JP2001192141A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2001192141A
JP2001192141A JP2000000002A JP2000000002A JP2001192141A JP 2001192141 A JP2001192141 A JP 2001192141A JP 2000000002 A JP2000000002 A JP 2000000002A JP 2000000002 A JP2000000002 A JP 2000000002A JP 2001192141 A JP2001192141 A JP 2001192141A
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JP
Japan
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drum
rear end
clamp
recording
end clamp
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Application number
JP2000000002A
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English (en)
Inventor
Ryuji Tanno
龍司 丹野
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用紙を損傷する危惧がなく、安定したク
ランプ動作で、ドラムに巻着することができる記録装
置。 【解決手段】 ドラムに巻着された記録用紙に記録する
記録装置において、先端部を櫛歯とした給紙ガイドと、
前記記録用紙の先端若しくは後端を前記ドラムに押圧固
定するクランプ部の先端を櫛歯とした先端クランプ及び
後端クランプと、複数の輪切りローラ部からなるスクイ
ズローラとを有し、前記記録用紙の給紙ガイドの櫛歯の
間隙やスクイズローラの間隙を介して、前記各クランプ
部を前記ドラム表面から離隔し、若しくは前記記録用紙
を前記ドラム外周面に押圧固定することを特徴とする記
録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインクジェ
ット記録装置のような、給紙された記録用紙をドラム上
に巻着し、前記記録用紙上に画像を記録した後に、当該
記録用紙の巻着を解除する機構を有する記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の記録用紙のドラムへの巻着及び巻
着解除について、図9及び図10を参照しながら説明す
る。
【0003】図9は、記録装置の右側面図である。図1
0は、記録用紙先端がドラムに押圧固定され、巻着され
る途上における記録装置の模式図的な背面図である。
【0004】図9及び図10において、記録装置201
にセットされたカセット219から給紙機構218によ
って引き出された記録用紙217は、給紙ガイド203
を介してドラム202に向けて給紙され、給紙ガイド2
03に設けられたセンサ231が、用紙の先端を感知し
た信号に基づいて給紙機構の動作が停止し、記録用紙2
17の給紙動作が停止される。
【0005】その後、記録用紙217は、先端クランプ
204の先端クランプ部241によりドラム202の外
周面に押圧固定される。
【0006】尚、給紙ガイド203の内側ガイド板23
2の先端と、先端クランプ部241の先端との間には間
隙dがあり、記録用紙217は、該間隙を介して給紙ガ
イド203から先端クランプ204に受け渡される。
【0007】次に、先端クランプ204によってドラム
202に押圧固定された記録用紙217は、ドラム20
2の外周に接触して、ドラム202と共に回転している
スクイズローラ206により、ドラム202に押圧され
ながら当該ドラム202の外周部に巻着されてゆく。
【0008】スクイズローラ206が巻着動作している
時間は、記録用紙217が先端クランプ部241により
ドラム202に押圧固定された時点から、ドラム202
に設けられた、図示しないエンコーダから発せられるパ
ルスによりカウントされている。
