JP2001194320A - 表面状態測定装置及び方法 - Google Patents

表面状態測定装置及び方法

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JP2001194320A
JP2001194320A JP2000000964A JP2000000964A JP2001194320A JP 2001194320 A JP2001194320 A JP 2001194320A JP 2000000964 A JP2000000964 A JP 2000000964A JP 2000000964 A JP2000000964 A JP 2000000964A JP 2001194320 A JP2001194320 A JP 2001194320A
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Haruo Yoshida
春雄 吉田
Hiroaki Endo
礼暁 遠藤
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • H01L22/20Sequence of activities consisting of a plurality of measurements, corrections, marking or sorting steps
    • H01L22/26Acting in response to an ongoing measurement without interruption of processing, e.g. endpoint detection, in-situ thickness measurement

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程全体のスループットに悪影響を与えるこ
となく、半導体ウェハの周縁の傾斜部の適切な位置に適
切な角度で赤外線を入射しうる表面状態測定装置及び方
法を提供する。 【解決手段】 被測定基板12の内部に赤外線を導入す
る入射光学系16と、被測定基板の内部を多重反射した
後に出射される赤外線を検出する検出光学系30と、検
出光学系により検出された赤外線に基づき、被測定基板
表面の状態を測定する表面状態測定手段38と、被測定
基板の位置を光学的に検出する位置検出手段17と、位
置検出手段により検出された被測定基板の位置に応じ
て、被測定基板に赤外線が入射される位置及び角度を制
御する制御手段28とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線分光法によ
り半導体基板の表面状態を製造現場においてその場測定
(in-situ monitoring)する表面状態測定装置及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハの表面状態は、半導体装置
の製造現場における様々な要請により的確に把握するこ
とが望まれている。
【0003】例えば、DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)などのメモリデバイスやロジックデバイスな
どの半導体集積回路の分野では、素子の集積度が向上す
るにつれて製造時のゲート絶縁膜の膜厚が薄くなり、M
OS(Metal Oxide Semiconductor)FET(Field Eff
ect Transistor)の動作中の電界(約4×106V/c
m)を絶縁する機能のマージンが少ない設計となってい
る。ここで、ゲート絶縁膜は一般に熱酸化法により形成
されるが、熱酸化法によりゲート絶縁膜を形成する際に
金属汚染、化学汚染、有機汚染などの表面汚染が存在す
ると、形成されるゲート絶縁膜の絶縁破壊を誘発する虞
がある。有機汚染についてはゲート絶縁膜の形成後に付
着した場合にも絶縁性の劣化をもたらすことが知られて
いる。したがって、所望値の絶縁耐圧を有するゲート絶
縁膜を形成するためには、半導体ウェハの表面状態を管
理することがきわめて重要となる。
【0004】また、素子構造を形成するためのパターニ
ング工程には、プラズマエッチング技術が広く用いられ
ている。プラズマエッチングの過程は、気相から輸送さ
れるラジカルなイオンなどのインフラックスと、半導体
ウェハ表面からのアウトフラックスの吸着、反応及び脱
離過程との間のダイナミックなバランスによって決定さ
れている。したがって、プラズマエッチングプロセスに
おいて、半導体ウェハ表面における吸着状態、化学結合
状態、反応層の構造や厚みなどを知ることは最適なプラ
ズマエッチング条件の設定やプラズマエッチングの終点
検出のための設定を行ううえで有効である。
【0005】また、近年の半導体装置では素子の微細化
とデバイスの三次元化が進行しており、微細領域或いは
急峻な段差部への洗浄溶液の侵入や置換が困難となって
いるため、微細化が更に進む今後の展望としてドライ洗
浄技術が注目されている。例えば、半導体ウェハ上の有
機物に起因する付着物の除去にはオゾン或いは紫外線励
起した酸素との反応が有効である。酸素分子は242n
m以下の波長の光で原子状態酸素に分解する。原子状態
酸素によって付着有機物は酸化され、蒸気圧の高いH2
O、O2、CO、CO2などに分解される。また、紫外線
照射により、C−C、C−H、C−Oなどの有機物の結
合を解離することができる。したがって、半導体ウェハ
表面の状態を知ることは、ドライ洗浄を行う際の最適な
照射光の光量、波長、酸素量などのパラメータを制御す
るうえでもきわめて重要である。
【0006】また、半導体ウェハの表面に形成される自
然酸化膜は、膜厚等の制御が不可能なためデバイスに利
用することはできない。このため、デバイスを構築する
際には、この自然酸化膜を除去した後、半導体ウェハの
表面を安定化するために表面のシリコンの結合手を水素
により終端しておくことが好ましい。これは、500℃
程度の比較的低温で水素を脱離できるためと、それに続
くプロセスへの影響が比較的少ないためである。UVオ
ゾン洗浄と弗酸エッチングされた半導体ウェハ表面のシ
リコン原子はほとんどが水素により終端され、Si=H
2、Si−Hが形成される。したがって、半導体ウェハ
表面の水素終端の状態や水素終端除去の温度依存性など
を測定できれば、半導体プロセスのスタート時における
半導体ウェハ表面の状態を適切に保つことができ、より
高品質、高歩留りが期待できる。
【0007】このように、半導体装置の製造プロセスに
おいては、半導体ウェハの表面状態を知ることはきわめ
て重要であり、従来においても種々の測定方法が提案さ
れ、一部で実用化されている。
【0008】赤外線を用いた半導体ウェハ内部の多重反
射による表面状態を測定する技術としては、例えば米国
のパーキン・エルマー(Perkin-Elmer)社などから専用
のFT−IR(Fourier Transform - Infrared Radiati
on spectroscopy、赤外フーリエ分光)装置として販売
されている。また、その応用範囲を広げるために、例え
ば英国のグラスビー(Graseby Specac Limited)社など
から多様なアクセサリーが販売されている。
【0009】このような装置を用いた従来の表面状態測
定方法は、例えば図12(a)に示すように被測定基板
102を例えば40mm×10mmの短冊状に切断し、
赤外光源104から発せられた赤外線を被測定基板10
2を透過させて基板表面の状態を測定し、或いは、例え
ば図12(b)に示すように端部をテーパ状に加工した
被測定基板102の端面から赤外線を入射して基板内部
で多重反射させることにより基板の表面状態を測定し、
或いは、例えば図12(c)に示すように被測定基板1
02の上部に配されたプリズム106を介して基板内部
に赤外線を入射して基板内部で多重反射させることによ
り基板の表面状態を測定するものであった。
【0010】基板内部に赤外線を入射して内部多重反射
させることにより基板の表面状態を測定する基本原理
