<6>電源オフかつトレイクローズ状態で
オープン/クローズキーが押されると、電源がオンしデ
ィスクトレイがオープンする。
【0111】<7>ディスクトレイオープン状態でオー
プン/クローズキーが押されると、ディスクトレイが装
置本体に引き込まれる。このときトレイにディスクがセ
ットされておれば、その管理情報が読み取られ、セット
されたディスクの種類(DVDあるいはCD)が表示さ
れる。そのディスクが再生不能ディスクである場合はそ
の旨が表示される。
【0112】<8>ディスクトレイオープン状態でオー
プン/クローズキーが押されると、ディスクトレイが装
置本体に引き込まれる。このときトレイにディスクがセ
ットされていなければ、キャラクタジェネレータから”
NO DISK”という文字が発生され表示される。
【0113】<9>オープン/クローズキーのオンによ
り装置本体に引き込まれたディスクがファーストプレイ
プログラムチェーン(オートスタートコード)を含む場
合は、このプログラムチェーンの再生が自動的に開始さ
れる。
【0114】[停止キー(STOP)5eの機能] <10>ディスク再生中に押されると、再生を停止させ
る。停止中に押されると、それまで再生していたタイト
ル番号(あるいはデフォルト設定のタイトル番号)がキ
ャラクタジェネレータから発生され表示される。
【0115】[再生キー(PLAY)5cの機能] <11>ディスクトレイにディスクがセットされている
状態で押されると、その時点での設定条件(デフォルト
設定、または視聴者が設定した画面のアスペクト比、音
声言語、字幕言語等)でディスクの再生が開始する。
【0116】<12>ディスクトレイオープン状態でデ
ィスクをトレイ上にセットしてから再生キーを押した場
合は、トレイを装置本体に引き込み、ディスク(DVD
ディスク)に記録されているデフォルトタイトル(また
はタイトル制作者が指定したタイトル)から再生を開始
する。ただしディスクがファーストプレイプログラムチ
ェーン(オートスタートコード)を含む場合は、それを
実行する。
【0117】<13>ディスクの記録情報で特に指定し
ていない限り、タイトルが終わるまで再生すると、再生
動作は終了する。
【0118】<14>メモリ設定画面表示中において設
定画面にチャプターおよびタイトル番号が設定されてい
る状態で押されると、設定されたチャプターおよびタイ
トル番号の所からメモリ再生を開始する。
【0119】<15>ランダムモードが設定されている
ときに押されると、トレイにセットされているディスク
の内容をランダム再生する。
【0120】<16>再生中にディスクのセル再生モー
ドがスチルになった場合は、それまでの再生動作が解除
され静止画再生状態となる。セル再生モードでスチル再
生の期間中は、スチルセルが最終セルになるまでは再生
キーを無効とすることができる。
【0121】[一時停止キー(PAUSE)5dの機能] <17>あるタイトル内のプログラムチェーン再生中に
押されると、現再生中のプログラムチェーンのビデオフ
レームで静止画となる。この状態でさらに一時停止キー
を押すと、次のフレームの静止画に切り替わる。以下同
様に、一時停止キーを押す度に時間進行方向にフレーム
が切り替わり、このキーを押した回数分のコマ送りが行
われる。
【0122】<18>上記静止画またはコマ送り再生中
は、副映像は再生するが、音声は再生しないようにでき
る。
【0123】<19>この静止画/コマ送りは現再生中
のプログラムチェーン内でのみ可能であり、タイトル内
の最終フレームまでコマ送りされたあとは、このキー操
作は無効となる。
【0124】<20>セル再生モードでスチルとなって
いる場合、スチルセルの最終セルでは、このキー操作は
無効となる。
【0125】<21>このキー操作による静止画状態で
再生キーを押すと、通常再生に戻る。
【0126】[スキップキー(SKIP/右向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その1;1シーケンシャルプロ
グラムチェーンタイトルの場合] <22>再生中に押されると、現再生中のタイトル内の
次のチャプター(またはプログラム)をサーチしそれを
再生する。次のチャプターがない場合は、このキー操作
は無効となる。チャプターサーチ中は、表示部4のサー
チ先チャプター番号を点滅させてサーチ中であることを
視聴者に通知できる。
【0127】<23>停止中に押すと現チャプターの次
のチャプターが選択される。ここで再生キーをオンする
と、選択されたチャプターがサーチされ再生される。
【0128】なお、停止中では、2つのタイトルに跨っ
たチャプター(またはプログラム)のスキップができ
る。たとえばタイトル1の最終チャプター番号が表示さ
れているとき、さらにこのスキップキーを押すと、タイ
トル2の初めのチャプター番号が選択される。ここで再
生キーをオンすると、選択されたチャプター(タイトル
2のチャプター1)がサーチされ再生される。
【0129】<24>停止状態で所定時間以上押し続け
られると、一定の速度でチャプター番号が1づつ繰り上
がる(次のタイトルがあるときは現タイトルから次タイ
トルへ跨ったチャプター番号の連続変更を可能にでき
る)。押し続けているこのスキップキーを離したあと再
生キーを押すと、そのときのタイトルのチャプターがサ
ーチされ再生される。
【0130】[スキップキー(SKIP/右向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その2;ランダムプログラムチ
ェーンタイトルの場合] <25>再生中に押すと、現再生中のタイトル内のチャ
プターの次にランダム選択されたチャプター(またはプ
ログラム)をサーチしそれを再生する。ただしランダム
再生ループの回数が最後であってタイトル内に次のプロ
グラムチェーンがない場合は、このキー操作は無効とな
る。
【0131】<26>静止画再生中に押された場合は、
選択されたチャプター(またはプログラム)をサーチし
その先頭で静止画再生となる。ただしセル再生モードで
スチルとなっていた場合、選択されたチャプターをサー
チしその先頭のスチルが再生される。
【0132】<27>メモリ設定画面で設定されている
チャプター番号(プログラム番号)およびタイトル番号
の選択(数字のインクリメントあるいはカーソルの前方
移動等)に使用できる。
【0133】<28>メニューの頁送りに使用できる。
【0134】[スキップキー(SKIP/左向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その1;1シーケンシャルプロ
グラムチェーンタイトルの場合] <29>再生中に押されると、現再生中のチャプター
(またはプログラム)の先頭をサーチしそれを再生す
る。さらに連続して押すとチャプター番号1までチャプ
ター番号が1づつ繰り下がる。
【0135】<30>停止中に押すと現チャプターの1
つ前のチャプターが選択される。ここで再生キーをオン
すると、選択されたチャプターがサーチされ再生され
る。
【0136】なお、停止中では、2つのタイトルに跨っ
たチャプター(またはプログラム)のスキップができ
る。たとえばタイトル3のチャプター番号1が表示され
ているとき、さらにこのスキップキーを押すと、タイト
ル2の最後のチャプター番号Xが選択される。ここで再
生キーをオンすると、選択されたチャプター(タイトル
2のチャプターX)がサーチされ再生される。
【0137】このタイトルを跨ったチャプター繰り下が
りスキップは、タイトル1のチャプター1になるまで実
行できる。
【0138】<31>停止状態で所定時間以上押し続け
られると、一定の速度でチャプター番号が1づつ繰り下
がる(タイトル1のチャプター1になるまで)。押し続
けているこのスキップキーを離したあと再生キーを押す
と、そのときのタイトルのチャプターがサーチされ再生
される。
【0139】[スキップキー(SKIP/左向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その2;ランダムプログラムチ
ェーンタイトルの場合] <32>再生中に押すと、現再生中のタイトル内のチャ
プター(またはプログラム)の先頭をサーチしそれを再
生する。ただし、連続して押してもサーチ先は現再生中
のチャプター(プログラム)の先頭となるようにでき
る。
【0140】<33>静止画再生中に押された場合は、
現再生中のチャプター(またはプログラム)をの先頭サ
ーチしそこで静止画再生となる。セル再生モードでスチ
ルとなっていた場合、現再生中のチャプターをサーチし
その先頭のスチルが再生される。
【0141】<34>メモリ設定画面で設定されている
チャプター番号(プログラム番号)およびタイトル番号
の選択(数字のデクリメントあるいはカーソルの後方移
動等)に使用できる。
【0142】<35>メニューの頁戻しに使用できる。
【0143】[メニューキー(MENU)5nの機能] <36>ディスクがトレイにセットされている場合は、
ディスクに記録されている現在選択中のビデオタイトル
セット内のルートメニューを再生表示する。ディスクが
セットされていない場合はエラー(または警告)表示を
行なう。
【0144】<37>現在選択中のビデオタイトルセッ
ト内にルートメニューがない場合は、エラー(または警
告)表示を行なう。
【0145】<38>通常再生中にこのメニューキーを
押してメニューを再生した後メニュー操作によってメニ
ューから抜け出すと、メニュー再生前に再生していた箇
所またはメニューで指定された箇所から再生が再開され
る。
【0146】<39>ルートメニュー表示中に押した場
合は、ルートメニュー表示前の状態に戻る。
【0147】[タイトルキー(TITLE)5pの機能] <40>ディスクがトレイにセットされており、かつデ
ィスクにタイトルメニューが記録されている場合は、タ
イトルメニューを表示する。ディスクがセットされてい
ない場合は、エラー(または警告)表示を行なう。
【0148】<41>トレイにセットされたディスクに
タイトルメニューが記録されてない場合は、ディスク再
生中(あるいは停止中)に以下の動作ができる。
【0149】すなわち、タイトルキーを押すと画面の一
部(たとえば左上コーナー)にタイトル番号およびチャ
プター番号が表示される。後述するクリアキーが押され
るかタイトルキーがもう一度押されるかその後のキー操
作がないまま所定時間(たとえば3秒)が経過すると、
画面からタイトル番号およびチャプター番号が消去され
る。
【0150】画面にタイトル番号(たとえば「1」)お
よびチャプター番号(たとえば「1」)が表示されてい
る状態でテンキーから所望のタイトル番号(たとえば
「2」)が入力されると、上記の例でいえば、画面表示
は「タイトル番号:2」および「チャプター番号:1」
となる。この状態で再生キーを押すかあるいは所定時間
(たとえば2秒)放置すると、タイトル2のチャプター
1から再生が開始される。
【0151】この場合、タイトルおよびチャプターのサ
ーチ中は、表示部4のサーチ先タイトル番号およびチャ
プター番号を点滅させてサーチ中であることを視聴者に
通知できる。
【0152】<42>通常再生中にタイトルキーを押し
てタイトルメニュー再生になった後、タイトルの選択が
確定しないうちに再びタイトルキーを押したときは、タ
イトルメニュー再生前に再生していた箇所から再生を再
開する。
【0153】[セレクトキー/カーソルキー(上向き・
下向きの三角マーク対)5qの機能] <43>ディスクメニュー(タイトルキーまたはメニュ
ーキーで呼び出すメニュー)内の項目選択、およびセッ
トアップメニュー内の項目選択に使用する。たとえば上
記セレクトキー/カーソルキーの上向きまたは下向き三
角マークを押してある項目を選択した場合において、そ
の項目がさらに幾つかの選択枝を含んでいるときに、そ
の選択枝を選ぶのにこのセレクトキー/カーソルキーの
左向きまたは右向き三角マークを使用できる。
【0154】<44>オーディオストリーム、副映像ス
トリーム、またはアングルのいずれかの設定値表示中に
押す場合において、このセレクトキーの上向き三角マー
クを押すと次のストリームあるいはアングルに切り替わ
り、下向き三角マークを押すと1つ前のストリームある
いはアングルに切り替わる。
【0155】<45>キャラクタジェネレータによるタ
イトル番号表示中に押す場合において、このセレクトキ
ーの上向き三角マークを押すと次のタイトルに切り替わ
り、下向き三角マークを押すと1つ前のスタイトルに切
り替わる。
【0156】[ストーリキー(STORY)5styの機
能] <46>マルチストーリ再生途中で別ストーリを観賞し
たくなった場合に、ストーリ切替モードに入るときに使
用する。このキー5styを押すと、あるストーリ再生
中にマルチストーリの選択表示(ストーリ番号、ストー
リ別アイコン、あるいはストーリ別画像)がモニタ画面
に出画する。
【0157】マルチストーリの選択表示中に、所望のス
トーリを選択するカーソル操作には、前記セレクトキー
/カーソルキー5qあるいは後述するテンキー5tを利
用することができる。(図示はしないがマウス操作ある
いはタッチパネル操作も実現可能。) [確定キー(ENTER)5sの機能] <47>ディスクメニュー内あるいはセットアップメニ
ュー内で選択された項目を確定するときに使用する。
【0158】<48>メモリ画面においてタイトル番号
およびチャプター番号を確定するときにも使用できる。
【0159】[リターンキー(RETURN)5rの機能] <49>タイトル制作者(ソフトウエアのプロバイダ)
が予め設定したディスク上のアドレスへのサーチを行な
うときに使用する。具体的には、メニューからの抜け出
しあるいは再生開始(再開)点への戻り(リターン)動
作を指示するときに押される。あるいは、マルチストー
リの内の1つを再生している間にユーザ選択可能なマル
チストーリの選択分岐点に戻る動作を指示するときにも
使用できる。
【0160】[オーディオキー(AUDIO)5audの機
能その1;再生中の場合] <50>再生中にオーディオキーを押すと、(ディスク
に収録されたオーディオストリーム情報を調べてから)
キャラクタジェネレータを用いて、現再生中のオーディ
オストリームの言語名(オーディオストリームの種別が
音楽等でなく言語であるとき)を再生画面上に所定時間
(たとえば3秒)表示する。この表示中にさらにオーデ
ィオキーを押すと、次のオーディオストリーム番号の音
声が再生されるようになる。このオーディオキー操作を
繰り返すと、そのタイトルに記録されているオーディオ
ストリームの音声(種々な言語)が順次サイクリックに
再生される。
【0161】<51>オーディオストリーム設定値の画
面表示中に前記セレクトキー/カーソルキー5qを押す
ことにより、現在設定されているオーディオストリーム
の次のオーディオストリームまたは1つ前のオーディオ
ストリームに切り替えることができる。すると、切り替
えられたオーディオストリームの内容が再生される。
【0162】<52>オーディオストリーム設定値の画
面表示中にテンキーを押すと、テンキー入力した番号の
オーディオストリームに切り替えることができる。する
と、切り替えられたオーディオストリームの内容が再生
される。
【0163】<53>オーディオストリーム設定値の画
面表示中にクリアキーを押すと、オーディオストリーム
の設定値表示を画面から消去することができる。
【0164】[オーディオキー(AUDIO)5audの機
能その2;停止中(ブルーバック画面表示中)の場合] <54>停止中にオーディオキーを押すと、(ディスク
に収録されたオーディオストリーム情報を調べてから)
キャラクタジェネレータを用いて、現在選択されている
タイトルに設定されているオーディオストリームの言語
名(オーディオストリームの種別が言語のとき)をブル
ーバック画面上に所定時間(たとえば3秒)表示する。
この表示中にさらにオーディオキーを押すと、次のオー
ディオストリーム番号が設定される。このオーディオキ
ー操作を繰り返すと、そのタイトルに記録されているオ
ーディオストリーム音声が順次サイクリックに設定・表
示される。
【0165】<55>オーディオストリーム設定値のブ
ルーバック画面表示中に前記セレクトキー/カーソルキ
ー5qを押すと、現在設定されているオーディオストリ
ームの次のオーディオストリームまたは1つ前のオーデ
ィオストリームに切り替わる。
【0166】<56>オーディオストリーム設定値のブ
ルーバック画面表示中にテンキーを押すと、テンキー入
力した番号のオーディオストリームに切り替わる。
【0167】<57>オーディオストリーム設定値のブ
ルーバック画面表示中にクリアキーを押すと、オーディ
オストリームの設定値表示が画面から消去される。
【0168】[サブタイトルキー(SUBTITLE)5sbt
の機能その1;再生中の場合] <58>再生中に押すと、(ディスクに収録された副映
像ストリーム情報を調べてから)キャラクタジェネレー
タを用いて、現再生中の副映像ストリームの言語名(副
映像ストリームの種別が言語の場合)を再生画面上に所
定時間(たとえば3秒)表示する。この表示中にさらに
サブタイトルキーを押すと、次のストリーム番号の副映
像が再生されるようになる。このサブタイトルキー操作
を繰り返すと、そのタイトルに記録されている副映像ス
トリームが順次サイクリックに再生される。
【0169】<59>副映像ストリーム設定値の画面表
示中に前記セレクトキー/カーソルキー5qを押すこと
により、現在設定されている副映像ストリームの次の副
映像ストリームまたは1つ前の副映像ストリームに切り
替えることができる。すると、切り替えられた副映像ス
トリームの内容が再生される。
【0170】<60>副映像ストリーム設定値の画面表
示中にテンキーを押すと、テンキー入力した番号の副映
像ストリームに切り替えることができる。すると、切り
替えられた副映像ストリームの内容が再生される。
【0171】<61>副映像ストリーム設定値の画面表
示中にクリアキーを押すと、副映像ストリームの設定値
表示を画面から消去することができる。
【0172】[サブタイトルキー(SUBTITLE)5sbt
の機能その2;停止中(ブルーバック画面表示中)の場
合] <62>停止中にサブタイトルキーを押すと、(ディス
クに収録された副映像ストリーム情報を調べてから)キ
ャラクタジェネレータを用いて、現在選択されているタ
イトルに設定されている副映像ストリームの言語名(副
映像ストリームの種別が言語のとき)をブルーバック画
面上に所定時間(たとえば3秒)表示する。この表示中
にさらにサブタイトルキーを押すと、次の副映像ストリ
ーム番号が設定される。このサブタイトルキー操作を繰
り返すと、そのタイトルに記録されている副映像ストリ
ーム音声が順次サイクリックに設定・表示される。
【0173】<63>副映像ストリーム設定値のブルー
バック画面表示中に前記セレクトキー/カーソルキー5
qを押すと、現在設定されている副映像ストリームの次
の副映像ストリームまたは1つ前の副映像ストリームに
切り替わる。
【0174】<64>副映像ストリーム設定値のブルー
バック画面表示中にテンキーを押すと、テンキー入力し
た番号の副映像ストリームに切り替わる。
【0175】<65>副映像ストリーム設定値のブルー
バック画面表示中にクリアキーを押すと、副映像ストリ
ームの設定値表示が画面から消去される。
【0176】[サブタイトルオン・オフキー(SUBTITLE
ON/OFF)5vの機能] <66>副映像(サブタイトル)の表示をオン・オフす
る。
【0177】<67>ビデオ再生中かつ副映像表示中
(副映像表示オン設定状態)にサブタイトルオン・オフ
キーを押すと、副映像ストリーム番号設定値がオフされ
るとともに、その設定値がキャラクタジェネレータで所
定時間(たとえば3秒)表示されたあと、副映像が画面
から消去される。
【0178】<68>ビデオ再生中だが副映像が表示さ
れていないとき(副映像表示オフ設定状態)にサブタイ
トルオン・オフキーを押すと、副映像ストリーム番号設
定値がオンされるとともに、その設定値がキャラクタジ
ェネレータで所定時間(たとえば3秒)表示されたあ
と、オンされた設定ストリーム番号の言語の副映像が再
生される(再生中のディスクに副映像が記録されている
場合)。
【0179】<69>ビデオ再生停止中にサブタイトル
オン・オフキーを押したときは、副映像表示のオン・オ
フ設定のみ実行できる。
【0180】<70>副映像表示オフ設定状態におい
て、再生しているオーディオストリームと同一言語コー
ドの副映像ストリームに強制出画コマンドが含まれてい
たときは、このコマンドに対応する副映像を必ず再生し
画面に出画させる。
【0181】[アングルキー(ANGLE)5angの機
能] <71>マルチアングル情報で構成されるアングルブロ
ックを持つタイトルが選択されており、このアングルブ
ロック(アングル区間)が再生されているときに押す
と、現再生中のアングル番号がキャラクタジェネレータ
により所定時間(たとえば5秒)表示される。このアン
グル番号表示期間中にもう一度アングルキーを押すと、
次のアングル番号のセルの同一時刻地点がサーチされそ
こから再生が開始される。
【0182】たとえば、あるバッターのホームランシー
ンがマルチアングルブロックのアングル番号1(センタ
ー側からピッチャーの背中を見るカメラアングル)で再
生されており、そのアングルブロックセルの再生開始時
刻(t=0)から5秒後(t=5)にバットがボールに
ミートし、さらに3秒後(t=8)に打球がライトスタ
ンドに突き刺さるとする。このホームランシーンを別の
カメラアングルで見たいと思った視聴者がアングルキー
を押して(t=5)アングル番号2を押すと、そのアン
グルブロックセルの再生開始時刻地点(t=5)がサー
チされ、そこからアングル2(たとえば1塁内野スタン
ド側からグランド全体を見るカメラアングル)でのホー
ムランシーンの再生が再開されるようになる。
【0183】上記アングル番号表示期間中にさらにアン
グルキーを押すと、記録されているアングル番号が順次
サイクリックに切り替わり、選択後のアングルの再生が
(上記例では時点t=5から)再開される。
【0184】<72>キャラクタジェネレータでアング
ル番号が画面表示されているときは、テンキー操作によ
り所望のアングル番号をダイレクトに選択することもで
きる(再生中のアングルブロックに存在しないアングル
番号がテンキー入力されたときは、そのキー入力は無
効)。あるいは、前記セレクトキー/カーソルキー5q
によりアングル番号を昇降させることもできる。
【0185】<73>マルチアングルブロックのセル内
で静止画再生中にアングル切り替えが行われたときも、
同様な再生時点サーチが行われ、サーチされた別アング
ルの静止画が再生される。
【0186】たとえば、ある自動車の静止画がアングル
番号1(正面から見るカメラアングル)で再生されてい
たとする。この自動車を別のカメラアングルで見たいと
思った視聴者がアングルキーを押してアングル番号2を
押すと、アングル番号2のアングルブロックセルの再生
開始時刻地点(t=0)がサーチされ、そこからアング
ル2(たとえば右側面から見るカメラアングル)での静
止画が再生される。
【0187】上記アングル番号表示期間中にさらにアン
グルキーを押すと、記録されているアングル番号が順次
サイクリックに切り替わり、選択後のアングルの静止画
が再生される。
【0188】<74>マルチアングルブロック以外のセ
ル再生中にアングルキー操作をおこなってもアングル設
定(アングル番号切替)は受け付けないようにできる。
アングル設定(アングル番号切替)は再生中のタイトル
にマルチアングルブロックセルが存在する場合に限り受
け付ける。
【0189】<75>選択されたタイトルにマルチアン
グルブロックセルが存在する場合は、停止中であって
も、アングル設定(アングル番号切替)を受け付けるよ
うにできる。
【0190】[早送り(FWD)キー/早戻し(REV)キー
(左向き・右向きの二重三角マーク)5jの機能] <76>動画再生中または静止画再生中に早送りキーま
たは早戻しキー押すと、通常再生時より早く(たとえば
通常再生時の約2倍)早送りまたは早戻し再生が行われ
る。(動画では動きが倍速になり、静止画ではそのコマ
送り的な切替周期が半分に短縮される。)さらに押し続
けると、通常再生時よりさらに早く(たとえば通常再生
時の約8倍)早送りまたは早戻し再生が行われる。(動
画では動きが8倍速になり、静止画ではそのコマ送り的
な切替周期が1/8に短縮される。) <77>再生キーを押すと、早送り再生または早戻し再
生は解除され、通常速度の再生に戻る。
【0191】<78>上記早送りキーまたは早戻しキー
による早送りまたは早戻し再生は、そのキー操作をした
時点で再生中のプログラムチェーン内でのみ行われる。
そのプログラムチェーンの最後まで早送りされ、あるい
はそのプログラムチェーンの先頭まで早戻しがなされた
後は、そこで一時停止状態となる。
【0192】<79>上記早送りキーまたは早戻しキー
による早送りまたは早戻し再生中は、音声(オーディオ
ストリーム)およびサブタイトル(副映像ストリーム)
の再生は自動的に禁止できる。
【0193】なお、音声については再生ピッチを早送り
速度に対応して変更しながら再生するようにしてもよ
い。動画がたとえばマラソン競技の記録映画であり、サ
ブタイトルが競技スタートからの時間経過の表示に使わ
れているときは、早送りまたは早戻し再生時にサブタイ
トルを再生するようにしてもよい。
【0194】<80>上記早送りキーまたは早戻しキー
による早送りまたは早戻し再生中にセル再生モードがス
チルになった場合は、早送りまたは早戻し動作は解除さ
れ、静止画再生に入る。セル再生モードがスチルになっ
ているときに早送りキー(または早戻しキー)を押すこ
とにより、たとえば1秒あたり約1画面の切り替えレー
トで連続コマ送り(または連続コマ戻し)動作に入るこ
とができる。このとき早送りキー(または早戻しキー)
をさらに押し続けると、たとえば約4画面/秒のレート
で連続コマ送り(または連続コマ戻し)動作に入ること
ができる。さらにもう一度押すと、約1画面/秒のレー
トの連続コマ送り(または連続コマ戻し)動作に戻るよ
うにできる。この連続コマ送り(または連続コマ戻し)
動作中にセル再生モードから外れたら、約2倍速の早送
り(または早戻し)再生が行われるようにできる。
【0195】[表示キー(DISPLAY)5uの機能] <81>停止中あるいは再生中においてこのキーを押す
と、そのときの各種キー操作内容に対応した表示が(装
置本体のキー操作・表示部4および/またはモニタ部6
の画面上にで)行われる。
【0196】[テンキー([0]〜[9]&[+10])5tの機
能] <82>通常再生中においては、現再生タイトル内のチ
ャプター番号の指定に使用できる。テンキー入力確定
(前記確定キー操作)と同時に指定された番号のチャプ
ターへのサーチ動作に入る(このサーチは後述するタイ
トル番号キーTによっても可能とすることができる)。
存在しないチャプター番号は受け付けない。
【0197】<83>停止中においては、選択されてい
るタイトル内のチャプター番号の指定に使用できる。テ
ンキー入力確定と同時に指定された番号のチャプターへ
のサーチ動作に入る(このサーチはタイトル番号キーT
によっても可能)。存在しないチャプター番号は受け付
けない。
【0198】<84>マルチアングルブロックを含んだ
タイトルを再生中(アングルセル再生中)であって、か
つアングル番号表示中のときは、テンキー入力されたア
ングル番号がダイレクトに選択される。ただし存在しな
いアングル番号の入力は受け付けない。
【0199】<85>ディスクメニュー表示中におい
て、各ディスクメニュー画面中の項目に番号が付されて
いる場合はテンキー入力した番号に対応した項目が選択
され実行される。ただし存在しない項目番号の入力は受
け付けない。
【0200】<86>セットアップメニューからパレン
タルロックの設定を行なう場合において、暗証番号の入
力にテンキーを使用できる。
【0201】[クリアキー(CLEAR)5crの機能] <87>タイトル番号あるいはチャプター番号のキー入
力の取り消しに使用される。
【0202】<88>パレンタルレベル変更のための暗
証番号入力の取り消しに使用される。
【0203】<89>後述するリピートモードの解除に
使用される。
【0204】<90>後述するメモリ設定画面操作時の
入力番号の取り消しに使用される。
【0205】<91>後述するメモリ再生モードの解除
に使用される。
【0206】<92>後述するランダム再生モードの解
除に使用される。
【0207】<93>タイトル、音声(オーディオスト
リーム)、サブタイトル(副映像ストリーム)、アング
ルそれぞれの番号表示の取り消しに使用される。
【0208】[リピートキー(REPEAT)5kの機能] <94>チャプターまたはタイトルのリピート設定に用
いる(ただし1シーケンシャルプログラムチェーンのタ
イトルのみ)。
【0209】<95>このキーを押す毎に、「チャプタ
ーリピート」→「タイトルリピート」→「リピートオ
フ」→「チャプターリピート」といったように、リピー
トモードが順次サイクリックに切り替えられる。
【0210】<96>後述するA−Bリピート動作中に
リピートキーを押すと、A−Bリピート動作を解除し、
チャプターリピートに移るようにできる。
【0211】<97>早送りキー、早戻しキー、あるい
はスキップキーの操作によりリピート区間を外れると、
リピート動作は解除される。
【0212】<98>リピート区間内にマルチアングル
ブロックがある場合、アングルチェンジは可能とする
(リピートモード内でも前記アングルキーが機能す
る)。
【0213】[A−Bリピートキー(A-B REPEAT)5k
の機能] <99>2点間リピート動作の始点と終点を設定するの
に用いる(ただし1シーケンシャルプログラムチェーン
のタイトルのみ)。
【0214】<100>1回目にこのキーを押すことで
始点(A)が設定され、2回目に押すことで終点(B)
が設定される。終点の設定完了と同時に設定された始点
がサーチされ、以降AーB間が繰り返し再生される。
【0215】<101>A−B間リピートは前記クリア
キー操作で解除できる。
【0216】<102>A−B間リピート動作中にA−
B間以外のタイトルまたはチャプターの再生に変更され
たとき、または前記リピートキーが押されたときに、A
−B間リピートが解除されるようにできる。
【0217】<103>早送りキー、早戻しキー、ある
いはスキップキーの操作によりA−Bリピート区間を外
れると、A−B間リピート動作は解除される。
【0218】<104>リピート終点(B)の設定前に
クリアキー、早送りキー、早戻しキー、あるいはスキッ
プキーを押すことにより、A−B間リピート動作を解除
することができる。
【0219】<105>A−B間リピート再生中に終点
(B)に達する前にタイトルが終了した場合は、A−B
間リピート動作は解除される。
【0220】<106>マルチアングルブロック区間内
では、A−B間リピートの始点(A)の設定を無効とす
ることができる。(マルチアングルブロック区間の先頭
をA−B間リピートの始点とすることはできる。たとえ
ばあるマルチアングルブロックのアングル番号1のカメ
ラアングルシーンを、その案ブルブロック内においてA
−B間リピートさせることはできる。) <107>A−B間リピート再生中にマルチアングルブ
ロックが来た場合は、A−B間リピート動作を解除でき
る。
【0221】<108>A−B間リピートキーにより設
定された始点(A)および終点(B)は、設定直後の対
応する画像データ(グループオブピクチャー)の先頭
(スタートアドレス)を指すようになる。
【0222】[メモリキー(MEMORY)5mの機能] <109>トレイが閉じられていてディスクがセットさ
れている場合にこのキーを押すこと、メモリ設定画面が
表示される。メモリ設定画面表示中にこのキーを押した
場合は、メモリ設定画面表示前の状態に戻る。
【0223】<110>メモリ設定方法は、メモリ設定
画面表示中にメモリ再生させたいタイトルおよびチャプ
ターの番号を前記テンキーおよび後述するタイトル番号
(T)キーにより順次入力して行くことにより行なう。
【0224】<111>前記セレクトキー/カーソルキ
ーで表示画面中のカーソルを移動させ、カーソル位置の
メモリ番号で上記メモリ設定入力を行なうと、そのメモ
リ番号以降のメモリ番号で設定されていたタイトル・チ
ャプター番号は、1つづつ後ろのメモリ番号にずれる。
【0225】たとえば、メモリ番号1およびメモリ番号
2で既に「タイトル1・チャプター3」および「タイト
ル2・チャプター1」が設定されており、メモリ番号3
以降は設定無しであったとする。ここでメモリ番号1に
カーソルを合わせ、「タイトル2・チャプター5」を設
定したとすると、それまでメモリ番号1およびメモリ番
号2に設定されていた内容はメモリ番号2およびメモリ
番号3にシフトする。その結果、メモリ番号1、2およ
び3の設定内容は、それぞれ、「タイトル2・チャプタ
ー5」、「タイトル1・チャプター3」および「タイト
ル2・チャプター1」となる。
【0226】<112>前記セレクトキー/カーソルキ
ーで表示画面中のカーソルを移動させ、カーソル位置の
メモリ番号で前記クリアキー操作を行なうと、そのメモ
リ番号で設定されていた内容はクリアされ、そのメモリ
番号以降のメモリ番号で設定されていた内容が1つ前の
メモリ番号に繰り上がる。
【0227】たとえば、メモリ番号1、メモリ番号2お
よびメモリ番号3に、それぞれ、「タイトル2・チャプ
ター5」、「タイトル1・チャプター3」および「タイ
トル2・チャプター1」が設定されており、メモリ番号
4以降は設定無しであったとする。ここでメモリ番号2
にカーソルを合わせ、クリアキー操作を行なうと、それ
までメモリ番号2に設定されていた内容「タイトル1・
チャプター3」がクリアされ、それまでメモリ番号3に
設定されていた内容がメモリ番号2にシフトし、それま
でメモリ番号4に設定されていた内容(無設定)がメモ
リ番号3にシフトする。その結果、メモリ番号1、2お
よび3の設定内容は、それぞれ、「タイトル2・チャプ
ター5」、「タイトル2・チャプター1」および「無設
定」となる。
【0228】なお、メモリ設定の数(メモリ番号の上
限)に制限を付ける必然性は必ずしも無いが、実際のソ
フトウエアにおける必要性および再生装置側の物理的な
メモリ容量の問題から、メモリ設定の最大数は、たとえ
ば30程度に選ばれる。(1枚のディスクに99タイト
ル記録されているとしても、一般視聴者の立場からいえ
ば、メモリ設定の最大数は必ずしも99必要とするわけ
ではない。一方業務用の再生装置では99のタイトルそ
れぞれの中の複数チャプターにメモリ設定する要求が出
る可能性があり、その場合はメモリ設定の最大数を99
9以上にしてもよい。) <113>メモリ設定画面表示中に前記再生キーを押す
と、メモリ設定登録した順番でメモリ再生が開始され
る。
【0229】たとえば、メモリ番号1、メモリ番号2お
よびメモリ番号3に、それぞれ、「タイトル2・チャプ
ター5」、「タイトル1・チャプター3」および「タイ
トル2・チャプター1」が設定されており、メモリ番号
4以降は無設定であり、その状態でメモリ設定画面表示
中に再生キーが押されると、メモリ再生は次のように行
われる。すなわち、最初に「タイトル2・チャプター
5」が再生され、次に「タイトル1・チャプター3」が
再生され、最後に「タイトル2・チャプター1」が再生
される。「タイトル2・チャプター1」の再生が終了す
ると、再生は停止する。
【0230】<114>メモリ再生中に前記クリアキー
を押すことによりメモリ再生モードを解除してそのまま
通常再生に移行させることができる。
【0231】<115>メモリ設定画面で設定した内容
は以下の方法によりクリアすることができる。
【0232】(イ)メモリ設定画面表示中に、設定され
ているタイトル番号・チャプター番号の全てをクリアキ
ーにより消去する。
【0233】(ロ)トレイを開けてディスクを装置外に
排出した場合。(ただし、業務用再生装置では、装置内
部に不揮発性内部メモリを設け、ディスクを排出して
も、メモリ設定を、そのディスクを特定するコードとと
もに保存しておくようにしてもよい。) [ランダムキー(RANDOM)5rmの機能] <116>選択されているタイトルが1シーケンシャル
プログラムチェーンである場合、そのタイトル内でのチ
ャプターのランダム再生を行なう。
【0234】<117>再生中にこのキーを押すと、現
在再生しているチャプターの次のチャプターからランダ
ム再生に入る。(たとえばチャプター1〜9を含むタイ
トルのチャプター2を再生中にランダムキーが押される
と、チャプター3の再生に入るときにランダム再生とな
り、たとえばチャプター5、3、7、1、9のようにラ
ンダムに各チャプターが再生される。
【0235】<118>停止中にこのキーを押すと、次
に前記再生キーを押してディスク再生を始めたときから
ランダム再生に入る。
【0236】<119>選択されているタイトル内の全
てのチャプターのランダム再生が終了した後は、再生停
止となる。このランダム再生中において、通常は同じチ
ャプター番号の重複再生は行わず、あくまで再生順序を
ランダム化するだけとする。しかし、重複再生を含むラ
ンダム再生を可能としてもよいし、電源がオフされある
いは停止キーが押されない限りランダム再生を無限ルー
プで繰り返すようにしてもよい。
【0237】<120>ランダム再生中に前記クリアキ
ーを押すことによりメモリ再生モードを解除してそのま
ま通常再生に移行させることができる。
【0238】<121>ランダム再生中にランダムキー
を押すとランダム再生モードが解除される。
【0239】[スローキー(SLOW)5swの機能] <122>再生中にスローキーを押すと、正方向にたと
えば1/2スピードのスロー再生となり、同時にキャラ
クタジェネレータを用いて再生中のビデオ映像上に「1
/2」またはこれに対応する数字・記号等を表示する。
【0240】<123>続いてこのキーを押すと、正方
向にたとえば1/8スピードのスロー再生となる。さら
に押すと、1/16→1/8→1/2→1/8→1/1
6…のように周期的にスロー再生速度が切り換えられ、
再生中のビデオ映像上のスロー表示も対応して変化す
る。
【0241】<124>再生動作が一時停止中(前記一
時停止キー操作による)にスローキーが押されると、た
とえば1/16スロースピード再生となる。その後のス
ローキーの効き方は上記と同じ。
【0242】<125>スロー再生中に前記再生キーを
押すと、通常再生に移る。
【0243】<126>スロー再生中にタイトル変更が
行われたときは、スロー再生モードは解除され、通常再
生に移る。
【0244】<127>セル再生モードでスチル再生中
はスローキー操作は無効とする。
【0245】<128>スロー再生中は、通常は音声を
再生しないが、再生速度に応じてオーディオデータのピ
ッチを変更して再生してもよい。
【0246】[ラストプレイキー(LAST PLAY)5tp
の機能] <129>ディスク再生中に前記停止キーまたは電源キ
ーのオフにより(停電を含む)再生が中断されたあとこ
のラストプレイキーを押すと、中断した位置または中断
位置より少し前の位置から再生を開始する。
【0247】<130>停止後ディスクトレイをオープ
ンした場合は再生中断位置のメモリをクリアしてラスト
プレイキーを無効にできる。再生中断位置のメモリをク
リアせず再生装置内のメモリに保存しておけば、ディス
クをトレイから出し入れした後でも、ラストプレイキー
を押すことにより中断した位置または中断位置より少し
前の位置から再生が再開されるようにできる。
【0248】<131>そのディスクにファーストプレ
イプログラムチェーン(オートスタート)が存在する場
合において、電源オフにより再生が中断されたときは、
このラストプレイキーは無効とする。(つまり、ファー
ストプレイプログラムチェーンから再生が始まる。
【0249】<132>ランダムプログラムチェーンの
再生中に再生中断した場合は、ランダム再生のループ回
数を再生装置内部で記憶してあれば、ラストプレイキー
を押すことにより中断した位置または中断位置より少し
前の位置から再生が再開されるようにできる。
【0250】[セットアップキー(SETUP)5yの機
能] <133>再生装置の各種設定(画面サイズ/アスペク
ト比の設定、アングルマークの設定、パレンタルロック
の設定、所望の音声言語種類の設定、所望の字幕言語種
類の設定、所望のメニュー言語種類の設定など)を行な
うためのセットアップメニューを呼び出すキーで、再生
停止中のみ有効とする。
【0251】<134>セットアップメニュー表示中に
このセットアップキーを押すと、セットアップメニュー
の表示がオフされ、再生停止状態(ブルーバック画面)
となる。
【0252】[タイトル番号キー(T)5ttの機能] <135>サーチ動作あるいはメモリ再生動作を行なう
ためのタイトル番号・チャプター番号の指定時におい
て、このキーを押す前にテンキー入力された数字がタイ
トル番号として設定され、このキーを押した後にテンキ
ー入力された数字がチャプター番号として設定される。
【0253】<136>前記ランダムキーを押す前にこ
のタイトル番号キーを押すと、チャプターのランダム再
生ではなくタイトルのランダム再生となる。たとえばト
レイにセットされたディスクにタイトル1、2、3、
4、5が記録されており、タイトル番号キーをおしてか
らランダムキーを押すと(停止中ならさらに再生キーを
押すと)、たとえばタイトル2、5、1、4、3の順で
タイトル単位のランダム再生が開始される。
【0254】キー操作/表示部4が設けられた再生装置
のフロントパネル(図示せず)には、上述した各種キー
のうち、必要最小限のものが設けられている。
【0255】たとえば、再生装置のフロントパネルに
は、電源(パワー)キー、再生(プレイ)キー、一時停
止(ポーズ)キー、停止(ストップ)キー、チャプター
/プログラムのスキップキー、ディスクの取込/取外を
指示するオープン/クローズキー、表示器、ディスクト
レイ等が設けられている。
【0256】リモートコントローラ5は、上述した各種
キーのうち主要なものだけを持つようにしても良い。た
とえば図3において、リモートコントローラ5には、電
源キー5a、数字キー(テンキー)5t、再生キー5
c、一時停止キー5d、停止キー5e、チャプター/ト
ラック単位(あるいはプログラム単位)で再生部分をス
キップさせるスキップキー5f、オープン/クローズキ
ー5g、早送り・後戻り(FWD・REV)キー5j、
所望のリピート範囲を設定しその範囲でのリピート再生
を指示するリピートキー5k、ユーザ/視聴者による種
々な設定状態を図1のメモリ(52のRAM部)に記憶