【0009】そこで、記録用紙217のドラム202へ
の巻着動作が進み、所定の時期に達したときに、後端ク
ランプ205は、押圧固定されていたドラム202の表
面から、後端クランプ部251とドラム202の間に記
録用紙217を挿入できる高さまで離隔する。
【0010】その後、更に記録用紙217の巻着が進
み、記録用紙217の後端部がドラム202に巻着され
終わる寸前に、前記のパルスカウントにより、スクイズ
ローラ206の回転がドラム202と共に停止し、スク
イズローラ206による巻着動作は停止する。
【0011】巻着動作が停止した後に、記録用紙217
の後端部は、後端クランプ部251によりドラム202
に押圧固定され、記録用紙217は、先端クランプ20
4及び後端クランプ205によってドラム202に押圧
固定されて巻着動作が終了する。
【0012】以上の過程を経て、記録用紙217に対す
る巻着動作が終了した後、記録用紙217に印字等の記
録がなされ、その後、先端クランプ204及び後端クラ
ンプ205が順次ドラム202から離隔されて、記録用
紙217はドラム202から外され、図示しない排紙機
構により記録装置外へ排出される。
【0013】次に、先端クランプ204及び後端クラン
プ205のドラム202への押圧固定動作並びに離隔動
作について説明する。
【0014】先端クランプ204の基部及び、後端クラ
ンプ205の基部は、ドラム202の外周面に設けたス
リ割221に挿入されている。
【0015】而も、先端クランプ204は、先端クラン
プ部241に近い位置にある先端上クランプシャフト2
07と、先端クランプ部241から遠い位置にある先端
下クランプシャフト208とによって、ドラム202の
両端面にあるガイド溝209に懸架されている。
【0016】同様に、後端クランプ205は、後端クラ
ンプ部251に近い位置にある後端上クランプシャフト
210が、ドラム202の両端面にあるドラム202の
半径方向に対して傾斜したガイド溝212に懸架され、
他方、後端クランプ部251から遠い位置にある後端下
クランプシャフト211が、屈曲したガイド溝213に
それぞれ懸架されている。
【0017】更に、先端クランプ204は先端上クラン
プシャフト207に張架されたバネ214により、ま
た、後端クランプ205は後端上クランプシャフト21
0に張架されたバネ215により、それぞれのクランプ
部241及び251が、ドラム202に押圧固定された
状態になっている。
【0018】また、ドラム202の両端面には、それぞ
れ、カム体216がドラム軸222に挿着され、図示し
ない摩擦体によりドラム202と一体的に回転するよう
に構成してある。
【0019】記録用紙217を巻着する方向に回転して
いるドラム202を、一時期、回転を止めてから逆方向
に回転した後に、図示しない、ストッパーピンがカム体
216の穴261に挿入され、カム体216の回転が阻
止されると、カム体216のみが前記摩擦体によるドラ
ム軸222との摩擦力に抗して、ドラム202との一体
的な回転を停止する。
【0020】回転を停止したカム体216は、ドラム2
02に対して相対的に傾き、カム体216の一端が、先
端上クランプシャフト207を、バネ214に抗して押
し上げることにより、先端クランプ部241がドラム2
02の外周面から離隔され、先端クランプ部241とド
ラム202との間に記録用紙217を挿入できるように
なる。
【0021】また同様に、ドラム202が記録用紙21
7を巻着する方向に回転している時に、図示しない、ス
トッパーピンがカム体216の穴262に挿入され、カ
ム体216の回転が阻止されると、カム体216は、ド
ラム202に対して相対的に、前記の先端上クランプシ
ャフト207を押し上げた方向とは反対の方向に傾く。
【0022】そこで、カム体216の他の一端が、後端
上クランプシャフト210をバネ215に抗して押し上
げるため、後端クランプ部251がドラム202の外周
面から離隔し、後端クランプ部251とドラム202と
の間に、記録用紙217を挿入できるようになる。
【0023】このクランプ部の押し上げ動作において、
先端クランプ204は、先端下クランプシャフト208
が直線状のガイド溝209に案内されてドラム202の
径方向に押し上げられ、他方、後端クランプ205は、
後端下クランプシャフト211の嵌入している屈曲した
