JP2001192550A - 導電性ロール - Google Patents
導電性ロールInfo
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- JP2001192550A JP2001192550A JP2000001707A JP2000001707A JP2001192550A JP 2001192550 A JP2001192550 A JP 2001192550A JP 2000001707 A JP2000001707 A JP 2000001707A JP 2000001707 A JP2000001707 A JP 2000001707A JP 2001192550 A JP2001192550 A JP 2001192550A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- base material
- conductive
- conductive roll
- urethane resin
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- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、例えば電子写真複写機に使用される
導電性ロールに望ましい軟らかさと弾性を与えることを
課題とする。 【解決手段】熱膨張型マイクロカプセルの熱膨張物を混
合分散したウレタン樹脂組成物に導電性粉末および/ま
たはイオン導電剤とを混合した導電性ロール基材3と、
該基材3中心部に挿着されている軸体2とからなる導電
性ロール1を提供する。
導電性ロールに望ましい軟らかさと弾性を与えることを
課題とする。 【解決手段】熱膨張型マイクロカプセルの熱膨張物を混
合分散したウレタン樹脂組成物に導電性粉末および/ま
たはイオン導電剤とを混合した導電性ロール基材3と、
該基材3中心部に挿着されている軸体2とからなる導電
性ロール1を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば電子写真複写機に
使用される導電性ロールに関するものである。
使用される導電性ロールに関するものである。
【0002】
【発明の背景】電子写真複写機には、感光ドラムの外表
面に圧接して該外表面を帯電させるための帯電ロール、
該感光ドラムの外表面に形成された静電潜像にトナー像
を形成させるための現像ロール、該感光ドラムに付着し
ているトナーを除去するクリーニングロール等の導電性
ロールが使用されている。上記導電性ロールは中心部に
軸体を挿着した導電性ロール基材と、所望なれば更に該
基材表面に電気抵抗調整層を設けた構成のものである。
面に圧接して該外表面を帯電させるための帯電ロール、
該感光ドラムの外表面に形成された静電潜像にトナー像
を形成させるための現像ロール、該感光ドラムに付着し
ているトナーを除去するクリーニングロール等の導電性
ロールが使用されている。上記導電性ロールは中心部に
軸体を挿着した導電性ロール基材と、所望なれば更に該
基材表面に電気抵抗調整層を設けた構成のものである。
【0003】
【従来の技術】該導電性ロール基材の材料としては感光
ドラム外表面に接触した時、容易に弾性変形し得る軟質
弾性樹脂が使用される。従来上記弾性樹脂としては非発
泡軟質ポリウレタン樹脂や軟質ポリウレタン発泡体が使
用されていた。この種のポリウレタン樹脂は、シリコン
ゴムやエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム等に
比べると、原料のポリオールやジイソシアナートの種類
や混合比率を調節することによって、種々な硬度の樹脂
を容易に製造することが出来ると言う利点を有する。
ドラム外表面に接触した時、容易に弾性変形し得る軟質
弾性樹脂が使用される。従来上記弾性樹脂としては非発
泡軟質ポリウレタン樹脂や軟質ポリウレタン発泡体が使
用されていた。この種のポリウレタン樹脂は、シリコン
ゴムやエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム等に
比べると、原料のポリオールやジイソシアナートの種類
や混合比率を調節することによって、種々な硬度の樹脂
を容易に製造することが出来ると言う利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】非発泡軟質ポリウレタ
ン樹脂には低硬度にするためにミネラルオイル、プロセ
スオイル、パラフィンオイル、シリコンオイル、植物性
オイル、可塑剤等の軟化剤を添加するのが一般的であ
る。しかしこのような軟化剤を添加した非発泡軟質ポリ
ウレタン樹脂を導電性ロール基材の材料として使用した
場合には、該導電性ロール基材中に含まれている軟化剤
が表面に滲出して来る場合(ブリージング)がある。上
記軟化剤がロール表面にブリージングすれば、ロール表
面の電気抵抗や吸湿性のような物性が変化し、あるいは
ロール表面にタックを生じたりする。そして例えば帯電
ロールにあっては、感光ドラム外表面の帯電状態にばら
つきを生じたり、現像ロールにあってはロール表面のタ
ックのためにトナーが感光ドラムに転写するのを妨げら
れたりするために、良好な画質が得られなくなると言う
問題点がある。
ン樹脂には低硬度にするためにミネラルオイル、プロセ
スオイル、パラフィンオイル、シリコンオイル、植物性
オイル、可塑剤等の軟化剤を添加するのが一般的であ
る。しかしこのような軟化剤を添加した非発泡軟質ポリ
ウレタン樹脂を導電性ロール基材の材料として使用した
場合には、該導電性ロール基材中に含まれている軟化剤
が表面に滲出して来る場合(ブリージング)がある。上