させるメモリキー5m、メニュー画面表示を指示するメ
ニューキー5n、タイトルメニューの画面表示を指示す
るタイトルキー5p、サブタイトルメニュー(たとえば
副映像ストリームの字幕言語の種別を選択するもの)の
画面表示を指示するサブタイトルキー5sbt、再生時
の音声種類を選択するオーディオキー5aud、メニュ
ー画面表示時の項目を選択する際にカーソルを上下(あ
るいは上下左右)に移動させるセレクトキー(カーソル
キー)5q等が設けられている。
【0257】このリモートコントローラ5にはさらに、
アングルキー5angおよびアングルマークオン・オフ
キー5amが設けられている。具体例は後述するが、光
ディスク10には、たとえば同一のホームランシーン
(あるいはある曲を演奏中のオーケストラ)を種々なカ
メラアングルから撮影した複数のビデオデータ(マルチ
アングルブロック)を格納できるようになっている。ア
ングルマークオン・オフキー5amがオンとなっている
ときにこのマルチアングルブロックが再生されると、表
示部4中またはモニタ部6の画面の一部にアングルマー
ク(たとえばカメラの形および/またはカメラアングル
の方向に対応した3次元立体矢印)が表示される。
【0258】上記アングルマーク(カメラ型インジケー
タ)の表示はマルチアングルブロック再生中であること
を視聴者に知らしめるという点で非常に有効である。し
かし、同一ソフト(ディスク10)を何度も再生し、す
でにどの部分がマルチアングルブロックであるかを知っ
ている視聴者にとっては、アングルマークの点滅による
アングルブロックの表示状態は、煩わしく感じられるか
もしれない。そのような場合は、アングルマークオン・
オフキー5amによりアングルマークをオフ(消灯)す
ればよい。
【0259】このマルチアングルブロック再生時にアン
グルキー5angを押すことにより、たとえば同一ホー
ムランシーンのカメラアングルを順次切り替えて再生で
きるようになる。その際、カメラアングルの変更に対応
して音声内容が切り替わっても良い。たとえば、1塁側
内野席から見たホームランシーンでは1塁側にセットし
たステレオ収録マイクからのオーディオチャネルが選択
され、バットに当たった瞬間の打球音は左側スピーカ部
8Lから再生される。センター側外野席から見たホーム
ランシーンではセンター側外野側にセットしたステレオ
収録マイクからのオーディオチャネルが選択され、打球
音は左右スピーカ部8L/8Rの中央から再生される。
【0260】このオーディオチャネルの切替はオーディ
オキー5audによりマニュアルで行うこともできる
が、アングル選択に対応してオーディオチャネルが自動
選択されるようにしてもよい。たとえば、アングルキー
5angによりi番目のアングルが選択されると、この
アングルに対応したj番目のオーディオチャネルが連動
して自動選択されるようにしてもよい。このアングルと
オーディオチャネルとの対応関係は予めテーブルデータ
として再生装置あるいはリモートコントローラ5の内蔵
メモリに記憶しておくことができる。
【0261】このリモートコントローラ5にはさらに、
マルチストーリの一部のストーリを再生中にユーザが任
意にストーリに変更したくなった場合にそのユーザの意
志を装置に伝えるためのストーリキー5styも設けら
れる。
【0262】なお、図3のリモートコントローラ5に
は、そこに設けられた各種キーによる操作結果に対応し
た視覚情報を表示するパネル(図示せず)を設けること
もできる。この表示パネルをある程度の表示解像度およ
び表示面積を持った2次元ディスプレイパネルで構成す
る場合は、このパネル面上に、リモートコントローラ5
の各種キー操作に対応して選択された、タイトル番号、
チャプター番号、サブタイトル(副映像ストリーム)番
号、オーディオストリーム番号、メニュー種別、メニュ
ー選択項目内容(デフォルト設定される言語種類、パレ
ンタル設定など)の他に、マルチアングルブロックのブ
ロック番号(あるいはカメラアングルを示す種々な図形
=アングルマーク)その他を表示できる。
【0263】図1または図2の再生装置において、図示
しないディスクトレイにセットされた光ディスク10が
CDの場合、そのリードインエリアに記録されたテーブ
ルオブコンテンツ(TOC)が読み取られ、セットされ
たディスク10が音楽CDであることを示すCD表示が
点灯する。一方、ディスクトレイにセットされた光ディ
スク10がDVDディスクの場合、そのリードインエリ
アに続いて記録された管理情報が読み取られ、セットさ
れたディスク10がDVDディスクであることを示すD
VD表示が点灯する。
【0264】ディスクトレイにDVDディスク10がセ
ットされると、これから再生されるプログラムのタイト
ル番号が表示され、そのタイトル番号のタイトルにおい
てこれから再生されるチャプター/トラックの番号が表
示される。同時に、そのタイトルの全再生時間あるいは
残り再生時間も表示される。
【0265】そのあと再生ボタンが押されると、走行表
示マークが点灯して、表示部に表示されたタイトルのチ
ャプターから再生が開始される。
【0266】再生中にマルチアングルブロックのある所
に差し掛かると、アングルマーク表示部が点灯しあるい
は点滅しあるいは変色する。具体的に例示すれば、アン
グルブロックを持つタイトルが選択されており、かつア
ングルブロック以外を現在再生中であれば、アングルマ
ークを単純点灯させる。アングルブロック記録区間の再
生に入ったらアングルマークを点滅させることにより、
視聴者に種々なアングルの再生が可能になったことを視
覚的に通知することができる。あるいは、アングルブロ
ック以外を再生中は緑色のバックライトでアングルマー
クを単純点灯させ、アングルブロック再生中は赤色のバ
ックライトでアングルマークを点滅させてもよい。
【0267】このとき、図3のリモートコントローラ5
のアングルマークオン/オフキー5amがオンとなって
いれば、マルチアングルブロック再生中にそのことを示
すマークあるいはサイン(アイコン)が、モニタ部6の
所定部分にも表示される。アングルマークオン/オフキ
ー5amがオフされているときは、アングルマーク表示
部は点灯、点滅、変色あるいは変形するが、アングルマ
ークはモニタ部6の表示画面からは消去される。
【0268】なお、モニタ画面上にアングルマークを表
示させるときは、これをカメラ型のアイコンとし、アン
グルブロックに差し掛かったときにアイコンを変形させ
るあるいはアイコンをアニメートさせるようにしてもよ
い。このようなアングルマークアイコンは、副映像のビ
ットマップ表示領域を利用して画面出力することができ
る。具体的には、副映像の字幕表示領域の字幕文字先頭
部分にアングルマークアイコンを出力させることがで
き、アングルブロック再生中にこのアイコンを回転させ
ることができる。
【0269】アングルマーク表示部が点灯しあるいは点
滅しあるいは変色しあるいは変形すると、視聴者はマル
チアングル再生が可能なことを知ることができる。その
ときリモートコントローラ5のアングルキー5angが
押されると、1回押される毎にアングル番号#1、#
2、#3、…#1のように循環して再生シーンのカメラ
アングルが変化する(最大9アングルまで記録され得
る)。
【0270】たとえばアングル番号#1であるバッター
がホームランを打つシーンがバックネット側のカメラア
ングルで再生されていた場合に視聴者がアングルキー5
angを1回押すと、1塁内野席側のカメラアングルに
再生シーンが切り替わり、さらに1回押すと外野ライト
スタンド側のカメラアングルに再生シーンが切り替わ
る。
【0271】また、図3のリモートコントローラ5のリ
ピートキー5kにより、ピッチャーが上記バッターにボ
ールを投げる時点Aと、ホームランの打球がライトスタ
ンドに突き刺さる時点Bとを視聴者がマークし、リピー
ト再生を指示すると、ピッチャーがボールを投げてから
ホームランボールがライトスタンドに入るまでのホーム
ランシーンを、視聴者が望むカメラアングルで、何度で
も反復再生できる。このようなリピート再生はチャプタ
−/トラック単位で実行することも、タイトル単位で実
行することもできる。(音楽ソフトにおいて1タイトル
が1曲に対応しているときは、タイトル単位のリピート
再生もできた方がよい。)再生時点単位(AーBリピー
ト)、チャプタ−/トラック単位、あるいはタイトル単
位でリピート再生がリモートコントローラ5のリピート
キー5kにより指示されると、リピート再生表示部の対
応部分(たとえばAーB)が点灯あるいは点滅し、現在
リピート再生状態にあることが視聴者に通知される。
【0272】他方、たとえば光ディスク10が10曲の
映像付音楽小品を記録したものであり、視聴者によりラ
ンダム再生が指示されると、図示しないランダム再生表
示が点灯あるいは点滅し、10曲の音楽小品が順不同で
再生されるようになる。
【0273】上記音楽作品を記録したDVDディスクを
再生するにあたり、視聴者が再生曲順をテンキー5tで
指定し、それをメモリキー5mで装置のメモリ(52)
に記憶させ、しかる後に再生ボタン5cをオンすると、
メモリ再生表示が点灯あるいは点滅し、視聴者が特定し
た複数の音楽小品がメモリに記憶された順序で再生され
るようになる。
【0274】図1または図2の再生装置で再生される光
ディスク10には、種々の構造が考えられる。たとえば
図4に示すような貼合せ構造を持つ高記録密度大容量の
読み出し専用ディスクを、図1または図2の再生装置で
使用することができる。
【0275】図4に示されるように、この光ディスク1
0は、一対の複合ディスク層(単層または2層)18と
この複合ディスク層18間に介挿された極薄(たとえば
40μm厚の紫外線硬化性樹脂)の接着層20とから構
成されている。各複合ディスク層18は、透明基板(た
とえば0.6mm厚のポリカーボネート)14および記
録層、すなわち光反射層16(アルミニウム、アルミニ
ウム合金、あるいは金などを蒸着またはスパッタリング
して形成したもの)から構成されている。これら一対の
ディスク層18は、光反射層16が接着層20の面上に
接触するようにして貼り合わされ、1.2mm厚の高記
録密度光ディスクとなる。
【0276】光ディスク10には中心孔22が設けられ
ており、ディスク両面の中心孔22の周囲には、この光
ディスク10をその回転時に押さえるためのクランピン
グ領域24が設けられている。中心孔22には、光ディ
スク装置にディスク10が装填された際に図2に示され
たディスクモータ12のスピンドルが挿入される。そし
て、ディスクが回転される間、光ディスク10は、その
クランピング領域24でディスククランパ11によりク
ランプされる。
【0277】光ディスク10は、その両面のクランピン
グ領域24の周囲に、ビデオデータ、オーディオデータ
その他の情報を記録することができる情報領域25を有
している。
【0278】情報領域25のうち、その外周領域にはリ
ードアウトエリア26が設けられ、またクランピング領
域24に接するその内周領域にはリードインエリア27
が設けられている。そして、リードアウトエリア26と
リードインエリア27との間がデータ記録領域28とし
て定められている。
【0279】情報領域25の記録層(光反射層)16に
は、データ記録領域としての記録トラックがたとえばス
パイラル状に連続して形成されている。その連続トラッ
クは複数の物理セクタに分割され、これらのセクタには
連続番号が付されている。このセクタを記録単位とし
て、光ディスク10に種々なデータが記録される。
【0280】情報記録領域25のデータ記録領域28
は、実際のデータ記録領域であって、再生情報として、
ビデオデータ(主映像データ)、副映像データおよびオ
ーディオデータが、同様なピット列(光学的な状態変化
をもたらす物理的形状)として記録されている。
【0281】読み出し専用の光ディスク10では、透明
基板14にピット列が予めスタンパーで形成され、この
ピット列が形成された透明基板14の面に反射層が蒸着
またはスパッタリングにより形成され、その反射層が記
録層16として使用されることとなる。
【0282】なお、読み出し専用の光ディスク(DVD
−ROM)10では、通常、記録トラックとしてのグル
ーブは特に設けられず、透明基板14の面に形成された
ピット列がトラックとして機能するようになっている。
(ただし記録・再生あるいは読み書きが可能なDVDー
RAMでは、上記グルーブが設けられる。) 図1または図2に示す光ディスク再生装置(DVDプレ
ーヤ)において、ユーザ(視聴者)が装置本体のフロン
トパネル(図示せず)に設けられたキー操作/表示部
4、あるいはリモートコントローラ5(本体内のリモー
トコントローラ受信部4Aと赤外線光通信により接続さ
れる遠隔操作装置)を操作することによって、光ディス
ク10から記録データ、すなわち、主映像データ、副映
像データおよび音声データが再生される。再生された記
録データは、装置内でオーディオ(音声)信号およびビ
デオ信号に変換され、装置外のモニタ部6およびスピー
カ部8L/8Rに送られてビデオ映像および音声として
再現される。
【0283】図5は、この発明を適用できる情報保持媒
体の一例としての光ディスクOD(10)の記録データ
構造を略示している。
【0284】この光ディスクODは、たとえば片面約5
Gバイトの記憶量量をもつ両面貼合せディスク10であ
り、ディスク内周側のリードインエリア27からディス
ク外周側のリードアウトエリア26までの間のデータ記
録エリア28に多数の記録トラックが配置されている。
各トラックは多数の論理セクタで構成されており、それ
ぞれのセクタに各種情報(適宜圧縮されたデジタルデー
タ)が格納されている。
【0285】図4に示した情報記録領域25の記録層1
6には、通常、データが記録される領域とし、トラック
がスパイラル状に連続して形成されている。その連続す
るトラックは、図5に示すように、一定記憶容量の複数
論理セクタ(最小記録単位)に分割され、この論理セク
タを基準にデータが記録されている。
【0286】この1つの論理セクタの記録容量は、後述
する1パックデータ長と同じ2048バイトに決められ
ている。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実
際のデータ記録領域であって、後に説明するように管理
データ、主画像(主映像)データ、副画像(副映像)デ
ータおよび音声(オーディオ)データが同様にピット等
の物理的状態変化として記録されている。
【0287】読み出し専用の超高密度光ディスク(DV
DROM)10では、透明基板14にピット列が予めス
タンパーで形成され、このピット列が形成された透明基
板14の面に反射層が蒸着またはスパッタリングにより
形成され、その反射層が記録層14として形成される。
通常、この読み出し専用の光ディスク10では、トラッ
クとしてのグルーブは特に設けられず、ピット列がトラ
ックとして定められている。
【0288】図6は、図4または図5の光ディスク(D
VDディスク)10に記録される情報の論理構造を説明
する図である。
【0289】図5の光ディスク10に形成されたデータ
記録領域28は、図6に示すようなボリュームおよびフ
ァイル構造を有している。この構造の論理フォーマット
は、たとえば標準規格の1つであるISO9660およ
びユニバーサルディスクフォーマット(UDF)ブリッ
ジに準拠して定められている。
【0290】リードインエリア27からリードアウトエ
リア26までの間のデータ記録領域28はボリューム空
間として割り当てられ、このボリューム空間は特定規格
(DVDの規格)のアプリケーションのための空間およ
びこの特定規格のアプリケーション以外のための空間を
含むことができる。
【0291】データ記録領域28のボリューム空間は、
多数のセクタに物理的に分割され、それらの物理的セク
タには連続番号が付されている。このボリューム空間
(データ記録領域28)に記録されるデータの論理アド
レスは、ISO9660およびUDFブリッジで定めら
れるように論理セクタ番号(Logical Sector Number;
LSN)を意味している。ここでの論理セクタサイズは
物理セクタサイズと同様に2048バイト(あるいは2
kバイト)としてある。論理セクタ番号(LSN)は、
物理セクタ番号の昇順に対応して連続番号が付加されて
いる。
【0292】図6に示すように、データ記録領域28の
ボリューム空間は階層構造を有しており、ボリュームお
よびファイル構造領域70、1以上のビデオタイトルセ
ットVTS72からなるDVDビデオ領域71、および
他の記録領域73を含んでいる。これら領域は、論理セ
クタの境界上で区分されている。ここで、1論理セクタ
は2048バイトと定義され、1論理ブロックも204
8バイトと定義される。したがって、1論理セクタは1
論理ブロックと対等に定義される。
【0293】ファイル構造領域70は、ISO9660
およびUDFブリッジに定められる管理領域に相当す
る。この領域70の記述に基づいて、ビデオマネージャ
ーVMGの内容が図1のシステムROM/RAM部52
に格納される。
【0294】ビデオマネージャーVMGは複数のファイ
ル74Aで構成され、これらのファイルには、ビデオタ
イトルセット(VTS#1〜#n)72を管理する情報
(後述するビデオマネージャ情報VMGI、ビデオマネ
ージャメニュー用ビデオオブジェクトセットVMGM_
VOBS、ビデオマネージャ情報バックアップファイル
VMGI_BUP)が記述されている。
【0295】各ビデオタイトルセットVTS72には、
MPEG等の所定規格により圧縮されたビデオデータ
(後述するVパック=ビデオパック)、所定規格により
圧縮されあるいは非圧縮のオーディオデータ(後述する
Aパック=オーディオパック)、およびランレングス圧
縮された副映像データ(後述するSPパック=副映像パ
ック;1画素が複数ビットで定義されたビットマップデ
ータを含む)とともに、これらのデータを再生するため
の情報(後述するナビゲーションパック;再生制御情報
/プレゼンテーション制御情報PCIやデータサーチ情
報DSIを含む)が格納されている。
【0296】このビデオタイトルセット(VTS)72
も、ビデオマネージャーVMGと同様に、複数のファイ
ル74Bで構成されている。各ファイル74Bは、ビデ
オタイトルセット情報(VTSI)、ビデオタイトルセ
ットメニュー用オブジェクトセット(VTSM_VOB
S)、ビデオタイトルセットタイトル用ビデオオブジェ
クトセット(VTSTT_VOBS;最大9ファイ
ル)、ビデオタイトルセット情報のバックアップ(VT
SI_BUP)を含んでいる。
【0297】ここでは、ビデオタイトルセット(VTS
#1〜#n)72の数は最大99個に制限され、また、
各ビデオタイトルセット(VTS)72を構成するファ
イル74Bの数は最大12個に定められているとする。
これらのファイル74Aおよび74Bは、論理セクタの
境界で、同様に区分されている。
【0298】他の記録領域73には、上述したビデオタ
イトルセット(VTS)72で利用可能な情報、あるい
はビデオタイトルセットとは関係ない他の情報を記録す
ることができる。この他の記録領域73は必須ではな
く、使用しないなら削除されてもよい。
【0299】図6の各ビデオタイトルセット(VTS)
72は、複数のビデオオブジェクトセット(VTSTT
_VOBS)を含んでいる。後に説明するが、ビデオタ
イトルセット(VTS)72中のビデオオブジェクトセ
ット(VOBS)には、ビデオタイトルセットメニュー
用ビデオオブジェクトセット(VTSM_VOBS)、
および1以上のビデオタイトルセットのタイトルのため
のビデオオブジェクトセット(VTSTT_VOBS)
があり、いずれのビデオオブジェクトセットもその用途
が異なるのみで同様の構造を有している。
【0300】ビデオオブジェクトセット(VTSTT_
VOBS)は1以上のビデオオブジェクトユニット(V
OBU)で構成され、各ビデオオブジェクトユニット
(VOBU)は1以上のセルで構成されている。そし
て、セルを単位とした集合であるビデオオブジェクトセ
ット(VTSTT_VOBS)により、1以上のプログ
ラムチェーン(PGC)が記録される。マルチストーリ
を構成する各ストーリは、このPGCを単位に構成でき
る。
【0301】次に各ビデオオブジェクトセット(VOB
S)の構造について説明する。
【0302】図7に示すように、ビデオオブジェクトセ
ット(VOBS)82は、1以上のビデオオブジェクト
(VOB)83の集合として定義される。ビデオオブジ
ェクトセット(VOBS)82中のビデオオブジェクト
(VOB)83は同一用途に用いられる。
【0303】メニュー用のビデオオブジェクトセット
(VOBS)82は、通常、1つのビデオオブジェクト
(VOB)83で構成され、そこには複数のメニュー画
面表示用データが格納される。これに対して、タイトル
セット用のビデオオブジェクトセット(VTSTT_V
OBS)82は、通常、複数のビデオオブジェクト(V
OB)83で構成される。
【0304】ここで、タイトルセット用ビデオオブジェ
クトセット(VTSTT_VOBS)82を構成するビ
デオオブジェクト(VOB)83は、ボクシングのビデ
オを例にとれば、ボクサーXの各試合の映像データに相
当すると考えることができる。この場合、ビデオオブジ
ェクト(VOB)83を指定することによって、たとえ
ばワールドチャンピオンに挑戦する第11戦をビデオで
再現することができる。
【0305】また、メニュー用ビデオオブジェクトセッ
ト(VTSM_VOBS)を構成するビデオオブジェク
ト(VOB)83には、そのボクサーXの試合のメニュ
ーデータが格納され、そのメニューの表示にしたがっ
て、特定の試合、たとえば、ワールドチャンピオンに挑
戦する第7戦を指定することができる。
【0306】なお、通常の1ストーリ映画では、1つの
ビデオオブジェクト(VOB)83で1つのビデオオブ
ジェクトセット(VOBS)82を構成することができ
る。この場合、1本のビデオストリームが1ビデオオブ
ジェクト(VOB)83で完結することとなる。
【0307】また、複数ストーリのアニメーション集、
あるいは、オムニバス形式の映画では、1ビデオオブジ
ェクトセット(VOBS)82中に各ストーリに対応し
て複数のビデオストリームを設けることができる。この
場合は、各ビデオストリームが対応するビデオオブジェ
クト(VOB)83に格納されることになる。その際、
各ビデオストリームに関連したオーディオストリームお
よび副映像ストリームも各ビデオオブジェクト(VO
B)83中で完結する。
【0308】ビデオオブジェクト(VOB)83には、
識別番号(IDN#i;i=0〜i)が付され、この識
別番号によってそのビデオオブジェクト(VOB)83
を特定することができる。ビデオオブジェクト(VO
B)83は、1または複数のセル84から構成される。
通常のビデオストリームは複数のセルで構成されるが、
メニュー用のビデオストリームは1つのセル84で構成
される場合もある。
【0309】各セルには、ビデオオブジェクト(VO
B)83の場合と同様に、識別番号(C_IDN#j)
が付され、このセル識別番号(C_IDN#j;j=0
〜j)を特定することができる。後に説明するアングル
の変更時には、このセル番号を特定することによってア
ングルが変更される。
【0310】ここで、上記アングル変更とは、被写体映
像を見る角度(カメラアングル)を変えることを意味す
る。ボクシングの例でいえば、同一のノックアウトシー
ン(同一イベント)をチャンピオン側から見たシーン、
挑戦者側から見たシーン、ジャッジの側から見たシーン
等様々な角度からのシーンを見ることができることを意
味する。
【0311】アングル変更がなされるケースとしては、
視聴者の好みに応じてアングル選択ができる場合と、ス
トーリの流れの中で自動的に同一シーンがアングルを変
えて繰り返される場合(ソフトウエア制作者/プロバイ
ダがそのようにストーリを構成した場合)がある。
【0312】また、アングルを選定する場合としては、
次のものがある。すなわち、同一シーンの始めに戻って
アングルが変わる時間的に不連続なノンシームレス再生
の場合(たとえばボクサーがカウンターパンチを入れる
瞬間のシーンでカメラアングルが別アングルに変り再び
カウンターが打ち出され始めるシーンが再生される場
合)と、そのシーンに続くシーンでアングルが変わる時
間的に連続したシームレス再生の場合(たとえばボクサ
ーがカウンターを入れそのパンチが入った瞬間にカメラ
アングルが別アングルに変りカウンターを食らった相手
が吹っ飛ぶシーンが時間的に連続して再生される場合)
とがある。
【0313】図7に示すように、各セル84は1以上の
ビデオオブジェクトユニット(VOBU)85により構
成される。そして、各ビデオオブジェクトユニット85
は、ナビゲーションパック(NVパック)86を先頭と
する、ビデオパック(Vパック)88、副映像パック
(SPパック)90、およびオーディオパック(Aパッ
ク)91の集合体(パック列)として構成されている。
すなわち、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)8
5は、あるナビゲーションパック86から次のナビゲー
ションパック86の直前まで記録される全パックの集ま
りとして定義される。
【0314】このナビゲーションパック86は、いずれ
のアングル変更(ノンシームレス再生およびシームレス
再生)も実現できるように、ビデオオブジェクトユニッ
ト(VOBU)85中に組み込まれている。
【0315】上記ビデオオブジェクトユニット(VOB
U)85の再生時間は、ビデオオブジェクトユニット
(VOBU)85中に含まれる1以上の映像グループ
(グループオブピクチャー;略してGOP)で構成され
るビデオデータの再生時間に相当し、その再生時間は
0.4秒〜1.2秒の範囲内に定められる。1GOP
は、MPEG規格では通常0.5秒であって、その間に
15枚程度の画像を再生するように圧縮された画面デー
タである。
【0316】ビデオオブジェクトユニット(VOBU)
85がビデオデータを含む場合には、ビデオパック(V
パック)88、副映像パック(SPパック)90および
オーディオパック(Aパック)91から構成されるGO
P(MPEG規格準拠)が配列されてビデオデータスト
リームが構成される。しかし、このGOPの数とは無関
係に、GOPの再生時間を基準にしてビデオオブジェク
トユニット(VOBU)85が定められ、その先頭に
は、図7に示すように常にナビゲーションパック(NV
パック)86が配列される。
【0317】なお、オーディオおよび/または副映像デ
ータのみの再生データにあってもビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)85を1単位として再生データが構
成される。たとえば、ナビゲーションパック(NVパッ
ク)86を先頭としてオーディオパック(Aパック)9
1のみでビデオオブジェクトユニット(VOBU)85
が構成されいる場合、ビデオデータのビデオオブジェク
ト(VOB)83の場合と同様に、そのオーディオデー
タが属するビデオオブジェクトユニット(VOBU)8
5の再生時間内に再生されるべきオーディオパック(A
パック)91がそのビデオオブジェクトユニット(VO
BU)85に格納される。
【0318】図6のプログラムチェーン(PGC)は、
図8に示すように、あるタイトルのストーリーを再現す
るプログラム89の集合で構成される。
【0319】図8に例示したタイトル構成において、セ
ルID(#1〜#n)84の集合で1つのプログラム8
9が形成され、プログラム(#1〜#m)89の集合で
1つのプログラムチェーン87が形成され、プログラム
チェーン(#1〜#k)87の集合で1つのタイトルが
形成される。
【0320】エントリプログラムチェーンを含む図8に
示すような複数のプログラムチェーン(#1〜#k)8
7を連続再生することによって、ある1タイトルの映画
が完結される。視聴者(再生装置/DVDプレーヤのユ
ーザ)がプログラムチェーン87内のプログラム89を
指定すれば、その映画の特定のシーン(プログラム89
の内容)からその映画を鑑賞できるようになる。
【0321】図8の構成(プロバイダが制作したソフト
ウエアの構成)を図7の構成(光ディスクに記録される
データの構成)に対応させると、プログラムチェーン
(PGC)がビデオオブジェクトセット(VOBS)に
対応し、プログラムがビデオオブジェクト(VOB)に
対応するが、それらはイコールではない。
【0322】上記プログラムチェーンの情報(PGC
I)については、後述する。
【0323】図9は、プログラムチェーンのセルが連続
順番に配列されたセルの記録配列を説明する図である。
【0324】たとえば2つのプログラムチェーンPGC
#1およびPGC#2であるシングルストーリが構成さ
れている場合を考えてみる。この場合、シングルストー
リの前半を構成するPGC#1のセル#1〜#fは順番
にビデオオブジェクトVOB_IDN#1に配置され、
その後半を構成するPGC#2のセル#1〜#gは順番
にビデオオブジェクトVOB_IDN#2に配置され
る。
【0325】図10は、プログラムチェーンのセルが非
連続順番に配列されたセルの記録配列を説明する図であ
る。
【0326】たとえば2つのプログラムチェーンPGC
#1およびPGC#2それぞれであるマルチストーリが
構成されている場合を考えてみる。この場合、マルチス
トーリの一方ストーリを構成するPGC#1のセル#1
〜#pは複数のビデオオブジェクトVOB_IDN#
1、#3、…#iに非連続順番に配置され、他方ストー
リを構成するPGC#2のセル#1〜#qは複数のビデ
オオブジェクトVOB_IDN#2、…#jに非連続順
番に配置される。
【0327】図9と図10との大きな違いは、各ビデオ
オブジェクトVOB_IDN#を構成するセル数(すな
わちデータサイズ)が大きく異なり得ることである。図
9の構成では各ビデオオブジェクトVOB_IDN#の
サイズが大きくなりやすいために、PGC#1のVOB
_IDN#1およびPGC#2のVOB_IDN#2の
セルデータを同時並行して図2のMPEGデコードバッ
ファ592に格納することは、実用上困難がある。
【0328】一方、図10の構成では各ビデオオブジェ
クトVOB_IDN#のサイズが比較的小さくなるため
に、PGC#1のVOB_IDN#1、…およびPGC
#2のVOB_IDN#2、…のセルデータを同時並行
して図2のMPEGデコードバッファ592に格納する
ことが、実用上可能になる。この発明を実用化するに当
たっては、コスト上の制約からMPEGバッファサイズ
をあまり大きく取れないときは、図10に示すような構
成のプログラムチェーン(PGC#1、PGC#2)で
マルチストーリが構成されていた方が良い。
【0329】図6のビデオマネージャーVMGは、複数
のファイル74Aで構成されている。このビデオマネー
ジャーVMGは、各ファイルに対応して、図11に示す
ような3つの項目を含んでいる。
【0330】すなわち、図11において、ビデオマネー
ジャVMGは、ビデオマネージャー情報(VMGI)7
5と、ビデオマネージャーメニュー用オブジェクトセッ
ト(VMGM_VOBS)76と、ビデオマネージャー
情報のバックアップ(VMGI_BUP)77を含んで
いる。
【0331】ここで、ビデオマネージャー情報(VMG
I)75およびビデオマネージャー情報のバックアップ
(VMGI_BUP)77は必須の項目とし、ビデオマ
ネージャー情報メニュー(VMGM)を表示するための
ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)76
はオプションとすることができる。
【0332】ビデオマネージャー情報メニュー用ビデオ
オブジェクトセット(VMGM_VOBS)76には、
光ディスク10に記録されたビデオデータ、オーディオ
データおよび副映像データに関するメニュー情報(ビデ
オマネージャーVMGが管理する)が格納されている。
【0333】このビデオマネージャー情報メニュー用ビ
デオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)76に
よって、再生しようとする光ディスクのボリューム名、
ボリューム名表示に伴う音声および副映像の説明を表示
できるとともに、選択可能な項目を副映像で表示でき
る。
【0334】たとえば、ビデオマネージャー情報メニュ
ー用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)
76によって、これから再生しようとする光ディスクが
あるボクサーXのワールドチャンピオンに至るまでの試
合を格納したビデオを(シングルストーリあるいはマル
チストーリの形態で)含む旨を表示できるようになる。
すなわち、ボクサーXの栄光の歴史等のボリューム名と
ともにボクサーXのファイティングポーズがビデオデー
タで再生され、かつ彼のテーマソングが(もしあれば)
音声出力され、さらに副映像で彼の経歴・戦歴の年表等
が表示される。
【0335】また、VMGM用ビデオオブジェクトセッ
ト(VMGM_VOBS)76により表示される選択項
目として、試合のナレーションを英語、日本語、仏語、
独語等のいずれの言語で再生するかの問い合わせととも
に、副映像で所定言語の字幕を表示するか否か、あるい
は選択可能な複数言語字幕のいずれを選択するかの問い
合わせが、たとえばメニュー形式で、出力される。この
VMGM用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VO
BS)76による表示から、視聴者は、たとえば音声は
英語、副映像字幕は日本語を選択することができる。こ
うして、ボクサーXの試合のビデオを鑑賞する準備が整
うこととなる。
【0336】図11に示すように、ビデオマネージャV
MGの先頭に配置されたビデオマネージャー情報(VM
GI)75には、ビデオマネージャー情報管理テーブル
(VMGI_MAT;必須)751、タイトルサーチポ
インタテーブル(TT_SRPT;必須)752、ビデ
オマネージャメニューのプログラムチェーン情報ユニッ
トテーブル(VMGM_PGCI_UT;VMGM_V
OBSが存在するときは必須)753、パレンタル管理
情報テーブル(PTL_MAIT;オプション)75
4、ビデオタイトルセット属性テーブル(VTS_AT
RT;必須)755、テキストデータマネージャ(TX
TDT_MG;オプション)756、ビデオマネージャ
メニューセルアドレステーブル(VMGM_C_AD
T;VMGM_VOBSが存在するときは必須)75
7、およびビデオマネージャメニュービデオオブジェク
トユニットアドレスマップ(VMGM_VOBU_AD
MAP;VMGM_VOBSが存在するときは必須)7
58が、この順番で記述されている。
【0337】ビデオマネージャ情報75内の上記テーブ
ル・マップ等(751〜758)は、図6の各ビデオタ
イトルセット(VTS)72を再生するときに用いられ
る情報を含むもので、これらは論理セクタの境界と一致
するように光ディスク10に記録される。
【0338】図11において、必須扱いのビデオマネー
ジャ情報管理テーブル(VMGI_MAT)751に
は、ビデオマネージャーVMGのサイズ、ビデオマネー
ジャーVMG中の各情報のスタートアドレス、ビデオマ
ネージャヤーメニュー用のビデオオブジェクトセット
(VMGM_VOBS)76に関する属性情報等が記述
されている。
【0339】また、必須扱いのタイトルサーチポインタ
ーテーブル(TT_SRPT)752には、図1のキー
操作・表示部4から入力されたタイトル番号あるいは図
3のリモートコントローラ5によるタイトル番号選択に
応じて選定可能な、光ディスク10中のボリュームに含
まれるビデオタイトルのエントリープログラムチェーン
(EPGC)が記載されている。
【0340】図6のビデオマネージャ情報管理テーブル
(VMGI_MAT)751には、図12に示すよう
に、ビデオマネージャー識別子(VMG_ID);ビデ
オマネージャのエンドアドレス(VMG_EA);ビデ
オマネージャ情報のエンドアドレス(VMGI_E
A);該当光ディスク(DVDディスク)10が採用す
る規格のバージョン番号(VERN);ビデオマネージ
ャのカテゴリー(VMG_CAT);ボリューム設定識
別子(VLMS_ID);ビデオタイトルセット数(V
TS_Ns);プロバイダ(ディスクに記録されるソフ
トウエアの制作・販売元)の識別子(PVR_ID);
ビデオマネージャ情報管理テーブルのエンドアドレス
(VMGI_MAT_EA);ファーストプレイプログ
ラムチェーン情報のスタートアドレス(FP_PGCI
_SA);ビデオマネージャメニューのビデオオブジェ
クトセットのスタートアドレス(VMGM_VOBS_
SA);タイトルサーチポインタテーブルのスタートア
ドレス(TT_SRPT_SA);ビデオマネージャメ
ニューのプログラムチェーン情報のユニットテーブルの
スタートアドレス(VMGM_PGCI_UT_S
A);パレンタル管理情報テーブルのスタートアドレス
(PTL_MAIT_SA);ビデオタイトルセット属
性テーブルのスタートアドレス(VTS_ATRT_S
A);テキストデータマネージャのスタートアドレス
(TXTDT_MG_SA);ビデオマネージャメニュ
ーセルアドレステーブルのスタートアドレス(VMGM
_C_ADT_SA);ビデオマネージャメニュービデ
オオブジェクトユニットアドレスマップのスタートアド
レス(VMGM_VOBU_ADMAP_SA);ビデ
オマネージャメニューに示されるビデオ属性(VMGM
_V_ART);ビデオマネージャメニューに示される
オーディオストリーム数(VMGM_AST_Ns);
ビデオマネージャメニューに示されるオーディオストリ
ーム属性(VMGM_AST_ATR);ビデオマネー
ジャメニューに示される副映像ストリーム数(VMGM
_SPST_Ns);ビデオマネージャメニューに示さ
れる副映像ストリーム属性(VMGM_SPST_AT
R);およびファーストプレイプログラムチェーン情報
(FP_PGCI)が記載されている。
【0341】なお、ビデオマネージャ情報管理テーブル
(VMGI_MAT)751のビデオマネージャのカテ
ゴリー(VMG_CAT)には、ビデオマネージャおよ
びビデオタイトルセットのビデオコピーフラグおよびオ
ーディオコピーフラグが記載される。これらのフラグの
内容によって、ビデオおよび音声のコピーの可否がそれ
ぞれ個別に決定される。
【0342】ビデオマネージャ情報管理テーブル(VM
GI_MAT)751の終了アドレス(VMGI_MA
T_EA)やタイトルサーチポインタ(TT_SRP
T)752のスタートアドレス(TT_SRPT_S
A)等のアドレスは、このテーブル(VMGI_MA
T)751が格納された先頭論理ブロックからの相対的
な論理ブロック数で記載されている。
【0343】ここで、図11の説明に戻る。ビデオマネ
ージャVMG内のビデオタイトルセット属性テーブル
(VTS_ATRT)755には、ビデオタイトルセッ
ト属性情報テーブル(VTS_ATRTI)と、各ビデ
オタイトルセット用のビデオタイトルセット属性サーチ
ポインタ(VTS_ATR_SRP)と、各ビデオタイ
トルセット用のビデオタイトルセット属性(VTS_A
TR)とが含まれる。
【0344】上記ビデオタイトルセット属性情報テーブ
ル(VTS_ATRTI)には、ビデオタイトルセット
(VTS)72の数(最大99タイトル)、ビデオタイ
トルセット属性テーブルのエンドアドレス等が記述され
る。
【0345】上記ビデオタイトルセット属性サーチポイ
ンタ(VTS_ATR_SRP)には、ビデオタイトル
セット属性(VTS_ATR)のスタートアドレス等が
記述される。
【0346】上記ビデオタイトルセット属性(VTS_
ATR)には、ビデオタイトルセット属性(VTS_A
TR)のエンドアドレス、ビデオタイトルセットのカテ
ゴリー、ビデオタイトルセット属性情報等が記述され
る。
【0347】上記ビデオタイトルセット属性情報として
は、ビデオデータの圧縮方式その他のビデオ属性;圧縮
の有無、圧縮方式、チャネル数その他のオーディオスト
リーム属性;副映像を用いた字幕あるいはメニューの表
示形式等に関する副映像の属性等が記載される。
【0348】タイトルサーチポインターテーブル(TT
_SRPT)752には、図13に示すように、始めに
タイトルサーチポインターテーブル情報(TT_SRP
TI)752Aが記載され、続いて番号#1から#n
(n≦99)までのタイトルサーチポインタ(TT_S
RP)752Bが、ボリューム内のタイトル数だけ連続
的に記載されている。このボリューム内に1タイトルの
ビデオタイトルセット(VTS)72しか格納されてい
ない場合には、テーブル(TT_SRPT)752に
は、1つのタイトルサーチポインタ(TT_SRP#
1)752B1しか記載されない。
【0349】タイトルサーチポインターテーブル情報
(TT_SRPTI)752Aには、図14に示すよう
に、タイトルサーチポインタ752Bの数(TT_N
s)およびタイトルサーチポインターテーブル(TT_
SRPT)752の終了アドレス(TT_SRPT_E
A)が記載されている。このアドレス(TT_SRPT
_EA)は、このタイトルサーチポインタテーブル(T
T_SRPT)752の先頭バイトからの相対的なバイ
ト数で記載される。
【0350】また、図15に示すように、各タイトルサ
ーチポインタ(TT_SRP)752Bには、タイトル
の再生タイプ(TT_PB_TY)と、アングル数(A
GL_Ns)と、パートオブタイトル数(PTT_N
s)と、該当タイトルのパレンタル識別子フィールド
(TT_PTL_ID_FLD)と、ビデオタイトルセ
ット番号(VTSN)と、ビデオタイトルセットのタイ
トル数(VTS_TTN)と、ビデオタイトルセットの
スタートアドレス(VTS_SA)とが記載されてい
る。
【0351】図15のタイトルサーチポインタTT_S
RPに含まれる1バイト(8ビット)のタイトルの再生
タイプ(TT_PB_TY)には、図16に示すよう
に、予約ビットb7と、タイトルタイプフラグ(TT_
TY)b6と、4つのタイトル再生タイプフラグ(TT
_PB_TY1〜TT_PB_TY4)b5〜b2と、
2つのユーザ操作禁止フラグ(UOP1;UOP0)b
1〜b0が記述される。タイトル再生タイプフラグ(T
T_PB_TY1〜TT_PB_TY4)は、リンク/
ジャンプ/コール等の指令の有無を示す。
【0352】タイトルタイプフラグ(TT_TY)が0
b(バイナリ0)のときは、該当タイトルが1シーケン
シャルプログラムチェーンのタイトルであることが示さ
れ、フラグ(TT_TY)が1bのときは、該当タイト
ルが1ランダムプログラムチェーンのタイトルあるいは
