JP2001192195A - 乗客コンベヤ装置 - Google Patents
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Abstract
側の工事負担を低減することが可能な乗客コンベヤ装置
を提供すること。 【解決手段】 本発明の乗客コンベヤ装置1は、無端状
に連結され往路と復路とを循環移動する複数の踏段10
を備えている。踏段10は、その前位側及び後位側にそ
れぞれ第1ガイドローラ12、第2ガイドローラ13を
有している。踏段10は、踏段10の一部が、略半円状
の案内軌道を描いて案内されることで折返される。第1
ガイドローラ12と前記第2ガイドローラ13との間隔
は、案内軌道の半径が小さくなるように狭められて配置
され、案内軌道の中心Oから第1ガイドローラ12の中
心Pに延びる線分と、案内軌道の中心Oから第2ガイド
ローラ13の中心Qに延びる線分とによって形成される
角度βが、鋭角となるように形成されている。
Description
た複数の踏段(本明細書では、いわゆるパレットも含む
広義の意味で用いる)によって輸送を行う乗客コンベヤ
装置に係り、とりわけ、建物の床面下に収納される主枠
部分の深さ寸法が低減された乗客コンベヤ装置に関す
る。
な施設において、エスカレータ(上下階間に設置され、
踏段相互が段差を有する乗客コンベヤ装置)や動く歩道
(パレットが連続して略平面を構成する乗客コンベヤ装
置)の設置が検討されている。
は、不特定の人の利用が前提となっているため、このよ
うな乗客コンベヤ装置の設置がより急ピッチで進められ
ている。多くの駅舎の場合、建物構造の機能的関係上、
車輌と人の動線が交差した状況での輸送が必要なため、
主としてエスカレータの設置が進められている。
図である。
る。主枠52は、上部主枠52a、下部主枠52b及び
中間部主枠52cを有しており、両端に支持金具53
a,53bが設けられて、建物54に懸架されている。
さ寸法を示し,Bは下部主枠52bの深さ寸法を示し、
Cは中間部主枠52cの深さ寸法を示している。
を設置する場合には、人の動線に既に階段55が設置さ
れており、階段55とは別の場所にエスカレータ51を
設置するスペースが取れなかったりスペースはあっても
人の動線になり難いなどの理由から、既存の階段55及
びプラットホーム57あるいはコンコースなどの一部を
解体あるいは改造して、階段55に併設する態様でエス
カレータ51を設けることが多い。
部分には、上方に屋根56が設けられているケースが多
い。エスカレータ51を設置する場合、屋根56に対す
る所定のクリアランスKを確保する必要があるため、既
存の階段55およびプラットホーム57に前記主枠52
を収納するための開口部を穿設して、その開口部に主枠
52部分を落とし込む形で設置するのが通例である。図
14のハッチング部分が、撤去部分(開口部穿設工事部
分)である。
の深さ寸法A及びBは、主に踏段やパレットの折返し機
構の収納スペースの深さに依存している。図15は、上
部主枠52aの側断面図である。図15を用いて、従来
の上部主枠52aの構造について詳細に説明する。
61によって相互に連結される共に、牽引駆動されるよ
うになっている。また、踏段60は、第1ガイドローラ
62及び第2ガイドローラ63を有しており、これらの
ガイドローラ62、63は、第1ガイドレール65及び
第2ガイドレール66によって、それぞれ案内されてい
る。
掛けられて踏段60を反転させる踏段スプロケット64
が配置されている。左右一対の踏段スプロケット64
は、踏段スプロケット軸64aによって連結されてい
る。
て反転する運動を行うが、反転運動の際に、隣接する踏
段60が互いに近づく動きをする。踏段60の衝突を回
避するためには、図15にDとして示す所定のクリアラ
ンスを確保する必要があり、そのために踏段スプロケッ
ト64の回転半径を所定寸法以下にすることができな
い。このことが、上部主枠52aの深さ寸法Aの決定因
子となっている。
は、踏段60の蹴上げ部(ライザ)のさらに下方に配置
されている。このため、踏段60の高さ寸法は、少なく
とも蹴上げ部の高さ寸法と第2ガイドローラ63の直径
の合計以上となっている。
ドレール66に案内されて踏段スプロケット軸64aの
