JP2001195674A - 光電式分離型感知器 - Google Patents

光電式分離型感知器

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JP2001195674A
JP2001195674A JP2000006804A JP2000006804A JP2001195674A JP 2001195674 A JP2001195674 A JP 2001195674A JP 2000006804 A JP2000006804 A JP 2000006804A JP 2000006804 A JP2000006804 A JP 2000006804A JP 2001195674 A JP2001195674 A JP 2001195674A
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lens
light emitting
receiving
lens barrel
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JP2000006804A
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Nobuyuki Akiyama
信幸 秋山
Tetsuya Haneda
哲矢 羽田
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Nittan Co Ltd
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Nittan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズを簡単な作業で確実に取り付けること
ができる光電式分離型感知器を提供する。 【解決手段】 レンズを保持する鏡胴が設けられている
煙感知器100において、略円盤状のレンズ23にはそ
の周囲にDカット部23aが形成されており、鏡胴22
は、レンズ23後面の第2周縁部23eに当接可能な当
接面22bと、レンズ23前面の第1周縁部23dを係
止する係止片41、41とを有し、当接面22bと係止
片41、41によって挟むようにしてレンズ23を保持
する。レンズ23には、Dカット部23aが係止片4
1、41に対応しない位置に来るようにレンズ23の鏡
胴22に対する回転位置を規定する、凹部23bが形成
され、鏡胴22には凹部23bに係合可能な突条40が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発光器と受光器
に分離して設置され、火災により発生する煙を検出して
火災を感知する光電式分離型感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】発光器と受光器が分離して設置され、発
光器から発せられた光を受光器が受光することによって
煙の有無を検出し、火災の発生を感知する光電式分離型
感知器が知られている。前記発光器には光を発する発光
素子とレンズが設けられ、前記受光器には受光素子とレ
ンズが設けられ、発光素子とレンズ、受光素子とレンズ
はそれぞれ、発光素子および受光素子にレンズの焦点が
合致するように、鏡胴に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記レ
ンズを鏡胴内に取り付ける場合、レンズの前後を間違え
て取り付けてしまうと、レンズの焦点が発光素子や受光
素子に合致しなくなり、設計値通りの光学特性が得られ
なくなってしまうというおそれがあった。
【0004】また、前記レンズを型成形から作製する場
合、金型からレンズを取り出す際、金型へ樹脂を注入す
るゲート部分を直線的にカットすることが一般的であ
る。このため、レンズは正確には円形ではなく直線的に
欠けている部分があり、いわゆるD字状に形成される。
以降このような直線的にカットされた部分をDカット部
という。前記レンズを鏡胴に取り付ける際、鏡胴の内周
面に形成された係止片を円盤状のレンズの周縁部に係止
させて取り付けるようにしていたため、Dカット部が鏡
胴に形成された前記係止片に対応する位置にあると、係
止片はレンズを係止することができず、レンズを取り付
けることはできない。
【0005】以上のように、レンズを鏡胴内に取り付け
る際には、レンズの前後が正しいかどうかということ
や、鏡胴の係止片にDカット部が対応しないように注意
を払わなければならず、作業性が悪かった。
【0006】発光器および受光器においては、前述のよ
うに発光素子や受光素子にレンズの焦点が合致するよう
に鏡胴に取り付けられる。さらに正確に説明すると、受
光素子についてはその受光領域に焦点が合致するように
取り付けられ、一方、発光素子についてはその発光領域
の方がレンズの焦点よりもわずかにレンズ寄りにずれる
ように取り付けられる。これは、発光素子から発せられ
た光が、レンズからわずかに広がりながら出射されるよ
うにするためである。このように発光器と受光器ではレ
ンズの焦点に対する受光領域と発光領域の位置が異なる
ことから、鏡胴やレンズについては同じ部材を用いたと
しても、発光素子および受光素子を鏡胴の異なる位置に
取り付けるため互いに異なる取り付け作業を要し、作業
性も悪かった。
【0007】また、上述の光電式分離型感知器には、鏡
胴の光軸を目視で確認しながら調整するために、鏡胴に
は図18に示すような視準孔と鏡が設けられている。図
18において、符号1は鏡胴、2aは視準孔、3a、3
bは採光穴、4は支持部、5a、5bは鏡、6は接着
剤、7はレンズである。図18において、視準孔は左右
1対設けられているが、一方のみ図示している。図18
の鏡胴1において、鏡5a、5bは、視準孔2a、採光
穴3a、3b、に対して所定の角度を有するように設け
られており、たとえば、採光穴3bから光が入射する
と、その後方の鏡5bにおいて反射し、視準孔2aから
出射するようになっている。光軸調整作業を行う者は、
視準孔2aをのぞきながら、光軸の向きを確認し調整を
行う。図18に示すように、従来、鏡5a、5bは接着
剤6を介して支持部4、4に固定されていたので、接着
剤6の塗布厚さの不均一さやあるいは接着剤の劣化や温
度変化による膨張などにより、長期間使用しているうち
に鏡の裏面と支持部4との間に隙間が発生したり歪みが
発生することがあった。それによって鏡が傾くと、採光
穴、鏡、視準孔の所定の角度の関係がずれてしまい、正
確な調整ができなくなることがあった。また、接着剤を
用いるということは、組立時に接着剤が硬化するまで治
具等で固定するといった手間も必要であった。
【0008】また、光電式分離型感知器の設置個所によ
っては感知器が結露してしまうことがある。このような
結露が発生すると、煙が発生していないにも拘わらず、
受光量が減少することになり、誤報の原因となる。よっ
て、従来、結露が予測される場所に光電式分離型感知器
を設置する場合には、予め感知器にヒーターを取り付け
ていた。このヒーターは、感知器の筐体外部に治具を用
いて取り付けられていた。しかし、このような従来の取
り付け構造では、全体形状も大きくなり、見栄えも悪
く、また、結露の影響を特に大きく受けるレンズを筐体
外部から間接的に温めるため熱効率が悪く、比較的容量
の大きなヒータを要していた。
【0009】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、レンズ、発光素子および受光素子、あるいは光軸
確認のための鏡を、簡単な作業で確実に取り付けること
ができる光電式分離型感知器を提供し、さらに、結露が
発生する箇所に設置する場合にも見栄えよくしかも高い
熱効率でレンズを温めることができるようヒーターを取
り付け可能である光電式分離型感知器を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、たとえば図4、
図7に示すように、発光素子と発光素子からの光を出射
する略円盤状のレンズとを備える発光器と、発光器から
発せられた光が入射する略円盤状のレンズとこのレンズ
を介して入射した光を受光する受光素子とを備える受光
器とを分離して配置し、その間の煙の有無を検出するも
のであって、発光器および受光器には、それぞれ、略円