は、基板表面で光線が反射するときに滲み出る光(エヴ
ァネッセント光)の周波数成分が基板表面の有機汚染物
質の分子振動周波数と一致していると共鳴吸収されるの
で、そのスペクトルを測定することにより有機汚染物質
の種類と量が特定できることによる。また、内部多重反
射しながら基板表面の有機汚染物質の情報を煮詰めてい
く(信号対雑音比(S/N比)を向上させる)作用もあ
る。
【0011】しかしながら、これら測定方法は、被測定
対象基板を短冊状に切断するか、基板に追加工するか、
或いは、基板上部にプリズムを配置する必要があり、半
導体装置の製造現場におけるその場測定に使用すること
はできなかった。
【0012】また、半導体ウェハの有機汚染を検出する
測定方法としては、加熱脱離GC/MS(Gas Chromato
graphy/Mass Spectroscopy)、APIMS(Atmospheri
c Pressure Ionization Mass Spectroscopy)、TDS
(Thermal Desorption Spectroscopy)などが知られて
いる。しかしながら、これらの測定方法は、今後展開が
予定される直径300mmを超えるような大型ウェハを
直接観察することができないこと、真空雰囲気が必要な
こと、スループットが悪いこと、などの理由により半導
体装置の製造現場におけるその場測定に使用するには適
していなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の表面状態測定方法は、その測定方法が破壊的な検査で
あるため、半導体装置の製造現場におけるその場測定に
は使用することができず、或いは、大型の半導体ウェハ
を測定するには不向きであり、半導体装置の製造現場に
おけるその場観察や大型ウェハの測定が可能な表面状態
測定装置及び方法が望まれていた。
【0014】かかる観点から、本願発明者らは、ウェハ
表面に付着した有機汚染物質を高感度で検出するため
に、ウェハ多重内部反射フーリエ赤外分光法を用いた有
機汚染検出法をすでに提案している(例えば、特願平1
1−95853号明細書を参照)。ウェハの一端に赤外
光を特定の入射角度で入射すると、赤外光はウェハ内部
を両表面で全反射を繰り返しながら伝搬し、その際ウェ
ハ表面に赤外光が滲み出し(エバネッセント光)、表面
に付着した有機汚染物質により赤外光スペクトルの一部
が吸収される。ウェハの多端から放出されたこの伝搬光
をFT−IRによって分光分析することによってウェハ
表面に付着した有機汚染物質の検出、同定が可能であ
る。この検査法は、GC/MS法などに比べて同等の感
度をもつとともに、測定にリアルタイム性があり、且
つ、簡便で経済的である。
【0015】特願平11−95853号明細書に記載の
表面状態測定方法では、ウェハのオフセット形状を利用
し、ウェハ周縁に設けられた傾斜部よりウェハ内部に赤
外線を導入する構成を採用するので、半導体ウェハ自体
を加工する必要がなく、半導体装置の製造プロセスにお
けるその場測定が可能である。
【0016】ところで、特願平11−95853号明細
書に記載の表面状態測定方法では、半導体ウェハの傾斜
部の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射することが
重要である。傾斜部の適切な位置に適切な角度で赤外線
を入射しないと、ウェハ内部での全反射の回数がばらつ
き、ひいては測定感度がばらつくからである。
【0017】しかしながら、半導体ウェハの周縁の傾斜
部の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射すること
は、事実上困難であった。例えば、半導体ウェハの傾斜
部のうちの一定の傾きの領域を、作業者が測定器を用い
て検出し、その領域に赤外線を導入することも考えられ
るが、これは工程全体のスループットに悪影響を与える
ため実用化には適さない。
【0018】また、半導体ウェハの略全面にわたる有機
汚染、化学汚染を検出するためには、半導体ウェハを回
転させる必要があるが、回転軸にわずかな偏りがあるだ
けで赤外光に対するウェハ周縁の位置がずれてしまう。
半導体ウェハの周縁の位置がずれた場合には、半導体ウ
ェハの位置合わせを再度行うことが必要であるが、工程
全体のスループットを更に悪化させる要因となる。
【0019】そこで、工程全体のスループットに悪影響
を与えることなく、半導体ウェハの傾斜部の適切な位置
に適切な角度で赤外線を入射する技術が待望されてい
た。
【0020】本発明の目的は、工程全体のスループット
に悪影響を与えることなく、半導体ウェハの周縁の傾斜
部の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射しうる表面
状態測定装置及び方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的は、被測
定基板の内部に赤外線を導入する入射光学系と、前記被
測定基板の内部を多重反射した後に出射される赤外線を
検出する検出光学系と、前記検出光学系により検出され
た赤外線に基づき、前記被測定基板表面の状態を測定す
る表面状態測定手段と、前記被測定基板の位置を光学的
に検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検
出された前記被測定基板の位置に応じて、前記被測定基
板に赤外線が入射される位置及び角度を制御する制御手
段とを有することを特徴とする表面状態測定装置により
達成される。これにより、被測定基板の位置ずれを検出
し、被測定基板の位置ずれに応じて赤外光源の位置や角
度を迅速に調整することができるので、工程全体のスル
ープットに悪影響を与えることなく、被測定基板の傾斜
部の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射でき、内部
反射角を適切な角度に制御することができる。従って、
被測定基板内における全反射の回数を適切に制御するこ
とができ、ひいては被測定基板の表面状態を高い精度で
測定することができる。
【0022】また、上記の表面状態測定装置において、
前記制御手段は、前記入射光学系を制御することによ
り、前記被測定基板に赤外線が入射される位置及び角度
を制御することが望ましい。
【0023】また、上記の表面状態測定装置において、
前記制御手段は、前記基板搭載台を制御して前記被測定
基板の位置を調整することにより、前記被測定基板に赤
外線が入射される位置及び角度を制御することが望まし
い。
【0024】また、上記の表面状態測定装置において、
前記位置検出手段は、前記被測定基板の周縁部の上方に
設けられ、前記被測定基板の周縁部に第1の光を入射す
る第1の光源と、前記被測定基板の周縁部を挟んで前記
第1の光源に対向して設けられ、前記第1の光を受光す
る第1の光検出器とを有し、前記第1の光検出器により
検出された光の位置に基づいて前記被測定基板の水平方
向の位置を検出することが望ましい。
【0025】また、上記の表面状態測定装置において、
前記位置検出手段は、前記被測定基板の前記周縁部に第
2の光を入射する第2の光源と、前記周縁部で反射され
た前記第2の光を受光する第2の光検出器とを有し、前
記第2の光検出器により検出された光の位置に基づいて
前記被測定基板の垂直方向の位置を検出することが望ま
しい。
【0026】また、上記の表面状態測定装置において、
前記第1の光源及び/又は前記第2の光源は、前記被測
定基板に赤外線が入射される位置を含む領域に前記第1
の光及び/又は前記第2の光を走査することが望まし
い。
【0027】また、上記の表面状態測定装置において、
前記第1の光源及び/又は前記第2の光源は、前記被測
定基板に赤外線が入射される位置の近傍に前記第1の光
及び/又は前記第2の光を周回するように走査すること
が望ましい。
【0028】また、上記の表面状態測定装置において、
前記位置検出手段は、前記被測定基板の周縁部に沿った
複数の箇所で前記被測定基板の位置を光学的に検出する
ことが望ましい。
