JP2001194301A - 紙・合成樹脂製シートの品質測定方法及び紙・合成樹脂製シートの品質測定装置 - Google Patents

紙・合成樹脂製シートの品質測定方法及び紙・合成樹脂製シートの品質測定装置

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JP2001194301A
JP2001194301A JP2000005220A JP2000005220A JP2001194301A JP 2001194301 A JP2001194301 A JP 2001194301A JP 2000005220 A JP2000005220 A JP 2000005220A JP 2000005220 A JP2000005220 A JP 2000005220A JP 2001194301 A JP2001194301 A JP 2001194301A
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Yoshikazu Yanagawa
美和 柳川
Katsuya Ikezawa
克哉 池澤
Katsumi Isozaki
克己 磯崎
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】近赤外線を用いた紙・合成樹脂製シートの品質
測定手法において、スペクトル幅とアレイ検出器の素子
の大きさとを合わせることにより、光の利用率(S/
N)を上げ検出効率を向上させる。 【解決手段】アレイ検出器の前に縮小光学系を設け、分
光された光を縮小し、アレイ検出器上に小さく結像させ
る。更に、縮小光学系の縦横の縮小比を異なるものにす
ることにより光源の発光部の形状とアレイ検出器の素子
の形状とを一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙・合成樹脂製シ
ートの品質測定方法及び紙・合成樹脂製シートの品質測
定装置に関するものであり、特に紙・合成樹脂製シート
(プラスチック製シート及びフイルムも含む)の坪量
(単位面積当たりの重量)、水分量(水分率)、塗工量
(単位面積当たりの塗工重量)、灰分(単位面積当たり
の灰分重量)、厚さ等を測定する紙・合成樹脂製シート
の品質測定方法及び紙・合成樹脂製シートの品質測定装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術において、例えば、紙の単位面
積当たりの重量を測定する坪量計、紙の水分を測定する
水分計、紙の表面に塗工がされている場合の紙の単位面
積当たりの塗工量を測定する塗工量計、紙の単位面積当
たりの灰分重量を測定する灰分計が用いられている。
又、有機合成化学生成物であるプラスチック製シートや
フイルムの厚さや多層膜シート及びフイルムの厚さを電
磁波(特に近赤外線)を照射し、その透過光線又は反射
光線を用いて品質測定することが周知である。
【0003】この電磁波を用いた品質測定装置は、坪量
の測定の場合はβ線透過方式により高精度で安定した測
定を行っている。水分計は、水によりマイクロ波が吸収
される現象や、波長の異なる3種類の近赤外線の透過吸
収率を利用して紙の中の水分を精度良く測定することが
できる。灰分計は、低エネルギーX線の透過吸収率を利
用してクレー(clay)、タルク(talc)、酸化
チタン、炭酸カルシウム等の灰分を測定するようにして
いる。
【0004】フイルム厚さ計は、近赤外線から赤外線ま
での領域での吸収ピークをフイルタ方式を利用して測定
する。紙の厚さを測定する紙厚計は、装置自体を紙方面
から一定間隔に浮上させ、その変位量から紙厚を測定す
るものが周知である。
【0005】ところで、このような種々の測定計を一台
の測定装置として実現するとなると、測定手法が近似し
ている坪量計、水分計、塗工量計、灰分計の4種類を同
一機構で実現することが可能である。この場合、上記4
種類の独特のセンサが必要となる。この4種類のセンサ
は、紙・合成樹脂製シート、例えば、紙の場合には紙幅
方向全体について測定を行うために紙幅端方向に架設し
たフレームに沿って上記4種類のセンサを移動する構造
にする必要がある。
【0006】又、この機構はフレームに積載する4種類
のセンサの重量に耐えるように鋼製の強固なフレームに
する必要があり、製造コストが増加してしまうという現
実的な問題がある。このような構造的な問題に加えて、
坪量計、灰分計、塗工量計には放射線やX線を使用して
いるので、使用環境、使用総量に制限があり、又、保守
点検作業に手間がかかるという問題も生じていた。
【0007】更に、水分計に関しては、フイルタ回転方
式を採用しているので、高速測定に不向きであり、フィ
ルム厚さ計に関しては、赤外線領域の光を利用している
ため、赤外線領域での吸収のない高価な部品が必要にな
ると共に空気中の水分や炭酸ガスの吸収の影響を受けな