筒形状に形成されレンズの周囲を保持する鏡胴が設けら
れている光電式分離型感知器(煙感知器100)におい
て、レンズ(23)は、その周囲の一部(Dカット部2
3a)が欠けており、鏡胴(22)は、レンズの後面の
周縁部(第2周縁部23e)に当接する当接部(当接面
22b)と、レンズの前面の周縁部(第1周縁部23
d)を係止する係止部材(係止片41、41)とを有
し、当接部と係止部材によって挟むようにしてレンズを
保持し、レンズと鏡胴には、レンズの前記欠けた一部が
係止部材に対応しない位置に来るように、レンズの鏡胴
に対する回転位置を規定するレンズ規定手段が設けられ
ていることを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、発光器お
よび受光器いずれにおいても、レンズは、周囲の一部が
欠けた円盤状に形成されているが、レンズ規定手段によ
って、その欠けた一部が鏡胴の係止部材に対応しない位
置に来るようにレンズの回転位置が規定されることか
ら、レンズは係止部材によって係止されて確実に鏡胴に
取り付けられる。ここで、発光素子や受光素子も、鏡胴
に取り付けられていてもよい。また、レンズの「前面」
とは、発光面あるいは受光面のことであり、「後面」と
は前面の反対の面のことである。
【0012】請求項1に記載の光電式分離型感知器にお
いて、レンズ規定手段としては、レンズの所定の箇所と
鏡胴の一部に互いにはめ合わせることができるような部
材を設けることが挙げられ、たとえば、請求項2に記載
の発明のように、レンズの周囲に設けられた凹部(23
b)と、鏡胴に設けられ前記凹部に係合可能な突出部
(突条40)とから構成してもよい。請求項2に記載の
発明によれば、レンズの凹部を鏡胴の突出部に合わせる
ことで、容易にレンズの鏡胴に対する回転位置を規定す
ることができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、たとえば
図7に示すように、発光素子と発光素子からの光を出射
する略円盤状のレンズとを備える発光器と、発光器から
発せられた光が入射する略円盤状のレンズとこのレンズ
を介して入射した光を受光する受光素子とを備える受光
器とを分離して配置し、その間の煙の有無を検出するも
のであって、発光器および受光器には、それぞれ、略円
筒形状に形成されレンズ(23)を保持する鏡胴(2
2)が設けられている光電式分離型感知器(煙感知器1
00)において、レンズ(23)には、レンズの前後の
向きを明示する前後明示手段が設けられていることを特
徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、前後明示
手段を見ることによって、レンズの前後を間違えること
なく鏡胴に取り付けることができる。ここで、レンズの
前後とは、発光面あるいは受光面側が「前」であり、そ
の反対側が「後」である。
【0015】請求項3に記載の光電式分離型感知器にお
いて、前後明示手段としては、たとえば、レンズの前面
に、つまり鏡胴に取り付ける際に前に向けるべき面の周
縁部に、文字やマークを付して、前側であることを明示
してもよい。また、請求項4に記載の発明のように、前
後明示手段が、レンズ前面の周縁部(第1の周縁部23
d)に設けられた突起(23c)であり、鏡胴は、レン
ズの後面の周縁部(第2の周縁部23e)に当接する当
接部(当接面22b)と、前記レンズ前面の周縁部を係
止する係止部材(係止片41、41)とを有し、当接部
と係止部材によって一定の間隔をもって挟むようにして
レンズを保持するように構成してもよい。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、前後明示
手段としての突起によって前後の区別が容易であるだけ
でなく、レンズが当接部と係止部材によって一定の間隔
をもって挟まれるようにして保持されることから、レン
ズの前後を逆にして鏡胴に取り付けようとしても、突起
が当接部にぶつかることで、一定の間隔をもって挟むこ
とができなくなり、レンズを鏡胴に対して取り付けにく
くなり、作業者は前後を間違えたことに気づき、結果と
して、前後を間違えずに鏡胴に取り付けることができ
る。
【0017】請求項5に記載の発明は、たとえば図4、
図5に示すように、発光素子と発光素子からの光を出射
するレンズとを備える発光器と、発光器から発せられた
光が入射するレンズとこのレンズを介して入射した光を
受光する受光素子とを備える受光器とを分離して配置
し、その間の煙の有無を検出するものであって、発光器
および受光器は、レンズ(23)を保持する略円筒形状
の鏡胴(22)を備え、外部からの光が入射する入射部
(採光穴32a、32b)と、入射部を介して入射した
光が反射する平板状の鏡(33、33)と、鏡において
反射した光が出射する出射部(視準孔30a、30b)
とからなり、出射部を介してレンズの光軸の向きを確認
する光軸確認手段(30)が設けられている光電式分離
型感知器(煙感知器100)において、鏡胴には、入射
部と出射部に対して鏡を所定の角度に規定する規定面
(34)と、規定面に鏡の一方の面を押し付けるよう
に、鏡の他方の面を押圧する押圧部(35a、35a)
が設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、光軸確認
手段を構成する平板状の鏡は、押圧部によって規定面に
押し付けられていることから、鏡と規定面との間に接着
剤を使用する必要はなく、長期間使用したとしても接着
剤が変質して鏡が傾くといった事態は発生せず、長期間
正確な位置を維持することができる。ここで、規定面に
押し付けられる鏡の「一方の面」は、鏡の鏡面であって
も裏面であってもよい。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
光電式分離型感知器において、鏡胴には、鏡の周囲をほ
ぼ囲むことができる形状に形成され鏡が差し込まれる差
込部(31a、31b)が設けられ、前記規定面は、差
込部の内壁面であり、前記押圧部は、差込部を形成し規
定面に対向する壁部から内側に突出するように形成され
ていることを特徴とする。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、鏡の下部を差込部に入れ
るだけで、簡単に取り付けることができる。また、鏡は
ほぼ囲まれた状態で差込部に囲まれるので、接着剤等を
用いなくても容易に抜け落ちるといったこともなく、確
実に固定される。
【0021】ここで、差込部は鏡を「ほぼ囲む」ように
形成されていればよいので、完全に囲んでいる必要はな
い。たとえば、押圧部が形成された壁部に、弾性を充分
に発揮するように切れ目が形成されていてもよく、この
場合には鏡の差し込みが容易になる。
【0022】請求項7に記載の発明は、たとえば、図1
6(a)、図16(b)に示すように、光を発光する発
光手段を有する発光器と、発光器から発せられた光を受
光する受光手段を有する受光器とを分離して配置し、そ
の間の煙の有無を検出するものであって、発光手段は、
半球状の先端(51a)を有し円柱形状に形成された主
部(51)と主部の後端面から延出する1組の電極から
なる発光素子(50)と、発光素子と電気的に接続され
る発光用基板(80)と、発光素子の前方にあって発光
素子からの光を出射するレンズ(23)と、発光用基板
とレンズとを保持する発光用鏡胴(22)を有し、発光
素子は、発光素子の光軸とレンズの光軸がほぼ一致し、
かつ、発光素子の発光領域(A’点)がレンズの焦点
(A点)よりもわずかに前方の特定位置にあるように、
発光用鏡胴内の所定の位置に設けられ、受光手段は、発
光器から発せられた光が入射するレンズ(23)と、レ
ンズの後方にあってレンズを介して入射した光を受光す
る受光素子(71)と、受光素子が電気的に接続された
状態で取り付けられている受光用基板(70)と、レン
ズと受光用基板とを保持する受光用鏡胴(22)を有
し、受光用基板は、受光素子の受光領域がレンズの焦点
(A点)にほぼ一致するように受光用鏡胴に取り付けら
れている光電式分離型感知器(煙感知器100)におい
て、発光手段は、発光素子を保持した状態で発光用基板
に取り付けられている素子保持部材(ホルダー60)を
備え、発光用基板は、素子保持部材に保持された発光素
