JP2001191411A - 紙容器用セミマテリアルの製造法及び紙容器用包材 - Google Patents

紙容器用セミマテリアルの製造法及び紙容器用包材

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JP2001191411A
JP2001191411A JP2000000603A JP2000000603A JP2001191411A JP 2001191411 A JP2001191411 A JP 2001191411A JP 2000000603 A JP2000000603 A JP 2000000603A JP 2000000603 A JP2000000603 A JP 2000000603A JP 2001191411 A JP2001191411 A JP 2001191411A
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Hideyo Kikuchi
英世 菊地
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Nihon Tetra Pak KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高価な印刷インキ材料を用いず、光沢、輝
き、色彩などの金属様外観が良好であり、しかも、接着
性が優れ、不良品の発生が少ないセミマテリアルの製造
法、紙容器用包材を提供することである。 【解決手段】 この発明よる紙容器用セミマテリアルの
製造法は、以下工程を含む。 (a)印刷インキ層1を片面に印刷した透明ポリエステ
ルフィルム2と、金属蒸着層3を蒸着した延伸ポリプロ
ピレンフィルム4とを、この印刷インキ層とこの金属蒸
着層とをドライラミネーションで接合させてフィルム積
層体5を連続的に形成する。(b)フィルム積層体5
に、ストロー穴を形成する。(c)長尺の紙基材6にス
トロー穴と容器形成用折目線を形成すると共に、位置決
め用マークを付す。(d)(b)工程のフィルム積層体
5の延伸ポリプロピレンフィルム面と(c)工程の紙基
材6面とをフィルム積層体5に張力を及ぼしつつ、ドラ
イラミネーション・ステにより接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙容器用セミマテリ
アル及び紙容器用包材の製造法、前記セミマテリアルを
用いた紙容器用包材に関する。より詳細には、連続した
紙製包材を長手方向にチューブ状に成形し、チューブ状
包材内に果汁、茶、液体乳製品などの被充填物を充填
し、チューブ状包材の横断方向に所定間隔毎に横線シー
ルを施しかつ横線シール部に沿って包材を切断して得ら
れたブリック形状の紙製包装容器と、紙製包材を所定の
形状に裁断し、容器縦方向にシールしたブランクスを
得、ブランクスの底をシールした後に上部開口から液体
製品の被充填物を充填し、上部をシールして得られたゲ
ーブルトップ状(屋根型)の紙製包装容器とに用いる包
材、そのセミマテリアルの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】牛乳、ジュース又はその他の飲料のため
の包装容器は、例えば、紙/プラスチック積層の折目線
が付けられた包材を長手方向の縦線シールによりチュー
ブ状に成形し、チューブ状に成形された包材内に被充填
物を充填し、チューブ状包材の横断方向に横線シールを
施し、先ず、クッション形若しくは枕状の一次形状に成
形し、包材が帯状の場合は一定間隔に個々に切断し、折
目線に沿って折畳んで最終形状に成形される。その最終
形状には、ブリック状(平行6面体)の他、四角を越え
る多角柱状、6角柱状、8角柱状、10角柱状、4つの
3角形の面を持つ四面体形状などがある。
【0003】更に、ゲーブルトップ状(屋根型)の紙製
包装容器では、紙製包材を所定の形状に裁断し、容器縦
方向にシールしたブランクスを得、充填機内でブランク
スの底をシールした後に上部開口から牛乳、ジュース又
はその他の飲料の被充填物を充填し、上部をシールして
得られる。これらの包材には、その表面に包装容器製品
の外観デザインが印刷される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の包装容器製品
に、メタライズ(金属様)外観を施す場合、包材表面に
金属様インキを塗布して行っていた。しかしながら、金