【0029】また、上記の表面状態測定装置において、
前記第1の光及び/又は前記第2の光は、赤外線と異な
る波長の光であることが望ましい。
【0030】また、上記の表面状態測定装置において、
前記第1の光検出器及び/又は前記第2の光検出器は、
前記被測定基板の位置を1次元的又は2次元的に検出す
ることが望ましい。
【0031】また、上記目的は、被測定基板の内部に赤
外線を導入し、前記被測定基板の内部で多重反射した後
に出射される赤外線を検出し、検出した赤外線を分析す
ることにより前記被測定基板の表面状態を測定する表面
状態測定方法であって、前記被測定基板の位置を光学的
に検出し、検出された前記被測定基板の位置に応じて、
前記被測定基板に赤外線が入射される位置及び角度を制
御することを特徴とする表面状態測定方法により達成さ
れる。これにより、被測定基板の位置ずれを検出し、被
測定基板の位置ずれに応じて赤外光源の位置や角度を迅
速に調整することができるので、工程全体のスループッ
トに悪影響を与えることなく、被測定基板の傾斜部の適
切な位置に適切な角度で赤外線を入射でき、内部反射角
を適切な角度に制御することができる。従って、被測定
基板内における全反射の回数を適切に制御することがで
き、ひいては被測定基板の表面状態を高い精度で測定す
ることができる。
【0032】また、上記の表面状態測定方法において、
前記被測定基板を回転しつつ複数回の測定を繰り返し、
前記被測定基板の略全面にわたって前記被測定基板の表
面を測定するに際し、各測定に先立って前記被測定基板
の位置を光学的に検出し、検出された前記被測定基板の
位置に応じて前記被測定基板に入射される赤外線の位置
及び角度を制御することが望ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による表面状態測定装置及び方法について図1を
用いて説明する。図1は、本実施形態による表面状態測
定装置を示す概略図である。
【0034】(表面状態測定装置)まず、本実施形態に
よる表面状態測定装置の全体構成について図1を用いて
説明する。
【0035】本実施形態による表面状態測定装置は、図
1に示すように、半導体ウェハ12を載置する基板搭載
台10と、赤外線を発する赤外光源16と、半導体ウェ
ハ12の位置ずれを検出する位置検出手段17と、赤外
光源16の位置や角度を制御する赤外光源制御機構28
と、半導体ウェハ12内部を多重反射した後に被測定基
板12から出射される赤外線を集光して赤外線検出器3
8に入射するための赤外光集光手段30と、赤外線集光
手段30から発せられた赤外線を検出する赤外検出器3
8とを有する。
【0036】位置検出手段17は、2つのレーザ光源1
8、22と、2つのCCD(ChargeCoupled Device)ラ
インセンサ20、24と、演算部26とにより構成され
ている。位置検出手段17は、赤外光源制御手段28に
接続されており、赤外光源制御機構28は、位置検出手
段17により検出された半導体ウェハ12の位置ずれに
応じて赤外光源16の位置や角度を調整するようになっ
ている。
【0037】赤外集光手段30により集光された赤外線
は、分光器36を介して赤外線検出器38に入力される
ようになっている。赤外線検出器38は、制御・解析用
コンピュータ40に接続されており、赤外線検出器38
により得られた検出信号を基にして半導体ウェハ12の
表面状態を解析できるようになっている。制御・解析用
コンピュータ40には表示装置42が接続されており、
制御・解析用コンピュータ40により解析された検出信
号解析結果やデータベース検索結果を表示するようにな
っている。
【0038】本実施形態による表面状態測定装置は、半
導体ウェハ12の位置ずれを検出する位置検出手段17
を設け、位置ずれ検出手段17により検出された位置ず
れに応じて、赤外光源16の位置や角度を調整すること
に主な特徴がある。本実施形態によれば、半導体ウェハ
12の位置ずれに応じて迅速に赤外光源16の位置や角
度を調整することができるので、工程全体のスループッ
トに悪影響を与えることなく、半導体ウェハ12の傾斜
部14の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射するこ
とができる。また、半導体ウェハ12を回転させること
により半導体ウェハ12の周縁の位置がずれた場合であ
っても、半導体ウェハ12の位置ずれに応じて迅速に赤
外光源16の位置や角度を再調整することができる。従
って、工程全体のスループットに悪影響を与えることな
く、半導体ウェハの略全面にわたる有機汚染、化学汚染
を測定することができる。
【0039】以下、本実施形態による表面状態測定装置
の各構成部分について個々に詳述する。なお、測定系の
詳細に関しては、同一出願人による特願平11−958
53号明細書を参照されたい。同明細書に記載される種
々の測定系を本実施形態による表面状態測定装置及び方
法に適用することができる。
【0040】(a) 基板搭載台10 基板搭載台10は、被測定対象である半導体ウェハ12
を搭載することができるものである。
【0041】基板搭載台10には回転機構が付与されて
おり、半導体ウェハ12を回転することができる。半導
体ウェハ12を回転させることにより、半導体ウェハ1
2の略全面にわたる有機汚染、化学汚染の検出を行うこ
とができる。
【0042】(b) 赤外光源16 赤外光源16は、基板搭載台10の周辺部に設けられて
おり、半導体ウェハ12の周縁の傾斜部14に向かっ
て、略平行な赤外線を出射する。
【0043】赤外光源16から出射される赤外線は、半
導体ウェハ12の表面に付着した有機汚染物質等を検出
するプロービング光として機能する。
【0044】赤外光源16の位置や角度は、赤外光源制
御機構28により調整されるようになっている。これに
より、半導体ウェハ12の周縁の傾斜部の適切な位置に
適切な角度で赤外線が入射することとなる。
【0045】(c) 赤外線の入射位置及び入射角 半導体ウェハ12の周縁の傾斜部の適切な位置に適切な
角度で赤外線を入射することの意義を以下に詳述する。
【0046】半導体ウェハの端面形状は、国際的な半導
体関連業界団体SEMI(Semiconductor Equipment an
d Material International)において定められており、
2001年頃から導入される予定の300mm半導体ウ
ェハについてもその規格が暫定的に定められている。
【0047】SEMI標準規格により定められた直径3
00mmの半導体ウェハは、図2に示すようなものであ
る。即ち、300mm半導体ウェハ12は、直径が30
0mmで厚さが775μmの円形に形成されており、一
対の表面と外周面との境界部分が面取りされている。そ
して、面取りされた半導体ウェハ12の傾斜部14の加
工形状は、図3のようになっている。なお、図中ハッチ
ングを付していない領域が加工形状の許容範囲である。
【0048】このようなSEMI標準規格の300mm
半導体ウェハは、最終的な加工形状で両面ともに鏡面研
磨されており、両面の鏡面仕上げが必要とされる赤外線
内部多重反射を用いる分析法にそのまま使用することが
できる。
【0049】そして、このような半導体ウェハの傾斜部
14に赤外線を入射すると、赤外線は以下のようにして
半導体ウェハの内部で多重反射する。
【0050】即ち、図4に示すように、半導体ウェハ1
2の水平面に対する傾斜部14の傾斜角をδ、半導体ウ
ェハ12の水平面に対する赤外線の入射角をθ、傾斜面
の法線に対する赤外線の入射角をθ1とすると、θ1は、 θ1=θ−(90°−δ) で表される。
【0051】そして、傾斜部14に赤外線を入射する
と、空気とシリコンとの屈折率の相違により、傾斜部1
4の表面で赤外線が屈折する。ここで、半導体ウェハ1
2内に入射した赤外線の屈折角をθ2とすると、スネル
の法則により、 θ2=sin-1((nair/nSi)sinθ1) で表される。なお、空気の屈折率はnair=1、シリコ
ンの屈折率はnSi=3.42である。
【0052】そして、半導体ウェハ12内に入射した赤
