JP2001191757A - ビード部耐久性に優れる空気入りタイヤ - Google Patents
ビード部耐久性に優れる空気入りタイヤInfo
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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- B60C15/0009—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion
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- Tires In General (AREA)
Abstract
ンの発生を防止してなお、ビード部の疲労破壊のおそれ
を除去してビード部耐久性を向上させる。 【解決手段】 カーカスプライ1を、トレッド部からサ
イドウォール部を経てビード部2までトロイダルに延在
させるとともに、各ビード部2に埋設したビードコア3
の周りで内周側から外周側へ巻返し、この巻返し部分
に、ビードコア3の周面に沿ってそれに巻付く巻込み部
4を設け、さらに巻込み部4の外側に、ゴム引きコード
をタイヤの回転軸を中心とした円周に沿って螺旋状に巻
回して成るワイヤチェーファ7を配設する。
Description
にすぐれる空気入りタイヤ、なかでも、トラックやバス
等に用いて好適な重荷重用ラジアルタイヤに関するもの
である。
部は、図1に幅方向断面を例示するように、トレッド部
からサイドウォール部を経てビード部bまでトロイダル
に延びる少なくとも一枚のカーカスプライcを、ビード
部bに埋設したビードコアbcの周りで、タイヤ幅方向
内側から外側へ巻上げて係止することが一般的であり、
このようなビード部構造の下では、リム組みしたタイヤ
の負荷転動に当たって、リムフランジrfより半径方向
外周側のビード部部分が、タイヤ幅方向外側へ倒れ込む
向きの変形を繰返し受けることに起因して、カーカスプ
ライcの巻上げ端に応力集中を生じ、この結果として、
カーカスプライ巻上げ端のセパレーションが発生し易い
という問題があった。
ンの発生を防止すべく、たとえば特開平9−15631
0号公報に開示されているように、カーカスプライの端
部側をビードコアの周りに巻付けて、その端縁を、ビー
ド部内の歪の小さい部分に位置させることが提案されて
いる。
提案技術によれば、従来技術の如くの、カーカスの巻上
げ部分がなくなることによって、ビード部の、先に述べ
たような倒れ込み変形に対する抗力が小さくなるため、
リムフランジの外周縁近傍部分と接触するビード部外表
面部分および、リムフランジの基部部分と接触するビー
ドヒール部の疲れがとくに大きくなって、それらの部分
からの疲労破壊のおそれを払拭できないという問題があ
った。
決するものであり、カーカスプライの巻上げ端でのセパ
レーションの発生を防止することはもちろん、ビード部
の疲労破壊のおそれを有効に除去した、ビード部耐久性
にすぐれる空気入りタイヤを提供するものである。
旨構成は、次のとおりである。 (1) スチールコードからなる少なくとも1枚のカーカス
プライを、トレッド部からサイドウォール部を経てビー
ド部までトロイダル状に延在させるとともに、各ビード
部に埋設したビードコアの周りで、タイヤ径方向の内側
から外側へ巻返し、この巻返し部分の一部もしくは全部
に、ビードコアの周面に沿ってそれに巻付く巻込み部を
設けてなる空気入りタイヤにおいて、該巻込み部の外側
に、ゴム引きコードをタイヤの回転軸を中心とした円周
に沿って螺旋状に巻回して成るワイヤチェーファの少な
くとも1枚を配設したことを特徴とするビード部耐久性
に優れる空気入りタイヤ。
を構成するコードは、該コードとタイヤの回転軸を中心
とした円周との交点における、円周との接線に対する挟
角が0〜20°の範囲にあることを特徴とするビード部
耐久性に優れる空気入りタイヤ。
チェーファを構成するコードがスチールコードであるこ
とを特徴とするビード部耐久性に優れる空気入りタイ
ヤ。
ワイヤチェーファを構成するコードは切断時全伸びが2
〜8%であることを特徴とするビード部耐久性に優れる
空気入りタイヤ。
て、ワイヤチェーファを構成するコードが波形の型付け
を有することを特徴とするビード部耐久性に優れる空気
入りタイヤ。
構造によれば、カーカスプライの側部部分をビードコア
の周りに巻付けることで、カーカスプライの巻上げ端セ
パレーションの発生を防止することができ、併せて、ワ
イヤチェーファを、巻込み部の外側に配設してビード部
の横剛性を高めることにより、タイヤの負荷転動時等
の、タイヤ幅方向外側へのビード部の倒れ込み変形を有
効に抑制して、ビード部の、リムフランジ等との接触部
分への疲労破壊の発生を十分に防止することができる。
ファのタイヤ径方向外側の端部においても、カーカスプ
ライの巻上げ端の場合と同様に、セパレーションの発生