記軟化剤がロール表面にブリージングすれば、ロール表
面の電気抵抗や吸湿性のような物性が変化し、あるいは
ロール表面にタックを生じたりする。そして例えば帯電
ロールにあっては、感光ドラム外表面の帯電状態にばら
つきを生じたり、現像ロールにあってはロール表面のタ
ックのためにトナーが感光ドラムに転写するのを妨げら
れたりするために、良好な画質が得られなくなると言う
問題点がある。
【0005】一方該軟質ポリウレタン発泡体からなるロ
ール基材では該基材の表面は多孔であるから、トナーが
該多孔性表面に詰まって表面の抵抗値が変化して感光ド
ラムに対する帯電特性が変化したり、感光ドラム外表面
へのトナーの転写が阻害されると言う問題点がある。更
に電気抵抗調整材料の溶液を基材表面に塗布しようとし
ても、該溶液が多孔性表面に吸収されてしまって均一な
塗膜が出来ないと云う問題点がある。
ール基材では該基材の表面は多孔であるから、トナーが
該多孔性表面に詰まって表面の抵抗値が変化して感光ド
ラムに対する帯電特性が変化したり、感光ドラム外表面
へのトナーの転写が阻害されると言う問題点がある。更
に電気抵抗調整材料の溶液を基材表面に塗布しようとし
ても、該溶液が多孔性表面に吸収されてしまって均一な
塗膜が出来ないと云う問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、熱膨張型マイクロカプセ
ルの熱膨張物を混合分散したウレタン樹脂組成物に導電
性粉末および/またはイオン導電剤とを混合した導電性
ロール基材(3) と、該基材(3) 中心部に挿着されている
軸体(2) とからなる導電性ロール(1) を提供するもので
あり、該ウレタン樹脂組成物は水素化(水添)ヒマシ油
ポリオールとジイソシアナートとの反応によって得られ
るものであることが望ましい。更に該導電性ロール基材
(3) の表面にはゾル−ゲル法によって無機酸化物被膜お
よび/または無機−有機ハイブリッド被膜からなる保護
被膜(4) が形成されていることが望ましい。また該ロー
ル基材表面には更に電気抵抗調整層(5) が設けられてい
ることが望ましい。
を解決するための手段として、熱膨張型マイクロカプセ
ルの熱膨張物を混合分散したウレタン樹脂組成物に導電
性粉末および/またはイオン導電剤とを混合した導電性
ロール基材(3) と、該基材(3) 中心部に挿着されている
軸体(2) とからなる導電性ロール(1) を提供するもので
あり、該ウレタン樹脂組成物は水素化(水添)ヒマシ油
ポリオールとジイソシアナートとの反応によって得られ
るものであることが望ましい。更に該導電性ロール基材
(3) の表面にはゾル−ゲル法によって無機酸化物被膜お
よび/または無機−有機ハイブリッド被膜からなる保護
被膜(4) が形成されていることが望ましい。また該ロー
ル基材表面には更に電気抵抗調整層(5) が設けられてい
ることが望ましい。
【0007】
【作用】通常のウレタン樹脂はポリオールとジイソシア
ナートとの反応によって得られる。本発明では熱膨張型
マイクロカプセルを加熱膨張せしめた熱膨張物を該ウレ
タン樹脂に混合分散せしめて該ウレタン樹脂内に独立気
泡構造を形成して該ウレタン樹脂の軟化を図る。該ウレ
タン樹脂は上記したように独立気泡構造を有するので圧
縮変形に対する弾性回復力が大きく、このようなウレタ
ン樹脂を基材とした導電性ロールは感光ドラムに対する
良好な圧着性を示す。
ナートとの反応によって得られる。本発明では熱膨張型
マイクロカプセルを加熱膨張せしめた熱膨張物を該ウレ
タン樹脂に混合分散せしめて該ウレタン樹脂内に独立気
泡構造を形成して該ウレタン樹脂の軟化を図る。該ウレ
タン樹脂は上記したように独立気泡構造を有するので圧
縮変形に対する弾性回復力が大きく、このようなウレタ
ン樹脂を基材とした導電性ロールは感光ドラムに対する
良好な圧着性を示す。
【0008】ポリオールとして水素化(水添)ヒマシ油
ポリオール(以下水素化ヒマシ油ポリオールと言う)を
使用すると、該ウレタン樹脂は更に軟質になって圧縮変
形し易くなり、軟化剤を添加する必要がなくなる。更に
該電性ロール基材の表面にゾル−ゲル法によって無機酸
化物被膜および/または無機−有機ハイブリッド被膜か
らなる保護被膜を形成すると、親水性のあるポリウレタ
ン樹脂からなる基材でも吸湿吸水が阻止され、体積電気
抵抗値が変化しない。該無機酸化物や無機−有機ハイブ
リッドからなる被膜はゾル−ゲル法によって形成されて
いるので、膜厚は薄くかつ均一にすることが出来、基材
の電気特性に余り影響を及ぼさないが、該無機酸化物や
無機−有機ハイブリッドからなる被膜は電気抵抗値が高
いので、該ロール基材表面に更に電気抵抗調整層を設け
ることが望ましい。
ポリオール(以下水素化ヒマシ油ポリオールと言う)を
使用すると、該ウレタン樹脂は更に軟質になって圧縮変
形し易くなり、軟化剤を添加する必要がなくなる。更に
該電性ロール基材の表面にゾル−ゲル法によって無機酸
化物被膜および/または無機−有機ハイブリッド被膜か
らなる保護被膜を形成すると、親水性のあるポリウレタ
ン樹脂からなる基材でも吸湿吸水が阻止され、体積電気
抵抗値が変化しない。該無機酸化物や無機−有機ハイブ
リッドからなる被膜はゾル−ゲル法によって形成されて
いるので、膜厚は薄くかつ均一にすることが出来、基材
の電気特性に余り影響を及ぼさないが、該無機酸化物や
無機−有機ハイブリッドからなる被膜は電気抵抗値が高
いので、該ロール基材表面に更に電気抵抗調整層を設け
ることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図1に示す一実施例によ
って説明すれば、導電性ロール(1) は中心部に軸体(2)
を挿着した導電性ロール基材(3) と、該基材(3) の表面