マルチプログラムチェーンのタイトルであることが示さ
れる。
【0353】また、各再生タイプフラグビット(TT_
PB_TY1〜TT_PB_TY4)によって、そのビ
ット内容が0bのときはセルコマンドあるいはボタンコ
マンドにリンク/ジャンプ/コール等の指令がないこと
が示され、そのビット内容が1bのときはセルコマンド
あるいはボタンコマンドにリンク/ジャンプ/コール等
の指令が存在することが示される。
【0354】また、各ユーザ操作禁止フラグビット(U
OP1;UOP0)によって、そのビット内容が0bの
ときは対応するユーザ操作(パートオブタイトルの再生
/検索;タイトル内の時間再生/時間検索)が許可され
ていることが示され、そのビット内容が1bのときは対
応するユーザ操作が禁止されていることが示される。
【0355】各ユーザ操作禁止フラグビット(UOP
1;UOP0)が記述されたタイトル再生タイプ(TT
_PB_TY)は、図6のビデオマネージャVMGの下
位階層に埋め込まれている。すなわち、図17に示すよ
うに、ビデオマネージャVMGに含まれるビデオマネー
ジャ情報VMGIがタイトルサーチポインタテーブルT
T_SRPT(図11)を含み、このタイトルサーチポ
インタテーブルTT_SRPTがタイトルサーチポイン
タTT_SRP(図13)を含み、このタイトルサーチ
ポインタTT_SRPがタイトル再生タイプTT_PB
_TY(図15)を含む。このようにVMG/VMGI
/TT_SRPT/TT_SRP/TT_PB_TYと
いった階層パスを辿ることにより、上記ユーザ操作禁止
フラグビット(UOP1;UOP0)を獲得できる。
【0356】図15のタイトルサーチポインタTT_S
RPに含まれるアングル数(AGL_Ns)には、該当
タイトル内のアングルブロック内のアングル数(#1〜
#9)が記述される。パートオブタイトル数(PTT_
Ns)には、タイトル内の部分タイトル(たとえば複数
のチャプターに分割されたタイトル)の番号(たとえば
チャプター番号)が記述される。タイトルのパレンタル
識別子フィールド(TT_PTL_ID_FLD)に
は、該当タイトルのパレンタルIDフィールドが記述さ
れる。このパレンタルIDフィールドの記述内容に基づ
いて、該当タイトルの所定部分(1カ所若しくは複数箇
所)の再生を所定の禁止レベルで制限できる。
【0357】ビデオタイトルセット番号(VTSN)に
は、該当タイトルが含まれるビデオタイトルセットを示
すビデオタイトルセット番号(#1〜#99)が記述さ
れる。ビデオタイトルセットのタイトル数(VTS_T
TN)には、ビデオタイトルセットのタイトル番号が記
述される。このタイトル数(VTS_TTN)は、ビデ
オタイトルセット番号(VTSN)で示されるビデオタ
イトルセットのパートオブタイトルサーチポインタテー
ブル(VTS_PTT_SRPT)内の対応タイトルユ
ニット(TTU)にアクセスするために用いられる。ビ
デオタイトルセットスタートアドレス(VTS_SA)
には、ビデオタイトルセット番号(VTSN)で示され
るビデオタイトルセット(VTS)のスタートアドレス
が記述される。
【0358】上述したタイトルサーチポインタ(TT_
SRP)752Bの内容によって、これから再生される
ビデオタイトルセット(VTS)72が特定されるとと
もに、そのビデオタイトルセット(VTS)72の光デ
ィスク10上での格納位置が特定される。その際、ビデ
オタイトルセット(VTS)72のスタートアドレス
(VTS_SA)は、ビデオタイトルセット番号(VT
SN)で指定されたタイトルセットに対する論理ブロッ
ク数で記載される。
【0359】図11のビデオマネージャVMG内に設け
られたビデオマネージャーメニューPGCIユニットテ
ーブル(VMGM_PGCI_UT)753には、ビデ
オマネージャーメニュー用のビデオオブジェクトセット
(VMGM_VOBS)76に関する情報が記載され
る。このテーブル(VMGM_PGCI_UT)753
は、ビデオマネージャーメニュー用のビデオオブジェク
トセット(VMGM_VOBS)76にビデオマネージ
ャーメニュー(VMGM)が存在する際には必須のテー
ブルとなる。
【0360】ビデオマネージャーメニューPGCIユニ
ットテーブル(VMGM_PGCI_UT)753は、
ビデオマネージャーメニュー用のビデオオブジェクトセ
ット(VMGM_VOBS)76が設けられる場合には
必須項目であり、各言語毎に設けられたビデオマネージ
ャーメニュー(VMGM)を再現するためのプログラム
チェーンについての情報が記述されている。
【0361】このビデオマネージャーメニューPGCI
ユニットテーブル(VMGM_PGCI_UT)753
を参照することによって、ビデオマネージャメニュー用
ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)76
中の指定された言語のプログラムチェーンを獲得して、
指定言語のメニューを表示出力できるようになる。
【0362】図18に示すように、ビデオマネージャー
メニューPGCIユニットテーブル(VMGM_PGC
I_UT)753は、ビデオマネージャーメニューPG
CIユニットテーブル情報(VMGM_PGCI_UT
I)753Aと、n個のビデオマネージャーメニュー言
語ユニットサーチポインタ(VMGM_LU_SRP)
753Bと、n個のビデオマネージャーメニュー言語ユ
ニット(VMGM_LU)753Cとから構成されてい
る。
【0363】ビデオマネージャーメニューPGCIユニ
ットテーブル情報(VMGM_PGCI_UTI)75
3Aには、図19に示すように、ビデオマネージャメニ
ュー言語ユニットの番号(VMGM_LU_Ns)およ
びビデオマネージャーメニューPGCIユニットテーブ
ル(VMGM_PGCI_UT)753のエンドアドレ
ス(VMGM_PGCI_UT_EA)が記述される。
【0364】ビデオマネージャーメニュー言語ユニット
サーチポインタ(VMGM_LU_SRP)753Bに
は、図20に示すように、ビデオマネージャメニュー言
語コード(VMGM_LCD)およびビデオマネージャ
ーメニュー言語ユニット(VMGM_LU)753Cの
スタートアドレス(VMGM_LU_SA)が記述され
る。この記述は、番号#1から#nまでのビデオマネー
ジャーメニュー(VMGM)に対応した順序で行われ
る。
【0365】ビデオマネージャーメニュー言語ユニット
(VMGM_LU)753Cには、図21に示すよう
に、ビデオマネージャーメニュー言語ユニット情報(V
MGM_LUI)753CAと、番号#1から#nまで
のビデオマネージャメニュー用プログラムチェーンサー
チポインタ(VMGM_PGCI_SRP#n)753
CBと、ビデオマネージャメニュー用プログラムチェー
ン情報(VMGM_PGCI)753CCとが記述され
る。
【0366】ビデオマネージャーメニュー言語ユニット
情報(VMGM_LUI)753CAには、図22に示
すように、ビデオマネージャメニュー用プログラムチェ
ーンサーチポインタの番号(VMGM_PGCI_SR
P_Ns)およびビデオマネージャメニュー言語ユニッ
トのエンドアドレス(VMGM_LU_EA)が記述さ
れる。
【0367】ビデオマネージャメニュー用プログラムチ
ェーンサーチポインタ(VMGM_PGCI_SRP#
n)753CBには、図23に示すように、ビデオマネ
ージャメニュー用プログラムチェーンのカテゴリー(V
MGM_PGC_CAT)およびビデオマネージャメニ
ュー用プログラムチェーン情報のスタートアドレス(V
MGM_PGCI_SA)が記述される。
【0368】ビデオマネージャメニュー用プログラムチ
ェーンのカテゴリー(VMGM_PGC_CAT)は、
図24に示すように32ビット(4バイト)で構成され
ている。このカテゴリー(VMGM_PGC_CAT)
において、最初の8ビットはパレンタルIDフィールド
(PTL_ID_FLD)の下位ビットに割り当てら
れ、次の8ビットはパレンタルIDフィールド(PTL
_ID_FLD)の上位ビットに割り当てられ、次の4
ビットは予約領域とされ、次の2ビットでブロックタイ
プが指定され、次の2ビットでブロックモードが指定さ
れ、次の4ビットでメニューIDが指定され、次の3ビ
ットは予約領域とされ、最後の1ビット(32ビット
目)でエントリータイプが指定される。
【0369】エントリータイプビットは、該当プログラ
ムチェーン(PGC)がエントリーされるか否かを示す
フラグであり、その内容がたとえば0b(バイナリ0)
ならエントリープログラムチェーンではないことが示さ
れ、それが1bならエントリープログラムチェーンであ
ることが示される。
【0370】メニューIDには、該当プログラムチェー
ンがメニューデータであるかどうか、またメニューデー
タであればどのようなメニューを指定するのかが、記述
される。
【0371】すなわち、前記エントリータイプが0bで
あればメニューIDには0000bがエンターされる。
このエントリータイプが1bであれば、メニューIDに
は、タイトルメニューを示す0010bがエンターされ
るか、その他の用途(タイトルメニュー以外のメニュー
指定など)に用いられる4ビットバイナリデータ(00
00bおよび0010b以外)がエンターされる。
【0372】ブロックモードの内容が00bのときは該
当ブロック内のプログラムチェーン(PGC)ではない
ことが示され、それが01bのときは該当ブロック内の
最初のプログラムチェーンであることが示され、それが
10bのときは該当ブロック中のプログラムチェーンで
あることが示され、それが11bであれば該当ブロック
内の最後のプログラムチェーンであることが示される。
【0373】ブロックタイプの内容が00bのときは、
該当ブロックの一部ではないことが示され、それが01
bのときはパレンタルブロック(特定条件下でのみ再生
が許される情報を含むブロック)であることが示され
る。10bおよび11bは他目的のために予約されてい
る。
【0374】パレンタルIDフィールドは、該当プログ
ラムチェーン内の特定情報の再生が許可されるか否かを
判定するフラグ列を格納する部分であり、たとえばパレ
ンタルIDフィールドの上位ビットとそれに対応する下
位ビットの内容が一致したときにのみ、再生が許可され
るようになっている。
【0375】図23のビデオマネージャメニュー用プロ
グラムチェーン情報のスタートアドレス(VMGM_P
GCI_SA)は、ビデオマネージャメニューの言語ユ
ニット(VMGM_LU)の最初のバイトからの相対ブ
ロック数でもって、ビデオマネージャメニューのプログ
ラムチェーン情報(VMGM_PGCI)のスタートア
ドレスを記述したものである。
【0376】なお、図11のビデオマネージャ情報(V
MGI)75にビデオマネージャーメニューPGCIユ
ニットテーブル(VMGM_PGCI_UT)753が
ない場合には、そのスタートアドレスには“00000
000h”が記載される。
【0377】図7に示したように、光ディスク10の記
録データ階層構造の下層には、各ビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)85毎に、その先頭にナビゲーショ
ンパック(NVパック)86が設けられている。このナ
ビゲーションパック86は、たとえば以下のように構成
される。
【0378】すなわち、図25に示すように、このナビ
ゲーションパック86は、14バイトのパックヘッダ1
10、24バイトのシステムヘッダ111および2つの
パケット(116、117)を含む2010バイトのナ
ビゲーションデータで構成される。このナビゲーション
データを構成する2つのパケットとは、再生制御情報
(プレゼンテーション制御情報;PCI)パケット(P
CI_PKT)116およびデータサーチ情報(DS
I)パケット(DSI_PKT)117である。
【0379】PCIパケット116は、6バイトのパケ
ットヘッダ112A、1バイトのサブストリーム識別子
112B、および979バイトのPCIデータ113で
構成される。サブストリーム識別子112Bの8ビット
コード「00000000」によりPCIデータ113
のデータストリームが指定される。
【0380】また、DSIパケット117は、6バイト
のパケットヘッダ114A、1バイトのサブストリーム
識別子114B、および1017バイトのDSIデータ
115で構成される。サブストリーム識別子114Bの
8ビットコード「00000001」によりDSIデー
タ115のデータストリームが指定される。
【0381】このように構成されたナビゲーションパッ
ク86の1パックデータ長は、光ディスク10上の1論
理セクタに相当する2048バイト(略して2kバイ
ト)となる。
【0382】このナビゲーションパック86は、図26
に例示するビデオオブジェクトユニット(VOBU#
n)85または対応するグループオブピクチャー(GO
P)中の最初のデータが含まれるビデオパック(図7で
いえば下段左から2番目のビデオパック88)の直前に
配置することができる。ビデオオブジェクトユニット
(VOBU)85がビデオパックを含まない場合は、ナ
ビゲーションパック86は、対応GOPの最初のオーデ
ィオパックまたは副映像パックを含むオブジェクトユニ
ットの先頭に配置される。
【0383】なお、ここで必要なことは、ビデオオブジ
ェクトユニット(VOBU)85の先頭にナビゲーショ
ンパック86が配置されることのみである。
【0384】このようにビデオオブジェクトユニット
(VOBU85)がビデオパックを含まない場合であっ
ても、ビデオオブジェクトユニットがビデオパックを含
んでいる場合と同様に、ビデオオブジェクトユニットの
再生時間は、ビデオが再生される単位を基準に定められ
る。
【0385】ここで、グループオブピクチャー(GO
P)とは、MPEGの規格に従って圧縮された連続する
複数画面のデータ列である。この圧縮データを伸張する
と連続した複数フレームの画像データが得られ、この画
像データによって動画を再生することができる。
【0386】パックヘッダ110およびシステムヘッダ
111は、MPEG2のシステムレーヤで定義される。
すなわちパックヘッダ110には、パック開始コード、
システムクロックリファレンス(SCR)および多重化
レートの情報が格納され、システムヘッダ111には、
ビットレート、ストリームIDが記載される。同様に、
PCIパケット116のパケットヘッダ112Aおよび
DSIパケット117のパケットヘッダ114Aには、
MPEG2のシステムレーヤに定められているように、
パケット開始コード、パケット長およびストリームID
が格納されている。
【0387】図25のナビゲーションパック86に格納
されるPCIパケット116およびDSIパケット11
7の階層構造を図7に当てはめると、以下のようになる
(階層レベルはスラッシュで区切っている)。
【0388】VOBS/VOB/CELL/VOBU/NV-PACK/PCI&DSI 上記階層構造の最下層にあるPCIパケット116に後
述するノンシームレス再生のためのアングル情報(図3
1のNSML_AGLI)が格納され、同じく最下層に
あるDSIパケット117に後述するシームレス再生の
ためのアングル情報(図37のSML_AGLI)が格
納されるようになっている。この実施の形態においてマ
ルチアングル再生を行なう場合は、上記階層構造中のP
CIパケット116またはDSIパケット117から必
要なアングル情報を取り出すことになる。
【0389】図25に示すように、各ビデオオブジェク
トユニット(VOBU#n〜)の先頭に配置されたナビ
ゲーションパック(NV_PCK#n)86は、PCI
パケット(PCI_PKT#n)116およびDSIパ
ケット(DSI_PKT#n)117を含んでいる。
【0390】PCIパケット116は、図26に示すよ
うに、ビデオオブジェクトユニット(VOBU#n)8
5内のビデオデータの再生状態に同期して表示内容(プ
レゼンテーション内容)を変更するためのナビゲーショ
ンデータであるPCIデータ(PCIn)113を含
む。
【0391】このPCIデータ113は、図27に示す
ように、60バイトのPCI一般情報(PCI_GI)
と、36バイトのノンシームレス再生用アングル情報
(NSML_AGLI)と、694バイトのハイライト
情報(HLI)と、189バイトの記録情報(REC
I)を含んでいる。この記録情報(RECI)は、国際
標準の著作権管理コード(ISRC)を含むことができ
る。
【0392】図28に示すように、PCI一般情報(P
CI_GI)には、ナビゲーションパックの論理ブロッ
ク番号(NV_PCK_LBN)と、ビデオオブジェク
トユニット(VOBU)のカテゴリー(VOBU_CA
T)と;ビデオオブジェクトユニット(VOBU)のユ
ーザ操作制御(VOBU_UOP_CTL)と、ビデオ
オブジェクトユニット(VOBU)の表示開始時間(V
OBU_S_PTM)と、ビデオオブジェクトユニット
(VOBU)の表示終了時間(VOBU_E_PTM)
と、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内のシー
ケンス末尾の表示終了時間(VOBU_SE_PTM)
と、セル経過時間(C_ELTM)とが記載される。
【0393】ここで、上記論理ブロック番号(NV_P
CK_LBN)は、再生制御情報(PCI)が含まれる
ナビゲーションパックのアドレス(記録位置)を、その
PCIが含まれたビデオオブジェクトセット(VOB
S)の最初の論理ブロックからの相対ブロック数で示し
たものである。
【0394】上記カテゴリー(VOBU_CAT)は、
再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブジェクト
ユニット(VOBU)内のビデオおよび副映像に対応す
るアナログ信号のコピープロテクトの内容を記載したも
のである。
【0395】上記ユーザ操作制御(VOBU_UOP_
CTL)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオ
オブジェクトユニット(VOBU)の表示(プレゼンテ
ーション)期間中に禁止されるユーザ操作を記載したも
のである。
【0396】上記表示開始時間(VOBU_S_PT
M)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)の表示(プレゼンテーシ
ョン)開始時間を記載したものである。より具体的にい
うと、このVOBU_S_PTMは、ビデオオブジェク
トユニット(VOBU)内の最初のGOPの表示順序に
おける最初の映像(最初のピクチャー)の表示開始時間
を指す。
【0397】上記表示終了時間(VOBU_E_PT
M)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)の表示(プレゼンテーシ
ョン)終了時間を記載したものである。より具体的にい
うと、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内のビ
デオデータが連続しているときは、このVOBU_E_
PTMは、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内
の最後のGOPの表示順序における最後の映像(最後の
ピクチャー)の表示終了時間を指す。
【0398】一方、ビデオオブジェクトユニット(VO
BU)内にビデオデータが存在しないとき、あるいはそ
のビデオオブジェクトユニット(VOBU)の再生が停
止されたときは、このVOBU_E_PTMは、フィー
ルド間隔(NTSCビデオでは1/60秒)の時間グリ
ッドにアラインされた仮想的なビデオデータの終了時間
を指すようになる。
【0399】上記表示終了時間(VOBU_SE_PT
M)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)内のビデオデータのシー
ケンスエンドコードによる、表示(プレゼンテーショ
ン)終了時間を記載したものである。より具体的にいう
と、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内のシー
ケンスエンドコードが含まれるところの、表示順序の最
後の映像(最後のピクチャー)の表示終了時間を指す。
ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内にシーケン
スエンドコード付の映像(ピクチャー)が存在しないと
きは、VOBU_SE_PTMに00000000h
(hはヘキサデシマルの意)がエンターされる。
【0400】上記セル経過時間(C_ELTM)は、再
生制御情報(PCI)が含まれるセルの表示順序におけ
る最初のビデオフレームから、このPCIが含まれるビ
デオオブジェクトユニット(VOBU)の表示順序にお
ける最初のビデオフレームまでの相対的な表示(プレゼ
ンテーション)時間を、BCD形式の時間、分、秒およ
びフレームで記述したものである。ビデオオブジェクト
ユニット(VOBU)内にビデオデータがないときは、
前記仮想的なビデオデータの最初のビデオフレームが、
上記ビデオフレームとして使用される。
【0401】図29は、図28に示したビデオオブジェ
クトユニットのユーザ操作制御VOBU_UOP_CT
Lの内容を説明する図である。
【0402】このユーザ操作制御VOBU_UOP_C
TLは、4バイト(32ビット)で構成され、その中に
含まれるユーザ操作禁止フラグUOP3〜UOP16お
よびUOP18〜UOP24によって、再生中のVOB
Uにおける特定操作の可否を決定している(詳細は図1
20を参照して後述する)。すなわち、図16のUOP
0およびUOP1と同様に、各ユーザ操作禁止フラグビ
ット(UOP3〜UOP16;UOP18〜UOP2
4)によって、そのビット内容が0bのときは対応する
ユーザ操作が許可されていることが示され、そのビット
内容が1bのときは対応するユーザ操作が禁止されてい
ることが示される。
【0403】ビデオオブジェクトユニットVOBUでの
ユーザ操作禁止フラグビット(UOP3〜UOP16;
UOP18〜UOP24)が記述されたユーザ操作制御
VOBU_UOP_CTLは、図6のビデオタイトルセ
ットVTSの下位階層に埋め込まれている。すなわち、
図30に示すように、ビデオタイトルセットVTSに含
まれるビデオオブジェクトセットVOBSがナビゲーシ
ョンパックNV_PCK(図25)を含み、このナビゲ
ーションパックNV_PCKが再生制御情報PCI(図
26)を含み、この再生制御情報PCIがPCI一般情
報PCI_GI(図27)を含み、このPCI一般情報
PCI_GIがユーザ操作制御VOBU_UOP_CT
L(図28)を含む。このようにVTS/VOBS/N
V_PCK/PCI/PCI_GI/VOBU_UOP
_CTLといった階層パスを辿ることにより、上記ユー
ザ操作禁止フラグビット(UOP3〜UOP16;UO
P18〜UOP24)を獲得できる。
【0404】図31は、図27のアングル情報(NSM
L_AGLI)が書き込まれたテーブルの内容を示す。
図31に示すように、アングル情報(NSML_AGL
I)には、アングルブロックを構成するマルチアングル
の数#nだけ、飛び先のアングルセル(切替先アングル
を構成するセル;AGL_C#n)のスタートアドレス
(NSML_AGL_C#n_DSTA)が記載され
る。
【0405】このスタートアドレス(NSML_AGL
_C#n_DSTA)は、再生制御情報(PCI)が含
まれるナビゲーションパックの論理ブロックからの相対
論理ブロック数によって、飛び先アングルセル(AGL
_C#n)内のビデオオブジェクトユニット(VOB
U)のスタートアドレスを記述したもので、図32に示
すような32ビット(4バイト)構成を持っている。
【0406】すなわち、最初の1バイトでアングルセル
(AGL_C#n)の下位8ビットが構成され、続く2
バイトでアングルセル(AGL_C#n)の中間8+8
ビットが構成され、続く7ビットでアングルセル(AG
L_C#n)の上位7ビットが構成され、最後の1ビッ
ト(32ビット目)はアングルセルのロケーションフラ
グ(AGL_C location)として用いられるようにな
っている。
【0407】アングルセルのロケーションフラグ(AG
L_C location)は、該当再生制御情報(PCI)が
含まれるナビゲーションパック(NV_PCK)の前に
飛び先が配置されているかどうかを記述するものであ
る。すなわち、フラグ(AGL_C location)が0b
(バイナリ0)であれば飛び先がナビゲーションパック
の後であることが示され、それが1bであれば飛び先が
ナビゲーションパックの前あるいはナビゲーションパッ
クそのものであることが示される。
【0408】上記飛び先セルのビデオオブジェクトユニ
ット(VOBU)の再生(プレゼンテーション)開始時
間は、上記再生制御情報(PCI)が含まれるVOBU
の再生開始と同時刻(図33のt20)か、その直前/
直後のVOBUの開始時間(図33のt10)に選ばれ
る。
【0409】なお、後述するが、図25のDSIデータ
115を用いたアングル変更シームレス再生では、飛び
先セルのビデオオブジェクトユニット(VOBU)の再
生(プレゼンテーション)開始時間は、アングル変更が
行われた(t70)直後のインターリーブドユニット中
の先頭VOBUの再生時間(図36のt80)に選ばれ
る。
【0410】PCIデータ113によって制御されるア
ングルセル(AGL_C#i;i=1〜n)は、図33
に示すように、ビデオオブジェクトユニット(VOB
U)85の単位(再生時間で0.4秒〜1.2秒相当)
で変更することができる。図33では、再生順序にした
がってビデオオブジェクトユニット(VOBU)85に
連続番号#nが付されている。
【0411】アングルブロック中のアングルセル(AG
L_C#i;i=1〜n)は、再生時間の流れの中では
並列に配置される。また、アングルブロック以外のセル
との関係では、アングルブロックのセルは再生時間の流
れの中で前後のセルと直列に配置される。
【0412】ここで、あるアングルセル(AGL_C#
i)の再生番号#n(たとえばn=2)に対応する他の
アングルセル(AGL_C#1あるいはAGL_C#
9)84のビデオオブジェクトユニット(VOBU#
n;n=1または2)85には、再生番号#2のビデオ
オブジェクトユニット(VOBU#2)85と同一時刻
(t20)の別アングルデータ(VOBU#2)あるい
は最も近いそれ以前(t10)の別アングルデータ(V
OBU#1)が格納されている。
【0413】たとえば、あるアングルセル(AGL_C
#i)84において、ピッチヤーおよびバッターの入っ
た全景によって投球/打撃の一連の動作が映し出される
ビデオデータとして、ビデオオブジェクトユニットVO
BU#n85が連続配列されているとする。また、他の
アングルセル(AGL_C#1)84には打撃フォーム
を鑑賞するためにバッターのみが画面に映し出されるビ
デオデータとしてビデオオブジェクトユニットVOBU
85が連続配列され、さらに他のアングルセル(AGL
_C#9)84にはピッチャーの表情のみが画面に映し
出されるビデオデータとしてビデオオブジェクトユニッ
トVOBU85が連続して配列されていると仮定する。
【0414】始めアングルセル#i(AGL_C#i)
のビデオを視聴中、バッターがボールを打った瞬間に、
視聴者が再生アングルをアングルセル#1に変更したと
する。すなわち、バッターが打った瞬間に再生アングル
がバッターのみが映し出されるカメラアングルに変更さ
れたとする。すると、ボールを打った後の画面からでは
なく、たとえばバットスイング開始直前からの画面にア
ングル変更される(VOBU1個分以内の0.4秒〜
1.2秒ほど時間の流れが逆戻る)。
【0415】また、アングルセル#i(AGL_C#
i)のビデオ視聴中、バッターがボールを打った瞬間に
アングルセル#9に変更されると、すなわちピッチャー
がボールを打たれた瞬間に再生アングルがピッチヤーの
みのカメラアングルに変更されると、打たれた瞬間のピ
ッチヤーの表情が画面に表示され、ピッチヤーの心理的
な変化を鑑賞することができる。
【0416】このようなアングルセルのスタートアドレ
ス(NSML_AGL_C#n_DSTA)の記述によ
って、具体的には、次のようなアングル変更(ストーリ
展開上での時間の流れが逆戻る不連続なノンシームレス
再生)も実現できる。
【0417】ここでは、野球の試合でピッチヤーAが投
球してからバッターBが打ち、その打球がホームランと
なるまでの一連の場面を想定したアングル変更を説明す
る。
【0418】図33において、各アングルセル(AGL
_C#i;I=1〜9)はバッターBがピッチャーAの
投球をホームランする同一イベントを、種々なカメラア
ングルで撮影したビデオ情報を含んでいるとする。たと
えば、アングルセルAGL_C#1は1塁側内野席に設
置されたカメラからのビデオ情報を含み、アングルセル
AGL_C#i(たとえばi=5)はバックネット裏に
設置されたカメラからのビデオ情報を含み、アングルセ
ルAGL_C#9はセンターからピッチャーBの背中越
しにバッターAを捕らえるように設置されたカメラから
のビデオ情報を含んでいるとする。
【0419】図1または図2の再生装置で上記アングル
セル(AGL_C#i;i=5)を含む光ディスク10
を観賞中の視聴者が、図示しないアングルマークの点滅
により現在アングル変更が可能なことを知り、図3のリ
モートコントローラ5のアングルボタン5angおよび
番号ボタン(テンキー)5tを用いて、再生アングルを
#5から#9に切り替えたとする。(そのとき、たとえ
ばアングルボタン5angが押された瞬間に再生中の画
像がフリーズし、そこで一時停止する。) そのあと視聴者がアングルボタン5angを押してアン
グル変更再生に入ると(図33の時間t30)、図1の
システムCPU部50は、図31のアングル情報(NS
ML_AGLI)を参照して、セル番号#9の飛び先ア
ドレスを獲得する(ここではVOBU#2のスタートア
ドレス)。そして光ディスク10に記録されたアングル
#9のビデオ情報(VOBU#2以降)を時間t20か
ら再生する。(それまでフリーズしていたアングル#5
の画面がアングル#9の画面に切り替わり、動画再生に
入る。) いま図33のVOBU#2以降がバッターBのバットが
ボールにミートした瞬間以降のビデオデータであるとす
ると、バックネット裏からのカメラアングル(#5)で
ボールがミートされた瞬間の映像は、センターからのカ
メラアングル(#9)でボールがミートされた瞬間の映
像に切り替わり、そこからボールがスタンドに飛び込ん
でくるまでのシーンが再生される。
【0420】一方、視聴者が図3のリモートコントロー
ラ5のアングルボタン5angおよび番号ボタン(テン
キー)5tを用いて、再生アングルを#5から#1に切
り替えたとする。
【0421】そのあと視聴者がアングルボタン5ang
を押してアングル変更再生に入ると(図33の時間t3
0)、図1のシステムCPU部50は、図31のアング
ル情報(NSML_AGLI)を参照して、セル番号#
1の飛び先アドレスを獲得する(ここではVOBU#1
のスタートアドレス)。ここでの飛び先アドレスを#1
とするか#2とするかは、光ディスク10のプロバイダ
(ソフトウエア制作者)が図31の情報テーブルの中に
どのアドレスを書き込むかによって決まる。そして光デ
ィスク10に記録されたアングル#9のビデオ情報(V
OBU#1以降)を時間t10から再生する。
【0422】図33のVOBU#1以降が、ピッチャー
AがバッターBへボールを投げる直前からの映像である
とすると、バックネット裏からのカメラアングル(#
5)でボールがミートされた瞬間の映像は、1塁内野ス
タンドからのカメラアングル(#1)でピッチャーがホ
ームランボールを投げる直前の映像に切り替わる。する
と、視聴者は、画面右側からピッチャーAがボールを投
げ、画面左側のバッターBがそのボールを打ち、打球が
画面右側のライトスタンドに突き刺さるまでのシーンを
見ることができる。
【0423】なお、図31の情報テーブルのNSML_
AGL_C1_DSTAにアングルAGL_C#1のV
OBU#1より以前のセルアドレスを書き込んで置け
ば、アングル#iからアングル#1への切り替えに伴い
時間t10以前からの別アングル再生も可能となる。
(この場合は1秒以上時間が逆戻ったノンシームレスア
ングル変更ができる。) アングル変更に伴い大幅に時間を逆戻らせたいときは、
VOBU単位のアングル変更に、より大きな時間単位の
サーチ動作を組合せても良い。たとえば、図7のビデオ
オブジェクト(VOB_IDN2)83中のあるアング
ルセル(#5)を再生中にアングル切替操作を行い、ビ
デオオブジェクト(VOB_IDN1)中の別アングル
セル(#9)のカメラアングルから再生を開始すること
は、(そのような要求があれば)可能である。
【0424】いずれにせよ、図33の例では、アングル
切り替えに伴い再生時間(ストーリ展開上の時間の流
れ)が前に逆戻ることから、時間的に不連続なノンシー
ムレス再生となる。
【0425】図25に示したDSIパケット117は、
図34に示すように、ビデオオブジェクトユニット(V
OBU#n)85をサーチするためのナビゲーションデ
ータであるDSIデータ(DSIn)115を含む。
【0426】DSIデータ115は、図35に示すよう
に、32バイトのDSI一般情報(DSI_GI)と、
148バイトのシームレス再生情報と、54バイトのシ
ームレス再生用アングル情報(SML_AGLI)と、
168バイトのビデオオブジェクトユニット用サーチ情
報(VOBU_SRI)と、144バイトの同期再生情
報(SYNCI)とを含んでいる。
【0427】DSI一般情報(DSI_GI)には、図
36に示すように、DSIデータ115全体に関する情
報が記述されている。すなわち、DSI一般情報(DS
I_GI)には、初めにナビゲーションパック86のシ
ステム時刻基準参照値(NV_PCK_SCR)が記載
されている(SCRはシステムクロックリファレンスの
略)。
【0428】このシステム時刻基準参照値(NV_PC
K_SCR)は、図1の各部に組み込まれているシステ
ムタイムクロック(=STC;図示せず)にロードされ
る。このSTCを基準にして、図1の再生装置におい
て、ビデオパック、オーディオパックおよび副映像パッ
クがそれぞれビデオ、オーディオおよび副映像デコーダ
部58、60、62でデコードされ、デコードされた映
像および音声がモニタ部6およびスピーカ部8L/8R
で再生される。
【0429】次に、DSI一般情報(DSI_GI)に
は、DSIパケット117が含まれるビデオオブジェク
トセット82の論理ブロックの先頭からの相対論理ブロ
ック数(RLBN)でもってこのDSIパケットが含ま
れるナビゲーションパック86のアドレス(スタートア
ドレス)を記述した、ナビゲーションパック論理ブロッ
ク数(NV_PCK_LBN)が記載される。
【0430】さらに、DSI一般情報(DSI_GI)
には、DSIパケット117が含まれるビデオオブジェ
クトユニット85の先頭論理ブロックからの相対論理ブ
ロック数(RLBN)でもってこのビデオオブジェクト
ユニット85内の最終パックのアドレスを記述した、ビ
デオオブジェクトユニットエンドアドレス(VOBU_
EA)が記載される。
【0431】さらに、DSI一般情報(DSI_GI)
には、DSIパケット117が記録されたビデオオブジ
ェクトユニット85の先頭論理ブロックからの相対ブロ
ック数(RLBN)でもって、このDSIパケットの後
に来る最初のエンコーデッドリファレンスピクチャー
(最初のIピクチャー)の最終データが記録されている
ビデオパケット88のアドレスを記述した、ビデオオブ
ジェクトユニット第1リファレンスピクチャーエンドア
ドレス(VOBU_1STREF_EA)が記載され
る。もしこのビデオオブジェクトユニット85がIピク
チャーを含まない(あるいはビデオデータを含まない)
ときは、このVOBU_1STREF_EAには000
00000hが書き込まれる。
【0432】さらに、DSI一般情報(DSI_GI)
には、DSIパケット117が記録されたビデオオブジ
ェクトユニット85の先頭論理ブロックからの相対ブロ
ック数(RLBN)でもって、このDSIパケットの後
に来る2番目のエンコーデッドリファレンスピクチャー
(IピクチャーまたはPピクチャー;通常は最初のPピ
クチャー)の最終データが記録されているビデオパケッ
ト88のアドレスを記述した、ビデオオブジェクトユニ
ット第2リファレンスピクチャーエンドアドレス(VO
BU_2NDREF_EA)が記載される。もしこのビ
デオオブジェクトユニット85が第2リファレンスピク
チャーを含まないときは、このVOBU_2NDREF
_EAには00000000hが書き込まれる。
【0433】さらに、DSI一般情報(DSI_GI)
には、DSIパケット117が記録されたビデオオブジ
ェクトユニット85の先頭論理ブロックからの相対ブロ
ック数(RLBN)でもって、このDSIパケットの後
に来る3番目のエンコーデッドリファレンスピクチャー
(IピクチャーまたはPピクチャー;通常は2番目のP
ピクチャー)の最終データが記録されているビデオパケ
ット88のアドレスを記述した、ビデオオブジェクトユ
ニット第3リファレンスピクチャーエンドアドレス(V
OBU_3RDREF_EA)が記載される。もしこの
ビデオオブジェクトユニット85が第3リファレンスピ
クチャーを含まないときは、このVOBU_3RDRE
F_EAには00000000hが書き込まれる。
【0434】なお、ビデオオブジェクトユニット(VO
BU)は、通常、いくつかのグループオブピクチャー
(GOP)を含んでいる。この場合、上記第2および第
3リファレンスピクチャーは、第1リファレンスピクチ
ャーの属するグループオブピクチャー(GOP)以外の
GOPに属するものであってもよい。その際、上記エン
ドアドレス(VOBU_2NDREF_EAおよびVO
BU_3RDREF_EA)は、グループオブピクチャ
ー(GOP)の境界を跨って算出される。
【0435】さらに、DSI一般情報(DSI_GI)
には、DSIパケット117が含まれるビデオオブジェ
クト83の識別番号(VOBU_VOB_IDN)が記
載される。
【0436】さらに、DSI一般情報(DSI_GI)
には、DSIパケット117が含まれるセル84の識別
番号(VOBU_C_IDN)が記載される。
【0437】さらに、DSI一般情報(DSI_GI)
には、図28の再生制御情報一般情報(PCI_GI)
のテーブル内のセル経過時間(C_ELTM)と同一内
容のセル経過時間(C_ELTM)が記載される。
【0438】図37のシームレス再生用アングル情報
(SML_AGLI)には、PCIデータ113のノン
シームレス再生用アングル情報(NSML_AGLI)
と同様な、飛び先アングルセルのアドレスが記載されて
いる。
【0439】図37に示すように、アングル情報(SM
L_AGLI)には、選択可能なアングルの数だけ、飛
び先のアングルセル(AGL_C#n)のスタートアド
レスおよびセルサイズを示すシームレスアングルセル飛
び先(SML_AGL_Cn_DSTA)が記載され
る。このSML_AGL_Cn_DSTAは、図38に
示すように、48ビット(6バイト)で構成されてい
る。
【0440】すなわち、最初の2バイト(下位16ビッ
ト)でアングルセル(AGL_C#n)の飛び先インタ
ーリーブドユニット(ILVU)のサイズが示され、続
く31ビットでアングルセル(AGL_C#n)の飛び
先アドレスが示され、最後の1ビット(48ビット目の
b47)でアングルセルの配置すなわちロケーションフ
ラグ(AGL_C location)が示されるようになって
いる。
【0441】ここでのロケーションフラグ(AGL_C
location)は、該当データサーチ情報(DSI)が含
まれるナビゲーションパック(NV_PCK)の前に飛
び先が配置されているかどうかを記述するものである。
すなわち、フラグ(AGL_C location)が0b(バ
イナリ0)であれば飛び先がナビゲーションパックの後
であることが示される。それが1bの場合の取り扱いは
とくに決まっていない。
【0442】このシームレス再生用アングル情報(SM
L_AGLI)は、アングル変更がシームレスに行われ
るときにのみ(つまりシームレスアングル変更フラグが
立っているときにのみ)有効な情報である。(このシー
ムレスアングル変更フラグが立っていないときはアング
ル変更がノンシームレスに行われ、その場合はノンシー
ムレス再生用アングル情報(NSML_AGLI)が有
効となる。) 上記飛び先のアングルセル(AGL_C#n)のスター
トアドレスは、DSIデータ115が含まれたあるアン
グルセルのインターリーブドユニット(ILU#nー
1)の再生完了時に、そのあと引き続いて再生されるべ
きアングルセル(AGL_C#n)のインターリーブド
ユニット(ILU#n)のスタートアドレスを、このD
SIデータ115が含まれるナビゲーションパック86
の論理ブロックからの相対論理ブロック数(RLBN)
でもって、記述したものである。
【0443】ここで、インターリーブドユニット(IL
U#n)とは、プログラム内容の観点からみれば各々連
続した複数のアングルセル(AGL_C#n)を、物理
的には光ディスク10上で互い違いに(細切れに)イン
ターリーブ記録する際の記録単位である。
【0444】このインターリーブドユニット(ILU#
n)を図7のビデオオブジェクトユニット(VOBU)
85に対応させてみると、複数アングルセルそれぞれの
1以上のVOBU(より細かく言えばVOBUを構成す
るビデオパックの集合)が光ディスク10のトラック上
でインターリーブ記録されることになる。(ちなみに、
各インターリーブドユニットは1以上のVOBUで構成
されるようになっている。) 図39の図解を例にとると、アングルセル(AGL_C
#1)ないしアングルセル(AGL_C#9)のインタ
ーリーブドユニット(ILU#1)が物理的に順番に
(光ディスク10の記録トラック上に)配置され、その
後にアングルセル(AGL_C#1)ないしアングルセ
ル(AGL_C#9)のインターリーブドユニット(I
LU#2)が物理的に順番に配置される。以下同様に、
AGL_C#1〜#9のILU#3が配置され、その後
にAGL_C#1〜#9のILU#4が配置されて行く
(各ILU#は1以上のVOBUで構成されている)。
【0445】アングルブロック中のアングルセル(AG
L_C#i;i=1〜n)は、再生時間の流れの中では
並列に配置される。また、アングルブロック以外のセル
との関係では、アングルブロックのセルは再生時間の流
