JP2001194554A - 光コネクタ用変換スリーブ - Google Patents

光コネクタ用変換スリーブ

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JP2001194554A JP2000005371A JP2000005371A JP2001194554A JP 2001194554 A JP2001194554 A JP 2001194554A JP 2000005371 A JP2000005371 A JP 2000005371A JP 2000005371 A JP2000005371 A JP 2000005371A JP 2001194554 A JP2001194554 A JP 2001194554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異径フェルールの軸ずれが僅かであって、一定
の力で各フェルールを保持できる、成形が容易で安価な
光コネクタ用変換スリーブを提供する。 【解決手段】本発明による光コネクタ用変換スリーブ1
は、小径スリーブ部10および大径スリーブ部20が、
フランジ部30を挟んで一体成形されると共に、各スリ
ーブ部10,20が、弾性を有する材料からなり、各々
の内径面10a,20aがフェルール接合面側から開口
部に向けて徐々に狭くなるテーパー形状を有し、かつ、
各スリーブ部10,20のそれぞれ2箇所にスリット1
0b,20bが形成された構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェルール径の異
なる光コネクタ同志を接続する際に用いる変換スリーブ
に関し、特に、各フェルールの中心軸を確実に一致させ
ると共に、一定の力で各フェルールを保持できる製造の
容易な光コネクタ用変換スリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光コネクタ用変換スリーブとして
は、例えば、特開平9−90169号公報、特開平10
−311923号公報等で公知のものがある。
【0003】前者の公報に記載されたスリーブ(スリー
ブホルダ)は、弾性を有する合成樹脂からなり、各フェ
ルールが内嵌する内径面に段差が設けられたことを特徴
とするものである。これにより、異径フェルールを繰り
返し密に整合保持できるスリーブが、容易にして安価に
製造される。
【0004】また、後者の公報に記載されたスリーブ
は、ガラス遷移領域を有する非晶質合金からなり、円筒
体の内周面の3箇所に長手方向全長に亘って形成された
断面半円形形の凸部を有し、かつ、長手方向にスリット
が形成されたことを特徴とするものである。これによ
り、フェルール同士を正確に突き合わせ整列して保持で
きるスリーブが、量産性良く安価に製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の光コネクタ用変換スリーブにおいては、精
密な形状を要するため、例えば、金属加工により製造し
た場合には、非常に高価になってしまうという欠点があ
った。また、合成樹脂等で成形した場合には、合成樹脂
等を高精度に成形することが困難であって寸法のバラツ
キが大きくなってしまうため、軸ずれを最少にし、か
つ、フェルールを保持する力(以下、挿抜力とする)を
規定の値にすることが難しいという問題があった。
【0006】さらに、スリーブにスリットを形成する場
合には、異径フェルールの各中心軸が一致し難いという
欠点もあった。具体的には、従来、各スリーブの任意の
1箇所にスリットが形成されるため、挿入されたフェル
ールは、スリットに対向するスリーブの内壁面に押し付
けられるようになる。このため、フェルールの中心軸の
位置がフェルール径の誤差に応じて変化してしまい、異
径フェルールの各中心軸がずれ易くなってしまうのであ
る。
【0007】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、小径フェルールの中心軸と大径フェルールの中心
軸との軸ずれが僅かであり、かつ、小径および大径の各
スリーブ部に対するフェルールの挿抜力が一定であっ
て、成形が容易で安価な光コネクタ用変換スリーブを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、外径が異なるフェルールの先端を互いに接
合させて保持する光コネクタ用変換スリーブにおいて、
弾性を有する材料を用いて形成され、小径フェルールが
挿入される内孔を有すると共に、該内孔は、フェルール
接合面近傍の内径が小径フェルールの外径に略一致し、
小径フェルールの挿入される開口部に向けて前記内径が
徐々に小さくなるテーパー形状とされ、かつ、前記開口
部から長手方向に伸延する少なくとも2つのスリットが
形成された小径スリーブ部と、弾性を有する材料を用い
て形成され、大径フェルールが挿入される内孔を有する
と共に、該内孔は、フェルール接合面近傍の内径が大径
フェルールの外径に略一致し、大径フェルールの挿入さ
れる開口部に向けて前記内径が徐々に小さくなるテーパ
ー形状とされ、かつ、前記開口部から長手方向に伸延す
る少なくとも2つのスリットが形成された大径スリーブ
