JP2001191688A - デスクマット - Google Patents

デスクマット

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JP2001191688A
JP2001191688A JP2000007504A JP2000007504A JP2001191688A JP 2001191688 A JP2001191688 A JP 2001191688A JP 2000007504 A JP2000007504 A JP 2000007504A JP 2000007504 A JP2000007504 A JP 2000007504A JP 2001191688 A JP2001191688 A JP 2001191688A
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JP
Japan
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resin
desk mat
core material
ethylene
protective layer
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JP2000007504A
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English (en)
Inventor
Takao Kanbe
隆夫 神戸
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MARUTAKA SEIHAN KK
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MARUTAKA SEIHAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の塩化ビニール製デスクマットは焼却す
ると塩素ガスやダイオキシンが発生し、UV塗装された
オレフィン系樹脂製デスクマットはUV塗料が天板の塗
料を溶解させたり、滑剤がブリードしてヌルついたり、
コスト高になったりする。 【解決手段】 本発明のデスクマットは、エチレン系樹
脂又はそれをベースとしたエラストマーからなる芯材1
の表裏両面に接着性樹脂又は接着剤による接着層2を介
してナイロン樹脂を積層して保護層3を形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、机・テーブル等の
上に敷くデスクマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デスクマットは従来からあり、それらは
塩化ビニール製又はオレフィン系樹脂製のものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のデスクマットの
うち、塩化ビニール製のものには次のような課題があっ
た。 1.塩素分子(Cl)を含有するため、不要となったデ
スクマットを焼却処分すると人体に有害な塩素ガスやダ
イオキシンが発生する。
【0004】従来のデスクマットのうち、オレフィン系
樹脂製のものには次のような課題があった。 1.オレフィン系樹脂製のデスクマットの殆どはEMA
樹脂(エチレン・アクリル酸メチル共重合体)製、又は
EMMA樹脂(エチレン・メチルメタクリレート共重合
体)製であり、これらは表面が軟らかく、擦り傷が付き
易い。また、樹脂の中に含まれている酸が表面に浮き出
し(ブリードし)、これらが指や手に触れると体脂と反
応して白濁するため、デスクマットの下に入れた書類等
が見にくくなったり、汚れた感じになったりして体裁が
良くない。 2.ブリードによる白濁を防止するために、表面をUV
塗装したものがあるが、UV塗装したデスクマットを天
然木製の天板の上に敷くと、塗布されたUV塗料のう
ち、未架橋の部分が天板に塗布された塗料と反応して同
塗料が溶解することがある。尚、UV塗料の架橋率は理
論値で97%であり、理論上の未架橋部分は全体の3%
であるが、実際の架橋率は97%以下であり、より多く
の未架橋部分が存在する。 3.また、表面にUV塗装がされたデスクマットのなか
には、UV塗装のみでは十分な表面硬度が得られないた
め、滑剤を添加して表面を滑り易くすることで擦り傷が
付きにくくしたデスクマットもある。しかし、このよう
なデスクマットは滑剤が表面にブリードして(にじみ出
て)、手に付着するとヌルヌルした感じとなる。 4.さらにUV塗装を施す分だけ製造工程が増え、コス
ト高になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は前記諸問
題を解決することができるデスクマットを提供すること
にある。
【0006】本件出願のデスクマットは、エチレン系樹
脂又はそれをベースとしたエラストマーからなる芯材の
表裏両面に接着性樹脂又は接着剤による接着層を介して
ナイロン樹脂を積層して保護層を形成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明のデスク
マットの実施形態の一例を図1に基づいて詳細に説明す
る。このデスクマットは同図に示すように机やテーブル
の天板の大きさ及び形状に応じて、所望の大きさ及び形
