JP2001193101A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2001193101A
JP2001193101A JP2000003750A JP2000003750A JP2001193101A JP 2001193101 A JP2001193101 A JP 2001193101A JP 2000003750 A JP2000003750 A JP 2000003750A JP 2000003750 A JP2000003750 A JP 2000003750A JP 2001193101 A JP2001193101 A JP 2001193101A
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cooling air
cover
starter motor
suction port
cooling
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JP2000003750A
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English (en)
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Kenji Sato
健二 佐藤
Manabu Ozawa
学 小澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータモータ等の電装部品が熱によって劣
化するのを防止して、電装部品の寿命を向上する。 【解決手段】 スタータモータ25にスタータモータ冷
却装置27を設け、このスタータモータ冷却装置27
は、スタータモータ25を取囲むと共に、冷却ファンに
よる冷却風の下流側に向けて開口した吸出し口35を有
するモータカバー28と、一端側がモータカバー28に
接続され、他端側が旋回フレームのアンダカバー9を介
して外部に開口した冷却風導入管36とにより構成して
いる。これにより、冷却風によって吸出し口35の近傍
で発生する負圧を利用し、吸出し口35からモータカバ
ー28内の空気を吸出すことにより、冷却風導入管36
から吸込まれる外気によってモータカバー28内のスタ
ータモータ25を冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン、ロードローラ等として好適に用いら
れる建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としては油圧ショベ
ル、油圧クレーン、ロードローラ等が知られている。そ
して、例えば油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走
行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とからなり、
該上部旋回体の前側には土砂の掘削作業等を行なう作業
装置が俯仰動可能に設けられている。
【0003】また、上部旋回体は、旋回フレームと、該
旋回フレームの前部左側に設けられたキャブと、該キャ
ブの後側に位置して前記旋回フレーム上に搭載され、冷
却ファンを有するエンジンと、該エンジンに設けられた
油圧ポンプと、前記エンジンの冷却ファンの近傍に設け
られたラジエータ、オイルクーラ等の熱交換装置とを備
え、前記エンジンには、該エンジンを始動するためのス
タータモータ、エンジンにより回転駆動されることによ
り発電するオルタネータ等の電装部品が付設されてい
る。また、旋回フレームにはエンジン、油圧ポンプ、熱
交換器等を覆う建屋カバーが設けられている。
【0004】そして、従来技術による油圧ショベルは、
スタータモータによってエンジンを始動することによ
り、該エンジンによって油圧ポンプが駆動され、該油圧
ポンプから供給される圧油によって下部走行体を走行さ
せたり、作業装置を俯仰動させたりする。
【0005】また、油圧ショベルの運転時には、冷却フ
ァンにより熱交換装置に向け外気が冷却風として供給さ
れ、この冷却風によってエンジン冷却水、作動油等を冷
却している。そして、熱交換装置を通過した冷却風は、
エンジン、オルタネータ、スタータモータ等の周囲を流
通して外部に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルは、スタータモータ、オルタ
ネータ等の電装部品の周囲を冷却ファンによる冷却風が
流通している。しかし、これらの電装部品の周囲を流通
する冷却風は、熱交換装置を通って温度上昇した冷却風
であるから、電装部品の温度を上昇させてしまう。しか
も、各種電装部品のうちスタータモータ、オルタネータ