子が前記所定の位置に位置するように鏡胴に取り付けら
れていることを特徴とする。
【0023】請求項7の光電式分離型感知器では、受光
素子の受光領域はレンズの焦点とほぼ一致するが、発光
素子の発光領域はレンズの焦点とはわずかにずれた特定
位置にある。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、発光用基
板は、素子保持部材に保持された発光素子が前記所定の
位置に位置するように鏡胴に取り付けられているので、
つまり、素子保持部材を用いることで発光素子を鏡胴内
の所望の位置に取り付けることが可能となる。したがっ
て、発光器および受光器において、鏡胴、レンズを全く
同じものを用い、発光用基板と受光用基板の鏡胴への取
り付け位置も同じに設計しても、レンズの焦点と、受光
領域および発光領域との所望の位置関係を満たすことが
でき、結果的に、レンズ・鏡胴等の部材を共用し、発光
素子が素子保持部材を介して取り付けられた発光用基板
と、受光素子が取り付けられた受光用基板とを、基板ご
と取り替えるだけで、簡単に発光器あるいは受光器にな
り、発光素子および受光素子の組み付けが容易になる。
また、コストの低減も図ることができる。ここで、発光
素子の1組の電極とは、たとえば、2本のリード線であ
るが、本発明では線状に限定されない。また、発光素子
の光軸とは、半球状の先端から円錐形状に発せられる光
束の中心線のことである。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の光電式分離型感知器において、たとえば図12、図1
3、図14に示すように、前記主部(51)は、上部
(51e)と上部よりも太い下部(51b)とからな
り、上部と下部の間に周方向に沿って段(51d)が形
成され、素子保持部材は、平板状の基台部(61)と、
基台部の表面上に円筒形状に形成され発光素子の主部が
挿入可能な素子挿入部(円筒部62)と、基台部から延
出する脚部(63、63)とからなり、前記素子挿入部
は、前記主部に形成された段に対応するように内部に周
方向に沿って段(64a)が形成され、発光用基板には
前記脚部を係止する脚部係止部(係止穴81、81)が
設けられ、発光素子は、主部に形成された段を素子挿入
部に形成された段に当接させた状態で、素子挿入部に挿
入され、素子保持部材は、脚部を脚部係止部に係止さ
せ、発光用基板の主面に基台部の裏面が接した状態で、
発光用基板に取り付けられていることを特徴とする。
【0026】請求項8に記載の発明によれば、素子保持
部材は、脚部を発光用基板の脚部係止部に係止させて発
光用基板に取り付けられていることから、ネジのような
別の部材を用いなくても簡単にかつ確実に取り付けるこ
とができる。また、発光素子は円筒形状に形成された素
子挿入部に主部を挿入した状態で素子保持部材に保持さ
れるとともに、基台部は平板状に形成され、その裏面が
発光用基板に接した状態で取り付けられるので、発光素
子は光軸のぶれを起こしにくい安定した状態で支持され
る。しかも、発光素子が安定した状態で支持されている
ので、別の治具を用いなくても発光素子の電極と発光用
基板との半田付け作業を容易に行うことができる。ま
た、発光素子の主部は、主部に形成された段を素子挿入
部に形成された段に当接させて、素子挿入部に挿入され
ていることから、発光素子は素子挿入部に対して、挿入
方向において決められた位置に挿入される。これによ
り、発光素子は、その発光領域の光軸方向の位置が規定
されることになる。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、前記主部の下部には、周囲の一部が欠
けてなる欠け部(51c)が形成され、素子挿入部に
は、前記欠け部に対応するように内側に張り出す張り出
し部(68)が形成され、素子保持部材と発光用基板に
は、素子保持部材の発光用基板に対する取り付け向きを
規定する取付規定手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0028】請求項9に記載の発明によれば、欠け部を
素子挿入部の張り出し部に合わせた状態で、発光素子を
素子挿入部に挿入することにより、素子挿入部に対し
て、必ず、一定の向きで挿入させることができる。そし
て、素子保持部材と発光用基板に設けられた取付規定手
段を利用することで、素子保持部材を発光用基板に対し
て一定の向きで取り付けることができるので、結局、発
光素子を発光用基板に対して一定の向きで取り付けるこ
とができ、発光素子に設けられた1組の電極部の極性が
発光用基板に対して一定の向きに配置されることにな
り、半田付けの際に電気的極性を間違えるといったこと
が起きない。
【0029】請求項9に記載の光電式分離型感知器にお
ける取付規定手段としては、請求項10に記載の発明の
ように、基台部の裏面から突出する突出ピン(66、6
6、67)と、発光用基板に形成され突出ピンが係合可
能なピン穴(82、82、83)から構成してもよい。
請求項10に記載の発明によれば、突出ピンをピン穴に
係合させることにより取り付け位置を規定することがで
きる上に、脚部が脚部係止部に係止するだけでなく、突
出ピンとピン穴の係合によっても基台部が発光用基板に
対して取り付けられることになるので、より一層強固に
固定される。
【0030】また、請求項11に記載の発明のように、
取付規定手段を、基台部の一部を変形して形成した変形
部(面取り部65)と、発光用基板に形成され変形部に
対応する形状を有する印刷部(86)とから構成しても
よい。請求項11に記載の発明によれば、基台部の変形
した一部を、発光用基板に形成された印刷部の対応する
箇所に合わせることで、素子保持部材の発光用基板に対
する取り付け位置を規定できる。ここで、「基台部の一
部を変形」とは、特に限定されないが、平板状の一部を
切り欠いたり、逆に一部を延出させたりといったことが
挙げられる。
【0031】請求項12に記載の発明は、たとえば図1
1に示すように、光を発光する発光手段を有する発光器
と発光器から発せられた光を受光する受光手段を有する
受光器とを分離して配置し、その間の煙の有無を検出す
るものであって、発光器および受光器には、それぞれ、
発光手段および受光手段を保持する保持部材が設けられ
ている光電式分離型感知器(煙感知器100)におい
て、保持部材(鏡胴22)には、ヒータを取り付けるた
めのヒータ取付部が設けられていることを特徴とする。
【0032】請求項12に記載の発明によれば、保持部
材にはヒータを取り付けるためのヒータ取付部が設けら
れていることから、結露が生じる可能性のある場所に感
知器を設置する場合には、保持部材にヒータを取り付け
ればよい。発光手段や受光手段を保持する保持部材に直
接ヒータを取り付けることから、筐体に取り付ける場合
に比べて熱効率が良くなり、比較的容量の小さいヒータ
でも結露防止効果が得られる。また、外観上ヒータは見
えず、見た目もよい。
【0033】請求項12に記載のヒータ取付部として
は、たとえば、請求項13に記載の発明のように、ネジ
穴が挙げられる。請求項13に記載の発明によれば、保
持部材にネジを用いてヒータを取り付けることができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に
係る光電式分離型感知器の一例としての煙感知器100
の外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図
である。光電式分離型感知器は、光を発光する発光器と
発光器から発せられた光を受光する受光器からなるが、
本発明に係る構成については発光器および受光器のいず
れであっても発光素子あるいは受光素子以外の部分につ
いては同様である。本実施の形態では、煙感知器100
は発光器であるとして以下の説明を行う。
【0035】煙感知器100は、図1(b)に示すよう
に、外観上前カバー10と本体ケース11とからなる。
前カバー10の上端部には、図2に示すようにリンク1
4が設けられ、一方、本体ケース11の上端部には図示
しない軸が設けられており、前カバー10は、リンク1
4が前記軸に係合することによって、本体ケース11に
対し回動可能に取り付けられている。さらに、前カバー
10の下端部に設けられているカバー係止部15が本体
ケース11の図示しない爪に係止することによって、前