属様インキによる印刷では、高価な印刷インキ材料を用
いなくてはならない。これに対して、金属(例えば、ア
ルミニウム)蒸着プラスチックフィルム(例えば、OP
Pフィルム)を、押出機から押し出した低密度ポリエチ
レン(LDPE)で紙基材と順次積層し、OPPフィル
ム表面にインキにより印刷してメタライズ(金属様)外
観の包材を得、この包材に容器開口用の孔若しくは半切
れ線を及び、容器形成用折目線を形成した後、紙容器を
成形することが提案されている。しかしながら、光沢、
輝き、色彩などの金属様外観が必ずしも良好ではない。
しかも、金属蒸着面と紙基材との間の接着性及び、プラ
スチックフィルム面とインキ層との間の接着性が良好で
はなく、製造工程中に若しくは流通過程でそれらの界面
に間隙が生じ、すなわち、剥離するという不都合が生じ
ることがある。また、紙基材から順次、金属蒸着プラス
チックフィルム、インキ層と積層する従来の製造法で
は、印刷が高速で行われるなどから、印刷デザインと紙
基材の容器開口用の孔若しくは半切れ線及び容器形成用
折目線とがずれて、不良品が発生する恐れが多い。
【0005】この発明は、上述の背景に基づきなされた
ものであり、その目的とするところは、高価な印刷イン
キ材料を用いず、廉価に包材及び紙容器を製造すること
ができ、光沢、輝き、色彩などの金属様外観が良好であ
り、しかも、接着性が優れ、製造工程中に若しくは流通
過程で包材や紙容器に界面間の剥離がなく、不良品の発
生が少ないセミマテリアルの製造法、紙容器用包材を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、この発明に
より解決される。すなわち、この発明よる紙容器用セミ
マテリアルの製造法は、紙基材層、接着剤層、金属蒸着
層、透明ポリエステルフィルム層、アンカー剤塗布層、
インキ層などの各構成層を順次で積層するのではなく、
紙基材層、印刷インキ層及び、金属蒸着層を各々、巧み
に調製して、それらをコントロールしながら積層するこ
とにより、上記課題が解決されることの知見を得て、こ
の発明が得られた。すなわち、この発明の紙容器用セミ
マテリアルの製造法は、次の工程を含むものである。 (a)片面に印刷インキ層を有する透明ポリエステルフ
ィルムと、片面に金属蒸着層を有する延伸ポリプロピレ
ンフィルムとを、該印刷インキ層と該金属蒸着層とを接
合させてウェブ状フィルム積層体を連続的に形成する工
程、(b)該フィルム積層体に容器開口用の孔若しくは
半切れ線を所定間隔ごとに連続的に形成する工程、
(c)長尺の紙基材に、所定間隔ごとに連続的に、容器
開口用の孔若しくは半切れ線を及び、容器形成用折目線
を形成すると共に、位置決め用マークを付す工程及び、
(d)(b)工程で得られた該フィルム積層体の延伸ポ
リプロピレンフィルム面と(c)工程で得られた該紙基
材面とを、少なくとも該フィルム積層体に張力を及ぼし
つつ、ドライラミネーション法により接合する工程。
【0007】この発明の紙容器用包材の態様において、
前記紙容器用セミマテリアルの外側表面にシール性を有
する外側樹脂層が形成された紙容器用包材である。ま
た、この発明の紙容器用包材の態様において、前記紙容
器用セミマテリアルの内側表面に内側樹脂層が塗布され
た紙容器用包材である。
【0008】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、上記セミマテリアルと内側樹脂層との間、若し
くは、内側樹脂層の内側表面にバリア層が設けられてい
る。
【0009】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、バリア層は、アルミ箔、無機酸化物薄膜、エチ
レンビニルアルコール共重合体層(EVOH層)、ナイ
ロン層、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリ
デンコートフィルムから選ばれた少なくとも1つからな
るものである。
【0010】
【作用】上記構成を有するこの発明による紙容器用セミ
マテリアルの製造法、紙容器用包材では、以下のように
作用・動作する。この発明よる紙容器用セミマテリアル
の製造法は、紙基材層、接着剤層、金属蒸着層、透明ポ
リエステルフィルム層、アンカー剤塗布層、インキ層な
どの各構成層を順次で積層するのではなく、紙基材層、
印刷インキ層及び、金属蒸着層を各々、巧みに調製し
て、それらをコントロールしながら積層する。