が懸念されるが、ワイヤチェーファは、ゴム引きコード
をタイヤの回転軸を中心とした円周に沿って螺旋状に巻
回して成るから、ワイヤチェーファのタイヤ径方向端部
にコード端部が露出することがなく、ここでのセパレー
ションの発生を防止することができる。
図面に示すところに基づいて説明する。図2は、この発
明の実施の形態を一方のビード部について示す、タイヤ
幅方向断面図である。図中1は、図示しないトレッド部
からサイドウォール部を経て、ビード部2までトロイダ
ル状に延びる、1枚のカーカスプライである。このカー
カスプライ1は、タイヤ赤道面に対して好ましくは約7
0〜90°の角度で延在するスチールコードからなる。
を、ビード部2に埋設したビードコア3の周りで、タイ
ヤ半径方向の内周側から外周側へ巻返し、この巻返し部
分に、ビードコア3の周面に沿ってそれに巻付く巻込み
部4を設ける。なお、この図では、巻返し部分をタイヤ
幅方向の内側から外側に向けて巻付ける場合について示
すが、これとは逆に、タイヤ幅方向の外側から内側に向
けて巻付けることも可能である。
に当たっては、巻込み部4のビードコア3の隅部と対応
する部分の少なくとも一個所を塑性変形させて、ビード
コアの周面にそれをより正確に沿わせることが好まし
い。なぜなら、ビードコア3にて巻込み部4をより有効
に拘束して、カーカスプライコードの抜け出しおよび巻
込み部分のセパレーションのおそれを有利に除去するこ
とができるからである。
スプライ1をビードコア3の周りに巻返すに先だって、
巻込み部4に相当する部分に予め形成することが好まし
く、これによれば、所期した通りの塑性変形を、常に正
確に行わせることができ、上記効果をより一層高めるこ
とができる。
コア3と、それの外周側に位置するビードフィラ5との
間に挟み込むことによって、巻込み部4を、ビードフィ
ラ5をもってビードコア3により密着させることができ
るため、プライコードの引抜けおよび巻込み部4のセパ
レーションが、ともに一層有利に防止されることにな
る。
ア3の断面輪郭の半周を越えてビードコア周面に沿わせ
る。ビードコア3の一般的な横断面輪郭形状としては、
多角形、円形等があるが、それらのいずれにあっても、
巻込み部4を、断面輪郭の半周を越えてビードコア3に
沿わせることによって、上記効果をより一層高めること
ができる。
に、ゴム引きコードをタイヤの回転軸を中心とした円周
に沿って螺旋状に巻回して成るワイヤチェーファの少な
くとも1枚を配設する。すなわち、図示例のタイヤで
は、ビード部2において、カーカスプライ1の本体に対
してビードコア3とは反対側にて、ビードコア3の内周
側部分からカーカスプライ1に沿ってタイヤ幅方向の外
側へ延びて、ビード部外表面に沿って、リムフランジ6
との接触域よりタイヤ径方向外側に達する1枚のワイヤ
チェーファ7を配設して成る。なお、「リムフランジ6
との接触域」とは、それが最も広範となる、タイヤの負
荷転動時の最大接触領域を意味するものとする。
によれば、タイヤの負荷転動に際する、ビード部2への
荷重の作用に当たり、巻込み部4の外側に配設したワイ
ヤチェーファ7は、リムフランジ接触部のタイヤ半径方
向/幅方向へのゴムの流動並びにタイヤ赤道方向への変
位を抑える働きをするとともに、タイヤ幅方向外側への
ビード部倒れ込みを抑制する、つまり剛性を上げる働き
をする。
が増加されて、ビード部2のタイヤ幅方向外側への倒れ
込み変形が有効に抑制されるため、リムフランジ6の外
周縁近傍部分と接触するビード部外表面部分および、リ
ムフランジ6の基部部分と接触するビードヒール部の疲
労を十分に防止して、ビード部耐久性を大きく向上させ
ることができる。
コードをタイヤの回転軸を中心とした円周に沿って螺旋
状に巻回して成る構造を有することが肝要である。すな
わち、ワイヤチェーファ7を設けるビード部2、とりわ
けビード部2のワイヤチェーファ7のタイヤ径方向外側
の端部付近では、上述したビード部分の倒れ込み変形が
繰り返され、ワイヤチェーファ7の端部に応力が集中す
る。そして、在来のワイヤチェーファでは、その端部に
コードの端末が露出しているため、このコード端末を起
点としてセパレーションが発生する、うれいがあった。
この点、ワイヤチェーファ7が、ゴム引きコードをタイ
ヤの回転軸を中心とした円周に沿って螺旋状に巻回して
成る構造であると、ワイヤチェーファ7の端部にコード
端末が露出することがなく、該端部はゴムとの接着が確
保されるため、ここでのセパレーションの発生を防止す
ることができる。
は、該コードとタイヤの回転軸を中心とした円周との交
点における、円周との接線に対する挟角が0〜20°の
範囲にあることが好ましい。すなわち、ワイヤチェーフ
ァ7を構成するコードは上述の理由から、カーカスの巻
込み部4野外側においてタイヤの周方向、つまり上記挟
角0°で延在することが好ましく、一方上記挟角が20
°を越えると、ワイヤチェーファ7の端部におけるセパ
レーションの発生を抑制する効果が低減する。