等は、特にエンジンの近傍に配設されているから、油圧
ショベルの稼動中はエンジンの熱によって温度上昇して
しまう。
【0007】このように、エンジンから発生する熱のた
め、当該エンジンの稼動中にスタータモータ、オルタネ
ータ内のコイル、配線、接続部等が温度上昇によって損
傷を受け、これらの寿命が短くなる虞れがあり、建設機
械の信頼性が低下するという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、スタータモータ、オル
タネータが温度上昇するのを防止し、これらの寿命を延
ばして信頼性を向上すことができるようにした建設機械
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、エンジンを収容した建屋カバーと運転室を画成した
キャブボックスとを有する車体と、該車体に取付けられ
た作業装置とを備えている。
【0010】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、エンジンには
スタータモータとオルタネータのうち少なくともいずれ
かの電装部品を付設し、該電装部品には該電装部品を取
囲みエンジンの冷却ファンによる冷却風によって空気を
吸出す吸出し口を有する部品カバーを設け、該部品カバ
ーには外部の空気を該部品カバー内に導く冷却風導入管
を接続する構成としたことにある。
【0011】このように構成したことにより、エンジン
を運転すると、該エンジンに設けられた冷却ファンが駆
動されて冷却風が発生し、部品カバーの周囲を流通す
る。このときに、部品カバーに設けられた吸出し口は、
冷却風が通過するときに負圧を発生して部品カバー内の
空気を吸出す。これにより、部品カバー内が負圧になっ
て該部品カバーに冷却風導入管を介して外部の冷えた空
気が導入されるから、この冷えた空気によって部品カバ
ー内の電装部品を冷却することができる。
【0012】請求項2の発明によると、部品カバーには
吸出し口よりも冷却風の上流側に位置して該吸出し口の
周囲に冷却風を導く傾斜面を設けたことにある。
【0013】このように構成したことにより、冷却風が
部品カバーの周囲を流通するときに、冷却風を傾斜面に
沿って吸出し口の周囲に導くことができ、吸出し口の近
傍で効率よく負圧を発生することができる。
【0014】請求項3の発明によると、冷却風導入管は
電装部品を挟んで吸出し口のほぼ反対側に位置して部品
カバーに接続したことにある。
【0015】このように構成したことにより、冷却風導
入管から部品カバーに流入した空気は、電装部品の周囲
を流通した後に吸出し口から流出する。
【0016】請求項4の発明によると、冷却風導入管は
外部に対して車体底面を形成するアンダカバーを介して
外部に開口したことにある。
【0017】このように構成したことにより、アンダカ
バーを利用して冷却風導入管を外部に開口させることが
できる。また、車体外の冷えた外気を電装部品の冷却風
として導入することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従
って詳細に説明する。
【0019】まず、本発明の第1の実施の形態を図1な
いし図6に基づいて説明する。
【0020】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載された車体としての上部
旋回体をそれぞれ示し、該上部旋回体2の前側には土砂
の掘削作業等を行なう作業装置3が俯仰動可能に設けら
れている。
【0021】4は上部旋回体2のベースとなる旋回フレ
ームで、該旋回フレーム4は、図2、図3に示す如く、
厚肉な鋼板からなり前,後方向に延びた底板5と、該底
板5の中央寄りを前,後方向に延びて立設された左,右
の縦板6,6と、該左,右の縦板6,6から左,右方向
の外側に延びた複数本の張出しビーム7,7,…と、該
各張出しビーム7,7,…の先端側に接合され前,後方
向に延びた左,右のサイドビーム8,8とによって大略
構成されている。
【0022】また、旋回フレーム4には、該旋回フレー
ム4の底面を形成するように、左,右の縦板6,6間の
アンダカバー9と、左側の縦板6と左側のサイドビーム
8との間のアンダカバー10と、右側の縦板6と右側の
サイドビーム8との間のアンダカバー11とが設けられ
ている。そして、各アンダカバー9,10,11は、薄
肉な鋼板等からなり、図4に示すように、例えば前,後
方向に複数枚連結して配設されている。さらに、左,右
の縦板6,6間に配設された中央のアンダカバー9に
は、図5に示すように穴部9Aが設けられ、該穴部9A
に位置して後述の冷却風導入管36が接続される接続管
9Bが固着されている。
【0023】12は旋回フレーム4の前部左側にキャブ
ベッド13を介して配設されたキャブボックスで、該キ