カバー10と本体ケース11は図1(b)に示すように
固定されている。そして、前カバー10は、図1(b)
の状態で本体ケース11内部を保護し、かつ、図2のよ
うに回動することによって、本体ケース11内部を露出
させる。
【0036】前カバー10には、図1(a)に示すよう
に窓12が設けられ、該窓12を通して光が発光または
受光されるようになっている。さらに、前カバー10の
窓12の下方には作動表示灯13が設けられ、煙感知器
100の火災感知動作時、点灯あるいは点滅するように
なっている。本体ケース11の内部には、図2に示すよ
うに、発光機能または受光機能を有する本体20が取り
付けられている。
【0037】図3は、本体20の断面図である。本体2
0は、回路収納部21、レンズ23が取り付けられた鏡
胴22、鏡胴22の側部を囲むように設けられた枠体で
ある枠24、回路収納部21を下部に固定し、枠24の
上端部24aと下端部24bを被うように設けられた断
面視コの字状のアーム25、および光軸調整手段110
等からなる。鏡胴22は、上下方向に回動可能な状態で
枠24により両側面から軸支されている。さらに枠24
は、枠24の上端部24aに形成された穴にコイルバネ
28を介してはめ込まれた突出ボタン27と、下端部2
4bに形成された穴にコイルバネ28を介してはめ込ま
れた突出ボタン27が、アーム25に係合することよ
り、左右方向に回動可能な状態でアーム25によって軸
支されている。
【0038】光軸調整手段110は、鏡胴22の光軸を
調整するもので、調整つまみ111等からなる。煙感知
器100では、この光軸調整手段110によって、鏡胴
22が枠24ごと左右方向に回動したり、あるいは枠2
4に対して上下方向に回動するように駆動されて、レン
ズの光軸が調整されるようになっている。回路収納部2
1は、本体20の下部に設けられ、図3の上方向から見
た場合にほぼ正方形状に形成された箱体である。回路収
納部21には、発光用基板80とリード線29を介して
接続された図示しない回路基板や接続端子が設けられて
おり、煙感知器100の動作を制御するようになってい
る。
【0039】次に鏡胴22について説明する。図4に鏡
胴22の斜視図を示す。鏡胴22は、たとえば樹脂によ
り略円筒形状に形成され、内部にレンズ23を保持する
ものである。鏡胴22の後部の開口端には、図3に示す
ように、発光用基板80が取り付けられている。
【0040】また、鏡胴22の上部には、レンズ23の
光軸確認を行うための光軸確認手段30が設けられてい
る。該光軸確認手段は、左右一対ずつ設けられている、
視準孔30a、30bと、鏡を差し込むための差込部3
1a、31bと、採光穴32a、32bとからなる。差
込部31a、31bには、図5に示すように、それぞれ
平板状の鏡33が差し込まれるようになっている。図5
は差込部31bを裏側から見た拡大図であり、また、図
6(a)は差込部31aを上方から見た平面図で、図6
(b)は差込部31aに鏡33を差し込んだ状態を示す
平面図である。
【0041】図5に示すように、差込部31bは、略直
方体形状の穴であり、この穴を画成する前方の壁面は、
この差込部31bに差し込まれる鏡33の鏡面の向きを
規定する規定面34となっている。この規定面34の角
度は、視準孔30a、30bおよび採光穴32a、32
bに対して所定の角度を有するように設計されている。
また、規定面34に対向する位置には、弾性により前後
に揺動可能な弾性部35、35が形成されており、該弾
性部35、35には規定面34側に突出し鏡33の背面
を押圧する押圧部35aがそれぞれ形成されている。差
込部31bは鏡33をほぼ隙間なく囲める大きさ・形状
であるが、押圧部35aが突出している部分について
は、鏡33の厚みよりも幅が狭くなっている。図6に示
す差込部31を画成する上縁部37(点々を付している
部分)は、内側に向かって、斜めに切り落とされた形状
になっており、これにより鏡を挿入しやすくなってい
る。差込部31bの底面38は平坦面に形成されてい
る。
【0042】上記構成を有する差込部31bに鏡33を
差し込む際には、図5(b)に示すように、鏡33の裏
面33aにより押圧部35a、35aを介して弾性部3
5、35を後方に押しながら、底面38に達するまで鏡
33を差し込む。このように鏡33を差し込むと、押圧
部35a、35aと規定面34との間隔は鏡33の厚み
よりも狭いことから、図5(c)および図6(b)に示
すように、鏡33によって弾性部35、35が常に後方
に押されている状態であり、逆に言えば、押圧部35
a、35aによって鏡33の鏡面は常に規定面34に押
し付けられた状態になる。
【0043】そして、採光穴32a、32b、規定面3
4、34に押し付けられた鏡33、33、視準孔30
a、30bの角度の関係から、煙感知器100の前方か
ら、たとえば左の採光穴32bを介して光が入ると、そ
の後方の差込部31bの鏡33によって反射し、視準孔
30aから出射するようになっている。光軸調整作業を
行う作業者は視準孔30aをのぞいて目的とする光が目
に入るように、前記光軸調整手段110によりレンズ2
3の光軸の調整を行うようになっている。なお、上記で
は、差込部31bについてのみ説明したが、差込部31
aについても全く同様である。
【0044】鏡胴22内に取り付けられるレンズ23
は、金型成形から作製されたプラスチックレンズであ
る。図7に示すように、レンズ23は、略円盤状であ
り、前側より後側の方がゆるい曲率で形成された両面凸
レンズである。レンズ23の周囲には、成形時に由来す
るDカット部23aが形成されている。また、このDカ
ット部23aに対向する位置には断面円弧状の凹部23
bが形成されている。さらに、前面の周縁部(以下、第
1周縁部)23dには前方に突出する小さな突起(前後
明示手段)23cが設けられている。
【0045】一方、鏡胴22には、図4に示すように、
内側に突出し前記凹部23bにはめ込むことができる突
条40が形成されている。また、鏡胴22の内側の上下
2カ所には、図3に示すように、レンズ23の第1周縁
部23dを係止することができる係止片(係止部材)4
1、41が設けられている。各係止片41は、図8に示
すように鏡胴22の一部に形成された切り込み22aに
囲まれるているもので、鏡胴22と一体でありながら、
切り込み22aが形成されているために弾性により上下
方向(図8の紙面に直交する方向)に揺動可能となって
いる。各係止片41は、図3に示すように、後方に向か
って厚くなるように形成され、その後端部には段差が形
成されレンズ23の周縁部23dを係止できる。なお、
図8に示す符号26a、26bは、それぞれ、枠24に
取り付けるために鏡胴22に設けられた取付部である。
【0046】また、レンズ23の前記凹部23bと突条
40は、凹部23bを突条40にはめ合わせたときに、
前記Dカット部23aが係止片41、41の位置に当た
らないような位置に設けられている。すなわち、凹部2
3bと突条40により、本発明のレンズ規定手段が構成
されている。
【0047】また、鏡胴22の内側には、図3、図4に
示すように、レンズ23の後面の周縁部である第2周縁
部23eが当接するために、周方向に沿うように内側に
張り出す当接面(当接部)22bが設けられている。こ
の当接面22bは、周方向に沿って連続するように1つ
形成されているのではなく、3つに分割して形成されて
おり、図4にはそのうちの1つが示されている。各係止
片41の後端面と当接面22bとの間隔は、レンズ23
の第1周縁部23dと第2周縁部23eとの間の厚さと
ほぼ等しく、鏡胴22は、係止片41,41と当接面2
2bによって挟むようにしてレンズ23を保持する。な
お、鏡胴22の当接面22bおよび各係止片41は、こ
れらの間に取り付けられるレンズ23の焦点(図16の
A点)が鏡胴22の後端部に取り付けられる発光用基板
80(70)の面から所定距離内側に位置するよう設定
されている。
【0048】レンズ23を鏡胴22に取り付ける際に
は、レンズ23の突起23cを鏡胴22の前方に向け、
前記凹部23bを突条40にはめ合わせるようにしなが
ら、レンズ23を鏡胴22内に押し込む。レンズ23の
第2周縁部23eによって係止片41、41が押され、
係止片41、41が外側に反った状態になる。さらにレ
ンズ23を押し込むと、図9(a)に示すように、レン