外線は、半導体ウェハ12内の内部で反射する。ここ
で、半導体ウェハ12の水平面の法線に対する内部反射
角をθ 3とすると、 θ3=δ−θ2 で表される。
【0053】図3に示すように、実際の半導体ウェハ1
2の傾斜部14は平面ではないため、赤外線の入射位置
によって傾斜角δが異なる。従って、傾斜角δは一意的
には定まらない。図5は、傾斜角δを変化させた場合
の、内部反射角θ3と入射角θとの関係を示すグラフで
ある。
【0054】半導体ウェハ12内に入射した赤外線が、
半導体ウェハ12内で内部反射を繰り返して反対側の端
面から出射するためには、内部反射角θ3が全反射臨界
角θCより大きいことが必要である。半導体ウェハ12
では、内部反射が多数回繰り返されるため、全反射以外
の反射光は強度が無視できるほど減衰するからである。
【0055】なお、全反射臨界角θCは、 θC=sin-1(1/nsi)=17° である。
【0056】図5で粗いハッチングが付されている領域
は、内部反射角θ3が全反射臨界角θCより大きい領域で
ある。図5から分かるように、傾斜角δが33°以上の
場合には、入射角θがどのように変化しても、内部反射
角θ3は全反射条件を満たす。
【0057】また、図5で細かいハッチングが付されて
いる領域は、内部反射角θ3が90°より大きくなる領
域である。この場合には、赤外線の最初の反射は、半導
体ウェハ12の内側ではなく、外側で起こる。
【0058】また、図5から分かるように、赤外線を多
重内部反射させるためには、入射角θを147°〜−9
0°の範囲内にすることが必要である。
【0059】半導体ウェハ12に入射した赤外線の内部
反射回数Nは、内部反射角をθ3、半導体ウェハ12の
厚さをd、半導体ウェハ12の直径をφとすると、 N=φ/d×tanθ3 で表される。
【0060】上述したSEMI規格の300mm半導体
ウェハでは、直径φが300mm、厚さdが775μm
であるから、内部反射回数Nは図6に示すようになる。
図6は、内部反射角θ3と内部反射回数Nとの関係を示
すグラフである。
【0061】図6に示すように、内部反射角θ3が、シ
リコン−空気の全反射臨界角θC=17°のとき、内部
反射回数Nは最大の1266回となり、内部反射角θ3
が大きくなるに伴って内部反射回数Nは減少する。
【0062】半導体ウェハ12の表面に付着した有機汚
染物質による赤外線の吸収の大きさは、半導体ウェハ1
2内における内部反射回数Nに比例する。このため、半
導体ウェハ12の位置ずれや半導体ウェハ12の斜面部
14の形状の相違により内部反射回数Nが変化すると、
有機汚染物質等の付着量が等しい場合であっても赤外光
の吸収の大きさが変化する。このため、半導体ウェハ1
2内における内部変化回数Nの変化は、測定誤差を生じ
る要因となる。
【0063】このように、半導体ウェハ12内における
赤外線の内部反射回数Nは、内部反射角θ3によって決
まり、また、内部反射角θ3の大きさは、傾斜部14の
傾斜角δと赤外線の入射角θによって決まる。
【0064】このため、精密な定量分析を行うために
は、半導体ウェハ12の傾斜部14の形状が異なる場合
であっても、一定の傾斜角δの領域に、一定の入射角θ
で赤外線を入射し、これにより内部反射角θ3を一定に
保つ必要がある。
【0065】以上のことは、定量分析の測定誤差を一定
範囲内に抑えるためには、一定量の汚染に対して赤外光
の吸収の大きさを一定に保つ必要があり、そのためには
内部反射回数Nのばらつきを一定範囲内に抑える必要が
あることを示している。
【0066】ところで、内部反射角θ3や内部反射回数
Nのばらつきによる赤外線の吸収量の変化は、簡単な見
積もりとして、以下のような計算で求められる。
【0067】赤外線吸収量の大きさが内部反射回数Nに
単純に比例すると考えると、赤外線吸収量のばらつきは
内部反射回数Nのばらつきに起因する。ウェハ多重内部
反射フーリエ赤外分光法を用いた有機汚染検出法では、
赤外線吸収量の大きさによって有機汚染の定量が行われ
るため、内部反射回数Nのばらつきが定量分析の測定誤
差を決めることとなる。
【0068】内部反射回数Nは、上述したように、 N=φ/d×tanθ3 により求められる。
【0069】また、内部反射角θ3の大きさにつき、そ
の内部反射回数Nの±10%の反射回数を計算する。そ
の結果から、内部反射回数Nが10%増加する場合と1
0%減少する場合の内部反射角θ3を逆算し、この二つ
の角の差を内部反射角のばらつきとして考える。
【0070】図7は、この計算結果を示したものであ
る。図7から分かるように、内部反射角θ3が45°の
とき、内部反射角のばらつきは最大値5.7°となる。
この結果は、内部反射角のばらつきを最大でも±2.8
°以内に抑えることが必要であり、内部反射角θ3を正
確に制御しなければならないことを示している。
【0071】また、図7に示したように、内部反射角θ
3は、傾斜部14への赤外線の入射角θと傾斜部14の
傾斜角δとによって決まる。例えば、赤外線の入射角θ
の範囲が30°〜60°の間で、内部反射角θ3が45
°となるように赤外線を入射する場合には、傾斜部14
の傾斜角δが40°〜50°である領域に赤外線を入射
しなければならない。
【0072】このように内部反射角θ3を正確に制御す
るためには、傾斜部14への赤外線の入射角を正確に制
御することが必要であり、また、半導体ウェハ12の傾
斜部14の形状が異なる場合であっても、一定の傾斜角
δである領域を検出し、その領域に赤外線を入射するこ
とが必要である。
【0073】(d) 位置検出手段17 位置検出手段17は、2つのレーザ光源18、22と、
2つのCCDラインセンサ20、24と、演算部26と
により構成されている。
【0074】レーザ光源18は、基板搭載台10の周辺
部に設けられており、略平行なレーザ光を下方に照射す
るものである。レーザ光源18は、半導体ウェハ12の
傾斜部14のうち、赤外線が入射される領域を含む領域
にレーザ光を照射する。
【0075】一方、CCDラインセンサ20は、レーザ
光源18の下方に設けられており、X方向、即ち半導体
ウェハ12の径方向に沿うように画素が配置されてい
る。
【0076】レーザ光源18から下方に照射されたレー
ザ光の一部は半導体ウェハ12により遮られ、半導体ウ
ェハ12に遮られなかったレーザ光のみがCCDライン
センサ20に達する。従って、半導体ウェハ12のX方
向の位置ずれに応じて、CCDラインセンサ20に設け
られた画素がレーザ光を感知する。
【0077】レーザ光源22は、半導体ウェハ12の周
縁より内側に位置するように、基板搭載台10の周辺部
に設けられており、半導体ウェハ12の傾斜部14に向
かって細く絞られたレーザ光を出射する。
【0078】一方、CCDラインセンサ24は、基板搭
載台10の側方に設けられており、Y方向、即ち鉛直方
向に画素が配置されている。
【0079】レーザ光源22から半導体ウェハ12の傾
斜部14に向かって出射されたレーザ光は、半導体ウェ
ハ12の傾斜部のうち、赤外線が入射される領域とほぼ
同じ領域に入射される。
【0080】レーザ光源22から出射されたレーザ光
は、半導体ウェハ12の傾斜部14で反射され、CCD
ラインセンサ24に達する。従って、半導体ウェハ12
のY方向の位置ずれに応じて、CCDラインセンサ24
に設けられた画素がレーザ光を感知することとなる。
【0081】各々のCCDラインセンサ20、24によ
り検出された信号は、演算部26に入力されるようにな
っている。演算部26は、CCDラインセンサ20から
入力される信号に基づいて半導体ウェハ12のX方向の
位置ずれを算出し、CCDラインセンサ24から入力さ
れる信号に基づいて半導体ウェハ12のY方向の位置ず
れを算出する。
【0082】演算部26は、半導体ウェハ12のX方向
の位置ずれ及びY方向の位置ずれに応じて、赤外光源1
6の位置や角度を制御するためのフィードバック信号を
生成する。即ち、赤外光源16の位置や角度をどの程度
変化させれば半導体ウェハ12の傾斜部14の適切な位
