JP2001194821A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2001194821A JP2000000857A JP2000000857A JP2001194821A JP 2001194821 A JP2001194821 A JP 2001194821A JP 2000000857 A JP2000000857 A JP 2000000857A JP 2000000857 A JP2000000857 A JP 2000000857A JP 2001194821 A JP2001194821 A JP 2001194821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト状伝熱媒体を用いる定着方法におい
て、定着ベルトへのトナーのオフセットの防止、定着ベ
ルトの機械的耐久性の向上を実現し、安定した良好な画
像を長期に渡って得ることができる画像形成方法を提供
すること。 【解決手段】 発熱体により加熱されるベルト状伝熱媒
体に、未定着トナーの像を担持した記録媒体を圧接する
ことにより、該記録媒体上の未定着トナー像を定着させ
ることにより画像を形成する画像形成方法において、該
トナーとして、少なくとも結着樹脂を含むとともに融点
50〜140℃のワックスを含有するか又は含有しない
トナーを用い、かつ、該ベルト状伝熱媒体にはオイルを
塗布するか又は塗布しないことからなり、さらに、該ト
ナー中の結着樹脂100重量部に対するワックスの含有
量をA(重量部)、該ベルト状伝熱媒体へのオイル塗布
量をB(mg/A4サイズ当り)としたときに、 0≦A≦15 0≦B≦4 0.5≦0.2×A+B≦4.0 の関係式を満足するように、該ワックスの塗布がなされ
ていることを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】従来、電子写真方式による画像形成で
は、光導電性物質等の像担持体上に静電荷による潜像を
形成し、この静電潜像に対して、帯電したトナー粒子を
付着させ可視像を形成している。トナーにより形成され
た可視像は、最終的に紙等の転写媒体に転写後、熱、圧
力や溶剤気体等によって転写媒体に定着され、出力画像
となる。
【0002】これらの画像形成方法は、可視像化のため
のトナー粒子を帯電させる方法により、トナー粒子とキ
ャリア粒子の攪拌、混合による摩擦帯電を用いる、いわ
ゆる二成分現像方式と、キャリア粒子を用いずにトナー
粒子への電荷付与を行う、いわゆる一成分現像方式とに
大別される。また、一成分現像方式では、現像ローラー
へのトナー粒子の保持に磁気力を使用するか否かによ
り、磁性一成分現像方式、非磁性一成分現像方式に分類
される。
【0003】一方、一般に定着には、熱効率や定着機構
の簡便さ、定着部材の製造コストを抑える目的で、定着
ローラーや定着ベルト等の定着部材を直接未定着画像に
圧接して、トナーを熱溶融し紙等の画像担持体に定着を
行う方法、所謂熱圧定着法が好んで採用されている。特
に近年、省エネルギーや装置の小型化を目的として、ベ
ルト状の伝熱媒体を用いた定着機構(以下、定着ベルト
ともいう)が広く使われるようになってきている。
【0004】このようなベルト定着では、特に定着時に
トナーの表面への接触時間を長くする事ができ、より低
温度での定着が可能となる反面、トナーの溶融がより促
進されてベルトの表面にトナーが融着する、いわゆるオ
フセット現象が発生しやすくなる。特にカラートナーに
おいては、十分な透明性や高品位感を出すために適度な
光沢が必要とされ、結着樹脂の分子量をシャープ化し
て、シャープメルトの特性が必要となる。これにより、
定着時にトナーの溶融が促進されて、オフセット現象が
発生しやすくなる。
【0005】また、定着用のベルトとして、耐熱樹脂製
の無端もしくは有端のベルトが多く用いられるが、トナ
ー外添剤やその他の成分がベルト状伝熱媒体状へ付着す
ることにより、ベルト摩耗や傷が生じ、ホットオフセッ
トの発生、更には、ベルト自体の断裂が発生する場合が
り、ベルトの機械的耐久性の向上が求められている。上
記の課題を解消する為に、定着機構、電子写真用トナー
の面から、これまでにも様々な提案がなされてきてい
る。
【0006】一方、定着機構としては、Japan H
arhcopy‘94(1994.6.23〜24 主
催 電子写真学会)に於ける発表「オンデマンド定着技
術の検討」(A−11)を始めとして、いくつかの検討
が試みられている。しかしながら、このような、定着機
構単独の検討、提案では、上述と同様の事由により、上
記課題の根本的な解決にはなり得ていない。
【0007】また、トナーにワックス等の定着離型材料
を添加して、定着でのオフセットを防止する事が知られ
ているが、ワックスの特性やトナー中での分散状態が不
適切な場合には、現像ユニット内での長期使用により、
トナー表面からワックスが脱離したり、染み出す等の現
象が発生し、二成分現像剤においては、キャリア表面へ
の汚染等が発生することにより、トナーの帯電特性を悪
化させる。また、一成分現像剤においては、現像ローラ
ーや、トナーを薄層化させる為にブレード等に融着し
て、トナーの均一な現像を阻害する等の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、定着ベルト
を用いて定着を行う画像形成方法において、定着ベルト
へのトナーのオフセットの防止、定着ベルトの機械的耐
久性の向上を実現し、安定した良好な画像を長期に渡っ
て得ることができる画像形成方法を提供することをその