部と、を備え、それら小径スリーブ部および大径スリー
ブ部が、長手方向の各中心軸を一致させて配置される構
成としたものである。
【0009】かかる構成では、小径スリーブ部および大
径スリーブ部が、弾性を有する材料からなり、テーパー
形状の内孔を備えるようにしたことで、各スリーブ部の
弾性力による押圧力によって、挿入されるフェルールが
一定の挿抜力で保持されるようになる。また、各スリー
ブ部に2つ以上のスリットを形成したことで、異径フェ
ルールの挿入を容易にすると共に、各フェルールの中心
軸を確実に一致させることができるようになる。さら
に、各スリットは、フェルール挿入時等において、内孔
内に閉じ込められた空気を外部に排出する経路にもなる
ため、異径フェルールの着脱が容易なものとなる。
【0010】また、上記の光コネクタ用変換スリーブの
具体的な構成として、小径スリーブ部および大径スリー
ブ部が、熱硬化性材料を用いて一体成形されるようにし
てもよい。
【0011】さらに、上記の光コネクタ用変換スリーブ
については、小径スリーブ部に形成される各スリット
が、大径スリーブ部に形成される各スリットに対してず
らして配置されるのが好ましい。
【0012】かかる構成では、小径スリーブ部の各スリ
ットが、大径スリーブ部の延長線上に位置しなくなるた
め、フェルール接合面付近における本変換スリーブの強
度が増加するようになる。
【0013】加えて、前述した光コネクタ用変換スリー
ブは、フェルール接合面の近傍に位置する内孔から外部
に貫通する少なくとも1つの貫通孔を備えて構成される
ようにしてもよい。
【0014】かかる構成では、フェルール挿入時におい
て、フェルール接合面近傍の内孔内に閉じ込められた空
気が貫通孔を通して外部に排出されるようになり、空気
混入による接合不良がより確実に回避されるようにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、第1の実施形態にかかる光
コネクタ用変換スリーブの構造図である。また、図2
は、本光コネクタ用変換スリーブの外観を示す斜視図で
ある。なお、図1(A)は図2のA方向から見た上面図
であり、図1(B)は図2のB方向から見た正面図であ
り、図1(C)および(D)は図2のC方向およびD方
向からそれぞれ見た側面図である。
【0016】各図において、本光コネクタ用変換スリー
ブ1は、小径スリーブ部10、大径スリーブ部20およ
びフランジ部30を有し、該各部が、例えばエポキシ樹
脂等の弾性を有する熱硬化性材料を用いて一体成形され
ている。
【0017】小径スリーブ部10は、図3の光コネクタ
を接続した状態の断面図に示すように、相対的に小さな
径を有するフェルールF1が開口部から挿入され、該小
径フェルールF1を所定の位置で保持する構造を持つ。
具体的には、フェルールF1を保持する内孔となる内径
面10aについて、その内径がフランジ部側から開口部
側に向けて(図1(A)では右側から左側に向けて)徐
々に小さくなるテーパー形状とされる。また、2本のス
リット10bが長手方向に形成されていて、ここでは、
例えば図1(C)に示すように、各スリット10bが小
径スリーブ部10の上下方向の対向する位置にそれぞれ
設けられるものとする。なお、上記内径面10aおよび
スリット10bの具体的な形状については後述する。
【0018】大径スリーブ部20は、前述の図3に示し
たように、相対的に大きな径を有するフェルールF2が
開口部から挿入され、該大径フェルールF2を所定の位
置で保持する構造を持つ。具体的には、フェルールF2
を保持する内孔となる内径面20aについて、その内径
がフランジ部側から開口部側に向けて(図1(A)では
左側から右側に向けて)徐々に小さくなるテーパー形状
とされる。また、2本のスリット20bが長手方向に形
成されていて、ここでは、例えば図1(D)に示すよう
に、各スリット20bが大径スリーブ部20の左右方向
の対向する位置にそれぞれ設けられるものとする。この
大径スリーブ部20の各スリット20bは、小径スリー
ブ部10の各スリット10bに対してずれるように、す
なわち、小径スリーブ部10の各スリット10bの延長
線上に大径スリーブ部20の各スリット20bが位置し
ないように形成されるのが望ましい。具体的には、図1
および図2に示したように、各スリーブ部10,20の
各々のスリット10b,20bの配置方向を直交させる
のがよい。このようにすることで、本スリーブ1のフラ
ンジ部30付近における強度を増加させることができ
る。なお、上記内径面20aおよびスリット20bの具
体的な形状については後述する。
【0019】フランジ部30は、小径スリーブ部10と
大径スリーブ部20の間に位置し、図示しない光コネク
タ変換用アダプタのハウジング等に固定される。ここ
で、例えば、MU形光コネクタおよびSC形光コネクタ
を互いに接続するアダプタに用いられる場合の変換スリ
ーブ(MU/SC変換スリーブ)の具体的な構造(形
状)を詳しく説明する。
【0020】一般的なMU形光コネクタのフェルール径
は1.249mmあり、SC形光コネクタのフェルール
径は2.499mmある。このため、小径スリーブ部1
0の内径面10aのテーパ形状は、例えば、フランジ部
30側の端部付近の直径φ10(図1(B)参照)を1.
