JP2001192533A - エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

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JP2001192533A JP2000005470A JP2000005470A JP2001192533A JP 2001192533 A JP2001192533 A JP 2001192533A JP 2000005470 A JP2000005470 A JP 2000005470A JP 2000005470 A JP2000005470 A JP 2000005470A JP 2001192533 A JP2001192533 A JP 2001192533A
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composition
semiconductor
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Hiromoto Nikaido
広基 二階堂
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン系難燃剤、及びアンチモン化合物を
含まず、成形性、及び難燃性、高温保管特性、耐湿信頼
性及び耐半田クラック性に優れた半導体封止用エポキシ
樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)エポキシ樹脂、(B)フェノール
樹脂、(C)硬化促進剤、(D)無機充填材、(E)全
エポキシ樹脂組成物中に1〜15重量%の一般式(1)
で示される金属水酸化物固溶体、及び(F)全エポキシ
樹脂組成物中に0.2〜3重量%の一般式(2)で示さ
れるイオン捕捉剤を必須成分とし、(D)と(E)と
(F)の合計量が全エポキシ樹脂組成物中に70〜93
重量%であることを特徴とする半導体封止用エポキシ樹
脂組成物。 Mg1-x2+ x(OH)2 (1) (式中M2+は、Mn2+、Fe2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+及びZn2+からなる群から選ばれた少なくとも1種の
二価金属イオンを示し、xは0.01≦x≦0.5の数
を示す) MgaAlb(OH)2a+3b-2c(CO3c・dH2O (2) (式中、0<b/a≦1、0≦c/b<1.5、dは正
数)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン系難燃
剤、アンチモン化合物を含まず、難燃性、高温保管特性
に優れた半導体封止用エポキシ樹脂組成物、及び半導体
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイオード、トランジスタ、集積
回路等の電子部品は、主にエポキシ樹脂組成物で封止さ
れている。これらのエポキシ樹脂組成物中には、難燃性
を付与するためにハロゲン系難燃剤、及びアンチモン化
合物が配合されている。ところが、環境・衛生の点から
ハロゲン系難燃剤、及びアンチモン化合物を使用しない
で、難燃性に優れたエポキシ樹脂組成物の開発が要求さ
れている。又、ハロゲン系難燃剤及びアンチモン化合物
を含むエポキシ樹脂組成物で封止された半導体装置を高
温下で保管した場合、これらの難燃剤成分から熱分解し
たハロゲン化物が遊離し、半導体素子の接合部を腐食
し、半導体装置の信頼性を損なうことが知られており、
難燃剤としてハロゲン系難燃剤とアンチモン化合物を使
用しなくても難燃グレードがUL−94のV−0を達成
できるエポキシ樹脂組成物が要求されている。
【0003】このように、半導体装置を高温下(例え
ば、185℃等)に保管した後の半導体素子の接合部
(ボンディングパッド部)の耐腐食性のことを高温保管
特性といい、この高温保管特性を改善する手法として
は、五酸化二アンチモンを使用する方法(特開昭55−
146950号公報)や、酸化アンチモンと有機ホスフ
ィンとを組み合わせる方法(特開昭61−53321号
公報)等が提案され、効果が確認されているが、最近の
半導体装置に対する高温保管特性の高い要求レベルに対
して、エポキシ樹脂組成物の種類によっては不満足なも
のもある。又、難燃剤として、特定の金属水酸化物と特
定の金属酸化物の併用、或いは特定の金属水酸化物と特
定の金属酸化物の複合化金属水酸化物を用いることによ
り、難燃性と耐湿信頼性を解決する提案がされているが