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、定着部で用いられ
るベルト状伝熱媒体と該定着部を用いた画像形成方法で
使用される電子写真用トナーの相互作用的特性と、その
特性の有効範囲を明らかにすることにより、安定した良
好な画像品質が長期に渡って得られることを見い出し本
発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明によれば、発熱体により加熱
されるベルト状伝熱媒体に、未定着トナーの像を担持し
た記録媒体を圧接することにより、該記録媒体上の未定
着トナー像を定着させることにより画像を形成する画像
形成方法において、該トナーとして、少なくとも結着樹
脂を含むとともに融点50〜140℃のワックスを含有
するか又は含有しないトナーを用い、かつ、該ベルト状
伝熱媒体にはオイルを塗布するか又は塗布しないことか
らなり、さらに、該トナー中の結着樹脂100重量部に
対するワックスの含有量をA(重量部)、該ベルト状伝
熱媒体へのオイル塗布量をB(mg/A4サイズ当り)
としたときに、 0≦A≦15 0≦B≦4 0.5≦0.2×A+B≦4.0 の関係式を満足するように、該ワックスの塗布がなされ
ていることを特徴とする画像形成方法が提供される。ま
た、本発明によれば、ワックスとして、該ワックスの平
均分散径をC(μm)としたときに、 C≦3 1≦A×C≦10 の関係式が成り立つものを含有するトナーを使用するこ
とを特徴とする画像形成方法が提供される。さらに、本
発明によれば、結着樹脂として、少なくとも分子量分布
の最大ピークが、分子量6000〜10000の範囲で
あり、かつ分子量10万以上の成分が3.5〜8%の範
囲であるものを含有するトナーを用いることを特徴とす
る画像形成方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像形成方法に
ついて説明する。本発明の画像形成方法は、発熱体によ
り加熱されるベルト状伝熱媒体に、未定着トナーの像を
担持した記録媒体を圧接することにより、該記録媒体上
の未定着トナー像を定着させることにより画像を形成す
る画像形成方法に係るものである。
【0012】本発明の方法に用いるベルト状伝熱媒体
は、記録媒体上の未定着のトナー像を低温で定着するた
めに、長時間記録媒体上の未定着のトナー像を加熱する
目的で用うものであり、熱容量が小さいことが好まし
い。前記ベルト状伝熱媒体としては、耐熱性の材料、例
えばニッケル、ポリイミド等からなる基体上に、シリコ
ンゴム、フッ素樹脂等からなる離型層を設けたものを好
適に用いることができる。前記基体の厚さは、30〜1
50μmである。又、離型層の厚さは、シリコンゴム等
を用いた場合には、50〜300μm、フッ素樹脂等を
用いた場合には、10〜50μmである。本発明の方法
に用いるベルト状伝熱媒体は、複数のローラ間に架設さ
れ、回動する無端ベルト状のもの、ローラーに巻着し、
往復動作する有端のベルト状のもの等、種々のもの用い
ることができる。又、前記ベルト状伝熱媒体は、単数あ
るいは複数の伝熱ローラーとの組み合わせ、複数のベル
ト状伝熱媒体との組み合わせ等、用途に応じ適宜用いる
ことができる。
【0013】本発明においては、ベルト状伝熱媒体を発
熱体により加熱する。ベルト状伝熱媒体の加熱は、記録
媒体上の未定着のトナー像を定着するためにおこなうも
のであり、その加熱の方法としては、内部に加熱源を有
する加熱ローラーにベルト状伝熱媒体を張設させて加熱
する方法、ヒーター等により非接触の状態でベルト状伝
熱媒体を加熱する方法等を採用することができる。
【0014】本発明においては、ベルト状伝熱媒体表面
への融着(オフセット現象)を防止する目的でベルト状
伝熱媒体表面にオイルを塗布する場合がある。本発明に
おいて、ベルト状伝熱媒体表面にオイルを塗布する場合
に使用するオイルとしては、シリコーンオイル、変性シ
リコーンオイル等を用いることができる。
【0015】本発明における、ベルト状伝熱媒体表面へ
のオイル塗布方法としては、オイルを含浸したオイル塗
布ローラーを介してのオイル塗布方法、オイルを含浸し
た塗布部材をベルト状伝熱媒体表面に接触させるオイル
塗布方法、スプレーによりベルト状伝熱媒体表面にオイ
ルを吹き付ける塗布方法等、種々の方法を採用すること
ができる。該ベルト状伝熱媒体へのオイル塗布量は、該
塗布量をB(mg/A4サイズ当り)としたときに、0
≦B≦4、好ましくは0.5≦B≦3.5、より好まし
くは1≦B≦3となる量である。前記塗布量が4(mg
/A4サイズ当り)より多くなると、プリント画像上に
過剰なオイルがスジ状に残る等の汚れの問題が生じる。
【0016】本発明の画像形成方法に用いるトナーとし
ては、少なくとも結着樹脂を含むとともにワックスを含
有するか又は含有しないトナーを用いる。前記トナーに
用いる結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリp−クロ
ロスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその
置換体の単重合体、スチレン/p−クロロスチレン共重
合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ビニ
ルトルエン共重合体、スチレン/ビニルナフタレン共重
合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン
/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブ
チル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合
体、スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン
/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル
酸ブチル共重合体、スチレン/α−クロルメタクリル酸
メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル共重合
体、スチレン/ビニルメチルケトン共重合体、スチレン
/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重合
体、スチレン/マレイン酸共重合体等のスチレン系共重
合体、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸ブチル、
ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル等の
アクリル酸エステル系単重合体やその共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル等のポリビニル誘導体、ポリ
エステル系重合体、ポリウレタン系重合体、ポリアミド
系重合体、ポリイミド系重合体、ポリオール系重合体、
エポキシ系重合体、テルペン系重合体、脂肪族または脂
環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等を用いることが
でき、これらを単独あるいは混合して用いることができ
る。本発明においては、結着性、電気特性等の面から、
スチレン−アクリル系共重合樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリオール系樹脂より選ばれる少なくとも1種以上
を含有することが特に好ましい。
【0017】本発明に使用するトナーの結着樹脂は、該
結着樹脂成分として、低分子量成分と高分子量成分を特
定のバランスにすることにより、その結果として、オイ
ルを多量に塗布した定着ベルトを用いなくてもオフセッ
トの発生のない画像を得ることができる。本発明による
結着樹脂の分子量分布の最大ピークは、6000〜10
000、好ましくは6500〜9500であり、分子量
10万以上の成分は3.5〜8%、好ましくは5〜7%
の範囲である。
【0018】前記結着樹脂の分子量分布の最大ピーク
が、6000より小の場合や分子量10万以上の成分が
3.5%未満の場合には、定着でのオフセット現象が発
生しやすくなり、逆に分子量分布の最大ピークが、10
000より大の場合や、分子量10万以上の成分が8%
より多い場合には、カラートナーの場合にプリント画像
に十分な光沢や、透明性が得られない。
【0019】本発明に用いるトナーに対し、定着時のオ
フセットを防止する目的でワックスを含有させる場合が
あるが、この場合のワックスとしては、ポリエチレンワ
ックス、プロピレンワックス、カルナウバワックス、各
種エステル系等のワックス類を用いることができる。
【0020】また、本発明に用いるトナーに含有させる
前記ワックスの融点は、50〜140℃、好ましくは6
0〜130℃、より好ましくは70〜120℃である。
ワックスの融点が50℃より低いと、トナー表面からの
ワックスの脱離、染み出し等が発生し、140℃より高
いと、充分な耐オフセット性が得られなくない。
【0021】該トナー中の結着樹脂の含有量は、結着樹
脂100重量部に対するワックスの含有量をA(重量
部)としたときに、0≦A≦15、好ましくは0.5≦
A≦12、より好ましくは1≦A≦10である。ワック
スの含有量Aが15重量部より多い場合には、現像ユニ
ット内での長期使用により、トナー表面からのワックス
の脱離、染み出し等が発生し、二成分現像剤において
は、キャリア表面への汚染等が発生することで、トナー
の帯電特性を悪化させ、また、一成分現像剤において
は、現像ローラーや、トナーを薄層化させる為のブレー
ド等に融着して、トナーの均一な現像を阻害する。
【0022】また、本発明におけるトナー中の、ワック
スの平均分散径をC(μm)としたときに、C(μm)
は、3μm以下、好ましくは2.5μm以下、より好ま
しくは2μm以下である。ワックスの平均分散径Cが3
μmより大の場合には、トナー表面からのワックスの脱
離、染み出し等が発生しやすくなる。
【0023】なお、平均分散径Cの値は、トナーに使用
する結着樹脂の組成、特性(特に1/2流出開始温度等
の熱特性)及び、ワックスの組成、特性(融点等の熱特
性)、それ以外の含有材料の組成、特性、更にトナーを
混練する際の混練条件(混練温度等の条件)の各々相互
作用によって決まる。
【0024】本発明において、前記A(重量部)(結着
樹脂100重量部に対するワックスの含有量)と、C
(μm)(ワックスの平均分散径)の値より与えられる
関係式は、1≦A×C≦10、好ましくは1.5≦A×
C≦9、より好ましくは2≦A×C≦8である。A×C
が10より大の場合には、トナー表面からのワックスの
脱離、染み出し等による不具合現象が発生しやすくな
り、A×Cが1より小の場合には、定着でのオフセット
現象が発生しやすくなる。
【0025】本発明において、前記A(重量部)(結着
樹脂100重量部に対するワックスの含有量)と、B
(mg/A4サイズ当り)(ベルト状伝熱媒体へのオイ
ル塗布量)の値より与えられる関係式は、0.5≦0.