状とした芯材1の表面4及び裏面5に接着層2を介して
保護層3を形成してなるものである。前記芯材1、接着
層2、保護層3は全て無色透明としてある。
【0008】図1に示す芯材1はエチレン系樹脂、具体
的にはエチレン・酢酸ビニール共重合体を薄板状に押出
し成形したものを所望の形状及び大きさにカットしたも
のである。勿論、最初から所望の形状及び大きさに押出
し成形してもよい。何れにしても芯材1の原料となるエ
チレン系樹脂としては、前記エチレン・酢酸ビニール共
重合体の他にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メチルメタフ
リレート共重合体等を用いることができ、これら以外の
ものを用いることもできる。但し、焼却等しても塩素ガ
スやダイオキシンが発生することがないように塩素(C
l)を含むものは使用しない。図1に示す芯材1の厚み
は1.45mmとしてある。
【0009】図1に示す接着層2は前記芯材1に保護層
3を確実に接着させるためのものである。具体的には同
図に示すように前記芯材1の表面4及び裏面5に接着性
樹脂を積層して20μm 厚の接着層2を形成してある。
前記接着性樹脂としては種々の接着性樹脂の中から芯材
1及び保護層3の物性に応じて、それらを可及的に確実
に接着可能なものを選択することができ、例えばEAA
樹脂(エチレン・アクリル酸コポリマー)、EMMA樹
脂(エチレン・メタクリル酸ランダム共重合体)、アイ
オノマー等のカルボキシル基を含む樹脂を使用すること
ができる。
【0010】図1に示す保護層3は前記芯材1の保護及
び芯材1からの添加物(特に酸)のブリード防止を主目
的として形成されるものである。具体的には同図に示す
ように前記接着層2の上にナイロン樹脂を積層して15
μm厚前後の保護層3を形成してある。ナイロン樹脂は
耐磨耗性、強靭性、耐薬品性、耐油性、耐溶剤性等に優
れているため、これにより形成される当該保護層3も同
様の特性を有する。具体的には表面硬度が高く、樹脂そ
のものに自己潤滑性が有るため擦り傷が付きにくい。ま
た、優れた耐薬品、耐油性、耐溶剤性を有するため、ボ
ールペンや油性マジックのインク等が付着してもそれら
が内部に浸透せず、市販のクリーナーを使用して容易に
拭い取ることができる。さらに、芯材1から添加物がブ
リードすることを確実に防止することもできる。尚、前
記クリーナーとしてインク落とし専用のクリーナーを使
用する場合は勿論、ガラスクリーナー等の一般的なクリ
ーナーを使用しても付着したインクを十分に拭い取るこ
とができる。保護層3を形成するナイロン樹脂はナイロ
ン6が望ましく、特にナイロン6・66共重合体が最も
望ましい。
【0011】尚、前記ナイロン樹脂は吸湿性を有するた
め、当該ナイロン樹脂からなる保護層3が吸湿によって
反り返ると、これに伴って当該デスクマット全体が反り
返ってしまうようにも思われるが、当該保護層3の厚み
は15μmであり、当該デスクマットの総厚(約1.5
mm)に比べて非常薄い。従って、当該保護層3が吸湿
してもデスクマットが反り返ることはない。さらに図1
に示すように芯材1の表面4と裏面5の双方に当該保護
層3が形成されているため、互いの反り返りが打ち消し
合いより反り返りが発生しにくい。事実、厚み1.45
mm、大きさ30cm×30cmの前記芯材1の表面4
及び裏面5に20μm厚の前記接着層2を形成し、その
接着層2の上に当該ナイロン樹脂からなる15μm厚の
保護層3を形成したものを、裏面5側のみ水に濡らした
状態で7日間室温で放置したが、反り返りは一切生じな
かった。
【0012】(試験結果)図1に示す本発明のデスクマ
ットについてJIS−K7105に準拠して光線透過率
を測定した結果は次の表1に示す通りである。表1中の
3つの試料のうち、試料Aが図1に示す本発明のデスク
マット(厚さ約1.5mm)であり、試料Bは塩化ビニ
ール製のデスクマット(厚さ約1.8mm)、試料Cは
鏡面仕上げされた表裏両面にUV塗装を施したオレフィ
ン系のデスクマット(厚さ約1.5mm)である。
【0013】
【表1】 試験機:光線透過率計(SEP−HS−30D型日本精
密光学株式会社製) *数値は4回の測定結果の平均である
【0014】上記表1に示す試験結果より、図1に示す
本発明のデスクマットが従来の一般的なデスクマットに
比べて著しく光線透過率、特に平行光線透過率が高いこ
と、即ち、視認できる透明度が高いことが明らかであ
る。具体的には塩化ビニール製のデスクマット(試料
B)と同等の光線透過率を有し、オレフィン系のデスク
マット(試料C)に比べて著しく光線透過率が高い。
【0015】(発明の他の実施形態)前記接着層2は芯
材1の表面4及び裏面5に、接着性樹脂に代えて接着剤
を積層して形成することもできる。この場合も接着対象
である芯材1及び保護層3の物性に応じて最適な接着剤
を選択して使用することが望ましい。また、前記実施形
態では厚み1.45mmの芯材1の表面4及び裏面5の夫
々に厚み20μmの接着層2を形成し、夫々の接着層2
の上に厚み15μmの保護層3を形成したが、前記数値
は一例であり芯材1、接着層2、保護層3の何れも上記
以外の厚みに形成することができる。但し、前記全ての
層に言えることだが、特に保護層3は厚過ぎると硬い感
じとなり、薄過ぎると強度が低下するので、柔軟性と強
度のバランスを考慮して厚みを決定することが望まし
い。