いような構造上の工夫が必要になるという問題も存在す
る。
【0008】このような種々の問題点を解決するための
一つの手法として、単一の光学系を利用して紙・合成樹
脂製シートの坪量、水分、塗工量若しくは灰分量等の複
数の品質が測定することができるようにすればよい。こ
のような構成にすれば、少なくとも紙・合成樹脂製シー
トの測定装置自体の軽量化を図ることができると共に高
速測定が達成できる。
【0009】具体的な単一の光学系を用いた紙・合成樹
脂製シートの品質測定装置は、図5に示すように、近赤
外線を発光し、少なくとも1.8μm〜2.5μmの波
長領域の近赤外線を含み、且つケモメトリクス解析に対
処するために0.8μm〜2.6μmの波長領域の近赤
外線を含む光源10と、この光源10から出射された近
赤外線を被測定対象物である紙及びプラスチック製シー
ト又はフィルム、多層膜シート又はフィルムからなる紙
・合成樹脂製シート30の位置に集光する凸レンズで形
成された第一の集光光学系12と、紙・合成樹脂製シー
ト30を透過した近赤外線を集光して平行光にする凸レ
ンズで形成された第二の集光光学系14と、この第二の
集光光学系14から入射した平行光を複数の波長の光に
分光した後に出射する回折格子からなる分光素子16
と、この分光素子16で分光された各波長帯毎の近赤外
線を分離しアレイ検出器20へ送る第三の集光光学系1
8と、この第三の集光光学系18からの光線を受光す
る、例えば、InGaAs等の素材を用いて構成され、
1.8μm、1.9μm、2.1μm、2.3μm、
2.4μmの5つのチャンネルの波長帯域でスペクトル
解析を行うアレイ検出器20と、このアレイ検出器20
で求めた各波長領域の近赤外光線の吸収量を基に坪量、
水分量、塗工量若しくは灰分の少なくとも1種類を演算
する信号処理部22とから構成されている。
【0010】アレイ検出器20における波長1.8μm
は、紙・合成樹脂製シート30の品質指標においては吸
収の生じない波長帯域として選定されたもので、他の波
長帯域の吸収度を求める際の基準となる光の強さを得
る。波長1.9μmは、水分が吸収を生じる波長であ
る。
【0011】波長2.1μmは、セルロースが吸収を生
じる波長で、紙の品質としては坪量が対応する。波長
2.3μmは、灰分が吸収を生じる波長である。波長
2.4μmは、塗工材が吸収を生じる波長である。尚、
灰分や塗工材は成分によって吸収波長帯域が相違するの
で、波長2.3μmや2.4μmに代えて、吸収の生じ
る波長を選択する。
【0012】信号処理部22は、予め求められた検量線
(例えば紙の坪量と吸光度との関係を示す曲線)を記憶
しており、アレイ検出器20で得られた各波長の近赤外
線の吸光量をそれぞれに対応する検量線に当てはめるこ
とにより測定対象の水分、坪量、灰分、塗工量を算出す
るようになっている。尚、信号成分の少ない灰分や、干
渉の多い塗工量の測定には、ケモトリクスと呼ばれる多
数解析技術を用いるとよい。
【0013】このような構成において、測定サンプルで
あるトレーシングペーパー1〜8を測定すると、図6に
示すように、坪量の異なる紙と吸光度の関係を示すと、
坪量は軽い順から45、50、50、60、75、12
0、170、180(g/m 2)となる。尚、この表に
おいては波長に代えて波数(cm-1)を用いている。
【0014】又、図7は図6に示す吸光度の波数による
一次微分を表したものであり、波数5200(cm-1
は、水分が吸収を生じる波長1.9μmに対応するもの
で、一次微分がゼロとなっている。波数4800cm-1
は、セルロースが吸収を生じる波長2.1μmに対応す
るもので、一次微分がゼロとなっている。
【0015】灰分は、波数4600cm-1付近が波長
2.3μmに対応するが、一次微分は近赤外線の結合音
領域の他の吸収の影響を受けて、単一波長の吸収だけで
は干渉成分が残るため、一次微分がゼロとならない。塗
工量は、波数4350cm-1付近が波長2.4μmに対
応するが、一次微分は近赤外線の他の結合音領域の吸収
の影響を受けて、単一波長の吸収だけでは干渉成分が残
るため、一次微分がゼロとならない。
【0016】図8は、図6の吸光度と坪量との関係を示
す検量線図である。図2や図3の坪量と吸光度との関係
から、検量線を求めることができる。信号処理部22に
は、この検量線を記憶させており、今回測定した吸光度
に検量線を当てはめて、測定された紙の坪量を測定して
いる。このようにして算出された坪量と、現実の坪量と
は、例えば2g/m2程度の誤差で一致している。
【0017】図9はポリエステルのフイルム厚さと吸光
度の関係を説明する図であり、ポリエステルのフイルム
厚さとして350、250、188、125、100、
75、50μmの7種類を用いて、吸光度を測定してい
る。ポリエステルフイルムの場合、吸光度のピークは波
数4400〜4000、3700〜3400、3100
〜2800cm-1の帯域にある。