に形成されている保護被膜(4) と更にその上に形成され
ている電気抵抗調整層(5) とからなる。該軸体(2) とし
てはステンレススチール、アルミニウム等の金属の棒ま
たはパイプが使用される。該ロール(1) の基材(3) はポ
リオールとモノオールと、ジイソシアナートとの反応生
成物であるウレタン樹脂組成物を材料とする。
って説明すれば、導電性ロール(1) は中心部に軸体(2)
を挿着した導電性ロール基材(3) と、該基材(3) の表面
に形成されている保護被膜(4) と更にその上に形成され
ている電気抵抗調整層(5) とからなる。該軸体(2) とし
てはステンレススチール、アルミニウム等の金属の棒ま
たはパイプが使用される。該ロール(1) の基材(3) はポ
リオールとモノオールと、ジイソシアナートとの反応生
成物であるウレタン樹脂組成物を材料とする。
【0010】上記ポリオールとしては、ポリエーテル系
ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポカーボネー
ト系ポリオール等が例示されるが、特に望ましいポリオ
ールとしては水素化ヒマシ油ポリオールである。該水素
化ヒマシ油ポリオールを使用すると、ウレタン樹脂を更
に軟質にすることが出来る。
ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポカーボネー
ト系ポリオール等が例示されるが、特に望ましいポリオ
ールとしては水素化ヒマシ油ポリオールである。該水素
化ヒマシ油ポリオールを使用すると、ウレタン樹脂を更
に軟質にすることが出来る。
【0011】上記ポリオール以外、反応性希釈剤として
脂肪族系ジオール等が添加されてもよい。
脂肪族系ジオール等が添加されてもよい。
【0012】上記ジイソシアナートとしては、例えばト
リレンジイソシアナート、パラフェニレンジイソシアナ
ート、2,4−トルエンジイソシアナート、2,6−ト
ルエンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナ
ート、1,4−ナフタレンジイソシアナート、4,4’
−ジフェニルジイソシアナート、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアナート、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジフェニルジイソシアナート、3,3’−ジメチ
ル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、
3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジフェニルジイソシ
アナート、2−クロロ−1,4−フェニルジイソシアナ
ート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアナー
ト、m−フェニレンジイソシアナート、p−フェニレン
ジイソシアナート、2,2’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェニレンジイソシアナート、m−キシ
リレンジイソシアナート、ω−キシリレンジイソシアナ
ート、ω’−キシリレンジイソシアナート等が例示され
る。
リレンジイソシアナート、パラフェニレンジイソシアナ
ート、2,4−トルエンジイソシアナート、2,6−ト
ルエンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナ
ート、1,4−ナフタレンジイソシアナート、4,4’
−ジフェニルジイソシアナート、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアナート、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジフェニルジイソシアナート、3,3’−ジメチ
ル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、
3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジフェニルジイソシ
アナート、2−クロロ−1,4−フェニルジイソシアナ
ート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアナー
ト、m−フェニレンジイソシアナート、p−フェニレン
ジイソシアナート、2,2’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェニレンジイソシアナート、m−キシ
リレンジイソシアナート、ω−キシリレンジイソシアナ
ート、ω’−キシリレンジイソシアナート等が例示され
る。
【0013】本発明では上記ポリオールと、上記ジイソ
シアナートとを混合して一段階で反応させてもよく、上
記ポリオールと上記モノオールとを混合した後、上記ジ
イソシアナートを添加して反応させてもよい。いずれの
反応においても、所望なれば金属系触媒、アミン系触
媒、カルボン酸アミン塩触媒等のウレタン化触媒を使用
することが出来る。
シアナートとを混合して一段階で反応させてもよく、上
記ポリオールと上記モノオールとを混合した後、上記ジ
イソシアナートを添加して反応させてもよい。いずれの
反応においても、所望なれば金属系触媒、アミン系触
媒、カルボン酸アミン塩触媒等のウレタン化触媒を使用
することが出来る。
【0014】上記ウレタン樹脂組成物に混合分散させる
熱膨張型マイクロカプセルとは、イソブタン(沸点−1
2℃)、ノルマルブタン(沸点−5℃)、エチルメチル
エーテル(沸点 7℃)、イソペンタン(沸点27.8
5℃)等の望ましくは沸点−15℃〜30℃の範囲の液