ズ23の第2周縁部23eが当接面22bに当接したと
ころで、第1周縁部23dに上下の係止片41、41が
掛かり、レンズ23が鏡胴22に固定される。なお、図
9(a)には、鏡胴22に取り付けられたレンズ23
と、係止片41によってレンズ23の第1周縁部23d
が係止された状態を拡大して示している。図9(b)に
は、図9(a)のときの正面図を示した。図9(b)か
ら分かるように、レンズ23が鏡胴22に取り付けられ
たとき、Dカット部23aは係止片41、41からずれ
た位置にある。
【0049】レンズ23を鏡胴22に対して前後逆にし
て取り付けようとした場合について図10に示した。図
10に示すように、前後逆にしてレンズ23を鏡胴22
に押し込もうとしても、突起23cが当接面22bに当
接してしまうと、その状態以上レンズ23を押し込むこ
とはできず、係止片41は外側に沿った状態のままでレ
ンズ23の第1周縁部23dに掛かることができず、レ
ンズ23を取り付けることができないようになってい
る。なお、図9(a)および図10の断面図において、
突起23cの作用を簡単に説明するためにその位置を本
来の位置からずらして示しているが、実際は図7および
図9(b)の正面図に示した位置にある。
【0050】鏡胴22には、図11(a)、(b)に示
すように、前面から後方に向かうようにネジ穴43、4
3が設けられている。煙感知器100には、オプション
部品としてリング状に形成されたヒータ90が備えられ
ている。図11(c)、(d)に示すように、必要に応
じて、ヒータ90を鏡胴22の前面に被せ、その前から
ネジ91、91をネジ穴43、43に取り付ける。この
ようにして、ヒータ90は鏡胴22に取り付けられる。
【0051】発光器である煙感知器100には、図3に
示すように、鏡胴22内の後端部に、発光素子50を保
持するホルダー60が取り付けられた発光用基板80が
設けられている。発光素子50は、たとえば発光ダイオ
ードからなり、図12(a)に示すように、透明材料か
らなり内部から光を発する主部51と1組のリード線
(電極)52からなる。主部51は図12(b)に示す
ように上から見ると円形状であり、その先端51aは半
球状に形成されている。下部51bは上部51eよりも
大きな直径を有し、上部51eと下部51bとの間に段
51dが形成される。また、下部51bの一部には直線
的にカットされた欠け部51cが形成されている。
【0052】図13はホルダー60を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図であ
る。ホルダー60は、発光素子50を保持する素子保持
部材であり、透明樹脂からなる。ホルダー60は、基台
部61と、基台部61の中央に円筒形状に立設された円
筒部(素子挿入部)62と、基台部61から延出する脚
部63、63とからなる。基台部61は、矩形状の平板
であって、4角のうちの1つが切り取られ面取り部(変
形部)65となっている。また、基台部61の裏面から
は、下方に突出するように、2つの突出ピン66、66
と1つの突出ピン67が向かい合って設けられている。
【0053】円筒部62は、基台部61の面に対して垂
直に立設され、該円筒部62には、発光素子50の主部
51を挿入可能な貫通孔64が形成されている。この貫
通孔64は、主部51がほぼ隙間なく納められる直径を
有し、主部51の下部51bおよび段51dに合わせ
て、図13(c)に示すように、貫通孔64の下端部も
直径が太く形成され、途中に段64aが形成されてい
る。また、貫通孔64の下端部を画成する内周面には、
欠け部51cに合わせて直線的に張り出す張り出し部6
8が形成されている。
【0054】なお、貫通孔64は、発光素子50が段6
4aに主部51の段51dを当接させた状態ではめ込ま
れているときに、発光素子50の下部51bの後端面が
ホルダー60の裏面よりも内部にあるように形成されて
いる。
【0055】脚部63、63は、図13(b)に示すよ
うにカギ形に形成され、それぞれの端部には外側に突出
するように形成された爪部63a、63aが設けられて
いる。脚部63、63は、それらの屈曲部63b、63
bを基点にして撓み可能になっている。
【0056】発光用基板80は、ホルダー60が取り付
けられるもので、図14に示すように、略円形の板状に
形成される。発光用基板80には、前記ホルダー60の
爪部63a、63aが係止する係止穴(脚部係止部)8
1、81、突出ピン66、66がはめ込まるピン穴8
2、82、突出ピン67がはめ込まれるピン穴83、発
光素子50のリード線52が挿通するリード穴84が設
けられ、これらの穴は、発光素子50がはめ込まれた状
態のホルダー60におけるリード線52、突出ピン6
6、66、67、爪部63a、63aの位置に対応する
位置に設けられている。また、発光用基板80には、鏡
胴22の裏面に取り付けるためのネジ穴85、85が設
けられており、一方鏡胴22の裏面にはこれらネジ穴8
5、85に対応する図示しないネジ穴が設けられてい
る。さらに、発光用基板80上には、ホルダー60の向
きを規定するために、基台部61の形状を図示した印刷
部86が施されている。印刷部86は、基台部61の面
取り部65に対応する形状に形成された面取り対応部8
6aを含む。すなわち、面取り部65と印刷部86によ
り、本発明の取付規定手段が構成される。
【0057】上記構成を有する発光素子50およびホル
ダー60を発光用基板80に取り付ける方法を説明す
る。まず、ホルダー60の裏側から、欠け部51cを、
張り出し部68に合わせて、発光素子50を貫通孔64
に挿入する。次に、基台部61の面取り部65を、発光
用基板80に描かれた印刷部86の面取り対応部86a
に合わせて、基台部61の向きを決め、リード線52を
リード穴84に通しながら、突出ピン66、66をピン
穴82、82にはめ込み、突出ピン67をピン穴83に
はめ込み、脚部63、63を内側に少し撓ませながら爪
部63a、63aを係止穴81、81に入れ込む。脚部
63、63が外側に戻ることにより、爪部63a、63
aが係止穴81、81に掛かり、ホルダー60は発光用
基板80に固定される。
【0058】次に、発光素子50を少し前方に押し出
し、主部51の段51dを、貫通孔64の段64aに当
接させ、図15に示す状態にする。その後、リード線5
2を発光用基板80に対して半田付けする。なお、前述
の発光素子50を前方に押し出す作業は、発光素子50
の下部51bの端面と基台部61の裏面が面一であれば
不要である。また、上記のように、突出ピン66、6
6、67およびピン穴82,82,83は、左右に2つ
と1つに分かれて形成されているので、これらによって
も基台部61の取り付け向きが規定されるので、本発明
の取付規定手段と言える。
【0059】図15のように、ホルダー60に支持され
た発光素子50の光軸は、発光用基板80の主面に対し
て直交するようになっている。
【0060】なお、欠け部51cが張り出し部68に合
わない状態で、発光素子50の主部51を貫通孔64に
挿入したとしても、発光素子50の下部51bがホルダ
ー60の背面から突出してしまい、この状態のホルダー
60を発光用基板80を取り付けようとしても、脚部6
3、63の爪部63a、63aが発光用基板80の係止
穴81、81に届かず、取り付けることはできない。
【0061】上記のようにホルダー60を介して発光素
子50が取り付けられた発光用基板80は、図16
(a)に示すように鏡胴22の後端部にはめ込んでネジ
止めすることにより固定される。発光用基板80は、そ
の主面がレンズ23の光軸に対して垂直になるように固
定され、その結果、レンズ23の光軸と発光素子50の
光軸が一致するようになる。
【0062】ところで、本実施の形態における鏡胴22
内のレンズ23の焦点位置は、図16(a)におけるA
点にある。一方、上記のように固定された発光素子50
の発光点(発光領域)はA’点であり、A点に対してわ
ずかに前方にずれるようになる。このように発光点をレ
ンズ23の焦点位置に対してずらすことによって、レン
ズ23を介して発せられた光束は、図16(a)の実線
で示すように、発光点が焦点Aと一致した場合(点線で
示す)に比較して、所定の角度の広がりをもって発せら
れる。これは、離れた位置にある受光器によって確実に
光が受光されるよう配慮したものである。