【0018】そこで、これらの波数帯域の吸光度を用い
た、ケモメトリクス解析により検量線を作成する。そし
て、信号処理部22でフイルム厚さを求めたところ、3
50μmの測定範囲について2μmの誤差で再現性と直
線性を得ることができる。
【0019】尚、多層膜フイルムの場合にも、材料の違
いにより異なる波長に吸収ピークが現れるので、各層の
膜厚を同時に測定することができる。又、紙にフイルム
がコーテイングされている場合でも、紙の個々の特徴と
なる波長のスペクトラム変化を用い、ケモメトリクスで
干渉成分を取り除くことで、同時測定が可能になる。
【0020】他の例である反射型の紙・合成樹脂製シー
トの品質測定装置は、図10に示すように、光源10か
ら出射された近赤外線を集光して紙・合成樹脂製シート
30に照射する投光用光学系13と、紙・合成樹脂製シ
ート30の反射光を平行光に集光して、分光素子16に
送る集光光学系14と、分光された光線の向きを変えて
送出する分光素子16と、分光素子16で分光された光
線を結像させる結像用光学系18と、この結像用光学系
18により集光して結像した光の周波数又は波長のスペ
クトル解析を行うアレイ検出器20と、このアレイ検出
器20のスペクトル解析を用いて紙・合成樹脂製シート
30の厚さ、坪量、水分量、塗工量若しくは灰分量の少
なくとも1種類を算出する信号処理部22とから構成さ
れている。
【0021】このような反射型を用いると、片側からの
アクセスが可能になり、測定装置の構造が簡単になると
いう効果がある。又、表面の塗工量に対しての測定精度
は透過型よりも優れているが、他の品質については測定
精度が低下する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術で説明した単一のレンズ系を用いた紙・合成樹脂
製シートの品質測定方法及び紙・合成樹脂製シートの品
質測定装置においては下記に述べるような問題点があ
る。
【0023】InGaAsを組成成分とするアレイ検出
器は冷却を要しない(非冷却)で高S/Nであるという
特色を有しているので紙・合成樹脂製シートの品質測定
には最適である。このような優れたアレイ検出器の検出
能力を十分に発揮させるためには、分光された光の幅
(スペクトラム長という)を大きくとればとる程分解能
が向上する。そして、このスペクトラム長とアレイ検出
器の大きさとを整合させることにより高効率な検出が可
能となる。
【0024】しかし、InGaAsを組成成分とするア
レイ検出器は、(1)素子数を多くすると製作の歩留り
が悪くなりコストも高くなり、(2)1素子の面積を広
くすると、暗電流の増加によりS/N比が低下するた
め、大きいアレイ検出器を製作することはできないとい
う問題点がある。
【0025】一方、近赤外線を発生させる単一の光学系
の近赤外線光源の発光部であるフィラメントの大きさは
ミリメートルのオーダーであって、InGaAsの素子
の大きさ(百μmのオーダ)に比べて大きいため、その
まま両者の大きさを整合させることはできないという問
題点もある。
【0026】従って、上記アレイ検出器の特質を維持さ
せると共に単一の光学系の光源との整合性を持たせるこ
とに課題を有している。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る紙・合成樹脂製シートの品質測定方法
及び紙・合成樹脂製シートの品質測定装置は、次のよう
な構成にすることである。
【0028】(1)光源の発光部から発生する近赤外線
を紙・合成樹脂製シートに照射し、該紙・合成樹脂製シ
ートを透過した近赤外線又は反射した近赤外線を分光
し、該分光したそれぞれの近赤外線を所定のスペクトラ
ム長に縮小結像させてスペクトル解析し、該スペクトル
解析したデータに基づいて紙・合成樹脂製シートの品質
測定を行うようにしたことを特徴とする紙・合成樹脂製
シートの品質測定方法。
【0029】(2)前記近赤外線を縮小結像させるの
は、縦横の縮小倍率が異なるレンズ系で行うことを特徴
とする(1)に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定
方法。 (3)前記近赤外線を縮小結像したスペクトラム長は、
前記光源の発光部のスペクトラム長と同じくしたことを
特徴とする(1)に記載の紙・合成樹脂製シートの品質
測定方法。
【0030】(4)前記スペクトル解析は、組成成分が
InGaAsで構成されたアレイ検出器で行うことを特
徴とする(1)に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測
定方法。 (5)前記紙・合成樹脂製シートの品質測定は、坪量、
水分量、塗工量、若しくは灰分量のうち、少なくとも1
種類であることを特徴とする(1)に記載の紙・合成樹
脂製シートの品質測定方法。
【0031】(6)前記スペクトル解析は、坪量が2.