ャブボックス12内の運転室には、オペレータが着座す
る運転席12A、操作レバー(図示せず)等が配設され
ている。
【0024】14はキャブボックス12の右側から後側
に亘って設けられた建屋カバーで、該建屋カバー14
は、図3に示すように、左,右のサイドビーム8上に立
設された左,右の側面板14A,14Aと、旋回フレー
ム4の上方を覆う天井板14Bとによって大略構成さ
れ、右側の側面板14Aには外気(冷却風)が流入する
吸気口14Cが設けられ、天井板等には冷却風を排出す
る排気口(図示せず)が設けられている。また、建屋カ
バー14内には、前,後方向の中間部に位置して左,右
方向に延びる隔壁15が設けられ、該隔壁15、建屋カ
バー14、カウンタウェイト17等によってエンジン室
16が画成されている。
【0025】また、17は旋回フレーム4の後端部に搭
載されたカウンタウェイトで、該カウンタウェイト17
は、作業装置3との重量バランスをとるものである。さ
らに、エンジン室16の後側を閉塞する働きも有してい
る。
【0026】18,18は左,右の縦板6,6間に位置
して底板5に設けられた2個の旋回モータ、19は建屋
カバー14内に位置して旋回フレーム4の右側に配設さ
れた作動油タンク、20は建屋カバー14内に位置して
旋回フレーム4の左側に配設された燃料タンクをそれぞ
れ示している。
【0027】21,21はエンジン室16内に位置して
旋回フレーム4上に前,後方向に並んで搭載された2基
のエンジンで、該各エンジン21は、左,右方向に延在
する横置状態に搭載されている。また、エンジン21の
一端側には冷却ファン22が設けられ、該冷却ファン2
2は一の出力軸21Aにファンベルト21Bを介して接
続されている。さらに、エンジン21の他端側には、他
の出力軸に接続されたフライホイール(図示せず)の外
周側に位置してモータ取付部21Cが設けられ、該モー
タ取付部21Cには後述のスタータモータ25が取付け
られている。
【0028】23,23はエンジン21,21の他端側
に設けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ23は、エン
ジン21のフライホイールに接続され、エンジン21か
らの回転出力を分配して伝達する動力伝達装置23A
と、該動力伝達装置23Aに取付けられた3個のポンプ
本体23B,23B,23B等とによって大略構成され
ている。
【0029】24,24はエンジン21,21の他端側
に位置して冷却ファン22,22の近傍に設けられた熱
交換装置で、該各熱交換装置は、エンジン21の冷却水
を冷却するラジエータ24A、作動油を冷却するオイル
クーラ24B等によって構成されている。
【0030】25はエンジン21に設けられたスタータ
モータで、該スタータモータ25は、エンジン21のモ
ータ取付部21Cに取付けられ、その出力軸(図示せ
ず)がフライホイールの外周に噛合している。そして、
スタータモータ25は、出力軸を介してフライホイール
を回転駆動することにより、エンジン21を始動するも
のである。
【0031】26はエンジン21に設けられたオルタネ
ータで、該オルタネータ26は、エンジン21のファン
ベルト21Bに接続されている。そして、オルタネータ
26は、ファンベルト21Bを介してエンジン21によ
り回転駆動されることにより発電するものである。
【0032】一方、27はスタータモータ25に設けら
れたスタータモータ冷却装置で、該スタータモータ冷却
装置27は、図5に示す如く、後述するモータカバー2
8と冷却風導入管36とによって大略構成されている。
【0033】28はスタータモータ25を取囲むように
設けられたモータカバーで、該モータカバー28は、図
5、図6に示すように、下面板29、上面板30、前,
後の側面板31,31、右側の底面板32によって有底
の角筒状に形成され、左側の開口部にはフランジ板33
が取付けられている。また、モータカバー28には、後
述の吸出し口35よりも冷却ファン22による冷却風の
上流側に位置し、底面板32の上,下方向中間部から上
面板30に向けて円弧面を形成する円弧状傾斜板34が
設けられている。この円弧状傾斜板34は、モータカバ
ー28の周囲を流通する冷却風を吸出し口35の周囲に
導くものである。
【0034】また、モータカバー28の下面板29に
は、穴部29Aが形成され、該穴部29Aに位置して後
述の冷却風導入管36が接続される接続管29Bが固着
されている。一方、フランジ板33は、横方向に長尺な
小判状に形成され、その中央にはスタータモータ25が
挿通する挿通穴33Aが形成され、両端部にはボルト穴
33B,33Bが穿設されている。
【0035】そして、モータカバー28は、フランジ板
33の挿通穴33Aにスタータモータ25を挿入し、フ