(特開平10−251486号公報、特開平11−11
945号公報等)、十分な難燃性を発現させるために
は、多量の添加を必要とし、そのため成形性、耐半田ク
ラック性の低下を引きおこす問題があり、かつ、耐湿信
頼性も十分なものとはいえない。即ち、難燃性を維持
し、成形性、高温保管特性、耐湿信頼性及び耐半田クラ
ック性に優れ、ハロゲン系難燃剤、及びアンチモン化合
物を使用しないエポキシ樹脂組成物が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハロゲン系
難燃剤、及びアンチモン化合物を含まず成形性、難燃
性、高温保管特性、耐湿信頼性及び耐半田クラック性に
優れた半導体封止用エポキシ樹脂組成物、及びこれを用
いて半導体素子を封止してなる半導体装置を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)エポキ
シ樹脂、(B)フェノール樹脂、(C)硬化促進剤、
(D)無機充填材、(E)全エポキシ樹脂組成物中に1
〜15重量%の一般式(1)で示される金属水酸化物固
溶体、及び(F)全エポキシ樹脂組成物中に0.2〜3
重量%の一般式(2)で示されるイオン捕捉剤を必須成
分とし、(D)と(E)と(F)の合計量が全エポキシ
樹脂組成物中に70〜93重量%であり、 Mg1-x2+ x(OH)2 (1) (式中M2+は、Mn2+、Fe2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+及びZn2+からなる群から選ばれた少なくとも1種の
二価金属イオンを示し、xは0.01≦x≦0.5の数
を示す) MgaAlb(OH)2a+3b-2c(CO3c・dH2O (2) (式中、0<b/a≦1、0≦c/b<1.5、dは正
数)より好ましくは、一般式(1)で示される金属水酸
化物固溶体のM2+がZn2+又はNi2+で、一般式(2)
で示されるイオン捕捉剤がMg4.3Al2(OH)12.6
3・3.5H2Oであることを特徴とする半導体封止用
エポキシ樹脂組成物、及びこれを用いて半導体素子を封
止してなることを特徴とする半導体装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるエポキシ樹脂とし
ては、1分子内にエポキシ基を2個以上有するモノマ
ー、オリゴマー、ポリマー全般を言い、その分子量、分
子構造を特に限定するものではないが、例えば、ビフェ
ニル型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、
スチルベン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ト
リフェノールメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリ
フェノールメタン型エポキシ樹脂、トリアジン核含有エ
ポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール型エ
ポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂(フ
ェニレン骨格、ジフェニレン骨格等を有する)等が挙げ
られ、これらは単独でも混合して用いても差し支えな
い。
【0007】本発明に用いるフェノール樹脂としては、
1分子内にフェノール性水酸基を2個以上有するモノマ
ー、オリゴマー、ポリマー全般を言い、その分子量、分
子構造を特に限定するものではないが、例えば、フェノ
ールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ジシ
クロペンタジエン変性フェノール樹脂、テルペン変性フ
ェノール樹脂、トリフェノールメタン型樹脂、フェノー
ルアラルキル樹脂(フェニレン骨格、ジフェニレン骨格
等を有する)等が挙げられ、これらは単独でも混合して
用いても差し支えない。これらの内では特に、フェノー
ルノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノー
ル樹脂、フェノールアラルキル樹脂、テルペン変性フェ
ノール樹脂等が好ましい。これらの配合量としては、全
エポキシ樹脂のエポキシ基数と全フェノール樹脂のフェ
ノール性水酸基数の比が0.8〜1.3が好ましい。
【0008】本発明に用いる硬化促進剤としては、エポ
キシ基とフェノール性水酸基との硬化反応を促進させる
ものであればよく、一般に封止材料に使用するものを使