溝213により案内されて動作する。
【0024】尚、ガイド溝213が屈曲しているため、
後端クランプ205がドラム202から離隔する過程
で、後端クランプ部251は、記録用紙217の後端部
より後方に遠ざかるように傾きながら動作し、記録用紙
217との接触を防止している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録用紙217
のドラム202への巻着動作は、以上のような構成にな
っているため、種々な問題が発生する。
【0026】先ず、給紙ガイド203と先端クランプ部
241との受け渡しについては、給紙ガイド203の内
側ガイド板232の先端と、先端クランプ部241の先
端との間には間隙dがあり、記録用紙217にカール等
の癖があると、前記間隙に先端部が引っかかり給紙異常
を起こす危惧がある。
【0027】次に、スクイズローラ206による記録用
紙217のドラム202への巻着動作では、スクイズロ
ーラ206と後端クランプ部251との干渉を防ぐた
め、記録用紙217の後端部がドラム202に巻着され
終わる寸前に、スクイズローラ206の回転を停止して
巻着動作を終了する動作形態となっている。
【0028】このため、記録用紙217の最後端部がド
ラム202面から離れて、後端クランプ部251とドラ
ム202の間に挿入されないことがあるので、この対応
策として、記録用紙の最後端部を後端クランプ部251
に押し込んだ後に、後端クランプ205の押圧動作を開
始させる機構が必要となる。
【0029】更に、先端クランプ204及び後端クラン
プ205は、何れもクランプ部に近い位置にある上クラ
ンプシャフトに、バネ214、215及びカム216の
力を作用させ、その動作は、クランプ部から遠い位置に
ある下クランプシャフトが嵌合するガイド溝により案内
させている。
【0030】従って、下クランプシャフトとガイド溝と
の間に嵌合隙間があると、該間隙によるクランプの振れ
が拡大されて、クランプ動作が揺動して不安定になりや
すい。
【0031】かかる問題に鑑み、本発明の目的は先ず第
1に、給紙ガイドから先端クランプに記録用紙が受け渡
しされるときに記録用紙への損傷を防ぐことである。
【0032】また第2の目的は、後端クランプについ
て、押し込み機構等を用いない安価な費用で、記録用紙
に損傷を与えることなく、ドラムに対して確実に圧着固
定することである。
【0033】更に、第3の目的は、先端クランプ及び後
端クランプの動作姿勢を安定化させることである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下の構
成により達成することができる。
【0035】(1)円筒ドラムに巻着された記録用紙に
記録する記録装置において、前記ドラムに記録用紙を導
く、先端部を櫛歯とした給紙ガイドと、前記記録用紙の
先端を前記ドラムに押圧固定する、クランプ部の先端を
櫛歯とした先端クランプとを有し、前記給紙ガイドの櫛
歯の間隙を介して、前記先端クランプ部を前記ドラム表
面から離隔し、前記記録用紙の先端が、前記給紙ガイド
に導かれて前記先端クランプ位置に到達した後、前記先
端クランプ部によって、前記記録用紙を前記ドラム外周
面に押圧固定するように構成したことを特徴とする記録
装置。
【0036】(2)円筒ドラムに巻着された記録用紙に
記録する記録装置において、複数個の輪切りローラを有
し、先端部がドラムに押圧固定された記録用紙を、前記
ドラムの外周面に巻着させるスクイズローラと、記録用
紙の後端部を前記ドラムに押圧固定する後端クランプ部
を、前記輪切りローラを有するスクイズローラと位相を
ずらした櫛歯とした後端クランプ部とを有し、前記輪切
りローラの間隙を介して、前記後端クランプ部を前記ド
ラム表面から離隔して、前記スクイズローラの直径内に
突出せしめ、前記スクイズローラが前記記録用紙の後端
部に到達した後、前記後端クランプ部によって前記記録
用紙の後端を前記ドラム外周面に押圧固定するように構
成したことを特徴とする記録装置。
【0037】(3)先端及び後端をクランプによってド
ラムの外周面に押圧固定された記録用紙に記録する記録
装置において、前記記録用紙の先端を、前記ドラムに押
圧固定する先端クランプ部を有し、前記ドラムの半径方