状の低沸点溶剤を熱可塑性樹脂のカプセル中に充填した
ものである。該熱可塑性樹脂としては上記溶剤に難溶ま
たは不溶のものが望ましく、また軟化点は200℃以下
のものが望ましい。該熱可塑性樹脂を上記溶剤に難溶ま
たは不溶にするには、例えばアクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のニトリル系ビニル単量体を共重合させ
る。望ましい熱可塑性樹脂としては、例えばメチルメタ
クリレート−アクリロニトリル共重合体、メチルメタク
リレート−アクリロニトリル−メタクリロニトリル共重
合体等がある。上記マイクロカプセルの粒径は通常約1
0μmとされ加熱により約50〜120μmに膨張する
ものであり、通常該ウレタン樹脂組成物に0.5〜3重
量%添加される。上記熱膨張型マイクロカプセルは未膨
張状態、加熱膨張状態、あるいは未膨張状態のものと加
熱膨張状態のものとを混合して上記ウレタン樹脂組成物
に添加される。
熱膨張型マイクロカプセルとは、イソブタン(沸点−1
2℃)、ノルマルブタン(沸点−5℃)、エチルメチル
エーテル(沸点 7℃)、イソペンタン(沸点27.8
5℃)等の望ましくは沸点−15℃〜30℃の範囲の液
状の低沸点溶剤を熱可塑性樹脂のカプセル中に充填した
ものである。該熱可塑性樹脂としては上記溶剤に難溶ま
たは不溶のものが望ましく、また軟化点は200℃以下
のものが望ましい。該熱可塑性樹脂を上記溶剤に難溶ま
たは不溶にするには、例えばアクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のニトリル系ビニル単量体を共重合させ
る。望ましい熱可塑性樹脂としては、例えばメチルメタ
クリレート−アクリロニトリル共重合体、メチルメタク
リレート−アクリロニトリル−メタクリロニトリル共重
合体等がある。上記マイクロカプセルの粒径は通常約1
0μmとされ加熱により約50〜120μmに膨張する
ものであり、通常該ウレタン樹脂組成物に0.5〜3重
量%添加される。上記熱膨張型マイクロカプセルは未膨
張状態、加熱膨張状態、あるいは未膨張状態のものと加
熱膨張状態のものとを混合して上記ウレタン樹脂組成物
に添加される。
【0015】上記ウレタン樹脂組成物を導電性ロールの
基材とする場合には、該組成物には更にカーボンブラッ
ク、黒鉛、金属粉等の導電性粉末あるいはアルカリ金属
塩、第四級アンモニウム塩等のイオン導電剤を添加し
て、ロールの抵抗値を例えば104 〜1010Ωに調節す
る。更に該組成物にはポリジメチルシロキサン等のポリ
シロキサン等の第三成分の若干量が添加されてもよい。
該ポリシロキサンを組成物に添加すれば離型性が向上す
る。
基材とする場合には、該組成物には更にカーボンブラッ
ク、黒鉛、金属粉等の導電性粉末あるいはアルカリ金属
塩、第四級アンモニウム塩等のイオン導電剤を添加し
て、ロールの抵抗値を例えば104 〜1010Ωに調節す
る。更に該組成物にはポリジメチルシロキサン等のポリ
シロキサン等の第三成分の若干量が添加されてもよい。
該ポリシロキサンを組成物に添加すれば離型性が向上す
る。
【0016】導電性ロール(1) は上記ウレタン樹脂組成
物の原料に上記熱膨張型マイクロカプセルを所定量添加
混合分散せしめて軸体(2) をインサートした成形型に注
入し反応硬化させることによってロール基材(3) を製造
し、このようにして得られたロール基材(3) の表面には
所望なればゾル−ゲル法によって無機酸化物被膜および
/または無機−有機ハイブリッド被膜からなる保護被膜
(4) を形成し、更にその上に電気抵抗調整層(5) を形成
する。
物の原料に上記熱膨張型マイクロカプセルを所定量添加
混合分散せしめて軸体(2) をインサートした成形型に注
入し反応硬化させることによってロール基材(3) を製造
し、このようにして得られたロール基材(3) の表面には
所望なればゾル−ゲル法によって無機酸化物被膜および
/または無機−有機ハイブリッド被膜からなる保護被膜
(4) を形成し、更にその上に電気抵抗調整層(5) を形成
する。
【0017】ゾル−ゲル法によって無機酸化物被膜を形
成する場合は例えば金属陽イオンまたは金属アルコキシ
ドを加水分解することによって調製される。本発明の場
合、上記無機酸化物被膜としてはAl,Si,Ti,
V,Mn,Fe,Co,Zn,Ge,Y,Zr,Nb,
Cd,Ta等の金属酸化物、あるいはインジウムチンオ
キサイド(ITO)等が単独または二種以上混合して使
用される。金属アルコキシドを使用して上記無機酸化物
被膜を形成する場合には、上記金属のメトキシド、エト
キシド、プロポキシド、ブトキシド、あるいは上記アル
コキシ基の一部をβ−ジケトン、β−ケトエステル、ア
ルカノールアミン、アルキルアルカノールアミン等で置
換したアルコキシド誘導体等が単独または二種以上混合
して使用される。
成する場合は例えば金属陽イオンまたは金属アルコキシ
ドを加水分解することによって調製される。本発明の場
合、上記無機酸化物被膜としてはAl,Si,Ti,
V,Mn,Fe,Co,Zn,Ge,Y,Zr,Nb,
Cd,Ta等の金属酸化物、あるいはインジウムチンオ
キサイド(ITO)等が単独または二種以上混合して使
用される。金属アルコキシドを使用して上記無機酸化物
被膜を形成する場合には、上記金属のメトキシド、エト
キシド、プロポキシド、ブトキシド、あるいは上記アル
コキシ基の一部をβ−ジケトン、β−ケトエステル、ア
ルカノールアミン、アルキルアルカノールアミン等で置
換したアルコキシド誘導体等が単独または二種以上混合
して使用される。
【0018】上記金属陽イオンまたは金属アルコキシド
を加水分解する場合には、上記金属陽イオンまたは金属
アルコキシドを溶媒に分散または溶解する。この場合用
いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族
類、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等の酢酸エステル類、
アセト酢酸エチル等の酢酸エステル誘導体、セロソルブ
アセテート、n−ブチルセロソルブ等のセロソルブ類等
の該金属陽イオンまたは金属陽イオンを均一に分散ある
いは溶解することが出来る有機溶媒の単独または二種以
上の混合物を選択する。
を加水分解する場合には、上記金属陽イオンまたは金属
アルコキシドを溶媒に分散または溶解する。この場合用
いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族
類、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等の酢酸エステル類、
アセト酢酸エチル等の酢酸エステル誘導体、セロソルブ
アセテート、n−ブチルセロソルブ等のセロソルブ類等
の該金属陽イオンまたは金属陽イオンを均一に分散ある
いは溶解することが出来る有機溶媒の単独または二種以
上の混合物を選択する。
【0019】上記溶媒中で上記金属陽イオンまたは金属
アルコキシドを加水分解するには、該溶液または分散液
を水存在下に攪拌する。この場合加水分解促進剤として
塩酸、リン酸、酢酸等の酸を使用することも出来る。し
かし酸触媒は形成される保護被膜(4) の電気特性に影響
するのでTi,Al,Zr等のイオンまたはアルコキシ
ドの場合には加水分解速度が大きいので酸触媒を使用す
る必要はない。
アルコキシドを加水分解するには、該溶液または分散液
を水存在下に攪拌する。この場合加水分解促進剤として
塩酸、リン酸、酢酸等の酸を使用することも出来る。し
かし酸触媒は形成される保護被膜(4) の電気特性に影響
するのでTi,Al,Zr等のイオンまたはアルコキシ
ドの場合には加水分解速度が大きいので酸触媒を使用す
る必要はない。
【0020】ゾル−ゲル法によって無機−有機ハイブリ
ッド被膜を形成する場合には、有機成分として更に有機
金属化合物を添加するが、本発明の場合には有機ケイ素
化合物あるいはフッ素置換有機ケイ素化合物を選択する
ことが望ましい。
ッド被膜を形成する場合には、有機成分として更に有機
金属化合物を添加するが、本発明の場合には有機ケイ素
化合物あるいはフッ素置換有機ケイ素化合物を選択する
ことが望ましい。
【0021】上記有機ケイ素化合物としては、例えば、
ジアルキルジアルコキシシラン、末端シラノールポリジ
メチルシロキサン等を使用することができる。該ジアル
キルジアルコキシシランとしては、例えば、ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル
ジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエ
チルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ
エチルジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラ
ン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルジエトキ
シシラン、ジプロピルジプロポキシシラン、ジプロピル
ジブトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフ
ェニルジエトキシシラン、ジフェニルジプロポキシシラ
ン、ジフェニルジブトキシシラン等が挙げられる。上記
末端シラノールポリジメチルシロキサンは、分子量が4
00〜6000であるのものが好ましい。また、上記フ
ッ素置換有機ケイ素化合物としては、上記有機ケイ素化
合物のアルキル基の水素をフッ素で置換したものを例示
することができる。そのような化合物としては、例え
ば、CF3CH2CH2−Si(OC2H5)3 等が挙げら
れる。
ジアルキルジアルコキシシラン、末端シラノールポリジ
メチルシロキサン等を使用することができる。該ジアル
キルジアルコキシシランとしては、例えば、ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル
ジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエ
チルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ
エチルジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラ
ン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルジエトキ
シシラン、ジプロピルジプロポキシシラン、ジプロピル
ジブトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフ
ェニルジエトキシシラン、ジフェニルジプロポキシシラ
ン、ジフェニルジブトキシシラン等が挙げられる。上記
末端シラノールポリジメチルシロキサンは、分子量が4
00〜6000であるのものが好ましい。また、上記フ
ッ素置換有機ケイ素化合物としては、上記有機ケイ素化
合物のアルキル基の水素をフッ素で置換したものを例示
することができる。そのような化合物としては、例え
ば、CF3CH2CH2−Si(OC2H5)3 等が挙げら
れる。
【0022】上記金属陽イオンまたは金属アルコキシド
(無機成分)の分散液または溶液に上記有機金属化合物
(有機成分)を添加する場合には、有機成分のモル比が
0.1〜0.7の範囲になるように設定することが望ま