用することができる。例えば、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7、トリフェニルホスフィ
ン、2−メチルイミダゾール、テトラフェニルホスホニ
ウム・テトラフェニルボレート等が挙げられ、これらは
単独でも混合して用いても差し支えない。
【0009】本発明に用いる無機充填材としては、一般
に封止材料に使用されているものを使用することができ
る。例えば、溶融シリカ、結晶シリカ、タルク、アルミ
ナ、窒化珪素等が挙げられ、これらは単独でも混合して
用いても差し支えない。無機充填材の配合量としては、
金属水酸化物固溶体及びイオン捕捉剤と前記の無機充填
材との合計量が、成形性と耐半田クラック性のバランス
から、全エポキシ樹脂組成物中に70〜93重量%含有
することが好ましい、70重量%未満だと、吸水率の上
昇に伴う耐半田クラック性が低下し、93重量%を越え
ると、ワイヤースィープ及びパッドシフト等の成形性の
問題が生じ、好ましくない。
【0010】本発明に用いる一般式(1)で示される金
属水酸化物固溶体は、難燃剤として作用し、その難燃機
構としては、燃焼時に金属水酸化物固溶体が脱水を開始
し、吸熱することによって燃焼反応を阻害するものであ
る。又、硬化した樹脂成分の炭化を促進し、硬化物表面
に酸素を遮断する難燃層を形成すると考えられる。更
に、本発明の金属水酸化物固溶体は、吸熱開始温度を適
度に下げ、難燃性能を向上する効果がある。吸熱開始温
度が低いと成形性、信頼性に悪影響を及ぼし、又、吸熱
開始温度が樹脂成分の分解温度より高いと難燃性が低下
するが、本発明の金属水酸化物固溶体の吸熱開始温度
は、300〜350℃近辺で適度な値である。これらの
内で特に好ましいM2+としては、Ni2+、Zn2+であ
る。本発明の金属水酸化物固溶体の配合量としては、全
エポキシ樹脂組成物中に1〜15重量%が好ましく、更
に好ましくは1〜10重量%である。1重量%未満だと
難燃性が不足し、15重量%を越えると耐半田クラック
性、成形性が低下するので好ましくない。本発明の金属
水酸化物固溶体の平均粒径としては、0.5〜30μm
が好ましく、更に好ましくは0.5〜10μmである。
【0011】一般式(2)で示されるイオン捕捉剤は、
エポキシ樹脂組成物中で高分散化させると、難燃性を有
することから、金属水酸化物固溶体との相乗効果として
難燃性が向上し、配合量を低減することが可能となる。
この結果、配合量を少なくしても難燃性を維持し、成形
性及び強度の低下、吸水率の増加等を防ぐことができ
る。特に好ましくは、Mg4.3Al2(OH)12.6CO3
・3.5H2Oである。本発明の一般式(2)で示され
るイオン捕捉剤の配合量としては、全エポキシ樹脂組成
物中に0.2〜3重量%が好ましい。0.2重量%未満
だと耐湿性が不足し、3重量%を越えると硬化性の低下
が著しく、吸水量も増大し、耐半田クラック性の低下が
著しくなるので好ましくない。又、本発明の一般式
(2)で示されるイオン捕捉剤以外にも、燐酸、有機酸
アニオン、ハロゲンアニオン、アルカリ金属カチオン、
アルカリ土類金属カチオン等を捕捉する他のイオン捕捉
剤を併用することができる。併用できるイオン捕捉剤と
しては、例えば、Bi23・nH2O、Zr(HPO4
2・H2O、Ti(HPO42・H2O、(NH43Mo
12(PO440・nH2O、Ca10(PO46(O
H)2、BiO(OH)0.7(NO30.3、BiO(O
H)0.74(NO30.1 5(HSiO30.11、BiO(O
H)等が挙げられ、これらは単独でも混合して用いても
差し支えない。なお、併用できるイオン捕捉剤の配合量
としては、全エポキシ樹脂組成物中に0.1〜1重量%
が好ましく、1重量%を越えると硬化性が低下する。
【0012】金属水酸化物固溶体及びイオン捕捉剤は、
各々単独でも難燃性を付与する性質があるが、十分な難
燃性を発現させるには、多量の配合量が必要となる。し
かし多量に配合すると、成形性及び強度の低下、吸水率
の増加を引き起こす傾向にあり、耐半田クラック性が低
下する。これらの諸物性の低下を防ぐためにも配合量は
極力少なくする必要がある。本発明者は、金属水酸化物
固溶体と一般式(2)のイオン捕捉剤とを併用すること
により、その相乗効果として更に難燃性が向上し、配合
量を低減できることを見いだした。各々の難燃剤とも燃
焼時の吸熱作用があり、更に、金属水酸化物固溶体は、
硬化した樹脂成分の炭化を促進させ、一般式(2)のイ
オン捕捉剤は、可燃性ガスを捕捉する働きを有し、難燃