置に適切な角度で赤外線を入射しうるかを算出し、その
演算結果を赤外光源制御機構28にフィードバックす
る。
【0083】なお、半導体ウェハ12の直径や傾斜部1
4の形状は、メーカや型式によって異なる場合がある。
例えば、SEMI規格の半導体ウェハでは、図2に示す
範囲内で直径がばらつく場合があり、図3に示す範囲内
で傾斜部14の形状が異なる場合がある。従って、半導
体ウェハ12の直径や傾斜部14の形状に応じて、レー
ザ光源18、22の配置位置やCCDラインセンサ2
0、24の配置位置を適宜設定することが望ましい。
【0084】また、半導体ウェハ12のY方向の位置ず
れを演算部26で算出する際に、半導体ウェハ12の傾
斜部14の形状を考慮して位置ずれを算出してもよい。
この場合には、各メーカの各型式の半導体ウェハ毎に、
傾斜部の形状のデータを記憶部(図示せず)に記憶して
おき、測定対象となる半導体ウェハに応じて演算部26
に適宜データを与えればよい。半導体ウェハ12の直径
や傾斜部14の形状を考慮して半導体ウェハ12の位置
ずれを検出すれば、レーザ光源20、22やCCDライ
ンセンサ22、24の位置を再設定することなく、半導
体ウェハ12の位置ずれを測定することができる。
【0085】(e) 赤外光源制御機構28 赤外光源制御機構28は、演算部26からのフィードバ
ック信号に基づいて、赤外光源16の位置や角度を迅速
に制御するものである。
【0086】半導体ウェハ12の位置ずれに応じて、赤
外光源16の位置や角度を迅速に制御するので、工程全
体のスループットに悪影響を与えることなく、半導体ウ
ェハ12の傾斜部14の適切な位置に適切な角度で赤外
線を入射することができる。
【0087】(f) 検出光学系30 検出光学系30は、2つの反射鏡32、34により構成
されている。
【0088】赤外光源16から半導体ウェハ12内部に
入射された赤外線は、半導体ウェハ12内で内部反射を
繰り返しながら基板表面の汚染情報を累積してプロービ
ングし、赤外線の入射点と対称的な位置から出射され、
検出光学系30に導入される。
【0089】検出光学系30は、半導体ウェハ12から
出射された赤外線を集光して分光器36に導く。
【0090】(g) 分光器36 分光器36は、例えば、二光束干渉計(マイケルソン光
干渉計)を基にしたフーリエ変換分光のメカニズムによ
り赤外線を分光するFT−IR装置の分光器である。
【0091】分光器36で分光された赤外線は、赤外線
検出器38に導入されようになっている。
【0092】(h) 赤外線検出器38 赤外線検出器38は、例えばFT−IR装置の検出器で
あり、窒素冷却型InSbなどの赤外線検出器を用いる
ことができる。
【0093】半導体ウェハ12内部に赤外線を入射して
基板内部で多重反射させると、基板表面で光線が反射す
るときに滲み出る光(エヴァネッセント光)の周波数成
分が基板表面の有機汚染物質の分子振動周波数と一致し
ていると共鳴吸収されるので、その赤外吸収スペクトル
を分析することにより有機汚染物質の種類と量を特定す
ることができる。
【0094】こうして得られたスペクトルの測定データ
は、制御・解析用コンピュータ40に送られる。
【0095】(i)制御・解析用コンピュータ40 制御・解析用コンピュータ40は、有機汚染物質の特定
や量を算出するものである。
【0096】制御・解析用コンピュータ40の記憶部に
は、有機汚染物質の種類と検量線が別途データベースと
して蓄えられており、測定データはそれらのデータを参
照して定量化される。このようにして解析された結果
は、表示装置42に表示することができる。
【0097】(表面状態測定方法)次に、本実施形態に
よる表面状態測定方法について図1を用いて説明する。
【0098】まず、被測定対象である半導体ウェハ12
を基板搭載台10に載置する。基板載置台10には、半
導体装置の製造ラインで使用される半導体ウェハ12を
載置することができる。
【0099】次に、レーザ光源18から下方にレーザ光
を照射する。レーザ光源18から照射されたレーザ光の
うち、半導体ウェハ12に遮られなかったレーザ光のみ
がCCDラインセンサ20に達する。そして、半導体ウ
ェハ12のX方向の位置ずれに応じた信号が、CCDラ
インセンサ20から演算部26に出力される。
【0100】また、レーザ光源22から半導体ウェハ1
2の周縁部に向かって、レーザ光を出射する。レーザ光
源22から出射されたレーザ光は、半導体ウェハ12の
傾斜部14で反射され、CCDラインセンサ24に達す
る。そして、半導体ウェハ12のY方向の位置ずれに応
じた信号が、CCDラインセンサ24から演算部26に
出力される。
【0101】演算部26は、CCDラインセンサ20か
ら入力された信号に基づいて半導体ウェハ12のX方向
の位置ずれを算出し、CCDラインセンサ24から入力
された信号に基づいてY方向の位置ずれを算出する。そ
して、演算部26は、X方向の位置ずれの演算結果、及
びY方向の位置ずれの演算結果に基づいて、赤外光源1
6の位置や角度を制御するためのフィードバック信号を
生成する。なお、この際に、上述したように、半導体ウ
ェハ12のメーカ、型式、スペック等を考慮して算出す
ることもできる。
【0102】演算部26から出力されたフィードバック
信号は、赤外光源駆動機構に入力される。赤外光源制御
機構28は、演算部26からのフィードバック信号に基
づいて、赤外光源16の位置や角度を制御する。こうし
て、赤外光源16は、半導体ウェハ12の傾斜部14の
適切な位置に適切な角度で赤外線を入射するよう、位置
決めされる。
【0103】次に、赤外光源16から赤外線を出射す
る。半導体ウェハ12の傾斜部14から半導体ウェハ1
2内部に入射された赤外線は、内部反射を繰り返しなが
ら基板表面の汚染情報を累積してプロービングし、赤外
線の入射点と対称的な位置から出射される。本実施形態
では、半導体ウェハ12の傾斜部14の適切な位置に適
切な角度で赤外線が入射されるので、半導体ウェハ12
の内部における全反射の回数が適切な回数に制御され
る。
【0104】次に、半導体ウェハ12から出射された赤
外線を赤外線集光手段30により集光し、分光器36を
介して赤外線検出器38に導入する。こうして、例えば
二光束干渉計を基にしたフーリエ変換分光のメカニズム
により、各周波数に対応する吸収スペクトラムが得られ
る。
【0105】次に、赤外線検出器38で得られた吸収ス
ペクトラムのデータを、制御・解析用コンピュータ40
に入力する。制御・解析用コンピュータ40は、スペク
トルを解析し、有機汚染物質の種類と量を特定する。
【0106】更に、半導体ウェハ12の略全面にわたる
有機汚染、化学汚染を測定する場合には、半導体ウェハ
12を順次回転させる。半導体ウェハ12の中心と基板
搭載台10の回転軸とが一致していない場合には、半導
体ウェハ12を回転させると半導体ウェハ12の周縁の
位置がずれるが、本実施形態では、半導体ウェハ12の
位置ずれに応じて赤外光源16の位置や角度を順次迅速
に再調整する。従って、本実施形態によれば、半導体ウ
ェハ12を回転させる場合であっても、工程全体のスル
ープットに悪影響を与えることなく、半導体ウェハの略
全面にわたる有機汚染、化学汚染を測定することができ
る。
【0107】こうして、半導体ウェハ12の表面状態の
分析を終了する。
【0108】このように本実施形態によれば、半導体ウ
ェハの位置ずれを検出し、半導体ウェハの位置ずれに応
じて赤外光源の位置や角度を迅速に調整することができ
る。従って、本実施形態によれば、工程全体のスループ
ットに悪影響を与えることなく、半導体ウェハの傾斜部
の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射でき、内部反
射角を適切な角度に制御することができる。従って、本
実施形態によれば、半導体ウェハ内における全反射の回
数を適切に制御することができ、ひいては半導体ウェハ
の表面状態を高い精度で測定することができる。
【0109】また、本実施形態によれば、半導体ウェハ
の位置ずれに応じて赤外光源の位置や角度を迅速に調整