ドには、ビード部の耐久性を向上する上で、スチールコ
ードを用いることが好ましい。
ードは、切断時全伸びが2〜8%であることが有利であ
る。なぜなら、コードの切断時全伸びを2〜8%にする
ことによって、ビード部に大きな外力が加わった際の、
コード切断に対する耐力を高めて耐久性をより向上する
ことができるからである。
型付けを施した、いわゆるウェビィコードや、各種高張
力コードなどが有利に適合する。
巻込み部4の外側の領域に配設されていればよく、図2
に示した配置に限らず、例えば図3に示すように、ワイ
ヤチェーファ7の径方向外側寄りの部分を巻込み部4に
沿わせて、よりカーカスプライ1の本体側に近接して配
置することも可能である。この形態によれば、ワイヤチ
ェーファ7の上端に作用する歪みを低減することが可能
であり、ここでのセパレーションの発生を一層抑制する
ことができる。
ワイヤチェーファ7の配置から、ワイヤチェーファ7の
径方向内側寄りの部分をビードコア3のタイヤ幅方向内
側からカーカスプライ1に沿ってタイヤ径方向外側に延
ばして配置してもよい。さらに、図5に示すように、図
4に示すワイヤチェーファ7の配置を基準にして、ワイ
ヤチェーファ7の径方向外側寄りの部分を巻込み部4に
沿わせて、よりカーカスプライ1の本体側に近接して配
置してもよい。
図1に示した従来タイヤとのそれぞれにつき、ドラム耐
久性試験を行ったところ、表1に指数をもって示す通り
となった。なお、供試タイヤのサイズはTBR 285
/60 R22.5であり、これを9.00×22.5
のリムに装着して用いた。
に最高空気圧を充填するとともに、最大負荷能力の2倍
に相当する荷重を負荷したドラム上走行試験において、
ビード部故障(プライ端またはワイヤチェファ端のセパ
レーション)によって走行不能になるまでの走行距離を
測定し、従来タイヤをコントロールとして指数化するこ
とにより評価した。
ライに、ビードコアの周面に沿ってそれに巻付く巻込み
部を設け、かつビード部に1枚以上のワイヤチェーファ
を配設することにより、ビード部の横剛性を高めて耐久
性を大きく向上させることができる。特に、ワイヤチェ
ーファとして、その端部にコード端末のない構造を採用
したことによって、ワイヤチェーファ端部を起点とした
セパレーションを有利に回避でき、耐久性のさらなる向
上が可能である。
る。
る。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 スチールコードからなる少なくとも1枚
のカーカスプライを、トレッド部からサイドウォール部
を経てビード部までトロイダル状に延在させるととも
に、各ビード部に埋設したビードコアの周りで、タイヤ
径方向の内側から外側へ巻返し、この巻返し部分の一部
もしくは全部に、ビードコアの周面に沿ってそれに巻付
く巻込み部を設けてなる空気入りタイヤにおいて、 該巻込み部の外側に、ゴム引きコードをタイヤの回転軸
を中心とした円周に沿って螺旋状に巻回して成るワイヤ
チェーファの少なくとも1枚を配設したことを特徴とす
るビード部耐久性に優れる空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 請求項1において、ワイヤチェーファを
構成するコードは、該コードとタイヤの回転軸を中心と
した円周との交点における、円周との接線に対する挟角
が0〜20°の範囲にあることを特徴とするビード部耐
久性に優れる空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 請求項1または2において、ワイヤチェ
ーファを構成するコードがスチールコードであることを
特徴とするビード部耐久性に優れる空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 請求項1、2または3において、ワイヤ
チェーファを構成するコードは切断時全伸びが2〜8%
であることを特徴とするビード部耐久性に優れる空気入
りタイヤ。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
ワイヤチェーファを構成するコードが波形の型付けを有
することを特徴とするビード部耐久性に優れる空気入り
タイヤ。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
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JPH11321244A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
-
2000
- 2000-01-13 JP JP2000004346A patent/JP4615653B2/ja not_active Expired - Fee Related
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