性に寄与すると考えられている。更に、イオン捕捉剤
は、樹脂成分、金属水酸化物固溶体等に含まれるイオン
性不純物を捕捉することによりアルミニウムの腐食を防
止し耐湿信頼性を向上する作用がある。理由は定かでな
いが、両者を併用することにより、互いの能力を補い合
い、その相乗効果として高い難燃性を得ることができ
る。その結果として、配合量を少なくしても難燃性を維
持し、成形性及び強度の低下、吸水率の増加等を防ぐこ
とができる。
【0013】本発明のエポキシ樹脂組成物は、(A)〜
(F)成分を必須成分とするが、これ以外に必要に応じ
てシランカップリング剤、カーボンブラック等の着色
剤、天然ワックス、合成ワックス等の離型剤、及びシリ
コーンオイル、ゴム等の低応力添加剤等の種々の添加剤
を適宜配合しても差し支えない。又、本発明のエポキシ
樹脂組成物は、(A)〜(F)成分、及びその他の添加
剤等をミキサー等を用いて充分に均一に混合した後、更
に熱ロール又はニーダー等で溶融混練し、冷却後粉砕し
て得られる。本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて、半
導体素子等の各種の電子部品を封止し、半導体装置を製
造するには、トランスファーモールド、コンプレッショ
ンモールド、インジェクションモールド等の従来からの
成形方法で硬化成形すればよい。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。配合割合は重量部とす
る。なお、実施例、及び比較例で用いたエポキシ樹脂、
フェノール樹脂、イオン捕捉剤の略号及び構造を、以下
にまとめて示す。 エポキシ樹脂(E−1):オルソクレゾールノボラック
型エポキシ樹脂(日本化薬(株)・製、軟化点62℃、
エポキシ当量198g/eq) エポキシ樹脂(E−2):ビフェニル型エポキシ樹脂
(油化シェルエポキシ(株)・製、融点95℃、エポキ
シ当量191g/eq) フェノール樹脂(H−1):フェノールノボラック樹脂
(軟化点83℃、水酸基当量104) フェノール樹脂(H−1):フェノールアラルキル樹脂
(軟化点75℃、水酸基当量175) イオン捕捉剤(I−1):Mg4.3Al2(OH)12.6
3・3.5H2O(協和化学(株)・製、DHT) イオン捕捉剤(I−2):BiO(OH)0.7(NO3
0.3(東亞合成(株)・製)
【0015】 実施例1 エポキシ樹脂(E−1) 95重量部 フェノール樹脂(H−1) 50重量部 1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(以下、DBUという ) 2重量部 溶融球状シリカ 710重量部 金属水酸化物固溶体(Mg0.8Zn0.2(OH)2、平均粒径1μm) 120重量部 イオン捕捉剤(I−1) 10重量部 エポキシシランカップリング剤 5重量部 カーボンブラック 3重量部 カルナバワックス 5重量部 を常温でスーパーミキサーを用いて混合し、70〜10
0℃でロール混練し、冷却後粉砕してエポキシ樹脂組成
物を得た。得られたエポキシ樹脂組成物を以下の方法で
評価した。結果を表1に示す。
【0016】評価方法 スパイラルフロー:EMMI−1−66に準じたスパイ
ラルフロー測定用金型を用いて、金型温度175℃、圧
力70kg/cm2、硬化時間120秒で測定した。 硬化性:(株)オリエンテック・製、JSRキュラスト
メーターIVPSを用いて、ダイスの直径35mm、振
幅角1°、成形温度175℃、成形開始90秒後のトル
ク値を測定した。数値が小さいほど硬化が遅い。単位は
kgf・cm。 難燃性:低圧トランスファー成形機を用いて、成形温度
175℃、圧力70kg/cm2、硬化時間120秒で
試験片(127mm×12.7mm×3.2mm)を成
形し、アフターベークとして175℃、8時間処理した
後、UL−94垂直法に準じてΣF、Fmaxを測定し、
難燃性を判定した。 吸水率:低圧トランスファー成形機を用いて、成形温度
175℃、圧力70kg/cm2、硬化時間120秒で
試験円盤(直径50mm、厚さ4mm)を成形し、アフ
ターベークとして175℃、8時間処理した後、150
℃で16時間乾燥処理を行い、85℃、相対湿度85%
で168時間処理を行ったものについて、初期重量に対
する増加重量の百分率を求めた。単位は%。 耐半田クラック性:低圧トランスファー成形機を用い
て、成形温度175℃、圧力70kg/cm2、硬化時
間120秒で80pQFP(2mm厚、チップサイズ