ランジ板33をボルト(図示せず)によってエンジン2
1のモータ取付部21Cに固定することにより、スター
タモータ25の周囲を取り囲んだ状態に取付けられてい
る。
【0036】さらに、35はモータカバー28に設けら
れた吸出し口で、該吸出し口35はモータカバー28の
上面板30と円弧状傾斜板34との間に位置し、冷却フ
ァン22によってエンジン室16内を流通する冷却風の
下流側に向けスリット状に開口している。これにより、
吸出し口35は、該吸出し口35の周囲を冷却風が通過
するときに負圧を発生し、この負圧を利用してモータカ
バー28内の空気を吸出すものである。
【0037】36は旋回フレーム4のアンダカバー9と
モータカバー28の下面板29との間に設けられた冷却
風導入管で、該冷却風導入管36は、例えば可撓性を有
するホース等によって形成され、その両端側がアンダカ
バー9の接続管9B、モータカバー28の接続管29B
に接続されている。また、冷却風導入管36は、接続管
9B,29Bに対して締結具37,37によって抜け止
めされている。そして、冷却風導入管36は、アンダカ
バー9下側の外気を冷却風としてモータカバー28内に
導くものである。
【0038】このように構成されたスタータモータ冷却
装置27は、冷却風によって吸出し口35の近傍で負圧
を発生し、この負圧によって吸出し口35からモータカ
バー28内の空気を吸出す。これにより、冷却風導入管
36は外気を冷却風としてモータカバー28内に導き、
この冷却風によってモータカバー28内のスタータモー
タ25を冷却する。
【0039】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0040】まず、オペレータはキャブボックス12内
に乗り込み、操作レバー等を操作することにより、下部
走行体1を走行させたり、作業装置3を作動して土砂の
掘削作業等を行なう。
【0041】また、油圧ショベルの運転時には、冷却フ
ァン22が回転駆動され、これにより、建屋カバー14
の吸気口14Cから流入する外気が冷却風として熱交換
装置24に供給され、該熱交換装置24を通過した冷却
風はエンジン室16内を、図4、図5に実線で示す矢示
の如く流通する。
【0042】このときに、熱交換装置24を通過した冷
却風は、該熱交換装置24によって温度上昇している
が、スタータモータ25はモータカバー28によって覆
われているから熱風となった冷却風がスタータモータ2
5に当たるのを防止することができる。
【0043】しかも、冷却風がモータカバー28の周囲
を通過するときには、吸出し口35の近傍で負圧を発生
するから、この負圧を利用してモータカバー28内の空
気を吸出すことができる。これにより、モータカバー2
8内が負圧になるから、図5に点線で示す矢示のよう
に、冷却風導入管36から外気が冷却風としてモータカ
バー28内に吸込まれる。この結果、モータカバー28
内のスタータモータ25は、冷えた外気によって冷却さ
れる。
【0044】以上のように、本実施の形態によれば、ス
タータモータ25にスタータモータ冷却装置27を設
け、該スタータモータ冷却装置27は、エンジン室16
内を流通する冷却風の流れによって発生する負圧を利用
し、冷えた外気をスタータモータ25に供給して冷却す
る構成としているから、別途動力源を用いることなく、
簡単な構成でスタータモータ25を冷却することができ
る。これにより、コストの上昇を抑えつつ、スタータモ
ータ25の寿命を延ばすことができ、信頼性を向上する
ことができる。
【0045】また、モータカバー28はスタータモータ
25を取り囲んでいるから、熱交換装置24を通過して
熱風となった冷却風が該スタータモータ25に当たるの
を防止することができ、スタータモータ25の温度上昇
を抑えて冷却効率を高めることができる。
【0046】また、モータカバー28には、冷却風を吸
出し口35の周囲に導く円弧状傾斜板34を設けている
から、冷却風によって吸出し口35の近傍で効率よく負
圧を発生することができ、スタータモータ25を効率よ
く冷却することができる。
【0047】一方、吸出し口35はモータカバー28の
上面板30側に設け、冷却風導入管36はスタータモー
タ25を挟んでほぼ反対側に位置する下面板29に接続
する構成としているから、冷却風導入管36からモータ
カバー28に流入した空気を、スタータモータ25の周
囲で流通させることができ、スタータモータ25の全体
を冷却することができる。
【0048】さらに、旋回フレーム4の下面を形成する
アンダカバー9に穴部9Aを設け、冷却風導入管36は
穴部9Aを介して外部に開口する構成としているから、
冷却風導入管36は、アンダカバー9を利用して容易に
外部に開口させることができる。しかも、冷却風導入管