向に移動できるように設けた先端クランプと、前記記録
用紙の後端を、前記ドラムに押圧固定する後端クランプ
部を有し、前記ドラムの半径方向に移動できるように設
けた後端クランプと、前記先端クランプ部及び前記後端
クランプ部のそれぞれを、前記ドラムに押圧固定するよ
うに付勢するバネと、前記先端クランプ部及び前記後端
クランプ部のそれぞれを、前記バネの付勢力に抗して前
記ドラムから離隔するカム体と、前記ドラムの両端面に
設けたガイド溝と、前記先端クランプ部に近い位置にあ
って、前記先端クランプに植設され、前記ドラムのガイ
ド溝に挿入されて、前記先端クランプの動作方向を案内
する、先端上クランプシャフトと、前記先端クランプ部
から遠い位置にあって、前記先端クランプに植設され、
前記ドラムのガイド溝に挿入され、前記バネ及び前記カ
ム体の力の作用を受ける、先端下クランプシャフトと、
前記後端クランプ部に近い位置にあって、前記後端クラ
ンプに植設され、前記ドラムのガイド溝に挿入されて、
前記後端クランプの動作方向を案内する、後端上クラン
プシャフトと、前記後端クランプ部から遠い位置にあっ
て、前記後端クランプに植設され、前記ドラムのガイド
溝に挿入され、前記バネ及び前記カム体の力の作用を受
ける、後端下クランプシャフトとを有することを特徴と
する記録装置。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明における実施の形態につい
て、先ず、装置の概略と記録用紙の先端をドラムの外周
面に押圧する動作について図1〜図4を参照して説明す
る。
【0039】図1は記録装置の右側面図である。図2は
給紙ガイドと先端クランプとの配置関係を説明するため
の上面図である。図3は図2の側面図である。図4は記
録用紙を巻着する途中の状態を示す記録装置の背面図で
ある。
【0040】図において、1は記録装置本体、2は記録
される記録用紙、3は記録用紙が巻着されて記録される
ドラムである。4は記録用紙2をドラム3の近傍まで案
内する給紙ガイドである。5は記録用紙2の先端をドラ
ム3の外周面に押圧固定する先端クランプであり、6は
記録用紙2の後端をドラム3の外周面に押圧固定する後
端クランプである。7は記録用紙2をドラム3の外周面
上に押圧しながら巻着ける機能を有するスクイズローラ
である。9は記録用紙2を収納しているトレーである。
10は記録用紙を搬送する搬送機構である。
【0041】記録装置1では、トレー9から搬送機構1
0によって送り出され、給紙ガイド4に案内されてドラ
ム3の近傍に達した記録用紙2が、その先端部を先端ク
ランプ5によりドラム3の外周面に押圧固定さる。
【0042】その後、回転するスクイズローラ7によっ
てドラム3の外周面上に押圧されながら巻着された後、
記録用紙2の後端部を後端クランプ6によってドラム3
に押圧固定されて巻着動作を終了する構造になってい
る。
【0043】次に、先端クランプ5による記録用紙2の
先端部押圧動作について説明する。
【0044】先ず、記録装置1は、トレー9から搬送機
構10によって送り出された記録用紙2の先端部が、給
紙ガイド4に設けられたセンサ4cに感知されて、記録
用紙2の先端部がドラム2と先端クランプ5とで挟まれ
る位置に達したときに搬送を停止するように制御されて
いる。
【0045】そこで、給紙ガイド4の内側給紙ガイド4
aの先端部4dは、図2に示すように、凸部4eと凹部
4fが交互に連続する櫛歯状になっている。
【0046】これに対し、先端クランプ5の先端クラン
プ部54も、凸部5bと凹部5cからなる櫛歯状となっ
ており、而も内側給紙ガイド4dの凹部4fに先端クラ
ンプ5の凸部5bが長さd1オーバーラップする形で嵌
入するように位相をずらしてある。
【0047】尚、記録用紙2に対向する、内側給紙ガイ
ド4aの面と先端クランプ5の先端部54の面との位置
関係は、同一面でもよく、図1及び図3に示すように、
先端クランプ5の先端部54が、内側給紙ガイド4aの
面より、ドラム3に対して外側にあってもよい。
【0048】また、記録用紙2が先端クランプ5により
ドラム3の外周面に押圧固定されるまでは、ドラム3は
回転を停止している。
【0049】以上の構成により、搬送を停止された記録
用紙2は、内側給紙ガイド4aに安定した状態で保持さ
れたまま、先端クランプ部54の凸部5bが、内側給紙