【0011】印刷インキ層は透明ポリエステルフィルム
の片面に印刷され、金属蒸着層を延伸ポリプロピレンフ
ィルム片面に蒸着する。また、長尺の紙基材には、所定
間隔ごとに連続的に、容器開口用の孔若しくは半切れ線
を及び、容器形成用折目線を形成すると共に、位置決め
用マークを付す。従って、印刷工程における印刷ミス、
金属蒸着における蒸着ムラ、紙基材への位置ずれなどが
あっても個々の工程で不良個所を除去、改善するだけで
すみ、別の工程の積層体に影響せず、不良品(廃棄物)
を低減することができる。これは、産業廃棄物を低減し
て環境負荷を低減するものでもある。
【0012】しかも、フィルム積層体と紙基材とを、張
力を及ぼしつつ、位置調節しながら、ドライラミネーシ
ョン法により接合するので、積層工程におけるシワやボ
イドの形成が無く、同様に、不良品(廃棄物)を低減す
ることができる。これは、産業廃棄物を低減して環境負
荷を低減するものでもある。
【0013】この発明において、別途調製された印刷イ
ンキ層と、別途調製された金属蒸着層とが接着剤などで
接合されるので、印刷インキ層や金属蒸着層が順次接合
されるより、層間の接着性を改善する。透明性及び種々
の機械特性に優れたポリエステルフィルムを外側フィル
ムとして用いているので、OPPフィルムの一方表面に
蒸着されている金属蒸着による金属様光沢、輝き、色彩
などの金属様外観を紙容器外観に付与する。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明をいかに実施するかを示
す。この発明よる好ましい態様の紙容器用セミマテリア
ルは、少なくとも、紙基材層、ドライラミネーションな
どの接着層、延伸ポリプロピレンフィルム、金属蒸着
層、ドライラミネーション層、印刷インキ層、透明ポリ
エステルフィルム層の各構成層が上記の順序で積層され
てからなる。この発明において用いることができる紙基
材としては、通常、クラフトパルプから作られ、優れた
強度と低吸水性が求められる。その種類として、晒紙
(FBL)、未晒紙(UBL)、晒と未晒との抄き合わ
せ紙(DUPLEX)、クレーコート紙及び多層抄き合
わせ紙(MB)などがあり、本願発明においていずれで
もよい。この発明において用いることができるポリエス
テルフィルム層は、層厚8μ〜30μ、好ましくは、層
厚8μ〜16μを有する。この発明において、金属光沢
を容器外側から可視できるようにポリエステルフィルム
は透明である。ポリエステルフィルム層に印刷された印
刷インキは、フレキソ印刷用水性若しくは油性のイン
キ、グラビア印刷用の油性インキ、オフセット印刷用の
硬化性インキなどがあり、このインキ層には、接着する
層に含まれる成分と一部共通の成分(例えば、イミン系
など)を含むこともできる。この発明において用いるこ
とができる延伸ポリプロピレンフィルム層は、層厚8μ
〜40μ、好ましくは、層厚10μ〜20μを有する。
この発明において、延伸ポリプロピレンフィルムに金
属、より好ましくは、アルミニウムが蒸着されたもので
ある。金属蒸着の方法及び蒸着層の厚みなどは、種々の
方法により行うことができる。
【0015】この発明において用いることができる接着
層は、ドライラミネーション法による接着層であり、そ
の外、例えば、押出しラミネート加工法により金属と接
着性を有するエチレンメタクリル酸コポリマー(EMA
A)やアイオノマー(IO)などの合成樹脂を用いて、
これらの製膜層を接着層として積層したものである。そ
の層の厚さは、10〜50μ程度の接着剤層を利用する
のが好適であり、好ましくは、接着剤層は、層厚10μ
〜18μのエチレンメタクリル酸共重合体である。この
発明において用いることができるアンカー剤は、ポリエ
チレンイミン、ポリブタジエン、アルキルチタネート、
ポリウレタンなどのアンカー剤を用いグラビア印刷法、
ロールコーターなどにより形成するものである。
【0016】この発明による紙容器用包材は、上述のセ
ミマテリアルと、セミマテリアルの外側表面に形成され
たシール性を有する外側樹脂層とを少なくとも含む。こ
の発明の好ましい紙容器用包材の態様において、前記セ
ミマテリアルの内側表面に塗布された内側樹脂層を含
む。この樹脂層は、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン系共重合体などのポリオレフィン系樹脂で
あり、従来から最内層に用いられていた低密度ポリエチ