1μm、水分量が1.9μm、塗工量が2.4μm、灰
分量が2.3μmの波長帯域の近赤外線の吸収量に基づ
いて行うことを特徴とする(1)に記載の紙・合成樹脂
製シートの品質測定方法。 (7)前記光源の発光部から発生する近赤外線は、少な
くとも1.8μm〜2.5μmの波長帯域であることを
特徴とする(1)に記載の紙・合成樹脂製シートの品質
測定方法。
【0032】(8)近赤外線を発生させる発光部を有す
る光源と、該光源から出射された近赤外線を集光して紙
・合成樹脂製シートに照射する投光手段と、該紙・合成
樹脂製シートを透過した近赤外線又は反射した近赤外線
を集光する集光手段と、該集光手段により集光した近赤
外線を分光する分光手段と、該分光手段により分光した
それぞれの波長の近赤外線を所定のスペクトラム長に縮
小結像させる縮小結像手段と、該縮小結像手段により結
像したスペクトル像のスペクトル解析を行うアレイ検出
器と、該アレイ検出器によるスペクトル解析のデータを
用いて当該紙・合成樹脂製シートの厚さ、坪量、水分量
若しくは灰分量の少なくとも1種類の品質を算出する信
号処理手段とからなることを特徴とする紙・合成樹脂製
シートの品質測定装置。
【0033】(9)前記縮小結像手段は、縦横の縮小倍
率の異なるレンズ系により構成されていることを特徴と
する(8)に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定装
置。 (10)前記縮小結像手段は、光源の発光部のスペクト
ラム長と近赤外線を縮小結像するスペクトラム長を同じ
くしたことである(8)に記載の紙・合成樹脂製シート
の品質測定装置。
【0034】(11)前記アレイ検出器は、組成成分が
InGaAsで構成されていることを特徴とする(8)
に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定装置。 (12)前記光源から発生する近赤外線は、坪量が2.
1μm、水分量が1.9μm、塗工量が2.4μm、灰
分量が2.3μmの波長帯域であることを特徴とする
(8)に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定装置。 (13)前記近赤外線は、少なくとも1.8μm〜2.