ガイド4aの凹部4fを通過して、ドラム3の外周面に
押圧固定されてゆく。
【0050】従って、給紙ガイド4と先端クランプ5と
の受け渡し過程で記録用紙2の先端を損傷させる心配が
ない。
【0051】次に、図4を参照しながら、ドラム3とス
クイズローラ7の駆動について説明する。
【0052】先ず、記録用紙2への記録時においては、
ドラムモータ92の回転がモータプーリ93からベルト
94によって、ドラム軸34に嵌入されてドラム3と一
体的に回転するプーリ91に伝達される構造になってい
るので、ドラム3はドラムモータ92によって、記録用
紙2を巻着する速度より早い、記録に適した速度で回転
する。
【0053】一方、記録用紙2のドラム3への巻着時に
は、スクイズローラ7は、軸上のプーリ96とスクイズ
モータ97のプーリ98との間に掛け渡されたベルト9
9によって、スクイズモータ97の回転が伝達されて回
転し、同時に、図示しない歯車列によって、スクイズロ
ーラ7の回転がドラム3にも伝達される構造になってい
る。
【0054】而も、スクイズモータ97が駆動するとき
は、ドラムモータ92には通電されていないため、ドラ
ムモータ92を含む動力伝達系はフリーな状態となって
いる。
【0055】従って、この時のドラム3は、スクイズモ
ータ97によってのみ回転し、記録用紙の巻着に適し
た、記録時より遅い回転速度で回転する。
【0056】また、スクイズローラ7からドラム3への
動力伝達系では、図示してないが、スクイズローラ7の
歯車がスクイズローラ7の外径と同じ径となっているの
に対して、ドラム3の歯車がドラム3の外径より若干小
さくした径の歯車となっており、この間を中間歯車を用
いて伝達する歯車列になっている。
【0057】従って、ドラム3の周速の方がスクイズロ
ーラ7の周速より早く、ドラム3とスクイズローラ7の
間に挟まれた記録用紙2の表裏間には張力が働き、記録
用紙2とドラム3間に介在する空気が排出されるので、
しわ等の発生が防止されている。
【0058】次に、再び図4を参照しながら、スクイズ
ローラ7と後端クランプ6の受け渡しについて説明す
る。
【0059】スクイズローラ7は、複数個の輪切りロー
ラ7aと軸部7bから形成されている。
【0060】これに対し、記録用紙2の後端部をドラム
3に押圧固定する後端クランプ部64も、凸部6bと凹
部6cからなる櫛歯に形成されており、輪切りローラ7
aに対して、後端クランプ部64の凹部6cが相対する
ようにスクイズローラ6と位相をずらした形に形成され
ている。
【0061】また、スクイズローラ7による巻着動作中
は、記録用紙2が先端クランプ部54によりドラム3に
押圧固定されたときから、ドラム3に設けられた図示し
ないエンコーダから発するパルスにより、動作時間がカ
ウントされている。
【0062】そこで、記録用紙2のドラム3への巻着動
作が進み、所定の時期に達したときに、後端クランプ部
64は、凹部6cが輪切りローラ7a部をを通る形で、
押圧固定されていたドラム3の外表面から、後端クラン
プ部64とドラム3の間に記録用紙2を挿入できる高さ
まで離隔する。
【0063】その後、更に記録用紙2の巻着が進み、記
録用紙2の最後端部が、スクイズローラ7によってドラ
ム3に巻着され終わる時点で、前記のパルスカウントに
より、スクイズローラ7の回転がドラム3と共に停止
し、スクイズローラ7による巻着動作は停止する。
【0064】巻着動作が停止した後、記録用紙2の後端
部は、後端クランプ部64によりドラム3に押圧固定さ
れ、記録用紙2は、先端クランプ5及び後端クランプ6
によってドラム3の外周面に押圧固定された形で巻着動
作が終了する。
【0065】巻着動作が終了した後、記録用紙2に印字
等の記録がなされ、その後、先端クランプ5及び後端ク
ランプ6が順次ドラム3から離隔されて、記録用紙2は
ドラム3から外され、図示しない排紙機構により記録装
置外へ排出される。
【0066】従って、記録用紙2の後端部についても、
スクイズローラ7によってドラム3の外周面に巻着され
た状態のまま、後端クランプ6によってドラム3の外周
面に押圧固定されるので、記録用紙2の後端を損傷する
心配がない。
【0067】次に、本発明のクランプの機能について、
構造を主体に図5乃至図8を参照しながら説明する。