レン(LDPE)の他に、内容物に対する耐性(耐油
性、耐酸性、耐浸透性など)に優れた線状低密度ポリエ
チレン(LLDPE)、中密度ポリエチレンやポリエチ
レンを含む共押出しフィルムなどである。
【0017】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、前記セミマテリアルと内側樹脂層との間、若し
くは、内側樹脂層の内側表面にバリア層を有する。バリ
ア層としては、アルミ箔、無機酸化物薄膜、エチレンビ
ニルアルコール共重合体層(EVOH層)、ナイロン
層、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデン
コートフィルムから選ばれた少なくとも1つからなる。
ここで、バリヤー層としての無機酸化物の蒸着フィルム
としては、例えば、ポリオレフィン、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリビニルアルコール等の厚さ10〜30μ程
度の熱可塑性樹脂フィルムに対して、酸化珪素、酸化
錫、酸化亜鉛、酸化インジュウム、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム等の無機酸化物による厚さ100〜5000
Å好ましくは200〜1000Å程度の薄膜層を、真空
蒸着,スパッタリング,化学蒸着、プラズマ化学蒸着
(PCVD)等によって形成したものが利用される。
【0018】この発明による紙容器は、上述のセミマテ
リアルと、セミマテリアルの外側表面に形成されたシー
ル性を有する外側樹脂層と、セミマテリアルの内側に設
けられた内側シール性樹脂層とを少なくとも含む、紙容
器用包材から形成されたものである。この発明の実施す
る液体食品充填分野では、連続した紙製包材を長手方向
にチューブ状に成形し、チューブ状包材内に果汁、茶、
液体乳製品などの被充填物を充填し、チューブ状包材の
横断方向に所定間隔毎に横線シールを施しかつ横線シー
ル部に沿って包材を切断して得られたブリック形状の紙
製包装容器及び、紙製包材を所定の形状に裁断し、容器
縦方向にシールしたブランクスを得、ブランクスの底を
シールした後に上部開口から液体製品の被充填物を充填
し、上部をシールして得られたゲーブルトップ状(屋根
型)の紙製包装容器などである。
【0019】次いで、この発明よる紙容器用セミマテリ
アルの製造法を説明する。この発明の紙容器用セミマテ
リアルの製造法を、図1に示す実施例の工程図を参照し
て、説明する。 (a)工程では、印刷機Aにて、印刷インキ層1を片面
に印刷した透明ポリエステルフィルム2と、蒸着器Bに
て、金属蒸着層3を蒸着した延伸ポリプロピレンフィル
ム4とを、この印刷インキ層とこの金属蒸着層とをドラ
イラミネーション(図示せず)で接合させてウェブ状フ
ィルム積層体5を連続的に形成する。 (b)工程では、このフィルム積層体5に、例えば、パ
ンチング・ステーションCで、容器開口用の孔若しくは
半切れ線を所定間隔ごとに連続的に形成する。 (c)工程では、長尺の紙基材6に、所定間隔ごとに連
続的に、処理ステーションDで、容器開口用の孔若しく
は半切れ線を及び、容器形成用折目線を形成すると共
に、位置決め用マークを付す。 (d)工程では、(b)工程で得られたこのフィルム積
層体5の延伸ポリプロピレンフィルム面と(c)工程で
得られたの紙基材6のこの紙基材面とを、少なくともフ
ィルム積層体5に、テンション調節ローラーEで張力を
及ぼしつつ、ドライラミネーション・ステーションFで
により接合する。 上記実施例では、すべて連続的に工程が繋がっている
が、適時適宜、不連続にすることができる。例えば、金
属蒸着されたフィルムを、別途購入しそのフィルムを上
述の工程に組み込むことにより実施することもできる。
【0020】この発明の好ましい態様において、得られ
たセミマテリア8ルの内側に、低密度ポリエチレンによ
る押出ラミネーションGでアルミ箔のバリア層7が設け
られる。更に、バリア層7の内側表面に、2層の低密度
ポリエチレンによる押出ラミネーション層9,10が積
層される。
【0021】この発明の好ましい態様において、前記紙
容器用セミマテリアルの外側表面にシール性を有する外
側樹脂層11が形成されて、この発明における紙容器用
包材12が製造される。
【0022】上記層を形成する方法としては、例えば、
ドライラミネーション法の他、ウエットラミネーション
法、ホットラミネーション法、押出ラミネーション法及
