JP2001194837A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001194837A
JP2001194837A JP2000001355A JP2000001355A JP2001194837A JP 2001194837 A JP2001194837 A JP 2001194837A JP 2000001355 A JP2000001355 A JP 2000001355A JP 2000001355 A JP2000001355 A JP 2000001355A JP 2001194837 A JP2001194837 A JP 2001194837A
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JP2000001355A
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English (en)
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Tsuneji Masuda
恒司 桝田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2成分現像剤の調湿される時間が長い種類で
も、装置の設置時および現像剤交換時の初期濃度設定を
正しく行うことを可能とした画像形成装置である。 【解決手段】 水分量が1g、10g、20gの状態で
十分調湿された2成分現像剤による、潜像コントラスト
とパッチ濃度との関係をみると、水分量が大きくなるに
したがって同じ潜像コントラストでもパッチ濃度が高く
なるので、水分量検出値を使用せずに初期濃度設定を行
う。このときパッチの初期濃度は、濃度センサの感度が
最も良好な基準濃度0.8を中心とした0.4〜1.2
に入るようにする。環境センサの検出した水分量が1
g、現像剤容器内の水分量が20gの条件のとき、潜像
コントラストを300Vとして初期濃度設定を行い、潜
像コントラスト−パッチ濃度曲線上のa点の1.1をパ
ッチの初期濃度と定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2成分現像剤を使
用する複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置
に関し、特にその現像剤濃度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トナーとキャリアとを主成分とする2成
分現像剤を用いたレーザビームプリンタ等の画像形成装
置においては、画像形成ごとにトナーが消費されて、現
像装置内の現像剤濃度(トナーとキャリアの混合比)が
変化する。このため現像剤の濃度を一定に維持するべ
く、現像剤濃度を正確に検知する技術が重要となる。
【0003】一般には、現像剤濃度の検知は光センサに
よって行う。帯電済みの感光ドラム(ドラム状電子写真
感光体)上に、所定の潜像コントラストでパッチ潜像を
形成し、このパッチ潜像を現像装置に収容した2成分現
像剤により現像し、パッチ画像とする。このパッチ画像
に光センサによって光を照射し、そのときの反射光の大
小によって現像剤の濃度を検知する。
【0004】反射光の大小の基準となる初期濃度は、画
像形成装置の設置時および現像剤交換時に設定される。
この初期濃度は、光センサの感度が最もよい濃度(以下
基準濃度と呼ぶ)になるように設定される。装置の設置
時および現像剤交換時には、現像剤は密閉された容器か
ら現像装置へ入れられる。現像剤は容器中の水分量に調
湿されているが、現像装置に入れられている間に外気に
触れて、画像形成装置にある環境センサで検出される水
分量に調湿される。
【0005】この間に、現像剤のトリボ(摩擦帯電電荷
量)も容器中の水分量に対応した値から、環境センサが
検知した水分量に対応した値へと変化する。したがって
この初期濃度は、環境センサの検出値によって潜像コン
トラストを変えることにより、全ての環境で基準濃度に
なるように制御されているのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
高画質化のため、現像剤中のトナーおよびキャリアを小