することができるので、半導体ウェハを回転させて略全
面にわたる有機汚染や化学汚染を測定する場合であって
も、工程全体のスループットに悪影響が及ぶのを回避す
ることができる。
【0110】(変形例(その1))次に、本実施形態に
よる表面状態測定装置及び方法の変形例(その1)を図
8を用いて説明する。図8は、本変形例による表面状態
測定装置を示す概略図である。なお、図8は、本変形例
による表面状態測定装置を半導体ウェハの上方から見た
ものであり、レーザ光源等は省略されている。
【0111】図8に示すように、本変形例による表面状
態測定装置及び方法は、半導体ウェハ12の位置ずれが
3箇所で検出されることに主な特徴がある。即ち、半導
体ウェハ12の中心を基準として、120°ずつずらし
てレーザ光源(図示せず)やCCDラインセンサ20、
24が3組分配置されている。
【0112】そして、3箇所に設けられたCCDライン
センサ20、24により検出された信号は、1つの演算
部26に入力されるようになっている。演算部26は、
3箇所に設けられたCCDラインセンサ20、24から
入力された信号に基づいて、半導体ウェハ12の位置ず
れを総合的に算出し、フィードバック信号を生成する。
こうして生成されたフィードバック信号は赤外光源制御
機構28に入力され、これにより赤外光源16の位置や
角度が制御される。
【0113】図1に示す表面状態測定装置では、半導体
ウェハ12の位置ずれを1箇所においてのみ測定してい
たため、Z方向、即ち図1の紙面垂直方向に半導体ウェ
ハ12の位置がずれていても、それを検出することは困
難であった。
【0114】これに対し、本変形例では、3箇所におい
て半導体ウェハ12の位置ずれを検出するので、半導体
ウェハ12がZ方向、即ち、図8の紙面左右方向にずれ
ている場合でも検出することができる。
【0115】このように、本変形例では、半導体ウェハ
の位置ずれを3箇所において検出するので、半導体ウェ
ハのZ方向の位置ずれをも検出することができる。従っ
て、本変形例によれば、より高精度に、半導体ウェハの
傾斜部の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射するこ
とができ、半導体ウェハの表面状態をより高精度に測定
することができる。
【0116】(変形例(その2))次に、本実施形態に
よる表面状態測定装置及び方法の変形例(その2)を図
9を用いて説明する。図9は、本変形例による表面状態
測定装置を示す概略図である。
【0117】図9に示すように、本変形例による表面状
態測定装置には、基板搭載台10を制御する基板搭載台
制御装置44が設けられており、基板搭載台制御装置4
4には、演算部26から出力されるフィードバック信号
が入力されるようになっている。
【0118】基板搭載台10には、半導体ウェハの位置
を調整する位置制御機構(図示せず)が設けられてお
り、基板搭載台制御装置44は、フィードバック信号に
基づいて基板搭載台10の位置制御機構を適宜制御し、
これにより半導体ウェハ12の位置ずれを矯正する。
【0119】図1に示す本実施形態による表面状態測定
装置では、赤外光源16の位置や角度を制御することに
より半導体ウェハ12の適切な位置に適切な角度で赤外
線を入射するように構成したが、本変形例による表面状
態測定装置では、基板搭載台10を制御することによ
り、半導体ウェハ12の位置ずれを矯正する。従って、
本変形例によれば、半導体ウェハ12の適切な位置に適
切な角度で赤外線を入射することができる。
【0120】このように、本変形例では、基板搭載台制
御装置により基板搭載台を制御し、これにより半導体ウ
ェハの位置ずれを矯正するので、半導体ウェハの傾斜部
の適切な位置に適切な角度で赤外線を入射することがで
きる。
【0121】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる表面状態測定装置及び方法について図10を用いて
説明する。図10は、本実施形態による表面状態測定装
置を示す概略図である。なお、図1乃至図9に示す第1
実施形態による表面状態測定装置及び方法と同一の構成
要素には同一の符号を付し説明を省略或いは簡略にす
る。
【0122】(表面状態測定装置)まず、本実施形態に
よる表面状態測定装置について図10を用いて説明す
る。
【0123】本実施形態による位置検出手段17aは、
2つのレーザ光源18a、22aと、2つのCCDライ
ンセンサ20a、24aと、演算部26とにより構成さ
れている。
【0124】レーザ光源18aは、基板載置台10の周
辺部に設けられており、細く絞られたレーザ光を各方向
に走査することができるものである。一方、CCD2次
元センサ20aは、レーザ光源18aの下方に設けられ
ており、面状に多数の画素が配置されている。
【0125】レーザ光源22aは、基板載置台10の周
辺部に設けられており、細く絞られたレーザ光を各方向
に走査することができるものである。一方、CCD2次
元センサ24aは、基板搭載台10の側方に設けられて
おり、CCD2次元センサ20aと同様に、面状に多数
の画素が配置されている。
【0126】そして、CCD2次元センサ20a、24
aは、第1実施形態と同様に、演算部26に接続されて
いる。
【0127】本実施形態による表面状態測定装置は、レ
ーザ光を各方向に走査しうるレーザ光源18a、22a
を設け、CCD2次元センサ20a、24aを用いてレ
ーザ光を感知することに主な特徴がある。本実施形態で
は、平面状に多数の画素が配置されたCCD2次元セン
サ20a、24aを用いてレーザ光を感知するので、画
素が線状に配置されたCCDラインセンサ20、24を
用いる第1実施形態による表面状態測定装置に比べて、
高精度に半導体ウェハ12の位置ずれを検出することが
できる。
【0128】また、本実施形態では、CCD2次元セン
サ20a、24aを用いているため、半導体ウェハ12
のX方向の位置ずれやY方向の位置ずれのみならず、Z
方向、即ち、図10の紙面垂直方向の位置ずれをも検出
することができる。第1実施形態では、図8に示す変形
例(その1)のように複数の箇所において位置ずれを測
定しない限り半導体ウェハ12のZ方向の位置ずれを検
出することは困難であったが、本実施形態では、CCD
2次元センサ20a、24aを用いているので、1箇所
で測定するだけでも半導体ウェハ12のZ方向の位置ず
れを検出することができる。
【0129】(表面状態測定方法)次に、本実施形態に
よる表面状態測定方法を図10を用いて説明する。
【0130】まず、被測定対象である半導体ウェハ12
を基板搭載台10に載置するのは、第1実施形態と同様
である。
【0131】次に、レーザ光源18aから、半導体ウェ
ハ12の傾斜部14に向かって、レーザ光を出射する。
レーザ光源18aは、半導体ウェハ12の傾斜部14の
うち、赤外線が入射される領域を含む領域にレーザ光が
入射されるように、レーザ光を走査する。レーザ光源1
8aから出射されたレーザ光のうち、半導体ウェハ12
に遮られなかったレーザ光のみがCCDラインセンサ2
0aに達する。そして、レーザ光を感知した画素に応じ
て、CCD2次元センサ20aから演算部26に信号が
入力される。
【0132】また、レーザ光源22aから、半導体ウェ
ハ12の傾斜部14に向かって、レーザ光を出射する。
レーザ光源22aから出射されるレーザ光は、半導体ウ
ェハ12の傾斜部14で反射され、CCD2次元センサ
24aに達する。そして、レーザ光を感知した画素に応
じて、CCD2次元センサ24aから演算部26に信号
が入力される。
【0133】演算部26は、CCD2次元センサ20a
から入力された信号に基づいて半導体ウェハ12のX方
向の位置ずれを算出し、CCD2次元センサ24aから
入力された信号に基づいて半導体ウェハ12のY方向の
位置ずれを算出する。また、演算部26は、CCD2次
元センサ20a、24aから入力された信号に基づい
て、半導体ウェハ12のZ方向の位置ずれをも算出す
る。そして、演算部26は、これら位置ずれの演算結果