び共押出ラミネーション法などがあり、これらはその特
徴に応じて適用される。樹脂層や接着層を形成する場合
は、コスト面で有利な押出ラミネーション法やサンドイ
ッチ押出ラミネーション法を用いる。上述したように、
樹脂層や接着層としては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン系共重合体などのポリオレフィン系
樹脂、アイオノマー樹脂などが一般に用いられ、コスト
の点からポリオレフィン系樹脂がよい。この発明の好ま
しい紙容器用セミマテリアルの製造法の態様において、
押出機から供給された接着剤により、金属蒸着層面とア
ンカー剤塗布面とを積層する。
【0023】
【実施例】この発明を以下の実施例により具体的に説明
する。 実施例 厚さ12μのPETフィルムの片面にグラビア印刷機に
より、印刷インキ層を形成する。他方、別途、厚さ18
μの延伸ポリプロピレンフィルムの片面に金属アルミニ
ウムを蒸着する。次いで、ドライラミネーション法で、
印刷インキ層と金属蒸着面とを接合してフィルム積層体
を得る。このフィルム積層体にパンチ・ステーション
で、ストロー穴を形成する。例えば、坪量320〜40
0g/m2 紙基材のロールを準備する。紙基材のロール
から紙基材を引き出し、紙基材に処理ステーションで、
ストロー穴と容器形成用折目線を形成すると共に、位置
決め用マークを印刷する。ラミネート・ステーションに
て、紙基材とフィルム積層体の延伸ポリプロピレンフィ
ルム面とを対向させ、それらの間に、エチレンメタクリ
ル酸共重合体(EMAA)により積層する。この積層の
際、紙基材については位置決め用マークを、フィルム積
層体については文字、絵柄などの印刷を、位置合わせの
基準とすることができ、テンション調整用のローラーな
どにより積層する双方のフィルムを位置合わせすること
ができる。
【0024】引き続いて、得られたセミマテリアルの積
層体は、ラミネーターに送られる。ラミネーターにおい
て、押し出し機に供給された低密度ポリエチレンが高温
でTダイから押し出され、紙基材の内側には、この押出
しラミネート加工法で低密度ポリエチレン層によりのア
ルミニウム箔を積層し、更に、そのアルミニウム箔の内
側表面に2層の低密度ポリエチレン最内層を製膜する。
また、セミマテリアルの外側表面に低密度ポリエチレン
最外層が積層される。得られた包材は、低密度ポリエチ
レン最内層/低密度ポリエチレン層/アルミニウム箔/
低密度ポリエチレン層/紙基材/ラミネーション層/延
伸ポリプロピレンフィルム層/アルミ蒸着層/ラミネー
ション層/印刷インキ層/PETフィルム層/低密度ポ
リエチレン最外層の層構成を有する。上述のように、製
造された包材は、ロール状に巻かれ、スリータへ送ら
れ、スリット幅、スリット位置が確認され規定の長さに
巻き取られ、保管される。
【0025】得られた包材は、折目線が付けられた包材
であり、この包材を長手方向の縦線シールによりチュー
ブ状に成形し、チューブ状に成形された包材内に被充填
物を充填し、チューブ状包材の横断方向に横線シールを
施し、先ず、クッション形若しくは枕状の一次形状に成
形し、包材が帯状の場合は一定間隔に個々に切断し、折
目線に沿って折畳んでブリック状(平行6面体)最終形
状に成形される。
【0026】比較例 従来の順次積層する製造法により、実施例1とほぼ同様
に、包材を製造した。得られた包材は、実施例1と比較
して約6.9倍の不良品(廃棄物)を出した。
【0027】
【発明の効果】上記実施例に実証されるこの発明によ
り、以下の効果を奏する。高価な印刷インキ材料を用い
ないので、廉価に包材及び紙容器を製造することができ
る。また、透明性及び種々の機械特性に優れたポリエス
テルフィルムを用いているので、ポリエステルフィルム
の一方表面に蒸着されている金属蒸着による金属様光
沢、輝き、色彩などの金属様外観を紙容器外観に付与す
ることができる。
【0028】印刷インキ層は透明ポリエステルフィルム
の片面に印刷され、金属蒸着層を延伸ポリプロピレンフ
ィルム片面に蒸着し、また、長尺の紙基材には、所定間
隔ごとに連続的に、容器開口用の孔若しくは半切れ線を
及び、容器形成用折目線を形成すると共に、位置決め用
マークを付すので、印刷工程における印刷ミス、金属蒸
着における蒸着ムラ、紙基材への位置ずれなどがあって
も個々の工程で不良個所を除去、改善するだけですみ、
別の工程の積層体に影響せず、不良品(廃棄物)を低減
することができる。