れの中で前後のセルと直列に配置される。
【0446】以上のように、各アングルセル(#1〜#
9)の情報(複数VOBU)がインターリーブドユニッ
トILU#1、#2、#3、…の形で細切れにインター
リーブ記録された部分をインターリーブドブロックと呼
ぶ。そして、各アングルセルAGL_C#1〜AGL_
C#9のインターリーブドユニットILUは、たとえば
同じバッターのホームランシーンのような同一イベント
を種々なカメラアングルで捕らえた映像情報を、再生時
間が0.4秒〜1.2秒のビデオオブジェクトユニット
(VOBU)を単位として含んでいる。
【0447】図37に示したシームレス再生アングル情
報(SML_AGLI)に基づくアングルの変更が上記
インターリーブドブロックの再生中に行われる場合に
は、たとえば次のような動作が行われる。
【0448】すなわち、図39に示すように、DSIデ
ータ115が記録された現在再生中のアングルセル(A
GL_C#i)のインターリーブドユニット(ILU#
3)の再生時間(t60〜t80)の直後に続く飛び先
アングルセル(AGL_C#1または#9)のインター
リーブドユニット(ILU#4)に、図2の光ピックア
ップ31のトレース先が飛ぶ。
【0449】図39の例では、アングル切り替えに伴い
再生時間がセル切替直後の時間へ飛ぶことから、時間的
に連続したシームレス再生となる。
【0450】なお、上記アングル変更が行われないとき
は、インターリーブドブロック中のアングルセル(AG
L_C#i)を再生している間、光ピックアップ31
は、そのアングルセル(AGL_C#i)だけのインタ
ーリーブドユニットILU#1、#2、#3、…を、
(AGL_C#i以外のILU#1、#2、#3、…は
飛ばして)飛び飛びにトレースする。
【0451】前述したPCIのアングル情報(NSML
_AGLI)を用いた場合はビデオオブジェクトユニッ
ト(VOBU)単位(0.4秒〜1.2秒)で時間的に
逆戻るアングル変更がなされたが、DSIのアングル情
報(SML_AGLI)を用いた場合には、インターリ
ーブ記録されたセル単位(VOBU単位以上の時間間
隔)でアングルが変更され、時間的に連続して(逆戻ら
ないで)別アングルのシーンに変更される。
【0452】すなわち、再生制御情報(PCI)のアン
グル情報(NSML_AGLI)が時間的に不連続(ノ
ンシームレス)なアングル変更を記述しているのに対し
て、DSIのアングル情報(SML_AGLI)には、
時間的に連続(シームレス)するアングル変更を記述し
ている。
【0453】ここで、野球のゲームシーンを例として、
シームレスアングル変更をより具体的に説明する。ここ
で、アングルセルAGL_C#iは、ピッチャーAが投
球しその球をバッターBが打ちその打球がホームランと
なるシーンを内野席から連続撮影したビデオデータのス
トリームであり、アングルセルAGL_C#1は同じ場
面を外野席から撮影したビデオデータストリームである
とする。また、アングルセルAGL_C#9は、同じ場
面についてバッターBが属するチームの様子を撮影した
ビデオデータストリームであるとする。
【0454】いま、アングルセルAGL_C#iを鑑賞
している視聴者が、バッターBがボールを打った瞬間に
アングルセルAGL_C#1(外野席からのシーン)に
変更すると、バッターBの打撃直後から時間的に連続し
て、外野に(視聴者側に)打球が飛んでくる画面に切り
替わる。(切替途中で画面をフリーズさせない。) また、始めにアングルセルAGL_C#iを鑑賞してい
て打球がホームランとなった瞬間にアングルセルAGL
_C#9に変更すると、バッターBの属するチームの様
子が映し出されるアングルに切り替わる。すると、ホー
ムランで大騒ぎとなったチームの様子および監督の表情
が画面に表示される。
【0455】このようにPCIデータ113のアングル
情報(NSML_AGLI)およびDSIデータ115
のアングル情報(SML_AGLI)を適宜使い分ける
ことにより、視聴者にとって感覚上明らかに異なるマル
チアングルシーンの再現が可能になる。
【0456】プログラムチェーン(PGC)には、ファ
ーストプレイPGC(FP_PGC)、ビデオマネージ
ャメニューPGC(VMGM_PGC)、ビデオタイト
ルセットメニューPGC(VTSM_PGC)およびタ
イトルPGC(TT_PGC)の4種類がある。
【0457】これらのプログラムチェーン(PGC)
は、通常はプログラムチェーン情報(PGCI)と1以
上のビデオオブジェクト(VOB;それぞれ1以上のセ
ルを含む)とで構成されるが、ビデオオブジェクトなし
でプログラムチェーン情報(PGCI)だけのプログラ
ムチェーン(PGC)もあり得る。プログラムチェーン
情報(PGCI)だけのプログラムチェーン(PGC)
は、再生条件を決定し再生を他のプログラムチェーンに
移管するときに使用される。
【0458】プログラムチェーン情報(PGCI)の数
は、PGCIサーチポインタの記載順に1から割り当て
られる。プログラムチェーン(PGC)の数はプログラ
ムチェーン情報(PGCI)の数と同じになる。プログ
ラムチェーンがブロック構造をとる場合でも、ブロック
内のプログラムチェーン(PGC)数はPGCIサーチ
ポインタの連続数と一致する。
【0459】プログラムチェーン情報(PGCI)は、
図40に示すような構造を持つ。すなわち、プログラム
チェーン情報(PGCI)は、プログラムチェーン一般
情報(PGC_GI;必須)、プログラムチェーンコマ
ンドテーブル(PGC_CMDT;オプション)、プロ
グラムチェーンプログラムマップ(PGC_PGMA
P;次のC_PBITが存在するときは必須)、セル再
生情報テーブル(C_PBIT;オプション)、および
セル位置情報テーブル(C_POSIT;前記C_PB
ITが存在するときは必須)によって構成されている。
【0460】セル再生情報テーブル(C_PBIT)
は、図41に示すような構成を持ち、最大255個のセ
ル再生情報(C_PBIn;#n=#1〜#255)を
含んでいる。
【0461】図6に示した各ビデオタイトルセット(V
TS#1、VTS#2、…)72それぞれのプログラム
チェーン情報(VTS_PGCI)は、ビデオタイトル
セット情報VTSI94に含まれており、これについて
は図54以降を参照して後述する。
【0462】図42は、図40のプログラムチェーン情
報PGCIに含まれるプログラムチェーン一般情報(P
GC_GI)の内容を説明する図である。
【0463】図42に示すように、プログラムチェーン
一般情報(PGC_GI)には、プログラムチェーンの
内容(PGC_CNT)と、プログラムチェーンの再生
時間(PGC_PB_TM)と、プログラムチェーンの
ユーザ操作制御情報(PGC_UOP_CTL)と、プ
ログラムチェーンオーディオストリームの制御テーブル
(PGC_AST_CTLT)と、プログラムチェーン
副映像ストリームの制御テーブル(PGC_SPST_
CTLT)と、プログラムチェーンのナビゲーション制
御情報(PGC_NV_CTL)と、プログラムチェー
ンの副映像パレット(PGC_SP_PLT)と、プロ
グラムチェーンのコマンドテーブルの開始アドレス(P
GC_CMDT_SA)と、プログラムチェーンのプロ
グラムマップの開始アドレス(PGC_PGMAP_S
A)と、プログラムチェーン内のセルの再生情報テーブ
ルの開始アドレス(C_PBIT_SA)と、プログラ
ムチェーン内のセルの位置情報テーブルの開始アドレス
(C_POSIT_SA)とが記載されている。
【0464】プログラムチェーンの内容(PGC_CN
T)は、そのプログラムチェーン内のプログラム数およ
びセル数(最大255)を示す。ビデオオブジェクトV
OBなしのプログラムチェーンでは、プログラム数は
「0」となる。
【0465】プログラムチェーンの再生時間(PGC_
PB_TM)は、そのプログラムチェーン内のプログラ
ムの合計再生時間を時間、分、秒、およびビデオのフレ
ーム数で示したものである。このPGC_PB_TMに
はビデオフレームのタイプを示すフラグ(tc_fla
g)も記述されており、このフラグの内容によって、フ
レームレート(毎秒25フレームあるいは毎秒30フレ
ーム)等が指定される。
【0466】プログラムチェーンのユーザ操作制御情報
(PGC_UOP_CTL)は、再生中のプログラムチ
ェーンにおいて禁止されるユーザ操作を示す。その内容
は、図43を参照して後述する。
【0467】プログラムチェーンオーディオストリーム
の制御テーブル(PGC_AST_CTLT)は、8個
のオーディオストリームそれぞれの制御情報を含むこと
ができる。これらの制御情報各々は、該当プログラムチ
ェーン内でそのオーディオストリームが利用可能かどう
かを示すフラグ(アベイラビリティフラグ)およびオー
ディオストリーム番号からデコードするオーディオスト
リーム番号への変換情報を含んでいる。
【0468】プログラムチェーン副映像ストリームの制
御テーブル(PGC_SPST_CTLT)は、該当プ
ログラムチェーン内でその副映像ストリームが利用可能
かどうかを示すフラグ(アベイラビリティフラグ)、お
よび副映像ストリーム番号(32個)からデコードする
副映像ストリーム番号への変換情報を含んでいる。
【0469】プログラムチェーンのナビゲーション制御
情報(PGC_NV_CTL)は、現在再生中のプログ
ラムチェーンの次に再生すべきプログラムチェーン番号
を示すNext_PGCNと、ナビゲーションコマンド
「LinkPrevPGC」あるいは「PrevPGC
_Search()」によって引用されるプログラムチ
ェーン番号(PGCN)を示すPrevious_PG
CNと、そのプログラムチェーンからリターンすべきプ
ログラムチェーン番号を示すGoUp_PGCNと、プ
ログラムの再生モード(シーケンシャル再生、ランダム
再生、シャッフル再生等)を示すPG Playbac
k modeと、そのプログラムチェーンの再生後のス
チル時間を示すStill time valueとを
含んでいる。
【0470】プログラムチェーンの副映像パレット(P
GC_SP_PLT)は、そのプログラムチェーンにお
ける副映像ストリームで使用される16セットの輝度信
号および2つの色差信号を記述している。
【0471】プログラムチェーンのコマンドテーブルの
開始アドレス(PGC_CMDT_SA)は、図9ある
いは図10で示したプリコマンド(PGC再生前に実行
される)、ポストコマンド(PGC再生後に実行され
る)およびセルコマンド(セル再生後に実行される)の
ための記述エリアである。
【0472】プログラムチェーンのプログラムマップの
開始アドレス(PGC_PGMAP_SA)は、そのプ
ログラムチェーン内のプログラムの構成を示すプログラ
ムマップPGC_PGMAPの開始アドレスを、プログ
ラムチェーン情報PGCIの最初のバイトからの相対ア
ドレスで記述したものである。
【0473】プログラムチェーン内のセルの再生情報テ
ーブルの開始アドレス(C_PBIT_SA)は、その
プログラムチェーン内のセルの再生順序を決めるセル再
生情報テーブルC_PBITの開始アドレスを、プログ
ラムチェーン情報PGCIの最初のバイトからの相対ア
ドレスで記述したものである。
【0474】プログラムチェーン内のセルの位置情報テ
ーブルの開始アドレス(C_POSIT_SA)は、そ
のプログラムチェーン内で使用されるVOB識別番号お
よびセル識別番号を示すセル位置情報テーブルC_PO
SITの開始アドレスを、プログラムチェーン情報PG
CIの最初のバイトからの相対アドレスで記述したもの
である。
【0475】図43は、図42に示したプログラムチェ
ーン一般情報PGC_GIに含まれるプログラムチェー
ンユーザ操作制御(PGC_UOP_CTL)の内容を
説明する図である。このプログラムチェーンユーザ操作
制御情報(PGC_UOP_CTL)は、再生中のプロ
グラムチェーンにおいて禁止されるユーザ操作を示す。
【0476】このユーザ操作制御PGC_UOP_CT
Lは、4バイト(32ビット)で構成され、その中に含
まれるユーザ操作禁止フラグUOP0〜UOP3および
UOP5〜UOP24によって、再生中のPGCにおけ
る特定操作の可否を決定している(詳細は図120を参
照して後述する)。すなわち、図16のUOP0および
UOP1と同様に、各ユーザ操作禁止フラグビット(U
OP0〜UOP3;UOP5〜UOP24)によって、
そのビット内容が0bのときは対応するユーザ操作が許
可されていることが示され、そのビット内容が1bのと
きは対応するユーザ操作が禁止されていることが示され
る。
【0477】DVDディスク10のプロバイダ(ソフト
ウエア制作者)は、上記ユーザ操作制御情報(PGC_
UOP_CTL)の中身(各種UOPのビット内容)に
より、たとえばあるタイトルの特定PGCの再生中にユ
ーザがメニューを呼び出して他のタイトルへ飛ぶことが
できないようにできる(この場合は、そのPGCを再生
し終えた後にメニューコール/タイトル番号選択等が可
能になるよう設定できる)。あるいは特定PGC再生中
は早送りを禁止するようにできる(そのPGCがたとえ
ばシリーズものの映画の予告編なら、ユーザが再生装置
を停止させない限り、その予告編を全てユーザに見させ
ることができる)。
【0478】図44は、図6のビデオタイトルセットV
TS(あるいは図8のプログラムチェーンPGC)から
図43のユーザ操作制御PGC_UOP_CTLに至る
までの階層パスを説明する図である。
【0479】プログラムチェーンPGCでのユーザ操作
禁止フラグビット(UOP0〜UOP3;UOP5〜U
OP24)が記述されたユーザ操作制御PGC_UOP
_CTLは、図6のビデオタイトルセットVTSの下位
階層に埋め込まれている。すなわち、図44に示すよう
に、ビデオタイトルセットVTSに含まれるビデオタイ
トルセット情報VTSI(図48)がプログラムチェー
ン情報テーブルPGCIT(図54)を含み、このプロ
グラムチェーン情報テーブルPGCITがプログラムチ
ェーン情報PGCI(図40)を含み、このプログラム
チェーン情報PGCIがプログラムチェーン情報一般情
報PGCI_GI(図42)を含み、このプログラムチ
ェーン情報一般情報PGCI_GIがプログラムチェー
ンのユーザ操作制御PGC_UOP_CTL(図43)
を含む。このようにVTS/VTSI/PGCIT/P
GCI/PGCI_GI/PGC_UOP_CTLとい
った階層パスを辿ることにより、上記ユーザ操作禁止フ
ラグビット(UOP0〜UOP3;UOP5〜UOP2
4)を獲得できる。
【0480】あるいは、図8のプログラムチェーンPG
C87に含まれるプログラムチェーン情報PGCIか
ら、プログラムチェーンPGCでのユーザ操作禁止フラ
グビット(UOP0〜UOP3;UOP5〜UOP2
4)が記述されたユーザ操作制御PGC_UOP_CT
Lに至るパス(PGC/PGCI/PGCI_GI/P
GC_UOP_CTL)も考えられる。
【0481】図41に示した各セル再生情報(C_PB
I#)は、図45に示すように、セルカテゴリー(C_
CAT;4バイト)、セル再生時間(C_PBTM;4
バイト)、セル内の最初のビデオオブジェクトユニット
(VOBU)のスタートアドレス(C_FVOBU_S
A;4バイト)、セル内の最初のインターリーブドユニ
ット(ILVU)のエンドアドレス(C_FILVU_
EA;4バイト)、セル内の最終ビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)のスタートアドレス(C_LVOB
U_SA;4バイト)、およびセル内の最終ビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)のエンドアドレス(C_
LVOBU_EA;4バイト)を含んでいる。
【0482】セルカテゴリー(C_CAT)は、図46
に示すように、下位8ビット(b0〜b7)でセルコマ
ンド数を示し、次の8ビット(b8〜b15)でセルス
チル時間を示し、次の5ビット(b16〜b20)でセ
ルタイプ(たとえばカラオケか)を示し、次の1ビット
(b21)でアクセス制限フラグを示し、次の1ビット
(b22)でセル再生モード(たとえば動画かスチル
か)を示し、予約ビットを飛んで次の1ビット(b2
4)でシームレスアングル変更フラグを示し、次の1ビ
ット(b25)でシステムタイムクロックSTCの不連
続フラグ(STCをリセットするかどうか)を示し、次
の1ビット(b26)でインターリーブ配置フラグ(C
_PBIで指定されたセルが連続ブロック中のものであ
るのかインターリーブドブロック中のものであるのか)
を示し、次の1ビット(b27)でシームレス再生フラ
グ(C_PBIで指定されたセルがシームレス再生され
るべきかどうか)を示し、次の2ビット(b28〜b2
9)でセルブロックタイプ(たとえばアングルブロック
かどうか)を示し、最後の2ビット(b30〜b31)
でセルブロックモード(たとえばブロック内の最初のセ
ルかどうか)を示すようになっている。
【0483】ここで、セルブロックモードが00b(b
はバイナリの意)のときはブロック内セルではないこと
を示し、それが01bのときはブロック内の最初のセル
であることを示し、それが10bのときはブロック中の
セルであることを示し、それが11bのときはブロック
内の最後のセルであることを示す。
【0484】また、セルブロックタイプが00bのとき
は該当ブロックの一部ではないことを示し、それが01
bのときは該当ブロックがアングルブロック(マルチア
ングルのセルを含むブロック)であることを示す。
【0485】マルチアングルセルを含むタイトル(図1
5のTT_SRP中のAGL_Nsが2以上)再生中で
このセルブロックタイプが01bでないときは、たとえ
ば図示しないアングルマークは点灯されたままとされ
る。
【0486】一方、このセルブロックタイプ=01bを
再生中に検知すれば、現在アングルブロック再生中であ
ることを、図示しないアングルマークの点滅(または点
灯色の変更、あるいはアングルマークの形の変更)によ
り、視聴者に通知できる。これにより、視聴者は現在再
生中の映像に関して別アングルの画像再生が可能なこと
を知ることができる。
【0487】また、インターリーブ配置フラグが0bの
ときは該当セルが連続ブロック中(複数VOBUが連続
記録されている)のものであることを示し、インターリ
ーブ配置フラグが1bのときは該当セルがインターリー
ブドブロック(各々が1以上のVOBUを含むILVU
がインターリーブ記録されている)中のものであること
を示す。
【0488】また、シームレスアングル変更フラグが立
っている(=1b)ときは該当セルがシームレス再生の
対象であることを示し、このフラグが立っていない(=
0b)ときは該当セルがノンシームレス再生の対象であ
ることを示す。
【0489】すなわち、インターリーブ配置フラグ=1
bでシームレスアングル変更フラグ=0bときはノンシ
ームレスアングル変更可能状態となり、インターリーブ
配置フラグ=1bでシームレスアングル変更フラグ=1
bのときはシームレスアングル変更可能状態となる。
【0490】なお、アクセス時間の極めて早いメディア
ドライブシステム(ビデオの1フレーム期間以内に所望
のアングルブロックの先頭にアクセスできるシステム;
光ディスクドライブシステムに必ずしも限定しない)が
使用されるならば、インターリーブ配置フラグ=0b、
すなわちインターリーブ記録されていないVOBUの集
合(別々のアングルセル)の間で、スムースなアングル
変更を実現できる。
【0491】比較的アクセス速度の遅い光ディスク10
が記録メディアとして用いられる場合は、そのディスク
の記録トラック1周分をインターリーブドブロック1個
分の記録に割り当てておくとよい。そうすれば、隣接イ
ンターリーブドブロック間のジャンプ(アングル変更)
時に光ヘッドのトレース先はディスクの半径方向に1ト
ラック分だけ微動すればよいので、タイムラグの殆どな
いトラックジャンプ(シームレスアングル変更に適す
る)が可能になる。この場合、1ビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)分のトラックジャンプをすると、最
大、ディスクの1回転分のタイムラグが生じ得る。した
がって、VOBU単位のジャンプを伴うアングル変更
は、ノンシームレスアングル変更に適している。
【0492】ここで、シームレスアングル変更フラグの
内容は、通常は、プロバイダ(光ディスク10に記録さ
れる各タイトルのプログラム内容を制作するソフトウエ
ア制作者)により予め決定される。つまり、シームレス
アングル変更フラグの内容を予め決めておくことによ
り、図33のノンシームレスアングル変更にするか図3
9のシームレスアングル変更にするかをプロバイダが一
義的に決めてしまうことができる。しかし、光ディスク
から該当タイトルセットのセルデータを読み取った後
に、読み取りデータ中のシームレスアングル変更フラグ
の内容を視聴者(図1または図2の再生装置のユーザ)
が任意に変更できるように再生装置のハードウエアを構
成することは、可能である。
【0493】また、セル再生モードが0bのときはセル
内で連続再生することを示し、それが1bのときはセル
内に存在するそれぞれのVOBUでスチル再生すること
を示す。
【0494】また、アクセス制限フラグはユーザ操作に
よる直接選択を禁止するときに使用できる。たとえば、
問題集の回答が記録されたセルのアクセス制限フラグを
1bとすることによって、ユーザが問題の回答をつまみ
食いすることを禁止できる。
【0495】また、セルタイプは、たとえば該当セルが
カラオケ用に作成されている場合に、その5ビットの内
容によって、以下のものを示すことができる。
【0496】すなわち、00000bならセルタイプの
指定がなされず、00001bならカラオケのタイトル
画像が指定され、00010bならカラオケのイントロ
が指定され、00011bならクライマックス(さび)
以外の歌唱部分が指定され、00100bなら第1のク
ライマックスの歌唱部分が指定され、00101bなら
第2のクライマックスの歌唱部分が指定され、0011
0bなら男性ボーカルの歌唱部分が指定され、0011
1bなら女性ボーカルの歌唱部分が指定され、0100
0bなら男女混声ボーカルの歌唱部分が指定され、01
001bなら間奏曲(楽器だけの演奏)部分が指定さ
れ、01010bなら間奏曲のフェードインが指定さ
れ、01011bなら間奏曲のフェードアウトが指定さ
れ、01100bなら第1のエンディング演奏部分が指
定され、01101bなら第2のエンディング演奏部分
が指定される。残りの5ビットコードの内容はその他の
用途に使用できる。
【0497】なお、アングル変更は、カラオケの背景ビ
デオのアングル変更にも適用できる。(たとえばガイド
ボーカルを歌う歌手の全身映像、顔のアップ映像、口元
のアップ映像などを、カラオケ音楽の流れに沿ってシー
ムレスに、あるいは少し前に逆戻りしてノンシームレス
に、さらには所望小節間のリピート再生中に、視聴者が
望むままにアングル変更できる。) また、図46のセルスチル時間の8ビット内容が000
00000bのときは、スチルでないことが指定され、
それが11111111bのときは時限なしのスチルが
指定され、それが00000001b〜1111111
0bのときは、この内容で指定された十進数(1〜25
4)を秒数表示した長さのスチル表示が指定される。
【0498】またセルコマンド数は、該当セルの再生終
了時に実行されるべきコマンド数を示す。
【0499】図46中のシームレス再生フラグおよびシ
ステムタイムクロックSTC不連続フラグは、セル再生
状態に応じて、図47に示すような内容をとる。
【0500】すなわち、直前のセルがアングルブロック
内のセルであり現在のセルが単独のセルであれば、シー
ムレス再生フラグおよびSTC不連続フラグはそれぞ
れ”1”および”1”となる。直前のセルが単独セルで
あり現在のセルがアングルブロック内のセルである場合
も、シームレス再生フラグおよびSTC不連続フラグは
それぞれ”1”および”1”となる。(つまり、アング
ルブロックと通常ブロックが切り替えられるため不連続
フラグに”1”が立つ。) 一方、直前のセルも現在のセルもアングルブロック内の
セルであれば、シームレス再生フラグおよびSTC不連
続フラグはそれぞれ”1”および”0”となる。(つま
り、アングルブロックがそのまま切り替えられないため
不連続フラグが立たず、この不連続フラグは”0”にな
る。) ここで、一旦、説明対象を変え、ビデオタイトルセット
VTSの構成を説明する。図6のビデオタイトルセット
(VTS)72は、複数のファイル74Bで構成されて
いる。このビデオタイトルセット(VTS)72は、各
ファイルに対応して、図48に示すような4つの項目を
含んでいる。
【0501】すなわち、図48において、ビデオタイト
ルセット(VTS)72は、ビデオタイトルセット情報
(VTSI)94と、ビデオタイトルセットメニュー用
ビデオオブジェクトセット(VTSM_VOBS)95
と、ビデオタイトルセットタイトル用ビデオオブジェク
トセット(VTSTT_VOBS)96と、ビデオタイ
トルセット情報のバックアップ(VTSI_BUP)9
7とを含んでいる。
【0502】ここで、ビデオタイトルセット情報(VT
SI)94、ビデオタイトルセットタイトル用ビデオオ
ブジェクトセット(VTSTT_VOBS)96および
ビデオタイトルセット情報のバックアップ(VTSI_
BUP)97は必須の項目とし、ビデオタイトルセット
メニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM_VO
BS)95はオプションとすることができる。
【0503】図48に示すように、ビデオタイトルセッ
ト(VTS)72の先頭に配置されたビデオタイトルセ
ット情報(VTSI)94には、ビデオタイトルセット
情報管理テーブル(VTSI_MAT;必須)941
と、ビデオタイトルセットのパートオブタイトル(たと
えばプログラムのチャプター)用のタイトルサーチポイ
ンタテーブル(VTS_PTT_SRPT;必須)94
2と、ビデオタイトルセットのプログラムチェーン情報
テーブル(VTS_PGCIT;必須)943と、ビデ
オタイトルセットメニュー用のプログラムチェーン情報
ユニットテーブル(VTSM_PGCI_UT;VTS
M_VOBSが存在するときは必須)944と、ビデオ
タイトルセットタイムマップテーブル(VTS_TMA
PT;オプション)945と、ビデオタイトルセットメ
ニュー用のセルアドレステーブル(VTSM_C_AD
T;VTSM_VOBSが存在するときは必須)946
と、ビデオタイトルセットメニュー用のビデオオブジェ
クトユニットアドレスマップ(VTSM_VOBU_A
DMAP;VTSM_VOBSが存在するときは必須)
947と、ビデオタイトルセットセルアドレステーブル
(VTS_C_ADT;必須)948と、ビデオタイト
ルセット用のビデオオブジェクトユニットアドレスマッ
プ(VTS_VOBU_ADMAP;必須)949と
が、この順番で記述されている。
【0504】図48のビデオタイトルセット情報管理テ
ーブル(VTSI_MAT)941には、図49に示す
ように、ビデオタイトルセット識別子(VTS_ID)
と、ビデオタイトルセットのエンドアドレス(VTS_
EA)と、ビデオタイトルセット情報のエンドアドレス
(VTSI_EA)と、該当光ディスク(DVDディス
ク)10が採用する規格のバージョン番号(VERN)
と、ビデオタイトルセットのカテゴリー(VTS_CA
T)と、ビデオタイトルセット情報管理テーブルのエン
ドアドレス(VTSI_MAT_EA)と、ビデオタイ
トルセットメニューのビデオオブジェクトセットのスタ
ートアドレス(VTSM_VOBS_SA)と、ビデオ
タイトルセットタイトルのビデオオブジェクトセットの
スタートアドレス(VTSTT_VOBS_SA)と、
ビデオタイトルセットのパートオブタイトルサーチポイ
ンタテーブルのスタートアドレス(VTS_PTT_S
RPT_SA)と、ビデオタイトルセットのプログラム
チェーン情報テーブルのスタートアドレス(VTS_P
GCIT_SA)と、ビデオタイトルセットメニューの
プログラムチェーン情報のユニットテーブルのスタート
アドレス(VTSM_PGCI_UT_SA)と、ビデ
オタイトルセットのタイムマップテーブルのスタートア
ドレス(VTS_TMAPT_SA)と、ビデオタイト
ルセットメニューのセルアドレステーブルのスタートア
ドレス(VTSM_C_ADT_SA)と、ビデオタイ
トルセットメニューのビデオオブジェクトユニットのア
ドレスマップのスタートアドレス(VTSM_VOBU
_ADMAP_SA)と、ビデオタイトルセットのセル
アドレステーブルのスタートアドレス(VTS_C_A
DT_SA)と、ビデオタイトルセットのビデオオブジ
ェクトユニットのアドレスマップのスタートアドレス
(VTS_VOBU_ADMAP_SA)と、ビデオタ
イトルセットメニューのビデオ属性(VTSM_V_A
RT)と、ビデオタイトルセットメニューのオーディオ
ストリーム数(VTSM_AST_Ns)と、ビデオタ
イトルセットメニューのオーディオストリーム属性(V
TSM_AST_ATR)と、ビデオタイトルセットメ
ニューの副映像ストリーム数(VTSM_SPST_N
s)と、ビデオタイトルセットメニューの副映像ストリ
ーム属性(VTSM_SPST_ATR)と、ビデオタ
イトルセットのビデオ属性(VTS_V_ART)と、
ビデオタイトルセットのオーディオストリーム数(VT
S_AST_Ns)と、ビデオタイトルセットのオーデ
ィオストリーム属性テーブル(VTS_AST_ATR
T)と、ビデオタイトルセットの副映像ストリーム数
(VTS_SPST_Ns)と、ビデオタイトルセット
の副映像ストリーム属性テーブル(VTS_SPST_
ATRT)と、およびビデオタイトルセットのマルチチ
ャネルオーディオストリーム属性テーブル(VTS_M
U_AST_ATRT)が記載されている。
【0505】なお、上記の各テーブルは、光ディスク1
0に記録されるデータの論理ブロックの境界に揃えられ
るようになっている。
【0506】図48のビデオタイトルセットのパートオ
ブタイトル用のタイトルサーチポインタテーブル(VT
S_PTT_SRPT)942には、図50に示すよう
に、パートオブタイトル用サーチポインタテーブル情報
(PTT_SRPTI)942Aと、タイトルユニット
#1からタイトルユニット#nまでのサーチポインタ
(TTU_SRP#1〜TTU_SRP#n)942B
と、タイトルユニット#1〜#n各々に対するパートオ
ブタイトルサーチポインタ(PTT_SRP#1〜PT
T_SRP#m、または総称してPTT_SRPs;s
は複数を示す)942Cとが含まれている。
【0507】ここで、パートオブタイトル(PTT)
は、対応タイトル内のエントリーポイントを指す。この
パートオブタイトル(PTT)にはパートオブタイトル
サーチポインタ(PTT_SRP)が割り当てられてお
り、ここでプログラムチェーン数(PGCN)およびプ
ログラム数(PGN)が記述される。このパートオブタ
イトルサーチポインタ(PTT_SRP)は対応プログ
ラムの頭に配置される。
【0508】パートオブタイトル数(PTTN)は各タ
イトル毎に付与される。このパートオブタイトル数に対
応して、1以上のパートオブタイトルサーチポインタ
(PTT_SRP)が、1からパートオブタイトルの数
まで、昇順で記述される。各タイトル毎に設けられたこ
のようなパートオブタイトルサーチポインタ(PTT_
SRP)の集合が、タイトルユニット(TTU;図46
ではTTU#1〜TTU#n)を構成している。たとえ
ば各タイトルの1番目のパートオブタイトル(PTTN
#1)はエントリープログラムチェーンのプログラム番
号PGN#1に対応する。
【0509】なお、該当タイトルが1シーケンシャルプ
ログラムチェーンで構成されたタイトルである場合は、
パートオブタイトル数(PTTN)はそのタイトルの全
てのプログラムに再生順に割り当てられる。
【0510】プログラムチェーンブロックに対して定義
された複数のパートオブタイトル(PTT)は、そのブ
ロックの最初のプログラムチェーンに割り当てられる。
【0511】このプログラムチェーンブロック内の他の
プログラムチェーン(PGC)に対する複数パートオブ
タイトル(PTT)は、最初のプログラムチェーンのパ
ートオブタイトルを定義するのに用いたものと同じプロ
グラム番号(PGN)によって定義される。
【0512】パートオブタイトル用サーチポインタテー
ブル情報(PTT_SRPTI)942Aは、図51に
示すように、ビデオタイトルセット内のタイトルユニッ
トの数(VTS_TTU_Ns)およびビデオタイトル
セットのパートオブタイトルのサーチポインタテーブル
のエンドアドレス(VTS_PTT_SRPT_EA)
を含んでいる。
【0513】ここで、タイトルユニットの数(VTS_
TTU_Ns)は、ビデオタイトルセット(VTS)内
のタイトル数と同じであり、最大99まで可能となって
いる。また、エンドアドレス(VTS_PTT_SRP
T_EA)は、該当パートオブタイトルサーチポインタ
テーブル(VTS_PTT_SRPT)の最初のバイト
からの相対ブロック数で記述されている。
【0514】各サーチポインタ(TTU_SRP#1〜
TTU_SRP#n)942Bは、図52に示すよう
に、タイトルユニット(TTU)のスタートアドレス
(TTU_SA)を含んでいる。このTTU_SAは、
該当パートオブタイトルサーチポインタテーブル(VT
S_PTT_SRPT)の最初のバイトからの相対ブロ
ック数で記述されている。
【0515】各パートオブタイトルサーチポインタ(P
TT_SRP)942Cは、図53に示すように、プロ
グラムチェーン数(PGCN)およびプログラム数(P
GN)を含んでいる。このPGCNは選択されるプログ
ラムチェーン数を記述したものである。あるブロックの
複数プログラムチェーン(PGC)についていえば、プ
ログラムチェーン数(PGCN)はそのブロックの最初
のプログラムチェーン(PGC)の数にセットされる。
また、プログラム数(PGN)は選択されたプログラム
チェーン(PGC)内のプログラム数を記述したもので
ある。そのプログラムチェーン(PGC)がビデオオブ
ジェクト(VOB)を含まないときは、このプログラム
数(PGN)には”0”が記述される。
【0516】図48のビデオタイトルセットのプログラ
ムチェーン情報テーブル(VTS_PGCIT)943
には、図54に示すように、ビデオタイトルセットプロ
グラムチェーン情報テーブル情報(VTS_PGCIT
I)943Aと、ビデオタイトルセットプログラムチェ
ーン情報サーチポインタ(VTS_PGCI_SRP#
1〜VTS_PGCI_SRP#n)943Bと、ビデ
オタイトルセットプログラムチェーン情報(VTS_P
GCI)943Cとが含まれている。(プログラムチェ
ーン情報PGCIについては図40を参照して説明済
み。) なお、複数設けられたビデオタイトルセットプログラム
チェーン情報(VTS_PGCI)943Cの順序は、
複数のビデオタイトルセットプログラムチェーン情報サ
ーチポインタ(VTS_PGCI_SRP#1〜VTS
_PGCI_SRP#n)943Bの順序と無関係に設
定されている。したがって、たとえば同一のプログラム
チェーン情報(VTS_PGCI)を1以上のプログラ
ムチェーン情報サーチポインタ(VTS_PGCI_S
RP)で指し示すことが可能となっている。
【0517】ビデオタイトルセットプログラムチェーン
情報テーブル情報(VTS_PGCITI)943A
は、図55に示すように、ビデオタイトルセットプログ
ラムチェーン情報サーチポインタの数(VTS_PGC
I_SRP_Ns)およびビデオタイトルセットプログ
ラムチェーン情報テーブルのエンドアドレス(VTS_
PGCIT_EA)を含んでいる。このエンドアドレス
(VTS_PGCIT_EA)は、ビデオタイトルセッ
トプログラムチェーン情報テーブル(VTS_PGCI
T)の最初のバイトからの相対ブロック数で記述され
る。
【0518】各ビデオタイトルセットプログラムチェー
ン情報サーチポインタ(VTS_PGCI_SRP)9
43Bは、図56に示すように、ビデオタイトルセット
プログラムチェーンのカテゴリー(VTS_PGC_C
AT)およびビデオタイトルセットプログラムチェーン
情報のスタートアドレス(VTS_PGCI_SA)を
含んでいる。
【0519】ここで、ビデオタイトルセットプログラム
チェーンのカテゴリー(VTS_PGC_CAT)は、
図57に示すように、32ビット(4バイト)で構成さ
れている。
【0520】図57において、VTS_PGC_CAT
の下位8ビットはパレンタル識別フィールドの下位ビッ
トに割り当て、次の8ビットはパレンタル識別フィール
ドの上位ビットに割り当て、次の4ビットは予約フィー
ルドとしてとっておき、次の2ビットでブロックタイプ
を指定し、次の2ビットでブロックモードを指定し、次
の7ビットでビデオタイトルセットのタイトル数値(V
TS_TTN)を記述し、最後の1ビット(32ビット
目)でエントリータイプを指定するようにしてある。
【0521】すなわち、4バイト(32ビット)の上位
ビットから数えて最初のエントリータイプが1b(バイ
ナリの1)なら該当プログラムチェーン(PGC)がエ
ントリーPGCであることが示され、それが0bなら該
当プログラムチェーンがエントリーPGC以外のプログ
ラムチェーンであることが示される。続くタイトル数値
(VTS_TTN)で、該当ビデオタイトルセットのタ
イトル数(最大99)が示される。続く2ビットのブロ
ックモードが00bなら該当ブロック内のプログラムチ
ェーンではないことが示され、それが01bなら該当ブ
ロック内の最初のプログラムチェーンであることが示さ
れ、それが10bなら該当ブロック中のプログラムチェ
ーンであることが示され、それが11bなら該当ブロッ
ク内の最後のプログラムチェーンであることが示され
る。続く2ビットのブロックタイプが00bならそれが
該当ブロックの一部ではないことが示され、それが01
bならパレンタルブロック(再生が特定の条件下でのみ
許されるブロック)であることが示される。その後の8
+8ビットは、パレンタルブロックの再生条件を判定す
るための情報(フラグビット列)が記載される領域であ
る。
【0522】また、ビデオタイトルセットプログラムチ
ェーン情報のスタートアドレス(VTS_PGCI_S
A)は、ビデオタイトルセットプログラムチェーン情報
テーブルの最初のバイトからの相対ブロック数で記述さ
れる。
【0523】図48のビデオタイトルセットメニュー用
のプログラムチェーン情報ユニットテーブル(VTSM
_PGCI_UT)944には、図58に示すように、
ビデオタイトルセットメニュー用プログラムチェーン情
報ユニットテーブル情報(VTSM_PGCI_UT
I)944Aと、ビデオタイトルセットメニュー用言語
ユニットサーチポインタ(VTSM_LU_SRP#1
〜VTSM_LU_SRP#n)944Bと、ビデオタ
イトルセットメニュー言語ユニット(VTSM_LU#
1〜VTSM_LU#n)944Cとが含まれている。
【0524】ここで、ビデオタイトルセットメニュー用
プログラムチェーン情報ユニットテーブル情報(VTS
M_PGCI_UTI)944Aには、図59に示すよ
うに、ビデオタイトルセットメニュー用言語ユニットの
数(VTSM_LU_Ns)およびビデオタイトルセッ
トメニュー用プログラムチェーン情報ユニットテーブル
のエンドアドレス(VTSM_PGCI_UT_EA)
が含まれている。このエンドアドレス(VTSM_PG
CI_UT_EA)は、ビデオタイトルセットメニュー
用プログラムチェーン情報ユニットテーブル(VTSM
_PGCI_UT)の最初のバイトからの相対ブロック
数で記述される。
【0525】ビデオタイトルセットメニュー用言語ユニ
ットサーチポインタ(VTSM_LU_SRP)944
Bには、図60に示すように、ビデオタイトルセットメ
ニュー用言語コード(VTSM_LCD)およびビデオ
タイトルセットメニュー用言語ユニットのスタートアド
レス(VTSM_LU_SA)が含まれている。言語コ
ード(VTSM_LCD)はビデオタイトルセットメニ
ュー用言語ユニットの言語コードを記述したもので、こ
のテーブル内では1つの言語が1回だけ現れる。スター
トアドレス(VTSM_LU_SA)は、ビデオタイト
ルセットメニュー用言語ユニット(VTSM_LU)の
スタートアドレスを、ビデオタイトルセットメニュー用
プログラムチェーン情報ユニットテーブル(VTSM_
PGCI_UT)の最初のバイトからの相対ブロック数
で記述したものである。
【0526】ビデオタイトルセットメニュー言語ユニッ
ト(VTSM_LU)944Cには、図61に示すよう
に、ビデオタイトルセットメニュー用言語ユニット情報
(VTSM_LUI)944CAと、ビデオタイトルセ
ットメニュー用プログラムチェーン情報サーチポインタ
(VTSM_PGCI_SRP#1〜VTSM_PGC
I_SRP#n)944CBと、ビデオタイトルセット
メニュー用プログラムチェーン情報(VTSM_PGC
I)944CCとが含まれている。(プログラムチェー
ン情報PGCIについては図40を参照して説明済
み。) なお、複数設けられたビデオタイトルセットメニュー用
プログラムチェーン情報(VTSM_PGCI)944
CCの順序は、複数のビデオタイトルセットメニュー用
プログラムチェーン情報サーチポインタ(VTSM_P
GCI_SRP#1〜VTSM_PGCI_SRP#
n)944CBの順序と無関係に設定されている。した
がって、たとえば同一のビデオタイトルセットメニュー
用プログラムチェーン情報(VTSM_PGCI)を1
以上のビデオタイトルセットメニュー用プログラムチェ
ーン情報サーチポインタ(VTSM_PGCI_SR
P)で指し示すことが可能となっている。
【0527】ビデオタイトルセットメニュー用言語ユニ
ット情報(VTSM_LUI)944CAは、図62に
示すように、ビデオタイトルセットメニュー用プログラ
ムチェーン情報サーチポインタの数(VTSM_PGC
I_SRP_Ns)およびビデオタイトルセットメニュ
ー用言語ユニットのエンドアドレス(VTSM_LU_
EA)を含んでいる。
【0528】ここで、サーチポインタ数(VTSM_P
GCI_SRP_Ns)は、ビデオタイトルセットメニ
ュー用プログラムチェーン(VTSM_PGC)の数を
記述したものである。また、エンドアドレス(VTSM
_LU_EA)は、ビデオタイトルセットメニュー用言
語ユニット(VTSM_LU)の最初のバイトからの相
対ブロック数で言語ユニット(VTSM_LU)のエン
ドアドレスを記述したものである。