36をアンダカバー9に接続することにより、冷却風と
して上部旋回体2外部の冷えた外気を吸込むことができ
るから、より一層スタータモータ25の冷却効率を向上
することができる。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態を図7お
よび図8に従って詳細に説明するに、本実施の形態の特
徴は、部品カバーと冷却風導入管によってオルタネータ
を冷却する構成としたことにある。なお、本実施の形態
では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0050】41はオルタネータ26に設けられたオル
タネータ冷却装置で、該オルタネータ冷却装置41は、
図8に示す如く、第1の実施の形態で述べたスタータモ
ータ冷却装置27とほぼ同様に、後述するオルタネータ
カバー42と冷却風導入管50とによって大略構成され
ている。
【0051】42はオルタネータ26を取囲むように設
けられたオルタネータカバーで、該オルタネータカバー
42は、前述した第1の実施の形態によるモータカバー
28とほぼ同様に、穴部43Aと接続管43Bを有する
下面板43、上面板44、前,後の側面板45,45に
よって角筒状に形成されている。しかし、オルタネータ
カバー42は、オルタネータ26をエンジン21に取付
けるときの左,右方向の向きがスタータモータ25と異
なるために、左側に底面板46を有し、右側の開口部に
挿通穴47A等が形成されたフランジ板47が取付けら
れている。また、オルタネータカバー42には、後述の
吸出し口49よりも冷却風の上流側に位置し、フランジ
板47の上側寄りから上面板44に向けて円弧状傾斜板
48が設けられている。
【0052】49はオルタネータカバー42に設けられ
た吸出し口で、該吸出し口49は、第1の実施の形態に
よる吸出し口35と同様に、オルタネータカバー42の
上面板44と円弧状傾斜板48との間に位置して冷却フ
ァン22による冷却風の下流側に向けスリット状に開口
している。
【0053】50は旋回フレーム4のアンダカバー9と
オルタネータカバー42の下面板43との間に設けられ
た本実施の形態による冷却風導入管で、該冷却風導入管
50は、前述した第1の実施の形態による冷却風導入管
36とほぼ同様に、その両端側がアンダカバー9の接続
管9B′、オルタネータカバー42の接続管43Bに接
続されている。
【0054】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、オルタネータ冷却装置41は、冷却風に
よって吸出し口49の近傍で発生する負圧を利用し、冷
却風導入管50から吸込んだ外気によってオルタネータ
カバー42内のオルタネータ26を冷却することができ
るから、該オルタネータ26の寿命を延ばすことができ
る。
【0055】なお、第1の実施の形態では、スタータモ
ータ25にスタータモータ冷却装置27を設け、第2の
実施の形態では、オルタネータ26にオルタネータ冷却
装置41を設ける構成とした場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、スタータモータ
冷却装置27とオルタネータ冷却装置41の両方を設け
る構成としてもよい。
【0056】また、第1の実施の形態では、冷却風導入
管36をアンダカバー9に接続して上部旋回体2の外部
に開口させる構成としたが、本発明はこれに限らず、例
えば、冷却風導入管36を建屋カバー14の天井板14
Bに接続する構成としてもよい。また、冷却風導入管3
6を隔壁15に接続してエンジン室16以外の室に開口
させる構成としてもよい。この構成は第2の実施の形態
にも同様に適用することができるものである。
【0057】また、第1の実施の形態では、モータカバ
ー28を角筒状に形成し、第2の実施の形態では、オル
タネータカバー42を角筒状に形成した場合を例示した
が、本発明はこれに限るものではなく、カバー28,4
2を円筒状、多角筒状等の他の形状としてもよい。
【0058】さらに、各実施の形態では、建設機械とし
て油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、例えば油圧クレーン、ホイールローダ等の他
の建設機械にも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、エンジンにはスタータモータ、オルタネータ等の
電装部品を付設し、該電装部品には該電装部品を取囲み
エンジンの冷却ファンによる冷却風によって空気を吸出
す吸出し口を有する部品カバーを設け、該部品カバーに
は外部の空気を該部品カバー内に導く冷却風導入管を接
続する構成としているので、エンジンを運転したときに
流通する冷却風によって部品カバーの吸出し口で負圧を