径化することにより、現像剤としての表面積が大きくな
り、現像剤が調湿される時間が長くなった。このため装
置の設置時および現像剤交換時、パッチの初期濃度設定
をするまでに現像剤が十分調湿されず、現像剤のトリボ
が環境センサの検出する水分量に対応した値になる前に
初期濃度設定することになる。
【0007】現像剤容器中の水分量(空気1m3中に含
まれる水の質量)は現像剤を容器に充填するときの環境
に依存し、一般には1g〜20gまで振れることがあ
る。現像剤容器は密閉されているので、長時間たっても
容器中の水分量はほとんど変化しない。たとえば、容器
中の水分量が20gで、装置の設置時および現像剤交換
時の環境センサの検出水分量が1gであったりすると、
潜像コントラストは水分量1gに対応した値であり、現
像剤の摩擦帯電量は水分量20gに対応した値であるた
め、パッチ画像濃度が基準濃度を大きくずれてしまうと
いう現象が生じた。
【0008】その結果、初期濃度設定ができなかった
り、仮にできたとしても、基準濃度からずれているため
に感度が小さく、現像剤濃度制御が不安定になったり、
現像剤が調湿されてトリボの変化によりパッチ濃度が薄
くなり、現像剤のトナー濃度を異常に高くしてしまい、
これが原因で、かぶりやトナー飛散、最悪の場合は現像
器からの現像剤の溢れ出しという問題を招いた。
【0009】本発明の目的は、2成分現像剤の調湿され
る時間が長い種類でも、装置の設置時および現像剤交換
時の初期濃度設定が正しく行われ、その後の画像形成中
でも、現像剤の濃度を正確に検知することができるよう
にした画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
現像装置で使用する2成分現像剤が交換可能で、その交
換用の現像剤は密閉容器に充填されており、また環境セ
ンサで検出した水分量によって潜像コントラストを変え
るようになっており、そして像担持体上に濃度検知用の
パッチ潜像を形成し、前記パッチ潜像を前記現像装置に
より前記現像剤を使用して現像してパッチ画像を形成
し、前記パッチ画像の濃度を濃度センサによって検知す
る現像剤濃度検知を行う画像形成装置において、前記パ
ッチ画像の初期濃度を設定するときは、前記環境センサ
の検知した水分量に関係なく、所定の潜像コントラスト
で形成したパッチ潜像を現像してパッチ画像を形成する
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0011】本発明によれば、前記所定の潜像コントラ
ストは、前記交換用の現像剤が充填されている密閉容器
中の水分量の上下限値の間の値において、好ましくは前
記水分量の上下限値の中心値において、前記パッチ画像
の濃度が所定の濃度になるような値である。また前記所
定の潜像コントラストは、前記交換用の現像剤が充填さ
れている密閉容器中の水分量と同等の水分量を有する環
境において、前記パッチ画像の濃度が所定の濃度になる
ような値とすることができる。前記所定の潜像コントラ
ストから、画像形成中は前記環境センサが検出する水分
量による潜像コントラストに変え、好ましくはその変更
を段階的に行う。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に即
して詳述する。
【0013】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す断面図
で、デジタル方式の4色のフルカラー画像形成装置であ
る。
【0014】本画像形成装置は、下部のデジタルカラー
画像プリンタ部Iと、上部のデジタルカラー画像リーダ
部IIとを備えており、たとえば、リーダ部IIで読み取っ
た原稿Dの画像に基づき、プリンタ部Iで記録材Pに画
像を形成する。
【0015】以下、プリンタ部Iの構成、つづいてリー
ダ部IIの構成を簡単に説明する。
【0016】プリンタ部Iは、矢印R1方向に回転駆動
される像担持体としての感光ドラム1を有する。感光ド
ラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、一次帯
電器2、露光手段3、現像装置4、転写装置5、クリー
ング器6、前露光ランプ7等が配置されている。
【0017】転写装置5の下方、すなわちプリンタ部I