2×A+B≦4.0、好ましくは1.0≦0.2×A+
B≦3.5である。0.2×A+Bの値が0.5より小
さい場合には、定着でのオフセット現象が発生しやすく
なり、4.0より大の場合には、トナー表面からのワッ
クスの脱離、染み出し等、もしくは定着プリント画像上
に過剰オイルがスジ状に残ってしまう等の問題が起き
る。さらに、前記関係式を満足させる範囲において、A
の値が0.5≦A≦12であり、Bの値が0.5≦B≦
3.5、より好ましくはAの値が1≦A≦10であり、
Bの値が1≦B≦3の場合には、ベルト状伝熱媒体のオ
フセット現象に対し特に本発明の効果を顕著に発揮する
ことができる。
【0026】本発明に用いるトナーに対しては、以下に
示す成分を選択的に用いることができる。
【0027】・着色剤 本発明に用いるトナーに使用される着色剤としては、従
来公知のトナー用着色剤として使用さる顔料及び染料が
使用でき、具体的には、カーボンブラック、ランプブラ
ック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、
フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハン
ザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブ
ルー、クロムイエロー、キナクリドンレッド、ベンジジ
ンイエロー、ローズベンガル等を単独あるいは混合して
用いることができる。
【0028】・磁性材料 トナー粒子中へ導入することができる磁性材料として
は、フェライト、マグネタイト、マグヘマタイト等の酸
化鉄類、鉄、コバルト、ニッケル等の金属あるいは、こ
れらと他の金属との合金等の磁性成分を単独または混合
して使用することができる。
【0029】・電荷制御剤 帯電の立ち上がりをより良くするために電荷制御剤とし
て、一般に知られている電荷制御剤、例えば、アミノ基
含有ビニル系コポリマー、四級アンモニウム塩化合物、
ニグロシン染料、ポリアミン樹脂、イミダゾール化合
物、アジン系染料、トリフェニルメタン系染料、グアニ
ジン化合物、レーキ顔料等の正帯電性電荷制御剤や、カ
ルボン酸誘導体及びこの金属塩、アルコキシレート、有
機金属錯体、キレート化合物等の負帯電性電荷制御剤
を、単独または混合して用いることができる。
【0030】前記負帯電制御剤として、安定した帯電立
ち上がり特性を得る為に、以下に示すサリチル酸誘導体
の金属塩を特に好適に用いることができる。
【0031】
【化1】 式中、R、R及びRは水素原子又は炭素数1〜1
0のアルキル基あるいはアリル基であるが、特に水素原
子又は炭素数1〜6のアルキル基あるいはアリル基が望
ましい。ここでR、R及びRは同時に同じであっ
ても異なっていても良い。またMeは亜鉛、ニッケル、
コバルト、銅及びクロムから選ばれるいずれかの金属で
ある。
【0032】なお、前記化合物は、CLARK.J.L、Kao.H
(1948)J.Amer.Chem.Soc.70、2151に記載された方法に
よって容易に合成することができる。例えば、溶媒中に
2モルのサリチル酸ナトリウム塩(サリチル酸誘導体の
ナトリウム塩を含む)と、1モルの塩化亜鉛とを添加し
混合し、加温して攪拌することにより亜鉛塩として得る
ことができる。
【0033】この金属塩は白色を呈する結晶であり、ト
ナーバインダー中に分散させた場合にも着色を示さない
ものである。金属塩が亜鉛塩以外のものについても、上
記の方法に準じて製造することができる。
【0034】該化合物の配合量は、結着樹脂100重量
部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜
5重量部である。なお、該化合物の具体例としては、以
下に示すもの等が挙げられる。
【0035】
【化2】 また、特に、帯電制御剤として、サリチル酸誘導体の亜
鉛塩を用いる事が好ましく、二成分現像剤において、長
期の現像ユニットの攪拌においてもキャリア表面へのト
ナー中の帯電制御剤の剥がれによる付着が減少し、現像
剤の帯電量変化が少ない。
【0036】・その他添加剤 トナー流動性や環境依存性改良のための添加剤として
は、一般に公知のものが使用でき、例えば、酸化亜鉛、
酸化錫、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化珪素、チ
タン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸カ
ルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、ジルコン酸カル
シウム、チタン酸ランタン、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、マイカ、ドロマイト等の無機粉末や、これら
の疎水化物が単独または混合して使用できる。この他の
添加剤として、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフ
ルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポ
リフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂微粒子をトナー表面
改質剤として使用しても良い。これらは、添加する材料
の種類にもよるが、トナー母体粒子100重量部に対し
て、およそ0.1〜10重量部程度を外添し、必要であ
れば適当な混合機により混合してトナー粒子表面に付
着、凝着或いは、トナー粒子間隙で遊離した状態になる
よう調整し、用いることができる。
【0037】本発明のトナー粒子の製造方法としては、
上述のような原材料を、二本ロール、二軸押出し混練
機、一軸押出し混練機等の、公知の方法で混練し、これ
を機械式や気流式等の公知の粉砕、分級を行い、トナー
母体粒子を作成することができる。また混練時に、着色
剤や磁性体の分散状態を制御するための分散剤等を併用
しても良い。更に、このトナー母体粒子は、前述の添加
剤を添加し、混合機等により混合、表面改質を行っても
良い。
【0038】また、本発明の電子写真用トナーを二成分
現像剤として用いる場合、キャリア粒子は、適当な抵抗
を持った無機/金属粒子、比較的抵抗の低い粒子を分散