249±0.0005mmとし、開口部側の端部付近の
直径φ10’を1.225±0.001mm等とする。こ
こでは、内径面10aが最大直径φ10となる部分から最
小直径φ10’となる部分までの間の長さL10を約3.0
mmとしている。また、大径スリーブ部20の内径面2
0aのテーパ形状は、例えば、フランジ部30側の端部
付近の直径φ20(図1(A)参照)を2.499±0.
0005mmとし、開口部側の端部付近の直径φ20’を
2.470±0.002mm等とする。ここでは、内径
面20aが最大直径φ20となる部分から最小直径φ20
となる部分までの間の長さL20を約4.7mmとしてい
る。
【0021】また、小径スリーブ部10の各スリット1
0bおよび大径スリーブ部20の各スリット20bの形
状は、例えば、所要の幅(例えば0.5mm等)で長手
方向に延びる切り込みとし、その先端部分にはR部が設
けてある。なお、各スリットの深さ(長手方向の長さ)
は、対応する各スリーブ部の中央部分よりもフランジ部
30側に達する長さとするのが望ましく、さらには、図
1および図2に示したように、フランジ部30近傍まで
達するように形成するのがより好ましい。
【0022】上記の一例では、MU/SC変換スリーブ
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、MU形光コネクタおよびFC形光コネ
クタ用の変換スリーブ(MU/FC変換スリーブ)など
に本発明を適用することが可能である。
【0023】上記のような構造の光コネクタ用変換スリ
ーブでは、弾性を有する熱硬化性材料を用いて各部が一
体成形されると共に、小径スリーブ部10および大径ス
リーブ部20の各内径面10a,20aがテーパー形状
に形成されるため、各スリーブ部10,20の弾性力に
よる押圧力により、挿入されるフェルールについて一定
の挿抜力が得られるようになる。例えば、前述のMU/
SC変換スリーブの場合には、MU形光コネクタ側の挿
抜力を1.0〜2.5Nの範囲で一定にすることがで
き、また、SC形光コネクタ側の挿抜力を2.0〜5.