【0063】上記煙感知器100を、受光器として用い
る場合、発光素子50が固定された発光用基板80ご
と、図16(b)に示すように、受光素子71が固定さ
れた受光用基板70に取り替えるだけであり、その他の
部分は全く共通である。発光器同様に、鏡胴22の後端
部に受光素子71を固定した受光用基板70を取り付け
ると、図16(b)に示すように、レンズ23の焦点A
は、受光素子71の受光点(受光領域)にほぼ一致する
ようになっている。したがって、レンズ23に入射した
光は受光素子71の受光点に集光され、確実に火災検出
を行うことができるようになる。
【0064】以上の煙感知器100によれば、ホルダー
60に発光素子50を取り付け、このホルダー60を発
光用基板80に固定し、この発光用基板80を、鏡胴2
2の後端部に固定するだけで、発光素子50の発光点を
レンズ23の焦点位置に対してわずかに前方の所望の位
置に固定することができる。したがって、発光器用の煙
感知器であっても、発光素子50が取り付けられた発光
用基板80ごと、受光素子71が取り付けられた受光用
基板70に取り替えるだけで受光器になり、発光素子お
よび受光素子の組み付けが容易になる。また、レンズ2
3や鏡胴22等の他の部材は全て共用できるので、コス
トの低減を図ることができる。
【0065】また、発光素子50には欠け部51cが設
けられ、ホルダー60には張り出し部68が設けられ、
欠け部51cを張り出し部68に合わせることによっ
て、発光素子50はホルダー60に対して一定の向きで
挿入される。さらに、突出ピン66、66、67をピン
穴82、82、83に合わせたり、面取り部65を印刷
部86の面取り対応部86aに合わせることにより、ホ
ルダー60は発光用基板80に対して必ず一定の向きで
取り付けられる。したがって、発光素子50は、発光用
基板80に対して一定の向きで取り付けられることにな
る。これにより、発光用基板80のリード穴84に通さ
れるリード線52の極性は、発光用基板80の裏面から
見た場合に一定になり、電気的極性を間違えるといった
ことも起きない。また、面取り部65と印刷部86は視
認性もよく、作業性が向上する。
【0066】また、ホルダー60は、脚部63、63の
爪部63a、63aが係止穴81、81に係止し、ま
た、前記突出ピン66,66,67においても係合して
いるので、発光用基板80に対して確実に固定される。
さらに、発光素子50の主部51は円筒部62に支持さ
れ、基台部61は平板状に形成されていることから、発
光素子50は安定した状態で支持され、その光軸がレン
ズ23の光軸に対してぶれるようなことはない。また、
発光素子50が強固に支持されていることにより、別の
治具を用いなくてもリード線52の半田付けを行うこと
ができるので、半田付け作業が簡単になる。
【0067】以上のように、ホルダー60を利用するこ
とにより、発光素子50をホルダー60に対して正しく
挿入し、そのホルダー60を発光用基板80に差し込む
だけで、レンズ23の焦点に対して所望の位置であっ
て、しかも発光素子50のリード線52の極性を間違え
ることなく、発光用基板80に対して発光素子50を取
り付けることができる。
【0068】加えて、レンズ23のDカット部23aと
鏡胴22の係止片41、41が対応した位置にならない
ように、レンズ23には凹部23bが、鏡胴22には凹
部23に係合する突条40が形成されていることから、
凹部23bを突条40にはめ合わせることで、係止片4
1、41の部分にDカット部23aが位置しないように
レンズ23の回転位置が位置決めされることから、レン
ズ23を鏡胴22に確実に取り付けることができる。
【0069】また、煙感知器100のレンズ23には突
起23cが設けられている。煙感知器100において、
仮に、突起23cが設けられてなく、レンズ23の前後
を間違えた場合について、図17に示した。図17
(a)は図16(a)においてレンズ23を逆に、図1
7(b)は図16(b)においてレンズ23を逆にした
場合について示した。図17(a)、(b)に示すよう
に、レンズ23の前後を逆にして装着すると、レンズ2
3の焦点は発光用基板80、受光用基板70よりもかな
り後方のC点に位置する。このように焦点が所望の位置
よりかなりずれると、図17(a)の発光器では、発光
点A’から発せられた光が実線で示すように、かなりの
広がりをもって発せされることになり、受光器側に到達
する光量が弱くなってしまう。また図17(b)の受光
器では、入射した光が受光素子の受光点に集光しなくな
るので、受光量が少なくなってしまう。しかし、煙感知
器100では、レンズ23に突起23cを設けたことに
より、必ずレンズ23の前後を間違えることなく取り付
けることができ、設計通りの光学特性が得られる。
【0070】また、煙感知器100では、鏡33、33
を差込部31a、31bに差し込むだけで、鏡面が規定
面34に対して押圧部35a、35aにより押し付けら
れる。規定面34は光軸調整作業に用いられる視準孔3
0a、30b、採光穴32a、32bに対して所定の角
度を有するように設けられていることから、結局、各鏡
33は差込部31a、31bに差し込むだけで規定面3
4により規定される所定の角度に固定されることにな
る。鏡33と規定面34との間には、接着剤のような経
時変化を起こす物質が介在しないため、長期間使用して
いたとしても、鏡33が傾くといった事態は発生せず、
長期間正確な位置を維持することができる。また、差込
部31a、31bに差し込むだけなので、簡単に鏡33
を取り付けることができる。しかも、各鏡33は、押圧
部35a、35aによって、押圧されているので容易に
抜け落ちることもない。
【0071】さらに、煙感知器100においては鏡胴2
2に、ヒータ90を取り付けるためのネジ穴43、43
が形成されており、結露が生じる可能性のある場所に煙
感知器100を設置する場合には、鏡胴22に直接ヒー
タ90を取り付けるようになっている。よって、レンズ
23を保持する鏡胴22に直接ヒータ90を取り付ける
ので熱効率が良くなり、比較的容量の小さいヒータでも
結露防止効果が得られる。また、鏡胴22に取り付けら
れたヒータ90は前カバー10の内側にあり外側からは
見えず、見た目も良い。
【0072】なお、本発明に係る煙感知器は、上記実施
の形態に限定されることはなく、適宜変更可能であるこ
とは勿論である。たとえば、差込部に差し込んだ鏡の裏
面側に接着剤を流し入れてもよい。鏡の裏面側に接着剤
を流し入れても鏡面に影響を与えることはなく、差込方
向に鏡が抜けることを防止することができる。また、上
記実施の形態とは逆に、鏡の裏面側に規定面を設け、鏡
面側から押し付けるように構成してもよい。
【0073】さらに、レンズ23に凹部23bを設け鏡
胴22に突条40を設けたが、逆にレンズ23に突出部
を設け鏡胴22に凹部を設けてもよい。レンズ23の突
起23cの位置は、図7に示す位置に限らず、また、複
数設けられていてもよい。
【0074】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、発光器
および受光器いずれにおいても、レンズは、周囲の一部
が欠けた円盤状に形成されているが、レンズ規定手段に
よって、その欠けた一部が鏡胴の係止部材に対応しない
位置に来るようにレンズの回転位置が規定されることか
ら、レンズは係止部材によって係止されて確実に鏡胴に
取り付けられる。
【0075】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、レンズの凹部を鏡胴の突
出部に合わせることで、容易にレンズの鏡胴に対する回
転位置を規定することができる。
【0076】請求項3に記載の発明によれば、前後明示
手段を見ることによって、レンズの前後を間違えること
なく鏡胴に取り付けることができる。
【0077】請求項4に記載の発明によれば、前後明示
手段としての突起によって前後の区別が容易であるだけ
でなく、レンズが当接部と係止部材によって一定の間隔
をもって挟まれるようにして保持されることから、レン
ズの前後を逆にして鏡胴に取り付けようとしても、突起
が当接部にぶつかることで、一定の間隔をもって挟むこ
とができなくなり、レンズを鏡胴に対して取り付けにく
くなり、作業者は前後を間違えたことに気づき、結果と