の下半部には、記録材Pの供給搬送部8が配置され、さ
らに転写装置5の上部には分離手段9が、また分離手段
9の下流側(記録材Pの搬送方向についての下流側)に
は定着器10、排紙部11が配置されている。さらに、
プリンタ部Iの現像装置4の近傍には、図示しない環境
センサが配置されている。
【0018】感光ドラム1は、アルミニウム製のドラム
状の基体1aと、その表面を覆うOPC(有機光半導
体)の感光層1bとを有し、図示しない駆動手段により
矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回
転駆動される。
【0019】一次帯電器2は、感光ドラム1に対向する
部分が開口したシールド2aと、シールド2aの内側に
感光ドラム1の母線と平行に配置された放電ワイヤ2b
と、シールド2aの開口部に配置された帯電電位を規制
するグリッド2cとを有するコロナ帯電器からなる。一
次帯電器2は、図示しない電源によって帯電バイアスが
印加され、これにより、感光ドラム1の表面を所定の極
性、所定の電位に均一に帯電するようになっている。
【0020】露光手段3は、リーダ部IIからの画像信号
に基づいてレーザ光を発光するレーザ出力部(図示せ
ず)と、レーザ光を反射するポリゴンミラー3aと、レ
ンズ3bと、ミラー3cとを有する。露光手段3は、こ
のレーザ光を感光ドラム1の表面に照射することによっ
て露光し、感光ドラム1の表面に露光部分の電荷を除去
して静電潜像を形成する。本実施例では、原稿Dの画像
がイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色に色分
解され、感光ドラム1の表面にそれぞれの色に対応した
静電潜像が順次形成される。
【0021】現像装置4は、感光ドラム1の回転方向に
沿って上流側から順に4個の現像器、すなわち現像器4
Y、4C、4M、4Kを備え、それぞれ樹脂を基体とし
たイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブ
ラック(K)のトナーを有する2成分現像剤を収納して
いる。各現像器4Y〜4Kは、それぞれトナーを担持し
て感光ドラム1と対向した現像部へ搬送する現像スリー
ブ4aを有し、静電潜像の現像に供される所定の色の現
像器が偏心カム4bによって、択一的に感光ドラム1の
表面に近接した現像位置に配置されて、現像スリーブ4
aを介して静電潜像にトナーを付着させて現像し、静電
潜像をトナー像として可視化するようになっている。現
像時、現像器に供せられる現像器以外の他の3つの現像
器は、現像位置から離れた退避位置にある。
【0022】転写装置5は、表面に転写材Pを担持する
転写ドラム(記録材担持体)5a、感光ドラム1上のト
ナー像を記録材Pに転写する転写帯電器5b、記録材P
を転写ドラム5aに静電吸着するための吸着帯電器5c
とこれに対向する吸着ローラ5d、内側帯電器5eおよ
び外側帯電器5fを有し、矢印R5方向に回転駆動され
るように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には、
誘電体からなる記録材担持シート5gを円筒状に一体的
に張設している。記録材担持シート5gは、ポリカーボ
ネートフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0023】クリーニング器6は、記録材Pに転写され
ずに感光ドラム1の表面に残った残留トナーを掻き落と
すクリブレード6a、および掻き落としたトナーを収容
する回収容器6bを備えてなっている。
【0024】前露光ランプ7は、一次帯電器2の上流側
に隣接して配置され、クリーニング器6によって清掃さ
れた感光ドラム1の表面の不要な電荷を除去する。
【0025】給紙搬送部8は、大きさの異なる記録材P
を積載収納する複数の給紙カセット8a、給紙カセット
8a内の記録材Pを給紙する給紙ローラ8b、多数の搬
送ローラ、およびレジストローラ8c等を有し、所定の
大きさの記録材Pを転写ドラム5aに供給する。
【0026】分離手段9は、トナー像を転写後の記録材
Pを転写ドラム5aから分離するための分離帯電器9
a、分離爪9bおよび分離押し上げコロ9c等からなっ
ている。