9Nの範囲で一定にすることができる。
【0024】また、各スリーブ部10,20には、それ
ぞれ2箇所にスリット10b,20bが設けてあるの
で、各々の開口部が狭くなっていてもフェルールを容易
に挿入することができると共に、従来のように1箇所だ
けにスリットを設けた場合と比較して、異径フェルール
の各中心軸が一致し易くなる。すなわち、スリットが1
箇所だけの場合、スリーブ部に挿入されたフェルールに
対して、スリットに対向する内壁面に押し付けるように
スリーブ部の弾性力が作用するため、フェルールの中心
軸の位置がフェルール径の誤差に応じて概ねスリット方
向へ変化してしまう。一方、本実施形態のように両サイ
ドにスリットを設けた場合には、スリーブ部に挿入され
たフェルールに対して、スリーブ部の中心軸にフェルー
ルが来るように弾性力が作用するため、スリーブ部およ
びフェルールの各中心軸が、フェルール径の誤差に関係
なく略一致するようになる。したがって、上述の図3に
示したように、異径フェルールF1,F2内の各光ファ
イバーが、フェルール接合面において確実に一致するよ
うになる。
【0025】さらに、各スリット10b,20bは、フ
ェルール挿入時の空気抵抗を低減させる役割も持つ。す
なわち、小径スリーブ部10および大径スリーブ部20
の両方にフェルールF1,F2が挿入される時には、各
スリーブ部の内径面10a,20aと各フェルールF
1,F2の先端面で囲まれた領域に空気が閉じ込められ
ることになるが、その空気は各スリット10b,20b
を通って外部に抜けるようになる。このため、挿入時の
空気抵抗が低減して光コネクタの取り付けが容易になる
と同時に、異径フェルール間を確実に接合させることが
可能になる。もちろん、各フェルールを抜き取る時に
も、各スリット10b,20bから各スリーブ部内に空
気が流れ込むため、光コネクタの取り外しが容易にな
る。
【0026】上記のように第1の実施形態によれば、フ
ェルールの軸ずれや空気の混入による接合不良の可能性
が低くなるため、異径フェルール接続時の光損失を大幅
に低減することができる。また、本変換スリーブ1は、
熱硬化性材料を使用し、各スリットをも含めて一体成形
されるため、低コストで製造することが可能である。さ
らに、各スリーブ部10,20をスリットの入ったテー
パー形状としたことで、フェルールに対する挿抜力の設
計自由度を向上させることもできる。加えて、小径側の
各スリット10bと大径側の各スリット20bの配置方
向を直交させれば、フランジ部30付近で十分な強度を
確保することが可能になる。
【0027】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図4は、第2実施形態にかかる光コネクタ用変
換スリーブの構造図である。ただし、(A)は上面図、
(B)は正面図、(C)および(D)は側面図である。
また、第1の実施形態の構成と同一の部分には同一の符
号が付してある。
【0028】図4において、本光コネクタ用変換スリー
ブ1’は、上述の図1に示した第1の実施形態につい
て、空気逃し穴40をフランジ部30に形成したもので
ある。上記以外の他の部分の構造については第1の実施
形態の場合と同様であるため説明を省略する。
【0029】空気逃し穴40は、例えば、フランジ部3
0の左右2箇所に形成された各凹部の側面から各フェル
ールの接合部となる中心部分に向けてそれぞれ形成され
た貫通孔である。ここでは、フランジ部30の左右2箇
所に空気逃し穴40を設けるようにしたが、この空気逃
し穴は、1つ若しくは3つ以上設けるようにしてもよ
く、また、その配置も各フェルールの接合部付近に貫通
するような場所であれば、任意の位置に形成することが
可能である。
【0030】上記のような構造の変換スリーブ1’で
は、異径フェルールの挿入時に接合面近傍に閉じ込めら
れる空気が、2箇所の空気逃し穴40を通って外部に抜
けるようになるため、空気混入による接合不良をより確
実に回避できるようになる。また、光コネクタの着脱も
さらに容易に行うことが可能になる。
【0031】なお、上述の第1および第2の実施形態で
は、小径スリーブ部10および大径スリーブ部20の各
内径面10a,20aについて、長手方向のほぼ全長に
亘ってテーパー形状となるようにしたが、本発明はこれ
に限らず、例えば図5の正面図に示すように、各スリー
ブ部10,20について開口部から中央付近までの間の
部分をテーパー形状とし、中央付近からフランジ部30
側の部分については内径が一定になるような形状として
もよい。なお、図5の一例では、各スリット10b,2
0bがテーパー部分に対応した深さまで形成される場合
を示した。この場合には、各スリーブ部のスリット10
b,20bの配置方向をずらさなくても、フランジ部3
0付近の強度は十分に確保される。ただし、上述したよ
うに挿入時の空気抵抗の低減効果を考慮すれば、各スリ
ット10b,20bはフランジ部30近傍まで伸ばした
方が望ましく、その際には、各スリーブ部のスリット配
置方向をずらしてフランジ部30付近の強度を確保する
のが好ましい。
【0032】また、各スリット10b,20bの形状
は、上述したような等幅の形状に限定されるものではな
く、例えば、図6の正面図に示すように、スリットの先
端部分を円形にした形状等も可能である。このような形
状とすることで、フェルール挿入時の空気抵抗がより軽
減されるようになる。
【0033】さらに、小径スリーブ部10と大径スリー
ブ部20の間にフランジ部30を形成する構造を示した
が、例えば、図7の構造図に示すように、フランジ部3
0に相当する部分を省略した構造としても構わない。図