【0529】ビデオタイトルセットメニュー用プログラ
ムチェーン情報サーチポインタ(VTSM_PGCI_
SRP#1〜VTSM_PGCI_SRP#n)944
CBは、図63に示すように、ビデオタイトルセットメ
ニュー用プログラムチェーンのカテゴリー(VTSM_
PGC_CAT)およびビデオタイトルセットメニュー
用プログラムチェーン情報のスタートアドレス(VTS
M_PGCI_SA)を含んでいる。
【0530】ここで、ビデオタイトルセットメニュー用
プログラムチェーンのカテゴリー(VTSM_PGC_
CAT)は、図64に示すように、32ビット(4バイ
ト)で構成されている。
【0531】図64において、VTSM_PGC_CA
Tの下位8ビットはパレンタル識別フィールドの下位ビ
ットに割り当て、次の8ビットはパレンタル識別フィー
ルドの上位ビットに割り当て、次の4ビットは予約フィ
ールドとしてとっておき、次の2ビットでブロックタイ
プを指定し、次の2ビットでブロックモードを指定し、
次の4ビットでメニュー識別子(メニューID)を記述
し、次の3ビットは予約フィールドとしてとっておき、
最後の1ビット(32ビット目)でエントリータイプを
指定するようにしてある。
【0532】まず、4バイト(32ビット)の上位ビッ
トから数えて最初のエントリータイプが1b(バイナリ
の1)なら該当プログラムチェーン(PGC)がエント
リーPGCであることが示され、それが0bなら該当プ
ログラムチェーンがエントリーPGC以外のプログラム
チェーンであることが示される。
【0533】その後の4ビットメニュー識別子(メニュ
ーID)の内容は、次のように決定される。上記エント
リータイプが0bならメニューIDには0000bがエ
ンターされ、上記エントリータイプが1bのときはメニ
ューIDには以下のバイナリコードがエンターされる。
【0534】すなわち、ルートメニューなら0011b
がエンターされ、副映像メニューなら0100bがエン
ターされ、オーディオメニューなら0101bがエンタ
ーされ、アングルメニューなら0110bがエンターさ
れ、パートオブタイトル(チャプターなど)メニューな
ら0111bがエンターされる。これら以外のメニュー
識別子(メニューID)の4ビットバイナリコードは、
その他の用途に予約されている。
【0535】上記メニュー識別子(メニューID)に続
く2ビットのブロックモードが00bなら該当ブロック
内のプログラムチェーンではないことが示され、それが
01bなら該当ブロック内の最初のプログラムチェーン
であることが示され、それが10bなら該当ブロック中
のプログラムチェーンであることが示され、それが11
bなら該当ブロック内の最後のプログラムチェーンであ
ることが示される。続く2ビットのブロックタイプが0
0bならそれが該当ブロックの一部ではないことが示さ
れ、それが01bならパレンタルブロック(再生が特定
の条件下でのみ許されるブロック)であることが示され
る。その後の8+8ビットは、パレンタルブロックの再
生条件を判定するための情報(フラグビット列)が記載
される領域である。
【0536】また、スタートアドレス(VTSM_PG
CI_SA)は、ビデオタイトルセットメニュー用プロ
グラムチェーン情報(VTSM_PGCI)のスタート
アドレスを、ビデオタイトルセットメニュー言語ユニッ
ト(VTSM_LU)の最初のバイトからの相対ブロッ
ク数で記述したものである。
【0537】図65は、システムメニューとユーザ操作
機能との対応を説明する概念図である。図1または図2
の再生装置で使用されるメニュー(モニタ部6の画面上
に適宜ポップアップされるもの)には、大別して、タイ
トルメニュー、ビデオタイトルセットメニュー、および
オプションメニューがある。そのうち、ビデオタイトル
セットメニューにおける各メニューの呼び出しは、図6
4のメニューIDの内容に基づいて行われる。
【0538】すなわち、最初にメニューコールがある
と、メニューID=0011bのルートメニュー用プロ
グラムチェーンが呼び出される。その後、オーディオメ
ニューを表示するときはメニューID=0101bのオ
ーディオメニュー用プログラムチェーンが呼び出され、
副映像メニューを表示するときはメニューID=010
0bの副映像メニュー用プログラムチェーンが呼び出さ
れ、アングルメニューを表示するときはメニューID=
0110bのアングルメニュー用プログラムチェーンが
呼び出され、パートオブタイトル(チャプター)メニュ
ーを表示するときはメニューID=0111bのパート
オブタイトルメニュー用プログラムチェーンが呼び出さ
れる。
【0539】後述するが、図1または図2の再生装置の
ユーザ(視聴者)がアングル変更をするときは、必要に
応じて、メニューID=0110bのアングルメニュー
用プログラムチェーンが呼び出され、アングルメニュー
がモニタ部6に表示される。(アングルメニューをモニ
タ部6へ出さずにアングル変更する場合もある。)図4
8のビデオタイトルセットタイムマップテーブル(VT
S_TMAPT)945は、該当ビデオタイトルセット
の各プログラムチェーンの記録位置を、それぞれの限定
された再生時間で記述した情報を含んでいる。
【0540】すなわち、このタイムマップテーブル(V
TS_TMAPT)945には、図66に示すように、
ビデオタイトルセットタイムマップテーブル情報(VT
S_TMAPTI)945Aと、ビデオタイトルセット
タイムマップサーチポインタ(VTS_TMAP_SR
T#1〜VTS_TMAP_SRT#n)945Bと、
ビデオタイトルセットタイムマップ(VTS_TMAP
#1〜VTS_TMAP#n)945Cとが含まれてい
る。
【0541】ビデオタイトルセットが何らかの1シーケ
ンシャルプログラムチェーンタイトルを含んでいるとき
は、そのタイトル内でタイムサーチあるいはタイムプレ
イが許容されているか否かに拘わらず、ビデオタイトル
セットタイムマップ(VTS_TMAP)は必ず記載さ
れる。
【0542】ビデオタイトルセットタイムマップ(VT
S_TMAP)は1以上あり、その数はビデオタイトル
セットプログラムチェーン情報サーチポインタ(VTS
_PGCI_SRP)と同じに設定される。したがっ
て、あるプログラムチェーンブロックが複数のプログラ
ムチェーンで構成されるときは、ブロック内の全プログ
ラムチェーンに対してビデオタイトルセットタイムマッ
プ(VTS_TMAP)が記載されることになる。
【0543】なお、各ビデオタイトルセットタイムマッ
プ(VTS_TMAP)は、該当ビデオタイトルセット
内の複数ビデオタイトルセットプログラムチェーン情報
サーチポインタ(VTS_PGCI_SRP)と同様な
順序で記載される。
【0544】図66のビデオタイトルセットタイムマッ
プテーブル情報(VTS_TMAPTI)945Aは、
図67に示すように、ビデオタイトルセットタイムマッ
プの数(VTS_TMAP_Ns)およびビデオタイト
ルセットタイムマップテーブルのエンドアドレス(VT
S_TMAPT_EA)を含んでいる。
【0545】ここで、ビデオタイトルセットタイムマッ
プ数(VTS_TMAP_Ns)は、ビデオタイトルセ
ットタイムマップテーブル(VTS_TMAPT)内の
ビデオタイトルセットタイムマップ(VTS_TMA
P)の数を記述したものである。このマップ数(VTS
_TMAP_Ns)は、該当ビデオタイトルセット内の
ビデオタイトルセットプログラムチェーン情報サーチポ
インタ(VTS_PGCI_SRP)の数と同じに設定
される。また、ビデオタイトルセットタイムマップテー
ブルのエンドアドレス(VTS_TMAPT_EA)
は、ビデオタイトルセットタイムマップテーブル(VT
S_TMAPT)の最初のバイトからの相対ブロック数
によってこのタイムマップテーブル(VTS_TMAP
T)のエンドアドレスを記述したものである。
【0546】ビデオタイトルセットタイムマップサーチ
ポインタ(VTS_TMAP_SRT#1〜VTS_T
MAP_SRT#n)945Bは、図68に示すよう
に、ビデオタイトルセットタイムマップのスタートアド
レス(VTS_TMAP_SA)を含んでいる。このス
タートアドレス(VTS_TMAP_SA)は、ビデオ
タイトルセットタイムマップテーブル(VTS_TMA
PT)の最初のバイトからの相対ブロック数でもって、
対応するビデオタイトルセットタイムマップ(VTS_
TMAP)のスタートアドレスを記述したものである。
【0547】ビデオタイトルセットタイムマップ(VT
S_TMAP#1〜VTS_TMAP#n)945C
は、図69に示すように、時間単位を秒で表したタイム
ユニット(TMU)と、マップのエントリー数(MAP
_EN_Ns)と、マップエントリーアドレス(MAP
_ENA)とを含んでいる。
【0548】ここで、タイムユニット(TMU)は各マ
ップエントリー(MAP_EN)の時間間隔を秒単位で
記述したものである。各マップエントリー(MAP_E
N)はタイムユニット(TMU)の値で限定された時間
でもってそれぞれのタイムマップの記録位置を記述した
ものである。マップエントリー(MAP_EN)は、プ
ログラムチェーン(PGC)上の各タイムユニット(T
MU)に対して連続しているプログラムチェーンの開始
部分からセットされる。
【0549】このプログラムチェーン(PGC)内にア
ングルブロックが含まれているときは、アングル番号#
1に対する(1以上の)マップエントリー(MAP_E
N)だけが記載される。また、プログラムチェーンコマ
ンドテーブル(PGC_CMDT;図40)のセルコマ
ンド、プログラムチェーン情報内セルカテゴリー(C_
CAT;図46)中のセル再生モード、あるいはこのセ
ルカテゴリー(C_CAT)中のセルスチル時間がどう
であるかに拘わらず、上記マップエントリー(MAP_
EN)は、このプログラムチェーン(PGC)がシーケ
ンシャルに再生されるものとして、セットされる。
【0550】もしタイムユニット(TMU)にゼロが記
載されていたときは、マップエントリー数(MAP_E
N_Ns)がゼロということである。この場合は、マッ
プエントリーアドレス(MAP_ENA)は記載されな
い。
【0551】もし、上記プログラムチェーン(PGC)
の属するタイトルが1シーケンシャルプログラムチェー
ンタイトルであり、このプログラムチェーン(PGC)
が、タイムサーチあるいはタイムプレイなどのユーザー
操作によりアクセス可能なものである場合は、タイムユ
ニット(TMU)はゼロ以外の値をとる。
【0552】図69のマップエントリー数(MAP_E
N_Ns)は、ビデオタイトルセットタイムマップ(V
TS_TMAP)中のマップエントリー(MAP_E
N)の数(0〜2048の間)を記述したものである。
タイムユニット(TMU)がゼロなら、マップエントリ
ー数(MAP_EN_Ns)もゼロになる。
【0553】また、プログラムチェーン(PGC)内の
最初のマップエントリーアドレス(MAP_ENA)
は、このプログラムチェーン(PGC)の最初からの1
タイムユニット(TMU)に配属される。このマップエ
ントリーアドレス(MAP_ENA)はマップエントリ
ーの数だけあり、その合計バイト数はマップエントリー
数X4バイトとなる。
【0554】各マップエントリーアドレス(MAP_E
NA)は、図70に示すように、4バイト(32ビッ
ト)で構成されている。最初の1バイトでMAP_EN
Aの下位8ビットが構成され、続く2バイトでMAP_
ENAの中間8+8ビットが構成され、続く7ビットで
MAP_ENAの上位7ビットが構成され、最後の1ビ
ット(32ビット目)は不連続フラグとして用いられる
ようになっている。
【0555】この不連続フラグが0b(バイナリの0)
なら、現在のマップエントリーアドレス(MAP_EN
A)と次のマップエントリーアドレス(MAP_EN
A)とがともに同一セルに属することが示される。ま
た、この連続フラグが1bのときは、現在のマップエン
トリーアドレス(MAP_ENA)と次のマップエント
リーアドレス(MAP_ENA)とが異なるセルに属す
るか、現在のマップエントリーアドレス(MAP_EN
A)がそのプログラムチェーン(PGC)の最後のマッ
プエントリーアドレス(MAP_ENA)であることが
示される。
【0556】図70のマップエントリーアドレス(MA
P_ENA)は、このアドレス(MAP_ENA)が配
置されたビデオオブジェクトユニット(VOBU)の先
頭アドレスを、該当ビデオタイトルセット(VTS)中
のビデオタイトルセットタイトル用ビデオオブジェクト
セット(VTSTT_VOBS)の最初の論理ブロック
からの相対ブロック数でもって、記述したものである。
【0557】図48のビデオタイトルセットメニュー用
のセルアドレステーブル(VTSM_C_ADT)94
6には、図71に示すように、ビデオタイトルセットメ
ニュー用セルアドレステーブル情報(VTSM_C_A
DTI)946Aと、ビデオタイトルセットメニュー用
セルピース情報(VTSM_CPI#1〜VTSM_C
PI#n)946Bとが含まれている。
【0558】ビデオタイトルセットメニュー用セルアド
レステーブル情報(VTSM_C_ADTI)946A
は、図72に示すように、ビデオタイトルセットメニュ
ー用ビデオオブジェクトセット(VTSM_VOBS)
内のビデオオブジェクト(VOB)の数(VTSM_V
OB_Ns)およびビデオタイトルセットメニュー用セ
ルアドレステーブル(VTSM_C_ADT)のエンド
アドレス(VTSM_C_ADT_EA)を含んでい
る。
【0559】ここで、ビデオタイトルセットメニュー用
ビデオオブジェクト数(VTSM_VOB_Ns)は、
該当ビデオタイトルセット中のビデオタイトルセットメ
ニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM_VOB
S)内のビデオオブジェクト(VOB)数を記述したも
のである。また、ビデオタイトルセットメニュー用セル
アドレステーブルのエンドアドレス(VTSM_C_A
DT_EA)は、ビデオタイトルセットメニュー用セル
アドレステーブル(VTSM_C_ADT)の最初のバ
イトからの相対ブロック数でもって、このセルアドレス
テーブル(VTSM_C_ADT)のエンドアドレスを
記述したものである。
【0560】ビデオタイトルセットメニュー用セルピー
ス情報(VTSM_CPI#1〜VTSM_CPI#
n)946Bは、図73に示すように、セルピースに対
するビデオオブジェクト識別子(VOB_ID)の数値
(VTSM_VOB_IDN)と、セルピースに対する
セル識別子(Cell_ID)の数値(VTSM_C_
IDN)と、ビデオタイトルセットメニューのセルピー
ス(VTSM_CP)のスタートアドレス(VTSM_
CP_SA)と、ビデオタイトルセットメニューのセル
ピース(VTSM_CP)のエンドアドレス(VTSM
_CP_EA)とを含んでいる。
【0561】ここで、ビデオオブジェクト識別子の数値
(VTSM_VOB_IDN)は、セルピース(CP)
が属するビデオオブジェクト(VOB)のビデオオブジ
ェクト識別子(VOB_ID)の番号を記述したもので
ある。セル識別子の数値(VTSM_C_IDN)は、
セルピース(CP)が属するセルの識別子(Cell_
ID)の番号を記述したものである。セルピースのスタ
ートアドレス(VTSM_CP_SA)は、セルピース
の最初のナビゲーションパック(NV_PCK)のスタ
ートアドレスを、該当ビデオタイトルセット内のビデオ
タイトルセットメニュー用ビデオオブジェクトセット
(VTSM_VOBS)の最初の論理ブロックからの相
対ブロック番号でもって、記述したものである。そし
て、セルピースのエンドアドレス(VTSM_CP_E
A)は、セルピースの最後の論理ブロックのエンドアド
レスを、該当ビデオタイトルセット内のビデオタイトル
セットメニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM
_VOBS)の最初の論理ブロックからの相対ブロック
番号でもって、記述したものである。
【0562】図48のビデオタイトルセットメニュー用
のビデオオブジェクトユニットアドレスマップ(VTS
M_VOBU_ADMAP)947には、図74に示す
ように、ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオブジ
ェクトユニットのアドレスマップ情報(VTSM_VO
BU_ADMAPI)947Aおよびビデオタイトルセ
ットメニュー用ビデオオブジェクトユニットのアドレス
(VTSM_VOBU_AD#1〜VTSM_VOBU
_AD#n)947Bが含まれている。
【0563】ここで、アドレスマップ(VTSM_VO
BU_ADMAP)947上では、ビデオタイトルセッ
トメニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM_V
OBS)内の全てのビデオオブジェクトユニット(VO
BU)のスタートアドレスは、それらの論理ブロック番
号の昇順で、記述される。
【0564】ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオ
ブジェクトユニットのアドレスマップ情報(VTSM_
VOBU_ADMAPI)947Aは、図75に示すよ
うに、ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオブジェ
クトユニットのアドレスマップ(VTSM_VOBU_
ADMAP)のエンドアドレス(VTSM_VOBU_
ADMAP_EA)を含んでいる。
【0565】このVTSM_VOBU_ADMAP_E
Aは、ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオブジェ
クトユニットのアドレスマップ(VTSM_VOBU_
ADMAP)の最初のバイトからの相対ブロック数でも
って、このアドレスマップ(VTSM_VOBU_AD
MAP)のエンドアドレスを記述したものである。
【0566】ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオ
ブジェクトユニットのアドレス(VTSM_VOBU_
AD#n)947Bは、図76に示すように、ビデオオ
ブジェクトユニット(VOBU#n)に対するビデオタ
イトルセットメニュー用ビデオオブジェクトユニット
(VTSM_VOBU)のスタートアドレス(VTSM
_VOBU_SA#n)を含んでいる。
【0567】このVTSM_VOBU_SA#nは、該
当ビデオタイトルセット内のビデオタイトルセットメニ
ュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM_VOB
S)の最初の論理ブロックからの相対論理ブロック数で
もって、n番目のビデオオブジェクトユニット(VOB
U#n)のスタートアドレスを記述したものである。
【0568】図48のビデオタイトルセットセルアドレ
ステーブル(VTS_C_ADT)948には、図77
に示すように、ビデオタイトルセットセルアドレステー
ブル情報(VTS_C_ADTI)948Aおよびビデ
オタイトルセットセルピース情報(VTS_CPI#1
〜VTS_CPI#n)948Bが含まれている。
【0569】このセルアドレステーブル(VTS_C_
ADT)948において、ビデオタイトルセットタイト
ルのビデオオブジェクトセット(VTSTT_VOB
S)内の全てのセルおよび全てのインターリーブドユニ
ットのスタートアドレスおよびエンドアドレスが記述さ
れる。
【0570】セルがインターリーブドブロック内に配置
されたビデオオブジェクトに属するものであるときは、
セルピースは1つのインターリーブドユニット(ILV
U)として定義される。セルの境界が1つのインターリ
ーブドユニット(ILVU)内にあるときは、セルピー
スはインターリーブドユニット内の各セルによって定義
される。
【0571】各セルピースのビデオタイトルセットセル
ピース情報(VTS_CPI)は、最初にビデオオブジ
ェクト識別子番号(VOB_IDN)、2番目にセル識
別子番号(C_IDN)、3番目にセル内のセルピース
の再生順序の順で記載される。
【0572】ここでのビデオオブジェクト識別子番号
(VOB_IDN)およびセル識別子番号(C_ID
N)は、セルピースが属するセルに対して与えられるよ
うになっている。
【0573】ビデオタイトルセットセルアドレステーブ
ル情報(VTS_C_ADTI)948Aは、図78に
示すように、ビデオタイトルセットタイトルのビデオオ
ブジェクトセット内ビデオオブジェクト数を示すビデオ
タイトルセットビデオオブジェクト数(VTS_VOB
_Ns)、およびビデオタイトルセットセルアドレステ
ーブルのエンドアドレスを示すビデオタイトルセットセ
ルアドレスエンドアドレス(VTS_C_ADT_E
A)を含んでいる。
【0574】ここで、ビデオタイトルセットビデオオブ
ジェクト数(VTS_VOB_Ns)は、該当ビデオタ
イトルセット中のビデオタイトルセットタイトルのビデ
オオブジェクトセット(VTSTT_VOBS)の数を
記述したものである。
【0575】また、ビデオタイトルセットセルアドレス
エンドアドレス(VTS_C_ADT_EA)は、ビデ
オタイトルセットセルアドレス(VTS_C_ADT)
の最初のバイトからの相対論理ブロック数でもって、こ
のセルアドレス(VTS_C_ADT)のエンドアドレ
スを記述したものである。
【0576】ビデオタイトルセットセルピース情報(V
TS_CPI)948Bは、図79に示すように、セル
ピースに対するビデオタイトルセットのビデオオブジェ
クト識別子番号(VTS_VOB_IDN)と、セルピ
ースに対するビデオタイトルセットのセル識別子番号
(VTS_C_IDN)と、ビデオタイトルセットのセ
ルピースのスタートアドレス(VTS_CP_SA)
と、ビデオタイトルセットのセルピースのエンドアドレ
ス(VTS_CP_EA)とを含んでいる。
【0577】ここで、ビデオオブジェクト識別子番号
(VTS_VOB_IDN)は、セルピースが属するビ
デオタイトルセットのビデオオブジェクトの識別番号を
記述したものである。
【0578】また、セル識別子番号(VTS_C_ID
N)は、セルピースが属するビデオタイトルセットのセ
ルの識別番号を記述したものである。
【0579】また、セルピースのスタートアドレス(V
TS_CP_SA)は、該当ビデオタイトルセット内の
ビデオタイトルセットタイトルのビデオオブジェクトの
最初の論理ブロックからの相対論理ブロック数でもっ
て、セルピースの最初のナビゲーションパックのスター
トアドレスを記述したものである。
【0580】また、セルピースのエンドアドレス(VT
S_CP_EA)は、該当ビデオタイトルセット内のビ
デオタイトルセットタイトルのビデオオブジェクトの最
初の論理ブロックからの相対論理ブロック数でもって、
セルピースの最後の論理ブロックのエンドアドレスを記
述したものである。
【0581】図48のビデオタイトルセット用のビデオ
オブジェクトユニットアドレスマップ(VTS_VOB
U_ADMAP)949には、図80に示すように、ビ
デオタイトルセットのビデオオブジェクトユニットのア
ドレスマップ情報(VTS_VOBU_ADMAPI)
949Aおよびビデオタイトルセットのビデオオブジェ
クトユニットのアドレス(VTS_VOBU_AD#1
〜VTS_VOBU_AD#n)949Bが含まれてい
る。
【0582】このアドレスマップ(VTS_VOBU_
ADMAP)949において、ビデオタイトルセットタ
イトルのビデオオブジェクトセット(VTSTT_VO
BS)内の全てのビデオオブジェクトユニットのスター
トアドレスが、それらの論理ブロック番号の昇順で、記
述される。
【0583】ビデオタイトルセットのビデオオブジェク
トユニットのアドレスマップ情報(VTS_VOBU_
ADMAPI)949Aは、図81に示すように、ビデ
オタイトルセットのビデオオブジェクトユニットのアド
レスマップのエンドアドレス(VTS_VOBU_AD
MAP_EA)を含んでいる。
【0584】このVTS_VOBU_ADMAP_EA
は、ビデオタイトルセットのビデオオブジェクトユニッ
トのアドレスマップ(VTS_VOBU_ADMAP)
のエンドアドレスを、このVTS_VOBU_ADMA
Pの最初のバイトからの相対ブロック数でもって記述し
たものである。
【0585】ビデオタイトルセットのビデオオブジェク
トユニットのアドレス(VTS_VOBU_AD#n)
949Bは、図82に示すように、n番目のビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU#n)に対するビデオタイ
トルセットのビデオオブジェクトユニットのスタートア
ドレス(VTS_VOBU_SA#n)を記述したもの
である。
【0586】このVTS_VOBU_AD#nは、該当
ビデオタイトルセット内のビデオタイトルセットタイト
ルのビデオオブジェクトセットの最初の論理ブロックか
らの相対論理ブロック数でもって、n番目のビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU#n)のスタートアドレス
を記述したものである。
【0587】次に、図1(または図2)の装置における
メニューの再生処理について説明する。
【0588】図1(または図2)の光ディスク再生装置
において、電源が投入後に光ディスク10がセットされ
ると、システムCPU部50はシステム用ROMおよび
RAM部52から初期動作プログラムを読み出し、ディ
スクドライブ部30を作動させる。すると、ディスクド
ライブ部30は、光ディスク10のリードインエリア2
7から読出動作を開始する。この読出動作によって、リ
ードインエリア27に続くボリュームおよびファイル構
造領域70(図6)の情報が読み出される。この領域7
0のボリュームおよびファイル構造は、所定の規格(U
DFーBridge等)に準拠して規定されている。
【0589】システムCPU部50は、ディスクドライ
ブ部30にセットされた光ディスク10の所定位置に記
録されているボリュームおよびファイル構造領域70を
読み出すために、ディスクドライブ部30にリード命令
を与え、ボリュームおよびファイル構造領域70の内容
を読み出し、システムプロセサ部54を介して、データ
RAM部56に一旦格納する。
【0590】続いて、システムCPU部50は、データ
RAM部56に格納されたパステーブルおよびディレク
トリレコード(光ディスク10から読み取ったもの)を
用いて、データRAM部56に格納されたデータから、
ディスク10上の各ファイルの記録位置、記録容量、サ
イズ等の情報およびその他管理に必要な情報(管理情
報)を抜き出し、抜き出した情報をシステム用ROM&
RAM部52の所定の場所に転送し、そこに保存する。
【0591】次に、システムCPU部50は、システム
用ROM&RAM部52から各ファイルの記録位置およ
び記録容量等の情報を参照して、ファイル番号0番から
始まる複数ファイルからなるビデオマネージャーVMG
(図11)を獲得する。
【0592】すなわち、システムCPU部50は、シス
テム用ROMおよびRAM部52から獲得した各ファイ
ルの記録位置および記録容量等の情報を参照してディス
クドライブ部30に対してリード命令を与え、ルートデ
ィレクトリ上に存在するビデオマネージャーVMGを構
成する複数ファイルの位置およびサイズを獲得し、この
ビデオマネージャーVMGを読み出す。こうして読み出
されたビデオマネージャVMGは、システムプロセサ部
54を介してデータRAM部56に転送され、データR
AM部56内の所定の場所に格納される。
【0593】図83は、図1(または図2)の再生装置
に光ディスク10がセットされたあと、この装置が再生
スタンバイになるまでの処理を説明するフローチャート
である。
【0594】視聴者(再生装置ユーザ)が、たとえば図
3のリモートコントローラ5のオープン/クローズキー
5gを押すと、図示しないディスクトレイが開く。視聴
者が再生しようとする光ディスク10を図示しないトレ
イの所定部分に載置し、再びオープン/クローズキー5
gを押すと、トレイが装置本体に引き込まれる(ステッ
プST10)。
【0595】図5に示すような構成を持つ光ディスク1
0が図1(または図2)の再生装置本体に引き込まれ、
再生が(オートスタートまたは再生ボタン操作により)
開始されると、まず、リードインエリア27に書き込ま
れている情報が読み出される(ステップST12)。
【0596】ここで、図示しないディスクトレイにセッ
トされた光ディスク10がコンパクトディスク(CD)
の場合は、そのリードインエリアに記録されたテーブル
オブコンテンツ(TOC)が読み取られ、セットされた
ディスク10が音楽CDであることを示すCD表示部
(図示せず)が点灯する。
【0597】一方、図示しないディスクトレイにセット
された光ディスク10がデジタルビデオディスク/デジ
タルバーサタイルディスク(DVDディスク)の場合
は、そのリードインエリア27に続いて記録されたボリ
ュームおよびファイル構造領域70(図6)が読み取ら
れ、セットされたディスク10がDVDディスクである
ことを示すDVD表示部(図示せず)が点灯する。
【0598】図示しないディスクトレイにセットされた
光ディスク10がDVDディスクの場合は、ボリューム
およびファイル構造領域70(ISO9660およびU
DFブリッジに定められる管理領域に相当)から、そこ
に記録されたボリュームデータが読み込まれる(ステッ
プST14)。
【0599】読み込んだボリュームデータの記述に基づ
いて、ビデオマネージャーVMG(図6)の内容がシス
テムROM/RAM部52(図1)に格納される。この
ビデオマネージャーVMGには、ビデオタイトルセット
(VTS#1〜#n)72を管理する情報(ビデオマネ
ージャ情報VMGI等)が記述されている。このビデオ
マネージャ情報VMGIが読み込まれる(ステップST
16)。
【0600】このビデオマネージャ情報VMGIが読み
込みが済むと、図1(または図2)の再生装置は、セッ
トされた光ディスク(DVDディスク)10の再生スタ
ンバイ状態になる(ステップST18)。
【0601】図84は、図83のビデオマネージャ情報
読込ステップST16における処理内容を示す。
【0602】すなわち、まずビデオマネージャ情報管理
テーブルVMGI_MAT751(図12)が図1のシ
ステムRAM部52に読み込まれる(ステップST16
A)。
【0603】同様に、タイトルサーチポインタテーブル
TT_SRPT752(図13)がシステムRAM部5
2に読み込まれる(ステップST16B)。
【0604】読み込んだタイトルサーチポインタテーブ
ルTT_SRPT752から、セットされたDVDディ
スク10内の各タイトル毎のアングル数AGL_Ns
(図15)がチェックされる(ステップST16C)。
【0605】各タイトル毎の上記アングル数AGL_N
sが2以上であるかどうかによって、該当タイトルがマ
ルチアングル再生可能なアングルブロックを含むかどう
か判定できる(AGL_Nsが1であるタイトルはアン
グルブロックを含まない)。
【0606】各タイトル毎のアングル数AGL_Ns判
定後、ビデオマネージャメニュー用ビデオオブジェクト
セットVMGM_VOBS76(図11)その他の情報
が、適宜、図1のシステムRAM部52に読み込まれる
(ステップST16D)。
【0607】その結果、選択可能なタイトル番号および
選択可能なアングル数の表示を含むメニューが図1のモ
ニタ部6に出力され、図83の再生スタンバイステップ
ST18に戻る。
【0608】タイトル再生が開始される前に、図85の
前処理が実行される。すなわち、視聴者(装置ユーザ)
が所望のタイトル番号(たとえば#1)を選択し、たと
えば図3のリモートコントローラ5の再生キー5cを押
すと、指定されたタイトル番号(#1)に対応したビデ
オタイトルセット情報VTSI(図48)が図1のシス
テムRAM部52に読み込まれる(ステップST2
0)。
【0609】図86は、図85のビデオタイトルセット
情報読込ステップST20における処理内容を示す。
【0610】すなわち、まずビデオタイトルセット情報
管理テーブルVTSI_MAT941(図49)が、シ
ステムRAM部52に読み込まれる(ステップST20
A)。
【0611】続いて、ビデオタイトルセットのパートオ
ブタイトルのサーチポインタテーブルVTS_PTT_
SRPT942(図50)がシステムRAM部52に読
み込まれる(ステップST20B)。
【0612】次に、各ビデオタイトルセットのプログラ
ムチェーン情報テーブルVTS_PGCIT943(図
54)がシステムRAM部52に読み込まれる(ステッ
プST20C)。この読み込みは、セットされたディス
ク10に記録された全てのビデオタイトルセット(最大
99個)に対して行われる。
【0613】全てのビデオタイトルセットに対するプロ
グラムチェーン情報テーブルVTS_PGCIT943
の読み込みが終了すると、各ビデオタイトルセットのビ
デオオブジェクトユニットのアドレス管理テーブルVT
S_VOBU_ADMAT949(図80)がシステム
RAM部52に読み込まれる(ステップST20D)。
その後、図85のビデオタイトルセット情報VTSIの
読込ステップST20の終了状態に戻る。
【0614】図87は、図86のプログラムチェーン情
報テーブル読込ステップST20Cにおける処理内容を
示す。
【0615】すなわち、該当ビデオタイトルセットのプ
ログラムチェーン情報サーチポインタVTS_PGCI
_SRP943B(図56)がシステムRAM部52に
読み込まれる(ステップST200)。
【0616】読み込まれたサーチポインタVTS_PG
CI_SRP943Bには、対応するビデオタイトルセ
ットプログラムチェーン情報のスタートアドレスVTS
_PGCI_SAが記述されている。このスタートアド
レスVTS_PGCI_SAに基づいて、該当ビデオタ
イトルセットのプログラムチェーン情報VTS_PGC
I943BがシステムRAM部52に読み込まれる(ス
テップST210)。その後、図86のアドレス管理テ
ーブルの読込ステップST20Dに戻る。
【0617】図88は、図87のプログラムチェーン情
報読込ステップST210における処理内容を示す。
【0618】すなわち、プログラムチェーンの一般情報
PGC_GI(図40)がシステムRAM部52に読み
込まれ(ステップST2100)、続いてプログラムチ
ェーンのコマンドテーブルPGC_CMDT(図40)
がシステムRAM部52に読み込まれ(ステップST2
200)、続いてプログラムチェーンのプログラムマッ
プPGC_PGMAP(図40)がシステムRAM部5
2に読み込まれ(ステップST2300)、続いてセル
再生情報テーブルC_PBIT(図40)がシステムR
AM部52に読み込まれ(ステップST2400)、最
後にセル位置情報テーブルC_POSIT(図40)が
システムRAM部52に読み込まれて(ステップST2
500)、図87のプログラムチェーン情報読込ステッ
プST210における処理が終了する。
【0619】図89は、図88のセル再生情報テーブル
読込ステップST2400における処理内容を示す。
【0620】すなわち、セル再生情報C_PBIから、
セルカテゴリーC_CAT(図45)がシステムRAM
部52に読み込まれ(ステップST2410)、続いて
セル再生時間C_PBTM(図45)がシステムRAM
部52に読み込まれて(ステップST2420)、図8
8のセル位置情報テーブル読込ステップST2500に
戻る。
【0621】図90は、図89のセルカテゴリーテーブ
ル読込ステップST2410における処理内容を示す。
【0622】すなわち、まずセルカテゴリーC_CAT
(図45)内のセルブロックモード(図46)がシステ
ムRAM部52に読み込まれる(ステップST241
2)。続いて、ビデオタイトルセット毎に、対応するセ
ルカテゴリーC_CATに記述されたセルブロックタイ
プ(図46)がシステムRAM部52に読み込まれる
(ステップST2414)。こうして読み込まれたセル
ブロックタイプ(図46)の内容がたとえば01b(b
はバイナリの意)であれば、該当セルはアングルブロッ
クのセルであることが示される。
【0623】各ビデオタイトルセットの再生中にこのセ
ルブロックタイプ=01bがシステムCPU部50によ
って検知されると、たとえば図示しないアングルマーク
が点滅され、視聴者に「アングル変更が可能ですよ」と
いう通知がなされる。
【0624】このアングル変更は、そこにアングルブロ
ックが存在するならば、マルチストーリ再生中(あるス
トーリ再生中に別ストーリに切り替えた後でも)でも可
能とすることができる。
【0625】なお、図83〜図90の処理は、システム
コントローラ50および/またはMPEGデコーダ59
0の内部プログラム(ファームウエア)により実現でき
る。
【0626】図91は、図8のプログラムチェーンが1
個だけで1シーケンシャルPGCタイトルが形成される
場合を説明する図であり、図92は、図8のプログラム
チェーンが複数集まってマルチPGCタイトルが形成さ
れる場合とを説明する図である。
【0627】プログラムチェーン(PGC)には、図9
1および図92に示すように、エントリープログラムチ
ェーン(Entry PGC)およびエントリープログ
ラムチェーン(Entry PGC#1)に続く1以上
のプログラムチェーン(PGC#2、PGC#3、PG
C#4、…)がある。
【0628】図91に示すように、1つだけのシーケン
シャルプログラムチェーンからなるタイトル(あるいは
1つだけのランダムプログラムチェーンからなるタイト
ル)では、プログラムチェーンはエントリープログラム
チェーン(Entry PGC)だけで構成される。エ
ントリープログラムチェーンは、あるタイトルを再生す
るときに最初に再生されるプログラムチェーンとなる。
【0629】ここで、1シーケンシャルプログラムチェ
ーンタイトルは、ループ再生、ランダム再生あるいはシ
ャッフル再生を伴わない単一のプログラムチェーンで構
成される。一方、1ランダムプログラムチェーンタイト
ルは、ループ再生、ランダム再生あるいはシャッフル再
生を伴なう単一のプログラムチェーンで構成される。
【0630】2以上のシーケンシャルプログラムチェー
ンを含むマルチプログラムチェーンタイトルでは、図9
2に示すように、エントリープログラムチェーン(En
try PGC#1)に続いて1以上のプログラムチェ
ーン(PGC#2、PGC#3、PGC#4、…)を種
々に配置て構成される。マルチプログラムチェーンタイ
トルには、複数プログラムチェーンを用いることによ
り、マルチストーリー展開の可能なドラマを記録するこ
とができる。
【0631】たとえば、出演者が主役A、準主役Bおよ
び脇役Cの三人ドラマにおいて、エントリーPGC#1
の終了時点で、ユーザ(視聴者)は、Aの視点からみた
第1ストーリ展開のPGC#2、Bの視点からみた第2
ストーリ展開のPGC#3、あるいはCの視点からみた
第3ストーリ展開のPGC#3のうちいずれか好むもの
を選択できる。
【0632】いま、ユーザが第1ストーリ展開(Aの視
点)を選択してPGC#2の再生中に、突如、その時点
で第2ストーリ展開(Bの視点)ではどうなるかを見た
いと思ったとする。この場合、この発明が利用されない
ときにどういう操作が必要になるかというと、次のよう
になる。
【0633】すなわち、まず図3のリモートコントロー
ラ5のリターンキー5rを押して図92のPGC#1終
了時点に戻り、そこでPGC#3を選択し、見たいと思
った場面を早送りキー5jで探し出すことになる。しか
しこれでは操作が煩雑であり、所望の画面が得られるま
でに時間が掛かり、「突如、第2ストーリ展開(Bの視
点)ではどうなるかを見たいと思った」ときの興味が薄
れてしまう。
【0634】この発明では、以上のような「煩雑で所望
の画面が得られるまでに時間が掛かる操作」を不要とす
るもので、ユーザが第1ストーリ展開(Aの視点;PG
C#2)の再生中に、突如、その時点で第2ストーリ展
開(Bの視点;PGC#3)ではどうなるかを見たいと
思った場合、PGC#2の現再生時点とほぼ同時期のP
GC#3の再生時点へダイレクトに(あるいは図94を
参照して後述する場合のようにインダイレクトであって
も自動的に)飛んで行ける構成を取っている。この構成
の詳細は図114以降を参照して後述する。
【0635】ここで、図92に示すように、幾つかのプ
ログラムチェーンPGCに、パートオブタイトル(チャ
プター)の先頭アドレスを示すマークPTTを予め付け
ておくことができる。そしてこのマークPTTを飛び先
の目印(飛び先アドレス)とすることにより、パートオ
ブタイトル(PTT)単位で再生の切替先が決まるスト
ーリ切替を行なうこともできる。
【0636】なお、図33(または図39)のアングル
セルAGL_C#1〜AGL_C#9のいずれかを利用
しても高速切替可能なマルチストーリの記録を行うこと
は可能であるが、そうすると、選択されたストーリ内部
(選択されたAGL_C#iの再生中)でマルチアング
ル機能を利用することはできなくなる。
【0637】この発明によれば、選択されたストーリ内
部(選択されたプログラムチェーンPGCの再生中)で
マルチアングル機能を利用することは可能である。すな
わち、マルチアングル再生は、図92のいずれのプログ
ラムチェーン内においても可能となっている。(各プロ
グラムチェーン内部にマルチアングル再生可能なアング
ルブロックを挿入するかどうかは、ソフトウエアのプロ
バイダが決める。) また、マルチストーリのユーザ選択時(たとえば図92
のPGC#1終了後にメニューを用いてPGC#2〜P
GC#4のいずれかが選択されるとき)に、ユーザ選択
可能なプログラムチェーンとユーザ選択不可能なプログ
ラムチェーンを特定することもできる。具体的にいえ
ば、図92のPGC#2(第1のストーリ)およびPG
C#3(第2のストーリ)を選択するユーザ操作は許可
し(対応ユーザ操作UOPの中身がビット0)、PGC
#4を選択するユーザ操作は禁止(対応UOPの中身が
ビット1)することができる。もちろん、記録されたマ
ルチストーリのPGC全てをユーザ選択可能とすること
はできる。
【0638】図93は、図6のビデオタイトルセットV
TSからナビゲーションコマンド(リンク命令群、ジャ
ンプ命令群等)およびナビゲーションパラメータ(一般
パラメータ、システムパラメータ)に至るまでの階層パ
スを説明する図である。
【0639】図6を参照して既に説明したように、DV
Dディスクのビデオ領域はビデオマネージャVMGおよ
び1以上のビデオタイトルセットVTSを含んでいる。
各ビデオタイトルセットVTSはビデオタイトルセット