【0068】図5はドラムの断面図である。図6はドラ
ムの外周面に、先端クランプ及び後端クランプが、押圧
固定された状態を示すドラム端面の正面図である。図7
は先端クランプのみが、ドラムから離隔した状態を示す
ドラム端面の正面図である。図8は後端クランプのみ
が、ドラムから離隔した状態を示すドラム端面の正面図
である。
【0069】図5乃至図8において、3はドラムであ
り、円筒面32とドラムのドラム両端面33から形成さ
れ、中心部にドラム軸34が設けられている。5は先端
クランプであり、ドラム軸34方向に伸びる面52とド
ラム両端面33に沿った両端面53とでコの字を形成
し、更にドラム3外周面から突出した位置でL型に曲が
った先端クランプ部54を有している。6は後端クラン
プであり、先端クランプ5と同様な形状を有し、両端面
63及び後端クランプ部64から形成されている。
【0070】尚、先端クランプ部54若しくは後端クラ
ンプ部64によって、押圧される部分のドラム3の外周
面は平面32a若しくは32bに形成され、先端クラン
プ部54若しくは後端クランプ部64が、ドラム3の平
面32a、32bにそれぞれ密着できる構造になってい
る。
【0071】71は矩形状のカム体であり、左右両端が
くびれを持った耳状に形成されており、ドラム軸34に
挿入され、図示しない摩擦体でドラム3と一体的に回転
し得るようになっている。81はカム体71に働くブレ
ーキピンであり、ソレノイド82でカム体71の耳部の
方向に出入する構造となっている。
【0072】先端クランプ5の両端面53それぞれに、
先端クランプ部54に近い位置に先端上クランプシャフ
ト56が植設され、先端クランプ部54から遠い位置に
先端下クランプシャフト57が植設されている。
【0073】後端クランプ6についても、同様に、両端
面63それぞれに、後端上クランプシャフト66及び後
端下クランプシャフト67が植設されている。
【0074】ドラム3の外周面32には軸方向に長いス
リ割32cが有り、スリ割32cの中に先端クランプ5
及び後端クランプ6の基部がそれぞれ挿入され、ドラム
3のドラム両端面33に設けた複数の対になったガイド
溝に、先端上クランプシャフト56、先端下クランプシ
ャフト57、後端上クランプシャフト66、後端下クラ
ンプシャフト67が挿入されて、先端クランプ5若しく
は後端クランプ6をドラム3に懸架させた構造になって
いる。尚、スリ割32cは図4及び図5に示してある。
【0075】即ち、先端上クランプシャフト56及び先
端下クランプシャフト57は、何れもドラム両端面33
に設けられたガイド溝35に嵌入され、先端クランプ5
がドラム内に懸架された状態になっている。
【0076】また、図6に示すように、先端下クランプ
シャフト57と、ドラム両端面33に植設された1対の
ピン49との間にそれぞれバネ58が張架され、通常状
態において先端クランプ部54はドラム3の平面32a
に押圧固定された状態になっている。
【0077】同様に、後端上クランプシャフト66は、
ドラム両端面33に設けられ、ドラム3の半径方向に対
して傾斜したガイド溝36に、後端下クランプシャフト
67は、屈曲したガイド溝37に嵌入され、且つ、図6
に示すように、後端下クランプシャフト67と、ドラム
3のドラム両端面33に植設された1対のピン50との
間にはそれぞれバネ68が張架され、通常状態において
後端クランプ部64もドラム3の平面32bに押圧固定
された状態になっている。
【0078】尚、先端クランプ5及び後端クランプ6を
ドラム3の外周面に押圧固定するには、バネ58、68
の代わりに磁力を用いる構成としてもよい。
【0079】また、各ガイド溝の長さは、各クランプシ
ャフトの移動ストロークに対して、若干長くなってお
り、各クランプシャフトの移動上の障害はない。
【0080】次に、図7及び図8を参照しながら、先端
クランプ部54及び後端クランプ部64がドラム3の平
面32a、32bから離隔する構造について説明する。
【0081】ドラム3は、通常は図7に示す太い矢印3
1a方向に回転しているが、先端クランプ部54をドラ
ム3の外周面から離隔させるときは、一時的に、ドラム
3を細い矢印31bの方向に逆転させ、同時にソレノイ
ド82により、ブレーキピン81をドラム軸34の方向
に突出させる。