して、前後を間違えずに鏡胴に取り付けることができ
る。
【0078】請求項5に記載の発明によれば、光軸確認
手段を構成する平板状の鏡は、押圧部によって規定面に
押し付けられていることから、鏡と規定面との間に接着
剤を使用する必要はなく、長期間使用したとしても接着
剤が変質して鏡が傾くといった事態は発生せず、長期間
正確な位置を維持することができる。ここで、規定面に
押し付けられる鏡の「一方の面」は、鏡の鏡面であって
も裏面であってもよい。
【0079】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、鏡の下部を差込部に入れ
るだけで、簡単に取り付けることができる。また、鏡は
ほぼ囲まれた状態で差込部に囲まれるので、接着剤等を
用いなくても容易に抜け落ちるといったこともなく、確
実に固定される。
【0080】請求項7に記載の発明によれば、発光用基
板は、素子保持部材に保持された発光素子が前記所定の
位置に位置するように鏡胴に取り付けられているので、
つまり、素子保持部材を用いることで発光素子を鏡胴内
の所望の位置に取り付けることが可能となる。したがっ
て、発光器および受光器において、鏡胴、レンズを全く
同じものを用い、発光用基板と受光用基板の鏡胴への取
り付け位置も同じに設計しても、レンズの焦点と、受光
領域および発光領域との所望の位置関係を満たすことが
でき、結果的に、レンズ・鏡胴等の部材を共用し、発光
素子が素子保持部材を介して取り付けられた発光用基板
と、受光素子が取り付けられた受光用基板とを、基板ご
と取り替えるだけで、簡単に発光器あるいは受光器にな
り、発光素子および受光素子の組み付けが容易になる。
また、コストの低減も図ることができる。
【0081】請求項8に記載の発明によれば、素子保持
部材は、脚部を発光用基板の脚部係止部に係止させて発
光用基板に取り付けられていることから、ネジのような
別の部材を用いなくても簡単にかつ確実に取り付けるこ
とができる。また、発光素子は円筒形状に形成された素
子挿入部に主部を挿入した状態で素子保持部材に保持さ
れるとともに、基台部は平板状に形成され、その裏面が
発光用基板に接した状態で取り付けられるので、発光素
子は光軸のぶれを起こしにくい安定した状態で支持され
る。しかも、発光素子が安定した状態で支持されている
ので、別の治具を用いなくても発光素子の電極と発光用
基板との半田付け作業を容易に行うことができる。ま
た、発光素子の主部は、主部に形成された段を素子挿入
部に形成された段に当接させて、素子挿入部に挿入され
ていることから、発光素子は素子挿入部に対して、挿入
方向において決められた位置に挿入される。これによ
り、発光素子は、その発光領域の光軸方向の位置が規定
されることになる。
【0082】請求項9に記載の発明によれば、欠け部を
素子挿入部の張り出し部に合わせた状態で、発光素子を
素子挿入部に挿入することにより、素子挿入部に対し
て、必ず、一定の向きで挿入させることができる。そし
て、素子保持部材と発光用基板に設けられた取付規定手
段を利用することで、素子保持部材を発光用基板に対し
て一定の向きで取り付けることができるので、結局、発
光素子を発光用基板に対して一定の向きで取り付けるこ
とができ、発光素子に設けられた1組の電極部の極性が
発光用基板に対して一定の向きに配置されることにな
り、半田付けの際に電気的極性を間違えるといったこと
が起きない。
【0083】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、突出ピンをピン穴に係
合させることにより取り付け位置を規定することができ
る上に、脚部が脚部係止部に係止するだけでなく、突出
ピンとピン穴の係合によっても基台部が発光用基板に対
して取り付けられることになるので、より一層強固に固
定される。請求項11に記載の発明によれば、請求項9
に記載の発明の効果に加えて、基台部の変形した一部
を、発光用基板に形成された印刷部の対応する箇所に合
わせることで、素子保持部材の発光用基板に対する取り
付け位置を規定できる。
【0084】請求項12に記載の発明によれば、保持部
材にはヒータを取り付けるためのヒータ取付部が設けら
れていることから、結露が生じる可能性のある場所に感
知器を設置する場合には、保持部材にヒータを取り付け
ればよい。発光手段や受光手段を保持する保持部材に直
接ヒータを取り付けることから、筐体に取り付ける場合
に比べて熱効率が良くなり、比較的容量の小さいヒータ
でも結露防止効果が得られる。また、外観上ヒータは見
えず、見た目もよい。さらに、請求項13に記載の発明
によれば、保持部材にネジを用いてヒータを取り付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電式分離型感知器の一例を示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】図1の光電式分離型感知器の前カバーを開けた
状態を示す側面図である。
【図3】図1の光電式分離型感知器に内蔵される本体を
示す縦断面図である。
【図4】鏡胴を示す斜視図である。
【図5】鏡胴に設けられた差込部に鏡を差し込む様子を
示す図である。
【図6】(a)は差込部を上方から見た平面図であり、
(b)は(a)の差込部に鏡を差し込んだ状態を示す平
面図である。
【図7】鏡胴に取り付けられるレンズを示す図であり、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図8】鏡胴を上から見た平面図である。
【図9】レンズが取り付けられた鏡胴を示す図であり、
(a)は縦断面図とその一部拡大図であり、(b)は正
面図である。
【図10】レンズの前後を逆にして鏡胴に取り付けた場
合の縦断面図と、その一部拡大図である。
【図11】(a)は鏡胴にヒータを取り付けるためのネ
ジ穴が設けられている様子を示す正面図であり、(b)
は(a)の側面図であり、(c)は鏡胴にヒータが取り
付けられている様子を示す正面図であり、(d)は
(c)の側面図である。
【図12】発光素子を示す図であり、(a)は側面図、
(b)は正面図である。
【図13】ホルダーを示す図であり、(a)は正面図、
(b)は側面図、(c)は背面図である。
【図14】発光用基板の正面図である。
【図15】発光素子を保持した状態のホルダーを発光用
基板に取り付けた様子を示す図であり、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図16】(a)は発光器の鏡胴内においてレンズの焦
点と発光素子の発光点との位置関係を示す図であり、
(b)は受光器の鏡胴内においてレンズの焦点と受光素
子の受光点との位置関係を示す図である。
【図17】レンズの前後を逆に取り付けた場合における
状態を示す図であり、(a)は発光器のレンズの焦点と
発光素子の発光点との位置関係を示す図であり、(b)
は受光器のレンズの焦点と受光素子の受光点との位置関
係を示す図である。
【図18】従来の鏡胴を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 煙感知器(光電式分離型感知器) 10 前カバー 11 本体ケース 20 本体 21 回路収納部 22 鏡胴 22a 切り込み 22b 当接面(当接部) 23 レンズ 23a Dカット部 23b 凹部 23c 突起 23d 第1周縁部(前面の周縁部) 23e 第2周縁部(後面の周縁部) 24 枠 25 アーム 30a、30b 視準孔(出射部) 31a、31b 差込部 32a、32b 採光穴(入射部) 33 鏡 34 規定面 35、35 弾性部 35a、35a 押圧部 37 上縁部 38 底面 40 突条(突出部) 41 係止片(係止部材) 43、43 ネジ穴(ヒータ取付部) 50 発光素子 51 主部 51a 先端 51b 下部 51c 欠け部 51d 段 51e 上部 52 リード線 60 ホルダー(素子保持部材) 61 基台部 62 円筒部(素子挿入部) 63、63 脚部 63a、63a 爪部 63b、63b 屈曲部 64 貫通孔 64a 段 65 面取り部(変形部) 66、66 突出ピン 67 突出ピン 68 張り出し部 70 受光用基板 71 受光素子 80 発光用基板 81、81 係止穴 82、82 ピン穴 83 ピン穴 84 リード穴 85、85 ネジ穴 86 印刷部 86a 面取り対応部 90 ヒータ 91、91 ネジ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子と発光素子からの光を出射する略