しい。有機成分のモル比が上記範囲を下回ると形成され
る被膜の可撓性、密着性が不足することがあり、上記範
囲を上回ると後記する無機成分と有機成分との反応物が
ゲル化しなくなる場合がある。
(無機成分)の分散液または溶液に上記有機金属化合物
(有機成分)を添加する場合には、有機成分のモル比が
0.1〜0.7の範囲になるように設定することが望ま
しい。有機成分のモル比が上記範囲を下回ると形成され
る被膜の可撓性、密着性が不足することがあり、上記範
囲を上回ると後記する無機成分と有機成分との反応物が
ゲル化しなくなる場合がある。
【0023】上記無機成分と有機成分とを含む分散液ま
たは溶液は無機成分単独の場合と同様水存在下の攪拌に
より、あるいは加水分解促進剤を入れて攪拌することに
よって加水分解され、同時に無機成分と有機成分とが反
応して無機−有機ハイブリッド被膜が形成される。例え
ば金属アルコキシドと有機ケイ素化合物あるいはフッ素
置換有機ケイ素化合物の場合には、金属アルコキシドの
アルコキシ基が加水分解されて水酸基が生成し、一方有
機ケイ素化合物のアルコキシ基も加水分解されてシラノ
ール基となり(末端シラノールポリジメチルシロキサン
の場合はそのまゝ)、上記無機成分の水酸基と上記有機
成分のシラノール基とが縮合反応により結合してハイブ
リッド化が行われる。
たは溶液は無機成分単独の場合と同様水存在下の攪拌に
より、あるいは加水分解促進剤を入れて攪拌することに
よって加水分解され、同時に無機成分と有機成分とが反
応して無機−有機ハイブリッド被膜が形成される。例え
ば金属アルコキシドと有機ケイ素化合物あるいはフッ素
置換有機ケイ素化合物の場合には、金属アルコキシドの
アルコキシ基が加水分解されて水酸基が生成し、一方有
機ケイ素化合物のアルコキシ基も加水分解されてシラノ
ール基となり(末端シラノールポリジメチルシロキサン
の場合はそのまゝ)、上記無機成分の水酸基と上記有機
成分のシラノール基とが縮合反応により結合してハイブ
リッド化が行われる。
【0024】上記方法によって調製されたゾルは、ロー
ル基材表面にディッピング、スプレー、ロールコーティ
ング等の周知の塗布方法で塗布されゲル化せしめられ
る。上記ゾルのロール基材(3) 表面への塗布は数回繰り
返し行なわれてもよい。このゾルゲル変換は単にゾル塗
布層を自然乾燥あるいは60〜450℃の範囲の温度に
加熱して20秒〜2時間の加熱乾燥によって行うのが一
般的である。このようにしてロール基材(3) の表面には
保護被膜(4) が形成されるが、該保護被膜(4) の膜厚は
通常0.1〜10.0μmの厚さとする。
ル基材表面にディッピング、スプレー、ロールコーティ
ング等の周知の塗布方法で塗布されゲル化せしめられ
る。上記ゾルのロール基材(3) 表面への塗布は数回繰り
返し行なわれてもよい。このゾルゲル変換は単にゾル塗
布層を自然乾燥あるいは60〜450℃の範囲の温度に
加熱して20秒〜2時間の加熱乾燥によって行うのが一
般的である。このようにしてロール基材(3) の表面には
保護被膜(4) が形成されるが、該保護被膜(4) の膜厚は
通常0.1〜10.0μmの厚さとする。
【0025】電気抵抗調整層(5) を形成するにはウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂ま
たは熱硬化性樹脂の一種もしくは二種以上、あるいはエ
ピクロルヒドリンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン
ゴム、シリコン系ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体ゴム、ポリノルボーネンゴム等のゴムの一種も
しくは二種以上、あるいは上記樹脂の一種もしくは二種
以上と上記ゴムの一種もしくは二種以上の混合物を有機
溶剤に溶解させる等して調製した溶液に前記した導電性
粉体を混合したものを塗布乾燥させる。上記導電性ロー
ル(1) における基材(3) の硬度はアスカーC硬度計で3
0°以下、望ましくは15°程度とする。
ン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂ま
たは熱硬化性樹脂の一種もしくは二種以上、あるいはエ
ピクロルヒドリンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン
ゴム、シリコン系ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体ゴム、ポリノルボーネンゴム等のゴムの一種も
しくは二種以上、あるいは上記樹脂の一種もしくは二種
以上と上記ゴムの一種もしくは二種以上の混合物を有機
溶剤に溶解させる等して調製した溶液に前記した導電性
粉体を混合したものを塗布乾燥させる。上記導電性ロー
ル(1) における基材(3) の硬度はアスカーC硬度計で3
0°以下、望ましくは15°程度とする。
【0026】〔実施例1〕下記の組成の配合物を軸体を
インサートした成形型に充填し、約100〜150℃に
加熱して該配合物を硬化せしめて導電性ロール基材を製
造する。 水素化ヒマシ油ポリオール 100 重量部 ジフェニルメタンジイソシアナート 13.43 〃 ジブチルスズジラウレート 0.03 〃 ポリジメチルシロキサン 0.50 〃 カーボンブラック 0.3 〃 熱膨張型マイクロカプセル* 1.0 〃 *熱膨張型マイクロカプセル:カプセル材料メチルメタクリレート−アクリロ ニトリル−メタクリロニトリル共重合体、溶媒イソブタン(液状)、未膨張状態 の径約10μm、膨張状態のバルーン径約50〜120μm
インサートした成形型に充填し、約100〜150℃に
加熱して該配合物を硬化せしめて導電性ロール基材を製