【0016】本発明のデスクマットは前記芯材1、接着
層2、保護層3の何れか1つ又は2つ以上を着色するこ
ともでき、この場合は全体が有色透明となるように着色
することもできる。
【0017】図1に示すデスクマットを製作するには例
えば、芯材1を押出し成形しつつ、押出される芯材1の
表面4及び裏面5に同時に接着性樹脂を押出して接着層
2を形成し、さらに押出される接着性樹脂の上にナイロ
ン樹脂を同時に押出し(共押出し)て保護層3を形成
し、芯材1、接着層2、保護層3を同時に一体成形す
る。また、予め成形されている芯材1の表面4及び裏面
5に接着性樹脂或は接着剤を積層して接着層2を形成
し、その後に接着層2の上にナイロン樹脂を積層して保
護層3を形成してもよい。さらにこれ以外の方法で製作
してもよい。
【0018】
【発明の効果】本件出願のデスクマットは、エチレン系
樹脂からなる芯材の表裏両面に接着性樹脂又は接着剤に
よる接着層を介して、ナイロン樹脂を積層して保護層を
形成してなるので、次のような効果を有する。
【0019】塩素を一切含有しないので、焼却しても人
体に有害な塩素ガスやダイオキシンが発生しない。
【0020】最外層に表面硬度が高く、自己潤滑性が有
って滑り易いナイロン樹脂製の保護層が形成されている
ので、摩耗に強く、擦り傷等が付きにくい。従って、従
来のオレフィン系デスクマットのように擦り傷防止のた
めに滑剤を添加する必要がなく、その分だけコストが低
減されると共に、滑剤がブリードして表面がヌルヌルす
ることもない。尚、本発明のデスクマットについてJI
S−K7204(摩耗輪によるプラスチックの摩耗試験
方法)に準拠した耐摩耗比較試験を行ったところ、表面
にUV塗装が施されたオレフィン系デスクマットに比べ
て擦り傷が付きにくいことが証明された。具体的な試験
結果は次の表2に示す通りである。尚、表2中の試料A
が本発明のデスクマット、試料Bがオレフィン系デスク
マットである。
【0021】
【表2】 試験条件:荷重500gf、回数1000回、磨耗輪G
C150H 試験機:テーバー式磨耗試験機(AB−101型テスタ
ー産業製) *数値は3回の測定結果の平均である
【0022】ナイロン樹脂からなる保護層は耐油性、耐
溶剤性、耐薬品性に優れているため、表面にボールペン
や油性マジックのインク等が付着しても市販のクリーナ
ーを使用してこれらを容易に拭き取ることができる。さ
らに、付着後時間が経過していても同様に拭き取ること
ができる。
【0023】表面硬度が高いので、両表面を鏡面状にし
ても傷が付きにくい。従って、光線透過率が高く(透明
度が高く)、その下に入れた書類等が非常に見やすいデ
スクマットを実現できる。
【0024】芯材に接着層を介して保護層を形成してあ
るので、同芯材と保護層が確実に結合し、互いに分離し
たり、一部が剥離したりすることがない。
【0025】芯材及び接着層を構成する物質が相溶性を
有すると共に、これらとの相溶性が良くない保護層が樹
脂全体に占める比率は2%前後と低いため、4〜5mm
程度に粉砕してから220度前後で加熱溶解して学習用
デスクマットやカッターマットの表層の基材として再利
用することができる。この場合、ゴミやホコリ等の混入
物を目立たなくさせるために着色して使用することが望
ましい。
【0026】芯材が保護層で被覆されているので、芯材
から添加物(特に酸)が浮き出して(ブリードして)、
白濁することがない。従って、その下に入れた書類等が
非常に見やすく、表面が汚れた感じになることもない。
さらに、当該保護層は従来ブリード防止のために使用さ
れていたUV塗料のように他の物質(例えば木製天板の
塗料)と反応して弊害を生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデスクマットの実施形態の一例を示す
断面図。
【符号の説明】
1 芯材 2 接着層 3 保護層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月19日(2000.1.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】図1に示す芯材1はエチレン系樹脂、具体
的にはエチレン・酢酸ビニール共重合体を薄板状に押出
し成形したものを所望の形状及び大きさにカットしたも
のである。勿論、最初から所望の形状及び大きさに押出
し成形してもよい。何れにしても芯材1の原料となるエ
チレン系樹脂としては、前記エチレン・酢酸ビニール共
重合体の他にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メチルメタ
リレート共重合体等を用いることができ、これら以外
のものを用いることもできる。但し、焼却等しても塩素
ガスやダイオキシンが発生することがないように塩素
(Cl)を含むものは使用しない。図1に示す芯材1の
厚みは1.45mmとしてある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン系樹脂又はそれをベースとしたエ
    ラストマーからなる芯材(1)の表裏両面に接着性樹脂
    又は接着剤による接着層(2)を介してナイロン樹脂を
    積層して保護層(3)を形成してなることを特徴とする
    デスクマット。
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