させた樹脂粒子や、これらを核とした芯材に対して被覆
層を設けた粒子等を用いることができる。これらに使用
される材料の例としては、以下のような物が挙げられ
る。
【0039】キャリア粒子に使用できる無機/金属粒子
の例としては、従来より公知のものが使用でき、例えば
鉄、コバルト、ニッケル等の金属、マグネタイト、ヘマ
タイト、フェライト等の合金や化合物等が挙げられる。
【0040】また、キャリア粒子の樹脂粒子及び/又は
被覆層を形成する樹脂としては、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン
化ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン、アクリル(例えばポリメチルメタクリレート)、ポ
リアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポ
リビリケトン等のポリビニル及びポリビニリデン系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、オルガノシロキ
サン結合からなるシリコーン樹脂またはその変成品(例
えばアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン等による変成品)、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポ
リクロロトリフルオロエチレン等の弗素樹脂、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、
尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂、エポキシ
樹脂等が挙げられる。中でもトナースペントを防止する
点で、シリコーン樹脂またはその変成品、弗素樹脂、特
にシリコーン樹脂またはその変成品が好適に用いられ
る。
【0041】前記シリコーン樹脂としては、オルガノシ
ロキサン結合のみからなるストレートシリコーンおよび
アルキド、ポリエステル、エポキシ、ウレタン等で変成
したシリコーン樹脂等が挙げられる。
【0042】また前述のように樹脂粒子及び/又は被覆
層に分散されるキャリア粒子の体積固有抵抗を制御する
ために使用される低抵抗材料は、従来より公知の物を用
いることができ、例えば、鉄、金、銅等の金属、フェラ
イト、マグネタイト等の酸化鉄、カーボンブラック等の
顔料が挙げられる。
【0043】この中でも特にカーボンブラックの一つで
あるファーネスブラックとアセチレンブラックの混合物
を用いることにより、少量の低抵抗微粉末の添加で効果
的に導電性の調整が可能となり、更に樹脂粒子/被覆層
の耐摩耗性に優れたキャリア粒子を得ることが可能とな
る。これらの低抵抗微粉末は、粒径0.01〜10μm
程度のものが好ましい。又その添加量は、樹脂粒子また
は被覆樹脂100重量部に対して2〜30重量部、好ま
しくは5〜20重量部である。
【0044】また、電荷付与部材樹脂粒子及び/又は被
覆層中には核体粒子との接着性を向上させたり導電性付
与剤の分散性を向上させる目的でシランカップリング
剤、チタンカップリング剤等を添加することができる。
被覆層の形成法としては、従来より用いられる方法、例
えば、噴霧法、浸漬法等の方法で塗布することができ
る。この場合の被覆層の厚さは0.1〜20μmが好ま
しい。
【0045】次に、本発明の方法を実施するために使用
する定着装置の一例を示す。図1において、R1はアル
ミニウム、鉄等の金属製芯金に、シリコンゴム等の弾性
体を被覆した定着ローラー、R3はアルミニウム、鉄、
銅、ステンレス等からなる金属性中空筒状芯金からな
り、内部に加熱源Hを有する加熱ローラーである。定着
ローラーR1と加熱ローラーR3との間には定着ベルト
Bが張設されている。Sは加熱ローラーR3に接する定
着ベルトBの表面温度を測定する為の温度センサーであ
る。また、R2は金属製芯金に弾性体を被覆した加圧ロ
ーラーであり、定着ベルトBを介して定着ローラーR1
を下方から押圧することにより、定着ベルトBと加圧ロ
ーラーR2との間にニップ部を形成している。また、で
ある。そしてGは、未定着トナー画像Tを担持したプリ
ントシートP(紙等)を支持するガイドである。また、
それぞれの部材の寸法は、必要とされる各種の条件によ
り設定される。
【0046】次に、前記定着装置の動作について説明す
る。加熱ローラーR3は内設された加熱原Hにより加熱
される。また、加熱ローラーR3と定着ローラーR1に
張設された定着ベルトBは加熱ローラーにより加熱され
る。加熱された定着ベルトBの表面温度は温度センサー
Sにより測定され、図示しない温度制御装置により加熱
原Hを制御することにより、加熱ローラーR3の表面温
度が制御される。また、定着ベルトBの表面には、オイ
ルを含浸したオイル塗布ローラーR4によりオイルが塗
布される。一方、未定着トナーTを担持したプリントシ
ートPは支持ガイドGに支持され、定着ベルトBの表面
に接触される。プリントシートPは定着ベルトBととも
に搬送され、定着ローラーR1と、加圧ローラーR2に
ニップされプリントシート上のトナーの定着が完了す
る。
【0047】
【実施例】次に、本発明の実施例を述べる。
【0048】 (実施例1) ・結着樹脂 (ポリエステル樹脂、1/2流出開始温度:120℃、 最大ピーク分子量:12000、 分子量10万以上の成分:10.5%) 100重量部 ・帯電制御剤 (サリチル酸誘導体の金属塩:具体例No.1) 2重量部 ・離型剤 (ポリエチレンワックス:融点65℃) 7重量部 ・着色剤 〈イエロートナー用〉 ジスアゾ系イエロー顔料(C.I.Pigment Yellow 17) 5重量部 〈マゼンタトナー用〉 ナフトール系マゼンタ顔料(C.I.Pigment Red 184) 4重量部 〈シアントナー用〉 銅フタロシアニンブルー顔料(C.I.Pigment Blue 15) 2重量部 〈ブラックトナー用〉 カーボンブラック 5重量部 上記の材料を各色ごとにブレンダーで充分混合したの
ち、100〜110℃に加熱した2本ロールによって溶
融混練し、更に混練物を自然放冷した。該混練物の平均
分散径は3.5μmであった。更に該混練物をカッター
ミルで粗粉砕し、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