発生し、この負圧を利用して部品カバー内の空気を吸出
すことができる。これにより、部品カバー内が負圧にな
って該部品カバーには冷却風導入管を介して外部の冷え
た空気を導入することができるから、この冷えた空気に
よって部品カバー内の電装部品を冷却することができ
る。この結果、別途駆動源を必要としないから、コスト
の上昇を抑えた状態で、電装部品の寿命を延ばすことが
でき、信頼性を向上することができる。
【0060】請求項2の発明によれば、部品カバーには
吸出し口よりも冷却風の上流側に位置して該吸出し口の
周囲に冷却風を導く傾斜面を設けているので、冷却風が
部品カバーの周囲を流通するときに、冷却風を傾斜面に
沿って吸出し口の周囲に導くことができる。これによ
り、吸出し口の近傍で効率よく負圧を発生することがで
き、冷却効率を向上することができる。
【0061】請求項3の発明によれば、冷却風導入管は
電装部品を挟んで吸出し口のほぼ反対側に位置して部品
カバーに接続しているので、冷却風導入管から部品カバ
ーに流入した空気を、電装部品の周囲を流通させた後に
吸出し口から流出することができ、電装部品全体を冷却
することができる。
【0062】請求項4の発明によれば、冷却風導入管は
外部に対して車体底面を形成するアンダカバーを介して
外部に開口しているので、アンダカバーを利用して冷却
風導入管を外部に開口させることができ、作業性を向上
することができる。また、車体外の冷えた外気を電装部
品の冷却風として導入することができるから、より一層
電装部品の冷却効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧シ
ョベルを示す正面図である。
【図2】建屋カバーを省略した状態の上部旋回体を示す
平面図である。
【図3】旋回フレーム、建屋カバー、エンジン、スター
タモータ冷却装置等を図1中の矢示 III−III 方向から
みた断面図である。
【図4】エンジン、油圧ポンプ、スタータモータ冷却装
置等を示す外観斜視図である。
【図5】スタータモータ冷却装置を示す要部拡大断面図
である。
【図6】モータカバーを単体で示す外観斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるオルタネータ
冷却装置を備えた油圧ショベルを図3と同様位置からみ
た断面図である。
【図8】オルタネータ冷却装置を示す要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
2 上部旋回体(車体) 4 旋回フレーム 9,10,11 アンダカバー 12 キャブボックス 14 建屋カバー 21 エンジン 22 冷却ファン 25 スタータモータ 26 オルタネータ 28 モータカバー(部品カバー) 34,48 円弧状傾斜板(傾斜面) 35,49 吸出し口 36,50 冷却風導入管 42 オルタネータカバー(部品カバー)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを収容した建屋カバーと運転室
    を画成したキャブボックスとを有する車体と、該車体に
    取付けられた作業装置とを備えた建設機械において、前
    記エンジンにはスタータモータとオルタネータのうち少
    なくともいずれかの電装部品を付設し、該電装部品には
    該電装部品を取囲み前記エンジンの冷却ファンによる冷
    却風によって空気を吸出す吸出し口を有する部品カバー
    を設け、該部品カバーには外部の空気を該部品カバー内
    に導く冷却風導入管を接続する構成としたことを特徴と
    する建設機械。
  2. 【請求項2】 前記部品カバーには前記吸出し口よりも
    冷却風の上流側に位置して該吸出し口の周囲に冷却風を
    導く傾斜面を設けてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記冷却風導入管は前記電装部品を挟ん
    で前記吸出し口のほぼ反対側に位置して前記部品カバー
    に接続してなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記冷却風導入管は外部に対して車体底
    面を形成するアンダカバーを介して外部に開口してなる
    請求項1,2または3に記載の建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011140853A (ja) * 2010-01-09 2011-07-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

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