に基づいて、赤外光源の位置や角度を制御するためのフ
ィードバック信号を生成する。なお、この際に、第1実
施形態と同様に、半導体ウェハ12のメーカや型式を考
慮して、半導体ウェハ12の位置ずれを算出することも
できる。
【0134】演算部26で生成されたフィードバック信
号は、赤外光源駆動機構28に出力される。赤外光源制
御機構28は、演算部26からのフィードバック信号に
基づいて、赤外光源16の位置や角度を制御する。
【0135】こうして、赤外光源16は、半導体ウェハ
12の傾斜部14の適切な位置に適切な角度で赤外線を
入射するよう、位置決めされる。
【0136】この後の表面状態測定方法は、第1実施形
態と同様であるので省略する。
【0137】このように、本実施形態によれば、多くの
情報量を得ることができるCCD2次元センサを用いて
いるので、半導体ウェハの位置ずれを高精度に検出する
ことができる。
【0138】また、本実施形態によれば、CCD2次元
センサを用いているので、1箇所の測定のみで、半導体
ウェハのZ方向の位置ずれをも測定することができる。
従って、本実施形態によれば、簡便な構成で、低廉な表
面状態測定装置を提供することができる。
【0139】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる表面状態測定装置及び方法について図11を用いて
説明する。図11は、本実施形態による表面状態測定装
置を示す概略図である。なお、図1乃至図10に示す第
1又は第2実施形態による表面状態測定装置及び方法と
同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略或いは
簡略にする。
【0140】(表面状態測定装置)まず、本実施形態に
よる表面状態測定装置を図11を用いて説明する。
【0141】本実施形態による位置検出手段17bは、
レーザ光源22bと、CCDラインセンサ20aと、演
算部26とにより構成されている。
【0142】レーザ光源22bは、基板載置台(図示せ
ず)の上方に設けられており、レーザ光源を周回するよ
うに走査できるものである。レーザ光源22bは、円形
のみならず、楕円形、又は四角形等あらゆる周回経路で
レーザ光を走査することが可能である。
【0143】CCD2次元センサ20aは、レーザ光源
22bの斜め下方に設けられており、面状に多数の画素
が配置されている。なお、図11はCCD2次元センサ
20aを用いた場合を示しているが、CCD2次元セン
サ20aのみならず4分割センサ等を適宜用いてもよ
い。
【0144】本実施形態による表面状態測定装置は、レ
ーザ光を周回するように走査するレーザ光源が用いられ
ていることに主な特徴がある。レーザ光源を周回するだ
けで半導体ウェハ12の位置ずれを検出することができ
るので、第2実施形態のように各方向に走査する場合に
比べて迅速に半導体ウェハ12の位置ずれを検出するこ
とが可能である。
【0145】(表面状態測定方法)次に、本実施形態に
よる表面状態測定方法を図11を用いて説明する。
【0146】まず、被測定対象である半導体ウェハ12
を基板搭載台10に載置するのは、第1実施形態と同様
である。
【0147】次に、レーザ光源22bから、半導体ウェ
ハ12の傾斜部14に向かって、レーザ光を出射する。
レーザ光源22bから出射されるレーザ光は、半導体ウ
ェハ12の傾斜部14における赤外線の入射領域の近傍
を周回するように走査される。レーザ光源22bから出
射されたレーザ光のうち、半導体ウェハ12に遮られな
かったレーザ光のみがCCDラインセンサ20aに達す
る。そして、レーザ光を感知した画素に応じて、CCD
2次元センサ20aから演算部26に信号が入力され
る。
【0148】演算部26は、CCD2次元センサ20a
から入力された信号に基づいて半導体ウェハ12の位置
ずれを算出する。そして、演算部26は、演算結果に基
づいて、赤外光源16の位置や角度を制御するためのフ
ィードバック信号を生成する。演算部26で生成された
フィードバック信号は、赤外光源駆動機構28に出力さ
れ、赤外光源制御機構28は、演算部26からのフィー
ドバック信号に基づいて、赤外光源16の位置や角度を
制御する。
【0149】こうして、赤外光源16は、半導体ウェハ
12の傾斜部14の適切な位置に適切な角度で赤外線を
入射するよう、位置や角度が設定される。
【0150】この後の表面状態測定方法は、第1実施形
態と同様であるので省略する。
【0151】このように、本実施形態によれば、レーザ
光を周回するように走査するレーザ光源を用いて半導体
ウェハの位置ずれを検出するので、より迅速に半導体ウ
ェハの位置ずれを検出することができる。また、本実施
形態によれば、CCD2次元センサを1つ設けるだけで
足りるので、低廉な表面状態測定装置を提供することが
できる。
【0152】[変形実施形態]本発明は上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0153】例えば、第1乃至第3実施形態では、レー
ザ光源を用いたが、レーザ光源に限定されるものではな
く、プロービング光である赤外線と異なる波長の光を発
する光源であれば、あらゆる光源を適宜用いることがで
きる。
【0154】また、第1実施形態では、レーザ光源18
から略平行なレーザ光を照射し、レーザ光源22から細
く絞られたレーザ光を出射したが、レーザ光源18、2
2の両者から略平行なレーザ光を照射するようにしても
よい。
【0155】また、第1及び第2実施形態では、X方向
の位置ずれとY方向の位置ずれの両者を検出したが、必
ずしも両者を検出しなくてもよい。即ち、例えばY方向
の位置ずれが極めて小さい場合には、X方向の位置ずれ
のみを検出すればよい。また、X方向の位置ずれを測定
することなく、Y方向の位置ずれのみを検出する場合に
も適用することができる。
【0156】また、第2及び第3実施形態では、1箇所
のみにおける半導体ウェハの位置ずれを検出したが、複
数箇所で半導体ウェハの位置ずれを測定してもよい。こ
れにより、半導体ウェハの位置ずれをより精密に検出す
ることができる。
【0157】また、第2及び第3実施形態では、赤外光
源の位置や角度を制御したが、基板載置台を制御するこ
とにより半導体ウェハの位置ずれを制御してもよい。
【0158】また、第2実施形態では、CCD2次元セ
ンサを用いたが、CCDラインセンサを用いることも可
能である。
【0159】また、第3実施形態では、1つのレーザ光
源と1つのCCD2次元センサとを設けたが、レーザ光
源とCCD2次元センサとを更に設けてもよい。これに
より、更に高精度に半導体ウェハの位置ずれを検出する
ことができる。
【0160】また、第1乃至第3実施形態では、半導体
ウェハの位置を検出する場合を例に説明したが、半導体
ウェハのみならず、あらゆる被測定基板の位置を検出す
る際に適用することができる。
【0161】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、半導体ウ
ェハの位置ずれを検出し、半導体ウェハの位置ずれに応
じて赤外光源の位置や角度を迅速に調整することができ
る。従って、本発明によれば、工程全体のスループット
に悪影響を与えることなく、半導体ウェハの傾斜部の適
切な位置に適切な角度で赤外線を入射でき、内部反射角
を適切な角度に制御することができる。従って、本発明
によれば、半導体ウェハ内における全反射の回数を適切
に制御することができ、ひいては半導体ウェハの表面状
態を高い精度で測定することができる。
【0162】また、本発明によれば、半導体ウェハの位
置ずれに応じて赤外光源の位置や角度を迅速に調整する
ことができるので、半導体ウェハを回転させて略全面に
わたる有機汚染や化学汚染を測定する場合であっても、
工程全体のスループットに悪影響が及ぶのを回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による表面状態測定装置
を示す概略図である。
【図2】SEMI標準規格による300mmウェハの形