後、風力分級装置を用いて各色の母体着色粒子を得た。
なお、各色母体着色粒子の体積平均粒径は以下の通りで
あった。(体積平均粒径は、コールターエレクトロニク
ス社製のコールターカウンターモデルTA−IIにより計
測した。) イエロー:7.1(μm)、 マゼンタ:7.3(μm) シアン :7.5(μm)、 ブラック:7.4(μm) 更に、前記母体着色粒子100重量部に対して、外添加剤として、 ・疎水性シリカ (疎水化度80%、1次粒子径:0.02μm) 0.5重量部 ・疎水性酸化チタン(疎水化度70%、1次粒子径:0.02μm) 0.6重量部 をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを得た。
【0049】更に、該トナー5重量部とシリコーン樹脂
を平均樹脂膜厚0.2μmでコーティングを行った平均
粒径50μmのフェライトキャリア95重量部をボール
ミルにて混合し、現像剤を得た。なお、現像剤の帯電量
は−24μc/gであった。得られたトナー及び現像剤
を、リコー製PRETER650の改造機(定着ローラ
ーに供給されているオイルを未使用とすることが可能と
なるように改造したもの)にセットし、3万枚のプリン
トを行った。トナーの構成、各特性及び評価結果を表
1、表2、表3に示す。
【0050】 (実施例2) ・結着樹脂 (ポリオール樹脂、1/2流出開始温度:118℃、 最大ピーク分子量:5800、分子量10万以上の成分:2.5%) 100重量部 ・帯電制御剤 (サリチル酸誘導体の金属塩:具体例No.2) 2重量部 ・離型剤 (カルナウバワックス:融点80℃) 5重量部 ・着色剤は実施例1と同じ 上記の材料を、連続式の混練機を用いて混練し、混練入り口部の温度を110 ℃に設定した以外は、実施例1と同様に処理を行ない、以下の体積平均粒径の母 体着色粒子を得た。混練物の分散径は1.5μmであった。 イエロー:6.1(μm)、 マゼンタ:6.4(μm) シアン :6.0(μm)、 ブラック:6.3(μm) 更に、母体着色粒子100重量部に対して、外添加剤として、 ・疎水性シリカ (疎水化度70%、1次粒子径:0.015μm) 0.7重量部 ・疎水性酸化チタン(疎水化度80%、1次粒子径:0.015μm) 0.8重量部 をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを作成し、実
施例1と同様に現像剤を作成し、同様の装置により、同
様の評価を行った。トナーの構成、各特性及び評価結果
を表1、表2、表3に示す。
【0051】 (実施例3) ・結着樹脂 (ポリエステル樹脂、1/2流出開始温度:115℃、 最大ピーク分子量:7500、分子量10万以上の成分:4.5%) 100重量部 ・帯電制御剤 (サリチル酸誘導体の金属塩:具体例No.3) 2重量部 ・離型剤 (ポリエチレンワックス:融点100℃) 3重量部 ・着色剤は実施例1と同じ 上記の材料を実施例2と同様に処理を行ない、以下の体積平均粒径の母体着色 粒子を得た。混練物の分散径は1.0μmであった。 イエロー:8.3(μm)、 マゼンタ:8.4(μm) シアン :8.5(μm)、 ブラック:8.6(μm) 更に、母体着色粒子100重量部に対して、外添加剤として、 ・疎水性シリカ (疎水化度70%、1次粒子径:0.02μm) 0.6重量部 ・疎水性酸化チタン(疎水化度60%、1次粒子径:0.03μm) 0.4重量部 をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを作成し、実
施例1と同様に現像剤を作成し、同様の装置により同様
の評価を行った。トナーの構成、各特性及び評価結果を
表1、表2、表3に示す。
【0052】 (実施例4) ・結着樹脂 (ポリエステル樹脂、1/2流出開始温度:116℃、 最大ピーク分子量:8500、分子量10万以上の成分:5.5%) 100重量部 ・帯電制御剤 (サリチル酸誘導体の金属塩:具体例No.4) 4重量部 ・離型剤 (ポリプロピレンワックス:融点140℃) 1重量部 ・着色剤は実施例1と同じ 上記の材料を実施例2と同様に処理を行ない、以下の体積平均粒径の母体着色 粒子を得た。混練物の分散径は0.6μmであった。 イエロー:8.1(μm)、 マゼンタ:8.2(μm) シアン :8.0(μm)、 ブラック:7.9(μm) 更に、母体着色粒子100重量部に対して、外添加剤として、 ・疎水性シリカ (疎水化度80%、1次粒子径:0.025μm) 0.6重量部 ・疎水性シリカ (疎水化度90%、1次粒子径:0.2μm)1.5重量部 をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各々のトナーを作成した。
リコー製マイリコピーM−5の改造機にセットし、現像
ローラー上のトナー層の特性評価を行った。また、実施
例1と同様の評価を行った。トナーの構成、各特性及び
評価結果を表1、表2、表3に示す。
【0053】 (比較例1) ・結着樹脂 (ポリエステル樹脂、1/2流出開始温度:120℃、 最大ピーク分子量:9000、分子量10万以上の成分:6.0%) 100重量部 ・帯電制御剤 (サリチル酸誘導体の金属塩:具体例No.1) 2重量部 ・離型剤 (ポリプロピレンワックス:融点143℃) 1.5重量部 ・着色剤は実施例1と同じ 上記の材料を実施例1と同様に処理を行ない、以下の体積平均粒径の母体着色 粒子を得た。混練物の分散径は3.0μmであった。 イエロー:7.2(μm)、 マゼンタ:7.4(μm) シアン :7.5(μm)、 ブラック:7.3(μm) 更に、母体着色粒子100重量部に対して、外添加剤として、 ・疎水性シリカ (疎水化度50%、1次粒子径:0.02μm) 0.5重量部 ・疎水性酸化チタン(疎水化度70%、1次粒子径:0.02μm) 0.6重量部 をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを作成し、実
施例1と同様に現像剤を作成し、同様の装置により、同
様の評価を行った。トナーの構成、各特性及び評価結果
を表1、表2、表3に示す。