5μmの波長帯域であることを特徴とする(8)に記載
の紙・合成樹脂製シートの品質測定装置。
【0035】このように、紙・合成樹脂製シートの品質
測定方法及び紙・合成樹脂製シートの品質測定装置は、
光源からの近赤外線を照射した紙・合成樹脂製シートを
透過又は反射した近赤外線を分光した光の像(スペクト
ル像)をアレイ検出器の素子上に縮小結像させることに
より、スペクトル長を整合させた光を使用することがで
きるようになる。
【0036】また、前記縮小光学系は、縦横の縮小倍率
の異なるレンズ系を備える。これにより、本発明に係る
紙やシートの品質測定装置は、光源の発光部(フイラメ
ント)の像が前記検出器の一素子と同一の形状に縮小す
るような縦横比を有するようにすることができ、光利用
率が高くなる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る紙・合成樹脂
製シートの品質測定方法及び紙・合成樹脂製シートの品
質測定装置の実施の形態について図面を用いて詳細に説
明する。尚、従来技術で説明した基本的な原理や機構は
本願発明と同じであるため、同じものには同一符号をつ
け、簡略化した説明に止める。
【0038】図1は、本発明に係る第一の実施例の透過
型の紙・合成樹脂製シートの品質測定装置の構成を示
す。紙・合成樹脂製シートの品質測定装置は、発光部で
あるフイラメント1aがミリオーダー寸法からなる近赤
外線を照射することができる光源1と、この光源1から
の近赤外線を集光して被測定対象物である紙・合成樹脂
製シート3に照射する第一の集光光学系2と、紙・合成
樹脂製シート3に照射した近赤外線を透過した光線を平
行光線にする第二の集光光学系4と、この第二の集光光
学系4により平行光線にされた光線を入射して複数の波
長の光に分光した後に出射する回折格子からなる分光素
子5と、この分光素子5で分光された各波長帯毎の近赤
外線を分離する第三の集光光学系6と、この第三の集光
光学系6からのスペクトル像を縮小結像する縮小光学系
7と、この縮小光学系7により縮小結像されたスペクト
ル像をスペクトル解析するアレイ検出器8と、このアレ
イ検出器8で求めた各波長領域の近赤外線の吸収量を基
に坪量、水分量、塗工量若しくは灰分量の少なくとも1
種類を多変量解析手法により演算して算出する信号処理
部9とから構成されている。
【0039】光源1から発生する近赤外線は、1.8μ
m〜2.5μmの波長帯域であり、そのうち坪量が2.
1μm、水分量が1.9μm、塗工量が2.4μm、灰
分量が2.3μmの波長帯域を使用する。
【0040】このうち、アレイ検出器8は、例えば、大
きさが百μmオーダーのInGaAs等の素材を用いて
構成され、1.8μm、1.9μm、2.1μm、2.
3μm、2.4μmの5つのチャンネルの波長帯域でス
ペクトル解析を行う。尚、光源1、分光素子5、第3の
集光光学系6、アレイ検出器8、信号処理部9は、それ
ぞれ、従来技術で説明した図5における光源10、集光
光学系12、測定対象30、集光光学系14、分光素子
16、集光光学系18、アレイ検出器20、信号処理部
22とそれぞれ対応し同一の機能を有し、唯一相違する
縮小光学系7について以下説明する。
【0041】縮小光学系7は、第三の集光光学系6とア
レイ検出器8との間に挿入されたレンズ系からなり、第
三の集光光学系6により結像された像を縮小し、アレイ
検出器8上に小さな像を結像させる。縮小光学系7の像
の縮小の原理を図2に示す。
【0042】図2において、レンズ系7aの入射光の焦
点距離をf0 、入射光側の焦点Fから縮小したい像Aま
での距離をZ0 、縮小される像Aの大きさをσ0 、縮小
された像Bの大きさをσi とすると、レンズ系7aによ
る像の縮小倍率βは、β=σi /σ0 =f0 /Z0で表
される。即ち、像Aの位置を焦点Fから遠ざければ遠ざ
ける程、小さな像が得られる。
【0043】また、縦方向と横方向の曲率半径の異なる
レンズ系7aを用いることにより、縦方向と横方向の縮
小率が異なるようにすることができるから、像Aの形状
を変えた像Bを結像することができる。この原理を用い
て、光源1の発光部(フイラメント)1aの像の形状と
アレイ検出器18の素子の形状とを一致させることがで
きる。
【0044】次に、上述したような縮小光学系7を備え
た紙・合成樹脂製シートの品質測定装置の動作について
説明する。
【0045】先ず、光源1から出射された近赤外線は紙
・合成樹脂製シート3の位置に集光するように集光光学
系12により集光される。紙・合成樹脂製シート3を透
過した近赤外線は集光光学系4により集光され平行光と
なって分光素子5に入射する。
【0046】分光素子5は、分光した近赤外線を集光光
学系6へ出射する。集光光学系6は、分光素子5からの
近赤外線を集光した後に縮小光学系7へ送る。
【0047】縮小光学系7は集光光学系6から入力した
近赤外線による光源1の像を縮小し、アレイ検出器8上
に結像させる。これによりアレイ検出器8での近赤外線
の光の利用効率を上げ、その結果、S/N比を向上させ
る。
【0048】図3は、一般に流通しているCCDカメラ