【0027】定着器10は、内側にヒータを有する定着
ローラ10aと、この定着ローラ10aの下方に配置さ
れた、記録材Pを定着ローラ10aに押し付ける加圧ロ
ーラ10bとを有する。
【0028】排紙部11は、定着器10の下流側に配置
された、搬送パス切り換えガイド11a、排出ローラ1
1b、排紙トレイ11c等を有する。搬送パス切り換え
ガイド11aの下方には、1枚の記録材Pに対してその
両面に画像形成を行うための搬送縦パス11d、反転パ
ス11e、積載部11f、中間トレイ11g、さらに搬
送ローラ11h、11i、反転ローラ11j等が配置さ
れている。
【0029】感光ドラム1の周囲における一次帯電器2
と現像装置4との間には、感光ドラム1の表面の帯電電
位を検出する電位センサS1が、また現像装置4と転写
ドラム5aとの間には、感光ドラム1上のトナー像の濃
度を検知する画像濃度センサS2が、それぞれ配置され
ている。濃度センサS2については後に詳述する。
【0030】リーダ部IIについて説明する。プリンタ部
Iの上方に配置されたリーダ部IIは、原稿Dを載置する
原稿台ガラス12a、移動しながら原稿Dの画像面を露
光走査する露光ランプ12b、原稿Dからの反射光をさ
らに反射させる複数のミラー12c、反射光を集光する
レンズ12d、およびレンズ12dからの光に基づいて
カラー色分解画像信号を形成するフルカラーセンサ12
e等を有する。カラー色分解画像信号は、増幅回路(図
示せず)を経てビデオ処理ユニット(図示せず)によっ
て処理を施され、上記のプリンタ部Iに送出される。
【0031】上記構成の画像形成装置の動作を簡単に説
明する。画像は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラッ
クの順に4色のフルカラー画像を形成するものとする。
【0032】リーダ部IIの原稿台ガラス12a上に載せ
た原稿Dの画像は、露光ランプ12bによって照射さ
れ、色分解された後、まず、イエローの画像がフルカラ
ーセンサ12eによって読み取られ、所定の処理を施さ
れて、画像信号としてプリンタ部Iに送られる。
【0033】プリンタ部Iでは、感光ドラム1が矢印R
1方向に回転駆動され、一次帯電器2によって表面が均
一に帯電される。上記のリーダ部IIから送られてきた画
像信号に基づいて、露光手段3のレーザ出力部からレー
ザ光が照射され、ポリゴンミラー3a等を介して、帯電
済みの感光ドラム1の表面を光像Eによって露光する。
感光ドラム1表面の露光を受けた部分は電荷が除去さ
れ、これによりイエロー成分色に対応した静電潜像が形
成される。
【0034】現像装置4においては、イエローの現像器
4Yが所定の現像位置に配置され、その他の現像器4
C、4M、4Kは現像位置から退避される。感光ドラム
1上の静電潜像は、現像器4Yによってイエロートナー
が付着され、イエロートナー像として現像される。この
感光ドラム1上のイエロートナー像は、転写ドラム5a
に担持された記録材Pに転写される。
【0035】記録材Pは、原稿画像に適した大きさのも
のが所定の給紙カセット8aから給紙ローラ8b、搬送
ローラおよびレジストローラ8c等を介して所定のタイ
ミングで転写ドラム5aに供給される。このように供給
された記録材Pは、転写ドラム5a表面の転写材担持シ
ート5fに吸着されて巻き付き、転写ドラム5aの矢印
R5方向の回転にともない回転して、転写帯電器5bに
よって感光ドラム1上のイエロートナー像が転写され
る。
【0036】トナー像が転写された後の感光ドラム1
は、クリーニング器6によって表面の残留トナーが除去
され、さらに前露光ランプ7によって不要な電荷が除去
され、上述の一次帯電以下の画像形成に再度供される。
【0037】以上のリーダ部IIによる原稿Dの画像の読
みとりから、転写ドラム5a上の記録材Pへのトナー像
の転写、感光ドラム1の清掃、除電に至る一連のプロセ
スを、イエロー以外の他の3色、すなわちシアン、マゼ
ンタ、ブラックについて同様に行い、転写ドラム5a上
の記録材P上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の4色のトナー像を重ね合わせたカラー画像が得られ
る。
【0038】4色のトナー像の転写を受けた記録材P