【0054】 (比較例2) ・結着樹脂 (ポリオール樹脂、1/2流出開始温度:122℃、 最大ピーク分子量:13000、分子量10万以上の成分:9.5%) 100重量部 ・帯電制御剤 (サリチル酸誘導体の金属塩:具体例No.2) 2重量部 ・離型剤 (ポリエチレンワックス:融点65℃) 5重量部 ・着色剤は実施例1と同じ 上記の材料を実施例1と同様に処理を行ない、以下の体積平均粒径の母体着色 粒子を得た。混練物の分散径は4.0μmであった。 イエロー:7.4(μm)、 マゼンタ:7.3(μm) シアン :7.5(μm)、 ブラック:7.6(μm) 更に、母体着色粒子100重量部に対して、外添加剤として、 ・疎水性シリカ (疎水化度50%、1次粒子径:0.02μm) 0.5重量部 ・疎水性酸化チタン(疎水化度70%、1次粒子径:0.02μm) 0.6重量部 をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを作成し、実
施例1と同様に現像剤を作成し、同様の装置により、同
様の評価を行った。トナーの構成、各特性及び評価結果
を表1、表2、表3に示す。
【0055】 (比較例3) ・結着樹脂 (ポリエステル樹脂、1/2流出開始温度:119℃、 最大ピーク分子量:8000、分子量10万以上の成分:4.0%) 100重量部 ・帯電制御剤 (サリチル酸誘導体の金属塩:具体例No.3) 4重量部 ・離型剤 (ロジンエステルワックス:融点68℃) 18重量部 ・着色剤は実施例1と同じ 上記の材料を実施例1と同様に処理を行ない、以下の体積平均粒径の母体着色 粒子を得た。混練物の分散径は5.0μmであった。 イエロー:8.2(μm)、 マゼンタ:8.4(μm) シアン :8.5(μm)、 ブラック:8.1(μm) 更に、母体着色粒子100重量部に対して、外添加剤として、 ・疎水性シリカ (疎水化度50%、1次粒子径:0.02μm) 0.5重量部 ・疎水性シリカ (疎水化度90%、1次粒子径:0.2μm)1.5重量部 をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各々のトナーを作成した。
リコー製マイリコピーM−5の改造機にセットし、現像
ローラー上のトナー層の特性評価を行った。また、各評
価を実施例1と同様に行った。トナーの構成、各特性及
び評価結果を表1、表2、表3に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】 なお、上記表1、表2、表3に示す各特性の測定値、及
び評価は、以下の方法によった。
【0059】(各種特性の測定方法) (ベルト上のオイルの塗布量B(mg/A4サイズ当
り))定着オイルを含浸させたローラーを定着ベルトに
当接させ、A−4サイズのPPC用紙(リコー製タイプ
6000−70W)を100枚通紙させ、該ローラーの
重量変化から、ベルト上のオイルの塗布量B(mg/A
4サイズ当り)を算出した。
【0060】(ワックスの融点)示差熱分析装置(Riga
ku THERMO FLEX TG8110型(理学電機製))により、昇
温速度10℃/minの条件で測定し、発吸熱曲線の主
体極大ピークを融点とした。
【0061】(ワックスのトナー中における平均分散径
C(μm))トナーの溶融混練後のサンプルを、透過型
電子顕微鏡を用いて、倍率10万倍での視野におけるワ
ックスの分散粒径(長軸と短軸の平均値)を、50点測
定し、その平均値を平均分散径Cとした。
【0062】(1/2流出開始温度)高架式フローテス
ター CTF-500(島津製作所製)を用い、ダイス細孔の
径1mm、加圧20kg/cm、昇温速度6℃/mi
nの条件で1cmの試料を溶融流出させたときの流出
開始点から流出終了点の高さの1/2に相当する温度を
測定した。
【0063】最大ピーク分子量、分子量10万以上の成
分量 最大ピーク分子量、分子量10万以上の成分量は、GP
C(ゲル浸透クロマトグラフィー)により以下のように
測定した。40℃のヒートチャンバー内でカラムを安定
させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを
毎分1mlの流速で流し、試料濃度として0.05〜
0.6%に調整したトナー母体のTHF試料溶液を20
0μl注入して測定した。THF試料溶液は注入前に
0.45μmの液体クロマトグラフィー用フィルター
で、THF不溶成分を除去した。トナーの試料の分子量
測定にあたっては、試料の有する分子量分布を単分散ポ
リスチレン標準試料により作成された検量線の対数値と
カウント数との関係から算出した。検量線作成用の標準
ポリスチレン試料としては、検量線作成用の標準ポリス
チレン試料としては、例えば、PressureChemical Co.あ
るいは、東洋ソーダ工業社製の分子量が6×102
2.1×103、4×103、1.75×104、5.1
×104、1.1×105、3.9×105、8.6×1
5、2×106、4.48×106のものを用い、10
点の標準ポリスチレン試料を用いた。また検出器にはR
I(屈折率)検出器を用いた。
【0064】(各種品質特性の測定方法)品質特性測定
は以下の通りに行なった。なお、以下〜の特性評価
は、図1に示すベルト定着を以下の条件にて実施した。
【0065】ベルト張力:1.5kg/片、 ベルト速度:170mm/sec、 定着ニップ幅:10mm、 定着ローラー:(ローラー径:φ38、表面材質と硬
度:シリコン発砲体で約30度(アスカーC硬度) 加圧ローラー:(ローラー径:φ50、表面材質と硬
度:PFAチューブ+シリコンゴム 厚み1mmで約75度(アスカーC硬度)、芯金径:φ4
8(鉄、肉厚1mm) 加熱ローラー:(ローラー径:φ30、(アルミ、肉厚
2mm)) 定着ベルト :(ベルト径:φ60、基体:約40μm
厚のニッケル、離型層:約150μmのシリコンゴム、
ベルト幅310mm)
【0066】オフセット未発生温度範囲 リコー製カラー複写機プリテール550を用いて、転写
紙(リコー製タイプ6000−70W)に、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの単色及び中間色として、
レッド、ブルー、グリーンから成るベタ画像を単色で、
1.0±0.1mg/cmのトナーが現像されるよう
に調整を行ない、図1に示したベルト定着装置を前記記
載の条件にて、定着ベルトの温度が可変となるように調
整を行なって、オフセットの発生しない温度を測定し