造する。 水素化ヒマシ油ポリオール 100 重量部 ジフェニルメタンジイソシアナート 13.43 〃 ジブチルスズジラウレート 0.03 〃 ポリジメチルシロキサン 0.50 〃 カーボンブラック 0.3 〃 熱膨張型マイクロカプセル* 1.0 〃 *熱膨張型マイクロカプセル:カプセル材料メチルメタクリレート−アクリロ ニトリル−メタクリロニトリル共重合体、溶媒イソブタン(液状)、未膨張状態 の径約10μm、膨張状態のバルーン径約50〜120μm
【0027】テトライソプロポキシチタン(TIP):
エタノール:アセト酢酸エチル:末端シラノールポリジ
メチルシロキサン(PDMS:重量平均分子量MW=1
500)の1:3:2:0.25モル比の混合溶液Aを
調製した。一方水:エタノールの2:3モル比の混合溶
液Bを調製した。混合溶液Aをビーカー中でスターラー
によって攪拌しつゝ混合溶液Bを徐々に滴下してTIP
の加水分解およびTIPとPDMSのハイブリッド化を
行った。
エタノール:アセト酢酸エチル:末端シラノールポリジ
メチルシロキサン(PDMS:重量平均分子量MW=1
500)の1:3:2:0.25モル比の混合溶液Aを
調製した。一方水:エタノールの2:3モル比の混合溶
液Bを調製した。混合溶液Aをビーカー中でスターラー
によって攪拌しつゝ混合溶液Bを徐々に滴下してTIP
の加水分解およびTIPとPDMSのハイブリッド化を
行った。
【0028】上記ロール基材(3) の表面の汚れを落と
し、更に上記ゾルの密着性を高めるために紫外線洗浄を
行った上で、上記ゾルを充填したディッピングマシーン
に該ロール基材(3) をセットし、該ロール基材(3) を所
定回数上下させてディッピング塗布を行ない、該ロール
基材(3) の表面に上記ゾルを塗布した。
し、更に上記ゾルの密着性を高めるために紫外線洗浄を
行った上で、上記ゾルを充填したディッピングマシーン
に該ロール基材(3) をセットし、該ロール基材(3) を所
定回数上下させてディッピング塗布を行ない、該ロール
基材(3) の表面に上記ゾルを塗布した。
【0029】ゾルを塗布されたロール基材(3) はその後
120℃,0.5時間、160℃,0.5時間空気雰囲
気中で加熱処理することによって表面のゾルをゲル化さ
せ、かくしてロール基材(3) の表面に表1に示す厚みの
無機−有機ハイブリッド被膜からなる保護被膜(4) を形
成した。
120℃,0.5時間、160℃,0.5時間空気雰囲
気中で加熱処理することによって表面のゾルをゲル化さ
せ、かくしてロール基材(3) の表面に表1に示す厚みの
無機−有機ハイブリッド被膜からなる保護被膜(4) を形
成した。
【0030】このようにして得られた導電性ロールのア
スカーC硬度は40°、体積電気抵抗値は4.50 log
・Ω・cmであった。上記ロール試料を感光ドラムに3日
間荷重をかけながら静置した所、外観評価、画出し評価
共に良好であった。
スカーC硬度は40°、体積電気抵抗値は4.50 log
・Ω・cmであった。上記ロール試料を感光ドラムに3日
間荷重をかけながら静置した所、外観評価、画出し評価
共に良好であった。
【0031】〔実施例2〕テトライソプロポキシシラン
とエタノールとをモル比1:3で混合した混合液Cと水
とエタノールと塩酸とをモル比4:3:0.01で混合
した混合液Dとを調製し、スターラーによって攪拌しつ
ゝ混合液Cに混合液Dをゆっくり滴下し、上記テトライ
ソプロポキシシランを加水分解し、Siゾル液とした。
このSiゾル液を更に0.5時間攪拌し、該テトライソ
プロポキシシランを十分に加水分解するとともに、一部
脱水重合せしめた。
とエタノールとをモル比1:3で混合した混合液Cと水
とエタノールと塩酸とをモル比4:3:0.01で混合
した混合液Dとを調製し、スターラーによって攪拌しつ
ゝ混合液Cに混合液Dをゆっくり滴下し、上記テトライ
ソプロポキシシランを加水分解し、Siゾル液とした。
このSiゾル液を更に0.5時間攪拌し、該テトライソ
プロポキシシランを十分に加水分解するとともに、一部
脱水重合せしめた。
【0032】上記ゾルを使用して実施例1のロール基材
(3) に実施例1と同様にしてSiO 2 被膜からなる保護
被膜(4) を形成し、更にその上に実施例1と同様にして
電気抵抗調整層(5) を形成した。このようにして得られ
た導電性ロールのアスカーC硬度は40°、体積電気抵
抗値は4.84 log・Ω・cmであった。
(3) に実施例1と同様にしてSiO 2 被膜からなる保護
被膜(4) を形成し、更にその上に実施例1と同様にして
電気抵抗調整層(5) を形成した。このようにして得られ
た導電性ロールのアスカーC硬度は40°、体積電気抵
抗値は4.84 log・Ω・cmであった。
【0033】〔試験〕実施例1の導電性ロールについて
はゾル液の塗布回数(ディッピングマシーンにおけるロ
ール基材(3) の上下回数)を変えて10種類、実施例2
の導電性ロールについてはゾル液の塗布回数を変えて4
種類の試料を作成し、各試料をAゾーン(温度28℃、
湿度85%RH)およびCゾーン(温度10℃、湿度1
5%RH)に12時間放置して電気抵抗の変動を調べ
た。その結果は表1に示される。
はゾル液の塗布回数(ディッピングマシーンにおけるロ
ール基材(3) の上下回数)を変えて10種類、実施例2
の導電性ロールについてはゾル液の塗布回数を変えて4
種類の試料を作成し、各試料をAゾーン(温度28℃、
湿度85%RH)およびCゾーン(温度10℃、湿度1
5%RH)に12時間放置して電気抵抗の変動を調べ
た。その結果は表1に示される。
【0034】
【表1】
【0035】表1によれば、実施例1および2ではCゾ
ーンにおいて保護被膜のない比較よりも抵抗値の変動が