は、分離帯電器9a、分離爪9b等によって転写ドラム
5aから分離され、未定着のトナー像を表面に担持した
状態で定着器10に搬送される。記録材Pは、定着器1
0の定着ローラ10aおよび加圧ローラ10bによって
加熱、加圧され、トナー像が記録材Pの表面に溶融固着
されて定着される。定着後の記録材Pは、排出ローラ1
1bによって排紙トレイ11c上に排出される。
【0039】記録材Pの両面に画像を形成する場合は、
記録材Pが定着器10を出た後、直ぐに搬送パス切り換
えガイド11aを駆動して、記録材Pを搬送縦パス11
dを経て反転パス11eに一旦導いた後、反転ローラ1
1jの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にし
て、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレ
イ11gに収納する。その後、再度、上述の画像形成プ
ロセスによって記録材Pのもう一方の面に画像を形成し
た後、排紙トレイ11c上に排出する。
【0040】記録材Pを分離した後の転写ドラム5aに
おいては、記録材担持シート5g上への粉体の飛散付
着、記録材P上のオイルの付着等を防止するために、記
録材担持シート5gを介して対向するファーブラシ13
aとバックアップブラシ13b、およびオイル除去ロー
ラ14aとバックアップブラシ14bによって清掃す
る。このような清掃は、画像形成前もしくは画像形成後
に行い、またジャム(紙づまり)発生時には随時行う。
【0041】つぎに、本発明の特徴である現像剤濃度検
知方法について説明する。
【0042】前述の濃度センサS1は、図2に示すよう
に、発光部51と受光部52とCPU53とを有する光
センサである。発光部51から発生された照射光は、感
光ドラム1上に形成されたパッチ画像Aによって反射さ
れ、その反射光を受光部42によって受光する。受光し
た反射光の光量は、CPU53を介して出力電圧に変換
される。
【0043】パッチ画像Aは、帯電済みの感光ドラム1
の表面を露光手段3のレーザ光で露光してパッチ潜像を
形成し、そのパッチ潜像を現像装置4で現像してトナー
像としたものである。このときのパッチ画像Aの濃度
は、たとえばレーザ光の強さによって潜像コントラスト
を変えることにより、比較的容易に変更することができ
る。
【0044】したがって、本発明では、濃度制御時、レ
ーザ光の強度を変えて潜像コントラストを変更すること
により、パッチ画像を濃度を変えて形成し、検知してい
るが、その場合、現像剤の水分量によって濃度が変わる
ので、環境センサによって画像形成装置の雰囲気の水分
量を検出して、その水分量による変動分をキャンセルす
るように、レーザ光による潜像コントラスを制御してい
る。しかし、初期濃度設定時には環境センサで検出した
水分量を設定には使用しない。
【0045】本実施例における初期濃度設定方法につい
て、図3を参照して説明する。
【0046】同図は、水分量が1g、10g、20gの
状態で十分調湿された現像剤による、潜像コントラスト
とパッチ濃度との関係を示している。このとき現像バイ
アスは適宜の値に設定している。水分量が大きくなるに
したがって現像剤(トナー)のトリボ(摩擦帯電電荷
量)が小さくなるので、同じ潜像コントラストでもパッ
チ濃度が高くなっている。
【0047】この図3で、基準濃度が0.8となってい
るが、これは前述したように、濃度センサの感度が最も
良好な濃度である。なお、濃度センサーは機種のばらつ
きやLEDの温度特性等があるので、パッチ濃度は紙上
に転写した後、反射型濃度測定装置(X−Rite40
4)で測定して求めた。水分量1g、10g、20gで
パッチ濃度が0.8になるための潜像コントラストが、
それぞれ400V、300V、200Vとなっている。
【0048】図4は、パッチ濃度と濃度センサの出力電
圧を示している。この図から分かるように、パッチ濃度
の感度は0.8が最も良好である(濃度−出力曲線の傾
きが最大)が、パッチ濃度が0.4〜1.2の間であれ
ば、十分にパッチ濃度が制御可能であることが、過去の
検討から分かっている。
【0049】そこで、本実施例では、パッチ濃度が0.
4以上1.2以下を初期濃度の設定可能領域とした。ま
たパッチ濃度とトナー濃度の関係は、パッチ濃度が0.