【0082】この操作により、ドラム3と一体的に矢印
31bの方向に回転していたカム体71の耳部72にブ
レーキピン81が当接し、カム体71の回転が阻止され
るため、カム体71はドラム3に対して相対的に矢印3
1aの方向に回転して傾き、カム体71の一部位73が
先端下クランプシャフト57を、バネ58の付勢力に抗
して持ち上げ、先端クランプ5はガイド溝35に案内さ
れて、先端クランプ部54がドラム3の平面32a部か
ら離隔される。
【0083】一方、ドラム3が、太い矢印31aの方向
への通常の回転中にブレーキピン81を突出させると、
図8に示すように、カム体71の耳部74にブレーキピ
ン81が当接し、カム体71の回転が阻止されるため、
カム体71はドラム3に対して相対的に細い矢印31b
の方向に回転して傾き、カム体71の一部位75が後端
下クランプシャフト67を、バネ68の付勢力に抗して
持ち上げ、後端クランプ6は、後端上クランプシャフト
66の嵌入している屈曲したガイド溝36に案内され
て、矢印64aの方向に傾きながら、後端クランプ部6
4がドラム3の平面32b部から離隔される。
【0084】尚、後端下クランプシャフト67は、ガイ
ド溝37内を移動して、後端クランプ6の矢印64a方
向への傾斜を助けている。
【0085】前記の如く、後端クランプ6が矢印64a
の方向に傾くことにより、後端クランプ6がドラム3か
ら離隔してゆくときに、後端クランプ部64が、記録用
紙2の後端部より更に後方に位置するので、記録用紙2
に干渉する心配が無い。
【0086】また、ブレーキピン81の出し入れの動作
力は、ソレノイド82の代りにリンク機構を用いてモー
タで駆動する構成でしてもよく、設計の自由度は広い。
【0087】本発明によるクランプ動作は、先端クラン
プ5及び後端クランプ6が、何れも下クランプシャフト
57、67に、バネ58、68及びカム体71の力が作
用するように構成し、上クランプシャフト56、66
を、それぞれ、ガイド溝35、36、37に案内させて
動作させるため、クランプが揺動せずに、安定した動作
をすることができる。
【0088】また、後端クランプ6を、巻着された記録
用紙2に接触させぬように傾けてドラム3面から離隔す
るので、後端クランプ6をドラム3から離隔するときに
記録用紙2を損傷する危惧もない。
【0089】
【発明の効果】請求項1〜3により、記録用紙の先端部
が損傷することなく、ドラムに押圧固定できる。
【0090】請求項4〜5により、記録用紙の後端部が
損傷することなく、ドラムに押圧固定できる。
【0091】請求項6〜8により、先端クランプ及び後
端クランプが、安定した姿勢で円滑に動作する。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置の右側面図である。
【図2】給紙ガイドと先端クランプとの配置関係を示す
上面図である。
【図3】給紙ガイドと先端クランプとの配置関係を示す
側面図である。
【図4】記録用紙を巻着する状態を示す記録装置の背面
図である。
【図5】ドラムの断面図である。
【図6】先端クランプ及び後端クランプがドラムに押圧
固定された状態を示す正面図である。
【図7】先端クランプがドラムから離隔された状態を示
す正面図である。
【図8】後端クランプがドラムから離隔された状態を示
す正面図である。
【図9】従来の記録装置の右側面図である。
【図10】従来の記録用紙の先端がドラムに押圧固定さ
れ、巻着される途上における記録装置の背面図である。
【符号の説明】
1 記録装置本体 2 記録用紙 3 ドラム 4 給紙ガイド 5 先端クランプ 6 後端クランプ 7 スクイズローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒ドラムに巻着された記録用紙に記録
    する記録装置において、 前記ドラムに記録用紙を導く、先端部を櫛歯とした給紙
    ガイドと、 前記記録用紙の先端を前記ドラムに押圧固定する、クラ
    ンプ部の先端を櫛歯とした先端クランプとを有し、 前記給紙ガイドの櫛歯の間隙を介して、前記先端クラン
    プ部を前記ドラム表面から離隔し、 前記記録用紙の先端が、前記給紙ガイドに導かれて前記
    先端クランプ位置に到達した後、 前記先端クランプ部によって、前記記録用紙を前記ドラ