のレンズを用いて製作した縮小光学系7の縮小倍率と光
量の利用効率との関係を示したものである。図示のよう
に、縮小倍率を10分の1にすることにより3倍の光量
増を実現することができる。
【0049】アレイ検出器8上に縮小結像されたスペク
トル光線のスペクトル解析を行い、波長1.8μmの光
の強さを基準として他の波長の光の強さの吸光度を求め
る。波長1.9μm、2.1μm、2.3μm、2.4
μmの各波長の光は、それぞれ、水分、秤量、灰分、塗
工量の検出に使用される。この求められた吸光度のデー
タは信号処理部9に送られる。
【0050】信号処理部9は、予め求められた検量線を
記憶しており、アレイ検出器8で得られた各波長の近赤
外線の吸光度のデータのそれぞれに対応する検量線に当
てはめることにより測定対象の水分、秤量、灰分、塗工
量を算出する。
【0051】このようにして近赤外線を発生させる単一
の光学系の光源のフィラメントの大きさがミリメートル
のオーダーに比べて、アレイ検出器8のInGaAsの
素子の大きさが百マイクロメートルオーダーと小さくと
も、縮小光学系7によりスペクトル像を縮小させ、In
GaAsの素子の大きさに合わせることができるため、
光利用率を向上させると共にS/N比が優れたものとな
る。
【0052】次に、本発明に係る第二の実施例である反
射型の紙・合成樹脂製シートの品質測定方法及び紙・合
成樹脂製シートの品質測定装置について、図4を参照し
て説明する。
【0053】第二の実施例の紙・合成樹脂製シートの品
質測定装置は、近赤外線を発生させる光源を備えた投光
用光学系(第一の集光光学系)2aから紙・合成樹脂製
シート3の一点に近赤外線を照射し、この照射した紙・
合成樹脂製シート3からの反射光を平行光線にする第二
の集光光学系4と、この第二の集光光学系4により平行
光線にされた光線を入射して複数の波長の光に分光した
後に出射する回折格子からなる分光素子5と、この分光
素子5で分光された各波長帯毎の近赤外線を分離する第
三の集光光学系6と、この第三の集光光学系6からのス
ペクトル像を縮小結像する縮小光学系7と、この縮小光
学系7により縮小結像されたスペクトル像をスペクトル
解析するアレイ検出器8と、このアレイ検出器8で求め
た各波長領域の近赤外線の吸収量を基に坪量、水分量、
塗工量若しくは灰分量の少なくとも1種類を演算して算
出する信号処理部9とから構成されている。
【0054】このような構成からなる紙・合成樹脂製シ
ートの品質測定装置は、紙・合成樹脂製シートに光源か
らの光を照射してその反射光を使用する点が上記第一の
実施例と異なるものであり、その他の点、例えばアレイ
検出器8に縮小結像させてスペクトル解析することにつ
いては同じ手法により行う。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る紙・
合成樹脂製シートの品質測定方法及び紙・合成樹脂製シ
ートの品質測定装置は下記の効果を奏する。 (1)アレイ検出器の前に縮小光学系を設けてスペクト
ル像の大きさを縮小することにより、低コストでS/N
の優れた特徴を持つInGaAsアレイ検出器を有効に
利用することができる。
【0056】(2)縦横の縮小倍率の異なる縮小光学系
を用いることにより、光源の像の形状とアレイ検出器の
素子の形状とを一致させることが可能となるから、光利
用率が高く従って高S/Nの検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙・合成樹脂製シートの品質測定
装置の一実施例(透過型)の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同実施例における縮小光学系の原理の説明図で
ある。
【図3】同実施例における縮小光学系の光利用率の増加
効果を示す説明図である。
【図4】本発明に係る紙・合成樹脂製シートの品質測定
装置のもう一つの実施例(反射型)の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】従来技術による透過型の紙・合成樹脂製シート
の品質測定装置の構成を示すブロック図である。
【図6】トレーシングペーパー8種類の吸光度を示した
グラフである。
【図7】トレーシングペーパー8種類の吸光度(一次微
分)を示したグラフである。
【図8】トレーシングペーパー8種類を使った検量線を
示したグラフである。
【図9】ポリエステルサンプルのフイルム厚測定結果を
示したグラフである。
【図10】従来技術による反射型の紙・合成樹脂製シー
トの品質測定装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光源、 2 集光光学系 2a 投光用光学系 3 測定対象 4 集光光学系 5 分光素子 6 集光光学系 7 縮小光学系 7a レンズ系 8 アレイ検出器 9 信号処理部 10 光源 12 集光光学系 13 投光用光学系 14 集光光学系 16 分光素子 18 集光光学系 20 アレイ検出器 22 信号処理部 30 測定対象 F 焦点 F’ 焦点 f0 焦点距離、 fi 焦点距離 A 像、 B 像 σ0 像Aの大きさ σi 像Bの大きさ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA30 BB15 CC02 FF46 GG22 HH04 JJ03 JJ26 LL42 UU07 2G059 BB10 CC01 CC09 CC12 CC16 EE01 EE02 EE11 EE12 FF10 HH01 JJ05 JJ11 KK04 LL02 MM12 MM20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源の発光部から発生する近赤外線を紙・