状を示す図である。
【図3】SEMI標準規格による300mmウェハの周
縁の形状を示す図である。
【図4】赤外線の入射角と内部反射角との関係を示す概
念図である。
【図5】内部反射角と入射角との関係を示すグラフであ
る。
【図6】内部反射角と内部反射回数との関係を示すグラ
フである。
【図7】内部反射角と内部反射角のばらつきとの関係を
示すグラフである。
【図8】本発明の第1実施形態の変形例(その1)によ
る表面状態測定装置を示す概略図である。
【図9】本発明の第1実施形態の変形例(その2)によ
る表面状態測定装置を示す概略図である。
【図10】本発明の第2実施形態による表面状態測定装
置を示す概略図である。
【図11】本発明の第3実施形態による表面状態測定装
置を示す概略図である。
【図12】従来の表面状態測定装置及び方法を示す概略
図である。
【符号の説明】
10…基板搭載台 12…半導体ウェハ 14…傾斜部 16…赤外光源 17、17a、17b…位置検出手段 18、18a…レーザ光源 20、20a…CCDラインセンサ 22、22a、22b…レーザ光源 24、24a…CCDラインセンサ 26…演算部 28…赤外光源制御機構 30…検出光学系 32…反射鏡 34…反射鏡 36…分光器 38…赤外線検出器 40…制御・解析用コンピュータ 42…表示装置 44…基板搭載台制御装置 102…被測定基板 104…赤外光源 106…プリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA01 AA02 AA03 AA20 AA31 AA49 BB03 CC19 DD06 FF02 FF09 FF46 GG04 GG21 HH12 HH13 HH14 HH15 JJ01 JJ05 JJ25 JJ26 LL12 LL19 LL67 NN00 PP13 QQ28 SS03 SS04 SS13 2G051 AA51 AB20 BA01 BA06 BA08 BA10 BC05 BC06 BC07 CA03 CA04 CA07 CB01 DA08 EA14 FA10 2G059 AA05 BB16 CC20 DD13 EE01 EE02 EE12 FF06 GG01 GG03 HH01 JJ30 KK01 KK04 MM01 MM10 MM12 PP04 4M106 AA01 BA08 CA29 DB03 DB07 DB13 DB30 DJ06 DJ20 DJ23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定基板の内部に赤外線を導入する入
    射光学系と、 前記被測定基板の内部を多重反射した後に出射される赤
    外線を検出する検出光学系と、 前記検出光学系により検出された赤外線に基づき、前記
    被測定基板表面の状態を測定する表面状態測定手段と、 前記被測定基板の位置を光学的に検出する位置検出手段
    と、 前記位置検出手段により検出された前記被測定基板の位
    置に応じて、前記被測定基板に赤外線が入射される位置
    及び角度を制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る表面状態測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面状態測定装置におい
    て、 前記制御手段は、前記入射光学系を制御することによ
    り、前記被測定基板に赤外線が入射される位置及び角度
    を制御することを特徴とする表面状態測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の表面状態測定装置におい
    て、 前記制御手段は、前記基板搭載台を制御して前記被測定
    基板の位置を調整することにより、前記被測定基板に赤
    外線が入射される位置及び角度を制御することを特徴と
    する表面状態測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    表面状態測定装置において、 前記位置検出手段は、前記被測定基板の周縁部の上方に
    設けられ、前記被測定基板の周縁部に第1の光を入射す
    る第1の光源と、前記被測定基板の周縁部を挟んで前記
    第1の光源に対向して設けられ、前記第1の光を受光す
    る第1の光検出器とを有し、前記第1の光検出器により
    検出された光の位置に基づいて前記被測定基板の水平方
    向の位置を検出することを特徴とする表面状態測定装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    表面状態測定装置において、 前記位置検出手段は、前記被測定基板の前記周縁部に第
    2の光を入射する第2の光源と、前記周縁部で反射され
    た前記第2の光を受光する第2の光検出器とを有し、前
    記第2の光検出器により検出された光の位置に基づいて
    前記被測定基板の垂直方向の位置を検出することを特徴
    とする表面状態測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の表面状態測定装置
    において、 前記第1の光源及び/又は前記第2の光源は、前記被測
    定基板に赤外線が入射される位置を含む領域に前記第1
    の光及び/又は前記第2の光を走査することを特徴とす
    る表面状態測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載の表面状態測定装置
    において、 前記第1の光源及び/又は前記第2の光源は、前記被測
    定基板に赤外線が入射される位置の近傍に前記第1の光
    及び/又は前記第2の光を周回するように走査すること
    を特徴とする表面状態測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    表面状態測定装置において、 前記位置検出手段は、前記被測定基板の周縁部に沿った
    複数の箇所で前記被測定基板の位置を光学的に検出する
    ことを特徴とする表面状態測定装置。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至8のいずれか1項に記載の
    表面状態測定装置において、 前記第1の光及び/又は前記第2の光は、赤外線と異な
    る波長の光であることを特徴とする表面状態測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至8のいずれか1項に記載
    の表面状態測定装置において、 前記第1の光検出器及び/又は前記第2の光検出器は、
    前記被測定基板の位置を1次元的又は2次元的に検出す
    ることを特徴とする表面状態測定装置。
  11. 【請求項11】 被測定基板の内部に赤外線を導入し、
    前記被測定基板の内部で多重反射した後に出射される赤
    外線を検出し、検出した赤外線を分析することにより前
    記被測定基板の表面状態を測定する表面状態測定方法で
    あって、 前記被測定基板の位置を光学的に検出し、検出された前
    記被測定基板の位置に応じて、前記被測定基板に赤外線
    が入射される位置及び角度を制御することを特徴とする
    表面状態測定方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の表面状態測定方法に
    おいて、 前記被測定基板を回転しつつ複数回の測定を繰り返し、
    前記被測定基板の略全面にわたって前記被測定基板の表
    面を測定するに際し、各測定に先立って前記被測定基板
    の位置を光学的に検出し、検出された前記被測定基板の
    位置に応じて前記被測定基板に入射される赤外線の位置
    及び角度を制御することを特徴とする表面状態測定方
    法。
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