    ム外周面に押圧固定するように構成したことを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】 前記先端クランプ部は、前記給紙ガイド
    の櫛歯を通過して、前記給紙ガイドの面より外方に突出
    する位置まで、前記ドラム表面から離隔することを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記先端クランプ部が、前記記録用紙を
    押圧固定する部位の前記ドラム外周面は、平面であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 円筒ドラムに巻着された記録用紙に記録
    する記録装置において、 複数個の輪切りローラを有し、先端部がドラムに押圧固
    定された記録用紙を、前記ドラムの外周面に巻着させる
    スクイズローラと、 記録用紙の後端部を前記ドラムに押圧固定する後端クラ
    ンプ部を、前記輪切りローラを有するスクイズローラと
    位相をずらした櫛歯とした後端クランプ部とを有し、 前記輪切りローラの間隙を介して、前記後端クランプ部
    を前記ドラム表面から離隔して、前記スクイズローラの
    直径内に突出せしめ、 前記スクイズローラが前記記録用紙の後端部に到達した
    後、前記後端クランプ部によって前記記録用紙の後端を
    前記ドラム外周面に押圧固定するように構成したことを
    特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 前記後端クランプ部が、前記記録用紙を
    押圧固定する部位の前記ドラム外周面は、平面であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 先端及び後端をクランプによってドラム
    の外周面に押圧固定された記録用紙に記録する記録装置
    において、 前記記録用紙の先端を、前記ドラムに押圧固定する先端
    クランプ部を有し、前記ドラムの半径方向に移動できる
    ように設けた先端クランプと、 前記記録用紙の後端を、前記ドラムに押圧固定する後端
    クランプ部を有し、前記ドラムの半径方向に移動できる
    ように設けた後端クランプと、 前記先端クランプ部及び前記後端クランプ部のそれぞれ
    を、前記ドラムに押圧固定するように付勢するバネと、 前記先端クランプ部及び前記後端クランプ部のそれぞれ
    を、前記バネの付勢力に抗して前記ドラムから離隔する
    カム体と、 前記ドラムの両端面に設けたガイド溝と、 前記先端クランプ部に近い位置にあって、前記先端クラ
    ンプに植設され、前記ドラムのガイド溝に挿入されて、
    前記先端クランプの動作方向を案内する、先端上クラン
    プシャフトと、 前記先端クランプ部から遠い位置にあって、前記先端ク
    ランプに植設され、前記ドラムのガイド溝に挿入され、
    前記バネ及び前記カム体の力の作用を受ける、先端下ク
    ランプシャフトと、 前記後端クランプ部に近い位置にあって、前記後端クラ
    ンプに植設され、前記ドラムのガイド溝に挿入されて、
    前記後端クランプの動作方向を案内する、後端上クラン
    プシャフトと、 前記後端クランプ部から遠い位置にあって、前記後端ク
    ランプに植設され、前記ドラムのガイド溝に挿入され、
    前記バネ及び前記カム体の力の作用を受ける、後端下ク
    ランプシャフトとを有することを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ドラムは、外周面に軸方向に長いス
    リ割を有し、該スリ割に、前記先端クランプ及び前記後
    端クランプが挿入されていることを特徴とする請求項6
    に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記カム体は、通常は前記ドラムと一体
    に回転し、外力を加えることにより、前記ドラムの回転
    と遊離して回転を停止することを特徴とする請求項6に
    記載の記録装置。
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