2変わるとトナー濃度が1%変わることが分かってい
る。かつ、トナー濃度が初期濃度から3%以上大きくな
ると、かぶりおよびトナー飛散がひどくなり、4%以上
になると、現像剤が現像器から溢れ出てくることも分か
っている。したがってパッチ濃度の変化は0.6以内に
止めなければならない。
【0050】本実施例において、画像形成装置の環境セ
ンサの検出した水分量が1g、現像剤容器内の水分量が
20gの条件のとき、潜像コントラストを300Vとし
て初期濃度設定を行った。上記潜像コントラストは、現
像剤容器中の水分量の上下限値の中心値に対応する値で
ある。この上下限値は、現像剤容器内に現像剤を充填す
る環境の変化(時間、季節等)によって変わりうる値で
あり、本実施例では1g〜20gという値を用いた。本
発明では、初期濃度設定時、環境センサの示す水分量は
使用せず、したがって、上記の潜像コントラスト300
Vは環境センサが示す1gという水分量には対応してい
ない。
【0051】図3から分かるように、上記条件で設定さ
れたパッチの初期濃度はa点の1.1であり、上述した
濃度設定可能範囲の濃度0.4〜1.2内に十分入って
いる。その後、現像剤が水分量1gに調湿されると、パ
ッチ濃度はa点の1.1からc点の0.6に下がるの
で、現像器にトナーを補給して、パッチ濃度を1.1に
補正する。しかし、このトナー補給によって、現像剤の
トナー濃度は2.5%しか変化せず、前述したかぶりや
トナー飛散等の問題も起きなかった。
【0052】つぎに比較例として、同様の条件で、ただ
し唯一、潜像コントラストだけは環境センサの示す水分
量1gに対応した値の400Vを選択した場合を説明す
る。
【0053】このときパッチ初期濃度はd点の1.6と
なり、初期濃度設定可能範囲を外れてしまう。仮に設定
できたとしても、その後現像剤が水分量1gに調湿され
ると、パッチ濃度はd点の1.6からf点の0.8に下
がり、それを初期濃度d点の1.6に補正するためにト
ナー濃度は4%も増加し、上述したかぶりやトナー飛
散、さらに現像剤溢れも起こった。
【0054】実施例2 本実施例では、パッチ画像の潜像コントラストを、現像
剤が充填されている容器内の水分量と同等の環境におい
て、パッチ濃度が基準濃度になるような値にした。
【0055】図3を用いて説明する。本実施例では、画
像形成装置の環境センサの検出した水分量が1g、現像
剤容器内の水分量が10gの条件のとき、潜像コントラ
ストを300Vにして初期濃度の設定を行った。潜像コ
ントラストを300Vとしたのは、現像剤容器内の水分
量が10gであり、その現像剤を用いたときにパッチ濃
度が基準濃度となる潜像コントラストの値にするからで
ある。
【0056】現像剤容器内の水分量は、容器内に現像剤
を充填する環境の変化(時間、季節等)によって変わり
うる値であるので、そのときの環境を常に固定すること
により所定の水分量に調整することができる。本実施例
では、現像剤を充填する環境を水分量10gに調整し、
充填語は現像剤容器を完全に密閉することにより、現像
剤容器内の水分量を検知することなく、潜像コントラス
トの値を決定することができる。
【0057】図3から分かるように、上記条件で設定さ
れたパッチの初期濃度はb点の0.8であり、最も感度
の良好な基準濃度と一致した。またその後、現像剤が水
分量1gに調湿されても、パッチ濃度はb点の0.8か
らc点の0.6と0.2しか下がらず、初期濃度b点に
補正してもトナー濃度は1.0%しか変化しない。した
がって、上述したかぶりや飛散等の問題も起きず、しか
も、実施例1よりもさらに良好なトナー濃度制御を行う
ことができた。
【0058】実施例3 本発明では、初期濃度設定時の潜像コントラストを、画
像形成中は環境センサが検出する水分量による潜像コン
トラストに変えるが、本実施例はそれについて示す。
【0059】図3を用いて説明する。初期濃度設定は実
施例2と同じに行ったので、パッチ初期濃度はb点の
0.8であり、その後現像剤が水分量1gに調湿される
と、パッチ濃度はb点の0.8からc点の0.6へ下が
る。このパッチ濃度の補正を、トナー濃度を変えるので
はなく、環境センサが検出した水分量1gに対応した値
の400Vに、潜像コントラストを変えることによって
行う。
【0060】このとき、好ましくは現像剤の調湿状態に
合わせて段階的に潜像コントラストを変えていく。する
とパッチ濃度はc点の0.6からf点の0.8へと変わ
り、初期濃度のb点と同じ濃度になる。
【0061】この方法であると、トナー濃度は初期設定
時と変わらないので、実施例1よりさらに良好にトナー
濃度制御を行うことができた。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成装置の設置時および現像剤交換時に2成分現像
剤の初期濃度設定を行う際、パッチ画像の潜像コントラ
ストを、交換用の現像剤を充填した現像剤容器中の水分
量の上下限値の間、好ましくは上下限値の中心値におい
て、パッチ画像濃度が所定の濃度になるような値にする
ようにしたので、初期濃度設定ができなかったり、仮に
できたとしても、基準濃度からずれているために感度が
小さく、トナー濃度制御が不安定になるといった従来の
問題点を解消することができる。
【0063】さらに、潜像コントラストを、現像剤容器