廻りを回動するため、上面側(往路)と下面側(復路)
との間には少なくとも第2ガイドレール66の厚みと踏
段スプロケット軸64aの直径の合計以上の寸法が必要
である。
部主枠52aと同じ構造となっており、下部主枠52b
の深さ寸法Bは、上部主枠52aの深さ寸法Aと略同様
に決定されている。
図16に示すように、主に往復案内機構の構造体の収納
スペースの深さに依存している。図16は、中間部主枠
52cの側断面図である。より詳細に説明すれば、中間
部主枠52cの深さ寸法Cは、踏段60の蹴上げ部の高
さ寸法、第2ガイドローラ63の直径、中間部主枠52
cの左右に渡された梁部材67の寸法などによって決定
されている。
り営業している既存の駅舎等に新たにエスカレータ51
を設置する場合、建造物の一部の大幅な改造や、資材搬
入のための一時的な解体などのために、莫大な費用と工
期とが必要である。
する場合、階段55およびプラットホーム57などの床
面部分に、エスカレータ51の主枠52を落とし込むた
めの大きな開口部を穿設する工事が必要であるが、この
ことが建物側の工事負担を非常に大きくしている。
在する場合は、その強度部材を除去すると共に他の強度
部材を新たに設ける改造が必要となり、費用の増大につ
ながるケースが多い。さらに、これらの建物側の改造工
事の大規模化は、工事期間の長期化を招くこととなり、
営業中の駅舎等では、工事範囲の囲いや養生等の安全対
策等の拡大、利用客に対して不便を強いる期間の拡大な
ど、業務上の損失が大きくなるという問題もある。
開平2−243489号公報に記載されたものがある。
おいて踏段60が踏段スプロケット64により反転動作
を始めると、踏段60の端点60Pは上方にせり出しふ
くらんだ軌跡72を呈して移動するため、踏段60とフ
ロア73とが衝突しないように、踏段60の移動空間分
を確保してフロア73の高さ位置を決める必要がある。
そこで前記公報に記載された発明では、第1ガイドロー
ラ62および第2ガイドローラ63をそれぞれ案内する
各ガイドレール65、66の一部に、70a、71aで
示す低所レールを設け、踏段60が踏段スプロケット6
4に進入する前に低所レール70a、71aによりあら
かじめ下方側に移動しておき、踏段60の反転時におけ
る端点60Pのせり出しを吸収できるようにしてフロア
73面を高くしないで済むようにしたものである。
くすることになり、したがって、前記の低所レール70
a、71aを設けることが主枠の上下方向寸法の低減に
有効であることが認められる。
0a、71aを用い、踏段60の反転半径を単純に小さ
くして主枠の上下方向寸法を小さくする検討を試みた。
このような構成を図18に示す。
主枠全体の上下方向寸法H2(H2<H1)は小さくな
る。しかしながらこの構成では、踏段の折り返し部にお
いて以下のような問題が生じる。
が時計回り方向に進行している場合を考える。この場
合、図中60aで示す折り返し中の踏段の第1ガイドロ
ーラ62aは、踏段スプロケット64と係合した状態で
図中Fで示す力を受けて時計回りの移動を継続しようと
する。
63aは、折り返し領域に到達する前に低所レール71
aに沿ってもうしばらく右方向に進行する必要があり、
右方向への移動力fが必要である。
1ガイドローラ62aが踏段鎖によって受ける移動力に
よって従属的に移動するのみである。したがって、図中
Fで示す移動力から右方向の移動力fは得られないた
め、結局、踏段60aはこの位置の近傍で停止してしま
う(つっかえてしまう)。
ル70a、71aを用いて単純に踏段60の反転半径を
小さくしただけでは主枠の深さ寸法を大幅に小さくする
ことはできない。
たものであり、主枠の深さ寸法を小さくして、設置時の
建物側の工事負担を低減することが可能な乗客コンベヤ
装置を提供することを目的とする。
され往路と復路とを循環移動する複数の踏段と、前記踏
段の前位側に軸支された第1ガイドローラと、前記踏段
の後位側に軸支された第2ガイドローラと、前記踏段の
前記往路と前記復路との間の折返し区間に設けられ、前
記踏段の姿勢を反転させて前記踏段の移動方向を変化さ
せるように、踏段の一部を保持して案内する踏段折返し
機構と、を備え、前記踏段の一部は、略半円状の案内軌
道を描いて案内され、その案内軌道の中心から前記第1
ガイドローラの中心に延びる線分と、前記案内軌道の中
心から前記第2ガイドローラの中心に延びる線分とによ
って形成される角度が、鋭角となるように形成されてい
ることを特徴とする乗客コンベヤ装置である。
ガイドローラの中心に延びる線分と、案内軌道の中心か
ら第2ガイドローラの中心に延びる線分とによって形成
される角度が、鋭角となるように形成されているため、
踏段が折返し区間で停止することが回避されると共に、
結果的に第1ガイドローラと第2ガイドローラとの間隔
が狭められていることにより、小さい案内軌道半径が実
現され得る。
施の形態について説明する。
乗客コンベヤ装置の上部主枠部分を示す側断面図であ
り、図2は、図1のX−X線断面図であり、図3は、図
1の踏段の拡大図であり、図4は、図1の踏段にかかる
負荷について説明する図である。
の実施の形態の乗客コンベヤ装置1は、無端状に連結さ
れ往路と復路とを例えば図示時計回りに循環移動する複
数の踏段10を備えている。踏段10の最下部の左右に
は、支持板40が取付けられている。
前位側の位置に第1ガイドローラ支持部42が設けら
れ、踏段10の後位側の位置に第2ガイドローラ支持部
43が設けられている。第1ガイドローラ支持部42に
は、第1ガイドローラ12が回転可能に軸支されてお
り、第2ガイドローラ支持部43には、第2ガイドロー
ラ13が回転可能に軸支されている。第2ガイドローラ
13は、支持板40の近傍に設けられているが、第1ガ
イドローラ12は、支持板40から離れた位置に設けら
れ、第1ガイドローラ12と第2ガイドローラ13とは
段差配置になっている。また、第1ガイドローラ支持部
42は、その内側部分において、踏段鎖11を構成する
2枚のリンクプレート11a、11bを回動可能に貫通
している。
13の下端が、踏段10の水平状態での下端40aと略
同じ高さとなるように配置されている。これにより第1
ガイドローラ12と第2ガイドローラ13との間隔が、
ΔLだけ狭められて間隔Lとなっている。この場合、踏
段10の下端40aは、蹴上げ部(ライザ)の下端であ
る。参考のため、図3において、従来の踏段における第
2ガイドローラ13aの配置を点線で示す。
0の往路には、第1ガイドローラ12の下面側を案内す
る第1往路ガイドレール15a(下面側ガイドレール)
と、第2ガイドローラ13の下面側を案内する第2往路
ガイドレール16aとが設けられており、踏段10の復
路には、第1ガイドローラ12の下面側を案内する第1
復路ガイドレール15bと、第2ガイドローラ13の下
面側を案内する第2復路ガイドレール16bとが設けら
れている。
に、第1ガイドローラ12の上面側を案内する第1上面
ガイドレール15u(上面側ガイドレール)が設けられ
ている。
イドレール15u及び第2往路ガイドレール16aは、
第1ガイドローラ12及び第2ガイドローラ13に対応
して、踏段10の循環軌道の左右両側に配置されてい
る。また、第1復路ガイドレール15bと第2復路ガイ
ドレール16bも、第1ガイドローラ12及び第2ガイ
ドローラ13に対応して、踏段10の循環軌道の左右両
側に配置されている。
には、第1ガイドローラ支持部42(踏段10の一部)
を案内して(第1ガイドローラ12自体を案内する態様
でもよい)踏段10の姿勢を反転させて踏段10の移動
方向を変化させる踏段折返し機構8が設けられている。
示すように、ピッチ円上に前位側ローラ支持部42を支
持した状態で回動する踏段スプロケット14を有してい
る。本実施の形態の踏段スプロケット14は、円盤状で
あって、その外周上に、踏段鎖を構成する2枚のリンク
プレート11a、11bの間の部分の第1ガイドローラ
支持部42を嵌合できる係合溝が加工されている。踏段
スプロケット14の具体的な態様は、踏段鎖を直接駆動
するスプロケット状であっても、または踏段鎖の連結軸
を駆動する歯付きホイール状であってもよい。踏段スプ
ロケット14に駆動力を伝達する駆動機構は、歯車系に
よる構成や、鎖及び鎖歯車を用いた機構によって構成さ
れ得る。
れぞれ、折返し動作(反転動作)をする踏段10の第1
ガイドローラ支持部42のピッチ(第1ガイドローラ1
2のピッチと同じ)の整数倍となっている。これによ
り、踏段スプロケット14の回動によって踏段鎖11が
複数の踏段10(踏段列)を牽引して、踏段10を循環
移動させるようになっている。
ラ支持部42に対応して、踏段10の循環軌道の左右両
側に配置されている。
第2ガイドローラ13の上面側及び下面側を半円状軌道
に案内する反転ガイドレール16c、16dが設けられ
ている。反転ガイドレール16c、16dは、それぞ
れ、第2往路ガイドレール16aと第2復路ガイドレー
ル16bとに連続している。
ガイドレール16c、16dによって半円状軌道に案内
する場合、踏段10の折返し軌道の半径を小さくする
と、図18を用いて前述したように、踏段10が折返し
区間内で停止する現象が生じ得る。本件発明者は、この
現象を解析的に解明した。
ト14による案内軌道の中心(軸心)O(第2ガイドロ
ーラ13の軌道の中心でもある)から第1ガイドローラ
12の中心(軸心)Pに延びる線分と、案内軌道の中心
から第2ガイドローラ13の中心(軸心)Qに延びる線
分とによって形成される角度∠POQ=βが、鋭角とな
るように形成されている限り、踏段10が折返し区間内
で停止することがなく、第1ガイドローラ12と第2ガ
イドローラ13との間隔を狭めて踏段10の折返し軌道
の半径を小さくすることができることを知見した。
°以上の鈍角になっており、第2ガイドローラ13を駆
動するための力fが発生しなくなるため、踏段10が折
返し区間内で停止する現象が生じ得る。原理的に明らか
であるが、角度βを小さくするためには、第1ガイドロ
ーラ12と第2ガイドローラ13との間隔を狭めること
が有効である。
範囲となるように、第1ガイドローラ12と第2ガイド
ローラ13との間隔Lと、案内軌道の半径とが設定され
ている。
13との間隔を間隔Lに狭めたことにより、第1ガイド
レール15a、15bと、第2ガイドレール16a、1
6bとの間隔もZに狭められる。
させたことにより、踏段10の上部後方端37は、踏段
10の反転開始時に、従来の乗客コンベヤ装置の場合よ
りも上方に張出すような軌道を描いて案内される。踏段
折返し機構8が収容されるフロア下空間部(乗降板の下
空間部)30は、反転する踏段10と干渉しないように
なっているため、フロア面の高さが上昇している。フロ
ア面の高さ上昇による主枠深さ寸法の増加は、しかし、
第1ガイドローラ12と第2ガイドローラ13との間隔
を狭めて踏段10の折返し軌道の半径を小さくするとい
う効果と比べれば、小さいものである。
1上面ガイドレール15u、第1復路ガイドレール15
b及び反転ガイドレール16c、16dの各々の端部に
は、ガイドローラが侵入及び離脱する際の振動や騒音の
抑制のために、傾斜した面取り部が形成されている。
態の作用について説明する。
ラ12及び第2ガイドローラ13が各ガイドレールに案
内されることによって、1循環で1回転するような態様
で循環する。すなわち、往路では、第1往路ガイドレー
ル15a、第1上面ガイドレール15u及び第2往路ガ
イドレール16aによって各ガイドローラ12、13が
案内され、復路では、第1復路ガイドレール15bと第
2復路ガイドレール16bとによって各ガイドローラ1
2、13が案内され、踏段折返し部分では、踏段折返し
機構8によって、第1ガイドローラ支持部42(第1ガ
イドローラ12)が駆動される。
る。踏段スプロケット14が回転すると、踏段スプロケ
ット14の係合溝に保持される第1ガイドローラ支持部
42が、踏段スプロケット14の回転に伴って回転す
る。この踏段10の折返し動作において、第2ガイドロ
ーラ13は、反転ガイドレール16c、16dによって
案内される。従って、踏段スプロケット14の係合溝と
係合する第1ガイドローラ支持部42と、反転ガイドレ
ール16c、16dとによって、踏段10の姿勢が制御
される。
反転開始時に、従来の乗客コンベヤ装置の場合よりも上
方に張出すような軌道を描いて案内されるが、フロア面
の高さが上昇しているため、フロア下空間部30と干渉
することはない。
動力を他の踏段10に伝達し、結果として全体の踏段列
が牽引される。これにより、踏段10は循環移動する。
折返し区間における踏段10の反転は角度βが鋭角を維
持するように構成されているため、踏段10が踏段折返
し部分で停止してしまうことはない。
5b、16c、16cの端部には、傾斜した面取り部が
形成されているため、各ガイドローラ12、13の進入
及び離脱の際の振動及び騒音の発生が効果的に抑制され
る。
に、踏段10に乗客35が載った際に、その重量Wによ
って踏段10を後方に転倒させようとするモーメントM
が発生し得る。本実施の形態では、第1上面ガイドレー
ル15uがそのようなモーメントMに対抗する支持力f
sを発生させ、踏段10の転倒を防止する。
段10の折返し区間において、案内軌道の中心Oから第
1ガイドローラ12の中心Pに延びる線分と、案内軌道
の中心Oから第2ガイドローラ13の中心Qに延びる線
分とによって形成される角度βが、鋭角となるように形
成されているため、踏段10が折返し区間で停止するこ
とが回避されると共に、結果的に第1ガイドローラ12
と第2ガイドローラ13との間隔が狭められていること
により、小さい案内軌道半径が実現され得る。従って、
踏段折返し機構8の深さ寸法を低減することができる。
態の乗客コンベヤ装置1を設置する場合、例えば図13
に示すように、屋根6に対する所定のクリアランスKを
確保しても、主枠2の深さ寸法、具体的には上部主枠2
aの深さ寸法A、下部主枠2bの深さ寸法及び中間部主
枠2cの深さ寸法Cが小さいため、主枠2の下方寄りの
寸法Yの部分のみ階段5及びプラットホーム7に開口部
を設ける工事を行えば良く、建物4側の工事の負担を大
幅に軽減でき、また、工事期間の短縮が可能となるた
め、利用者にかける不便も低減できる。なお、図13に
おいて、3a、3bは主枠2を建物4に懸架する支持金
具である。
ローラ12と第2ガイドローラ13との配置関係のアン
バランスに起因して発生し得るモーメントMを、第1ガ
イドローラ上面ガイドレール15uが支持するため、踏
段10の転倒が効果的に防止される。
ンベヤ装置について、図5乃至図7を用いて説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態による乗客コンベヤ
装置の上部主枠部分を示す側断面図であり、図6は、図
5の踏段の拡大図であり、図7は、図5の踏段にかかる
負荷について説明する図である。
の実施の形態の乗客コンベヤ装置1では、第1ガイドロ
ーラ12が、第2ガイドローラ13の側に移動されて配
置され、第1ガイドローラ12と第2ガイドローラ13
との間隔がΔL’だけ狭められて間隔L’となってい
る。参考のため、図6において、従来の踏段における第
1ガイドローラ12aの配置を点線で示す。
態のような第1上面ガイドレール15uは設けられてい
ない。
させていないため、踏段10の上部後方端37は、踏段
10の反転開始時に、従来の乗客コンベヤ装置の場合よ
りもさほど上方に張出さない。従って、踏段折返し機構
8が収容されるフロア下空間部30のフロア面の高さ
は、上昇していない。
の実施の形態の乗客コンベヤ装置と略同様の構成であ
る。第2の実施の形態において、図1乃至図4に示す第
1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳
細な説明は省略する。
1往路ガイドレール15a及び第2往路ガイドレール1
6aによって各ガイドローラ12、13が案内され、復
路では、第1復路ガイドレール15b及び第2復路ガイ
ドレール16bによって各ガイドローラ12、13が案
内され、踏段折返し部分では、踏段折返し機構8によっ
て、第1ガイドローラ支持部42(第1ガイドローラ1
2)が駆動される。
反転開始時に、従来の乗客コンベヤ装置の場合よりも上
方に大きく張出すということがなく、フロア下空間部3
0と干渉することはない。
動力を他の踏段10に伝達し、結果として全体の踏段列
が牽引される。これにより、踏段10は循環移動する。
折返し区間における踏段10の反転は角度βが鋭角を維
持するように構成されているため、踏段10が踏段折返
し部分で停止してしまうことはない。
に、踏段10に乗客35が載った際に、その重量Wによ
って踏段10を後方に転倒させようとするモーメントM
が発生することがない。
態の作用と略同様である。
区間で停止することが回避され、しかも第1ガイドロー
ラ12と第2ガイドローラ13との間隔が狭められてい
ることにより、より小さい案内軌道半径が実現され得
る。従って、結果的に踏段折返し機構8の深さ寸法を低
減することができる。
ローラ12と第2ガイドローラ13との配置バランスが
よいため、踏段10の転倒を防止するための第1上面ガ
イドレールを設ける必要がない。
後方端37が従来の乗客コンベヤ装置の場合よりも上方
に大きく張出すということがないため、フロア面を上昇
させる必要がない。
踏段10の踏面との距離Yは増加してしまうため、全体
の主枠深さ寸法低減の効果は、第1の実施の形態に比べ
て劣る。
ンベヤ装置について、図8及び図9を用いて説明する。
図8は、本発明の第3の実施の形態による乗客コンベヤ
装置の上部主枠部分を示す側断面図であり、図9は、図
8の各ガイドレール部分を示した図である。
の実施の形態の乗客コンベヤ装置1は、反転ガイドレー
ル16c、16dの代わりに、第1ガイドローラ12を
斜下直線方向に案内する第1傾斜ガイドレール21と、
第2ガイドローラ13を斜下直線方向に案内する第2傾
斜ガイドレール22、23と、第2ガイドローラ13を
更に円弧状軌道に案内する円弧状ガイドレール24、2
5が設けられている。
ドレール22、23とは、略平行に配置されている。第
2傾斜ガイドレール22、23は、第2ガイドローラ1
3の上面側と下面側をそれぞれ案内するようになってい
る。円弧状ガイドレール24、25は、それぞれ第2下
方案内レール22、23に連続に設けられ、同様に第2
ガイドローラ13の上面側と下面側をそれぞれ案内する
ようになっている。
イドローラ13を斜上直線方向に案内する補助ガイドレ
ール27を介して、第2復路ガイドレール16bに連続
している。また、第1復路ガイドレール15bの折り返
し区間側端部にも、第1ガイドローラ12を斜上直線方
向に案内する補助ガイドレール28が設けられている。
対応して、踏段スプロケット14の中心も下方側にずら
されている。
の実施の形態の乗客コンベヤ装置と略同様の構成であ
る。第2の実施の形態において、図1乃至図4に示す第
1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳
細な説明は省略する。
2、13を斜下方に移動させた後に反転させる構造とし
たことにより、踏段10の上部後方端37が従来の乗客
コンベヤ装置の場合よりも上方に張出すことが回避され
る。従って、第1ガイドローラ12と第2ガイドローラ
13との間隔を狭めて折返し区間における角度βを鋭角
として踏段10の折返し軌道の半径を小さくする作用に
加えて、主枠深さ寸法を顕著に低減させることができ
る。
要に応じて設けられるものであり、円弧状ガイドレール
25が直接に第2復路ガイドレール16bに連続する態
様も採用され得る。
レール21と第2傾斜ガイドレール22、23とは、第
1ガイドローラ12を斜下直線方向に案内するのと同時
か、それよりもわずかに早く第2ガイドローラ13を斜
下直線方向に案内するように配置されている。この条件
から大きく外れる場合には、踏段10同士の干渉や、上
部後方端37の上部への張出し量が増大する等のため、
主枠深さ寸法低減の効果が低減されてしまうことに留意
すべきである。
ンベヤ装置について、図10を用いて説明する。図10
は、本発明の第4の実施の形態による乗客コンベヤ装置
の上部主枠部分を示す側断面図である。
の形態の乗客コンベヤ装置1は、第2ガイドローラ13
を斜下直線方向に案内する第2傾斜ガイドレール22、
23の代わりに、第2ガイドローラ13を斜下方向に略
S字状に案内する略S字状第2傾斜ガイドレール12
2、123が設けられている。
123は、第2往路ガイドレール16aの側において上
に凸状の曲線を描き、それに続く部分が下に凸状の曲線
を描いて略S字状を形成し、各円弧状ガイドレール2
4、25に連続している。
対応して、踏段スプロケット14の中心も位置調整され
ている。
の実施の形態の乗客コンベヤ装置と略同様の構成であ
る。第4の実施の形態において、図8及び図9に示す第
3の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳
細な説明は省略する。
13を略S字状に斜下方に移動させる構造としたことに
より、第2ガイドローラ13が下に凸状の曲線部分を通
過する時に下方側により大きく移動するため、踏段10
の上部後方端37が上方に張出すことがより一層回避さ
れる。従って、前述した角度βを鋭角に維持する構成の
作用に加えて踏段10とフロア面との間隔を狭めて、主
枠深さ寸法を顕著に低減させることができる。
ガイドレール21と略S字状第2傾斜ガイドレール12
2、123とは、第1ガイドローラ12を斜下直線方向
に案内するのと同時か、それよりもわずかに早く第2ガ
イドローラ13を斜下方向に略S字状に案内するように
配置されている。この条件から大きく外れる場合には、
踏段10同士の干渉や、上部後方端37の上部への張出
し量が増大する等のため、主枠深さ寸法低減の効果が低
減されてしまうことになる。
施例(図17)および、応用検討例(図18)と同じ尺
度で、本発明の実施の形態を具体化した場合の寸法例を
示す。
発明を用いた場合の構成を、図12は主に第4の実施の
形態に係わる発明を用いた構成を示す。
びその応用例(図18)では実現できない主枠深さ寸法
の縮減がはかられていることがわかる。
踏段の折返し区間における案内軌道の中心から第1ガイ
ドローラの中心に延びる線分と、案内軌道の中心から第
2ガイドローラの中心に延びる線分とによって形成され
る角度が、鋭角となるように形成されているため、踏段
が折返し区間で停止することが回避されると共に、結果
的に第1ガイドローラと第2ガイドローラとの間隔が狭
められていることにより、小さい案内軌道半径が実現さ
れ得る。その結果踏段折返し機構の深さ寸法を低減する
ことができ、設置時の建物側の工事負担を低減すること
が可能となる。
装置の上部主枠部分を示す側断面図。
装置の上部主枠部分を示す側断面図。
装置の上部主枠部分を示す側断面図。
ヤ装置の上部主枠部分を示す側断面図。
を示す図。
を示す図。
合の撤去部分を説明する図。
断面図。
側断面図。
ーラの位置を変更した場合について説明する図。
図。
Claims (10)
- 【請求項1】無端状に連結され往路と復路とを循環移動
する複数の踏段と、 前記踏段の前位側に軸支された第1ガイドローラと、 前記踏段の後位側に軸支された第2ガイドローラと、 前記踏段の前記往路と前記復路との間の折返し区間に設
けられ、前記踏段の姿勢を反転させて前記踏段の移動方
向を変化させるように、踏段の一部を保持して案内する
踏段折返し機構と、を備え、 前記踏段の一部は、略半円状の案内軌道を描いて案内さ
れ、その案内軌道の中心から前記第1ガイドローラの中
心に延びる線分と、前記案内軌道の中心から前記第2ガ
イドローラの中心に延びる線分とによって形成される角
度が、鋭角となるように形成されていることを特徴とす
る乗客コンベヤ装置。 - 【請求項2】前記第2ガイドローラは、その下端が、前
記踏段の水平状態での下端と略同じ高さとなるように配
置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コ
ンベヤ装置。 - 【請求項3】前記往路に、 前記第1ガイドローラの上面側を案内する上面側ガイド
レールと、 前記第1ガイドローラの下面側を案内する下面側ガイド
レールとが設けられていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の乗客コンベヤ装置。 - 【請求項4】前記折返し区間に、 前記第1ガイドローラを傾斜方向に案内する第1傾斜ガ
イドレールと、 前記第2ガイドローラを傾斜方向に案内する第2傾斜ガ
イドレールと、が設けられていることを特徴とする請求
項1乃至3のいずれかに記載の乗客コンベヤ装置。 - 【請求項5】前記折返し区間に、前記第2ガイドローラ
を更に円弧状軌道に案内する円弧状ガイドレールが設け
られたことを特徴とする請求項4に記載の乗客コンベヤ
装置。 - 【請求項6】前記第1傾斜ガイドレールと前記第2傾斜
ガイドレールとは、略平行であることを特徴とする請求
項4または5に記載の乗客コンベヤ装置。 - 【請求項7】前記折返し区間に、 前記第2ガイドローラを斜下方向に略S字状に案内する
第2傾斜ガイドレールが設けられていることを特徴とす
る請求項1乃至3のいずれかに記載の乗客コンベヤ装
置。 - 【請求項8】前記折返し区間に、 前記第1ガイドローラを傾斜方向に案内する第1傾斜ガ
イドレールと、 前記第2ガイドローラを更に円弧状軌道に案内する円弧
状ガイドレールと、が設けられていることを特徴とする
請求項7に記載の乗客コンベヤ装置。 - 【請求項9】前記第1傾斜ガイドレールと前記第2傾斜
ガイドレールとは、前記第1ガイドローラを傾斜方向に
案内するのと同時か、それよりもわずかに早く前記第2
ガイドローラを傾斜方向に案内するように配置されてい
ることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の
乗客コンベヤ装置。 - 【請求項10】前記踏段折返し機構が収容されるフロア
下空間部を備え、 前記フロア下空間部は、反転する前記踏段と干渉しない
ようになっていることを特徴とする請求項1乃至9のい
ずれかに記載の乗客コンベヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000246393A JP2001192195A (ja) | 1999-10-25 | 2000-08-15 | 乗客コンベヤ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30239899 | 1999-10-25 | ||
JP11-302398 | 1999-10-25 | ||
JP2000246393A JP2001192195A (ja) | 1999-10-25 | 2000-08-15 | 乗客コンベヤ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001192195A true JP2001192195A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=26563096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000246393A Pending JP2001192195A (ja) | 1999-10-25 | 2000-08-15 | 乗客コンベヤ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001192195A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109368468A (zh) * | 2018-11-26 | 2019-02-22 | 苏州江南嘉捷电梯有限公司 | 适用于自动人行道踏板在倾斜段的导向结构 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63235288A (ja) * | 1987-03-25 | 1988-09-30 | 株式会社日立製作所 | エスカレ−タ |
JPH02243489A (ja) * | 1989-03-16 | 1990-09-27 | Mitsubishi Electric Corp | 乗客コンベヤ装置 |
JPH054309B2 (ja) * | 1985-06-03 | 1993-01-19 | Mitsubishi Electric Corp |
-
2000
- 2000-08-15 JP JP2000246393A patent/JP2001192195A/ja active Pending
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JPH02243489A (ja) * | 1989-03-16 | 1990-09-27 | Mitsubishi Electric Corp | 乗客コンベヤ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109368468A (zh) * | 2018-11-26 | 2019-02-22 | 苏州江南嘉捷电梯有限公司 | 适用于自动人行道踏板在倾斜段的导向结构 |
CN109368468B (zh) * | 2018-11-26 | 2024-07-30 | 苏州江南嘉捷电梯有限公司 | 适用于自动人行道踏板在倾斜段的导向结构 |
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