小さく、また実施例1ではその傾向は膜厚2.0μm以
上で顕著である。また実施例1では塗布回数を重ねる毎
に、即ち膜厚が増大するにつれて抵抗値の変動が小さく
なっていることが認められる。
ーンにおいて保護被膜のない比較よりも抵抗値の変動が
小さく、また実施例1ではその傾向は膜厚2.0μm以
上で顕著である。また実施例1では塗布回数を重ねる毎
に、即ち膜厚が増大するにつれて抵抗値の変動が小さく
なっていることが認められる。
【0036】
【発明の効果】本発明では好適な弾性を有する軟質な導
電性ロール基材が提供される。
電性ロール基材が提供される。
【図1】導電性ロールの横断面図
1 導電性ロール 2 軸体 3 導電性ロール基材 4 保護被膜 5 電気抵抗調整層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆士 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 金森 在也 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 清水 祐子 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 宮田 和代 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 信藤 卓也 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 Fターム(参考) 3J103 AA02 AA15 AA23 AA24 AA33 AA51 BA31 BA41 EA11 EA20 FA02 FA14 GA02 GA52 GA57 HA03 HA04 HA05 HA12 HA15 HA18 HA20 HA33 HA37 HA48 HA54 4J002 CK031 CK041 CK051 DA026 DA036 DA066 DE056 EN136 FD116 GM00 GQ02
Claims (4)
- 【請求項1】熱膨張型マイクロカプセルの熱膨張物を混
合分散したウレタン樹脂組成物に導電性粉末および/ま
たはイオン導電剤とを混合した導電性ロール基材と、該
基材中心部に挿着されている軸体とからなる導電性ロー
ル - 【請求項2】該ウレタン樹脂組成物は水素化(水添)ヒ
マシ油ポリオールとジイソシアナートとの反応によって
得られるものである請求項1に記載の導電性ロール - 【請求項3】該導電性ロール基材の表面にはゾル−ゲル
法によって無機酸化物被膜および/または無機−有機ハ
イブリッド被膜からなる保護被膜が形成されている請求
項1または2に記載の導電性ロール - 【請求項4】該ロール基材表面には更に電気抵抗調整層
が設けられている請求項3に記載の導電性ロール
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001707A JP2001192550A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 導電性ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001707A JP2001192550A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 導電性ロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001192550A true JP2001192550A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18530903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001707A Withdrawn JP2001192550A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 導電性ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001192550A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003183427A (ja) * | 2001-12-21 | 2003-07-03 | Suzuka Fuji Xerox Co Ltd | 基材の表面処理方法および転写定着部材 |
JP2013007982A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Canon Inc | 導電性ローラ |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000001707A patent/JP2001192550A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003183427A (ja) * | 2001-12-21 | 2003-07-03 | Suzuka Fuji Xerox Co Ltd | 基材の表面処理方法および転写定着部材 |
JP4490013B2 (ja) * | 2001-12-21 | 2010-06-23 | 新日鉄マテリアルズ株式会社 | 基材の表面処理方法および転写定着部材 |
JP2013007982A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Canon Inc | 導電性ローラ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |