JP2001191303A - 選択式のノコ刃振れ止め部材を備えたマルノコ - Google Patents

選択式のノコ刃振れ止め部材を備えたマルノコ

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JP2001191303A
JP2001191303A JP2000005329A JP2000005329A JP2001191303A JP 2001191303 A JP2001191303 A JP 2001191303A JP 2000005329 A JP2000005329 A JP 2000005329A JP 2000005329 A JP2000005329 A JP 2000005329A JP 2001191303 A JP2001191303 A JP 2001191303A
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saw blade
blade
saw
blade case
steady rest
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Katsumi Okochi
克己 大河内
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Makita Corp
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Makita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ止め部材を、振れ止め位置とノコ刃交換
位置との間で、簡単に切換えられるマルノコを実現す
る。 【解決手段】 当接部材30に一対の鍵部35、37を
設け、取り付け孔43に一対の長径部41、42を設
け、バネ50で振れ止め部材6をブレードケース4の外
側に付勢しておく。切換レバー60を押して90度まわ
すと、振れ止め位置にセットでき、反対方向に回すと、
ノコ刃交換位置に切換わる。両操作とも、作業者が切換
レバーの切換操作を行なうことにより、選択的に切換え
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノコ刃振れ止め部
材を備えたマルノコに関する。
【0002】
【従来の技術】回転するノコ刃とそのノコ刃の外周を部
分的に覆うブレードケースを備えたマルノコにおいて、
そのブレードケースにノコ刃振れ止め部材を取り付けた
マルノコが知られている。その一例が実開昭53−79
491号公報に記載されている。これを図8と図9に示
す。ノコ刃振れ止め部材72は、操作者が回転操作する
ノブ78、そのノブ78にネジ接合された補助具77、
その補助具77に固定的にネジ接合されたネジ軸73、
そのネジ軸73の先端に固定された当接部79で構成さ
れている。ブレードケース80には、図9に良く示され
るように、小判型の取り付け孔82が設けられている。
ブレードケース80の図8の右側の面には4つの突起8
3が設けられている。補助具77は、図示左側から小径
部74、中径部75、断面小判型の頭部76を備えてい
る。頭部76の断面形状は取り付け孔82の形状に略一
致し、長径同士が一致する方位をとったときに、取り付
け孔82を通過できる。図9に示すように、頭部76の
長径が取り付け孔82の長径に直角な場合には、頭部7
6は取り付け孔82を通過できない。その位置関係で4
つの突起83は頭部76の側面に接して頭部76の長径
が取り付け孔82の長径に直角な位置関係を保持する。
中径部75は取り付け孔82の短径以下の径であり、頭
部76の方位にかかわらず、取り付け孔82内に進入す
る。
【0003】ノコ刃の交換が終わって振れ止め部材72
をブレードケース80に取り付ける場合、ノブ78と補
助具77間のネジを緩めておく。この状態で操作者はノ
ブ78を持って振れ止め部材72の頭部76を取り付け
孔82に通過させる。通過させた後に、頭部76の方位
を変え、図9に示すように、頭部76が取り付け孔82
を通過できないようにし、この位置関係でノブ78を締
め付ける。このとき、ノブ78を引きながら回転させる
と、頭部76の側面が4つの突起83に当接して回転で
きず、図9の位置関係を維持しながら補助具77にノブ
78がねじ込まれる。この結果、ノブ78と頭部76間
にブレードケース80が挟持され、振れ止め部材72が
ブレードケース80に固定される。この状態で当接部7
9の先端面71はノコ刃85の側面87に近接し、ノコ
刃85がV方向に大きく振れることを規制する。
【0004】ノコ刃85を交換する場合、振れ止め部材
72がノコ刃の交換作業を妨げる。そこで、交換作業に
先立って振れ止め部材72を取り外す。この際には、操
作者がノブ78を緩めてノブ78と頭部76のV方向の
距離を大きくする。この状態で操作者がノブ78を押込
むと、頭部76の側面から突起83がはずれて頭部76
は回転可能となる。この状態で頭部76の長径が取り付
け孔82の長径に一致する方位に回転させて頭部76を
取り付け孔82から抜き取る。これによって振れ止め部
材72がブレードケース80から取り外される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したマルノコで
は、振れ止め部材72を振れ止め位置に固定するために
は、頭部76を取り付け孔82に挿入し、頭部76を約
90度回転させ、ノブ78を引いて頭部76の側面を突
起83に当接させ、最後にノブ78を何回も回転させて
締め付ける操作が必要とされる。この操作に際して操作
者はたびたびノブ78から手を離しては持ち直す動作が
必要とされ、実際にやってみるとひどく煩わしい。振れ
止め部材72を取り外す際にも、ノブ78を何回も回転
させてネジを緩め、ノブ78を押込んで頭部76の側面
から突起83を逃がし、頭部76の長径を取り付け孔8
2の長径にあわせ、ノブ78を引いて振れ止め部材72
をブレードケース80から取り外す操作が必要とされ
る。この操作でも操作者はノブ78からたびたび手を離
しては持ち直す動作が必要とされ、実際にやってみると
ひどく煩わしい。
【0006】本発明は、ノコ刃振れ止め部材を、振れ止
め位置とノコ刃交換位置との間で、簡単に切換えられる
マルノコを実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用と効果】本発明のマ
ルノコは、回転するノコ刃とそのノコ刃の外周を部分的
に覆うブレードケースを備えており、そのブレードケー
スにノコ刃振れ止め部材が取り付けられている。その振
れ止め部材は、ノコ刃側面に近接してノコ刃の振れを止
める第1位置と、ノコ刃側面から離反してノコ刃の交換
を許容する第2位置のいずれかが選択可能となってお
り、選択部材の操作によって第1位置と第2位置のいず
れかが選択されることを特徴とする。
【0008】このマルノコでは、ノコ刃振れ止め部材
が、第1位置か第2位置のいずれかで安定する選択的な
ものとなっており、選択部材の操作によってどちらかの
位置を選択する方式であるために、第1位置から第2位
置への切換え、ならびに、第2位置から第1位置への切
換えが簡単かつスピーディに行われる。なお、この発明
は第3位置への切換えを許容するものであり、振れ止め
部材がブレードケースに対して、第1位置と第2位置の
いずれかが選択可能となっており、選択部材の操作によ
って第1位置と第2位置のいずれかが選択されることに
加え、さらに第3位置に切換え可能なことを許容する。
【0009】
【発明の実施の形態】下記に詳述する実施の形態の特徴
を最初に列記する。 形態1. ノコ刃振れ止め部材がブレードケースに対し
てノコ刃の交換を許容する第2位置に付勢されており、
ノコ刃振れ止め部材とブレードケース間に係止機構が設
けられており、係止状態でノコ刃の振れを止める第1位
置で安定し、非係止状態で第2位置に安定し、その係止
状態と非係止状態を切換える切換部材が設けられてい
る。 形態2. 形態1において、ノコ刃振れ止め部材がブレ
ードケースから離脱不能である。
【0010】図1は、本発明を具現化した一つの実施の
形態にかかわるマルノコを上方からみた外観図であり、
図2はそのマルノコを側方からみた外観図(ただしノコ
刃2を離脱させた状態を図示しており、ノコ刃2は仮想
線で示している)である。図1と図2に示すように、マ
ルノコ20は、脱着可能なノコ刃2とブレードケース4
とベース16等を備えている。ベース16にはアンギュ
ラガイド10が固定されている。アンギュラガイド10
にはアンギュラプレート14が傾動軸12の回りに傾動
可能に取り付けられている。傾動軸12は切断方向Fに
平行に伸びている。アンギュラプレート14にはブレー
ドケース4がボルト8によって揺動可能に支持されてい
る。ボルト8は切断方向Fに垂直に伸びている。ブレー
ドケース4には後述する振れ止め部材6が取り付けられ
ている。またその振れ止め部材6の取り付け位置に対し
てノコ刃2を挟んで向かい合う位置に、ストッパプレー
ト18がブレードケース4に取り付けられている。
【0011】図1に示すように、ブレードケース4から
伸びるモータケースの内部にはモータ22が収容されて
いる。そのモータ22の回転軸26に円盤状のノコ刃2
が固定ナット28で固定される。図2において、ノコ刃
2はモータ22によって反時計回転方向に回転させられ
る。ノコ刃2の略上半分の外周部はブレードケース4に
覆われている。ブレードケース4は、ノコ刃2のモータ
22側においてはノコ刃2の略上半分の全体を覆い、さ
らに、反モータ側では、ノコ刃2の略上半分の外周近傍
の側面を覆う。前記した振れ止め部材6は反モータ側を
覆うブレードケース4に取り付けられ、ストッパプレー
ト18はモータ側を覆うブレードケース4に取り付けら
れている。
【0012】ベース16には所定の幅および長さで形成
された抜き窓形状の開口部29が設けられている。この
開口部29を経てノコ刃2のほぼ下半分がベース16か
ら下方に突き出た状態となっており、この突き出た部分
の刃先は、ノコ刃2の回転中心(回転軸26に相当)を
中心として回転可能にブレードケース4に取り付けられ
たセフティカバー24によって覆われている。セフティ
カバー24は常時反時計回転方向に付勢されており、そ
の先端部分がワークに当接することで時計回転方向に回
転し、ワークに当接した状態でマルノコ20を移動させ
ることにより開閉され、これによりノコ刃2の必要な部
分だけが露出されるようになっている。
【0013】本実施形態のマルノコ20が有する振れ止
め部材6の構成を図3を用いて説明する。なお図3は模
式的な説明図であって、正確な形状等は図5から図7に
示されている。振れ止め部材6は、当接部材30と、切
換(または選択)レバー60と、タッピングネジ70
と、圧縮バネ50を有する。これらの部材は、図5、
6、7に示すように、ブレードケース4の取り付け孔4
3に対して、当接部材30がノコ刃2側に位置し、切換
レバー60と圧縮バネ50が外側に位置した状態で、タ
ッピングネジ70が切換レバー60を貫通して当接部材
30にねじ込まれることによって、ブレードケ−ス4に
離脱不能に取り付けられている。
【0014】当接部材30は、図3に示すように、ノコ
刃2の側面3に当接してノコ刃2がそれ以上に振れるこ
とを止める先端面31を備えている。先端面31の後部
は筒部32になっており、中心にタッピングネジ70を
受け入れる孔34を備えている。筒部32の後端面33
の外周より2箇所、鍵部35、37が後方に突出してい
る。図6に示すように、当接部材30の外径はd1であ
る。本実施の形態では鍵部35、37が2箇所で突出し
ているが、2箇所に限るものではなく、少なくとも1箇
所以上で突出していればよい。
【0015】切換(選択)レバー60は、図3に示すよ
うに、作業者が操作し易いようにバネ支持部64につま
み68が設けられた形状となっている。また図3中のIV
−IV断面を示す図4に示されているように、バネ支持部
64の内側には位置決め突起69が設けられている。切
換レバー60のバネ支持部64の内側から軸部62が突
出している。軸部62にはキー溝63、65が設けられ
ている。図6に示されるように、軸部62の外径はd2
である。軸部62のキー溝63、65に一対の鍵部3
5、37が挿入されることによって当接部材30と切換
レバー60との間で回り止めされている。鍵部35、3
7の肉厚はキー溝63、65の深さよりも厚く、組み合
わされた状態で鍵部35、37は軸62の外周よりも半
径方向外側に張出す。軸部62にはバネ支持部64から
タッピングネジ70を貫通させるための孔66が設けら
れている。前述したように、その軸部62の先端に当接
部材30がタッピングネジ70によって接続されてい
る。軸部62のまわりに圧縮バネ50が備えられてい
る。圧縮バネ50の後端はバネ支持部64に当接し、先
端はブレードケース4の外面47に当接する。本実施の
形態では、軸部62が圧縮バネ50を貫通しているが、
その形態に限るものではなく、切換レバー60をブレー
ドケース4から外側に付勢するものであればよい。例え
ば、バネ支持部64とブレードケース4に同磁極部を設
けて、その磁気的な反発力を利用するものでもよい。
【0016】図3に示すように、ブレードケース4には
鍵穴状の取り付け孔43が設けられている。鍵穴状の取
り付け孔43には前述した当接部材30の鍵部35、3
7が挿通可能な長径部41、42が設けられている。長
径部41、42の長径d3は、当接部材30の筒部32
の外形d1よりもわずかに大きい。長径部41、42が
ない位置での取り付け孔43の中心孔40の内径はd4
である。その内径d4は、軸部62の外形d2よりも大
きく、筒部32の外形d1よりも小さい。即ち、当接部
材30の外径d1、軸部62の外径d2、長径部41、
42の内径d3、長径部41、42がない位置での中心
孔40の内径d4の間には以下の関係がある。 d2<d4<d1<d3 またブレードケース4には、図3に示すように、筒状の
取り付けハウジング44が設けられており、その先端の
周上には、切換レバー60の回転範囲を規制する凹部4
5が約90度にわたって設けられている。バネ支持部6
4の内側に設けられた位置決め突起69は、この凹部4
5内でのみ移動することができる。
【0017】マルノコ20の運転スイッチをオンするこ
とにより、ノコ刃2が図2中反時計回転方向に回転す
る。作業者はワークに載せたマルノコ20をベース16
によってそのワークに対し切断方向Fに摺動させなが
ら、そのワークを切断していく。
【0018】マルノコ20が作動しているときは、ブレ
ードケース4に取り付けられている振れ止め部材6を振
れ止め位置に切換えておく(あるいは振れ止め位置を選
択しておく)。そのためには、切換(選択)レバー60
を押込み、ついで時計方向に90度回転させる。切換レ
バー60が押込まれることで一対の鍵部35、37が長
径部41、42から抜け出し、切換レバー60が回転可
能となる。切換レバー60を時計回転方向に回転させ、
その内側にある突起69が凹部45の限界まで回転した
ときの図3のV−V断面が図5に示される。このとき、圧
縮バネ50によって振れ止め部材6の全体が外側に付勢
されており、かつ、一対の鍵部35、37と長径部4
1、42の位相が合わないので、一対の鍵部35、37
の後端面36、38がブレードケース4の内面46に当
接してその位置に保たれる。この位置が第1位置であ
り、振れ止め部材6の先端面31は、ノコ刃2の側面3
に対して、微小隙間を有する位置に設定される。ノコ刃
2が回転することによって回転軸26と平行方向への振
れが大きくなろうとすると、その振れ止め部材6の先端
面31とノコ刃2の側面3とが接触することになり、そ
れ以上にはノコ刃2が回転軸26と平行方向に振れない
ようにする。即ち、振れ止め部材6が振れ止め作動を行
なう。図5に示すように、振れ止め部材6の一対の鍵部
の後端面36、38が、圧縮バネ50によってブレード
ケース4の内面46に当接することによって、この振れ
止め部材6は第1位置に維持され、作業者が切換レバー
60を操作しない限り第1位置に維持される。
【0019】前述した振れ止め作動時には、ストッパプ
レート18も振れ止め部材6と共同して振れ止め作動を
行なっている。したがって、本実施形態のマルノコ20
は、ノコ刃2の両側面方向への振れを止めることができ
る。なお、そのストッパプレート18はブレードケース
4に脱着可能に固定されているものでもよいが、振れ止
め部材6と同様の構造を有するもの、又はネジ機構等を
利用して回転軸26に平行な方向に移動できるものでも
よい。
【0020】ノコ刃2を交換するときは、ブレードケー
ス4に対して、振れ止め部材6を第2位置に切換える
(あるいは第2の位置を選択する)。そのためには、操
作者が切換(選択)レバー60を反時計方向に90度回
転させればよい。すると、一対の鍵部35、37の位相
が一対の長径部41、42の位相に合致し、圧縮バネ5
0によって一対の鍵部35、37が一対の長径部41、
42内に進入する。即ち、振れ止め部材6がブレードケ
ース4から抜け出る方向に移動する。この様子が図7に
示される。このときには、当接部材30の筒部32の後
端面33がブレードケース4の内面46に当接して、そ
れ以上に抜け出ることはない。この状態が図6に示され
る。図6は図3のVI−VI断面、図7は図3のVII−VII断
面を示している。
【0021】第1位置が選択されていた振れ止め部材6
の切換(選択)レバー60を反時計方向に回すと、鍵部
35、37が長径部41、42の位置に合致する。する
と圧縮バネ50によって、その振れ止め部材6がブレー
ドケース4外側に押し出されてスピーディに第2位置に
切換わる(第2位置が選択される)。作業者がこの操作
を行なうとき、振れ止め部材6を持ち換える必要がな
く、簡単に切換え操作を行なうことができる。このとき
当接部材30に設けられた後端面33がブレードケース
4の内面46に当接させられるので、その振れ止め部材
6はそのブレードケース4から離脱しない。振れ止め部
材6は、第1位置と第2位置のいずれかでのみ安定し、
その中間位置では安定しない。即ち、第2位置に常時付
勢されており、ブレードケース4の内面46に鍵部3
5,37の後端面36,38を係止させることで第1位
置が選択されて第1位置に維持される。ブレードケース
4の内面46と鍵部35,37の後端面36,38の係
止関係をはずすと、バネ50の付勢力で第2位置に復帰
して第2位置が選択される。このような選択的位置決め
機構に対して、切換(選択)レバー60を用いてそのい
ずれかの位置を選択する機構としたために、位置の切換
えないし選択にあたって切換(選択)レバーを動かす範
囲が狭くてすみ、作業者は切換(選択)操作において切
換(選択)レバー60を持ち換える必要がない。切換レ
バーは係止状態とその係止状態をはずした状態の間で切
換えるものであればよく、小さな動きですむ。このため
に、簡単かつスピーディに位置が選択されて切換えられ
る。
【0022】本実施形態のマルノコ20では、ノコ刃交
換位置において、振れ止め部材6が圧縮バネ50で位置
決めされていてぐらつかない。しかしながら、ノコ刃交
換位置において振れ止め部材6がぐらついてもかまわな
い。例えば、ノコ刃交換位置では、自然状態での圧縮バ
ネ50の長さよりもバネ支持部64とブレードケース4
との距離が大きく、圧縮バネ50のバネ力がバネ支持部
64とブレードケース4間にかからなくてもよい。第2
位置は必ずしも1位置に限定されるものでなく、幅を持
っていても良い。
【0023】ノコ刃交換位置では、振れ止め部材6の先
端面31が、回転軸26に取り付けられたノコ刃2の側
面3から離反しているので、ノコ刃2の交換作業に際し
て振れ止め部材6とノコ刃2が干渉することがない。ま
た、振れ止め部材6がブレードケース4から離脱しない
ので、振れ止め部材6の紛失を防止できる。
【0024】新たなノコ刃2をマルノコ20に取り付け
後、第2位置から第1位置へ切換えるには振れ止め部材
6に対して前述した第1位置から第2位置への切換え操
作と逆の操作を行なう。即ち、振れ止め部材6を圧縮バ
ネ50の反力に抗して押込む。すると、振れ止め部材6
の鍵部35、37は長径部41、42に案内されて図3
において右方向に押出される。切換レバー60の位置決
め突起69がブレードケース4に設けられた取り付けハ
ウジング44の位置決め凹部45に軸方向に当接すると
きに、鍵部35、37は長径部41、42から抜け出
る。その後に切換レバー60を時計回転方向に約90度
回転させればよい。すると圧縮バネ50のバネ力によっ
て、鍵部35、37の後端面36、38がブレードケー
ス4の内面46に当接させられてその位置が固定され
る。この状態が図5に示されている。この操作に際して
も、作業者は振れ止め部材6を持ち換える必要がない。
第1位置を選択する操作も簡単かつスピーディに行え
る。
【0025】作業者が第1位置から第2位置に切換える
操作、あるいはその逆に、第2位置から第1位置に切換
える操作のいずれにおいても、作業者は振れ止め部材6
を持ち換える必要がなく、簡単に切換え操作を行なうこ
とができる。位置に選択が簡単かつスピーディに実行で
きる。
【0026】本実施形態のマルノコ20では、振れ止め
部材6のブレードケース4への取付がネジ機構を用いた
取付構造によらない為、第1位置に切換えたときのノコ
刃2の側面3と振れ止め部材6の先端面31との間隔が
常に一定に保たれる。
【0027】また、本実施形態のマルノコ20では、振
れ止め部材6の第1位置及び第2位置の設定にあたり、
当接部材30に設けられた段差(鍵部35、37の後端
面36、38と筒部32の後端面33の段差)を利用し
ているので、常に第1位置及び第2位置の位置の指定が
簡単かつスピーディにできる。しかも、他の工具等を用
いて切換え操作を行なう必要はなく、煩わしさがない。
【0028】本実施形態のマルノコ20において、当接
部材30を交換するとき、又は、振れ止め部材6自体を
交換するときは、タッピングネジ70によって当接部材
30を軸部62から外してブレードケース4から離脱さ
せればよい。
【0029】本実施形態のマルノコ20では、振れ止め
部材6とブレードケース4との間に圧縮バネ50を有し
ている。その圧縮バネ50によって第1位置と第2位置
とを特にスピーディに切換えることができる。本実施形
態のマルノコの技術は、圧縮バネ50を用いないで実現
することもできる。例えば、第1位置において、切換レ
バー60の位置決め突起69がブレードケース4に当接
すると同時に鍵部の後端面36、38とブレードケース
4の内面46が当接する寸法に調節された振れ止め部材
を用いたとき、圧縮バネ50は必ずしも必要とされな
い。また、第2位置において、振れ止め部材6がブレー
ドケース4から離脱しなければよく、そのためには、振
れ止め部材の先端がブレードケースの取り付け孔を抜け
出さなければよく、バネは不可欠でない。圧縮バネを用
いない振れ止め部材を用いる場合、第1位置から第2位
置に切換えるときは、第1位置にある振れ止め部材6の
切換レバー60を回して、鍵部35、37が長径部4
1、42の位置に合致するまで回す。その後、その振れ
止め部材をブレードケース4の外側方向に引き出して第
2位置にする。新たなノコ刃をマルノコに取付けた後、
第2位置から第1位置へ切換えるには、圧縮バネ50を
有するものと同様に、押してまわせばよい。バネを有し
ない場合にも、作業者は振れ止め部材6を持ち換える必
要がなく、簡単に切換え操作を行なうことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、操作者は簡単かつスピーディに第1位置から第2
位置へ切換えたり、あるいは、第2位置から第1位置へ
切換えることができ、位置の選択が簡単かつスピーディ
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振れ止め部材が第1位置にあるマルノコを上方
からみた外観図。
【図2】ノコ刃を取り外した状態でのマルノコを側面か
ら見た外観図。
【図3】ノコ刃振れ止め部材の構成を表わした模式図。
【図4】当接部材の先端部側から見た振れ止め部材の断
面を示す模式図。
【図5】振れ止め部材が第1位置にあるときの、振れ止
め部材とブレードケースとノコ刃との位置関係を示す断
面図。
【図6】振れ止め部材が第2位置にあるときの、振れ止
め部材とブレードケースとノコ刃との位置関係を示す断
面図。
【図7】振れ止め部材が第2位置にあるときの、振れ止
め部材とブレードケースとノコ刃との位置関係を示す断
面図。
【図8】従来の振れ止め部材とブレードケースの位置関
係を示す断面図。
【図9】従来の振れ止め部材とブレードケースの位置関
係を示す図。
【符号の説明】
2 ・・ノコ刃 4 ・・ブレードケース 6 ・・振れ止め部材 30・・当接部材 31・・先端面 33・・後端面 35・・鍵部 36・・鍵部後端面 37・・鍵部 38・・鍵部後端面 40・・中心孔 41・・長径部 42・・長径部 43・・取り付け孔 50・・圧縮バネ 60・・切換レバー 70・・タッピングネジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するノコ刃とそのノコ刃の外周を部
    分的に覆うブレードケースを備えたマルノコにおいて、
    ノコ刃振れ止め部材がそのブレードケースに、ノコ刃側
    面に近接してノコ刃の振れを止める第1位置とノコ刃側
    面から離反してノコ刃の交換を許容する第2位置が選択
    可能に取り付けられ、選択部材の操作によって第1位置
    と第2位置のいずれかが選択されるマルノコ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016048095A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 エヌパット株式会社 制震装置
CN109396561A (zh) * 2018-12-11 2019-03-01 江西江钨硬质合金有限公司 一种m类不锈钢车削刀片生产用切割刀片

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