情報VTSIおよび1以上のビデオオブジェクトセット
VOBSを含んでいる。
【0640】ビデオタイトルセット情報VTSIはプロ
グラムチェーン情報テーブルPGCITを含む(図54
の943)。プログラムチェーン情報テーブルPGCI
Tはプログラムチェーン情報PGCIを含む(図4
0)。プログラムチェーン情報PGCIはプログラムチ
ェーンコマンドテーブルPGC_CMDTを含む(図9
4)。プログラムチェーンコマンドテーブルPGC_C
MDTはポストコマンドPOST_CMDを含む(図9
5)。
【0641】ポストコマンドPOST_CMDはナビゲ
ーションコマンドNV_CMD(図101)の一部を構
成する。ナビゲーションコマンドNV_CMDを用いて
システムパラメータSPRMの値を設定することによ
り、DVDディスク10のプロバイダはその再生装置を
制御できる。この再生装置の動作の仕方は一般パラメー
タGPRMにユーザ操作の履歴を記憶することにより制
御できる。これらのパラメータGPRMおよびSPRM
はナビゲーションパラメータを構成する。このナビゲー
ションパラメータは上記ナビゲーションコマンドNV_
CMDによりアクセスできるパラメータである。
【0642】前記ビデオオブジェクトセットVOBSは
ナビゲーションパックNV_PCKを含む(図26の8
6)。ナビゲーションパックNV_PCKは再生制御情
報PCIを含む(図27)。再生制御情報PCIはハイ
ライト情報HLIを含む(図96)。ハイライト情報H
LIはボタン情報テーブルBTNITを含む(図9
9)。ボタン情報テーブルBTNITはボタンコマンド
BTN_CMDを含む(図100)。
【0643】ボタンコマンドBTN_CMDは、ポスト
コマンドPOST_CMDと同様、ナビゲーションコマ
ンドNV_CMD(図101)の一部を構成する。ナビ
ゲーションコマンドNV_CMDを用いてシステムパラ
メータSPRMの値を設定することにより、DVDディ
スク10のプロバイダはその再生装置を制御できる。こ
の再生装置の動作の仕方は一般パラメータGPRMにユ
ーザ操作の履歴を記憶することにより制御できる。
【0644】図94は、図42のプログラムチェーンコ
マンドテーブル開始アドレスPGC_CMDT_SAで
指定されたプログラムチェーンコマンドテーブルPGC
_CMDTの内容を説明する図である。このコマンドテ
ーブルPGC_CMDTは、プログラムチェーンコマン
ドテーブル情報PGC_CMDTIと、1以上のプリコ
マンドPRE_CMD#iと、1以上のポストコマンド
POST_CMD#jと、1以上のセルコマンドC_C
MD#kを含んでいる(たとえば図10参照)。ここ
で、各ポストコマンドPOST_CMD#jは、図95
に示すように8バイトで記述された、ナビゲーションコ
マンドの一種である。
【0645】図96は、図27の再生制御情報PCIの
データに含まれるハイライト情報HLIの内容を説明す
る図である。るハイライト情報HLIは、ハイライト一
般情報HL_GIと、ボタンカラー情報テーブルBTN
_COLITと、ボタン情報テーブルBTNITを含
む。
【0646】図96のハイライト情報HLIに含まれる
ハイライト一般情報HL_GIは、図97に示すような
構成を持っている。すなわち、ハイライト一般情報HL
_GIは、ハイライト情報の状態を示すHLI_SS
と、ハイライト開始時間を示すHLI_S_PTMと、
ハイライト終了時間を示すHLI_E_PTMと、有効
なボタン選択の終了時間を示すBTN_SL_E_PT
Mと、ボタンのグルーピングおよび各ボタングループ用
の副映像の表示形式を示すボタンモードBTN_MD
と、ボタングループ内のユーザボタン番号のために用い
るボタンオフセット番号BTN_OFNと、ボタングル
ープ内の有効なボタンの番号を示すBTN_Nsと、ボ
タングループ内のユーザボタン番号により選択可能なボ
タン数を示すNSL_BTN_Nsと、1バイトの予約
領域と、HLI_S_PTMが示す時間に強制的に選択
されるボタン番号を示すFOSL_BTNNと、BTN
_SL_E_PTMが示す時間に強制的に選択が決定さ
れるボタン番号を示すFOAC_BTNNを含んでい
る。
【0647】図98は、図96のハイライト情報HLI
内のボタンカラー情報テーブルBTN_COLITの構
成を説明する図である。ボタンカラー情報テーブルBT
N_COLITは1以上のボタンカラー情報(BTN_
COLIT#1〜BTN_COLIT#3)で構成され
る。各ボタンカラー情報(たとえばBTN_COLIT
#1)は、選択色情報SL_COLIおよび決定色情報
AC_COLIを含む。
【0648】選択色情報SL_COLIは、2種の強調
画素選択カラーコードと、パターン画素選択カラーコー
ドと、背景画素選択カラーコードと、2種の強調画素選
択コントラストと、パターン画素選択コントラストと、
背景画素選択コントラストを含む。
【0649】また、決定色情報AC_COLIは、2種
の強調画素決定カラーコードと、パターン画素決定カラ
ーコードと、背景画素決定カラーコードと、2種の強調
画素決定コントラストと、パターン画素決定コントラス
トと、背景画素決定コントラストを含む。
【0650】図99は、図96のハイライト情報HLI
内のボタン情報テーブルBTNITの構成を説明する図
である。ボタン情報テーブルBTNITは1以上のボタ
ン情報(BTNI#1〜BTNI#n)で構成される
(nは通常12、18または36)。各ボタン情報(た
とえばBTNI#1)は、ボタン位置情報BTN_PO
SIと、隣接ボタン位置情報AJBTN_POSIと、
ボタンコマンドBTN_CMDを含む。ここで、ボタン
コマンドBTN_CMDは、図100に示すように8バ
イトで記述された、ナビゲーションコマンドの一種であ
る。
【0651】図101は、図95のポストコマンドPO
ST_CMDあるいは図100のボタンコマンドBTN
_CMDとして使用されるナビゲーションコマンド(N
V_CMD)の構成を説明する図である。このナビゲー
ションコマンドは、ナビゲーションコマンドの実行順序
を変更するGoTo命令群と、現ドメイン内で指定され
た再生を開始するLink命令群と、指定されたドメイ
ン内で指定された再生を開始するJump命令群と、指
定された値を比較するCompare命令群と、ナビゲ
ーションパラメータを設定するSetSystem命令
群と、一般パラメータGPRMの値を計算するSet命
令群を含んでいる。
【0652】図102は、図101のナビゲーションコ
マンドに含まれるGoTo命令群の内容を説明する図で
ある。このGoTo命令群は、他のナビゲーションコマ
ンドへ移行するGoToコマンドと、プリコマンドエリ
アまたはポストコマンドエリア内でのナビゲーションコ
マンドの実行を停止(終了)させるBreakコマンド
と、何も操作しない(非動作)Nopコマンドと、パレ
ンタルレベルの仮変更を確認しパレンタルレベルを変更
して可能なら指定されたナビゲーションコマンドへ移行
するSetTmpPMLを含んでいる。
【0653】図103は、図101のナビゲーションコ
マンドに含まれるLink命令群の内容を説明する図で
ある。このLink命令群は、プログラムチェーン番号
PGCNを直接指定してそのプログラムチェーンの再生
を開始するコマンドLInkPGCNと、パートオブタ
イトル番号PTTNを直接指定してそのパートオブタイ
トルの再生を開始するコマンドLInkPTTNと、プ
ログラム番号PGNを直接指定してそのプログラムの再
生を開始するコマンドLInkPGNと、セル番号CN
を直接指定してそのセルの再生を開始するコマンドLI
nkCNと、サブ命令で再生されるべき位置を間接的に
指定してその再生を開始するコマンドLinkSIns
を含んでいる。
【0654】なお、サブ命令によるリンク位置指定につ
いては、次のものが可能となっている:可能なリンク単
位が現ドメイン内のプログラムチェーンである場合は、
全てのサブ命令(前を指定するPrevious;次を
指定するNext;先頭を指定するTop;上昇を指定
するGoUp;末尾を指定するTail)が可能;可能
なリンク単位がプログラムチェーン内のプログラムであ
る場合は、一部のサブ命令(前を指定するPrevio
us;次を指定するNext;先頭を指定するTop)
が可能;可能なリンク単位がプログラム内のセルである
場合は、一部のサブ命令(前を指定するPreviou
s;次を指定するNext;先頭を指定するTop)が
可能。
【0655】ここで、現在位置がシーケンシャルPGC
の先頭プログラムまたはランダム/シャッフルPGCの
プログラムの場合は、サブ命令Previousによっ
てPrevPGCにリンクする。
【0656】また、現在位置がシーケンシャルPGCの
最終プログラムまたはランダム/シャッフルPGCのプ
ログラムの場合は、サブ命令Previousによって
ループ回数カウント処理にリンクする。
【0657】さらに、サブ命令Previous、Ne
xtまたはGoUpによってリンクされるプログラムチ
ェーンは、プログラムチェーン一般情報PGC_GI
(図42)に含まれるPGCナビゲーション制御PGC
_NV_CTL内のPrevious_PGCNか、N
ext_PGCNか、GoUp_PGCNによって決定
される。
【0658】図104は、図101のナビゲーションコ
マンドに含まれるJump命令群の内容を説明する図で
ある。このJump命令群は、タイトル番号(TTN)
使用時にそのタイトルの再生を開始するコマンドJum
pTTと、同一ビデオタイトルセットVTS内のタイト
ル再生を開始するコマンドJumpVTS_TTと、ル
ートシステムメニュー情報RSMIを格納してシステム
空間内のプログラムチェーンの再生を開始するコマンド
CallSSと、システム空間内のプログラムチェーン
の再生を開始するコマンドJumpSSと、同一ビデオ
タイトルセットVTS内の指定タイトルのパートオブタ
イトルPTTの再生を開始するコマンドJumpVTS
_PTTと、再生終了を指示するコマンドExitを含
んでいる。
【0659】図105は、図101のナビゲーションコ
マンドに含まれる比較(Compare)命令群の内容を説明
する図である。この比較命令群は、「一致かどうか」を
チェックするコマンドEQと、「不一致かどうか」をチ
ェックするコマンドNEと、「以上であるかどうか」を
チェックするコマンドGEと、「より大であるかどう
か」をチェックするコマンドGTと、「以下であるかど
うか」をチェックするコマンドLEと、「より小(未
満)であるかどうか」をチェックするコマンドLTと、
ビット比較を行なうコマンドBCを含んでいる。
【0660】上記比較命令群は、その命令のオペランド
で定義される特定値とナビゲーションパラメータ内の値
とを比較するときに使用される。これら比較命令群の実
行結果が真(TRUE)なら次の命令が実行され、疑
(FALSE)ならなら次の命令はスキップ(飛び越
し)される。
【0661】図106は、図101のナビゲーションコ
マンドに含まれるナビゲーションパラメータ設定(SetS
ystem)命令群の内容を説明する図である。このナビゲ
ーションパラメータ設定命令群は、ストリーム番号を所
定のシステムパラメータSPRMに設定するコマンドS
etSTNと、ナビゲーションタイマ条件を特定のシス
テムパラメータSPRMに設定するコマンドSetNV
TMRと、選択状態用ハイライトボタン番号を特定のシ
ステムパラメータSPRMに設定するコマンドSetH
L_BTNNと、カラオケ用プレーヤのオーディオミキ
シングモードを特定のシステムパラメータSPRMに設
定するコマンドSetAMXMDと、一般パラメータの
モードおよびその値を特定の一般パラメータGPRMに
設定するコマンドSetGPRMMDを含んでいる。
【0662】図107は、図101のナビゲーションコ
マンドに含まれるパラメータ計算命令群(算術演算用S
etインストラクション)の内容を説明する図である。
この算術演算用パラメータ計算命令群は、代入を指示す
るコマンドMovと、交換を指示するコマンドSwp
と、加算を指示するコマンドAddと、減算を指示する
コマンドSubと、乗算を指示するコマンドMulと、
除算を指示するコマンドDivと、乗余代入を指示する
Modと、ランダム値代入を指示するコマンドRndを
含んでいる。
【0663】図108は、図101のナビゲーションコ
マンドに含まれるパラメータ計算命令群(ビット演算用
Setインストラクション)の内容を説明する図であ
る。このビット演算用パラメータ計算命令群は、ビット
積(論理積)を指示するコマンドAndと、ビット和
(論理和)を指示するコマンドOrと、排他ビット和
(排他的論理和)を指示するコマンドXorを含んでい
る。
【0664】上記パラメータ計算命令群(算術演算用お
よびビット演算用)は、その命令のオペランドで定義さ
れる特定値および一般パラメータ内の値に基づいた計算
を行なうために使用される。これらのパラメータ計算命
令群の実行結果は、対応する一般パラメータに再格納さ
れる。
【0665】図109は、図2のMPEGバッファのバ
ッファリングエリア分割数(あるいはバッファリング領
域の数)を、ボタンコマンドのPGCリンク命令(図1
03のLinkPGCN)に基づいて決定する場合を説
明するフローチャートである。
【0666】ある先行プログラムチェーン(たとえば図
92のPGC#1)の再生が終了すると(ステップST
30イエス)、後続プログラムチェーン(たとえばPG
C#2)の最初のナビゲーションパックから、再生制御
情報PCI(図27)が読み取られる(ステップST3
2)。このPCI内のハイライト情報(図96)から、
ボタン情報テーブルBTNIT(図99)が取り出され
る(ステップST34)。このボタン情報テーブルBT
NITは1以上のボタン情報BTNI#n(nは通常1
2、18または36)を含んでいる。
【0667】これらボタン情報BTNI#n各々に含ま
れるボタンコマンドBTN_CMDの内容が解析される
(ステップST36)。このコマンドは図101のナビ
ゲーションコマンドのいずれかを含んでいる。ここで
は、たとえば12個のボタン情報BTNI#1〜#12
それぞれに、図103のコマンドLinkPGCNが含
まれている場合を想定する。
【0668】上記12個のコマンドLinkPGCNそ
れぞれにより指定された再生すべきプログラムチェーン
番号が、たとえばPGC#2、PGC#3、PGC#
2、PGC#4、PGC#2、PGC#4、PGC#
4、PGC#2、PGC#3、PGC#3、PGC#
2、PGC#4であったと仮定する。この場合、再生可
能なプログラムチェーン数Xは3つ(PGC番号で言え
ばN=2、3、4)となる(ステップST38)。
【0669】上記仮定の下では、X>1であるから(ス
テップST40イエス)、このXの値(X=3)が、た
とえば図2のレジスタ50Aの所定箇所にセットされる
(ステップST44)。
【0670】レジスタ50Aにセットされた再生可能プ
ログラムチェーン数(X=3)はシステムコントローラ
50の内部CPUにより読み取られる。すると、このC
PUはMPEGデコードバッファ592のバッファリン
グエリアを3つに分割する(あるいはMPEGデコーダ
590がアクセス可能な他のメモリ領域に、MPEGデ
コード用のバッファリングエリアを、バッファ592の
他に2つ確保する)(ステップST46)。
【0671】こうして得られた3つのバッファリングエ
リアそれぞれに、再生可能な3つのプログラムチェーン
PGC#2、PGC#3およびPGC#4のMPEG圧
縮データが流し込まれる。図92のPGC#1の終了後
に再生されるプログラムチェーンがPGC#2の場合
は、PGC#2のデータが流し込まれたバッファリング
エリア内のMPEG圧縮データが図2のMPEGデコー
ダ590によりデコードされ、圧縮前の動画が復元され
る。復元されたPGC#2の動画はビデオプロセッサ5
81およびビデオ出力回路641を介して外部機器(図
1ではモニタ部6)に送出される。
【0672】他の2つのバッファリングエリアに同時並
列的に流し込まれたPGC#3およびPGC#4のMP
EG圧縮データは、ユーザ操作(あるいはナビゲーショ
ンコマンド)により再生指示されない限り、そのまま捨
てられる。これらのバッファリングエリアに同時並列的
に流し込まれたPGC#3およびPGC#4のMPEG
圧縮データの取り扱いについては、図111のフローチ
ャートを参照して後述する。
【0673】もし、上記12個のコマンドLinkPG
CNそれぞれにより指定された再生すべきプログラムチ
ェーン番号が、たとえば全てPGC#2であった場合
は、再生可能なプログラムチェーン数Xは1つ(PGC
番号で言えばN=2)となる。この場合はX>1でない
から(ステップST40ノー)、システムコントローラ
50の内部CPUはMPEGデコードバッファ592の
バッファリングエリアを分割せず、図109の処理を終
了する(ステップST42)。
【0674】この場合は、非分割のMPEGデコードバ
ッファ592に、再生可能なプログラムチェーンPGC
#2のMPEG圧縮データが流し込まれる。PGC#2
のデータが流し込まれたバッファ592内のMPEG圧
縮データがMPEGデコーダ590によりデコードさ
れ、圧縮前の動画が復元される。復元されたPGC#2
の動画はビデオプロセッサ581およびビデオ出力回路
641を介して外部機器(図1ではモニタ部6)に送出
される。
【0675】図110は、図2のMPEGバッファのバ
ッファリングエリア分割数(あるいはバッファリング領
域の数)を、ポストコマンドのPGCリンク命令(図1
03のLinkPGCN)に基づいて決定する場合を説
明するフローチャートである。
【0676】ある先行プログラムチェーン(たとえば図
92のPGC#1)の再生が終了すると(ステップST
50イエス)、先行プログラムチェーン(PGC#1)
のプログラムチェーン情報テーブルPGCIT(図5
4)から、プログラムチェーン情報PGCI(図40)
が読み取られる(ステップST52)。このPGCIか
らプログラムチェーンコマンドテーブルPGC_CMD
T(図94)が取り出される(ステップST54)。こ
のプログラムチェーンコマンドテーブルPGC_CMD
Tは1以上のポストコマンドPOST_CMD#jを含
んでいる。
【0677】続いて、これらポストコマンドPOST_
CMDの内容が解析される(ステップST56)。この
コマンドは図101のナビゲーションコマンドのいずれ
かを含んでいる。ここでは、たとえば3個のポストコマ
ンドPOST_CMDそれぞれに、図103のコマンド
LinkPGCNが含まれている場合を想定する。
【0678】上記3個のコマンドLinkPGCNそれ
ぞれにより指定された再生すべきプログラムチェーン番
号が、たとえばPGC#2、PGC#3、PGC#2で
あったと仮定する。この場合、再生可能なプログラムチ
ェーン数Xは2つ(PGC番号で言えばN=2、3)と
なる(ステップST58)。
【0679】上記仮定の下では、X>1であるから(ス
テップST60イエス)、このXの値(X=2)が、た
とえば図2のレジスタ50Aの所定箇所にセットされる
(ステップST64)。
【0680】レジスタ50Aにセットされた再生可能プ
ログラムチェーン数(X=2)はシステムコントローラ
50の内部CPUにより読み取られる。すると、このC
PUはMPEGデコードバッファ592のバッファリン
グエリアを2つに分割する(あるいはMPEGデコーダ
590がアクセス可能な他のメモリ領域に、MPEGデ
コード用のバッファリングエリアを、バッファ592の
他に1つ確保する)(ステップST66)。
【0681】こうして得られた2つのバッファリングエ
リアそれぞれに、再生可能な2つのプログラムチェーン
PGC#2およびPGC#3のMPEG圧縮データが流
し込まれる。図92のPGC#1の終了後に再生される
プログラムチェーンがPGC#2の場合は、PGC#2
のデータが流し込まれたバッファリングエリア内のMP
EG圧縮データが図2のMPEGデコーダ590により
デコードされ、圧縮前の動画が復元される。復元された
PGC#2の動画はビデオプロセッサ581およびビデ
オ出力回路641を介して外部機器(図1ではモニタ部
6)に送出される。
【0682】他の1つのバッファリングエリアに同時並
列的に流し込まれたPGC#3のMPEG圧縮データ
は、ユーザ操作(あるいはナビゲーションコマンド)に
より再生指示されない限り、そのまま捨てられる。この
バッファリングエリアに同時並列的に流し込まれたPG
C#3のMPEG圧縮データの取り扱いについては、図
111のフローチャートを参照して後述する。
【0683】もし、上記3個のコマンドLinkPGC
Nそれぞれにより指定された再生すべきプログラムチェ
ーン番号が、たとえば全てPGC#2であった場合は、
再生可能なプログラムチェーン数Xは1つ(PGC番号
で言えばN=2)となる。この場合はX>1でないから
(ステップST60ノー)、システムコントローラ50
の内部CPUはMPEGデコードバッファ592のバッ
ファリングエリアを分割せず、図110の処理を終了す
る(ステップST62)。
【0684】この場合は、非分割のMPEGデコードバ
ッファ592に、再生可能なプログラムチェーンPGC
#2のMPEG圧縮データが流し込まれる。PGC#2
のデータが流し込まれたバッファ592内のMPEG圧
縮データがMPEGデコーダ590によりデコードさ
れ、圧縮前の動画が復元される。復元されたPGC#2
の動画はビデオプロセッサ581およびビデオ出力回路
641を介して外部機器(図1ではモニタ部6)に送出
される。
【0685】なお、図109のステップST38または
図110のステップST58における再生可能プログラ
ムチェーン数(ユーザ選択可能なストーリ数)の決定方
法は、上述のものに必ずしも限定されない。要は、ユー
ザが複数ストーリを選択するときに選択可能なストーリ
数がわかれば、MPEGデコードバッファ592の分割
数(または必要なバッファリングエリア数)を決定でき
る。
【0686】たとえば、Link命令群のコマンド(前
記説明ではLinkPGCNを例示した)の代わりにJ
ump命令群のコマンドを利用して、MPEGデコード
バッファ592の分割数(または必要なバッファリング
エリア数)を決定できる。具体的に言えば、図92のP
GC#1の再生終了後に実行されるナビゲーションコマ
ンドが仮12個あり、その中に、タイトル番号3に飛ぶ
ジャンプ命令とタイトル番号4に飛ぶジャンプ命令が含
まれていたとする。この場合、MPEGデコードバッフ
ァ592を2分割し、各分割エリアにタイトル番号3の
プログラムチェーンおよびタイトル番号4のプログラム
チェーンを同時並列的に流し込むようにする。そして、
タイトル番号3再生中はそのMPEGデコードを行い、
タイトル番号4の再生に切り替えられたときは、そのタ
イトルの頭に戻ることなく、その時点でMPEGデコー
ドバッファ592にバッファリングされているタイトル
番号4のプログラムチェーンのMPEGデコードを行な
う。
【0687】図111は、図2のMPEGデコーダ59
0の動作を説明するフローチャートである。このフロー
チャートの制御は、図2のシステムコントローラ50
(またはMPEGデコーダ590の内部ハードウエア)
において実行される。
【0688】以下の説明では、図111のMPEGデコ
ード処理に入る前に、図109または図110の処理が
実行され、その結果MPEGバッファ592のエリア分
割数が、仮に「2」に決定されているとする。この場
合、バッファ592のバッファリングエリアは、最下位
アドレスLSBから分割アドレスポインタAPまでと、
分割アドレスポインタAPから最上位アドレスMSBま
で2分割される。その際、LSBからポインタAPまで
が第1のストーリ(たとえば図92のPGC#2の内
容)のバッファリングに使用され、ポインタAPからM
SBまでが第1のストーリ(たとえば図92のPGC#
3の内容)のバッファリングに使用されるものと仮定す
る。
【0689】マルチストーリ選択時にユーザあるいはナ
ビゲーションコマンドがあるストーリ(たとえばPGC
#2)を選択し、その再生が続いているとする。そのと
きは(ステップST70ノー)、MPEGデコードバッ
ファ592の下位アドレス(LSBからポインタAPの
あるアドレスまで)に書き込まれている選択ストーリ
(PGC#2)のデータがデコードされ(ステップST
74)、デコード結果がビデオプロセッサ581に出力
される(ステップST76)。
【0690】選択ストーリ(PGC#2)のデコード中
に非選択ストーリ(PGC#3)のデータが存在してい
ても(ステップST78ノー)、選択ストーリ(PGC
#2)が存在する限り(ステップST82ノー)、MP
EGデコードバッファ592の下位アドレス(LSBか
らポインタAPまで)に書き込まれている選択ストーリ
(PGC#2)のデータがだけデコードされ(ステップ
ST74)、デコード結果がビデオプロセッサ581に
出力される(ステップST76)。
【0691】いま、マルチストーリのうち選択可能なも
のの1つ(PGC#2)が再生されているときにユーザ
がストーリ変更(PGC#3へ変更)を指示したとする
(ステップST70イエス)。このストーリ変更指示
は、たとえば図3のリモートコントローラ5のストーリ
キー5styを押し、その後所望のストーリ番号をテン
キー5tから入力することで行なうことができる。
【0692】この場合、図2のMPEGデコーダ590
は、MPEGデコードバッファ592の上位アドレス
(ポインタAPのアドレスからMSBまで)に書き込ま
れている新規選択ストーリ(PGC#3)のデータをデ
コードし(ステップST72)、デコード結果がビデオ
プロセッサ581に出力する(ステップST76)。
【0693】新たな選択ストーリ(PGC#3)のデコ
ード中に非選択ストーリ(PGC#2)のデータが存在
していても(ステップST78ノー)、選択ストーリ
(PGC#3)が存在する限り(ステップST82ノ
ー)、MPEGデコードバッファ592の上位アドレス
(ポインタAPからMSBまで)に書き込まれている選
択ストーリ(PGC#3)のデータがデコードされ(ス
テップST72)、デコード結果がビデオプロセッサ5
81に出力される(ステップST76)。
【0694】選択ストーリ(PGC#3)のデコード中
に非選択ストーリ(PGC#2)データが無くなると
(ステップST78イエス)、MPEGデコードバッフ
ァ592の下位アドレス(LSBからポインタAPま
で)は不要となるから、この下位アドレスは現在デコー
ド中の選択ストーリ(PGC#3)のデコード用に回す
ことができる(ステップST80)。この場合、MPE
Gデコードバッファ592の全アドレス(LSBからM
SBまで)に選択ストーリ(PGC#3)のデコード対
象データを書き込んで、そのデータをデコードできる選
択されたストーリ(そのストーリが記録されたプログラ
ムチェーン)の再生が終了すれば(ステップST82イ
エス)、そのMPEGデコード動作は終了する。
【0695】図112は、図2のMPEGデコーダ59
0でデコードされる前の複数ストーリのプログラムチェ
ーンのセルデータ配列(再生順)が、最もシンプルな2
ストーリの場合について例示する図である。図112は
図10を簡略化したものと考えて良い。すなわち、図1
12のストーリS#1内のセルは図10のPGC#1の
セルに対応し、ストーリS#2内のセルはPGC#2の
セルに対応すると考えることができる。
【0696】マルチストーリが2つのストーリS#1お
よびS#2だけで構成される場合、図112のストーリ
S#1およびストーリS#2のデータ長は必ずしも一定
ではない。が、ストーリS#1およびストーリS#2の
セルデータは、イメージとしては、図112のように、
再生順番に沿って交互に並んでいる。
【0697】このようなマルチストーリ(2ストーリ)
からストーリS#1が選択され再生される場合は、図1
13に示すように、ストーリS#2のセルデータはスキ
ップされ、ストーリS#1のセルデータだけがMPEG
デコードされ元の動画に戻される。
【0698】図114は、図2のMPEGデコーダ59
0により複数ストーリ(S#1、S#2)のいずれか1
つがデコードされ再生される場合において、ユーザが
(あるいはプロバイダがディスク10に予め記録したナ
ビゲーションコマンドにより)選択可能なストーリ数
(ここでは2)に応じてMPEGデコードバッファ59
2の記録エリア(アドレス)が分割される場合の一例
(ここでは2等分)を説明する図である。
【0699】なお、MPEGデコードバッファ592の
アドレスを分割する代わりに、既存RAM(図示しない
システムコントローラ50の内部RAMあるいは信号処
理RAM561等)の記憶エリアの一部をMPEGデコ
ードバッファ用に(一時的に)割り当てることは可能で
あり、この場合も基本的な考え方はバッファ592のア
ドレス分割と同様である。そこで、以下ではバッファ5
92のアドレス分割を例に取って説明を行なう。
【0700】ずなわち、図109あるいは図110の処
理でMPEGデコードバッファ592のバッファエリア
が2分割に決定されると、バッファ592のアドレスエ
リアは2分割される。分割されたバッファ592のアド
レス中点位置はレジスタ50A(あるいはMPEGデコ
ーダ590の図示しない内部レジスタ)にセットされた
ポインタAP1により指定される。ストーリS#1のセ
ルデータはMPEGバッファ592のLSBからポイン
タAP1までのアドレスエリアを用いてデコードされ
る。ストーリS#1のデコード中、バッファ592の残
りエリア(AP1からMSBまで)には、デコード中の
ストーリと時間的にほぼ同時期のストーリS#2のセル
データが書き込まれる。
【0701】ユーザ(あるいはナビゲーションコマン
ド)がストーリS#1の再生中にストーリS#2の再生
に切り替えると(図111のステップST70イエ
ス)、AP1からMSBまでのアドレスエリアに書き込
まれているデータをMPEGデコードすることにより、
ストーリS#2が即座に再生される。
【0702】図115は、図2のMPEGデコーダ59
0により複数ストーリ(S#1、S#2)のいずれか1
つがデコードされ再生される場合において、ユーザが
(あるいはナビゲーションコマンドにより)選択可能な
ストーリ数(ここでは2)に応じてMPEGデコードバ
ッファ592の記録エリア(アドレス)が分割される場
合の他例(ここでは非等分2分割)を説明する図であ
る。
【0703】図115のバッファアドレス分割方法は図
114の場合とほぼ同じであるが、最初に選択されたス
トーリ(S#1)への割り当てが非選択ストーリ(S#
2)よりも優先されている点が異なる。
【0704】すなわち、選択ストーリ(S#1)のリア
ルタイムデコード実行に必要・十分なアドレス容量が得
られるようにアドレス分割ポインタAP2を決める。こ
の場合、MPEGデコードバッファ592の残りエリア
(AP2からMSBまで)は、非選択ストーリ(S#
2)のリアルタイムデコード実行に不十分となることが
あり得る。その場合非選択ストーリ(S#2)の動画再
現性(画質)が落ちる可能性があるが、非選択ストーリ
(S#2)へのスムースな切り替えは可能になる。もし
非選択ストーリ(S#2)を高画質で視聴したいとき
は、図3のリモートコントローラ5のリターンキー5r
でストーリ選択画面に戻り、ストーリS#2を最初に選
択して再生すれば、再生装置本来の高画質でストーリS
#2を観賞できる。
【0705】図116は、図2のMPEGデコーダ59
0により複数ストーリ(S#1、S#2)のいずれか1
つがデコードされ再生される場合において、ユーザが
(あるいはナビゲーションコマンドにより)選択可能な
ストーリ数(ここでは2)に応じてMPEGデコードバ
ッファ592の記録エリア(アドレス)が分割される場
合のさらに他例(ここでは非等分2分割)を説明する図
である。
【0706】図116のバッファアドレス分割方法は図
115の場合とほぼ同じであり、最初に選択されたスト
ーリ(S#1)への割り当てが非選択ストーリ(S#
2)よりも優先されている。すなわち、選択ストーリ
(S#1)のリアルタイムデコード実行に必要・十分な
アドレス容量が得られるようにアドレス分割ポインタA
P3が決定される。MPEGデコードバッファ592の
残りエリア(AP3からMSBまで)は、非選択ストー
リ(S#2)の一部分(所定の再生時間分)にだけ割り
当てられる。
【0707】すなわち、MPEGデコードバッファ59
2の残りエリア(AP3からMSBまで)には、非選択
ストーリ(S#2)の再生時間の全てのセルデータを書
き込むのではなく、非選択ストーリ(S#2)の再生時
間の一部のセルデータを書き込むようにしても良い。
【0708】図117は、図2のMPEGデコーダ59
0により複数ストーリ(S#1、S#2)のいずれか1
つがデコードされ再生される場合において、当初ユーザ
(あるいはナビゲーションコマンド)が選択しなかった
ストーリの記録位置データがMPEGデコードバッファ
の記録エリア(アドレス)の一部に記録されるように、
MPEGデコードバッファ592の記録エリア(アドレ
ス)が非等分分割される場合の例を説明する図である。
【0709】この場合、非選択ストーリ記録位置データ
用のバッファエリアは小さくて済むので、選択ストーリ
(S#1)用のアドレスエリアが十分広くなるように、
分割ポインタAP4を決定できる。
【0710】非選択ストーリ(S#2)用のバッファエ
リア(AP4からMSBまで)には、非選択ストーリS
#2の記録位置データとしてビデオオブジェクトユニッ
トアドレスマップ(VOBU_ADMAP;図74)が
記録される。さらに、このバッファエリア(AP4から
MSBまで)には、非選択ストーリS#2が選択された
ときは直ちにその時点でのストーリS#2の再生対象セ
ルを検索できるように、データサーチ情報DSI(図3
5のVOBU_SRI)も記録される。
【0711】図117のMPEGバッファエリア分割方
法では、選択ストーリ用のバッファエリアを十分に確保
できる利点はあるが、非選択ストーリに切り替えた際に
切り替え先ストーリの目的再生時間の画像が出画するま
で、若干時間が掛かる弱点はある。しかし、切り替え先
ストーリの目的再生時間の画像を得るためのユーザ操作
が不要であるという利点は得られる。また、切替先の所
望画像が出画するまでの時間は、再生装置のディスクア
クセス高速化により実用上解消できる可能性は十分にあ
る。
【0712】MPEGデコードバッファ592として大
容量RAMを用意できないときは、図117の実施形態
は有効である。
【0713】図118は、図2のMPEGデコーダ59
0により複数ストーリ(S#1、S#2)のいずれか1
つがデコードされ再生される場合であって、選択された
ストーリ(S#1)および選択されなかったストーリ
(S#2)が併存している場合において、ユーザが(あ
るいはナビゲーションコマンドにより)選択可能なスト
ーリ数(ここでは2)に応じてMPEGデコードバッフ
ァ592の記録エリア(アドレス)が分割される場合の
一例(ここでは2等分)を説明する図である。
【0714】選択ストーリS#1のデコード中に非選択
ストーリS#2のデータがあるうちは(図111のステ
ップST78ノー)、図118のアドレス分割方法は図
114〜図116のいずれかの場合と同じでよい。
【0715】図119は、図118の動作の続きと考え
れば良い。選択ストーリS#1のデコード中に非選択ス
トーリS#2のデータが無くなると(図111のステッ
プST78イエス)、非選択ストーリS#2用のバッフ
ァエリア(図118のアドレス分割ポインタAP5から
MSBまで)は使用しなくなる。この場合、無駄になっ
た非選択ストーリS#2用のバッファエリアがデコード
実行中の選択ストーリS#1に割り当てられるようにア
ドレス分割ポインタAP6をMSBまでシフトさせるよ
うにしたのが、図119である。
【0716】図114〜図119のいずれのバッファエ
リア分割方法でもこの発明を実施できる。MPEGデコ
ードバッファ592が十分大容量(4M〜8Mバイト以
上)なら図114の方法がシンプルで良い。一方、MP
EGデコードバッファ592が中程度(4Mバイト以
下)なら図115〜図116または図118〜図119
の方法が良い。MPEGデコードバッファ592が小さ
い(2Mバイト以下)なら図117の方法が良い選択と
なり得る。
【0717】なお、図114〜図119において、LS
BとMSBは逆にしても良い。
【0718】図2のMPEGデコーダ590においてマ
ルチストーリの同時並行バッファ処理をする際のポイン
トを実施形態のレベルでまとめると、次のようになる。
【0719】<1>マルチストーリ部分の再生時にMP
EGデコードバッファをどうやって自動的に分割するか
? 基本的には、「ナビゲーションコマンド自体を解析し、
リンクあるいはジャンプ命令の数とその命令で指定され
た再生すべきプログラムチェーン番号等から、MPEG
バッファの分割数と分割されたバッファエリアに流し込
むプログラムチェーンを決定する」というプロセスを採
る。
【0720】具体的には、ナビゲーションコマンド(図
95のポストコマンドPOST_CMD、あるいは図1
00のボタンコマンドBTN_CMD)のうち、リンク
関係の命令(図103のLinkPGCN、LinkP
TTN、LinkPGN、LinkCN)あるいはジャ
ンプ関係の命令(図104のJumpTT、JumpV
TS_TT、CallSS、JumpSS、JumpV
TS_PTT)が解析される。
【0721】(イ)ポストコマンドを解析する場合 まず、ポストコマンド定義領域(図94)に幾つのリン
ク命令あるいはジャンプ命令が定義されているか、また
飛び先(図103のプログラムチェーンPGCN、飛び
先パートオブタイトルPTTN、飛び先プログラムPG
N、飛び先セルCN;あるいは図104の飛び先タイト
ルTT、飛び先パートオブタイトルPTT)が幾つある
かを判定する。
【0722】判定された飛び先の番号(たとえば飛び先
プログラムチェーンPGCNの”N”)のうち、重複し
ない番号の数(飛び先番号の種類の数)により、MPE
Gデコードバッファの分割数を決定する。分割された各
バッファエリアへ流し込まれるプログラムチェーンは、
判定された飛び先の番号のうち、重複しない番号のプロ
グラムチェーンとなる。たとえば、判定された飛び先プ
ログラムチェーンPGCNがPGC#2、PGC#3、
PGC#2、PGC#3であったとすると、重複しない
飛び先番号の数は2個(#2と#3)である。この場
合、MPEGデコードバッファは2分割され、分割され
た2つのバッファリングエリアそれぞれに、PGC#2
およびPGC#3のデータが流し込まれる。
【0723】通常、リンク命令(LinkPGCN等)
はポストコマンドとペアで使用される。たとえば、ある
プログラムチェーンの再生終了後そのプログラムチェー
ンのポストコマンドで設定されている条件(図105)
が満たされない場合に、そのあと無条件に再生するべき
飛び先プログラムチェーンを指定するのに、リンク命令
(LinkPGCN)が使用される。
【0724】ポストコマンドでリンクまたはジャンプす
る際の分岐条件を変更するときは、一般パラメータGP
RM(図106参照)が使用される。たとえば、GPR
Mに「1」がセットされているときは飛び先プログラム
チェーンがPGC#1となり、GPRMに「2」がセッ
トされているときは飛び先プログラムチェーンがPGC
#2となるように、ナビゲーションコマンドを用いたプ
ログラミングがプロバイダにより行われる。
【0725】(ロ)ボタンコマンドを解析する場合 ハイライト情報HLI(図96)中のボタン情報テーブ
ルBTNIT(図99)に含まれるボタンコマンドBT
N_CMD(図100)を解析して、飛び先(ボタンコ
マンドで可能なリンク先あるいはジャンプ先のプログラ
ムチェーン番号、パートオブタイトル番号等)および飛
び先の数(重複しない飛び先プログラムチェーン番号の
数あるいは重複しない飛び先パートオブタイトル番号の
数)を判定する。
【0726】たとえば、ボタンが12個定義されてお
り、その内の3個にリンク命令(図103)が定義され
ておりその内の2個にジャンプ命令(図104)が定義
されている場合を想定してみる。この場合、3個のリン
ク命令がプログラムチェーンが図92のPGC#2、P
GC#3、PGC#4を飛び先として指定しており、2
個のジャンプ命令がPGC#2の最初のPTTとPGC
#4のPTTを飛び先として指定しているならば、MP
EGデコードバッファ592を3分割する。そして、第
1の分割エリアにPGC#2のデータを流し込み、第2
の分割エリアにPGC#3のデータを流し込み、第3の
分割エリアにPGC#4のデータを流し込む。
【0727】最初に再生されるデータがプログラムチェ
ーンPGC#2なら、MPEGデコードバッファ592
の第1の分割エリアに流し込まれたデータがMPEGデ
コードされ、その動画が再生される。このPGC#2の
動画再生中にPGC#3のパートオブタイトルPTTへ
再生切替が指示されたときは、MPEGデコードバッフ
ァ592の第2の分割エリアに流し込まれたデータのう
ち、PTTでマークされた位置からのPGC#3データ
がMPEGデコードされ、その動画が再生される。
【0728】なお、上記12個のボタンの内の5個にリ
ンク命令(図103)が定義されており、これらのリン
ク命令で示される飛び先プログラムチェーンが全てこと
なるときは、MPEGデコードバッファ592を5分割
することになる。但し、5分割のやり方は、バッファ容
量が十分ある場合を除き、5等分するのは好ましくな
い。その場合は、最初に再生されるプログラムチェーン
にはMPEGデコード実行に必要十分なバッファリング
容量を割り当て、その後再生対象として切替選択される
かどうか分からない別のプログラムチェーンには相対的
に少ないバッファリング容量を割り当てるようにする
(具体的には図115〜図119のバッファエリア分割
方法を適宜組み合わせ利用するとよい)。
【0729】<2>マルチストーリ(PGC#1、PG
C#2、…)の再生中にユーザがストーリを任意に切り
替える代表的な操作としては、どんなものがあるか? 再生装置パネルおよびリモートコントローラ5にストー
リ切替キー5styを設けておく。このキーを押してか
らテンキー5tによりストーリ番号を指定するか、カー
ソルキーで別のストーリ別アイコンを選択するかして、
ストーリを切り替える(図92のPGC#1の末尾等の
ストーリ分岐点にリターンするキー操作はしない)。
【0730】ユーザがどのストーリを選択したとして
も、ユーザ選択可能な(現時点で未選択の)ストーリの
PGCデータは、アドレス分割されたMPEGデコード
バッファ592のうち選択ストーリPGC用エリア以外
のエリアに、同時記録されている。すると、ユーザが