7の構造例では、小径および大径の各スリーブ部10,
20が一体成形され、図7(A)の1点鎖線で示したよ
うに、各スリーブ部10,20の境界部分に位置するフ
ェルール接合面まで、各フェルールF1,F2が挿入さ
れるような構造となる。
【0034】加えて、熱硬化性材料を用いるものとして
説明を行ったが、本発明はこれに限らず、弾性を有する
公知の材料を使用することが可能であり、例えば熱可塑
性材料、金属等であっても構わない。ただし、一体成形
による製造の容易さを考慮すると、エポキシ樹脂等の熱
硬化性材料が最適である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光コネク
タ用変換スリーブは、小径スリーブ部および大径スリー
ブ部が、弾性を有する材料を用い、内孔をテーパー形状
とし、かつ、2箇所にスリットを形成した構造とされた
ことで、フェルールの軸ずれや空気の混入による接合不
良を回避して一定の挿抜力を得ることができるため、異
径フェルール接続時の光損失を大幅に低減することが可
能であり、挿抜力の設計自由度も向上できる。
【0036】また、フェルール接合面の近傍に位置する
内孔から外部に向けて少なくとも1つの貫通孔を設けれ
ば、フェルール挿入時における接合面近傍の空気が外部
に抜けるようになるため、空気混入による接合不良をよ
り確実に回避できると共に、光コネクタの着脱もさらに
容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光コネクタ用変換スリ
ーブを示す構造図である。
【図2】同上第1実施形態の外観を示す斜視図である。
【図3】同上第1実施形態について異径フェルール挿入
時の接合状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の光コネクタ用変換スリ
ーブを示す構造図である。
【図5】本発明による各スリーブ部の他のテーパー形状
の一例を示す図である。
【図6】本発明による各スリーブ部の他のスリット形状
の一例を示す図である。
【図7】第1実施形態の変形例としてフランジ部を省略
した場合の一例を示す構造図である。
【符号の説明】
1,1’…光コネクタ用変換スリーブ 10…小径スリーブ部 20…大径スリーブ部 10a,20a…内径面 10b,20b…スリット 30…フランジ部 40…空気逃し穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 幹也 埼玉県大宮市宮前町821番地 株式会社日 新化成内 (72)発明者 吉浦 孝 埼玉県大宮市宮前町821番地 株式会社日 新化成内 (72)発明者 首藤 義人 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 佐藤 弘次 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 住田 真 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 東野 俊一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H036 MA05 NA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径が異なるフェルールの先端を互いに接
    合させて保持する光コネクタ用変換スリーブにおいて、 弾性を有する材料を用いて形成され、小径フェルールが
    挿入される内孔を有すると共に、該内孔は、フェルール
    接合面近傍の内径が前記小径フェルールの外径に略一致
    し、前記小径フェルールの挿入される開口部に向けて前
    記内径が徐々に小さくなるテーパー形状とされ、かつ、
    前記開口部から長手方向に伸延する少なくとも2つのス
    リットが形成された小径スリーブ部と、 弾性を有する材料を用いて形成され、大径フェルールが
    挿入される内孔を有すると共に、該内孔は、フェルール
    接合面近傍の内径が前記大径フェルールの外径に略一致
    し、前記大径フェルールの挿入される開口部に向けて前
    記内径が徐々に小さくなるテーパー形状とされ、かつ、
    前記開口部から長手方向に伸延する少なくとも2つのス
    リットが形成された大径スリーブ部と、 を備え、前記小径スリーブ部および前記大径スリーブ部
    が、長手方向の各中心軸を一致させて配置される構成と
    したことを特徴とする光コネクタ用変換スリーブ。
  2. 【請求項2】前記小径スリーブ部および前記大径スリー
    ブ部が、熱硬化性材料を用いて一体成形されることを特
    徴とする請求項1に記載の光コネクタ用変換スリーブ。
  3. 【請求項3】前記小径スリーブ部に形成される各スリッ
    トが、前記大径スリーブ部に形成される各スリットに対
    してずらして配置されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光コネクタ用変換スリーブ。
  4. 【請求項4】前記フェルール接合面の近傍に位置する前
    記内孔から外部に貫通する少なくとも1つの貫通孔を備
    えて構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載の光コネクタ用変換スリーブ。
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Cited By (5)

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