た。
【0067】光沢度 上記単色画像サンプルにおいて、定着ベルト表面温度が
160℃の時のサンプルの光沢度を、グロスメーター
(日本電色工業株式会社製)により、入射角度60°で
計測した。この光沢度は、値の高い程光沢感が出て、一
般にフルカラーのコピー画像としては、10〜30%の
光沢が好ましい。
【0068】ヘイズ度 上記単色画像サンプルを、転写紙としてリコー製のOH
Pシート(タイプPPC−DX)を用い、定着ベルト表
面温度が160℃の時のサンプルのヘイズ度を、直読ヘ
イズ度コンピューターHGM−2DP型(スガ試験機株
式会社製)により測定した。このヘイズ度は、曇り度と
も言われ、トナーの透明性を示す尺度として測定され、
値の低いほど透明性が高く、OHPシートを用いた場合
の発色性が良好なものとなる。また、良好な発色性を示
すヘイズ度の値は、30%以下が好ましく、特に20%
以下がより好ましい。
【0069】現像ローラー上トナー特性 (評価装置)図2に示す現像装置に一成分現像用トナー
を供給してトナー特性を評価した。図2において、1は
潜像担持体(ベルト感光体)、2は現像ローラー、2−
1は芯金、2−2は樹脂コート層、3はトナー供給部
材、4は現像剤塗布ブレード、5はアジテーター及び6
は現像領域である。
【0070】−1 帯電量及びトナー付着量 出口側にフィルター層を具備したファラデーケージを介
して、現像ローラー上のトナーを吸引し、ファラデーケ
ージ内にトラップされたトナーの比電荷を測定する吸引
法比電荷測定装置により、帯電量の測定を行なった。ま
た、同時にトラップされたトナーの重量と、吸引された
現像ローラーの面積との関係から、トナー付着量を算出
した。また、これらの特性の適正な値は、現像ローラー
と感光体の線速(比)等で異なるが、現像ローラーの長
期攪拌により、現像されるトナー量が安定化することか
ら多数枚のプリント後が好ましく、一般には以下の値と
される。 帯電量 絶対値で10〜25(μc/g) 付着量 0.4〜1.2(mg/cm) −2 トナー薄層性 現像ローラー上トナーの薄層性は目視による観察を行な
った。また、現像ローラーの長期攪拌後に現像ユニット
を分解し、トナーを除去後、現像ローラー上のトナーの
フィルミング状態、現像剤塗布ブレードへのトナーの固
着状態を目視により観察した。
【0071】
【発明の効果】ベルト定着装置に塗布するオイル量と、
トナー中に含有するワックス量を適正化し、また、トナ
ー中のワックスの平均分散径、結着樹脂の分子量を特定
することにより、必要な定着特性及び、長期の使用にお
いても安定した画像を維持出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト定着の一例を示す模式図
【図2】本発明のトナーを使用するのに有用な現像装置
の一例を示す現像ローラー部を中心とした様式断面図。
【符号の説明】
R1 着ローラー R2 加圧ローラー R3 加熱ローラー R4 オイル塗布ローラー B 定着ベルト T 未定着トナー画像 P プリントシート S 温度センサー G ガイド H 加熱源 1 潜像担持体(ベルト感光体) 2 現像ローラー 金属材質のローラー 2−1 芯金 2−2 樹脂コート層 3 トナー供給部材 4 現像剤塗布ブレード 5 アジテータ 6 現像領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 桂子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 朝比奈 安雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岩本 康敬 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 渡辺 和人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA21 CA08 CA14 DA06 EA03 EA06 FB01 2H033 AA09 AA23 BA46 BA58 BE03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体により加熱されるベルト状伝熱媒
    体に、未定着トナーの像を担持した記録媒体を圧接する
    ことにより、該記録媒体上の未定着トナー像を定着させ
    ることにより画像を形成する画像形成方法において、 該トナーとして、少なくとも結着樹脂を含むとともに融
    点50〜140℃のワックスを含有するか又は含有しな
    いトナーを用い、かつ、該ベルト状伝熱媒体にはオイル
    を塗布するか又は塗布しないことからなり、 さらに、該トナー中の結着樹脂100重量部に対するワ
    ックスの含有量をA(重量部)、該ベルト状伝熱媒体へ
    のオイル塗布量をB(mg/A4サイズ当り)としたと
    きに、以下の関係式を満足するように、該ワックスの塗
    布がなされていることを特徴とする画像形成方法。 0≦A≦15 0≦B≦4 0.5≦0.2×A+B≦4.0
  2. 【請求項2】 ワックスとして、該ワックスの平均分散
    径をC(μm)としたときに、以下の関係式が成り立つ
    ものを含有するトナーを使用することを特徴とする請求
    項1記載の画像形成方法。 C≦3 1≦A×C≦10
  3. 【請求項3】 結着樹脂として、少なくとも分子量分布
    の最大ピークが、分子量6000〜10000の範囲で
    あり、かつ分子量10万以上の成分が3.5〜8%の範
    囲であるものを含有するトナーを用いることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008310354A (ja) * 2008-08-08 2008-12-25 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナー及びそれを含有する現像剤並びに画像形成方法と画像形成装置
JP2017015769A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、プログラムおよび画像形成方法

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