(あるいはナビゲーションコマンドが)選択したストー
リのPGCが第1のアドレスエリア(LSBから分割点
まで)を用いてデコードされ、非選択ストーリ(1以
上)のPGCが、第2、第3、…のアドレスエリア(分
割点からMSBまで)に(たとえ使用しなくても)並行
格納されることにより、未選択ストーリのPGCも即M
PEGデコード可能状態となる。
【0731】図120は、図16のタイトル再生タイプ
TT_PB_TYでのユーザ操作制御(UOP0、UO
P1)、図29のユーザ操作制御VOBU_UOP_C
TLでのユーザ操作制御(UOP0〜UOP24)およ
び図43のユーザ操作制御PGC_UOP_CTLでの
ユーザ操作制御(UOP0〜UOP24)それぞれの制
御ビット(UOP0〜UOP24)と、それらに対応す
るユーザ機能との関係を説明する図である。
【0732】24種のUOPのうち、UOP0はユーザ
による時間再生および時間検索の禁止/許可を指定する
もので、TT_PB_TYまたはPGC_UOP_CT
Lに含まれる。
【0733】UOP1はユーザによるパートオブタイト
ル再生およびパートオブタイトル検索の禁止/許可を指
定するもので、TT_PB_TYまたはPGC_UOP
_CTLに含まれる。
【0734】UOP2はユーザによるタイトル再生の禁
止/許可を指定するもので、PGC_UOP_CTLに
含まれる。
【0735】UOP3はユーザによる再生停止の禁止/
許可を指定するもので、PGC_UOP_CTLに含ま
れる。
【0736】UOP4はユーザによる各種GoUp操作
(タイトルドメイン中の数値、メニュー空間中の数値、
あるいはプログラムチェーン番号の数値がFFFFhで
あるときに、それらの数値等を増加させる操作)の禁止
/許可を指定するもので、VOBU_UOP_CTLに
含まれる。
【0737】UOP5はユーザによる時間検索またはパ
ートオブタイトル検索の禁止/許可を指定するもので、
PGC_UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CT
Lに含まれる。
【0738】UOP6はユーザによる前(先行)プログ
ラム検索または先頭プログラム検索の禁止/許可を指定
するもので、PGC_UOP_CTLまたはVOBU_
UOP_CTLに含まれる。
【0739】UOP7はユーザによる次(後続)プログ
ラム検索の禁止/許可を指定するもので、PGC_UO
P_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含まれ
る。
【0740】UOP8はユーザによる前方スキャン(早
送り)の禁止/許可を指定するもので、PGC_UOP
_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含まれる。
【0741】UOP9はユーザによる後方スキャン(早
戻し)の禁止/許可を指定するもので、PGC_UOP
_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含まれる。
【0742】UOP10はユーザによるタイトルメニュ
ー(図65参照)呼出の禁止/許可を指定するもので、
PGC_UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CT
Lに含まれる。
【0743】UOP11はユーザによるルートメニュー
(図65参照)呼出の禁止/許可を指定するもので、P
GC_UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CTL
に含まれる。
【0744】UOP12はユーザによる副映像メニュー
(図65参照)呼出の禁止/許可を指定するもので、P
GC_UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CTL
に含まれる。
【0745】UOP13はユーザによるオーディオ(音
声)メニュー(図65参照)呼出の禁止/許可を指定す
るもので、PGC_UOP_CTLまたはVOBU_U
OP_CTLに含まれる。
【0746】UOP14はユーザによるアングルメニュ
ー(図65参照)呼出の禁止/許可を指定するもので、
PGC_UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CT
Lに含まれる。
【0747】UOP15はユーザによるパートオブタイ
トル(チャプター)メニュー(図65参照)呼出の禁止
/許可を指定するもので、PGC_UOP_CTLまた
はVOBU_UOP_CTLに含まれる。
【0748】UOP16はユーザによるレジューム操作
の禁止/許可を指定するもので、PGC_UOP_CT
LまたはVOBU_UOP_CTLに含まれる。
【0749】UOP17はユーザによる各種ボタン操作
(上位ボタン選択、下位ボタン選択、左ボタン選択、右
ボタン選択、ボタン決定、またはボタン選択・決定)の
禁止/許可を指定するもので、PGC_UOP_CTL
に含まれる。
【0750】UOP18はユーザによるスチル(静止
画)オフ操作の禁止/許可を指定するもので、PGC_
UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含ま
れる。
【0751】UOP19はユーザによるポーズ(一時停
止)オン操作の禁止/許可を指定するもので、PGC_
UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含ま
れる。なお、UOP19はポーズオフまたはメニュー言
語選択のユーザ操作の禁止/許可を指定することに用い
られる可能性もある。
【0752】UOP20はユーザによる音声ストリーム
変更操作の禁止/許可を指定するもので、PGC_UO
P_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含まれ
る。
【0753】UOP21はユーザによる副映像ストリー
ム変更操作の禁止/許可を指定するもので、PGC_U
OP_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含まれ
る。
【0754】UOP22はユーザによるアングル変更操
作の禁止/許可を指定するもので、PGC_UOP_C
TLまたはVOBU_UOP_CTLに含まれる。な
お、UOP22はパレンタルレベル選択またはパレンタ
ル適用国選択のユーザ操作の禁止/許可を指定すること
に用いられる可能性もある。
【0755】UOP23はユーザによるカラオケ音声再
生モード変更操作の禁止/許可を指定するもので、PG
C_UOP_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに
含まれる。
【0756】UOP24はユーザによるビデオ再生モー
ド変更操作の禁止/許可を指定するもので、PGC_U
OP_CTLまたはVOBU_UOP_CTLに含まれ
る。
【0757】図120に示したUOP0〜UOP24を
適宜使用することにより、DVDディスク10のプロバ
イダは、特定のビデオ再生時点(あるいは特定のユーザ
選択時点)において特定のユーザ操作を禁止しあるいは
許可できる。たとえば、コマーシャル入りビデオ作品を
収録したDVDディスクのプロバイダは、所定のコマー
シャルの全編再生が完了してからでないとビデオ作品本
体の再生に入れないように各種UOPのフラグビットを
設定できる。
【0758】図121は、図120のユーザ操作制御ビ
ット(UOP0〜UOP24)による操作禁止の表示お
よび再生装置自身の構成による操作禁止の表示がどのよ
うに行われるかを説明するフローチャートである。
【0759】たとえば図3のリモートコントローラ5か
ら図1の再生装置(DVDプレーヤ)へ、あるユーザ操
作があったとする(ステップST100イエス)。この
ユーザ操作が、たとえばDVDディスク再生中における
アングル変更のようにDVDプレーヤが対応できる操作
であった場合(ステップST102イエス)、VOBU
のユーザ操作制御VOBU_UOP_CTLのUOP0
〜UOP24(図29)、PGCのユーザ操作制御PG
C_UOP_CTLのUOP0〜UOP24(図43)
またはタイトル再生タイプTT_PB_TYのUOP0
〜UOP1(図16)がチェックされる(ステップST
104)。
【0760】具体的には、図120のテーブルを参照す
ることにより、ユーザ操作制御の種類(タイトルサーチ
ポインタテーブルに関する制御か、プログラムチェーン
情報に関する制御か、ビデオオブジェクトユニットに関
する制御か)およびそれらに適用されるUOP番号か
ら、該当するユーザ機能が特定される。
【0761】ユーザ操作が制御可能なユーザ機能に該当
する場合、たとえばユーザ操作がUOP10〜UOP1
5のメニュー呼出および/またはUOP22のアングル
変更操作であった場合(ステップST106イエス)、
UOP10〜UOP15および/またはUOP22の内
容(ユーザ操作禁止フラグビット)がビット”1”を含
むかどうかチェックされる(ステップST108)。こ
こでは、UOP10〜UOP15=”0”、UOP22
=”1”の場合にユーザがリモートコントローラ5のメ
ニューボタン5nおよびアングルボタン5angを同時
に押した場合を仮定する。この仮定は、アングルブロッ
ク以外のビデオ再生中にユーザがメニューボタンとアン
グルボタンを同時に押すと発生する。
【0762】上記仮定の下では、UOP10〜UOP1
5およびUOP22のうちUOP22のフラグビット
が”1”なので(ステップST108イエス)、ビッ
ト”1”のUOP22の操作(アングル変更)は禁止さ
れる。
【0763】再生中のDVDディスク10が、アングル
ブロック以外でのアングル変更操作に対して操作禁止の
マークM1(図122)を副映像データとして保有して
いるときは、この禁止マークM1が再生中の主映像画面
上にポップアップする(図125の左下参照)。ユーザ
がアングルボタン5angを押すのを止めてから所定時
間(せいぜい数秒)経過すると、副映像の禁止マークM
1は消失する(ステップST110)。
【0764】再生中のDVDディスク10が副映像の操
作禁止のマークM1(図122)を持たないときは、図
1のグラフィック発生器66を用いたOSDにより、操
作禁止の警告文M2(図123)が、DVDプレーヤの
操作パネル(図126参照)あるいは再生中の主映像画
面上に、字幕のように出画する(ステップST11
0)。ユーザがアングルボタン5angを押すのを止め
てから所定時間(せいぜい数秒)経過すると、OSDに
よる警告文M2は消失する(ステップST110)。
【0765】その時点でのユーザ操作が実行できないこ
とをユーザに通知する警告マークM1あるいは警告文M
2の表示が済むと、実行できないユーザ操作は実行され
ず(ステップST112)、図121の処理は終了す
る。
【0766】ユーザ操作が制御可能なユーザ機能に該当
する場合であり(ステップST106イエス)、かつそ
のユーザ操作のUOPフラグが全て”0”の場合は(ス
テップST108ノー)、そのユーザ操作が実行される
(ステップST116)。たとえば、アングルブロック
再生中にユーザがメニューボタンとアングルボタンを同
時に押したとする。メニュー操作の方がアングル変更操
作よりも処理優先度が高くなるようにDVDプレーヤの
CPU50がプログラミングされておれば、まずメニュ
ーが呼び出され、その直後にアングル変更処理に入る。
この場合はユーザはメニュー操作により所望のアングル
が選択できる。アングル変更操作の方がメニュー操作よ
りも処理優先度が高くなるようにDVDプレーヤのCP
U50がプログラミングされておれば、たとえばアング
ル番号がOSD等により出画され、リモートコントロー
ラ5のカーソル操作等でアングル番号が変更される。
(このアングル番号変更は特定の一般パラメータGPR
Mに一時記憶される。)その後にメニューが呼び出され
る。この場合はユーザはアングル変更後にメニュー操作
により所望のメニュー操作(たとえば音声ストリームを
英語から日本語へ切り替える等)ができるようになる。
【0767】なお、ユーザ操作が何もない(ステップS
T100ノー)ときは、図121の処理はスキップされ
る。
【0768】リモートコントローラ5からのユーザ操作
が、たとえばCD再生中におけるアングル変更のように
DVDプレーヤが対応できない操作であった場合(ステ
ップST102ノー)、図1のCPU50はグラフィッ
ク発生器66に「その操作は対応できない」旨をユーザ
に通知する図形M3(図124)を発生させる。この図
形M3は、所定時間(せいぜい数秒)経過経過後に消失
する(ステップST114)。この図形M3は、通常
は、UOPによる禁止マークM1とは異なる画面位置に
出画される(図125の右下参照)。当然、この場合の
ユーザ操作は実行されず(ステップST112)、図1
21の処理は終了する。
【0769】図1のDVDプレーヤで図121の処理フ
ローを実施すると、次のような効果がえられる。すなわ
ち、図125に例示するように、DVDディスク10の
記録内容(UOP)に基づきユーザ操作が禁止されてい
る場合(マークM1)と、DVDプレーヤの構造上の都
合あるいはプレーヤにDVDディスク以外のディスクが
セットされていることに起因してユーザ操作が禁止され
ている場合(マークM3)とを明確に区別して、ユーザ
に警告できる。
【0770】なお、OSDで出画させるマークM3は、
DVDディスクに記録されたUOPに基づく副映像マー
クM1に対して、形・内容、大きさ、表示位置および/
または色を変えるようにする(図125の例では、マー
クM1に対して、マークM3は、形・内容、大きさ、お
よび表示位置が違っている。図面がカラーでないので図
示できないが、たとえばマークM1を赤とし、マークM
3を黄色あるいは緑色とすることもできる。
【0771】図127は、図120のユーザ操作制御ビ
ット(UOP0〜UOP24)による操作禁止の警告お
よび再生装置自身の構成による操作禁止の警告が「音」
によってどのように行われるかを説明するフローチャー
トである。ステップST110SおよびステップST1
14S以外、基本的には図127の処理フローは図12
1の処理フローと同様である。
【0772】いま図3のリモートコントローラ5から図
1のDVDプレーヤへ、あるユーザ操作があったとする
(ステップST100イエス)。このユーザ操作が、た
とえばDVDディスク再生中におけるアングル変更のよ
うにDVDプレーヤが対応できる操作であった場合(ス
テップST102イエス)、VOBU_UOP_CTL
のUOP0〜UOP24、PGC_UOP_CTLのU
OP0〜UOP24またはTT_PB_TYのUOP0
〜UOP1がチェックされる(ステップST104)。
【0773】ユーザ操作が制御可能なユーザ機能に該当
する場合、たとえばユーザ操作がUOP10〜UOP1
5のメニュー呼出および/またはUOP22のアングル
変更操作であった場合(ステップST106イエス)、
UOP10〜UOP15および/またはUOP22の内
容(ユーザ操作禁止フラグビット)がビット”1”を含
むかどうかチェックされる(ステップST108)。こ
こでは、UOP22=”1”の場合にユーザがリモート
コントローラ5のアングルボタン5angを押した場合
を仮定する。
【0774】上記仮定の下では、UOP22のフラグビ
ットが”1”なので(ステップST108イエス)、ビ
ット”1”のUOP22の操作(アングル変更)は禁止
される。
【0775】再生中のDVDディスク10が、図7のオ
ーディオパック91内に、アングルブロック以外でのア
ングル変更操作に対して操作を禁止する音声案内をオー
ディオデータとして保有しているとする。この場合は、
図123の操作禁止警告文M2に相当する特殊音または
音声案内(アナウンス)が、図1のDVDプレーヤに接
続されたスピーカ部8L/8R(図128参照)から発
生される(ステップST110S)。
【0776】再生中のDVDディスク10が警告文M2
相当のオーディオデータを持たないときは、図1のスピ
ーチシンセサイザ67により、警告文M2に相当する特
殊音または音声案内(アナウンス)が合成される。シン
セサイザ67で合成された特殊音または音声案内(アナ
ウンス)は、DVDプレーヤが対応できないユーザ操作
がなされた直後に(ステップST102ノー)、DVD
プレーヤに接続されたスピーカ部8L/8Rから発生さ
れる(ステップST114S)。
【0777】なお、図1はDVD再生装置を示している
が、このDVD再生装置は、DVDディスク10を再生
するDVDROMドライブを装備したパーソナルコンピ
ュータを用いて、ソフトウエアエミュレーションにより
実現することもできる。
【0778】すなわち、DVDROMドライブを装備し
たパーソナルコンピュータのCPUにDVD再生機能を
エミュレートするプログラムをロードし、このプログラ
ムによるソフトウエア処理でもって、パーソナルコンピ
ュータ上で、図1の装置の処理(図1の各種デコード処
理等)を実現することができる。その際、MPEGデコ
ードのように極めて高い処理能力が必要なデコードにつ
いては、パーソナルコンピュータのバススロットにMP
EGデコード専用ボードをインストールし、MPEGデ
コードはボードのハードウエア処理の助けを借りるよう
にしても良い。
【0779】
【発明の効果】この発明のマルチストーリ・デジタル映
像再生システムでは、デジタル圧縮されたマルチストー
リの記録媒体からユーザ選択可能なストーリ数の情報を
取り出し、この情報に基づいて圧縮データのデコードに
用いるバッファの記録領域を適宜分割する(あるいは別
のバッファリング領域を確保する)。そして、選択スト
ーリ(S#1)のデコード対象データをバッファの分割
領域の一部に記録しながらデコードし、非選択ストーリ
(S#2)のデコード対象データをバッファの分割領域
の他部(確保領域)に記録するようにしている。
【0780】選択ストーリ(S#1)のデコード中(再
生中)に非選択ストーリ(S#2)の再生が指示される
と、バッファの分割領域他部(確保領域)のデータを用
いてストーリ(S#2)のデコード(再生)が即座に開
始される。この場合はストーリ(S#2)が選択ストー
リに切り替わり、ストーリ(S#1)が非選択ストーリ
になる。
【0781】このストーリ切替では、選択ストーリ(S
#1)のバッファ記録と同時並行的に非選択ストーリ
(S#2)のバッファ記録が行われているから、切替処
理のためにストーリ分岐時点(ストーリS#1またはス
トーリS#2をユーザが選択する時点)に逆戻る必要が
ない。また切り替えも高速に行われる。
【0782】また、選択ストーリ(S#1)のバッファ
記録と同時並行的に非選択ストーリ(S#2)のバッフ
ァ記録が行われているから、新たな選択ストーリS#2
の再生開始位置は、ストーリ変更直前のストーリS#1
の再生位置にほぼ一致する。つまり、新たな選択ストー
リS#2の再生位置を、ストーリ分岐時点からユーザが
探す操作は、特に必要とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る光ディスク再生
装置の概略構成を説明するブロック図。
【図2】この発明の一実施の形態に係る光ディスク再生
装置のうちMPEGデコーダを中心とした信号処理系の
構成を説明するブロック図。
【図3】図1または図2の再生装置に用いられるリモー
トコントローラの一例を説明する図。
【図4】図1または図2の再生装置により再生される光
ディスク(デジタルビデオディスクあるいはデジタルバ
ーサタイルディスク;略してDVDディスク)の構造を
説明する斜視図。
【図5】図4の光ディスク(DVDディスク)のデータ
記録領域とそこに記録されるデータの記録トラックとの
対応関係を例示する図。
【図6】図4または図5の光ディスク(DVDディス
ク)に記録される情報の論理構造を説明する図。
【図7】図6のビデオオブジェクトセットVTSTT_
VOBSの構成を説明する図。
【図8】図6または図7のセルを多数含む複数プログラ
ムの集合で形成されたプログラムチェーンPGCの構成
を説明する図。
【図9】プログラムチェーンのセルが連続順番に配列さ
れたセルの記録配列を説明する図。
【図10】プログラムチェーンのセルが非連続順番に配
列されたセルの記録配列を説明する図。
【図11】図6のビデオマネージャVMGの論理構造を
説明する図。
【図12】図11のビデオマネージャ情報管理テーブル
VMGI_MATの内容を説明する図。
【図13】図11のタイトルサーチポインタテーブルT
T_SRPTの内容を説明する図。
【図14】図13のタイトルサーチポインタテーブル情
報TT_SRPTIの内容を説明する図。
【図15】図13に示した各タイトル#n用のタイトル
サーチポインタTT_SRPの内容を説明する図。
【図16】図15に示したタイトル再生タイプTT_P
B_TYの内容を説明する図。
【図17】図6のビデオマネージャVMGから図16の
タイトル再生タイプTT_PB_TYに至るまでの階層
パスを説明する図。
【図18】図11のビデオマネージャメニュー用プログ
ラムチェーン情報ユニットテーブルVMGM_PGCI
_UTの内容を説明する図。
【図19】図18のビデオマネージャメニュー用プログ
ラムチェーン情報ユニットテーブル情報VMGM_PG
CI_UTIの内容を説明する図。
【図20】図18のビデオマネージャメニュー用言語ユ
ニットのサーチポインタVMGM_LU_SRPの内容
を説明する図。
【図21】図18のビデオマネージャメニュー用プログ
ラムチェーン情報ユニットVMGM_LUの内容を説明
する図。
【図22】図21のビデオマネージャメニュー用言語ユ
ニット情報VMGM_LUIの内容を説明する図。
【図23】図21のビデオマネージャメニュー用プログ
ラムチェーン情報サーチポインタVMGM_PGCI_
SRPの内容を説明する図。
【図24】図23のビデオマネージャメニュー用プログ
ラムチェーン情報サーチポインタに含まれるビデオマネ
ージャメニュー用プログラムチェーンカテゴリーVMG
M_PGC_CATの内容を説明する図。
【図25】図7のナビゲーションパックの内容を説明す
る図。
【図26】図25のナビゲーションパック中の再生制御
情報パケットPCI_PKTに含まれる再生制御情報P
CIのデータとビデオオブジェクトユニットVOBUと
の対応を説明する図。
【図27】図26の再生制御情報PCIデータの内容を
説明する図。
【図28】図27の再生制御情報PCIのデータに含ま
れるPCI一般情報PCI_GIの内容を説明する図。
【図29】図28に示したVOBUのユーザ操作制御V
OBU_UOP_CTLの内容を説明する図。
【図30】図6のビデオタイトルセットVTSから図2
9のユーザ操作制御VOBU_UOP_CTLに至るま
での階層パスを説明する図。
【図31】図27の再生制御情報PCIのデータに含ま
れるノンシームレスアングル情報NSML_AGLIの
内容を説明する図。
【図32】図31のノンシームレスアングル情報NSM
L_AGLIに含まれるアングル変更後の新アングルセ
ルの飛び先アドレスNSML_AGL_C#n_DST
Aの内容を説明する図。
【図33】図31のノンシームレスアングル情報NSM
L_AGLIを用いたノンシームレスアングル変更がど
のように行われるかを説明する図。
【図34】図25のナビゲーションパック中のデータサ
ーチ情報パケットDSI_PKTに含まれるデータサー
チ情報DSIのデータとビデオオブジェクトユニットV
OBUとの対応を説明する図。
【図35】図34のデータサーチ情報DSIデータの内
容を説明する図。
【図36】図35のデータサーチ情報DSIのデータに
含まれるDSI一般情報DSI_GIの内容を説明する
図。
【図37】図35のデータサーチ情報DSIのデータに
含まれるシームレスアングル情報SML_AGLIの内
容を説明する図。
【図38】図37のシームレスアングル情報SML_A
GLIに含まれるアングル変更後の新アングルセルの飛
び先アドレスSML_AGL_C#n_DSTAの内容
を説明する図。
【図39】図37のシームレスアングル情報SML_A
GLIを用いたシームレスアングル変更がどのように行
われるかを説明する図。
【図40】図8のプログラムチェーンPGCにおけるプ
ログラムチェーン情報PGCIの構造を説明する図。
【図41】図40のプログラムチェーン情報PGCIに
含まれるセル再生情報テーブルC_PBITの内容を説
明する図。
【図42】図40のプログラムチェーン情報PGCIに
含まれるプログラムチェーン一般情報PGC_GIの内
容を説明する図。
【図43】図42のプログラムチェーン一般情報PGC
_GIに含まれるプログラムチェーンユーザ操作制御P
GC_UOP_CTLの内容を説明する図。
【図44】図6のビデオタイトルセットVTS(あるい
は図8のプログラムチェーンPGC)から図43のユー
ザ操作制御PGC_UOP_CTLに至るまでの階層パ
スを説明する図。
【図45】図41のセル再生情報テーブルC_PBIT
に含まれる各セル再生情報C_PBIの内容を説明する
図。
【図46】図45のセル再生情報C_PBIに含まれる
セルカテゴリーC_CATの内容を説明する図。
【図47】アングルブロック中でのシームレスアングル
変更時における、前後のセルとシームレス再生フラグと
システムタイムクロックSTCフラグとの対応関係を説
明する図。
【図48】図6のビデオタイトルセットVTSの論理構
造を説明する図。
【図49】図48のビデオタイトルセット情報管理テー
ブルVTSI_MATの内容を説明する図。
【図50】図48のビデオタイトルセットパートオブタ
イトルサーチポインタテーブルVTS_PTT_SRP
Tの内容を説明する図。
【図51】図50のパートオブタイトルサーチポインタ
テーブル情報PTT_SRPTIの内容を説明する図。
【図52】図50に示した各タイトルユニット#n用の
サーチポインタTTU_SRPの内容を説明する図。
【図53】図50のパートオブタイトル用サーチポイン
タPTT_SRPの内容を説明する図。
【図54】図48のビデオタイトルセット用プログラム
チェーン情報テーブルVTS_PGCITの内容を説明
する図。
【図55】図50のビデオタイトルセット用プログラム
チェーン情報テーブル情報VTS_PGCITIの内容
を説明する図。
【図56】図54のビデオタイトルセット用プログラム
チェーン情報サーチポインタVTS_PGCI_SRP
の内容を説明する図。
【図57】図56のプログラムチェーン情報サーチポイ
ンタVTS_PGCI_SRPに含まれるビデオタイト
ルセット用プログラムチェーンカテゴリーVTS_PG
C_CATの内容を説明する図。
【図58】図48のビデオタイトルセットメニュー用プ
ログラムチェーン情報ユニットテーブルVTSM_PG
CI_UTの内容を説明する図。
【図59】図58のビデオタイトルセットメニュー用プ
ログラムチェーン情報ユニットテーブル情報VTSM_
PGCI_UTIの内容を説明する図。
【図60】図58のビデオタイトルセットメニュー用言
語ユニットサーチポインタVTSM_LU_SRPの内
容を説明する図。
【図61】図58のビデオタイトルセットメニュー用言
語ユニットVTSM_LUの内容を説明する図。
【図62】図61のビデオタイトルセットメニュー用言
語ユニット情報VTSM_LUIの内容を説明する図。
【図63】図61のビデオタイトルセットメニュー用プ
ログラムチェーン情報サーチポインタVTSM_PGC
I_SRPの内容を説明する図。
【図64】図63のプログラムチェーン情報サーチポイ
ンタVTSM_PGCI_SRPに含まれるビデオタイ
トルセットメニュー用プログラムチェーンカテゴリーV
TSM_PGC_CATの内容を説明する図。
【図65】図1または図2の再生装置で使用されるメニ
ューの階層構造を説明する図。
【図66】図48のビデオタイトルセット用タイムマッ
プテーブルVTS_TMAPTの内容を説明する図。
【図67】図66のビデオタイトルセット用タイムマッ
プテーブル情報VTS_TMAPTIの内容を説明する
図。
【図68】図66のビデオタイトルセット用タイムマッ
プサーチポインタVTS_TMAP_SRPの内容を説
明する図。
【図69】図66のビデオタイトルセット用タイムマッ
プVTS_TMAPの内容を説明する図。
【図70】図69のビデオタイトルセット用タイムマッ
プVTS_TMAPに含まれるマップエントリーアドレ
スMAP_ENAの内容を説明する図。
【図71】図48のビデオタイトルセットメニュー用セ
ルアドレステーブルVTSM_C_ADTの内容を説明
する図。
【図72】図71のビデオタイトルセットメニュー用セ
ルアドレステーブル情報VTSM_C_ADTIの内容
を説明する図。
【図73】図71のビデオタイトルセットメニュー用セ
ルピース情報VTSM_CPIの内容を説明する図。
【図74】図48のビデオタイトルセットメニュー用ビ
デオオブジェクトユニットアドレスマップVTSM_V
OBU_ADMAPの内容を説明する図。
【図75】図74のビデオタイトルセットメニュー用ビ
デオオブジェクトユニットアドレスマップ情報VTSM
_VOBU_ADMAPIの内容を説明する図。
【図76】図74の各ビデオタイトルセットメニュー用
ビデオオブジェクトユニットアドレスVTSM_VOB
U_AD#nの内容を説明する図。
【図77】図48のビデオタイトルセット用セルアドレ
ステーブルVTS_C_ADTの内容を説明する図。
【図78】図77のビデオタイトルセット用セルアドレ
ステーブル情報VTS_C_ADTIの内容を説明する
図。
【図79】図77のビデオタイトルセット用セルピース
情報VTS_CPIの内容を説明する図。
【図80】図48のビデオタイトルセット用ビデオオブ
ジェクトユニットのアドレスマップVTS_VOBU_
ADMAPの内容を説明する図。
【図81】図80のビデオタイトルセット用ビデオオブ
ジェクトユニットのアドレスマップ情報VTS_VOB
U_ADMAPIの内容を説明する図。
【図82】図80の各ビデオタイトルセット用ビデオオ
ブジェクトユニットのアドレスVTS_VOBU_AD
#nの内容を説明する図。
【図83】図1または図2の再生装置におけるディスク
挿入処理を説明するフローチャート図。
【図84】図83のビデオマネージャ情報読込処理を説
明するフローチャート図。
【図85】図1または図2の再生装置におけるタイトル
再生開始前処理を説明するフローチャート図。
【図86】図85のビデオタイトルセット情報読込処理
を説明するフローチャート図。
【図87】図86のビデオタイトルセットプログラムチ
ェーン情報テーブル読込処理を説明するフローチャート
図。
【図88】図87のビデオタイトルセットプログラムチ
ェーン情報読込処理を説明するフローチャート図。
【図89】図88のセル再生情報テーブル読込処理を説
明するフローチャート図。
【図90】図89のセルカテゴリーテーブル読込処理を
説明するフローチャート図。
【図91】図8のプログラムチェーンが1個だけで1シ
ーケンシャルPGCタイトルが形成される場合を説明す
る図。
【図92】図8のプログラムチェーンが複数集まってマ
ルチPGCタイトルが形成される場合とを説明する図。
【図93】図6のビデオタイトルセットVTSからナビ
ゲーションコマンド(リンク命令群、ジャンプ命令群
等)およびナビゲーションパラメータ(一般パラメー
タ、システムパラメータ)に至るまでの階層パスを説明
する図。
【図94】図42のPGC_CMDT開始アドレスで指
定されたPGCコマンドテーブルPGC_CMDTの内
容を説明する図。
【図95】図94のPGCコマンドテーブルPGC_C
MDT内のポストコマンドPOST_CMDの構成を説
明する図。
【図96】図27の再生制御情報PCIのデータに含ま
れるハイライト情報HLIの内容を説明する図。
【図97】図96のハイライト情報HLI内のハイライ
ト一般情報HL_GIの構成を説明する図。
【図98】図96のハイライト情報HLI内のボタンカ
ラー情報テーブルBTN_COLITの構成を説明する
図。
【図99】図96のハイライト情報HLI内のボタン情
報テーブルBTNITの構成を説明する図。
【図100】図99のボタン情報テーブルBTNIT内
のボタンコマンドBTN_CMDの構成を説明する図。
【図101】図95のポストコマンドPOST_CMD
あるいは図100のボタンコマンドBTN_CMDとし
て使用されるナビゲーションコマンドの構成を説明する
図。
【図102】図101のナビゲーションコマンドに含ま
れるGoTo命令群の内容を説明する図。
【図103】図101のナビゲーションコマンドに含ま
れるLink命令群の内容を説明する図。
【図104】図101のナビゲーションコマンドに含ま
れるJump命令群の内容を説明する図。
【図105】図101のナビゲーションコマンドに含ま
れる比較(Compare)命令群の内容を説明する図。
【図106】図101のナビゲーションコマンドに含ま
れるナビゲーションパラメータ設定(SetSystem)命令
群の内容を説明する図。
【図107】図101のナビゲーションコマンドに含ま
れるパラメータ計算(Set)命令群(算術演算用)の内
容を説明する図。
【図108】図101のナビゲーションコマンドに含ま
れるパラメータ計算(Set)命令群(ビット演算用)の
内容を説明する図。
【図109】図2のMPEGバッファのバッファリング
エリア分割数(あるいはバッファリング領域の数)を、
ボタンコマンドのPGCリンク命令(図103のLin
kPGCN)に基づいて決定する場合を説明するフロー
チャート図。
【図110】図2のMPEGバッファのバッファリング
エリア分割数(あるいはバッファリング領域の数)を、
ポストコマンドのPGCリンク命令(図103のLin
kPGCN)に基づいて決定する場合を説明するフロー
チャート図。
【図111】図2のMPEGデコーダ動作を説明するフ
ローチャート図。
【図112】図2のMPEGデコーダでデコードされる
前の複数ストーリのプログラムチェーンのセルデータ配
列(再生順)を例示する図。
【図113】図112の例においてストーリS#1が選
択された場合に非選択ストーリ#2のデータがスキップ
されながら再生(MPEGデコード)が行われる様子を
説明する図。
【図114】図2のMPEGデコーダにより複数ストー
リ(S#1、S#2)のいずれか1つがデコードされ再
生される場合において、ユーザが選択可能なストーリ数
(ここでは2)に応じてMPEGデコードバッファの記
録エリア(アドレス)が分割される場合の一例(ここで
は2等分)を説明する図。
【図115】図2のMPEGデコーダにより複数ストー
リ(S#1、S#2)のいずれか1つがデコードされ再
生される場合において、ユーザが選択可能なストーリ数
(ここでは2)に応じてMPEGデコードバッファの記
録エリア(アドレス)が分割される場合の他例(ここで
は非等分2分割)を説明する図。
【図116】図2のMPEGデコーダにより複数ストー
リ(S#1、S#2)のいずれか1つがデコードされ再
生される場合において、ユーザが選択可能なストーリ数
(ここでは2)に応じてMPEGデコードバッファの記
録エリア(アドレス)が分割される場合のさらに他例
(ここでは非等分2分割)を説明する図。
【図117】図2のMPEGデコーダにより複数ストー
リ(S#1、S#2)のいずれか1つがデコードされ再
生される場合において、当初ユーザが選択しなかったス
トーリの記録位置データがMPEGデコードバッファの
記録エリア(アドレス)の一部に記録されるように、M
PEGデコードバッファの記録エリア(アドレス)が非
等分分割される場合の例を説明する図。
【図118】図2のMPEGデコーダにより複数ストー
リ(S#1、S#2)のいずれか1つがデコードされ再
生される場合であって、選択されたストーリ(S#1)
および選択されなかったストーリ(S#2)が併存して
いる場合において、ユーザが選択可能なストーリ数(こ
こでは2)に応じてMPEGデコードバッファの記録エ
リア(アドレス)が分割される場合の一例(ここでは2
等分)を説明する図。
【図119】図2のMPEGデコーダにより複数ストー
リ(S#1、S#2)のいずれか1つがデコードされ再
生される場合であって、選択されたストーリ(S#1)
および選択されなかったストーリ(S#2)が併存して
いるが、選択されたストーリ(S#1)の再生中に選択
されなかったストーリ(S#2)のデータが終了してし
まった場合において、MPEGデコードバッファの記録
エリア(アドレス)の分割状態が変更される場合の一例
(ここでは2分割が1分割状態に変更)を説明する図。
【図120】図16のタイトル再生タイプTT_PB_
TYでのユーザ操作制御(UOP0、UOP1)、図2
9のユーザ操作制御VOBU_UOP_CTLでのユー
ザ操作制御(UOP0〜UOP24)および図43のユ
ーザ操作制御PGC_UOP_CTLでのユーザ操作制
御(UOP0〜UOP24)それぞれの制御ビット(U
OP0〜UOP24)と、それらに対応するユーザ機能
との関係を説明する図。
【図121】図120のユーザ操作制御ビット(UOP
0〜UOP24)による操作禁止の表示および再生装置
自身の構成による操作禁止の表示がどのように行われる
かを説明するフローチャート図。
【図122】図121のユーザ操作禁止表示(ST11
0)が図7の副映像パックに記録された副映像データの
一部(または再生装置が持つオンスクリーン表示機能)
を利用して行われる場合の操作禁止マークの一例を示す
図。
【図123】図121のユーザ操作禁止表示(ST11
0)が図7の副映像パックに記録された副映像データの
一部(または再生装置が持つオンスクリーン表示機能、
あるいは再生装置の表示パネル)を利用して行われる場
合の操作禁止マーク(文字)の他例を示す図。
【図124】図121のユーザ操作禁止表示(ST11
0)が図7の副映像パックに記録された副映像データの
一部(または再生装置が持つオンスクリーン表示機能)
を利用して行われる場合の操作禁止マークのさらに他の
例を示す図。
【図125】図5の光ディスクODの主映像再生中にそ
のディスクでは操作できない操作をユーザが行った場合
の禁止マークM1を副映像により表示する場合、および
そのディスクを再生している装置が対応できない操作を
ユーザが行った場合の禁止マークM3をオンスクリーン
表示機能により表示する場合を説明する図。
【図126】図5の光ディスクODの主映像再生中にそ
のディスクでは操作できない操作をユーザが行った場合
の禁止マークM1を副映像により表示する場合、および
そのディスクを再生している装置が対応できない操作を
ユーザが行った場合の禁止警告文M2を再生装置の表示
パネルで表示する場合を説明する図。
【図127】図120のユーザ操作制御ビット(UOP
0〜UOP24)による操作禁止の警告および再生装置
自身の構成による操作禁止の警告が「音」によってどの
ように行われるかを説明するフローチャート図。
【図128】図5の光ディスクODの再生中にそのディ
スクでは操作できない操作をユーザが行った場合の禁止
警告音(またはアナウンス)をモニタ部のスピーカから
発生させる場合、およびそのディスクを再生している装
置が対応できない操作をユーザが行った場合の禁止警告
音(またはアナウンス)をモニタ部のスピーカから発生
させる場合を説明する図。
【符号の説明】
4…キー操作/表示部;4A…リモートコントローラ受
信部;5…リモートコントローラ部;6…モニタ部;8
L、8R…スピーカ部;9…ディスクローディングモー
タ;10…光ディスクOD(DVDディスク);11…
ディスク受け/ディスククランパ;12…ディスクモー
タ(スピンドルモータ);13…ディスクモータ制御回
路;14…透明基板(ポリカーボネート);16…光反
射層;18…ディスク対;20…接着層;22…中心
孔;24…クランピング領域;25…情報領域;26…
リードアウトエリア;27…リードインエリア;28…
データ記録領域;31…光ピックアップ(光学ヘッ
ド);32…フォーカス/トラッキング制御回路;33
…送りモータ制御回路;34…送りモータ;41…RF
アンプ(高周波信号増幅器);42…レベルスライス・
PLL回路;50…システムコントローラ(各種レジス
タを備えたCPUを含む);50A…各種レジスタ(M
PEGバッファ592のアドレスポインタ用レジスタを
含む);52…システム用ROM/RAM部;54…シ
ステムプロセサ部;200…パケット転送部;540…
DVD信号処理回路;540A…同期検出復調回路;5
40B…訂正回路(積符号ECC利用);541…クロ
ック発生回路;56…データRAM部;561…信号処
理RAM;58…ビデオデコーダ;581…ビデオプロ
セッサ;582…信号処理RAM;590…MPEGデ
コーダ;592…信号処理RAM(MPEGデコード用
バッファ);60…オーディオデコーダ;62…副映像
デコーダ;601…オーディオプロセッサ;602…信
号処理RAM;64…D/Aおよびデータ再生部;64
1…ビデオ出力回路;642…オーディオ出力回路;6
6…グラフィック発生器(オンスクリーン表示器OS
D);67…スピーチシンセサイザ(音声ROM+信号
プロセサ);M1〜M3…操作禁止マーク;5a…電源
キー;5c…再生キー;5d…一時停止キー;5e…停
止キー;5f…チャプター/プログラムのスキップキ
ー;5g…オープン/クローズキー;5t…数字キー
(テンキー);5j…早送り・後戻りキー;5k…リピ
ートキー;5m…メモリキー;5n…メニューキー;5
p…タイトルキー;5sbt…サブタイトルキー;5a
ud…オーディオキー;5q…セレクトキー(カーソル
キー);5ang…アングルキー;5sty…ストーリ
キー;5am…アングルマークオン・オフキー;70…
ボリュームおよびファイル構造領域;71…ビデオマネ
ージャVMG;72…ビデオタイトルセットVTS#
n;82…ビデオオブジェクトセットVOBS;83…
ビデオオブジェクトVOB;84…セル;85…ビデオ
オブジェクトユニットVOBU;86…ナビゲーション
パック;87…プログラムチェーンPGC;88…ビデ
オパック;89…プログラム;90…副映像パック;9
1…オーディオパック;110、112A、114A…
パックヘッダ;111…システムヘッダ;112B、1
14B…サブストリームID;113…再生制御情報デ
ータ;115…データサーチ情報データ;116…再生
制御情報パック;117…データサーチ情報パック。

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のストーリ展開を含むマルチストーリ
    の情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ
    媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出し;この