    円盤状のレンズとを備える発光器と、発光器から発せら
    れた光が入射する略円盤状のレンズとこのレンズを介し
    て入射した光を受光する受光素子とを備える受光器とを
    分離して配置し、その間の煙の有無を検出するものであ
    って、 発光器および受光器には、それぞれ、略円筒形状に形成
    されレンズの周囲を保持する鏡胴が設けられている光電
    式分離型感知器において、 レンズは、その周囲の一部が欠けており、 鏡胴は、レンズの後面の周縁部に当接する当接部と、レ
    ンズの前面の周縁部を係止する係止部材とを有し、当接
    部と係止部材によって挟むようにしてレンズを保持し、 レンズと鏡胴には、レンズの前記欠けた一部が係止部材
    に対応しない位置に来るように、レンズの鏡胴に対する
    回転位置を規定するレンズ規定手段が設けられているこ
    とを特徴とする光電式分離型感知器。
  2. 【請求項2】レンズ規定手段は、レンズの周囲に設けら
    れた凹部と、鏡胴に設けられ前記凹部に係合可能な突出
    部とからなることを特徴とする請求項1に記載の光電式
    分離型感知器。
  3. 【請求項3】発光素子と発光素子からの光を出射する略
    円盤状のレンズとを備える発光器と、発光器から発せら
    れた光が入射する略円盤状のレンズとこのレンズを介し
    て入射した光を受光する受光素子とを備える受光器とを
    分離して配置し、その間の煙の有無を検出するものであ
    って、 発光器および受光器には、それぞれ、略円筒形状に形成
    されレンズを保持する鏡胴が設けられている光電式分離
    型感知器において、 前記レンズには、レンズの前後の向きを明示する前後明
    示手段が設けられていることを特徴とする光電式分離型
    感知器。
  4. 【請求項4】前後明示手段は、レンズの前面の周縁部に
    設けられた突起であり、 鏡胴は、レンズの後面の周縁部に当接する当接部と、レ
    ンズの前面の周縁部を係止する係止部材とを有し、当接
    部と係止部材によって一定の間隔をもって挟むようにし
    てレンズを保持することを特徴とする請求項3に記載の
    光電式分離型感知器。
  5. 【請求項5】発光素子と発光素子からの光を出射するレ
    ンズとを備える発光器と、発光器から発せられた光が入
    射するレンズとこのレンズを介して入射した光を受光す
    る受光素子とを備える受光器とを分離して配置し、その
    間の煙の有無を検出するものであって、 発光器および受光器は、レンズを保持する略円筒形状の
    鏡胴を備え、 外部からの光が入射する入射部と、入射部を介して入射
    した光が反射する平板状の鏡と、鏡において反射した光
    が出射する出射部とからなり、出射部を介してレンズの
    光軸の向きを確認する光軸確認手段が設けられている光
    電式分離型感知器において、 鏡胴には、入射部と出射部に対して鏡を所定の角度に規
    定する規定面と、規定面に鏡の一方の面を押し付けるよ
    うに、鏡の他方の面を押圧する押圧部が設けられている
    ことを特徴とする光電式分離型感知器。
  6. 【請求項6】鏡胴には、鏡の周囲をほぼ囲むことができ
    る形状に形成され鏡が差し込まれる差込部が設けられ、 規定面は、差込部の内壁面であり、 押圧部は、差込部を形成し規定面に対向する壁部から内
    側に突出するように形成されていることを特徴とする請
    求項5記載の光電式分離型感知器。
  7. 【請求項7】光を発光する発光手段を有する発光器と、
    発光器から発せられた光を受光する受光手段を有する受
    光器とを分離して配置し、その間の煙の有無を検出する
    ものであって、 発光手段は、半球状の先端を有し円柱形状に形成された
    主部と主部の後端面から延出する1組の電極からなる発
    光素子と、発光素子と電気的に接続される発光用基板
    と、発光素子の前方にあって発光素子からの光を出射す
    るレンズと、発光用基板とレンズとを保持する発光用鏡
    胴を有し、 発光素子は、発光素子の光軸とレンズの光軸がほぼ一致
    し、かつ、発光素子の発光領域がレンズの焦点よりもわ
    ずかに前方の特定位置にあるように、発光用鏡胴内の所
    定の位置に設けられ、 受光手段は、発光器から発せられた光が入射するレンズ
    と、レンズの後方にあってレンズを介して入射した光を
    受光する受光素子と、受光素子が電気的に接続された状
    態で取り付けられている受光用基板と、レンズと受光用
    基板とを保持する受光用鏡胴を有し、 受光用基板は、受光素子の受光領域がレンズの焦点にほ
    ぼ一致するように、受光用鏡胴に取り付けられている光
    電式分離型感知器において、 発光手段は、発光素子を保持した状態で発光用基板に取
    り付けられている素子保持部材を備え、 発光用基板は、素子保持部材に保持された発光素子が前
    記所定の位置に位置するように鏡胴に取り付けられてい
    ることを特徴とする光電式分離型感知器。
  8. 【請求項8】前記主部は、上部と上部よりも太い下部と
    からなり、上部と下部の間に周方向に沿って段が形成さ
    れ、 素子保持部材は、平板状の基台部と、基台部の表面上に
    円筒形状に形成され発光素子の主部が挿入可能な素子挿
    入部と、基台部から延出する脚部とからなり、 素子挿入部は、主部に形成された段に対応するように内
    部に周方向に沿って段が形成され、 発光用基板には前記脚部を係止する脚部係止部が設けら
    れ、 発光素子は、主部に形成された段を素子挿入部に形成さ
    れた段に当接させた状態で、素子挿入部に挿入され、 素子保持部材は、脚部を脚部係止部に係止させ、発光用
    基板の主面に基台部の裏面が接した状態で、発光用基板
    に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載
    の光電式分離型感知器。
  9. 【請求項9】前記主部の下部には、周囲の一部が欠けて
    なる欠け部が形成され、 素子挿入部には、前記欠け部に対応するように内側に張
    り出す張り出し部が形成され、 素子保持部材と発光用基板には、素子保持部材の発光用
    基板に対する取り付け向きを規定する取付規定手段が設
    けられていることを特徴とする請求項8に記載の光電式
    分離型感知器。
  10. 【請求項10】取付規定手段は、基台部の裏面から突出
    する突出ピンと、発光用基板に形成され突出ピンが係合
    可能なピン穴からなることを特徴とする請求項9に記載
    の光電式分離型感知器。
  11. 【請求項11】取付規定手段は、基台部の一部を変形し
    て形成した変形部と、発光用基板に形成され変形部に対
    応する形状を有する印刷部とからなることを特徴とする
    請求項9に記載の光電式分離型感知器。
  12. 【請求項12】光を発光する発光手段を有する発光器と
    発光器から発せられた光を受光する受光手段を有する受
    光器とを分離して配置し、その間の煙の有無を検出する
    ものであって、 発光器および受光器には、それぞれ、発光手段および受
    光手段を保持する保持部材が設けられている光電式分離
    型感知器において、 保持部材には、ヒータを取り付けるためのヒータ取付部
    が設けられていることを特徴とする光電式分離型感知
    器。
  13. 【請求項13】ヒータ取付部は、ネジ穴であることを特
    徴とする請求項12に記載の光電式分離型感知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115218931A (zh) * 2022-07-05 2022-10-21 普源精电科技股份有限公司 一种旋转编码器

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