    合成樹脂製シートに照射し、該紙・合成樹脂製シートを
    透過した近赤外線又は反射した近赤外線を分光し、該分
    光したそれぞれの近赤外線を所定のスペクトラム長に縮
    小結像させてスペクトル解析し、該スペクトル解析した
    データに基づいて紙・合成樹脂製シートの品質測定を行
    うようにしたことを特徴とする紙・合成樹脂製シートの
    品質測定方法。
  2. 【請求項2】前記近赤外線を縮小結像させるのは、縦横
    の縮小倍率が異なるレンズ系で行うことを特徴とする請
    求項1に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定方法。
  3. 【請求項3】前記近赤外線を縮小結像したスペクトラム
    長は、前記光源の発光部のスペクトラム長と同じくした
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙・合成樹脂製シー
    トの品質測定方法。
  4. 【請求項4】前記スペクトル解析は、組成成分がInG
    aAsで構成されたアレイ検出器で行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定方
    法。
  5. 【請求項5】前記紙・合成樹脂製シートの品質測定は、
    坪量、水分量、塗工量、若しくは灰分量のうち、少なく
    とも1種類であることを特徴とする請求項1に記載の紙
    ・合成樹脂製シートの品質測定方法。
  6. 【請求項6】前記スペクトル解析は、坪量が2.1μ
    m、水分量が1.9μm、塗工量が2.4μm、灰分量
    が2.3μmの波長帯域の近赤外線の吸収量に基づいて
    行うことを特徴とする請求項1に記載の紙・合成樹脂製
    シートの品質測定方法。
  7. 【請求項7】前記光源の発光部から発生する近赤外線
    は、少なくとも1.8μm〜2.5μmの波長帯域であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の紙・合成樹脂製シ
    ートの品質測定方法。
  8. 【請求項8】近赤外線を発生させる発光部を有する光源
    と、該光源から出射された近赤外線を集光して紙・合成
    樹脂製シートに照射する投光手段と、該紙・合成樹脂製
    シートを透過した近赤外線又は反射した近赤外線を集光
    する集光手段と、該集光手段により集光した近赤外線を
    分光する分光手段と、該分光手段により分光したそれぞ
    れの波長の近赤外線を所定のスペクトラム長に縮小結像
    させる縮小結像手段と、該縮小結像手段により結像した
    スペクトル像のスペクトル解析を行うアレイ検出器と、
    該アレイ検出器によるスペクトル解析のデータを用いて
    当該紙・合成樹脂製シートの厚さ、坪量、水分量若しく
    は灰分量の少なくとも1種類の品質を算出する信号処理
    手段とからなることを特徴とする紙・合成樹脂製シート
    の品質測定装置。
  9. 【請求項9】前記縮小結像手段は、縦横の縮小倍率の異
    なるレンズ系により構成されていることを特徴とする請
    求項8に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定装置。
  10. 【請求項10】前記縮小結像手段は、光源の発光部のス
    ペクトラム長と近赤外線を縮小結像するスペクトラム長
    を同じくしたことである請求項8に記載の紙・合成樹脂
    製シートの品質測定装置。
  11. 【請求項11】前記アレイ検出器は、組成成分がInG
    aAsで構成されていることを特徴とする請求項8に記
    載の紙・合成樹脂製シートの品質測定装置。
  12. 【請求項12】前記光源から発生する近赤外線は、坪量
    が2.1μm、水分量が1.9μm、塗工量が2.4μ
    m、灰分量が2.3μmの波長帯域であることを特徴と
    する請求項8に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定
    装置。
  13. 【請求項13】前記近赤外線は、少なくとも1.8μm
    〜2.5μmの波長帯域であることを特徴とする請求項
    8に記載の紙・合成樹脂製シートの品質測定装置。
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