    選択可能ストーリ数の情報に基づいて、選択可能なスト
    ーリ数に応じた数の記録領域を前記圧縮データのデコー
    ドに用いるバッファとして準備し;前記マルチストーリ
    のうち選択されたストーリのデコード対象データを前記
    バッファの準備領域の一部に記録しながらデコードし、
    前記マルチストーリのうち選択されていない非選択スト
    ーリのデコード対象データを前記バッファの準備領域の
    他部に記録することを特徴とするマルチストーリ・デジ
    タル映像再生方法。
  2. 【請求項2】複数のストーリ展開を含むマルチストーリ
    の情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ
    媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出し;この
    選択可能ストーリ数の情報に基づいて、選択可能なスト
    ーリ数に応じた数の記録領域を前記圧縮データのデコー
    ドに用いるバッファとして準備し;前記マルチストーリ
    のうち選択されたストーリのデコード対象データを前記
    バッファの準備領域の一部に記録しながらデコードし、
    前記マルチストーリのうち選択されていない非選択スト
    ーリにおける所定の再生時間に相当する分のデコード対
    象データを前記バッファの準備領域の他部に記録するこ
    とを特徴とするマルチストーリ・デジタル映像再生方
    法。
  3. 【請求項3】複数のストーリ展開を含むマルチストーリ
    の情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ
    媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出し;この
    選択可能ストーリ数の情報に基づいて、選択可能なスト
    ーリ数に応じた数の記録領域を前記圧縮データのデコー
    ドに用いるバッファとして準備し;前記マルチストーリ
    のうち選択されたストーリのデコード対象データを前記
    バッファの準備領域の一部に記録しながらデコードし、
    前記マルチストーリのうち選択されていない非選択スト
    ーリの記録位置情報を前記バッファの準備領域の他部に
    記録することを特徴とするマルチストーリ・デジタル映
    像再生方法。
  4. 【請求項4】複数のストーリ展開を含むマルチストーリ
    の情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ
    媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出し;この
    選択可能ストーリ数の情報に基づいて、選択可能なスト
    ーリ数に応じた数の記録領域を前記圧縮データのデコー
    ドに用いるバッファとして準備し;前記マルチストーリ
    のうち選択されたストーリのデコード対象データを前記
    バッファの準備領域の一部に記録しながらデコードし、
    前記マルチストーリのうち選択されていない非選択スト
    ーリのデコード対象データを前記バッファの準備領域の
    他部に記録し;前記マルチストーリのうち選択されたス
    トーリのデコード中に前記マルチストーリのうち選択さ
    れていない非選択ストーリのデコード対象データが終了
    した場合は、前記バッファの準備領域の他部を前記バッ
    ファの準備領域の一部に明け渡して、前記マルチストー
    リのうち選択されたストーリのデコードのために用いる
    バッファ領域を拡大することを特徴とするマルチストー
    リ・デジタル映像再生方法。
  5. 【請求項5】前記マルチストーリの情報はMPEG規格
    に基づきデジタルエンコードされて前記圧縮データとさ
    れた映像情報を含み、 前記バッファは、前記デジタルエンコードされた圧縮デ
    ータを圧縮前の前記映像情報に戻すMPEGデコードを
    行なう際に、デコード対象データの一部を格納するよう
    に構成されており、このバッファの記録領域を前記選択
    可能なストーリ数に応じた数で分割することにより前記
    準備領域の一部および他部が提供されるように構成され
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記マルチストーリの情報は、MPEG規
    格に基づきデジタルエンコードされて前記圧縮データと
    された映像情報、およびこの映像情報に対応してデジタ
    ルエンコードされた音声情報を含み、 前記バッファは、前記デジタルエンコードされた圧縮デ
    ータを圧縮前の前記映像情報に戻すMPEGデコードを
    行なう際に、デコード対象データの一部を格納するよう
    に構成されており、 前記マルチストーリのうち選択対象ストーリが変更され
    たときはこの変更に伴い前記映像情報のデコード対象と
    ともに前記音声情報のデコード対象も変更されるように
    構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】デジタルエンコードされたマルチストーリ
    の情報媒体からユーザ選択可能なストーリ数の情報を取
    り出す取出手段と;デジタルエンコードされたマルチス
    トーリのデータをデコードする際に一時記憶するバッフ
    ァと;前記取出手段により取り出した情報に基づいて前
    記バッファの記録領域を所定の範囲に分割する分割手段
    と;前記マルチストーリを構成する一部のストーリのデ
    コード対象データを前記バッファの分割領域の一部に記
    録し、前記マルチストーリを構成する他部のストーリの
    デコード対象データを前記バッファの分割領域の他部に
    記録する記録手段と;前記一部のストーリがデコード対
    象の場合は前記バッファの分割領域の一部に記録された
    データを用いてデコードを行い、前記他部のストーリが
    デコード対象の場合は前記バッファの分割領域の他部に
    記録されたデータを用いてデコードを行なうデコード手
    段と;を備えたことを特徴とするマルチストーリ・デジ
    タル映像再生システム。
  8. 【請求項8】複数のストーリ展開を含むマルチストーリ
    の情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ
    媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出す取出手
    段と;前記選択可能ストーリ数の情報に基づいて、前記
    圧縮データのデコードに用いるバッファと;前記バッフ
    ァの記録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数に分
    割する分割手段と;前記マルチストーリのうち選択され
    たストーリのデコード対象データを前記バッファの分割
    領域の一部に記録しながらデコードし、前記マルチスト
    ーリのうち選択されていない非選択ストーリのデコード
    対象データを前記バッファの分割領域の他部に記録する
    デコーダと;を備えたことを特徴とするマルチストーリ
    ・デジタル映像再生システム。
  9. 【請求項9】複数のストーリ展開を含むマルチストーリ
    の情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持つ
    媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出す取出手
    段と;前記選択可能ストーリ数の情報に基づいて、前記
    圧縮データのデコードに用いるバッファと;前記バッフ
    ァの記録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数に分
    割する分割手段と;前記マルチストーリのうち選択され
    たストーリのデコード対象データを前記バッファの分割
    領域の一部に記録しながらデコードし、前記マルチスト
    ーリのうち選択されていない非選択ストーリにおける所
    定の再生時間に相当する分のデコード対象データを前記
    バッファの分割領域の他部に記録するデコーダと;を備
    えたことを特徴とするマルチストーリ・デジタル映像再
    生システム。
  10. 【請求項10】複数のストーリ展開を含むマルチストー
    リの情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持
    つ媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出す取出
    手段と;前記選択可能ストーリ数の情報に基づいて、前
    記圧縮データのデコードに用いるバッファと;前記バッ
    ファの記録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数に
    分割する分割手段と;前記マルチストーリのうち選択さ
    れたストーリのデコード対象データを前記バッファの分
    割領域の一部に記録しながらデコードし、前記マルチス
    トーリのうち選択されていない非選択ストーリの記録位
    置情報を前記バッファの分割領域の他部に記録するデコ
    ーダと;を備えたことを特徴とするマルチストーリ・デ
    ジタル映像再生システム。
  11. 【請求項11】複数のストーリ展開を含むマルチストー
    リの情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮データを持
    つ媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出す取出
    手段と;前記選択可能ストーリ数の情報に基づいて、前
    記圧縮データのデコードに用いるバッファと;前記バッ
    ファの記録領域を、選択可能なストーリ数に応じた数に
    分割する分割手段と;前記マルチストーリのうち選択さ
    れたストーリのデコード対象データを前記バッファの分
    割領域の一部に記録しながらデコードし、前記マルチス
    トーリのうち選択されていない非選択ストーリのデコー
    ド対象データを前記バッファの分割領域の他部に記録す
    るデコーダと;前記マルチストーリのうち選択されたス
    トーリのデコード中に前記マルチストーリのうち選択さ
    れていない非選択ストーリのデコード対象データが終了
    した場合は、前記バッファの分割領域の他部を前記バッ
    ファの分割領域の一部に明け渡して、前記マルチストー
    リのうち選択されたストーリのデコードのために用いる
    バッファ領域を拡大する拡大手段と;を備えたことを特
    徴とするマルチストーリ・デジタル映像再生システム。
  12. 【請求項12】前記マルチストーリの情報はMPEG規
    格に基づきデジタルエンコードされて前記圧縮データと
    された映像情報を含み、 前記バッファは、前記デジタルエンコードされた圧縮デ
    ータを圧縮前の前記映像情報に戻すMPEGデコードを
    行なう際に、デコード対象データの一部を格納するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項7ないし請求
    項11のいずれか1項に記載のシステム。
  13. 【請求項13】前記マルチストーリの情報は、MPEG
    規格に基づきデジタルエンコードされて前記圧縮データ
    とされた映像情報、およびこの映像情報に対応してデジ
    タルエンコードされた音声情報を含み、 前記バッファは、前記デジタルエンコードされた圧縮デ
    ータを圧縮前の前記映像情報に戻すMPEGデコードを
    行なう際に、デコード対象データの一部を格納するよう
    に構成されており、 前記マルチストーリのうち選択対象ストーリが変更され
    たときはこの変更に伴い前記映像情報のデコード対象と
    ともに前記音声情報のデコード対象も変更されるように
    構成されていることを特徴とする請求項7ないし請求項
    12のいずれか1項に記載のシステム。
  14. 【請求項14】記録媒体よりデジタル変調された映像/
    音声信号を得る第1手段と;前記デジタル変調された映
    像/音声信号を処理し、デジタル変調映像信号およびデ
    ジタル変調音声信号を得るための信号処理を行なう第2
    手段と;前記デジタル変調映像信号および前記デジタル
    変調音声信号を得るためのデータを保管する第3手段
    と;前記第2手段の信号処理により得られた前記デジタ
    ル変調映像信号から復調された映像信号を得るための信
    号処理を行なう第4手段と;前記第4手段における信号
    処理中に処理対象のデータを保管する第5手段と;前記
    第4手段の信号処理により得られた復調映像信号を外部
    機器が受け付ける映像信号に変換する第6手段と;前記
    第2手段の信号処理により得られた前記デジタル変調音
    声信号から復調された音声信号を得るための信号処理を
    行なう第7手段と;前記第7手段における信号処理中に
    処理対象のデータを保管する第8手段と;前記第7手段
    の信号処理により得られた復調音声信号を外部機器が受
    け付ける音声信号に変換する第9手段と;を備えたもの
    において、 前記デジタル変調された映像/音声信号の内容によって
    前記第5手段のデータ保管エリアを分割し、 1以上の前記デジタル変調された映像/音声信号をこれ
    ら分割されたデータ保管エリアそれぞれに記録して、 前記第4手段における信号処理を実行させるように構成
    したデジタル映像再生システム。
  15. 【請求項15】前記映像/音声信号のうち現在再生中の
    部分および現在非再生中の部分の所定量を、前記第5手
    段のデータ保管エリアの分割エリアそれぞれに記録し
    て、前記第4手段における信号処理を実行させるように
    構成したことを特徴とする請求項14に記載のシステ
    ム。
  16. 【請求項16】前記映像/音声信号のうち現在再生中の
    部分および現在非再生中の指定された時間までの部分
    を、前記第5手段のデータ保管エリアの分割エリアそれ
    ぞれに記録して、前記第4手段における信号処理を実行
    させるように構成したことを特徴とする請求項15に記
    載のシステム。
  17. 【請求項17】前記映像/音声信号のうち現在再生中の
    部分および現在非再生中の部分の所定量を、前記第5手
    段のデータ保管エリアの分割エリアそれぞれに記録し
    て、前記第4手段における信号処理を実行させるように
    構成し、 前記現在再生中の部分が終了しないうちに前記現在非再
    生中の部分が終了してしまう場合は、前記第5手段の分
    割されたデータ保管エリアのうち、前記現在非再生中の
    部分の記録に割り当てられていた部分を、前記現在再生
    中の部分の記録用エリアに割り当てるように構成したこ
    とを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  18. 【請求項18】デジタルエンコードされたマルチストー
    リのデータと;このマルチストーリを構成する個々のス
    トーリのうち、特定の再生時点で選択可能なストーリの
    数を特定できるストーリ数情報を保持したデジタル映像
    情報記録媒体。
  19. 【請求項19】前記マルチストーリのデータはMPEG
    規格に基づきデジタルエンコードされた映像情報を含む
    ことを特徴とする請求項18に記載の媒体。
  20. 【請求項20】前記マルチストーリのデータは、MPE
    G規格に基づきデジタルエンコードされた映像情報、お
    よびこの映像情報に対応して用意されデジタルエンコー
    ドされた音声情報を含むことを特徴とする請求項18に
    記載の媒体。
  21. 【請求項21】前記マルチストーリのデータは、そのう
    ちの少なくとも1つのストーリを構成するデータが、同
    一シーンを複数のカメラアングルから捕らえたマルチア
    ングルデータを含むことを特徴とする請求項18に記載
    の媒体。
  22. 【請求項22】前記マルチストーリのデータは、そのう
    ちの少なくとも1つのストーリを構成するデータが、当
    該ストーリを分割した内容の1つ以上のパートオブタイ
    トルを含み;前記ストーリ数情報が、前記パートオブタ
    イトルを直接指定してその再生を開始させるパートオブ
    タイトル再生命令を含み;前記デジタル映像情報記録媒
    体には、前記パートオブタイトル再生命令に基づき前記
    パートオブタイトルを検索する情報が記録されているこ
    とを特徴とする請求項18に記載の媒体。
  23. 【請求項23】所定のバッファリング領域を持つMPE
    Gバッファを備えこのMPEGバッファを用いてMPE
    Gエンコードされたデジタル動画をデコードする再生装
    置に着脱自在に装着できるものであって、 前記MPEGエンコードされたマルチストーリのデータ
    と;前記MPEGバッファのバッファリング領域の数
    を、特定の再生時点で選択可能なマルチストーリの数に
    対応して用意できるようにするために、このマルチスト
    ーリの数を特定するのに使用できるバッファリング領域
    数決定情報とを保持したデジタル映像情報記録媒体。
  24. 【請求項24】前記デジタル映像情報記録媒体には、 前記MPEGエンコードされたデジタル画像データが格
    納されたビデオパックと;前記デジタル画像データに関
    連する内容を含む副映像データが格納された副映像パッ
    クと;前記デジタル画像データの特定の再生画像の一部
    に前記副映像データの再生画像の所定部分重ねることで
    表示されるハイライトボタンを提供するハイライト情報
    が格納されたナビゲーションパックと;前記ハイライト
    ボタンの一部であって、前記バッファリング領域数決定
    情報を含むボタンコマンドとが記録されていることを特
    徴とする請求項23に記載の媒体。
  25. 【請求項25】前記デジタル映像情報記録媒体には、 前記マルチストーリそれぞれのストーリ内容に対応した
    画像データおよびこの画像データに対応する内容を持っ
    たセルの集合であるプログラムチェーンと;前記プログ
    ラムチェーンに含まれるプログラムチェーン情報と;前
    記プログラムチェーン情報に含まれるプログラムチェー
    ンコマンドテーブルと;前記プログラムチェーンコマン
    ドテーブルに含まれるものであって、前記バッファリン
    グ領域数決定情報を含むポストコマンドとが記録されて
    いることを特徴とする請求項23または請求項24に記
    載の媒体。
  26. 【請求項26】前記MPEGエンコードされたマルチス
    トーリのデータは前記マルチストーリの数に対応した複
    数のプログラムチェーンを含み、 前記バッファリング領域数決定情報は前記特定の再生時
    点で選択可能なマルチストーリの数に対応した複数の分
    岐コマンドを含み、この複数分岐コマンドのうち分岐先
    が重複しない分岐数に基づいて、前記MPEGバッファ
    のバッファリング領域の数を決定できるように構成した
    ことを特徴とする請求項23ないし請求項25のいずれ
    か1項に記載の媒体。
  27. 【請求項27】MPEG圧縮されたデジタル動画データ
    を含む複数のプログラムチェーンと、これら複数のプロ
    グラムチェーンのうちマルチストーリを構成するプログ
    ラムチェーンを判定することに使用される判定情報とを
    記録したものにおいて、 前記判定情報から、マルチストーリを構成する1以上の
    プログラムチェーンの番号を特定するとともに、マルチ
    ストーリを構成する1以上のプログラムチェーンの数を
    特定できるように構成したことを特徴とするデジタル映
    像情報記録媒体。
  28. 【請求項28】前記マルチストーリを構成するプログラ
    ムチェーンのうち、少なくとも1つのプログラムチェー
    ンが、相互に関連する被写体を異なるカメラアングルで
    捕らえたマルチアングルデータを含み、マルチストーリ
    を構成するプログラムチェーンの再生中にマルチアング
    ル再生が可能となるように構成したことを特徴とする請
    求項27に記載の媒体。
  29. 【請求項29】前記マルチアングルデータが再生されて
    いない場合はマルチアングルデータの切替を禁止し、前
    記マルチアングルデータの再生中にのみマルチアングル
    データの切替を許可するユーザ禁止情報がさらに記録さ
    れていることを特徴とする請求項28に記載の媒体。
  30. 【請求項30】前記プログラムチェーンを制作したプロ
    バイダがその再生状態を制御することに使用するナビゲ
    ーションコマンドがさらに記録され、このナビゲーショ
    ンコマンドが前記判定情報を含むことを特徴とする請求
    項27ないし請求項29のいずれか1項に記載の媒体。
  31. 【請求項31】前記マルチストーリを構成しないプログ
    ラムチェーンの再生終了後に実行されるポストコマンド
    がさらに記録され、このポストコマンドが前記判定情報
    を含むことを特徴とする請求項27ないし請求項29の
    いずれか1項に記載の媒体。
  32. 【請求項32】前記マルチストーリを構成するいずれか
    のプログラムチェーンの再生開始前に実行されるボタン
    コマンドがさらに記録され、このボタンコマンドが前記
    判定情報を含むことを特徴とする請求項27ないし請求
    項29のいずれか1項に記載の媒体。
  33. 【請求項33】前記マルチストーリを構成するいずれか
    のプログラムチェーンを前記マルチストーリの視聴者に
    選択させるために、前記マルチストーリに関係した特定
    の画像をハイライト処理するハイライト情報がさらに記
    録され、このハイライト情報が前記ボタンコマンドを含
    むことを特徴とする請求項32に記載の媒体。
  34. 【請求項34】記録内容本体としてのタイトルと、前記
    タイトルの記録内容を検索するタイトル検索情報と、前
    記タイトル検索情報に含まれる再生タイトル形式情報と
    が記録され、再生装置に着脱自在に装着されるリムーバ
    ブルな媒体において、 前記再生タイトル形式情報が、前記再生装置に読み込ま
    れた後にユーザ操作の可否を決める第1ユーザ操作ビッ
    ト群を含み、 前記第1ユーザ操作ビット群がユーザ操作を禁止する内
    容であるときに、この禁止内容に対応する操作を前記再
    生装置のユーザが行った場合、その操作が禁止されてい
    ることをユーザに通知できるようにする情報を前記再生
    装置に提供するように構成したことを特徴とするデジタ
    ル情報記録媒体。
  35. 【請求項35】記録内容本体としてのタイトルに関する
    情報を記述したビデオタイトルセット情報と、前記ビデ
    オタイトルセット情報に含まれるプログラムチェーン情
    報テーブルと、前記プログラムチェーン情報テーブルに
    含まれ、前記タイトルの一部を構成するプログラムチェ
    ーンに関する情報を記述したプログラムチェーン情報
    と、前記プログラムチェーン情報に含まれるプログラム
    チェーン一般情報と、前記プログラムチェーン一般情報
    に含まれるプログラムチェーンユーザ操作制御情報とが
    記録された媒体において、 前記プログラムチェーンユーザ操作制御情報が、前記再
    生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決める第
    2ユーザ操作ビット群を含み、 前記第2ユーザ操作ビット群がユーザ操作を禁止する内
    容であるときに、この禁止内容に対応する操作を前記再
    生装置のユーザが行った場合、その操作が禁止されてい
    ることをユーザに通知できるようにする情報を前記再生
    装置に提供するように構成したことを特徴とする請求項
    34に記載の媒体。
  36. 【請求項36】記録されたデータの再生を制御する再生
    制御情報と、前記再生制御情報に含まれる再生制御情報
    一般情報と、前記再生制御情報一般情報に含まれるビデ
    オオブジェクトユニットユーザ操作制御情報とが記録さ
    れた媒体において、 前記ビデオオブジェクトユニットユーザ操作制御情報
    が、前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否
    を決める第3ユーザ操作ビット群を含み、 前記第3ユーザ操作ビット群がユーザ操作を禁止する内
    容であるときに、この禁止内容に対応する操作を前記再
    生装置のユーザが行った場合、その操作が禁止されてい
    ることをユーザに通知できるようにする情報を前記再生
    装置に提供するように構成したことを特徴とする請求項
    34または請求項35に記載の媒体。
  37. 【請求項37】記録内容本体としてのタイトルと、前記
    タイトルの記録内容を検索するタイトル検索情報と、前
    記タイトル検索情報に含まれる再生タイトル形式情報
    と、前記再生タイトル形式情報に含まれ、前記再生装置
    に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決める第1ユー
    ザ操作ビット群とが記録された記録媒体から、前記タイ
    トルの内容を再生するものにおいて、 前記媒体から読み取った前記第1ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを表示する第1ステップと;前記第
    1ステップでの禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作が
    あった場合に、そのユーザ操作が禁止されていることを
    表示する第2ステップとを備えたことを特徴とするユー
    ザ操作禁止の表示方法。
  38. 【請求項38】記録内容本体としてのタイトルに関する
    情報を記述したビデオタイトルセット情報と、前記ビデ
    オタイトルセット情報に含まれるプログラムチェーン情
    報テーブルと、前記プログラムチェーン情報テーブルに
    含まれ、前記タイトルの一部を構成するプログラムチェ
    ーンに関する情報を記述したプログラムチェーン情報
    と、前記プログラムチェーン情報に含まれるプログラム
    チェーン一般情報と、前記プログラムチェーン一般情報
    に含まれるプログラムチェーンユーザ操作制御情報と、
    前記プログラムチェーンユーザ操作制御情報に含まれ、
    前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決
    める第2ユーザ操作ビット群とが記録された媒体から、
    前記タイトルの内容を再生するものにおいて、 前記媒体から読み取った前記第2ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを表示する第3ステップと;前記第
    3ステップでの禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作が
    あった場合に、そのユーザ操作が禁止されていることを
    表示する第4ステップとを備えたことを特徴とする、請
    求項37に記載のユーザ操作禁止の表示方法。
  39. 【請求項39】記録されたデータの再生を制御する再生
    制御情報と、前記再生制御情報に含まれる再生制御情報
    一般情報と、前記再生制御情報一般情報に含まれるビデ
    オオブジェクトユニットユーザ操作制御情報と、前記ビ
    デオオブジェクトユニットユーザ操作制御情報に含ま
    れ、前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否
    を決める第3ユーザ操作ビット群とが記録された媒体か
    ら、前記記録されたデータを再生するものにおいて、 前記媒体から読み取った前記第3ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを表示する第5ステップと;前記第
    5ステップでの禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作が
    あった場合に、そのユーザ操作が禁止されていることを
    表示する第6ステップとを備えたことを特徴とする、請
    求項38に記載のユーザ操作禁止の表示方法。
  40. 【請求項40】記録内容本体としてのタイトルと、前記
    タイトルの記録内容を検索するタイトル検索情報と、前
    記タイトル検索情報に含まれる再生タイトル形式情報
    と、前記再生タイトル形式情報に含まれ、前記再生装置
    に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決める第1ユー
    ザ操作ビット群とが記録された記録媒体から、前記タイ
    トルの内容を再生するものにおいて、 前記タイトルの再生画像スクリーン上に所定のマークを
    重ねて表示する信号を発生するオンスクリーン表示手段
    と;前記媒体から読み取った前記第1ユーザ操作ビット
    群の内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビ
    ットに対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操
    作が禁止されていることを示す第1の禁止マークを前記
    オンスクリーン表示手段に表示させる第1の禁止マーク
    表示制御手段と;前記第1の禁止マーク表示制御手段で
    の禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作があった場合
    に、そのユーザ操作が禁止されていることを示す第2の
    禁止マークを前記オンスクリーン表示手段に表示させる
    第2の禁止マーク表示制御手段とを備えたことを特徴と
    する媒体再生装置。
  41. 【請求項41】記録内容本体としてのタイトルに関する
    情報を記述したビデオタイトルセット情報と、前記ビデ
    オタイトルセット情報に含まれるプログラムチェーン情
    報テーブルと、前記プログラムチェーン情報テーブルに
    含まれ、前記タイトルの一部を構成するプログラムチェ
    ーンに関する情報を記述したプログラムチェーン情報
    と、前記プログラムチェーン情報に含まれるプログラム
    チェーン一般情報と、前記プログラムチェーン一般情報
    に含まれるプログラムチェーンユーザ操作制御情報と、
    前記プログラムチェーンユーザ操作制御情報に含まれ、
    前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決
    める第2ユーザ操作ビット群とが記録された媒体から、
    前記タイトルの内容を再生するものにおいて、 前記媒体から読み取った前記第2ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを示す前記第1の禁止マークを前記
    オンスクリーン表示手段に表示させる第3の禁止マーク
    表示制御手段と;前記第3の禁止マーク表示制御手段で
    の禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作があった場合
    に、そのユーザ操作が禁止されていることを示す前記第
    2の禁止マークを前記オンスクリーン表示手段に表示さ
    せる第4の禁止マーク表示制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項40に記載の媒体再生装置。
  42. 【請求項42】記録されたデータの再生を制御する再生
    制御情報と、前記再生制御情報に含まれる再生制御情報
    一般情報と、前記再生制御情報一般情報に含まれるビデ
    オオブジェクトユニットユーザ操作制御情報と、前記ビ
    デオオブジェクトユニットユーザ操作制御情報に含ま
    れ、前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否
    を決める第3ユーザ操作ビット群とが記録された媒体か
    ら、前記記録されたデータを再生するものにおいて、 前記媒体から読み取った前記第3ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを示す前記第1の禁止マークを前記
    オンスクリーン表示手段に表示させる第5の禁止マーク
    表示制御手段と;前記第5の禁止マーク表示制御手段で
    の禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作があった場合
    に、そのユーザ操作が禁止されていることを示す前記第
    2の禁止マークを前記オンスクリーン表示手段に表示さ
    せる第6の禁止マーク表示制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項41に記載の媒体再生装置。
  43. 【請求項43】前記オンスクリーン表示手段に表示され
    る前記第2の禁止マークが、前記第1の禁止マークと同
    じマークであることを特徴とする請求項40ないし請求
    項42のいずれか1項に記載の装置。
  44. 【請求項44】前記オンスクリーン表示手段に表示され
    る前記第2の禁止マークが、前記第1の禁止マークと、
    形、大きさ、または色が異なるマークであることを特徴
    とする請求項40ないし請求項42のいずれか1項に記
    載の装置。
  45. 【請求項45】前記オンスクリーン表示手段に表示され
    る前記第2の禁止マークの表示位置が、前記第1の表示
    位置と同じであることを特徴とする請求項40ないし請
    求項44のいずれか1項に記載の装置。
  46. 【請求項46】前記オンスクリーン表示手段に表示され
    る前記第2の禁止マークの表示位置が、前記第1の表示
    位置と異なっていることを特徴とする請求項40ないし
    請求項44のいずれか1項に記載の装置。
  47. 【請求項47】記録内容本体としてのタイトルと、前記
    タイトルの記録内容を検索するタイトル検索情報と、前
    記タイトル検索情報に含まれる再生タイトル形式情報
    と、前記再生タイトル形式情報に含まれ、前記再生装置
    に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決める第1ユー
    ザ操作ビット群とが記録された記録媒体から、前記タイ
    トルの内容を再生するものにおいて、 禁止されたユーザ操作があった場合に、その操作が禁止
    されている旨の音声案内を発生する音声発生手段と;前
    記媒体から読み取った前記第1ユーザ操作ビット群の内
    の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビットに
    対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が禁
    止されていることを示す第1の音声案内を前記音声発生
    手段に発生させる第1の音声案内制御手段と;前記第1
    の音声案内制御手段での禁止ユーザ操作以外のユーザ禁
    止操作があった場合に、そのユーザ操作が禁止されてい
    ることを示す第2の音声案内を前記音声発生手段に発生
    させる第2の音声案内制御手段とを備えたことを特徴と
    する媒体再生装置。
  48. 【請求項48】記録内容本体としてのタイトルに関する
    情報を記述したビデオタイトルセット情報と、前記ビデ
    オタイトルセット情報に含まれるプログラムチェーン情
    報テーブルと、前記プログラムチェーン情報テーブルに
    含まれ、前記タイトルの一部を構成するプログラムチェ
    ーンに関する情報を記述したプログラムチェーン情報
    と、前記プログラムチェーン情報に含まれるプログラム
    チェーン一般情報と、前記プログラムチェーン一般情報
    に含まれるプログラムチェーンユーザ操作制御情報と、
    前記プログラムチェーンユーザ操作制御情報に含まれ、
    前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決
    める第2ユーザ操作ビット群とが記録された媒体から、
    前記タイトルの内容を再生するものにおいて、 前記媒体から読み取った前記第2ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを示す前記第1の音声案内を前記音
    声発生手段に発生させる第3の音声案内制御手段と;前
    記第3の音声案内制御手段での禁止ユーザ操作以外のユ
    ーザ禁止操作があった場合に、そのユーザ操作が禁止さ
    れていることを示す前記第2の音声案内を前記音声発生
    手段に発生させる第4の音声案内制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項47に記載の媒体再生装置。
  49. 【請求項49】記録されたデータの再生を制御する再生
    制御情報と、前記再生制御情報に含まれる再生制御情報
    一般情報と、前記再生制御情報一般情報に含まれるビデ
    オオブジェクトユニットユーザ操作制御情報と、前記ビ
    デオオブジェクトユニットユーザ操作制御情報に含ま
    れ、前記再生装置に読み込まれた後にユーザ操作の可否
    を決める第3ユーザ操作ビット群とが記録された媒体か
    ら、前記記録されたデータを再生するものにおいて、 前記媒体から読み取った前記第3ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを示す前記第1の音声案内を前記音
    声発生手段に発生させる第5の音声案内制御手段と;前
    記第5の音声案内制御手段での禁止ユーザ操作以外のユ
    ーザ禁止操作があった場合に、そのユーザ操作が禁止さ
    れていることを示す前記第2の音声案内を前記音声発生
    手段に発生させる第6の音声案内制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項48に記載の媒体再生装置。
  50. 【請求項50】前記音声発生手段から発生される前記第
    2の音声案内が、前記第1の音声案内と同じ内容である
    ことを特徴とする請求項47ないし請求項49のいずれ
    か1項に記載の装置。
  51. 【請求項51】前記音声発生手段から発生される前記第
    2の音声案内が、前記第1の音声案内と、案内内容、ピ
    ッチ、音量、または音色が異なることを特徴とする請求
    項47ないし請求項49のいずれか1項に記載の装置。
  52. 【請求項52】前記音声発生手段から発生される前記第
    2の音声案内が、前記第1の音声案内と同じ音像位置か
    ら発生されるように構成されていることを特徴とする請
    求項47ないし請求項51のいずれか1項に記載の装
    置。
  53. 【請求項53】前記音声発生手段から発生される前記第
    2の音声案内が、前記第1の音声案内と異なる音像位置
    から発生されるように構成されていることを特徴とする
    請求項47ないし請求項51のいずれか1項に記載の装
    置。
  54. 【請求項54】コンピュータ機能を備えた装置にインス
    トールされて以下の処理を実行するプログラムを持つソ
    フトウエア保持媒体:複数のストーリ展開を含むマルチ
    ストーリの情報をデジタル圧縮エンコードした圧縮デー
    タを持つ媒体から選択可能なストーリ数の情報を取り出
    す処理;この選択可能ストーリ数の情報に基づいて、選
    択可能なストーリ数に応じた数の記録領域を前記圧縮デ
    ータのデコードに用いるバッファとして準備する処理;
    前記マルチストーリのうち選択されたストーリのデコー
    ド対象データを前記バッファの準備領域の一部に記録し
    ながらデコードし、前記マルチストーリのうち選択され
    ていない非選択ストーリのデコード対象データを前記バ
    ッファの準備領域の他部に記録する処理。
  55. 【請求項55】コンピュータ機能を備えた装置にインス
    トールされて以下の処理を実行するプログラムを持つソ
    フトウエア保持媒体:記録内容本体としてのタイトル
    と、前記タイトルの記録内容を検索するタイトル検索情
    報と、前記タイトル検索情報に含まれる再生タイトル形
    式情報と、前記再生タイトル形式情報に含まれ、前記装
    置に読み込まれた後にユーザ操作の可否を決める第1ユ
    ーザ操作ビット群とが記録された記録媒体から、前記タ
    イトルの内容を再生するにあたって、 前記媒体から読み取った前記第1ユーザ操作ビット群の
    内の特定ビットが”1”であるときに、この特定ビット
    に対応したユーザ操作があった場合、そのユーザ操作が
    禁止されていることを表示する第1処理;前記第1処理
    での禁止ユーザ操作以外のユーザ禁止操作があった場合
    に、そのユーザ操作が禁止されていることを表示する第
    2処理。
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