【0029】また、フィルム積層体と紙基材とを、張力
を及ぼしつつ、位置調節しながら、ドライラミネーショ
ン法により接合するので、積層工程におけるシワやボイ
ドの形成が無く、同様に、不良品(廃棄物)を低減する
ことができる。これは、産業廃棄物を低減して環境負荷
を低減するものでもある。
【0030】この発明において、別途調製された印刷イ
ンキ層と、別途調製された金属蒸着層とが接着剤などで
接合されるので、印刷インキ層や金属蒸着層が順次接合
されるより、層間の接着性を改善する
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による製造法の一実施例の工程図であ
る。
【符号の説明】
1 印刷インキ層 2 透明ポリエステルフィルム 3 金属蒸着層 4 延伸ポリプロピレンフィルム 5 フィルム積層体 6 紙基材 7 セミマテリアル 8 バリア層 12 紙容器用包材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA09 BA09 BA10 BA16 BA17 BA19 BA21 BA30 BB08 CA16 CA20 GA02 4F100 AA17E AB01C AB10 AB10E AB33E AK01E AK013 AK06 AK07B AK071 AK16E AK41A AK411 AK42 AK46E AK69E AK70 BA05 BA07 CB03 DC11 DC11D DC13 DC13D DC132 DG10D DG102 EA021 EA022 EH03 EH23 EH463 EH66C EJ19 EJ37B EK061 EK062 GB16 GB23 HB31A HB40D JD01E JD06 JK06 JL01 JL11 JL12E JN01A 4F211 AD03 AD05 AD06 AD08 AD20 AD24 AD34 AG03 AH54 AH55 AH56 TA03 TC05 TD11 TH16 TH19 TH20 TH27 TJ29 TN41 TQ03 TW37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程を含む、紙容器用セミマテリア
    ルの製造法。 (a)片面に印刷インキ層を有する透明ポリエステルフ
    ィルムと、片面に金属蒸着層を有する延伸ポリプロピレ
    ンフィルムとを、該印刷インキ層と該金属蒸着層とを接
    合させてウェブ状フィルム積層体を連続的に形成する工
    程、(b)該フィルム積層体に容器開口用の孔若しくは
    半切れ線を所定間隔ごとに連続的に形成する工程、
    (c)長尺の紙基材に、所定間隔ごとに連続的に、容器
    開口用の孔若しくは半切れ線を及び、容器形成用折目線
    を形成すると共に、位置決め用マークを付す工程及び、
    (d)(b)工程で得られた該フィルム積層体の延伸ポ
    リプロピレンフィルム面と(c)工程で得られた該紙基
    材面とを、少なくとも該フィルム積層体に張力を及ぼし
    つつ、ドライラミネーション法により接合する工程。
  2. 【請求項2】 請求項1により製造された紙容器用セミ
    マテリアルの外側表面にシール性を有する外側樹脂層が
    形成された、紙容器用包材。
  3. 【請求項3】 請求項1により製造された紙容器用セミ
    マテリアルの内側表面に内側樹脂層が塗布された、紙容
    器用包材。
  4. 【請求項4】 上記セミマテリアルと内側樹脂層との
    間、若しくは、内側樹脂層の内側表面にバリア層が設け
    られた紙容器用包材。
  5. 【請求項5】 バリア層が、アルミ箔、無機酸化物薄
    膜、エチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH
    層)、ナイロン層、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ
    塩化ビニリデンコートフィルムから選ばれた少なくとも
    1つからなる請求項4による紙容器用包材。
JP2000000603A 2000-01-06 2000-01-06 紙容器用セミマテリアルの製造法及び紙容器用包材 Pending JP2001191411A (ja)

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