9.0mm×9.0mm)を成形し、アフターベークと
して175℃、8時間処理した後、85℃、相対湿度8
5%で96時間の処理を行い、IRリフロー処理(24
0℃、10秒)を行った。超音波探傷機を用い、パッケ
ージ内部の剥離、クラック等の不良を観察した。6個の
パッケージ中の不良パッケージ数を示す。 高温保管特性:低圧トランスファー成形機を用いて、成
形温度175℃、圧力70kg/cm2、硬化時間12
0秒で16pDIP(チップサイズ3.0mm×3.5
mm)を成形し、アフターベークとして175℃、8時
間処理した後、高温保管試験(185℃、1000時
間)を行い、配線間の電気抵抗値が初期値に対し20%
増加したパッケージを不良と判定した。15個のパッケ
ージ中の不良率を百分率で示した。単位は%。 耐湿信頼性:低圧トランスファー成形機を用いて、成形
温度175℃、圧力70kg/cm2、硬化時間120
秒で模擬素子(パッシベーション膜無し)を搭載した1
6pDIP(チップサイズ3.0mm×3.5mm)を
成形し、アフターベークとして175℃、8時間処理し
た後、130℃、相対湿度85%で5.5V印加し、回
路のオープン不良を測定した。10個のパッケージ中で
半分のパッケージが不良となった時間で表した。尚、評
価は1000時間まで行った。単位は時間。
【0017】実施例2〜7、比較例1〜7 表1、表2の配合に従い、実施例1と同様にしてエポキ
シ樹脂組成物を得て、実施例1と同様にして評価した。
結果を表1、表2に示す。比較例1に用いた臭素化ビス
フェノールA型エポキシ樹脂のエポキシ当量は、365
g/eq.。
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明に従うと、ハロゲン系難燃剤、及
びアンチモン化合物を含まず、成形性に優れた半導体封
止用エポキシ樹脂組成物が得られ、これを用いた半導体
装置は難燃性、高温保管特性、耐湿信頼性及び耐半田ク
ラック性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/29 H01L 23/30 R 23/31 Fターム(参考) 4J002 CC03X CC07X CD00W CD03W CD04W CD05W CD06W CD13W CE00W CE00X DE078 DE079 DE098 DE108 DE147 DE149 DE259 DJ007 DJ017 DJ047 EU096 EU116 EW016 EY016 FD017 FD138 FD139 FD156 GQ05 4M109 EA02 EB03 EB04 EB18 EC14 EC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、(B)フェノール
    樹脂、(C)硬化促進剤、(D)無機充填材、(E)全
    エポキシ樹脂組成物中に1〜15重量%の一般式(1)
    で示される金属水酸化物固溶体、及び(F)全エポキシ
    樹脂組成物中に0.2〜3重量%の一般式(2)で示さ
    れるイオン捕捉剤を必須成分とし、(D)と(E)と
    (F)の合計量が全エポキシ樹脂組成物中に70〜93
    重量%であることを特徴とする半導体封止用エポキシ樹
    脂組成物。 Mg1-x2+ x(OH)2 (1) (式中M2+は、Mn2+、Fe2+、Co2+、Ni2+、Cu
    2+及びZn2+からなる群から選ばれた少なくとも1種の
    二価金属イオンを示し、xは0.01≦x≦0.5の数
    を示す) MgaAlb(OH)2a+3b-2c(CO3c・dH2O (2) (式中、0<b/a≦1、0≦c/b<1.5、dは正
    数)
  2. 【請求項2】 一般式(1)で示される金属水酸化物固
    溶体のM2+がZn2+、又はNi2+である請求項1記載の
    半導体封止用エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(2)で示されるイオン捕捉剤が
    Mg4.3Al2(OH)12.6CO3・3.5H2Oである請
    求項1、又は2記載の半導体封止用エポキシ樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載のいずれかの半導体封
    止用エポキシ樹脂組成物を用いて半導体素子を封止して
    なることを特徴とする半導体装置。
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