JP2001190657A - 医療用吸引排出装置用容器 - Google Patents

医療用吸引排出装置用容器

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JP2001190657A
JP2001190657A JP2000007750A JP2000007750A JP2001190657A JP 2001190657 A JP2001190657 A JP 2001190657A JP 2000007750 A JP2000007750 A JP 2000007750A JP 2000007750 A JP2000007750 A JP 2000007750A JP 2001190657 A JP2001190657 A JP 2001190657A
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JP
Japan
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container
water
chamber
discharge device
suction
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JP2000007750A
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Inventor
Masao Ikeda
昌夫 池田
Shinetsu Harada
新悦 原田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器が転倒した場合でも、容器内の無菌水又
は排液が外部または調圧部へと移行することのない、安
全性の高い医療用吸引排出装置用容器を提供する。 【解決手段】 接続口、移行防止室、集液室及び水封室
から少なくとも構成される容器であって、水封室の注水
の水位より上の位置に狭窄部を設けることを特徴とする
医療用吸引排出装置用容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として外科治療に
おいて、手術後の胸部等の体腔から液体及び気体を排出
させるための、医療用吸引排出装置用容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】医療用吸引排出装置は開胸術後、内圧を
一定に保つために使用されることが多く、その形態に
は、3ボトル法を用いたディスポーザブルタイプと、ポ
ンプを内蔵した器械タイプとが存在する。ディスポーザ
ブルタイプには、最も一般的な調圧部と集液用の容器が
一体成形されたものと、特開昭60−5162号公報に
開示されているような、分離されている調圧部と容器を
連結して使用し、容器の交換が可能なものとが存在す
る。器械タイプは調圧部が器械ポンプにて構成されたも
ので、容器は特開昭60−5162号公報と同様の形態
のものである。
【0003】この、調圧部と容器が分離、交換可能な形
態は、以下のような利点が認められている。 (1)容器のみ分離、交換できるので、小児用の500
cc以下の小容量のものや、成人用の1000cc以上
の容量、あるいは成人用でも治療目的によって100c
cから500cc程度の各種容量に対応できる。 (2)容器のみ使い捨てができるため、経済的である。 (3)容器が集液室と水封室から構成されているため、
容器を調圧部と切り離しても、集液室は 水封室を
介しているため大気圧と直接通じることがなく、安全性
に優れ、特に軽症の気胸 患者等に吸引を加えない
自然ドレナージとして使用することも可能である。
【0004】しかし、この分離可能な容器において、誤
って容器を転倒させるようなことがあった場合には、水
封室の無菌水が上部の開口部から外部へ、または調圧部
へと移行する可能性があり、正常な姿勢に直したとして
も、封止水が流れ出てしまった場合には外気と体腔内と
が気体流通的に連通し、患者に感染の危険が及ぶ可能性
もあった。調圧部が器械タイプの場合には、ポンプへと
水が浸水し、最悪の場合は器械が故障する可能性があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の医療
用吸引排出装置のこのような問題点を解決すべく種々の
検討の結果なされたもので、容器が転倒した場合でも、
容器内の無菌水又は排液が外部または調圧部へと移行す
ることのない、安全性の高い医療用吸引排出装置用容器
を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、接続口、
移行防止室、集液室及水封室から少なくとも構成される
容器であって、水封室の注水の水位より上の位置に狭窄
部を設けることを特徴とする医療用吸引排出吸引装置用
容器である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳細に
説明する。図1は本発明による医療用吸引排出装置用容
器の一実施例を示す概略図であり、水封室(3)の上部
に狭窄部(1a)を設けている。従来は図2に示すよう
に凹凸のない真っ直な壁のストレート部(8)であり、
転倒した場合には図4に示すように、無菌水(5)が転
倒の勢いにより接続口(6a)から外部へと移行してし
まう。
【0008】そこで、図1に示すように水封室(3)上
部に狭窄部(1a)を設けることによりこの現象を防止
している。つまり図3に示すように、転倒で勢いのつい
た無菌水(5)は狭窄部(1a)によって流れの勢いが
減衰するものであり、もし仮にここで無菌水(5)が狭
窄部(1a)を越えたとしても、狭窄部(1a)により
勢いを減衰されているため、接続口(6a)を越えて外
部へと移行することはない。
【0009】ここで、狭窄部(1a)の大きさは、容器
を完全な水平にして状態でも無菌水(5)を堰き止めら
れるように、水封室(3)の容積から無菌水(5)の容
量+αの水位を計算して設計することとなる。狭窄部
(1a)により完全に無菌水(5)を堰き止める必要は
なく、無菌水(5)の勢いを減衰出来ればよいので、狭
窄部(1a)を極端に狭くし、無菌水(5)が乗り越え
る段差を過剰に大きくすることはなく、容器を水平に置
いた場合の無菌水(5)の水位の2倍程度の高さとなる
狭窄の大きさが好ましい。堰としての高さを設けるとい
うことは狭窄部(1a)の内径を狭くすることであり、
あまり狭窄部(1a)が狭いと無菌水(5)の注水時に
狭窄部(1a)の部分で無菌水(5)が流れにくくなる
現象が起きたり、場合によっては流路が狭くなることに
より吸引により発生する流れの速度が増し逆に接続口
(6a)より外部へと移行しやすくなる可能性も考えら
れるので、狭窄部(1a)を狭くしすぎることは望まし
くない。
【0010】狭窄部(1a)の大きさとしては、少なく
とも内径φ5mm以上は確保しておくことが好ましく、
φ8mm以上確保することがより好ましい。またあらゆ
る転倒角度にも対応できるように、狭窄部(1a)の形
状は円筒状であることが望ましくまた効果的であるが、
一般に容器はその形状のため前後に倒れることが多いた
め、図5,図6に示すように、容器の前後面のみの凹凸
による狭窄部(1b)(1c)でも問題は少ないと思わ
れる。
【0011】狭窄部(1a)が狭すぎた場合には無菌水
(5)の流速が増し、接続口(6a)から外部へと移行
しやすくなる場合があると先述したが、これは以下のよ
うな場合による。通常は患者を含めた吸引回路としては
閉鎖系であるため、集液室(2)に排液が貯留されてい
る場合でも各室間が細管で接続されているため、排液が
水封室(3)へと流れてくることは起こり難い。従っ
て、狭窄部(1a)の大きさ、即ち転倒による無菌水
(5)の流れる勢いを減衰させる堰の高さは無菌水
(5)の容量による水位の計算のみで良いわけだが、例
えば気胸患者の治療目的での持続吸引をしている場合に
は回路が完全に閉鎖系ではないため、絶えず吸引による
流れが生じており、転倒時に集液室(2)に貯留された
排液が水封室(3)へと流入することが起こり得るた
め、本発明による容器をもってしても接続口(6a)か
ら先への無菌水(5)及び排液の移行を止めることは出
来ない。しかしこの吸引による流れは決して大きなもの
ではないため、本発明の狭窄部(1a)の働きにより、
無菌水(5)及び排液の接続口(6a)から外部へ移行
するまでの時間を遅らせる働きをすることが可能であ
る。ただし、この場合、早急に容器の姿勢を正常な状態
に戻すことが重要であることは言うまでもない。
【0012】
【発明の効果】上記の通り、本発明による医療用吸引排
出装置用容器の弁機構を用いれば、不意の事故により容
器が転倒した場合でも水封の水が接続口よりも先へ移行
する事がなく、回路が閉鎖系でない場合に於いても時間
を稼ぐことができ、極めて安全性が高く有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による医療用吸引排出装置用容器の一実
施例である。
【図2】従来の医療用吸引排出装置用容器の一例であ
る。
【図3】本発明による医療用吸引排出装置用容器の転倒
時の無菌水の様子を示した一実施例である。
【図4】従来の医療用吸引排出装置用容器の転倒時の無
菌水の様子を示した一実施例である。
【図5】本発明による医療用吸引排出装置用容器の一実
施例の部分図である。
【図6】本発明による医療用吸引排出装置用容器の一実
施例の部分図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c.狭窄部 2.集液室 3.水封室 4.細管 5.無菌水 6a,6b.接続口 7.移行防止室 8.ストレート部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続口、移行防止室、集液室及び水封室
    から少なくとも構成される容器であって、水封室の注水
    の水位より上の位置に狭窄部を設けることを特徴とする
    医療用吸引排出装置用容器。
  2. 【請求項2】 狭窄部が少なくとも前後方向に狭窄して
    いる請求項1記載の医療用吸引排出装置用容器。
  3. 【請求項3】 容器の狭窄部の高さが、容器を前後方向
    に水平に倒した状態において水封室の無菌水が狭窄部を
    越えない高さを有する請求項1又は2記載の医療用吸引
    排出装置用容器。
JP2000007750A 2000-01-17 2000-01-17 医療用吸引排出装置用容器 Pending JP2001190657A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7431870B2 (ja) 2021-03-17 2024-02-15 豪展醫療科技股▲ふん▼有限公司 鼻汁吸引装置および通路形成方法

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