内の水分量と同等の環境において、パッチ画像濃度が基
準濃度となるような値にするようにした場合には、パッ
チ初期濃度が基準濃度からほとんどずれないので、感度
が良好な濃度でトナー濃度制御を行うことができる。初
期設定動作から通常の画像形成動作に移る場合に、所定
の潜像コントラストから、環境センサの検出する水分量
による潜像コントラストに段階的に変えることにより、
現像剤が調湿した後のパッチ濃度の変化を補正すること
ができ、よりトナー濃度を安定して制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明でパッチ濃度検知に使用する光センサを
示す図である。
【図3】本発明の初期濃度設定方法の説明で使用した潜
像コントラストとパッチ濃度との関係を示す図である。
【図4】パッチ濃度と濃度センサの出力電圧の関係を示
す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 露光手段 4 現像装置(現像器) 5a 転写ドラム 51 発光部 52 受光部 53 CPU A パッチ画像 S2 濃度センサ(光センサ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像装置で使用する2成分現像剤が交換
    可能で、その交換用の現像剤は密閉容器に充填されてお
    り、また環境センサで検出した水分量によって潜像コン
    トラストを変えるようになっており、そして像担持体上
    に濃度検知用のパッチ潜像を形成し、前記パッチ潜像を
    前記現像装置により前記現像剤を使用して現像してパッ
    チ画像を形成し、前記パッチ画像の濃度を濃度センサに
    よって検知する現像剤濃度検知を行う画像形成装置にお
    いて、 前記パッチ画像の初期濃度を設定するときは、前記環境
    センサの検知した水分量に関係なく、所定の潜像コント
    ラストで形成したパッチ潜像を現像してパッチ画像を形
    成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の潜像コントラストは、前記交
    換用の現像剤が充填されている密閉容器中の水分量の上
    下限値の間の値において、前記パッチ画像の濃度が所定
    の濃度になるような値である請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記水分量の上下限値の間の値は、前記
    水分量の上下限値の中心値である請求項2の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記所定の潜像コントラストは、前記交
    換用の現像剤が充填されている密閉容器中の水分量と同
    等の水分量を有する環境において、前記パッチ画像の濃
    度が所定の濃度になるような値である請求項1の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の潜像コントラストから、画像
    形成中は前記環境センサが検出する水分量による潜像コ
    ントラストに変える請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記環境センサが検出する水分量による
    潜像コントラストへの変更を段階的に行う請求項5の画
    像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7218870B2 (en) 2004-03-23 2007-05-15 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7242876B2 (en) * 2002-04-16 2007-07-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with developer supply amount target value correcting feature using detected data relating to apparatus ambient environment and information relating to a sealed developer supply container environment

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US7242876B2 (en) * 2002-04-16 2007-07-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with developer supply amount target value correcting feature using detected data relating to apparatus ambient environment and information relating to a sealed developer supply container environment
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